この記事のまとめ
- 就活で得意分野を聞かれたら客観的な回答をすることが大切
- 得意分野は3ステップで考えやすくなる
- 得意分野を伝える例文15選を専攻別に紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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履歴書や面接で「得意分野は何ですか」という質問をされることがあります。「得意なことなんてないけどどうしよう」「なんとなく浮かんでいるけれどどうやって答えれば良いのだろう」と、戸惑いますよね。
得意分野を聞かれたら、あなたが企業で活躍できる人材であることをアピールするチャンスです。ただ、そうとはわからずなんとなく回答し失敗してしまう就活生も多いため、得意分野について聞かれた際の回答方法をしっかり理解していきましょう。
記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、小倉さん、鈴木さんと、得意分野について聞かれたときの回答方法をアドバイスするので、ぜひ参考にしてくださいね。
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得意分野を聞かれたら客観的に考え回答することが不可欠
「得意分野は何ですか」という質問に対してついやってしまうのが、なんとなく自分が得意だと思っていることをそのまま回答してしまうこと。しかしそれではアピールとして不十分です。就活では、客観的に見て得意なことを伝える必要があります。
記事では、就活における「得意分野」の意味を理解したうえで、それを踏まえられていない就活生の失敗例を解説します。この失敗をしてしまうと、せっかく得意分野について答えてもほとんどアピールにならないので注意してください。
そのうえで効果的な得意分野の回答方法を解説するので、それに沿って作成していきましょう。得意分野が見つからないと思っている人も、しっかりと探し当ててアピールすることができますよ。
さらに、専攻に合わせて、面接での回答例文15選も紹介するので、併せてチェックしてくださいね。
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そもそも就活における得意分野とは
就活における得意分野とは、「仕事に活かせる得意な知識やスキル」という意味です。「得意分野は何ですか」と聞くことで、あなたの強みを引き出し、企業にマッチする人柄か知ろうとしています。
たとえば学業で培った知識や課外活動で培ったスキルなど、企業側は、ほかの人にはないあなたの強みが発揮される分野を知りたいと考えています。
「得意」と「好き」の違い
得意分野を聞かれて、自分が好きな分野を答えてしまう人がいますが、「得意」と「好き」は異なるものです。「得意」は良い評価を得たり、他者がその力を認めるものであったりと、「客観的に見て秀でているもの」といえます。
対して「好き」は主観的なもので、たとえ評価を得られていないとしても、関心を抱き向き合っているものです。
たとえば数学が好きでも評価は平均程度、であれば、それは得意とはいえません。反対に本人としては苦手意識があっても良い成績を取れるのであれば、それは得意だといえます。
いわゆる就活で求められている「得意分野」とは、単にそれが上手にできる、ということではありません。
プロフェッショナルとしてその技術を駆使し、お金を稼げるかどうかということです。趣味程度に知っている・できるではなく、ビジネスとして活用できるものであることが大切です。
就活で得意分野を伝えるシーン
就活で得意分野を伝えるシーン
- 趣味の話になったとき
- 成績について聞かれたとき
- 学生時代力を入れたことについて聞かれたとき
実際に就活で得意分野を聞かれるのはどんなときでしょうか。突然「得意分野はなんですか?」と聞かれることはあまりなく、何かの話を広げたり深掘りするために質問されることが一般的です。
ここでは、得意分野を聞かれる書類や面接での話題について解説するので、参考にして本番をイメージしましょう。
①趣味の話になったとき
面接の序盤で、「趣味は何ですか」と聞かれたり、自己紹介で趣味について話したり、履歴書に書いてある趣味について改めて聞かれるときがあります。その際に、たとえば趣味は料理と伝えているとしたら、料理の得意分野を聞かれることがあるかもしれません。
ただ、趣味の話はアイスブレイクとして聞かれることが多く、選考の評価を大きく左右するものではありません。そのため、趣味の得意分野を伝える際は、あまり気張らなくて良いといえます。
自己紹介で趣味を伝えることで、あなたの魅力をアピールしやすくなります。こちらの記事では、自己紹介で趣味をアピールする方法を解説しているので参考にしてくださいね。
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②成績について聞かれたとき
企業によっては成績表の提示を求めるところがあります。また、面接中にそれを見て、科目や評価についてなど言及されることがあります。
そこで「得意分野や得意科目は何ですか」と聞かれることがあり、その際は当然学業における得意分野を答える必要があります。
なお、履歴書にて「得意分野・得意科目」などと自信のある学業の分野を聞く企業もあります。
履歴書の書き方がそもそもわからない人は、こちらの記事で詳しく説明しているので読んでみてください。
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得意分野を深掘りする企業の意図として、大きく2つ挙げることができます。
1つは「どのように(なぜ)得意になったのか」という理由から人間性を知ろうとしている、もう1つは「自社にどのような貢献ができそうか」というポテンシャルを知ろうとしているということがあります。
就活で成績を聞かれるケースや答え方についてはこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。自信がなくても良い印象を残す方法も解説しています。
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③学生時代力を入れたことについて聞かれたとき
ESや面接でよく、学生時代力を入れたことについて聞かれることがありますが、それを深掘りするために得意分野を聞かれることもあります。
これも学業に関する活動についての深掘りが多いです。たとえば、ゼミや研究室での活動が挙げられます。応用物理学部の研究をしていて、得意分野を聞かれ、エレクトロニクス分野などと答えるイメージです。
学生時代力を入れたことについての回答方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
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ガクチカを企業が聞く際に得意分野を深掘りする企業の意図としては、内容をぶらさずに回答できるのか、本当に経験してきたことなのかを見極めるということがあります。
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企業が得意分野を聞く3つの目的
企業が得意分野を聞く3つの目的
- 関心の対象を知りたい
- 専門職としての適性を見たい
- 入社後活躍できるか知りたい
そもそも、なぜ企業は得意分野を聞くのでしょうか。ここからは、企業が得意分野を聞く目的を解説します。
企業の目的を知ることで、回答の方向性を考えやすくなるので、しっかりチェックしてくださいね。
①関心の対象を知りたい
得意分野ということは、関心を抱いて取り組んだ経験があるということなので、関心の対象がわかります。関心が高いものについてはモチベーションが発揮されるため、企業側はどのような仕事に熱意を持って取り組めそうかを推測できます。
また、関心の対象がわかると人柄も伝わります。たとえば、旅行好きが高じて地理が得意分野なのであれば、行動力があり、かつ趣味をとことん突き詰める人なのだと想像できますよね。
②専門職としての適性を見たい
理系の開発職や技術職など、専門職としての採用であれば、その適性があるかを確認するために得意分野を聞くことがあります。
また、採用時点では専門職でなくても、長期的に見て専門的な職種につく可能性があれば、得意分野を通して適性をチェックすることがあります。たとえば総合職として入社し、いずれは統計学などを用いる商品開発部への異動が見込まれるケースなどです。
