「面接に行きたくない」の克服方法8選|前向きになる心構えも解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

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  • キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長

    Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる

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この記事のまとめ

  • 面接に行きたくなくなる理由と行かないリスクを理解しよう
  • 面接に行きたくない気持ちを克服する対処法8選を活用して面接に臨もう
  • どうしても面接に行けないときは行けない旨を企業へ伝えることが大切
  • この記事を読んでいる人におすすめ

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面接の本番が近づくにつれて、重い気持ちになってしまい行きたくないと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。「なぜこんなにも行きたくないのだろう」「自分はメンタルが弱いのだろうか」と、自分自身を責めてしまっているかもしれませんね。

面接に行きたくない気持ちは誰しもが持っています。しかし、行きたくない気持ちを克服しなくては、当然目指している企業から内定をもらうことは難しくなります。そのため、行きたくない気持ちを和らげて、面接に臨むことが大切です。

この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、富岡さん、横山さんと面接に行きたくないときの対処法を解説していきます。面接を前向きな気持ちで臨めるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

面接に行きたくない気持ちを解決するなら理由と対処法の理解が最重要

面接に行きたくないと思ってしまうのは、自分の心をうまくコントロールできていないことが原因です。まずは原因を理解して対処することで、行きたくないと思っていた気持ちが軽くなり、前向きな気持ちで面接に臨むことができますよ。

この記事では、まず面接に行きたくないと思ってしまう理由と、行かなかった場合のリスクについて解説します。行きたくないと思う理由を客観的な目線から理解しましょう。

面接に行きたくない理由は人によりさまざまだと思います。そこで記事では、「面接対策が不十分なとき」「面接する企業の志望度が低いとき」「面接が不安で行きたくないとき」の理由別に対処法を解説します。自分が面接に行きたくないと感じている理由に合う対処法を実践して、前向きな気持ちで面接に臨みましょう。

面接に苦手意識を持っていたり、怖いと感じてしまう人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選
面接の苦手意識を克服する21手|得意にする秘訣は「考え方」にあり

面接ばかりでなく、就活全体がつらいと感じている人はこちらの記事を参考にしてくださいね。つらさを軽減させることができます。
就活がつらい人必見! 心が軽くなる対処法を原因別に解説

面接全般の対策方法はこちらの記事で解説しているので、参考にして準備してみましょう。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説

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あなただけじゃない! 面接に行きたくないと思ってしまう5つの理由

あなただけじゃない! 面接に行きたくないと思ってしまう5つの理由

  • 面接で答えられる自信がないから
  • 面接に落ち続けているから
  • 緊張してしまうから
  • 面接する企業の志望度が低いから
  • 面接の準備が万全ではないから

面接本番が近づくにつれて、行きたくないという気持ちが大きくなりますよね。面接に行きたくないと感じるのは、多くの学生が抱いている悩みです。誰もが感じる気持ちなので、自分を必要以上に責めないようにしてくださいね。

まずは原因を把握してなぜ面接に行きたくないのか、自分の本音に向き合い、それを根本的に解決することが大切ですよ。

ここからは、面接に行きたくないと思ってしまう理由について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

柴田 登子

プロフィール

どんなにポジティブな人でも、自分に評価が下される場に向かうのは億劫に感じるものです。

そのため、決して「行きたくない」と思う自分をダメだと思わないでください。そのような気持ちが沸き上がるのは誰でも同じ、と割り切って面接に向き合った方が良い結果につながります。

①面接で答えられる自信がないから

「面接で答えられなかったらどうしよう」「練習したことをうまく答えられるか不安」。このような自信のなさは、面接に行きたくない気持ちへとつながってしまいます。

面接は初対面の人とのコミュニケーションを求められる場です。どれだけ準備していても、うまく話せるか自信がなくなり、行きたくないと感じてしまうのは当然のことでしょう

また、決まった質問だけではなく想定外な質問を受けて、答えに詰まってしまう可能性も考えられます。そんな場面を経験したくないという気持ちから、面接に行きたくないという気持ちが芽生えてしまうのです。

このように、どれだけ事前準備を重ねても自信のなさが消えず、行きたくないと感じてしまうのです。

富岡 順子

プロフィール

初めて面接練習をしてみたときに、そもそも人と話をすることに慣れていない、自己分析ができていない、といった理由からうまく答えられず、そのことがトラウマになってしまい、本番を迎えるのが余計億劫になってしまうというケースがあります。

②面接に落ち続けているから

これまで何度も面接を受けているものの、落ち続けている人もいるのではないでしょうか。そのような人の中には、落ちた経験がトラウマになり、「面接に行きたくない」と感じてしまう人もいます。

特に二次面接や最終面接など、選考が進んだ段階で落ちてしまうと絶望感が大きくなり、今後行きたくないという気持ちにつながりやすいです

この原因としては、面接に落ちるという体験が、企業から自分を否定されたと考えてしまうからといえます。何度も面接に落ちてしまうと、成功したときのことを考えられずに、行きたくないという気持ちが強くなってしまうのです。

