この記事のまとめ
- 就活で評価されるムードメーカーの定義を解説
- ムードメーカーのアピールでは6つの言い換えが重要になる
- 就活でムードメーカーをアピールするときは注意点も知っておくべき
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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場の空気を作ることが得意とされるムードメーカーは、就活の自己PRでも十分に使える強みです。しかし「ムードメーカーという言葉があいまいな気がする」「ムードメーカーの自己PRを工夫して、ほかの学生と差別化をしたい」と悩む学生も多いのです。
ムードメーカーとしての特徴や経験を言葉で表現する際には、相手の興味やニーズに合わせた表現を心掛けてみてください。ムードメーカーの自己PRは、言い換えるだけでグッと印象が残りやすくなるため、必ず力を入れて対策をしましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの大場さん、小西さん、吉田さんのアドバイスを交えつつ解説します。ムードメーカーを言い換えて自分だけの武器としてアピールしたい人はぜひ実践してみてくださいね。
アピールにはリスクも? ムードメーカーは言い換えてアピールしよう
ムードメーカーは企業から評価される強みですが、単に「ムードメーカー」という言葉だけで自己PRをすると、相手に対して誤解や漠然としたイメージを抱かせてしまう可能性もあります。そのため、アピールする際は、ムードメーカーを言い換えてより具体的な要素やスキルをアピールすることが求められるのです。
記事では、企業が求めるムードメーカーの4つのタイプやムードメーカーを構成する3つの軸を徹底解説。その後、ムードメーカーのタイプ別で自己PRの例文12選を紹介するので、書き方がわからなくて不安な学生は必見です。
また、ムードメーカーのアピールで気を付けるべきアピールの注意点も紹介。自分らしいムードメーカーの自己PRを作成できるような内容になっているので、ぜひ参考にしてください。
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明るければ良いわけじゃない! 就活で評価されるムードメーカーとは
ムードメーカーは、チーム内のコミュニケーションを円滑にし、メンバーの士気を高める力を持つ存在です。しかし企業が求めるムードメーカーは、学生がイメージする「ムードメーカー」と意味が異なる場合があります。
企業からムードメーカーとして評価されるためには、明るさだけでなく他者との関係構築能力や協調性などのスキルが求められるのです。
ただなんとなく「友達からムードメーカーと呼ばれたことがあるから」という理由で自己PRに使うのではなく、まずは企業の求めるムードメーカーの定義をしっかりと押さえることが重要です。
就活ではムードメーカーを言い換えてアピールしよう!
ムードメーカーは、就活においてアピールしたい人が多い長所の一つです。しかし、ムードメーカーという言葉は、意味が漠然としていて面接官にはピンと来ないケースもあります。
面接官にわかりやすくアピールするには、ムードメーカーという言葉に頼り切るのではなく、「どういう面でムードメーカーなのか」「ムードメーカーという言葉をどういう意味で使っているのか」を詳しく答えると良いでしょう。
ムードメーカーを言い換えて、より具体的に自分の強みをアピールしましょう。
- ムードメーカーは「場において良い空気を作る人」だと思うのですが、ざっくりとこれだけのイメージではダメなのでしょうか?
職場や仕事でどのように活かせるかまで考えてみよう
「場において良い空気を作る人」というだけでは、正直漠然としています。
ムードメーカーは、楽しく場を盛り上げるイメージだけでは少し足りません。就活において自分の強みとして考えるのは、あくまで仕事の場で発揮できることが前提です。
たとえば、仕事上の人間関係を良くしたり、仕事仲間の意欲を向上させたり、効率化につなげたりなど、協働意識が高まるような雰囲気づくりに貢献するようなムードメーカーです。
そのため、気分屋ではなく自分の感情をしっかりコントロールできる必要があり、目配りや気配りもできなければいけません。ムードメーカーという自分の強みを「職場や仕事においてどのように貢献できるか」を具体的に考えてみると良いでしょう。
企業が求めるムードメーカーの4つのタイプ
企業が求めるムードメーカーの4つのタイプ
- 職場の雰囲気を良くできる人
- 課題に前向きに取り組める人
- チームメンバーの士気を高められる人
- 人の意見を受け入れられる人
企業は、ムードメーカーとして活躍してくれる人材を常に求めています。しかし、ムードメーカーと一口にいっても、学生がイメージするムードメーカーと企業が求めるムードメーカーは異なる場合もあるのです。
ここからは、企業が求めるムードメーカーの4つのタイプを紹介します。
①職場の雰囲気を良くできる人
職場の雰囲気を良くするためには、ムードを作ることができる明るく前向きな人であることが大切です。
常に笑顔でポジティブな発言をすることで、職場全体の雰囲気を良くすることができるムードメーカーは、企業から重宝される人材でしょう。また、困っている人には手を差し伸べ、助けることができる人であることも重要です。
職場の雰囲気を良くできる人の例
- チームメンバーの意見やアイデアに積極的に耳を傾け、尊重する。
- 朝の挨拶やコミュニケーションを大切にし、明るい笑顔で接する。
- 新しいプロジェクトに対して前向きな姿勢で取り組み、周囲を励ます。
②課題に前向きに取り組める人
課題に前向きに取り組むことができる人も、企業に求められるムードメーカーです。
このようなムードメーカーが、困難な状況で諦めずに取り組む姿勢は、チームメンバーに勇気と希望を与えます。また、課題を解決するために積極的に意見を述べ、行動することができる人もこのタイプに当てはまるでしょう。
課題に前向きに取り組める人の例
- 新しいプロジェクトが始まった際、自ら進んで情報を収集し、関連する資料やデータを調査する。
- 複雑な問題が発生した場合も、冷静に分析し、問題の本質を把握するためにほかのメンバーと協力する。
