この記事のまとめ
- 探究心はさまざまな仕事に活かせる長所
- 探究心をアピールするならエピソードの深掘りで差別化が重要
- 探究心の自己PR例文9選を紹介
自己PRなどで探究心を強みとして伝えたい場合「探究心は就活でアピールして良いのかな」「具体的にどうアピールすれば高評価を得られるんだろう」などと悩む人もいるのではないでしょうか。
探究心が強いことのアピールは、うまく伝えることができれば企業から高い評価を得ることが期待できます。探究心の効果的な伝え方をマスターして、内定をつかみましょう。
この記事では、探究心の自己PR方法について、キャリアアドバイザーの横山さん、大場さん、小西さんのアドバイスを交えつつ解説していきます。
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探究心は伝え方次第であらゆる仕事に活かせる長所となる
探究心はあらゆる仕事で活かすことができるため、強みをさまざまな企業にアピールできるでしょう。しかし、企業に求められている探究心を理解できていないと、正しく伝わらずかえってネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。
この記事では、まず探究心の定義を確認していきます。探究心をアピールしたいと思っていても内容が漠然としている人もいるのではないでしょうか。探究心の定義を押さえると明確なイメージをもちやすくなります。
その後は、採用担当者目線でどのような伝え方が魅力的かを解説します。実際の自己PR方法やエピソード別の例文も紹介しているので、アピール方法に迷っている人は参考にしてみてくださいね。
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探究心とは? まずは定義の確認をしよう
探究心をアピールするには、まずは探究心とはなにか掘り下げて考え、理解することが大切です。探究心とはなにかを正しく理解すると、アピールする際に具体的に説明ができて説得力が増します。
また「タンキュウシン」には「探究心」と「探求心」という2通りの言葉があります。似ている言葉ですが、意味が異なるため注意しましょう。
探究心とは「物事の本質を探り見極めること」
探究心とは、物事の本質を自分が納得するまで根気よく調べたり、理解しようとしたりする気持ちを指します。
自己PRに取り上げるなら、物事に対する深い知識や課題解決に対する積極的な姿勢がアピールポイントになるでしょう。過去に課題を解決するために粘り強く向き合った経験があると説得力が増します。
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同音異義語「探求心」に注意
よく似ている言葉に「探求心」がありますが、2つの言葉の違いを理解し混同しないように注意が必要です。探求心とは、字のごとく物事を追求する気持ちを指します。
探究心と探求心の違い
- 探究心:物事の本質を探り、見極めようとする気持ち
- 探求心:物事に興味をもち、追い求めようとする気持ち
- 探究心と探求心、就活でアピールするならどちらの方がおすすめですか?
探求心と探究心は一続きのため両方をアピールしよう
ぜひ、両方をアピールするように心がけてください。探求心は探究する内的なエネルギー、探究心はそれを行動に表すことなので、一連のものです。
志を持ってそれを実現しようとしている姿をぜひ伝えてください。探求心は自分の内面にある自分の特性、探究心はそれを実現するための行動特性と捉えると良いでしょう。
企業が求める探究心とは?
企業が求める探究心
- 課題を解決するために根気よく向き合える
- 常に学び続け成長できる
- 一つの物事を極められる
就活で探究心が強みであることを魅力的に伝えるためには、企業に求められている探究心を正しくアピールしなくてはなりません。どのような探究心が就活で評価されるのかを確認しましょう。
課題を解決するために根気よく向き合える
探究心の強い人は、物事の本質を見極めるために徹底的に突き詰めて、明らかにしていくという特徴があります。
物事を知るだけでなく「なぜこうなったのだろう」「どのようにしたら解決できるだろう」などと深いところまで考え試行錯誤して成果をだす力は、仕事においても活かせます。
また「課題に対して途中で諦めずに最後までやりきってくれそう」といった印象にもつながるため、責任感があることのアピールもできます。
常に学び続け成長できる
探究心が強い人は、コツコツと学び続けることで成長し、着実に結果をだしてくれるのではないかと期待できます。知りたいという前向きな気持ちがある人は、仕事にも積極的で新しいことを吸収する力があります。知識もどんどん増えて仕事の質も向上していくでしょう。
入社前のスキルより、入社後の成長幅を重視して採用する企業も多く「未経験の仕事でも向上心を持って取り組んでくれそう」と好印象につながります。
一つの物事を極められる
探究心が強い人は、妥協せずに物事の本質を見極めようとするため、一つの物事を極められる資質を持っています。企業では、さまざまな分野で活躍できるオールマイティな人も評価されますが、ひとつの分野を極めるスペシャリストも求められています。
なにか一つの物事を極めることはとても難しく、誰にでもできることではありません。企業にとって貴重な人材になれるとアピールできます。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る企業が求めるのは探究心を発揮する総合的な能力
自ら課題を発見し、探究心をもって課題解決に向けた努力を惜しまない姿勢は、働くうえで非常に大切です。
また、企業は、物事を多角的に見ることや、解決に向けたアクションを起こす行動力も求めています。その際、もちろんコミュニケーション能力を発揮する場面が多くなることも考えられます。さらに、集めた情報を分析する力も必要です。
つまり、単に探究心があるというだけでなく、その探究心を活かすための総合的な能力も必要になるということ。仕事の中では、探究するだけではなく、そこから成果をしっかり出すことが求められるからです。
粘り強く探究し続けた経験がアピールポイントになる
学生生活での探究心と、仕事で活かしていくうえでの探究心では、その捉え方が違うと考えても良いかもしれません。
とは言っても、学生生活の中で、ゼミでもサークルでもアルバイト経験の中でも良いので、自ら課題を発見し、探究心を発揮して成果を出した成功体験があると、入社後の取り組む姿勢が想像しやすくなります。
自分にはできるという自己肯定感が醸成された体験があるため、探究途中にも挫折せずに粘り強く取り組み、成果にこぎつけるだろうと期待できるのです。自信を持ってアピールしましょう。
