この記事のまとめ
- 新卒の面接では性格や考え方に関する質問が多い
- 新卒の面接でよくある質問110選と回答例文を紹介
- 回答に迷う質問が来たら2つの方法で切り抜けよう
新卒の面接では、必ず聞かれるような頻出質問から答えに困るような独特な質問まで、さまざまなことが聞かれます。そのため事前にどれだけ準備をしても、本番でどのような質問がされるのか不安という人も多いでしょう。
よくある質問に目を通して答えを練習しておけば、多少は面接の自信がつきますよね。ただし、やみくもに質問と答えを暗記するだけでは本質的な対策にならず、思わぬ失敗につながりかねません。
この記事では新卒面接で聞かれる厳選質問110選と、高評価を得るために必要な対策をキャリアアドバイザーの富岡さん、谷所さん、小峰さんとともに解説します。ぜひ参考にして面接に備えてくださいね。
新卒の面接では人柄や価値観を深掘りする質問が多い
新卒面接で聞かれる質問には傾向があり、本人の人柄や価値観について知ろうとする質問がとても多いです。たとえば「自己PR」「長所・短所」「就活の軸」などが重要だと聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし自分のことを聞かれても意外と正しく認識できていなかったり、どう答えれば面接官に響くのかわからなかったりしますよね。
この記事ではまず、企業が面接の質問から何を知ろうとしているのかを解き明かし、それに応じた基本準備を解説します。その後、よくある質問110選と答えるときの注意点を紹介するので、この記事をくまなく活用して面接を突破しましょう。
企業が面接で何を知りたいかを理解しなければ、質問への対策は難しいでしょう。
面接ではそれぞれの質問に意図があるので、企業が何を知りたいか把握をしたうえで、面接官が納得する回答の対策をすることが重要です。
面接の質問だけではなく面接全体の対策をしたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。質問実例やマナーをプロが詳しく解説しています。
面接対策の基本を就活のプロが徹底解説! 質問実例集やマナーなど
企業が新卒面接で知りたいこととは? 質問の意図を知ろう
まずは企業が面接でさまざまな質問をする理由を押さえましょう。企業の視点がわかると、面接の目的や質問の意図を理解したうえで適切な回答ができるようになります。
ここでは企業が新卒面接で見ている、特に重要な2点を解説します。
求める人物像にマッチするか
リクルート就職みらい研究所の『就職白書2023』データ集によると、企業が採用基準で重視する項目の第1位は「人柄」です。
たとえ優秀であっても人柄が企業と合わないと、入社後になかなかなじめない、業務の適性がない、周囲とスムーズなコミュニケーションが取れない、などのミスマッチが起こる可能性があります。
そのため、たとえば根性がある、明るくて元気、慎重で注意深いのように、企業ごとに「求める人物像」が設けられていることがほとんどです。
そこにマッチするか確かめるために、採用面接では長所・短所やアピールポイント、価値観など、人柄について確認する質問が多く聞かれるのです。
企業や仕事内容を理解しているか
「かっこいい仕事だと思っていたけどやってみたら想像よりきつかった」「この業務に挑戦できると思って入社したけど携われる人は一握りだった」など、企業理解・仕事理解が足りずに入社後に後悔することはよくあります。
そのため入社後のミスマッチや早期離職を防ぐために、企業は事業内容、企業文化、具体的な業務内容などを正しく理解しているかを面接で確認しています。
特に新卒の場合は転職と異なり業務のイメージが湧きにくく、自分が得意なことや活躍できる環境がはっきりわからない人もいます。
ただ「頑張ります」というだけでは本当に仕事内容を理解したうえでやる気があるのか、イメージや憧れだけで入社したいのかはわからないですよね。志望動機や入社後にやりたいことについて詳しく質問されるのはこのためです。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るエンゲージメント向上のために人柄を重視する企業も多い
企業が新卒採用の面接で「人柄」を重視している理由の一つに、「エンゲージメント向上」という意図があると考えられます。エンゲージメントとは組織への愛着や信頼のようなものです。
エンゲージメントは重要な経営戦略の一つとして位置付けている企業が増えてきていて、「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」という意味合いで使われています。
そのため、面接でも個人の人柄、すなわち興味・価値観・適性・能力・役割などについて理解を深めることにより、その人の成長の方向性を知りたいという目的があります。
個人と企業の方向性や価値観が合っているかを見られる
個人と組織の成長の方向性がずれていないか、ある程度の方向性が一致しているか、といったことを確認することで、個人と企業がともに成長し合える関係性を築いていけるかどうかを見ているのです。
そしてエンゲージメントを高めていくことによって、個人の成長が組織の成長を高め、組織の成長が個人の働きがいをさらに高める、といった相乗効果を生み出していく狙いがあると思います。
質問一覧を使う前にやっておきたい! 良い回答を作るための準備
新卒面接で聞かれる質問はたくさんありますが、どの質問も基本的には先述した「求める人物像にマッチするか」「企業や仕事内容を理解しているか」という意図が根底にあります。
そのため、自分の考えや価値観を整理して自分について話せるようにすることと、企業について徹底的に調べることで、ほとんどの質問に応用して答えられるようになるのです。
