この記事のまとめ
- 得意なことが簡単に見つかる10の方法を解説
- 得意なことを仕事にすればやりがいを強く実感できる
- 3ステップで得意なことを活かせる仕事が見つかる
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
「得意なことを仕事にしたい」と思っても、自分がどんなことが得意なのかが思い浮かばずに悩んでいる人も多いでしょう。
しかし、得意なことがない人はいません。じっくりと自分と向き合えば、自分の得意なことが必ず見えてきます。
この記事では、得意なことを見つけるための10の方法を、キャリアアドバイザーの渡部さん、若林さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ解説します。「得意なことがわからない……」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
就活対策で必ず使ってほしい厳選ツールランキング
得意なことが見つかれば「自分に合った仕事」が明確になる!
どんな人でも、得意なことは必ずあるもの。そのため、「得意なことがない……」と悩んでいる人は、単に自分の得意なことに気が付いていないだけの可能性が高いです。
この記事では、得意なことを見つけるための10の方法を解説したうえで、得意なことから「自分に合った仕事」を見つける3ステップを解説します。得意なことが明確になれば、自分の得意を活かせる仕事を見つけやすくなりますよ。
得意なことがなくて悩んでいる人や、得意なことを仕事にしたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
そもそも「得意なこと」とは?
一般的に、「得意なこと」とは、ほかの人よりも優れていることや周りから評価されることを指します。
得意なことは、特別な才能やスキルである必要はありません。あくまでも、自分が得意と思えることです。
また、面接でよく聞かれる「特技」は、「得意なこと」と同じ意味として捉えて問題ありません。
特技は履歴書でも記入する欄があります。以下の記事では履歴書の特技欄の記入方法を解説しているので参考にしてみてください。
履歴書の特技で人事の興味を惹く書き方|ない場合の対処法も解説
長所との違い
就活において、得意なことと長所はよく聞かれるテーマです。両者の意味は似ていますが、少し異なります。長所とは、その人の優れている性質のことを指します。
得意なことは、長所としても捉えられます。たとえば、得意なことが「初対面の人と話すこと」ならそれは長所ともいえますよね。
しかし、長所は得意なことだけとは限りません。なぜなら、 「前向き」 「思いやりがある」 などといった性質は、得意なことではなく、長所にだけ当てはまるからです。
得意なことと長所の違い
- 得意なこと:ほかの人よりも優れていること
- 長所:自分自身の優れている性質
「得意なこと」は、仕事選びで自分とマッチ度が高いものを選定する時、応募書類や面接で自己アピールするときなどの「軸」につながります。
早い段階で明確に言語化しておくことが大切です。
得意なことがわからない時は、自己分析ツールを活用してください
得意なことが見つからない時は、自己分析をするのが、得意なことを見つける近道です。ただ、自己分析と言ってもやり方がわかりませんよね
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自己分析が完了し、あなたの強み・弱みを正確に把握できます。
自己分析ツールを活用して効率的に自己分析を終わらせ、あなたの強み・弱みを正確に把握しましょう。
・自己分析のやり方がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
面接で得意なことを聞く目的
面接で得意なことを聞く目的
- 得意なことの内容や取り組みから人柄を把握するため
- 答えやすい質問のためアイスブレイクの場合もある
「得意なこと」は面接でよく聞かれる質問の一つ。では、そもそも面接で得意なことを聞く目的は何なのでしょうか。
ここでは、面接官が得意なことを聞く目的を解説します。採用担当者が得意なことについて質問する目的がわかれば、「どのような得意なことを答えれば良いか」が明確になるので回答の準備がしやすくなります。
得意なことの内容や取り組みから人柄を把握するため
採用担当者は限られた面接時間の中で、応募者を評価する必要があります。しかし、応募者の普段の人柄は、面接のような厳かな場ではなかなか出ないため、なんとか人柄を把握したいと考えます。
「得意なこと」はプライベートな部分に直結することも多いため、その人の人柄や性格が表れやすい質問です。そのため、面接官は得意なことを質問することで、応募者の人柄やプライベートな部分を推測しようとするのです。
