この記事のまとめ
- 誰でも工夫次第で面白い特技を見つけられる
- 面白い特技は仕事とつなげてアピールしよう
- 面白い特技一覧30選と例文7選を紹介
エントリーシート(ES)や面接で問われることも多い、特技。「特技を印象に残る面白いものにしたい」「どのような特技をアピールすれば面接官に興味を持ってもらえるだろうか」と悩んでいる人もいるでしょう。
面白い特技をアピールできると、面接官との会話が弾み、印象に残りやすくなります。ただし、面白い特技をアピールする際の注意点や伝え方をしっかり理解できていないと、逆効果になってしまう恐れもあるため注意が必要です。
この記事では、キャリアアドバイザーの瀧本さん、遠藤さん、上原さんのアドバイスを交えつつ、面接官を惹きつける面白い特技について解説します。特技で評価を得るアピールがしたい人は、ぜひ参考にしてください。
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面白い特技であなたの個性をアピールしよう
特技は、あなたがどんなことに熱中してスキルを磨いたのか、個性をアピールできる場です。面接官の印象に残る面白い特技をアピールして、あなたの個性を伝えましょう。
「アピールできるような面白い特技がないな……」と思っている人でも、伝え方次第で十分に面接官の興味を持ってもらえる面白い特技に変えられます。
この記事では、まず特技とは何かや、就活で求められる面白さについて解説します。本筋がずれてしまわないように、あらかじめ確認しましょう。
次に、面接官を惹きつける面白い特技の見つけ方、面白い特技の具体例を解説するので、自分に照らし合わせて考えてみてください。
面接やESで伝える際や、履歴書で記載する際の方法も解説するので、漏れなく準備して自分らしい特技をアピールしましょう。
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特技とは? 趣味との違いを押さえよう
まずは特技について定義を確認しておきましょう。
特技とは?
他の人よりも得意だと思う事柄
特技は、自分以外の人と比べて長けていることを指します。他の人と比べて長けていることをアピールするためには、具体的な要素を加えてアピールする必要があります。
たとえば、「料理のレパートリーが100以上あります」や「裁縫でぬいぐるみを制作してフリマアプリで販売しました」などです。
特技と一緒に聞かれることが多く、混同してしまいがちなのが、趣味です。
趣味とは?
熱中して取り組めることや好きなこと
趣味は、たとえ得意でなくても、やっていて楽しいことや長く続けていることなどを指します。たとえば、「ダンスに熱中している」や「読書が好きで年100冊読んでいる」などです。
- 就活で特技としてアピールして良い基準を教えてください。
人より少しよくできる程度で大丈夫
特技に客観的な基準はなく、自分が人より少しよくできると思うことであればアピールしてみて良いと思います。
たとえば吹奏楽部でクラリネットを演奏した経験があり、少しおさらいすれば1つか2つでも曲を弾けるのであれば、楽器がまったく演奏できない人に比べてクラリネットが特技といえます。
「誰にも負けない」というほどのレベルではなくても良いので、自分なりの根拠や理由づけも含めて特技としてアピールしてみてください。
履歴書の特技欄で書き方に悩んでいる人も多いと思います。以下の記事では特技欄の書き方を解説しているので参考にしてみてください。
履歴書の特技で人事の興味を惹く書き方|ない場合の対処法も解説
就活で求められている「面白い」とは

特技をアピールする際に、面接官から「面白い学生だな」と思ってもらえると、印象に残り好印象につながりやすくなります。
しかし、注意しておきたいのは、就活で求められている「面白さ」を履き違えないことです。面白さの捉え方を間違えてしまうと、逆効果になってしまう可能性もあるため気をつけましょう。
ここからは就活で求められている「面白い」はどのようなものなのか解説します。
興味・関心をひくことを指す
特技に対して面接官が「どうやってその特技を身に付けたんだろう?」「なぜこの特技に挑戦したんだろう?」と興味・関心を持ち、もっと話を聞いてみたいと思うことが、就活での面白さを指します。
オリジナリティがある
よくあるテンプレートを丸暗記したような特技や、ほかの学生と同じような話では、面接官の印象に残りません。面接官に興味を持ってもらうためには、自分ならではのエピソードを盛り込んで、自分ならではの独自性を加えましょう。
特技:料理
- NG例文:特技は料理です。
- OK例文:特技は料理です。レシピを考案するのが得意で、卵焼きだけでも30種類のレパートリーがあります。
珍しい特技でなくても、伝え方次第でオリジナリティを出すことが可能です。どのようにすれば自分らしい一面を加えて、興味を持ってもらえるアピールができるのかを考えてみてください。
ギャップがある
人は見た目で、「大人しそうだな」「運動をしてそうだな」とその人のイメージを持ちます。そのイメージと良い意味でのギャップがある特技をアピールすることで、面接官に魅力を強く印象づけられます。
ギャップのある特技の例
- 体育会系に見られることが多い学生
→特技は料理です。フードコーディネーターの資格も持っています。 - 大人しそうに見える学生
→特技はバク転です。チアリーディング部に所属しています。
特技には、自分自身が「自分の特性である」と強く思っている要素が含まれています。何気ないことでも長く継続できていたり、苦に感じずにできていると、第三者から感心されることも多いです。
単なる「笑い話」ではない点に要注意
理解しておきたいのは、就活で求められている面白さは、単なる「笑い話」ではないことです。
お笑い的な面白さを追求してしまうと、その場の雰囲気は和むかもしれませんが、就活の場には適さず、面接官の質問の意図とズレてしまいます。
特技は、自分ならではの経験や能力をアピールすることが大前提です。そのうえで興味・関心を持ってもらいやすくするために、自分らしさを表現する要素を加えるということを忘れないようにしましょう。
あくまで就活の場面で伝える特技としては、ビジネスの場で話せるものをおすすめします。面白いの基準は人それぞれですが、人をからかったり、傷つけたりすることにつながりそうなものはふさわしくありません。
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企業の意図を知ろう! 就活で特技が聞かれる理由
就活で特技が聞かれる理由
- 仕事に対する適性を見極めるため
- 人間性や性格を知るため
- アイスブレイクのため
そもそも、なぜ企業は学生に特技を質問するのでしょうか。
ここからは、就活で特技が聞かれる理由について解説します。理由を把握できると、企業の意図を理解してアピールすることができます。
仕事に対する適性を見極めるため
面接官はあらゆる質問を通して、企業で活躍できる人材かどうかを判断しています。
特技を質問する際も、特技の内容や物事への向き合い方を聞いて、将来会社で活躍できそうな人物かどうかや、社員と上手にコミュニケーションが取れそうかなどを確認しています。
たとえば「バスケットボールが特技」とアピールする学生に対しては、チームでする仕事に適している可能性が高いという印象につながりやすいです。
また、特技が業務上役立つものであれば、即戦力として期待できるだけでなく、仕事に対する熱意や意欲をアピールできます。
業務上活かせる特技例
- 事務職:タイピング、フラッシュ暗算、字がきれい
- 販売職:人の顔を覚えること、語学力
- 仕事に直接活かせなさそうな特技はアピールしないほうがいいですか?
ニッチな特技ならアピールしない方が無難
そもそもニッチであったり、マニアックな特技の内容だと面接官はイメージがつきにくく、お互いのコミュニケーションがとりづらくなってしまいます。
イメージがつきにくくても面接官は一生懸命聞こうとはしてくれます。ただ、何か仕事へのつながりを感じさせるような内容の方が面接官はイメージしやすいので、仕事に活かせないかもしれないと思う特技はアピールしない方が無難です。
人間性や性格を知るため
特技は人間性や性格を知るために質問される場合もあります。特技は、その人が時間をかけて得たものが多く、時間をどのように使うかで人間性や性格が出やすくなるためです。
企業側も学生と同様に、ミスマッチを防ぎたいと考えています。そのため、特技を通して、学生がどのような人柄で、どのようなことに興味を持って熱中するのかを知り、企業の社風や価値観に合っているのかといった点を判断しています。
特技を語ることで、自分自身をどう捉えているかが表れます。特技には、自分が大切にしてきたことや価値観が溢れています。そのため、特技を通じて人間性や性格が理解しやすくなるのです。
アイスブレイクのため
面接が学生にとって緊張する場であることは、面接官側もよく理解しています。そのため、学生がリラックスして面接に臨めるように、アイスブレイクとして特技を質問することもあります。
アイスブレイクとは?
