この記事のまとめ
- 長所のポジティブさは特徴別に6種類に分けられる
- 6タイプ別にポジティブさの自己PR例文を紹介
- 長所のポジティブさで差別化できる自己PRを4ステップで作成しよう
長所であるポジティブさを伝える自己PRを作ろうとして、「ポジティブさはどう伝えたら企業に評価される?」「差別化できる言い換え表現はあるのかな」と気になる人も多いかもしれません。うまく作るために、まず例文を参考にしたいという人もいますよね。
ポジティブさをアピールするために例文は参考になりますが、ただまねして書くだけでは自分らしい強みを表現しきれず、企業とのマッチ度をうまく伝えられない可能性が高いです。しかしその分、コツを押さえれば企業の目を引くことができます。
この記事ではキャリアコンサルタントの高尾さん、楳内さん、瀧本さんとともに長所のポジティブさを最大限アピールする伝え方を例文を交えて解説します。簡単に差別化できる言い換え表現も紹介しているので、ぜひ参考にして選考で高評価を勝ち取りましょう。
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ポジティブという長所のPRは内容次第で逆効果? 伝え方がカギ!
ポジティブという長所は、仕事に限らず人生のあらゆる場面で役に立つ大きな強みです。そのため選考でもアピールしたいと考える学生が多いですが、単純にポジティブさを押し出すだけでは十分な評価材料になりにくいため、注意が必要です。
記事ではまずポジティブさを6つのタイプに分け、ポジティブな人がアピールできる強みを詳しく解説します。それぞれの例文も紹介するので、どんな表現だと長所のポジティブさをより自分らしく伝えられるのか確認しましょう。
後半では実際に自己PRを作っていくために、企業に評価される自己PRの条件や簡単な作り方を解説します。コツを押さえて書くことで、ポジティブという長所をより差別化できますよ。
最後には、ポジティブさが長所として評価されにくいNG例や、面接で工夫できるポイントも紹介するので、この記事で長所のポジティブさを武器にする方法を網羅して、選考通過につながる自己PRを作成してみましょう。
ポジティブさという長所を自己PRで効果的に伝えるには、単に明るい性格だと述べるだけでは不十分です。
具体的なエピソードや成果を交えて、その強みがいかに仕事やチームに貢献するかを示すなどの内容面をよく工夫することが重要になります。
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ありきたりを回避! ポジティブさの長所で差をつける6つの言い換え
ありきたりを回避! ポジティブさの長所で差をつける6つの言い換え
ポジティブという長所はすばらしいものですが、強みとしてアピールする人が多いため、就活の自己PRではどうしてもほかの多くの学生の中に埋もれてしまいがちです。
そこでポジティブさをできるだけ効果的にアピールするために、自分らしい表現に言い換えるという方法があります。
どのようにポジティブなのかを具体的に表現することで、自身の人柄をよりはっきり印象付ける効果もあるため、まずはここで紹介する6つの言い換え表現をチェックしてみましょう。
①常に前向きで逆境に強い
ポジティブな人は、普通の人ならピンチと捉えたり諦めたりするような場面でも、すぐには音を上げず、「どうしたら良いか」と前向きに考えることが可能です。
たとえば、大事な試験などで緊張しすぎてうまく力を出せないという人もいますが、ポジティブな人はプレッシャーをうまくくぐり抜けて、実力を発揮することができます。
このような逆境に強いポジティブさを持っている人は、その苦難をものともしないタフなところに焦点を当ててアピールするのも良いでしょう。
ポジティブで逆境に強い人は、粘り強さを持っています。こちらの記事で粘り強さを効果的にアピールする方法を解説しているので参考にしてみてください。
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
こちらのQ&Aでは「前向きさを長所としてアピールするのはあり?」という疑問にキャリアコンサルタントが回答しています。気になる人は併せて確認しておきましょう。
②みんなの士気を上げられる
ポジティブ思考は自分にとってメリットがあるだけでなく、周囲にも良い影響を与えられます。
ピンチに陥ったときにすぐ弱気になったり投げやりな言葉をつぶやいたりする人もいますが、ポジティブな発言をする人が一人いるだけで、場の空気が明るくなることがありますよね。
部活やアルバイトなどこれまでのチーム経験を振り返ってみて、まさに自分がそのタイプだと感じる人は、周囲を励ます明るさを強調してみましょう。チームワークが重要な仕事では特に評価されるかもしれません。
ポジティブ思考でみんなの士気を上げられることを具体的にアピールすることで、会社やチームのなかでプラスの影響力を持って活躍してもらうイメージが付きやすくなります。
特に新卒に対してポジティブなエネルギーを期待する企業は多いため、周囲を励ます明るさのアピールは有効といえるでしょう。
みんなの士気を上げられる人は、ムードメーカーと表現することもできます。こちらの記事で差別化する方法を詳しく解説しているので併せて確認してみましょう。
ムードメーカーを言い換える6つの模範回答|自己PR例文12選
③積極的にコミュニケーションを取れる
ポジティブな人は、人とかかわる際も「嫌われたらどうしよう……」「こんなことを聞いても良いのかな」などと、コミュニケーションを恐れることはあまりないのではないでしょうか。自分からどんどん人とかかわっていくため、人間関係を築くのが得意という人も多いでしょう。
この強みは仕事でも非常に重要になります。社内の人と仲良くなっていろいろなことを教えてもらえる、取引先に信頼されて深い情報を聞き出せるなど、コミュニケーションが盛んなことで得られるメリットが多いからです。
