この記事のまとめ
- 400字の自己PRは「強み」「エピソード」「再現性のアピール」の3要素で完成
- 400字の自己PRは具体的かつ簡潔にまとめることが大切
- エピソード・強み別で400字の自己PR例文20選を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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エントリーシート(ES)など書類選考の自己PRにおいて、400字と字数制限を設けている企業は少なくありません。400字について、多くて何を書けばいいのかわからないと感じる人もいれば、少なくて何を削るべきか迷うという人もいますよね。
400字という字数制限は、100字や200字に比べれば、字数が多い分、エピソードを具体的に説明できるという点で書きやすい字数と言えます。しかし、具体的に書き込める余地があるということは、書き方次第で明暗が分かれやすい文字数でもあります。400字という字数制限を活かす方法を掴みましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、上原さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ、自己PR400字の書き方の手順や字数調整のテクニックを解説します。400字の自己PRを書く必要がある人はぜひ参考にしてくださいね。
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アピール内容の磨き方次第で自己PRの400字制限はプラスにできる
400字という字数制限が課されると、「400字にまとめないといけない」と、字数のことばかりが気になり、自己PRの内容を重視できなくなる場合があります。字数を守ることはもちろん重要ですが、本来の目的は自分の強みを企業にアピールすることです。そのためにも、盛り込む内容をしっかりと磨きあげることに注力しましょう。
記事では400字の自己PRに盛り込むべき要素の説明から、内容の磨き方まで徹底解説します。磨かれた内容を揃え、構成の型にはめれば400字にまとめることは難しくありません。それでも字数制限をクリアできない場合に備えて、字数調整のテクニックも紹介します。
自己PRを400字にまとめるには具体的かつ要点を絞って簡潔に書くことが求められます。具体性と簡潔さが両立すると、読みやすく納得感が高いものにすることができます。400字という制限を有効に使うためにも、記事を読んで、アピール内容を磨きあげましょう。
- 企業によって自己PRで指示される字数は異なりますが、それぞれどのような事情や意図があるのでしょうか。
端的にまとめる力が見られている
自己PRで文字数を指定する企業は、字数に応じて端的に文章をまとめることができるかを見ます。与えられた字数制限で伝えたい内容をまとめることが必要です。
特に400字くらいの字数制限の場合は、端的にまとめられていながらも、内容の具体性が高まる構成にしやすいので、字数を設定されることが多々あります。
まずは知っておきたい! 自己PRの基本
自己PRは採用選考において必ずと言って良いほど求められます。
そもそも企業はなぜ、自己PRを求めるのでしょうか。企業が自己PRを求める意図を理解することで、どのような内容にするべきかが見えてきます。
企業が自己PRを求める目的を知り、400字という制限内でどのような要素を盛り込むべきか理解しましょう。
そもそもESに自己PRを書くこと自体初めてであったり、慣れていない人もいますよね。こちらの記事でESにおける自己PRの基本ルールから確認できるので併せて参考にしましょう。
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企業が自己PRを求める目的
当たり前のことですが、企業は将来企業で活躍できる人材を見つけて採用するために、選考をおこなっています。その選考において、自己PRは学生の人柄を知り、自社で活躍できる素養があるのか見極めることが主な目的として考えられます。
自己PRは、学生が自分の強みや経験をアピールすることで、「どんな特徴を持っているのか」、「どんな思考で動くのか」が見え、学生の人柄がイメージできます。イメージできた人柄を元に「仕事に対してどのような姿勢で取り組む人物なのか」を判断します。
よって自己PRでは、自分が応募先の企業で活躍できる人柄であるということを示すことが大切です。
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自己PRで盛り込むべき要素
企業に自分の活躍を想像させられる自己PRにすることが大事であると説明しました。
つまり、企業が人柄を把握できる要素を内容に盛り込む必要があります。まずは、核となる自分の「強み」。次に、強みを裏付ける「エピソード」、最後に仕事においてどのように強みを活かすかという「再現性のアピール」の合計3つです。
自己PRに盛り込むべき要素
- 強み
- エピソード
- 再現性のアピール
各要素について詳しくは後述しますが、中でも「エピソード」は「どのように考え、どのように動くのか」という人柄を判断されるうえで重要なポイントであることは意識してください。「再現性のアピール」についても400字と字数に幅があるため、具体的に書きこむことが可能です。
400字の自己PRを構成するのはこの3つの要素であることを理解し、要素を揃えて組み立ててみましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る企業は自己PRから人柄のマッチ度を見極めている
会社は、学生が入社後に活き活きと楽しく働き活躍してくれることを期待しています。限られた採用数なので、入社後のアンマッチを引き起こすわけにはいきません。
しかしながら、応募者が会社の風土や人間関係、価値観と合致しているかどうか見極めるのは至難の業です。そのため最低限、会社の方針や風土、価値観との学生の適合性を人柄などで確認しようとしています。
真剣に取り組んだエピソードには人柄が表れる
人が何かに真剣に取り組む時、その行動の過程にはその人独自の人柄が表れます。実際に経験した過去のエピソードを通じて、問題に直面した際にその問題をどう捉え考え判断し行動したのか、そのときの人間関係はどうであったのか知ることで人柄を見極めようとしています。
加えて本人が自覚している長所などの性格を参考にしながら、会社に合う人物かどうかを判断しています。その人がどんな人であるか知るためには、その人本人に聞いてみて自分自身について素直に話をしてもらうのが一番だと思うからです。
自分自身の言葉で、自分らしさを失わずに自己PRすることを心がけましょう。
自己PRになるようなエピソードが全く思い浮かばないという人もいますよね。こちらの記事では「自己PRがない」と悩む人に向けた題材の見つけ方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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文字数の割合も解説! 400字の自己PRをつくる手順
400字の自己PRは「強み」「エピソード」「再現性のアピール」の3要素で構成し、中でも「エピソード」が重要であると解説してきました。3要素はどれも欠かせない要素ですが、比重は異なるため、それぞれの比重に合った文字数を割く必要があります。
ここでは、各要素に割く文字数の目安とともに、3要素を組み立てる手順を紹介します。400字を最大限活用して、人柄が想像できる自己PRにしていきましょう。
企業によっては自己PR動画の提出を求める場合もあります。動画の場合も400字程度が目安とされます。以下記事では自己PR動画についてまとめているので参考にしてみてください。
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①強みをわかりやすく述べる(20~30文字程度)
まずは、自己PRの核となる強みを1文で言い切りましょう。最初に結論を言い切ることで、読み手はこれからする話を予測することができ、理解度を高めることができます。
字数制限がない場合は1文目で強みについて述べ、2文目でそれを詳しく説明するというパターンもありますが、400字で自己PRを書く場合は、強みに割ける字数は20~30文字程度です。作り方のコツについては後ほど詳述します。これからどのような話をするのか理解できる1文にしましょう。
強みを1文で言い切る例
- 私の強みは相手に寄り添った傾聴力です。
- 私の強みはグループ全員の個性を引き出す協調性です。
人間の記憶は他人の話を聞いたとき、最初と最後に言われたことを特によく記憶すると言われています。さらに、最初に言ったことは最後に言ったことよりも強い印象を残す、初頭効果というものを持っています。
採用担当者に印象を与え、記憶に残すためにも、強みは最初に言い切りましょう。
②強みをエピソードで裏付ける(300文字程度)
続いて、強みを発揮した過去のエピソードについて、300字を目安に記述しましょう。
最初に強みを端的に言い切りましたが、読み手は「本当に強みなのか」とまだ疑っている状態です。よって強みを言い切った直後に、証拠となるエピソードを述べて、企業に納得してもらうことを狙います。
また、エピソードでは、強みを裏付けるだけでなく、行動や思考を盛り込むことで、人柄をアピールできます。300文字を使ってしっかりと具体的に説明してくださいね。
強みやエピソードは1つに絞ろう
自己分析などを通して、自分の強みを複数見つけたり、企業に伝えたいエピソードの数が豊富な人もいますよね。ただ、字数制限が400字の場合、どちらも一つに絞ることをおすすめします。
強みは、それを裏付けるエピソードで読み手を納得させられなければ、強みとして認められない可能性があります。複数の強みを述べた場合、一つ一つを裏付けるエピソードに割ける文字数が少なくなり、結果としてエピソードが希薄となる危険性が高いです。