専門職はその職種の技術を極めなければなりません。そこで得意分野の方向性が企業の専門職とマッチしていると、「今後もこの技術を極めることができそうだな」と入社後の活躍イメージにつながります。
③入社後活躍できるか知りたい
得意分野を知ることで、入社後活躍できる人材かもチェックされています。
たとえば、コミュニケーションを取ることが得意分野だと伝えれば、入社後すぐに顧客や社内と円滑にコミュニケーションをするイメージにつながります。また、ゼミでゼミ長として活動した学生が、マネジメントが得意だとアピールすれば、企業側は「長期的には管理職としての適性がありそうだ」と判断できると考えられます。
入社後すぐに活躍しそうか、また長い目で見ても活躍しそうかを検討するため、得意分野を聞いているといえます。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る集中や継続して努力をする人間性があるかを見ている
企業が得意分野を詳しく聞く目的には、集中力や継続性など、仕事をするうえで大切な要素をどれぐらい持ち合わせているかの確認があると思います。
たとえば、自分の得意分野が明確で、それに関する実績のある人は、得意なことを地道に継続してきたのだなとわかりますね。
また、成果を出すには集中して1つのことに取り組む必要もあります。得意分野の内容ももちろん大切な要素ですが、それを「得意である」と言い切れるほどの努力ができるかどうか、それを見極めるためでもあるのです。
自己理解・企業理解の深さも確かめようとしている
そのほかにも、得意分野をたずねることで、学生の自己理解や企業理解が十分かも図ることができます。
自分がこれまで得意としてきたことが志望先企業でどう役立つのか、これを他者にわかりやすく伝えられるということは、自分をよく知り、そのうえでどのような企業で働くことが望ましいのかをしっかり見極められているといえます。
つまり、単なる「得意分野」だけでなく、あなた自身の持つ人間的な魅力や強みも併せて問われています。それらも併せて伝えられるよう工夫しましょう。
落とし穴に気を付けて! 得意分野を聞かれた就活生に多い失敗
落とし穴に気を付けて! 得意分野を聞かれた就活生に多い失敗
- 企業の事情を踏まえず単に得意なことを伝えてしまう
- 好きなことを伝えてしまう
- 客観的な根拠がなく得意だと伝えてしまう
就活で「得意分野はなんですか」と聞かれることは多くはなく、不意に聞かれて戸惑う学生もたくさんいます。準備をしていない学生はそこで企業にうまくアピールできず、失敗してしまうこともあります。
ここからは、得意分野を聞かれた就活生に多い失敗を解説します。まずはこれを避けなければならないということを頭に入れて対策していきましょう。
①企業の事情を踏まえず単に得意なことを伝えてしまう
企業が得意分野について聞く際は、仕事に活かせる知識やスキルがあるかという意味で質問していると解説しました。しかし、就活生の失敗として多いのはその事情をふまえず、単に得意なことを答えてしまうケースです。
たとえば、金融業界で「得意分野は史学です」と伝えても、企業で史学の知識を使用する機会は少ないため、あまりアピールになりません。
企業側はその人の人柄については理解するものの、企業で活躍するイメージをなかなか持てず、選考を通過させる決め手にはなりにくいです。
事業内容とズレている回答をしてしまうと、「この学生は質問する相手の意図を汲み取る能力が足りないのでは」と懸念されてしまいます。
②好きなことを伝えてしまう
先ほど「得意」と「好き」は異なると解説しましたが、混同させ、好きなことを伝えてしまう人も多いです。
たとえば、「数学が得意です」と伝えて、数学の成績が平均点程度であると、得意とはいえず、企業側は「ほかに得意と言えるものがないから言っているのかもしれないな」と感じてしまうかもしれません。
好きなものは成果を出せないこともありますが、得意なものは確実に成果を出せるものです。成果を出せる分野を伝えるために、好きなことではなく得意なことを伝える必要があります。
③客観的な根拠がなく得意だと伝えてしまう
先ほど、得意なこととは、他者から褒められたり、良い評価や功績を残したものだと解説しました。そのような客観的な根拠がないものについて得意だと伝えてしまうと、説得力がありません。
たとえば、「コミュニケーションを取ることが得意分野で、社員からもそのスキルを褒められた」などと言えば、他者から褒められた経験があり説得力があります。
表彰されていたり、大会などの功績を残していたり、他者から評価されたりといったように、客観的な根拠があるものを得意だとアピールする必要があります。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る内容の盛り込みすぎや棒読みにも注意しよう
得意分野を聞いた際に学生から出た回答が「もったいない」と感じる例をいくつか紹介したいと思います。
まずは「ただ単に得意なことを話してしまう」パターン。志望企業の業界や職種を調べて関連する得意分野にはなっているのですが、「だから?」「それで?」と感じられるものです。
次に多いのが「いろいろなことを盛り込み過ぎ」パターン。得意なことが多くてアピールポイントをたくさん盛り込み過ぎ、一つひとつが浅くなり、終わってから「結局何をアピールしたかったんだろう」と感じます。
3つ目は「棒読みになっていて自分の言葉になっていない」パターン。緊張をしていたり、しっかりと原稿を作り込んだのはわかるのですが「就活のためだけに用意してきたのかな?」と受け止められる場合もあります。得意なことなので、感情を込めて伝えると良いですよ。
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よくある失敗を避けて的確にアピールしよう! 得意分野を考える3ステップ
得意分野を考える3ステップ
- まずは企業情報を調べよう
- 自分の得意分野を8の方法で探そう
- 企業情報と得意分野を結び付け企業でどう活躍できるか考えよう
ここまで解説した3つの失敗を避ければ、確実なアピールにつなげられます。ここからは、失敗を避けつつ得意分野を伝える準備を3ステップに分けて解説します。
「自分に自信がなく得意分野が見つからない……」という人も、ここで解説する方法を参考にすれば必ず見つけることができるので、ぜひチェックしてください。
①まずは企業情報を調べよう
就活における得意分野は企業の仕事で活かせる知識やスキルと解説しました。それをアピールするには、まずは企業の情報を調べる必要があります。
ただ、企業の情報は数多くあるため、ここからは得意分野をアピールするのに必要な企業の情報に絞って解説します。
すべて企業ホームページ(HP)で確認できることなので、簡単にチェックできますよ。
①企業が求める人物像を調べる
企業の採用HPに、企業が求める人物像が書いてあるため、まずはそこでどのような知識やスキルが求められているのかを調べてみましょう。
たとえば「何事も恐れず挑戦する人」と抽象的な表現をされていることもあれば、「WEBの編集スキルがある人」「物理学科卒業見込みの人」など、具体的に必要なスキルや要件が書かれていることがあります。
抽象的なものであれば幅広くアピールできますが、具体的なことが書いてある場合は要注意です。それにしっかりとマッチする内容を伝えなければ的外れなアピールになることもあるので、まずは企業が求める人物像を企業HPなどで確認してみましょう。
②仕事内容を調べる
得意分野とは業務に活かせる知識やスキルをアピールすると効果的であるため、もちろん仕事内容を調べることも大切です。
その企業がおこなっているビジネスを調べ、そのうえで配属される可能性のある部署の仕事を調べましょう。たとえば出版業界であれば、「雑誌や本、映画など人々を楽しませるコンテンツを作成している」とまずおおまかに出版業界のビジネスを調べます。
そのうえで、たとえば「編集者とは、ほかの職種を取りまとめ企画から完成まで責任を持つ仕事なのだな」と、それぞれの部署の仕事を調べましょう。仕事内容は、企業HPに加えOB・OG訪問でそれぞれの部署について聞いてみるとより具体的に知ることができます。
OB・OG訪問のやり方はこちらの記事を参考にしてくださいね。情報の引き出し方を質問例70選とともに解説しています。
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OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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- 大企業を目指していて、部署数が多く、全ての仕事内容を知ろうにも難しいです。どうすればいいでしょうか?