またこのタイプは後輩からも気軽に質問しやすい雰囲気のため、将来的にリーダーとしても活躍できそうだという印象を持つ採用担当者もいるかもしれません。
人間関係に前向きで自らコミュニケーションを取っていける人は、その積極性を特にアピールしてみてください。
ポジティブさの中でもコミュニケーション能力に焦点を当てるなら、こちらの記事も参考にしましょう。12個の言い換えと例文を紹介しています。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
人間関係を築くのが得意な人はこちらの記事もおすすめです。誰とでも仲良くできるという強みのアピール方法を解説しています。
「誰とでも仲良くできる」の言い換え13選|自己PR例文付き
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④失敗を学びと捉えて切り替えられる
失敗をすると、なぜ失敗してしまったのだろうと考えて落ち込むこともありますよね。ネガティブ思考が強い人であれば長い間ひきずってしまい、次に挑戦するのが怖くなってしまうものです。
しかしポジティブな人は、その前向きな思考を活かして、失敗しても気持ちを切り替えるのが上手な傾向があります。失敗を単なるダメなことと捉えるのではなく、そこから学べることを見つけたり、次に活かすにはどうすれば良いかと先のことを考えられるのです。
仕事で一度もミスをしない人はいません。そのため失敗しても落ち込みすぎずに、むしろ成長の糧にしていける人は重宝されます。当てはまる人は、その打たれ強いところを自己PRで表現してみましょう。
失敗を学びと捉えて切り替えられるポジティブさをアピールすることで、前向きな姿勢をイメージさせることができます。
企業は従業員に対して仕事における成長やキャリアアップを期待しているため、向上心の高さや成長意欲を示すことは効果的でしょう。
⑤フットワークが軽く行動的である
ポジティブな人は「やってみないとわからない」と、物事に対してプラスに考えていることも特徴的です。
ネガティブな人であれば興味のあることがあっても尻込みしてしまったり、人のアドバイスを疑ってなかなか実践できなかったりとつい腰が重くなりがちでしょう。
しかしポジティブな人は、とりあえず何でもやってみようとオープンに考えられたり、人の意見も取り入れて行動を変えたりしていけます。こうした活動的でフットワークの軽いところを強調するのも一つの手です。
ポジティブでフットワークの軽い人は、チャレンジ精神や行動力があるとも表現できます。以下の記事でアピールするコツを解説しているので、参考にしてみてください。
チャレンジ精神
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
行動力
自己PRの「行動力」は6つの言い換えで差別化できる! 例文30選
こちらのQ&Aではフットワークの軽さのアピール方法をキャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックしてみましょう。
⑥変化に強く柔軟に行動できる
環境の変化や突発的なトラブルなど、通常の人ならストレスや抵抗を感じやすいことでも、ポジティブな人は良い面に目を向けて適応することができます。何が起きても、「ではどうすれば良いか」と建設的に考えることができる人はこのタイプです。
わかりやすい例を挙げると、アルバイトで先輩たちが一気に辞めて急にリーダーを任されたが問題なく務められた、留学先でホームステイをしたがすぐになじんで楽しめたというようなケースです。また常に新しい挑戦をするのが好きという人もいるかもしれません。
仕事においても、急な変更があったり予期せぬトラブルが発生したりすることはよくあります。ポジティブ思考の人はそうした場面にも強いため、変化に動じず柔軟に行動できることを長所として打ち出すのもおすすめです。
このタイプのポジティブさは、臨機応変に対応できる、柔軟性があるなどとも表現できます。以下の記事でアピールするコツを例文付きで解説しているので、ぜひチェックしてみましょう。
臨機応変さ
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見るポジティブさは仕事でも重要! さまざまな場で力を発揮する
ここまで見てきたように、「ポジティブさ」は働くうえで非常に重要です。特に会社の一員としての仕事では、チームプレイが求められる場面が多いといえます。
たとえば困難で挑戦的なプロジェクトにおいて、前向きな態度やチームを励ます動きは、チームのパフォーマンスを向上させる鍵になります。組織や市場の変化が激しい場合、それらに柔軟に対応するためにも、ポジティブな態度が必要です。
またサービスや営業などの役割においても、ポジティブな態度は顧客との良好な関係構築に欠かせません。ポジティブな対応は顧客の信頼を得やすく、長期的な関係を築く基盤になるでしょう。
さらにストレスやプレッシャーが高い状況でも、ポジティブさは役に立ちます。冷静さを保ち、効果的に対処することができるからです。この能力は、締め切りが迫っているプロジェクトや、予期せぬ問題が発生した場合にも発揮されます。
企業に求められる力を実際に発揮した経験からアピールしよう
このように、ポジティブさは仕事のさまざまな側面で価値を発揮します。周囲と積極的にかかわり良い影響を及ぼすだけではなく、プレッシャーの中でも適切に対応でき、ピンチを学びに昇華しながら変化していける人材こそ、新卒採用で求められている存在でしょう。
皆さんのこれまでの経験の中にも、そういったポジティブさを発揮した機会があるのではないでしょうか。見つけ出して積極的にアピールしていきましょう。
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タイプ別! 長所のポジティブさが伝わる自己PR例文6選