- デッドラインが迫っているタスクに取り組む際、適切なタイムマネジメントをおこない、優先順位を明確にする。
③チームメンバーの士気を高められる人
チームメンバーの士気を高められる人も、企業が求めるムードメーカーといえるでしょう。チームメンバーの良いところを見つけ、褒めることができる人はメンバーのやる気を引き出すことができます。
ムードメーカーの力で職場の士気が高まることによって、今までよりも社内のコミュニケーションが活発になったり、会社全体の生産性が向上したりするメリットもあります。
チームメンバーの士気を高められる人の例
- チームメンバーが意見を述べる場面では、積極的にサポートし、自由な発言環境を提供する。
- チーム内でのコミュニケーションを活発にし、情報共有や協力を促進するためのコミュニケーションツールやイベントを提案する。
- チームメンバーの強みや得意分野を把握し、それを活かせるような役割分担やタスク配分をおこなう。
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④人の意見を受け入れられる人
ムードメーカーといえば盛り上げ役のイメージがある人も多いかもしれませんが、人の意見を受け入れられる人も、企業にとってはムードメーカーです。
なぜなら、自分の意見を押し通すのではなく、チームメンバーの意見を尊重し受け入れることができる人は、働きやすい雰囲気作りを得意としているケースが多いからです。
自分の意見をきちんと伝えたうえで、チームメンバーと協力して仕事に取り組むことができるというのもムードメーカーに重要な要素でしょう。
人の意見を受け入れられる人の例
- ミーティングやディスカッション中、ほかのメンバーが意見を述べる際に相手の意図やポイントを理解しようと努める。
- 自分の意見を主張する前に、ほかのメンバーに積極的に質問を投げかけ、周りの視点や考え方を引き出す。
- 相手の意見に対して否定的な反応をせず、オープンマインドを持って受け入れる姿勢を示す。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る企業が求めるムードメーカーは視野が広く気配りができる人物
ムードメーカーをアピールして失敗してしまう人の多くは、学生の仲間内でのムードメーカーの認識のままで、就活の自己PRに使っているケースです。
サークルやイベントの打ち上げの場でのムードメーカーというと、笑いの中心であったり、大声で存在をアピールするような姿のイメージを持ちがちです。ともするとサービス精神旺盛で、自分のやるべきことを後回しにしてしまうこともあるかもしれません。
しかし仕事の場でのムードメーカーは、決して笑いを取る必要も存在をアピールする必要もありません。また、自分の業務に支障が出るようなことはもってのほかです。むしろそのような存在は職場の足を引っ張る可能性もあるので、アピールの方向性には注意が必要ですよ。
アピールの際は企業で成果を挙げられる強みかどうかを意識しよう
ムードメーカーである人は、周囲をよく見ていて気配りや目配りをしつつ、職場の空気を活気のあるものにしたり社員の士気を高めたりできます。
また、職場の仲間を積極的に巻き込んで、成果を上げることにも貢献できます。職場の人間関係を良くすることにも貢献できるので、協働意識を高めることに一役買うこともできます。
自己PRでムードメーカーを使う際は、このように企業の成果を上げることに貢献できることが大前提と考えましょう。
ムードメーカーを構成する3つの軸を押さえておこう
ムードメーカーを構成する3つの軸
- 人が好き
- 明るくポジティブ
- チーム行動に慣れている
ムードメーカーは、企業にとってチームの士気を高め、良い雰囲気を作り出してくれる存在です。そのため、中には「ムードメーカーになりたい」と考えている学生もいるかもしれません。
実はムードメーカーにはいくつか共通点があります。ここでは、ムードメーカーを構成する3つの軸を紹介するので、自分にも当てはまる点があるか確認してみましょう。
①人が好き
そもそもムードメーカーという強みは、人とのかかわりの中で生まれる強みでもあります。だからこそムードメーカーは、人が好きなケースが多いです。
人が好きだからこそ、周りの人と積極的にコミュニケーションを取り、良い関係を築くことができます。また、人が好きだからこそ周りの人の気持ちを理解し、気遣うことができるのも、ムードメーカーの特徴です。
ただ「人が好き」なだけでは、企業が求めるムードメーカーにはなりません。
誰にでも苦手なタイプの人はいるわけですが、好きか嫌いかにかかわらず、どのような人に対してでも相手のことを理解しようとする気持ちを持ち、円滑な人間関係を築いてコミュニケーションが取れることが大切です。
②明るくポジティブ
ムードメーカーには、明るくポジティブな性格の人も多くいます。明るくポジティブな人は、周りの人に元気を与え、やる気を起こさせることができるので、良い雰囲気を作れるのです。
また明るくポジティブな人は、困難な状況にあっても前向きに立ち向かうことができるため、チームを自然と盛り上げることもできます。
ムードメーカーをアピールするためには、「仕事にどのように活かせるか」という視点が大事です。明るくポジティブな一面を誰に対して、どのように活かすのかを具体例を用いてアピールすることが大切ですよ。
③チーム行動に慣れている
チーム行動に慣れていることも、ムードメーカーに共通している特徴です。チーム行動に慣れている人は、周りの人と協力して仕事を進められるだけでなく、目標達成のために自分の役割を果たすことができます。
良い雰囲気を作り出しながらも、追うべき目標に対して正しく目を向けることができる点も、ムードメーカーに必須の要素といえるでしょう。
社会人と学生の最大の違いは、仕事に対して責任が生じるところです。厳しい言い方をすると、社会人になると学生のサークルのような仲良しこよしだけでは通用しません。
社会人は目標や業務に対して責任を持つことや、達成するまで行動することが求められます。「チームや仲間と楽しくできれば何でもOK」ではないので注意しましょう。
あなたはどのタイプ? ムードメーカーの6つの言い換え
企業にとってのムードメーカーとは、チームの雰囲気を良くする人です。一般的には盛り上げ役のイメージを持たれることが多いムードメーカーですが、必ずしもそうではありません。
