この記事のまとめ
- 短所から長所への言い換えはメリット大
- 厳選した言い換え例35選を一挙紹介
- 長所が浮かばなくても4つの方法で必ず言い換えできる
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
「長所を教えてください」と聞かれても、自分の短所や弱みばかり目がいってしまい、なかなか答えに困ってしまいます……。
そんな人におすすめなのが、短所を長所に言い換える方法。「短所は短所なので、長所にならないのでは」と考えている人は大きな間違い。逆に言い換えることで整合性がとれるなどメリットが多くあります。
コツさえ押さえれば、短所を長所に言い換えるのは非常に簡単です。この記事ではキャリアアドバイザーの柴田さん、松田さん、上原さんのアドバイスを交えつつ解説します。
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短所から考えれば誰でも簡単に長所が見つかる
まったく逆の意味である短所と長所。短所から長所に言い換えるのに抵抗がある人もいるのではないでしょうか。
この記事では短所から長所への言い換えならではメリットを整理し、言い換え例35選を一挙紹介。自分の短所を見つけるだけで簡単に長所を見つけることができますよ。
加えて、言い換える4つの方法も解説しているので、あなたの長所がこの記事を読み終えたころには必ず見つかっているはずです。
そもそも長所と短所どちらもわからないという学生は以下の記事を参考にしてください。長所と短所がわからない原因と対策方法をまとめています。
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自分の長所・短所がわからない時は、自己分析ツールを活用してください
就活では、自分の長所・短所を理解しておく必要があります。ただ、「何が自分の本当の長所か、短所か」自信を持って答えるのは難しいですよね。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自己分析が完了し、あなたの長所・短所を正確に把握できます。
自己分析ツールを活用して効率的に自己分析を終わらせ、あなたの強み・弱みを正確に把握しましょう。
・自己分析のやり方がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
まずは知っておきたい短所から長所を考える3つのメリット
短所から長所を考える3つのメリット
- 長所と短所の一貫性が生まれる
- ポジティブに就活を進められる
- 多角的な視点が身につく
短所から長所を考えることは、長所を分析するうえで重要な工程です。短所から言い換えを探すからこそ生じるメリットもあります。
メリットを知っておくことでその効果を最大限活かすことにつながるため、長所を考える前に押さえておきましょう。
長所と短所の一貫性が生まれる
採用までの過程はエントリーシート(ES)や数回の面接が一般的です。限られた時間で学生の合否を見極めなければなりません。そのため、選考では話や印象の一貫性も見られています。以下の例を見てみましょう。
長所と短所に一貫性がない例
私の長所は最後までやり切る力です。一度自分で決めたことは困難があっても最後までやり抜くことができます。
反対に、短所は周りに流されやすいことです。相手の意見を受け入れることで、自分の意思が揺れてしまうことがあります。
「最後までやり切る」という意思の強さを長所に挙げているにもかかわらず「周りに流されやすい」となると、どちらも説得力に欠けてしまいますね。このように、長所と短所に矛盾が生じると話の信憑性が薄れてしまいます。
話に矛盾が生じるのは、自分が思い浮かべた長所や短所に具体的な事例を思い起こしていないからでしょう。エピソードがなければそれは単なる「思い込み」になってしまいます。
短所から長所を考えればこうした矛盾は起こりません。自然と一貫性が生まれて、企業側にとって納得感のある回答になりやすいですよ。
短所と併せて長所についても、事前に対策をしておきましょう。次の記事では、長所について聞かれたときの回答方法をわかりやすく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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履歴書での長所と短所の書き分け方についてもチェックしておきたい人には、以下の記事がおすすめです。長所と短所のアピールで選考突破を狙うためのポイントを就職のプロが解説しています。
