この記事のまとめ
- 主体性と自主性の違いを理解したうえで自己PRの方向性を考えよう
- 主体性をアピールできる自己PR例文を経験・職種別に9種類
- 自己PRで主体性をテーマにする際のポイントを就職のプロが解説
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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「主体性」という強みは自己PRでアピールしやすいと思われがちですが、伝え方に注意しないとむしろマイナスになる可能性があります。ただ「主体性がある」と伝えるだけでなく、企業が主体性を持つ学生を求める意味を理解したうえで、言い換え表現を用いたり具体的なエピソードを組み立てたりして、効果的にアピールしましょう。
もし自己PRで主体性を伝えたいにもかかわらず思い浮かぶエピソードがないときは、自分自身の行動を変えれば今からでも主体性を持ったエピソードができます。
この記事では、キャリアコンサルタントの郡山さん、遠藤さん、佐藤さんと一緒に、自己PRで主体性を伝える3つのステップや状況に合わせた例文、今から主体性を鍛える方法を解説します。自身が持つ主体性の伝え方を理解して、選考時にアピールしましょう。
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主体性の自己PRを有効に伝えるには言い換え表現を駆使するのがポイント!
主体性を自己PRで伝えるときは、強みにそのまま「主体性」を加えるのではなく、似ている別の言葉に言い換えるとニュアンスが伝わりやすくなるのでおすすめです。
一方で、主体性は伝え方を誤るとかえって自己中心的な印象を与えてしまうこともあります。ただ、どのような言葉に言い換えれば問題ないのかわからない人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事の前半では、企業が求める主体性や、企業が主体性のある学生を求めている理由を解説します。企業側の意図を理解して、適切なアプローチ方法を考えましょう。
その後で、自己PRで主体性を伝える例文や採用担当者に刺さる主体性のポイントを解説します。記事を最後まで読めば、自己PRで主体性を効果的に伝える方法がわかり、選考突破の確率がアップしますよ。
最初に確認! 就活の自己PRで求められる「主体性」とは
そもそも、就職活動の場面で求められる主体性がどのようなものか理解しておかないと、せっかく主体性を伝えても採用担当者に自身の魅力を理解してもらえません。主体性は伝え方によっては良くない印象も与えるため、選考時は言葉選びに注意して伝えなければいけないのです。
ここでは、就活の自己PRで求められる主体性について解説します。似ている言葉である自主性との違いも解説するため、誤って伝えないようしっかりと理解しておきましょう。
主体性は自身で考え責任を持って行動すること
主体性とは、プライベートや仕事の場面での行動に関して、自身の考えをもとに責任を持っておこなうことです。
たとえば、内定取得に役立つ資格を身に付けるために、自分で資格勉強のスケジュールを立てて実践するのも、主体性のある行動といえます。万が一合格ができなかった場合でも、自身でスケジュールを立て責任を持って行動したこと自体が主体性となるのです。
目的や課題を達成するために何が必要なのか自分で考えて、責任を持って行動できる人は、主体性があるといえます。
入社後に必要となる主体性とは、与えられた指示をただこなすのではなく、自ら考え行動し、結果を出す力のことです。
自ら課題を発見したり失敗を恐れずに挑戦したり、結果についてもしっかりと責任を持ったりする姿勢が求められます。
自主性と主体性の違い
主体性と似た言葉に「自主性」がありますが、自主性は自分以外の誰かが決めた目的へ向かって行動することを言います。課題や目的を設定するのは自分ではなく、上司や家族などです。
たとえば、会社で定められた営業ノルマがすでにあり、その数字を達成するために努力することは自主性になります。目的を決めたのは自分ではなく会社のため、主体性ではなく自主性が正しい使い方となるのです。
今までで「言われたことしかやっていない」と指導を受けた経験がある人は、自主性はあったとしても主体性があるとはいえないかもしれません。
主体性と自主性はどちらも「受け身ではない」という点は同じです。
しかし主体性のある人のほうが、より自分事として考えることが得意で、新しい企画を考えたり周囲を巻き込んだプロジェクトに取り組んだりする機会を手にすることができます。
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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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そもそも企業が自己PRで主体性のある学生を求める理由
主体性の正しい意味を理解したうえで、次に企業がなぜ主体性のある学生を求めているかまで理解を深めましょう。そうすることで企業の意図に沿った自己PRが作成しやすくなるのです。
ここでは、企業が自己PRで主体性のある学生を求めている理由を2つ解説します。企業の考えを理解して、自己PR作成に役立つ知識を身に付けましょう。
自発的に行動できる人材を求めているから
多くの人間が働く組織では、一人ひとりが自分の考えを持ち、結果を出すための努力が欠かせません。
指示されたことだけやっていれば良いという主体性のない人を採用すると、最低限のことしかおこなわなくなり、個人は成長できる機会を失ってしまいます。結果として、企業の成長にブレーキをかけてしまう恐れがあります。
企業の生産性の向上や長期的な発展には主体性を持った人材が必要不可欠なため、企業は採用段階から主体性を持っているかどうかを重視して学生を評価しているのです。
- 社員に仕事の決定権がない場合も多いと思うのですが、それでも主体性は企業で求められるのでしょうか?