下準備をしないまま質問対策をしても、回答に矛盾があったり深掘り質問をされたときにうまく答えられなかったりします。まずはここで紹介する3つの必須準備で、回答の下地を作りましょう。
ここで準備する内容は、面接ノートにまとめて振り返りができるようにしておくと便利です。以下の記事では面接ノートの作り方をまとめているので参考にしてみてください。
面接ノートの作り方は? 書き方を工夫し就職活動を効率的に進めよう
①自己分析をして自分を理解する
自己分析とは
これまでの経験や思考をもとに自分を振り返り、性格や強み、価値観を明らかにする作業
自己分析では、自分の強み・弱み、大事にしている価値観、興味関心、モチベーションの源などさまざまなことがわかります。これらは面接で非常によく聞かれる項目であり、自分に合う仕事を見つけるためにも重要な要素であるため、面接対策に必須です。
自分が本当にやりたいことは何か、強みを発揮できるのはどんな環境か、どんな人たちと一緒に働きたいかなど、自己分析を深めて自分の特徴や考えを言語化できるようにしましょう。
自己分析にはマインドマップや自分史、モチベーショングラフなど簡単にできる方法がたくさんあるので、複数の手法を組み合わせていろいろな角度から振り返ってみてください。
自己分析の具体的なやり方やおすすめのフォーマットは以下の記事で解説しています。内定につながるコツも紹介しているのでぜひ参考にしましょう。
自己分析の基本
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自分史
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
自己分析のフォーマット集
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
自己理解を深めるには周囲に協力してもらう「他己分析」という方法もあります。客観的な意見や自分が気付いていなかった視点なども得られるので、ぜひ取り入れてみてください。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
②業界・企業研究を深める
業界研究とは
業界の動向や将来性、代表的な企業や働き方の特徴などを調べて理解を深めること
先述の通り、面接では企業や仕事理解に関する質問も多く聞かれます。せっかく準備をしても的外れな回答だと逆効果になる可能性もあるので、業界研究や企業研究は必ず面接対策の前におこない、基本的な知識を頭に入れておきましょう。
もちろん質問対策になるだけでなく、仕事内容のイメージと実態とのギャップを減らすという効果もありますよ。
業界研究で調べるおもな項目
- 業界の構造やビジネスモデル
- 業界にどんな職種があるか
- 求められる知識や能力
- 代表的な企業とその特徴
- 業界の最新動向
まずは業界研究で上記の項目を調べて、これから面接を受ける業界のビジネスモデルやお金の動き、必要なスキルなどを理解しましょう。
業界について理解できたら、下記の例を参考に、各企業についても調べる企業研究をおこないます。調べる際はわかったことをノートなどにまとめ、疑問点や確認したいことも併せて書き出しておくと、面接での逆質問にも困りません。
企業研究で調べるおもな項目
- 基本情報
- 事業内容
- 業績
- 企業の強みや課題
- 同業他社との違いや特徴
- 職種ごとの業務内容
- 求める人物像
- 社風
- 福利厚生
- 働き方
- 代表の名前やメッセージ
- 経営理念
業界研究・企業研究のさらに詳しいやり方は、以下の記事にまとめています。広く調べる方法と細かく調べる方法のどちらもあるのでぜひ確認してください。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
業界・企業研究は就職四季報を活用するとさらに深められます。就活への活かし方をこちらの記事で解説しています。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
③志望企業の面接の傾向を知っておく
新卒面接で聞かれる質問はある程度似ていますが、当然企業によって内容や傾向は異なります。質問への対策と同時に、志望企業の過去問や面接の特徴を調べておきましょう。
調べる際は就活口コミサイトが便利です。就活口コミサイトには、過去に面接を受けた人による感想や聞かれた内容、内定者の体験談などが掲載されています。
ただし企業が正式に公開しているわけではなく、あくまでも口コミによる情報のため、面接の特徴や雰囲気をつかむ程度に利用しましょう。
就活口コミサイトの例
また、YouTubeに面接対策の動画や社員インタビューなどが出ていることもあるので、有益な情報があるか探してみてください。さらに時間がある人はOB・OG訪問をして、先輩社員に選考の特徴やおすすめの対策を聞くのも効果的です。
OB・OG訪問の手順や聞くべき内容はこちらの記事で紹介しています。興味のある人はぜひ活用しましょう。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
上記のほかにも、自己分析の結果をベースにして、中長期的なキャリアビジョンを描いておくと良いでしょう。
5年後、10年後にどんな姿になっていたいかというイメージですね。これが描けると、さまざまな質問にも説得力や根拠を持って回答できるようになります。
面接準備の全容についてはこちらの記事で解説しています。服装やマナーなどの基本知識をおさらいしたい人は併せて確認しておきましょう。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
あなたの選考通過見込を採点!
今すぐ面接力を確認してください
内定獲得のためには、入社への熱意を伝え、いかに面接官に好印象を与えるかが鍵となります。あなたは自分の面接力に自信を持っていますか?