またエピソードについても、複数のエピソードを並列させるより、1つの物事に取り組む過程を丁寧に記述した方が、「どのような思考で動くのか」という企業が知りたい学生の人柄が伝わりやすく、かつエピソードの理解度が上がります。企業が求める人物像により近いと思う強みやエピソードに絞って自己PRに盛り込みましょう。
③強みに再現性を持たせる(70~80文字程度)
最後は、強みをどのように仕事に活かせるか、再現性をアピールしましょう。
エピソードで強みを裏付けることができたら、最後は「仕事でもそれを活かすことができるのか」というのが、判断要素になります。強みと応募先の企業の仕事につながりを持たせましょう。
また、再現性のアピールは働くことへの意気込みにもなります。企業で働くことへの熱意の高さをアピールするチャンスでもあります。70~80文字を目安に、自分がどのように企業に貢献できるか宣言しましょう。
再現性のアピールの例
- どんな状況においても、お客様に対し笑顔と誠実さを忘れない貴社の一員として、持ち味である柔軟性を活かし、それぞれのお客様に最適なおもてなしができるよう努めていきたいです。
再現性をアピールすることで、入社後どのように活躍できるか、将来性を想像できます。具体的に想像させることができれば採用に一歩近付くと考えて、しっかりアピールしましょう。
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400字で自己PRを最大限アピールするコツ
ここまでで400字の自己PRの概要を説明してきました。各要素それぞれに文字数の目安がありましたが、ここからはその目安内で、最大限魅力的な自己PRにするためのコツを紹介します。
400字全体を通して無駄がない、洗練された仕上がりにするため、各要素をそれぞれ磨いていきましょう。
強みは具体的に伝える
手順について説明した際に、最初に結論を言い切ることで、読み手はこれからする話を予測することができ、理解度を高めることができると説明しました。強みを伝える際はこのことを意識します。
一般的に、読みやすい自己PR全体の文字数は300字前後とされています。300字に比べると400字は文字数が多いため、内容の理解度が下がってしまう危険性があるのです。何の話をするのか読み進めなければわからないより、話の方向性がわかったうえで読み進めた方が理解度は確実に上がることが期待できます。
たとえば、「わたしの強みは傾聴力です」だと、傾聴力にもさまざまなタイプがあるのでイメージが漠然としてしまいます。そこで、「わたしの強みは相手に寄り添った傾聴力です」と記述すると、読み手は「傾聴力を発揮して周りから感謝された経験があるんだろうな」と予測できます。このように、エピソードを予測できるような1文を作りあげましょう。
キャッチフレーズを使うのもおすすめ
わかりやすく、なおかつ、他の学生と差別化を測るために、キャッチフレーズを使うこともおすすめします。自己PRの書き出しをキャッチーにすることで、人事の興味を惹きつける効果が期待できます。
しかし、キャッチフレーズにこだわるあまり、かえって強みをわかりにくくしてしまう危険性もあります。誰が読んでも理解できるか、エピソードとかけ離れたキャッチフレーズになっていないか注意しましょう。
キャッチフレーズの例
- 私はみんなの気持ちを軽くする心の相談室です。
- 鉄のような心身の頑丈さが私の強みです。
他の学生と差別化をしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。キャッチフレーズの作り方を詳しく解説しています。
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キャッチフレーズとは? 就活を制するインパクト抜群の武器の作り方
キャッチフレーズとは? 定義や具体的な効果を解説。さらに、就活におけるキャッチフレーズとは? 有効性や2つの作成方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見るキャッチコピーはドラマ仕立てにして考えると魅力的に
いきなり自分のキャッチフレーズを作れと言われても、ほとんどの人が戸惑うことでしょう。難しいと感じる人のために、簡単にできて人目を惹くキャッチフレーズの作り方の3ステップを紹介します。
①これまでで最も思い入れのあるエピソードを1つ選ぶ
人生で一番頑張ったこと、この経験こそが私の根幹をなすものだ、と言える経験を思い起こし、そこから1つだけ選びましょう。稀有な経験でなくても、地道に頑張ったようなことでも構いません。
②エピソードからドラマを作る
プロデューサーになったつもりで、そのエピソードをベースにした、あなたが主役のドラマを思い描いてください。頭の中だけで想像するのが難しければ、400字とは別に文字に書き起こしてもよいでしょう。観ている人がわかりやすいように、できるだけ詳しく情景を描きましょう。
③そのドラマの主人公のコピーを考える
②で作ったドラマが頭の中で動き始めたら、主人公の人となりなど魅力のある部分を強調するためのキャッチコピーを作りましょう。それがあなたのキャッチフレーズとなります。
何もないところからいきなりひねり出すより、このプロセスでずいぶんキャッチフレーズが作りやすくなります。自分では地味だと思っていたエピソードも、ドラマ仕立てで推敲すると、いきいきとした部分を引き出せます。
自己PRの書き出しで他の学生と差別化できると、採用担当者の心に一気に近づくことができます。差別化のコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
自己PRは書き出しで差別することが読まれるカギです。この記事では自己PRの書き出しの基本や注意点、差別化するコツを例文を交えて解説します。キャリアコンサルタントがプロの目線で解説していますので、参考にして書類選考を通過しましょう。
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3ステップでエピソードを具体的に伝える
3ステップでエピソードを具体的に伝える
- 当時の課題
- 課題解決のために取った行動
- 行動の結果と得た学び
ここまで説明してきた通り、エピソードは3要素の中でも、最も文字数の割合が大きいブロックです。
使える文字数は300文字程度あり、エピソードの過程を順を追って説明することができるので、強みを発揮して課題や困難を乗り越えた過程を説明すると良いでしょう。「仕事で困難なことがあっても乗り越えられそうだ」という印象につながります。
①当時の課題
まずはエピソードの概要と合わせて当時抱えていた課題について書きます。エピソードの概要というのは、たとえばアルバイトの経験を伝える場合、業種や業務内容のことを指します。なるべく具体的な名称や数字を記載して、採用担当者がイメージしやすいようにしましょう。
エピソードについては、「どんな成果をあげたか」などの結果が重要と思われがちですが、採用担当者としては、仕事で困難なことにぶつかった時に「どんなことが原動力になるのか」も気にするポイントです。当時の課題について述べる際は、「何のために課題を解決したいと思ったのか」というモチベーションが伝わるように工夫しましょう。
原動力を伝える例
- 大学でバドミントンのサークルに所属しており、3年生の時に部長に就任しました。当時のサークルは大会に出場したりせず、練習に来るメンバーも限られている状況でした。私は、同じサークルに所属するメンバーに、バドミントンの楽しさを知ってもらいたいと思っていました。
企業は、エピソードの内容自体ではなく、あなた自身がどんな人であるのかを知りたがっています。
どんな結果であったかではなく、課題を解決する過程で、考えたこと、判断した内容、かかわる人との関係といったことに表れるあなた自身の人柄を知りたいのです。
②課題解決のために取った行動
課題について述べたら、次に課題を解決するためにどのような行動を起こしたかについて説明します。
ここは自己PR全体の整合性を取るうえで最も重要な箇所となります。まず、冒頭で述べた強みを活かした行動になっているかを確認してください。たとえば、「計画力」を強みとしているのに対し、「部活の厳しい練習メニューに耐え続けた」という行動を説明されても「計画力」とは結びつきません。「計画力」が強みであれば、「部活の大会までの練習メニューを作った」というような「計画力」が活かされた行動を説明しましょう。
さらにここは、課題と結果をつなぐという重要な役割もあります。課題解決として妥当な行動を起こしているか、この後述べる結果に対してそれだけの結果を出せる行動であったか。成果が大きいと、それに見合う程度の行動が説明できていないと、説得力に欠けてしまいます。
整合性が取れていないと感じる場合は、行動を起点として強みや当時の課題、行動の結果について考え直すと良いでしょう。
400字の自己PRでエピソードについて述べる際は、エピソードでどのような結果を得ることができたかという点が重要です。自己成長できたことや、発見をできたポイントを伝えましょう。
③行動の結果と得た学び
最後に行動の結果について述べます。結果は行動前との変化が伝わりやすいように、「売上を3倍に伸ばした」や、「30人中18位から6位に成績アップした」というように数字を用いて表すと、説得力が増すのでおすすめです。
もちろん結果が数字にできない場合もあります。その場合は、「部員から練習が楽しみになったと言われた」や「お客さんから気が利くと接客を褒められた」というように周囲の反応を具体的に記入すると強みのアピールとして効果的です。
行動を通して、自分の内面に変化が起こった場合は、変化によってどんな学びを得たかについても考えてみましょう。
行動を通した内面の変化を伝える例
- 元々強みとしてリーダーシップ力があったが、部活動の経験を通じて、自分がチームを先導するだけでなく、周囲を巻き込みながら物事を進めていく重要さを学んだ
- 400字の自己PRにおいて、結果を具体的に記入することが重要なのはなぜですか?
