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面接でうまく話せないのに受かったのはなぜでしょうか?
先日、最終面接を受けた企業から内定の連絡がありました。私は面接が苦手でうまく話せないタイプなのですがなぜ受かったのでしょうか? その時も全然うまく話せず、確実に落ちたなと思っていたのでとても驚いています。
面接官の方は、私のどこを見て評価してくださったのか、まったく見当がつきません。
もちろん嬉しい気持ちはあるのですが、今後もほかの企業を見ていく予定なので、うまく話せない自分のどこが良かったのかを知りたいです!
面接でうまく話せなくても合格することがあるのは、どのような場合が考えられますか? 企業側が話す内容以外で見ているポイントなどがあれば教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
面接官は応募者の意欲や熱意が伝わったときに採用したいと感じるもの
面接でうまく話せなかったのに内定を得られたとのこと、まずはおめでとうございます。そして、その理由を知りたいというのも素晴らしいですね。
私がこれまで求職者指導をした経験、そして面接官として多くの採用選考に携わってきた経験からも、「話し方が完璧ではない応募者」であっても、企業への強い思いや真剣な姿勢がひしひしと伝わってきた場合は、採用に至るケースは実際に多くあります。
面接で本当に重要なのは、話がうまいかどうかということよりも、その企業への入社意欲が高く自身がそこで何をやりたいのか、何ができるのかを一生懸命に伝えようとしているかどうかという点なのです。
たとえ話がうまくまとまっていなくても、その誠実な姿勢から面接官が「この人は入社後に大きく成長してくれそうだ」と感じ取れれば、採用したいという考えにつながります。
一方で、どれほど話し方が流暢であっても、話の内容が薄かったり、応募先の企業について真剣に考えていないという印象をもたれたりしてしまうと、なかなか採用にはつながりません。面接で大切なのはうまく話すこと以上に、自身の真剣な思いを伝えることなのです。
自分の言葉で伝えることで誠実な姿勢を示して評価につなげよう
学生や求職者の人が緊張のあまりうまく話せない場合にアドバイスしているのは、事前に想定される質問への回答を丸暗記するのではなく、「これだけは伝えたい」というポイントをいくつか整理しておくことです。
うまく流暢に話せなくても、その要点さえしっかりと伝えられれば、十分に評価されます。
また、具体的な対処法としていつも伝えているのは、もし面接中に言葉に詰まってしまったら、黙り込んで悩んでしまうよりも、「申し訳ありません、少し緊張しております。少々考えるお時間をいただけますか? 」などと、素直に面接官に伝えることです。
言葉に出してしまうことでかえって緊張が和らぎ、むしろ落ち着いて話せるようになることも少なくありません。
そして、多くの採用担当者から聞く話や、私自身の面接官経験からもいえることは、面接官は応募者が「うまく話せるか」ということよりも、「何を伝えようとしているのか」という内容そのものに注目しているということです。
緊張してしまうこと自体は決して悪いことではなく、それだけその面接に真剣に向き合っている証として、むしろ好意的に受け取られることもあります。
これは私がこれまで採用にかかわった経験を振り返ってのことですが、非常にスムーズに話せた応募者の採用率が概ね4割程度だったのに対し、話し方は拙くても、自身の言葉で仕事に対する熱意をしっかりと伝えられた応募者の場合は、約7割が採用に至ったというデータがあるのです。
つまり、面接では「話し上手」であるかどうかよりも、「この企業でどうしても働きたい」「この仕事にぜひ挑戦したい」という強い思いを、自分なりの言葉でまっすぐに伝えることが何よりも重視されています。
面接官は応募者の話し方よりも人柄や態度を見て評価しているから
質問の内容のように、「面接でうまく話せなかったのに合格となった」という事象は、私がこれまで求職者指導をした経験からも、事実として決して珍しいことではありません。
私のこれまでの経験から鑑みても、話すのがあまり得意ではない学生が内定を得たケースは、全体の3~4割ほどはあったと記憶しています。
つまり、表面的な話し方のうまさよりも、その人の持つ人柄や誠実さ、物事にどのように向き合ってきたかといった、本人の基本的な姿勢や態度が高く評価された結果だといえるのです。
実際、私自身が過去に面接官をしていた際、「緊張していて、うまく話せていないな」と感じる学生に対しては、しっかりと相手の目を見て話そうとする誠実な態度や物事に対する真剣さ、一つひとつの質問への向き合い方、そして相手の話を理解しようとする傾聴の姿勢などを評価するようにしていました。
話す内容そのものよりも、「この人と一緒に働きたいか」という点が、最終的な判断基準になることも少なくないのです。
面接ではリラックスしつつ相手としっかり向き合うことを意識しよう
そのため、今回あなたが内定を得られたのは、恐らく話のうまさではなく、あなた自身が持つ本来の魅力や人柄、そして企業との相性といった点が総合的に高く評価されたからこそだと考えられます。
面接はあくまで「コミュニケーションの場」なのです。たとえ言葉が流暢でなかったとしても、誠実に向き合おうとする姿勢は、必ず相手に伝わります。この経験を自信にして、今後の選考にもぜひあなたらしく臨んでください。
面接でうまく話せないと悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。要因や対処法、心構えを解説しています。
面接に苦手意識を感じている人もいるのではないでしょうか。次の記事では面接で苦手意識を感じる原因や苦手を克服する方法を解説しています。こちらもチェックしてみてください。
こちらのQ&Aも面接がうまくいかなかった企業から通過の連絡を受けた人からの質問です。併せて参考にしてみてください。
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