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SPIの性格検査を受ける人の中には、「選んではいけない選択肢があるの?」「合否にどう影響するの?」と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
性格検査では基本的に正直で一貫性のある回答が好まれる一方で、「選んではいけない選択肢」が存在するのが実態です。
この記事では、選んではいけない選択肢と、その合否への影響を元人事の高尾さんとともに解説します。減点されないよう、要点を押さえて対策していきましょう。
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まずはSPIの性格検査の概要を把握しよう
SPIの性格検査で選んではいけない回答を把握するには、検査で企業が何を見ているかを知ることが大切です。
企業の評価基準や見ているポイントを理解しておけば、選んではいけない回答のパターンが自ずと見えてきます。
そこで、まずは下記の表でSPIの性格検査の概要を押さえましょう。検査を通して何が見られているかを把握して、適切な回答をする準備を始めてください。
性格検査をテストセンターで受検する場合の詳細を知りたい人向けの記事(タップで開閉)
評価内容のほか、テストセンターで受検する性格検査の注意点や受け方の流れは以下の記事から確認できます。
テストセンターの性格検査の詳細
テストセンターの性格検査の評価内容をプロが解説! ポイントや対策も
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【例題付き】SPIの性格検査で選んではいけない3つの回答
SPIの性格検査には、企業からの評価を下げてしまう、3つの「選んではいけない選択肢」が存在します。
企業は回答をもとに倫理観や相性を測っているため、あらかじめマイナスな印象を与える回答を知っておくことが大切です。
そこでこの章では、選んではいけない回答の具体例とその理由を紹介しています。評価を下げないためのコツを理解し、自分の回答に活かしていきましょう。
①社会規範や倫理観に反する回答
組織の和を乱す恐れのある回答や不誠実な回答は、「コンプライアンス意識や誠実さが欠けている」「組織での活動に不向き」と判断されるため避けましょう。
企業は組織のリスクになる人材やネガティブ要素を事前に見極めたいと考えているため、以下のような設問では「当てはまらない」を選ぶのが基本です。
「当てはまる」と回答することでマイナス評価になる設問例
- 「目標を達成するためならルールを曲げても良い」
- 「自分に非があっても周囲に気付かれなければ報告しない」
- 「突然死にたくなることがある」
- 「うまくいかないとイライラしやすい」
また、SPIには嘘を見抜く設問があります。自分を良く見せようと嘘をつくと「倫理観や信頼に欠ける」と思われてしまうため、以下のような質問には素直に回答しましょう。
ライスケール(※)を測る設問例
- 「これまでに一度も嘘をついたことがない」
- 「他人の悪口を絶対に言わない」
→完璧な人間はいないため、これらの設問に「当てはまらない」を選んでもマイナス評価にはつながらない
※ライスケール:回答者が自分を良く見せるために嘘をついていないかを測定するための判断基準のこと
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②これまでの選択と異なる回答
性格検査では類似の設問を表現を変えて問うことで、性格を多角的に判断します。よって、同じ性格を問う設問に異なる方向性で回答するのは避けましょう。
企業は誠実さや判断基準の軸を知りたいため、以下のような質問で一貫性がないと「人柄が定まらず自社との相性が測れない」と判断されるリスクが高まります。
似た質問の例
- 計画性を測る質問例
「物事を進める際は、事前にしっかりスケジュールを組む」
「あらかじめ手順を定めてから作業に取りかかるのを好む」
→矛盾を生む回答:一方に「当てはまる」と回答し、もう一方に「当てはまらない」と回答する - 協調性を測る質問例
「周囲の人と協力しながら目標を達成するのが好き」
「チーム全体のバランスを考慮して動くことが多い」
→矛盾を生む回答:一方に「当てはまる」と回答し、もう一方に「当てはまらない」と回答する
