この記事のまとめ
- SPI対策は60時間ほど確保すると高得点を狙える
- SPI対策をいつから始めるべきか入念な計画を立てることがカギ
- たとえ時間がなくても高得点を狙える勉強方法はある
就活時に多くの人が受けることになるSPI。選考突破のためにもSPIの対策は必須と言えます。しかし、SPIの対策をいつから始めれば良いかわからないと悩む人もいるのではないでしょうか。
この記事ではキャリアコンサルタントの西さん、田邉さん、瀧本さんと一緒にSPIの対策をいつから始めるべきかという疑問を解説します。併せてSPIの効果的な勉強法や対策の計画を立てる際のポイントなども解説するので、SPI対策をいつから始めたら良いかわからない人は参考にしてください。
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SPIの対策をいつから始めるかは実力と日時を把握してから決めよう
SPIの対策をいつから始めるかは、人それぞれの実力や本番までの日程によって異なります。早いことに越したことはありませんが、人によっては時間をかけすぎてしまう場合もあるのです。
しかし、「具体的に自分はいつから対策を始めたら良いのか」や「どんな勉強をしたら良いのか」などが気になりますよね。
この記事では、前半でSPIで高得点を狙うために必要な勉強時間やその勉強方法などを解説します。まずは高得点を狙う方法を把握しましょう。
そして、記事後半ではSPI対策に最適なスケジュールや計画を立てる際のポイントなどを解説します。就活時は適性検査だけでなく書類や面接などの選考もあるため、時間を効率良く使いたいですよね。本番から逆算して効率的なスケジュールを立てて、SPIで高得点を狙えるようにしましょう。
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SPIで確実に高得点を狙うなら対策に60時間ほど確保しよう
結論から言うと、SPIで確実に高得点を狙うためには、対策に60時間ほど確保するのがおすすめです。60時間あれば、全科目を網羅的かつ詳細に対策できるからです。
とはいえ、「具体的にいつから対策を始めたら良いかわからない」と疑問を持つ人もいますよね。ここからはSPI対策の対策を始めるべき具体的なタイミングを解説します。いつから始めるべきかわからないと悩む人は、まずは高得点を狙えるタイミングを把握しておきましょう。
- SPIを受けるかまだわからないのですが、その場合いつから対策を始めておくべきでしょうか。
SPIを受検するかわからなくても試験対策は早ければ早いほうが良い
得意・不得意な単元もあるので、対策はかなり前から準備をしておく必要があります。
基礎学力に不安がある場合は、毎日少しずつ継続的に学習しましょう。少なくとも試験の3ヵ月前から勉強を開始し、模擬テストなどのスケジュールを確認して逆算しながら勉強をすすめてください。
SPIのボーダーラインが知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。ボーダーラインの目安を詳しく解説しています。
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本選考に向けた対策は12月頃からスタートすると良い
SPIの対策の計画を立てる際は、本番から逆算していつから対策を始めるべきかを考える必要があります。
本選考でSPIを受検する時期は、3月後半から5月前半であることが多いため、1日1〜2時間ほど勉強の時間を確保できることを想定すると、12月頃から対策をスタートさせておくのが安心です。12月頃から対策を始めておくことでじっくり対策できる、かつ勉強できない日があってもあとから取り戻す余裕が生まれます。
本番までにイレギュラーが発生する可能性も想定して、3〜5カ月前である12月頃からSPIの対策を始めましょう。
インターン希望者は早めの対策が必要
本選考を受ける前に、インターンへの参加を希望する人もいると思います。インターンへの参加が本選考に直結するケースも見受けられますが、必ずしも合格できるとは限りません。
さらに、インターン選考でもSPIが出題される可能性があります。そのため、インターンへの参加を希望する人は、12月よりも早くからSPIの対策を始めておきましょう。万が一のケースも考えて、できる限り余裕を持ってSPIの対策を始めておくのが大切です。
これからインターンの選考を受ける人は、以下の記事から対策方法を確認しておきましょう。
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高倍率のインターン選考を突破するためには、SPI対策を早めに始めることが重要です。一般的には大学3年生の12月から対策を始めるのが推奨されていますが、特に人気企業や外資系企業を志望する場合は、さらに早めに準備を始めることが効果的です。