タイプ別! 長所のポジティブさが伝わる自己PR例文6選
ポジティブさの特徴別に、6つの言い換えパターンを解説しました。自分が特にどのタイプに当てはまるか見当が付いたら、次はその長所を自己PRではどのようにアピールすべきか見ていきましょう。
ここでは長所のポジティブさを伝える自己PR例文を、6つのタイプ別に紹介します。キャリアコンサルタントによるコメント付きなので、ぜひ目を通して自己PRのコツをつかんでくださいね。
例文①常に前向きで逆境に強いタイプ
常に前向きで逆境に強いタイプの自己PR例文
私の長所は、困難があっても前向きに行動できることです。この強みは特にイギリスへの1年間の留学で発揮しました。
留学前は英語に自信がありましたが、滞在先の地方はアクセントが非常に強く、いざ生活を始めると会話がほとんど聞き取れないという事態に陥りました。授業だけでなく店員さんとの会話もままならず、本当にやっていけるのだろうかと不安になりました。
しかし周囲の先輩留学生に相談するうちに、誰でも最初は苦労したとわかり、地道に努力を続ければ変わっていくと捉えられるようになりました。それからは現地の学生に発音を教えてほしいと積極的に声を掛け、会話時の録音を寮で聞き続けることで行動量を増やしました。
その結果、3カ月ほど経つとほぼ聞き取れるようになり、長期休みには現地の学生に混じったインターンにも挑戦できました。
入社後もすぐに結果が出なかったり難しい業務を任されたりなどさまざまな課題にぶつかると思いますが、この逆境でも挫けないポジティブさを活かして、着実に乗り越えてまいります。
この例文のように、困難な経験を自身で乗り越えた話は、面接官に対して自己成長の証として強く印象付けることができます。
逆境に直面したときに周囲へ助けを求められること、そして問題を乗り越えるために積極的な行動を起こせることは、ポジティブさを伝えるエピソードとしてまねできるところです。
例文②みんなの士気を上げられるタイプ
みんなの士気を上げられるタイプの自己PR例文
私の長所は、周囲を鼓舞する力があることです。この強みは学園祭実行委員会の副委員長としての立場で発揮しました。
私たちの代の学園祭は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で4年ぶりの開催だったため、先輩たちからの引き継ぎがままならない状況の中、何も経験のない私たちは途方に暮れていました。
このままでは準備がうまく進まないと思った私は、まずはチームを落ち着かせ、一つの目標に向かってパワーを集中させることが大切だと考え、「自分たちの手で自分たちの学園祭を築き上げていこう」とメンバーを励ましました。
またメンバー全員に、それぞれの強みを活かして困難に立ち向かうことの重要性を強調しました。私自身は前向きな姿勢を保つことに努め、解決策を模索するためのブレーンストーミングも提案しました。
途中で課題が出るたび何度も挫折しそうになりましたが、自ら率先してアイデアを出すことで議論を活発にして問題を解決していき、結果として学園祭は大成功を収めました。
貴社に入社後も、周囲の士気を上げるポジティブさを大切にし、困難な状況下でもメンバーを励ますことで、協力して目標に向かってまいります。
チームで活躍したというようなエピソードでは、具体性を持たせながら、なるべく客観的な数字や結果をセットで記載することが重要です。
「なぜあなたが携わったことでそのような結果になったのか」が読み手に伝わるように、内容を確認しましょう。
例文③積極的にコミュニケーションを取れるタイプ
積極的にコミュニケーションを取れるタイプの自己PR例文
私の長所は、積極的にコミュニケーションが取れることです。この強みを活かして、大学時代は国際交流イベントを開催しました。
きっかけは、授業で知り合った留学生から「せっかく日本に来たのに日本人の学生とかかわる機会が少ない」と聞いたことでした。そこで私は留学生と地元学生が集まる交流会を思いつき、参加者が文化や言語の違いを乗り越えて楽しくコミュニケーションを取れるイベントを企画しました。
具体的には、参加者が自分の文化や考えを披露し合えるようなグループディスカッションやアイスブレイクゲームを実施しました。その結果、参加者同士の理解が深まり、新たな友情も芽生えていました。
また言葉の壁を感じる留学生に対しては、自らボディランゲージや絵を用いて聞き手に徹し、コミュニケーションを円滑にするサポートを惜しまなかったことが、会の成功につながったと考えます。
貴社の業務でも、周囲との積極的なかかわりを通じてチームの結束力を高め、組織パフォーマンスの向上に努めます。また新しいアイデアや課題に対する意見も述べ、組織の目標に貢献してまいります。
「コミュニケーション」は幅広い意味で使われるため、自分がアピールする能力を、明確なエピソードで具体的に伝えることが大切です。
またコミュニケーション能力は面接でも特にチェックされるため、誇張しすぎず、素直に表現することを心掛けましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
例文④失敗を学びと捉えて切り替えられるタイプ
失敗を学びと捉えて切り替えられるタイプの自己PR例文
私の長所は、失敗を無駄にせず成長の糧にしていけることです。
大学3年生のときに起業プロジェクトに参加し、チームで新しいアプリケーションを開発する機会がありました。しかし最初の試みでは目標に大きく届かず、失敗に終わりました。
別のアプリケーションに変更しようという声もありましたが、私はまず失敗の原因を精査することが大事だと思い、フィードバックの聞き込みを丹念におこない、競合分析も実施しました。その結果、市場の分析が甘く、搭載した機能がニーズとずれていると原因をつかむことができました。
