
CUBICの「言語」は、空欄補充・漢字の意味・並べ換え・熟語の意味・長文読解という5つの異なる形式から出題されます。
この記事では、Webテストの支援経験がある高尾さんによるCUBIC「言語」の効果的な学習法を紹介します。言語問題の出題傾向を知りたい人や、形式ごとの解き方を身に付けたい人は、各パターンの攻略ポイントを確認してみてください。
記事の後半では、15問の練習問題を用意しています。さまざまな問題を解いて、総合的な国語力を磨いていきましょう。
CUBIC「言語」の概要
- 問題パターン:空欄補充、漢字の意味、並べ換え、熟語の意味、長文読解
- 1問あたりの時間:知識問題20~30秒、長文読解1分~1分30秒
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(なし)Webテスティング(高)
- 言語を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
活字に触れて語彙力を強化することが得点に直結する
CUBICの言語問題は、語彙力と読解力が問われます。事前に語彙力を付けることがそのまま得点に直結する分野なので、日頃から活字に触れ、知らない言葉があれば調べる習慣を付けることが大切です。
1問あたりに使える時間は、知識問題で20〜30秒、長文読解で1分〜1分半が目安です。知識問題は「知っているか・知らないか」で決まるため、悩む時間を減らし、読解問題に時間を残す戦略を取りましょう。
長文読解では、問題文を先に読んでから本文に目を通すことで、効率的に解答を導き出せます。
CUBIC「言語」練習問題5種類×3問|Webテストの専門家の解説付き
ここからは、CUBIC「言語」の練習問題を高尾さんによる解説付きで15問紹介します。5つの出題形式を各3問ずつ用意しているので、CUBICの言語問題で求められる言語スキルをバランスよく鍛えましょう。
CUBIC「言語」に初めて取り組む人は、「問題を解く前に確認! CUBIC「言語」のコツ」で各問題の基本的な解き方を学んでから練習問題に進むと効率的です。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の文章の空欄部分に、最も適切なものはどれか。
彼は、今回のプロジェクトのリーダーに選ばれて【 】が高い。
選択肢
正解:A
「鼻が高い」は、得意げであることや、誇らしい気持ちであることを表す慣用句である。プロジェクトのリーダーに選出されたという名誉な状況において、自尊心が満たされている様子を示すのに最も適している。ほかの選択肢は、能力を示す「腕が鳴る」や、責任を負う「肩に掛かる」など、文脈によって使い分ける必要があるが、この文章の形には当てはまらない。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の文章の空欄部分に、最も適切なものはどれか。
あまりに理不尽な要求に対して、彼はついに【 】に据えかねた。
選択肢
正解:E
「腹に据えかねる」は、ひどく腹が立って、怒りをこらえることができないという意味の表現である。正解は「腹」であり、怒りの感情を腹の中に収めておくことが限界に達した状態を指す。選択肢にある「喉」は「喉から手が出る」、「肝」は「肝に銘じる」といった別の慣用句で使われる。接続詞や補助動詞を適切にひらがなで表記し、語彙の正確な知識を問う問題である。
問題3(難易度:★★★★☆)
問題
以下の文章の空欄部分に、最も適切なものはどれか。
長年の努力がようやく実を結び、彼は業界で【 】を現した。
選択肢
正解:B
「頭角を現す」は、才能や実力が周囲よりも抜きんでて目立つようになることを意味する。もともとは「頭角峥嶸(とうかくそうこう)」という四字熟語から派生した表現であり、多くの候補のなかから頭一つ抜け出す様子を指す。「尻尾を出す」や「爪痕を残す」などはまったく異なる意味になるため、文脈に沿わない。
知らない慣用句でも、空欄の前にある「長年の努力がようやく実を結び」というプラスの文脈から、「実力を発揮して目立つようになった」という意味の言葉が入ると推測できます。
単語の文字面に惑わされず、文全体の意味の方向性から選択肢を絞り込みましょう。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の言葉の中で、一つだけ「」内の漢字の意味が異なるものはどれか。
「意」
選択肢
正解:D
選択肢A、B、C、Eの「意」は、人間の心の働き、思い、考えといった意味で使われている。それに対して、選択肢Dの「意外」における「意」は、あらかじめ予想していたことや、推測という意味である。「思っていたこと(意)の外側」という文脈で使われており、ほかの選択肢のように直接的な意志や心そのものを指すものとは異なるため、Dが正解となる。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の言葉の中で、一つだけ「」内の漢字の意味が異なるものはどれか。
「正」
選択肢
正解:B
選択肢A、C、D、Eの「正」は、道理にかなっている、正しい、偽りがないという意味で使われている。しかし、選択肢Bの「正門」における「正」は、表向きの、主要な、中心となるという意味である。建物の正面にある最も重要な門を指しており、道徳的な正しさや論理的な正解を指すほかの選択肢とは意味の質が異なる。したがって、Bが正解となる。
問題6(難易度:★★★★☆)
問題
以下の言葉のなかで、一つだけ「」内の漢字の意味が異なるものはどれか。
