面接を辞退したいときの連絡方法|メール・電話例文やマナーを解説

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    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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この記事のまとめ

  • 面接の辞退をするなら速やかに連絡してリスクを最小限にとどめよう
  • 3つのマナーを守って辞退連絡をする必要がある
  • 面接の辞退を伝えるメールのテンプレート8選を紹介

面接を間近に控えていても、トラブルや予定の変更などにより、やむを得ず辞退を検討しなければならないこともあるでしょう。そのような状況において、どのようにして辞退を伝えれば良いのかと悩む人は多いです。

面接を辞退する際にも、ただ「辞退します」と伝えるだけでは不十分です。3つのマナーを守ったうえで、丁寧に辞退の意思を伝えることで今後の選考へのリスクを最小限におさえることができます。

記事では、日々多くの学生から就活の悩み相談を受けているキャリアアドバイザーの田邊さん、永田さん、横山さんと、面接を辞退する際のマナーや、実際にメールや電話で辞退を伝える方法を解説します。

また、面接官の経験がある高尾さんからは、面接辞退をする学生への印象を企業側の視点から聞いてみました。面接を辞退する際も、自分が不利にならないよう、丁寧な対応を心掛けましょう。

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目次

面接を辞退したいときはマナーに留意し速やかに連絡しよう

面接の辞退をすることに罪悪感があったり、本当に辞退して良いのか悩み、なかなか連絡できない人もいるのではないでしょうか。しかし、実際には遅くなればなるほど企業側に迷惑がかかります。辞退すると決めたら、速やかに連絡をしましょう。

記事では、まず面接の辞退をするときに守るべき3つのマナーを解説します。そのうえで、連絡をするときのメールのテンプレート8選を紹介するので、自分に合うものをコピー、編集して使用してください。

また、そもそも辞退をするべきなのか決断できない人は、面接を辞退するリスクの解説からよく考えてみましょう。実際に、面接を辞退したひとの体験談も紹介するため、決断する際の判断材料にしてみてください。

さらに、連絡後の企業からの返信で、対応に迷うことがあると思います。その際の対応方法を悩み別に説明するので、返信を受け取ったときに参考にしてください。

最後に、面接の辞退をする前にそもそも考えなければならないことや、心構えなどの注意事項を解説するので、参考にしつつ速やかに連絡しましょう。

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面接の辞退をするときの3つのマナー

面接の辞退をするときの3つのマナー

まずは、面接の辞退をするときに守らなければならない、3つのマナーを把握しておきましょう。

企業側は、面接官を設定したり、質問事項を用意したり、応募書類を読み込んだりと、面接前に相当な労力をかけています。そのため、面接の辞退をするならば失礼のないようにすることが大切です。

ここからは、失礼のないように守るべき3つのマナーを解説します。これから社会人になる人として、マナーを守ることは基本中の基本なので、しっかり心得ましょう。

①できる限り早く連絡する

辞退することを決めたら、できるだけ早く連絡することが不可欠です。企業は面接に向けて準備をしており、遅ければ遅くなるほど無駄な労力をかけてしまいます。また、連絡する精神的ハードルも上がりやすくなることがあります。

辞退をすることをしっかりと決めたらすぐに連絡を入れましょう。

連絡は企業の営業時間内におこなうことがマナーです。営業時間を過ぎている場合は、翌日に連絡しましょう

営業時間を過ぎているのですが、面接予定日は明日です。その場合はメールしても良いですか?

永田 修也

プロフィール

メールしても問題ないが、返信がなければ再メールや電話をしよう

過ぎていたとしても、メール自体はしても問題ないかと思います。ただ、営業時間外だと採用担当者がすでに退社しており確認できない場合があるので、返信がなければ、当日の営業開始の時間に合わせてもう一度連絡をいれましょう。

基本的にはメール連絡でおこなうことがマナーですが、先方からのメールでの返信が面接予定時刻までに確認できなかった場合は、最終手段として電話連絡にて辞退の申し出をしても良いかと思います。

その際に、前日にメールを入れた旨と謝罪の言葉はしっかりと先方へ伝えましょう。

39点以下は要注意!選考を受ける前にマナー力を測定しよう

マナー力診断

就活マナーは軽視されがちですが、合否を左右する重要な項目の一つです。対策不足で選考に落ちてしまうことも少なくありません。

就活マナーの対策が不十分な人は「マナー力診断」 を活用しましょう。マナー力診断を受ければ、現在のマナー力とその対策がわかります

就活マナーが完璧な状態で選考に臨めるように、今すぐ診断を受けましょう。

②無断での辞退は避ける

連絡するのが面倒であったり、忙しかったり、気が引けたりすることで、辞退の連絡を入れずにすっぽかそうと考える人もいるかもしれませんが、当然やってはいけないことです。