場の緊張をほぐすことでコミュニケーションがとりやすい雰囲気を作り、目的の達成に積極的にかかわってもらえるように働きかける手法
ほかの質問にリラックスして率直に答えてもらえるように、まずはアイスブレイクとして特技を質問し、話しやすい雰囲気を構築しようと考える企業も多く存在します。
- 雑談のような形で特技を聞かれた場合も、評価の対象になりますか?
評価の対象ではあるが過度な心配は不要
面接に「ここから本番」という区切りはなく、その日の会話全体を含めての評価となります。とはいえ、アイスブレイクの段階で緊張して特技についてうまく話せなかったから不合格ということはないので安心してください。
趣味・特技の話から面接に入るのは、あなたの緊張をほぐし、良いところを引き出そうとしてくれていると受け止め、笑顔で話しましょう。
アイスブレイクとして、企業側から面白い質問をされることもあります。どのような質問をされるのかや回答方法について知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。
本当にあった面接での面白い質問50選!印象アップする答え方を解説
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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面白い特技をアピールすることが特に有効な企業
面白い特技をアピールすることが特に有効な企業
- 多数の中でも目立つ! 応募者の多い企業
- オリジナリティで勝負! クリエイティブさを求める企業
- 顧客との会話に活かせる! 接客スキルを求める企業
面白い特技をアピールすることがどのような企業で特に有効なのでしょうか。
企業によっては、面白く特技をアピールすることで、ほかの学生よりも目立つことができたり、面白く特技をアピールすること自体が、業務に活かせそうと判断されたりすることもあります。
ここからは、面白い特技をアピールすることが特に有効な企業について解説します。あなたが受けようとしている企業に当てはまるか確認してみてください。
多数の中でも目立つ! 応募者の多い企業
応募者の多い企業では、面接官が1日に何人もの学生を面接していることもあります。ありきたりな特技だと印象に残らず、大勢の就活生に埋もれてしまう可能性があります。
その中で、特技を面白くアピールできる学生は、大勢の中でも目立ちやすく、「〇〇が特技だったあの学生」と面接官の記憶に残りやすくなります。
人気の企業や大手企業など、多くの就活生が受ける企業を志望している場合は、他の学生と差別化し、面接官に興味・関心をもってもらうためにはどうすべきかを考えて準備することが特に有効です。
ただし、面白い特技は記憶には残りやすいですが、一緒に働きたいと思えるかどうかという基準があるので、そこから逸脱しないアピールにする必要があります。
オリジナリティで勝負! クリエイティブさを求める企業
クリエイティブさを求める業界や職種でも、面白い特技は特に評価されやすくなります。
クリエイティブさを求める業界や職種の例
- エンタメ業界
- マスコミ業界
- ファッション業界
- 企画職
- サービス職
クリエイティブさを求める企業では、個性や多様性が重視される傾向にあり、自分の得意なことを自分の言葉で面白く伝えられる人は、仕事への適性があると判断されることがあります。
クリエイティブな感性や視点を求める企業では、面白い特技をアピールする人は、自分の個性をきちんとわかっている人、人を楽しませる気持ちを持っている人だという印象を受けます。他の人との違いを出そうという姿勢はプラスに受け止められます。
クリエイティブさが必要な仕事に興味のある人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
テレビ
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顧客との会話に活かせる! 接客スキルを求める企業
面白い特技は、接客スキルを求める企業でも特に有効なアピールです。
人と直接触れ合い、コミュニケーションをとる仕事において、相手にあわせた興味・関心のひき方や場を和ませる力は重要スキルとされます。
そのため面接で面白い特技を上手に伝えられれば、接客をおこなう現場で、そのスキルを活かせるとイメージしてもらえる可能性が高くなります。
接客スキルを求める業界の例
- アパレル業界
- 小売業界
- 金融業界
接客業を希望している人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
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金融業界
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販売職
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面接では、その人らしさを知ろうとしています。そして特技にはその人らしさがあふれています。
特技は、どんな企業にとっても、自分を知ってもらえる具体的な好材料になるでしょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る体育会系気質を持った企業も面白い特技が有効
挨拶や朝礼に力を入れている企業は礼儀やマナーが重視され、確実な連絡事項の伝達や、業務成績や目標の共有などをして士気を高めたり、持ち回りでスピーチをおこなうなどさまざまな方法で団結力を高めています。
これはいざというときに社員が団結し、チーム力で困難を乗り切れるようにするためでもあります。
また、社員の上下関係がはっきりしている企業では、顧客と良好な関係を続けることにも注意をはらっているところが多く、特に取引先との食事会を通じて仕事に結びつけるような伝統を大切にしている会社もあります。
社外とのコミュニケーションでも期待できる
部活やサークルで団結力を高めるためにしてきた興味深い挨拶やスピーチなどをした経験は、社員同士がコミュニケーションをとるきっかけになるだけではありません。他にも、顧客と企業の距離を近づける場合があり、職場内だと自分のことを早く覚えてもらうことにもつながっていきます。
面白い特技を歓迎してくれる企業は、こうした体育会系の気質を持った企業に多く見られます。
自分らしい特技がわかる! 面白い特技の見つけ方
面白い特技をアピールすることが有効になるとわかっても「自分には面白い特技がないからな……」と不安に思っている人もいるでしょう。
面白い特技は「みんなが驚くこと」や「飛び抜けてすごいこと」でないといけないと考える人もいるかもしれませんが、伝え方次第であなたの経験が面接官の興味を惹く特技になることもありますよ。
ここからは面白い特技の見つけ方を解説します。自分に照らし合わせて考えて、自分らしい特技を見つけていきましょう。
- 選考で話す特技は何個も用意しておいたほうが良いでしょうか?