自身がない人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“合格ライン”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意なのでまずは自分の面接力を把握しましょう!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
新卒面接でよくある質問110選と回答例! 重要度付きで紹介
新卒面接でよくある質問110選
ここからは実際に、新卒面接でよく聞かれる質問から110個を厳選して紹介します。質問のテーマごとに15種類に分類し、一般的に採用担当者が回答内容を重視する度合を★で表しました。
時間がない人は各テーマのポイント解説と回答例を確認するだけでも面接の質問の全体像がつかめますよ。時間のあるときに各質問にも目を通して、答えがパッと出てこない質問は重点的に対策しましょう。
面接では面接官とのやりとりを通してコミュニケーション能力も見られています。試験のように解答だけを暗記して話をすると、会話のキャッチボールができないと判断されてしまいます。
まずは質問に対する自分の回答をノートに書き出すことから始めてみましょう。110個おこなえると自己分析も深まるのですが、時間がないときは同じテーマから2〜3個の質問を選んでやってみてください。
一通り書けたら次は声に出して練習をしていきます。暗記ではなく相手に説明する意識で練習していくと、段々と自分の言葉で話せるようになりますよ。
以下の記事では一次面接の頻出質問と回答例をまとめています。答え方のコツも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
一次面接の質問&回答例11選|受かる答え方のコツを企業目線で解説
頻出質問①アイスブレイク
面接は急に本題に入るのではなく、学生の緊張をほぐすためにアイスブレイクから始まることが多いです。天気の話題や会場までの道のりやかかった時間、体調などが代表的な例です。
アイスブレイクは心を整えて気持ちを落ち着ける時間と捉えて、できるだけ笑顔で素直に回答しましょう。アイスブレイクへの答えだけで評価が決まることはほぼないので安心してください。
例:今日は暑いですね、体調は大丈夫ですか
はい、大丈夫です。お気遣いいただきありがとうございます。
例:緊張していますか
はい、少し緊張していますが、精一杯臨みますので本日はよろしくお願いいたします。
たとえば暑さについて触れられたら、「はい、大丈夫です。ありがとうございます。水分を多く取るようにしています」と、感謝の言葉に加えて、暑さ対策を講じていることまで伝えることもできます。
緊張しているかという質問には、「はい、御社が第一志望ですので少し緊張しています。」と、第一志望ならその旨まで伝えると面接官は良い印象を持ちますよ。
- 「今日はここまでどうやって来ましたか」と聞かれたら、経路をそのまま答えれば良いのでしょうか? 面接官の意図がわからないです。
状況や雰囲気によっても違うので自分なりに話をしよう
面接官の意図がわからなくても自分なりに想像してみてください。タイミングや脈略、表情などを見て、相手の意図を想像し理解しようと努める姿勢を見せることも大切です。
たとえば面接の冒頭に穏やかな笑顔でそう聞かれた場合は、アイスブレイクとして緊張をほぐそうとしてくれているのかもしれません。
そう思えた場合は、経路を答えるだけではなく天気や道中で起こった出来事など、少し雑談をしてみるのも良いですね。
「緊張していますか?」という質問にどう答えれば良いのか、こちらのQ&Aでもキャリアコンサルタントが回答しています。気になる人は併せて参考にしてください。
かんたん30秒!まずはあなたの面接力を診断してください!
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
約3分で面接に必要な力をどれだけ持っているのかを把握できるので、すぐに活用して万全な状態で本番を迎えましょう。
今すぐ診断で面接力をアップし、効率よく企業からの内定を手に入れましょう。
診断スタート(無料)
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
頻出質問②人柄について
先述の通り、人柄や性格は面接で特に見られている項目です。なぜなら面接官はこれから一緒に働く相手を数時間の面接で選ぶ必要があるからです。初対面の面接官にできるだけ自分を知ってもらえるように、必ず対策しましょう。
人柄に関する質問では、自分を客観的に分析できているか、自己評価と伝わってくる印象や話の内容に相違がないかなども企業は見ています。
そのため、良く見せようとしすぎず、できるだけありのままを答えることが大切です。事前に家族や友人など自分を知っている人に、自己評価がズレていないか意見をもらうのもおすすめですよ。
例:自己紹介をお願いします
あらためまして、港 花子と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
大学ではおもに英文学について学び、語学の資格取得や学童保育でのアルバイトに取り組んできました。
今まで培ってきた相手の立場を想像した対応力が、御社の接客の業務で発揮できると思い、応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
経験から何を得たかには価値観や人柄が表れるので、これまでの取り組みから培ってきた力をアピールしているところは良いですね。
改善点として、どのようにその力を培ってきたのかがわかりににくいことが挙げられます。その経緯や背景について少し触れておくと、価値観や人柄がさらに伝わりやすくなり、より良い自己紹介になりますよ。
