この記事のまとめ
- 職人気質とは頑固でこだわりの強い性質、仕事に誇りをもっておこなうことを指す言葉
- 職人気質の特徴を活かせる職種14選を紹介
- ぴったりな職場探しと強みを活かす方法を知って自分らしく働こう
「職人気質」という言葉を聞いたことがあっても、意味や用法を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。 職人気質は、良い場面にも悪い場面にも用いられることがある言葉です。
しかし、良い面・悪い面があるといっても、その特徴の活用次第で、大きな強みにもなります。特徴の活かし方がわかれば、強みを活かせる職場を見つけることにもつながります。
記事ではキャリアアドバイザーの板谷さん、吉野さん、野村さんとともに、職人気質の意味や職人気質の人におすすめの職種、強みの活かし方を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります
4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
①自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
②志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
職人気質は強みにも弱みにもなる! うまく付き合って個性を活かそう
職人気質という言葉にネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ポジティブな場面でも使われることがあるため、両面的な意味を持つ言葉です。そのため、その特徴は強みにも弱みにもなり得るのです。強みとして活かすためには、効果的に強みを発揮する方法や場面を理解する必要があります。
記事ではまず、職人気質の正しい意味や用法、似ている言葉との違いについて解説します。まずは正しい使い方を理解していきましょう。
次に、職人気質な人の強み・弱みと、特徴を活かせるおすすめの職種を紹介していきます。特徴を正しく理解したうえで活躍できる職種をチェックし、自分に合っている仕事がないか見ていきましょう。
記事後半では、職人気質な人がぴったりな仕事を見つける方法と、強みをより効果的に発揮する方法について解説します。特徴を存分に活かして自分らしく働ける環境を見つけるためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
そもそも職人気質とは? 正しい意味と似た言葉との違いをチェックしよう
「職人気質」を間違った読み仮名で認識している人は少なくありません。 なんとなく見たことはあっても、読み方や意味は良くわかっていないという人は多いかと思います「職人気質」は「しょくにんかたぎ」と読みます。
あまりなじみのない言葉のため、読み方に限らず意味や用法を間違って認識している人もいるかもしれません。まずは、職人気質という言葉や似ている言葉との違いについて、正しく理解していきましょう。
職人気質の意味や用法
職人気質は、「人の性格」に対して使う場合と、「職人のような仕事ぶり」に対して使う場合の2つの意味と用法があります。
職人気質の2つの意味
- 人の性格に対して使う場合:頑固でこだわりが強い性格のこと
- 職人のような仕事ぶりに対して使う場合:仕事に誇りやこだわりを持っておこなうこと/その姿勢
一般的には、取り組んでいる事柄を納得いくまで魂を込めてやる人に向けて使われるため、職人以外に対して使われることも多くあります。
職人気質を用いた例文
〇〇さんは職人気質な人だから、いつも期待以上の成果を出してくれる。
職人気質な人は真面目で口数が少なく専門性が高く、熟練した技術を持っている印象です。
資料などはミスがなく、細やかな部分まで配慮していて、上司や同僚からの信頼も厚いという印象を持たれることもありますよ。
職人気質と似た言葉との違い
こだわりを持った人に対して使われる「職人気質」ですが、ほかにもこだわりを持つ人に向けて使われる言葉があります。
職人気質と混同されやすい「商人気質」「職人魂」「堅物」の3つについて、それぞれの違いを理解して、職人気質という言葉への理解を深めていきましょう。
職人気質と似た言葉 | 意味 | 職人気質との違い |
---|---|---|
商人気質(あきんどかたぎ) | 商人ならではの利益や信用を大切にする考え方 | 品質よりも利益を重視する |
職人魂 | プロフェッショナルとして信念やプライドを持って仕事をする様子 | 仕事や物事へのこだわり・プライドそのものを指す |
堅物 | 頑固で融通の聞かない人を指す言葉 | 仕事へのこだわりにかかわらず、気質が頑固で真面目な人に使われる |
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
職人気質な人の強みと弱みを押さえて自分の理解を深めよう
職人気質な人には、強みもあれば弱みもあります。それぞれを理解することで、就活や転職で活かせたり、今の環境でより活躍する方法がわかったりします。
ここでは、職人気質な人に多いとされる強みと弱みについてそれぞれ3つずつ解説します。「自分は職人気質だ」「職人気質だといわれたことがある」という人は、得意なこと・苦手なことをそれぞれ正しく把握して、強みを効果的に発揮できるようにしましょう。
「職人気質」という言葉は、ちょっと古風ですね。どこか、時代についていけない、一世代前のオヤジを想像させます。
職人気質という長所はもちろん大切。だからといって、時代のニーズについていけなくて良いという意味ではないので、自分の特徴を客観的に理解しましょう。
職人気質な人に多いとされる3つの強み
職人気質な人に多いとされる3つの強み
- 努力を惜しまない
- 細かいミスに気付ける
- 真面目で几帳面
社会人において、こだわりや誇りを持って仕事に取り組む姿勢は、今後の成長にもつながるため必要とされています。そういった特徴を持った職人気質な人は、具体的な強みを知ることで、活躍できる場面が広がるはずです。
特にアピールできる強みとはどのような点なのでしょうか。まずは職人気質の人の3つの強みについて見ていきましょう。
①努力を惜しまない
先でも述べたとおり、職人気質な人はこだわりを持って仕事に取り組むため、完成度を高めるための努力を惜しまないという特徴があります。
途中で困難な場面に直面しても、問題や課題に真摯に向き合い粘り強く挑戦し続けるため、ストイックに取り組む完璧主義な姿勢は、大きな強みになります。こうした何事にも粘り強く取り組む姿勢はどの仕事でも必要とされているため、評価されやすい強みといえるでしょう。
辛抱強く努力を重ねられるため、スキルアップにつながる強みを持ち合わせていることも特徴です。
②細かいミスに気付ける
こだわりが強い職人気質な人は、細部まで観察して注意を払って仕事をする傾向にあるため、ほかの人が見過ごしてしまうようなミスにも気付きやすい点も強みです。自分にしか気付けないミスを見つけられるということから、職場での信頼を得やすいでしょう。