得意なことから人柄やプライベートな部分を推測する例
- お金の管理が得意→マメな性格そう・計画的な性格そう
- ランニングが得意→体力がありそう・忍耐力がありそう
「得意なこと」は「強み」などの違う言葉で聞かれることもあります。
普通は苦手なことより話しやすく、積極的に自分のことを話してくれるため関連の質問をしやすい傾向にあります。またそれが得意になる過程から、行動特性を知る手がかりにもなります。
答えやすい質問のためアイスブレイクの場合もある
得意なことに関する質問は、志望動機や自己PRなどと比較すると気軽に答えやすいため、学生の緊張を解くためのアイスブレイクとして質問されることもあります。
また、得意なことに関するネタは会話が弾みやすいので、採用担当者が応募者の自己開示を図るために質問するケースもあります。
「得意なことがない……」と思ってしまう3つの理由
「得意なことがない……」と思ってしまう3つの理由
- 他人と比較している
- 得意なことに対する理想が高い
- 得意なことに気づいていない
得意なことは誰にでもあるものと解説しましたが、それでも得意なことが見つからずに悩んでいる人は多いでしょう。
ではそもそもなぜ、「得意なことがない……」と思ってしまうのでしょうか。ここでは、得意なことがないと思ってしまう3つの理由を解説するので、自分と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
①他人と比較している
周りの人を見ていると、自分が持っていないスキルや、自分より優れている部分に注目してしまいがちです。
他人と自分を比較することで劣等感が生まれてしまうので、自分の優れているところや得意なことが見えなくなってしまうのです。
あなたにはあなたにしかない得意なことが必ずあります。そのため、他人と自分を比較しないことが大切です。
②得意なことに対する理想が高い
得意なことは誰にでもあります。もし、「自分には得意なことがない……」と思っている人は、得意なことに対する理想が高いのかもしれません。
得意なことに対する理想が高い人は、「得意なこととは一定レベルまで極めたものでないといけない」と自らハードルを上げてしまっている可能性が考えられます。
自分の中で周りよりも少しでも優れていると感じる部分があれば、得意なことと捉えても問題ありませんよ。
- 得意なことが思い浮かびません……。どのレベルからなら得意なことと言っても良いのでしょうか?
得意なことは自分基準で選んでOK
得意なことというと、資格や実績など目に見えるものがないとダメだと思うかもしれません。しかし、他者からの評価だけが得意の基準ではありませんよ。
たとえば、看護や介護、保育や教育など、人と密に接する仕事なら、人の話を聞くのが得意だと向いていると思います。
「人の話を上手に聞くなんて誰でもできる」と思うかもしれませんが「人の話を聞くのが上手=共感力が高い」ため、誰にでもできるわけではありません。これも立派な得意なことの一つですよ。
③得意なことに気づいていない
得意なことは、やっていても苦にならずに当たり前にできてしまうものです。そのため、得意なことに気づいていないケースも考えられます。
そもそも、自分の得意なことに気づけていないということは、自分のことを深く理解していないということです。得意なことを見つけるためにも、まずは自己分析をじっくりおこなってくださいね。
自己分析の具体的なやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
得意なことがわからない時は
3分で終わる自己分析ツールを活用してください
得意なことが見つからない時は、自己分析をするのが、得意なことを見つける近道です。ただ、自己分析と言ってもやり方がわかりませんよね
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自己分析が完了し、あなたの強み・弱みを正確に把握できます。
自己分析ツールを活用して効率的に自己分析を終わらせ、あなたの強み・弱みを正確に把握しましょう。
・自己分析のやり方がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
得意なことを見つけるための10の方法
得意なことを見つけるための10の方法
就活をしている人の中で、「自分の欠点に目が行きがちで得意なことが思い浮かばない……」という人も多いでしょう。
就活においても人生においても、得意なことを正確に把握することは非常に大切です。「自分の得意なことがわからない……」という人は、これから紹介する10の方法を参考に得意なことを探していきましょう。
①やっていて楽しいことを考える
まずは、やっていて楽しいことを考えてみましょう。やっていて楽しいことは、自然と極めていたりほかの人よりも知識が豊富な場合が多いので、得意なことにつながるケースが多くあります。