ムードメーカーには、大きく分けて6つのタイプがあります。ここからは6つのタイプをそれぞれ紹介するので、どのタイプに当てはまるかを考えながら読み進めてみてください。
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①どんなチームでも活躍できる
まずは、どんなチームでも活躍できるタイプのムードメーカーです。すぐに新しいメンバーになじむことができるムードメーカーは、活動の場所を選びません。どんなチームであっても、その人の人柄が光るようなムードメーカーは企業に重宝されるでしょう。
仕事では異動を始め、さまざまな環境での活躍が求められます。だからこそ、チームでの活躍を得意とするムードメーカーが持つタフさは、企業にとっても非常に頼り甲斐があるといえるでしょう。
周囲の人と関係性を築いていくことができるだけでなく、どのような環境でもなじめる柔軟性や、新しい環境にも耐えられるストレス耐性を持っているムードメーカーは、信頼できる印象を面接官に与えることができます。
活躍の場所を選ばない人は協調性の高い人でもあります。協調性をアピールするコツについては、下記の記事で紹介しています。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
②相手に寄り添って考えられる
相手の立場や気持ちを理解することができるムードメーカーは、相手の話をよく聞き、メンバーに共感できる点が特徴です。
また、このタイプのムードメーカーは、相手の意見を尊重し自分の意見を押し付けません。結果的に周りの人から信頼され、慕われるケースも多いでしょう。
このタイプのムードメーカーは、「相手の立場に立って物事を考えられる」という印象を面接官に与えることができます。ビジネスに置き換えれば、相手とは「顧客」になります。
顧客の目線に立ちながらビジネスを進めていく点は肝要なので、好評価につながるでしょう。
相手の立場に立って考える力は、アピール方法を間違えると受け身な印象になることもあります。この記事で魅力的に伝える方法を確認して、あなたの強みをしっかりアピールしましょう。
例文5選! 相手の立場に立って考える力を魅力的に伝える3ステップ
③リーダーシップがある
リーダーシップを持つムードメーカーもいます。メンバーに目標を達成させるために必要なことをおこない、メンバーを引っ張っていける人が当てはまるでしょう。
明確な目標を掲げ、メンバーを鼓舞することができるムードメーカーは、常にチームの目標を意識できるため、将来的にはマネジメントの立ち位置を期待されることも。リーダーシップがあるムードメーカーがいるチームは、常に目標に向かって前進することができます。
企業が新卒採用をする目的の中に、「将来的に幹部になってほしい」という思いがあります。
その点においてこのムードメーカーは、「組織をまとめたり他者を巻き込みながら目標を達成する力がある」という印象を面接官に与えることができるので、良いアピールになるでしょう。
リーダーシップを自己PRで伝えたい人もいるかもしれません。こちらの記事では、自己PRでリーダーシップを伝える方法を紹介しているので、例文も参考に自分だけの自己PRを作成しましょう。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
④人の良いところをすぐに見つけられる
いつもポジティブで、人の良いところを探そうとしているムードメーカーは、人の失敗を批判するのではなく、その失敗から学ぶことを大切にします。
また、人の良いところを褒めることで、相手のモチベーションを高めます。そのためこのタイプのムードメーカーがいるチームは、いつも明るい雰囲気で仕事を楽しむことができるといえるでしょう。
誰にでも良い面と悪い面はあるものですが、あえて良い面に目を向け、常に肯定的な見方ができるタイプのムードメーカーは、良い人間関係の構築が得意といえます。
職場内でも潤滑油のような役割で社内の雰囲気を良くしてくれる印象があります。
⑤ポジティブ思考で物事に向き合える
いつも前向きな気持ちで物事に取り組むムードメーカーは、困難に直面しても、あきらめずに挑戦し続けます。時には周りの人を励まし、勇気づけることもあるかもしれません。
ポジティブ思考なムードメーカーがいるチームは、いつも前向きに困難を乗り越え、成功に向かって一丸となることができるといえます。
協調性が求められることが多い日本社会において、このタイプは重宝されることが多いでしょう。
常に前を向いて仕事に邁進する姿は、周囲に良い影響を与えます。面接官が抱く印象は、悪いものではないはずです。
ポジティブな側面に焦点を当ててアピールするなら、こちらの記事がおすすめです。差別化するコツやNG例に加えて、例文6選を紹介しています。
長所「ポジティブ」の自己PR例文6選! 差別化のコツとNGも解説
⑥周りを巻き込む力がある
周りの人のことを考え、自分の考えやアイデアを共有できる人は、周りを巻き込む力を持つムードメーカーに当てはまるでしょう。
また、自分発信で意見を言うだけでなく、周りの人の意見を尊重し、協力して物事を進められるのも特徴です。周りを巻き込む力があるムードメーカーがいるチームは、和やかな雰囲気で協力しつつ目標を達成することができます。
会社や組織で働くうえで、巻き込み力はとても大切です。
チーム内には、年齢や性別、経験や思想、国籍などさまざまな価値観の人が働いています。そういった人達の意見を傾聴し、一体となって目標達成に向かっていく能力は会社にとって貴重な戦力になるといえます。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見るムードメーカーは「常に全体に目を配れる」と言い換えるのがおすすめ
学生のクラスやゼミ、サークルで盛り上げることが得意な人は、学生の中ではムードメーカーに当たりますが、企業にとってのムードメーカーとは異なります。
職場には、世代が異なる人たちが数多くいます。価値観も、働く動機も家庭事情などもバラバラの集団において、その集団の空気を良きものにする人が、社会人としてのムードメーカーといえます。
つまり、学生時代の経験から安易にムードメーカーだと自認するのは適切ではありません。何度も伝えていますが、まずはその点における留意が必要です。「盛り上げることに長けているのでムードメーカーです」という説明は避けましょう。