業務改善や成果の向上のために主体性は重要
企業は社員に主体性を求めます。なぜなら、主体性のある社員は自ら考え、問題を発見し改善策を提案できるからです。このような社員が増えることで企業の業務改善や新たな発展が推進されます。
仕事において他部門との連携や協力は欠かせないため、主体性のある社員は組織全体の成果に貢献できます。主体性は、指示待ちではなく自発的に行動する姿勢を育み、企業にとって重要な推進力となるのです。
業務に対して自ら目的意識を持って取り組む人材を求めているから
仕事全般だけでなく、業務に対しても自ら目的意識を持って取り組む人材は、成長が早く企業にとって頼りになる存在です。
与えられた業務をいつまでに終わらせるのか、成果としてどの程度の数字を目指すのかを自ら設定できれば、その具体的な目標に向かって努力し目標達成に近付けます。実際には達成できなかったとしても、主体性がある人であれば「なぜ達成できなかったのか」を深掘りして考え、次に活かせるのです。
言われたことだけをやっている社員に比べると成長の速さや業務へのモチベーションに大きな差が付き、一緒に働く場合にもお互いを高め合っていける可能性が高まります。
指示を仰ぐだけの社員が部署内にいたとしたら、チームとしての負担は大きくなります。
一方で、主体性を持って一人ひとりが課題解決に向けて努力をしたり、新たな発想で発展的な提案をしたりすることで、部署内だけでなく会社全体を押し上げることにつながりますよ。
効果的に伝えよう! 自己PRで主体性をアピールする3ステップ
自己PRで主体性をアピールする3ステップ
- 自分が持つ主体性を明確にする
- 具体的なエピソードを添える
- 主体性を仕事にどのように活かすのかを主張する
自己PRで主体性をアピールする場合は、採用担当者に言いたいことを理解してもらえるよう情報の伝え方を整理しましょう。適切な順番で話を展開しないと、採用担当者は学生が何を言いたいのかわからず、自身の魅力を理解してもらえなくなる恐れがあります。
この章では、自己PRで主体性をアピールするための3ステップを解説します。伝えたい内容を整理して、適切な順番で自己PRを作成しましょう。
自己PRを書くときは、PREP法やSTAR法を活用すると採用担当者に伝わりやすい構成の自己PRが作成できます。下記の記事では自己PRの構成を詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
伝わる自己PRを書くために重要な構成。構成をしっかり考えることで、採用担当者に響く自己PRが作成できます。今回は構成の組み立て方からエピソードの書き方、さらに自己PRを魅力的にするコツまで幅広く解説しています。最後には例文も豊富に紹介しています。
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ステップ①自分が持つ主体性を明確にする
自己PRで主体性を伝えるときは、まず自分がどのような主体性を持っているのか明確にしましょう。一言で主体性といっても、目的意識が持てるのか、責任感を持って行動できるのかによって意味合いが異なります。
最初にどのような主体性なのかが明確にならないと、採用担当者も学生の強みがわからず評価がしにくくなってしまいます。さらに、一番伝えたいことは初めに伝えないと言いたいことを理解してもらえない可能性も高くなるのです。
主体性が強みであることを最初に述べるだけで、自己PRで言いたいことが格段に伝わりやすくなりますよ。
初めに主体性を伝えるときは、明確な内容まで伝えて問題ありません。
1文目で端的にどのような主体性を持っているかを明確に伝えることで、読み手に強い印象を与え、その後の具体的なエピソードにスムーズにつなげることができます。
ステップ②具体的なエピソードを添える
自分が持つ主体性をはじめに伝えた後は、関係する具体的なエピソードを続けましょう。強みの後にエピソードを付け加えると、採用担当者が話を聞いて状況を想像できるため、具体性が増すのです。
エピソードの内容には、どのようなことがあったのかだけではなく、結果的に学んだ内容も合わせて盛り込みましょう。その経験を通して学生が得たものがわかると、さらに学生のことを理解でき、採用担当者が欲しいと思える人材か判断しやすくなります。
ただ「私の強みは目的意識を持って行動できることです」と伝えるだけでは、内容に具体性がありません。
「飲食業のアルバイトでチーム全体の効率化を図るために、一つひとつの作業の理由や目的を洗い出したうえで不要な作業を減らし、利益にも貢献できました」などと具体的におこなったことを伝えることで、納得感を持って主体性があることを理解してもらいやすくなります。
ステップ③主体性を仕事にどのように活かすのかを主張する
自己PRの最後では、主体性を仕事にどのように活かすのかでまとめましょう。まとめる内容は自己PR内で伝えたエピソードに関連した内容にしておくと、主張に一貫性が出ます。
たとえば、エピソードで「売り上げを10%上げた」のであれば、入社後も売り上げに貢献できることを強調しやすくなります。
さらに、希望している会社に入社してどうなりたいかを具体的に伝えることで、入社後に活躍したいという熱意をアピールできます。採用担当者としても一緒に働いている状況が想像ができ、学生と企業のマッチ度を検討しやすくなるのです。
入社後の仕事と伝えるエピソードに関連性を持たせることで、企業に入社した後も頼りになる存在だと理解してもらいやすくなります。
- 入社後の姿が明確にイメージできないため、主体性をどのように活かすかを言語化するのが難しいです……。
自分なりの主体性の活かし方をイメージして伝えよう
考えてもはっきりと答えがわからないような入社後の姿をイメージすることこそ、主体性の有無がうかがえるのではないでしょうか。
まずは企業研究や職種研究を企業のHPや説明会を通じておこなってみて、自分を主語として入社後の業務の様子を想像し、やってみたいことを考えましょう。
実際に働いたことがない職場のことは正確にわからなくて当然です。「わからないから考えられない、言語化できない」のではなく、「こういう仕事と理解していて、このように貢献したい」と自分なりの考えを伝えられれば、主体性のアピールになりますよ。
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経験・志望職種別! 自己PRで主体性を伝える例文9選
自己PRで主体性を伝える方法が理解できても、実際に内容を書こうとする筆が進まず悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。自分が書いた内容が正しいのかわからず、不安に思ってしまう人もいるかと思います。
ここでは、自己PRで主体性を伝える例文を経験や職業に合わせて9つ解説します。自分の記載したい内容と似たものを選び、ぜひ参考にしてください。