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科目別! SPIの出題内容と目安の勉強時間
科目別! SPIの出題内容と目安の勉強時間
SPIには全部で5つの科目があり、高得点を狙うならそれぞれの対策が必要です。しかし、それぞれどのような問題が出題され、どのくらいの時間をかけて対策するべきかわからない人もいると思います。
ここからは、SPIの出題内容と目安の勉強時間を科目別で解説します。得意不得意によって必要な勉強時間は異なります定。しかし、高得点を狙うには、得意科目であってもある程度の勉強が必要になるため、目安を把握しておきましょう。
そもそもSPIについてあまり理解できていない人は、こちらの記事を読んで全体像をつかんでおきましょう。
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言語問題:10〜15時間
SPIの言語問題は以下の問題が出題されます。
SPIの言語問題の出題内容
- 二語の関係
- 語句の意味
- 語句の用法
- 文の並べ替え
- 空欄補充
- 空欄補充(3文)
- 空欄補充(3語)
- 熟語の成り立ち
- 文節の並べ替え
- 長文読解
言語問題では、空欄に単語や文節をあてはめたり、長文を読んで適切な内容を選んだりするなどの形式の問題が出題されます。
中学や高校で習ったような問題が多く出題されるため、10〜15時間ほどの時間を確保すれば十分対策できると言えます。
ただ、難しい単語・熟語や日常的に使わない表現などが使われることもあるため、改めて入念に対策しておくことが大切です。
SPIの言語問題の対策をこちらの記事を読んでから取り組むのがおすすめです。言語問題ならではの対策方法を具体的に解説しています。
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- 国語は得意で対策なしでも回答できる自信があるのですが、「これは対策しておけ」という問題はありますか?
語句の頻出問題は対策必須! 余裕があれば長文読解も対策しよう
SPIの言語問題には、日常的に使わない四字熟語や慣用句が出題されることがあります。どんなに得意であっても、知識がないことが理由で回答できない可能性もあります。頻出問題だけはチェックしておきましょう。
また、長文読解も時間配分を意識して練習する必要があります。SPIは限られた時間で回答しなければなりません。得意な分野でも、本番の緊張感を想定した時間制限付きの演習をすることで、より高得点が取れる可能性があがりますよ。
非言語問題:10〜20時間
SPIの非言語問題では以下の問題が出題されます。
SPIの非言語問題の出題内容
- 推論
- 場合の数
- 確率
- 集合
- 損益算
- 速度算
- 表の読み取り
- 資料の読み取り
- 長文読み取り計算
- 代金の精算
- 料金の割引
- 割合の計算
- 分割払い
- 装置と回路
- 物の流れと比率
- 不等式と領域
- 年齢算
- 通過算
- 整数の整理
目新しい計算方法が必要な問題が出題されるわけではありませんが、答えを導き出すまでに新しい視野を取り入れなければいけなかったり、慣れていなかったりするため入念な対策が求められます。特に数学に苦手意識がある人は20時間前後は確保しておくと安心です。
具体的な対策方法としては繰り返し問題を解いてパターンを把握したり、必須の公式を覚えたりすることが挙げられます。
SPIの非言語問題の頻出パターンや暗記必須公式は以下の記事で解説しています。SPIの非言語問題の対策をこれから始める人は、以下の記事を読んでおきましょう。
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私は大学で非言語の対策をしていたことがありますが、損益算・速度算・割合の計算に関しては学生が大変苦労していたのを覚えています。さまざまなパターンの問題が出題されるので、十分な対策が必要です。
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英語:10〜15時間
SPIの英語では以下の問題が出題されます。
SPIの英語の出題内容
- 同意語
- 反意語
- 空欄補充
- 英英辞書
- 誤文訂正
- 和文英訳
- 長文読解
SPIの英語も言語問題と同様に10〜15時間を確保しておくのがおすすめです。英語も中学や高校で習ったような問題が出題され、感覚を思い出すというイメージで対策すると良いでしょう。加えて、単語や熟語などを勉強すると高得点が狙えます。
