この記事のまとめ
- 自己PRと長所は言葉の意味としては異なるがアピールの目的は同じ
- 自己PRと長所はセットで考えるとアピールの方向性が明確になる
- 戦略別に自己PRと長所の例文12選を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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エントリーシート(ES)で問われることの多い自己PRと長所。面接でも両方を問われることは珍しくありません。2つの回答を考えるにあたって、「自己PRと長所は何が違うのかわからない」「同じ内容にしても良いのか」と頭を悩ませている人もいますよね。
選考で問われるさまざまな質問の中でも、この2つは自分の良さを直接的にアピールできる重要な機会です。自己PRと長所の違いを理解し、両方の効果的なアピール方法を習得しましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、田邉さん、遠藤さんと、自己PRと長所の違いを解説します。2つの違いに対する疑問はこの機会に解消し、アピール力の向上に活かしましょう。
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自己PRと長所の違いは? 切り離さずにセットで考えるのがコツ
自己PRと長所には言葉の意味上では違いがありますが、自分の良さをアピールするという選考における目的は共通しています。そのため、切り離さずにセットで考えるのがコツです。
この記事ではまず、言葉の意味としての自己PRと長所の違いを解説。それぞれの目的や盛り込むべき内容を理解したうえで、アピールポイントを決めましょう。そして、自己PRと長所の違いを活かした2つの戦略を伝授します。
また、問われるシチュエーションに応じた実践的な文章構成を解説し、最後は例文12選を紹介します。これから選考を受ける学生必見の内容なので、ぜひ参考にしてください。
似て非なるもの!? 言葉の意味から自己PRと長所の違いを理解しよう
言葉のニュアンスやイメージからして自己PRと長所に違いはない、同じものと捉えている人もいるかもしれません。しかし、言葉の意味に着目してみると、2つの違いが明らかになります。
それぞれの言葉の意味を理解したうえで、選考では何を目的として答えるべきかを見定めましょう。
- 自分の良いところやエピソードが一つしか思い浮かばないので、自己PRと長所は同じ内容でも良いですか?
アピールチャンスを活かすために内容を変えるのがおすすめ
自己PRは本来あなたのアピールポイントなので、強みでも長所でも知識やスキルでも問題ありません。
しかし、別の問いとしてたずねられたときは、2か所でアピールするチャンスがもらえたので、少しでも変化を持たせて答えると良いです。
自己PRは「仕事で活かせる資質・強み」、長所は「良いところ・人柄・雰囲気」と考えてみると、書き分けやすくなります。
自己PRは自分の売り込み
自己PRと長所を一緒だと思っている人は、おそらく自己PRに対して、自分の強みや良さをアピールするのが目的だと捉えているのでしょう。この考えは間違いではありませんが、強みや良い部分だけが自己PRのアピールポイントではありません。
そもそも、自己PRのPRという言葉はパブリックリレーションズ(Public Relations)の略で、企業などの団体組織が組織外の人と良い関係を築くためにおこなうあらゆる活動のことを指します。
選考の自己PRに置き換えると、自分に対して興味や共感を持ってもらうための活動といえます。つまり、必ずしも強みや良いところをアピールする必要はなく、重要なのは企業からの興味や共感を得ることです。
とはいえ、採用担当者に「この人なら自社で活躍してくれそうだな」「自社の社風と合いそう」と思ってもらうには、仕事に活かせる特徴や他の応募者より秀でたところを伝えるのがもっとも確実なアピール方法です。
そのため、自己PRではほとんどの学生が自分の強みや仕事への再現性をアピールするのです。
自己PRでは、就活生が企業が求める人材を理解し、自己分析したうえで活かせる強みを認識しているかを見極めています。自己PRが曖昧な応募者は、活躍できず定着しないと思われることも。
一方で、応募企業に向けた強みをしっかりアピールできれば、活躍する人材だと考えます。
履歴書や面接で必ずといって良いほど問われる自己PRですが、なぜ企業が求めるのかわからない人もいると思います。以下の記事では自己PRの重要性や書き方をまとめているので参考にしてみてください。
自己PRとは? 職種別のおすすめテーマや書き方を解説|例文7選
強みのアピール方法がわからない……と悩んでいる人は以下の記事を参考にしてください。強み別に例文と言い換えの活用についてもまとめています。
強み別の自己PR例文17選|63の言い換えも活用して選考突破
文章を作るのが苦手な人にオススメの自己PR作成方法!