経験別の主体性の自己PR例文4選
自己PRで主体性をアピールするときのエピソードは、アルバイトやサークルなどさまざまな内容を利用できます。学生時代に得た経験を思い返して、当てはまるエピソードがないか考えましょう。
学生時代のエピソードを思い返す場合は、自分が何に力をいれていたかを考えるのがおすすめです。多くの時間をかけたり努力したりした経験は、選考時に内容を深掘りされても答えやすく、自身の助けとなってくれます。
ここでは、自己PRで主体性を伝える例文を経験別に4つ解説します。特定の経験をもとに書き始めたいと考える人は、ぜひ参考にしてください。
例文①アルバイト
アルバイト経験の例文
私の強みは、主体性を持って問題を考え、解決のために行動できることです。
私は学生時代にアルバイトで飲食店に勤めていて、バイトリーダーを任されていました。学生が多い店舗だったため、一人ひとりの接客の細かさが違い、接客の質を担保できないことが問題だと感じていました。
そこで、私はほかのアルバイトのスタッフにどのようにしたらやる気が出るかをヒアリングしてノートにまとめ、スタッフ全員が見やすい位置に配置しました。その結果、多くのスタッフが疑問に思っていた箇所を解消でき、スタッフの接客の質が一定となり、店舗にも貢献できました。
この経験から、一人ひとりの意見を聞いて行動することの大切さや、自分から行動することの大切さを学びました。
貴社に入社させていただいた際はこの経験を活かし、顧客の悩みに寄り添った提案をして、貴社に貢献いたします。
- バイトリーダーなど上の立場に立った経験がないため、主体性を発揮できた場面が思い当たりません……。
リーダーでなくても主体性はアピールできる
主体性を発揮できるのはリーダーに限ったことではありません。学内のゼミやサークル活動、アルバイトなどの中でそれぞれの立場で考え工夫して行動したことがあるはずです。
私も学生の皆さんから「リーダーとしての活動経験がないのでエントリーシートに何も書けません」といった相談をよく受けます。しかし、今までやってきたことを掘り起こしていくと誰にでも何か見つかるものです。
自分で「このようにしたら良くなるのでは?」と考えて行動してみた経験など、小さいことでも良いので探してみましょう。
自分だけで考えているのではなく、周囲の人たちにも聞いてみてください。自分では意識していなかったことでも、周囲が評価してくれていて意外に感じることもあるはずです
アルバイト経験を採用担当者に伝える場合は、企業で活躍するイメージを伝えやすいのが魅力です。下記の記事ではアルバイト経験を自己PRに盛り込むとき重要なことを解説しているため、目を通しておきましょう。
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例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
アルバイト経験の自己PRは、かなり効果的です。入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。アルバイト経験の自己PRの構成や、作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。例文10選も紹介するので、アルバイト経験を魅力的に伝え、内定を掴みましょう。
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例文②サークル
サークル経験の例文
私の強みは、主体性を持って目的の設定や行動ができることです。
私は学生時代にダンス部に所属していて、副部長を勤めていました。部ではあるものの大会がないと出席率が低く、チームのモチベーションが低いことが問題と感じていました。
そのため、部員全員にどのようにしたらモチベーションが高まるかヒアリングしたところ、発表する場があればやる気が出るという意見が多かったため、軽音部や演劇サークルと合同で発表会を企画しました。
発表会という具体的な期限を自分達で定めたため、全員で目的意識を持って取り組めたと考えています。発表会は外部の人も観賞できるようにしたため、大盛況でした。
私はこの経験から、目的意識を持って行動すれば周りを動かすことができ、チームとしての目標達成も可能になることを知りました。
貴社に入社させていただいた際も、チームの士気を高めるために自分が何をできるか考え、行動していきたいと考えています。
部員を動かすために自ら考えて行動したのですね。
このエピソードから伝わる事実に加え、副部長の役割として淡々とヒアリングや企画をおこなったのか、また、周囲との関係や自分自身がどのくらいの熱量を持って取り組んだのかが書いてあるとさらに良くなります。
自己PRで部活動をアピールする場合には、経験から何を学んだのか伝えることが重要です。下記の記事では部活動経験を自己PRにするときの例文や、回答方法を詳しく解説しています。
部活動の自己PR
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
部活動で学んだこと
例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
例文③ゼミ
ゼミ経験の例文
私の強みは、主体性を持って目的を定め、それに向かって努力できることです。
私はゼミで国際コミュニケーションを学んでいました。半年後に海外の学生と交流会を設けることになりましたが、当時はTOEICの点数が350点だったため、2カ月後のTOEICの試験で600点獲得を目標に勉強を始めました。
まずは自身の苦手としている部分を洗い出し、重点的に勉強しました。試験が近くなってからは時間や環境も整えて模擬試験もおこなったことで、結果として目標である600点を取得できました。
この経験から、具体的な点数や期間を定めて努力することでハードルの高い目標も必ず達成できることを学びました。
貴社に入社させていただいた際も、具体的な目標を定め、それに向かって努力できる販売員になりたいと考えています。
自己PRでゼミの経験を伝える場合は、事前に自己分析をおこなっておくとさらに深い内容で記載できます。自己分析の詳しいやり方やゼミ経験を自己紹介に記載する方法は下記の記事で解説しているため、併せて確認しておきましょう。
自己分析の基本
自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
自己PRでゼミ経験を伝えるコツ
自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説
例文④インターンシップ
インターンシップ経験の例文
私の強みは、主体性を持って行動でき、自分の役割を果たそうと努力できることです。