新卒で配属される部署と希望部署に絞って調べよう
総合職採用をすることが多い大企業では、部署を調べるだけでも苦労してしまいますよね。
このような場合、部署をすべて調べるのではなく、新卒者が配属される可能性のある部署、自身が配属を希望する部署を中心に調べておくと良いです。
その部署が会社の中でどのような役割をはたしているのかを明確にしておきましょう。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る目的を見据えて企業研究をすると必要な情報を理解しやすい
得意分野をアピールするためには、企業情報、求める人物像、仕事内容のほかに調べておくべき情報があります。
まず、「なぜ得意分野を考えたりアピールするために企業研究をするのか?」を考えてみましょう。答えは、企業研究することで「自分の志向にマッチした企業を探し出せる」そして、「志望動機をより具体化できる」からです。
企業研究をすると自然に「自分のこういうところが仕事に活かせるかもしれないなぁ」と浮かんでくるものです。それが得意分野の回答になります。
多くの調査をして自分を活かせる企業の特徴を具体化しよう
そのために同業他社との違いや業界内でのポジションに着目してみましょう。ポイントは事業規模、ビジネスモデル、資本構成(たとえば外資系なのかどうか)を比べてみてください。
「業界地図」という書籍が発行されているので活用しましょう。また積極的に会社説明会へ参加することで、社員の生の声を聞くことができ、文字だけではわからない空気感を感じることができるので、得意分野やアピールする内容が考えやすくなりますよ。
②自分の得意分野を8の方法で探そう
企業について理解したうえで、それにマッチしそうな自分の得意分野を探していきます。自分に自信がなく得意分野を見つけられそうにないという人も、ここで解説する8つの方法を試してみると、いずれかの方法で必ず見つかりますよ。
また、得意分野のみならず、自己理解が不足しているという人は、こちらの記事を参考にしてください。自己分析の方法を詳しく解説しています。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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①他者から褒められたスキルをピックアップする
客観的に得意と言えることを見つけるために、まずは他者から褒められた経験を思い出してみましょう。できれば幼少期から振り返り、そこからどんなことが得意といえるか考えてみましょう。
特に、教授から褒められた、アルバイト先の社員から褒められたなど社会人から褒められた経験であれば、社会でも認められる得意分野といえるかもしれません。また、友達や家族から褒められた些細なことでも問題ありません。それを深掘りすれば就活でアピールしやすい題材が見つかることがあります。
たとえば友達から「よく人のことを見ているね」と褒められたとします。それがなぜかと深掘りすると、「特徴を捉えて傾向を掴み分析するのが得意だから」と、分析力があるのだとわかります。そこで就活では、分析することが得意分野だとアピールできます。
②功績を残したスキルをピックアップする
客観的に評価されたものとして、功績を残したスキルや経験をピックアップすることも大切です。もちろん表彰されたなどの経験があれば良いですが、そうでなくても、小さな成功体験でもかまいません。
たとえば「小学生の頃絵画のコンクールで入賞した」「同学年で一番早く空手の黒帯を取った」など、こちらも幼少期から振り返り成功体験がないか見てみましょう。
小さな成功体験からも、たとえば「小学生の絵画コンクールは着眼点が人と異なるという点で褒められたな。アイディアマンと言われることもあるし、発想することが得意分野といえるかもしれない」と就活でアピールできる内容を考えることができますよ。
- 功績は、高校生以前の大会など昔のものだとインパクトが弱いと聞いたのことがあるのですが、問題ないのでしょうか?