連絡をしなければ、面接の時間まで人事や面接官は待機しています。忙しい中あなたのために時間を空けているので、無断で辞退することは失礼極まりないことです。

記事で紹介するメールテンプレートを用いれば簡単に連絡できるので、活用し、無断での辞退は避けましょう。

面接をばっくれたときの影響や、その後の対処法などはこちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。

横山 慶一

プロフィール

連絡をせず無断で辞退するという行為は、社会人としての信頼を大きく損ねます。どんなに優れた能力を持っていたとしても、この行為で信頼がすべて吹っ飛んでしまいます。

そして、それはあなた自身への信頼感を損ねるだけではなく、学校や、ほかの応募者の評価にも影響する場合があるので、くれぐれも無断での辞退はしないようにしてくださいね。

③基本的にはメールでおこなう

辞退の連絡は、基本的にはメールで問題ありません。電話だと相手の時間を奪ってしまうことになり、特に忙しいときは迷惑になることがあります。メールであれば相手の都合に合わせて読んでもらえます。

電話でも追って連絡すると丁寧な印象になる

面接を辞退するときにはメールでの連絡で問題はありませんが、これまで企業のOB・OGに面倒を見てもらったなど、関係性が深い場合は「メールのみで辞退するのは無礼なのでは」と気になる人もいるかもしれません。

追って電話でも連絡すると、より丁寧な印象にはなります。電話をする場合は、営業時間中かつ、忙しくなりがちな営業時間の開始時刻や終了ぎりぎりの時間にはならないよう気を付けましょう

電話するときの伝え方の例は記事の後半で載せているので、参考にしてください。

アドバイザーからワンポイントアドバイス選考が進んでいると電話の面接辞退の連絡は好印象になる

面接を辞退するタイミングは人によって異なり、一次面接で辞退したい学生もいれば、最終面接を辞退したいと考えている学生もいますよね。これから辞退しようと考えている面接が二次面接以降のときは、電話で辞退連絡をすると好印象になります。

二次面接を通過しているということは、企業としては「一緒に働きたい」と思っているということです。そのため、辞退をする理由を詳しく聞かなければ、採用担当者としても納得できない可能性がありますよね。

そのため、電話で面接辞退の旨を伝えつつ、採用担当者からの質問に答えることができるので、お互い納得して辞退のやりとりができるのです。

選考が進んでいないときのメールの面接辞退の連絡は好印象になる

一方で、一次選考であればエントリーしている学生の数が多いため、記事で説明されているとおり、採用担当者の時間を奪ってしまう可能性もあります。採用担当者からのマイナス印象を避けるためにも、まずはメールで連絡をして企業からの連絡に応じる方が好印象になりますよ。

前日夕方までに返信がなければ電話で連絡する

メールをして返信がない場合は、企業が読んでいない可能性があります。もし前日夕方までに返信がなければ、電話で連絡しましょう。

その際、「先ほどメールをお送りした件で、念のためご連絡させていただきました」とメールを送ったことも伝えてから辞退の旨を言うと良いです。

「メールは読まれましたか」などと企業側を責めるような口調は避けましょう。あくまで念のため連絡したというニュアンスを伝えれば失礼な印象にはなりません

なかなか返信が来ない場合、あえて無視しているということはありますか?

永田 修也

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業務との兼ね合いで返信できないことはあるが無視しているのではない

企業側の採用進捗状況により、対応に時間がかかる場合はありえると思います。その場合、決してあなたのことを毛嫌いして嫌がらせをしているというわけではなく、応募者が多く選考に時間がかかっていたり、通常の業務が繁忙期で忙しかったりすると、どうしても返信が後回しになってしまうケースもありますね。

採用担当者は採用のみならず、いくつも仕事を兼務している場合がほとんどだと思うので、返信が遅くなる場合はそういったことも理由の1つであると思います。

前日夕方または当日に辞退を決めた場合は電話で連絡する

面接の辞退を決めたタイミングが前日の夕方や当日など、面接日の直前である場合は、メールを読まれないこともあるため、電話で連絡しましょう。

その場合は「直前のご連絡となり恐縮ですが」などと枕詞を添えることで丁寧な印象になります

寝坊をして辞退の連絡さえできませんでした。面接は終わってしまっていますが、選考辞退の旨や、謝罪を伝えた方が良いですか?