リアル感が増すだけでなく自身の貢献度がダイレクトに伝えられる
結果を具体的に示すことで、エピソードについてリアル感が増し、採用担当が実際の光景をイメージしやすくなりますし、結果に対する自身の果たした内容に厚みが得られます。
必ずしも結果に数字を書かなくてはいけないわけではありませんが、具体的に書くことで、あなたのどのような特性を活かして問題解決に貢献し、結果につながったのかがわかりやすくなります。
再現性は職種に合わせてアピールする
再現性をアピールしようとしても、働くイメージが漠然とした状態だと抽象的なことしか書けませんよね。実際、企業の説明会に参加したり、募集要項を読んだだけで、自分がその企業で活躍する方法まで考えるのは難しいことです。
しかし、職種を理解しておけば、強みの活かし方はイメージしやすくなります。逆に、同じ企業でも職種によっては業務内容が全く異なるため、企業の事業を詳しく調べても、働くイメージはつきづらいこともあります。
再現性のアピール方法について考える時は、応募する職種ではどのようなスキルが求められているかを理解することから始めましょう。
「職種」と聞いてもピンとこない人は、ぜひこちらの記事を読んで、各職種のイメージを掴んでくださいね。
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こちらの記事では、業務内容の調べ方や部署ごとの違いや特色を解説しています。再現性を具体的にイメージするうえで役立ちますよ。
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営業職の場合
営業職は、見込み客に対し、自社の商品の購入を促して売買契約を結ぶ職業です。企業の代表として社外の人とかかわるため、信頼関係を築けるレベルのコミュニケーション能力は必須です。コミュニケーション能力に関する強みであれば、顧客との接点の中でどのように活かすかをアピールすると良いでしょう。
また、他の職種と比べて、商品を販売した数などの成績が目に見えてわかるため、結果で評価される職種と言えます。成果を出すことへの拘りをアピールすることもできますよ。
営業職で再現性をアピールするのに有効な強み
- コミュニケーション力全般 →営業相手とのやりとりにおいて
- 忍耐力、実行力 →売上などの目標を追いかける場面において
営業職に合わせた再現性のアピールの例
- 仕事においても相手の潜在ニーズを引き出せる傾聴力を活かし、初対面のお客様とも強固な信頼関係を築き、貴社の顧客拡大につなげます。
コミュニケーション力と若干似て非なるものなのですが、ニーズを読み取る力なども営業職の良いアピールポイントとなるでしょう。
学生時代に困っている人、助けを求めている人にいち早く気づき、困りごとを聞き取って一緒に解決方法を考えた事例などがあれば、とても良い再現性のアピールとなります。
営業職の志望動機の書き方は、こちらの記事で解説しています。ほぼ全ての業界や企業に存在する営業職ですが、その分志望する学生も多いことが特徴です。記事を参考にして、しっかりと対策を立てましょう。
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ITエンジニア職の場合
ITエンジニアの主な仕事はコンピューターを動かすためのシステムを設計することで、日々目まぐるしく変わる情報や技術に対応しなければなりません。柔軟性や対応力のような強みであれば、変化への対応の仕方という点で再現性をアピールできるでしょう。
また、緻密な作業が求められるという点、数字や根拠に基づいた論理的思考力が求められる点などにおいて自分の強みが活かせないかイメージを膨らませてみましょう。
ITエンジニア職で再現性をアピールするのに有効な強み
- 柔軟性、対応力、情報収集力 →情報や技術の変化に対応する場面において
- 正確さ、継続力 →システム開発などの緻密な作業が求められる場面において
ITエンジニア職に合わせた再現性のアピールの例
- 貴社に入社後も、持ち前の対応力を活かし、状況の変化に柔軟に対応したいと思います。そして日々進歩するITの情報を取り入れ、常に新しい技術で貴社に貢献致します。
- 文系でITエンジニア職希望です。仕事に直接的に活かせるスキルが思いつかないのですが、どのような点で再現性をアピールすればよいですか?
