この記事のまとめ
- 部活経験の自己PRは企業にとって魅力的なアピールになる
- 伝えるべきは「思い出」ではなく「強みを発揮したエピソード
- 役職・部活別に自己PR例文15選を紹介
部活に所属している人の多くは、自己PRで部活経験をアピールしたいと考えていることでしょう。確かに、組織で活動する部活経験は、同じく組織である企業にとって魅力的なアピールにつながります。
しかし、部活経験をアピールする人は多いので差別化が必須です。さらに、経験したことをただ伝えるだけでは効果的なアピールにつながりません。
そこで重要なのが、自分の強みを明確にしてそれを裏付ける部活でのエピソードをアピールすること。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、平井さん、遠藤さんと部活経験の自己PRを効果的におこなう方法を解説します。しっかりとチェックして選考突破に一歩近づきましょう。
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部活経験は自己PRでメリット大! 効果的なアピールで合格に近づこう
部活での経験は効果的なアピールにつながる素材の1つです。しかし、「このような経験をしました」と言うだけでは自分の魅力が伝わらず、他の就活生との差別化を図ることができません。
効果的に伝えるためには、企業が自己PRを求める意図を知り、部活ならではのポイントを押さえた内容を伝えることが重要です。
この記事では、まず企業が自己PRを聞く目的と部活経験をアピールするときならではの注意点を確認します。これらの基本的な部分をきちんと理解し、効果的な自己PRの土台としましょう。
また、自己PRでは自分の何をアピールするかが重要です。部活で発揮したり獲得したりしやすい強みについて解説しているので、自分に合った強みを見つけてください。
そのうえで、強みや部活でのエピソードをわかりやすく伝えるためのコツを解説しています。どれだけ魅力的なアピールポイントがあっても採用担当者に伝わらなければもったいないですよね。役職・部活別の自己PR例文もあるので、自分に合った例文を参考にしてください。
面接ならではの自己PRの効果的なアピール方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。他の就活生と差別化するコツもまとめています。
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部活経験の自己PRが企業にとって魅力的な理由
部活経験が企業にとって魅力的な理由
- 組織での活動経験は入社後にも活きる
- 目標達成力が期待できる
確かに、多くの企業にとって部活経験があることは魅力的に映ります。しかし、なぜ魅力的に感じられているのかきちんと理解していなければ、採用担当者の心に的確に刺さるアピールをすることは難しいでしょう。
どれだけ考え抜いた自己PRでも、担当者に響く内容にできなければ効果的なアピールにはなりません。そのため、まずは部活経験のどのような部分に魅力が感じられているのか把握していきましょう。
組織での活動経験は入社後にも活きる
企業が部活経験に魅力を感じる理由の1つとして、「組織での活動経験があるから」というものが挙げられます。部活と企業、やっていることはまったく異なりますが、どちらも組織である点は同じですよね。
たとえば、企業で働くうえでは「他の人とコミュニケーションをとり協力して仕事を進める力」が求められることが多くあります。この力は、部活でも「部員と話し合い本番に向けて協力して準備を進める」などの形で発揮しているでしょう。
このように、部活と企業には「組織」という共通項があるのです。部活経験があることで、組織での活躍を期待できます。
役割意識や貢献意欲があると強い
先に解説したとおり、部活経験は組織での活動経験でもあるため多くの企業が魅力を感じます。しかし、部活経験の中で「役割意識」や「貢献意識」があると一層魅力的に映るでしょう。
その理由は、「主体的に行動する力がある」と考えられるからです。
団体にただいるだけなら多くの人ができると考えられますが、団体のために何をすべきか考えて行動に移すのは簡単なことではありません。そのため、「入社後も積極的に働いてくれそうだな」と好印象につながります。
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目標達成力が期待できる
多くの部活では「大会で優勝する」「演奏会を成功させる」などの目標を掲げて活動していますよね。しかし、どのような目標も掲げただけでは達成できません。目標を現実のものとするために部員一人ひとりが達成に向けて努力していくことが肝要です。
達成すべき目標があるのは仕事も同じ。部活で目標達成に向けて努力してきた経験があれば、「目標を達成しなければならない」という認識のもとで達成に向けて行動していけるでしょう。
つまり、部活経験がある人には目標にコミットする力が期待できるのです。
- 部活経験が企業でも役立つのはわかったのですが、たとえばどのようなときに役立つのでしょうか?
他者との意思疎通や協力が必要な場面で役に立つ
どの組織でもチームで成果を上げることが求められますが、通常、チームを構成する個人はそれぞれ動機も違えば取り組み方や好みも異なります。
部活動には、そうした混沌の中で意思疎通を図り目標を達成する過程がありますし、チーム力を上げるために必要な個人のスキルアップも経験します。
そのため、スキルやモチベーションの異なる人々の集まりで話し合いながら目標に向かうときや、1人では解決できない課題を抱えたときなどに、部活動経験は必ず役に立つことでしょう。
部活経験があると、「部活を通じて学んだことは何ですか」と聞かれることがあります。こちらの記事も読んで対策しておきましょう。
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例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
部活動で学んだことへの回答は、入社後の成長イメージを伝えることが重要です。部活動で学んだことを伝える構成や伝える際のコツを、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。入社後を見据えた内容を伝えるカギにしてください。
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効果的なアピールをするためには自己PRの目的を知っておこう
自己PRは自分の強みを伝えるまたとないチャンスです。しかし、一体どのようなことを伝えれば採用担当者に届く内容にできるのでしょうか。
それを知るために必要なのが、企業が自己PRを聞く目的を知っておくことです。なぜ自己PRを聞くのかわかっていれば、企業の求めるものに的確に答えることができるので好印象を残しやすくなります。
そのため、まずは自己PRが問われる理由を押さえましょう。
目的①就活生の強みを知りたい
企業は、就活生の強みを把握することで、仕事への適性を見極めるヒントにしたいと考えています。
たとえば、「誰とでも仲良くなれる」という強みがある人は、多くの人とかかわる営業などで活躍することが期待できますよね。
このように、強みを仕事に活かせればそれを武器に活躍できると考えられます。そのため、企業は就活生の強みを把握しようとしているのです。
強みのアピールとして「学ぶ姿勢」をPRするときは、注意が必要です。「新しいことを自ら情報収集して学ぶ」は良いですが、「先輩方に教えていただきたい」は受け身に取られる可能性があります。
自己PRの強みでは何をアピールするべきなのか悩みますよね。以下の記事では大学生におすすめな強みと伝え方をまとめているので参考にしてみてください。
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目的②就活生の人柄を知りたい
就活生の人柄は、入社後に長く活躍できるかどうかを決めるとても重要な要素です。
たとえば、新しいことに素早く挑戦することを推奨する社風の企業で、確実性や慎重さが強みの人が活躍するのは難しいですよね。うまく馴染めずに早々に離職してしまう可能性も高くなってしまうでしょう。
企業は時間やお金などのコストをかけて採用活動をおこなっているので、採用するなら長期間自社で活躍できる人材を選びたいと考えています。特に部活経験の自己PRなら、性格だけでなく集団の中での役割や人とのかかわり方もわかりやすいもの。そのため、自己PRを通じて就活生の人柄を把握しようとしているのです。
強みと言えるものが思いつかない人は、「長所(良いところ)」や「自分らしさ」を考えてみましょう。他の人より格段に優れている必要はなく、他の人との違いや、自分の中で相対的にできると思えることを伝えられれば大丈夫です。
内容を考える前にチェック! 部活経験を自己PRする際の注意点
ここまで、部活経験が企業にとって魅力的である理由や自己PRを求める意図を解説してきましたが、それを知っているだけでは不十分です。アピール内容に関する注意点を押さえられなければ効果的なアピールはできないからです。