横山 慶一

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面接の時間が過ぎていたとしても企業に連絡しよう

まず、連絡は必ずおこなってください。でなければ無断での辞退となってしまいます。企業側は準備も含め、あなたとの面接に大きな時間と労力を費やしていることを考えてください。あなたならばどうしますか?  辞退の連絡や謝罪を伝えるべきかは自分の判断になります。

今回、寝坊をして〜ということなので、おそらくこの企業に対しての優先度やモチベーションは高くないのかもしれません。

ただしこのような行為は、たとえご縁がなかったとしても、そういう人なんだなという評価をされてしまい、配慮ができないことは就職活動や社会人として活躍するなかで姿勢として現れてくるので、成熟した人間関係を作るための試金石としてしっかりと考え行動してください。

こちらのQ&Aでは面接に寝坊してしまったときの対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。

アドバイザーからワンポイントアドバイス誠実さを心掛けて辞退しよう

上記の内容はどれも大事なポイントですね。共通して認識しておいた方が良いこととして、あなたなりの「誠実な対応」を心掛けておくと良いでしょう。


少しばかりマナー違反とも考えられる対応をしてしまったからといって、あまり大したトラブルにはならないと思いますが、誠実さを忘れてしまうと、非常識ととらえられる行動をとってしまうかもしれません。

無断で辞退をしてしまったり、先方のことを考えずに早朝や夜間に連絡をいれてしまったり、辞退の連絡メールが遅くなってしまったり、メールですべきところを電話で連絡してしまったり……。

まずは誠実に対応しよう! という気持ちで準備し、そのうえで各ポイントを押さえ、相手に失礼のないように対応していくことが大切なのではないかと思います。

特に連絡を速やかにおこなうことは大切

特に大事なポイントとしては、「①できる限り早く連絡する」という点ですね。辞退することを決めたにもかかわらず連絡しないでいると、先方は準備をどんどん進めて言ってしまい、ますます辞退しにくい状況になっていく可能性もあります。

やはり思い立ったときにすぐに伝えたいですね。

そのやり方、実はNGかも?マナーの思い込みをリセットしよう

メールの書き方やOBOG訪問のマナーなど、「なんとなく」のやり方で進めていませんか?マナーの誤解や自己流は、選考での減点につながる恐れがあります。

マナー力診断」では、自分のマナーが正しいかを客観的に確認できます。

選考で損をしないために、今すぐチェックしておきましょう。

理由別! 面接の辞退をメールで伝える例8選

面接の辞退のマナーがわかったら、次は面接の辞退をする際に使えるフォーマット8選を確認しましょう。メールの例は状況別に分かれているので、自分に合うものを探してみてください。どのようにまとめたら良いかわからないという人もイメージが付きやすいでしょう。

ただ、基本的には面接辞退の理由は正確に伝えなくても問題はありません。明言を控えたい場合は、一番最初の「一身上の都合」のテンプレートを使用してくださいね。

また、メールに書くべき内容は上のイラストにまとめているので、以下の例いずれにも該当しない場合は、画像を参考に自分で作成してみましょう。

面接を辞退するときには、企業とのやりとりが重ならないようにすることがポイントです。辞退の連絡に不明点があると、メール返信をして質問をする手間がかかってしまいますよね。一回のメールで完結するよう過不足ない内容でメールを送りましょう。

一身上の都合

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TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。

先日、〇次面接のご連絡をいただいた〇〇〇〇(氏名)です。
その節は誠にありがとうございました。

〇月〇日〇時より面接を予定しておりましたが、一身上の都合により、辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。
身勝手なご依頼になること、お詫び申し上げます。

本来であれば直接お詫びすべきところですが、メールでのご連絡になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

最後になりましたが、貴社のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。

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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください

「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!