また職人気質の人は慎重に物事を進めるため、すでにあるミスに気付けるだけでなく、作業中のミスを事前に防いで、高い成果につなげられるという特徴もあります。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
③真面目で几帳面
自分の仕事に常に最善を尽くそうとする職人気質な人は、置かれている現状に満足してしまわずに、「より良くするためにはどうすべきか」を考えながら仕事ができます。一つのことを極めるために、真面目に取り組んでいけるという点も強みだといえるでしょう。
また仕事に限らず、人に対しても真面目な姿勢、誠実な姿勢で向き合う傾向にあります。気になったことに対して不安や疑問がなくなるまで突き詰められる特徴があるため、周囲からの信頼につながることも多いです。
職人気質の人は、ミスを逃さず真面目に、几帳面に仕事をすることが得意です。
そのため、プロジェクトの成功に貢献しながら組織内外での信頼と評価を高め、長期的にも成果の継続性が期待できます。
職人気質な特徴を持った人材は、組織全体の目標達成に不可欠であり、持続的な大きな安心につながるのです。
職人気質な人に多いとされる3つの弱み
職人気質な人に多いとされる3つの弱み
- タイムパフォーマンスへの意識が低い
- 柔軟性に欠ける
- 自他に厳しく協調に欠ける
自分の弱みを知っておくことで、仕事で苦手な場面に直面した際に対処方法がわかったり、注意深く取り組めたりすることがあります。
こだわりが強い職人気質の人ならではの弱みや苦手な場面をチェックして、仕事や就職・転職活動に活かせるようにしていきましょう。ここでは、職人気質な人に多いとされる3つの弱みについて解説します。
①タイムパフォーマンスへの意識が低い
職人気質な人は時間や利益などのコストよりも、仕事の品質や完成度にこだわる傾向にあります。もちろん品質の向上や完成度にこだわる姿勢は大切ですが、仕事をするうえで納期や予算を無視することはできません。
職人気質な人は時間や予算をかけてでもこだわりを実現させたいと考えることがあるため、納期や予算など制限された範囲内での行動が苦手だという弱みがあります。
②柔軟性に欠ける
自分が培ってきたスキルや自分のやり方で仕事を進めたいと考える職人気質な人は、柔軟性に欠けるという弱みがあります。
「自分が正しい」という意識があるため、想定外な予定変更や周囲からのアドバイスを受け入れることに苦手意識を感じる人が多いようです。そのため、融通が利かず柔軟性がないと思われてしまうこともあるでしょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
③自他に厳しく協調性に欠ける
職人気質な人は、自分だけでなく周囲にも高品質を求め、厳しく接する傾向にあります。そのため、仕事にあまり熱意を持っていなかったり、最低ラインを遵守できていれば問題ないと考えていたりする人には、付き合いづらい・扱いづらいと思われてしまうことがあります。
また、自分のこだわりが強すぎることから周りの意見に賛同できず、孤立してしまう可能性もあるでしょう。こういった点から、職人気質な人は周りと協力して業務を進める仕事を苦手に感じることが多いといえます。
上記のほかにも、職人気質な人はタイムマネジメントの意識の弱さから全体的な業務が遅くなってしまったり、残業で予算を超過してしまったりすることがあります。
また予想外の出来事に対して、柔軟な対処をするための調整をすることが難しく、関係者を苦悩させてしまう可能性があるでしょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るこだわり続けられる人こそが職人気質
私が「職人気質の人だなあ」と感じた職業人は、美容師さんでした。こちらが「大体こんな感じで」と要望を伝えたところ、「それだったらこういうスタイルにすると良い」「むしろおすすめはこう」と、美容師さんの美学や、提供できる技術を考え、ヘアカットをしてくれたのです。
期待以上の出来栄えに、「これからはこの美容師さんを指名して、安心してお任せしよう」と思いました。
常に技術を磨く姿勢を持っていることが大きな武器
国際的電機メーカー・パナソニックの創業者である松下幸之助の、こんな言葉があります。
「一方はこれで十分だと考えるが、もう一方はまだ足りないかもしれないと考える。そうした、いわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む」
この「紙一枚の差」にこだわり続けられることが、職人気質といえます。また、その差をつけるアウトプットのために、チャンスが来る前から腕を磨き続けておくこと、それができるのも「職人気質」の産物だと思います。
儲からないのに、いつ使うかわからないのに、努力することができる。素晴らしい美徳です。
職人気質な人に向いている職種14選! 活かせる強み別に紹介

職人気質の特徴や強みは理解できても、それを活かせる職種や仕事がわからないという人もいるかもしれませんね。ここでは、先ほど説明した職人気質な人の3つの強みを活かせる職種について、それぞれの強み別で紹介していきます。
自分が特に当てはまると思った強みのものを参考にして、活躍できる仕事を見つけていきましょう。
努力を惜しまない人におすすめ:技術的・専門的な職種5選
努力を惜しまない人におすすめ:技術的・専門的な職種5選
努力を惜しまずに何事にもストイックに取り組めるという職人気質な人には、意欲的に技術力を向上させることが求められるような技術的・専門的な仕事がおすすめです。
こういった仕事は、高い品質のサービスや商品の提供をするため、自己研鑽を怠らず常にスキルアップを目指せる人が求められています。「スキル向上のために辛抱強く努力ができる!」という人は、チェックしていきましょう。
職人気質な人は、仕事だけに限らず人に対しても真面目な姿勢と誠実な態度で接します。
気になった点については不安や疑問が解消されるまで掘り下げ、品質向上を常に意識していることが特徴です。そのため、周囲からの信頼を獲得することにつながるのです。
①伝統工芸職人
伝統工芸職人は、文字通り職人で、染め物や織物、陶磁器、漆器など日本各地の数々の伝統工芸を作る職人のことを指します。
専門的で高い技術力が求められることはもちろん、繊細で高額なものが多いことから、普通の人では気付かないような強いこだわりを持って制作する必要があります。
また専門的な高い技術を用いてものづくりをするためには、技術を研鑽し続ける必要もあります。そのため、努力を惜しまず完璧を目指すことができる職人気質な人の強みを活かせる仕事だといえます。
伝統工芸品を作っている工房のうち、後継人を募集しているところもあるようです。伝統工芸職人の仕事が気になるという人は、求人サイトや実際の店舗、工房などで情報を集めてみてくださいね。
- 努力を重ねることは得意ですが、手先が不器用です。それでも伝統工芸職人になれますか?
