Webテストは調べながら受検するとバレる? 理由やリスクを解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • 適性検査対策講師

    Akira Nakamura〇学校事務や大学講座運営などの企業にて、営業や講師、キャリア相談など幅広い業務を担当。現在はフリーランスとして、面接指導や適性検査「SPI」の講師を務める

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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  • キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

    Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう

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多くの企業の選考で導入されているWebテスト。自宅で受ける場合は試験監督によって監視されることもないため「Webテストは調べながら受検してもバレないのでは?」という考えがよぎった人もいるのではないでしょうか。

しかしWebテストを調べながら受検する行為は、さまざまな理由によりバレてしまう可能性が高くなります。

この記事では、適性検査対策講師の中村さん、キャリアアドバイザーの田邉さん、永田さんとWebテストを調べながら受けたことがバレる理由やリスクを企業目線を交えて解説します。

Webテストに自信がない人に向けて実力で結果を出す方法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

Webテストを調べながら受検するとバレる! リスクを把握しよう

Webテストを調べながら受検することはカンニング行為に該当し、禁止されています。

調べながらWebテストを受検すると正答率が上がる一方で、大きなリスクがあります。リスクを知らずに安易に受検してしまうと、後悔することになりかねません。

この記事では、まずWebテストを調べながら受けたことがバレる理由やリスクを解説します。そしてリスクが大きいことを踏まえたうえで、調べながら受検しなくても実力で結果を出す方法も解説していきます。

Webテストを控えている人はぜひ参考にして、正当な方法で高得点を獲得しましょう。

Webテストを不正するリスクは以下のQ&Aコンテンツでもキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしましょう。

答えをみるリスクについては、こちらの記事を参考にしてみてください。答えを見なくても突破するための対策法についても詳しく解説しています。

SPI
SPIで答えを見るのはあり? 将来的なリスクと正しい対策法とは

玉手箱
玉手箱で答えを見るのはリスクだらけ|自力で攻略する方法を解説

Webテストの受検の流れについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてくださいね。
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介

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Webテストを調べながら受けたことがバレる理由

Webテストは調べながらやってもバレないだろうと考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、企業側も学生の正確な能力や適性を知るためにカンニング防止に努めているため、バレる可能性は十分にあります。

ここからは、Webテストを調べながら受けたことがなぜバレるのかを解説していきます。

回答速度が不自然

Webテストを調べながら受検すると、回答速度が極端に速くなったり遅くなったりするため、カンニングが疑われる可能性があります。

たとえば複数人で問題を解いた場合は、通常よりも少ない時間で終わらせられます。反対に調べながら解いた場合は、通常よりも時間がかかってしまうでしょう。

カンニングせずに実力で勝負している場合は、回答速度に注意しながら受検する必要はありませんが、調べながら問題を解く場合は回答速度が不自然になってしまうことがあります

正答率が高すぎる

通常の学生は、得意・不得意な分野があるはずです。そのため、すべての分野で高い正答率だと不自然に捉えられる可能性があります。

Webテストは受検者全体の平均正答率などのデータを収集しています。ほかの学生が解けていない問題をいくつも正解しているケースでは、エントリシート(ES)などの内容を照らし合わせて不自然な場合カンニングが疑われることもあるでしょう

またWebテストとは別に、筆記試験を実施する企業もあります。筆記試験とWebテストの点数に明らかな乖離がある場合も、採用担当者に疑念を抱かせてしまう要因となります。

回答に矛盾が生じている

「回答速度や正答率は調整すればバレないのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし不正行為をしている限り、調整しようとしても不自然さは消せません

たとえば難しい問題は解けているのに基礎的な問題が解けていないなど、矛盾が生じてバレてしまうケースも考えられます。

またWebテストでバレなくても、面接で見抜かれることもあります。Webテストに関する質問に対して、つじつまの合わない回答になったり、挙動不審な態度になってしまったりすると、面接官も「本当に優秀な学生なのだろうか」と疑念を抱くこともあります。

企業が面接でWebテストについて聞くこととして、「テストの結果が周りと比べてかなり良かったのですが、どのような勉強をされたのですか?」といった勉強方法についての質問があります。