③緊張してしまうから

人間は未経験のことに対して、不安な気持ちが大きくなり緊張してしまう性質を持っています。そのため、面接を経験したことがない学生が緊張してしまうのは当然のことです。

緊張が高まると普段の自分とは違い、心が張りつめて思うような行動ができなくなってしまいます。そんな緊張感から、逃げたいという思いになり、面接に行きたくないと感じてしまう人は大勢います

また、人と話すことに苦手意識があり、緊張しやすい人はなおさら緊張してしまい、面接に行きたくないと思ってしまうでしょう。

横山 慶一

プロフィール

面接は多くの場合、初対面の人に会うので、どんな人だろうと緊張するのは誰でも経験することです。うまく話さなければならないとか、弱みを隠さなければならないと気にすることで不安が強くなり、面接恐怖症になってしまいます。

面接恐怖症を克服したいと考える人は、以下のQ&Aでキャリアアドバイザーが悩みに回答しているので、併せてチェックしてくださいね。

④面接する企業の志望度が低いから

面接する企業の志望度が低いことも、面接に行きたくないと感じてしまう理由の一つです。

就活を進めていると、志望度の低い企業になんとなく応募してみたところ、面接まで進んだというケースもあるでしょう。

そのようなケースでは「面接に行くくらいなら家で他のことをやりたい」「他企業の選考を優先したい」などといった気持ちから、面接に行きたくないと感じてしまうこともあります。

志望度が低いことにより、面接に時間を使うのがもったいないと感じてしまうのです

⑤面接の準備が万全ではないから

面接当日までに思ったような練習ができないことも、面接に行きたくないと感じてしまう理由の一つです

面接は自己PRや志望動機の準備だけでなく、企業研究や業界研究なども進めていかなければなりません。他の選考などが重なって、思ったように時間を取れず、準備不足になってしまうケースもあるでしょう。

面接の答えがうまくまとまらず、いっそのこと面接に行きたくないと感じてしまうのは、仕方のないことといえます。

柴田 登子

プロフィール

不安とは「知らない、わからないこの先のこと」に感じるものです。そのため、準備をせずに応募先企業のことや面接の傾向などがわからないと不安に感じるのは当然です。

何を聞かれるのか把握している、質問の答えが準備できていると不安はかなり軽減されるので、しっかり準備をしてから面接に臨みましょう。

アドバイザーコメント

面接に対するモチベーションも行きたくないと感じる原因の一つ

他に面接に行きたくないと感じるケースとしては、何のために面接をするのか、面接に意味を見出せない、つまらない、馬鹿馬鹿しいと感じてしまうものがあります。

学力が高いことや資格を持っていることが仕事をするでうえは何よりも大切だと思っていたり、面接でその人の一体何がわかるのだろうと疑問を感じてしまうなど、面接試験に対してモチベーションが上がらない人が抱く感情です。

面接に行きたくないと感じる理由には不安と恐れが関係している

面接に行きたくないと感じる多くの学生が抱きがちな感情は不安と恐れです。自己紹介、自己PRでうまく話せないのでは、緊張してしまって頭が真っ白になってしまうのでは、などの感情です。

自分では上手に答えたつもりだったのに、面接官からは良い反応をもらえず気まずい空気が流れてしまった。圧迫面接を経験し、何を話しても高圧的な態度を取ってくる面接官に苦手意識を持ってしまった、などの経験も不安につながります。

本当はその場を上手にやり過ごしたいのに、うまくできない自分を目の当たりにしてショックを受けてしまうと、また失敗するのであればそのような場に行きたくない、逃げたいと思ってしまうのは自然なことです。

圧迫面接を上手く乗り切るコツはこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
圧迫面接とは? どんな圧力も切り抜ける予防・対処法18選を解説

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一度冷静に考えてみよう! 面接に行かなかった場合のリスク

一度冷静に考えてみよう! 面接に行かなかった場合のリスク

  • 企業から志望度が低いと捉えられやすい
  • 行かなかったことへの自己嫌悪からストレスを感じる
  • 面接に行かない癖がついてしまう
  • これまでに費やした時間が無駄になってしまう

面接に行きたくないと感じるのは仕方のないことですが、実際に行かなかった場合、強く後悔してしまうかもしれません。

そこで、行かなかった場合のリスクをしっかりと把握しておくことが重要です。リスクも把握したうえで、それでも行きたくない、行かなくても大丈夫と思えるか確認してみてください。

企業から志望度が低いと捉えられやすい

企業はあなたのために、多くの時間を費やして面接の準備をしています。

自分本位な理由で面接に行かない場合、企業の準備時間を無下にすることになります。企業にとっては「平気で相手の時間を奪う人」というマイナスな印象になり、場合によっては志望度が低いと捉えられ、面接の再調整も難しくなります。

少しでも気になっている企業であれば、自分の印象をマイナスに見せてしまうような行為は避けるべきです。そのため、面接に行かないのであれば、企業から内定をもらいにくくなることを理解しておきましょう。