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当てはまったらアピールできる! 探究心が備わっている人の特徴
探究心が備わっている人の特徴
- 一つのことを諦めずにやりきる
- 物事の背景や根拠が気になる
- 物事をとことん追求する
ここまでは探究心の定義や企業に求められている素質について確認しました。次はあなたに探究心が備わっているのか見極める基準として、探究心が強い人の特徴を3つ紹介します。
あなたにあてはまっているものがあるか確認してみてください。
目の前に辛く厳しい課題があったとしても、粘り強く向き合ったうえで解決策を見出すのは探究心と言えます。
ただし、解決に向かうのではなく、単にその状況に耐えるだけなのは探究心とは受け取られないので注意してください。
一つのことを諦めずにやりきる
探究心のある人は、最後まで諦めずにやりきる粘り強さがあります。課題が生じた際もすぐに投げ出すのではなく、根気よく課題に向き合うことができます。
一つのことを諦めずにやりきる人の特徴
- 中途半端にやり過ごすことが苦手
- 納得するまで続ける
- 根性がある
物事の背景や根拠が気になる
探究心が強い人は、物事の本質を理解しようとする特徴があります。物事の表面的な部分を知るだけでは飽き足らず「なぜそうなったのか」「本当にそうなのか」などと背景や根拠まで深掘りしてあらゆる角度から調べ、本質に触れようとします。
物事の背景や根拠が気になる人の特徴
- 気になることはすぐに調べる
- 何でも掘り下げて考える
- 物事の過程を知るのが好き
物事の本質を理解し、納得したうえで行動ができる人は非常に意志が強い人と思われます。そのためこの特性は、高い精度や完成度が要求される仕事には強く求められます。
また、本人にとって、達成された時の充実感が非常に強く、さらなるスキルアップへとモチベーションを高めていくことができます。
物事をとことん追求する
探究心が強い人は物事を徹底的に調べて突き詰めていくため、一つの物事を極められる特徴を持っています。結果を得るまでに時間はかかるものの、一つの分野で突出した力を発揮し、成功することも珍しくありません。
物事をとことん追及する人の特徴
- 集中力が高い
- 現況に満足しない
- 疑問を感じたらそのままにできない
探究心をアピールする際の注意点
探究心はあらゆる企業でアピールできる長所です。しかし「長所と短所は表裏一体」という言葉もあるように、アピールの仕方によってはネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。
避けるべきアピールの仕方を押さえて、逆効果にならないように注意しましょう。
興味がないとできないと思われないようにする
探究心の発揮が「興味の有無に左右されてしまう」といった印象を与えないように注意しましょう。
面接官は、学生の自己PRを「仕事に活かすことができるか」といった観点で見ています。好きなことならとことん調べて明らかにしていけるが、興味がないことはできないとなると、仕事に活かせるか疑問を持たれてしまうでしょう。
興味がないとできないと思われないために、まず責任感のアピールが必要でしょう。責任感があれば、興味のあるなしに関係なく、やり遂げるべき仕事と捉える意識が期待できます。
また、企業の理念や事業の方向性に対する理解や共感も、意欲的に取り組む覚悟が示せるでしょう。
頑固に思われないようにする
探究心が「こだわりが強すぎて頑固」な印象を与えないように注意しましょう。
一つのことに熱中できることは良いことですが、社会で働くうえで時として柔軟に対応していかなくてはならない場面もあります。周りが見えず独りよがりになってしまっては困るというのが採用担当者の本音です。
探究心をアピールする際は「物事を客観的に見るようにしている」「周りの人の意見も聞くようにしている」など、柔軟に対応できることも示すと良いでしょう。
興味や関心に影響されることが多いうえ、物事を客観視できないような人は、いくら自分で「探究心がある」とアピールしても、周囲を納得させ、理解してもらうのは難しいです。
人事や総務などいわゆるHR系は、主観性を排除し、オールマイティーな対応が求められることが多く、前向きなアピールにつながりにくい側面があります。
探究心の自己PRを考える3つの事前準備
面接官は数多くの学生の自己PRを聞いています。その中でいかに他の学生と引けを取らず、印象を残すかがポイントです。抽象的で一貫性のない内容だと印象も薄く説得力もありません。
ここでは、探究心の自己PRを考える3つの事前準備を紹介します。自分にはどのような探究心があるのかを掘り下げて考え、周りとの差をつけましょう。
①なぜ自分の強みが探究心だと思ったのか過去を振り返る
まずは過去を振り返り、探究心を発揮したと思えるエピソードを振り返ってみましょう。頭の中を整理するためにも、良かったことも悪かったこともどんな小さなことでも書き出してみると良いですよ。
探究心を強みとしてアピールするには、裏付けるエピソードが必要です。エピソードが具体的であればあるほど、説得力が増します。
過去を振り返る際に「どう行動したのか」だけでなく「どう考えたのか」といった感情の部分も併せて振り返りましょう。「なぜ?」を繰り返して探究心を掘り下げ、自分自身の思考を整理してみてください。
探求心を持って振り返りをおこなって以前の体験を深堀りすること、つまり探究することは非常に有意義です。
振り返りをすることで失敗の原因を発見し、同じ失敗を繰り返さないために、また成功体験であっても、さらなる改善のための工夫につながります。
過去を振り返るには、自分史などの自己分析をおこなうことがおすすめです。以下の記事でやり方を詳しく解説しているので、併せて参考にしましょう。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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②探究心を発揮した結果や実績をまとめる
次に探究心を発揮した結果や実績をまとめます。その経験を通して得たことや学んだことを話すと、より信ぴょう性が高まるからです。自分や周囲にどのような良い影響を与えたのかや、再現性があり仕事でも力を活かせるといったところまで伝えられると高評価につながります。
探究心を発揮した結果や実績の例文
私の卒業論文のテーマは「結婚情報誌と結婚式の変遷」です。文献が少なかったため、バックナンバーをすべて確認したり、出版社や結婚式場に取材したりして論文を作成しました。足を使ってとことん取材に行った結果、教授からは「あなたにしかできない卒業論文だった」と褒めていただきました。