また「どういった問題が難しかったですか?」などと試験内容について質問をして、不正をしていないか見極めようとする可能性もあるのです。

複数のタブを開いている

企業側は試験画面の滞在時間を見ることができるため、複数タブを開いて調べながら受検している場合は見抜かれることがあります

答えを調べながらWebテストを受検すると、どうしても複数のタブを行き来することになるためです。

試験画面の滞在時間が不自然に短い場合は、カンニングが疑われることもあります。

オンライン監視型Webテストを導入している

企業によってはカンニングを防止するため、オンライン監視型のWebテストを導入していることもあります。

オンライン監視型Webテストとは

PCに搭載されたカメラを通じて、試験監督(AI試験監督の場合もある)がテスト中の受検者の様子を監視するもの。
例:HURREPTG-WEB eye

会場で実施する試験同様に厳しくチェックされているため、不審な行動はバレやすいといえます

アドバイザーコメント

調べながら受けると面接でバレてしまう可能性が高い

Webテストを調べながら受検しても、複数のパソコンを使用したり正答率や回答スピードを調整したりすれば、バレないと思うかもしれません。この方法ではたしかに高得点を獲得でき、バレる確率も低くなりそうですよね。

しかし本文で解説されているとおり、調べながら実施したことは面接でバレる可能性が高いです。

重要なのは正答数より企業が求めるレベルの学力を備えること

そもそもWebテストを実施する目的は、基礎学力や一般常識が備わっているかどうかのチェックです。もちろん企業によってボーダーラインは異なりますが、企業が求めるレベルに達していれば選考落ちになることはありません。

そのため大切なことは正答数ではなく、企業が求めるレベルの問題で正解をすることなのです。求めるレベルの問題に正答できていなかったら、基礎学力が備わっているか確認される可能性が高いということです。

たとえば、正答だった問題を再度解くように指示される可能性もあります。またグループディスカッションでWebテストと似たような問題が出題される可能性もゼロではありません。

企業は1人の採用に多額の費用をかけるため、ミスマッチがないか入念に確認をおこないます。Webテストもその一つで、ミスマッチがないか判断する材料なのです。自分の実力が足りているのかチェックするためにも、自力で受検しましょう。

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Webテストを調べながら受ける5つのリスク

ここまでの解説を読んでも「そうは言っても、他の学生も調べながらやっているだろうから大丈夫」と安易に考えている人もいるかもしれません。

しかしカンニング行為をすることには、さまざまなリスクがあります。

ここからは、就活でWebテストを調べながら受検するとどのようなリスクがあるのか解説します。リスクを正しく理解して、最適な判断をしてくださいね。

①内定取り消しになる

企業は選考を通して「一緒に働きたい学生」を探しています。企業側からすれば、不正行為をするような学生を採用するメリットがありません

そのため、調べながら受けたことが発覚した場合、不採用もしくは内定取り消しになる可能性があります。

またWebテストを導入している企業に、不正行為の履歴が共有される場合もあり、複数の企業から一気に内定が取り消される場合も考えられます。

不正をしたことが広まる可能性って本当にあるのでしょうか?

可能性はゼロではない! 社会人になってからも影響する

企業が採用活動で収集した学生情報は、情報管理が徹底されているため、故意に社外へ流出することはありません。

しかし採用活動にかかわる人は社員だけでなく、「コンサルタント」や「採用代行」など外部の人間の可能性もあります。

すると情報は流出していなくても、そのコンサルタントや採用代行担当者がかかわっている別の企業で不採用になる可能性はありますよね。

特に、同じ業界なら同じコンサルタントがかかわっているケースが多く、業界内で転職活動をしている人もいます。そうすると、転職活動でもマイナス評価になる可能性があることを認識しておきましょう。

内定取り消しはどの理由であれば撤回できる可能性があるのかや、身近な相談先についてこちらの記事で解説しています。
内定取り消しを受けたときの対処法|違法性や無効にする方法を解説