無理に複数用意する必要はない
特技は就活だからといってすぐに準備できるものでもありません。今までの自分を思い返してみて一つでも考えられれば良いですが、たとえ特技がないにしても問題はありません。
特技は自分らしさの一面をわかりやすく示しているものです。特技が思いあたらない場合にも、ちょっとしたことでも自分が得意だと感じていることを答えられるように準備しておくと良いでしょう。
今までの人生を振り返る
今までの人生を振り返って探す方法
- 趣味や好きなことから探す
- 日々習慣化していることから探す
- 他の人に負けたくないことから探す
- 他の人があまりやっていないことから探す
まずは、今までの自分の人生を振り返ってみましょう。特技は自分の今までの経験により培ったもののため、自分はどのような経験をしたのかを振り返り、そのエピソードの中から自分の特技を探していきましょう。
ここからは、今までの人生を振り返って探す方法について詳しく解説していきます。まずは、スキルやレベルの高さを意識しすぎず、気軽に考えて探していきましょう。
今までの人生を振り返る際は、自己分析をすることが有効です。自己分析の方法はこちらで解説しています。参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
趣味や好きなことから探す
趣味や好きなことも特技になり得ます。たとえば、キャンプをすることが好きなのであれば、特技としてキャンプを挙げても問題ありません。
過去を振り返って、自分自身が熱中してできることや、やっていて楽しいことを探してみましょう。
しかし、ただ好きであるとアピールするだけでは、面接官はあなたの得意なことを知りたいと考えているため、質問意図とのズレが生じてしまいます。
キャンプをする際に工夫していることや、「たき火が得意」「キャンプ料理が得意」などキャンプの何が得意なのか、特技といえる具体的な理由を伝えられるように準備しておきましょう。
自分なりのこだわりの部分を探してみると見つかる可能性があります。その際には、その特技を持つ人と自分が会社で毎日一緒に過ごしたいかどうかという観点で、選考で話すべきか判断してくださいね。
日々習慣化していることから探す
日々習慣化していることも、自分自身では当たり前で特技だと感じていなくても、他の人から見たらすごいことの可能性もあります。
自分が継続しておこなっていることの中からアピールできるものはないか探してみましょう。
日々習慣化していることが特技としてアピールできる例
- 筋トレ
テニス部に入部してから腕の筋肉を付けるために、3年間毎日腕立て伏せを50回ずつおこなっています。いまでは30秒間に20回腕立て伏せができます。 - 料理
毎日家族のために朝ごはんを作っています。世界の国々の朝ごはんレシピを集めていて、家族から好評です。
他の人に負けたくないことから探す
自分が真剣に取り組んでいて、他の人に負けたくないと思うことがあれば、特技としてアピールすることが可能です。
負けたくないと思ったことが些細なことでも問題ありませんが、努力して出た結果までアピールできると特技として説得力が増します。
他の人に負けたくないことの例
- リフティングの回数を負けたくない
5歳からサッカーチームに所属し、毎日チームメイトと競うようにリフティングを練習しました。リフティングが100回程度なら毎回余裕を持ってできるようになりました。 - アルバイトのレジ打ちを負けたくない
スーパーのアルバイトのレジ打ちが得意です。野菜などのバーコードがついていない商品の価格を覚えたり、顧客が袋詰めしやすいようなかごへの戻し方を研究したりと工夫して、迅速・正確で顧客視点に立ったレジ打ちを心がけています。
コツは、他の人にこれだけは負けたくないことの「負けたくない」の解像度を高めることです。
負けないようにどういう努力や工夫をしているか、どうなれば負けないと思うかをじっくり考えると、特技といえる自信が湧いてきますよ。
他の人があまりやっていないことから探す
他の人はあまりやっていない、珍しい経験がないかを考えるのも一つの方法です。珍しい特技をアピールすると、面接官の目に留まりやすくなります。
「どうしてそれをやろうと思ったの?」などとこれをきっかけに会話が広がる可能性もあるため、他の人があまりやっていないことで、自分がアピールできることはないか探してみましょう。
人に聞いてみる
自分の過去を振り返ってみても思い浮かばないという人は、家族や友人などのあなたをよく知る身近な人に、あなたの特技を聞いてみましょう。
自分では当たり前だと思って見過ごしていたことも、他の人から客観的に見れば特技といえるすごいことである可能性もあります。
すぐに誰かに聞けない場合は、過去に誰かから褒められた経験を思い出してみて、そこから特技を考える方法もおすすめです。
他の人からの視点は、自分で気が付かなかった新しい一面に気づかせてくれることもあります。
特技を人に聞いてみる際に、他己分析をするのもおすすめです。他己分析のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る特技は社会人としての品性が保たれていることが大前提
面白いと思ってもらうためには、他の人と被らないものを探すことが面白い特技を見つけるきっかけとなります。
ただ、特技は社会人としての品位を保ちつつ、個性をアピールしていく場でもあるので、「この人と職場にいれば毎日楽しく働けそう」「一緒に働いてみたい」と思ってもらえるようなものを見つけられるよう、視点には配慮しましょう。
さまざまな観点から自分の特技を見出してみよう
面白い特技を見つけるためには、次のようなさまざまな観点があります。
①それが実用的であるのか
②それが人並み以上となっているのか
③それが風変りまたは型破りなものであるのか
④それが自信をもって言うに値するものなのか
⑤それが思わず「何それ?」と聞き返したくなるものなのか
⑥それが仕事以外でもこの人と過ごしてみたいと思わせるものなのか
これらの中から1つ以上に該当する特技があると、魅力的に映る可能性が高まります。大切なことは、自分の経験を振り返り、ささいなことでもいったんはアウトプットしてみることです。
ここまで解説した内容を試しても特技が浮かばない人は、こちらの記事がおすすめです。特技の見つけ方をさらに詳しく解説しています。
特技がない…とっておきの見つけ方7選|一覧や回答例文15選付き
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アピールの参考にしよう! 面白い特技一覧30選
面白い特技一覧30選
- フラッシュ暗算
- 語学
- 習字
- パソコン操作
- 速読
- 節約
- 料理
- 手話
- 掃除
- ヘアメイク
- ハンドメイド
- マジック
- 写真
- 動画編集
- SNS運用
- リフティング
- ゴルフ
- 筋トレ
- 剣道
- 雑学を多く知っている
- 楽器
- イラスト
- プレゼント選び
- ラテアート
- ものまね
- 早起き
- 電話のメモが正確に取れる
- 人の顔と名前を覚えるのが得意
- 騒がしい場所でも集中できる
- 人の悩みをきくこと
面白い特技の見つけ方を知っても、まず実際にどのような特技があるのか知りたい人もいるでしょう。
ここからは、面白い特技を30選紹介します。どのような特技で、どのようにアピールできるのかや、面接官にどのような印象を残せるかなどを解説していくので、ぜひ参考にしてください。
①フラッシュ暗算
フラッシュ暗算とは
画面にフラッシュ式で出題される数字を一気に暗算で計算していくもの
フラッシュ暗算を特技とすると、高い暗算力をアピールできます。迅速・正確に計算ができることはビジネスにおいても役立つシーンが多くあります。
フラッシュ暗算が特技であると特に有効な仕事
- 金融業界
- 経理職
- 営業職
銀行などの金融業界や経理や営業などの数字を取り扱うことが多い業界・職種では、数字に強いというアピールになります。
注意点は、その場で実践可能であることです。フラッシュ暗算を特技とする場合は、「数字を言うのでちょっとやってみてもらえますか?」と面接官に言われた際に、落ち着いて実演できるように練習しておくと安心です。
②語学
語学力は仕事においてもあらゆるシーンで活用できるため、仕事で活躍するイメージを持ちやすい特技です。
しかし、語学力があるだけでは、興味を惹く面白い特技にはなりません。語学力を活かして何ができるのかや、どのようにその語学を習得したのかなどをあわせて伝えるように意識しましょう。
また、語学堪能なことを条件とする企業では、特技としてアピールするには、ある程度のレベルが必要になる点も要注意です。
特技として英語力をアピールする際に、どの程度の英語力が必要なのか知りたい人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
語学ができる人は多くいます。そんな中であえて語学が得意だと言われると、外国人と何不自由なく意思疎通が図れるのだと理解して、会議などでの同時通訳をこなしてもらえると期待します。
③習字
習字が得意で、字がきれいな人も働くうえで武器になります。
デジタル化が進んでいる現在ですが、仕事の中で字を書くことは少なくありません。特にお礼状の作成や顧客への説明の際などに、字がきれいなことは武器になります。
また、習字をおこなう際に必要な集中力などもあわせてアピール可能です。
習字に取り組んできた期間や、級や段などの客観的な指標も伝えられると、より説得力のあるアピールになります。