また、真逆の性格を問う設問には異なる方向性で回答しましょう。これらの設問では、回答の組み合わせ次第で「選んではいけない回答」になるため注意が必要です。
反対の質問の例
- 矛盾のある組み合わせ例①
「じっくり計画を立ててから行動する」
「考えるより先に直感で行動する」
→矛盾を生む回答:どちらも「当てはまる」 - 矛盾のある組み合わせ例②
「大勢の人の前で発言するのが得意だ」
「人前に出ると緊張して発言できない」
→矛盾を生む回答:どちらも「当てはまる」
③職種と強みが結び付いていない回答
SPIの性格検査では職種や組織への適性も測定されるため、自分の強みをどのように活かせるかを整理し、志望職種で求められる人物像とうまく結び付けて回答しましょう。
企業は性格検査の結果を、配属先を判断する材料の一つとするため、ミスマッチな回答は「適性がない」と判断され、選考のマイナス要素になる可能性があります。
職種とミスマッチな回答例
- 営業職志望(自分の強み:コミュニケーション能力)
設問例:「人と接するより、一人でじっくり作業を進めるほうが好きだ」
ミスマッチな回答:「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」 - 経理・事務職志望(自分の強み:計画性や正確さ)
設問例:「自分のやり方で進めるよりも、決められた手順にしたがって正確に作業を進めるほうが得意だ」
ミスマッチな回答:「当てはまらない」「どちらかといえば当てはまらない」 - 企画・開発職志望(自分の強み:発想力やチャレンジ精神)
設問例:「新しいアイデアを提案するより、決められた手順通りに進めるほうが安心だ」
ミスマッチな回答:「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」
上記のような回答を避けるためには職種ごとに求められる能力を理解しておくのが大切です。学生に人気の職種と必要な能力をまとめたので参考にしてください。
- 正直に回答した結果矛盾が生じてしまいそうで不安です……。
日常生活での行動を軸に回答しよう!
矛盾を過度に恐れる必要はありません。たとえば「話しかけるのは苦手でも自己紹介は自分からする」など、場面が違えば行動も変わるからです。
また、「悪口を絶対に言わない」といった設問も、本当に普段から徹底しているなら、「当てはまる」と素直に回答しましょう。
企業の評価を気にするよりも、日常生活の中で自分がどのような行動をするかを思い浮かべて、一貫した判断軸で答えることを意識してください。
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元人事に聞いた! 「選んではいけない選択肢」を選ぶと落ちる?
選んではいけない選択肢があると聞いて、「もし選んでしまったらすぐに不合格となるのでは……」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
その不安を解消するためには、企業が性格検査の結果をどう活用し、どの程度合否の判断材料にしているのかといった採用の裏側を知ることが効果的です。
元人事の高尾さんによる企業目線の解説を参考に、性格検査が選考全体に与える影響を正しく理解し、不合格のリスクを防ぎましょう。
性格検査で落ちる確率について詳しく知りたい人向けの就活QA(タップで開閉)
性格検査で落ちる確率について、企業目線で解説した記事を確認したい人は以下のQAを参考にしてください。
マイナス評価につながる回答を回避! SPI性格検査の事前対策
選んではいけない回答をしないためには、これから紹介する3つのステップで対策を進めるのが効果的です。
性格検査では回答の一貫性と企業・職種への適性が求められるため、自己分析や企業研究をおこなわずに臨むのは避けましょう。
ここからは具体的な自己分析と企業研究の方法を紹介しているので、自分に足りていない要素がないか確認してみてください。
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①自己分析で自分の行動の判断軸を明確にする
性格検査での迷いをなくす対策として、自己分析を徹底的におこない、対立する価値観に対して自分の軸を決めておくことが有効です。