「自分を一言で表すと何ですか」と聞かれて答え方に悩んだ人もいると思います。以下の記事では回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。
例文20選|「自分を一言で表すと」の回答を考える簡単な3つの方法
自己紹介は自分の印象を左右する重要な項目です。こちらの記事で基本的な伝え方とNG例も紹介しているので併せて参考にしてください。
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
自己紹介は「1分程度で」「簡単に」などと指示されることもあります。簡潔にまとめるコツはこちらの記事で確認しましょう。
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
自己紹介で趣味も一緒に伝えたいときは、こちらの記事を参考にしてください。印象付ける方法や注意点も併せて解説しています。
自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解説
- 愛読書や最近読んだ本も聞かれるって本当ですか? どう答えるべきでしょうか。
質問する企業もあるので数冊選び理由も用意しておこう
まず前提として、愛読書などの思想にかかわる部分は適性や能力とは関係のないことであり、「就職差別」につながる不適切な質問として厚生労働省により禁止されています。
しかし面接でアイスブレイクや学生の関心の対象を知るために質問する企業もあるので、準備はしておきましょう。また趣味が読書と伝える場合も、読書について質問を受ける可能性があります。
小説、歴史関連、自己啓発、ビジネスなどのジャンルは問わないので、印象に残っている本を数冊ピックアップして、選んだきっかけやどのような価値観を得たのかなどを簡潔に書き出してみましょう。
書き出した中で企業とマッチする書籍について回答すると良いですね。
頻出質問③価値観について
人柄と同様、価値観に関する質問も面接ではよく聞かれます。どんなことを意識して行動していて、どんなことでモチベーションを保っているかなどは働くうえでも重要であり、パフォーマンスに影響するからです。
普段の生活では価値観を意識せず行動していることが多いので、事前にしっかり振り返らないと面接でわかりやすく伝えられません。先述の①自己分析をして自分を理解するで自分の価値観を明らかにしておきましょう。
価値観がわかると自分に合う仕事や環境などもわかるので、自分にとってもメリットがありますよ。
例:モットーや座右の銘はありますか
私は作家の遠藤周作さんの「人生と生活は別物だ」という言葉が好きで、就活では特に意識しています。
先のことばかり考えて行動すると今が疎かになり、ただ日々を送るだけでも人生は豊かにならない、バランスが大事だということだと個人的に解釈しています。
私は目先のことしか考えず直観で判断してしまう癖があったので、人生全体をどうしたいかという視点で大事な選択を考えるようになりました。
「人生と生活は別物だ」という言葉を聞くだけだと、どんな意味を持っているのかイメージしにくいですが、自分なりにどう解釈しているのかわかりやすく説明できているのが良いですね。
言葉から自分の癖に気づき、行動を変えていける点も好印象です。
「座右の銘がない」という人もいますよね。こちらの記事で見つけ方や例文も解説しているので参考にしてください。
例文10選|面接の「座右の銘」で確実に好印象を残す秘訣を解説
「好きな言葉」を聞かれることもあるので、思い付かない人はこちらの記事を活用しましょう。使える単語100選と評価ポイントを解説しています。
単語100選|面接で好きな言葉を伝える必勝法を例文付きで解説
「尊敬する人」もポイントを押さえると説得力のある回答を作ることができます。例文や注意点をこちらの記事で確認しましょう。
例文7選! 「尊敬する人」を面接で伝えるときは「説得力」が重要
大切にしている価値観について聞かれた時の答え方は以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
厳選12例文|面接で「大切にしている価値観」を聞かれた際の答え方
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
頻出質問④能力やスキルについて
人柄や価値観と併せて学生のことをよく知るために、能力に関する質問も頻繁にされます。
つい話を盛りたくなるテーマかもしれませんが、能力は正しく認識できているかも見られています。自分を過大評価していたり、短所を意識した対策ができていないと、仕事でのミスやトラブルにつながる可能性があるためです。
さらに強みやスキルを聞くことで入社後の配属先の参考にする企業もあるので、能力は話を盛りすぎず、自分らしいポイントを伝えましょう。その根拠となる経験やエピソードを併せて示すことで説得力を持たせることも大切です。
例:長所と短所を教えてください
私の長所は、度胸があって思い立ったら何でも行動に移せることです。たとえばたまに一人旅に行き、旅行先でもチェーン店ではなく地元のお店にふらっと入ったり、知らない人に写真を撮ってもらったりします。
反対に、見切り発車で動いてしまい、準備や見通しが甘いことがあるのが短所だと考えています。プランBやCを用意したり、すでに経験のある人にアドバイスを聞いたりしてカバーするように心掛けています。
思い立ったら何でも行動に移せる長所のエピソードが、ややインパクトに欠けます。
たとえば地元の人と親しくしたいと考え、地元の店に行って積極的に交流するなどもう少し具体的に考えてみましょう。短所についてリカバリーをしていることは評価できます。
- 自己PRや長所・短所は書類にも書いたのですが、面接でも同じ回答で良いのでしょうか?