たとえば、「掃除が楽しい」なら、整理整頓や掃除のスキルをほかの人よりも持っている可能性が高くなりますよね。
②継続していることがないか考える
日頃から意識的にでも無意識的にでも継続していることがないか、考えてみましょう。ほかの人にとっては難しかったり苦になるようなことでも、自分にとっては楽にこなせることがあればそれが得意なことになります。
たとえば、毎日自炊をする習慣があるなら、まったく自炊しない人と比べたら料理が得意なことであると捉えて良いでしょう。
③こだわりが強いことがないかを考える
「普段の生活の中でこだわりが強いことがないか」を考えることも、得意なことを探すうえでのヒントになります。日頃からこだわっていることは、自然と詳しくなっていたり、自分の強みを発揮しているケースが多くあります。
たとえば、「日頃から家のインテリアにこだわっている」なら、カラーコーディネートやインテリア、整理整頓、などが得意である可能性が考えられますね。
④頼られた経験や何かを教えた経験を思い出す
過去に誰かに頼られたり、何かを教えた経験がないか振り返ってみましょう。頼られたり何かを教えたということは、その分野が周りの人よりも得意なことである可能性が高いです。
もしくは、そもそもあなたが「教えることが得意」である可能性も考えられますね。
⑤夢中になって時間を忘れた経験がないか思い出す
時間を忘れるほど夢中になってのめりこんだことはありませんか。もしあれば、それは得意なことである可能性が考えられます。
時間を忘れて夢中になれることは続けることが苦にならないので、自然と上達しているケースも多くあります。
たとえば、小さい頃に読書に夢中だった人は、自然と語彙力が身に付いていることが多く、周囲と比べて文章を書くことが得意なケースが多くあります。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
・自分にあった仕事を知りたい人
⑥周りの人に褒められたことを思い出す
褒められるということは周りから見て優れている部分なので、得意なことであると考えて良いでしょう。
今までの人生の中で、周りの人に褒められた経験はそのときどきであると思います。両親や友達、先輩や学校の先生など、褒められた経験がないか振り返ってみてください。
⑦自分はできて周りができていなかったことを思い出す
自分は簡単にできたのに、周りの人はできていなかった経験はありませんか。たとえば、家庭科の裁縫の授業で、「周りが苦戦している中で自分だけが先にきれいに完成できた」というエピソードがあるとします。
その場合は、周りにとっては難しいことでもあなたは楽々できたということなので、その時できたことは得意なことである可能性が高くなります。
⑧家族や親しい人に質問してみる
自分自身のことは、案外よくわからないもの。得意なことがなかなか見つからない場合は、他己分析をおこなうことをおすすめします。
他己分析とは?
他人に自分についての質問をすることで、自分の長所や短所を客観的に知ることができる自己分析の手法の一つ。
他己分析をおこなう場合、家族や親しい人などに「自分の得意なことはどういうところか」を質問してみましょう。質問することで、周りから見た客観的な得意なことを知ることができます。
以下の記事で、他己分析のやり方や質問例を詳しく解説しています。これから他己分析をおこなう人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
相手の性格や関係性によって、自分がどのように相手に見えているかが変わります。
そのため、他己分析は誰か一人だけに聞くよりは何人かに聞いてみましょう。そしてたくさん意見がでたものの中から自分がピンときたものをピックアップしてみてください。
⑨キャリアアドバイザーに深掘りしてもらう
「得意なことを自分で探すのが難しい……」と感じる人は、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談して深掘りしてもらうのもおすすめです。
キャリアアドバイザーとの面談は、民間の就職エージェントに登録するとできるようになります。
おすすめの就職エージェント
こちらの就職エージェントを活用すれば、丁寧なヒアリングによって深い自己分析ができるので、得意なことを見つけるきっかけにつながりますよ。
自己分析は独りだけで進めていると主観的な評価に偏ってしまうため、深掘りが難しくなりがちです。
キャリアアドバイザーに相談することで、得意なことを客観的な視点から深掘りでき、マッチ度の高そうな仕事の選定までおこなえます。
⑩新しいことに挑戦してみる
ここまで解説した方法を試しても、自分の得意なことが見つからない人もいるでしょう。これまで、苦手なことばかりやってきて苦労してきたのかもしれませんね。