努力してみないとわからない! できることからやってみよう
手先の不器用さの克服に、これまでどのような努力をしてきましたか。もう、努力での伸びしろはないと感じているのでしょうか。
「なれるかどうかは、今後の努力次第」という答えになってしまいますが、夢をかなえようと努力したら、今の悩みとは違う所に着地できると思います。
たとえば、結果「職人」ではなく「工房スタッフの一員」に落ち着くかもしれません。それも、技術への敬意や、努力した姿勢が認められてのことでしょう。
まずは、できる行動・努力をしてみてから悩むのはいかがでしょうか。
②Webライター
Webライターは依頼に基づいて、指定されたキーワードや内容、文字数で記事を制作する仕事です。Webライターのスキルは制作を重ねれば重ねるほど向上を図れるため、努力を惜しまず取り組めるという職人気質な人におすすめの仕事です。
また一人で集中して制作に取り組む時間が長いため、長時間作業を続けられる根気強さも必要になります。こういった点においても、職人気質な人に向いているといえるでしょう。
文章を書くことが好き、読むことが好きという人はぜひ視野に入れてみてくださいね。
こちらの記事は新卒向けの記事ですが、ライターを目指す方法についても詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
新卒でライターになるには? 学生のうちにやるべき3つの準備を紹介
近年人気の職業でもあるライター。学生の中には「ライターになりたい」という人もいるかもしれませんが、新卒でライターに特化した採用をしている企業はなかなか見つからないことも。この記事では経験豊富なキャリアコンサルタントが、新卒からライターになる方法や、ライターを目指す学生が事前におこなうべき準備を解説します。
記事を読む

③Webデザイナー
Webデザイナーは、IllustratorやPhotoshopなどの画像編集ソフトを用いて、見た目や色見、レイアウトの調整や加工をおこなう仕事です。調整や加工だけでなく、デザインの制作をすることもあります。
Webデザインの分野はまだ新しく、常に進化を重ねているため、情報や技術をキャッチアップしてスキルを向上させるための日々の努力が欠かせません。そのため、努力を惜しまずに継続的に学習に取り組むことができ、最新スキルや知識を身に付けたいという職人気質な人に向いている仕事でしょう。
こちらの記事ではWebデザイナーになる方法を詳しく解説しています。Webデザイナーの仕事に興味があるという人はチェックしてみてくださいね。
関連記事
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説
Webサイトを美しくかつ使いやすくデザインするWebデザイナー。この記事では,、キャリアコンサルタントとともに、Webデザイナーの仕事内容や将来性、就職対策などを解説しています。
記事を読む

④ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、服のデザインをしたり、色彩・素材の構成を考えたりする仕事です。ファッションデザイナーの仕事は常に新しいアイデアを探求して取り入れ、新たなアイデアを生み出すことが必要とされる仕事です。
またファッション業界は競争が激しいため、困難に対して粘り強く挑戦し続けられるような努力を惜しまない姿勢が必要になります。そのため、困難や目標を達成するためにはどんな努力もできるという職人気質な人は活躍しやすい仕事ですよ。
ファッションデザイナーの中には、服の素材や生地に和紙やSDGsの要素を取り入れたり、スタイル良く見せるためのカッティング技術や縫製など、さまざまな部分を工夫したりして活躍する人もいます。
そのため職人気質な人のこだわりを詰め込むことができる仕事だと言えるでしょう。
⑤エンジニア
エンジニアはソフトウェアや情報システムを設計・開発する仕事で、顧客の要望に答えたり新しいものを生み出したりするために、専門的なスキルや能力が求められます。
ソフトウェアや情報システムを設計・開発するための技術は日々進化を遂げているため、開発者も進化に追いつくための努力が必須となります。そのため、スキルを上げるための自己研鑽が重ねられる職人気質な人には向いている仕事でしょう。
エンジニアと一口にいっても、職種によって仕事内容は異なります。エンジニアの仕事が気になるという人は、職種ごとの違いもチェックして、どの職種が自分の興味や能力と合致するのか確認してみてくださいね。
こちらの記事でエンジニアの職種を12個紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
エンジニアとは技術者を指す言葉ですが、その中でも注目されているITエンジニア。その種類は多種多様でエンジニアを目指すのであれば、まずは自分に合った職種を見つけるところから始めるのが大切です。12種類のエンジニアの仕事内容からなり方まで解説していきます。
記事を読む

細かいミスに気付ける人におすすめ:高い集中力が重視される職種4選
少しのミスも許されなかったり、完成度の高さが重視されたりするような高い集中力が必要とされる仕事は、突き詰めれば突き詰めるほど繊細さや正確さが求められる仕事です。そのため、細かいミスに気付ける・慎重に作業ができるという職人気質な人におすすめな仕事です。
「人が見落とすようなミスに気付ける」「繊細な作業が得意」という人は、これから紹介する4つの仕事を見てみましょう。