文系出身者がアピールすべきはITエンジニア職に対する興味と熱意
IT系の職種といっても、さまざまなものがあります。いわゆる要件定義という工程では、顧客とじっくり向き合い、ニーズを細かく聞き出すことが必要です。その際には人間関係の構築力、コミュニケーション能力が活きます。文系の学生には得意な分野だと思います。
また、進歩の激しい分野なので、新しい技術を習得しながら知識の幅を広げる必要があります。論理的な思考能力やITへの適性は必要であったりしますが、勤勉さや挑戦心、探求心がIT業界で大いに活かせる特性です。
ITへの適性を確認しておくことは必須ですが、興味と熱意があれば文系でITエンジニア職として活躍することは十分可能です。
企画職の場合
商品の企画・開発に携わる企画職は、一見すると華やかな職種に見えますが、地道なリサーチから始まり、集めた情報を分析する作業が基盤となります。このような情報収集から分析までの工程で活かせる強みがアピールできたら、高い評価が得られるでしょう。
また、分析した結果から生み出したアイデアを経営層や関係者にアピールする機会もあります。この場面においては、提案力やプレゼン力といった強みが活かせるでしょう。自分の強みがどのような場面で発揮できるか、考えましょう。
企画職で再現性をアピールするのに有効な強み
- 忍耐力、情報収集力 →顧客ニーズのリサーチが必要な場面において
- 提案力、プレゼン力 →アイデアを関係者に説明する場面において
企画職に合わせた再現性のアピールの例
- 企画職として、強みである忍耐力を活かし、粘り強くリサーチをおこない、新しいアイデアの創造につなげたいです。
企画職の再現性のアピールで注意しなければならない点は、情報の収集段階での取り組み方をどのように工夫するかです。取り組み方にルールを作ることで、再現性が高く精度が高い分析ができます。
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
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400字に収まらない……文字数が多い時の字数調整テクニック
文字数が多い時の字数調整テクニック
- 省略しても意味が通る文を切り取る
- 修飾語を削る
- 単語を言い換える
書き上げた自己PRが400字を超えている場合、文字数を減らさなければなりません。せっかくたくさん書いた自己PRを削るのは心苦しいですよね。しかし、文章を削りながらも、なるべく内容の質は落とさない方法があります。
ここでは、自己PRとしての質は落とさず、400字に抑える方法を解説するので、字数が超えてしまう人はぜひ参考にしてください。
省略しても意味が通る文を切り取る
まずは、省略しても意味が通る文を見つけましょう。エピソードを説明する際、当時の状況を説明するための、補足的な文はありませんか。もし、一般的に知られている事象で、省略しても全体に影響がないのであれば切り取りましょう。
補足的な部分を省略する例
- 大学4年間コンビニでアルバイトをしていました。コンビニの業務にはレジ業務や、商品の陳列があります。私はその中で商品の陳列にこだわりを持って取り組んでいました。
→「コンビニの業務にはレジ業務や、商品の陳列があります」は一般的に知られているため、省略可。
修飾語を削る
文中で事態の大きさを表すために「とても」や「すごく」といった修飾語を使うことも多いのではないでしょうか。こうした修飾語は、あってもなくても、読み手が受ける影響は変わらない場合があります。
同様に「しっかりと取り組みました」や「丁寧に整理しました」などの文における「しっかりと」や「丁寧に」の修飾語もエピソードの主旨に影響がなければ削ることができます。本当に必要な修飾語だけを残して、文字数を削りましょう。
削除できる可能性が高い修飾語
- とても
- すごく
- 大変
- 非常に
- しっかりと
- 丁寧に
単語を言い換える
文字数が多い単語についてはその単語の類語や言い換え表現を調べてみましょう。たとえば、「コミュニケーション」という単語であれば状況に応じて「伝達」、「会話」、「交流」というように言い換えることができます。削る文字数が少ない場合に有効な手段なので、実践してみてください。
言い換えができる単語の例
- テクニック→技術、スキル
- チャレンジ→挑戦
- リーダーシップ力→主導力、巻き込み力
- ホスピタリティ→思いやり、気配り、おもてなし
- ボランティア→社会奉仕、福祉活動
- 字数がオーバーしてしまう場合の削り方について、上記3つの方法を試しましたが、まだ400字におさまりません。何か方法はありませんか?
曖昧な表現や不要な前提条件を削ろう
オーバーした文字数にもよりますが、曖昧な表現を削り落としていくという方法もあります。
「~と考えられます」「~のように思われます」などの仮定的な要素を含んだ文章は、「AはBであることから、Cだと考えられます」と前提条件を提示する場合が多いため、どうしても長くなりがちです。
そもそも、その主張をするために事例も示すのであれば、Bはその事例で述べれば済むので「AはCです」だけで充分、ということになります。
400字に満たない……文字数が少ない時の字数調整テクニック
文字数が少ない時の字数調整テクニック
- エピソードを深掘りする
- 当時の感情を付け加える
- 再現性のアピールを具体的にする
文字数で400字を指定された場合は、9割以上、つまり最低360字は書くようにしましょう。「400字以内」という字数指定は守っていたとしても、極端に短いとやる気がないのではないかと思われてしまうかもしれません。
ここでは、文字数を増やすと同時に内容も厚くできるような字数調整の方法について解説します。
エピソードを深掘りする
エピソードは、自己PRを構成する3要素の中でも最も重要な部分です。よって、深掘りして文字数を増やすのであれば、まずはエピソードから考えましょう。
特に、課題解決のために起こした行動に着目すると、書ききれていないアピール要素に気付く場合が多いです。行動を起こした際、こだわったことや工夫したことを書き足してみましょう。
たとえば、「後輩指導のためにマニュアルを作成した」という行動を起こしたのであれば、「自分がミスした経験を書き足して注意喚起を促した」など、自分なりに工夫した点を盛り込むと良いでしょう。
当時の感情を付け加える
字数に余裕があるのであれば、当時の感情を付け加えると良いでしょう。感情が伝わるとより学生の人柄が見えてくるので、採用担当者の興味を惹きつける効果も期待できます。
前述した通り、困難にぶつかった時にどのような原動力で頑張れる人なのかを企業は知りたいと思っています。たとえば、「他の人より成果が出なくて悔しく、負けたくないという気持ちになった」というように、原動力となった思いを加えてみましょう。
再現性のアピールを具体的にする
文字数を増やす最後の方法は、再現性について、どのような場面でどのように活かすかをより具体的にすることです。再現性については職種毎に考えるとより具体的にアピールできると説明しました。
さらに、内容を具体的にすることで、字数を増やせるだけでなく、熱意のアピールにもなります。
方法としては企業研究を通して、企業の活動についてさらに理解を深め、自分の活躍の場を特定することです。
たとえば、「強みを活かして、貴社で接客スキルのレベルが最高ランクの限定店舗のスタッフに選ばれたい」というように、応募先の企業に応じた内容にすることで、具体性を高めることができ、入社後のイメージができていることをアピールすることもできます。企業研究を深めて自分の活躍の場を特定しましょう。
再現性のアピールを具体的にする企業研究の方法
- 募集要項で、企業のキャリアパスについて調べる
- 社員インタビューなどから、社員がどのように活躍しているか知る
- OB・OG訪問をし、OB・OGの経歴とこれからのキャリアを質問してみる
- セミナーなどで、社内コンテストや社内表彰について質問してみる
無理やり文字を増やすのではなく、自己分析を深めることで内容を濃くしていきましょう。
企業の求める人物像などを確認することで、自分の特性との接点がないか思い返してみてください。過去のいろいろな出来事の中で、苦労を乗り越えた経験や、うまく成し遂げることができた経験の中にヒントがあります。
書くことが少なくて悩んでいる学生は、改めて自己分析をしてみるのも良いです。「自己分析って必要?」「まだよくわかってない」という学生もいますよね。ぜひ、こちらの記事を読んで、自己分析に取り組んでみましょう。
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400字の自己PRでこれだけは避けたいNG例
400字の自己PRでこれだけは避けたいNG例
- 字数が規定通りでない
- 常体で書かれている
- 文字数を稼ごうとしている
- 文章に一貫性がない
冒頭でも述べたように、400字は人によっては多いと感じる文章の長さです。書いていると気付かないうちに、内容にズレが生じたり、間違いを見落とす可能性があります。
提出する前に、今から説明するNG例に当てはまっていないか、必ず確認するようにしてください。
面接の回答においても「長さ」は大切なポイントになります。次の記事では、ちょうど良い回答の長さについて、質問別の具体例とともに解説しています。ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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字数が規定通りでない
企業からの字数指定が「400字以内」であれば、400字を超えることは避けなければなりません。字数を超えてしまうと、自己PRの内容がどれ程良くても、「指示に従えない」という印象を持たれてしまい、選考突破が難しくなる可能性があります。
また、「400字前後」という指定であれば360〜440字(±1割程度)にまとめるようにしましょう。
常体で書かれている
自己PRの語尾は、ですます調で統一するのが基本です。である調で書いたからといって必ずしも悪印象を与えるわけではありませんが、尊大に見えてしまうリスクがあるため、避けた方が良いでしょう。
また、ですます調とである調の混在は読み手に違和感を与えてしまいます。提出前には必ず、ですます調で統一できているか確認してください。
- ですます調よりである調で記入した方が良い場合はあるのでしょうか?