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こんな人に「面接力診断」はおすすめ
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他社から内定を得た

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

〇月〇日の選考につきまして、先日他社から内定をいただき、入社することを決めたため、辞退させていただきたくご連絡いたしました。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような運びとなり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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他社から内定を得たので辞退したいのですが、面接では「今はどこも受けていない」と伝えていました。この場合辞退の理由を正直に伝えると印象が悪くなりますか。

横山 慶一

プロフィール

採用担当者は想定しているので正直に伝えて問題ない

本来は複数社応募していることを伝えるべきでしたが、内定を得て辞退をするのであれば、正直に理由を伝えた方が良いでしょう。多くの企業担当者は、このようなケースは想定済みです。曖昧な返答はネガティブな印象がずっと残りますが、理由が明解であれば後を引きません。

基本的には、就活自体、採用担当者の方との信頼関係、良好な対人関係の構築することを意識して活動をしてください。関係構築が良好であれば、正直に伝えることができます。

やってるつもりが逆効果?無意識のNGマナーに注意しよう

「一応マナーは気をつけているつもり」そんな人ほど要注意。自己流やネット情報だけで身につけたマナーは、実は選考でマイナス評価になることも。

マナー力診断」では、就活で見られているマナーをもとに、無意識のNG行動を洗い出せます。

マナーで損をしないために、事前に対策しておきましょう。

複数の企業と日程が被った

送信メッセージ

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件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。

〇月〇日に最終面接を予定している、〇〇大学の〇〇〇〇と申します。

〇月〇日に予定していた選考につきまして、ほかの企業複数と選考日程が重複し、改めて検討したところ、選考を辞退させていただきたく存じます。

貴重なお時間をいただいた中大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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正直日程が被っていなければ、面接を受けたいと思っていました。その場合それを伝えた方が良いですか? 良い伝え方はありますか?

永田 修也

プロフィール

辞退の連絡と併せて伝えるのは避けた方が良い

面接を受けたいということを伝えたい気持ちもわかります。ですが、正直なところ、個人的には伝えなくても良いのではないかと思います。

仮に伝えたとしても、辞退の内容で文章を作成して送る以上、先方の担当者からすれば応募者であるあなたの意図がわかりにくくなってしまう恐れがあります。

日程が被っていて、すでにほかの会社の面接を受ける判断をしているわけなので、これ以上の私情を伝えることはかえって失礼にあたる可能性があります。

あなたの就活マナーは大丈夫?
マナー力診断で確かめよう

就活マナーの対策を怠ったせいで、志望企業の選考を通過できなかったら悔しいですよね

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就活で後悔しないためにも、早めにマナー力診断を受けることをおすすめします。

家庭の事情

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件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

大変申し訳ございませんが、家庭の事情により、しばらくの間就活を休むこととなりました。

つきましては、〇月〇日の選考を辞退させていただきたく存じます。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような事態となり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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ケガ・病気

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人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

大変申し訳ございませんが、体調不良のため、休養が必要であり、しばらく就活を休むこととなりました。

つきましては、〇月〇日の選考を辞退させていただけますでしょうか。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような事態となり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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体調不良ですが、話すことはできるので、代わりにWeb面接に切り替えてもらえれば一番ありがたいのですが、それは可能ですか? それとも辞退させていただくしかないでしょうか。

Web面接や日程調整が可能なので気軽に連絡しよう

体調不良の場合は、Web面談に切り替えてもらうことも可能です。そのため体調不良がわかったタイミングで、早めに企業担当者へ相談をするようにしましょう。相談をするときは電話が好ましいですが、体調によってはメールの連絡でも問題ありません。

ただし、企業によってはWeb面談を実施していないこともあります。そのときも辞退する必要はなく、日程の再調整になるので気軽に相談してくださいね。

社風とのミスマッチを感じた

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〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

〇月〇日で面接の予定をいただいておりましたが、企業理解を進めるなかで、私は御社のカラーに合わないのではないかという懸念が生まれました。そして熟考の末、選考を辞退させていただきたいという結論に至り、ご連絡させていただきました。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような事態となり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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永田 修也

プロフィール

上のフォーマットは、辞退したいという意向は遜色なく伝わるとは思うので、問題はなさそうです。

ただ、企業側からすれば「まだ入社もしてないのに何がわかるんだろう」というように感じられる可能性もあります。

スキル不足を感じた

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人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

〇月〇日で面接の予定をいただいておりましたが、ほかの応募者とのスキルの差を実感し、御社に貢献することは難しいと感じたため、選考を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような事態となり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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強みとのミスマッチを感じた

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TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。
お忙しいなかのご連絡となり恐縮です。

〇月〇日で面接の予定をいただいておりましたが、改めて検討したところ、自身の能力不足を感じ、選考を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