高い集中力が重視される職種は、長時間にわたって同じ作業に集中し続けることも求められます。
たとえばプログラマーやデータ分析者は、複雑なコードやデータに集中して取り組みます。またアーティストや工芸品の制作者も、長時間集中して創作活動に取り組みます。
このような職種では、職人気質の人が持つ集中力や忍耐力を大いに活用できるでしょう。
①CADオペレーター
CADオペレーターとは、コンピューターを用いて建築物や機械、自動車、服など、ものの製図をおこなう職種のことを指します。設計図や図面を作成する際には、細かいところまで正確な描画が求められるため、小さなミスも許されません。
些細なずれが大きな設計ミスにつながることがあるため、高い集中力で細部まで確認できる力が求められます。そのため、集中力を保って作業に取り組み、細かいミスにまで気付ける職人気質な人におすすめの仕事です。
CADとは
Computer Aided Designの略。コンピューターで製図をおこなうためのツールのこと
②料理人・パティシエ
食材を調理して料理を作る料理人や洋菓子を作るパティシエは、1mm、1g単位でこだわりを持って繊細な作業ができる職人気質な人におすすめの職業です。
料理人やパティシエを目指すには、最初は専門学校で基礎知識を学び、その後レストランなどで見習いとして調理場の掃除や洗いもの、調理する食材の下処理・仕込みなどを担当して経験を積んでいきます。
一定のスキルを身に付けたうえで提供する料理や洋菓子のクオリティを高めるためには、正確かつ繊細な作業をして味や盛り付け、見た目をこだわっていく必要があります。そのため、細部までこだわって作業ができる職人気質な人に向いている仕事の一つです。
「おいしさ」は、先人が培った細やかな努力と工夫の積み重ねで成り立っています。その細やかさは、素人料理の工夫より圧倒的です。
対価を受け取る価値があるプロの料理を提供するためには、「面倒くさい」「これくらい手を抜いても変わりはしない」と逃げず、努力を惜しまない職人気質な特性が求められます。
③パタンナー
パタンナーは、ファッションデザイナーが作成したデザイン画をもとに、服を作る際に使用する型紙(パターン)を作成する仕事です。パターンは裁断や縫製のものさしとなり基準となるため、細かなミスでも仕上がりに影響を及ぼしてしまう可能性があります。
小さな採寸のズレも許されないため、細かいミスに気付ける人や、細部まで慎重にこだわり、正確性・精度を保って業務できるような職人気質な人に向いている仕事でしょう。
またデザイナーと同様にパタンナーも、トレンドを追って業務に取り組む必要があるため、高いクオリティを追い求められる人にもおすすめです。
④校正・校閲
書籍や新聞、Web記事などのコンテンツの正確さを保証するのが校正・校閲です。
校正・校閲の仕事内容
- 校正:文字や漢字の書き間違い、文法の誤りがないかをチェックする
- 校閲:文章の内容に誤りがないかをチェックする
校正・校閲は上記のようなミスをチェックをするため、細かいミスに気付ける職人気質な人におすすめな仕事です。
校正・校閲の仕事では、文法やスペル・句読点・文脈などの細部に注意を払い、ミスを見逃すことなく修正する必要があります。また文章やテキスト全体のミスを拾わなければならないため、忍耐力や集中力も求められるでしょう。
高い精度で業務を完了することが求められるため、職人気質の人の中でも、集中力を保って細かいミスに気付けるタイプに向いている仕事だといえます。
忍耐力、集中力を強みに持つ人は以下の記事でそれぞれの自己PR法を解説しているので、選考対策に役立ててみてください。
忍耐力
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
集中力
集中力の自己PRはリスクあり! 効果的な伝え方を採用経験者と解説
真面目で几帳面な人におすすめ:黙々と作業を進める職種5選
真面目で几帳面な人は、自分のペースで黙々と作業を進められる仕事がおすすめです。これから紹介する仕事では、細かい作業に対して妥協せずコツコツと取り組める力が求められます。そのため、誠実に仕事に取り組めるという人に向いている仕事だといえるでしょう。
「自分のペースで仕事を進めることが多い」「細かい作業が得意だ」という人は、一つずつチェックしてみてくださいね。
ここで紹介する職種は、集中力を持って自分のペースで黙々と作業を進めることのできる職種です。
専門的な技術を用いて真摯に作業に向き合う仕事のため、高い専門性を持ち、熟練した技術を使って働くことができる職人気質の人に向いていますよ。
①研究者
研究者は、大学・国立研究所などの研究機関や民間企業などで、人類や社会をより良くするために新たな発見になるような研究をおこないます。
実験や研究のゴールは最初から見えるものではなく、なかなか成果に表れなかったり成功するとは限らなかったりするため、辛抱強く研究を重ねる必要がある仕事です。
研究は細部にわたって実験・検証をおこない、データを管理していきます。正確性が求められる作業のため、繊細なことまで集中して気を配れる職員気質な人には向いている仕事でしょう。また繰り返し実験・検証を重ねるため、粘り強さや辛抱強さがある人にも向いている仕事です。
研究職の仕事内容をより詳しく知りたいという人はこちらの記事をチェックしてみましょう。仕事内容と併せて志望動機例文も紹介しています。
関連記事
研究職ってどんな仕事? 狭き門を勝ち抜くための志望動機例も紹介!