せっかく作った自己PRなのに採用担当者の心に響かない、という事態は避けたいもの。効果的にアピールをするためにも、部活経験を伝える自己PRだからこそ押さえておくべき注意点をまずは把握しましょう。
そのうえで自己PR作成に取り掛かると、自分の魅力を存分に伝えられる内容にしやすいですよ。
部・役職・成績ではなく自分自身のことを伝える
自己PRで部活経験を伝えるときに陥りやすいのが、部活の活動内容や実績、役職の業務内容などについての説明に終始してしまうことです。それでは自己PRではなく所属している部活の紹介しかできていません。
自己PRは自分の強みや人柄を伝えるためのもの。そのため、部活の説明は最小限にとどめて自分の話をメインにしましょう。
所属部活や役職・成績は評価に関係ない
部活経験をアピールしようと思ったときに「役職についていないけれど良いのかな」「好成績を収めているわけではないので自信がない」と感じる人も少なくないでしょう。
しかし、何部に所属していたかや役職の有無、部の成績などは合否にほぼ関係ないので気にしなくて大丈夫です。
企業が注目しているのは、就活生自身の強みや人柄なのです。そのため、所属部活などにかかわらず自信をもってアピールしてくださいね。
- 所属部活や役職、成績は関係ないといわれてもいまいち信じられません。本当に採用担当者はそこを重視していないのですか?
採用担当者が知りたいのは部活でのプロセス
そうですね、そこが気になる人は多いですね。
たとえば入社後すぐに必要な技能を使う部活で好成績を収めたのならPRになるでしょう。でもそんな例はごくわずかです。
企業が知りたいのは部活で何をしたかのプロセスです。あなたがどんな状況でどんな判断をして、どんな行動をとったか。結果として、何を学んだか。その点を伝えずに、役職や成績だけを伝えても、企業には響かないのです。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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過去の部活経験よりも最近の経験を伝える
自己PRに取り入れる経験談は、なるべく最近のものを選びましょう。企業は就活生の過去ではなく、今を見て適性やマッチ度を判断したいと考えているからです。
それなのに、たとえば中学生の頃の話をしては「どうしてそんなに昔の話をするのだろう? 」「今は違うのでは」などの疑念を抱かせかねません。また、「大学では特に何もやっていない、成長していないのでは」と考えさせてしまうかもしれません。
誰しも成長と共に変化があるものです。そのため、過去の経験が必ずしも今の自分と一致しているとは限りません。大学入学以降など、最近のエピソードを伝えた方が説得力も納得感もあるアピールにつながるでしょう。
昔の話であればあるほど、自分の価値観を決めたような強烈な原体験でない限りは説得力を持ちません。せめて高校時代以降の話で構成し、過去に遡れば遡るほど、必要なインパクトが比例して大きくなると考えましょう。
部活の「思い出」ではなく強みが伝わる話をする
自己PRは自分の良いところをアピールする機会です。そのため、部活での経験が単なる「思い出話」になってしまわないよう注意しましょう。
きちんとアピールにつながるエピソードにするためにポイントとなるのが、課題や学びを明確にすることです。
NG例文
所属していた部では、毎年夏に合宿をおこなっています。2日目の午後にとても厳しいトレーニングをおこなうことが伝統となっていて、その終了時にはやり遂げた達成感もひとしおでした。とても大変ではありましたが、良い経験だったと思います。
OK例文
所属していた部では、毎年夏に合宿をおこなっています。2日目の午後にとても厳しいトレーニングをすることが伝統となっていて、私が2年の頃にはあまりの厳しさから途中で手を抜いてしまいました。
しかし、そのことに後悔した私は、次の年の合宿を見据えて自分に足りない部分を洗い出し、月ごとに目標を決めてトレーニングに取り組みました。
その結果昨年の合宿は最後まで全力でやり抜くことができ、課題に計画的に取り組むことの重要性を実感しました。
このように、課題や学びを明確にすることで「計画性」「課題を発見し達成する力」などの強みが見えてきますよ。
思い出話にしないためには、自分の判断や意図を必ず盛り込みましょう。上記の例では「そのことに後悔した私」が判断です。その結果「目標を決めてトレーニングに取り組んだ」という行動に結び付けていますね。
自己PRが浮かばない人必見! 部活でアピールしやすい強み
自己PRにおいて部活経験のエピソードはとても魅力的なものですが、あくまで自己PRは仕事に活かせる強みをアピールするものです。つまり、主役は自分の強みであってエピソードではありません。
では、部活経験を自己PRに盛り込むときにアピールしやすい強みにはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、役職・部活の特徴別に発揮しやすい強みを解説します。自分に合った強みを見つけて参考にしてくださいね。
多くの部活で得られる強み
多くの部活で得られる強み
- 協調性
- 粘り強さ
- 継続力
まずは所属部活の特徴や役職などにかかわらず、部活経験を通じて発揮したり獲得したりしやすい強みを見ていきましょう。部活によって活動内容などに違いはありますが、特に得やすい強みとしては協調性・粘り強さ・継続力が挙げられます。
部活は基本的に数名以上の団体でおこなうものです。そのため、活動をおこなううえで他の部員と協力して活動することは必須でしょう。部員数の多寡にかかわらず協調性が求められていると言えます。
また、目標達成に向けて活動するなかでは思いどおりにいかないことも数多くありますよね。しかしすぐに諦めては達成できないので、粘り強く取り組み続けた経験がある人も多いのではないでしょうか。そのような人は粘り強さや継続力をアピールできますよ。
継続力を自己PRでアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。効果的にアピールする方法を解説しています。
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例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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役職別で得られる強み
役職別の得られる強み
- キャプテンや部長など:リーダーシップ・率先して行動する力・巻き込む力など
- 副リーダー:相手の立場に立って考える・傾聴力など
- マネージャー:利他精神・スケジュール管理能力・気配りなど
- その他:主体性・行動力・縁の下の力持ちなど
続いて、得やすい強みを役職別に見ていきましょう。キャプテンや部長などの役職についている人は、部員をまとめたり、そのために率先して行動したりしているのではないでしょうか。その場合、リーダーシップや率先して行動する力が蓄えられているはずです。
副部長などリーダーを補佐する役割の人は、部員の意見を聞いたりすることが多いので、相手の立場に立って考える力や傾聴力があると考えられます。また、マネージャーを務めているなら気配りするスキルやスケジュール管理能力を発揮していることが多いでしょう。
「特に役職にはついていない」という人にも、部活で得やすい強みはあるので安心してくださいね。
部活は複数人でおこなうものなので、その環境で自ら「あれをしよう」「こうすればより良くなるのでは」など提案・行動できる人は主体性や行動力に優れていると言えます。一見目立っていない行動であっても、それが部のためになっているのなら縁の下の力持ちとも言えるでしょう。
気配りする力を魅力的に伝える方法はこちらで解説しています。気配りの自己PRが評価されやすい業界もまとめています。
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自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
自己PRに気配りを選ぶならアピールのコツがあります。自己PRで気配りをアピールするときに役立つ経験や面接のコツ、気配りの自己PRが評価されやすい業界・職種などをキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので参考にしましょう。
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- リーダーシップが強みなのですが、特に主将・部長・キャプテン・リーダーなどを務めたことはありません。その場合、別の強みをアピールした方が良いのでしょうか。
役職についていなくてもぜひアピールしよう
リーダーの役職になくてもリーダーシップは発揮できるので、別の強みを選ぶ必要はありません。
あなたの伝えたい「リーダーシップ」はどういうものですか?