そこで私たちは、ユーザーが好みに合わせてアプリの外観やレイアウトを調整できるカスタマイズ機能を開発しました。さらに、複数のデバイス間でデータを同期できる機能やチャット機能など、競合にはない環境を整えたことにより、企業から一定の評価を得られ、中には導入したいという企業も現れました。
このような失敗をチャンスと捉え、新たなアプローチを模索する力を活かし、入社後の業務でも目標達成に向けて積極的に挑戦してまいります。
失敗からの学びを次の成功につなげる能力が特に評価されるのは、スタートアップ企業やイノベーションを重視するテクノロジー関連の業界、マーケティングや広告業界といった、創造性や柔軟性が求められる業界です。
また教育や研修を重視する企業も同様に、失敗を経験として積極的に捉え、それを成長の糧とする姿勢を評価する傾向にあります。
例文⑤フットワークが軽く行動的なタイプ
フットワークが軽く行動的なタイプの自己PR例文
私の長所は、フットワークが軽く行動的であることです。
私が所属している新入生歓迎イベント委員会では、新入生が一日も早く大学生活になじめるよう、今年の春に運動場でのソフトボール大会を計画していました。
しかし、当日は予想外の大雨に見舞われました。多くの企画委員が困惑している中、私はとりあえずできることをやってみようと思い、まず体育館を代わりに使えないか大学に交渉しました。
その結果無事に許可が下りたため、今度はバレー部に備品を貸してもらえないか相談し、結果的に体育館でのバレーボール大会に変更できることになりました。
またその中でも新入生の出身地域別にチームを編成することを提案したことで、参加者の競争意識や団結力が高まり、想像以上に盛り上がる企画となりました。新入生の笑顔を見たときは胸を撫で下ろし、困難な状況でも前向きに行動することの大切さを実感しました。
御社でも「動けば変わる」を信条に、チャレンジングな状況でも臆することなく行動に移し、成果を生み出せるよう邁進してまいります。
「フットワークが軽く行動的」であるという性質は、特に以下のような業界や企業で求められます。ぜひ意識してアピールしてみましょう。
・変化が激しく、迅速な意思決定と柔軟な対応が求められるスタートアップ企業
・技術の進化が速く、新しいスキルや知識の習得が常に求められるIT、テクノロジー関連企業
・新しいアイデアや改善案を積極的に提案し実行に移す新規事業部署を擁する企業
・顧客ニーズの把握と関係構築、新規顧客の開拓など、人と接する機会が多い営業を募集している企業
・多様な業界やビジネスモデルに迅速に適応し、積極的に提案をする必要があるコンサルティング企業
例文⑥変化に強く柔軟に行動できるタイプ
変化に強く柔軟に行動できるタイプの自己PR例文
私の長所は、変化に対して柔軟に対応できることです。
私は高校・大学とラグビー部に所属していたのですが、大学2年生の時、試合の1週間前になって対戦相手のチームが急遽メンバーを変更し、戦術も変更すると知ったことがありました。
動揺するメンバーも多い中、私は1週間あればまだできることはあると思い、チームの一員としてリーダーシップを発揮して、すぐに仲間と協力して新しい戦略を練る動きを取りました。
戦術をすぐに変えるのは簡単ではなく、複雑な調整や新しい練習も必要でした。しかしそんな困難な状況下でもお互いに励まし合い、それぞれのポジションや役割を再確認するなど、新しい戦術に迅速に適応し、試合に臨みました。
その結果、当日は戦略がうまく機能し、チーム全体が一丸となってプレーできたことにより、勝利を収めることができました。
この経験から、変化に対しても果敢に挑戦することで、チームを成功に導けることを実感しました。入社後も同様に、新しい状況や課題に対して柔軟に対応し、常に前向きな態度で解決策を見つけ、組織に貢献していきたいと思います。
伝え方一つで、採用担当者に与える印象が変わります。「柔軟」は抽象的な言葉のため、どのような印象を持ってもらいたいのかをまずイメージし、自分の言葉で言い換えてみましょう。
応募先が求める人物像と照らし合わせて考えてみることもポイントです。
いざ長所を書き出す前に確認! 企業に評価される自己PRの条件とは
例文を読んで、ポジティブさをアピールする際の伝え方がイメージできたかと思います。表現や構成の参考にしつつ、ここからは自分自身の自己PRを作成するステップに入っていきましょう。
その前段階として、そもそもどのような自己PRが企業に評価されるのかという前提について解説します。この点をつかむと自己PRの完成像のより明確なイメージが付き、ポイントを漏れなく押さえた自己PRを作成できますよ。
人柄や能力が正しく伝わる
企業が学生の長所を聞く理由は、学生の人柄を知りたいからです。これから長く一緒に働く人を、学校名などの肩書や過去の経歴だけでは選べないですよね。そのため自己PRでは、自分がどんな人物かという人柄を表現することが非常に重要です。
たとえ「ポジティブ」という同じ強みを持つ人がいたとしても、なぜ・どんなときにポジティブに考えるのか、ポジティブさをどのように発揮するのかという行動面は千差万別です。
したがって自己PRでは、自分の特徴的な人柄や能力を示したうえで、その強みが正しく伝わるように書くことで高評価につながります。
社風や業務内容とマッチしている
学生がどんな人物かだけでなく、その人柄や能力が企業の求める人物像にマッチするかも自己PRで見られるポイントです。
たとえば金融業界の営業職を志望している人が「思いやりがあって優しいこと」を一番の強みとしてアピールしたら、成果が重視されるこの仕事には合わないと判断されることもあります。いくら優秀な人でも、その能力が実際の業務内容や社風とずれていたら採用されにくいのです。
つまり長所を伝える際には、あらかじめ企業で求められている力をよく理解し、そこにマッチした人材だとアピールする必要があります。
- ポジティブという長所が評価されにくい業界や企業はありますか?