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
そこで活用してほしいのが、「Chat GPT 自己PR作成ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、Chat GPTが選考で活用できる自己PRを自動で作成します。
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長所は自分の人柄
長所は自分の性格の中でプラスに作用しやすい特徴や、優れた性質などを指します。選考で「あなたの長所は何ですか?」と問うのは、「あなたの良いところを教えてください」と同義であり、自分の強みや良い部分を伝えるのが前提です。
一般的に「英語力が高い」といった後天的に磨いたスキルよりも、「手先が器用」「我慢強い」など意識せずに自然と獲得していた、もしくは生まれつき持っていた特徴を知りたいという採用担当者が多い傾向にあります。
この質問を通して面接官は、学生が自社の社風に合う人間性なのか、仕事への適性があるのかなどを見極めようとしています。そのため、仕事にも活かせる特徴や性質を伝えると効果的なアピールになります。
企業は長所を問うことで、学生の性格や考え方を判断し、企業で働く一員として活躍できる人材かどうかを見極めています。たとえば、企業が協調性を大切にしている場合は、思いやりがある学生ならミスマッチなく働けますよね。
どちらも一緒に働きたいと思わせるのがゴール
ここまでをまとめると、2つの違いは、自己PRは「企業から自分に対する興味や共感を得ること」を目的としており、長所は「自分の性格上の良い部分や優れた特徴を伝えること」を目的としているという点にあります。
意味上では違いはありますが、どちらも合否の判断材料とするための企業からの問いかけであり、採用につながる回答をするのが前提です。
そうすると、どちらも企業に「一緒に働きたい」と思わせるのがゴールという点で共通しており、さらにそのために伝えるべきアピールポイントが強みや性格上の良さといった自分のプラスな側面であることも共通しています。
つまり、言葉上の意味に違いはあっても、伝えるべき内容や盛り込むべき要素に明確な違いはないということです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る自己PRは仕事に直結する強み、長所は社風にマッチした人間性のアピールが効果的
自己PRを求める企業の意図は、自社の仕事で何ができるかといった仕事における強みを知りたいと考えています。
自己PRは、企業で具体的に発揮できる能力や仕事の取り組み方など、仕事と直結する強みを回答すべきです。業界や職種により活かせる強みも違いますし、企業においても求める職務能力が異なるので、応募企業で活かせる強みを回答しましょう。
長所を求める企業の意図は、人間性が自社の社風とマッチングするか、仕事をおこなううえでマイナスにならないかといった点を知りたいと考えています。長所は、性格などパーソナリティの部分において仕事で活かせる内容を回答します。長所から社風や仕事内容と合致するかを見極めています。
たとえば積極的に自ら考えて行動することを求めている企業の場合、おっとりとした性格では合わないと判断されてしまいます。それぞれの企業の特徴を見極めたうえで、自分の性格がプラスになるような回答をする必要があります。
自己PRは人間性を述べるだけで完結しないように注意しよう
長所と自己PRのアピールポイントが一貫していることは問題ありませんが、自己PRが性格面のみの回答だと、仕事で活かせる具体的な強みはないのかと受け取られる可能性があります。
自己PRと長所で求めている質問の意図を理解したうえで回答しましょう。
アピール力を底上げするために自己PRと長所はセットで考えよう
採用担当者は選考を通して、学生のあらゆる振る舞いや言動から人柄を知り、自社の社風や業務に対する適性の有無、活躍できる素質があるかどうかを見極めようとしています。
自己PRと長所は、自分の特性の良い部分を直接的にアピールするため、企業からすると人柄のイメージに直結しやすく、合否の判断材料としても重要であるといえます。
人柄の判断要素として重要な自己PRと長所をセットで考えることで、同時に自分をどんな人間として採用担当者に見せるか、というアピールの方向性を定めることができます。
この2つを切り離して考えてしまうと、採用担当者に伝える自分の人柄が定まらず、アピールに矛盾が生じてしまう事態になりかねません。自分の人柄や考え方を狙い通りに的確にアピールするためにも、自己PRと長所はセットで考えましょう。
- 自己PRと長所って採用担当者は重視しているのですか?
自己PRと長所は採用基準として設けられていることが多い
採用は減点方式ではなく、学生が就職後に活躍できるかどうかで判断していることがほとんどです。
就職後にミスマッチなく働くためには、企業で強みや長所を活かして働けるかどうかが重要なポイントになります。
そのため、採用担当者は自己PRと長所は、他の内容よりも重視していることもあるほど重要です。
つまり、きちんと自己分析をせずに自己PRや長所をアピールすると、選考落ちになるだけでなく採用のミスマッチにつながる可能性もあります。ミスマッチが起こらないように、きちんと自己分析をおこないましょう。
自己PRと長所のアピールポイントを決めるうえで外せない4つの条件
自己PRと長所のアピールポイントを決めるうえで外せない4つの条件
- 企業の社風や求める人物像に一致しているか
- 長所と短所は矛盾しないか
- 短所と自己PRが矛盾しないか
- 自己分析に基づいているか
自己PRと長所のいずれも、自分の特徴を挙げてそれを裏付けるエピソードを述べるという展開でアピールします。この特徴というのが、「粘り強い」や「リーダーシップ力がある」のようなアピールポイントのことです。
ここでは、アピールポイントを決めるうえで外せない4つの条件を解説します。これをクリアできないと、アピールに矛盾が生じて説得力に欠けたり、入社後のミスマッチを引き起こすことになりかねないので注意してください。
①企業の社風や求める人物像に一致しているか
求める人物像は、企業にとって必要な人物の採用基準を明文化したものです。選考において企業は、学生が求める人物像に合致するかを測っています。
求める人物像は、企業の採用ホームページ(HP)や就活サイトの募集要項で示されています。企業が学生に向けて「物事に粘り強く取り組める人と働きたいです」と呼びかけているのに対し、「私の長所は好奇心旺盛なところで短所は飽きっぽいところです」とアピールするのは的外れですよね。
そのため、アピールポイントは求める人物像に沿うものを自分の性格や特性から見出すようにしましょう。