リーダーシップにも、前に立って引っ張るだけでなく、目標達成に必要なことを洗い出しメンバーに認識させる、そっと背中を押すなど、いろいろな発揮の仕方があります。あなたらしい強みとしてぜひアピールしてください。
部活の特徴別で得られる強み
続いて、部活の特徴別に強みを確認していきます。競技や部員数、活動の多さなど各部には違いがあるもの。そのため、得やすい強みにも自然と違いがでるのです。まずは自分の所属する部と一致する項目をチェックして、強みを見つけてみましょう。
そのうえで別の項目も確認することがおすすめです。確かに部ごとに得やすい強みは違いますが、それ以外の強みを得られないわけではありません。自分の得意・不得意に左右される部分もあると思うので、なるべくたくさんの強みを見て「これは自分にもある」など考えられると良いでしょう。
団体競技か個人競技か
得やすい強み
- 団体競技:巻き込む力・柔軟性・主体性など
- 個人競技:自分で考える力・ストイックさ・自立心など
団体競技をする部に所属している人が得やすい強みとしては、巻き込む力や柔軟性、主体性などが挙げられます。1人ではできない競技だからこそ、「他の人とかかわるなかで発揮できる強み」が大きく伸びていると考えられます。
また、複数人でおこなう競技だからこそ、自ら考え行動する主体性はより魅力的な強みになるでしょう。何人もメンバーがいれば流されたり、他の人に任せたりする方が楽なもの。それでも主体的に動ける人はそれが強みと言えます。
個人競技をする部に所属している人は、自分で考える力、ストイックさ、自立心などを得やすいでしょう。自分の頑張りが成績に直結するのは個人競技だからこそ。他のメンバーの頑張りに任せたり頼ったりできないため、こういった力が蓄えられている可能性が高いです。
自立心などのアピールが強すぎると独りよがりな印象を持たれることもあります。全て自分で抱え込むような印象を与えないために、素直さやコミュニケーション力、アドバイスを受け入れる、といった要素も加えましょう。
人数が多いか少ないか
得やすい強み
- 部員数が多い:コミュニケーション能力・柔軟性・相手の立場に立って考えるなど
- 部員数が少ない:積極性・巻き込む力・工夫する力など
部員数の多い部活に所属しているのなら、コミュニケーション能力や柔軟性、相手の立場に立って考える力が身についている場合が多いです。
協力し合って活動するためには相互のコミュニケーションは不可欠ですよね。また、大人数ということはさまざまな性格や考え方の人がいるものです。それらの違いがあるなかで良好な関係を築くためには柔軟性などが必須でしょう。
対して、部員数の少ない部活に所属している人のなかには積極性や巻き込む力、工夫する力が強い人が多いのではないでしょうか。人数が少ないため一つひとつの活動を人任せにはできません。その結果自然と当事者意識が高まり、自発的に行動することが多いのです。
また、部員数が多ければ自分と考えの合う人がいる可能性が高く、巻き込む力の有無にかかわらず一定数賛同してくれる人もいるでしょう。しかし、少なければそうはいきません。そのため、人数の少ない部全体で何かを成し遂げた経験のある人には巻き込む力があることが多いのです。
活動が多いか少ないか
得やすい強み
- 活動が多い:計画性・集中力・自己管理能力など
- 活動が少ない:効率的に取り組む力・コミュニケーション能力など
「あまり頻繁に部活をしていたわけではないのに部活経験の自己PRをしても良いのかな」と不安に感じる人もいるかもしれませんが、問題ありません。先ほど解説したとおり、企業が自己PRで見ているのは部の活動実績や成績ではなく就活生本人の強みや人柄なので、自信を持ってアピールしてくださいね。
ではまず、活動の多い部活で得やすい強みを見ていきましょう。主に挙げられるのが、計画性、集中力、自己管理能力です。活動が多い分、学業やアルバイトなどとの両立をするためには計画性が不可欠。そのため、計画をたててそのとおりに実行する力や集中すべきときに集中する力が涵養されていることが多いでしょう。
頻繁に活動しているわけではないのなら、効率的に取り組む力やコミュニケーション能力が高いと予想されます。惰性での練習では短時間で成果をだすことが難しいですよね。そのため、短時間で成果を最大化させるなど効率が重要になっているでしょう。また、少ない時間でも部員と仲良くなれたのなら、それはコミュニケーション能力が高い証です。
たとえば活動日が少ないとか、大会には出ていない部活でも、練習のない日にこつこつ自主練をしているのであれば立派な活動です。
年に一度の学園祭が唯一の発表の場なら、そこに向けての準備も活動に含まれます。活動量ではなく取り組み姿勢もアピール材料になります。
文化部か運動部か
得やすい強み
- 文化部:目標を決める力・傾聴力など
- 運動部:勝ちにこだわる・自己管理能力など
文化部に所属している人には、目標を決める力や傾聴力のある人が多いでしょう。
勝つためにおこなうスポーツと違い、音楽や美術などは大会での成績以外にも目標とするところがあるもの。そのため、目標を自分達で考えて設定する力があるでしょう。もちろん、勝負をする文化部に属しているのなら勝ちを追求する姿勢をアピールするのも良いですよ。
対して、運動部に所属しているなら勝ちにこだわる姿勢や自己管理能力などが身についていると考えられます。
基本的にスポーツでは勝敗が決まるため、「勝ちたい」と思って活動している人が多いですよね。好成績を目指して研鑽する姿勢は仕事にも活きてくるため、強みとしてアピールできます。また、試合に勝つためには体調を整えたりものごとの優先順位を見極めて自分を管理する能力も必要です。これもまた、有効なアピールにつながるでしょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る部活動は続けたことに価値がある
部活動をPRにしたい人は、基本的に一定期間それを続けてきた人だと思います。そのため、役職や活動内容にかかわらず、まずは続けてきたことに価値があると考えてください。
目に見える結果や成果が出た人、役職経験がある人などは自信や経験、スキルを得られたことと思いますが、そうでない人も、失敗から学んだ教訓や「今度こそ」というモチベーションを得られたり、振り返りの材料を得られたりしているはずです。これらはいずれも「やらなかった人」には得られないものです。
価値のある経験を見つけるために、まずは一度書き出してみよう
自分が時間を費やしただけの価値のあるものは、気づいていない中にも必ずあります。漠然と考えていると気づかないので、一度書き出してみることをおすすめします。
リーダーシップにもいろいろ種類があるように、フォロワーシップもいろいろです。集団で物事をおこなう場合、どの立場であっても自然にその両方を実践しています。フォロワーがいなければリーダーも成立しませんし、マネジメントという概念では多様な人が必要とされています。ぜひ独自の経験の中から強みを見つけてくださいね。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
部活経験は強みを見つける宝庫! 自己PRの強みの見つけ方
自己PRの強みの見つけ方