私は学生時代にインターンシップに参加して、グループディスカッションをおこないました。意見を出していない人が出ないよう、一人ひとり順番に意見を求めることで、全員の意見を取り入れた内容の発表ができました。
発表前に内容の意図がずれていないかを全員で確認し、自分から発表者に立候補した結果、社員から「非常にわかりやすいプレゼンテーションで素晴らしかった」とコメントをいただくことができました。
この経験から、全員の意見を取りまとめつつ自分から進んで行動することが自分には向いているのだとわかりました。
貴社に入社させていただいた際もこの経験を活かし、自分から行動できる人材になりたいと思っています。
インターンシップというと、初めて会った人達と一緒にグループワークをおこなった話が多くなるかもしれません。
その場合、自分のことばかりでなく周りの人を配慮する気持ちや、グループ全体を考えた行動を伝えると主体性を有効にアピールできると考えます。
就職活動でインターンシップの必要性がわからない人は、下記の記事を参考にするとインターンシップへ参加する意義が理解できます。選考突破に向けたインターンシップの自己PRの書き方も参考にしましょう。
インターンの意味
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
インターン選考の自己PR
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
また、自己PRにインターンの経験を書きたくても、書ける内容がなく悩む人もいるのではないでしょうか。短期インターンであれば今からでも自己PRに役立つ経験が手に入る可能性があります。下記の記事では、短期インターンの選び方を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事
短期インターンのメリットとは? 後悔しない選び方も解説
短期間のみ実施される短期インターン。長期インターンとはプログラム内容や参加する目的などが異なります。この記事ではキャリアコンサルタントが、短期インターンの内容や長期インターンとの違い、選考対策などを解説しています。
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5つの職業に合わせた主体性の自己PR例文5選
目指す職業によっても、主体性を自己PRにするとき伝えるべき内容は異なります。どの仕事でも主体性は必要ですが、職業によって求められる内容は変わるため、希望職種に合わせたアピールをすることが重要です。
職業に合わせた主体性を伝えられなければ、企業からは求める人物像から遠いと考えられ、選考突破できる可能性が低くなってしまう可能性もあるのです。
ここからは、主体性を自己PRで伝えるときの例文を職業別に5つ解説します。自身の目指す職業に近い内容に目を通し、書き方の参考にしてください。
例文⑤事務職
事務職
私の強みは主体性を持って問題解決策を考え、チームのために貢献できる点です。
私は学生時代にアルバイトで居酒屋に勤めていました。回転数が大切な店舗だったため、帰宅する顧客のテーブルの片付けや次の顧客を案内する効率に課題を感じていました。
スタッフがばらばらに動いていると一部の席に誰もいない時間ができてしまうため、テーブルごとに担当を作ることを提案しました。実際に担当するテーブル数はそれぞれの意見で負担がない数にしたことで、効率良く片付けや案内、配膳までできるようになり、顧客にも感謝されました。
私はこの経験から、一つのことを改善すれば、従業員の不満だけでなく顧客満足度にもつながると学びました。
貴社に入社した際もこの経験を活かし、自部署や他部署、外部企業との連携といったコミュニケーションに役立てたいと考えています。
- 事務職はすでにやるべき作業が決まっていて自分で考える場面は少ないように思いますが、主体性をどのように活かせるとアピールするのが良いでしょうか?
事務職だからこそ主体性が武器になることもある
やるべきことが決まっているからこそ、それにきっちりと取り組んだうえでの創意工夫を企業は求めています。
「前例にとらわれず新しい目で業務を見直し効率化を図る」「営業職やお客さまからの要望をくみ上げてより良い仕組みを考える」など事務職と総合職の垣根を越えて、できることはどんどん挑戦していく姿勢を表現することが何よりのアピールとなります。
事務職は目指す人が多いことから、ほかの学生と差別化しなければ採用担当者の印象に残ることは難しくなります。下記の記事では事務職の仕事内容や自己PRで他者と差別化を図る方法を解説しているため、書き始める前に目を通すと安心です。
事務職
事務職の仕事内容が丸わかり! 必要なスキルや就職のコツも
事務職の自己PR
例文17選|事務職の自己PRで差別化するなら4要素を盛り込もう
例文⑥営業職
営業職
私の強みは、主体性を持って目的を設定し、達成に至るまでの工夫を自分の頭で考え努力を積み上げられることです。
私は学生時代にアルバイトでアパレル店舗に勤めていました。学生にはノルマがない店舗だったため、自分で目標を設定して売り上げへの貢献を意識していました。
特に平日ではなく土日に出勤する場合は、声掛けの人数や一人当たりの客単価、一日の総売り上げ目標を設定し、達成できない日はなぜ達成できなかったのかをノートにまとめるようにしていました。
結果的に、同じブランド内で働く学生スタッフのなかで一番の売り上げを達成し、本部の方に直接ほめていただくことができました。私はこの経験から、自分で目標を設定しそれに向かって努力する大切さを学びました。
貴社に入社させていただいた際も、与えられたノルマだけでなく、自分自身で新しい目標を設定し、貢献できる人材になりたいと考えています。
具体的なエピソードで主体性を裏付けている点や目標設定と達成プロセスを丁寧に説明している点が良いですね。
一方で、導入部分をもう少し簡潔にまとめると読みやすくなります。さらに、売り上げや目標達成率といった成果の具体的な数値を示すとよりアピールにつながります。
営業職を目指すのであれば、併せて志望動機の書き方も理解しておくと、履歴書作成がスムーズに進みます。下記の記事では営業の種類ごとのアピールポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
営業職の志望動機では、仕事内容を理解したうえで、採用メリットまで伝えることが重要です。営業職の種類や仕事の流れ、求められる力を理解しましょう。この記事では志望動機の書き方や採用担当者を惹きつけるコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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例文⑦サービス業
サービス業
私の強みは、課題解決に向けた手段を自ら提案するなど、主体性を持って自分で考え努力できることです。