貴重な機会を与えてくださったにもかかわらず、このような事態となり、大変申し訳ございません。

本来であれば直接伺いお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心より祈念しています。
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〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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横山 慶一

プロフィール

企業担当者からすると、このような辞退連絡は、敬遠されているともとらえられるので気をつけましょう。自分の描いているビジョンとあわない、自分が伸ばしたいスキルとは異なるなどの理由ならなお良いです。

面接の辞退を電話で伝える例

辞退のタイミングによっては、メールでの連絡が適切でない場合もあります。面接直前に辞退を伝える際や、メールしたにもかかわらず企業から返信がない場合は、電話で面接辞退の旨を伝えましょう。

ただし、電話はメールと異なり、相手の都合にかかわらず時間を奪ってしまう面があります。忙しい中連絡することを謝罪したうえで伝えましょう。

伝える内容は基本的にはメールと同じです。以下は家庭の事情で辞退する例ですが、メール例文を参考に自分の状況に合わせて伝えましょう。

面接の辞退を電話で伝える例

お世話になっています。

〇月〇日に面接の予定をいただいています〇〇〇〇(名前)と申します。
採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

このたびは、〇次面接のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございます。

大変申し上げにくいのですが、家庭の事情により就活を休まざるを得なくなったため、選考を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

選考のために貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような形となってしまい大変申し訳ございません。

本来であれば直接お詫びに伺うべきところですが、電話でのご連絡となり恐縮です。

それでは失礼します。

電話で辞退を伝えると怒られるんじゃないかと思ってすごく怖いです……。

最終的には辞退することになるので怖がらず連絡しよう

たしかに企業によっては高圧的な態度の担当者もいます。ですが、すでに説明したとおり、採用担当者も学生の味方なので、真剣にキャリアを考えてくれているとも考えられます。

また、怒られることが嫌で辞退を先送りにしても、最終的には辞退を伝えることになりますよね。企業の担当者も業務の合間を縫って面接をおこなっているため、連絡のタイミングが遅くなればなるほど迷惑をかけてしまいます。

辞退したいと思ったタイミングで連絡をしたり相談をしたりすることが、最も企業へ迷惑をかけず、自分のキャリア選択にも納得感が生まれます。怖い気持ちもわかりますが、早めに連絡するようにしましょう。

就活生が面接を辞退すべきか考えがちな瞬間とは

ここまで、面接を辞退する際に使える例文を紹介してきました。しかし、そもそも辞退するべきか悩んでいるという人もいるでしょう。実際、周りの就活生たちは、どんな状況で辞退を考え、最終的にどう判断をしたのか気になりませんか。

ここからは、キャリアコンサルタントとして数々の就活相談に対応してきた高尾さんに、学生から寄せられた「辞退すべきかどうか」という相談内容について、具体的な事例をもとに解説してもらいます。面接辞退を判断する際の参考にしてみてください。

アドバイザーのリアル・アドバイス!他社からの内定や体調不良、選考企業に対する不安がおもな辞退理由

学生が面接を辞退する理由で実際に聞くのは、「他社の内定が出たから」「授業と被ったから」「体調が優れないから」といったものです。

これ以外にも、「内定条件の大幅な変更」や「選考過程でのコンプライアンスへの不安」なども辞退を検討する理由になり得ます。

辞退理由はさまざまですが、どんな理由であれ、私が支援している学生たちも持ち駒が減ってしまうのが怖い、どう切り出せば良いか、評価を落とさないためにはどう伝えれば良いのかなど、面接を辞退するタイミングで悩むことが多いです。

実際、辞退理由が「他社からの内定承諾」や「より志望度の高い企業の選考通過」などの場合は前向きな理由なので、丁寧に早く連絡すればスムーズに辞退につながります。

「学業や体調」などやむを得ない理由の場合は、診断書提出や時期の明示など誠実な説明をすることで、日程の延期を提案されるなど継続となるケースも多いです。とはいえ、すべての企業で選考が継続されるとは限りません。

理由別に伝え方を変えよう! 円満な辞退の基本マナー

まずメールか電話かを自分の状況や意図によって判断することが大切です。

辞退の意思が固まっていて、その決定に変更がない場合は、メールでの連絡で問題ありません。意思決定が変わらないことに対して、お互いの時間的コストをかけずに完結させることができます。