求める人物像が示されていないときは、社風から求める人物像を推測することも可能です。たとえば企業の紹介に「若手が活躍できる」という特徴が挙げられていれば、経験だけに囚われない「チャレンジ精神」や「積極性」が必要と推測できます。
このように、志望企業から必要とされる特性や能力であることを前提条件として自己PRや長所のアピールポイントを考えてください。
自分の特性が社風に合致する場合、それは志望動機にもなり得ます。社風を理由とした志望動機は難易度が高いので、ぜひこちらの記事を読んで注意点や盛り込むべき内容を押さえてください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
②長所と短所は矛盾しないか
選考で長所を問われるときは、高確率で短所とセットで聞かれます。2つの特徴を並べたときにつじつまが合うようになっていなければなりません。
おすすめの考え方は、先に長所が思いついた場合はその裏返しの行動を短所として検討する方法です。たとえば、「我慢強い」という長所の裏返しは「頑固」になります。
これは、物事に対してこだわりを持って粘り強く取り組むという一つの特性が、プラスに発揮されることもあれば、マイナスに発揮されることもあり、それぞれを長所と短所として捉えている例です。
このように、一つの特性を異なる視点から捉えたものを長所と短所とすることで、短所に対する懸念やマイナスな印象を軽減させることにもつながります。
長所は思いつかないけど短所は思いつくという人もいますよね。こちらの記事で、短所から長所を導く方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
一つの特性を、良く言えば長所、悪く言えば短所となりますが、「長所は〇〇ですが、一方で短所でもあります」と裏表の形で伝えると、その特性をあなたは気に入っているのか直したいのかどちらだろうかと聞き手は迷ってしまいます。
短所は別の軸で伝えるのも一つの方法です。
③短所と自己PRが矛盾しないか
後で詳しく述べますが、自己PRと長所のアピールポイントを異なる特性から見出すこともできます。それ自体は問題ないですが、その結果短所と自己PRが矛盾してしまうというリスクが考えられるので注意してください。
たとえば、自己PRを「継続力がある」とし、長所を「好奇心が旺盛」にして短所が「飽き性」だとすると、自己PRの「継続力がある」と短所の「飽き性」が相反する特性になってしまい、アピールに矛盾が生じてしまいます。
長所は必ず短所とセットで考えるように先に述べましたが、自己PRのアピールポイントを決めるときも、短所との関係性に注意することが必須です。
次の記事では、持続力を強みとした自己PRの作成方法について、継続力と持続力の意味の違いとともに紹介しています。気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
持続力の自己PR例文9選! 好印象を残すコツとNGパターンを解説
④自己分析に基づいているか
アピールポイントは求める人物像に沿う内容であることが条件だと解説しました。だからといって、嘘の特性をアピールして内定を獲得しても、入社後に自分と合わない仕事や環境に苦しむといった事態になりかねません。
そのため、アピールポイントは充分な自己分析に基づいて決めましょう。一見すると自分には社風が合わないかもしれないと思っても、自己分析を通して自覚していなかった能力や強みが見出され、社風に合うアピールにつなげられる可能性もあります。
自己分析はアピールポイントを決めるだけでなく、それを裏付けるエピソードの選定にも役立ちます。まずはこちらの記事を参考にして自己分析を完了させ、説得力あるアピールにつなげましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るアピール内容が求める人物像に一致しているかは特に注意しよう
自己分析をして強みや長所を考えると、成果を残している学生と比べて、企業に評価される経験をしていないと悩む学生もいるのではないでしょうか。
しかし、最も大切なことは「就職した後に活躍できる人材かどうか」です。つまり企業が求める人物像に当てはまっているかどうかですね。
そのため、周りと比較をせずに自分の強みや長所を自己分析して、企業が求める人物像に当てはまるかどうか確認することが重要なのです。
見せ方を変えることでありのままの自分で企業に求める人物像に近づける
しかし、企業が求める人物像に当てはまらず、自分をうまくアピールできないと感じることがあるかもしれません。そのようなときは、見せ方を変えることで企業に強みや長所をアピールすることもできます。
たとえば、自分の強みが「縁の下の力持ち」で、企業が求める人物像が「積極性がある人」だとします。このときは「積極的にサポートをする」と伝えると、求める人物像に当てはまりますよね。
このように他人との比較ではなく自分と向き合い、企業が求める人材として活躍できることをアピールしましょう。
自己PRと長所に違いを出してアピール力を強める2つの戦略
自己PRと長所に違いを出してアピール力を強める2つの戦略
- 関連性が強い内容にしてイメージに一貫性を持たせる
- 異なる内容にして複数の良さをアピールする
先に述べたとおり、自己PRと長所は企業が学生の人間性を測るうえで重視する項目です。それぞれの違いを活用すれば、あなたのアピール力を最大化できます。
ここではその方法として2パターンの戦略を解説します。戦略を実践するうえでのアピールポイントの見つけ方も紹介するので、ぜひ参考にしてアピール力を強化しましょう。
①関連性が強い内容にしてイメージに一貫性を持たせる
アピールポイントは「主体性」「柔軟性」「好奇心旺盛」などさまざまあります。その中から、関連性が強いもの同士を選んで、自己PRと長所のアピールポイントとするというのが1つ目の戦略です。
たとえば、「柔軟性」と「臨機応変な対応力」というと、言い方を変えただけでどちらも状況に応じて素早く変化して対応できるような能力を指します。このように、1つの特性にグルーピングできるような、関連性が強い内容にすることで、自分のイメージに一貫性を持たせることができます。
アピールポイントが一貫している方が、採用担当者に対して「自分=状況に応じて素早く変化して対応することができる能力に長けている」というイメージ付けをより強固にすることができます。
関連性が強いアピールポイントを見つける方法は以下の2つです。
関連性が強いアピールポイントを見つける方法
- 長所を具体化させたものを自己PRにする
- ビッグ・ファイブ理論における5つの要素から方向性を決める
自己PRと長所でアピールポイントが一貫していることで、統一性があり印象に残るアピールになります。応募企業が求める人材と合致していることが前提になりますが、一貫性を持たせることで、より信ぴょう性のあるアピールになるでしょう。