私は学生時代に飲食店でアルバイトをしていました。店舗は大型商業施設に入っていたため、自店舗以外にも多くの飲食店があり、顧客に魅力を感じてもらえなければ入ってもらえませんでした。
そのため、私は店長に許可を取り、呼び込みを担当しました。一日に10名を自身の呼び込みで入店につなげるということを目標とし、顧客が足を止めたワードをメモに取るようにしました。
結果的に、客足が遠のく15時台の来店率を30%アップさせることができました。この経験から、自分で考えた目的を達成するために努力を続けることで成果につながり、このことが自分にとっても喜びや楽しさになると実感しました。
貴社に入社させていただいた際もこの経験を活かし、顧客を増やすアイデアを自分で考えられる人材になるよう努力したいと考えています。
自ら店長に許可を取り、呼び込みの工夫をしながら店舗に貢献したのですね。
サービス業にもいろいろな仕事がありますが、この強みを顧客増加の場面で活かしたいとしたら、顧客の役に立つことを意識できるということにも触れてあるとさらに良くなります。
接客業経験をテーマに自己PRを作るときは、手順を踏まえて作成しましょう。下記の記事では強み別の例文も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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接客業経験で自己PRを作成する5ステップ|強み別10例文付き
接客業経験で自己PRを作成する手順を解説しています。接客業経験で培われる強みを活用した自己PRの例文を掲載しているので、ぜひ参考にしてください。また、NG例文も合わせて紹介しています。
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例文⑧企画職
企画職
私の強みは主体性を持って目標を定め、それに向けて道筋を立てられることです。
私は学生時代に趣味でハンドメイドをおこなっていて、製作した商品はフリマアプリで販売していました。販売数を増やしたいと考えたため、人気があるほかのハンドメイド作家の作品をSNSで勉強し、色使いやパーツの使い方を自身の創作活動の参考にしました。
また、購入後の顧客に商品の良かった点や改善点のヒアリングをおこなった結果、販売数が20%増加しました。この経験から、目標に向けて努力すると結果がついてくることを学びました。
貴社に入社させていただいた際には、この経験を活かし、顧客が求める製品開発をおこなっていきたいと考えています。
- 趣味の話で主体性をアピールするときのポイントや注意点はありますか?
趣味から得た主体性と仕事をリンクさせるのがポイント
趣味の話で主体性をアピールするときは、まず具体的な活動内容を示し、自ら考え行動したエピソードを伝えることが大切です。
その活動を通じて得た成果や学びを明確にし、仕事にも活かせることを示しましょう。また趣味での主体性が、仕事でどう役立つかを明確に結びつけることで説得力が増します。
注意点としては、趣味が仕事と直接関係なくても、ビジネスマインドを持って行動した点を強調し、個人的な話に偏らないようにすることです。趣味の話が単なるエピソード紹介にならないよう、主体性のアピールにつなげましょう。
新卒から企画職を目指す場合は、企画職の仕事内容に理解を深めておきましょう。以下の記事では企画職の仕事内容やマーケティング職との違いを解説しています。
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企画職の仕事や適性を徹底解剖! 新卒が企画職を狙うのはハード?
新しく商品やサービスを企画する「企画職」。人気のある職種ですが、新卒で配属するのは難しいと言われています。しかし、新卒でも企画職として働く方法があります。この記事では企画職の概要や新卒が配属されるための方法などを解説します。
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例文⑨エンジニア職
エンジニア職
私の強みは困難があっても、主体的に解決法を考えられることです。
私は学生時代にアルバイトで喫茶店に勤めていて、ホールスタッフを任されていました。喫茶店は昔ながらの店舗でレジは手動だったので、お金がずれることも多かったです。
そのため、今までは昼と夜だけにおこなっていたレジ金のチェックを夕方にも増やし、かつそれぞれの小銭や札数を記録に残すことにしました。
その結果、ずれやすいのは小銭だと判明したため、顧客からお金を受け取るときとお渡しするときは小銭をトレイのうえに広げ、一緒に目視でチェックしてもらうルールを定めました。結果的に、レジ金のずれが減り業務の負担が軽くなりました。
この経験から、当たり前のように起きてしまうと考えられていたミスも、チェック方法を工夫すれば改善できると学びました。
貴社に入社させていただいた際はこの経験を活かし、PDCAサイクルを回して質の高い技術開発に取り組みたいと思っています。
エンジニアという仕事もチームで協力することが大切です。そのため、人との関わり方が伝わると良いでしょう。この例文では店長に相談をし、ほかの従業員を巻きこんで行った点を伝えているのが素晴らしいです。
また、どのような思いからこの問題に取り組もうと考えたのかが書かれているとさらに良いでしょう。企業側は、事実よりもその人物の事を知りたいと思っているからです。
一言でエンジニアといっても仕事内容は多岐にわたるため、最適な自己PRを書くためにはほかのエンジニア職との違いを理解しておく必要があります。下記の記事ではエンジニア職の仕事を種類別に解説しているため、参考にしてください。
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エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
エンジニアとは技術者を指す言葉ですが、その中でも注目されているITエンジニア。その種類は多種多様でエンジニアを目指すのであれば、まずは自分に合った職種を見つけるところから始めるのが大切です。12種類のエンジニアの仕事内容からなり方まで解説していきます。
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就活のプロが解説! 採用担当者に刺さる自己PRでの主体性のポイント
ここまでで、主体性を自己PRでアピールする方法について学んできましたが、自分が作成した自己PRが採用担当者にどのように評価されるのか不安に思う人もいるのではないでしょうか。企業によって求める主体性には違いがあるからこそ、ミスマッチが生じないよう適切な内容で書く必要があります。