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自分の長所・短所がわからない時は
3分で終わる自己分析ツールを活用してください
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
ポジティブに就活を進められる
短所ばかり思いついて長所が浮かばないという人は、普段からネガティブな考え方の人も多いのではないでしょうか。そういう人は特に、物事のプラス面を見出す考え方を得ることが大切です。
就活は選考の緊張感や不安、疲労などストレスが生じやすい環境です。メンタル面への負担が大きいと、せっかく対策をしてもモチベーションを保てなかったり実力を発揮できなかったりと悪影響を及ぼします。
短所から長所を考えるというのは、物事をポジティブに捉えるということです。たとえば面接に落ちても「自分の課題を知ることができた」と前向きな考え方につながり、ポジティブに就活を進められるようになりますよ。
ポジティブに捉えることで視野が広がります。たとえば心配性なところが短所だと思っていたけど、そこを謙虚であるという長所と捉えてさまざまな業界に目を向けてみたら、今まで考えもしなかった興味傾向と近い企業の情報を得ることができた、といった例です。
多角的な視点が身につく
リフレーミング
物事をとらえる枠組みを変えて違った見方をすること
短所から長所を見つけるということは、すでに見ている視点とまた異なる角度から捉えるということです。つまり、多角的な視点が必要となります。
このような既存の枠組みを変えて違った見方をすることはリフレーミングと呼ばれ、気分や感情を管理するうえでも効果的なフレームワークとされています。仕事やプライベートどちらにも活かせる考え方ですね。
また多角的な視点は仕事で成果を上げるためにも重要です。たとえばなにか課題が生じた場合、狭い視野で考えるよりも多角的な視点を持つことで幅広い解決策を見つけることができますね。こうした多角的な視点が身につくというのも短所から長所を考えるメリットです。
- 考え方はわかるのですが、なかなか物事の捉え方を変えることができません。日頃からリフレーミングを活用するコツはありますか?
日常のネガティブな状況をチャンスと捉えてみよう
リフレーミングをうまく活用できるようになるためには、日常生活でネガティブな感情が沸き上がったとき、その状況をうまく活かす方法を思い浮かべてみると良いですよ。
朝から雨が降って憂鬱だと思ったら「今日はこの間買ったばかりの傘がさせる!」、取引先から対応が遅いとクレームが来て落ち込んでも「業務フローを見直す良い機会だ!」と、その機会をチャンスと捉えるのです。
どんな小さなことでもそのように心がけていると、段々と即座にネガティブをポジティブに変換できるようになり、毎日が楽しく円滑に過ごせます。また、入社後の仕事のスキルも飛躍的に身についていくことでしょう。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
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短所から長所の言い換え例35選
短所から長所を考えるメリットがわかっても、実際に長所を導き出すのは難しいですよね。
そこで短所から長所の言い換え例を35個紹介するので、自分に当てはまるものを参考にしてみてください。自分では気付けなかった長所が見つかりますよ。
長所は短所の裏返しです。気楽に思いつく短所を長所に言い換えてみて、フィットする言い回しが見つかるかまずは試してみましょう。
短所から長所の言い換え35選
- 優柔不断→思慮深い
- 周りに流されやすい→他人を尊重できる
- 神経質→几帳面
- 飽きっぽい→好奇心旺盛
- 計画性がない→柔軟に行動できる
- 心配性→慎重
- 取り柄がない→オールラウンダー
- 緊張しやすい→真面目
- 人見知り→信頼関係を築くのが得意
- 気が弱い→思いやりがある
- 頑固→芯が強い
- マイペース→何事にも落ち着いて対処できる
- プライドが高い→上昇志向
- 落ち着きがない→行動力がある
- 人の真似をする→洞察力がある
- おせっかい→面倒見が良い
- 1人で抱え込む→責任感が強い
- 諦めが悪い→忍耐力がある
- 大雑把→おおらか
- 自己主張が強い→主体性がある
- 理屈っぽい→論理的
- 負けず嫌い→向上心が強い
- せっかち→テキパキ行動できる
- 単純→素直
- わがまま→自分の意思を持っている
- のんき→ポジティブ
- 視野が狭い→集中力がある