行かなかったことへの自己嫌悪からストレスを感じる

不安な気持ちから逃れたいと面接に行かなかった場合、一瞬は楽な気持ちになれるかもしれません。

しかし、行かなかったことで「面接に行かないなんて自分はダメなやつだ」「本当は行くべきだったのに」と後悔してしまう可能性もあります。長期間その後悔が続くこともあるかもしれません。

このように、面接に行かなかったことで一時のストレスから解放されるかもしれませんが、自己嫌悪から自分へストレスを与え続けることも十分考えられます。

面接に行かないという選択をするのであれば、自己嫌悪によるストレスまで考慮して考えるようにしてみてください

横山 慶一

プロフィール

一方、面接に行かなかったことで自己嫌悪に陥りすぎてしまうと、人に会うことが億劫になったり、自信がなくなったりします。

自己嫌悪に陥り過ぎず、「チャンスを逃した!」と思うくらいで次々チャレンジしてください。

面接に行かない癖がついてしまう

面接に行かないリスクとして、面接に行かない癖がついてしまうことが挙げられます。

行かないことに味を占めてしまうと「行かなくても大丈夫なんだ」という慣れから、面接を避けるようになってしまいます。気づけば「今日は疲れているから」「なんだか気分が乗らないから」と理由をつけて面接をさぼり続けてしまうのです。

そうなると面接を受けられる企業が少なくなり、就活が思うように進まないといった事態に陥ることも十分考えられます。

就活を思い通りに進めたい人は、面接に行かないことで内定をもらえる企業がなくなってしまうことも考慮しておきましょう

柴田 登子

プロフィール

誰にでもやりたくないことは必ずありますが、生きていくうえでそれらを避けてばかりはいられないので、何とか自分を奮い立たせて行動するものです。しかし、ひとたびサボってしまうと、タガが外れたようにさぼり続けてしまいます。

就活でそれをやってしまうとあっという間に募集期間が過ぎ、気づけばどこにも応募できなくなってしまいます。一度サボってしまいなし崩しにならないよう、行きたくなくても面接には向かうようにしましょう。

これまでに費やした時間が無駄になってしまう

企業研究やエントリーシート(ES)・履歴書の記載など、大学生の貴重な時間を使って面接までこぎつけているはずです。面接に行かないという選択は、これらの時間を無駄にしてしまうことになります。

今まで費やしてきた時間を考えて、それでも本当に面接に行きたくないと思えるのか今一度考えてみてください。もし、使った時間を無駄にしたくないと感じるのであれば、気を奮い立たせて面接に臨む方が後悔せずに済みますよ。

行きたくない気持ちを軽くする! 面接前の大切な心構え

行きたくない気持ちを軽くする! 面接前の大切な心構え

  • ありのままの自分を伝える意識を持つ
  • 企業とは対等な立場だと理解する
  • 落ちたとしても次回に活かせると考える
  • 面接に行くことで一歩成長できると考える
  • 失敗するのが普通だと考える

ここまで面接に行かなかった場合のリスクを解説しましたが、それでも面接に行きたくないと感じてしまう人もいます。心の底では面接に行きたいと思っていても、どうしても行く気になれず悩んでしまうのです。

そこで、面接に行きたくない気持ちを軽くする、面接前の心構えを解説します。面接に向かう気持ちを楽にして、本番で力を発揮したいという人は参考にしてみてください。

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ありのままの自分を伝える意識を持つ

面接に対して、「企業に良く見られたい」「企業が評価する答えを言わないといけない」など、本来の自分に蓋をするような場だと思ってしまいがちです。

取り繕った答えは企業側に見透かされてしまい、評価につながらないケースも考えられます。また、企業が本当に知りたいのは、ありのままのあなたが入社後に活躍してくれるかどうかです。

そのため、面接ではありのままの自分を伝える意識が重要です。ありのままの自分を伝えようと意識すれば、気持ちが軽くなり面接に行きたくない気持ちを和らげることができます

ありのままの自分を伝える意識を持って、気持ちを軽くした状態で面接に臨むようにしてみてください。

ありのままの自分を見せても採用したいとは思われないのではないかと不安です……。

富岡 順子

プロフィール

取り繕うと後がつらくなるのでありのままをアピールしよう

取り繕って、自分をよく見せて入社したその後を考えてみてください。本当の自分でない人を演じ続け、仕事をしていくのはものすごいストレスになってしまいます。

スキルについては入社後努力をすれば何とか追いつかせることはできますが、企業が即戦力として捉えている場合は苦しくなります。

性格や、大切にしたい想い、就活の軸、条件面などを会社に合わせてしまうと入社後に葛藤が起こったりフラストレーションが溜まったりしてしまうので、ありのままをどう強みとしてアピールしていくかという観点で自己分析してみてください。