そこで以下では、キャリアコンサルタントの郡山さんに採用担当者に刺さる自己PRでの主体性を書くポイントを解説してもらいます。作成した自己PRと見比べてみて、直せる部分がないかチェックしましょう。
アドバイザーコメント
郡山 かおり
プロフィールを見る主体性の自己PRは「体験」と「成果」をリアルに伝えよう
大学生の自己PRを添削していると、「これはどういうこと?」「なぜそういえるの?」「そのときはどんな問題があって何に取り組み、どんな結果が得られたの?」と質問しながら文章を組み立てることがあります。
自己PRを通して活躍する印象を与えるために大切なポイントは、具体的な体験と明確な成果です。単に「主体性があります」というのではなく、たとえば「アルバイト先で業務改善を提案し、待ち時間を15%短縮させることに成功した」など、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
自分で問題を見つけ、解決に向けて行動し、成果を上げたことを伝えることで採用担当者にあなたの強みが正しく伝わります。
入社後の活躍イメージと結び付けるのがポイント
さらに重要なのは「仕事にどう活かすか」の視点です。大学生活で培った主体性が、入社後にどう役立つかを具体的に述べましょう。
たとえば「この経験を通して、プロジェクトをリードし、チームに対して貢献できる自信があります」といった表現で、未来の活躍する姿を採用担当者にイメージさせることができれば、内定に近付くはずです。
安易に伝えると逆効果! 主体性の自己PRで押さえるべき注意点
企業が主体性のある学生を求めているからといって、自己PRで安易に主体性を強みとするのはおすすめできません。主体性は伝え方によってはマイナスに働いてしまうからです。
ここでは、主体性の自己PRで押さえるべき注意点を解説します。自分の作成した自己PRが当てはまっていないかを確認し、問題があれば直しましょう。
伝え方を間違えると自己中心的な印象を与える可能性がある
主体的に考え行動することは大切ですが、周囲よりも自分の意見を優先したエピソードになってしまうと、自己中心的な印象を与えてしまう可能性があります。
会社は組織で動いていく必要があるため、自己中心的な社員がいると、まとまりがなくなるため企業としては扱いにくい存在になってしまうのです。
たとえば、アルバイトスタッフ間の連携が上手くいく取り組みを考えたエピソードを伝えるときに、「周りの意見を取り入れず自分勝手に行動した」というニュアンスの伝え方をしてしまうと、周囲からは反感を買う可能性があるのです。
目的達成に必要な事柄であっても、周囲に負担をかけない範囲で考えなければなりません。主体性をアピールするときは、自身の考えた行動は周囲にも評価してもらっているという点を併せて伝えましょう。
- 主体性がある人と自己中心的な人の一番の違いは何ですか?
周囲と協調できる人が主体性が高い人
主体性がある人と自己中心的な人の一番の違いは、自分の利益を考えて行動する人なのか、周囲の人や会社全体を考えて行動する人なのかだと思います。
周囲の人や会社全体のことを考えるためには広い視野が必要で、自分の知らないことを学ぶ必要もあるでしょう。
主体性がある人は、そのような努力を苦痛に感じることなく、むしろ前向きに取り組める人だと思います。だからこそ成長スピードも早くなり、周囲から信頼もされるのです。
似た言葉との差異をはっきりさせないと齟齬が生まれることがある
自己PRで主体性を伝えるときには、似ている言葉との違いを理解しておかないと、企業が求める人物像からズレた自己PRを作成してしまう可能性があります。
たとえば、自主性は主体性とは異なり、ほかの誰かが決めた目標をただおこなうだけという意味でとらえられることがあります。
自己PRでも目標を設定したのは自分ではないと伝われば、自分の頭で目的や行動を考えられないと採用担当者に思われてしまう可能性があるのです。
このように似た言葉との違いを理解しておかないと、せっかく作成した自己PRの内容がうまく活かせず、選考突破が難しくなってしまいます。
主体性があるというアピールポイントを適切に伝えるためにも、言葉の意味を曖昧に伝えていないかどうかをきちんと見直ししましょう。
自己PRで主体性を伝える際は、個人の成果だけでなくチームへの貢献も強調し、協調性を示しましょう。
これにより、主体性が自分勝手ではなく、チームを導く力であることをアピールできます。
説得力のあるエピソードを! 自己PRで主体性で使える言い換え表現4選
自己PRで主体性で使える言い換え表現4選
- チャレンジ精神がある
- 目的意識を持って行動できる
- 責任感が強い
- 問題解決能力が高い
自己PRで主体性を伝えることを考えたら、ほかの言い方に変換できないかも考えてみましょう。企業は確かに主体性のある学生を求めていますが、主体性は伝え方次第でマイナスに働いてしまう恐れもあります。
ここでは、自己PRで主体性を伝えるときに使える言い換え表現を4つ紹介します。自分が記載したかった内容に合わせて、適切な表現を選びましょう。
①チャレンジ精神がある
目的を自ら設定した点を主体性の自己PRとしてアピールしたい場合は、チャレンジ精神があると言い換えるのがおすすめです。チャレンジ精神とは、物事に積極的に取り組み、挑戦する気持ちや態度があることを指します。
そのため、チャレンジ精神を持っているという切り口で主体性をアピールできれば、自分で課題や目標を見すえる能力があると判断され、採用担当者からも高評価を得られる可能性があります。
チャレンジ精神を求める人物像に掲げる企業はたくさんあります。
前例踏襲や現状維持ではなく、変えること・変わることを恐れず新しいことに取り組んでみたいという前向きな気持ちは好印象です。そのような気持ちで実際に行動した事例を伝えれば、主体性があることの説得力が増します。
自己PRでチャレンジ精神をアピールするときは、以下の記事で解説している4つのコツを意識しましょう。チャレンジ精神を自己PRで伝える構成も解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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②目的意識を持って行動できる
主体性には、目的を定めた後達成に向けての行動を自ら進めていくという意味があります。そのため、目的意識を持って行動できる点は、主体性の言い換えとして使用できます。
企業が成長するためには、目的に向けて努力できる人材が欠かせません。企業から見ると、目的へ向けて努力するモチベーションを持っている社員は、仕事にも精力的に取り組んでくれる印象があります。
そのため、主体性を言い換えるときに目的意識を持って行動できる点をアピールできると、入社後も企業が成長するために必要な努力ができるというポイントを伝えられます。
- 目的意識の高さをアピールするコツや、エピソードの選び方はありますか?