上記のように、探究心を発揮し他者から評価されたことを客観的かつ具体的にまとめると効果的です。
③アピールする探究心が企業に合っているか確認する
あなたがアピールする探究心が企業とマッチしているか確認しましょう。面接官はあなたが企業の社風にあった人材なのか、企業で能力を活かすことができるのかを見極めたいと考えています。
せっかくアピールしても「なんだか社風と合わなそうだな」と思われてしまってはもったいないですよね。探究心はさまざまな場面でアピールできますが、企業や業界によって評価されやすい探究心が違います。
次に職種や業界の具体例を紹介するので、参考にしながらどのように探究心をアピールするか考えていきましょう。
「諦めない」探究心が評価されるケース
粘り強く課題解決のために「諦めない」探究心は基本的にどのような企業でも活かすことができます。特に以下の特徴を持つ企業では「諦めない」探究心が評価されるケースが多くあります。
「諦めない」探究心が評価されやすい仕事
- 結果が出るまでに時間がかかる
- ストレスがかかりやすい
- 締め切りやノルマなどがある
営業職や販売職では、ときには思うように売れなかったり、なかなか良い成績にならなかったりします。そのような時に「諦めない」探究心がある人は、どのようにすれば改善できるか試行錯誤し実践していく粘り強さがあるため好印象です。
企画職や開発職も諦めない探究心が求められます。たとえば、商品開発であれば、何度もトライ&エラーを繰り返しながら、諦めることなく粘り強く、そして強靭な使命感を持って開発にあたらなければならないでしょう。
「常に学び続けられる」探究心が評価されるケース
「常に学び続けられる」探究心は、以下の特徴を持つ企業で評価されるケースが多くあります。
「常に学び続けられる」探究心が評価されやすい仕事
- 専門的な知識や資格が必要
- 一人ひとりの裁量が大きい
- 法令や業界規定が業務に深くかかわる
一人ひとりの裁量が大きい仕事では、コツコツと学び続けて成長する力が必須です。特に「◯◯士(師)」がつく専門職や金融業界、インフラ業界などの法令や業界規定が業務に深くかかわる仕事は、変更に合わせて知識のアップデートが必要です。そのため継続したスキルアップと情報収集が求められ「常に学び続けられる」探究心は評価されやすいです。
「物事を極める」探究心が評価されるケース
「物事を極める」探究心は、特に以下の特徴を持つ企業で評価されるケースが多くあります。一つのスキルを磨く「スペシャリスト」として活躍できる人材は企業としても魅力的です。
「物事を極める」探究心が評価されやすい仕事
- 自分のスキルが軸となる
- 専門的な知識を求められる
- クオリティを求められる
特に技術職やクリエイティブ職などでは、自分自身のスキルが要となり、技術の向上に終わりがありません。物事を極める探究心の強い人は、日々努力を積み重ね活躍する姿をイメージできます。
- 総合職に応募する場合は、物事を極める探究心はアピールになりにくいのでしょうか?
総合職の仕事は広範囲だからこそ探究心を活かせる場面がある
たとえ、総合職だとしても、探究心は必要とされるはずです。上述の「常に学び続けられる」、「物事を極める」はいずれも、評価につながります。
総合職は仕事の幅が広いゆえに、あらゆる局面を迎えることがあります。また、日本の企業に部署異動は付きものです。アピールできる探究心があるのであれば、面接で臆することなく、伝えきりましょう。
差別化を狙うなら! 探究心の言い換え表現も検討しよう
探究心の言い換え表現の例
- 行動力がある
- 粘り強い
- 好奇心が強い
探究心という言葉は日常ではあまり使わず、聞き慣れない人も多いのではないでしょうか。そのため面接官によって捉えるイメージが変わってしまう恐れがあります。自分のアピールしたい探究心が正しく伝わるよう、言い換え表現も検討しましょう。
言い換え表現で自分をアピールできれば、より人柄も伝わりやすくなり、他の学生との差別化もできますよ。言い換え表現を使う際は、その表現がマイナスなイメージにならないか注意しましょう。
行動力がある
物事の本質を見極めるためにとことん調べて明らかにしていく力は、行動力があるともいえます。課題に向き合い改善策を見つけ、それを実現する行動力があるとアピールできれば、面接官も「やる気がありそうだな」「主体的に働いてくれそうだな」と良いイメージにつながります。
周りが見えずに突き進んでしまうといったマイナスな印象に捉えられないように「計画性」や「協調性」も合わせてアピールできるエピソードを選ぶと良いでしょう。
ただし、興味を持ちいろいろ調べるといった行動は自己の欲求を満たしているだけで、まだアウトプットができていない段階です。このレベルで終わると自己満足にしかなりません。
行動力として要求されているのは、コンピタンスといって、影響力のある行動ができるのかどうかという点です。
粘り強い
課題を解決するために根気よく向き合える力は、粘り強いともいえます。仕事をしていくうえで、自分の思ったとおりの結果がすぐに出るとは限りません。困難な場面やつらい課題でも途中で投げ出さずに成し遂げられる粘り強さは、社会人にとっても大切なことであるため評価されやすいです。
面接官は採用活動をするうえで「長く活躍してくれる人か」という点も重視してみています。粘り強さをアピールすることで、長期的に仕事を続け活躍できる人材だとアピールできますよ。
粘り強い性格の自己PR方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、粘り強さのアピールを検討している人は参考にしてください。
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例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
粘り強い性格は多くの企業で求められる一方、自己PRの際に気を付けるべき注意点もあります。キャリアコンサルタントのアドバイスとともに、粘り強い性格で好印象を残す秘訣を解説していきます。エピソードや職種別の例文も参考にしてください。
記事を読む
好奇心が強い
物事を深く知ろうとする力は、好奇心が強いともいえます。好奇心を発揮し、自主的に知識や経験を積み上げて成長する人は、企業でも良い評価を得られるでしょう。
好奇心は単に興味関心が強いといった意味だけでなく「向上心」や「チャレンジ精神がある」といった別の能力も間接的にアピールできます。
好奇心が強いことは趣味が多いこととは違うため、履き違えないように注意が必要です。興味がすぐ移ってしまい飽き性なのではないかと懸念されてしまわないように「継続力」や「責任感」があることも併せてアピールしましょう。