研究職を志望する場合は、仕事内容や適性の理解が必須です。また研究職のメリットデメリットも押さえておきましょう。この記事では研究職に向いている人の特徴や研究職に就くコツをキャリアコンサルタントが解説します。志望動機例文も紹介するので参考にしてください。
記事を読む

こちらのQ&Aでは、研究所に就職するメリットについてキャリアコンサルタントが回答しています。研究職に興味がある人はこちらもチェックしてみてくださいね。
②大工
設計図に沿って建物を建てる職業である大工は、真面目で几帳面な職人気質の人におすすめの仕事の一つです。基本的にはまず見習いとして弟子入りし、技術を得て一人前を目指していき、ゆくゆくは建物を建てるだけでなく現場監督を担うこともあります。
図面通りに木材・床板や断熱材などのたくさんの材料を組み合わせて建物を完成させていくため、黙々と作業に取り組み、真面目さ・几帳面さを活かして丁寧に作業ができる人に向いている仕事です。
さらに、技術の習得には時間がかかるため、真面目で几帳面なことに加えて、コツコツと努力を重ねられるタイプの職人気質な人にも向いているでしょう。
- 職人気質を活かしたいのですが、今からでも大工って目指せるのでしょうか?
技術と実務経験を積んでいけば大工は目指せる
職人気質の特性を活かしたいと思えば、大工になることは可能です。大工としての技術やスキルは、専門学校や職業訓練機関で学ぶことができますが、実際の現場での実務経験を積むことも重要です。
自身の職人気質の強みを活かして熱意を持って学び、技術を磨いていけば大工としての道は自ずと開かれていきますよ。
③接合・溶接工
接合・溶接工は金属を溶かして接合し加工する仕事で、幅広い知識や技術が求められます。一歩間違えれば大きな事故を招く作業なため、慎重に、そして丁寧に作業をする必要があります。
細かな作業をコツコツと、注意を払いながら黙々と進めていくので、真面目に作業に取り組める、几帳面な職人気質の人に向いているでしょう。
多くの知識や技術が必要なため、スキルアップに向けて努力を重ねられる人にもおすすめです。
④塗装工
塗装工は、建物や道路・家具・車などを塗料を使用して塗装する仕事です。見た目だけでなく、防水・防護などの用途や目的に応じて塗料を使い分けて作業をしていくため、塗装技術や塗料への詳しい知識が必要とされます。
塗装物の種類や大きさによって作業工程が異なるため、こだわりを持って仕事ができる人におすすめな仕事ですが、それに加えて表面を均一に塗装するための細かい作業をおこなうため、職人気質な人の中でも特に、真面目で几帳面な人に向いているでしょう。
細かい作業を正確におこなうことで、高品質な完成物に仕上げることにつながります。
⑤電気工事士
電気工事士は、配線の設置や電気設備の取り扱いなど、おもに電気に関連する作業をする仕事です。安全に配慮しながら正確に作業を進める必要があるため、真面目さや几帳面さが求められます。
電気工事士が携わる仕事では、作業の手を少しでも抜いてしまうと思わぬ事故や故障につながる恐れがあります。真面目に誠実に取り組む必要があるため、どんな作業にも慎重に、そして丁寧に取り組める職人気質な人に向いているのです。
さらに電気工事士は、日々の技術進化に対応する必要があるため、継続的に努力をして知識のアップデートを目指せる人にも向いているでしょう。
社会・生活を支える電気は、なくてはならない社会基盤です。誰が見ていなくとも、自分の仕事に対する誇りと責任感を持って取り組む気質が活かせます。
縁の下の力持ちとしてきちんとした仕事を遂行してくれる人は、世に欠かせません。
縁の下の力持ちの強みを持つ人は、以下の記事で自己PR法を詳しく解説しているので、併せて確認してください。
関連記事
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
自己PRで「縁の下の力持ち」をアピールしたい就活生向けの記事です。キャリアコンサルタント監修による、アピール方法やプラスの印象を残すコツを解説します。縁の下の力持ちの自己PR例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

仕事選びで失敗しないために! 職人気質な人が苦手に感じる仕事とは
仕事選びで失敗しないために! 職人気質な人が苦手に感じる仕事とは
- 素早く業務をこなす必要のある仕事
- 人とのかかわりが多い仕事
- チームワークが必要とされる仕事
職人気質な人には強みと得意なことがある一方で、弱みや苦手なこともあるということを説明しました。仕事選びをする際に自分が苦手なことを知らずに進めてしまうと、いざ入社して苦手に直面した際、苦しい思いをすることになってしまうでしょう。
ここでは、職人気質な人の多くが苦手に感じる仕事について解説します。仕事選びで失敗して後悔しないように、しっかりと確認していきましょう。
素早く業務をこなす必要のある仕事
自分のこだわりを持って仕事をしたい、技術を突き詰めて品質をより良くしていきたい、完璧を目指したいと考える職人気質な人は、細部に注意を払いながら慎重に作業をしてミスを防ぐことが得意です。
その一方で、慎重に作業をしたいという点から、限られた時間内に効率よく業務を終える必要のある仕事や、すばやく業務をこなす必要のある仕事に苦手意識を感じやすいです。
たとえば、限られた時間内に一定のノルマを達成する必要のある営業職や、指定された日時に荷物を届ける必要のある配達員などは、効率良く業務を進める必要があるため、職人気質な人にはあまり向いていない仕事でしょう。
素早く業務をこなす必要のある仕事の例
- 営業職
- 配達員
- 救急外来の医師・看護師
- 記者・レポーター
- カスタマーサポート
職人気質な人が素早く業務をこなす必要のある仕事が苦手だと感じるポイントは、時間の制約下での作業に対する不安やプレッシャーです。
細部にこだわりを持つ職人気質の人は、完璧を追求するためには時間が必要となります。
素早く業務をこなす必要のある仕事では、時間の制約により十分なこだわりや注意を払えないため、ストレスや苦手意識へとつながるのかもしれません。
人とのかかわりが多い仕事