②最後まで終わらない

調べながら回答することで時間がかかってしまい、最後まで終わらないケースもあります。

Webテストは一人でその場で考えて受検することを想定しているため、複数人で解いたり回答を見ながら解いたりすると、かえって時間がかかってしまうことも考えられます。

実力で勝負すれば時間内に回答できる問題も、調べながら受検したせいで実力以下の結果になってしまうのは非常にもったいないです

③社会的信用を失う

Webテストで不正行為をしたことが知れ渡れば、社会的な信用を失います。

不正をしたことが業界内で広まる可能性もあり、一度ブラックリストに載ってしまえばその後の就職活動が難しくなるリスクがあることも理解しておく必要があります。

仕事は信用が第一です。これから社会人になる就活生にとって、社会的信用を失うということは非常に致命的な問題です。不正をした結果どの範囲まで影響を及ぼしてしまうのか、しっかり考えて行動しましょう

実際にWebテストを調べながら受けたことがバレた場合、どれくらいの確率で内定取り消しになりますか?

おそらくどの企業でも信用を失って不採用になる

不正が発覚しているのにもかかわらず、企業が内定を取り消さないということはないでしょう。

そもそもあなたが企業の採用担当だった場合、不正をおこなうような人を採用したいと思うでしょうか。おそらく答えはNOだと思います。

これから一緒に頑張って会社を盛り上げていこうと努力してくれる人と働きたいと思うはずです。不正をおこなうような人は信用されません。

信用や信頼は、社会人にとって重要な要素となります。信用を失うような行動はやめておきましょう。メリットは一つもありません。

④入社後活躍できない

Webテストは数多くの学生の中から候補者を絞る目的もありますが、業務の適性を判断する目的もあります。

そのためWebテストで不正行為をしてしまうと、自分の能力や性格に適していない企業や部署に配属されてしまうことも考えられます

また企業側から優秀な学生と実力以上に期待されてしまい、入社後の自分の首を締めてしまう可能性が高いです。

不正行為によって正確な結果が出ないことは、企業側だけでなく学生側にとっても良くない結果をもたらすということを理解しておきましょう。

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⑤答えが間違っている

Webテストを調べながら受検する場合、インターネットでわからないことを調べたり、回答集を入手したりすることになりますが、その答えが合っているかどうかはわかりません。

インターネットには多くの情報が溢れていて、誤った情報も存在します。テスト中に情報を取捨選択するのは難しいため、実力で勝負した方が賢明です

危険を冒して不正行為をしたのにもかかわらず、不合格だったということも十分にあり得ます。

アドバイザーコメント

調べながら受けて入社できてもずっとリスクを抱えることになる

何事も正々堂々取り組んでいくことが一番です。正直者が馬鹿を見ると思うかもしれませんが、それは短期的に見たらそのような可能性もあるというだけでしょう。

長期的に物事を見れば、本人にとって果たして良いことなのかと疑問が生まれるはずです。

不正をして内定を得られたとして、そのときは嬉しく、ほかの友人に自慢もできるかもしれません。しかしながらそれは本来の自分ではないので、入社後もずっと不正を隠すために、自身を偽り続ける人生を歩むことになります。

社会的信用を失うと命取りになる! 誠実に努力しよう

また嘘は必ずバレます。そうなったときに失うものが大きいわけです。特に「社会的信用」を失うと、周りの目が気になり会社に居づらくなるでしょう。そして転職活動において不利になることもあり、生きにくくなります。

そうならないためにも、自分に正直に生きて努力することの大切さを知り、より良い人生を歩んでほしいと思います。誠実に生きていきましょう。

Webテストで調べなくても結果を出す8つの方法

Webテストで調べなくても結果を出す8つの方法

Webテストを調べながら受けてしまいたくなるのは「高得点を出して結果につなげたい」という思いからですよね。

しかしリスクが大きく、どれだけ後悔しても取り返しがつかない事態になる可能性もあるため、自分の力で勝負しましょう。

ここからは、Webテストで不正行為をしなくても結果を出す方法を解説します。能力検査と性格検査に分けて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

Webテストは出題傾向を分析したWebサイトや書籍が多数あります。出題傾向を理解して、正しい対策をすれば高得点が取れるテストです。

また対策方法も決まっているため、きちんと対策をすることでほかの学生と差をつけましょう。

Webテストの対策について詳しく知りたい人は、こちらの記事で具体的に紹介しています。
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説