学生時代から英語に苦手意識がある人は、さらに時間をかけて対策するのがおすすめです。自分の習熟度に応じて勉強時間を確保しましょう。
SPIで英語試験を出題するかは選択式であるため、英語検査を実施する企業では業務で英語を使用する機会があったり、グローバルに進出していたりするケースが多くなります。入社後も英語を使用する可能性があるため、しっかり対策しておきましょう。
SPIの英語問題の対策をこれから始める人は、以下の記事を読んでから取り組むのがおすすめです。
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SPIの英語は、長文読解と語彙力がカギです。毎日15分でもSPI頻出の単語や熟語をリストアップし、通学中などのスキマ時間を使って覚えていく方法が効果的です。高度な問題は出題されないため、基本的な単語や読解を継続しておこないましょう。
構造的把握力:10時間
構造的把握力とは
小学校・中学校レベルの文章を読み解いて、構造が似ているものを分類するテスト
SPIの構造的把握力は国語系の文章を読み解く「言語系」と、算数系の文章を読み解く「非言語系」の2種類があります。どちらも問題に回答するのではなく、構造が似ている文章を仕分けするのがテストの内容です。
構造的把握力は必ずしも出題されるとは限りませんが、10時間ほどの対策勉強時間を確保しておくのがおすすめです。目新しいタイプの問題であるため、慣れるという意味も含めてある程度の時間は確保しておきましょう。
構造的把握力は、一部の難関企業や特定の業界で出題されることが多く、準備が必要です。
この検査の勉強は、他のSPI対策が一通り終わった後に始め、出題形式に慣れることが重要です。冬のインターン前の大学3年生の11月から準備を始め、問題集で頻出パターンを押さえることをおすすめします。
構造的把握力について詳細を把握できていない人は、こちらの記事を読んで具体的な出題内容や勉強方法を理解しておきましょう。
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当サイトでは、構造的把握力検査の勉強法や高得点を取るコツについて解説しています。効率の良い勉強法や、例題もご紹介。キャリアコンサルタントの具体的なコメントも記載しているため、これから構造的把握力検査を受ける方はぜひご覧ください。
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性格適性検査:数時間~人による
SPIに限らず、適性検査を受検する際は性格適性検査を受けるケースが多いです。性格適性検査に関しては、時間をかけて対策する必要はありません。性格適性検査とは出題された質問に対して自分の考えを直感的に回答するものだからです。
そのため、一度どのようなものか試してみるという感覚で模擬試験を受けてみる程度の対策で十分でしょう。むしろ対策しすぎてしまうと「偽りの回答をしている」と評価されてしまう可能性があります。
そのなかで、自分についてよく理解しておくためにも自己分析は欠かせません。性格適性検査は入念な自己分析と1〜2回の模擬試験をして臨むようにしましょう。
性格適性検査の具体的な内容や対策方法を具体的に知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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性格適性検査は選考の一環であり、不合格になる可能性もあります。この記事では性格適性検査の対策を基本編・発展編・実践編に分けてキャリアコンサルタントが解説します。性格適性検査の傾向と対策を押さえて就活を有利に進めましょう。
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アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見るまずは「非言語」から勉強を開始するのがおすすめ
SPIにはさまざまな科目がありますが、学生たちには「非言語」から対策するように伝えています。特に非言語のなかでも「割合・損益算」など基礎的な計算問題から始めるようにしてください。覚えるべき公式も限られていますから、問題文を読みながら公式に当てはめる練習をすると同時に、計算のやり方についても復習が可能です。
長い時間をかけるべき分野と短時間で覚えるべき分野に分けて学習しよう
次に、「言語」ですが、長文読解に時間をかけてください。文章を読みなれていない学生は、読み切るだけでも時間がかかります。さらに、問題を解くために練習を積まなければなりません。逆に、「同義語・反意語」などは短期間で覚えたほうが記憶に残るでしょう。