そのような人は、まだやったことのない新しいことに積極的に挑戦してみることをおすすめします。たとえば、未経験のプログラミングの勉強を始める、新しい楽器に挑戦してみる、未経験のキックボクシング教室に通う、などが挙げられます。
未経験のことは挑戦してみないと得意なのか不得意なのかわかりません。新しいことに挑戦していくうちに、次第に得意なことが見えてきますよ。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る人との何気ない会話から自分の得意なことに気づくことも
「あなたの得意なことは何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられる人は意外と少ないものです。かく言う私も、以前は自分の得意なことが何かがわかりませんでした。
私の場合は、よく一緒に仕事をする知人から、「普通の人は、AとBという物事を知っていても、そこからCという新しいアイデアを生み出すことができない。でも、あなたはそのCを創造できる人だ」と言われたことがありました。
それまでは、皆アイデアなんて簡単にポンポンと思いつくものだと思っていたので、目からウロコでした。このように、何気ない会話から得意なことや新しい自分の魅力に気づくことがあります。
アルバイトをしている人は同僚に自分のことを聞いてみよう
自分のことを聞くときには、家族や親しい友人だけに聞く人が多いのですが、このように一緒に仕事(アルバイト)をしている人に聞くのも有効です。
なぜなら、仕事中の自分はプライベートとは違った一面を見せていて、それはプライベートで仲の良い人たちは知らない部分だからです。
そしてその部分こそ仕事で役立つことも多いので、迷ったときは一緒に働いている人に自分の得意なことを聞いてみましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
得意なことを見つけるメリット
得意なことを見つけるメリット
- 自己肯定感が高まって自信につながる
- 自分の得意なことを活かせる仕事を探せる
得意なことが見つかれば、就活においてだけでなく、人生においても大いに役に立ちます。
ここでは、得意なことを見つけるメリットを解説していくので、人生を充実させるためにも必ず確認しましょう。
自己肯定感が高まって自信につながる
「得意なことが思い浮かばない……」という人は、自分に自信がなく自己肯定感が低い状態であると考えられます。
しかし、得意なことが見つかれば、「自分は〇〇もできる」「××が優れている」と自分に自信を持つことができます。その結果、自己肯定感が高くなっていきます。
就活をするうえでも、人生においても、自己肯定感を高めることは非常に大切です。そのため、就活を機に自分の得意なことをしっかりと把握しておきましょう。
自分の得意なことを活かせる仕事を探せる
自分の得意なことが明確になれば、得意なことを活かせる仕事を探すことができます。
苦手なことを仕事にするよりも、得意なことを仕事にした方が、イキイキと楽しくやりがいを感じながら働くことができます。
この記事の後半で、自分の得意なことから自分に合った仕事を見つける3ステップを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事とは究極的には「誰かにしてあげられるサービス」です。いくらあなたがやりたいことがあっても、あなたがそれを得意でなければ誰もあなたに頼まないですよね。
つまり得意なことは生きるうえでの拠り所であり、他者とのつながりを築くものです。
得意なことを仕事にするメリット
得意なことを仕事にするメリット
- 苦に感じないため仕事がスムーズに進む
- 成果が出やすいためキャリアアップにつながる
- やりがいを実感しながら働ける
得意なことを見つけるメリットに「自分の得意なことを活かせる仕事を探せる」と前述しましたが、では得意なことを仕事にするメリットは何なのでしょうか。
得意なことを仕事にするとさまざまなメリットが得られます。これから、得意なことを仕事にするメリットを解説していくので、必ず目を通しておきましょう。
①苦に感じないため仕事がスムーズに進む
苦手なことを仕事にしてしまうとストレスを感じやすくなって、仕事自体が億劫になってしまったり、仕事がなかなか進まなくて残業がちになってしまう可能性が高くなります。
しかし、得意なことを仕事にすれば、ストレスをそれほど感じることなく業務がスムーズに進むようになるのです。
②成果が出やすいためキャリアアップにつながる
得意なことを仕事にすると、能力を発揮しやすいため、人よりも高いパフォーマンスを出せる可能性が高くなります。
また、得意なことを仕事にして継続すれば、もともと得意だった部分がさらに伸びるので、キャリアアップにもつながります。
- 得意なことを仕事にすると、具体的にどのようなキャリアアップにつながりますか?