ただし、ESや履歴書の字が汚いと、特技の説得力がなくなってしまうため、丁寧に書くように意識しましょう。
「そもそも履歴書って手書きすべき? PCで作成すべき?」と悩んでいる人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説
④パソコン操作
現在は多くの企業でパソコンを使う機会が増えているため、パソコンスキルはあらゆる企業で評価される特技です。
「パソコンが得意です」だけ伝えると、どのように仕事に活かせるのかわからないため、具体的に説明するように意識してください。
パソコンスキルをアピールする際の具体例
- タイピングが速い
- ブラインドタッチができる
- プログラミングができる
ただし、SEやプログラマーといった専門的な職種では、パソコンが使えることは当たり前と評価される可能性が高くなります。特技としてパソコンスキルをアピールしても、評価は得られにくいため注意しておきましょう。
MOSやITパスポートなどのパソコンスキルを客観的に証明できる資格を持っている場合は、あわせてアピールすると、客観的な視点が加わり説得力が増します。
面接で伝える際は、ひとりよがりな成果ではなく、アルバイト先の業務効率化で役立ったことなど、誰かのために自分のパソコンスキルを活かすことができたという視点で考えることがポイントです。
IT業界に必要なスキルが知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
未経験からIT業界に就職する秘訣とは? 必要なスキルまで徹底解説
⑤速読
速読とは
頭の中で音声化せずに、文章のかたまりで瞬間的に視野に入れ、同時に内容を理解する読み方。斜め読みや飛ばし読みではなく、理解力や記憶力をともなうもの
速読ができれば、多くの文章の内容を素早く理解でき、資料やメールなど、たくさんの情報を処理する業務で役立てられます。
また、読書量を増やせるため、さまざまな知識を身に付けることも可能です。
速読が特技というだけでは、イメージしにくいこともあるため、どのくらいの文章を何分で読めるなどの具体的な説明とあわせてアピールしましょう。
⑥節約
節約を特技とすると、真面目な性格や計画性があることをアピールできます。
ただ節約をしていくら貯金できたと伝えるのではなく、どのような計画をたてて、どのような工夫をしたのかや、節約を通して何が身に付き、仕事にどのように活かせるのかをアピールするようにしましょう。
節約を特技としてアピールする際の具体例
- 楽しく貯金をするために、節約レシピを考案した
- 節約を通して計画性が身に付いた
自己PRで以下の性格をアピールしようと考えている人は、こちらの記事を参考にしてください。
真面目
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
計画性
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
⑦料理
料理を特技としてアピールする際は、「料理が得意です」とただ伝えるのではなく、具体的にどう得意なのか独自の要素を加えてアピールしましょう。
料理を特技としてアピールする具体例
- 新しいメニューを考案してSNSにあげている
- お店の味を家に帰って再現できる
- 栄養の知識を身に付けた
- 残った料理をアレンジできる
また、料理は、同時並行でさまざまな作業をおこなうため、料理ができる人はマルチタスクが得意であることを伝えられます。
加えて、誰かに喜んでもらいたいなどの料理をするモチベーションなども伝えられると、より人間性が伝わりやすくなるためおすすめです。
料理は臨機応変に対応する力も必要になります。臨機応変に対応できることを自己PRで伝えようとしている人は、こちらの記事も参考にしてください。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
⑧手話
手話を使って会話できるレベルの人は少なく、手話を特技としてアピールすると面接官に興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
特に手話を使ったコミュニケーションを希望する人とかかわる可能性がある仕事では、重宝されるスキルです。
手話が特技であると特に有効な仕事
- 病院
- 福祉施設
- 公務員(特に福祉課などの福祉関係)
- 販売職
- 営業職
なぜ手話を身に付けようと思ったのかや、どの程度手話ができるのかなど具体的に説明すると、面接官もイメージしやすくなります。
⑨掃除
日常的にする掃除も、伝え方を工夫することで面白い特技になります。
何を意識して掃除に取り組んでいるのかや、掃除をしてどうなったのか、今後どのように活かせるのかを伝えられると、面接官も興味を持ちやすくなるため、意識してみてください。
掃除を特技としてアピールする具体例
- 整理整頓が得意で家族にも掃除を頼まれる
- 頑固な汚れを取る方法を研究して、祖父母の家をピカピカにした
- アルバイト先の在庫を整理することによって適正な在庫管理ができるようになった
- 清潔感のある職場づくりに取り組みたい
また、掃除が得意なことを通して、計画力があることや、几帳面で真面目な性格であることも伝えられます。
⑩ヘアメイク
ヘアメイクを特技とすると、手先の器用さや想像力をアピールできます。細かい作業が必要な仕事や、想像力が必要な仕事は多くあるため、仕事で役立つシーンは多くあります。
ヘアメイクが得意ということは、具体的な数字や、客観的な評価を示すことが難しいため、なぜヘアメイクが上手になったのかや、ヘアメイクが上達することによってどうなったのかまで伝えるように心がけましょう。そうすることで、面接官もイメージしやすくなります。
ヘアメイクをすることが「人を喜ばせるのが嬉しい」といった理由であれば、志望動機とつなげることも可能です。特技と志望動機がリンクすると、より入社意欲が伝わりやすくなります。
⑪ハンドメイド
ハンドメイドや手芸もヘアメイクと同様に、手先の器用さや想像力をアピールできる特技です。
ハンドメイドは、一つのものを作るために時間がかかり、細かな工程をこなさなくてはなりません。また、繊細で丁寧な作業が求められます。
そのため、一つの事に集中できる集中力や継続力、慎重で根気強い性格などもアピール可能です。
細かく正確な作業が必要になる仕事は多くあり、ハンドメイドは仕事で活かせる特技といえます。
どのような作品を作ったのかだけでなく、何に気を配って作成したのか、ハンドメイドを通して何を学んだのかまで説明できるように意識しましょう。
⑫マジック
マジックができるというだけで、「どんなマジックができるの?」などと会話が広がりやすく、面接官の印象に残る可能性も高くなります。
しかし、就活で特技をアピールする際は、「珍しい」「面白い」だけで終わらせてしまうと、ただ「面白い学生」という印象で終わってしまう可能性が高いため、注意しましょう。
マジックを習得するためにどのように練習に取り組んだのかや、なぜマジックをやろうと思ったのかを伝えると、人間性が伝わりやすく、アピールにつなげられるためおすすめです。
また、マジックが特技と話すと、入社後に披露してほしいと頼まれる可能性もあります。後で人前で披露するのが恥ずかしいという人は、特技としてアピールするのは避けておいたほうが安心です。
⑬写真
写真を特技とする場合、エピソードによってさまざまなスキルをアピールできます。
写真でアピールできるスキル例
- 探究心:あらゆる場所に足を運んで風景写真を撮った
- 情報発信能力:自分の作品をSNSにアップしている
- 集中力:一瞬のシャッターチャンスを逃さないよう集中している
「写真が得意」だけでは、面接官もイメージしづらく、あなたがどのような人柄なのかわかりません。写真の構図を工夫するなどのこだわりや、撮った写真をSNSに載せて良いコメントをもらったなど、具体的なエピソードを交えてアピールするように心がけましょう。
探究心を自己PRしようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
例文9選|探究心の自己PRで面接官の心を掴むコツを徹底解説
⑭動画編集
現在は仕事においてもオンライン化が進み、採用活動や営業活動など、動画の活用が広がっているため、動画編集のスキルを活かせる可能性も広がっています。
「動画編集が得意です」だけだと、どのような特技なのかイメージしづらいため、どのような動画を作ったことがあるのかや、動画編集の中でも何が得意で何にこだわっているのかまで伝えましょう。
たとえば、「サークル合宿の写真や動画を編集して、サークル生募集動画を作成した」などと伝えると、「自分の得意なことを活かしてチームに貢献できる人材」と評価につながる可能性もあります。
⑮SNS運用
SNS運用はマーケティングスキルや分析力が必要となるため、多くの企業で活かせるスキルといえます。
SNS運用のアピールが特に有効な仕事
- 営業職
- マーケティング職
また、近年では広報やマーケティングとしてSNS運用に力を入れる企業も多く、さまざまな企業で発揮できる可能性を秘めています。
加えて、すぐに結果が出るものではないため、コツコツと試行錯誤して努力できるところなどもアピールできます。
ただSNSでたくさんフォロワーを獲得したことをアピールするのではなく、どのように工夫したのかや、何を目的に運用しているのかなどを主軸にして話すと、より面接官に魅力が伝わりやすくなるためおすすめです。