企業が求めるムードメーカーであることをアピールしよう
ムードメーカーの言い換えとして、私がおすすめするのは「常に全体に目を配ることができる」です。周囲を見渡せる力を持ち続けながら、物事を前に進めていけることは、ビジネスにおいて極めて重要だと考えます。
人それぞれ、仕事の進捗スピードや理解力には違いがあります。抱える事情も人それぞれです。各人の状況を把握・意識しながら、自分を失わないように気を付けつつ周りを気にかけられると、評価は高まりますよ。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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自己PRでムードメーカーをアピールするときの3つのコツ
自己PRでムードメーカーをアピールするときの3つのコツ
- ムードメーカーを自分の言葉で表現する
- エピソードを交えて話す
- 入社後にどう活かせるかを示す
自己PRを通じて、ムードメーカーとしての魅力を最大限にアピールするためには、いくつか注意してほしいポイントがあります。ここからは、自己PRでムードメーカーをアピールするときの3つのコツを紹介します。
①ムードメーカーを自分の言葉で表現する
自己PRにおいて、自分自身がムードメーカーであることを的確に伝えるためには、自分に合うムードメーカーの定義を見つけることが重要です。先ほどの6つのムードメーカーのタイプから、自分ならではの言葉でムードメーカーの自己PRを作りましょう。
あらためて、6つの言い換えは次の通りです。
ムードメーカーの6つの言い換え
- どんなチームでも活躍できる
- 相手に寄り添って考えられる
- リーダーシップがある
- 人の良いところをすぐに見つけられる
- ポジティブ思考で物事に向き合える
- 周りを巻き込む力がある
具体的な表現を使って、どのようにチームの結束力を高められるのかを伝えることが大切です。
②エピソードを交えて話す
ムードメーカーとしての実績や経験を具体的なエピソードで伝えることも効果的です。
過去の経験や活動から、どのようにムードメーカーとして周囲の人々に影響を与えたか、チームの雰囲気を明るくしたかを具体的な事例として挙げましょう。
周りを巻き込む力をアピールするエピソード
ムードメーカーとして重要な要素は、周囲の人々を巻き込んで協力し、共通の目標に向かって働きかける力です。そのため、具体的なエピソードを通じて自分が周囲をどのように巻き込んだのかを示しましょう。
グループプロジェクトで自らリーダーシップを発揮し、メンバーと協力してプロジェクトの成功に導いた経験などは特に効果的です。
チームに溶け込み課題を解決したエピソード
ムードメーカーはチームの一体感を生み出し、課題を解決する力も持っています。自己PRのエピソードでは、チームの一員としてどのように積極的にかかわり、課題を解決したのかを示しましょう。
たとえば、グループディスカッションで意見の対立があった際に、円滑なコミュニケーションを図って課題を解決に導いた経験などを取り上げると良いでしょう。
周囲の士気を上げたエピソード
ムードメーカーはポジティブな影響力を持ち、周囲の士気を高めることができます。自己PRのエピソードでは、自分の明るさや励ましの言葉で周囲を元気づけた経験を示しましょう。
困難なプロジェクトや厳しい状況下で、チームメンバーのモチベーションを高めるために積極的にサポートしたり励ましたりしたエピソードなどがおすすめです。
- ムードメーカーについてのエピソードを選ぶ際の注意点はありますか?
客観的な成果が出ているエピソードを選ぼう
自己PRのエピソードには、客観的な成果や評価が出ているものを選ぶようにしましょう。
なぜなら、ムードメーカーのような場を盛り上げたり周りを巻き込んだというエピソードだけだと、そもそも第三者からすると本当に盛り上がったり巻き込めてるのかがわからず、それが成果につながっていない場合もあるためです。もし成果につながっていない場合は、企業としては評価できないのです。
たとえば、「メンバーの士気を高め、プレゼン大会で1位を獲得した」「○○君がいてくれて私もモチベーションが高まったと感謝の言葉をもらった」など、客観的な成果や評価をセットでアピールするようにしましょう。
③入社後にどう活かせるかを示す
自己PRでは、自身がムードメーカーとして入社後にどのような価値を提供できるかを示すことも重要です。ムードメーカーのあなたを採用するメリットを企業にわかりやすく伝えましょう。
具体的な例を挙げて、自身のムードメーカーとしてのスキルや特徴をアピールすることが有効です。特に業務で役立つような、チームの活性化やコミュニケーションの円滑化に貢献できることをアピールしましょう。
入社後の姿としては、「職場内でのコミュニケーションを積極的におこないたい」、「心配りを大切にしながら人間関係を構築し、職場を風通しの良い環境にしていくことに貢献したい」などのように伝えましょう。
そうすることで、個々の仕事へのモチベーションを高める具体的なアクションがイメージできていることをアピールできますよ。
リスクもある! ムードメーカーをアピールするときの注意点
ムードメーカーをアピールするときの注意点
- お調子者のニュアンスに取られないようにする
- 企業の求める人物像とのマッチ度に気を付ける
- 当日の行動と矛盾しないようにする
自己PRにおいて、ムードメーカーとしての魅力をアピールすることはおすすめですが、注意点も存在します。ムードメーカーとしてのイメージを損ねずにアピールするためには、知っておくべき注意点を押さえる必要があるでしょう。
ここからは、ムードメーカーをアピールするときの3つの注意点を紹介します。
①お調子者のニュアンスに取られないようにする
ムードメーカーとしての明るさやユーモアをアピールする際には、「お調子者」との違いに注意が必要です。お調子者とは異なり、ムードメーカーはチームの一体感を高め、ポジティブな雰囲気を作り出す存在であり、信頼を築くことも重要です。
つまり、企業に求められるムードメーカーとして適度なバランスを保ちながら、周囲の人々を楽しませることが大切になります。