なぜなら、SPIでは「どちらでもない」という選択肢がないため、対立する二つの判断軸のどちらに近いのか、回答の方針を整理しておく必要があるからです。
まずは、SPIで計測される四つの側面から、自分の判断軸を把握しましょう。迷う場合は、過去の行動に「なぜ?」という問いを繰り返せば価値観が見えてきます。
「行動的側面」での価値観
- 計画的⇔臨機応変
- 大胆⇔慎重
- 即決⇔熟考
- スピード重視⇔完璧主義
- マルチタスク⇔シングルタスク
- 大枠把握⇔細部追求
「意欲的側面」での価値観
- 量⇔質
- 理想⇔現実
- 専門性⇔汎用性
- チャレンジ志向⇔安定志向
- 報酬・成果追求⇔やりがい・貢献重視
- 仕事・キャリア優先⇔プライベート優先
「情緒的側面」での価値観
- 論理・合理的⇔感情・直感的
- 切り替え型⇔没頭型
- 楽観⇔繊細
「社会的側面」での価値観
- 主体的⇔協調的
- 自己主張⇔傾聴
- 外向的⇔内向的
- 自己完結型⇔巻き込み型
- 競争⇔調和
自分の価値観を理解したい人向けの記事(タップで開閉)
自分の価値観を明確にするには、丁寧な自己分析が欠かせません。以下の記事では自己分析のやり方や自分の価値観がわかる質問を紹介しているのでぜひ確認してみてください。
自己分析の完全ガイド
【簡単】自己分析のやり方|専門家がコツやおすすめ分析ツールも紹介
自己分析のための質問105選
自己分析の質問を9分野・105選紹介! 就職後も活きる多角的分析
②自分の強みと企業の求める人物像が重なる点を理解する
判断軸が定まったら、企業の求める人物像との共通点を探しましょう。企業は自社に必要な強みを持つ人を採用したいと考えているため、共通点のアピールが評価につながります。
共通点を探すためには、業界・企業研究を通して企業の求める人物像を特定したうえで、自分の価値観と一致している点を洗い出す方法が有効です。
まずは以下の業界別の傾向を参考に、志望業界で求められる人物像を確認しましょう。
なお、同じ業界でも企業によって求める人物像は異なるため、採用サイトや説明会、OB・OG訪問などを通して必ず求める人物像を明らかにしておきましょう。
③一貫した回答ができるように実践形式で練習する
自分の強みと企業で求められる人物像を理解できたとしても、実際の設問に慣れていなければ当日の回答に迷いが生じてしまいます。
そのため、必ず志望企業の検査までに実際の問題形式に慣れておきましょう。練習を重ねれば、異なる角度からの質問にも一貫性を持って回答できるようになります。
実際の設問に触れたい場合は、対策本やネット上での練習問題のほか、SPIの性格検査を実施する本命以外の企業で練習するのが有効です。
回答に迷ったときの判断基準
ここまで性格検査での対策を紹介してきましたが、企業に寄せすぎた回答はライスケールに引っかかり、かえって評価を落とす原因になることもあります。
そのため、「どこまで企業の求める人物像に寄せるべき?」「どこからが嘘になる?」と迷った際に覚えておきたい判断基準について知っておくことも大切です。
人事経験者の馬場さんからのアドバイスを参考に、意図せず評価を下げてしまう回答をしないためのコツを身に付けましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス迷ったら普段の自分の行動をもとに回答しよう
回答に迷ったら、「企業にどう見られたいか」ではなく「普段の自分ならどうするか」を基準に答えましょう。
たとえば「一人で旅行するのが好き/大勢で旅行するのが好き」と問われた際に、協調性が求められるからと後者を選ぶのはおすすめしません。
なぜなら、企業の求める人物像に迎合しすぎると、結果的にかえって自分らしさが見えにくくなるからです。
企業への迎合は入社後のリスクにもつながる!
さらに、理想の人物像に寄せて選考を通過しても、本来の自分と違いがあれば、入社後にミスマッチが発覚するデメリットが起こりえます。
よって、迷ったときは「どちらが正解か」ではなく、「実際の自分はどちらと考えることが多いか」で選択してください。
企業に合わせるより、自分との相性を確かめるつもりで率直に回答するのが大切です。
性格検査で正直に回答すべきか迷う人向けの就活QA(タップで開閉)
性格検査でどの程度正直さが重視されるのか確認したい人は以下のQAをご覧ください。
性格検査での答え方
就活の性格検査は、正直に回答すべきですか?