面接官としては、どのSNSでどの程度の経験・実績があるのか気になると思います。
ビジネスでSNS運用をおこなう場合、フォロワーを増やすだけでなく内容の選定や見る人への配慮といったリテラシーも必要になるため、インターンシップやアルバイトなどでの経験なのか聞いてみたくなります。
⑯リフティング
リフティングを特技とすることで、忍耐力や継続力をアピールできます。リフティングを上達させるためには、地道な努力が必要となるためです。
リフティングをアピールする際は、どのくらいできるのかや、リフティングが上達したことでどのような結果をもたらしたのかを伝えるとイメージしやすくなります。
たとえば、「リフティングが上達してからは、ボールのキープ力が上がって試合でも活躍できた」などです。
地道な努力で自分のスキルを向上させ、チームに貢献したエピソードを話すことで、「仕事においても、努力して会社に貢献してくれそう」と評価を得やすくなります。
⑰ゴルフ
ゴルフが得意なことは、運動神経の高さをアピールするだけでなく、社会に出たあとも活かせるスキルとしてアピール可能です。
ビジネスシーンでゴルフをおこなうこともあり、面接官がゴルフを趣味としている可能性もあります。そのため、ゴルフが特技であるとアピールすると、共通の話題ができ、話が広がる可能性もあります。
入社前から社会人向けの趣味であるゴルフが得意だと、社会人の交遊の場などで円滑なコミュニケーションが取れる印象や、社交的な印象につながり好印象です。
ゴルフのスコアをアピールするよりも、ゴルフを通じて何を得たのかや、ゴルフを上達させるためにどのように努力したのかを盛り込んで話すと、より面接官がイメージしやすくなるためおすすめです。
ゴルフの話題になると、いつから始めたか、どれくらいの頻度でやっているかなど話題が膨らみそうです。ゴルフをしている社会人は多いので、特技として語るのならばスコアを聞かれてもそこそこのレベルであることが必要だと感じます。
⑱筋トレ
筋トレを特技としてアピールすると、コツコツと努力できる真面目さや、継続力、セルフマネジメント能力があることを伝えられます。
筋トレをアピールする場合は、どのくらいの期間にどのくらいの筋トレをおこなっていて、どのような効果があったのかや、筋トレを通して何を得たのかを盛り込んで話しましょう。
筋トレを特技としてアピールする際の具体例
- 腕立て伏せを3年間毎日30回続けている
- 自分で筋トレ計画を立てて取り組んでいる
筋トレは、続けることが難しく、途中で諦めてしまう人も多くいます。その中で、どのように気持ちを奮い立たせて、努力を継続してきたのかを伝えられると、「入社後も困難なことがあっても粘り強く努力してくれそう」と良い印象を持ちやすくなります。
⑲剣道
剣道などの武道が得意な人は、運動神経だけでなく、礼儀正しさや精神力の強さもアピールできます。
なぜ剣道をはじめたのかや、剣道を通して何を学んだのかを盛り込んで伝えると、面接官がイメージしやすくなります。また経験の年数を伝えることで、取り組んできた実績を伝えることも可能です。
「小学1年生から続け、練習を重ねることで集中力が付きました」などとアピールすると、集中力だけでなく、継続力や忍耐力、体力なども評価される可能性もあります。
⑳雑学を多く知っている
雑学を多く知っていて、物知りの人に対しては、勉強熱心なイメージを持ちやすくなります。
また、会話の中で、ふとした瞬間に雑学が語られると、話が盛り上がることもあります。そのため、社内外の人と上手にコミュニケーションが取れそう、顧客に好かれそうといった良いイメージにつながることもあります。
面接時に、「なにか一つ雑学を披露してもらえる?」と聞かれる可能性もあるため、雑学を特技としてアピールする場合は、事前に面白い雑学を用意しておくと安心です。
㉑楽器
音楽は「試合でシュートを決めた」「100回できるようになった」などとはっきりとした成果を表すことが難しい場合もあります。そのため、どのような目標を立てて、どのように取り組んできたかを説明しましょう。
また、楽器を長く続けてきた人は、いつから続けているのかを伝えると、継続力をアピールできます。
ピアノやギターなどのメジャーな楽器でも十分特技になり得ますが、珍しい楽器の経験がある人は、「どんな楽器なの?」「なぜその楽器を選んだの?」とさらに興味を持ってもらえる可能性もあります。
また、吹奏楽などの集団で音楽をしている場合は、協調性などのアピールにつなげることも可能です。
協調性をアピールしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
㉒イラスト
イラストが特技だとアピールする際は、どのような絵が得意なのかや、なぜ絵を描くことが好きになったのかなどを説明しましょう。
実際に面接の場で絵を披露できない場合が多いため、面接官がイメージしやすいように説明することがポイントとなるためです。
また、客観的に勝ち負けを明確にできる機会が少ないため、人から褒められたり喜んでもらったりした経験などを盛り込むと説得力が増します。
㉓プレゼント選び
相手が喜ぶプレゼントを選ぶためには、まず相手のことをよく理解したうえで、相手のニーズを満たすものを選ばなくてはなりません。
プレゼント選びが得意と伝えることで、リサーチ力が高いことや相手の立場に立って考えられることをアピールできます。
顧客や一緒に働いている人の立場に立って、相手の求めていることを把握し、行動できる力として仕事に役立てることも可能です。
自己満足にならないように、プレゼントした相手にどのように喜んでもらったのかなどと、客観的な視点を加えましょう。
㉔ラテアート
ラテアートは繊細さが求められるだけでなく、集中力も求められる作業です。また、簡単に習得できる技術ではないため、努力を継続できることを伝えられます。
カフェでのアルバイトなどで、誰かのために作って喜んでもらった経験がある人は、「顧客に喜んでもらってやりがいを感じた」など伝えると、人柄が伝わりやすいためおすすめです。
㉕ものまね
ものまねが得意とアピールすると、印象的で「あのものまねが得意だった学生」と覚えられやすいメリットがあります。
しかし注意しておきたいのは、就活の面接の場では、面白いだけでは評価されない可能性が高いということです。
相手のクセや特徴などを観察する力をアピールしたり、仕事においてどのように役立てるのかまで伝えたりしなければ、「面白い学生だったな」という印象で終わってしまいます。
また、面接時や入社後に披露してほしいと頼まれることも想定しておきましょう。堂々と披露できれば、度胸を評価してもらえるかもしれません。披露するものまねは、誰でも知っているもので、嫌な気持ちになる人がいないものを選びましょう。
㉖早起き
一見当たり前のことですが、伝え方次第で早起きも面白い特技としてアピールできます。
早起きが得意ということは、自己管理ができているということにもつながり、真面目でしっかりした学生という前向きな印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
早起きを特技としてアピールする際は、早起きして得た時間で、何をしているのかを伝えましょう。読書や資格勉強などの自己啓発をおこなっている場合は、さらに印象もよくなります。
早起きを特技とする学生は、生活のリズムが一定で安定しており、規則正しい生活ができて自己管理もできるのではないかという期待が持てます。加えて早起きによる成果が何かあると、より良い印象となります。
㉗電話のメモが正確に取れる
業務で電話を使う機会のある可能性が高いため、電話のメモが正確に取れるなどの電話応対が得意なことも、特技としてアピールできます。
メモが正確に取れるということは、電話応対に慣れていることだけでなく、話を要約してわかりやすくまとめる力が秀でているという評価を得られる可能性もあります。
面接官に状況がイメージしやすいように、どのような場面で、なにを意識して取り組んでいるのかや、電話のメモが正確に取れることでどのような影響を及ぼしたのかなどを伝えましょう。
電話が得意でコールセンターでの仕事に興味がある人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
例文8選|コールセンターの志望動機で絶対盛り込むべき4要素
㉘人の顔と名前を覚えるのが得意
人の顔と名前を覚えるのが得意というのも、さまざまな仕事で役立てられる特技です。
特に接客業や営業など、顧客と直接かかわる仕事において求められます。たとえば、販売員として働く際に、顔と名前をすぐに覚えて、次にあったときに積極的に声をかけることで、顧客との関係を構築しやすくなります。
特技を活かして、どのように志望企業の仕事に役立てるのかを明確に伝えられると、企業研究をしっかりおこなっていることや入社意欲をアピールできます。
㉙騒がしい場所でも集中できる
騒がしい場所でも集中できることも、ただ単に集中力が高いとアピールするよりも興味を持ってもらいやすい特技です。
仕事において、周囲の状況に関係なく集中して作業をしなくてはならないこともあります。たとえば、銀行員は店内が混み合っていても、集中力を絶やさず迅速・正確に事務作業をすることが求められています。
集中力は測定しにくいもののため、具体的なエピソードを使って説明しましょう。たとえば、「アルバイトの休憩時間に集中して勉強し、資格取得しました」などです。
㉚人の悩みをきくこと
人の悩みをきくことも、仕事で活躍する姿がイメージしやすく、面接官が興味を持ちやすい特技です。傾聴力や提案力があることや、温かい人柄が伝わりやすくなります。