である調の使用はなるべく控えよう
自己PRにおいて、である調で記載することが良いケースはほとんどありません。
である調は、自分の考え方や手法について、客観的な事実を自己評価で展開する場合などに用いますが、上から評価をくだしているように相手は感じ取ってしまうので、あまりおすすめはしません。
それでもである調で構成をする場合は、論評のような内容の展開をするとよいでしょう。
文字数を稼ごうとしている
字数が足りない人にありがちなのが、「~です」と言い切れるところを「~だと思います」というように無駄に語尾を長くし、文字数を稼ごうとすることです。また「とても」や「すごく」のように不要な形容詞を加えてしまうものも見受けられます。
採用担当者に見抜かれてしまえば、かえって悪印象です。400字の中に本当に必要な文章だけが存在するようにしましょう。
文章に一貫性がない
前提として自己PRは、自分の強みをアピールする文章です。最初に示した強みを主軸に400字全体がズレることなく一貫している必要があります。しかし、エピソードを説明するうちに、強みと関連がない話になってしまっていたり、再現性のアピールに強みが活かせていないという例は意外なことに少なくありません。
たとえば、強みが「相手の潜在ニーズを汲み取る傾聴力」と提示しているにもかかわらず、再現性のアピールが「初対面の顧客とも積極的にコミュニケーションを取り、多くの顧客と関係を構築していきたい」となっていると、発揮されるのは傾聴力というより、積極性や関係構築力といった別の強みになってしまっています。
エピソードは最初に提示した強みを発揮した内容になっているか、再現性は強みを活かした内容になっているか、慎重に確認しましょう。
400字の自己PR例文20選
400字の自己PR例文20選
ここまで400字の自己PRの作り方を解説してきましたが、磨き上げられた400字の自己PRは書けそうでしょうか。
「自分の強みは決まっているけど、エピソードを何を書けばいいのかわからない」という人もいますよね。その場合はぜひ、例文を参考にしてください。
いくつかの例文を読み、自分に通じるものがあれば、それを参考に、自分のエピソードや考えに置き換えて書き換えてみましょう。
ここからは400字の自己PR例文20選を紹介します。400字の自己PRが完成に近い人も、さらにブラッシュアップさせるために、ぜひ参考にしてください。
責任感×アルバイト
責任感をアルバイトで発揮した例文
私の強みは、困難な状況に陥っても逃げ出さずにやり通す責任感があることです。
私はファストフード店のアルバイトで店長から発注業務を任せてもらいました。ある出勤日、定番商品であるポテトの発注を1桁誤って入力してしまい、本来の適正量1ケースを10ケース発注してしまったことがありました。
まず店長と発送管理部に連絡をおこなったところ、5ケースに減らすことはできてもそれ以上の調整は厳しいと言われました。そこで、以下3つの店舗限定施策をおこないました。
①ハンバーガーにポテトをセットにすると次回利用できる無料クーポンの発行
②S・M・L全サイズのポテト同一価格
③お持ち帰りがお得な店頭販売の実施
これらの施策を実行したことで、2日間で5ケース全てを売り切ることができました。このように、困難な状況に直面しても、自分の任された業務に責任を持って成し遂げます。
入社後は、強みである責任感を活かし、突発的で困難な状況に陥っても最後までやり通します。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
学生時代のアルバイトは、そのまま就職後に同じ業務に携わるわけではないものがほとんどなため、業務内容そのものに焦点を当てすぎないよう気を付けてください。
たとえば「カフェでうまく珈琲を淹れられるようになった」経験は、その技術をアピールするのではなく、手順をいち早く覚えた、すぐに後輩の指導を任されたなど、入社後の再現性を意識しましょう。
責任感×サークル
責任感をサークルで発揮した例文
私は責任感を持って取り組むことで、周囲からの信頼を得られる力が自分の強みだと考えます。
私は、昨年、ダンスサークルのサークル長を務めていました。学年ミーティングで話し合った結果、今流行りのK-POPダンスに挑戦し、年度末に開催される地域イベント「韓流フェスタ」で披露することに決めました。
はじめは全員やる気を高く取り組んでいたものの、難易度の高いK-POPダンスに弱音を吐くメンバーが出てきてしまいました。
そこで、一人ひとりの苦手を分析したうえで、練習メニューの提案をおこないました。また、メンバーのやる気を高めるために、K-POPアイドルがデビューするまでのドキュメンタリー映画をメンバーと昼休みに鑑賞しました。
その結果、メンバーのやる気を上げ、最後まで練習に取り組み、イベント当日には観客を楽しませまることができました。
貴社に入社後、責任感を活かし、納期までに完成度の高いプロジェクト立案ができるよう、努力いたします。
責任感をアピールするあまり、自己中心的であったり、他人の意見を受け入れなかったり、仕事を自分自身で抱え込んでしまったりしがちだと受け取られないように注意が必要です。
他者とのコミュニケーションが取れ、協調性があることも伝えることを忘れないようにしましょう。
責任感が強いことは立派な強みですが、一概に企業にとって好印象となるわけではありません。責任感の自己PRはこちらで詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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向上心×勉学
向上心を勉学で発揮した例文
私の強みは、現状の課題を見つめ、自分を高めていく向上心があることです。
大学1年次の初めてのレポートにおいて、1番悪い評価をもらってしまったことに、強いショックを感じ、次回のレポート作成では良い評価を得られるように一から徹底的に学び直しました。
具体的には、まず自分のレポートにおける課題を発見するため、教授に問題点と、それに合わせて読むべき書籍を聞き出しました。
教授から、レポート作成ではその前段階である先行研究を見つけること、構成や、話の論点を押さえた展開が重要であることを知りました。
そこで、毎日授業後に図書館へ行き、先行研究を探して読み、何が論点になっているのか、どんな構成になっているのかを要約する日々を3ヶ月続けました。
その結果、3ヶ月後のレポート提出では、1番良い評価を得ることができました。さらに、教授からその完成度を認められ、後輩の授業では、見本の教材資料として活用してもらっています。
入社後は、向上心を活かし、自分を高めることで、貴社の利益を拡大していけるよう、努力いたします。
※「AI自己PR作成ツール」
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勉学で向上心を自己PRする場合は、自分のエピソードの中で、どのようなきっかけで向上心があるということに気がついたかを伝えましょう。
こちらの記事では、向上心を自己PRとしてアピールするコツを解説しています。併せて参考にしてみてくださいね。
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向上心×スポーツ
向上心をスポーツで発揮した例文
私の強みは、自分の課題を特定し、課題解決のために努力する向上心があることです。
大学では、バスケットボール部に所属をしています。昨年の夏、試合中になるとフリースローが入らないというスランプに陥り、選手から外されてしまいました。
選手になれない友人が部活を辞めていく中で、私はむしろこの逆境を乗り越えてこそ、自分の力になると信じて人一倍努力を重ねました。
まず、なぜ試合中にフリースローが入らないのか、原因の特定をおこないました。そして、緊張する場面になると、フォームがくずれていることが1番の課題であると特定しました。
そこで、プロのバスケットボール選手のおこなう緊張との向き合い方やルーティンを学び実践を繰り返しました。結果、フリースローの成功率が格段に上がったことが評価され、再び選手として活躍しています。
貴社に入社させていただいた際にも、必ず自分が直面する壁が出てくると考えています。その際には自分の向上心を活かし、冷静に課題を特定し、改善を図り、精進してまいります。
スポーツの経験を自己PRに取り入れるときには、厳しい練習における人間関係の表現に気を付けましょう。
監督やOB・OG、先輩の鬼の指導にも耐えられた、というのを歓迎する会社ももちろんありますが、昨今の企業はそのような行為を「パワハラ気質」と捉えるところもあります。
伝統的な日本企業以外では厳しい上下関係などをあまりアピールしすぎないようにしましょう。
アルバイト経験はとても有効な題材です。こちらの記事で、素材の良さを活かす方法を解説していますのでぜひ参考にしてください。