長所を具体化させたものを自己PRにする
ではここからは、関連性が強いアピールポイントを2つ見つける方法を解説します。1つ目は長所を先に考えて、長所の特性を具体化させたものを自己PRでアピールするというものです。
先に解説したとおり、長所は人柄を表す言葉でもあるので、自己PRのアピールポイントよりもざっくりしたものでかまいません。たとえば、「優しい」「真面目」のように抽象的に考えてみましょう。
「優しい」が自分の長所だと思うのであれば、優しさが表れる状況や実際にプラスに発揮された場面から、ふさわしい表現の仕方に具体化させましょう。
自分とは利害や立場が異なる人の意見を受け入れながら協力してものごとを進められる能力であれば「協調性」。相手の話を親身になって聞き、深く掘り下げて理解できるような能力であれば「傾聴力」というように表現できます。
「長所が思い浮かばない……」「自分の長所がわからない」という人もいますよね。こちらの記事の長所一覧を参考にして探してみるのがおすすめですよ。
長所一覧表50選|見つけ方から効果的なアピール方法まで徹底解説
ビッグ・ファイブ理論における5つの要素から方向性を決める
傾向 | 特徴 | |
---|---|---|
外向性 | 興味関心が外界に向けられる傾向 | 積極性、社交性、明るさ |
調和性 | バランスを取り協調的な行動を取る傾向 | 優しさ、協調性 |
誠実性 | 責任感があり勤勉で真面目な傾向 | 真面目、几帳面、責任感の強さ |
神経症的傾向 | 落ち込みやすいなど感情面・情緒面で不安定な傾向 | ストレス、不安、衝動的 |
経験への開放性 | 知的、美的、文化的に新しい経験に開放的な傾向 | 好奇心、アイデア |
ビッグ・ファイブ理論とは、人の性格は5つの要素の組み合わせからなることを説明した理論です。人の性格は「外向性」「調和性」「誠実性」「神経症的傾向」「経験への開放性」の5つに大別されます。
この中から自分の性格でもっとも強い要素を一つ決めて、その要素の中から2つピックアップするというやり方です。
たとえば、外向性が強い人は、外向性の特徴として「積極性」「社交性」「明るい」が挙げられるので、この中から2つを選びます。アピールポイントの関連性が強いかどうかがわからないという人は、このビッグ・ファイブ理論を参考にすると良いでしょう。
こちらの記事では社交性のアピール方法を解説しています。差別化のコツもまとめているので参考にしてみてください。
関連記事
社交性の自己PRで差別化する5ステップ|言い換え別例文5選
自己PRで社交性をアピールしようとする学生は少なくありません。記事では、ほかの学生に埋もれてしまわないようにアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。NG例と社交性の言い換え表現別の例文5選も紹介しているので、社交性の自己PRを作成する際の参考にしてみてくださいね。
記事を読む
- アピールポイントを2つピックアップするところまではできたんですが、どちらを長所にしてどちらを自己PRにするべきか迷っています。おすすめの決め方を教えてください。
効果が明確なアピールポイントを自己PR、汎用性が広い特徴を長所にしよう
仕事の場面を思い浮かべ、成果を出したり周囲に働きかけるといった効果が見込めそうなものを自己PRにしてみてください。
長所は人柄や持っている雰囲気についてのキーワードを選ぶと良いでしょう。
外向性のカテゴリーなら、「積極的」に提案をおこなうなどお客さまに働きかけることができる「明るい」性格で、一緒にいると元気が出ると言われる、という具合です。
②異なる内容にして複数の良さをアピールする
あえてアピールポイントを異なる特性にするという方法もあります。特性を複数取り挙げることで、自分の人間性をより広くアピールできます。
誰しも1つの特性ばかりが強いわけではありませんよね。明るい性格の一方で、真面目さを併せ持っている人もいます。選考の限られた時間でなるべく自分という人間の全体像を知ってもらうためには、長所と自己PRという人間性をアピールできる機会で異なる特性を挙げるのが良いでしょう。
また、複数の良さがアピールできるだけでなく、たとえば「主体性」が強いというアピールをしたときに、受け取られ方によっては「自分の意志が強すぎてプライドが高い」というように短所を懸念される場合があります。
そこで、もう1つのアピールポイントとして「素直」や「柔軟性」という特徴を挙げると、バランスが取れるというわけです。
異なる特性のアピールポイントを見つける方法は2つあります。
異なる特性のアピールポイントを見つける方法
- エピソードを厳選してから自分の強みを見出す
- かかわり方が異なる人に自分の良さを聞く
活かせる長所や強みが複数ある学生は、強みを活かせる仕事や活かせるシーンが多くなるため、採用担当者は魅力的に感じることが多いです。複数の良さがある学生は、好印象を与えるためにもさまざまな角度からアピールしましょう。
エピソードを厳選してから自分の強みを見出す
異なるアピールポイントを挙げるとなると、一つひとつをエピソードでしっかりと裏付けなくてはなりません。特徴から探すのではなく、まずは自分の良さが発揮されたと思うエピソードや活躍できた場面などをピックアップしましょう。
そして厳選したエピソードの中で、発揮されていた特徴を言語化してアピールポイントとするという見つけ方です。
エピソードの探し方、組み立て方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
かかわり方が異なる人に自分の良さを聞く
家族とかかわっているときと、友人とかかわっているときでは、相手に対する接し方や気の遣い方が異なるのではないでしょうか。家族から見た印象と、友人から見た印象、自分の性格や印象には多少違いがあるものです。
そこで、関係性が異なる複数の人に自分の良さを聞くと、異なるアピールポイントが見つかる可能性が高くなります。大学で知り合った友人、昔から仲が良い友人、アルバイトの同僚というように、異なる環境でかかわった人たちそれぞれに自分の特徴を教えてもらうのもおすすめです。
仕事で発揮できる強みを見つけるには、仕事に近い環境=アルバイトの上司や先輩後輩、ゼミの教授などに仕事中やゼミでの自分の様子を聞いてみると良いです。
長所については身近な家族や仲の良い友人に「私の良いところを教えて」と頼んでみましょう。
周囲の人に自分の印象をヒアリングし、自分の強みや弱み、価値観を客観的に明らかにしていくことを他己分析といいます。他己分析の詳しいやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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さらにアピール力向上! 自己PRと長所を最大限アピールするコツ
