公務員試験「空間把握」の練習問題13問と解き方! 公務員経験者が解説

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平野 裕一
国家検定2級キャリアコンサルティング技能士/国家資格キャリアコンサルタント
Yuichi Hirano〇主体的なキャリア形成にて代表取締役を務める。福商実務研修講座にて講師を担当するほか、人材サービス会社などで実践を重ねる。18年間で1万人以上の面談実績あり

公務員試験の「空間把握」は、教養試験における一般知能の「数的処理」に含まれる分野です。「判断推理」のなかの図形問題として分類されることもありますが、この記事では「空間把握」を独立した一分野として扱い、その対策方法と練習問題を紹介します。

公務員経験のある専門家とともに公務員試験「空間把握」の解き方を解説しているので、出題パターンの把握や図形を素早く処理するコツをチェックしましょう。

記事の後半では、空間把握の練習問題を13問用意しています。一通り解いて、空間把握で求められるイメージ力と解答スピードを鍛えていきましょう。

問題挑戦の前に確認!公務員試験の「空間把握」解答のコツ

公務員試験の「空間把握」の概要

  • 問題パターン:立体図形(正多面体、投影図、立体の切断)、展開図、軌跡、移動、平面図形(パズル、折り紙、一筆書き)、立体図形(パズル、積み木、サイコロ)、最短経路など
  • 1問たりの時間:平均3~4分(理想は1分程度)
  • 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(高)Webテスティング(なし)
公務員試験の「空間把握」解答のコツを教えてください!

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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イメージだけで解くのは危険! 消去法をうまく活用して答えを導こう

公務員試験の空間把握は、一見「センス」が問われるように見えますが、実は「論理的思考」の有無を測る科目です。

攻略の鍵は、脳内イメージに頼らず「点・辺・面の接続ルール」を言語化すること。選択肢の矛盾を突く「消去法」を徹底すれば、視覚化が苦手な人でも正解へ辿り着けます。

1問あたりの制限時間は2分。 1分以内で解法が閃かなければ、深追いせず次へ進む「決断力」が合否を分けます。主体的かつ冷静に、取れる問題を確実に仕留める姿勢で臨みましょう。

公務員試験「空間把握」の概要

公務員試験「空間把握」は、毎年の出題数が明確に決まっているわけではありません。しかし、どの職種においても高頻度で出題されやすい分野です。

特に、東京特別区(Ⅰ類)や東京都1類B、地方上級などの試験では、出題数が3〜5問程度とウエイトが大きくなることもあります。そのため、捨て科目として対策をしない場合、大きな失点につながる可能性があるため、空間把握が苦手な人もしっかり対策することがおすすめです。

以下に、2025年度の実績をもとにした「試験区分ごとの出題数の目安」をまとめているため、まずは志望先の試験全体におけるボリューム感を把握して、学習計画に役立てましょう。

「空間把握」の出題数

試験区分全試験に占める出題数の目安
※2025年度の実績をもとに作成
国家一般職30問中1問程度
国家専門職30問中1問程度
裁判所一般職30問中2問程度
特別区Ⅰ類40問中4問程度
東京都1類B40問中3問程度
地方上級・全国型50問中4問程度(地方により異なる)

公務員試験「空間把握」練習問題13問|専門家による解き方の解説付き!

ここからは、公務員試験「空間把握」の練習問題を専門家による解説付きで13問紹介します。立体図形や平面図形、さらに展開図や軌跡・移動・最短経路などの幅広い問題パターンを用意しているので、空間把握の出題形式を網羅的に学習できます。

公務員試験の空間把握を初めて解く人や、図形を頭にイメージするのが苦手な人は、「問題挑戦の前に確認!公務員試験の「空間把握」解答のコツ」で各問題の解法ルールや目安となる解答時間を理解してから練習問題に進みましょう。

問題1(難易度:★★★☆☆)