- 面倒くさがり→効率よく行動できる
- 主体性がない→協調性がある
- 涙もろい→共感性が高い
- ネガティブ→慎重
- 騒がしい→場を盛り上げることができる
- 堅苦しい→礼儀正しい
- 暗い→落ち着きがある
- 八方美人→協調性が高い
長所がわからず自己PRが浮かばない人は、こちらの記事も併せて参考にしましょう。自己PRがないと感じてしまう原因と解決方法をまとめています。
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自己PR欄に短所も記載して良いのか気になっている人もいるのではないでしょうか。以下の記事では自己PR欄で短所について書く際のコツをキャリアコンサルタントが解説しているため、参考にしてみてください。
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優柔不断→思慮深い
優柔不断はなかなか決断できないという面では短所ですが、見方を変えれば物事を深く考えるという長所になります。
他の人なら深く考えずに決定することを、人よりも状況やリスクをしっかり考えて慎重に判断しているということです。仕事をするうえでも慎重な判断や高い思考力は必要となるため、立派な長所となりますよ。
航空・鉄道業界などスピーディな対応を求められる業界において、優柔不断で物事を即座に判断できないのは業務に差し支えます。「思慮深い」と置き換えるにしても、時間をかけてゆっくりやる、というニュアンスは避け、顧客の立場に立って考えるという側面を強調しましょう。
以下の記事では、優柔不断な短所の伝え方を例文付きで詳しく解説しています。優柔不断な短所を伝える際に人事の印象を下げたくないという人は、併せて読んでみてください。
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あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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周りに流されやすい→他人を尊重できる
周りに流されて自分の意見が変わりやすいという人は、裏を返せば他人の意見を尊重しているということです。
周りの人の良いところや納得できる点を見つけることが上手で、自分のこだわりに固執するのでなく柔軟に周りの意見を取り入れられると言えますね。
神経質→几帳面
神経質と聞くと短所のように聞こえますが、見方を変えれば几帳面で細かく物事を考えたり整えたりすることが得意だということです。
几帳面さは仕事のあらゆる場面で役立ちます。細かい部分にも気を配ることができるので、たとえば資料作成の1つをとっても他の人が見やすいよう配慮されたものに仕上げることができますね。
几帳面というと、冒険したり新たな発想を生み出すという、活動的で新規事業を自ら生み出していくような業種には敬遠されるので、アピールには使用しない方が安心です。
飽きっぽい→好奇心旺盛
何かを始めてもすぐに飽きてしまうという人は、それだけ好奇心旺盛でいろいろなことに興味を持てると捉えることも可能です。
特に社員の熱意や意欲を重要視する企業の場合、好奇心旺盛でさまざまなことにチャレンジできる人材を求めています。自ら興味を持ってチャレンジした経験も一緒に話せるとよりあなたの長所が伝わりますよ。
チャレンジ精神の自己PRの考え方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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計画性がない→柔軟に行動できる
計画を立てることが苦手な人は、その分柔軟に行動できる力があると捉えることができます。事前に計画を立てるのではなく、その場で臨機応変に対応していることが多いのではないでしょうか。
特にサービス業や営業職など顧客と直接かかわる仕事ではその場の対応力が求められます。仕事内容に活かせる長所としてアピールできますね。
心配性→慎重
あれこれ心配してしまうという人は、それだけ物事を慎重に考えているということになりますね。失敗せずに円滑に物事を進めていくためには、事前に不安要素に気付くことが大切です。
仕事をするうえでもリスクを考えて慎重に判断することは欠かせません。失敗を極力防ぐことで「この人に仕事を任せたら安心」という信頼感にもつながりますよ。
面接で短所を心配性と伝えたい学生は以下の記事を参考にしてください。面接官を惹き込むコツとNG例をまとめています。