「場合の数・確率」も高校時代に習った内容が頭に残っている学生も多く、短期的に対策を立てることが可能です。公式をうまく使えている学生が多い印象でした。
まずは1冊問題集を買って、毎日計画を立てて取り組むことが重要です。なかなか問題が解けないときは、YouTubeやアプリを活用するなどして、すき間時間を上手に使いながら勉強してください。
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志望度が高い企業にSPIで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
そこで「SPIパーフェクト問題集&模試」を活用しましょう。この問題集を使えば解く上で重要なポイントの解説を見ながら効率よく勉強することができます。
また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してSPIを突破しましょう。
いつから始める? SPI対策の最適なスケジュールと勉強方法

SPIの対策は本番の3ヶ月前ほどから始めるのがおすすめです。1日2時間ほどの勉強時間を確保した際に高得点を狙うのに必要な60時間に達することができるからです。
しかし、ただ勉強時間を確保すれば良いものではありません。確実に高得点を狙うためにも効率的、かつ効果的な勉強をすることが大切なのです。
ここからはSPI対策の最適なスケジュールと各時期のおすすめの勉強方法を解説します。得意分野を伸ばし、かつ苦手分野を潰して、より高得点が狙える状態を目指しましょう。
具体的なSPIの勉強方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。出題される傾向が高い問題や対策方法を解説しています。
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効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
SPIの勉強法をキャリアアドバイザーとともに徹底解説。勉強スケジュールの立て方や覚えるべき公式、おすすめの参考書などSPIの勉強に役立つ情報を網羅。短期間で効率良く、かつ高得点につなげられる勉強法を実践しましょう。
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本番3カ月前:問題集を網羅的に解く
本番3カ月前は、問題集を網羅的に解いていくのがおすすめです。この時期は得意分野や苦手分野など、自分の実力を把握しつつSPIの問題形式に慣れることを目指しましょう。
なお、使用する問題集は1冊のみで十分です。最新の問題集は、SPIで出題範囲を広くカバーしていて1冊のみでも十分対策できるからです。
まずは1カ月ほどかけてじっくり問題集に取り組み、自分の得意分野と苦手分野を見つけていきましょう。
- ある程度理解している分野でも、最初は一通り問題を解いた方が良いでしょうか?
ある程度理解している分野でも、最初は一通り問題を解こう
SPIの攻略には、問題の形式やパターンを熟知することが重要です。検査は時間制限があり、速やかで正確な解答が求められるため、練習問題をたくさん解くことで自分の弱点やよく出題される問題の傾向を把握し、効率的に準備することができます。
SPIは、言語、非言語(数学・論理)、性格検査の3つに分かれており、それぞれに対して適切な準備が必要です。特に、言語セクションでは語彙力や読解力、非言語セクションでは基本的な計算力が求められます。これらの理由から全体的な準備として、まずは全範囲をカバーすることが重要です。
問題集が終わったら模擬試験を受検して実力試しをする
問題集を一通り解き終えたら、模擬試験を受検して現段階での実力を確かめてみるのもおすすめです。模擬試験は自己評価に非常に有効で、これ以上対策しなくても回答できる問題、もう少し対策が必要な問題、まったく見当も付かない問題と客観的に判断できます。
今後、この模擬試験で判明した苦手分野を次に潰していくことになります。
また、自分の実力を知ることはモチベーションにもつながるため、問題集を終えたら一度模擬試験を受けて実力を把握しておくと良いでしょう。
本番2カ月前:模擬試験からわかった苦手分野を重点的に練習する
本番2カ月は、問題集や模擬試験からわかった苦手分野を重点的に練習しましょう。最も得点の伸び代があるのが苦手分野の克服だからです。
得意分野を伸ばすことも良いですが、大きな得点増は見込めません。一方で、苦手分野を潰すことでこれまで得点にならなかった箇所が得点になるため、大きな伸び代となるのです。
具体的には、繰り返し同じ問題を解いて本質をつかむことです。本質をつかむことで、どんなバリエーションでも適切な方法で回答することが可能になります。