「自」
選択肢
正解:C
選択肢A、B、D、Eの「自」は、自分、自分から、自分でするという意味で使われている。これに対し、選択肢Cの「自然」における「自」は、おのずから、ひとりでに、という状態を表す意味である。人間が主語となって自分のために何かをおこなうというニュアンスではなく、物事が天然のままである様子を指している。この「おのずから」という意味はほかの選択肢にはないため、Cが正解となる。
漢字の意味を問う問題は、選択肢の熟語を簡単な「訓読みの文章」に置き換えてみると違いがわかりやすくなりますよ。
「自ら(みずから)尊ぶ」「自ら習う」に対して、「自然」は「自ら(おのずから)然り(そうである)」となり、人間の意志が介在しないというニュアンスの違いに気付くことができます。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下のA~Fを意味が通るように並べ替えたとき、一つだけ余るものはどれか。
A. 忘れてしまった
B. メモを取る
C. 会議の内容を
D. しっかり
E. 報告書を書く
F. ために
選択肢
正解:A
「報告書を書く(E)ために(F)会議の内容を(C)しっかり(D)メモを取る(B)」という一連の動作を示す文章が成立する。「忘れてしまった(A)」という要素を組み込むと、文の論理がつながらなくなる。したがって、文脈から外れるAが正解となる。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
以下のA~Fを意味が通るように並べ替えたとき、一つだけ余るものはどれか。
A.手を焼いている
B.修正が
C.何度も
D.計画の
E.続いており
F.根本的に
選択肢
正解:E
「計画の(D)修正が(B)何度も(C)続いており(E)手を焼いている(A)」という文章が出来る。何度も修正をおこなうという厄介な状況を現している。「根本的に」という副詞は「手を焼く」という述語につなげるには不自然であり、意味が通らない。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
以下のA~Fを意味が通るように並べ替えたとき、一つだけ余るものはどれか。
A. 取り組んでいる
B. 懸念される
C. 解決に
D. 全力を
E. 社会問題の
F. 挙げて
選択肢
正解:B
「社会問題の(E)解決に(C)全力を(D)挙げて(F)取り組んでいる(A)」という、組織や個人が目標に向かって邁進する文章が完成する。「挙げて」は「全力を挙げて」という慣用的な表現としてつながる。一方、「懸念される(B)」は、事態が悪化することを心配するという意味であり、解決に全力を尽くすという前向きな動作主体の文脈とは相いれない。よって、Bが不要な語句となる。
並べ換え問題は、文頭から順番に考えようとすると時間がかかります。まずは「全力を(D)+挙げて(F)」や「解決に(C)+取り組んでいる(A)」など、日本語として絶対にセットになるブロックを作りましょう。
そのうえで、文脈(前向きな姿勢か、後ろ向きな懸念か)に合わない不要な語句を弾き出します。
問題10(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の言葉の類語、または同意語として最も適切なものはどれか。
肝要
選択肢
正解:B
「肝要」は、「非常に大切であること。最も重要なこと」という意味を持つ言葉である。これと同じく「物事の最も大切な部分であること」を意味する「枢要」が同意語としてふさわしい。選択肢Aは存在しない造語、Cは「手短にまとめること」、Dは「求めること」、Eは「心が広く思いやりがあること」をそれぞれ指している。したがって、文脈上の重要性を表すBが正解となる。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の言葉の類語、または同意語として最も適切なものはどれか。
暫定
選択肢
正解:D
「暫定」は、「正式な決定がなされるまでの間、仮の措置として定めること」を意味する。選択肢Dの「姑息」は、現代では「卑怯」という意味で使われがちだが、本来は「根本的な解決を避け、その場しのぎで間に合わせること」という「一時しのぎ」の意味を持つ。そのため、類語として最も適切である。ほかの選択肢は、Aが反対の意味、Bが「期限を延ばすこと」、Cが「仮に設定すること」であり、混同しないよう注意が必要である。
問題12(難易度:★★★★☆)
問題
以下の言葉の類語、または同意語として最も適切なものはどれか。
看破
選択肢
正解:A
「看破」は、「表面に現れていない隠された真相や裏面を見抜くこと」という意味である。これに対して「洞察」もまた、「物事の本質を鋭く見通すこと」を意味しており、類語の関係にある。選択肢Cの「論破」は議論で相手を打ち負かすこと、Bの「黙殺」は無視することであり、意味が異なる。高度な語彙力を要するが、物事の真実を「見る(看る)」という本質的な意味を理解していれば、Aを導き出すことができる。
難易度の高い類義語問題は、漢字の構成要素(へん・つくり)から意味を推測する力が試されます。
「看破」の「看」は「見る」、「破」は「打ち破る(見破る)」、「洞察」の「洞」は「奥深く見通す」、「察」は「察する」です。どれも「本質を鋭く見る」という共通のイメージを持っていることを見抜きましょう。
問題13(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の文章を読み、空欄に当てはまる最も適切なものを選択肢から選びなさい。