自己PRでは、自身が明るさやユーモアを持っていることを示す一方で、お調子者のニュアンスに取られないような自制心や適切な判断力もアピールするようにしましょう。
欧米に比べて、日本社会であまり評価されにくい点の一つがユーモアです。そのため、盛り込むには一定のリスクがともないます。
それでもユーモアをアピールしたいのであれば、面接の雰囲気や面接官のキャラクターを把握し、自分で「大丈夫」と確信できたときに限った方が賢明かもしれません。
②企業の求める人物像とのマッチ度に気をつける
自己PRにおいては、企業の求める人物像とのマッチ度にも注意を払う必要があります。一部の企業では、ムードメーカーとしての強みより堅実性や真面目さを重視する場合もあるためです。
ムードメーカーの明るさやユーモアは魅力的ですが、求められる職務内容や社風に合わない場合は、アピールポイントとしては避ける必要があります。
ムードメーカーをアピールするために笑いを取ろうとする学生もいますが、いわゆる「ウケ」や「笑い」というのは、目的ではなく手段です。
笑いはコミュニケーションや場を和ませる手段としては有効ですが、笑いを取ることがアピールに直接つながるとは思わない方が賢明ですよ。
求める人物像や社風を知るためには、企業分析が欠かせません。効率的に企業分析を進めるコツを確認して、志望企業でムードメーカーをアピールできるのかを判断しましょう。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③当日の行動と矛盾しないようにする
ムードメーカーをアピールするなら、面接や選考の場での態度や行動と一致していることが求められます。
当日の自己PRでは、過去の経験やエピソードを通じてムードメーカーとしての実績を示す一方で、面接や選考においても柔軟性や適切なコミュニケーション能力を持っていることをアピールしましょう。
ムードメーカーらしくない発言
選考中はムードメーカーらしくない発言は避けましょう。特に不適切なジョークや冗談、過度な自己主張は裏目に出ることも。ムードメーカーとしての自己アピールは大切ですが、場の雰囲気や相手の感じ方に配慮しない不適切なジョークや冗談は避けるべきです。
また選考中はほかの候補者との協調性やチームプレイの重要性を示すことが求められるため、相手を尊重し、バランスの取れた発言を心掛けましょう。
相手がどう受け取るかを考えないで不用意な言葉を使ってしまうと、その一言ですべてが台無しになる可能性があります。
相手の気持ちを想像する感性がないようだと、ムードメーカーであるとアピールすること自体に疑問を持たれてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ムードメーカーらしくない態度
面接でのムードメーカーは、明るさやポジティブな姿勢を持つことが期待されます。一方で、ムードメーカーらしくない無責任な態度は採用の場では好ましくありません。
選考では、真剣さや責任感を持って課題に取り組むことが求められます。自身の責任範囲を理解し、課題や質問に真摯に向き合いましょう。
また、ムードメーカーはチームに元気や活気をもたらす存在ですが、特に集団面接などにおいて過剰にほかの学生を引っ張ろうとする姿勢は場を乱すことになりかねません。周囲の雰囲気や状況に合わせて適切な範囲でリーダーシップを発揮し、円滑なチームワークを妨げないようにしましょう。
集団面接を例に挙げると、ファシリテーター的な役割を担った際、意見を無理強いしたり、強引に進行したりする姿勢はムードメーカーの範囲を超えています。
また、特定の学生を不利な立場に陥れるような行為も不適切です。
そもそもグループ面接に慣れていないという人は、まずは個人面接との違いやグループ面接ならではの評価ポイントを確認しましょう。以下で詳しく解説しています。
グループ面接を確実に攻略する8つの極意! 陥りがちな失敗も解説
言い換え別で紹介! ムードメーカーの自己PR例文12選
ムードメーカーとしての魅力を的確にアピールするためには、6つのタイプに沿った自分らしいムードメーカーのアピールが欠かせません。まずは自分のタイプを把握して、次にエピソードの棚卸しをしましょう。
ここからは、実際の自己PRの書き方がわからない人に向けて、ムードメーカーの自己PR例文12選を紹介します。
自己PRの書き方の大枠からおさらいしたい人は、この記事で必須要素とテンプレを確認しましょう。周りの学生と差別化するポイントも併せて参考にしてみてください。
自己PRは4つのステップで簡単に書ける! テンプレートと例文付き
①どんなチームでも活躍できる
まずは、どんなチームでも活躍できるムードメーカーの例文です。このタイプの例文では、自分の所属しているチームの特徴や課題を詳しく盛り込みましょう。さらに文字数に制限がない場合は、課題の克服方法まで丁寧に書くよう心掛けましょう。
例文①
私の強みは、どんなチームでも活躍できるムードメーカーなところです。その理由は、明るく前向きな性格で、周りの人を笑顔にすることができるからです。また、チームワークを大切にし、皆で力を合わせて目標に向かって頑張ることができます。
たとえば、私が所属していたサークルの合宿では、楽しいゲームやおしゃべりタイムを企画し、皆の笑顔を引き出すことができました。また、グループプロジェクトでは、メンバーのアイデアを積極的に取り入れつつ、楽しい雰囲気を保ちながら効果的なチームワークを実現しました。
ムードメーカーとして笑顔や楽しい雰囲気を提供するだけでなく、困難な状況でも前向きな姿勢で取り組むことで、周囲の人々に感謝される場面もあり、素直にうれしかったです。
私はどんなチームにも適応し、積極的にコミュニケーションを取りながら、明るい雰囲気を醸成することができる自信があります。御社でもチームの一体感を高め、全員がやる気と笑顔で取り組める環境を作り出せるよう努力します。
上記の例文は、うれしかったという感情が書けていることで、「そこがやりがいポイントなんだ」と人柄が伝わってきて良いですね。
しかし、全体的に具体的な成果が書かれていないので、会社で成果を出せるかが心配です。周りを笑顔にさせて、どんな結果をもたらしたのかまで書くようにしましょう。
例文②
私の強みは、どんなチームでも活躍できるムードメーカーなところです。学生時代、大学のサークルでさまざまな人々と協力しながら活動をおこないました。その経験から、どんなチームでもスムーズになじみ、全員が笑顔になれる雰囲気づくりを心掛けています。