回答は同じで良いがさらに詳しい質問もされるので準備しよう
回答は同じでOKです。書類に書いてあることをもっと詳しく聞きたくて質問しているケースもあるので、自信を持って答えましょう。
一言一句書類と同じように言う必要はありませんが、内容に矛盾がないように気をつけてください。
また深掘りの質問にも答えられるように、自己PRや長所・短所の具体例を詳しく説明できるくらい、解像度を上げて準備しておきましょう。
能力に関する質問として自己PRは特によく聞かれます。以下の記事で詳しい作り方や例文を紹介しているので併せて活用してください。
自己PRの基本
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
1分間で自己PRする方法
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
組織の中で活躍できるかを見るために、リーダー経験があるかも聞かれやすいです。こちらの記事で魅力的なアピール方法をつかんでください。
面接の回答例12選|リーダーシップを発揮した経験で好印象を狙おう
長所と短所がよくわからないという人もいますよね。見つけ方や面接での効果的な伝え方は以下の記事を参考にしましょう。
長所と短所の見つけ方
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
短所を長所に言い換える方法
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
資格や英語力のアピール方法は、以下の記事にまとめています。就職に有利な資格や英語力のレベルを解説しているので併せて確認してください。
有利な資格一覧
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
英語力のアピール方法
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
頻出質問⑤学生時代について
学生時代に頑張ったことからは、興味関心や課題の乗り越え方、その経験から得た力などさまざまなことがわかるため質問する企業が多いです。特に、ガクチカやアルバイト、部活経験は頻出です。
答えるときは頑張った結果だけを伝えるのではなく、「取り組んだ理由や目標」「具体的な行動」「結果から学んだこと」も併せて考えてみましょう。
どのような目標意識で学生時代を過ごしていたのか、仕事でどう活かせるかがわかるのでさらに魅力的な回答になりますよ。
例:学生時代に力を入れたことを教えてください
私は学生時代、和楽器サークルの広報活動に力を入れました。
私たちのサークルは部員数が少なく、学内で知名度もあまりなかったため、発表会をしてもいつも同じお客さんしか来てくれないことが課題でした。
そのため、和楽器により興味のありそうな地域のお年寄りや留学生に来てもらおうと考えて、英語のポスターを作ったり、近くの駅にポスターを貼ってもらったりしてサークルの宣伝活動をおこないました。
その結果、それまでは20人ほどしかいなかった観客が60人ほどに増え、アンコールをいただくなど演奏会も盛り上がるようになりました。
この経験から発想力やチームで協力して課題を解決する力が身に付きました。この力を活かして、入社後も現状に満足せず柔軟な行動を取っていきたいと思います。
課題への対策について、対象を明確にして方策を考えている点は良いですね。目標や対象などのターゲットを定めることでより効果的な方策が考えられるからです。
改善点として、結果を振り返ってさらなる改善策につなげることができると、より良くなると思います。
- 大学では部活もサークルも入らなかったのですが、面接で不利になりますか? 良い答え方を教えてほしいです。
どんなエピソードでも人間性や成長を伝えれば問題ない
部活やサークルに入っていないからといって、面接で不利になるわけではありません。
面接官は、部活やサークルの取り組み方から学生の人間性やどういった成長をしてきたかを知りたいと考えているだけなので、代わりに学業やアルバイトに打ち込んでいたと伝えてもマイナスの評価にはなりません。
ゼミの研究を志望企業で活かせれば実践力がアピールでき、アルバイト経験に打ち込んだと伝えれば、社会人としての責任感などが評価されることもあります。
大学で打ち込んだことについて、何の目的で取り組み、問題や課題をどのように解決したか、そして経験を通じて成長したことを伝えるようにしましょう。
ガクチカは頻出の質問です。「学業と学業以外のどちらも教えてください」と言われることもあるので、学生時代の取り組みはしっかり振り返りましょう。以下の記事が面接に活かしやすいので参考にしてくださいね。
基本的な作り方
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
アルバイトのガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
学業のガクチカ
例文14選|学業はガクチカになる! 成績との関係や伝え方を解説
部活動で学んだこと
例文10選|部活動で学んだことの回答で面接をリードするコツ
ガクチカが見つからない場合
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!
面接では専攻内容や成績について聞かれることもあります。好印象を残す伝え方のコツは、こちらの記事でつかみましょう。
専攻別のアピール方法
就活で得意分野をアピールする3ステップ|専攻別例文15選付
成績の伝え方
「就活で成績は関係ない」は古い! どんな成績でも好印象を残す秘訣
頻出質問⑥ストレス耐性について
今までで一番頑張ったことや、挫折を乗り越えた経験も面接ではよく聞かれます。どれくらい高いハードルに挑戦し、どのように乗り越えるかで課題解決力や努力の習慣、ストレス耐性などを見ることができるからです。
頑張ったことやつらかったことは、単に「これだけのことを達成した、乗り越えた」という成果や結果だけを伝えるのではなく、どのように行動して、そのエピソード全体から何を学んだのかという振り返りまでが重要です。
特に深掘り質問で、達成できた理由や反省点などを聞かれることがあるので、そのエピソードからの学びや仕事にどう活かせるかまで分析しておきましょう。