企業とは対等な立場だと理解する

面接に行きたくないと思っている人の中には「企業から評価されるのが嫌」「落とされるのが怖い」と感じている人も多くいるでしょう。

しかし、面接において企業と学生は対等な立場といえます。面接官が学生を評価するだけでなく、学生側にも「この企業は自分に合っているか」と見極める権利があるのです。

このような「対等な立場にいる」という気持ちを持つことで、面接に行きたくないという不安な気持ちを和らげることができますよ

選考は学生が選ばれる側だと感じ、萎縮してしまいます。

柴田 登子

プロフィール

自分と企業とのマッチ度を確認する気持ちで臨もう

自身と企業が対等な立場とわかっていても、そのような心持ちにはなかなかなれないものです。

そんなときは、応募前に自己分析した内容を思い起こし、企業がする説明や質問してくる内容がどのように自分とマッチしているのか、一つひとつ確認する気持ちで臨むとよいでしょう。

相手に気に入られるように話すにはどうすれば良いかなどと考えるのではなく、客観的に自分が合っているのか、「評価」ではなく「確認」するという気持ちで向き合うと多少は気楽に感じられます。

落ちたとしても次回に活かせると考える

面接への行きたくない気持ちがなくならない場合には、面接に落ちても次回受ける面接の練習になると考えるようにしてみてください。次回の企業の選考の練習になったというわけです。

また、落ちたとしても、それはあなたの返答が悪かったのではなく「企業と合わなかった」だけかもしれません。自分に合う企業はこれから見つかり、その際の面接練習になると考えれば、気持ちも楽になりますよね。

質問に答えるという経験を積むことで、今後より入りたい企業の面接で実力を発揮できるようにもなります。目の前の面接ばかりに目を向けるのではなく、先の選考を見すえることで、気持ちが分散して面接への重圧を軽くすることができますよ。

富岡 順子

プロフィール

「失敗は成功のもと」という言葉があるように、落ちる経験からたくさんの気づきを得ることができます。

受かったときは危機感がなく、そのまま次に移ってしまいがちですが、落ちたときはどこがダメだったのか思い返しましょう。

基本的なマナーはどうだったか、ハキハキと話していたか、面接官の質問に対する自分の回答はどうだったか、しっかりと振り返りをおこなえる人は必ず伸びていきますよ。

面接に行くことで一歩成長できると考える

面接に行きたくないと思ってしまう人は、面接を自分が一歩成長できる場だと捉えるようにしてみてください。

これから社会人になるにあたって、人前で発表する機会や初対面の人とコミュニケーションを取る機会は増えていきます。面接を通して人前で話す経験を付けることができ、また自己PRや志望動機などを通して、自分の想いを整理するスキルが付くのです

また、練習と異なり緊張感を体験できるのは、面接本番ならではといえます。面接を一つの成長の機会だと捉えて、勇気を持って面接本番に臨むようにしてみてください。

失敗するのが普通だと考える

「本番で失敗したらどうしよう」という不安から面接に行きたくないと感じてしまう人もいるでしょう。そのような人は、「失敗するのが普通」だと考えるようにしてみてください。

人間誰しも失敗します。面接を受けた多くの人も、何かしらの失敗を経験しています。特に面接経験が少ない人であればなおさらです。

だからこそ、失敗するのが当たり前だという気持ちをまずは持つようにしてみてください。そうすることで「失敗できない」という重圧から解放されて、面接に臨む気持ちが楽になりますよ。

アドバイザーコメント

面接ではなく「社会見学」「勉強の場」と考えよう

おそらくこれまでの人生において、応募先企業の執務エリア、特に会議室に入ったのは面接の機会が初めてでしょう。ドラマに出てくるような「会社」の雰囲気に飲み込まれてしまうと、とても緊張し、面接に行くのが億劫になってしまう人も多いと思います。

しかし自分が行動さえすれば、面接の機会は無限に訪れます。あまり重く受け止めすぎずに「せっかくだからこの会社をよく観察しよう」「社会で働くということがどのようなことなのかを学ぶ機会にしよう」などと、採用の合否を決める以外の意義を見出し、気楽に向き合えるように気持ちをコントロールしてみてください。

企業の良さを学ぶ姿勢で面接に向き合ってみよう

たいていの人は「評価される」と意識すればするほど、そのような場には出向く気になれず、緊張してしまい自分の良さをアピールできなくなります。しかし、何かを学んだり吸収したりして、自分の糧にする時間に向き合うときは、前向きになりモチベーションも上がるものです。

世の中にはさまざまな会社があります。面接の機会にその企業の良さを学んでみようという気持ちで向き合いましょう。

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理由別で解説! 面接に行きたくないときの対処法8選

「面接に行きたくない」理由別の対処法

面接に行きたくないという気持ちがどうしても軽くならないという人は、それぞれの理由に対する対処法を実践していくことが重要です。

ここでは、「面接対策が不十分なとき」「面接する企業の志望度が低いとき」「面接が不安で行きたくないとき」の3つの理由に分けて、対処法を解説します。自分に合った対処法を実践して、面接に行きたくない気持ちを払拭していきましょう。