具体的な数字や実績として表すことが難しいため、どのようなことを意識して悩みを聞いているのかや、悩みを解決してどうなったのかなどを説明しましょう。
客観的な視点が加わるため、「相談にのった友人に感謝された」などの他の人からの評価も加えることもおすすめです。
「特技を活かしてクライアントの抱える問題を的確に分析し、解決策を提示することで、役に立ちたい」などと、業務へどのように活かしたいのかを明確に伝えられると、入社後のこともよく考えていることがアピールでき、入社意欲の評価につながります。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るアピールする特技は特別優れている必要はない
特技はアピールポイントになりますが、他人と比較して極めて優れているものである必要はありません。自分の特徴が表れていると自分が思っているエピソードが特技となり得ます。
一発芸をやって「すごいね」と言われたことはありませんか。受けなかったとしても自分が特技だと思えば、それは特技です。毎日続けていること、人に褒められたこと、他人には苦痛でも自分としては難なくできることは特技と言える可能性があります。
普段の何気ない行動が特技となることも
学校生活やアルバイトなどの日常生活で何不自由なくやれていることや、気にせずやっていることの中にも特技があるかもしれません。
学校を無遅刻無欠席であったり、何気なく長く続けることができていることであったり、自分で何かを作ることができたり、何かを集めていたり、自分では普通にやれていることが、実は特技といえそうです。
もし自分で思いつかない場合は、家族や友人に聞いてみると良いと思います。自分で気づかないことでも他人から見ると、すごい技だと思って見てくれていることがあるかもしれません。
無遅刻無欠席をアピールしたい人はことらの記事を参考にしてみてください。作成時の注意点をまとめています。
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ネガティブな印象になることも! 面白い特技で避けるべきこと
面白い特技で避けるべきこと
- ギャンブル
- 政治や宗教関係
- 生活習慣に悪影響のあるもの
- 奇をてらいすぎる
- 記載しない
あなたらしさを特技でアピールすることは重要ですが、就活では避けておいたほうが良い特技もあります。知らずにアピールしてしまい、逆効果にならないように注意しましょう。
ここからは、面白い特技で避けるべきことを解説します。自分をアピールするチャンスを無駄にしないために、避けたほうが良いことをしっかり把握しましょう。
ギャンブル
競馬や競艇、パチンコなどのギャンブルを連想させるものは、特技としてアピールしないようにしましょう。「仕事でもリスクを正しく検証できない」や「依存症になってしまうかもしれない」など、ネガティブな印象になってしまう恐れがあります。
本当に得意な人もいるかもしれませんが、面接官や企業によっては敬遠されてしまうこともあります。
また、ギャンブル以外にも、けんかや暴力を連想するものも控えましょう。
仕事において、信用は最も重要といっても過言ではありません。少しでも信用を下げてしまいそうなことは、アピールしないようにしてください。
信用を下げてしまう可能性のある特技
- 競馬
- 競艇
- 競輪
- パチンコ
- ポーカー
- けんか
政治や宗教関係
政治や宗教に関連する話題は、特技に限らず基本的には話題に出さないようにしましょう。
厚生労働省の「公正な採用選考の基本」で、企業は採用活動において宗教や支持政党に関することを聞いてはいけないというルールが定められています。
そのため政治や宗教関係の話題は、面接官が深掘り質問ができなくなるため、おすすめできません。
生活習慣に悪影響のあるもの
生活習慣に悪影響を及ぼす特技も、自己管理が不十分な印象を持つ可能性があるため避けましょう。
生活習慣に悪影響を及ぼす恐れのある特技
- 徹夜で勉強できる
- 長時間飲酒できる
- 早食い
たとえば徹夜で作業できるといったことをアピールされても、ほとんどの企業はそのような働き方を求めていません。「期限内に業務を完了させられない」「不規則な生活リズム」などとネガティブなイメージを持たれてしまう可能性も高くなります。
徹夜で作業できることが得意な場合は、言葉を言い換えて「長時間集中力を絶やさず勉強できる」や「体力に自信がある」などとアピールしましょう。
奇をてらいすぎる
面接官に興味・関心を持ってもらいたいからといって、奇をてらいすぎる特技をアピールすることは避けましょう。
特技は、必ずしもみんなが驚くようなすごいことが必要なわけではありません。
たまたま一度だけ成功したことや、誇張した特技をアピールしてしまうと、深掘りして質問された際に、しっかりと回答できない可能性もあり、結果的に自分の首を絞めることになるリスクもあります。
みんなが驚くような特技であることよりも、特技の伝え方が重要であることを意識して、見せ方を工夫するようにしましょう。
記載しない
履歴書の特技欄に「特になし」と記載したり、面接で特技を聞かれた際に「特にありません」と答えたりすることは、アピールする場を失ってしまうため、非常にもったいないことです。
また、「入社意欲がないのでは」「消極的なのでは」とネガティブな印象を持たれてしまう可能性も高くなります。
特技が思い浮かばないという人は、自己分析や他己分析をおこない、特技としてアピールできることを探してみましょう。
特技の見つけ方については、こちらの記事でも解説しています。「特技がない……」と悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてください。
特技がない…とっておきの見つけ方7選|一覧や回答例文15選付き
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る誇張や嘘は面接で苦しくなるため要注意
特技もアピールポイントの一つとなるため、書類選考通過のために目を惹きたい、すごいと思ってもらいたいという気持ちで、つい内容を盛ったり、実際とは違うことを書いたりしてしまいたくなる人がいるかもしれません。
しかしそういう人は、実際に面接の場に呼ばれて「この特技について詳しく教えてください」と突っ込まれたときに、つじつまが合わない、具体的な内容が言えないなどでうまく答えられないものです。
等身大の自分の特技を伝えよう
せっかく考えてきた自己PRや志望動機にたどり着く前に、面接の導入部分で「正直でない」という判断を下されてしまってはもったいないので、背伸びをせず、等身大のあなたの話をするようにしてください。
反対に、謙虚なあまり「特技というほどのものはありません」と流してしまうのももったいない話です。自分に自信や興味がない、自己分析が足りていない人というように見えてしまいます。
これまで生きてきて、何かしら興味を持って掘り下げてみたこと、過去の習い事や部活動などじっくりと思い出して、特技として伝えるようにしましょう。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
印象が変わる! 特技が「面白い」と評価を得るポイント
特技が「面白い」と評価を得るポイント
- 自分ならではの具体的なエピソードを盛り込む
- 数字や客観的な視点を取り入れる
- 仕事で活かせる点をアピールする
- 深掘り質問を想定しておく
どの特技をアピールするかがある程度決まったら、次はどのようにアピールするとさらに面接官に興味・関心を持ってもらえるかを考えましょう。
ここからは、特技が「面白い」と評価を得るポイントを解説します。特技を伝える際に取り入れて、さらに面接官を惹きつけましょう。少し意識するだけで、印象が変わります。
自分ならではの具体的なエピソードを盛り込む
特技を説明する際は、自分ならではの具体的なエピソードを用いて説明しましょう。
面接官は多くの学生の面接を担当しています。ただ特技を答えただけでは、印象が薄くなってしまい、面接官の記憶に残らない可能性が高くなります。
特技を答えるだけでなく、なぜ得意になったのかや、どのように工夫しているのかといった独自のエピソードを交えて伝えてみてください。取り組み方や思考の部分も交えてアピールすると、自分の考え方や価値観を伝えられます。
- 特技のエピソードを盛り込もうとすると長くなりすぎてしまいます……。
エピソードを変えたうえでフィードバックを貰おう
エピソードが長くなるということは、説明が多すぎる可能性が高いです。説明が多いと理解に時間がかかってしまうので、まずはその特技を表す違うエピソードを探してみましょう。
そして、完成したものを友人に話してみてフィードバックをもらいましょう。こうすることで内容が洗練されていくので、簡潔にまとめやすくなります。
数字や客観的な視点を取り入れる
特技について説明する際は、具体的な数字や他の人からの言葉など、客観的な視点を取り入れると、より明確なイメージが伝わります。
たとえば、「私は写真が得意で、SNSに撮った写真を載せています」よりも「私は写真が得意で、撮った写真をSNSに載せたところ、100件以上の高評価をもらいました」のほうが、活動の成果がわかりやすくなります。
数字で表せないものは、資格取得や他の人から褒められたエピソードなどを交えることで、客観的な視点を取り入れることが可能です。
- 実績やほかの人に褒められたことがないものは特技に選ばないほうがいいですか?