例:人生で一番頑張ったことは何ですか
私が人生で一番頑張ったのは受験勉強です。
塾に通う余裕がなかったので、高校1年のときから日曜日は毎週図書館に通い、周囲に追いつくようにしていました。
3年生からは朝1時間早い電車で学校に行き、電車の中でも教科書を読んだり友人と問題を出し合ったりして、隙間時間を活用するようにしていました。
その結果、無事に第一志望の大学に合格でき、やりたかった国際関係の勉強ができています。
この経験で培った継続的に努力する力を活かして、入社後も成長を続けたいと思っています。
「1時間早い電車」と数字を使っている点が相手と認識を合わせられるので良いですね。また経験からの気づきを将来につなげられている点も意欲を感じます。
改善点としては受験勉強に力を入れる前のスタート地点の記述がもう少し詳しくあるとわかりやすいです。
点数や順位、判定などを示し、それが頑張りによってどう変化したか説明してみましょう。
- 挫折をしたことがなく、挫折経験を聞かれたらどうしようと困っています。
挫折しなかったのはなぜかを考えてアピールしてみよう
挫折とは、くじけたり心が折れたりすることですよね。そういう経験がないと言い切れることが一つの強みであり、アピールポイントになると思います。
たとえば今までの人生でも、生きていれば誰にでも失敗や壁にぶち当たったことがあるはずです。そんなときに挫けたり折れたりしなかったのはなぜか、そのときの自分自身の捉え方や価値観を振り返ってみましょう。
そこにある特徴を言語化することで、アピールできると思いますよ。
「挫折経験の伝え方がわからない」という人はこちらの記事を参考に考えてみましょう。使える例文とNG例を解説しています。
例文7選! 挫折経験をESや面接で魅力的にアピールする方法を伝授
頻出質問⑦志望動機や志望度について
いくら優秀な学生でも、企業のことをよく調べていなかったり、志望理由があいまいだったりすると落とされてしまうことはあります。
企業としても時間をかけて選んだ学生に内定後に辞退されたり、すぐ辞められたりするのを避けたいと考えています。そのため志望動機や志望度は非常によく見られているのです。
単純に「第一志望です」と伝えるだけでは納得感があまりないので、説得力のある理由を考えましょう。ポイントは「伸びている業界だから」のような誰でも言える理由ではなく、過去の経験や成し遂げたいことに絡めるなど、自分ならではの理由を伝えることです。
例:志望動機を教えてください
私が御社を志望する理由は大きく2つあります。
一つは、高齢社会に大きく貢献できるからです。私は地方出身で地元は高齢化が進んでいます。何か地元に貢献できる仕事をしたいと思っていましたが、日本全体に同じような地域がたくさんあると気付きました。
御社では高齢者の自宅への移動販売を関東各地で始めていて、全国展開も目指しているとお聞きし、まさに私のやりたいことができると思いました。
もう一つは、説明会で質問した際に先輩社員の〇〇さんが「目標はきついし仕事量も多いけど、この会社で働くのはとても楽しいよ」とおっしゃっていたのが印象的だったからです。
私も仕事で成果を上げるだけでなくちゃんと楽しみたいと考えていたので、こんな環境で一緒に働きたいと思いました。
以上の理由から、御社を第一志望として受けています。
最初に志望動機が2つあると伝えて1つずつ回答していくので、面接官が理解しやすい志望動機です。ただ、「成果を上げるだけでなく楽しみたい」というのが漠然としています。
その企業での楽しさについて具体的な説明を受けているならば、どのように楽しみたいのか回答すると志望理由がより明確になりますよ。
- 入社後にやりたいことって業務内容のことでしょうか? それとも「社会課題を解決したい」みたいな大きな目標を伝えるべきですか?
業務内容はその企業全体の目標に通ずるのでどちらも必要
どちらも答えられると良いですね。企業には個々の業務があり、その業務を通して社会のどんな問題を解決したいかをそれぞれの企業が必ず持っています。
最近では「パーパス」として企業が掲げているので、学生も見つけやすいはずです。
志望動機では業務内容に興味があることに加えて、世の中のどんなところを問題だと感じているか、仕事を通してその問題にどのようにアプローチしたいかまで伝えましょう。
そこまで話ができると一貫性があり、入社したいという意志を説得力を増して伝えることができます。
志望動機の答え方をより詳しく知りたい人はこちらの以下の記事を参考にしてください。10例文付きで受かるコツを解説しています。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
頻出質問⑧企業理解について
企業や業界のことをよく理解しているかどうかからは、志望度や本気度が伝わります。また、仕事内容や社風を正しく理解できていないと入社後にギャップを感じることもあるので、企業理解については念入りに聞かれることが多いです。
先ほど解説した業界・企業研究のやり方で、特徴をよくつかんでおきましょう。特に事業内容やサービスを説明できないと準備不足として評価が下がりやすいので、その会社がどんな事業をしていて自分はどんな仕事をすることになるのか、きちんと調べておきましょう。
例:競合他社との違いは何だと思いますか
御社が他社と大きく違うのは、ユーザーファーストの目線だと思います。
成果主義でありながら、無理な営業はせず、新規の顧客とは90分かけて面談をすると聞いて驚きました。
電話だけで契約を終わらせる企業もある中で、顧客の状況やニーズをしっかり聞き取り、一番合う商品を提案し、成約後も定期的にフォローするというのはこの業界では珍しいと思います。
私も数字を上げて稼ぐだけでなく、根本的な営業力を身に付けたいと思っていたので、御社のユーザーファーストの理念がマッチすると思いました。
良い点は、自分自身が求めていることを明確に示したうえで、企業の理念とマッチしていることをアピールしている点です。双方のビジョンが一致すれば企業へのエンゲージメントが高まるからですね。
改善点としては、どうしてそのようなことを求めているのかといった背景に少し触れておくと、より良くなると思います。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る企業理解についての質問は採用ページがヒントになる