問題

次は、格子状の経路における移動と到達地点に関する問題である。あとの問いに答えなさい。

ある公園に、6×6の正方形のマス目状に整備された遊歩道がある。すべてのマスの辺の長さは10mである。いま、左下隅の交差点にある地点★から散歩を始めた人が、遊歩道のみを通ってちょうど50m移動したとき、到達しうる自動販売機の数は全部でいくつあるか。ただし、自動販売機は以下の15箇所の交差点に設置されているものとする。
地点★を原点(0,0)とし、右方向をx軸、上方向をy軸としたときの交差点の座標:
(1,0)、(0,1)、(1,1)、(1,2)、(2,2)、(3,0)、(2,3)、(3,2)、(3,3)、(4,1)、(4,4)、(0,5)、(1,4)、(5,5)、(6,0)
なお、進む向きは交差点でのみ変えるものとし、同じ道を戻ることもできるものとする。また、地点★に自動販売機はないものとする。

選択肢


正解:C
地点★を(0,0)としたとき、移動距離が50m(5マス分)で到達できるのは、最短距離が5以下、かつ座標の和(x+y)が奇数となる地点である。これは、1マスの移動ごとに座標の和の偶奇が必ず入れ替わるため、5マスの移動後は必ず奇数になるという性質による。提示された15箇所のうち、これに該当するのは(1,0)、(0,1)、(1,2)、(3,0)、(2,3)、(3,2)、(4,1)、(0,5)、(1,4)の九つである。(1,1)や(2,2)などは和が偶数のため、5回の移動では到達できない。

平野 裕一

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50m(5マス)移動した後の到達地点では、必ず「座標の和(x+y)が奇数」になるという法則性に気付けるかが鍵です。

グリッド上の移動では、1マス進むごとに座標の和の偶奇が必ず反転します。スタート地点(0,0)は和が偶数のため、奇数回(5回)の移動後は必ず奇数の地点に位置することになります。

この「偶奇の法則」をフィルターとして自販機の設置場所を精査すると、和が偶数になる(1,1)や(2,2)などは、同じ道を戻る移動を含めても5マス目では到達できないことが論理的に確定するのです。

リストから「和が奇数」かつ「最短距離が5マス以内」の地点を抽出すると、計9カ所が該当します。

問題2(難易度:★★★☆☆)

公務員 空間把握 立体図形(積み木)図2

問題

一辺の長さが1の3種類の立方体を組み合わせて、一辺の長さが3の立方体を作る問題である。

図Ⅰのような、一辺の長さが1の3種類の立方体ア、イ、ウがある。アはいずれの面にも穴が開いておらず、色が塗られていない立方体であり、イ、ウは2つの面の中心を結ぶように貫通した穴が開いており、表面に異なる色が塗られた立方体である。イの穴は向かい合う2つの面を直線的に貫通しており、ウの穴は隣り合う2つの面をL字型に貫通している。イ、ウに開いている穴はボールが通過できる大きさであり、穴が開いている面同士が接しているとき、ボールは立方体間を移動できる。
スタートの穴から入れたボールが、穴が開いている立方体の中をすべて通過してゴールの穴から出るような、一辺の長さが3の立方体(全27個)を作る。
図Ⅱは、5個のアと10個のイまたはウの計15個を使用して組み立てた途中の立体である。これに残り計12個のア、イ、ウを組み合わせて立方体を完成させるとき、ア、イ、ウはそれぞれあといくつ必要か。

選択肢


正解:C
ボールがイとウの穴をすべて通過して進むため、経路は一筆書きの構造となる。イは「直線」、ウは「曲がり角」の役割を持つ。既存の15個の配置から経路をたどると、残りの12個の空間において、ボールが通過すべき箇所が7箇所あることがわかる。そのなかで、進行方向を変える必要があるのは4箇所であるため、ウが4個必要となる。残りの3箇所は直進であるため、イが3個。経路以外の空間を埋めるアは、12から7を引いた5個となる。したがって、アが5個、イが3個、ウが4個となる。

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空白の12個に「直進・屈曲・不要」のどの機能を配置すべきかを見極めましょう

全27個中、残りの空きスペースは12個であり、既存の10個に新規パーツを合わせた計17個が一筆書きの経路を構成します。ここから、追加すべき通路パーツの合計は7個と算出できるのです。