自分の実力をアピールするなら最近のエピソードがベスト
小中学生が得た実績というものは、得てして本人よりも親がどれだけ時間とお金をかけたかに左右されることが多いです。
採用側としては、そのようなものに左右されずに、自分だけでどれだけ結果を残せたかという点を確認したいと考えます。できるだけ最近の功績を示したいものです。
しかし、全国レベルで評価されたものについては先方から興味を持たれることもあるので、エピソードの1つとして用いると良いですね。
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③成績が良い科目をピックアップする
就活で得意分野を聞かれるのは、成績や学業について聞かれるシーンが多いと解説しました。そこで、成績が良い科目をピックアップすることも大切です。
しかし、成績が良い科目を選べない人もいると思います。たとえばすべての成績が平均程度である場合は、その中でも自分が前向きに取り組めた、興味深いと感じたものをピックアップしてみましょう。それが企業にマッチしていれば、入社後も人並み以上の成果を出しつつ前向きに取り組めることを伝えられるためです。
④苦手でない科目を探す
得意とはいえないまでも、苦手ではない科目を探すことも効果的です。特に、全体的に成績があまり良くない場合は、その中でも苦手意識がない科目を見つけましょう。
また、前期は苦手であっても後期に成績が上がった科目があればなお良いです。苦手意識を克服しようと努力したことを伝えることで、入社後も困難に立ち向かい頑張れる人材であるとアピールできます。
⑤ゼミや研究室での学習内容を整理する
ゼミや研究室で専門的に勉強した内容は、得意分野といえます。たとえば「マーケティングゼミに所属しており、統計に基づき消費者動向を研究していたため、統計学が得意分野です」などと伝えられます。
「ただゼミに所属していただけで得意とは言えない」と感じている人もいるかもしれませんが、ほかの人よりもその分野に対して長い時間を費やし勉強している点で、抜きんでいているといえるのではないでしょうか。
ゼミや研究室での学習内容を伝える際は、つい専門用語を使ってしまいがちですが、それでは採用担当者にとってはわかりにくいです。一般的にもわかるような形で伝えるようにしましょう。
- 同じ研究室の人が何人か同じ企業を受けるのですが、その場合も研究室での学習内容を伝えることでアピールになるのでしょうか。
具体的に棚卸して差別化を意識すれば可能
「アピールする=自分の個性を売り込む」と解釈するとすれば、研究室での学習内容を伝えるだけではアピールにならないのは明らかです。
就活は戦いでもあります。研修室での実績や費やした時間、評価されたこと、打ち込んだことなどをすべて棚卸ししてみましょう。
必ず自分だけのアピールポイントが見つかるはずです。自分が面接担当者だったらどう感じるかという視点に立ってみるのも良いかもしれませんね。
⑥時間を費やしてきたものを見つける
特にゼミや研究室にも入っておらず、得意科目もない場合は、時間を費やしてきたものを見つけることも効果的です。たとえばたくさん本を読んでいる場合は文学に造詣があるかもしれず、プログラミングの授業を多く選択した場合はプログラミングが得意と言えます。
「時間を費やしただけで成果は残していないな」と自信を持てない学生もいるかもしれませんが、それだけの時間を費やしたということも立派な成果です。
また、成績は残していないけれど技術はついているかもしれません。もし時間に余裕があれば、時間を費やした学業の知識を活かせる資格を受けてみるのも効果的です。たとえばプログラミングの勉強に時間を費やした人は、プログラミング言語のJavaやC言語について問われる基本情報技術者試験を受けると良いです。
長期間継続したという継続力を自己PRする場合、こちらの記事を参考にしてくださいね。
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継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る大きな成果がなくても成長した点はきっとある
今まで頑張って取り組んできたことは、成果が上がっていないとしても、ヒューマンスキルなどさまざまな部分で成長が見られたのではないでしょうか。
たとえば、研究室で調査・分析をしたものの研究結果としての実績につながらなかったとしても、文献の探し方、分析するツールの活用方法、論文の書き方など基本的なスタディスキルがたくさん身についたはずです。
過去の自分と比較してできるようになったことをアピールしよう
また、研究室のほかのメンバーと議論を繰り広げたり、意見を取りまとめたりなどもしているので、友人関係以外でのコミュニケーションをかなり経験したものと思われます。
さらに、タイムマネジメントやスケジュール調整など、就職してから必要になるスキルもいろいろと得られたのではないでしょうか。
こうした部分をいくつかピックアップし、それ以前の自分と比較してみましょう。以前は意識していなかった、できていなかったことに変化が現れたのであれば、それは立派な成長です。それらをアピール材料として示し、入社後のどのような業務で役立てられるかを伝えてみると良いでしょう。
⑦詳しく話せる分野を考える
知識が深く、詳しく話せる分野があれば、それについても得意だといえます。たとえば日本史に詳しく、話し出すと止まらないという人は、それだけ知識があり、人にはない才能ですよね。
特に、アイスブレイクとして趣味について聞かれた際などに、得意分野として詳しく話せることを伝えると、話が盛り上がったり、いきいきと話している様子が好印象に映ったり、入社後活躍できそうな場面を想像してもらうことができます。
⑧インターンシップに参加して見つける
社会人になってからもアピールできる得意分野を見つけるためには、インターンシップに参加することも効果的です。インターンは就業体験であり、そこで身に付けたり発見した強みはビジネスでも活かせるので、企業へのアピールになりやすいです。
特におすすめなのは3か月以上の長期インターンです。社員とほぼ同じ仕事をさせてもらえることも多く、よりビジネスに必要なスキルを身に付けられます。
短期のインターンであっても、グループワークなどで仕事に必要な強みを見つけられます。また、仕事で必要なスキルや知識が何かを説明会などよりも深く理解することができるので、そこから関連してアピールできる得意分野がないかを探してみるのも効果的です。
グループワークへの対策や臨み方はこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
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③企業情報と得意分野を結び付け企業でどう活躍できるか考えよう
企業が求める知識やスキルと、自分の得意分野を見つけたら、それがマッチするかをまず確認しましょう。そして、それを入社後どう活かして活躍するのかを考えることで、企業側に入社後活躍できる人材だということをアピールできます。