- メンバーとのかかわりから見つける
- 壁にぶつかった経験から見つける
- 他の部員に強みを聞いてみる
ここまで、獲得したり発揮したりしやすい強みを部活の特徴別に解説してきました。しかし、いまいち自分と合う強みが見つからないという人もいるかもしれませんね。
ここからは部活経験から強みを見つける3つの方法を解説していくので、ぜひ試してみてください。
メンバーとのかかわりから見つける
部活では他の部員と一緒に活動しているので、特にコミュニケーションに関係する強みを発揮しやすいもの。この方法を使えば、傾聴力や思いやりなどの強みを見つけられるでしょう。
メンバーとのかかわりから強みを発見するには、自分が他の部員とコミュニケーションをとるときに意識していることを言語化しましょう。たとえば「疲れた表情の人がいたら自分から話しかける」「言葉遣いに気を付けている」「あえて明るい言動をとることがある」など、何でも構いません。
そのうえで、なぜそのような意識をしているのか考えます。「自分が辛いときに声をかけてもらったら嬉しいから」という理由があるのなら、相手の立場を自分にあてはめて考えられると言えますね。
このように、自分の強みを部員とのコミュニケーションから見出すことができます。
壁にぶつかった経験から見つける
この方法で強みを発見するためには、まず部活で経験した困難を思い出しましょう。そのうえで、そのときどのように対処したか振り返ります。
たとえば思うような成果が出ないとき、「諦めずトライする」「練習量を増やす」「練習内容を工夫する」など改善に向けたアプローチの仕方は人それぞれです。諦めずトライしたのなら忍耐力、練習内容を工夫したのなら課題解決能力などの強みが見えてきますよ。
他の部員に自身の強みを聞いてみる
メンバーとのかかわり方や困難との向き合い方を考えてみても強みがわからない、という人は、部員に自分の強みを質問して教えてもらうのも1つの手です。
ある程度長い時間を一緒に過ごしているメンバーなら、ストレートに自分の強みを教えてくれるでしょう。また、そうでなくても「あのときのあの行動が良かった」など自分の強みにつながるヒントを提供してくれる可能性が高いです。
さらに、自分では気づけなかった強みを教えてもらえるかもしれません。そのため、自分1人で「強みが見つからない」と悩み続けるのではなく、積極的に人に聞いてみてくださいね。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る部活経験で得た強みは3つの方法で見つけよう
これから紹介する3つの方法でも強みを見つけられます。
①部活に入る前後で変わったことから探す方法
たとえば、限られた時間で練習と学業を両立するための時間の使い方などに変化はありませんでしたか。スマホのアプリを使って時間管理をした、手帳を使った、など自分なりに工夫した点があるはずです。このスキルは就職してもそのまま使えるスキルですね。
②部活経験が役立った体験から探す方法
インターンシップやアルバイトなどで役に立ったことはありませんか。過去には、部活で培った「他のメンバーの動きをみて足りないところをフォローする力」がインターンシップのグループワークで役に立ったという例もありました。
③部活でうまくいったことから探す方法
うまくいったということは、あなたのいいところが発揮できていた可能性が高いです。どんないいところ=強みが活かされて、うまくいったのか考えると強みが見えてきます。
「長所や短所で何をどのようにアピールすれば良いかわからない」。そのような人は、こちらの記事で疑問を解消しましょう。
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「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
長所と短所がわからない場合は、まず原因を知ることが大切です。この記事では選考で伝えるべき長所と短所を見つける方法や基準、効果的に伝える方法などをキャリアコンサルタントがプロの目線で解説します。例文や注意点も紹介するので参考にしてください。
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自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRがうまく書けない」「どんな強みをアピールすればいいかわからない」…そんな悩みを抱えている方には「AI自己PR作成ツール」がおすすめです。
AIがあなたの経験やスキルに基づいて魅力的な自己PRを自動で生成し、短時間で書き上げるサポートをします。
短時間で、分かりやすく自分をアピールできる自己PRを完成させましょう。
部活経験の自己PRをわかりやすく伝える3ステップ
部活経験をアピールする3ステップ
- 強みを端的に伝える
- 強みを発揮した部活のエピソードを伝える
- 部活経験や強みの活かし方を伝える
自分の強みを発見したら、次は自己PRとしてアピールできる形を作り上げましょう。部活経験の自己PRは企業にとって魅力的なアピールにつながりますが、内容が曖昧だったりすると思いが届きません。
ここでは、部活経験の自己PRをわかりやすく伝える方法を3ステップで解説します。構成をきちんと理解して、採用担当者に刺さるアピールをしてくださいね。
ステップ①まずは強みを端的に言う
最初に伝えるべきことは、自己PRの結論にあたる「強み」です。「私の強みは傾聴力です」のように、端的に伝えましょう。最初に結論を簡潔に伝えることで、採用担当者は「傾聴力の話をするのだな」と簡単に理解でき、ストレスなく聞くことができます。
なお、このときに伝える強みは企業に合ったものを伝えるとより効果的です。たとえば積極的な挑戦を求める社風の企業なら、堅実さよりもチャレンジ精神などをアピールした方が企業に馴染む期待ができますよね。
先ほども解説したとおり、企業は自社で長く活躍できる人材を採用しようと思っています。そのため、企業の求めている人材に合った強みを選んで伝えましょう。
言うまでもありませんが、企業に合わせようとするあまり嘘のアピールをするのは避けてください。採用担当者に見抜かれる可能性が高く、仮にそれで内定を獲得したとしても入社後のミスマッチにつながってしまいますよ。
自己PRに限りませんが、「これからこの話をします」と一番伝えたいことを結論ファーストで述べることで、読み手・聞き手に心の準備をしてもらえます。その後で詳しい説明や具体例を続けると、話の方向性が見えるスマートな印象になります。
自己PRの冒頭は印象を決める重要な部分です。こちらの記事も確認し、効果的な書き出しを押さえましょう。
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ステップ②強みを発揮した部活のエピソードで説得力を上げる
結論を伝えたら、続いて強みを裏付けるエピソードを話します。強みを発揮したエピソードを伝えることで、アピールポイントの説得力が上がります。部活での経験はこの部分で伝えてください。
エピソードを伝える際には、「前提」「課題」「課題解決に取り組んだ結果と学び」の順に話すと聞き手に伝わりやすいでしょう。また、単なる思い出話になってしまうのも防げます。