経路をつなぐために方向転換が必要な箇所を確認すると4箇所あるため、屈曲部の役割を持つ「ウ」が4個、残りの直進部である「イ」が3個必要だと判明します。

最後に、全空きスペース12個から通路用の7個を引いた残り5個が、穴のない「ア」となります。

問題3(難易度:★★★★☆)

公務員 空間把握 立体図形(正多面体)_問題画像

問題

長さ1の棒を組み合わせて、一辺の長さが1の正四面体を作り、その正四面体を複数個重ねて、構造物を作った。次の問いに答えよ。

一辺の長さが4の構造物を作ったとき、この構造物に一辺の長さが1の正三角形はいくつあるか。

選択肢


正解:E
構造物に含まれる正三角形の面の数を数える問題である。正四面体の面は4つの平行な方向を持っている。一つの方向(たとえば底面と平行な水平面)に注目すると、上から
・距離1の平面に1個
・距離2の平面に4個(上向き3、下向き1)
・距離3の平面に9個(上向き6、下向き3)
・距離4の平面(底面)に16個(上向き10、下向き6)
の正三角形がある。これらを足すと1方向につき30個となる。
正四面体には4つの方向があるため、30個に4をかけて120個となる。

平野 裕一

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この問題は「数え方の視点」を切り替えられるかが勝負です。

面を一枚ずつ追うと難しくなります。「段数ごとの増え方=規則」をとらえていきましょう。

1段目は1、2段目は+3、3段目は+5……と奇数列で増えていくため、各層の三角形数は平方数(1、4、9、16)で整理できます。

これを一方向で合計し30、さらに正四面体の4方向に展開することで120。Eが正解となります。

複雑な構造ほど「規則化」で処理するのが効果的です

問題4(難易度:★★★★☆)

問題

次は、立体の切断と投影図に関する問題である。あとの問いに答えなさい。

柔らかい素材でできた透明な正六面体に対し、次の操作を3回続けておこなった。

ア、現在の立体にある頂点の中から3つを選ぶ。
イ、選んだ3つの頂点を通る平面で切断する。
ウ、切断によってできた2つの立体のうち、体積が大きな方を残す。
エ、ウで残した立体において、切断によって新しく生じた面のみを黒く塗りつぶす。

3回の操作を終えたあと、できた立体に正面および側面から光を当てたところ、反対側のスクリーンには以下の影が映し出された。
・正面から見た影: 2つの直角二等辺三角形が組み合わさった正方形。
・側面から見た影: 正方形から、1つの角を直角二等辺三角形に切り取った五角形。

このとき、最終的に残った立体の頂点の数として正しいものはどれか。ただし、正六面体の元の面は透明であり、光をすべて透過するものとする。

選択肢


正解:B
3回の切断によって、正六面体の異なる3つの角が切り落とされている。1つの角をその頂点に隣接する3頂点を通る平面で切断するとき、もとの頂点が1つ消失する一方で、新しい頂点は生成されない。投影図の影が正方形や五角形であることは、複数の切断面が重なって投影されていることを示している。したがって、もとの8個の頂点から、切断された角の数である3個を引いた5個が、最終的な頂点の数となる。計算過程で新たな頂点が増えないことを見抜くのが肝要である。

平野 裕一

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図形の変化を追うのではなく、「切断の性質」をとらえましょう。

多くの人は「切るたびに面が増えて複雑になる」と考えがちですが、この操作(隣接する3点を通る切断)の本質は、「角を削り落とす」ことです。正六面体の角を1つ削ると、元の頂点が1つ消え、代わりに切断面に3つの頂点が現れます。

しかし、これらは「既存の辺上」に位置するため、結果として正六面体全体の角(頂点)が1つ減った状態と同じ構造になるのです。 影の形(投影図)から「3回切断された」という事実さえつかめめれば、複雑な立体をイメージする必要はありません。

元の頂点8個から、切断回数である3個を引いた「5個(B)」が正解となります。

問題5(難易度:★★★★☆)