たとえばIT業界で、日進月歩で進化するIT技術を貪欲に学ぶ学生を求めているとします。そこで、プログラミングが得意分野なのであれば、すでにあるプログラミング知識を活かしつつ、新たな知識をどん欲に吸収してアウトプットし活躍したい、ということを伝えられますね。
ただ得意ということを伝えるのではなく、その先にどう活躍したいのかを伝えることで、ビジョンも伝わり企業側に好印象を残すことができます。
- 見つけた得意分野がどうにも仕事に活かせず、自分の得意分野と企業を結び付けられないとき、どうしたら良いでしょうか。
プロセスの中にマッチする要素を探そう
自分の得意分野が企業の求める人材像と合わなかった場合、得意分野を身に付けてきた過程から、得られた考え方や経験を伝えてみてください。
プロセスをアピールすることで、面接官から学生のポテンシャルを期待してもらうこともできます。
就活で得意分野を伝える構成
就活で得意分野を伝える構成
- 得意分野が何かを伝える
- どんな分野なのかを伝える
- 得意になった経緯と得意であることを証明するエピソードを伝える
- 入社後得意分野をどう活かすのかを伝える
ここまで、得意分野を伝えるための内容面を考えましたが、就活では、内容以上に伝え方が大切です。どんなに良い内容でも、伝え方がわかりにくいと、採用担当者は内容を吟味してくれません。
ここからは、就活で得意分野を伝える際のわかりやすい構成を解説します。これを参考に、今まで考えた内容を組み立てましょう。
①得意分野が何かを伝える
まずは「得意分野が何か」という結論を伝えましょう。結論から伝える方法はPREP法といい、ビジネスでの基本的なコミュニケーションの方法とされています。
PREP法
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の頭文字であり、この順番で話を展開するフレームワーク
たとえば「私はゼミでの経験から……」などとエピソードから伝えてしまうと、「つまり何を言おうとしているのだろう」と、ゴールが見えず採用担当者は話の内容を理解しにくくなってしまいます。
採用担当者が最も聞きたいのは「得意分野は何か」という結論なので、まずはそれを伝えるようにしましょう。
②どんな分野なのかを伝える
得意分野は学業に関することを答える機会が多いと解説しました。学業の話は専門用語が多く、一般的に理解しにくいものも多いです。そのため、それがどのような分野なのかを説明しましょう。
たとえば心理学が得意分野なら、「心理学とは、人の心を深く理解し、人を助けたり、よりよい社会をつくるための学問です」などとわかりやすく伝えましょう。
気を付けたいのは、何の説明もなく専門用語を使うことです。
略語や横文字などを使いすぎると、相手に意味が伝わらなかったり、「相手のことを想像して話すことができない人なんだな」という印象を残してしまったりするので注意しましょう。
③得意になった経緯と得意であることを証明するエピソードを伝える
ただ得意分野を伝えられても、それが得意と言える理由や、本当に得意なのかがわかりません。そこで、次に得意になった経緯と得意であることを証明するエピソードを話します。
たとえば心理学が得意なら、以下の通り伝えると良いですね。
得意になった経緯と得意であることを証明するエピソードの例
私は幼少期から、人の考えていることを深く考えてしまう性格で、それを活かせるのではないかと心理学を学びました。すると論理的に人の心理を解釈できる面白さにはまり、気づけば年間100冊の本を読み、得意分野になりました。
ゼミでは、青年心理学について研究したレポートが、教授に良いレポートとして評価され、ゼミ生に紹介されたこともあります。
このようにエピソードを伝えることで、得意の程度や人柄をアピールすることができ、採用担当者としては企業にマッチする人間か判断することができます。
④入社後得意分野をどう活かすのかを伝える
最後に、ただ得意分野を伝えるだけでなく、入社後それを活かしてどう活躍するのかアピールすることで、企業での活躍イメージを残しましょう。
活躍イメージを伝える際は具体的であるほど良いです。たとえば「心理学の知識を活かして顧客の心に寄り添い活躍したいです」と伝えるよりも、「心理学の知識を活かして、表情や仕草などから顧客の潜在的なニーズまで汲み取り、営業成績に貢献したいです」などと伝えるとより活躍イメージが鮮明になります。
- 総合職採用ですが、どの部署で活躍したいなども含めて具体的に伝えて良いのでしょうか? その部署でしか働きたくないような印象を持たれないか不安です。
将来のビジョンを描けているという印象になるため問題ない
自分が働きたい部署を具体的に伝えることは、企業からすると、将来像をきちんと描けている学生であるという高評価になることが多いです。
総合職採用のため、自分の希望する配属先が叶わなかったとしても、このように将来像を描ける学生であれば、入社後自分で改めて目標設定ができる社員になるであろうと推測できます。
得意分野を伝えるときの5つの注意点
得意分野を伝えるときの5つの注意点
- 専門用語はわかりやすく言い換える
- 複数の得意分野を盛り込まない
- 得意分野の概要だけでなくエピソードを含めて話す
- 自信がないからといって「特になし」はNG
- 自己PRなどと矛盾させない
ここまで解説した内容や構成を参考に得意分野をアピールすれば、企業はあなたに対して「自社で活躍できそうだな」と期待を持つことができます。
ただ、ここまでの内容を踏まえたうえで、避けなければならない注意点があります。これを踏まえなければ、せっかく良い内容であっても最悪の場合悪い印象が残ることがあるのです。
得意分野についてのアピールを考えた後に、最後にここで解説する観点で見直しをし、万全にして臨みましょう。
①専門用語はわかりやすく言い換える
繰り返しになりますが、学業系の知識は一般的には理解されにくいです。たとえば文系の人にとって、「物理学」と聞いただけでもどんな勉強なのかいまいちピンとこない人もいるのではないでしょうか。
その中でさらに得意分野を答えるとなると、より専門用語が増え難解な内容になる傾向にあります。専門用語はできるだけかみ砕いて、誰でも理解できる内容にしましょう。
できればほかの学部の友人などに得意分野について説明してみて、意味がわかるか聞いてもらっても良いですね。
②複数の得意分野を盛り込まない
得意分野を聞かれ、ついアピールしようとあれもこれもと複数の分野を伝えたくなる人も多いと思います。
しかし、就活では複数ではなく1つのことについて深掘りして話すことが鉄則です。選考の時間は限られているので、複数のエピソードを伝えると、それぞれの内容が薄くなります。すると採用担当者側は、「結局どんな人なのかわからない」とあなたの人柄がつかみにくいのです。
企業が最も注力している事業にマッチするものであったり、希望の部署がありその仕事内容にマッチする場合など、最もアピールしたいエピソード1つに絞って伝えましょう。
物事を伝えるときに、1つに絞らずあれこれ書いてあるとどれも印象に残りません。
また、多方面にわたってなんでもできるイメージよりも、1つのことに集中できないというネガティブ面を捉えられるかもしれないので、できれば得意分野は一つに絞り、それを詳細に説明したほうが良い印象を残せますよ。