面接対策が不十分なときの対処法

面接対策が不十分なときは、「質問に上手く回答できないのではないか」「面接のマナー通りに振る舞えないのではないか」などの自信のなさから、面接に行きたくないという気持ちが芽生えてしまいます

そこで、行きたくない気持ちを克服して、面接に臨める面接対策を解説します。ここで解説する内容を参考にすれば、面接対策が万全になり、自信を持って臨むことができます。

①自己分析を徹底する

自己分析から自分のことをより深く理解することで、自信を持って面接に臨めるようになります。自己分析には、以下のような目的があります。

自己分析の目的

  • 自分の性格から強みを見つける
  • 自分の強みに合った企業や職種を見つける
  • 過去や現在から将来のキャリアを描く

面接は自分をアピールする場ですが、商品となる自分をしっかり理解できていなければ、アピールしようがありません。そのため、面接を上手くこなすには、自己分析を徹底することが重要です

特に以下の点を分析しておきましょう。

自己分析で分析する内容

  • 自分の強みと弱み
  • 企業選びの軸
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 入社後にやりたいこと、実現したいこと
  • 5年後、10年後のビジョン

自己分析の具体的な手法は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

②過去の面接を振り返って対策を考える

多くの学生は面接に落ちた原因を振り返らずに次の面接に臨んでいます。その状態では、「また同じように落ちてしまうのでは」「また失敗するかもしれない」という不安が大きくなり、面接に行きたくない気持ちが大きくなってしまいます。

そこで、過去の面接を振り返って対策することで、面接に行きたくない気持ちを和らげることが可能です。

振り返る際のポイントは以下の通りです。

面接を振り返る際のポイント

  • 話す速さ・声の大きさ・高さは問題なかったか
  • 正しい言葉遣いで話せていたか
  • 長すぎず短すぎず適切な長さで話せていたか
  • 自分がアピールしたかったことは伝えられたか

改善策まで考えることで同じ失敗をしないで済むため、行きたくない気持ちを克服できるようになります

アドバイザーコメント

自分が企業を見極めるという気持ちで面接に臨んでみよう

採用における面接は、採用する側、採用される側双方がお互いを知り合う対等な出会いの場です。

「採用してもらう」という弱い立場に立つのではなく、自分に合わないと感じれば、学生側から辞退しても構わないのです。対等な立場で、どんな会社かしっかり見極めるつもりで臨んでください。

楽しく会話しようと心がけてみることで自然と評価されやすくなる

採用担当者は、対策して上手にアピールができる学生よりも、対等な会話ができる学生に好感を持ちます。面接対策をおこなうのはもちろんですが、心の準備として、まず相手の会社に関心を持ち、楽しく会話しようと心がけましょう。

会いに行くことが楽しみに感じるようになることが一番です。そのためには日頃から感謝の気持ちや気配りをする習慣を身に付けると、自然と喜ばれる会話ができるようになるとともに、マナーや態度も変化します。

自信が持てると、意識せずとも対等な対話ができるようになります。面接の経験を積むことが次の面接の練習にもなっていくので、対話を楽しむつもりで面接に臨みましょう。

39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!

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③面接の練習をして質問に答えられるようにする

面接に行きたくない気持ちは、練習不足による面接への不安が大きいという面があります。

そのため、面接練習をこなして不安要素を一つずつ消していき、自信を付けていくことが重要です。面接練習は以下のステップで実施してみてください。

基本的な面接練習のやり方

  1. 面接動画を見て全体のイメージをつかむ
  2. 面接と同じ環境を整える
  3. 録画をスタートする
  4. 入室の場面から実践する
  5. 声に出して質問に対する回答をする
  6. 退室の動作をおこない録画を切る
  7. 録画やフィードバックから改善点を見つける
  8. 改善点をふまえて練習を繰り返す

上記の練習を何度も繰り返すことで「自分はこれだけ面接練習をしたんだ」という強い気持ちが芽生え、面接に行きたくない気持ちを克服できますよ

面接練習の具体的な手法は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介

WEB面接の攻略法はこちらの記事で解説しているので、しっかり準備したい人はこちらも参考にしましょう。
WEB面接マニュアル決定版|よくある失敗を押さえた攻略法5選

柴田 登子

プロフィール

髪形・服装・持ち物をすべて本番と同じように整えて練習してみましょう。

1人だけで、しかも普段着のままで練習すると緊張感も得られず、気持ちがなかなか乗りません。身だしなみを整えてみると、気が引き締まり、背筋も伸びます。

また、就活用に新しく買ったものを身に付けると面接へのモチベーションも上がります。

面接する企業の志望度が低いときの対処法

面接する企業の志望度が低い場合、「ほかのことを優先したい」「行く時間を有効活用したい」などの思いから面接に行きたくなくなってしまうケースがほとんどです。

企業の志望度は後から上がる可能性もあります。そこで、今面接に行かずに後悔しないかを見極めるための対処法を解説します。本当に受けるべき会社なのかを考えるために、ぜひ参考にしてみてください。