一方で、辞退するかどうかを迷っている場合や、入社時期の調整など条件交渉次第で選考継続の可能性がある場合は、電話での連絡が望ましいです。

対話を通じて、選考を継続できる方法を企業側と相談したいという意思がある場合は特に有効で、企業からのリアクションを求めるのであれば電話のほうが確実です。

結論として、これは学生自身の温度感で判断することが重要であり、電話をしなかったからといって、一概に失礼にあたるということはありません。

どのような理由であれ、「早さ・簡潔さ・感謝」の3点を守り、代替候補日を提示したり今後の発展を祈る一文を添えたりすれば、関係を損ねずに進められます。

見落としてない? 面接を辞退するリスク

面接を辞退する4つのリスク

  1. 選考には戻れない
  2. 社会人としての信用が失われる場合がある
  3. 大学や後輩に迷惑がかかる可能性がある
  4. 関連企業での選考通過が難しくなるケースもある

高尾さんの体験談からもわかるように、面接を辞退することにはリスクやデメリットもあります。

それらを把握しないまま辞退をしてしまうと、皆さん自身が不利になることもあるのです。また、その場では問題がないように見えても、あとになって周囲に迷惑をかけてしまう可能性も否定できません。

だからこそ、面接を辞退するリスクを理解して、後悔のない選択にしましょう。

①選考には戻れない

一度面接を辞退すると、再び選考を受けるのは難しくなる場合がほとんどです。面接を受けているのはあなただけではなく、ほかにも採用候補となる人が複数います。

そのため、何らかの理由で選考に戻りたいと思っても、一度辞退を申し出た人に対して再度面接の機会を与えることはほぼないといえます。採用されるチャンスがある企業の数を、自ら減らしかねない点は、あらかじめ意識しておきましょう。

②社会人としての信用が失われる場合がある

面接を辞退したことで、社会人のマナーが備わっていないと判断され、実際に働きだしてから苦労をする可能性もあります。基本的には、一度取り付けた約束をキャンセルするということはマナー違反です

就活の場合、1つ面接をおこなうために、面接官の時間を確保する、ほかの応募者を絞り込みする、採用費用をかけるなど、多くのコストがかかっています。キャンセルは、こうした努力を蔑ろにする行為といっても過言ではありません。

たとえ他社で働いたとしても、取引先企業として出会う可能性や、転職先として検討をする場合など、面接を辞退した企業とかかわる可能性があるかもしれません。その際に、辞退をしたという事実が悪影響を与える確率もゼロではないでしょう。

③大学や後輩に迷惑がかかる可能性がある

就活では、履歴書を使用するケースが大半で、そこには出身大学が書かれています。また、企業によっては、大学ごとに採用実績を管理しているケースもあり、その際もし誰か1人が辞退をしてしまうと、その履歴が企業に残ってしまう可能性があります。

そうすると、企業側が同じ大学からの選考受け入れや内定をためらうケースがあります。なぜなら、過去に辞退した学生の印象が強く残ってしまうと、「この大学の学生なら、また辞退されるかも」といった不信感につながることがあるからです。

特に、大学からの推薦でその企業への面接を受ける予定がある場合は、辞退すると翌年以降その採用枠がなくなる可能性もあります。

そのため、辞退を決断する際には、周囲への影響も踏まえて慎重に判断することが大切だと覚えておきましょう

④関連企業での選考通過が難しくなるケースもある

大手企業などで、関連企業がある場合、選考の状況や結果が共有される場合があります。つまり、面接辞退をしたという履歴も共有されるケースも考えられるということです。その場合、「うちの企業でも辞退されるかも」と選考通過が難しくなる可能性も否定できません。

1つの企業を辞退することで、ほかの選考にも影響が及ぶこともあるため、同業他社などで複数の選考を進めている場合は注意が必要です

なかには「圧迫面接を受けたけど、辞退することで何かいわれそう」と辞退を躊躇している人もいるでしょう。しかし、明確な理由があるのであれば、リスクを考慮する必要はありまません。

下記の就活QAでは、キャリアコンサルタントが圧迫面接を辞退する妥当性を教えてくれます。

キャリアアドバイザーが語る! 実際にあった面接を辞退したことによる弊害

面接を辞退するリスクを解説してきましたが、実際に影響が及ぶことはあるの? と気になる人もいるでしょう。そこで、キャリアコンサルタントの高尾さんに、面接の辞退によって就活がスムーズに進まなくなってしまった例を聞いてみました。