たとえ自己PRをする際も、エピソードは1つに絞ると良いです。ガクチカや自己PRで何を話せばよいかわからない人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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③得意分野の概要だけでなくエピソードを含めて話す
「得意分野は何ですか」と聞かれると、「青年心理学です」など、端的に概要だけ答える人も多いと思います。もちろん間違いではありませんが、これだけではなぜ得意なのか、具体的にどう得意なのかがまったくわからず、アピールとしては今一つです。
そこで、得意となった経緯や、得意である理由、成績や評価などのエピソードも併せて伝え、あなたの強みや人柄をしっかりとアピールしましょう。
「エピソードまで話さなくても面接官が深掘りしてくれるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、こちらがアピールしたい内容を質問してくれないこともあるので、まずはこちらから関連するエピソードを併せて伝えてくださいね。
④自信がないからといって「特になし」はNG
得意と言えるほどの自信がなく、アピールできないと考えてしまう人もいますよね。特に、履歴書に「特になし」と書いてしまうケースは多く見受けられます。
しかし、「特になし」と書いてしまうと、それだけでやる気がないと捉えられかねないので、何かしらをしっかりとアピールすることが大切です。
得意とはいえないまでも、苦手ではなかったり、長期間継続していたりするようなものを探してみましょう。
もしくは、周囲に「私は何が得意と思う?」と聞いてみるのも1つの手段です。何らかの事情で成績や評価には出ていなくても、周囲からは評価されているかもしれません。誰しも何かしら得意なことはあるものですよ。
- とはいえどうしても得意分野が見つからずアピールできないときはどうしたら良いのでしょうか。
卒なく何でもこなせることを得意分野として伝えても良い
どうしても得意分野が見つからない時の最終手段は「私はゼネラリストのスペシャリストです」や「何でも卒なくこなすことが得意です」といってみることです。
私自身、得意分野と胸を張ってアピールできることはなく、何でもほどほどに器用にこなしていたので「ゼネラリストのスペシャリストです」と自己紹介をしていました。
一度「専門的なことや目立つことだけが得意分野ではない」と発想の転換をしてみてはいかがでしょうか。
⑤自己PRなどと矛盾させない
面接でよく聞かれる自己PRや強み・弱みなどと矛盾させないことにも注意が必要です。
たとえば短所を聞かれ、「私の短所ははっきりと意見を言えないことです」と伝えていたにもかかわらず、得意分野を聞かれた際に「得意分野はマネジメントです」などと回答してしまうと、マネジメントするには意見をはっきり伝えることが大切であるため、矛盾している印象があります。
ただ、まったく同じ内容を答えてしまうのは、せっかくのアピールの機会を活用しきれないため避けたいものです。自己PRなどで伝えていないものの、矛盾は発生しないことを伝えることがベストです。
自己PRとの重複を避け、しかも矛盾のないものにしたければ、アピールするポイントは同じでも、示すエピソードを変えてみたらどうでしょうか。
たとえば「緻密な作業性」を示すときに、自己PRは料理など趣味でのエピソード、得意分野を示すときは研究内容での作業について話してみるなど、具体例を変えてみましょう。
得意分野を伝える例文15選
では、ここからは具体的に得意分野を伝える例文を解説していきます。文系学生、理系学生、その他と3種類に分けて解説するので、自分の専攻に該当するものを参考にしてみてくださいね。
文系学生向けの例文6選
文系学生向けの例文6選
- 文学
- 語学
- 史学
- 社会学
- 心理学
- 経済学
まずは文系学生向けの例文です。6つの専攻に分けて例文を紹介するので、自分の学部や学科にマッチする例文をチェックし、履歴書や面接でのアピールの参考にしましょう。
文学
得意分野が文学の例文
私の得意分野は日本文学です。日本文学とは、その名の通り日本語で書かれた文学作品を示します。
私は幼少期から読書が好きで、小学生のころから年間100冊のペースで本を読んでいました。大学ではさらに深く学ぼうと、日本最古の文学である古事記のゼミに入り、当時の奈良時代の歴史的背景も踏まえつつ、古事記について深く研究しています。
そのような背景から、難解と呼ばれる文学も、深く理解できる自信があります。文学を通して培った読解力や理解力を活かし、顧客とのスムーズなコミュニケーションをおこない売り上げを上げ、御社に貢献したいです。
幼少期からの現在までのストーリーが具体的に表現されており、日本文学に寄せる想いが伝わってきます。また、文学研究を通して身につけたスキルで入社後どのように貢献できるのかもイメージしやすく、とても良い内容ですね。
語学
得意分野が語学の例文
私の得意分野は英語です。語学は一つの手段ですが、語学を学ぶことでかかわれる人が広がり多くの知見を得られることが楽しく、前向きに英語を学んでいます。
大学2年生の時には、半年間アメリカに留学しました。サークルのスケジュールの都合上短期間での留学でしたが、その期間で成長したいと考えTOEICの点数を500点から830点に伸ばしました。
この英語力を活かし、御社の海外支店や国際事業においてスムーズに交渉するなど、貢献できるのではないかと自負しております。
英語が得意であることから得られる経験を背景に、企業内でどのようにキャリアアップしたいかということが明確に表現されています。また、自分のおこないたいことに対して努力をしてきたという経験も表現されていて良い内容です。
史学
得意分野が史学の例文
私の得意分野は世界史です。
元は日本史が好きだったのですが、日本史を学んだ後に世界史を学び、世界の動きと日本の歴史を関連付けて覚えることを楽しく思ったのがきっかけです。
大学入学共通テストでは、世界史95点を取得し、また大学での世界史に関連する授業でも、すべて上位10%の良い成績を取得しています。
世界史を深く学ぶことで、広い視野で物事を捉える力や先を見る力がついたと考えています。たとえばサークルで幹事長をしていたときも、問題が起こったときどう対応するか、どう影響が出るかを想像し、人間関係を良好に保つためのリスクマネジメントをしつつ運営することができました。
御社に入社後も、常に広い視野と先見性を持ち、業務に取り組みたいと思います。
世界史に興味を持ち常に高得点をマークしていたことから、学習内容そのもののメリットだけでなく「広い視野」を持つことにつながったとわかりやすく伝えてあります。人間関係における活用事例を示してあるのも、企業にとって興味を惹かれるポイントです。
社会学
得意分野が社会学の例文
私の得意分野は現代社会学です。現代社会学とは、高齢化、過疎化、環境問題などの現代社会の課題に向き合う学問です。
社会の課題に関心を持たなければ、今を生きる自分たちが根本的に幸せになることはないと考え、高校生の時に猛勉強したのがきっかけです。
現代社会学のゼミに入り、深く学習することで、現代社会の問題を根本から理解し、解決するための論理的思考力が身につきました。都内の大学が参加する環境問題についてのプレゼン大会では、私のチームは20チーム中3位を獲得することができました。