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面接で短所を心配性だと回答する際は周囲と差別化することが重要です。この記事では差別化するコツや伝え方のコツを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。周囲と差別化して選考を突破しましょう。
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取り柄がない→オールラウンダー
「自分には特別な取り柄がない」と悩む人もいますが、それはつまり何でも器用にこなせているということです。何でもできるからこそ、特別得意なことがないと捉えることができますね。
特に総合職など仕事内容が幅広い場合にオールラウンダーは貴重な人材です。あなたの取り組み方や努力によって何でもこなせているのであれば「努力家」「真面目」などのアピールにもつなげられます。
緊張しやすい→真面目
すぐに緊張してしまうというのは就活生からよく聞く短所です。しかし、緊張するというのは真面目に取り組んでいる証拠と言えます。気楽な考えで緊張が生じるとは考えにくいですよね。
オールラウンダーや真面目という表現はどの業界にもいい印象を与えると思います。オールラウンダーというからには、多趣味であるとかスポーツ万能という風に、オールラウンダーであることを表す具体例が必要なので準備してくださいね。
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・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
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人見知り→信頼関係を築くのが得意
人見知りで打ち解けるのに時間がかかるという人は、自分の交友関係を思い返してみましょう。仲良くなれば信頼感のある間柄になっていることが多いのではないでしょうか。
人見知りというのは時間をかけて信頼関係を築くのが得意とも言えます。特に法人や既存の顧客を相手にする営業職の場合は、信頼関係を築いて長期的な取引を続けることが求められますよ。
人見知りな短所の言い換え表現は、以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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気が弱い→思いやりがある
気が弱く思ったことを強く言えないという人は、それだけ周囲に対して思いやりがあると考えられますね。周囲のために気を配ったり行動したりできる人だと言えます。
企業で働くには他の社員や顧客など周りの人とのかかわりが欠かせません。そのため、思いやりがあるという長所はどの企業でも活かすことができますよ。
相手の気持ちに寄り添い行動する必要があるサービス業(販売・ホテル・介護職など)では「思いやりがある」というフレーズは刺さりますね。ここぞというときに押しが必要な営業職では、チャンスを逃しやすいと敬遠される可能性があるので注意が必要です。
こちらの記事では気配りを自己PRでアピールする方法を解説しています。思いやりがあり気配りが上手な人はぜひ参考にしてください。
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その他一覧
上記の他にも言い換え例をまとめました。自分に当てはまる短所から長所を見つけてくださいね。
短所から長所の言い換え例
- 頑固→芯が強い
- マイペース→何事にも落ち着いて対処できる
- プライドが高い→上昇志向
- 落ち着きがない→行動力がある
- 人の真似をする→洞察力がある
- おせっかい→面倒見が良い
- 1人で抱え込む→責任感が強い
- 諦めが悪い→忍耐力がある
- 大雑把→おおらか
- 自己主張が強い→主体性がある
- 理屈っぽい→論理的
- 負けず嫌い→向上心が強い
- せっかち→テキパキ行動できる
- 単純→素直
- わがまま→自分の意思を持っている
- のんき→ポジティブ
- 視野が狭い→集中力がある
- 面倒くさがり→効率よく行動できる
- 主体性がない→協調性がある
- 涙もろい→共感性が高い
- ネガティブ→慎重
- 騒がしい→場を盛り上げることができる
- 堅苦しい→礼儀正しい
- 暗い→落ち着きがある
- 八方美人→協調性が高い