昇進して役職についたり待遇の良い企業に転職しやすくなる
キャリアアップにはさまざまな形がありますが、得意なことを突き詰めてより専門性を高めて役職につく、実績が評価されて管理職に昇進する、やりがいがあって待遇のいい企業に転職する、経験を活かして起業するといったものがあります。
得意なことは成長意欲が湧きやすいため、関連度の高い専門スキルを習得したり、資格を取得したりすることも苦になりにくく、苦手を克服するよりも取り組みやすいです。
自己成長のために取り組んだことがそのまま成果につながって社内評価を高めたり、転職などさらなるチャレンジをする際の自己アピールに使えたりするため、キャリアアップしやすくなるでしょう。
まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
・自分にあった仕事を知りたい人
③やりがいを実感しながら働ける
仕事は生活の多くの時間を占めるからこそ、やりがいを持って働きたいですよね。
得意なことを仕事にすれば、仕事が上手くいって周囲から必要とされることに加えて、成果を評価をされるため、やりがいを実感しやすくなります。
ごくごく単純な話ですが、得意なことを仕事にしていると能力が発揮されやすくなり、その分給与などに反映されます。
お金のためだけに働くわけではないですが、会社からの評価という意味でも経済的に昇給があるとうれしいものです。
得意なことから「自分に合った仕事」を見つける3ステップ
得意なことから「自分に合った仕事」を見つける3ステップ
- 自分の得意なことを実際の仕事に変換してみる
- 自分が興味のある分野を考えてみる
- ①と②が重なる仕事を見つけ出す
前述したとおり、得意なことを仕事にすると、成果が出やすいためキャリアアップにつながったり、やりがいを実感しながら働くことができるようになります。
これから解説する、得意なことから「自分に合った仕事」を見つける3ステップを参考にしながら、自分に合った仕事を見つけていってくださいね。
①自分の得意なことを実際の仕事に変換してみる
始めに、自分の得意なことを実際の仕事に変換してみましょう。たとえば、人をもてなすのが得意なら、「販売職やサービス職に活かせそう」といったように変換します。
以下の例を参考にしながら、書き出してみてください。
得意なことを実際の仕事に変換する例
- プレゼンが得意→営業職・企画職
- 計画を立てるのが得意→マネジメント・ディレクター
- 電話が得意→インサイドセールス・カスタマーサポート
- 文章を書くのが得意→ライター
- 人をもてなすのが得意→販売職・サービス職
- スポーツが得意→スポーツインストラクター
- エクセルが得意→事務職・PCを使う仕事
- 分析することが得意→マーケティング職・データアナリスト
- 私の特技はピアノです。得意なことが実際の仕事に役に立ちそうでない場合、どうやって実際の仕事に変換すれば良いですか?
得意であることを周囲に伝えれば活かせる機会が出てくるかも
ピアノは、決して演奏家やピアノ教室を経営しなくとも、仕事に活かせる場面がたくさんあると思います。実例を挙げると、私の地元のペンションのオーナーは、利用客の夕食時にピアノの生演奏をして好評を博し、予約が難しいほど人気が出ています。
また、ある保険会社の社員の人は地元の合唱団に入り練習ピアニストを買って出て人脈づくりをしています。決して仕事としてガツガツPRしているわけでもなく、趣味と実益を楽しみながらつなげている感じです。
練習ピアニストは大変ありがたい存在なので、皆その人に感謝して、何かで恩返しをしようと考え、人柄を信頼して顧客としてお付き合いをするようになるのです。直接仕事につなげるばかりではなく、少し視野を広げてみてはどうでしょう。
②自分が興味のある分野を考えてみる
自分の得意なことを実際の仕事に変換できたら、興味のある分野を考えてみましょう。興味のある分野を考える際は、仕事に関連する分野でも、ただ単純に好きな分野でも大丈夫です。
この時点で、得意なことと関連付けたり、興味のある分野を絞りすぎる必要はありません。思いつく限り、書き出してみてください。
興味のある分野の例
- IT・WEB
- キャリア支援
- 教育
- 旅行・観光
- 環境問題
- 動物
- コスメ
- マスコミ
興味のある分野を探すためには、業界から考えてみることをおすすめします。以下の記事では、業界の絞り方を解説しているので参考にしてみてくださいね。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
- 興味のある分野がまだ定まっていません。興味のある分野を絞るためにはどのようなことをすれば良いですか?