他人の評価だけが基準ではない
客観的な評価を得るのが難しい特技もあります。たとえば毎日何かを続けているもので、人から褒められなくても自分で工夫や努力して頑張っていることは特技になります。
また、大会での順位や作品の数などで表せないものでも、何年間続けてきたとか、特定の作家の作品には詳しいなどこだわりがあることもアピールの材料になります。
仕事で活かせる点をアピールする
特技を伝える際に、仕事で活かせる点もアピールできるように考えましょう。
特技がパソコンスキルや語学など、直接仕事に活かせる実用的なものはもちろん、仕事に直結しないような特技でも、工夫次第で仕事につなげられます。
どのように工夫したのかや、どれほど努力をして培ったのかなどの取り組みをアピールし、仕事でも同様にそのスキルを活かしたいとまとめましょう。活かし方まで言及すると、より面接官の興味・関心を惹く面白い特技になります。
仕事へ活かす点を取り組み方でアピールする例
- 長年続けて培った特技→継続力
- 勝利のために努力して培った特技→向上心・粘り強さ
深掘り質問を想定しておく
面接は会話のキャッチボールをしながらおこなうため、一問一答ではなく、あなたの答えに対してさらに深掘りした質問をされることを想定して準備しましょう。
想定される深掘り質問の例
- なぜ興味をもったのですか
- どのようなこだわりがありますか
- その特技をするうえで大切だと思うことは何ですか
- その特技を今後どのように活かしますか
- その特技を習得するにあたって苦労したことはありますか
深掘り質問された際にしっかりと回答できないと、「本当に得意なのかな」と回答に説得力がなくなってしまいます。
何を聞かれても自信を持って、自分の言葉で回答できるものを特技として選定するようにしましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る個性が表れている特技は興味を惹きやすい
印象に残る特技であれば、それがきっかけで話題が広がることがあります。長く継続できていることや、何気ない振る舞いや考え方が面接官の印象に残ったりします。
特に他の人にはない面白い特技を持っている人や、あまり聞いたことがないようなことにはまっている場合には、思い切ってそれを伝えてみるのも良いかもしれません。そこに個性が表現されているからです。
そして、ただ特技の内容を答えるだけはなく、なぜそれを始めたのか、どのようにして得意になっていったのか、なぜそれを続けているのかといった独自のエピソードを加えるようにしましょう。
特技から就活生の人柄への理解が深まる
ただ単に特技の内容を答えるだけよりも話に具体性が出てきますし、面接官には学生の人柄のイメージが湧きやすくなります。
また、途中でやめようと思ったけれども長く続けている特技であれば、それを続けようと決めた過程にあなた自身の価値観や個性が溢れるので、よりあなたらしさを受け止めてもらいやすくなります。
特技が資格や表彰につながっている場合には、その経験を強くアピールでき印象がさらに深まります。
特技以外にも聞かれる質問の対策をしたい人は、こちらの記事を参考にしましょう。
面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
面白い特技を上手に伝える3つのステップ
面白い特技を上手に伝える3つのステップ
- 特技の具体的な内容
- 根拠となる自分ならではのエピソード
- 仕事にどのように活かすのか
特技のアピールの面白さを左右するポイントは「伝え方」です。
伝え方が悪いと、わかりづらかったり、ありきたりで多数の学生に埋もれてしまったりと、面接官に面白いと思ってもらえる特技のアピールになりません。
ここからは、面白い特技を上手に伝える方法を、3つのステップで解説します。伝え方を理解して、あなたの魅力を面接官にアピールしましょう。
ステップ①特技の具体的な内容
まずは結論である特技から伝えましょう。結論が見えずに長々と話してしまうと、面接官も全体像がつかみづらく、結局何が言いたいのかよくわからなくなってしまいます。
マイナーなスポーツや楽器など、面接官が知らない可能性もある特技の場合は、どのようなものなのか簡潔に説明するようにしてください。
特技を説明する際の例
私の特技は、セパタクローです。セパタクローとは、足でおこなうバレーボールに似たものです。別名「空中の格闘技」と言われることもある、アクロバティックなスポーツです。
特技を面白いものとして伝えるには、初めに結論を伝え、面接官の興味を引き付け、もっと聞きたいと思ってもらうことが大切です。「それはどういうものですか」という言葉をもらえれば、さらに話を広げ、相手の記憶に残ることができます。
ステップ②根拠となる自分ならではのエピソード
結論を伝えたら、その根拠となる自分ならではのエピソードを伝えましょう。特技になるまでに苦労したことや工夫したことなどの過程を述べることで、努力が伝わります。
企業は、特技を通じて物事に対する向き合い方を見ているので、エピソードの部分をしっかりと述べるようにしましょう。
根拠となる自分ならではのエピソードの例
大学でセパタクローサークルに所属しています。セパタクローをやったことはありませんでしたが、毎日継続して練習することで上達し、大会に選抜メンバーとして出場しました。
ステップ③仕事にどのように活かすのか
最後に特技を通して学んだことや、得られたことをどのように仕事に活かすのか伝えてください。入社後どう活かすかまで考えているとアピールすると、入社意欲が高いことも伝えられます。
企業研究をおこなったうえで、働いている姿を想像し、仕事への活かし方を考えてみてください。
仕事の活かし方の例
セパタクローを上達するために、毎日かかさず練習したり、上手な選手の分析をしたりして身に付いた継続力や向上心を活かして、御社に入社後は初めての業務に対しても積極的に挑戦し、努力を続けることで貢献したいと考えています。
- 特技を仕事に結びつけるのが難しいです。何かコツはありますか?
好奇心や継続力と結びつけてみよう
やったことがないことに対して挑戦をしてきた経験は、毎日新しいことが連続する仕事への挑戦とイメージを重ね合わせることができます。
毎日上達するためのことを考え、行動し、必ず結果は出るんだと信じてやれたことは職業生活を送るうえで大切なモチベーションの維持につながります。
諦めずに頑張るという意志の強さを感じさせることができるので、ここに結びつけるとうまくいくでしょう。
面接やESで面白い特技を伝える例文7選
面接やESで面白い特技を伝える例文7選
- リフティング
- 料理
- 楽器
- 語学
- イラスト
- 人の顔と名前を覚える
- 剣道
面白い特技とは何かや、伝え方について理解が深まってきたでしょうか。ここからは今まで解説してきたことを踏まえて、面白い特技の例文を紹介します。
記載の内容を参考にして、自分ならどのように作成するか、自分の特技に当てはめて考えてみてくださいね。
ESで特技を記入する際は、こちらの記事を参考にしてみてください。ESに書くと好印象につながる特技を解説しています。
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
例文①リフティング
例文①リフティング
私の特技はリフティングです。小学1年生からサッカーを習っていて、中でもリフティングは、巧みな足さばきを習得するために1日100回は自主練習をしました。今ではチームで一番長い時間リフティングができます。
リフティングが上達することで、試合でボールのキープ力があがり、試合で活躍できることも増えました。
御社に入社後も、継続力や向上心を活かして日々スキルアップに励み、チームに貢献できる人材になりたいと考えています。
サッカーが好きなことがよくわかります。ファンのチームや選手について聞かれたり、リフティングが得意ということであれば、最高何回できるのか聞かれたりすることもあるので、答えられるようにしておきましょう。
部活の経験は特技以外でも就活でアピールできます。部活経験を活かしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
例文②料理
例文②料理
私の特技は料理です。飲食店のアルバイトを通して身に付けました。
初めの頃は、時間がかかってしまい、顧客を待たせてしまうこともありましたが、今では段取りを考えて、素早く提供できるようになりました。顧客が美味しいと笑顔で食べてくれる姿に、やりがいを感じています。
仕事においても、段取りを考えて行動し、効率的に作業が進められるように工夫したいと考えています。また、料理を提供した顧客が喜んでくれたように、自分の仕事で顧客の笑顔を作り出せるように、努力いたします。
働くことにやりがいを感じられているところに好感が持てます。また、効率的に進められるよう努力していることは、業務改善への意欲も感じられるので良いですね。
アルバイトの経験は特技以外でも就活でアピールできます。アルバイト経験を活かしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己PR
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
ガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
例文③楽器
例文③楽器
私の特技はピアノです。5歳から毎日どんなに忙しくても30分はピアノに触れることを徹底しています。年に一度おこなわれる発表会では、自分の実力より少しレベルの高い曲を選ぶようにして、より高みを目指すことで技術を向上させてきました。
今後仕事においても、継続力や向上心を持って取り組める自分の強みを活かし、現状に満足せずに努力を続けていきたいと考えています。
コツコツと練習を続ける力や、高みを目指し難しいものに挑戦する意識について、具体的な事例で説得力を持って説明されています。面接の場では、ピアノは好きなものだから続けられたのかなど、モチベーションのもとについても聞いてみたくなります。
例文④語学
例文④語学
私の特技は、中国語です。中国の経済に興味があり、大学2年生のときに留学して身に付けました。現地で友人を作り、帰国後もオンラインで会話をするなど努力を続けているため、日常会話レベルであれば問題なく中国語でコミュニケーションを取れます。
中国語が話せるという特技を活かして、御社が展開しているアジア圏の店舗拡大に貢献したいと考えています。
中国語を話せる人は多いので、実際の面接では、中国語で簡単な質問がされたり中国語で自己紹介をするように言われたりして会話力が試される場合もあるので、対応できるようにしておきましょう。
例文⑤イラスト
例文⑤イラスト
私の特技はイラストです。
友人の誕生日に絵をプレゼントしたり、アルバイト先のショップカードを作成したりして、自分の得意なことで誰かに喜んでもらうことがとても嬉しいです。
また作品をSNSで発信していて、100件以上の高評価をもらったこともあります。
仕事においても、誰かに喜んでもらいたいという気持ちを原動力に、自分のアイデアを活かして商品開発に貢献していきたいと考えています。
より多くの人を喜ばせるために、SNSを使った具体的な方法で行動できているところに好感が持てます。また、ひとりよがりではなく、高評価を得ることでニーズにマッチしたことができそうだという期待にもつながり良い内容です。
例文⑥人の顔と名前を覚える
例文⑥人の顔と名前を覚える
私の特技は人の顔と名前をすぐに覚えられることです。
化粧品店でアルバイトをしているのですが、一度接客した顧客のことはすぐに覚えられます。再度来店してくださった際に、購入後のフォローを徹底してできるため、顧客からも大変喜んでいただいています。
御社に入社後もこの特技を活かし、営業先の担当者の名前と顔をすぐ覚えることで、良好なコミュニケーションを構築していきたいと考えています。
顧客にも喜ばれ、仕事に役立ちそうな特技ですね。特技というからには、何かしらコツや工夫があるのか、あるいは意識せずともできてしまうのかということにも触れてあると、あなたへの興味がより一層湧いてきます。
例文⑦剣道
例文⑦剣道
私の特技は剣道です。剣道は小学1年生からはじめ、大学3年生で目標としていた剣道四段を習得しました。
剣道は、礼儀作法も厳しく途中で挫折してしまいそうなこともありましたが、目標の達成のために努力してきました。また、剣道を通して、技術はもちろん精神力を鍛えられました。
仕事においても、剣道で培った精神力を活かし、目標に対してひたむきに努力することで成果を出し続けたいと考えています。
剣道を長く続けてきて、目標達成のために努力してきたことがわかります。挫折してしまいそうになったことをどのように乗り越えたのか、剣道に感じる楽しい気持ちや魅力など、剣道に対する思いも加えるとより活き活きとした内容になります。
履歴書編! 面白い特技を書く際のポイント
面白い特技を書く際のポイント
- 添え書きをする
- 要点をまとめて書く
- 志望企業によって内容を変える
特技の質問は、ESや面接時だけでなく、履歴書にもあります。履歴書は記載するスペースが小さいため、ESや面接とは異なる工夫が必要です。
ここからは、履歴書に特技を記載する際のポイントを解説します。面接官に興味・関心を持ってもらえるような書き方を習得しましょう。
履歴書の基本の書き方はこちらの記事で解説しています。まずは基本を理解することが重要なので、あわせて確認してみてください。
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
ポイント①添え書きをする
履歴書はスペースが限られるため、面接時に回答するように具体的なエピソードまで詳細に書くことが難しくなります。
そのため()を使って添え書きをする方法がおすすめです。
添え書きの例
- 料理(冷蔵庫の中にあるものだけで3品作れます)
- 中国語(日常会話レベルは問題なくできます。中国語検定2級)
ポイント②要点をまとめて書く
履歴書はじっくり面接官が読み込む書類というよりは、端的に応募者の情報を伝える役割の書類です。
履歴書の小さいスペースにぎっしり書いてしまうと読みづらくなってしまい、どんなに良い内容が書いてあっても、良い評価につながらない可能性が高くなります。
アピールしたいことはたくさんあるかと思いますが、履歴書の役割やスペースに合わせて、要点をまとめて書くように心がけましょう。
要点をまとめて書く際のポイント
- 箇条書きなどを使って、特技が何かひと目で理解できるように記載する
- 面接で深掘りされることを想定して、内容を盛り込みすぎない
ポイント③志望企業によって内容を変える
企業によって求める人物像や活かせるスキルは異なります。一度考えた特技をそのまますべての企業に使い回すのではなく、志望企業に合わせて内容を変えましょう。
複数特技を用意して使い分けても、一つの特技を異なる視点でアピールしても良いです。
中国語を異なる視点でアピールする例
- 中国語を直接活かせる企業の場合:中国語(日常会話は問題なくできます。中国語検定2級)
- 中国語を直接活かせない企業の場合:中国語(毎日2時間勉強して中国語検定2級取得)
上記のように、中国語を直接的に活かせる企業であれば語学力をアピールし、直接的に活かせない場合は、中国語を習得するまでの過程をアピールして継続力や向上心を伝えましょう。
ここまで解説した以外にも覚えておくと良いポイントは、仲間うちでは常識のように扱う言葉も、一般的な社会人にとってはよくわからないこともあることです。受け取る側の理解度も考えた表記をするよう注意しましょう。
履歴書で目を引く面白い特技の記入例
履歴書に特技を書く際、実際にどのように書くのか記入例を紹介します。
記入例を参考にして、履歴書にどのように書けば面接官の目を引く特技になるのか、自分の特技に照らしあわせて考えてみてください。
履歴書で目を引く面白い特技の記入例
- データ入力(1分間に1300文字正しく入力できます)
- 運転(都内の主要な道路はすべて頭に入っています)
- フラッシュ暗算(4桁の暗算もできます)
- ビデオ編集(姉の結婚式の映像関係はすべておこないました)
- 写真(日本各地を旅行して撮った写真がSNSで高評価100件以上)
- 履歴書、ES、面接とどれも同じ特技をアピールしても良いでしょうか?
1つの特技でもOK
特技がいくつもあれば違う内容で自分の持つさまざまな面をアピールしても構いませんが、同じ人間なのでそんなに多くの特技があるとも思えません。特技が一つでもそれほど気にすることではないと思います。
面接で特技について質問された際には、具体的にわかりやすく特技にまつわるエピソードを説明できるようにしておきましょう。
工夫次第で効果抜群! 面白い特技で面接官の興味を引き寄せよう
「自分には面接官を驚かせる特技はない……」と悩んでいる人でも、工夫次第で面白い特技をアピールできます。
自分はどのようなことが得意で、企業でどのように活かせるのかをしっかり考えたうえで、面接官に興味を持ってもらえる伝え方や、見せ方を工夫してみてください。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る自分なりのこだわりを盛り込んでオリジナルの特技にしよう
履歴書やESで目を引くために、面接で面接官の印象に残るために、面白い特技でアピールしたいという気持ちがある。とはいえどんな特技ならアピールできるのか、どの程度のものをアピールして良いのか悩みますね。
ここでお伝えした特技の「面白さ」は「興味深さ」であり、笑えるものとは違います。
笑いに終始せず興味をひくのが重要
受けを狙うのではなく、「それってどういうこと? もっと聞かせて」と面接官に思ってもらえるような書き方・伝え方ができるものをぜひ探してみてください。
自分自身のことを振り返り、何が好きで、上手くなるために一生懸命練習したものは何か、詳しく知りたくていろいろ調べたり勉強したりしたものは何か。料理や運動など一見よくありそうな趣味も、自分なりのこだわりを説明すると面白い特技になります。
大会で入賞した経験や検定を受けて取得した資格などはなくても、自分が一生懸命になれるものや得意なものをきちんと伝えることができれば、あなたの魅力や人となりを理解してもらえますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細