評価されないケースは稀! ただし工夫しておけることはある
ポジティブさとは前向きさであり、会社を進展させるための原動力ともなりうるので、ポジティブという長所が評価されにくい業界や企業を探す方が難しいのかもしれません。
しかし時と場合によっては、この長所が認められにくい可能性もあるでしょう。それを避けるためには、ポジティブさが企業の持続可能性や社会的責任にどう貢献するかを強調することが大切です。
自分がチームやプロジェクトに与える良い影響、自然保護やSDGsの観点からの意見などを例に出して説明してみるという方法もあります。
ポイントとして、自分のポジティブな姿勢を単なる性格の特徴として表現するのではなく、企業目標や社会課題解決への貢献としてアピールすることを意識しましょう。
4ステップでばっちり! 長所のポジティブさが光る自己PRの作り方
4ステップでばっちり! 長所のポジティブさが光る自己PRの作り方
- 企業が求める人物像を理解する
- ポジティブさを自分らしく具体的に言い換える
- ポジティブなおかげで成果につながった経験を整理する
- 適切な構成に沿って文章を組み立てる
評価される自己PRの条件を頭に入れたら、さっそく自己PRの作成に取り掛かりましょう。
ポジティブさの表現方法で悩む人もいるかもしれませんが、実は4ステップで誰でも魅力的な自己PRを作ることが可能です。
ここではその4ステップを順に解説していくので、一つずつ丁寧に実践してみてください。
自己PRの書き方はこちらの記事でも詳しく解説しています。テンプレート付きなので、不安がある人はぜひ併せて確認しましょう。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
ステップ①企業が求める人物像を理解する
これまで解説したとおり、自己PRで伝える長所は企業の社風や業務内容にマッチしていることが重要です。そのため、まずは企業がどんな人物を求めているのかを正確に把握しましょう。
自分を偽ってまで企業に寄せる必要はありませんが、ポジティブさをより企業に合った表現に言い換えてみたり、ぴったりなエピソードを選んで伝えてみたりと、少しの工夫をすることで大きく評価アップにつながります。
企業が求める人物像を調べるには、企業ホームページ(HP)や採用サイトをよく読み込むのが効果的です。募集要項に「求める人物像」とそのまま書かれていることもあります。ほかにも以下のような要素から特徴をつかめるため、広く目を通してより明確なイメージを付けてくださいね。
求める人物像を把握するために特にチェックしたい点
- 募集要項
- 社員インタビュー
- 代表メッセージ
- 企業理念
仕事内容についてあまり理解できていない場合は、以下の記事で職種別に必要な能力も確認しておきましょう。アピール内容が、求められる強みと大きくずれないように意識することがポイントです。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
ステップ②ポジティブさを自分らしく具体的に言い換える
企業が求める人物像から自己PRの方向性がわかったら、次はそれに沿って「ポジティブ」という長所のより良い表現がないか考えてみましょう。
「私の長所はポジティブなところです」というだけではほかの学生と被る可能性が高く、採用担当者の印象にも残りにくいです。できるだけ具体的に、かつ自分らしく言い換えることでインパクトにつながります。
ポジティブさを言い換えるには、冒頭で説明した下記の6パターンから自分に合うものを選ぶと簡単です。もちろん独自の表現にするのも効果的なので、その場合は次に解説するステップ③の内容から、自分ならではの特徴を考えてみましょう。
おさらい! 長所のポジティブさを言い換える例
- 常に前向きで逆境に強い
- みんなの士気を上げられる
- 積極的にコミュニケーションを取れる
- 失敗を学びと捉えて切り替えられる
- フットワークが軽く行動的である
- 変化に強く柔軟に行動できる
- ポジティブさを自分らしく言い換えるのが難しいです……。
自己理解を深めて具体的なエピソードから抽象化してみよう
「自分らしさ」は具体的なエピソードからにじみ出るものです。言い換えが難しいと感じる場合には、まずは自己分析を深め、過去に自分がどのような状況でポジティブさを発揮してきたのかを振り返ってみましょう。
自分の行動や反応を分析し、実際の成果や変化を示すことで、より説得力のある表現になるはずです。
またポジティブさは、ただ楽観的であることだけではなく、チャレンジ精神、回復力、柔軟性、解決志向など、さまざまな側面があります。自分がポジティブさのなかでも特にどのような側面に強みがあるのかを考えてみることが大切です。
さらに、他者から受けたフィードバックや評価を参考にしたり、書籍や記事などから自分にしっくりくる言い回しを見つけたりすることなども、表現の助けになると思います。
このように、ポジティブさを自分らしく表現することは、自分の内面を深く理解し、それを言葉にする過程でもあります。自己表現の幅を広げることで、より魅力的な自己PRを作っていきましょう。
ステップ③ポジティブなおかげで成果につながった経験を整理する
自分らしいポジティブさの表現が見つかったら、その強みをこれまでどのように発揮してきたかを振り返りましょう。
言葉にするだけなら誰にでもできてしまうため、「長所はポジティブなところです」と聞くだけでは企業は納得できません。長所の根拠を示して納得してもらうには、実際にポジティブさを発揮したエピソードまで伝える必要があります。
良いエピソードを見つけるには、学業・アルバイト・サークル・日常生活など、学生時代のさまざまな場面を振り返って、印象的な出来事を掘り下げていきましょう。
発揮した場面 | 個別指導塾のアルバイトで、自分の諦めない心が生徒に伝わり、志望校合格までサポートできた |
発揮した経緯 | 担当した中学3年生の生徒はテストが赤点ばかりで、どの高校にも受からないかもしれないと諦めきっていた。話を聞くと勉強が嫌いという気持ちが強かったので、できるだけ前向きに取り組めるよう、まずは勉強を好きになってもらおうと考えた。 |