能力検査

能力検査

  1. 受検する企業のWebテストの形式を把握する
  2. 時間配分を考える
  3. 苦手分野をなくす
  4. 過去問を繰り返し解く
  5. 隙間時間を有効活用する

まずは、比較的準備に時間のかかる能力検査の対策方法を解説します。

「能力検査が苦手……」という人もいるかもしれませんが、しっかり対策をすればWebテストで不正行為をすることを避け、自信を持って回答できます。適切な対策方法を理解して、効率良く高得点を狙いましょう。

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志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。

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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。


①受検する企業のWebテストの形式を把握する

おもなWebテストの形式と特徴

Webテストにはさまざまな種類があるため、まずは受検する企業で導入しているWebテストの形式を把握しましょう。

形式別に出題パターンや難易度が異なるため、それぞれのテストの特徴を把握してから対策することで、より効果的な学習につながります

テスト形式はURLで見極められるため、企業からWebテストの案内が来たら確認しましょう。

WEBテストのURL一覧

こちらの記事で、事前に志望企業が採用しているテストの種類を特定する方法を詳しく解説しています。
WEBテスト20種類の見分け方|URLや導入企業も併せて徹底解説

Webテストの形式別の解き方や対策方法はこちらの記事で解説しています。

SPI
SPI3とは? 例題付きで基本の対策から攻略のコツまで完全網羅

効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授

玉手箱
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説

玉手箱の英語は10分で解ける? スラスラ解くコツを例題付きで解説

玉手箱はどう練習する? 対策のプロが出題内容別の対策方法を解説

Web-CAB
Web-CABでハイスコアを取る! 例題付きで突破するコツを解説

Web-GAB
Web-GAB対策を完全網羅 | 出題内容から突破のコツまで解説

TG-WEB
TG-WEBを突破する方法 | 例題付きで対策方法やコツを徹底解説

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②時間配分を考える

問題を解く際は、時間配分を意識しましょう。

Webテストは制限時間があるため、適切な時間配分ができていないと最後まで解けずに終わってしまう可能性もあります

序盤に出てくる公式や語句を覚えていれば、最初の方に出てくる問題は時間をかけずに、後半の長文読解や文章問題に時間をかけるなど、時間配分を考えて解き進めることが可能です。

模擬試験を時間を計りながら受けてみると、実際の時間配分がつかみやすいためおすすめですよ。

SPIの時間配分についてはこちらの記事で解説しています。ほかの形式のWebテストでも共通している部分が多いため、ぜひ参考にしてみてください。
SPIの時間切れを防ごう! 形式別の出題の特徴と対策のコツ10選

③苦手分野をなくす

参考書や過去問を解いていると、苦手な分野やつまずくポイントが理解できてくるでしょう。

一つでも苦手分野があると、問題を解くのに時間がかかったり点数に響いてしまったりするため、苦手分野をどれだけ克服できるかが、高得点につながるポイントです

問題集を解く際は、あとから復習しやすいように間違えた問題や苦手な問題に印を付けておきましょう。「間違えた問題は✕」「偶然合っていたが自信がない問題は△」のようにマークを決めておくとわかりやすいですよ。

得意分野を完璧にするよりも、まんべんなく解けるようになった方が結果につながりやすくなります。

非言語が苦手で、どうしても克服できません。

永田 修也

プロフィール

非言語は推論の攻略が重要! 書籍などで早めに対策しよう

非言語の問題は中学校で習う数学に関するものがほとんどですが、基本的な公式や解き方を理解していないとつまずいてしまうことがあります。そのため数学に苦手意識がある人は早めに準備をしておくことが重要です。

特に推論は頻出の傾向があるようです。推論は「今わかっている情報をもとにいかにして答えを導くか」ということが大事になってきます。

推論の問題のパターンもさまざまなので、どんな問題が出てきても対応できるように、幅広く知っておくことがポイント。ネットで問題を調べたり書籍を買ったりなどして、早めに対策をしていきましょう。

④過去問を繰り返し解く

Webテストは問題数が多いため、スピード感を持って解かなくてはなりません。

素早く正確に問題を解くためには、過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握し、パターン別の解き方を覚えましょう。多くのWebテストは回答パターンがある程度決まっているため、反復練習するうちに効率的な解き方を覚えられます