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アルバイト経験の自己PRは、かなり効果的です。入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。アルバイト経験の自己PRの構成や、作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。例文10選も紹介するので、アルバイト経験を魅力的に伝え、内定を掴みましょう。
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忍耐力×アルバイト
忍耐力をアルバイトで発揮した例文
私の強みは、辛い状況に陥っても最後まであきらめない忍耐力があることです。
私は、自分の好きな和菓子屋さんでアルバイトをしております。店長からはなぜか私に対してだけ、軽蔑された態度を取られていました。
その状況に対して、とても辛さを感じ、ときには涙を流すこともありました。アルバイトをやめるかについて迷ったこともあります。
しかし、アルバイトをやめる事は簡単にできても、自分の好きなことを仕事にできる今のアルバイトはそのお店でしかできないと考え、まずは店長に自分の思いを伝えてみようと試みました。
店長と話し合った結果、店長としては軽蔑しているつもりはなく、私の働きぶりを見て、さらに重要な仕事を任せたいため、思わず厳しく指導してしまったという思いを伝えてくれました。
社会に出ると、自分の思い通りにいかない辛い状況に直面することはたくさん存在すると想定しています。入社後は、忍耐力を活かしてそのような状況に陥っても諦めずに最後までやり通してひたむきに努力いたします。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
忍耐力を自己PRする際は、忍耐力をただ我慢することだと受け取らないようにしましょう。
自分の意見を言わないことではないので、言うべき時には自分の意見をきちんと表現できると示すことを忘れないようにしてください。
忍耐力の自己PRのポイントはこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、忍耐力を強みに持つ人は参考にしましょう。
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忍耐力の自己PRは、入社後の活躍イメージを連想させることで有効なアピールとなります。この記事では、キャリアコンサルタントと共に忍耐力の自己PRの効果を最大化する方法を解説。エピソードや職種別で例文も紹介します。
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忍耐力×ボランティア
忍耐力をボランティアで発揮した例文
私の強みは、困難な状況でも決して諦めない忍耐力です。
中学生の学習支援ボランティアにて、自分の担当する中学生は人見知りの強い性格で、話しかけても心を開いてくれませんでした。
そのため、コミュニケーションが上手く取れず、自分の担当する生徒だけ成績が一向に上がらないという困難な状況に直面しました。このままでは生徒の為にも自分の為にもならないと考え、諦めずに生徒とのコミュニケーションを取る努力をしました。
具体的には、生徒と仲の良い友達を連れてきて、3人で話をする機会を設けたのです。その際には、好きなものや趣味、学校生活などいろいろなテーマでざっくばらんに話をし、その中で、信頼関係を構築していきました。
どこがわからないのかということを、生徒は少しずつ開示してくれるようになり、適切なコミニケーションが取れたため、成績を各教科10位以上アップすることができました。
入社後は、困難な状況に陥ってもすぐに諦めることはせず、良い方向へと導くための手段を冷静に考え、突き進んでまいります。
ボランティア経験を400字で自己PRする場合は、人との触れ合いから気づいたことについて構成を考えると良いです。社会活動ではたくさんの人と触れ合うことで学びがあります。そのエピソードから表現しましょう。
継続力×資格取得
継続力を資格取得で発揮した例文
私の強みは、長期的に物事に取り組む継続力があることです。
昨年、簿記2級の試験には不合格となってしまいました。自己採点をしたところ、あと1問正解していれば合格であったため、強い後悔が残りました。
そこで、次回の試験では必ず合格できるよう、勉強を続けました。1度試験を受けているからこそ、自分の苦手や試験での時間配分がわかり、ポイントを押さえながら対策し、無事に合格することができました。
2級合格に向けて勉強を続ける中で、会計学の楽しさを感じ、現在は難関試験と言われる公認会計士の取得を目指して勉強に励んでいます。
さらに、金融業界の財務部で働きたいという夢も見つけることができました。継続することは、自分の可能性を広げることができると身をもって感じております。
貴社では、1年単位の期間が長いプロジェクトに着手するというお話をお聞きしました。そのような長い期間において、自身の継続力を活かし、貴社の掲げるビジョンを実現できるような企画立案に取り組んでまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
継続力をアピールするとき、物事を続ける時間やかかわった期間の長さだけをアピールする人がいます。これだけでは、継続したことが有益なのかどうか判断できず、あなたの伝えようとする継続力を見極められません。
継続したことが何らかの結果やメリットを生み出したことを伝えましょう。
継続力×部活
継続力を部活で発揮した例文
私は、継続することで自分を磨いていくことが強みであると考えています。
中学生の頃から現在まで、バレーボール部に所属をしています。私は身長が低く、中学生の頃はバレーボール部に入っても活躍できないのではないかと周囲の人からは嘲笑されていました。
それに対して悔しさを感じ、部員の誰よりも自主的に個人練習や筋力トレーニングをおこない、人一倍努力しました。その結果、リベロとして選ばれることができました。
また、試合中のどんなに強いボールや、相手にフェイントをかけられたボールでも9割以上取ることができ、レシーブにおいてチームの中で誰にも負けない技術を磨くことができました。
さらに、高校では弱小のバレーボール部の部長を務め、県大会ベスト8まで導きました。現在は、バレーボールサークルに入る傍ら中学生のバレーボールの講師を務め、人に教える技術を磨いています。
入社後、常に目標に向かって努力する継続力を活かし、営業職として自分のスキルを磨き、顧客から信頼を得られるよう努力いたします。
部活の経験では、自分がどんなことに興味を持ち、頑張ってきたかということをアピールしやすいです。どんな学びがあったか、どんなことが得られたのかを織り込みましょう。自分のことばかりではなく、周りの人とどのようにかかわったかも忘れずに。
継続力と持続力は同じ意味だと思っている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、持続力について例文とともに解説しています。継続力との違いについて注意しながら読んでみてくださいね。
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持続力の自己PRは正しい意味と伝えるべき要素を理解しないと、逆効果になることもあります。この記事では持続力のアピールでやりがちなミスと差別化のコツをキャリアコンサルタントが解説します。魅力的な伝え方を知って選考突破の武器にしましょう。
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リーダーシップ×ゼミ
リーダーシップをゼミで発揮した例文
私の強みは、周囲に働きかけるリーダーシップが発揮できることです。
20人在籍するゼミでは、5人ずつのグループに分かれ、それぞれのグループ毎にプロジェクト活動をおこなっています。
少人数でおこなうからこそ、一人ひとりの意見が反映されたプロジェクトにしたいと考えていました。しかし、5人のメンバーは、学年が異なるため、はじめは気を遣いながらのコミュニケーションになっていました。
そこで、意見交換がしやすいように、授業時間外にグループメンバーと交流を取る時間を設ける企画を立て、実行しました。その中で、それぞれの共通点や異なった境遇について話し、お互いの信頼関係が高まりました。
その結果、意見が活発化し、前例のない地域の人との参画型プロジェクトでは成功を収めることができました。
私は、リーダーシップ性を活かし、社内のメンバーがお互いを尊重し合った組織づくりができるよう、さらにこの強みを磨いてまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
ゼミの活動経験でリーダーシップを自己PRする場合は、どのような型のリーダーシップかを明確に伝える必要があります。エピソードよりも、型ごとに結論が変わってくるため注意してください。