たとえばサークル活動では、個性や能力の違いを活かしながら、メンバー同士のコミュニケーションを深めるためのイベントを企画しました。それぞれの特徴を活かしてチームメイトとの結束を高め、お互いをサポートしながら目標に向かって進むことができました。
さらに、インターンシップでの経験でもムードメーカーとしての役割を果たしました。プロジェクトチームで働く際には、時には難しい局面に立ち向かうこともありましたが、私は楽観的な姿勢を持ち、困難を乗り越えるためのアイデアを提供しました。
これにより、チーム全体のモチベーションを高め、和やかな雰囲気の中で目標達成に向けて取り組むことができたと思います。
これらの経験からどんなチームにも順応し、柔軟性とコミュニケーション能力を駆使して、ともに成長する環境を作り出すことができるようになりました。チームの一体感を高め、皆が笑顔で活気にあふれた雰囲気の中で働けるよう努力します。
上記の例文はエピソードを2つ挙げていますが、できればどちらか1つに絞った方が良いかもしれません。
また、インターンシップの「楽観的な姿勢を持ち、困難を乗り越えるためのアイデアやユーモア」とはどのようなことかを具体的に説明した方が、より説得力を持たせることができますよ。
②相手に寄り添って考えられる
次は、相手に寄り添って考えられるムードメーカーの例文です。このタイプの例文では、自分がどのように相手に寄り添ったのか、また寄り添ったことによる周囲の状況の変化を詳しく盛り込みましょう。
例文①
私は、相手に寄り添って考えられるムードメーカーとしての役割を大切にしています。学生時代、サークルのリーダーとして、メンバーが困難を抱えたときや士気が低下したときには、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら励ましたりサポートしたりしました。
私たちのサークルがある大きなイベントを控えている時、メンバーの中に自信を失い不安になっている人がいました。私はその人の悩みを聞き出し、話し合いの場を設けました。
その結果、ほかのメンバーも同じような悩みを抱えていたことがわかりました。私は全員の意見を尊重し、お互いの思いを理解しながら解決策を模索しました。結果として、困難な状況を乗り越え、素晴らしいイベントを成功させることができました。
これらの経験を通して、大学生活では相手の悩みや困難を理解し、支えることで、チーム全体の雰囲気やモチベーションを高める役割の重要性を学びました。社会人になっても、相手と信頼関係を築きながら協力し合い、ともに目標を達成していきたいです。
上記の例文は、全体的にメッセージ性が強く、筋が通っている内容です。
さらに良くするためには、聞いている面接官がよりイメージを抱きやすくなるように「何をしているサークルなのか」や「どのような言葉をかけたのか」、「何人が悩んでいたのか」などを盛り込みましょう。
例文②
私の強みは、相手に寄り添って考えられるムードメーカーなところです。学生時代、大学のボランティア活動に参加しながら、地域の高齢者施設での支援活動に従事しました。
ある日、私はイベントの企画を任されました。参加者の中には元気がなく、孤独感を抱えている方もいたので、私は彼らの心を温かくするために、一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、彼らの過去の思い出や趣味について話を聞きました。
その中で、ある方が昔は音楽が大好きだったことを知り、音楽を通じた楽しい時間を提供することを思いつきました。
私はその方の好きな曲を調べ、施設内での音楽イベントを企画しました。ギターやキーボードを演奏し、一緒に歌いながら参加者と楽しい時間を過ごしたことで、彼らの心に寄り添いながら少しでも喜びと楽しさを届けることができたことに感動しました。
この経験から、私は相手の立場や心情に寄り添い、共感し、適切な対応をすることの重要性を学びました。
私は人々の心を明るく照らし、ポジティブな雰囲気を作り出すことで、チームや組織の一体感を高めることができると自負しています。これまでの経験を通じて培った思いやりやコミュニケーション能力を活かし、人々の心を明るくし、協力しながらともに成長できる環境を作り出すことを目指しています。
上記の例文は、エピソードから人柄がにじみ出ていて良いと思います。会社に入ってからも、寄り添ってコミュニケーションをしてくれそうな印象を持ちます。
さらに、「なぜ彼らの心を温かくしようと思いイベント企画をするに至ったのか」という行動のモチベーションの源泉が書けるとより人柄が伝わる文章になると思います。
③リーダーシップがある
次は、リーダーシップがあるムードメーカーの例文です。このタイプの例文では、ただリーダーシップをアピールするだけの例文にならないよう注意が必要です。楽しい雰囲気作りやディスカッションの内容を盛り込むと、ムードメーカーとしての自己PRらしく仕上がりますよ。
例文①
私の強みは、リーダーシップがあるムードメーカーなところです。学生時代、私は大学の学生自治会で役職を務め、学生たちの代表として学内のさまざまな活動やイベントをリードしました。
ある時、私たちの学生団体は大きなプロジェクトに取り組んでいました。しかし途中で予想外の困難が発生し、メンバーの士気が低下してしまいました。
私はその状況に対して、率先して行動し、メンバーに対して前向きな姿勢を示しました。チーム全体のビジョンを明確にし、メンバーの力を引き出すために、個々の特性や能力を考慮した役割分担をおこないました。
また、私は困難な状況下でも楽しい雰囲気を作り出すことにも力を入れています。団体では定期的にミーティングを開き、メンバーたちの声を聞きながらアイデアを出し合いました。
チーム全体が笑顔で取り組めるような軽快なイベントや活動を提案し、実施した結果、メンバーたちの士気が回復し、チーム全体で困難を乗り越えてプロジェクトを成功させることができました。
御社に入社後もリーダーシップの力を活かしながらも、明るく楽しい雰囲気を作り出し、チーム全体のモチベーションを高められるよう精進します。
上記の例文は内容が豊富である一方、「予想外の困難」や「率先して行動」についての説明が欠けてしまっています。