問題

次は、立体の切断と回転体に関する問題である。あとの問いに答えなさい。

1辺の長さが6の透明な正六面体ABCD-EFGHがある。辺ABの中点をM、辺ADの中点をNとしたとき、3点M、N、Eを通る平面でこの正六面体を切断し、2つに分かれた立体のうち、体積が大きなほうの立体を残した。この残った立体を、辺AEを軸として一回転させたとき、できる回転体の形状として最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
切断によって頂点Aを含む四面体AMNEが取り除かれた、残りの立体を考える。回転軸AEにおいて、点Eは立体に含まれるが、点Aおよび辺AEの大部分は立体に含まれない。上面における回転半径は、軸Aから切断線MNまでの最短距離となるため、中心部に円形の空洞ができる。この空洞の半径は、底面の点Eに近づくにつれて直線的に減少し、最終的に0となる。一方、外側の形状は、軸から最も遠い頂点Cなどの軌跡によって円柱状となる。したがって、円柱の上面中央に円錐状のへこみが生じた形状となる。

平野 裕一

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空間把握の難問を解く鍵は、回転軸AEから各点までの「距離の差」を立体的にイメージすることです。

まずは外形を考えましょう。軸AEから最も遠い頂点CやGが回転するため、全体のシルエットは「円柱」になります。

次に、切断によって失われた「頂点Aを含む四面体AMNE」の影響を考えましょう。上面(正方形ABCDの面)では、軸である点Aから切断線MNまでの間に「隙間」が生まれています。この隙間を軸AEを中心に回転させると、円形の空洞が出現するのです。

軸を下(点E)に辿ると、切断線MNは点Eに向かって収束するため、空洞の半径は徐々に小さくなり、点Eで消失します。つまり、円柱の上面から底に向かって逆円錐状の穴が開くことになり、正解はBと導き出せます。

「何が残っているか」よりも「何が削られたか」を主眼に置くことが、ミスを防ぐ解法です。

問題6(難易度:★★★★☆)

公務員 空間把握 展開図_問題
公務員 空間把握 展開図_選択肢

問題

次は、正六面体の展開図と文字の向きに関する問題である。あとの問いに答えなさい。

片面のみに文字が書かれた正六面体の展開図がある。これを組み立てたところ、ある方向から見ると、上面に「P」、正面に「Q」、右側面に「R」の文字が見えた。このとき、文字の向きが次の条件をすべて満たすものとして、最も妥当な展開図はどれか。

条件:
・上面の「P」の上部は、正面との境界の辺に向いている。
・正面の「Q」の上部は、右側面との境界の辺に向いている。
・右側面の「R」の上部は、上面との境界の辺に向いている。

選択肢


正解:C
組み立てた正六面体において、P、Q、Rの3つの面は1つの頂点を共有していることがわかる。各文字の向きを条件に照らすと、Pの上部は正面(Qの面)に接し、Qの上部は右側面(Rの面)に接し、Rの上部は上面(Pの面)に接するという循環した構造になっている。展開図を組み立てるときに、これらの面が一点で合うこと、さらに各文字が正しい方向に回転していることを確認する必要がある。この条件をすべて満たすのは、文字の相対的な位置と向きが整合するCのみである。

平野 裕一

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展開図における文字の向きを判定する際は、条件を「P→Q→R→P」という一方通行の循環(サイクル)としてとらえるのがコツです。

具体的には、Pの頭がQ(正面)を指し、Qの頭がR(右側面)を指し、Rの頭がP(上面)を指すという条件を整理しましょう。これは、3面が接する1つの頂点を中心に、文字の向きが「時計回り」に連鎖している状態を意味します。この構造を展開図に投影することで、正解のCを導き出すことができるでしょう。

展開図Cでは、Qを中心にPとRがL字型に配置されており、組み立てた際に3つの面が1点で合流します。さらに、各文字が隣接する面に対して正しい角度で「追いかけっこ」をするように印字されているため、条件と完全に一致しますね。

断片的な情報を1つの「構造」としてつなぎ合わせる思考こそが、空間把握問題を攻略する本質的な解決策です。

問題7(難易度:★★★★☆)

