Q
事務職の将来性が心配です。今後どうなりますか?
志望職種について調べています。私は事務職を志望職種の一つとしているのですが、AI(人工知能)の発達により将来性が危ういという話を聞きました。この話は本当なのでしょうか? 事務職の将来性について、専門家のお話を伺いたいです。
私は将来性がなかったとしても、事務職として就職したいと考えていて、働くからには必要とされるところに入社したいと考えています。そのため、事務職の需要がある業界や企業の特徴について知りたいです。
事務職でのキャリアアップにも少し不安があり、活躍するために必要なスキルや資格についても併せて教えていただけないでしょうか。
また、事務職は転職に不利という話を聞いたのですが、事務職からほかの職種に転職することは可能なのでしょうか? 事務職から転職しやすい職種があれば、お話を伺いたいです。
よろしくお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
ベストアンサー
AIが発達するからといって事務職が不要になるわけではない
まず、AI(人工知能)の発達による事務職の将来性についてですが、たしかにAIの進化により一部の単純な事務作業は自動化されつつあります。しかし、それは事務職全体が消滅するという意味ではありません。
人間の判断力やコミュニケーション能力、柔軟性が必要な業務は今後も人間によっておこなわれるでしょう。AIの進化は、むしろ単純作業から解放され、より高度な業務に集中できる機会を提供してくれるものともいえます。
次に、事務職の需要がある業界や企業の特徴についてですが、事務職はどの業界でも必要とされています。特に法律や会計、医療などの専門性が求められる業界では専門的な知識を持つ事務職が重宝されます。
また、大企業では組織の運営を支えるための事務職が多く存在し、業務が細分化されているので、1つの作業を丁寧かつスピーディーにおこなえる人材が求められています。
一方でスタートアップ企業では、1人の事務員が電話対応やデータ入力、レポート作成など幅広く担当する場合もあるので、マルチタスクをこなせる人材が求められます。
事務職でキャリアアップをするためには、基本的なPCスキルやビジネスマナーはもちろん専門的な知識を身に付けていく必要があります。
たとえば、会計事務なら簿記の資格、法務事務なら法律関連の資格が役立ちます。また、英語力やプロジェクトマネジメントのスキルが求められることも多いですね。
スキルを身に付けて転職することは十分可能
最後に、事務職からほかの職種への転職についてですが、これは十分可能です。
事務職は組織の運営を支える役割を担っているため、多くの業務やプロセスを理解する機会があります。この経験はマネジメントや営業、企画などほかの職種へのステップアップに役立ちます。
ただし転職する際には、事務のスキル以外にも新たな職種に必要なスキルや知識を身に付けていることが重要です。
実力があれば将来の選択肢を広げることも可能
一概に事務職といっても、書類の処理やデータ入力、電話やメールの対応などをおこなう一般事務、営業スタッフをサポートする営業事務、そのほかにも経理事務、人事事務、労務事務、医療事務などがあります。そのため、たしかに将来AIによりルーティンワークなどが減少する可能性はありますが、すぐに影響することはないでしょう。
またAIは状況に応じた対応が難しいという特徴があるため、労働者不足を補うために活用されることがあっても、事務職として先を見越した臨機応変な行動ができれば、AIに仕事を奪われる可能性は少ないといえます。
専門知識を身に付けてキャリアアップしよう
事務職を目指すならば、一般事務職ではなく専門知識を活かした事務職を目指すと良いですね。経理や労務管理、社会保険、医療事務など、専門知識を活かした事務職であれば業界を問わず需要があります。
事務職として必要なパソコンスキルのほかに、簿記や労務管理の知識もあるとなお良いです。簿記2級の資格があれば就活でアピールできます。
またMOSなどの資格を取得して、事務職としてのパソコンスキルをアピールするのも良いでしょう。
事務職からのキャリアアップは、経理部門や人事部門で財務や採用業務など仕事の幅を広げていくことや管理職などが考えられます。
また事務職からほかの職種への転職も可能ですが、未経験の職種を希望する場合は、25歳くらいまでに転職を考えた方が良いでしょう。ただし25歳を超えても適性や能力があれば、事務職から営業職や販売職など異なる職種への転職はできるので安心してくださいね。
事務職の業務内容や適性の判断、選考対策などはこちらの記事で網羅的に解説しています。事務職を志望している人は、ぜひ参考にしてください。
事務職志望でほかの就活生に負けない自己PRを作りたい人は、こちらで差別化できる自己PRの作り方を解説しているので、参考にしてください。
事務職の選考に通るには、志望動機をしっかり言えるようにしておかなければいけません。こちらで業界別に志望理由の作り方を解説しているので、これから志望動機を考える人は参考にしてください。
事務職を志望する人に向けた就活のアドバイスは、こちらのQ&Aをチェックしてみてください。
こちらのQ&Aでは、事務職の倍率と事務職を目指す学生へのアドバイスを紹介しています。併せて参考にしてくださいね。
以下のQ&Aでは、事務職で採用されやすい人の共通点についてキャリアアドバイザーが回答しています。こちらもチェックしてみましょう。
あなたが受けない方がいい企業を今すぐ知りましょう。
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人