エピソードの3要素
- 前提:何になぜ取り組んでいたか
- 課題:何が課題だったか
- 課題解決に取り組んだ結果と学び:課題解決に向けて何をしたか。また、その結果はどうなり、そこから何を学んだか
部員からの評価や数字を盛り込むとGOOD
エピソードをアピールするときには、部員からの評価や勝敗などの数字といった客観的・具体的評価を盛り込んで伝えることがおすすめです。主観的な話だけをするよりも、信憑性が上がって説得力あるアピールにできるでしょう。
たとえば、次のようなものが考えられます。
客観的・具体的評価の例
- 部員から「あなたのおかげで頑張れた」と言われるなどの評価を得た
- 県大会で3位になった
- 2割だった勝率を4割にまで向上させられた
- 6人しかいなかったメンバーを15人に増加できた
説得力を高めるには、根拠のある数字での表現がベストです。他の部員からの評価は数値化できず、根拠も確認できないわけですが、それでも、それによって変化した状況などと併せて説明すると印象は変わります。
ステップ③部活経験や強みの活かし方を伝える
最後に、強みを今後どのように仕事に活かしていきたいか意気込みを伝えることで、強みを活かして仕事で活躍している姿を採用担当者がイメージできます。
このとき、「柔軟性を発揮して頑張ります」のような抽象的なアピールでは活躍をイメージしづらいもの。強みを仕事のどの部分で発揮し、どのような形で貢献していくかといった具体的な言及をすると効果的ですよ。
また、部活経験をアピールする場合、特に他の社員との協力やコミュニケーションなどにも触れると説得力があります。これは、部活という組織での経験を積んでいるからこそですね。
OK例文
部活動を通じて得た「相手の立場に立って考える力」を仕事でも発揮し、プロジェクトメンバー相互の関係を良好に保つことで貢献してまいります。
- 強みを仕事に活かすポイントはどのようにして見つければ良いですか。
会社の期待する人物像と仕事内容を詳しく把握しよう
会社の期待する人材像を把握することと、仕事の内容を十分に調べることが有効です。
会社の期待する人材像は、ホームページ(HP)をしっかり読み込みましょう。人材像が直接書かれていなくても、社長の挨拶や経営理念から人材像を把握して、それに合わせて強みをアピールします。
仕事の内容を詳しく知ることで、どんな点で自分の強みが活かせるか、想像できます。会社のHPを読み込むことはもちろん、ネットで応募職種についても調べてみましょう。
厚生労働省の「JobTag」はさまざまな職種についての情報が見られるのでおすすめです。「営業事務 とは」などのキーワードでネット検索するのもよいでしょう。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
部活経験を盛り込んだ自己PR例文15選
部活経験の自己PR例文15選
- 継続力
- 協調性
- 縁の下の力持ち
- 傾聴力
- 相手の立場に立って考える
- 柔軟性
- 巻き込む力
- 主体性
- キャプテン(リーダーシップ)
- 副部長(責任感)
- マネージャー(計画性)
- 水泳部(粘り強さ)
- 漫画部(行動力)
- 吹奏楽部(チャレンジ精神)
- 写真部(コミュニケーション能力)
最後に、部活経験を盛り込んだ自己PRの例文を15個紹介します。強み、役職、部活別に紹介しているので、自分に合った例文を見つけて参考にして自己PR作成に役立ててください。
強み別! 部活経験の自己PR例文
最初に、部活経験の自己PR例文を強み別に紹介します。
継続力・協調性・縁の下の力持ちなど合わせて8つの強みの自己PR例文があるので、自分の強みと近いものを参考にしてくださいね。
例文①継続力
例文①継続力
私は困難にも負けずにものごとに継続して取り組む力が強みです。この力は、私が大学で所属しているアメリカンフットボール部での活動を通じて培われました。
私は大学入学まではアメリカンフットボールの経験がなく、初心者での入部でした。部員の多くは経験者であったため、入部時には「2年生の頃には試合に出られるようになりたい」という目標をもっていました。しかし思うようにはいかず、試合経験のないまま2年生の中盤になってしまいました。
このままではずっと試合に出られないままだと思った私は、練習の取り組み方を変えました。それまでは自分で一生懸命頑張っているだけだったのですが、コーチや学生スタッフの手助けを積極的に求めるようになりました。
自分だけの視点ではなく、客観的に「こうした方が良い」というアドバイスを得られるようになったことで上達スピードが上がり、2年生の終わり頃には試合にも出られました。
この経験から私は、諦めずに取り組み続けることの重要性を学びました。仕事においても行動目標の達成が苦しいなどの困難にあたることがあると思いますが、決して諦めず、どうしたら乗り越えられるか工夫してまいります。
初心者から始めたスポーツで試合に出られるようになるまで諦めず努力されたのですね。もう少し具体的に、1年次は自分なりにどう取り組んだのか、なぜ諦めなかったのか、2年次以降は周囲のアドバイスをどう取り入れたのかということを聞いてみたいです。
例文②協調性
例文②協調性
私のアピールポイントは、異なる意見にも耳を傾け、協力関係を築ける協調性の高さです。特に所属している天文部でのコミュニケーションではこの力を発揮することがしばしばありました。
たとえば、学園祭で出店するプラネタリウムの制作スケジュールや担当業務の量に関して、部員間で「偏りがある」などの課題が出たことがありました。私自身はその課題を感じたことがなかったため、最初はその意見に批判的でしたし、むしろ「協調性がない」とすら思っていました。
しかし、実際に詳しく話を聞いてみると、特定の時期に膨大な業務をおこなわなければならないなど、その意見も確かに正しかったのです。
そこで私は、各担当の業務量を明らかにしたうえで各部員の研究などの忙しさを加味して担当を組み直すことを提案しました。その結果、特定のメンバーに負担が偏ることを避け、かつ各自の業務量に納得して取り組めるようになりました。
この経験を通じて私は、自分と相容れない意見であっても聞いてみることの重要性を改めて認識しました。そのうえで相手を認め歩み寄れる協調性は、クライアントとの折衝などでも活かせると思いますので、そういった部分で貢献していければと思います。
当初は批判的であったことにも触れているので、「異なる意見に耳を傾けられる」「相手を認め歩み寄れる」というPRの裏付けになり、ストーリーとしてうまくまとまっています。内面の変化を少し付け加えるとさらに良くなりそうです。
協調性はどの企業でも活かせる強みですが、アピールの仕方を誤ると「受け身」「優柔不断」と受け取られることも。こちらの記事を参考にして、効果的にアピールする方法を習得してください。
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例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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例文③縁の下の力持ち