自己PRと長所のそれぞれのアピールポイントについて解説してきましたが、この2つをセットで考えるときに起こり得ることとして、内容が混濁してしまうことが挙げられます。
せっかく自分の良いところをアピールできる項目が2つあるので、それぞれをアピールの場として最大限有効に使うべきです。ここではそのコツを伝授します。
状況や時期が離れたエピソードにする
自己PRと長所、どちらもアピールポイントをエピソードで裏付けます。そのとき、エピソードはなるべく、状況もしくは時期が異なるものにするのがおすすめです。
アピールポイントの関連性に関係なく、エピソードはそれぞれで独立していた方がメリットが大きくなります。自分の過去の経験を多く伝えるということは、採用担当者として就活生の背景が想像しやすくなるということです。
初対面の人と関係を築くとき、生い立ちが明らかになると信頼できるようになったり、親近感が増してきますよね。面接官も、就活生の人柄や人生経験を詳しく知ることによって、信頼できるようになります。
また、1つの特性をアピールする場合は、証拠が1つではなく2つあるということにもなります。アピールする特性が「積極性」で、エピソードがアルバイトの出来事とサークルでの出来事というように状況が異なると、「どこにいても積極性が発揮できるんだな」と説得力が増しますよね。
このように、自己PRと長所で述べるエピソードはなるべく状況や時期が離れたものにしましょう。
ガクチカとも内容を差別化する
自分の過去のエピソードをじっくり述べる項目として、自己PRと長所のほかにガクチカがあります。
ガクチカは「学生時代に力を入れて取り組んだこと」を聞かれる項目です。採用担当者の意図としては、目標に向けて頑張った経験や困難を乗り越えた経験を聞きたいと思っています。
つまり、当時の状況や目標とのギャップが大きく、それを努力や工夫で乗り越えたエピソードはガクチカの方が適しているといえます。
自己PRや長所のエピソードを選ぶときは、ガクチカにした方が映えるのではないかという視点も持って決めるようにしてください。
ガクチカは自己PRや長所と同様、選考で頻出する質問です。こちらの記事を参考にして、高品質なガクチカを作成しておきましょう。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るアピール内容をブラッシュアップするために具体化を意識しよう
企業が求める人物像に当てはまる長所と自己PRを自己分析で見つけた学生は、ブラッシュアップをして他の学生とより差をつけたいですよね。他の学生と差をつけるためには、アピールする長所や自己PRを説明するエピソードを具体化することがおすすめですよ。
あなたのエピソードを初めて読んだり聞いたりする採用担当者が、具体的なシーンをイメージできるようになると、仕事で活躍する姿が想像できるため高評価につながるのです。
場面や状況を特定し具体的な数字を用いて正確な情報を伝えよう
また、エピソードを具体化することで、過小評価だけでなく過大評価されることが避けられるため、自分を正しくアピールすることにもつながりますよ。
たとえば、「積極的にメンバーに声をかけて信頼関係を築いた」というエピソードは具体的なイメージができないですよね。具体化をして「毎日練習前に30名の部員に自分から話しかけた」と変えるとイメージが湧きやすくなりますよね。
このように具体化をして、働くイメージがしやすくなるようにブラッシュアップしましょう。
伝え方を押さえよう! 自己PRと長所の文章構成の違い
アピールポイントやエピソードが決まったら、面接で話すときや、ESで記述するときを想定して文章に書き起こしましょう。どんなに良いエピソードや良さを持っていても、文章が伝わりにくいと、台なしになってしまいます。
また、自己PRと長所は回答を求められるシチュエーションが異なるため、それぞれに応じた字数や構成で伝えなければなりません。内容の違いを押さえたら、文章構成の違いも習得して、それぞれで最大限のアピールをおこないましょう。
自己PRは一次面接・二次面接どちらにおいてもガクチカと共にあなたのことをよく知るために聞かれます。長所は一通りの質問の後に、職場になじめるかとか、どんな人柄かを知りたいという場面で短所とセットで聞かれることが多いです。
自己PRはPREP法でしっかりと伝える
自己PRは面接の冒頭や序盤で求められることが多くあります。時間制限を課されることもありますが、短くとも1分程度は使えるので、PREP法に則って文章を作成しましょう。
PREP法は、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の順番で話を展開するフレームワークで、ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法です。
このフレームワークに従って、まずは「私の強みは〇〇です」というように結論から文章をスタートさせましょう。この後、自己PRの構成で重要なポイントは2つあります。
自己PRを作成するときに意識するべきポイント
- 強みを発揮したエピソード
- 仕事への再現性
自己PRを述べるとき、面接では1分、ESでは400字というように制限や目安を課されることも。こちらの記事で、それぞれに応じた構成を習得しましょう
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
例文20選|400字の自己PRで人事の心を掴む戦略
次の記事では、面接で長所について聞かれたときの回答方法について解説しています。長所は面接で聞かれやすい質問の一つなので、しっかり対策して周りと差別化してみてくださいね。
例文25選|面接での長所の答え方で差別化する方法を解説
強みを発揮したエピソード
PREP法に従うと、結論の次は理由と具体例になります。自己PRでは、それを裏付けるエピソードが理由になり、エピソード内で強みが発揮される過程が具体例になります。
そのため、最初に結論を述べたあとは必ずエピソードを展開するようにしてください。
仕事への再現性
自己PRのそもそもの目的は、企業から自分に対する興味や共感を得ることです。そのためにも、入社したら自分が活躍できることや、企業の利益に貢献できることまでアピールしましょう。
入社後、自分の強みが活かせる状況や仕事内容を特定し、役立て方を伝えましょう。たとえば積極性が強みであれば、「新たな事業や前例がないことにも、積極的に手を挙げてチャレンジしていきたい」というように仕事への再現性を盛り込みましょう。
ここでは自己PRのPREP法について解説しましたがSTAR法という作成法もあります。以下の記事では自己PRの構成についてまとめているので参考にしてみてください。