本番2カ月は、「本番で似た問題が出題されても大丈夫」と思えるようになるまで苦手分野を潰しましょう。
「語彙力」に関する問題ならば短期的に勝負できそうですね。私は学生たちに範囲を決めてテスト形式で学習させました。「1週間後にここからテストするよ」と伝えると「えーっ」と言っていましたが、8割以上は皆さん取っていました。
本番1カ月前:本番を想定して模擬試験を繰り返し受検する
本番1カ月前は、模擬試験を何度も繰り返し受検するのがおすすめです。この時期になると、問題を回答できるかどうかだけでなく、時間内に終えられるかも重要になります。そのため、時間を意識した練習も必要になるのです。
具体的にはストップウォッチなどで時間を測りながら模擬試験を受検しましょう。本番でどうしてもわからない問題が出題された場合は、取捨選択も必要になります。
1問にかけられる時間を意識しながら回答し、SPIの時間の感覚も身に付けていきましょう。
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就活のプロが解説! SPI対策を3カ月前から始める必要がある真の理由
ここまでの内容から「最後にまとめて60時間確保したら良いのではないか」と思う人もいるのではないでしょうか。最後にまとめて対策するのも決して悪いことではありませんが、おすすめではありません。
そこで、就活のプロであるキャリアコンサルタントの瀧本さんに、SPI対策を3カ月前から始める必要がある真の理由を聞いてみました。3カ月前から対策しなければいけないことが腑に落ちない人はぜひ参考にしてください。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る早めの準備が成功の鍵! 就活が本格化する前にSPI対策をしておこう
SPI対策を3カ月前など早めに始めるべき理由は、テストの形式に慣れる時間を確保するためと、他の就活準備とのバランスを取りやすくするためです。
SPIは、多くの企業が採用選考の初期段階で利用するテストであり、早い段階で結果を求められることが多いです。そのため、事前に十分な準備をすることが求められます。
具体的には、SPIの対策には100時間を費やしたいですが、最低でも30〜60時間が必要とされています。この時間を短期間で集中して確保するのは難しく、就活が本格化する前に余裕をもって準備を進めることが重要です。特に苦手な分野がある場合は、さらに時間がかかる可能性があります。
効果的なSPI対策の進め方を意識して取り組もう
理想的なスケジュールとしては、3ヶ月前から始め、まずは問題集を一通り解いて形式に慣れ、次に苦手分野を重点的に対策する段階に移ります。
最終的には、模擬試験を時間を計りながら行い、実際の試験形式に慣れておくと良いでしょう。これにより、SPI対策を着実に進めることができ、本番での成功率が高まります。早めに始めることで他の就活準備にも余裕を持てるため、就活全体をスムーズに進めることができます。
いつから始めるかを見極める! SPI対策の計画を立てる際のポイント
いつから始めるかを見極める! SPI対策の計画を立てる際のポイント
- 志望企業の受検日時を確認してから計画を立てる
- 複数の方式で受検する場合はさらに勉強時間を確保する
- 最初に実力試しをしてからその後の勉強時間を判断する
前述でSPI対策は3カ月前から始めるべきと解説しましたが、本番までの日数や実力の度合いなどに応じて、人それぞれ立てるべき計画が異なります。他企業の選考や授業などもあるため、効率的な対策ができるよう計画を立てることが大切です。
ここからは、SPI対策の計画を立てる際のポイントを解説します。自分の状況に合わせて効率的な対策ができるようチェックしましょう。
志望企業の受検日時を確認してから計画を立てる
SPI対策の計画を立てるにあたって、最初に志望企業の受検日時を確認することが大切です。これにより本番から逆算して、効率的な学習スケジュールを作成できます。
なお、企業によって受検日は異なります。複数の企業の選考を受ける場合は2回以上SPIを受検するケースがありますが、最初の受検日に合わせて計画を立てると不完全な状態で受検する可能性を減らせます。
対策勉強を始めるにあたって、計画を立てることは重要です。行き当たりばったりで勉強を進めるのではなく、計画的に進めましょう。
SPI受検日の確認方法は、受検方式によって異なります。テストセンター方式は、SPIテストセンター公式サイトで予約可能日から受検ができます。Webテスティングは企業から指定された期間内に受検するため、企業からの案内メールをよく確認しましょう。
本番から逆算して一日の勉強時間を確保する
前述のとおり、SPI対策の計画を立てる際は本番から逆算することが大切です。そして、さらに一日の勉強時間も逆算してから考えることがおすすめです。