選択を誤ったときの対処法
SPIの性格検査は一度画面を進めると前に戻れない仕組みのため、「この設問に対する回答を変更したい」と思っても修正ができません。
そこで、ここからは、「選んではいけない選択肢を選んでしまった」と気付いた際の対処法について紹介します。
受験中と受験後で対処法が異なるため、当日に焦らず済むようにどちらも確認しておきましょう。
受験中:残りの設問で一貫性のある回答を心掛ける
選択ミスに気付いた場合、その後の設問で一貫性を保つために、気持ちを切り替えて自分らしく正直に回答することを心掛けましょう。
なぜなら、ミスに合わせてほかの回答も調整しようとすると実際の自分との乖離が生じてしまい、かえって一貫性のない回答になる恐れがあるからです。
また、時間切れで未回答の数が多くなることも不合格となる原因の一つといわれています。考えすぎて時間切れとならないようテンポの良い回答を意識しましょう。
性格検査のプロがアドバイス!
SPIでは、間違えても前の設問には戻れません。
次の設問から軸を修正しようとすると、かえって回答の矛盾を増やしてしまいます。
検査中はミスを引きずらず、素の自分の判断軸で残りの設問に回答しましょう。
受験後:自分の回答を振り返り再度自己分析をおこなう
受験後にミスが発覚した場合は、次の選考で同じミスを繰り返さないように自分の回答を振り返りましょう。
不合格の原因を放置したままでは、他社の選考でも同じ失敗を繰り返す可能性があります。検査直後の記憶が新しいうちに以下の手順で振り返りをおこないましょう。
回答を振り返る3ステップ
- 迷った設問や矛盾した設問を書き出す
- 「軸が曖昧だった」「企業に合わせた」などの原因を特定する
- 普段の自分ならどう答えるかを考えて回答軸を定める
改めて自己分析をおこなう際は、評価されるために企業へ寄せた自分ではなく、素の自分と向き合い、本来の軸を見つけることが大切です。
適性検査が不安な人は、無料のSPI模試で対策しよう
適性検査をクリアしなければ、面接を受けることさえできません。対策には、多くの問題集を解くことが効果的です。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
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SPIの性格検査で選んではいけない選択肢を把握して一貫性のある回答を心掛けよう
この記事では、SPIの性格検査で選んではいけない選択肢について企業の視点も交えながら紹介し、受験前後にできる対策法を解説してきました。
性格検査で自分を偽る必要はないものの、矛盾や嘘を含む回答を避けるには、自己分析を通して自分の価値観を整理しておくことが大切です。
準備を重ねた後は過度に緊張せず、企業に自分を知ってもらう機会だととらえて、正直で一貫性のある回答で検査に臨むことで面接へとつなげましょう。
アドバイザーからあなたにエール実際の行動と結び付く回答をするのが大切!
SPIの性格検査では、「この回答をしたら落ちるのでは」と不安を感じ回答を変えるよりも、普段の自分の行動を基準に答えることが大切です。
たとえば、「人を引っ張るのが得意だ」と思う人は、普段の生活でも自分から声をかけたり役割を決めたりするかを考えてみましょう。
このとき、実際の行動と結び付く回答を選べていれば、別の設問でも大きく逸れることはありません。
企業に合わせるより自分と合う点を見つけよう!
また、企業が「主体性のある人」を求めているからといって、普段は慎重に行動する人が、すべて積極的な回答に寄せる必要はありません。
企業に合わせるなら、自分が本来持っている強みのうち、企業や職種で活かせる部分を強調することを意識するのがおすすめです。
性格検査は「正解する」より、「一貫して自分らしさを伝える」という意識で臨んでください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






アドバイザーのリアル・アドバイス!企業がリスクを感じれば不合格になることも
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見る実際に性格検査で即落ちになる基準は存在します。代表的なものは「社会規範への反発」と「極端な情緒不安定」を感じる回答です。
これらはコンプライアンス違反や早期離職に直結するリスクがあると判断され、数個でも該当すれば面接に進めなくなります。
回答の矛盾は面接で深掘りされると覚えておこう
一方で、回答の矛盾や職業へのミスマッチは、面接でのネガティブチェックの材料として使われます。
たとえば「ストレスに弱い」という結果が出たら、面接では困難の乗り越え方を深掘りします。そこでしっかり答えられれば挽回可能です。
性格検査での矛盾した回答は、面接官の鋭い質問との組み合わせによって、嘘が見抜かれたり、合否に影響したりすると考えておいてください。