リーダーシップ×サークル
リーダーシップをサークルで発揮した例文
私の強みは、メンバーのやる気を高めるリーダーシップ性があることです。
私がサークル長を務めるボランティアサークルでは、参加自由としていたものの、メンバーの半数以上が欠席することがありました。
この状況から、メンバーのサークルに対する意識低下が課題であると考え、ミーティングを実施することにしました。ミーティングでは、サークルで成し遂げたいことや理想の組織像、入部した動機について意見交換しました。
すると、一人ひとりがもっと活躍できる場が欲しいということが共通意見として挙がりました。そこで、それぞれが主体となって企画をプロジェクトし、メンバーでその説明や運営までを担当するようにしたのです。
結果、それぞれ担当する企画を成功させるために熱意を持って取り組み、活発なサークル組織へと導くことができました。
貴社に入社後、自分のやる気を高めるだけに留まらず、周囲のやる気を高められるような存在になれるよう、取り組んでまいります。
リーダーシップというと常に先頭に立ち、メンバーを正しい方向に導くオーセンティックリーダーシップを想像しがちです。
しかし、近年ではメンバーと同じ立ち位置で、一緒に考えながら切り拓いていくサーバントリーダーシップも注目されています。
応募企業がどのタイプのリーダーシップを求めているのか、情報収集をして見極めておきましょう。
協調性×ボランティア
協調性をボランティアで発揮した例文
私の強みは、立場の異なる人と協力しながら物事を遂行していく協調性があることです。
私は、地域の公民館にて地域活性化事業にボランティアとして参画しています。事業においては、市民が力を合わせておこなうまちづくりや生涯学習、子育て支援などさまざまな催しものを開催しています。
そのなかで、普段かかわることがないような高齢者や子育てをおこなう主婦、日本に住み慣れない外国人など、さまざまな立場の異なる人とかかわり合いながら活動をしています。
その活動を通して、文化や考え方、価値観の違いを学び、それらの違いを知ることに新たな発見、幅広い視野を持つための客観的要素になっています。
これらの意見の違いを受け止め、それぞれを尊重するからこそ、1人では決して考え切れないアイデアや企画づくりをおこなうことができています。
貴社に入社させていただいた際には、メンバーそれぞれの意見を掛け合わせることで、最適なプランの立案ができるよう、取り組んでまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
協調性は、「周りの意見を聞くことができる」「他人に合わせることができる」「誰とでもすぐ仲良くできる」といった意味と捉えがちですが、企業は「立場や意見が異なる人と協力しながら目標を目指し行動できる」ことと捉えます。意味の解釈が異なる場合には注意が必要です。
協調性×サークル
協調性をサークルで発揮した例文
私の強みは周囲のメンバーと支え合う協調性があることです。
私が所属する軽音楽サークルでは、グループに分かれてバンドを組み、活動しています。グループごとに練習日や演奏会の日程が異なります。
時には、どこかのグループがとても忙しい状況になることもあります。その時には、違うグループではあるものの、演奏会場との連絡や楽器の運搬、衣装の準備などを咄嗟に手伝っています。
私のその姿を見て、サークルの他のメンバーも、違うグループに対してできることを精一杯手伝うようになりました。
この経験から自分だけでできることは限られても、周囲の人と協力し合うことで、お互いのためになることができると考えています。
貴社の行動指針の一つに、「お互いさま精神」というものがあることを拝見しました。実際にOB訪問の際、〇〇さんも助け合える環境があると仰っていました。
貴社で自身の協調性を活かし、社内全体の業務効率を上げる働きかけを担いたいと考えます。
サークル活動で協調性を自己PRする場合には、他人とどのように協調をすることに工夫をしたか、そこから得られた経験は何かを明確に伝えることがコツになります。協調性の活かし方に焦点を絞ってください。
協調性はどの企業でも活かせる強みですが、アピールの仕方を誤ると「受け身」「優柔不断」と受け取られることも。こちらの記事を参考にして、効果的にアピールする方法を習得してください。
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例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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積極性×ボランティア
積極性をボランティアで発揮した例文
私は、物事に対して積極的に取り組むことで、自分の学びや可能性を広げていくことが得意です。
大学1年生の頃、ボランティア論の講義を履修したことをきっかけに、地域のボランティアに参加しています。
ボランティアに参加する中で、普段かかわることができないような人々とのかかわりやボランティアの利他的行動における自己有用感が高まることに魅力を感じ、毎週ボランティアに参加するよう決意しました。
ボランティア活動で学んだことを生かし、現在ではボランティア活動の企画運営、マネジメントも担っています。
積極的に取り組んできたからこそ、ボランティアにおける知識はもちろん、組織に働きかける力や学んだことを周辺領域に活かすことも学びました。
貴社に入社後、自分の担当業務に積極的に取り組むことで学びを蓄積し、他の業務においてもその学びを活かすという良い学びのサイクルを繰り返してまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
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積極性をアピールするとき、つい人前に出るとか、幅広く活動するなどをアピールしてしまいがちです。しかし、誰もやらないことを進んでやる、難題に取り組む、失敗を恐れないなどでも積極性は示せます。
他者と差をつけるためにも、積極性よりこれらの「チャレンジ精神」をアピールしてみるのもおすすめです。
積極性×趣味
積極性を趣味で発揮した例文
私の強みは、自分の興味があることに情熱を持って調べ試行錯誤を繰り返すことです。
私は、料理をつくることが趣味で、毎日のお弁当や朝食、休日の夕食づくりを担当しています。
お弁当や朝食では、いかに時短レシピでおいしい料理が作れるかを工夫しています。休日の夕食づくりでは、手間ひまかけた絶品料理を目指して調理します。
カレーをつくるにも、10種類以上のスパイスやハーブをブレンドさせてつくったり、秘伝の隠し味の考案をおこなったりもしています。その際には、食材や調味料についてよく調べるため、食品に関する知識には自信があります。
貴社では、ベストセラーを誇る商品を多く開発されています。
貴社に入社させていただいた際には、積極的に自社製品の知識を深めながら営業職としてのキャリアを築いたのち、消費者に支持されるようなプライベートブランドの企画開発に携わりたいと考えております。
傾聴力×委員会
傾聴力を委員会で発揮した例文
私は、意見の異なる人の考えを聞いて寄り添うことで、双方が和解できるような提案をおこなう傾聴力に自信があります。
昨年の秋、各部活の文化祭実行委員が集まって、文化祭の企画をおこなう定例委員会で司会を務めていました。
その際に、体育館の利用について、運動部が吹奏楽部に対して一方的に不満を言うという険悪な雰囲気になってしまいました。そこで私から、一旦双方の体育館利用意向に関する意見を自由に伝えてほしいと提案し、進行をしました。
その結果、以下の2点が浮き彫りになりました。
・吹奏楽部は屋外での演奏もできるため、体育館の利用は必須ではないこと。
・運動部は、開会式直後の人が集まる10時〜12時までの間に体育館の利用を求めていること。
これらの点から、各部活の優先順位を考慮した体育館利用のタイムスケジュールを立てることを決定し、すべての実行委員が同意する結果となりました。
貴社に入社後、社内メンバーとの意見が異なったときに、お互いの意見を丁寧に傾聴することで、建設的な議論をおこなってまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
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傾聴はカウンセリングやコーチングで必要とされる基本的スキルです。極めて難しく、実践できるようになるにはかなりのトレーニングが必要です。
傾聴を本当に理解できていればいいのですが、そうでないと勘違いしているだけと思われてしまいます。相手の話をきちんと聞くことができるのは、聞き上手なだけです。傾聴力をアピールする際は、この点に注意してください。
傾聴力×サークル