現代社会学の学習を通して培った論理的思考力を活かし、顧客の課題解決に取り組み、売り上げを確実に上げられるよう貢献したいです。
得意分野を身に付けることができたきっかけから、ただ得意だというわけではなく、得意分野から考えられる課題を見出し、そのことを企業でどのように発揮できるかまでが1つのストーリーになっていますね。一貫性があって良い内容です。
心理学
得意分野が心理学の例文
私の得意分野は心理学です。心理学とは、人の心を深く理解することで、人を助けたり、よりよい社会をつくろうとする学問です。
私は子どものころから人の心理を分析することが好きで、よく「なぜこの人はこの発言をしたのだろう」などと考えることがありました。そこから心理学に関心を持ち、大学では心理学を専攻しました。
幼少期からよく考察していたこともあり、心理学に関する成績は良く、得意分野と自負しています。
心理学を学んだことで、相手の心理を察知することは得意だと考えています。御社に入社後は、顧客心理をつかみ御社のファンを増やし、貢献したいです。
心理学に関心を持つようになったきっかけをエピソード的に表現しながら得意分野としてのアピールもよくできています。入社後にやりたいことが明確に伝えられているのも良いですね。
経済学
得意分野が経済学の例文
私の得意分野はミクロ経済学です。ミクロ経済学とは、家計や企業の行動や意思決定が、どのようになされるかを考える経済学のことです。
就活を見据え、ビジネスをするうえで経済の動きを理解することが大切だろうと考え経済学を専攻しました。そのうえで、身近に感じられ、自身の行動を振り返るきっかけにもなるミクロ経済学に関心を持ち、ミクロ経済学ゼミで深く勉強しました。
20冊以上の文献を読み研究を進め、知識には自信があり、また教授からは最高評価のA+をつけていただきました。
御社に入社後、ミクロ経済学で学んだ知識を活かし、営業戦略を立てるような部署で活躍したいです。
ミクロ経済学に関心を持ったきっかけと、それを企業でどう活かすかが伝わります。
「身近に感じたこと」「自身の行動をどう振り返ったのか」「どのような文献を読み漁ったのか」「教授はなぜ最高評価を与えたのか」を明確にすると、その得意分野がどれだけ入社後に活かせるかより明確になりますよ。
理系学生向けの例文6選
理系学生向けの例文6選
- 数学
- 生物
- プログラミング
- 看護・医療
- 地理
- 物理
では次に、理系学生向けの例文を紹介します。理系学生は専門的職種を目指す人も多いと思います。専門的な職種は得意分野から即戦力になるかを判断されることも多く、例文を参考にしっかりとアピールしてくださいね。
数学
得意分野が数学の例文
私の得意分野は数学です。幼少期から数学が得意で、この強みを極めたいと思い大学では数学科を専攻していました。
大学の授業とは別に数学検定にも挑戦し、準1級を獲得しております。また、 国際数学オリンピックにも出場経験があります。
数学では、状況を把握して論理的に答えを導くことが大切であり、論理的思考力に自信があります。御社に入社後、数学が得意な私ならではの論理的思考力を活かし、顧客が深く納得できるような最適な提案をして顧客満足度に貢献したいです。
ただの得意分野のアピールではなく、学んできたことを企業でどのように発揮したいかが整理できています。入社後に期待を持てるアピールです。
生物
得意分野が生物の例文
私の得意分野は生物です。私の趣味はダイビングで、そこから生物の魅力に気づき深く研究したいと思うようになりました。
学生時代には無腸動物の、生体内での変化について研究していました。実地調査とデスクでの調査を繰り返し丹念におこなったことで、教授から研究室内での最優秀賞をいただきました。
生物の実験で、仮説を立て、検証し、改善を繰り返して良いものを作成した経験は、ビジネスにおいてPDCAサイクルを回し成果を出すことにつながると思います。特に御社はIT業界として新事業への挑戦が絶え間なく、そのような環境で日々トライ&エラーを繰り返し良いものを作っていきたいです。
研究室内での最優秀賞を手にした理由を盛り込んでいることで信憑性のある内容となっています。また生物の実験で経験したことをビジネスに置き換えながら、入社後にチャレンジしたい内容も織り込まれていて、想いが伝わりやすい内容になっています。
プログラミング
得意分野がプログラミングの例文
私の得意分野はプログラミングです。私は応用科学部に所属していますが、ものづくりが元々好きで、ロボットの制作のためにプログラミングを独学で勉強しました。
自身のプログラミング技術と友人の工学知識を活かし、研究室を掃除するためのロボットを開発しました。小ぶりなものですが、研究室の学生や教授からは評判がよく、教授からは「素晴らしいプログラミング技術を活かせる職業がいいのでは」と言われました。
プログラミングの学習で培った知識を活かし、御社の商品開発や管理の技術に貢献したいです。
プログラミングに関心を持った経緯と、企業でどう活かすかを具体的に伝えられています。
教授の示す「素晴らしいプログラミング技術」が何を示唆しているのか明確にするとより良くなりますよ。
また、その技術を志望先企業や希望職種でどういった形で活かしていくのか、どのような商品開発に役立てられるのかを具体的に示すこともポイントです。
化学
得意分野が化学の例文
私の得意分野は化学です。学生時代は有機化学といい、炭素を主な成分とする有機化合物について研究をおこなっていました。
高校時代、「目の前のものすべてが化学物質でできている」ということから、普段はまったく意識しないものの最も身近にある存在として化学を興味深く感じ、学びを深めました。
研究では、生体観察を通し、新しい有機化合物を発見したり、メカニズムを解明できたことに喜びを感じました。
また、ある種の有機化合物のメカニズムを研究していたのですが、突き詰めて研究したところ、それを利用した化粧品の商品開発ができるのではないかと考えました。
それについて研究を重ね論文を発表したところ、化粧品業界に詳しい教授から「まったく新しい視点からの良いアイディア」と評価をいただいたきました。
研究で培った知識と、一つのことを突き詰めて新たなアイディアに結び付けられる強みを活かし、御社のファンをさらに虜にできるような商品開発をしたいです。
自分の得意なことと、自分自身の性格を企業に貢献できるアピールポイントとしてうまくまとめていると思います。面接官としてはこの学生のひととなりのイメージがしやすいので、良い内容ですね。
地学
得意分野が地学の例文
私の得意分野は地理です。私の趣味は登山で、全国各地の山に登るため、特に山脈や川の情報に詳しくなりました。
また、ふと登山中に、登っている山を詳しく知ることができたらもっと楽しいのではと考え、地層など地学について勉強したいと考え地質学を専攻しています。
地質学の研究では長期間現地に滞在することもあり、忍耐力が必要です。培ったこの力は、長期間にわたり成果を見守る必要がある御社の研究職として存分に発揮できると思います。
御社のOB・OG訪問をする中で、研究は長くて2、3年かかることもあるとお聞きしていますが、成果が出なくても試行錯誤を続ける忍耐力を活かして貢献したいです。