ホームページ(HP)で企業研究をする際にはまず採用ページを読み込みましょう。たいていの企業は採用ページを特別に設けていて、新卒、中途採用向けに自社の業務内容の詳細、社長や社員のインタビューなどを掲載しています。
そこには「こんな人に来てほしい」という強いメッセージがあるので、企業の理念や価値観を理解するのに非常に役立ちます。
また企業も学生に向けて他社との違いを感じてもらうために、自社の強みを強調して説明しています。
最近では人材育成や福利厚生、職場環境やダイバーシティ&インクルージョン(多様性を受け入れていく取り組み)などについてもわかりやすく書かれているので、採用ページを見比べてみましょう。
消費者目線でサービスを調べてみたりSNSを見たりするのもおすすめ
さらにHPは採用ページだけでなく通常のページも見ておくと、その企業が顧客に対して提供している商品やサービスについて知ることができます。
一消費者となって競合との商品を比べてみると、自分なりの視点でその企業の強みを見つけることにつながりますよ。
最近はHPだけでなくSNSやブログで企業情報を発信する企業も増えているので、フォローして最新の動向や情報をキャッチしておけると良いですね。
企業理解については、「会社をどうしていきたいか」のような難しい質問をされることもあります。回答に悩む人はこちらのQ&Aも参考にしてください。
頻出質問⑨将来について
就活をしているとつい内定をゴールとして捉えがちですが、就職はあくまでも社会人生活のスタートに過ぎません。その先のビジョンや目標を持っていないと主体性がないと判断されることもあるので、将来についての質問にもしっかり対策しましょう。
就職後にどんな社会人になりたいか、5年後、10年後はどんなことをしたいかを考えていないと、今の興味の範囲でしか企業を選ぶことができず、後悔してしまう可能性もあります。
答える際は目標に加えて、そのためにどうすべきか、どうしたいかも添えると再現性や計画性も伝わり、評価が高まりますよ。
例:5年後、10年後のビジョンを教えてください
5年後は、営業として成果を安定的に出して社内外から信頼されるだけでなく、後輩の指導も任されるような存在になりたいと思います。
10年後は人事やマネジメントなど会社をつくっていく側にも挑戦したいです。そのためにも業界知識や営業力を磨く勉強だけでなく、さまざまな本を読んだり人脈を築いたりなど、幅広い経験を積んでいきたいと思っています。
5年後と10年後の自分の立ち位置をイメージし、どうありたいかをシンプルに伝えられていますが、どんな企業にも当てはまってしまう感じがします。
こちらは例文なので、実際に面接で答えるときは業務内容やキャリアパスなどについて、「企業研究をしたからこそ得られた具体的な情報」を追加してみましょう。
- ビジョンや夢を聞かれてもわからないです……。趣味を楽しむとか家庭を持ちたいみたいなありがちな願望しかありません。
ありがちでも良いのでその理由や背景をしっかり伝えよう
ビジョンや夢は大きくなくても、オリジナルであれば良いと思います。家庭を持ち、趣味を楽しみながら、バランスよく仕事も頑張りたいなどと伝えてもダメではありません。
ただ、そう考える背景や経緯、価値観をしっかり言語化したうえで、「だからこそこういったビジョンを実現したいんです」と言えるようにしたいですね。
頻出質問⑩事務的な質問
事務的な質問は、合否の判断というよりは学生の希望を聞いたり学生側の認識に間違いがないかを確認したりするために聞かれます。
ただし特定の業務しかしたくない、残業は絶対にしたくないなどと答えると、「本当にこの会社で働く意欲があるのかな」と疑問を持たれてしまう可能性もあります。自分の意志を示すことも大切ですが、相手がどう受け取るかを想像して丁寧に答えましょう。
例:勤務地や配属の希望はありますか
勤務地は一番は東京が良いですが、新しい環境にも興味があるのでどこでも大丈夫です。運転に少し不安がありますが、地方配属でも頑張ります。
配属は〇〇部で〇〇をしたいと考えていますが、将来的に異動もできるとのことなので、どの部署になっても精一杯努めたいと思います。
勤務地や配属について希望を回答したうえで、勤務地にこだわらずどの部署でも頑張る姿勢を示しているので、前向きに仕事に取り組んでいく姿勢を感じます。
将来の異動を踏まえれば、運転に慣れるようにして運転に不安があるとは伝えないことも検討しましょう。
頻出質問⑪就活軸や働き方について
会社選びの軸は非常によく聞かれる質問です。価値観や会社とマッチするか、仕事を正しく理解しているかなど複数の項目を探ることができるからです。
会社選びの軸として、給料や残業時間などの条件面ばかりを伝えないように気を付けましょう。福利厚生や働く環境を調べるのはもちろん大切ですが、あえてそれを面接で伝えると「条件以外に大事なことはないのかな」「仕事内容には興味がないのかな」などと思われてしまうかもしれません。
条件などの外面ではなく、仕事内容や一緒に働く人の特徴など仕事の内面について大事にしたいことを考えましょう。
例:会社選びの軸を教えてください
私はおもに2つの軸で就職活動をしています。
一つは本に恩返しをすることです。読書好きであったことから、価値ある本を多くの人に届ける仕事がしたいと考えています。出版、印刷、書店などを中心に見ています。
もう一つは自分が携われる範囲が広いことです。新しい企画を立てたり、海外勤務に挑戦したりなど興味のあることがたくさんあるので、会社の規模や事業の自由度ができるだけ大きいところを中心に受けています。
良い点は、本への価値観と自由な働き方の2つの軸が明確になっていることです。どんな仕事がマッチしそうかイメージしやすいですね。
改善点としては、その価値観や働き方を選んだ背景や経緯に少し触れておくとより良くなると思います。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る就活軸は双方にとってミスマッチを防ぐために重要
就活軸は、仕事で叶えたいことなど働くうえで譲れない自分なりの条件であり、企業選びで大切になります。
企業が就活軸について質問する意図は、明確な基準で企業を選んでいるか、自社で実現できるキャリアビジョンか、さらに企業理念や業務内容とマッチングしているかを判断することです。