具体的な行動 | ・楽しんでもらうには成功体験が必要だと思い、生徒が一番苦手意識の少ない英語に絞って指導した。 ・独自の小テストを作り、頻繁に学習範囲をおさらいすることで、問題が解ける感覚をつかんでもらうように工夫した。 ・常にポジティブな言葉を掛け、生徒が投げやりになっているときも励まし続けた。 |
発揮した結果 | ・テストの点が上がって自信が付き、学校の授業にも集中して臨むようになったことでほかの教科の点数も伸びていった。 ・学年150人中140位台だった順位が7カ月後には70位までアップし、最終的に志望校に合格できた。 ・先生が信じて励ましてくれたおかげといわれてうれしかった。 |
上記のように、成果だけでなく「こう考えてこう行動した」という道筋も整理することが大切です。そうするとたまたまの結果ではなく、長所を活かしたからこその経験だと伝わります。
また結果部分は、例のように数字などの客観的事実を交えて表現すると、より自己PRの説得力が増しますよ。
自己PRでは、単に長所を挙げるだけでなく、それを裏付ける具体的なエピソードを添えることがとても大切です。
具体的なエピソードはあなたの長所が実際にどのように行動や成果につながったかを示す証拠となるからです。説得力が増すだけでなく、あなたの人としての魅力も含めた長所を印象付けることができますよ。
自己PRで諦めない力をアピールする場合、伝え方を間違えてしまうと説得力のない自己PRになってしまうことがあります。以下の記事では諦めない力を自己PRにする方法をまとめているので参考にしてみてください。
諦めない力を自己PRにするには? 注意点と差別化の秘訣を解説
ステップ④適切な構成に沿って文章を組み立てる

ここまで整理できれば、ポジティブという長所から自己PRを書く材料は揃いました。ただし自己PRは作成するのがゴールではなく、採用担当者にしっかり理解してもらえなければ意味がありません。
そこで論理的でわかりやすい文章にするために、自己PRは図の順番で構成するのがおすすめです。ここからはそれぞれのポイントを例を交えて解説するので、構成に沿って文章を組み立てていきましょう。
自己PRの構成をより詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。「PREP法」など面接でも活かせるコミュニケーション手法を解説しています。
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
結論:自分の長所がポジティブさであること
自己PRで自分の魅力を印象付けるには、まずどこが長所なのかという結論から文章を始めましょう。最初にテーマを示さずに具体的なストーリーなどから展開してしまうと、採用担当者はどこが長所なのかよくわからないまま読み進めることになり、十分にあなたの魅力が伝わりません。
「私の長所は〇〇です」「私は〇〇が強みです」というように、結論から端的に示すことがポイントです。
結論の例
私の長所は、ポジティブ思考で周囲を勇気づけられることです。
この部分は準備段階で考えたポジティブさの言い換え表現を使えば、より独自性のある書き出しになりますよ。
自己PRの書き出しを工夫してさらに差をつけたい人は、こちらの記事がおすすめです。人事を惹きつけるコツを例文付きで解説しています。
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
根拠:ポジティブさを発揮したエピソードの概要
結論の次は、その具体例としてポジティブさを発揮したエピソードを伝えます。この順番で書くと、強みとその根拠をセットで示すことができるので、採用担当者もスムーズに読み進められるのです。
根拠の例
この強みは、3年間続けている個別指導塾のアルバイトで発揮しました。
エピソードは上記のようにまず全体の概要を書くことで、いきなりストーリーを書き始めるよりも理解しやすくなります。
ステップ③の表で整理した、「発揮した場面」の文言を使うとわかりやすくておすすめです。
詳細:具体的な行動とその結果や学び
エピソードの概要を示したら、同じくステップ③で整理した内容をもとに、具体的な経緯・行動・結果を伝えます。
詳細の例
・経緯
担当した中学3年生の中に、赤点ばかりで高校受験も諦めかけている生徒がいました。話を聞くと勉強が嫌いな気持ちが強かったので、できるだけ前向きに取り組めるよう、まずは勉強を好きになってもらおうと考えました。
・行動
そのためには成功体験が必要だと思い、一番苦手意識の少ない英語に絞って指導したり、独自の小テストを頻繁に実施して問題が解ける感覚をつかんでもらうよう工夫したりしました。
・結果
その結果徐々に点数が上がっていき、自信が付いたことでほかの教科の成績もアップしました。順位も7カ月で150人中140位台から70位までアップし、最終的に志望校に合格しました。
「先生が信じて励ましてくれたおかげ」といわれたときは、涙が出るほどうれしかったです。
ここで注意してほしいのが、あなたが何をして・それがどうすごいのか、前提知識がない人でも理解できるように書くことです。
たとえば今回の例であれば、「高校受験を目指す中学3年生を指導した」「最初は赤点ばかりだった」「教科を絞った指導や独自の小テストを実施した」といった情報がないと、一体何のアルバイトなのか、志望校に合格させたのが本当に自分の功績なのかなどは読む人にはわかりません。
忙しい採用担当者は、一枚一枚の書類にじっくり目を通す余裕がない可能性もあります。一度読んだだけでも、すぐに理解して納得できるように書くことを意識してください。
- ポジティブさが伝わるエピソードにしようと思うと長くなってしまいます……。
なくても伝わる部分を除いたり短く言い換えたりして工夫しよう
エピソードは、自分の強みの裏付けです。採用担当者が一度読んだだけで理解し、納得できるようにするためには、内容を詰め込みすぎず、要点を絞って簡潔にまとめることが大切です。
そのためには、まずは全体を通して内容が重複しているところがないか確認してみましょう。次に、なくても伝わる情報があれば思い切って省いてみます。
それでもまだ長いときには、表現方法を変えてみるという手があります。たとえば、「物事に対して積極的に取りかかる」→「積極的に取り組む」とすることで短くなりますね。
ほかにも「とても」「すぐに」といった副詞や、接続詞、指示語なども、音読してみて違和感がなければ省略することができます。