地質学の研究で身につけた忍耐力と、志望している研究職のつながりをうまく表現しています。また、OB・OG訪問で得た情報を伝えることで「御社に入社したい」という熱意が伝わる内容となっています。
物理
得意分野が物理の例文
私の得意分野は物理です。応用物理学科に所属していますが、応用物理学とは、純粋な物理学とテクノロジーをつなげる学問のことです。
私は主に量子コンピュータといい、複雑な計算を解くことができるコンピュータについて研究していました。研究室代表として弁論大会に参加し受賞した経験もあります。
御社はwebサイト広告の課題を、量子コンピュータを商用化したD-Waveマシンにて解決されたと伺っております。今後量子コンピュータの知識は御社のさらなる発展のために不可欠なものと考えており、知識を活かして貢献したいです。
専門度の高い内容もわかりやすいように置き換えて説明できています。
「研究室代表として弁論大会に参加し受賞」という経歴をもっと詳しく述べ、その時にトピックとして何を扱い、どのような部分が受賞の決め手になったのかを伝えることで、自身が持つ量子コンピュータの知識がどれだけ深いものなのかを示せるのでより良い内容になりますよ。
その他の専攻向けの例文3選
その他の専攻向けの例文3選
- 体育
- 音楽
- 美術・デザイン
上記の専攻に該当しない人や、上記以外の科目が得意であったという人も多いと思います。ここからは、その他の専攻や科目別に得意分野の例文を紹介します。
「数学や経済学など、いわゆる『学問』といったものではないけれど大丈夫かな……」と不安に思う人も、ぜひこちらの例文を参考に選考に挑んでみてくださいね。
体育
得意分野が体育の例文
私の得意分野は体育です。もともと運動神経には自信があり、学生時代はサッカー部に所属していました。
サッカーを始めた中学時代、経験者ではなかったものの、1年生の後半には経験者を追い抜きレギュラーに選抜されました。現在も大学でサッカー部に所属し日々活動しています。
体育が得意な理由として、運動神経もありますが、周囲を見渡しコミュニケーションを欠かさないことも挙げられると思います。試合中はもちろん、そうでないときも元気がなさそうな部員には声をかけ、チームの士気を保ち、チーム戦での勝利を導いたと考えています。
御社に入社した際は、周囲を巻き込むチームワークを発揮し、業務のさまざまな困難を乗り越えられるよう貢献したいです。
コミュニケーション力を発揮した経験を具体的に語ることで、入社後のやりたい仕事のイメージとの整合性が取れています。企業側としても採用した後の働く姿が想像できる良い内容です。
音楽
得意分野が音楽の例文
私の得意分野は音楽です。高校から吹奏楽を始めたのですが、部活動の時間外にも個人練習を重ね、またプロの演奏もたくさん見たことでスキルアップし、1年目の夏のコンクールと、少人数でおこなうアンサンブルコンクールでは金賞を受賞しました。
音楽が得意な理由として、そもそも表現をすることが得意だからではないかと感じています。たとえば小学生の時に絵画コンクールで受賞をしたり、ブログを開設し2万ビューを記録したこともあります。
御社には素晴らしいアイディアをお持ちの社員の方が多くいらっしゃり、御社の広告にはいつも胸を打たれています。私の表現力を活かして、新たなアイディアの風を巻き起こし、御社に貢献したいです。
関心を持ったきっかけとどのようにアピールしたいかが明確になっています。
ただ、「新しいアイディアを持っている社員が多くおり、自分も同じように表現力を活かして働きたい」という内容が、自分本位な印象を持たれてしまう可能性もあるので、企業が求める人材像も踏まえてアピールすると良いですね。
美術・デザイン
得意分野が美術・デザインの例文
私の得意分野は美術です。小学生の頃から絵を描くのが好きで、美術の成績は高校まで最高評価を取り続けました。現在は文学部ですが、美術も選択しており、先生からは「美術科の学生に引けを取らない実力だね」と言ってもらえました。
私が美術が得意なのは、集中力があるからだと感じています。まず目の前のデッサン対象物を集中して観察し、そこから長いときは、合計13時間程度かけて書き上げます。授業が終わってからも描き続けることもあり、集中力の高さが良いものを作り上げているのではないかと感じています。
御社に入社させていただいた際には、集中力を活かしどんな難易度の高い課題にも取り組み成果を上げ、貢献したいです。
デッサンに関心を持ち、かつ他者からの評価を取り入れられています。
ただ、時に発揮された集中力を、どのような業務で活かせるのかや、「難易度の高い課題」というのがわかりにくい部分があります。
たとえば難易度の高い課題が「対人関係の改善」だとしたら、デッサンで培われた集中力は役立たないことになるため、集中力の種類と、それをもとに解決できる課題を整理するとより良いです。
得意分野を伝えるときは企業の事情と根拠を意識して選考を突破しよう
就活で得意分野を伝える際は、ついなんとなく自分が得意だと思っていることを回答しがちですが、そうではなく企業の事情と根拠を意識して伝えることが大切です。
得意分野を聞かれたら、自分の強みをストレートに伝えられるチャンスです。聞かれる機会は少ないかもしれませんが、聞かれた際にはこの機を逃さず、企業に自分の魅力を最大限にアピールしましょう。
アドバイザーコメント
小倉 嘉夫
プロフィールを見る自分の言葉で「得意である」ことを説得力を持ってアピールしよう
大切なのは面接で得意分野を質問された時に「自分の言葉」として話せるかどうかです。エントリーシート(ES)や履歴書にどれだけ上手に書かれていても、面接で質問されたときに自分の言葉として話せないと「テンプレート通りに得意分野を書いたんだな」と思われてしまいます。
このPORTキャリアをはじめ、今の時代はWEBで検索すればたくさんの情報やテンプレートが手に入るので、効果的な得意分野のアピールは簡単に作れます。
そこで差別化するためには、「自分の言葉」で伝えることが重要です。
そのために、①嘘をつかない、②PREP法を意識し結論から話す、③自分のエピソードやストーリーを盛り込んで話す、④入社後に得意分野をどう活かしたいか具体的に話す、⑤得意分野の文章を丸暗記せずキーワードだけで話せるようになる、を実践できるようにしましょう。
得意分野の質問の真意は「物事にどう向き合う人なのか」
企業は「何が得意な人なのか」を知りたいわけではなく「物事にどう向き合うことができる人物なのか」を知りたいのです。
「就活の軸」を何度も深掘りすることで得意分野を「自分の言葉」で話せるようになります。
得意分野をしっかりアピールして選考を突破できるよう、学生の皆さんを応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/銀座コーチングスクール和歌山校代表
Yoshio Ogura〇広告業界で約15年間、人事部にて採用・キャリア相談を1000人以上受けた実績。キャリアプランニングの特別講師も経験。独立後はキャリアコーチングを提供しキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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