問題

座標平面上を動く点や線分が描く軌跡に関する問題である。あとの問いに答えなさい。

一定の長さ3の線分PQがあり、点Sは線分PQを1:2に内分する点である。いま、点PがY軸上を動き、点SがX軸上を動くとき、端点Qが描く軌跡の概形として、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
線分PQの長さを3とし、PS=1、SQ=2とする。点Pを(0,p)、点Sを(s,0)とおくと、三平方の定理よりs²+p²=1が導かれる。点Qの座標を(x,y)とすると、点Sが線分PQを1:2に内分することから、ベクトルを用いて計算するとQは(3s,-2p)となる。したがって、s=x/3、p=-y/2を元の式に代入すると、(x/3)²+(-y/2)²=1となる。これを整理するとx²/9+y²/4=1となり、中心が原点でX軸方向に長い楕円を描くことがわかる。

問題8(難易度:★★★★☆)

問題

図Ⅰのように、a〜h の8つの正三角形を隙間なく組み合わせた枠がある。図Ⅱのようなア〜エの4枚の紙片を一つずつ使い、図Ⅰの枠の中に隙間なく、かつ、重なることなく並べる。その際、紙片は回転させても良いが、裏返してはならないものとする。 紙片同士が接する辺では、異なる色の正三角形が接するように並べるとき、確実にいえるのはどれか。

選択肢


正解:D
枠内の隣接関係を見ると、上段のd(下向き)はc(上向き)としか接していない。一方、中央のb,c,f,gは、それぞれ3つの辺ですべて別の三角形と接しているため、制約が非常に強い。
特に「同色」がつながっているイ(紫・紫)とエ(橙・橙)の配置が重要である。これらが互いに接せず、かつアやウの同色部分とも隣り合わないパターンを論理的に検証すると、紙片の回転を含めても配置はきわめて限定される。 この条件をすべて満たすようにパズルを埋めると、右上の角であるdの位置には、必ず紙片エの「橙」が来ることが導き出される。他の位置では、紙片の組み合わせによって色が変動する可能性があるが、dについては橙以外では色の矛盾が生じるため、これが確定する。

平野 裕一

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このパズルを解く最短ルートは、図Ⅰの中で最も隣接数が少ない「d」地点に着目し、そこに制約の厳しい「同色ペア(イ・エ)」を当てはめて検証することにあります。

図Ⅰの「d」は「c」としか接しておらず、境界線が1本しかありません。ここに同色ペアの紙片「エ(橙・橙)」を配置すると、dとcが橙色で埋まります。このとき、cに隣接するほかの三角形には、「異なる色を隣接させる」というルールにより、紫か白しか入らなくなるのです。

色の矛盾を避けながらすべての紙片を配置すると、dの位置は必ず「エ」の片方である橙色で確定します。

ほかの位置は紙片の回転により色が変動し得ますが、dが橙であることだけは論理的に揺るぎません。したがって、正解はDとなります。

問題9(難易度:★★★★☆)

問題

次は、平面図形の折り返しと面積の関係に関する問題である。あとの問いに答えなさい。

短辺であるAB、CDの長さが4である長方形ABCDがある。2辺AB、CDが対角線ACに重なるようにそれぞれ折り返し、平行四辺形AECFを作る。頂点B、Dの折り返し後の位置をそれぞれB’、D’とすると、長方形ABCDの面積は、三角形B’ECの面積の6倍であった。このとき、長辺BCの長さとして最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
BCの長さをxとおくと、長方形ABCDの面積は4xとなる。折り返しの性質から、AB=AB’=4であり、角BAE=角B’AEとなるため、AEは角BACの二等分線である。これより、BE:EC=4:√(x²+16)が成り立つ。三角形B’ECは角EB’C=90度の直角三角形であり、その面積をxで表して、長方形の面積の6分の1という条件に当てはめると、x=4√3が導かれる。計算過程で三平方の定理を二度用いることがポイントである。

問題10(難易度:★★★★☆)

問題

次は、図形の一筆書きに関する問題である。あとの問いに答えなさい。

上記の図形A――Eのうち、一筆書きができるものをすべて選んだ組み合わせとして、最も妥当なものはどれか?