あらためて、こうしたリスクも踏まえたうえで、冷静に判断するようにしましょう。

アドバイザーからワンポイントアドバイス辞退は最後の切り札! 安易な判断は危険と心得用

私の支援する学生では、春の段階で志望度が中くらい以下の面接を「準備不足だから」と連続で2社辞退したところ、6月に持ち駒が枯渇し、比較検討と練習機会を同時に失い長期化したケースがありました。

辞退は楽な回避になりやすいです。

心理的に辞退を繰り返してしまう癖がつく可能性や、大学や紹介会社を通じた推薦ルートの信頼性が下がるリスクもあるため、こうした方法は本当に最後の手段として考えるべきであり、基本的には避けることをおすすめします。

辞退する前に確認! 後悔しないための5つの注意点

やむをえず辞退をしなくてはならないときの注意点としては、以下の5つがあげられます。

①代替の持ち駒を確保してから辞退すること
②自分の優先軸を先に決めること
③辞退ではなく、日程の再調整を打診することを先に検討すること
④連絡は速く・簡潔に、失礼のないようにすること
⑤面接は本番さながらの訓練機会、と位置付けてから判断すること

どうしても辞退をしなくてはならないときは、これらの点に注意して、適切な手順で辞退を進めましょう。相手企業や関係者への影響を最小限に抑えることを意識し、誠意ある対応を心がけることが大切です。

悩み別! 面接辞退後の対応方法

さらに、面接辞退の連絡をした後に、企業から来る返信で悩むこともあります。ここからは、悩み別に対応方法を解説します。

返信が来た際に悩むことがあれば、こちらを参考に対応を進めましょう。

①辞退の理由を聞かれたらどうする? 

面接を辞退する理由を「一身上の都合」などと伝えた場合、企業からの返信で、辞退の理由を聞かれることはあります。その場合は、嘘をついたりごまかしたりはせず、正直に伝えましょう

どうしても辞退の理由を伝えたくない時は無視しても良いですか? もし良い伝え方があれば教えてください。

永田 修也

プロフィール

伝えたくないという旨を正直に伝えれば問題ない

無視することできるだけは避けた方が良いでしょう。再度同じ会社の面接を受けることがなかったとしても、社会人のマナーとして返信できるくらいの心の余裕は身に付けておきたいところです。

ただ、どうしても言えないような事情であったり、言いたくない場合もあるでしょう。

そういった場合には「こちらの勝手で申し訳ございませんが、内容については回答を控えさせていただければと存じます」という形で言いたくない旨を正直に伝えれば、それ以上はしつこく聞いてくることはないかと思います。

ただ、企業への失礼にならないよう心掛けましょう。たとえば「もっと自分に合う企業があるのではと思いました」などと伝えると、「自分にとって役不足」というニュアンスにとらえられかねないので、注意しましょう。

記事のこちらで紹介しているメールの例文を参考に辞退の理由を伝えてくださいね。

②メールへの返信が来たら再返信するべき? 

辞退のメールを送った後、企業から承諾の旨返信が来たら、再返信する必要はありません。ただ、「辞退される理由を教えてください」「日程の再調整も可能ですがいかがですか」などとやりとりが続くようであれば、それに答える形で返信しましょう。

メールを返信するときには、タイトルに「Re:」がついたままでかまいません。日程を再調整する場合は、直近数日を候補に出して調整しましょう。以下のメール例文を参考にしてください。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名RE:面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっています。
〇〇大学の〇〇〇〇と申します。

日程の再調整をご提案いただき誠にありがとうございます。ご厚意に感謝申し上げます。

お手数ですが、以下いずれかの日程で面接をしていただくことは可能でしょうか。

■6月4日(木)10:00~11:00
■6月5日(金)13:00~14:00
■6月8日(月)15:00~16:00

————————————————————
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
————————————————————

提示する日程は、業務時間外や昼休憩の時間を避けましょう。

面接を辞退するときの注意点

メールの返信でも内容を誤ると、思わぬトラブルにつながることがあります。それ以外にも、面接の辞退をする際についやりがちな失敗があるため、注意が必要です。

ここからは、面接を辞退する際の注意点を解説します。2つのことを注意しなければ、辞退したことを後悔したり、今後支障を感じたりすることがあるので、踏まえたうえで辞退の連絡をしましょう。