数値を使って困難の過程と成果を具体的に伝えるのがコツ
目的意識の高さをアピールするには、まず具体的な目標設定とその達成のために取った行動を伝えましょう。
たとえば、大学のプロジェクトで「売上を20%向上させる」と設定し、市場調査や戦略の提案をおこなった経験などです。成果を具体的な数値や評価で示し、目標達成の過程で得た学びや成長もアピールしましょう。
エピソード選びでは、成功だけでなく困難を乗り越えた経験を入れることもおすすめします。これにより、目的に対する強い意欲と実行力を伝えることができます
③責任感が強い
主体性には目的を自身で設定し、達成に向けて責任を持って努力していくという意味もあります。責任感が強い人であれば、主体性の言い換えとしてその部分を主張するのもおすすめです。
責任感は仕事をするうえで重要であり、仕事に責任を持って取り組めない人では企業も安心して業務を任せられません。責任感を効果的にアピールできれば、仕事に対して真摯に向き合える人材だと理解してもらえる可能性が高まります。
ただし、責任感を自己PRで使用する場合は、主体性と同じように注意するべきポイントがあります。こちらの記事では失敗例も踏まえて解説しているため、確認しておきましょう。
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責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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④問題解決能力が高い
自己PRで問題解決能力をアピールすると、主体性を持っている人材だと判断してもらえる可能性が高まります。目標を達成するまでに何かしらの課題が出るケースは多いため、問題解決能力はトラブルが起きたときに必須の能力です。
問題解決能力に関するエピソードを伝えられれば、努力している途中に困難があっても諦めない人材だとアピールしやすくなります。企業からも入社後にトラブルが起きても解決法を考えられると判断されやすくなるでしょう。
アドバイザーコメント
佐藤 恭子
プロフィールを見る周囲を積極的に頼って問題に立ち向かう人は主体性に優れている
「主体性に優れている学生」の特徴というと、物事から逃げずに取り組んでみる人が多いと感じています。
また、周囲にあるツールを上手に使っている印象があります。周囲にあるツールとは何かというと、大学であれば学内のさまざまな施設、窓口や先生などです。
学内の施設や窓口などは、学生のためを考えて学生が使いやすく工夫されていて、職員は学生のために協力をしたいという思いで仕事をしています。
それらを上手く使い、巻き込むことができればさまざまなことに取り組め、状況の改善もできるでしょう。気になることがあったら諦めるのではなく、まずは周囲に話してみると良いでしょう。
具体性を最大限取り入れることが主体性の自己PRのポイント
また、実際にアピールする際は、「私には主体性があります」と言うだけではイメージができません。
たとえば「周囲を巻き込み状況を改善できる」「自らの考えをもとに行動につなげることができる」「物事に対して当事者意識を持ち改善に取り組むことができる」と伝えると主体性の中身に具体性が増します。
自分が取った行動を言葉に変えることでうまく自己PRできると思います。
今はまだ問題解決能力に自信がなくても、その場では諦めず解決方法を考える癖をつけましょう。こちらの記事では問題解決能力を身に付ける4つの手順を詳しく解説しているため、ぜひ目を通してください。
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今からでも間に合う! 自己PRで主体性のエピソードがないときの対策
自己PRで主体性のエピソードがないときの対策
- 期限や数値の目標を決めて行動する
- 他者に聞く前に自分で考えて動いてみる
- 失敗よりもチャレンジした事実に着目する
- 主体性の高い人を見本にする
自己PRで主体性をアピールしたいと考えても、思い浮かぶエピソードがないと自己PRが作成できませんよね。主体性を持った学生は企業にとって魅力的な存在のため、もし思い浮かばない人は、今から主体性をアピールできる経験を積むのも一つの手です。
この章では、自己PRで主体性のエピソードがないときの解決策を4つ解説します。今からでも間に合う内容になっているため、ぜひ行動に移しましょう。
期限や数値の目標を決めて行動する
目標を立てるときは、漠然とした内容ではなく、期限や数値を決めた内容にしましょう。たとえば「いつか資格を取得しよう」ではなく、「3カ月後の試験で資格を取得する」などです。
期限を定めることで達成までにおこなうべき努力の道筋が明確になり、行動に移しやすくなります。選考までに期間がない場合は、ダイエットや試験が近い資格など短い期間で達成できる内容にするのもおすすめです。
具体的な期限の決め方に悩む場合は、資格試験であれば、独学で取得するのにかかる時間をインターネットで調べて、まず試験の日を決定しましょう。無理なく達成できる期限や数値であれば、途中で挫折せずに努力できる可能性が高まります。
他者に聞く前に自分で考えて動いてみる
困難や疑問点が出てきた場合でも、すぐに他者へ頼るのではなく、自分で解決法を考え行動に移してみましょう。この方法は選考までに期間がなくてもできるため、今日からでも実践可能です。
疑問点や困難が起きた時、他者へ相談すればすぐに解決ができますが、自分で解決法を考えたわけではないため、問題解決能力が身に付かないというデメリットがあります。
自分で考えた方法がたとえ正解ではなくても、実際に行動を起こしたという経験があれば主体性を持って取り組んだとアピールできます。
自身で解決する能力を磨いていけば、企業にとっても魅力的な人材になり得るので、他者に頼る前にまずは自分で考えるよう心掛けてみてください。
- 自分で考えて行動して失敗したらと思うと、一歩踏み出せません……。何か良い方法や考え方はありませんか?