その他の短所一覧にもあるマイペースな短所の伝え方は、以下の記事で詳しく解説しています。マイペースな短所でイメージをさげることなく、高評価につなげて選考突破を狙いたい人は、併せてチェックしておきましょう。
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短所「マイペース」は多くの学生が面接で挙げる回答です。効果的にアピールするには、言い換え表現と伝え方が重要です。この記事では、短所「マイペース」で企業が抱くイメージやその対策について、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。
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就活で使えるそのほかの短所・弱みの例と伝え方のポイントは、以下の記事でも解説しています。
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就活における弱みは面接官が重視する項目ですが、しっかり伝えられる学生は少ないものです。記事では、キャリアコンサルタントとともに、就活で伝えるべき弱みの見つけ方や例文などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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短所を長所に言い換える4つの方法
短所を長所に言い換える4つの方法
- 言い換え例と自分を照らし合わせる
- 短所が役立つ場面を思い浮かべる
- 短所で落ち込む自分以外の人を思い浮かべる
- 短所から連想される人の長所を考える
短所から長所を見つけるには視点を変えた考え方が必要です。なかなか思い浮かばないという人も、考え方のコツを掴めば自分の長所が見えてきますよ。
今回は短所を長所に言い換える方法を4つ紹介します。自己分析にもなるので、ぜひ1つずつ実践してみてくださいね。
①言い換え例と自分を照らし合わせる
まずは上で紹介した言い換え例と自分の性格を照らし合わせてみましょう。
自分に当てはまる短所を一つひとつ見ていきながら、言い換えられる背景や理由まで考えてみてください。段々と考え方のコツがわかり、例にない他の短所でも長所が浮かぶようになりますよ。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る言い換え例から実体験を伴う長所を選ぼう
長所と短所は表裏一体であるとか、長所が強調されて短所になるという見方があります。長所が強いと短所として表現されるということです。
短所の言い換え表現がすぐに見つからない場合には、このような観点で言葉を探してみるといいでしょう。そして言い換え例の言葉リストを眺めてみることで、いい言葉に巡り会えるかも知れません。
結果的に自分に当てはまる言葉が複数見つかった場合には、より前向きに響く言葉を選んでみること。そしてその言葉が示す人柄を自身の実体験から説明できるかどうかも判断材料にしてみましょう。面接ではエピソードを質問されることが多くあります。
②短所が役立つ場面を思い浮かべる
自分で短所から長所を考える際は、その短所が役に立つ場面を考えてみてください。たとえば優柔不断という短所は、大きな決断をする際にじっくり悩むからこそ失敗が少なくなりますね。
つまり言い換えると「慎重」「思慮深い」という長所のおかげでプラスに働いたということです。役に立った事柄を先に思い浮かべることで、その理由となる長所が思いつきやすくなります。
自分が「慎重」「思慮深い」と誰かから言われたことがあるなら、そのエピソードを振り返ってみてください。
なければ、自分が誰かに対してそう思ったシーンを思い浮かべましょう。そこから自分が同じような行動や経験をしていないかを思い起こせば、具体的な事例になります。
③短所で落ち込む自分以外の人を思い浮かべる
自分の長所が浮かばなくても、周りの長所なら思いつくという人も多いのではないでしょうか。自分の短所として考えるからこそ長所に言い換えられないのであれば、他人に置き換えてみましょう。
たとえばあなたの友人が「私ってすぐ緊張してしまうんだよね……」嘆いているとして、どんな言葉をかけて励まそうと思いますか。「緊張するってことは真面目に取り組んでいる証拠だよ」など自然と短所を長所に言い換える言葉が思いつきやすくなりますよね。
このように、自分以外の誰かが短所で落ち込んでいるところを想像しましょう。そこで浮かんできた長所があなたにも当てはまるということです。
④短所から連想される人の長所を考える
短所を他人に置き換えて考える方法には、実際にあなたの周りでその短所を持つ人を思い浮かべることも有効です。