職人気質な人は、自分のペースで丁寧に作業を進めたいと考える人が多くいます。そのため自分のペースで進められなかったり、顧客ファーストになったりする、人とのかかわりが多い仕事は苦手だと感じることがあるでしょう。
人とのかかわりが多い仕事は、顧客の要望を聞き出したり意見に耳を傾けたりする必要があるため、コミュニケーション能力や傾聴力が求められます。
そういった点から、自分のペースで完結できない仕事だけでなく、周りの意見を聞く必要のある仕事も苦手だと思うことがあるようです。
人とのかかわりが多い仕事の例
- 販売職
- 接客業
- レストラン・カフェのホールスタッフ
- 教員
- ホテルの従業員
人とのかかわりが多い仕事でも、職人気質な人が苦手を感じずに働ける職種もあります。
職業訓練の場で自分の専門分野に関してこれまでの経験を踏まえて教えることや、自分の作った作品を個展や週末のフリーマーケットなどで作品説明とともに販売することは、職人気質な人でも苦手意識を感じずに取り組むことができるでしょう。
人とかかわる仕事は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事
人とかかわる仕事19選|具体的な仕事内容や注意点まで徹底解説
人とかかわる仕事に就きたい人は、自分に合った人とのかかわり方を見つけることから始めましょう。この記事では各職種の人とのかかわり方や向いている人の特徴をキャリアコンサルタントとともに解説。既卒や第二新卒におすすめの人とかかわる仕事20選も紹介しています。
記事を読む

チームワークが必要とされる仕事
こだわりの強い職人気質な人は、自分の納得いく方法で満足するまでやりたいと考える傾向にあるため、周りの人と協力して進めるようなチームワークが必要とされる仕事を苦手と感じやすいです。
自分の意見を曲げずに周囲にも強要しがちなことから、周りや職場の人と衝突してしまう可能性があります。また周囲の意見に納得できない場合、モヤモヤしたまま仕事をすることにもなりかねません。
チームワークが必要な仕事は、他部署の人や社外の人とも協力して役割分担をしながら仕事を進めることが多くあります。そんな中で周囲と衝突してしまえば、自分も周りも納得のいく働き方ができなくなってしまうでしょう。
チームワークが必要とされる仕事の例
- 事務職
- 医療関係者
- 介護職
- ブライダルスタッフ
いろいろな職人気質の人たちとチームワークを築くには、相手の仕事や技術に対して、好奇心と敬意を持つことが大切です。
ベストパフォーマンスを達成するには、「自分が一番」ではなく、「適材適所」「自他尊重」のイメージを持つと良いでしょう。
上記で紹介している仕事内容や志望動機、就活のコツは以下の記事で詳細に解説しているので、気になる人はぜひ確認してください。
事務職
事務職の仕事内容が丸わかり! 必要なスキルや就職のコツも
医療関係
医療業界の志望動機を書くなら必見! 6つの職種別例文
介護職
例文7選|介護職の志望動機の書き方4ステップ! ポイントも解説
ブライダルスタッフ
ブライダル業界の実態に迫る! 仕事の内容や7つのトピックを解説
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る職人気質な人は細かな作業を伴う分野が得意
職人気質な人におすすめする仕事は、デザイナーや手工芸品制作などのクリエイティブな分野、または専門職などです。これらの仕事では、細部へのこだわりや技術を磨くこと、高品質の提供が求められるからです。
素早い業務には苦手意識が働く可能性がある
おすすめしない仕事として、時間やスピードが重視される営業職やカスタマーサポート、またはルーティンワークが中心となる事務職などが挙げられます。
これらの仕事では素早く業務をこなすことが求められるため、職人気質の人にとってはストレスや不満が生じやすいでしょう。
細部へのこだわりや品質の追求に時間をかけたい職人気質な人は、短時間での成果物の提供を求められる仕事は、なかなか適応するのが難しい場合があります。
そのため職人気質な人には、自己表現や技術の向上が可能な仕事をおすすめします。自己表現や技術の向上が可能な仕事であれば、職人気質の能力を最大限に発揮して、充実感ややりがいを得られる職場環境を構築できるでしょう。
簡単3ステップ! 職人気質な人がぴったりな仕事を探す方法
簡単3ステップ! 職人気質な人がぴったりな仕事を探す方法
- 自分の強みや興味があること・やりたいことを洗い出そう
- 自分の苦手ややりたくないことを整理しよう
- 強みを活かしてストレスなく働ける仕事を見つけよう
ここまで職人気質の人におすすめの仕事を紹介してきましたが、「記事で紹介された仕事が本当に自分に合っているのかわからない」と不安を感じている人もいるかもしれません。
ここではそういった悩みや不安を抱えている人に向けて、自分にぴったりな仕事を探す方法について3ステップで解説します。不安を抱えていない人もぜひ参考にして、自分らしく過ごせる環境はどこなのかを見つけていきましょう。
①自分の強みや興味があること・やりたいことを洗い出そう
自分にぴったりな仕事とは、自分の強みを活かせる仕事ややりたいことができる仕事とも言い換えられます。そのため、まずは仕事に活かせる自分の強みや興味のあること、やりたいことを洗い出していきましょう。
箇条書きで構わないので、紙に書き出してみてください。そうすることで自分の特徴や思考を可視化でき、「どの軸で仕事選びをすれば良いのか」が明確になります。
自分の強みややりたいことがよくわからないという人は、まずは自己分析で自己理解を深めることをおすすめします。自己理解を深めることで、「自分は何が得意なのか」「興味があることは何か」が明確になるはずです。
「自己分析の方法がよくわからない……」という人は、こちらの記事を参考にしてください。新卒向けの記事ですが、自己分析の詳しいやり方や分析結果の活用方法を解説しています。
関連記事
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む

- 職人気質だと言われたのですが、自分ではどんな特徴や強みがあるのかよくわかりません……。