①本当に辞退して良いのか吟味する

基本的には、面接の辞退をした後に再受検するのは難しいです。そのため、そもそも辞退をして良いのか、よく考える必要があります。

家庭の事情、体調不良などであれば、時期を調整してもらえることもあります。通年採用していたり、秋採用、冬採用をしている企業では、長期間待ってもらえる可能性もあります。辞退に迷うようであれば、事情を伝え、日程を調整してもらえないか交渉してみましょう。

また、ほかの企業を優先したいと考えても、改めて検討すると、辞退しようとしている会社の方が自分にマッチしていることもあります。

以下の記事では、自分に合った仕事を見つける方法を解説しています。記載の内容に沿って、辞退しようとしている会社と自分のマッチ度を測り再検討することがおすすめです。

自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

アドバイザーからワンポイントアドバイス面接を辞退する前にほかの手段や本当に辞退して良いのか熟考しよう

もし日程や、学校の事情など日程が合わないなどの理由で面接ができない場合は一度調整できないか交渉しましょう。良い人材をとろうとしている企業は学生の事情も考慮してくれます。

何となく気が乗らない、面接が面倒だからという理由は、せっかくのチャンスを無にする可能性があります。辞退する理由が自分自身に納得できるものか今一度吟味しましょう。

後の進め方を具体的に考えてから辞退しよう

辞退した場合の他候補があるのかなど代替案は考えていますか?  常に選択肢は残しておきましょう。

辞退も含め、就職活動は社会人として踏み出すための貴重な体験です。辞退したとしても何が得られるのだろうか、考えてみましょう。

辞退という経験も、自分の人生に爪痕として残してほしいと思います。

志望度が高い企業の内定がないなら辞退しない方がベター

企業と合わないと感じても、その企業よりも良い企業が今後現れるとは限りません。志望度が高い企業の内定を持っていないならば、辞退をするのは避けるべきです。

内定を得たなかではその会社が最も自分に合っていたということもあるので、辞退は慎重におこなう必要があります。

「内定がとれない……」と悩んでいる場合は、こちらの記事で対策をチェックしてくださいね。

内定をとれない人の8つの特徴と対策|今からやるべき行動を解説

②今後関係を持つ可能性を踏まえて丁寧に連絡する

入社しなかったとしても、社会人になってから取引先になるなど、関係を持つ可能性があります。不躾に面接を辞退するとネガティブな印象が残り、仮に取引先になった場合、信頼関係を構築しにくくなるかもしれません

辞退の連絡はできるだけ早めに、かつ丁寧な言葉遣いでおこない、悪い印象を残さないようにしましょう。

面接の辞退を決めたら3つのマナーを遵守! 丁寧に素早く連絡しよう

面接の辞退が決まっていても、連絡することに気が進まず、なかなか連絡ができないという気持ちもよくわかります。しかし、連絡が遅くなればなるほど、プレッシャーも大きくなるでしょう。だからこそ、辞退を決めたら迅速に連絡をすることが必要です。

辞退の連絡をする際は、この記事で紹介した3つのマナーを守っていれば、失礼な印象になることはありません。だからこそ、連絡を後回しにせず、丁寧に連絡をしましょう。

きちんと連絡をすることで、次の選考やステップに進みやすいです。次の一歩を気持ち良く踏み出すためにも、適切な手順で面接辞退をおこないましょう。

アドバイザーからワンポイントアドバイス辞退に誠意を持って対応することはビジネスパーソンとしても大切

ここまで解説した面接の辞退の方法を実践すれば、企業に対して失礼なく対応することができるので安心してください。誠意を持って対応することで、別企業へ就職したときに取引先として信頼してもらえることもあります。また、転職で辞退した企業へエントリーするときにも、マイナス評価にならずに済む可能性も十分あります。

辞退するスキルは社会人になってからも役立つ

もちろん辞退の連絡を企業へするのが不安で気が引ける気持ちも良くわかります。ですが、「何かを断る」という経験は社会人になってからも必要になります。無断で辞退をすることは簡単ですが、きちんと向き合うことが大切なのです。

仕事を断らずにすべて受けてしまうと、仕事の質が下がってしまったり、会社の業績に影響してしまうこともあります。そのため、取引先からの依頼を断ったり、上司から頼まれば仕事を断ったりすることも求められます。

社会人になって必要なスキル・経験ととらえて面接辞退の連絡をきちんと対応し、就職活動を通じてビジネススキルアップも目指しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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