失敗することも主体性のエピソードの一部となる
大事なのは自分で考えて行動を始めることであり、結果として失敗しても「失敗例が一つわかった」ととらえれば良いのです。
今はまだ取り組んでいる途中で結果が出ていなくても大丈夫です。簡単にあきらめずに試行錯誤したという過程も含めて、主体性があることの証明になります。
社会に出ると、テストの点数のようにはっきりと結果がわかるものばかりではなく、「今期はダメだったけれど、来期の案件として引き続き追いかける」というようなこともたくさんあります。
「うまくいくか、いかないか」を心配するのではなく、まず一つのやり方を試してみることを考えてみてはいかがでしょうか。
失敗よりもチャレンジした事実に着目する
実際に主体性を持って取り組んだ後は、上手くいかなかった場合でもチャレンジした事実に着目しましょう。主体性を身に付けるために行動をし始めたという点が重要です。
結果として上手くいかなかったとしても、主体性を持って行動できれば次は成功できる可能性が高まります。主体性を身に付けるには、目的達成に向けて行動をし続けることが大切なのです。
また、実際に自分で目的を見すえ行動を起こせたという点をアピールできれば、企業から見て十分に主体性を持った学生に見えるはずです。もし失敗した経験をアピールする場合は、学んだことも併せて伝えられると、より魅力的な自己PRになります。
主体性の高い人を見本にする
自分の周りに主体性の高い人がいれば、目的の立て方や行動の見本にするのも有効です。
たとえば、主体性の高い人がどのように目標を設定し、達成に向けた努力をしているのか、本人に聞いたり書籍を参考にしたりして調べましょう。実際の手順を理解できれば、主体性を持って行動しやすくなります。
主体性の高い人は、身近な人でも有名人でも構いません。ただ、身近な人であれば実際の経験を聞きやすく、上手くいかないときに相談しやすいというメリットがあります。
また、主体性の高い人からスキルを学ぼうとした経験も、見方を変えれば主体的な行動といえます。自身が成長するために考え行動した結果のため、誰かに言われたわけではありませんよね。実際に主体性の高い人を真似して目的を達成できれば、達成までの道のりが明確になり、主体性が身に付きます。
学内でもアルバイト先でも、問題意識を持って物事に取り組んでいる人を探してみてください。
言われたことをただやるのではなく、自分の考えがあって行動に移せている人です。そのような人を見つけたら、一緒に取り組んでみたり、考え方を真似してみたりすると良いかもしれませんね。
主体性の自己PRの伝え方をマスターして志望企業の選考突破につなげよう!
自己PRで主体性を伝えると、自分で考え行動できる人材だとアピールできます。しかし、主体性は伝え方によってはマイナスな印象に働く可能性もあり、アピールするエピソードを選ぶときは注意が必要です。
自己PRで主体性を伝えるときは、言い換え表現を利用して主張に具体性を持たせましょう。主体性を適切な内容で伝えられれば、採用担当者に自身の魅力を理解してもらいやすくなります。
自分の主体性が一番に伝わる方法を探って、志望企業の選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る主体性はどの時代にも求められる重要なビジネススキル
企業の求める人物像には、「主体的」「挑戦心」といったキーワードが多く挙げられています。どの企業も今まで通りのビジネスで良しとしているのではなく、時代の変化に対応し、顧客に選ばれるためにより良い商品やサービスを常に提供していきたいと考えているからです。
そういう環境の中では、言われたことをきっちりこなすことはもとより、「言われなくても自分で仕事を探す」「やれることは何か考える」「一人でできないことは周りを巻き込んで動かしていく」ということが求められています。
身近な経験の中から「主体性の種」を見つけよう
こう聞くと、何かすごいことを成し遂げた経験がないと評価されないのではと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
サークルや学園祭実行委員の活動のなかで、「去年までのやり方を少し改善してみた」「アルバイトで最初に指示されたことができるようになったら、先輩の仕事を自分からやらせてほしいと引き受けてみた」「ゼミで課題図書を読むだけでなく、外部のセミナーや勉強会に出席してみた」といったささいな行動で良いのです。
受け身ではなく、自分で考えて動いた経験が一度でもあるならば、ぜひ主体性としてアピールしてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細Office KAORI代表/キャリアコンサルタント
Kaori Koriyama〇キャリアアドバイザーとして高校での進学・就労支援、理系大学や専門学校での就職活動支援に従事。就活マナーやメンタルヘルスに関する講座を実施。新入社員研修や自治体研修も担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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