例文③縁の下の力持ち
私は、縁の下の力持ちとして他の人の役に立つ行動をできる点が強みです。トレーナーとして在籍しているラグビー部での活動で特にこの力を発揮していました。
トレーナーは、試合で勝てるよう体力作りなどのトレーニング面で選手を支援する役割を担っています。そのため、マネージャーなどとも連携をとりつつトレーナーチーム一丸となって必要なトレーニングができるよう取り組んでいます。
あまり目立つ仕事ではないのですが、私は選手一人ひとりと向き合うよう心がけて真摯に取り組んでいました。その結果、けがからの復帰を果たした選手に「〇〇さんのおかげでめげずにトレーニングに取り組め、復帰できた」という声をかけてもらったときには、「目立たなくても一つひとつにきちんと取り組んでいればチームのためになる」と実感しました。
仕事においては、書類作成など目立たないものも数多くあると思います。つい目立った実績に目を向けてしまいますが、普段は目立たない基礎的なことにも真摯に取り組み、着実に成長していきたいです。
具体的にしっかり書けていて良いですね。役割や工夫点もわかりますし、他メンバーからの評価を盛り込んでいるところもアピールになります。仕事での活かし方も盛り込まれていて、好印象です。
例文④傾聴力
例文④傾聴力
私の強みは傾聴力があるところです。大学の合唱部での活動を通じてその重要性を認識し、意識して傾聴するようにしてきました。
合唱部の部員数は10名程度でした。あるとき部員の1人の表情が以前と比べて暗くなったように感じたのですが、本人は特に何も言わなかったため私もそのときは「勘違いかな」と思っていました。
しかしその後、「退部しようと思っている」と言われてしまいました。理由は金銭的事情で、私はそのときようやく、表情が暗かった理由を理解するとともにそこまで抱え込ませてしまったことに申し訳なさを感じました。
この経験で私は、相手が話すのを待つだけでなく自分から聞くことが重要だと痛感しました。それ以降は、何かに困っていそうな人がいたら勘違いかもしれなくてもまず話しかけるようにしています。最近では、「〇〇さんなら何でも聞いてくれるから相談しやすい」と言ってもらえるようになりました。
仕事においても、他の人とのコミュニケーションはなくてはならないと思います。相手のアクションを待つのではなく、自分からコミュニケーションをとることで良い関係を構築していければと思います。
「傾聴力」というと、相手の話をじっくり聞くイメージがありますが、エピソードからは「積極的に働きかける力」が伝わってきます。相談しやすい人として自分をアピールしたいのであれば、もう少し聴き方について説明があるとよいでしょう。
例文⑤相手の立場に立って考える
例文⑤相手の立場に立って考える
相手の立場に立って考えられるところが、私の強みです。大学で所属しているチアリーダー部での活動で、この強みを発揮していました。
チアリーダー部には約30名の部員がいるため、練習への取り組みなどをめぐって意見が衝突して部の雰囲気が悪くなってしまうこともしばしばあります。そのようなときに私が心がけているのが「相手の立場に1回立ってから発言する」ということです。
そうすることによって、自分の意見をただ押し付けるのを防げるのでお互いに納得しやすくなります。また、お互いに言いたいことを言っているだけでは何も改善しませんが、相手の心情を理解することで歩み寄りに1歩近づけます。この心がけをするようになって以降、ミーティング後に「〇〇のおかげで険悪にならなくて済むよ」などと言ってもらえるようになりました。
仕事においても、クライアントのニーズなどを理解することが実績向上につながると思いますので、そういった面で活かしていきたく存じます。
部活動のエピソードですが、集団の中での対人関係能力や協調性のPRに使っています。30人という一定規模のチームで意見調整をおこなえる力があるとわかるので、採用側から見ると安心感のある効果的な内容です。
以下の記事でも、「相手の立場に立って考える力」をアピールするコツを解説しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
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相手の立場に立って考える力は安易に使用すると高評価を得られません。この記事では仕事で求められる相手の立場に立って考える力とは何かを明らかにしたうえで、自己PRでアピールする方法や注意点、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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例文⑥柔軟性
例文⑥柔軟性
私のアピールポイントとして、予想外のできごとにも柔軟に対応する力が挙げられます。演劇部のメンバーとして、環境や客層に応じて対応を変化させることで、この力が磨かれました。
演劇部では、老人ホームや幼稚園などさまざまな場所で公演や交流をしています。演目はミーティングで決定していたのでよかったのですが、特に交流会では自分とお客様とのコミュニケーションなので、入部した頃にはうまく対応できませんでした。
そこで、交流会の短い時間で多くの人と仲良くなれる先輩にコツを聞いたところ、「相手に合わせた柔軟なコミュニケーションがポイント」と教えてくださいました。それ以降、言葉遣いや話し方のテンポ、声の高さなどを相手に合わせるようにしました。
その結果、最近では誰とでもすぐに打ち解けられるようになり、2回目に訪問した際には「〇〇さんにまた会えて嬉しい」などの声をいただけるようになりました。
御社への入社が叶いましたら、まずは営業職として私の柔軟な対応力を発揮し、貢献してまいります。
エピソードはとてもわかりやすくて、よいと思います。この内容なら最初に言い切る強みを「相手に合わせて柔軟なコミュニケーションがとれること」にしたほうが、内容と強みが一致すると思います。
柔軟性の自己PRの作り方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文⑦巻き込む力
例文⑦巻き込む力
私には人を巻き込む力があります。この強みは、大学で所属しているESS部の活動の際に発揮していました。
ESS部には約80名の部員がいます。学部やキャンパスなどがバラバラであるため、普段はキャンパスごとに活動していました。しかし私は「せっかく人数がいるのだから部全体で何かをやりたい」と考え、各キャンパスの代表者にその思いを伝えました。
最初はあまり受け入れられませんでした。しかし、私の友人やその友人などと一緒に何ができるか考えて「学園祭の英語案内を作る」という案を提案したところ肯定的な反応をしてくれ、学園祭実行委員会とも協力して本当に実行できることになりました。
そして、私が中心となって担当業務などを割り振り、学園祭当日には各所にESS部の作った案内が掲示されました。部の代表者には、「最初は絶対無理だと思ったけれど〇〇さんが中心にみんなを巻き込んでくれたおかげで実現できた」と言ってもらえました。