どんなときでも諦めないのが職人気質の特徴
職人気質の人は一般的に、物事に熱意を持って取り組んだり、わからないことを熱心に調べたりと、心折れそうな場面でもなんとかするための方策を考えられるという特徴があります。
ミスが出た際にも、最初に戻ってやり直すことで完成度の高いものを提供できることが強みです。その結果周囲の人からの信頼を得ることにもつながります。
また、職人気質の人は何かしらの専門性を身に付けている人が多い印象です。
自分だと当たり前すぎて、なかなか気付けないこともありますよ。心当たりがないか考えてみてください。
②自分の苦手ややりたくないことを整理しよう
強みや興味のあることなどのポジティブな面を明確にできたら、苦手なことや弱み、やりたくないことなどのネガティブな面もはっきりさせていきましょう。
自分の苦手を理解せずに仕事をして苦手に直面した場合、対処法がわからず苦労してしまう可能性があります。強みと同様に、弱みや苦手なことも紙に書き出してみてください。
苦手や弱みがわからないという人は、モチベーショングラフを作成することがおすすめです。モチベーショングラフでは過去の経験から意欲が下がっていたときの状況を振り返られるため、自分の嫌なことや苦手なことの傾向をつかみやすくなりますよ。
モチベーショングラフとは
過去の出来事をモチベーションの起伏とともに書き起こすことで、自分自身の価値観や性格を見つめ直すことができる自己分析の手法
こちらの記事を参考にモチベーショングラフを作成して、苦手を洗い出してみましょう。テンプレートもあるので活用してみてくださいね。
関連記事
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
自己分析に有効な手法としてモチベーショングラフがあります。モチベーショングラフは適切な書き方や活用方法を知らないと、就活にうまく活かせません。この記事ではキャリアアドバイザーがモチベーショングラフで自己分析を極める方法を解説します。
記事を読む

一方、苦手なこと・やりたくないことだからといって、そういった分野で伸びしろがないわけではありません。
仕事選びの際は、苦手だから避けるのではなく、「嫌だけど、我慢の範疇である」「お金がもらえるならやっても良い」といったことも含めて考えてみましょう。
③強みを活かしてストレスなく働ける仕事を見つけよう
強みと弱みを明確にできたら、最後は強み活かしつつ苦手を避けて働ける仕事を、記事で紹介した仕事に当てはめてチェックしていきましょう。
強み・弱みを明確にできても、それを仕事選びで活用しなければぴったりな職場が見つけられず、もったいないことになってしまいます。
記事前半で紹介した職人気質な人におすすめな仕事を改めて紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
強み | おすすめな仕事の種類 | 職種 |
---|---|---|
努力を惜しまない | 技術的・専門的な仕事 | 伝統工芸人 |
Webライター | ||
Webデザイナー | ||
ファッションデザイナー | ||
エンジニア | ||
細かいミスに気付ける | 高い集中力が重視される仕事 | CADオペレーター |
料理人・パティシエ | ||
パタンナー | ||
校正・校閲 | ||
真面目で几帳面 | 黙々と作業を進める仕事 | 研究者 |
大工 | ||
接合・溶接工 | ||
塗装工 | ||
電気工事士 |
職人気質の特性を存分に活かすには? キャリアコンサルタントが解説
職人気質の特性を存分に活かすには? キャリアコンサルタントが解説
- 職人気質な人が職場でうまく活躍するには?
- 職人気質の強みをより伸ばしていくには?
- 周囲が職人気質な人と接するベストな方法は?
強みにも弱みにもなり得る「職人気質」という特性は、仕事のやり方を工夫することで効果的に活用することができます。その特徴を存分に活かせば、より生き生きと働けたり、周囲からの評価に良い影響を与えたりすることもできるでしょう。
ここでは職人気質の特性を存分に活かす方法について、キャリアコンサルタントの3名に詳しく解説してもらいます。強みを最大限に発揮するために、確認していきましょう。
職人気質な人が職場でうまく活躍するには?
「職人気質の特性を職場でうまく活かせず、結果につなげられない」と悩んでいる人は少なからずいるはずです。せっかく強みを持ち合わせているのに仕事で活かせなければ、悩むことが多くなってしまったり、仕事が嫌になってしまったりするかもしれませんね。
ここでは職人気質な人が職場でうまく活躍する方法について、キャリアコンサルタントの野村さんに解説してもらいます。特性を活かして活躍する方法を知って、自分らしく仕事ができるようにしていきましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見るまずは自分の強みを理解して仕事でも意識してみよう
職人気質な人が職場でうまく活躍するためには、自己の強みを理解し、適切に活かすことが大切です。
職人気質な人は細部にこだわり、完璧主義的な傾向があります。たとえば、プロジェクトに取り組む際は、細かい作業に時間をかけ、品質を向上させることを意識してみましょう。
職場でうまく活躍するには苦手なことを克服する努力も重要
自己管理能力を高め、タスクを効率的にこなすために、日々のスケジュールをしっかり立て進捗管理することも重要です。
さらに、チーム内でのコミュニケーションも欠かせません。自分の考えや意見を明確に伝え、ほかのメンバーとの共同作業を円滑に進めることが求められます。
状況に応じて臨機応変に対応し、時には細部にこだわることよりも、全体の流れを見据える柔軟性も必要と留意してください。
最後に、自己成長を意識することも重要です。新しい技術や知識を積極的に身に付けてスキルを磨くことで、職場での価値を高めることができます。
これらのポイントを意識し、自己実現と組織への貢献を両立させることが、職人気質な人が職場で成功するための鍵だと思います。
職人気質の強みをより伸ばしていくには?