他にも探究心の異なるアピールとして、情報分析力が挙げられます。探究していく過程で、ただやみくもに突き進むのではなく、情報を集め、的確に分析することが必要だからです。
同時に課題発見力も備わっていた方が、探究していく方向性を設定するでうえで望ましいでしょう。
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
探究心をアピールする自己PRの構成4ステップ
探究心をアピールする自己PRの構成4ステップ
- 自分の強みは探究心であること(結論)
- 探究心が強みである根拠(理由)
- 探究心を裏付ける具体的なエピソード(具体例)
- 探究心を企業でどのように活かすか(まとめ)
これで探究心を自己PRする事前準備は完了しました。ここからは実際にどのように伝えるべきか、探究心の自己PRの作り方を紹介します。
面接官は多くの学生の自己PRを聞いています。初対面の面接官に短時間で良い印象を残すには、伝え方も重要です。今から解説する4つのステップを意識して作成し、効果的にアピールしましょう。伝える内容はもちろん、伝える順番も重要です。
探究心に限らず、基本的な自己PRの考え方や伝え方はこちらの記事でまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
関連記事
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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①自分の強みは探究心であること(結論)
まずは具体的な結論を先に述べましょう。冒頭では自己PRで伝えたい自分の強みや長所を簡潔に伝えてください。
自己PRの軸になる部分から伝えることで、面接官は要点を理解しながらあなたの話を聞くことができます。結論が見えないと「結局は何が言いたいのかわからない」という印象になってしまい、強みが見えづらくなってしまいます。
結論から述べる例
私の強みは根気よく向き合える探究心です。
自己PRの書き出しは印象を左右する重要な部分です。ただ「探究心があります」と伝えるだけでなく「課題を解決するために根気よく向き合える探究心」「常に学び続け成長できる探究心」などのイメージしやすい言葉で伝えると面接官を引きつけることができますよ。
さらに採用担当者の印象に残る書き出しにしたい人は、以下の記事を参考にしましょう。人事を惹き込むコツをまとめています。
関連記事
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
自己PRは書き出しで差別することが読まれるカギです。この記事では自己PRの書き出しの基本や注意点、差別化するコツを例文を交えて解説します。キャリアコンサルタントがプロの目線で解説していますので、参考にして書類選考を通過しましょう。
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②探究心が強みである根拠(理由)
次は最初に伝えた結論の理由を述べます。探究心を発揮した過去のエピソードを詳しく伝えましょう。探究心が強みだと言うだけでは説得力がありません。根拠を伝えることで、結論に信ぴょう性を与えられます。
理由を述べる例
なぜなら、アルバイト先の課題を探究心によって解決した経験があるからです。
次に説明する③探究心を裏付ける具体的なエピソード(具体例)と明確な境界線はないので、はっきり分かれていなくても問題ありません。
③探究心を裏付ける具体的なエピソード(具体例)
次は、②探究心が強みである根拠(理由)で述べたエピソードの詳細を伝えましょう。
エピソードの詳細を述べる例
私がアルバイトをしている総菜店の課題は、毎月の売上順位が低いことです。自分になにかできることはないかライバル店を分析して考え、売上アップには顧客に「この店だから買いたい」と思っていただく必要があると考えました。
具体的には、顧客が店先を通った際に出来たてやお店オリジナルの商品を紹介したり、おすすめの食べ方やアレンジ方法などの手書きポップを作成したりしました。その結果売上順位2位を獲得しました。
エピソードを具体的に伝えることで、アピールする探究心を裏付けることができます。企業で活躍する姿をイメージしてもらえるように、どう考えてどのように行動したのか過程を重視して伝えましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る相手が理解しやすい構成に沿って具体的に伝えよう
エピソードを伝える際は、結論→理由・背景→エピソード、の流れで説得力を持たせると、聞いてる側の耳に入りやすく、あなたの説明能力の高さをアピールすることができます。
エピソードは、とにかく具体的であることが大事です。エピソードにストーリー性があって、面接官を納得させられるような内容だと、強い印象に残ります。
効果的な伝え方としては、問題や課題を把握し、改善するために何をどのように考えながら正面から向き合ったうえで、実際にどういう行動を取った、という流れが一つ挙げられます。あなたが逃げることなく探究心を用いて取り組んだことを、仕事にどう生かすかまでアピールしたいところです。
エピソードの具体性と仕事への再現性で人事を納得させよう
数字をふんだんに盛り込むのも一つの手です。企業活動には、数字が常に付いてきます。具体的な数字を用いて、納得させることも考えてみましょう。あなた自身の頭も整理されますし、耳にする相手にもわかりやすいエピソードになるはずです。
④探究心を企業でどのように活かすか(まとめ)
最後は探究心をどのように企業で活かすかを伝えましょう。自己PRは実績を披露する場ではなく、あなたを採用すると企業にとってどのようなメリットがあるのかアピールする場です。探究心の強みを活かしてどのように活躍したいのかを最後に伝えて、面接官に印象を残しましょう。
まとめの例
御社に入社後もこの強みを活かし、良い商品を作り出すために根気よく取り組み結果を出していきたいです。
企業でどのように活躍したいのかアピールできる学生は、入社後のイメージができている印象を与えられるため、入社意欲が伝わり好印象です。
ただし、解釈がずれていると企業研究が不十分との印象を持たれかねません。先輩社員の話を聞いたり、企業のコーポレートサイトで仕事内容を確認したりして企業でどのように活かせるかイメージしてみてくださいね。
- 探究心をアピールしたいのですが、それが企業でどのように活きるかイメージできません……。どう考えるべきでしょうか?