A:二つの正方形が一辺を共有して横に並んだ、長方形の図形。
B:正方形の対角線を1つだけ引いた図形。
C:正方形の両方の対角線を引いた図形。
D:正方形の上に正三角形を1つ乗せた、五角形の家のような図形。
E:縦2つ、横2つの合計4つの正方形を田の字型に並べた図形。

選択肢


正解:B
図形を一筆書きできるかどうかは、奇点(集まる線の数が奇数本の点)の数によって決まる。奇点が「0個」または「二つ」のとき、その図形は一筆書きが可能である。各図形を確認すると、Aは二つの奇点を持つため可能、Bも二つの奇点を持つため可能、Cは四つの奇点を持つため不可能である。さらに、Dは二つの奇点を持つため可能、Eは四つの奇点を持つため不可能となる。したがって、可能であるA、B、Dの組み合わせが正解となる。

平野 裕一

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一筆書きの可否は、各頂点に集まる線の数、すなわち「奇点(奇数本の線が集まる点)」の数だけで論理的に決まっていきます。

一筆書きが成立する絶対条件は、奇点が「0個(一巡して戻る)」または「2個(始点と終点になる)」です。

この法則を図形に当てはめると、A(長方形の分割)、B(対角線1本)、D(家型)はいずれも奇点が2個であり、構造的に一筆書きが可能だとわかります。一方で、C(対角線2本)とE(田の字)は奇点が4個存在するため、物理的に一筆書きは成立しません。

図形の見た目に惑わされず、点の性質を数えるだけで、正解は選択肢B(A、B、D)へと導かれます。

問題11(難易度:★★★★☆)

問題

図Ⅰのような小立方体を積み上げた立体に、別の小立方体から成る図Ⅱの立体を2つ組み合わせて、指定された大きさの立方体を完成させる問題である。形状と個数を正確に把握して、正しい組み合わせを選びなさい。

図Ⅰのような、一辺の長さが1である小立方体を積み上げた立体に、同じ小立方体から成る図ⅡのA〜Dの立体のうち2つを組み合わせて、一辺の長さが3である立方体を完成させたい。このとき、必要な立体の組み合わせとして、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
完成形となる3×3×3の立方体は、合計で27個の小立方体によって構成される。まず、図Ⅰの立体に使われている小立方体の数を数えると18個あることがわかる。したがって、不足している小立方体の合計は27-18=9個 となる。
次に、図Ⅱの各パーツを構成する小立方体の数を数えると、Aは4個、Bは5個、Cは5個、Dは5個という構成である。しかし、本問の正解である組み合わせにおいて、合計が9個になるのは「A(4個)とB(5個)」、あるいは「A(4個)とC(5個)」、あるいは「A(4個)とD(5個)」のいずれかである。
図Ⅰの欠けている空間の形状を詳しく確認すると、凸型のCや棒状のBではうまく収まらない。一辺が3の枠組みの中で、L字型のAとT字型のDを組み合わせたときにのみ、すべての隙間を埋めることができる。
よって、正解はBとなる。

問題12(難易度:★★★★☆)

問題

図Ⅰのような展開図を持つサイコロが4個ある。これらを図Ⅱのように、隙間なく2×2の形に並べた。このとき、互いに接する面(左側2個と右側2個、手前2個と奥2個)の目はすべて等しい数になるようにした。この条件を満たすとき、A、B、Cに入る目の数の組み合わせとして、最も妥当なものはどれか。

図Ⅰの展開図を組み立ててできるサイコロを用いて、図Ⅱの配置を作成した。各サイコロの向きを考慮し、接する面同士が同じ数であるとき、空欄の面A、B、Cの数値の組み合わせを答えなさい。

選択肢


正解:B
展開図から向かい合う面の組み合わせを特定すると、1と4、2と5、3と6の3つのペアになることがわかる。まず左前のサイコロに注目すると、上面が2、前面が6であることから、これらに隣接する右側面は展開図の配置にもとづき5となる。
接合条件によって、左前と右前は同じ面で接するため、右前サイコロの左側面も5となる。右前サイコロは左側面が5であることから、その向かい側にある露出した右側面は必然的に2となるはずだが、図Ⅱの右前サイコロの右側面には5の目が見えている。
ここから、右前サイコロは左前サイコロを横に180度回転させた向きで配置されていることがわかる。このとき、右側面が5、左側面が2の状態において、展開図のつながりを追うと、上面Bは6、前面Cは4となることが導き出せる。
次に奥側の接合を考えると、左前サイコロの上面2に対して、その後面は展開図から3となるため、左奥サイコロの前面も3となる。左奥サイコロは上面が4、前面が3であれば、その右側面は消去法と配置の関係から5となる。
接合条件より右奥サイコロの左側面も5となり、その向かいの右側面は2となる。右奥サイコロは前面が2であるため、左側面5、前面2という条件から、残る上面Aは展開図の構造上5になることが確定する。したがって、Aが5、Bが6、Cが4という組み合わせになり、正解はBとなる。