④企業研究をして応募した企業の良さを再確認する

志望度が低く面接に行きたくないと感じてしまうときは、企業研究から企業の良さを再度見つけてみましょう。

志望度が低いとはいえ、過去に応募しているということは、何かしらの魅力を感じに違いありません。

企業の良さを再度見つける企業研究のやり方は以下の通りです。

企業の良さを見つける企業研究の方法

  • ホームページ(HP)から企業の強みを再確認する
  • 採用サイトの社員紹介や研修制度から描けるキャリアを再確認する
  • 同業他社と情報を比較してみる

志望度が低い今だからこそ、企業研究を通して応募した企業の良い点を再確認できると、面接に行きたくない気持ちが和らぎます

企業の良さを再確認できる企業研究の詳しいやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

企業研究を再度やってみても面接に行きたくない気持ちは変わりませんでした。

富岡 順子

プロフィール

面接に行きたくない気持ちが変わらないときは辞退するのもあり

再度企業研究をおこなっても、自分の中でどうしてもその企業で働きたいという想いが確認できなかった場合は選考を辞退しましょう。

就職活動は、学生の皆さんも大事な時間とお金をかけておこなっていますが、それは企業も同じです。お互いにとってプラスにならない時間を過ごしてしまうのは失礼であり、もったいないことなので時間を有意義に使うようにしてください。

志望先を絞ることによって良い意味での緊張感が高まり、今後受ける面接の質を上げることができます。

⑤その企業で働いている自分を想像してみる

面接に行きたくないときは、企業で働いている自分をイメージして「自分が思い描いている働き方ができそうか」という点を確認してみてください。

具体的にイメージする内容は以下の通りです。

働いている自分を想像するための考え方

  • 自分が思っている通りの仕事ができそうか
  • 描いたキャリアパスを歩めそうか
  • 自分の強みを企業で活かせそうか

できるだけ詳細にイメージすることで「その企業で働きたい理由」が明確になります

自分の将来がイメージできれば、行きたくない気持ちが前向きな気持ちに変わっていくと考えられます。

横山 慶一

プロフィール

その企業への興味が薄れている理由はなぜか、振り返ってみましょう。現状に課題があるのであれば、自分がかかわることで変えることができるのか、自ら切り開く将来像を考え、チャレンジしてみるのも大切です。

アドバイザーコメント

「今後面接を受ける企業のための準備・練習の場」と考えよう

志望度が高くない企業の面接はたとえ採用されなくともダメージが少ないと思われます。

そのため、あまり大きな声では言えませんが、そのような会社の面接に出向くときは、あえて「今後面接を受ける企業のための準備・練習の場」と考えてみると良いでしょう。

面接の場で受けた質問をしっかり覚えておいて、同じ質問を本命の企業でされたときに完璧に答えられるようにしておきましょう。

志望度が高くないからこそ多少気持ちにも余裕があり、緊張もさほどしないと思われます。

面接官の反応をしっかりチェックしておくと次回の面接に活かせる

可能な限り自分の回答に対する面接官の反応をしっかりチェックしておきます。

このエピソードに面接官が感心していた、このようなワードを使うとあまり受けが良くない、などをしっかり観察しておくと、何よりも重要な今後の面接準備のためのフィードバックにもなります。

せっかくの機会なので面接における自分の振る舞いに関する振り返りの材料をたくさん見出してみましょう。

ただし、そのような雰囲気を面接官に察知されないよう、真摯な態度で面接に臨むことを忘れないよう注意してください。

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面接が不安で行きたくないときの対処法

面接が不安で行きたくないときは、目の前の面接について考え込んでしまい、不安に押しつぶされそうな気持ちから逃れたいというケースが多いです。行かないという選択をすることで、不安を和らげようとするのです。

そこで、不安を抱え込まずに気分がリフレッシュできるような対処法を解説します。緊張しやすい人や1人で不安を抱えてしまう人は、参考にしてみてください。

⑥面接後のうれしいことを考える

面接を乗り切れる気がせず行きたくないという人は、面接後にうれしいことを用意しておくことで不安を減らせます

たとえば、「面接後のご褒美として友達と買い物に行く」「美味しいご飯を予約しておく」など、自分がうれしいと感じることを考えてみてください。

面接後のことを考えられるので、行きたくない気持ちが軽減されて覚悟を持って面接に臨めるようになりますよ。

⑦家族や友人など第三者に話を聞いてもらう

面接に行きたくない気持ちを軽減するには、家族や友人に話を聞いてもらうのも有効です。

不安な気持ちは1人で抱え込んでいても解決しないケースが多いです。そこで、面接に行きたくないという本音を家族や友人などに伝えてみてください。面接に関する具体的なアドバイスをもらうのではなく、共感してもらい気持ちを軽くするのが目的です。

不安な気持ちを自分の口に出してみることで「自分はこんなところに不安を感じていたんだ」と根本的な原因が見つかる可能性もあります

原因が見つかれば対策もしやすくなるので、「行くのがつらい」「不安で行くのが怖い」という人は、周りに聞いてもらう方法も試してみてください。

誰かに話を聞いてもらうことで本当に気持ちが楽になるのでしょうか?