企業研究で探究心の活かし方を探ってみよう
探究心がどのように発揮できるかは、業界・職種によって違います。志望企業のHPで先輩社員の活躍を見て、配属されている部署や職種と結び付けて考えてみると良いでしょう。
もちろんOBやOG、リクルーターに質問できる機会があれば、そのようなチャンスを活用しましょう。また、説明会に参加した際に、探究心が求められる部署や職種について質問してみるのも良いです。
さらに、同業他社のHPにあたってみるのも参考になります。どのような仕事内容で、どのような社員が成果を出す活躍をしているのか研究してみるのも良いでしょう。
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一工夫で効果絶大! 探究心を効果的に伝えるコツ
探究心を効果的に伝えるコツ
- 数字を使って具体的に成果を伝える
- 探究心を発揮する際に工夫した点を伝える
- 探究心の再現性があることをアピールする
自己PRに少しの工夫をするだけで、面接官に伝わりやすくなります。これから紹介する探究心の自己PRを伝える際のコツを盛り込んで、効果的にアピールしてくださいね。
数字を使って具体的に成果を伝える
自己PRは、面接官にどれだけ具体的に社会で活躍するイメージを持ってもらえるかが重要です。そのためには、エピソードはなるべく数字を使って具体的に伝えましょう。
たとえば「毎日勉強した」を「2年間毎日3時間勉強した」と伝えると面接官にもわかりやすいです。数字に表わせない場合は、他者からの評価など客観的なもので伝えると、説得力が増します。
探究心を発揮する際に工夫した点を伝える
面接官はあなたの人柄や思考を知りたいと考えています。人柄をアピールするには「どのように考えて」「なぜ行動に移したのか」といった努力や工夫した点を詳しく説明してください。
ただ単に「探究心を発揮して解決した」と述べるだけでは、あなたの人柄が伝わりません。
あなたが社会で活躍するイメージを持ってもらえなければ、採用の決め手に欠けてしまいます。
たとえば「問題を解決するために、ライバル店を分析して声掛けの仕方と陳列方法を工夫しました」と伝えれば、会社でも同様に探究心を発揮して活躍するイメージをしやすくなります。努力や工夫した点を詳しく書き、エピソードが具体的であればあるほど、あなたの人柄や魅力がよく伝わり、説得力もアップしますよ。
探究心の再現性があることをアピールする
自己PRと聞くと、過去の経験や実績に注目しがちですが、面接官は「これからどう活かせるか」を見ています。どれだけ輝かしい経歴や実績があっても、再現性がなければアピールにならないのです。
再現性とは自己PRとして伝えた強みを、実際の仕事でも同様に活かしていけるかということです。学生時代の経験をもとに、自分の強みである探究心を発揮して会社に貢献していけることをアピールしましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る心のうちの想いとそれに起因した行動をセットにして説明しよう
探求心・探究心をうまく自己PRに使うには、構造的な考え方をイメージすると良いでしょう。ここでは、成長発達理論の専門的な言葉を使って説明します。
探求心は態度や姿勢のことなので、専門的には人格の特性を表しています。一方、探究心はどのような行動を取るか認知行動様式と捉えることができます。人格特性は内向的な側面を、認知行動は外向的な側面を持っています。
内面の探求心という欲求が探究という行動を引き起こします。そのため、この心のうちの想いとそのために何をしているのか、セットにして語ると良いと思います。
探求心を活かして社会に貢献しようとする意志を伝えよう
さらに、探求心、心に抱く好奇心や欲求はすぐに育つものではなく、自身の経験や学びによって醸成されます。自らの探求心を「社会に貢献したい」という気持ちに反映させることで独自の自己PRになると思います。
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探究心を自己PRするOK例文9選
探究心を自己PRするOK例文
- 根気よく向き合える探究心
- 常に学び続け成長できる探究心
- 一つの物事を極められる探究心
ここからは解説してきた自己PR作成のポイントをもとに、実際に自己PRを作成してみましょう。
企業で求められている3つの探究心を用いて、エピソード別に紹介するので参考にしてみてください。自分なりにアレンジできないか考えながら見ていきましょう。
根気よく向き合える探究心をアピール
課題に直面しても、逃げ出さずに自ら対処方法を考え、根気よく向き合える探究心を発揮した例を紹介します。課題解決のためにどのように考え、乗り越えたのかが伝えられるとより効果的ですよ。
例文①アルバイト
例文①アルバイト
私の強みは根気よく向き合える探究心です。総菜店のアルバイトでは、良い立地にあるにもかかわらず、毎月の売上順位が全国40店舗中10位以内には入れていないことが課題でした。
売上アップには顧客に「この店だから買いたい」と思っていただく必要があると考えました。まず同じフロアにある有名総菜店の販売方法を研究し、声掛けの仕方と陳列方法を工夫しました。顧客が店先を通った際は、出来たてやお店オリジナルの商品を紹介することにしました。また、陳列も見やすくするために配置を変え、おすすめの食べ方やアレンジ方法などの手書きポップを作成しました。
最初は思うようにいきませんでしたが、社員の方に相談して試行錯誤するうちに少しずつ売上が向上し、工夫を続けた6ヶ月後には売上順位2位を獲得しました。
御社に入社後もこの強みを活かし、良い商品を作り出すために根気よく取り組み結果をだしていきたいです。
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数字が随所に盛り込まれており、とてもわかりやすく、頭に入りやすい内容です。取り組んだ具体例も明確に示されており、とりわけ手書きポップまで作成したというのは、訴求力があるのではないでしょうか。探究心を上手く表現できています。