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
長所はコンパクトにまとめる
長所は単体で問われるというより、「長所と短所を教えてください」というようにセットで聞かれることが多い傾向にあります。そうなると、長所の説明は自己PRに比べてコンパクトにする必要があります。
ESでも、自己PRに比べると記入の枠が狭いので、100字~200字にまとめて記入する必要があります。構成の順番は自己PRと同じように結論から始めるべきですが、次に述べるエピソードを具体的にしすぎないように注意しましょう。
短所も踏まえた回答が必要な長所では以下の2つに注意して作成してください。
長所の回答を作成するときに意識するべきポイント
- 短所との関連性
- 短所に対する改善策
長所と短所は履歴書でも記入する場合がありますが、枠の大きさに応じて文字数を調整する必要があります。ぜひ、こちらの記事を参考にしてください。
例文25選|履歴書の長所・短所の書き方と選考通過に導くポイント
短所との関連性
アピールポイントを選ぶときの条件として、長所と短所がリンクしているようにしなければならないと述べました。エピソードの中でも長所と短所の行動が裏返しの行動になっているか確認してください。
短所に対する改善策
長所と短所をセットで問われたときに印象に残りやすい方は短所といえます。短所は懸念点になるので、慎重に伝えなければなりません。そのため、欠点のまま言い終えるのではなく、改善策や改善の方向性を結論にして、前向きにまとめる展開にした方が良いでしょう。
たとえば、「優柔不断」という短所を挙げる場合。「ささいな出来事に対しても自分の意見を持つようにして、さらにそれを発信するように心掛けるようにしています」というように改善の見通しを見せることで、短所がマイナスに作用することを防ぎます。
短所の回答を前向きにまとめるといっても、イメージが掴めない人もいますよね。こちらの記事で、ポジティブにまとめる方法や例文を多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
- 長所と短所をセットで聞かれた場合、答えるときはどちらを重点的に伝えた方が良いですか?
長所を少し強調するのもおすすめ
ほぼ同じボリュームで問題ありませんが、長所が印象に残るように、ややボリュームを持たせてアピールしてもかまいません。ただし長所と短所をセットで聞いている場合、長所だけ重点的に回答することは避けてください。
短所はできるかぎり面接官の印象に残らないほうが良いので、できれば長所と短所をリンクさせたうえでさらっと回答するのも良いでしょう。
自己PRと長所の例文:関連した特性をアピールする場合
自己PRと長所の例文:関連した特性をアピールする場合
- 協調性(自己PR)×優しい(長所)
- 積極性(自己PR)×明るい(長所)
- 正確性(自己PR)×几帳面(長所)
自己PRと長所の違いの出し方について2つの戦略を解説しました。ここでは、その一つである、関連した特性をアピールする場合の例文を紹介します。
3つの組み合わせを取り上げていますが、各組み合わせを1人の学生の自己PRと長所として読んでください。2つとも読んだときに、作成した人物はどんな人間性に見えるか考えると、自分の見せ方を考えるときにも活かしやすくなります。
協調性(自己PR)×優しい(長所)
協調性(自己PR)
立場や価値観が異なる人とも協力して物事を進められる協調性が強みです。
大学ではメンバー50人の吹奏楽部に所属していました。私を含めた半数のメンバーはコンクールで結果を出すことを目指して毎日休むことなく練習に参加していました。一方、吹奏楽を息抜き程度に考えていて、アルバイトや学校の課題を優先させるメンバーもいました。
私はどちらの考え方も間違っているものではなく、尊重するべきだと思っていました。部活動の方向性について話し合いになったときは、間に入って両方の意見を聞き、妥協点を探していきました。
最終的に部の雰囲気も良くなり、3年生の夏に引退するまで、自分たちの代は誰一人辞めることなく続けてくれました。
御社はチームワークを大事にする社風だと思います。チーム内で意見や考えが対立するときでも、広い視野と柔軟な考え方で、チームをまとめることに貢献できたらと思います。
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協調性は多くの仕事で有効な強みです。しかし、「優柔不断」「主体性がない」というように裏目に出てしまうことも。効果的なアピールをするために、こちらの記事をチェックしてください。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
優しい(長所)
幼少期から周囲に「〇〇は優しい」と言われることが多く、それが自分の長所だと感じています。アルバイトでも、後輩がわからないことや困ったことがあったときに、1番最初に相談してくれることが多いです。
日頃から後輩に対して自分から話しかけたり、きつい言葉を使わないように心掛けています。結果的にスタッフ間との円滑なコミュニケーションにつながっているので、優しいというのは自分の長所だと考えています。
自己PRと長所がいずれも対人関係で活かせる内容で、一貫性があり好印象の例文ですね。具体的なエピソードが書かれているためイメージが湧きやすいことも高く評価されます。入社後にも周囲と協力をして仕事をするアピールができています。
積極性(自己PR)×明るい(長所)
積極性(自己PR)
私の強みは、人がやりたがらないことを前向きにおこなう積極性です。
ある日、私がバス停でバスを待っているときに、タバコの吸い殻が数本落ちていることに気付きました。
そのときは知らぬ顔をしてしまいましたが、毎日タバコの吸い殻が増えていることが気になり始めて、後日持っていたスーパーの袋で拾い上げました。
それを機に、街中のポイ捨てが気にかかり、トングとゴミ袋を持って朝6時から1時間かけてゴミ拾いをおこなうことに決めました。
すると、それを見かけた近所のお爺さんが「よく頑張っているね。偉いね」と言って手伝ってくれました。
3カ月後にはゴミ拾いの輪ができ、週に3日10人が共同でゴミ拾いするようになり、私1人で始めたことがここまでのパワーを生み出すことを体感しました。
御社では、持ち前の積極性で手の付けられていない課題に取り組み、会社全体に利益をもたらせるような貢献をしたいと考えています。
明るい(長所)
周囲からは「明るい盛り上げ役だ」とよく言われます。
私は大学で野球部に所属していますが、レギュラーではなく、いつもベンチスタートです。
メンバーが一生懸命になって試合で頑張っている姿を見るにつけ、「自分に何かできることはないのか」といつも自問していました。