自己PRを応募書類に書く際、字数制限があることも多いですよね。以下の記事ではよくある200字・400字別で要点をまとめるコツを解説しているので、併せて活用してください。
200字
自己PRを200字でまとめる要点整理術|ジャンル別15例文
400字
例文20選|400字の自己PRで人事の心をつかむ戦略
抱負:長所のポジティブさを仕事に活かす意気込み
自己PRの最後は、長所を踏まえて企業でどのように活躍したいかを伝えて締めくくりましょう。長所を発揮したエピソードだけを書くよりも、その強みを発揮する意欲まで伝えることで、企業もあなたの入社後の姿をよりイメージしやすくなります。
抱負の例
貴社の業務でも周囲と力を合わせて結果を出すことが重要だと思いますが、この前向きな行動力を活かし、仲間に良い影響を与えられるような人材になりたいと思います。
結びの部分は、これまで調べた企業が求める人物像を参考に、仕事のどんな場面でポジティブさを発揮できるか想像して書きましょう。この意識で書くことで企業にマッチした人材だと強調でき、採用担当者に響く自己PRが完成します。
自己PRの締め方は悩む人が多いのではないでしょうか。こちらの記事で押さえるべき3要素を解説しているので、併せて活用しましょう。
自己PRの締め方が決まる3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
まとめた完成例
私の長所は、ポジティブ思考で周囲を勇気づけられることです。この強みは、3年間続けている個別指導塾のアルバイトで発揮しました。
担当した中学3年生の中に、赤点ばかりで高校受験も諦めかけている生徒がいました。話を聞くと勉強が嫌いな気持ちが強かったので、できるだけ前向きに取り組めるよう、まずは勉強を好きになってもらおうと考えました。
そのためには成功体験が必要だと思い、一番苦手意識の少ない英語に絞って指導したり、独自の小テストを頻繁に実施して問題が解ける感覚をつかんでもらうよう工夫したりしました。
その結果徐々に点数が上がっていき、自信が付いたことでほかの教科の成績もアップしました。順位も7カ月で150人中140位台から70位までアップし、最終的に志望校に合格しました。「先生が信じて励ましてくれたおかげ」といわれたときは、涙が出るほどうれしかったです。
貴社の業務でも周囲と力を合わせて結果を出すことが重要だと思いますが、この前向きな行動力を活かし、仲間に良い影響を与えられるような人材になりたいと思います。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る長所のポジティブさは自分らしい表現や独自のエピソードで差別化できる
高評価を得るポジティブさの自己PRを作成するためには、解説したように企業が何を求めているのかを深く理解することが最初のスタートラインとなります。
その理解を踏まえていざ自己PRを作成する際には、自分のポジティブさを企業のニーズに合わせて、具体的かつ個性的に表現することが重要です。
たとえば、逆境に強い、変化に柔軟に対応できるといったポジティブさについて、自分の特性をさらに明確に示す要素を追加していけば、自己PRに独自性を持たせることができます。
さらに、このポジティブな性質が過去にどのように成果に結びついたのかを具体的なエピソードを交えて語ることで、その価値をより鮮明に伝えることが可能です。
ポジティブさによる成果や就職後の活かし方まで忘れずに伝えよう
文章を組み立てる際には、自己PRの冒頭で自分の長所をはっきりと述べ、その後でその長所がどのように成果につながったのかを詳しくストーリーで説明します。
最後に、その長所を未来の仕事にどう活かしていきたいかを述べることで、自己PRを締めくくりましょう。
このプロセスを通じて、自分のポジティブな面を効果的にアピールすることができれば、採用担当者に強い印象を残すことができます。
こちらのQ&Aでも、自己PRでポジティブさをアピールするコツをキャリアコンサルタントが解説しています。併せて参考にしてみてください。
要注意! ポジティブさが長所として評価されないNGパターンも
長所のポジティブさを打ち出す自己PRを完成させられたら、最後にNGポイントもチェックしておきましょう。ポジティブさは伝え方によっては長所として評価されず、むしろ短所として企業に懸念を抱かれる可能性があるため、注意が必要です。
ここではよくある2つのNGを解説するので、評価を下げる書き方をしていないか、提出前に必ず確認してくださいね。
楽観的すぎて慎重さが足りない
ポジティブさは、行きすぎると楽観的ともいえます。ポジティブなあまり大きな挑戦をする際にも「きっと大丈夫だろう」と何も準備しなかったり、責任ある役割を任されても「何とかなるだろう」と意識が変わらなかったりするパターンです。
自己PRでもこうした楽観的すぎるエピソードを伝えてしまうと、頼りない印象や、仕事でも慎重さが足りずにミスをするのではないかという懸念を持たれてしまう可能性があります。
そのため、ポジティブといえど何も考えていないわけではなく、リスクを想定したりあらかじめ準備を整えたりして、適切な行動ができることを示すようにしましょう。
自己評価が甘く失敗しても反省しない
ポジティブな人は失敗しても落ち込みにくいのが強みですが、それははたから見ると反省不足に映ってしまうこともあります。
たとえば「常にポジティブで何があってもへこみません」というようなアピールをする際、自分に責任のあるミスに対しても振り返りをしなかったり、失敗から何も学んでいなかったりすると、単に自己評価が甘いだけに思われてしまうリスクがあるのです。
誰にでも反省が必要な出来事が起こることはあるでしょう。それを認識せず、自分にとって都合の良いように捉えるというのは、ポジティブ思考として評価されないため注意しましょう。
たとえば、「私はどんなことにも常に明るく前向きな姿勢で取り組み、最後まで諦めずに頑張ります」と伝えるだけの自己PRだとどうでしょうか。
一見良さそうに思えますが、ポジティブさをアピールするためには具体的なストーリーや結果の提示に加えて、学びや反省、一方的に楽観的でないと示すことが必要です。そのため惜しい表現となっています。
面接中の態度も意識するとポジティブさをより印象付けられる!