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例文②ゼミ
例文②ゼミ
私の強みは根気よく向き合える探究心です。私の所属しているゼミは「広告論」が専攻で、卒業論文のテーマは「結婚情報誌と結婚式の変遷」です。
論文作成に向け、参考になる文献を探しましたが、少ないことが判明しました。そこで私は、まずは実際の雑誌を手にとって見てみたいと、国立国会図書館に毎日のように通い、バックナンバーをすべて確認し、紙面の内容や色使い、ボリュームなどを確認しました。調べた内容をもとに出版社や結婚式場に取材を申し込み、結婚情報誌の内容がどのように変化していったのか、そして結婚式のトレンドはどう変わっていったのかを調べてまとめました。
足を使ってとことん取材に行き、論文を完成させた結果、教授からは「あなたにしかできない卒業論文だった」と褒めていただきました。
仕事においても、探求心とそこで得た知識や感覚を武器に、新郎新婦やゲストの方々に寄り添った提案ができればと考えております。
努力したという行動のみをアピールするのではなく、文献が少ないという困難に対してどれだけの執念を持って取り組んだかが入っていると、さらに良くなると思います。
例文③サークル
例文③サークル
私の強みは根気よく向き合える探究心です。私はラジオサークルに所属していますが、部員がなかなか集まらず、思うように活動ができていませんでした。
サークルメンバーとなぜ部員が集まらないのか議論し、ラジオ放送の認知度が低く活動自体知られていないことが判明しました。そこで認知度をあげるために、大学で活躍している人をゲストに呼んで対談しました。またリクエスト用の二次元コードを載せたチラシをつくり、リスナーが求める内容が提供できるよう工夫しました。
その結果ラジオに興味を持つ学生が増え、その中から8人も新しく入部してくれました。人数が増えたことにより活動の場を広げ、今では放送コンテストに参加するまでの規模となりました。
仕事においても、根気よく向き合える探究心を活かし、商品のファンを増やし売上に貢献するよう努めます。
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部員を増やすために、どのような取り組みをしたのか具体的に挙げられている点が良いですね。
チラシは何枚作り、何人で手分けして配ったのでしょうか。何人のサークルメンバーか人数を示すと、8人の入部人数の大きさが伝わります。
常に学び続け成長できる探究心をアピール
物事に探究心を持って取り組み、知識を積み重ねることができるとアピールする例文です。コツコツと学び続けることで成長し、着実に結果をだしてくれるのではないかと良い印象を与えることができますよ。具体的にどのように学んだのかわかりやすく説明できるようにしましょう。
例文④アルバイト
例文④アルバイト
私の強みは常に学び続け成長できる探究心です。その強みをカフェでのアルバイト経験で活かせたと自負しております。アルバイトを始めた当初は、顧客と話すことに苦手意識がありました。
自分の自信のなさは知識不足からくるものだと考え、2つのことを実践しました。1つ目は、カフェの商品について詳しく勉強することです。コーヒー豆の産地による味わいの違いや、アレルギー対応に関してなど幅広く勉強しました。2つ目は、アルバイト日誌をつけることです。その日に学んだことや、反省点などをアルバイト後に振り返ることで、改善点や知識が足りない部分が明確になりました。
努力を積み重ねるうちに、顧客に質問された際にも、スムーズな接客ができるようになりました。また、顧客との会話もはずみ、自信を持って新しい提案もできるようになりました。
御社に入社後は、常に学び続け成長できる探究心を活かして、顧客の品質向上に貢献します。
弱みを把握したうえで、勉強を重ねて強みを見出したというストーリー性があるエピソードですね。せっかくの探究心をもう少しアピールするには、顧客の品質向上以外にもいくつか具体的な仕事への生かし方を盛り込めば、さらに良くなるでしょう。
例文⑤資格取得
例文⑤資格取得
私の強みは常に学び続け成長できる探究心です。商社でのインターン経験から、英語を身に付けなくては会社で通用しないと痛感し、英語力を高めると決めました。
TOEICの勉強に取り掛かりましたが、特に長文読解問題に苦戦しました。このままでは目標の800点に届かないと考えた私は、テキストを用いた基礎的な学習に加えて、毎日英字新聞を読むことにしました。毎日読むうちにニュースの内容が理解できるようになり、そこから気になる事柄についてさらに調べて、英語の長文を読む機会を増やしていきました。だんだんと英語の長文に抵抗がなくなり、読解するスピードも上がっていきました。
その結果、TOEICの点数を450点から目標だった800点に伸ばすことができました。今はビジネス誌の英語版を読み、ビジネス英語も勉強中です。
御社に入社後も日々目標に向かって学びを続け、成果を上げていきたいと考えています。
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社会で通用するために英語力を身につけようと努力した結果、語彙が増え英語力が上がっただけではなく、「時事問題など言葉のもつ意味や使い方のニュアンスなども理解できるようになり、今ではビジネス英語を読み、社会背景まで理解できるようになりつつあります」といった向上心のアピールを盛り込むのもおすすめです。
例文⑥留学
例文⑥留学
私は、常に学び続け成長できる探究心があります。ファッションを学ぶため、2年間フランスに留学しました。最先端の環境を自分の目で見て感じたいという思いから決意しました。
フランス語は勉強したことがなかったので、まず日本でフランス語スクールに1年間通い準備してから留学しました。