このように、私は周囲の人を巻き込んでものごとを実行することができます。仕事においても周囲をうまく巻き込み、協力関係を築くことでスムーズな業務運用に貢献したいです。
あなたの「巻き込む力」のポイントは何でしょうか。よい案を考え付くのか、協力を求めて説得・交渉できるのか、役割分担を指示することなのかなど、どこかに焦点を当てると、実際の仕事の場面でもその力が発揮できそうだと想像しやすくなります。
例文⑧主体性
例文⑧主体性
私の強みは、メンバーの陰に隠れずに自ら考えて行動できる主体性です。
私は大学でオーケストラ部に所属しています。この部には約100名の部員がおり、たくさんの友人ができて楽しい一方でモチベーションの高さに差がありました。たとえば、コンサートを開く際には曲選び、開催場所の確保などすべきことがたくさんありますが、人数が多いゆえに「自分がかかわらなくてもどうにかなる」という部分があります。
しかし私はそのような環境にあっても、自ら「コンサート実行の責任者をやりたい」と手を挙げるなど主体的に参加していました。また、なるべくたくさんのメンバーに運営にかかわってもらえるよう新たにコンサート運営に関する係を新設しました。
最初は遠慮がちだったメンバーもいましたが、最終的には「自分が携わった方が演奏会もおもしろいと感じた」と言ってもらえ、以前よりも部に活気が生まれました。
社会人になってからも、他の人の陰に隠れずに自らどうすべきか考え、役に立っていくことでより良い職場環境づくりに貢献していきたいです。
100名レベルの大きな集団で主体性を発揮できたという事が1つの評価ポイントです。係の新設(組織化)が2つ目の評価ポイントで、参加型の組織にするというマネジメント志向が感じられます。組織行動を促せる点が好印象です。
役職別! 部活経験の自己PR例文
次に、役職別に部活経験の自己PR例文を紹介します。
キャプテン、副部長、マネージャーの自己PR例文があるので、該当する役職についている人は特に参考にしてください。
例文⑨キャプテン(リーダーシップ)
例文⑨キャプテン(リーダーシップ)
私は、自ら行動に移すことでメンバーを引っ張るリーダーシップがある点が強みです。私は大学のホッケー部でキャプテンを務めており、リーダーシップを発揮していました。
春季リーグを終え当時の4年生が引退して迎えた昨年の秋季リーグは、1勝4敗と悔しい結果に終わってしまいました。上級生がいなくなり、さらに結果も悪かったため、当時の部の雰囲気はとても暗かったです。
しかし「このままではさらに勝てなくなってしまう」と思った私は、まずは部員全員で目標を定めました。そのうえで現在の課題を洗い出し、いつまでに克服すべきか順を追って対策を立て、率先して実行に移しました。最初は諦めたような言動をしていた部員もいましたが、課題克服に向けて努力する他の部員の姿を見て徐々に本気で練習できるようになりました。
その結果、今年の春季リーグでは目標としていた3位以内を達成しています。
仕事においても、自らコミュニケーションをとったり手を挙げ行動に移すことでチームの人間関係、業務実績共に伸ばしていければと思います。
キャプテンとして、リーダーシップをとって部を立て直したことが、よく伝わってきます。最後のまとめに、「目標をたててメンバーを巻き込む」ことをいれると、もっとよくなるでしょう。
例文⑩副部長(責任感)
例文⑩副部長(責任感)
私の強みは、細かなことにも妥協せず取り組む責任感です。特に文芸部の副部長としての業務で、その力を発揮していました。
文芸部は毎年副部長が中心となって学園祭の時期に文芸誌を発行・販売しています。しかし、その作成ノウハウや製本時の注意点などをまとめた資料はなく、引継ぎは口頭での説明のみであったため、毎年何らかのミスが発生していました。
そのため、私が大学2年の秋に副部長に就任したときには「引継ぎ資料を必ず書類で作ってから引退しよう」と心に決めていました。記録すべきことは細部にわたり、曖昧な引継ぎで文芸誌を作っている傍らで引継ぎ資料を作るのはとても煩雑でした。しかし私はそれでも文字として記録に残し続け、昨年引継ぎをおこなった際にはきちんと書類として残しました。
このように、私には細かなことでもきちんとやり抜く責任感があります。社会人になりましたら、自身の仕事に責任もって取り組み目標を達成し続けてまいります。
副部長という役職に限らず、責任感を持って自分の仕事を次に引き継ごうという意識はとても大切ですね。
「曖昧な引継ぎで~」の状況が少しわかりづらいので、今年度の振り返りも含め次年度に向けて細部にわたる引継ぎ資料を作りあげたという表現はいかがでしょうか。
責任感をアピールしたい人はこちらもあわせて読んでくださいね。他の就活生との差別化のコツもまとめています。
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責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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例文⑪マネージャー(計画性)
例文⑪マネージャー(計画性)
私は計画性を発揮してマルチタスクをきちんとこなすことができます。特に部活動のマネージャー業務ではその強みを活かし、部の円滑な活動に貢献していました。
私の所属するバスケットボール部では、マネージャーは物品の管理・購入や練習などの記録、他大学との練習試合の日程調整など複数の業務をおこなっています。その過程で計画性を磨きました。
最初の頃は物品の管理もできず、気づいたら足りなくなっているなどのミスもありました。しかし、「覚えるのではなくきちんと文字に残す」「どの順番でこなすのが効率的か考えて行動する」の2つを徹底した結果、現在はミスなく取り組めています。昨年マネージャーの先輩が卒業した際には「最初は心配だったけれど今なら全然問題ないね」と言っていただけました。
複数のことに同時に取り組まなければならないことは、仕事をする際にもあると思います。そのため、今後も取りこぼしなく仕事を遂げられるよう計画性をもって取り組んでまいります。
業務を通じて計画性を身につけた過程が具体的に書かれているので、改善力と成長性が感じられます。文字に残す(書き出す)ことや優先順位付けは仕事上でも業務改善のポイントなので、実務スキルも期待できます。
計画性の自己PR方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、計画性を強みに持つ人は併せて参考にしましょう。
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例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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部活別! 自己PR例文
最後に、所属している部活動別の自己PR例文を解説しています。水泳部・漫画部・吹奏楽部・写真部の4つの部活動を例として扱っているので、自分の所属部活に近いものを読んで参考にしてください。