全体で60時間確保したい人が本番まで3カ月ある場合は、一日に45分〜1時間ほどの勉強時間を確保する必要があります。
また、どのくらいの勉強時間を確保するか考える際は、ほかの予定も考慮する必要があります。授業や書類選考・面接対策などもあるため、SPI対策だけで空き時間を埋めてしまうことはおすすめしません。
このように、本番までの日数やほかの予定を明確にしてから一日の勉強時間を考えましょう。
複数の方式で受検する場合はさらに勉強時間を確保する
SPIには以下の4つの受検方式があります。
SPIの受検方式
- ペーパーテスト
- テストセンター
- Webテスティング
- インハウスCBT
受検方式によって出題内容や問題数、制限時間などが異なります。そのため、受検する方式によって対策の内容を変える必要があり、複数受検する人はさらに時間を確保することが理想的なのです。
とはいえ、数十時間も追加で確保する必要はありません。最初から網羅的な対策ができていれば、その方式に慣れるための対策のみで十分です。
なお、どの方式で受検するかわからない人は、最初にすべての内容を対策して、受検方式が分かり次第対策範囲を絞っていくのがおすすめです。
それぞれの受検方式の対策方法は以下の記事で解説しています。どの方式であっても対策できるよう準備しておきましょう。
ペーパーテスト
SPIペーパーテストの受検マニュアル|特徴や解き方のコツを解説
テストセンター
テストセンターとは? 受検の流れから高得点獲得の対策まで徹底解説
Webテスティング
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介
最初に実力試しをしてからその後の勉強時間を判断する
前述のとおり、対策の前半で模擬試験などで実力試しをしてから「どの科目をどのくらい勉強するか」という勉強時間を判断するのがおすすめです。
得意科目は伸び代が小さいため、対策に多くの時間を割く必要はありません。一方で、苦手科目は伸び代が大きいため、時間をかけて対策することで得点アップが見込めるのです。
つまり、闇雲に勉強を進めるよりも苦手分野を徹底的に潰していく方が効率的と言えるのです。苦手分野を特定するためにも、最初に模擬試験などで実力試しをしておきましょう。
自分の実力を把握せずに対策を進めてしまうと適切な学習ができず、時間と労力を無駄にしてしまう可能性があります。
特に、自分の苦手な分野を見落としがちになり、結果としてテストで十分な得点が取れなくなるリスクが高まってしまうので、まずは現時点での実力を把握することをおすすめします。
あと1週間でも間に合う! 短期間でSPI対策を可能にする勉強方法
あと1週間でも間に合う! 短期間でSPI対策を可能にする勉強方法
- 問題集と模擬試験を最低1回ずつ取り組む
- 苦手分野に絞って問題集を解く
- 友人と苦手分野の問題を出題し合う
この記事を読んでいる人の中には、SPIの本番まであと1週間という人もいると思います。安心してください。1週間前からの対策でも、適切な方法を選択することで間に合わせることができます。
ここからは、短期間でSPI対策を可能にする勉強方法を解説します。急ぐ必要はありますが、焦りは禁物です。まずは短期間用の勉強方法を把握してできることから実践していきましょう。
問題集と模擬試験を最低1回ずつ取り組む
SPI本番まで残り日数が少なくても、出題内容は網羅的に触れておきましょう。問題の傾向を把握せずに本番を迎えてしまうと「どう答えを導き出すべきかわからない」と焦りを生み出してしまう可能性があるからです。
ある程度解き方が理解できている状態で臨むためにも、問題集は最低1回は取り組みましょう。
また、本番に近い形式での模擬試験も最低1回は受検できたらベストです。実際にどのような形式で問題が出題されるか知っておくことで、本番で焦らず回答することができるようになります。
このように、SPI本番まで残り1週間であっても、問題集と模擬試験は最低1回ずつ取り組むことをおすすめします。
苦手分野に絞って問題集を解く
問題集を1冊取り組む時間がない場合は、苦手分野だけに絞って問題集を解いていくのがおすすめです。前述のとおり、得点アップの伸び代があるのは苦手分野を潰していくことです。どうしても時間がない場合は、苦手分野のみに絞って対策するのも良いでしょう。
ただ、問題集に取り組む前に自分の苦手分野を明確にしておく必要があります。最初に力試しとして模擬試験を受検して、苦手分野を明確にしてから問題集に取り組む方法がおすすめです。
国語が苦手な人は言語問題を中心に、数学が苦手な人は非言語問題を中心というようにして問題集を解いていきましょう。
- 短期間で苦手分野を克服するのは難しそうなのですが、その分野は諦めてしまってはいけないのでしょうか?