留学先では、ファッションの歴史から現在のトレンド、素材についてなどを学びました。現地のデザイナーやファッションライターの方とお話しする機会もあり、現地でしか味わえない経験ができました。
語学の壁もあり、最初は苦戦しましたが一歩踏み出すことにより、自分の世界が広がったように思います。
ファッションの世界は奥深く、常に学び続ける必要があると感じています。御社でも強みを活かして、新しいトレンドを追って貢献していきたいと考えています。
探究心だけでなく、行動力やチャレンジ精神も感じられて良いと思います。語学の壁に「最初は苦戦しましたが~」という部分は少しあっさりしている印象です。どう苦戦したかをもう少し具体的に述べるとさらに良くなるでしょう。
一つの物事を極められる探究心をアピール
次は妥協せずに物事の本質を見極め、一つのことを極められる探究心の例です。何を目的にどのように知識や経験を深めていったのかが伝えられると効果的なアピールとなります。
例文⑦部活
例文⑦部活
私の強みは、一つの物事を極められる探究心です。私は料理研究部に所属しており、活動の中で農家の方との交流会を年2回開催しています。実際にお会いするのは大変貴重な機会だと思い、質問したいことをノートにまとめて参加し、新鮮な野菜の見分け方やおいしい食べ方を教えていただきました。また、調理方法によって野菜の栄養素が効果的に摂取できなくなることも知りました。
教えていただいたことを周知したいと考え、野菜の栄養素を効率よくとれるレシピを考案し、冊子にまとめて文化祭で配布しました。冊子は大変好評で、部内では「野菜博士」とよばれているほどです。
御社に入社後もこの強みを活かして、自社の商品に誰よりも詳しい販売員として成長し、活躍したいと考えています。
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忙しい農家の方々と交流する前に、しっかり準備して臨んだうえで、その成果を還元したというエピソードはメッセージ性があります。
「野菜博士」というフレーズも面接官には伝わりやすいと思われます。志望する業種に沿って、強みを具体的に描き出すとさらに良いでしょう。
部活経験を自己PRしようとしている人は、こちらの記事も参考にしてください。部活経験の効果的なアピール方法を解説しています。
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例文⑧インターン
例文⑧インターン
私の強みは一つの物事を極められる探究心です。幼児向けのタブレット教材の会社でインターンに参加し、実際に体験会を担当することになりました。
初めは1台も成約できず悔しい思いもしましたが、なぜ取れないのかを冷静に分析し、顧客のご要望に添える提案方法を極めようと試行錯誤しました。
具体的には、質問を想定しながらカタログを読み込み、ロールプレイングを毎日おこないました。また、実際に質問をいただいた内容は必ずノートにまとめ、体験後のアンケートと併せて分析しました。
次第に顧客の要望に添った説明や提案ができるようになり、最終的には3ヶ月のインターン期間で合計6台の成約を得ることができました。
御社においてもこの強みを活かし、幼児教育の分野を徹底的に極め、子どもたちが楽しく学ぶ機会を増やすことを目標に、業績向上に貢献できるよう業務に取り組みます。
大変な努力をしているのが伝わってきますね。その情熱がどこから湧いているのかを少し具体的にしたり(たとえば、顧客を笑顔にしたい)、さらに改善したい課題が発見できたなど、結果に満足するのではなくさらに突き詰めていこうとする姿勢をアピールしましょう。
例文⑨ゼミ
例文⑨ゼミ
私の強みは一つの物事を極められる探究心です。私はゼミで、商店街の再生について研究しています。文献だけではイメージが湧きづらく抽象的な論文になってしまったため、実際に人気商店街へ足を運んでみることにしました。
まずは商店街で聞き込み調査をおこないました。昔のことを知るお年寄りや、観光で来ている若者に話を聞き、なぜ人気なのかを考察しました。また、何度も足を運ぶことで商店街の人と次第に打ち解け貴重な話を伺い、論文に客観的な内容を盛り込むことができました。
課題に対してとことん調べて解決に導くことができる強みを活かして、住宅販売する際は必ず先に現地に足を運び、周辺環境を徹底的に研究することで、顧客により良い提案をしたいと考えています。
※「AI自己PR作成ツール」
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探究心だけでなく、行動力やコミュニケーション力、粘り強さも伺えて良いですね。何回、何人などの数字を使うとよりイメージしやすくなりますよ。
探究心を自己PRするNG例文
探究心を自己PRするNG例文
- 再現性がないと思われてしまう
- 柔軟性がないと思われてしまう
- 具体的なエピソードがない
続いて探究心を盛り込んだNG内容の例文を紹介します。
自己PRを作成する際に、NGパターンも知っておくと失敗を未然に防ぐことができますよ。自分が作成した自己PR文と照らし合わせて、確認してみてください。
例文①再現性がないと思われてしまう
例文①再現性がないと思われてしまう
私の強みは探究心が強いことです。
幼い頃から料理に興味があり、レシピ本にのっている料理をひとつずつ作ったり、自分でオリジナルのレシピを考案したりして家族に振る舞っていました。大学に入ってからは料理部に入部し、全国を飛び回りご当地メニューのレシピを手に入れました。仲間とオリジナルレシピカードを作り上げたほどです。
御社でも探究心を活かし、知識を深めて貢献していきたいと考えています。
企業側が、あなたの探究心をもう少し理解できるように、どの部分が探究心に当たるのかをしっかりと書き込んだ方が良いですね。入社後の貢献方法も不明瞭です。もう少し具体的に練り上げましょう。
例文②柔軟性がないと思われてしまう
例文②柔軟性がないと思われてしまう