横山 慶一

プロフィール

身近な人から率直な意見をもらうことで不安は軽減できる

自分のことを話すのは、どんな反応が返ってくるのか、とても不安ですね。

あらかじめ家族や信頼のおける友人に自分の不安な気持ちを話して、率直な意見をもらうことでそのような不安をかなり軽減できます。

また自分の気づいていない、強みや弱みを発見することができますよ。

何よりも正直な気持ちを伝え、それを認めてもらう経験を積むことで、自己理解が深まり、不安が軽減され、気持ちが楽になる以上に、自信がついてきます。

面接を受けるに当たって、身近な人々に認めてもらえると、たった1人で面接を受けるのではなく、たくさんの人に応援をもらっているのだと感じることができ、緊張せずに落ち着いて面接を受けることができますよ。

⑧面接会場までとりあえず行ってみる

面接当日に行きたくないと感じてしまう人は、とりあえず面接会場まで向かってみるのも一つの対処法です。

何も行動しない状況では、行きたくない気持ちのまま悶々と悩み続けてしまいます。そのため、まずは面接会場に向かうという行動を起こしてみることが大切です。

会社のビルや社員を見ると、モチベーションが上がるかもしれません。また、「せっかくここまで来たし頑張ろう」と、行きたくない気持ちが吹っ切れて面接に臨めるようになりますよ。

アドバイザーコメント

専門家の力を借りることもおすすめ

就職活動が「しなければいけない」という意識になっているとやらされ感が出てきてしまい、楽しむという気持ちはなくなり、余計に不安や面倒という気持ちが強くなっていってしまいます。

まず、自分が今何を不安に思っているかを内省してみましょう。その際は1人で考えるのも良いですが、キャリアカウンセラーなど専門家の力を借りることをおすすめします。

対話を通して、ただ漠然と感じている不安を言語化していくと今まで思っていた不安が違っていたことに気づくかもしれません。自分が本当はどうしたいのかに気づくことができたら、納得感を持って次の行動が考えられるようになります。

面接が持つポジティブな面も意識して好きになる努力をしてみよう

また、ぜひ試してほしいのが面接を好きになることです。小さい頃、夢中になったスポーツやゲーム、楽器の演奏を思い出してみてください。面白いと感じても最初から上手にできた人はいないのではないでしょうか。少しずつ練習することでできることが増え、そうなるとさらに面白みが増していきます。

苦手=嫌いとは限りません。面接の持つポジティブな面も書き出してみて、リフレーミングをおこなってみましょう。

リフレーミングとは

物事を今まで捉えていた枠組みとは別の枠組みで捉え直すこと。たとえば「面接で失敗した」は「面接で学びがあった」と捉えるなど

面接で緊張してしまう人は、こちらの記事で緊張に対する対策を詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説

面接が不安と感じる人は、こちらのQ&Aで面接が不安という悩みに対してキャリアアドバイザーが回答しているので、併せてチェックしてくださいね。

テンプレートあり! どうしても面接に行けないときの企業への伝え方

対処法を実践してみても、どうしても面接に行きたくない気持ちを克服できずに、面接を辞退したいというケースもあるでしょう。

どうしても辞退したい場合は、面接を準備してくれている企業へ誠意を持って辞退の連絡をしなければいけません。

そこで、キャンセルする場合の連絡方法として、「メール」「電話」の2パターンの伝え方をテンプレートと合わせて解説します。

面接辞退を連絡せずにばっくれてしまうと、多くの悪影響が自分に降りかかってきます。ばっくれについての影響やリスクを回避するコツは以下を参考にしてみてください。
面接ばっくれが就活に及ぼす知られざる悪影響|リスク回避のコツとは

富岡 順子

プロフィール

面接官は予定時刻に学生が来ない場合、まず事故や事件、体調不良などを心配します。

そして、企業から大丈夫ですか、と確認の電話が入ることもあります。

ただ行きたくないからとばっくれていることがわかると、非常に無責任で、自分勝手なイメージを持たれてしまい、一緒の企業で働くことが難しいと判断されてしまいます。

日数がある場合はメールで伝える

面接まで2〜3日程度の余裕があれば、メールでキャンセルを伝えましょう。電話は相手の時間を奪ってしまうことになるので、まずはメールで伝えるのが無難です。

しかし、社会人であれば1日に何通もメールを受信しているので、見逃してしまう可能性もあります。メールを送付して数日経っても返信がないときは、電話で連絡を入れるようにしましょう。

また、行きたくない気持ちを正直に伝えてしまうのは失礼にあたります。面接をキャンセルする際は、詳しい理由を述べずに「一身上の都合により、辞退します」と伝えましょう

以下は、面接の辞退を伝えるメール例文なので、参考にしてくださいね。コピーすることも可能です。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名面接辞退のご連絡/〇〇〇〇(氏名)

