パニック障害で働けないのですが受けられる支援はありますか?
以前、インターンの面接に向かう途中で急な動悸と息苦しさに襲われて以来、またあのような発作が起きるのではないかと不安でたまりません。
今の状態では、週5日のフルタイム勤務はもちろん、オフィスに毎日通うことすら想像できず、同年代の仲間が社会人として自立していく姿を見ては、自分だけが取り残されているようで焦りと申し訳なさでいっぱいです。
働きたいという気持ちはあるものの、自分の体調に合わせた働き方が見つかる気がせず、どのように一歩を踏み出せば良いのかわからなくなっています。
このようなパニック障害を抱え、今のままでは働けないと感じている状況で、利用できる公的なサポートや就労支援にはどのようなものがあるのでしょうか。また、病気と向き合いながら就職活動を進めるための考え方について、専門的なアドバイスをいただければ幸いです。
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ハローワークの専門援助部門や就労移行支援を活用しよう
パニック障害があると、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安から、外出や電車、面接会場などを避けるようになり、就職活動そのものが大きな負担になります。
しかし、パニック障害は治療によって改善が期待できる病気であり、「今は働けない」と感じていても、それが将来ずっと続くとは限りません。
実際の精神科臨床でも、最初は電車に乗ることが難しかった方が、治療と練習を重ねて、通勤や就労が可能になる例は多くあります。
医師とともに適切な治療を見つけていこう
治療としては、まずメンタルクリニックや精神科・心療内科に通い、症状の程度や生活への影響を整理することが大切です。
薬物療法では、発作を起こしにくくする目的で抗うつ薬を使用したり、不安が強い場面に備えて抗不安薬を頓用したりする方法があります。薬については眠気や依存性などに注意が必要なものもあるため、自己判断で使うのではなく、主治医と相談しながら調整していくことが重要です。
また、パニック障害では段階的暴露療法も有効な選択肢です。これは、不安を完全に避けるのではなく、無理のない範囲で少しずつ苦手な状況に慣れていく方法です。
たとえば電車が怖い場合、いきなり満員電車で長時間移動するのではなく、まずは空いている時間帯に各駅停車で一駅だけ乗ってみる、次に二駅乗る、慣れてきたら少し混む時間帯に試す、最終的に面接会場まで行ってみる、というように段階を細かく分けます。
成功体験を積み重ねることで、「発作が起きても対処できる」「不安は時間とともに下がる」という感覚を取り戻していきます。
いきなりフルタイム労働を目標にしなくて良い
就労面では、いきなり週5日フルタイム勤務を目標にしなくてかまいません。利用できる支援として、ハローワークの専門援助部門、障害者就業・生活支援センター、就労移行支援などがあります。
状態によっては、精神障害者保健福祉手帳を取得し、障害者雇用枠や合理的配慮を受けながら働く選択肢もあります。たとえば、在宅勤務、短時間勤務、時差出勤、通院への配慮、業務量の調整などです。
大切なのは、「働けるか、働けないか」と二択で考えないことです。現時点でフルタイム通勤が難しくても、「どの条件なら働けるか」を主治医や支援機関と一緒に探していくことができます。焦りや申し訳なさを感じる必要はありません。
まずは治療につながり、小さな外出や短時間の活動から始めることが、就職への現実的な第一歩になります。
専門窓口や就労移行支援事業所の利用を検討しよう
パニック障害で働くのが難しいけど就職したい、という場合にまず相談先として検討してほしいのは、主治医に加えてハローワークの専門窓口や地域障害者職業センターです。
これらの支援機関では、パニック障害の症状や不安の程度を踏まえ、無理のない就労ステップを一緒に整理してくれます。
外出や通勤に強い不安がある場合は、就労移行支援事業所を利用し、在宅訓練や短時間の通所から始める選択肢もあります。今はフルタイムや毎日の出社を想像できなくても問題ありません。
今はできなくても、焦らなくて大丈夫です。少しずつステップを踏むことでできることが増える場合もあります。
企業の支援体制も確認してみるのがおすすめ
就職活動では、在宅勤務の有無、通院配慮、相談体制の有無を企業選びの軸にするのがおすすめです。
障害者手帳を持っている場合は、障害者雇用枠で配慮を受けながら働く道もあります。まだ取得していない場合も、主治医や自治体に相談してみてください。制度を知ることで選択肢が広がることもあります。
支援を使いながら働き方を調整することは、長く安定して働くための基盤になることもあります。働いて良いかどうかについては医師の判断を仰ぎつつ、働きたい気持ちを話しておくことも大切です。
地域障害者職業センターや就労移行支援事業所が利用できる
利用できる公的な支援には、たとえば地域障害者職業センターや就労移行支援事業所があります。
ここでは、就労に向けたカウンセリング、適職の検討、エントリーシート(ES)、面接サポートまで一貫して相談できます。
しかし、今のように発作への不安が強い段階で、いきなり週5日フルタイム勤務をイメージすると、ハードルが高く感じられてしまいますよね。
まずは働き方を自分に合わせて調整していき、そのために使える支援を知るという順番で進めてみましょう。
不安を和らげる条件を洗い出して働き方を見つけよう
障害者手帳を取得した場合は、障害者雇用枠での就職活動や、通院や体調に配慮した働き方(時短勤務や在宅勤務の検討など)がしやすくなります。
就職活動では、まず体調や気分が比較的安定しやすい時間帯を把握してみてください。その時間帯をベースに支援機関の利用や就職活動の計画を立てたほうが無理がありません。
さらに、主治医に相談したうえで発作時の対処法をあらかじめ決めておくのも有用です。通勤に不安が強い場合は、在宅勤務やリモートワークを導入している企業や職種を選ぶなど、条件を工夫する発想を持つと少し楽になるかもしれません。
同年代と同じペースで働けないからと焦る必要はなく、自分に合ったペースで働く方法を探すことが大切ですよ。
このQAコンテンツではパニック障害を抱える人の就活について医師・専門家がアドバイスをしています。実際の進め方やご自身の症状については主治医や専門機関と相談のうえご検討ください。
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