私の強みは、探究心が強いことです。所属しているテニスサークルはなかなか全員のスキルが向上しないことが悩みでした。そこで私は、ライバル校の練習方法やプロの技を研究しました。学んだ新しい練習方法を他のメンバーにも落とし込み、サークルの練習方法を変えました。途中練習方法についていけないメンバーもいましたが、試合に勝つためになんとかやり遂げました。
御社でも探究心を活かし、問題解決をして貢献していきたいと考えています。
探究心について具体的に書きましょう。入社後、どのような探究心や探求心を活かすのか、どのような問題解決をしようと考えているのか、あなたらしい行動について深掘りしてください。
例文③具体的なエピソードがない
例文③具体的なエピソードがない
私の強みは、探究心が強いことです。興味のあることは何でも本質を理解しようと考え、すぐに調べて解き明かします。周りの友人からも探究心旺盛だねとよく言われるほどです。
この探究心を活かして商品やお客様について深く学び、寄り添った提案をすることで「営業といえば◯◯」と言ってもらえるような、企業に欠かせない人材に成長します。
前半部分は、「興味のあること」に対する探究心に限定されているように捉えられてしまう伝え方です。また、後半の「深く学び」や「成長します」という言葉から、まだ学生の延長線上にいる印象が否めず、仕事への覚悟が感じにくい印象です。
自己PRだけじゃない! 逆質問でも探究心をアピールしよう
多くの企業が面接の後半に「何か質問はありますか」と逆質問の機会を設けています。探究心をアピールしているにもかかわらず「特にありません」と回答するのは自己PRの説得力に欠けてしまいます。
どのような逆質問が効果的か事前に確認しておきましょう。
志望度や熱意が伝わる質問をする
面接終盤で聞かれることの多い「何か質問はありますか」は、最後のアピールのチャンスです。面接官も回答の自由度が高い質問だからこそ、入社意欲や志望度を確認しています。
公式サイトを見ればわかる内容や、待遇に関する質問だと「あまり関心がないのかな」と熱意がないように見られてしまいます。
逆質問する際は、実際に入社すると仮定して具体的な質問をすると熱意が伝わりやすいですよ。
志望度や熱意が伝わる質問の例
- 御社で活躍している人はどのような人が多いですか
- 御社で成果を上げるために、学生のうちに学んでおくべきことはありますか
- 御社のアジア進出のニュースに興味を持ちました。実際にはどういった仕事内容になりますか?
逆質問は「待ってました」とばかりに、必ずしましょう。「御社が求める専門力はどのようなものでしょうか」、「御社が成長を遂げてきた本質的な原動力は何ですか」などもアピールにつながる良い逆質問です。
ただし、選考の段階やどの立場の人が面接官を務めるのかで準備すべき逆質問も変わってきます。企業研究をしっかりおこない、志望度や熱意が伝わる質問を状況に合わせて準備しましょう。
逆質問で気を付けるべき点や、その他の質問例を知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
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面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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聞く姿勢でもアピールする
準備した質問ができたからといって終わりではありません。どんなに良い質問ができても、リアクションをおろそかにしてしまうと効果半減です。面接官に「本当は志望度が高くないのに質問を考えてきただけかな」と思われてしまわないように、聞く姿勢にも注意しましょう。
意欲的な姿勢の学生には「興味を持って聞いてくれている」と伝わるため、探究心のアピールにもつながりますよ。
聞く姿勢のポイント
- 適度にあいずちを打つ
- 話している人の目を見る
- できれば深掘りして質問する
- 最後はポジティブな感想やお礼を伝える
例:入社後のイメージが具体的にできました。丁寧なご回答ありがとうございます。
自己PRで探究心を魅力的に伝えて内定を手に入れよう
ここまで解説した通り「探究心」はあらゆる仕事に活かせる魅力的な資質です。しかし相手によってさまざまな解釈ができる言葉のため、伝え方を間違えてしまうとネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。
探究心の定義を正しく理解し、企業において求められている探究心とは何なのかを確認しましょう。経験を掘り下げて自分らしい「探究心」を具体的に伝えることができれば、面接官に良い印象を残すことができますよ。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る探究心にゴールはなし! 先を見通す姿勢としてアピールしよう
探求心については、成人成長発達理論では人格特性と認知構造の中で扱うことが多いのですが、内に秘めた意志力や情熱といった内面と、実際にどのような表現や行動を取るかという外面があるとも捉えています。
探究心について自己PRをする際には、ぜひこの両面を意識しておくと良いと思います。
探求心を先天的なものとして捉えず醸成してきた過程を振り返ろう
また、人格特性や認知構造は、上位にある一般教養やスキル、専門性などとは異なり、一足飛びに身に付けることができません。日頃から疑問を持ったり、問題意識を持ち続けることで少しずつ醸成されます。
さらに、探究心は持ち続けるものなので、結果やゴールはありません。自己PRでは、先に進もうとする姿勢、向上心として表現することで伝わります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
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