たとえばあなたが自分のことをマイペースだと考えているとします。その場合、あなたの周りで同じくマイペースだと感じる人を思い浮かべてみましょう。
次にその人の長所を想像します。「あの子はマイペースだけどその分おおらかで全然怒ったりしない」「何かトラブルが起きても動じずに対処できる」などの長所があれば、それはあなたにも当てはまるかもしれませんよ。
まず自分自身のことは一旦傍に置いて、まっさらなイメージで連想してください。
自分の長所とは違うと感じても、念の為、他の人に連想後の長所が自分に当てはまるかどうか確認してみましょう。自分でも気づいていない長所を発見できるかもしれません。
短所を長所に言い換えて選考に役立てるコツ
短所を長所に言い換えて選考に役立てるコツ
- 長所に言い換え可能な短所を伝える
- 短所から長所をアピールする
短所から長所を言い換えることは就活へのメリットがあるとお伝えしました。せっかくならそれを最大限活用して選考に役立てていきましょう。
選考に役立てるコツを2つ解説します。自信を持ってあなたの長所や短所を伝えられるように実践してみてくださいね。
長所に言い換え可能な短所を伝える
面接では短所について聞かれることも多いですが、自分の印象を下げてしまいそうで何て答えればいいのか迷ってしまいますよね。
短所の回答で避けるべきなのは社会人として致命的な内容です。「遅刻が多い」「サボり癖がある」などと言われたら面接官は採用しようと思えません。そこで、短所を伝える際には長所に言い換え可能かどうかを考えてみましょう。
社会生活や仕事がきちんと送れなさそうだと想定されたり、人間性を疑われるような表現は避けましょう。会社が「教育コストをかけても良い」と思える範囲の短所を述べる必要があります。
短所は短所でも見方によっては仕事に役立つ長所となる場合、面接官はマイナスイメージを持たないはずですよ。
短所から長所をアピールする
短所から長所を考えることでそれぞれが矛盾しにくいとお伝えしました。そのメリットを活かして、短所からもあなたの長所をアピールしましょう。
長所や短所は1つではないため、どれを選考で伝えるべきか迷ってしまいますよね。そこでそれぞれに言い換え可能な長所と短所を挙げます。
短所から長所をアピールする例
私の長所は忍耐力です。何事も粘り強く取り組むことができます。
反対に、短所は諦めが悪いことです。厳しい状況でもなかなか諦めるという選択ができません。
忍耐力と諦めの悪さは表裏一体です。諦めが悪いと話すことで、最初に話した忍耐力が強調されますね。このように、短所からもあなたの長所をアピールできますよ。
短所を長所に言い換えてあなたの魅力を最大限アピールしよう!
短所から長所を考えるというのは、誰でも簡単に思いつきやすくなるだけでなく、選考での一貫性が生まれたりとさまざまなメリットがあります。
自分が短所だと思っていても仕事で役に立つというのはよくあることなので、ポジティブに考えてあなたの魅力を最大限アピールしてくださいね。
アドバイザーコメント
松田 竹雄
プロフィールを見る短所に気付くことは長所を知るチャンスでもある
自己分析をおこなうと、どうしても長所だけではなく、自分でも気づかなかったような短所が浮き彫りになることがあります。
しかし、心配しないでください。短所はほとんどの場合、過去の経験や教えの積み重ねによる「マイナスな部分であるという思い込み」に過ぎないからです。あるきっかけで人間関係が苦手と感じてしまい、人と接するのを自然と避けるようになり、気が弱いというラベルを自分へペタリと貼り付けた瞬間「気が弱いという思い込み」が形成されてしまいます。
視点を変えて短所を見ることで自分自身への理解を深めよう
そのため、まずは短所が見つかったら、短所を長所に言い換えて視点を変えてみたり、短所をアピールポイントにしようと試してみたりしてください。短所を極めれば誰にも負けない長所に変わっている可能性があります。
短所と長所は2つでひとつ、コインの裏と表の関係です。短所によってネガティブな気持ちになった時は、その気持ちを否定するのではなく、そこからどんな長所があると言えるか、自身について深く学ぶことができるチャンスなのではないかと考え丁寧に向き合い、前向きな気持ちになれるよう心がけてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takeo Matsuda〇新卒・若手・管理職・経営者のキャリア等の相談を1万件以上受けた実績。一般企業では主にサービス業を中心に幅広い職種のキャリア支援に携わる
プロフィール詳細