「軽快なイベントや活動を提案」とありますが、具体的にはどのような提案なのかも示されておらず、得られる情報が漠然としているので、全体的に具体性を高めると良いでしょう。
例文②
私の強みは、リーダーシップがあるムードメーカーなところです。
学生時代、私は大学のサークルでリーダーを務めていました。最初はメンバーたちのアイデアや意見を集め、それぞれの得意分野や興味を考慮しながらタスクを割り振りました。しかし途中で予定外の問題が発生し、計画が狂ってしまい、メンバーたちの不安や焦りが見えるようになりました。
そこでまず、メンバーたちの心情を理解し、一人ひとりと対話を重ねました。その中で彼らが抱える悩みや不安を共有したうえで、新たなアプローチや解決策を提案しました。
また、メンバーのモチベーションを高めることにも重きを置いていました。定期的なミーティングや懇親会を通じて、メンバーとのコミュニケーションを深め続けた結果、チーム全体の結束力が高まったと感じています。
最終的に、困難を乗り越え、素晴らしいイベントを成功させることができました。参加者からは絶賛の声が寄せられ、チーム全体の自信と成長を感じることができました。
御社に入社後も、強みであるリーダーシップとムードメーカーの組み合わせによって、チームを引っ張りながらも明るさと活気をもたらし、ともに目標を達成できる環境を作り出すことを目指しています。
上記の例文は、全体的に少し抽象度が高い内容ですね。
企業側が興味や関心を抱くのは、「どのようなアプローチや解決策を提案し、全体で乗り切っていったのか」といった情報です。話の流れや中身は悪くないので、もう少し具体的な内容を盛り込んだ方が良いでしょう。
④人の良いところをすぐに見つけられる
次は、人の良いところをすぐに見つけられるムードメーカーの例文です。このタイプの例文では、人の良いところを見つけた後に、あなたがとった行動まで述べましょう。結果的に良いところがどのように活かされたのかも、面接官が気になる部分です。
例文①
私の強みは、人の良いところを見つけられるムードメーカーなところです。学生時代、私は学校のボランティアクラブに所属し、地域の高齢者施設を訪問して活動をおこなっていました。
ある訪問の際、私は一人のおじいさんと出会いました。彼は少し寂しそうな表情をしていましたが、彼と交流を重ねるうちに、彼の明るい一面を見つけることができました。私は彼のおしゃべり好きな性格に注目し、彼との会話を通じて彼の豊富な経験や人生の知恵を聞き出しました。
その後の訪問でも、私は毎回異なる高齢者との交流を通じて、彼らの素晴らしい一面を引き出すことに努めました。誰もが持っている個性や特技に着目し、それを評価し称えることで、彼らの自信と喜びを取り戻すことができたと感じています。
御社に入社後も、人の良いところを見つけることによって、周囲の人々のモチベーションを高め、良好な人間関係を築いていきたいです。
人の良いところを見つけられるだけでなく、いろいろな人の個性や特技を褒めることができるのは、再現性のある素晴らしい強みだと思います。
おじいさんの寂しそうな表情に気づいた点から、もしかすると観察力や話を聞く傾聴力も強みなのかもしれません。改めて自己分析をおこない、もう一度自分の強みを整理してみても良いでしょう。
例文②
私の強みは人の良いところを見つけられるムードメーカーなところです。大学の法律サークルの活動で、私はチームメンバーと協力しながらさまざまなプロジェクトに取り組んできました。
あるプロジェクトでは、メンバー同士の意見の相違やコミュニケーションの課題がありました。しかし、私はその中でもメンバーの良いところを見つけることに注力しました。それぞれの個性を褒めて伸ばすことで、チーム全体の力を最大限に引き出そうと考えたのです。
その日から、仕事の分担やスケジュール調整において、それぞれのメンバーの得意なことや興味を考慮し、彼らのモチベーションを高めることに努めました。
結果、チーム全体の結束力が高まり、スムーズな業務運営が実現しました。御社の業務でも、メンバーの長所や魅力を認めることで、自信を持って取り組む姿勢を促し、成果を上げることができると信じています。
上記の例文ではサークル内での役職に言及していませんが、「それぞれの個性を褒めて伸ばす」「スムーズな業務運営が実現」などと立場的に上からの見方であるように感じられるので、まとめ役としての立場であるならそれを明記した方が良いでしょう。
⑤ポジティブ思考で物事に向き合える
次は、ポジティブ思考で物事に向き合えるムードメーカーの例文です。このタイプの例文は、6つのタイプの中でも一番「お調子者」のニュアンスに近づくリスクが高いことから、きちんとビジネスに活かせるようなまとめが重要になります。
例文①
私の強みはポジティブ思考なムードメーカーなところです。ポジティブ思考だからこそ、乗り越えられた困難は数え切れないほどあります。
私がリーダーを担当していた学生団体では、地域の人を招いた大規模なイベントを企画したことがありました。しかし、予期せぬ問題が発生し、当初のプランが崩れてしまったのです。イベントの中止も検討することになり、チームの士気は下がるばかりでした。
しかし、この困難な状況でも私はポジティブな思考を持ち続け、メンバーに対して励ましの言葉をかけました。自分が挫けてしまっては、周りにネガティブな気持ちが伝播してしまうのではないかと思ったからです。結果、諦めずにそれぞれのチームと一緒に問題解決に取り組むことで、最終的に成功を収めることができました。
気の持ちようがすべてではありませんが、明るくポジティブに考えることで行動が変わることはあると思っています。社会人になっても、逆境に立ち向かいながらも前向きな姿勢を持ち続け、チームや組織全体を盛り上げることに情熱を持って取り組みます。
上記の例文のポジティブな面について、もっと深掘りした内容が必要です。
この内容では、自称ポジティブ思考だと捉えられてしまう可能性もあります。聞いている側が「もっと詳しく聞きたい!」と感じられるような具体的なエピソードを入れられるとより良いですね。
例文②
私の強みはポジティブ思考なムードメーカーなところです。大学の学祭実行委員に参加した経験が、私のポジティブな思考を養うきっかけとなりました。