注意点をもとに自己PRの見直しができたら、最後に面接時の伝え方もチェックしておきましょう。
長所がポジティブさであると伝えても、その話し方や面接中の態度と矛盾していたら、面接官は納得できないばかりか、自分を良く見せようと偽ってアピールしていると捉えられることもあります。自己PRは面接時の振る舞いも含めて評価されるのです。
ポジティブさを伝えるために面接中も意識したいポイント
- 笑顔を意識して面接官としっかり目を合わせる
- 堂々とした態度でハキハキ話す
- 大事なところを意識して抑揚を付けるなど気持ちを込めて話す
- 間違いや知識不足は素直に認める
ポジティブという長所に説得力を持たせるためには、特に上記のような点を意識してみてください。精一杯自分をアピールして良いコミュニケーションを取ろうとする姿勢が伝われば、ポジティブさをより印象付けられますよ。
- 面接だと緊張してしまうのですが、どうしたらポジティブさをアピールできますか?
声をしっかり出して笑顔でゆっくり話してみよう
面接という場面では誰でも緊張するものです。しかし、緊張しすぎて本来の力が発揮できないのはもったいないですよね。
まずは余裕を作るために、大きく深呼吸をして、身体の中に酸素を多く取り入れましょう。
緊張していると声が出にくくなることがあります。姿勢を正し、お腹に力を入れて大きめに発声する練習を事前にしておくこともおすすめします。
そして本番では、ポジティブさをアピールするために、意識的に笑顔を作って、ゆっくりはっきり話すことを心掛けてください。
結論や抱負などの大事なポイントでは十分に間を取り、声を強めて話すことで、抑揚が付いて印象付けることができます。
それでもうまく話せない、話すことを忘れてしまったというときには、「申し訳ありません。間違えました。最初から言い直してもよろしいでしょうか」などと、素直に伝えることができれば、きっと評価につながるはずです。
面接で自己PRを答える際のテクニックはこちらの記事で詳しく解説しています。面接官を惹きつけるコツも紹介しているので、事前に確認しておきましょう。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
長所のポジティブさは表現とストーリーで差をつけて内定につなげよう
長所のポジティブさをアピールする方法について、例文を交えて解説しました。一口にポジティブといっても人によって特徴は異なるため、紹介した6つのタイプの中から自分らしい強みが伝わる表現を見つけましょう。「ポジティブ」を別の言葉に言い換えることで、差別化にもつながります。
そして、いざ自己PRを作成する際には企業が見ているポイントを押さえることが大切です。解説した4ステップに沿って考えることで、好印象を残せる内容に仕上げてくださいね。
最後によくあるNGや面接時の伝え方についても解説しました。例文も参考にして内容をよく見直し、長所のポジティブさが一段と光る自己PRで選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
楳内 有希子
プロフィールを見る言葉一つで印象は変わる! 長所のポジティブさも工夫してアピールしよう
就活において、ポジティブさは長所としてアピールポイントになります。一般的に、「ポジティブさ」から前向きさや向上心、成長を感じることができるからです。
ただし伝え方一つで採用担当者に与える印象が変わるため、丁寧に書く必要があります。
まずは例文を参考に、ポジティブさという長所をアピールするコツをつかむところから始めてみましょう。
自分らしさが光る自己PRに近づけるためには、応募先の企業が何を求めているのかを知ることも手掛かりになります。
ポジティブさを仕事でどう発揮するのかまで伝えることが大切
どのエピソードにしようか迷ったときには、社風や業務内容から、その企業に合わせたものを選んだり、あいまいな表現を言い換えてみたりして、どんな表現ならより自分らしく伝えられるかを考えてみてください。
企業は、あなたが「入社後どのように活躍していくのか」を知りたいと思っています。そのポジティブさを仕事にどう活かしていきたいかまでしっかり伝えると、強みを発揮する意欲を示すことができますよ。
ここまで準備できたら、自信を持って面接に臨みましょう。ポジティブさをアピールするので、表情や態度、話し方を意識して、精一杯あなたらしさをアピールしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ワーズアンドキャリア代表
Yukiko Umenai〇アナウンサーとしてのノウハウを活かし、総合人材会社で研修や社員教育を担当。人材の活躍やキャリア形成支援にも注力し、大学ではキャリア講義やカウンセリング、就職支援を担っている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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