傾聴力をサークルで発揮した例文
私の強みは、異なる意見を細かく収集し、譲歩する傾聴力があることです。
大学の講義を一緒に受けている5人の友人と、講義で学んだ「若者のキャリア選択」についての話で昼休み中に盛り上がりました。
そこで、若者がキャリアを見つけるうえで役立つ機会やリソースを提供するサークルの立ち上げをしてみたいと相談し、全員から同意を得ることできました。
サークル立ち上げに向けての話し合いをおこなう中で、それぞれのキャリアに関する認識や活動イメージの違いなど多くの相違点が浮き彫りになりました。
異なる意見を全員が納得するようにまとめるのは時間がかかり、サークル立ち上げまでに2ヶ月かかりました。
しかし、一人ひとりの意見を決して否定せずに傾聴する姿勢を全員が持っていたからこそ、立ち上げから3ヶ月後の現在ではメンバーが50名に増え、大学から最も評価される賞をいただきました。
入社後は、社内でのコンセンサスを得るための働きかけをおこない、企画に対する社員の方向性をそろえられるよう、尽力いたします。
交渉力×アルバイト
交渉力をアルバイトで発揮した例文
私の強みは、相手に寄り添った会話から信頼関係を構築し、自分の意向を認めてもらう交渉力があることです。
クレジットカードお申込みキャンペーンの接客アルバイトにて、この強みを発揮しました。平日に来店されるお客様はご年配の方が多いため、年配層をターゲット顧客にしたいが、中々聞く耳を持ってもらえないと社員さんが頭を悩ませていました。
そこで私は、まず年配の方にお買い物で困っていることをお聞きしました。その中で、小銭を出すのがいつも一苦労なことに悩みを抱えるお客様にはクレジットカードを利用したときの煩雑さの改善についてわかりやすく説明しました。
また、申し込み〜利用までの方法について一緒におこなうことで、想定よりもはるかに簡単であるということを実感してもらいました。その結果、60代以上の加入率を先月の1.4倍伸ばすことができました。
貴社に入社させていただいた際には、お客様の悩みに寄り添うことで、契約へと結びつけていけるよう、さらなる交渉力の強化に取り組んでまいります。
※「AI自己PR作成ツール」
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アルバイトの経験から得られた交渉力については、エピソードで得られた結果から交渉力があるというストーリーで仕立てると良いです。交渉力は結果が全てなので、この点に注意してください。
交渉力×サークル
交渉力をサークルで発揮した例文
私の強みは、相手視点に立って行動を促す交渉力があることです。
私はテニスサークルに所属しており、新入生の勧誘をおこなう際に、交渉力を活かしています。
勧誘では自身のサークルに入ってほしいという思いを表に出すことはしません。自分が新入生だったときに、しつこく勧誘されたことにうんざりしたからです。
新入生には、他愛もない話から大学生活で抱えている不安など一見勧誘とは関係なさそうな話題をあえて話すようにしています。そのあと、相手に徹底的に「give」するようにしています。
たとえば、新入生にレポートの書き方や論文の探し方、アルバイトを選ぶときのポイントを教え、相手の悩みに寄り添います。
このように、段階的にステップを踏むことで、相手との信頼関係を構築することができ、自身のサークルに入ってもらいやすくなります。実際、昨年・一昨年ともに入部した人のうち、私が勧誘した新入生が半数以上を占めています。
貴社に入社後、持ち前の交渉力を活かし、顧客からの信頼を得ることによって、契約数の拡大に努めてまいります。
柔軟性×ゼミ
柔軟性をゼミで発揮した例文
私の強みはその場の状況に合わせた対応が取れる柔軟性があることです。
私のゼミでは、実験及び研究内容について、毎月ゼミ関係者以外の人も聞くことができる発表会を開催しています。
その際に、さまざまな観点からの想定外な質問が飛び交ってくることがしばしばあるのです。そのような質問においても、私はまず聞かれた質問をよく理解して慌てずに答えることで、適切な対応を取るように心掛けています。
ときには質問内容を1度では理解できないことがあるので、そのときは質問者との対話をおこないます。質問内容についての擦り合わせをおこない、きちんと質問内容や意図を理解してから自分の研究内容と照らし合わせて回答しています。
このように、質問に答えるときは意識するポイントを押さえることで、どんな質問においても柔軟に対応することができます。
貴社に入社後、コンペによるクライアントからの質問が多くあることと認識しておりますが、自身の柔軟性を活かし、適切に対応していくことで、新規顧客の獲得につなげていきます。
※「AI自己PR作成ツール」
選考通過率の高い自己PRをつくりたい人は「AI自己PR作成ツール」を活用しましょう!
柔軟性のアピールで効果的なのは、これまでに培ったものを簡単に手放し、それが功を奏したというエピソードです。
たとえば、研究室で実験用に〇〇のデータを収集していたが、どうもしっくりこない。そこで試しにいったん中断し、△△の例を集めてみたら、こちらの方が有用だった。早々に方向性を変えようと考えた柔軟性で、無駄な作業を続けずに済んだ、などと述べれば、柔軟性をどのように活用できたかが明確になります。
柔軟性×アルバイト
柔軟性をアルバイト
私の強みは、一人ひとりに合わせた柔軟な対応が取れることであると考えます。
私は塾講師のアルバイトにて、中学生・高校生各学年の全6名の個別指導を担当しています。小学生・中学生で理解できる内容や話し方が異なることはもちろん、生徒それぞれ苦手も異なります。
そのため、一人ひとりに合った解説をすることで、生徒の理解を促すことの重要性を強く感じております。相手の苦手や性格を適切に把握して、教え方の工夫やその生徒に合った勉強方法の提案をするよう、日々心掛けています。
具体的には、単元終了時の理解度について、生徒と私の間で振り返り及び擦り合わせを欠かさずにしています。その結果、私が担当する6名の生徒全員が、各学年ごとの生徒のうち、最も高い成績向上を図ることができています。
既存・新規問わず多くの顧客との取引がある貴社で、私は営業職を志望しております。貴社に入社させていただいた際には、自身の柔軟性を活かすことで各顧客に合わせたニーズを汲み取り、最適なご提案ができるよう、励んでまいります。
柔軟性の自己PRの作り方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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柔軟性の自己PRで気を付けたいのは、マイナスイメージを持たれがちなところです。記事では、キャリアコンサルタントと柔軟性の自己PRでしっかり魅力を伝える方法を解説します。
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400字を効果的に使って説得力を持った自己PRにしよう
400字の自己PRにおいて重要なのは、400字にまとめつつ、400字内で最大限自分の強みをアピールすることです。
「強み」「エピソード」「再現性」の3つの要素を磨いて、具体的かつ簡潔な文章に仕上げることができれば、400字は説得力ある自己PRを作るのに最適な文字数と言えます。
今回紹介した、各要素に割く字数の割合の目安や、字数調整のテクニックを参考にしながら、洗練された内容の400字自己PRを完成させましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見るアピール内容を400字にまとめることは社会人への第一歩
400字の自己PRを書く就活生の皆さんは、初めて字数制限をされたES作成をする人もいると思います。
400字という字数制限があると、書きたいことがあったとしても何をどのように書けば字数の範囲内におさまるのかが気になってしまい、構成で悩むかもしれません。このような場合には、400字をさらに細分化して、字数と内容の構成を割り振ると書きやすくなります。
差別化できるテーマを選ぼう
また、書くテーマで悩んでしまう人は、エピソードの内容によって差別化することに着眼してみると良いです。差別化するポイントから自分のエピソードを際立たせることが可能になります。
400字で表現を伝えるということは、これから迎える就職活動だけではなく、社会人生活の中で非常に重要なポイントです。社会では端的にものごとを伝えることが当たり前となっており、説明を求められた際は、相手がわかる・納得する・受け入れることができる内容の構成が非常に重要になります。
まずは社会人の入口である就職活動で、相手に伝わる文書を作ることにチャレンジしてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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