「VPI職業興味検査」を使って興味のある分野を絞ろう
興味のある分野を絞るためには、職業調査による仕事理解が欠かせません。ただ、闇雲に業界調査をしていては時間がかかるので、「VPI職業興味検査」のようなアセスメントツールを利用して調べる分野をある程度絞り込みましょう。
「VPI職業興味検査」は、ハローワークや大学の就職相談室などで受けることができ、厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」ならば自宅でオンライン検査を受けられます。
6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)の中から興味関心度が高い領域がわかるので、まずは検査結果で該当する職業領域から調べてみて、興味が湧く分野を絞り込んでいくといいでしょう。
③①と②が重なる仕事を見つけ出す
①の自分の得意なことと②の自分が興味のある分野で重なる部分が、得意なことを活かせる「自分に合った仕事」になります。
自分が得意なことなら能力が発揮しやすいうえに、自分の興味のある分野ならより楽しく働くことができますよ。
上記の図に実際に①の自分の得意なことと②の自分が興味のある分野を当てはめてみると、以下のようになります。たとえば、①がライターで、②が就活なら、人材業界や就活業界のライターが向いていそうだとわかりますね。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る「キャリア・インサイト」を活用して得意なことと関連性の高い仕事を探そう
得意なことを活かす仕事を探すためには、客観的な視点で「得意なこと」を見つけたうえで、関連性の高い仕事を実際に調べましょう。
キャリアアドバイザーに相談するという方法もありますが、多角的な視点で自己分析するのに役立つアセスメントツールである「キャリア・インサイト」の利用も検討しましょう。
「キャリア・インサイト」はハローワークで検査でき、「VPI職業興味検査」で調べられる興味領域だけでなく、能力や価値観、行動特性などの検査結果も得られるので、より「得意なこと」と関連性の高い仕事を絞り込みやすくなります。
「キャリア・インサイト」の検査コースは2種類あり、学生ならば「ECコース」、職業経験が豊富な35歳以上の人は「MCコース」を利用します。
診断ツールはあくまでも参考程度に活用しよう
あくまで診断ツールに過ぎないので、結果をすべて鵜呑みにするのではなく、実際に興味関心や適性が高いと診断された分野の職業をチェックし、キャリアパスまで確認しましょう。
また、キャリアコンサルタントにアセスメント結果を持参したうえで相談すると、得意領域についてのさらなる深掘りができ、仕事選択のサポートまで受けられます。
得意なことを見つけて「自分に合った仕事」に就こう!
「自分の得意なことがわからない……」と不安になっている人は多いでしょう。しかし、得意なことは誰にでもあるので、じっくり自分と向き合えば必ず見つかります。
得意なことが明確になれば、自分に自信が持てるだけでなく、「自分に合った仕事」を探しやすくなります。「自分に合った仕事」を選べるように、ぜひこの記事を参考にしながら、得意なことを見つけてくださいね。
以下の記事では、得意なことをアピールする方法を解説しているので、こちらも併せてチェックしてくださいね。
就活で得意分野をアピールする3ステップ|専攻別例文15選付
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る「得意なこと」は人よりも少しでも上手なことで問題ない
「得意なことが見つからない」という人に共通しているのは、「得意」を大げさに考えすぎていることです。誰も「得意」の定義に日本一のレベルなど求めてはいません。ほかの多くの人よりちょっと上手なことで良いのです。
それを本業にするなら高いレベルが必要かもしれませんが、そうではなく「人とのつながりを作る切り口」と考えれば、誰かの役に立てるかもしれないこと、人よりちょっと頑張ってマスターしたこと、などで良いと思います。
これまでの経験をしっかり振り返れば、そのようなことは誰しもあると思うのですが、それがあなたをもっとよく知るきっかけになります。
どうしても得意なことが見つからないなら第三者の力を借りよう
自分でどうしても自分の強みに気づけないという人は、第三者の力を借りても良いでしょう。
真面目で謙虚な人ほど自分に厳しい傾向があるのですが、堅実に何かを続けて来ていたり、正確に物事を進めている人が、自分自身を「何の取り柄もない」などといって深刻に悩んだり不安になっていたりするものです。
しかし、客観的に見ると「堅実に続けられる」ことは素晴らしい能力なのですよ。こんな無用の不安に囚われないでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細