また、例文はそれぞれ粘り強さ・行動力・チャレンジ精神・コミュニケーション能力をアピールしているので、該当する強みのある人はぜひチェックしてくださいね。
例文⑫水泳部(粘り強さ)
例文⑫水泳部(粘り強さ)
私のアピールポイントは、逆境に負けずに粘り強く取り組み続けられるところです。
私は大学で水泳部に所属しており、バタフライを専門としています。大学1・2年の頃には〇〇学生選手権大会の決勝で4位など良い成績を残せていたのですが、それ以降記録を伸ばせずに3年のときには予選敗退となってしまいました。
その結果を受けて私は「これまで以上に頑張らなければ結果は伸ばせない」と考え、より練習に励むことを決意しました。そして、これまで以上に積極的にコーチに助言を求めたり学生スタッフに練習の手伝いをしてもらうなどした結果、4年生の最初の大会では決勝で自己ベストを更新できました。
苦しい時期があるのは水泳だけではなく、仕事も同様だと思います。望んだ結果が出せないときや希望に沿わない異動などがあったときにも、決してめげずに粘り強く取り組むことで貢献していければと思います。
逆境にあたり、自分で工夫して乗り切ったのですね。取り組んだ内容に数字、たとえば練習日を増やしたのか、コーチとのミーティングを増やしたのかなど、具体的な表現があるともっとよくなります。
例文⑬漫画部(行動力)
例文⑬漫画部(行動力)
私の強みは、困難と思われることにも挑める行動力です。大学の漫画部の活動では、この行動力を活かして史上初の取り組みを達成させました。
漫画部では毎年数回部誌を作成し販売しています。例年大学内の書店などで販売させていただいていたのですが、私はぜひ大学外でも販売したいと考えていました。そこで、大学付近にある寺社とのタイアップ企画を考案しました。
具体的には、学園祭で部誌を購入した人が寺社にも行くように寺社が登場する漫画を掲載し、それを寺社でも販売してもらおうというものです。初の取り組みだったため、想像通り最初はあまり協力は得られませんでした。
しかし諦めずに説得を続け、ついに昨年の学園祭で実行することができました。効果は思った以上にあり、「来年は飲食店も巻き込もう」という案が部と地元住民の間で出ています。
このように、私には困難なことであっても果敢に挑む行動力があります。仕事をするうえでも、「無理だろう」と簡単に諦めるのではなく達成に向けてとにかく行動することで成果をあげていければと思います。
面白い企画ですね! このエピソードからは行動力のほか、発想力や粘り強さもうかがえます。行動力をアピールしたいのであれば、具体的に寺社にどうアプローチしたのか、行動するモチベーションの源についてなど聞きたいところです。
例文⑭吹奏楽部(チャレンジ精神)
例文⑭吹奏楽部(チャレンジ精神)
私には苦手なことにも果敢に取り組めるチャレンジ精神があり、それがアピールポイントです。たとえば、所属する吹奏楽部では苦手なフレーズであっても逃げず、克服できるよう挑戦しています。
先日開催した演奏会ではとても細かいパッセージが連続する部分があり、そういった動きが苦手な私はとても苦戦しました。しかし私は諦めませんでした。フレーズを区切ったりゆっくりのテンポから練習したりとさまざまな形で挑み続けたのです。その結果、演奏会までに苦手な部分を克服しきちんと演奏できるようになりました。
仕事でも、自分のやりたいことや得意なことだけをやるわけにはいかないと思います。私の苦手にも果敢に挑む姿勢をそのようなときにこそ発揮し、1つずつクリアしてまいります。
演奏会をするうえで「演奏できるようになる」というのは最低限の内容なので「チャレンジ精神」と言うのは少し大げさに感じます。このテーマならば短期的な演奏会の練習の経験談ではなく長期的、根源的な内容を使った方がいい気がします。
チャレンジ精神を効果的にアピールする方法については、こちらで詳しく解説しています。あわせてチェックしておきましょう。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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例文⑮写真部(コミュニケーション能力)
例文⑮写真部(コミュニケーション能力)
私の強みは、初対面の人ともきちんとコミュニケーションをとれるところです。写真部の活動で人物を撮影するときに、この力を活かしていました。
私は人物写真を撮ることが多くあります。被写体は多くの場合初対面の学生などなので、自然な表情などを引き出すためには適切にコミュニケーションをとり、緊張感を緩和することが重要です。
そのために私が気を付けていることが、「相手のテンションに合った話し方をすること」「被写体を褒めること」の2つです。この2つを意識するようになって以降スムーズに撮影を進められるようになりました。
御社に入社が叶いましたら、このコミュニケーション能力を営業としての仕事で発揮し、クライアントと良い関係を築き受注につなげていきたいです。
実践した内容がよくわかります。気を付けていた2点について、具体的な工夫点をぜひ盛り込みましょう。あなたがどんな声かけをしたのか、どんな点をほめたのか、具体的なイメージが伝わるようにしてみてください。
部活経験を効果的な自己PRにつなげて選考を突破しよう
部活経験は企業にとって魅力あふれる経験の1つです。しかし、アピールがわかりにくかったり採用担当者の求めることに応えられなかったりすると、魅力も半減してしまうでしょう。
そのため、この記事で解説してきた部活経験をアピールする際の注意点や自己PRで盛り込む内容などを押さえることが重要です。そのようにして部活経験を効果的なアピールにつなげ、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るもっとも重要なのは強みを仕事で再現できるかどうか
部活を続けてきた何年かの間には、さまざまなエピソードや思いが詰まっていることでしょう。初心者として、経験者として、幹部として部をまとめる、後輩指導、新歓、合宿、日々の練習、大会・試合や発表会、OB・OGとのつながり……。
とはいえ言いたいことがたくさんありすぎて盛り込みすぎてしまうと、一つひとつが浅くなり、かえって印象の弱い自己PRになってしまいます。
いくつかのアピールポイント(強みなど)の中から志望企業・職種に合わせて一つ選ぶ場合、重要なのはその強みが仕事の場面で再現できるかということです。無理に相手の求める人物像に寄せるのではなく一番自分らしいものを選び、同じ部の他のメンバーとの違いを意識して書いてみてください。
コロナ禍で思うように活動できなかった部活もあるかもしれません。大会がなくなり完全燃焼できなかった人もいるでしょう。しかし、華々しい成績や数字でわかる結果がなくても大丈夫です。手探りで試行錯誤し、日々一生懸命練習に励んできたその努力は、どのような仕事でも役に立ちます。自信をもって伝えてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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