諦めずに対策をすることで、正答率はあげられる
回答方法を覚える時間が足りずに、正答率が低くて選考落ちするのではと不安になりますよね。しかし、SPIで大切なことは「基本的な問題を確実に解くこと」です。そのため、問題集で頻出問題を1問でも多く解けるようにするだけで、評価があがる可能性がありますよ。
さらに、SPIは選択式の出題です。正答に辿り着かなくても、間違っている選択肢を消す消去法で正答率をあげられるかもしれません。
諦めずに基本的な問題を解けるように、着実に対策しましょう。
友人と苦手分野の問題を出題し合う
問題集や模擬試験を一通り終えたら、友人と苦手分野の問題を出題し合うのがおすすめです。問題を出題し合うことで、改めて自分の苦手分野を把握することができ、かつその解き方を共有し合うことができます。
また、自分が問題を出題することでも理解が深まるため、双方にとってメリットのある時間となり得るのです。
必須ではありませんが、SPI本番まで時間がなくても高得点を目指したい人は、最終仕上げとして友人と苦手分野の問題を出し合ってみましょう。
一人でもできる勉強法として有効なのは「一問一答形式」の勉強方法です。テキストなどで「最重要」などと書かれている箇所に絞って、自分で問題を作成してみましょう。
穴埋め形式でも選択式でも構いません。自分で作るからこそ、記憶に残りやすくなります。
時間がなくてもSPIは対策必須! Q&Aも参考にして高得点を目指そう
この記事を読んでいる人のなかには、自分以外にもSPI本番まで時間がない中で対策している人がいるのかと気になる人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、PORTキャリアに寄せられたSPIの対策に関するQ&Aを紹介します。読者の質問に対するキャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、SPIの対策に関する悩みを解決していきましょう。
自分の状況に合わせたSPI対策の計画を立てて選考突破を目指そう
SPI対策はいつから始めるべきかという疑問を持つ人は多いと思います。本番の3カ月前から60時間を確保するのが理想的ですが、ほかの予定なども重なって短期間での対策をしなければいけない人もいるでしょう。
しかし、計画的かつ適切な方法で勉強すれば十分対策は可能です。自分の習熟度やスケジュールなどの状況に合わせたSPI対策をして、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るタイミングは今!今すぐにSPI対策を始めましょう
SPIの対策をいつから始めるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「まだ早いかな」「もう遅すぎるのでは」と思い、なかなか踏み出せずにいるかもしれません。
SPIの重要性は理解していても、いざ始めようとすると言い訳を見つけて、ついつい先延ばしにしてしまいますよね。
しかし、結論から言えば、SPIの対策は「今すぐ始めるべき」です。早すぎることはありません。就活では自己分析や企業研究など、SPI以外にもやるべきことがたくさんあります。後回しにしていると、気づいたときには十分な対策時間が確保できなくなってしまう可能性があるのです。
少しの努力で結果は変わる! コツコツと取り組んでいこう
たとえば、このようなことをやるだけで、余裕を持って就活対策ができるようになります。
・通学中などのスキマ時間で、SPI頻出の単語や熟語、四字熟語をリストアップする
・毎日1問でも割合や損益算などの非言語の基本的な計算問題を解く習慣をつける
・時間配分を意識して、毎日2,3問だけ解く
今日から少しずつ始めれば、必ず結果はついてきます。自信を持って取り組んでください。皆さんの就活成功を心から応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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