読書は、単なる知識の蓄積のためにおこなうのではない。「 ア 」他者の視点を通じて、自分自身の凝り固まった考えを解きほぐすためにある。私たちは、どうしても自分の経験にもとづいた狭い範囲で物事を判断しがちだ。しかし、良質な文学や論考に触れることで、自分とはまったく異なる価値観が存在することに気付かされる。日々の生活で、行き詰まりを感じたときこそ、本を開くべきだ。そこには、今の自分を「 イ 」ヒントが隠されているからだ。
選択肢
「 ア 」に当てはまる語句
「 イ 」に当てはまる語句
正解:1. B / 2. D
1は、直前の「~ではない」という否定を受けて、本来の目的を強調して提示する文脈であるため、対比や強調を表す接続詞「むしろ」が最も適切である。2は、文章全体が「他者の視点による自己の再発見」をテーマとしているため、自分の狭い視野を広げ、現状を冷静に再確認することを意味する「客観的に見つめ直す」が正解となる。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
次の文章を読み、空欄に当てはまる最も適切なものを選択肢から選びなさい。
科学技術の進歩は、私たちの生活を劇的に便利にした。かつては膨大な時間を要した作業も、今ではボタン一つで完結する。「 ア 」利便性の追求が、必ずしも人間の幸福に直結しているとは限らない。効率化によって生まれた余暇を、私たちは真に豊かに使えているだろうか。皮肉なことに、手間を省くことで失われた「 イ 」のなかにこそ、人間らしい充足感が宿っていたのではないか。技術に依存しすぎることで、私たちは大切な感覚を麻痺させているのかもしれない。
選択肢
「 ア 」に当てはまる語句
「 イ 」に当てはまる語句
正解:1. C / 2. A
1は、技術の進歩という正の側面を述べたあとに、幸福との不一致という負の側面を提示しているため、逆接の接続詞「しかし」が入る。2は、「手間を省く」ことの対照となる概念が求められる。効率化によって省略された「物事が完成するまでの道筋や、自分で考える手間」を指す「過程や工夫」が、文脈上最も自然である。
問題15(難易度:★★★★☆)
問題
次の文章を読み、空欄に当てはまる最も適切なものを選択肢から選びなさい。
伝統文化を継承するということは、単に過去の形式をそのまま保存することではない。時代に合わせてその精神を「 ア 」取り組みこそが、真の継承といえる。なぜなら、人々の生活様式や価値観は常に変容しており、過去のままでは現代に馴染まないからだ。古典芸能においても、基本の型を維持しつつ、新しい解釈を加えることで息を吹き返す。形式に固執するあまり、本質を見失ってはならない。私たちは、伝統を「 イ 」ものとしてではなく、未来を創造するための礎としてとらえるべきである。
選択肢
「 ア 」に当てはまる語句
「 イ 」に当てはまる語句
正解:1. C / 2. A
1は、変化する時代に対応させるという文脈から、中身を新しくし続けることを意味する「更新していく」がふさわしい。2は、直後の「未来を創造するための礎」と対照的な、否定的にとらえられるべき伝統の姿が入る。単に古い形を維持するだけの懐古的な姿勢を指す「守るべき古いだけの」という表現が、筆者の主張を際立たせる。
長文読解の空欄補充は、直前直後の「接続詞」や「対比表現」がヒントになります。
(ア)は「時代に合わせて」という文脈に沿う前向きな言葉、(イ)は「〜ではなく、未来を創造するための礎」という対比構造から、「未来の礎」の逆(後ろ向き・古いまま)となる言葉が入ると予測できます。
CUBIC「言語」を対策する際のポイント
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!接続詞や指示語を手がかりに論理的に選択肢を絞り込もう
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見る言語問題の効率的な解き方は、以下のパターンごとに異なります。
・漢字の意味・熟語の意味:知らない言葉が出た場合は、漢字の「へん」や「つくり」、その漢字が使われている別の熟語(例:「推」なら「推測」「推進」)から意味を予想して選択肢を絞り込む
・空欄補充:空欄の前後にある「接続詞」に注目する。順接か逆接かがわかれば、文脈がプラスかマイナスの意味かを判定できるため、選択肢を絞れる
・並べ換え:「絶対につながる2つの文」を「その」「これらの」などの指示代名詞から見つけて、セットになる選択肢を見つけたら、それを軸に全体を構成する
・長文読解:本文より先に「設問と選択肢」を読み、問われているキーワードを頭に入れた状態で本文を斜め読みし、該当箇所だけを精読する
スキマ時間の暗記と要旨をまとめるトレーニングで得点力を高めよう
言語分野で高得点を狙うためのコツは、「語彙力の強化」と「論理的読解の型を身に付けること」です。同義語・反義語や熟語の構成は、知っていればすぐに答えられるため、スキマ時間を利用して頻出単語を暗記しましょう。
長文読解においては、全体を精読するのではなく、「筆者の主張」と「それを裏付ける具体例」を意識しながら読むことがポイントです。
よくある失敗例として、本文に書かれていない一般論や自分の考えで選択肢を選んでしまうことが挙げられます。必ず「本文を根拠に」解答を選ぶことを徹底してください。
なお、新聞の社説や新書などを読み、段落ごとの要旨を簡潔にまとめるトレーニングが上達のカギです。これにより、文章の構造を素早く正確に把握する力が養われます。