そして、それは持ち前の大きな声と笑顔でみんなを元気づけることだと悟りました。
そこで、相手に逆転され、チーム全体が沈滞ムードに陥っている時には私が掛け声でみんなを奮い立たせ、エラーで落ち込んでいる選手には寄り添って励ますなど、ベンチワークに勤しみました。
選手からは「〇〇がいると、なぜかチームが明るくなるんだよな。お前は本当にチームのムードメーカーだよ」と褒められています。
正確性(自己PR)×几帳面(長所)
正確性(自己PR)
相手の要望を正確に理解し、正確に提供できる力が私の強みです。
現在、クラウドサービスでバナー広告やロゴを作成していますが、顧客からは「こんな感じで、こういうふうに」といった抽象的な指示を受ける場面が多いです。
そんな状況の中で、相手の要望を100%実現するために、細かくヒアリングしていくとともに、実際にプロトタイプを何度もお見せしフィードバックを受けながら、細かく調整していきます。
その結果、顧客から「こんなデザインが欲しかったんだよ。望み通りのものができて大変満足」といった声をいただくこともあります。
おかげさまで、実際に携わった100ほどの顧客からの評価も「4.9」という高い評価をいただいています。
御社では相手の望みを具現化すべく、私の持てる強みを十分に発揮したいと考えています。
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几帳面(長所)
私はゼミの仲間から「几帳面な性格だね」とよく言われます。
たとえば、大学のゼミで私自身が備忘録として残しておく必要があると感じて、誰にも頼まれていないのに、自主的にゼミの議事録を取っていた行為がそのような表現につながったようです。
今ではその議事録をクラウド上で共有することになり、教授からの意見を振り返るときなどに重宝されています。
この特異な几帳面気質を活かして、御社の仕事の精度を高められたらと考えています。
自己PRと長所の例文:異なる特性をアピールする場合
自己PRと長所の例文:異なる特性をアピールする場合
- 好奇心旺盛(自己PR)×真面目(長所)
- 責任感(自己PR)×度胸がある(長所)
- 忍耐力(自己PR)×アクティブ(長所)
ここでは、戦略のもう一つ、自己PRと長所で異なる特性をアピールする場合の例文を紹介します。アピールしたいエピソードがたくさんある、複数の良さを知ってもらいたいという人はぜひ参考にしてください。
好奇心旺盛(自己PR)×真面目(長所)
好奇心旺盛(自己PR)
私の強みは知らないことを常に求めて学ぼうとする知的好奇心が旺盛なところです。
私が所属する文学部では、基本的に古典や近代文学の授業が必修になっていて、選択式で歴史学や思想史を履修することができます。
卒業に必要な単位は充分に足りていましたが、「知らないことを知りたい」という好奇心旺盛な私は、大学1年生の頃から選択式の歴史学や思想史も履修していました。
大学4年生である現在、卒業論文の作成をしていますが、文学のテーマに対して選択で履修していた歴史学の知識が活かすことができており、中間発表の時点で教授から「今までにない独自の内容にできそうだね」と好評をいただけました。
知らないことに臆することなく学ぼうとする姿勢は私の武器だと思います。入社後は基本的な業務を覚えるだけでなく、それに付随した知識や情報を求めて幅広く学び、私にしかできない仕事をやりとげたいです。
好奇心旺盛を、仕事で活かせる強みとしてアピールするには工夫が必要です。こちらの記事を参考にしてくださいね。
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
真面目(長所)
周囲から真面目だと言われることが多く、物事を正確にやり遂げる能力に長けていると思います。
本屋でアルバイトをしており、閉店後に大量の新作を書棚に陳列する作業を任されていました。50~60タイトルを2時間程度で決まった棚に正確に陳列していく作業は、まず時間内にやりとげることが難しく、ミスも多く発生していました。
しかし私は毎回集中して正確かつ丁寧な作業をしていたので、時間内にミスなくできており、社員の方からも信頼していただいています。
御社に入社後もまずは与えられた仕事に真面目に取り組み、周囲からも信頼を得ながら、仕事の幅を広げていけたらと思います。
真面目はさまざまな意味を持つ言葉です。まずは正確な意味を捉えて、効果的にアピールする方法を習得しましょう。こちらの記事を参考にしてください。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
真面目に仕事に取り組むことは大切ですが、真面目だけだと積極性に欠ける印象を与えてしまう可能性があります。自己PRを好奇心旺盛とすることで、仕事に真面目に取り組みながら積極的にチャレンジしていく印象を与えて好感が持てます。
責任感(自己PR)×度胸がある(長所)
責任感(自己PR)
私の強みは課題に対して責任を持って完結する力です。
この力は町おこしのボランティアで活きました。
若者が定住せず、過疎化していく町の夏祭りを何とか盛り上げようと自治会長に直談判し、大学専用のブースを新設させてもらうことを快諾していただきました。
当初は祭りに人を呼び込み、町の賑わいを取り戻したいと考えましたが、ボランティアサークル内でもなかなか良案が見つかりませんでした。
やることが決まらずに悶々としていたある日、友人の留学生が寮でトルコ料理を振舞ってくれました。
日本にはないエスニックな味に魅了され、「多国籍の料理を提供したら祭りの目玉になるのでは」と考え、学生交流会館に出向き、祭りの出店の構想を根気強く説明した結果、大学担当部門と留学生から賛同を得ました。
当日は、トルコ、中国、韓国、ドイツの料理を提供するブースを設け、各国の味を楽しんでもらうことに加えて、日本人と外国人が交流する微笑ましい場面も生まれました。
自治会長からも「君たちのお陰で、近年にない盛り上がりで、我々が若かったときの勢いのあった祭りを思い出したよ。本当にありがとう」という感謝の言葉をいただきました。
御社では期待以上の成果を生み出せるように、責任を持って仕事に取り組みたいと考えています。
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社会人として当たり前の責任感をアピールしても、応募者の中でリードすることは難しいでしょう。こちらの記事で、仕事で強力な強みとなる責任感のアピール方法を習得してくださいね。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
ボランティアの経験を自己PRにしようと考えても内容がまとまらないと悩んでいる人は以下の記事を参考にしてください。例文11選とともに解説しています。
例文11選|ボランティアを題材に自己PRが作れる簡単4ステップ!