販売されている問題集は網羅的なものが多いため、さまざまな問題集を使って勉強するよりも一冊を繰り返し練習する方が解き方のコツが定着しやすくなるためおすすめです。

また模擬テストを受けると、問題を解く時間配分や現状の実力を把握できます。無料で受検できるものもあるため、チェックしてみてください。 

おすすめの模擬テスト

  • 適性検査対策WEBテスト(マイナビ)
    年10回の全国一斉WEB模擬テスト
    言語・非言語・一般常識・時事問題の4ジャンルから10問ずつ出題

時事問題については面接で質問する企業も増えています。以下の記事では面接で時事問題を答え方をまとめているので参考にしてみてください。
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き

Webテストの問題集はどのようなものがおすすめでしょうか?

解説が丁寧なもの/複数の受検方式に対応したものがおすすめ

Webテストのみを受検するのなら、Webテスト専用の問題集を使用すると良いでしょう。Webテスト独特の問題の言い回しや特徴などに慣れることができます。

初めて勉強する場合は、解説が丁寧な問題集がおすすめです。問題集によっては解説の一部を省略しているものもあり、わかりづらいこともあるので、解説が丁寧な問題集を選びましょう。

また今後Webテスト以外も受検する可能性があるなら、複数の受検方式に対応したスタンダードな問題集を使用すると便利です。

⑤隙間時間を有効活用する

Webテストは公式や語句を暗記していれば簡単に解ける問題もあるため、隙間時間を有効活用して覚えましょう。

また専用アプリを活用して移動時間や休み時間に勉強する方法もおすすめです。アプリによっては模擬試験に挑戦できたり、苦手分野を重点的に対策できたりするものもあります。

ただしアプリだけで網羅的に学習するのは難しいため、参考書や問題集と併せて活用しましょう。

アドバイザーコメント

プロに教わったりネット上の対策記事を読んだりするのも効果的

もしも一人で対策を練ることに不安があるようなら、いろいろな人のスキルがシェアされているマッチングサービスを利用するのがおすすめです。具体的にはクラウドワークスランサーズココナラなどが挙げられます。

Webテストの情報やSPI対策について、実際に人事経験がある人からのアドバイスがもらえたり、過去問をもとにして一緒に対策をしてくれたりします。

またnoteというメディアプラットフォームでも、有料マガジンとして情報コンテンツを販売している人たちがいます。実際にいくつか記事を読んでみて、良さそうだなと思えば購入するのも良いかもしれません。

できる準備をしたうえでまだ不安があるなら第三者に頼ろう

加えて、隙間時間を有効活用する、各企業による傾向を把握するなどといった事前準備が大切です。受検に向き合う時間と気持ちを整えたうえで、サービスの利用を検討してみると良いでしょう。

必要な費用としては大体2,000〜10,000円の間が多いようです。多少の費用はどうしてもかかってしまいますが、一人で悩み続けて思うようにパフォーマンスが上がらないなら、第三者に助けてもらうことも一つの方法だと思います。

精神的にも安心できますよ。

性格検査

性格検査

  1. 企業の求める人物像を把握する
  2. 嘘はつかない
  3. 回答が矛盾しないようにする

人物重視の選考をしていて、性格検査の結果に重きを置いている企業は多くあります。

ここからは性格検査の対策として、意識しておくべきことを解説します。

能力検査が高得点でも性格検査で低評価になってしまうと、選考通過できないリスクが高くなるため、しっかりと確認してくださいね

性格適性の対策を後回しにしてしまう学生は多いですが、性格検査を重視している企業も多く存在します。こちらの記事で対策方法を解説しているので参考にしてください。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

①企業の求める人物像を把握する

どんなに優秀でも、企業の求める人物像に合っていなければ通過できないリスクが高くなります。

性格検査は、学生と企業の相性を確かめるために実施している側面もあるため、企業の求める人物像を把握してから回答することが望ましいです

企業の求める人物像は企業のホームページ(HP)で確認できます。企業に合わせるために嘘をつく必要はありませんが、求める人物像とかけ離れた回答は避けましょう。

②嘘はつかない

企業の求める人物像を意識して回答することが望ましいと解説しましたが、嘘はつかないようにしましょう。

性格検査で異なる自分を演じて回答してしまうと、面接やエントリーシート(ES)の内容と矛盾してしまう恐れがあります。アピールに一貫性がないと、志望度や人柄が伝わりづらくなってしまうため、評価が得られません