株式会社〇〇
人事部 採用担当 〇〇様

お世話になっております。
先日、〇次面接のご連絡をいただいた〇〇〇〇(氏名)です。
その節は誠にありがとうございました。

〇月〇日〇時より面接を予定しておりましたが、一身上の都合により、辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。
身勝手なご連絡になること、お詫び申し上げます。

本来であれば直接お詫びすべきところですが、メールでのご連絡になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

最後になりましたが、貴社のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。

————————————————————
〇〇〇〇(氏名)
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都港区〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
————————————————————

面接前日~当日のキャンセルは電話で伝える

連絡する時間帯の目安

面接当日や前日の夕方以降に辞退を伝える場合は、電話で伝えましょう。電話をする際は、就業前後や昼休みを避けてください。電話をかける時間帯は上の画像を参考にしましょう。

電話はメールと異なり、忙しい相手の時間を奪ってしまいます。まずは電話で連絡したことを謝罪したうえで辞退の旨を伝えましょう。

伝える内容は基本的にはメールと同じく、一身上の都合を理由に伝えましょう。理由を詮索されても行きたくない気持ちを伝えるのはNGです。電話と同様に、行きたくない気持ちを正直に伝えてしまうのは失礼にあたります。

企業から面接に行けない理由を何度も聞かれた場合、どのように答えたらいいのでしょうか?

横山 慶一

プロフィール

面接に行けない理由を素直に伝えよう

面接に行けない理由を何度も聞かれるケースは多くはないと思いますが、何度も聞かれる場合、あなたに興味があるのかもしれません。それでもお断りする場合、以下のように考えてください。

まずは、真実を伝えましょう。隠したり、虚偽の情報を伝えることは、信頼を損なうことになる可能性があります。信頼関係が重要な要素の一つであることを忘れないでください。

また、短く簡潔に説明することが重要です。明確に理由を伝えることを心がけてください。

個人的な理由である場合は、説明は不要ですが、可能な限り具体的で正直であることが重要です。面接辞退ではない場合は、オンラインや再スケジュールなどを提案してください。

面接の辞退を電話で伝えるテンプレート

学生)お世話になっております。

〇月〇日に面接の予定をいただいています、〇〇大学の〇〇〇〇(名前)と申します。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

電話に出た社員)はい。少々お待ちください。

採用担当)お待たせいたしました。採用担当の〇〇です。

学生)お世話になっております。〇月〇日に面接の予定をいただいています、〇〇大学の〇〇〇〇です。このたびは、〇次面接のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございます。

大変申し上げにくいのですが、一身上の都合により選考を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

選考のために貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような形となってしまい大変申し訳ございません。

本来であれば直接お詫びに伺うべきところですが、電話でのご連絡となり恐縮です。

採用担当)そうなのですね。事情はわかりました。ご連絡いただきありがとうございます。

学生)勝手なご連絡となり申し訳ございません。それでは失礼します。

面接を辞退する方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
失礼のない面接辞退の方法とは? すぐに使えるテンプレ8選

行きたくないを克服する8つの対処法で面接合格を目指そう!

面接に行きたくないと感じてしまうのはあなただけでなく、多くの学生が同様の想いを持っています。面接への緊張や不安から、行きたくないと思ってしまうのは仕方がありません。

一方で、行きたくないと思ってしまう理由や対処法を知っておくことで、行きたくない気持ちを克服して前向きな気持ちで面接に臨むことができます。

この記事で解説した対処法をもとに、自分自身の行きたくない理由と向き合いながら最大限のパフォーマンスを発揮して面接に合格してくださいね。

アドバイザーコメント

自然体で気負わない自分を見てもらう気持ちを持とう

「面接に行きたくない」と思っている学生のほとんどが、「行きたくない」理由を自分の中で作り上げています。そしてそれは実際の姿とはかけ離れていることが多いので、修正していきましょう。

まず考えられるのは、「上手に自分で考えた通りに話さなくてはならない」「予想と違ったらどうしよう」「認めてくれないのではないか」「否定されたらどうしよう」といった思い込みです。

会話には正解はなく、流れによってさまざまに展開するので想定通りにはいかないものです。何を聞かれても答えられるように、自己理解を深めてください。

素の自分を表現できるように心がけよう

2点目は、「弱みを見せてはならない」「うまくしゃべらなければならない」といった、背伸びをした自分を見せようとしていないかチェックしてください。面接担当者は、素の学生の姿を見ようとしています。自然体で気負わない自分を見てもらえるように心がけましょう。

3点目は、面接は「対等である」と意識して臨むことです。「採用してもらう」意識ではどうしても自分らしさが見えづらいです。お互いに知りたいことを率直に話し、聴くこと。場合によっては、学生側から辞退しても構わないという意識を持って、対話を楽しむ感覚で面接を受けてみてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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