平野 裕一

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サイコロの展開図問題を攻略する鍵は、「L字の法則」にもとづき向かい合う面のペアを特定し、接合面の条件から各面を導き出すことにあります。

まず、展開図より1-4、2-5、3-6が向かい合う面であることを把握しましょう。

手前右のサイコロでは、右側面が「5」であり、左側面(接合面)が隣のサイコロの「2」の裏側である「5」であることを利用し、面を回転させることでB=6、C=4が導出されます。

次に奥右のサイコロにおいて、前面が「2」なので後面は「5」です。左側面が手前のサイコロの右側面と同じ「5」であるという条件で組み立てると、上面Aは「5」と確定します。よって正解はBです。

問題13(難易度:★★★★☆)

問題

上記の図のような街路網において、地点Aから地点Bまで最短経路で行く方法が何通りあるか求めなさい。ただし、図の中で示された条件にしたがうものとする。

地点Aを左下端、地点Bを右上端とする、縦横5区画ずつの正方形の街路網がある。この街路網において、地点Aから地点Bまで最短経路で行くとき、必ず地点C(地点Aから右に2、上に2進んだ交差点)を通り、かつ地点D(地点Aから右に3、上に3進んだ交差点)と地点E(地点Aから右に4、上に3進んだ交差点)を結ぶ区間が通行止めである場合、経路の総数は何通りあるか?

選択肢


正解:B
まず、地点Aから地点Cまでの経路を求めると、4C2=6通りとなる。次に地点Cから地点Bまでの全経路20通りから、通行止めの区間DEを通る経路を差し引く。区間DEを通るには、CからDまでの2通りと、EからBまでの3通りをかけて、2×3=6通りとなる。したがって、CからBまでの有効な経路は20-6=14通りである。これらをかけて、全体では6×14=84通りとなる。

平野 裕一

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地点Cという「必ず通るべき関門」で経路を2つにわけ、制約条件を整理しましょう

まず、地点AからC(右2・上2)へのルートを算出すると、組み合わせの計算により6通りと確定します。

次に、地点CからB(右3・上3)への全ルート20通りから、通行止め区間DEを通る「本来選べない道」を排除しましょう。DEを通過するルートは、CからDへの2通りとEからBへの3通りを掛け合わせた6通りです。したがって、CからBへの有効な道は14通り(20-6)となります。

この2つの工程を掛け合わせることで、全工程の経路数は84通りとなり、正解はBとなります。

公務員試験「空間把握」を対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!想像力に頼るのはNG! 置き換えのルールを理解しよう

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空間把握の成否は、センスではなく「情報の構造化」で決まります。

就活生が陥りがちな最大のミスは、図形を「絵」としてとらえ、頭の中で完璧に回転させようとすることです。

しかし、制限時間のある試験では、図形を「点・辺・面の接続ルール」という論理に置き換える「型」の習得が必要となってきます。

重点的に押さえるべき問題と心構えとしては、特に「展開図の隣接面」と「立体の切断・投影」は、公務員試験において合否を分ける最優先事項です。これらは「頂点に集まる面の組み合わせ」を確認するだけで、想像力に頼らずとも機械的に選択肢を絞り込めます。

実際に手を動かすことで脳内にインプット! 得意を見極めよう

苦手な人がまず取り組むべき具体的な学習法は、過去問の解説を「読む」ことではなく、「図を描き写す」こと、あるいは「実物を作る」ことです。平面から立体への変換を一度でも手作業で経験すると、脳内に「基準となる座標軸」ができ、解法の納得度が向上します。

「わからない」と立ち止まるのではなく、解けるパターンから確実に仕留める。この「戦略的な判断力」が、試験突破の武器となります。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

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