度胸がある(長所)
私の長所は、何事にも物怖じしない度胸があるところです。
私は大学の夏祭り実行委員会に所属していましたが、夏祭りの役割を決める段階で誰も司会の役を引き受ける人が出てきませんでした。
当分周囲の様子を伺っていましたが、一向に挙手する人がいなかったため、私は蛮勇を振るって司会役を買って出ました。
当然、当日は噛んだり、言葉が出なかったりで不甲斐ない場面もありましたが、夏祭り終了後、委員の間で「〇〇は、よくあんな聴衆の前で堂々と喋れるな」と感心していたと伺いました。
私にとって失敗だと捉えた部分でも、周囲から見ると長所に映るんだなと感じたので、度胸が私の長所だと考えています。
忍耐力(自己PR)×アクティブ(長所)
忍耐力(自己PR)
1度やり始めたことは最後までやり抜く忍耐力が私の持ち味です。
現在、私は3カ月以内に8割が辞める居酒屋のアルバイトを2年間継続しています。
お店は「見て覚えろ」といった職人気質な教え方で、立ち仕事で体力的にも厳しく、ミスをすると烈火のごとく荒い言葉で叱られます。
私自身は「自分に負けたくない」という一心で、歯を食いしばりながらも過酷な環境で耐え続けてきた経験は、今後どんな難局に直面しても、たじろぐことなくやり遂げる自信につながりました。
御社では、この忍耐力を大いに発揮し、風雪に耐えながらも美しく咲く花のように成果を出してきたいと考えています。
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忍耐力を強みとしてアピールする就活生は多くいます。こちらの記事で、差別化された自己PRにする方法を習得してください。
例文17選! 自己PRで企業が求める忍耐力をアピールするコツ
アクティブ(長所)
私は友人からアクティブだとよく言われます。
机上の空論よりも、まずは自分がやってみて、体験してみて、そこから何かを学ぶといった姿勢が私にあるからだと思います。
現在、TOEIC860のスコアを取得していますが、最初は友達から「800点を超えるのは無理だよ」と苦笑されました。
しかしながら、「無理はない。やってみないとわからない」と自分に言い聞かせ、挑戦してみました。
最初は450点という不甲斐ない結果に終わりましたが、受検5回目で見事に800点の大台を超えることに成功し、改めて自分の可能性を信じて、アクティブにチャレンジすることの大切さを実感しました。
自己PRと長所の違いを活かして自分の良さを最大限アピールしよう
自己PRや長所のように自分の特性を企業に伝えるときは、常に客観的に自分のアピールと向き合わなければなりません。自分が採用担当者の目にどのように映るかを考えると、自分がとるべきアピールの方向性が見えてきます。
さらに、自己PRと長所を1人の人物の特性として見たときに、アピールポイントの違いはイメージに大きく影響することがわかります。プラスな効果を生み出すためにも、戦略的に考える必要があります。
自己PRと長所は自分の良い部分を採用担当者に直接的にアピールできる大事な項目です。最大限のアピールができるように、自己PRと長所の違いを活かした内容に仕上げましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るアピールした自分の良さを入社後に発揮しよう
自己PRはあなたのアピールポイントを企業にわかりやすく伝える部分で、内容は強みや長所、得意なこと、知識、経験などさまざまなことをアピールする機会です。
一方、長所はあなたの良いところであり、人柄や雰囲気など、努力せずとも自然体で見えてくる部分といえます。
この違いを意識して、仕事の場面で発揮できそうな力だと思えば自己PRで、明るさや優しさ、穏やかさなど周りに良い影響を与えそうなところは長所でアピールしてみてはいかがでしょうか。
アピールの方法に正解はない
「自分の持ち味はこれ」と定めて言い方やエピソードを変えてアピールする人もいれば、せっかく質問項目が複数あるので、複数のアピールポイントを伝えたいと思う人もいます。
いずれの方法でも、企業の人に一緒に働きたいと思ってもらえて、入社後にあなたがのびのびと力を発揮できれば良く、伝え方に正解はありません。
人はさまざまな面を持っています。自分で気づいていなくても人と違うところ、良いところがたくさんあるはずです。自己分析をじっくりとおこない、そこでわかったあなたの魅力の中からぜひ企業に伝えたいと思うものを選んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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