私は準備チームの一員として、楽しいイベントを提供するために努力しました。しかしステージ準備中に機材トラブルが発生し、修理のためのスケジュールの調整が必要になってしまいました。
当時はかなり落ち込みましたが、ビジネス用のマインドの切り替え方法を本で学び、ポジティブな姿勢を保つことの大切さを知りました。前向きに課題に取り組んだ結果、大学祭は成功に終わり、多くの人々に喜びと楽しさを届けることができました。
この経験から、逆境に直面しても諦めず、前向きな姿勢を持ち続けることで、目標を達成していくことができることを学びました。私のポジティブなエネルギーとチームワークを活かし、組織やチームの一員として、良いムードを作り出し続けることを目指していきます。
上記の例文はきっかけが書かれていて、エピソードがイメージしやすくわかりやすいです。また、読書したことを応用する力などもあることが伝わってきます。
ただ、「大学祭が成功した」「多くの人々に喜びと楽しさを届けることができた」と結果が抽象的なのがもったいないです。できれば具体的な結果を伝えるようにしましょう。
⑥周りを巻き込む力がある
最後に、周りを巻き込む力があるムードメーカーの例文です。このタイプの例文は、周囲と一体になって働くうえで、自分の果たした役割をエピソードで明確にしましょう。入社後の展望で、チームビルディングの能力に話をつなげるのもおすすめですよ。
例文①
私の強みは周りを巻き込む力があるムードメーカーなところです。大学の学生自治団体での経験が、私のムードメーカーとしての力を養ううえで大きな役割を果たしました。
あるプロジェクトで、私がグループのリーダーとして選ばれました。その際、私はチームメンバーの個々の特性と強みを理解し、それぞれが最大限に活躍できる環境を作り出しました。
定期的なミーティングやコミュニケーションを通じて、メンバーの意見やアイデアを尊重し、共有することで、プロジェクトの成功に向けた一体感を醸成しました。結果、プロジェクトは大学外でも高く評価され、とある賞をいただく結果となりました。
この経験から、チームビルディングの能力を活かし、周りを巻き込みながらともに成長することの楽しさを学びました。御社でも組織やチームの一員として、協力し合いながら目標に向かって進むことに情熱を持ち、ムードメーカーとして明るさと活気を提供できる自信があります。
上記の例文は、「あるプロジェクト」や「とある賞」というように固有名詞を使わずに述べているので、事実として伝わりにくくなってしまう可能性があります。
エピソードは、固有名詞や数字を入れ込んで具体性を持たせることで伝わりやすく印象にも残りますよ。
例文②
私の強みは周りを巻き込む力があるムードメーカーなところです。私はインターン経験を通じて、人々を引っ張っていく力やチームワークを養いました。
私はあるインターンで、チームでSNSキャンペーンの企画・運営を担当しました。インターン中はキャンペーン期間中のフォロワー数やエンゲージメント率の向上を目標にし、メンバーの意見やアイデアを積極的に取り入れながら、目標に向かって全員が協力し合える環境を作り上げました。
全員で一丸となって、コンテンツの制作やターゲットユーザーに対する分析をおこない、効果的な投稿戦略を立案しました。その結果、キャンペーン期間中のフォロワー数は30%増加し、エンゲージメント率も20%向上しました。
この経験から定期的なミーティングや進捗報告を通じて、メンバーのモチベーションを高めながら、周囲と一体になって働く達成感を知りました。御社の業務でも、組織やチームの一員として、ムードメーカーとしての存在感を示し、ともに成長できる環境を作り上げることに貢献したいと考えています。
上記の例文は、フォロワー数の伸びやエンゲージメント率の向上を数字で説明しており、面接官も状況が簡単に想像できます。
ただ、チームワークは伝わるのですが、引っ張っていく力の説明が見当たらないのでもっと盛り込むようにしましょう。
ムードメーカーを言い換えて自分だけの武器としてアピール内容を磨こう
ムードメーカーとは、チームや組織の雰囲気を明るく活気づける存在ですが、その言葉だけではアピールに独自性が欠けてしまうかもしれません。
そこで、自分だけの武器としてアピール内容を磨くことが重要です。自分の特徴や強みを考え、それを明確に伝えることで、より効果的なムードメーカーの自己PRが作成できます。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る「ムードメーカーであること」を入社後どのように活かせるかが重要
実は、私自身の強みもムードメーカーでした。
野球部だった時、レギュラーにはなれませんでしたがベンチメンバーとして盛り上げたり鼓舞する役割を果たし、大会で準優勝の結果を収めたというエピソードを面接で話していました。
このときに、
・なぜそれをやろうと思ったのか?
・その行動と成果はどう結びついてると思うか?
・その経験は今にどうつながってるか?
というような質問をされて深掘りをされました。
こういった質問をたくさん受けることによって、ただ自分の強みをそのまま伝えることは求められていないということに気付きました。大事なことは、「会社に入った際に何を考え、強みをどう活かし、どう結果に結びつけていくのか」です。
「ムードメーカーである」だけでは企業にとってメリットにならない
ただムードメーカーであるということだけでは、正直企業にとってメリットにはなりません。ムードメーカーは目的ではなく手段なので、ムードメーカーであることによって、「チームや組織にどんな成果を出したのか」「目立った成果が残せていなくても、どんな影響を与えることができたのか」が問われています。
私自身、ムードメーカーの存在はとても大切だと思っています。人はロボットやAI(人工知能)ではないので、いつも同じモチベーションでいるわけではありません。そういった人たちを鼓舞し、組織を活性化させることによって生産性の向上や退職抑止に効果的な存在がムードメーカーだと信じています。
しかし、ただのお調子者や口だけの人と思われがちなのも事実です。しっかりと自己分析して自分の強みを言語化し、準備をしていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
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