職人気質な人の中には、「自分の強みをもっと伸ばしていきたい!」と考えている人もいるかもしれません。強みを伸ばしていくことで、自分にしかできない仕事が増えて希少価値を高めることにつなげられます。
では、どのようにしたら職人気質の強みを伸ばせるのでしょうか。 キャリアコンサルタントの板谷さんに教えてもらいましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る今までの活動を振り返って実績を洗い出してみよう
職人気質の人が強みをさらに伸ばしていくためには、今までの実績をポートフォリオとしてまとめてみましょう。就職活動や今までの実績を示す際に役立てることができます。
また仕事では、さまざまな業者の人やチーム内でコミュニケーションを取る場面も多いと思います。職人気質の人は自分のペースで仕事を進めがちです。折に触れて進捗状況を共有することで、チームの人達が安心する部分もあると思います。
同僚や上司などに働き方に関してのフィードバックをもらってみるのも、強みを伸ばしたり、自分自身を高めたりする際に有効です。
自己研鑽も効果的だが頑張りすぎに要注意!
時間のあるときに専門分野に関する関連書籍を読んだり、オンラインスクールに通ったりすることで、さらに専門性を高めることができます。
ただし、業務外の時間も仕事のことばかり考えてしまうと、自己研鑽を図りすぎて過労で倒れてしまうこともあり得ます。
長期休みの際はデジタルデトックスをおこなうなど意識して休息することも、職人気質の人が意識すると良いポイントですよ。
ポートフォリオの自己紹介の方法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してください。
関連記事
企業に刺さるポートフォリオの自己紹介|職種別例文6選
Webデザイナーやプログラマーなど、特定の技術を必要とする仕事をする際に求められる「ポートフォリオ」。実は作品例だけでなく、自己紹介も大切になります。しかし、「評価されるポートフォリオの自己紹介の作り方がわからない」「そ […]
記事を読む

周囲が職人気質な人と接するベストな方法は?
この記事を読んでいる人の中には、職人気質な人との接し方を知りたいという人もいるでしょう。
職人気質な人はこだわりや責任感を持って仕事をするため、その点を尊敬する人も多くいます。しかし、こだわりが強く周囲と協力して仕事をすることが苦手なため、そういった職人気質な人とどのように接したら良いのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで、キャリアコンサルタントの吉野さんに、職人気質な人と接するベストな方法について聞いてみました。「職人気質な人との接し方がわからない」という人は、ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る仕事を依頼するときはできるだけに具体的にすることが重要
「あの人は職人気質だから……」という言葉は、決して褒めている場合だけではありませんね。気難しく、付き合いづらい人だ、というニュアンスがあるのかもしれません。
そういった人との付き合いのコツは、説明と合意、そして敬意を持って接することです。
依頼している仕事は、全体で見るとどんな役目があり、何を期待しているのか。そして時間軸としては、この先に何があり、最終的にはどうなるのか。そういった計画図や全体像について伝えると良いでしょう。
すると、「お願いしている持ち場でのベストパフォーマンスとは何なのか」を依頼先に考えてもらえる参考になります。俯瞰的な説明が難しいときには、上司や全体のまとめ役の人の力を借りると良いでしょう。
チームワークがあってこその仕事だということを意識しよう
仕事はチームワークであり、分業です。それぞれの分業がうまくいくように、「全体を見る役割の人」もまた、分業の一つで存在します。
適材適所が機能するように、自分のできないことをチームメンバーに助けてもらっているのだという敬意を、職人気質に限らずどの人にも忘れず接していきましょう。
職人気質ならではの個性の活かし方を理解して自分らしく働こう
職人気質な人はこだわりが強い分、接しづらいと勘違いされてしまい、仕事で悩むこともあるかもしれません。そういった状況を解消して生き生きと働くためには、紹介した職人気質の強み・弱みから特性を正しく理解し、自分ならではの武器を磨いていくことが大切になります。
苦手な分野で活躍するのが難しいということは、得意な分野では多いに活躍できるともいえます。記事で解説した職人気質の人におすすめの仕事から、自分に合うものがないか考えてみましょう。
また職人気質の強みを仕事でさらに発揮するコツも解説しました。記事を参考にして職人気質ならではの個性の活かし方を理解し、納得した働き方を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る職人気質の人は広い視野を持って仕事に取り組もう
職人気質な人はどうしても一人でいることが多く、孤高の存在になってしまうこともあるのではないでしょうか。
エキスポなどに参加して業界の最新情報を吸収したり、関係者の人が集うセミナーに参加して人脈を広げながら知識を入手したりすることで、視野を広げることもできます。
最近はIT業界の人が集うバーなど、さまざまな目的による集まりや、在宅でも参加できるオンライン交流会などもあります。
また長年働いているとマンネリになりがちです。自分の技術や成果を可視化させるためにも、1年ごとの目標と3カ月ごとの目標を立てて、折に触れて見直しましょう。
目の前の作業に集中するだけでなく、視野を広げて目標と向き合うことで、職人気質の特徴を活かす道が開けていきます。10年ごとの目標や人生全体の目標を立てることもおすすめです。
自分の頑張りをしっかり褒めることも忘れずに
職人気質の人は完璧主義の傾向がある分、どうしても自分自身へダメ出しをしてしまいがちです。しかし、自分の努力や頑張りをずっと一緒にいて見守ってくれているのは自分自身です。自分にかける言葉は自分次第で変えられるので、うまく選択しましょう。
「よく頑張っているよね。いつも見守っているからね!」などと、自分自身に温かい言葉をかけてあげてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細