また選考を突破できても、入社後ミスマッチが生じてしまうリスクもあります。嘘をついて企業に合わせることは、自分にとっても良くない結果になってしまうため避けましょう。

③回答が矛盾しないようにする

性格検査は一つの性格を判断するために、異なる切り口から複数の質問をします。本音で回答しているのであれば、質問の切り口が変わっても一貫した回答になるため問題ありません。

しかし自分を良く見せようとしたり、何も考えずに闇雲に回答したりすると矛盾が生じてしまい「虚偽の回答」と判断されてしまう危険性があります

矛盾箇所が多いとどんなに他の評価が良くても、企業側から警戒されてしまう可能性があるため注意しましょう。

永田 修也

プロフィール

あくまで参考にするための検査なので、それ自体で合否が決まるわけではありませんが、回答が矛盾していると若干印象は悪くなるでしょう。

人物像を見極めるために必要な検査でもあるので、「正しい答えがないから」といって適当に回答すると、企業には本来の姿が見えず、入社してからお互いに困ることになります。

アドバイザーコメント

Webテストの性格検査は適性の有無を見られる

性格検査と聞くと占いのようで、何を評価しているのかわからず不安な学生もいますよね。たしかにWebテストの問題を解いても、出題の意図がわからない問題も多いです。

結論を述べると、Webテストの性格診断は以下のようなことを評価しています。

・行動の特性
・考え方の特性
・ストレス耐性
・仕事の仕方
・適性業務

基礎学力があったとしても、必要な適性がないとミスマッチになってしまいますよね。そのため学力だけでなく適性検査を通じて、入社後に活躍できるかを測っているのです。

企業に合わせるのは難しいので等身大で答えよう

たとえばコンサルタントの仕事なら、かかわる相手が企業の社長など役職者になります。企業の経営に関するアドバイスをするため、ストレス耐性がないとミスマッチになる可能性が高いです。そのため性格検査でストレス耐性を測ります。

このようにWebテストの性格検査は、企業が必要とする適性が備わっているかという視点で評価がおこなわれます。

ただし企業が求める適性を正確に把握することはハードルが高いです。企業に合わせようとするのではなく、等身大としての自分で回答しましょう。

Webテストを調べながら受けるのはリスク大! しっかり対策して実力で勝負しよう

Webテストを調べながら受けるのはカンニング行為です。内定取り消しや入社後のミスマッチなど、不正行為をした代償が大きすぎるため絶対に避けましょう。

Webテストは要点を押さえてきちんと対策すれば、十分高得点を狙えます。不正行為をするのではなく、実力で勝負して胸を張って内定を勝ち取りましょう。

アドバイザーコメント

Webテストを調べながら受験するのは採用に影響するのでやめよう

まず、調べながら(カンニングしながら)受験しようと思っていた人は考え方を改めるようにしましょう。

冒頭で述べているように、結果を見れば企業側からはすぐに不自然な回答とわかってしまいます。そうなると印象を悪くするだけでなく、採用に影響する可能性もあります。

どうしても苦手意識がある人は、まずは対策をしている時点で「Webテストへの自信」を身に付けることが先決です。

不安なまま、また対策が不十分なまま臨んでしまうと、土壇場になって調べながらテストを受けてしまったり、終わった後もモヤモヤが残ったりとスッキリしないでしょう。

繰り返し対策をすることで着実に自信と実力を付けていこう

受験勉強と同様、何度も何度も復習を繰り返すことでやり方や知識は身に付いていきます。

エビングハウスの忘却曲線の指標では、「覚えたことの74%は1日後に忘れる」というふうに言われています。

得意な分野/苦手な分野に限らず、記憶の定着には時間がかかり、反復することが重要なのです。

したがって何度も復習をおこない、ゆるぎない自信を付けることが一番の対策となることでしょう。あなたのWebテストが充実したものになるよう祈っています。頑張ってくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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