ミスマッチを防ぐために質問をしているので、就活軸が応募企業で叶えられることが前提になります。
回答が矛盾しないように応募企業で実現できる軸を選ぼう
実際の回答では、最初に結論として就活軸を答えて、関連するエピソードを伝えましょう。
就活軸が複数ある場合は、すべてを伝えようとすると面接官が理解しにくいだけでなく、話が長いという印象を持たれる可能性があるので、特に企業にマッチしている就活軸とエピソードを選ぶと良いですね。
立派な就活軸でも、応募企業で実現が難しければ印象はあまり良くないでしょう。たとえば地元に貢献したいという就活軸でありながら応募企業が全国展開していれば、採用担当者は矛盾を感じます。
また休日や待遇面などの条件軸を伝えると労働環境や待遇しか興味がないと受け取られやすいので、仕事で叶えたいことなどの就活軸を回答するようにしましょう。
自分らしい就活軸の作り方はこちらの記事で解説しています。会社選びの軸に悩んでいる人は必見です。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
そもそも就活の軸がどういうものなのかわからない人は、こちらの記事がおすすめです。軸90選と業界別の回答例も紹介しています。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
仕事への価値観などは普段考える機会がなく、明確に答えるのがなかなか難しいですよね。以下の記事もヒントになるので、周囲と差を付けたい人は併せて活用してください。
「仕事をするうえで大切なこと」の答え方
「仕事をするうえで大切なこと」はどう答える? 例文20選付きで解説
「仕事とは何か」の答え方
例文10選|「あなたにとって仕事とは」の答えが見つかる5つの方法
社会人としての心構えについて
社会人としての心構えとは? 学生との違いや面接での伝え方も解説
頻出質問⑫就活状況について
就活状況に関する質問は、志望業界・企業に一貫性があるか、自社の志望度はどれくらいかなどを確認するためによく聞かれます。
幅広く受けている場合は、なぜそれらの企業を受けているのか、筋の通った理由を伝えるようにしましょう。「とりあえずたくさん受けている」「有名企業だから」などと答えると、将来をきちんと考えていないという印象を与えかねません。
また志望度を聞かれたときは、第一志望か第一志望群と伝えることで熱意をアピールできます。企業も自社への志望度が高い学生を求めているので、第三志望などと伝えるのは少し危険です。
ほかに志望度の高い企業や内定を持っている企業があるなら、「できるだけ受けきってから冷静に判断したい」「ここが懸念なのでこういう理由で就活を続けている」というように伝えて、滑り止めや腕試しと思われないように注意してくださいね。
例:他社の選考状況を教えてください
同じ食品業界のメーカーに5社エントリーして、結果を待っているところです。将来的に商品企画に携わりたいと考えているので、マーケティングの会社にも2社エントリーして、1社は次が一次面接です。
丁寧でとても良いですね。まず面接を受けているこの会社と同じ食品業界が第一志望であることが伝わります。
それに加えて、業界は違うが将来的に商品企画に携わりたいという理由からマーケティングの会社を受けている点も納得でき、筋が通っています。
- 第一志望を決められません。内定が一番最初に出たところに入ろうと思っていますが正直に伝えても良いのでしょうか?
主体性がないと思われかねないので工夫して伝えよう
内定が最初に出たところへ入社するという回答は、主体性がなくどこでも良いといったイメージを面接官に与えてしまうので、伝えないほうが良いでしょう。
内定を最初にもらった企業へ就職することは、言葉にせずに心に秘めておきましょう。
第一志望を決められなくても、「第一志望が決められないので、最初に内定をいただいた企業へ入社します」ではなく、「御社が〇〇という理由で第一志望です」と伝えることが大切です。
面接で第一志望を聞かれたとき、どう答えるのが正解か迷ってしまいますよね。こちらの記事で企業の本音と回答方法を解説しているので不安な人は確認しましょう。
例文15選|面接で第一志望を聞かれたときの回答法と企業の本音
頻出質問⑬時事問題
時事問題は基本的な教養や社会への情報感度の確認として聞かれます。株価など業界や会社に関するニュースも問われることがあるので、面接前日までにはチェックしましょう。
時事問題は就活情報を発信するメディアを普段から読んだり、参考書を使ったりして対策しましょう。もしまったくわからないことを聞かれたときは知ったかぶりをせず、「すみません、勉強不足でわからないのでこの後調べます」というように、正直に答えてください。
時事問題に役立つメディアや本
例:最近関心のあるニュースは何ですか
私が最近関心があるのは、移民問題です。日本を含めた世界各地で移民のトラブルや暴動があるというニュースが目立ってきたように感じます。
日本は高齢化が進み、働き手が本当に足りなくなる社会がすぐそこまで来ていると思うので、移民をただ排除するのではなく、どうしたら誰もが住みやすい社会になるのかを考えるべきだと思っています。
自分にできることはまだあまりないですが、社会に関心を持つことがまず大事だと思うので、ニュースアプリを使って毎日情報を取り入れるようにしています。
時事問題やニュースに関する質問として、最近はおもに以下のようなテーマをよく聞かれます。
・IoTがもたらす効果や今後の課題
・持続可能な開発目標(SDGs)
・クリーンエネルギー開発などの新エネルギー事業
・国内の出生数減少
・日本銀行の金融政策一部修正
・対話型AI
など
これらの情報を整理して、考えをまとめておくのも良いでしょう。
面接でニュースについて聞かれたときの答え方のコツはこちらで詳しく解説しています。ぜひ参考にして自分の意見を話せるようにしましょう。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!
面接で時事問題を質問する企業もありますが答え方がわからない人もいると思います。以下の記事では時事問題の答え方を解説しているので参考にしてみてください。
面接で時事問題に答えるための5ステップ! 業界別の例文12選付き
頻出質問⑭おもしろい質問
面接では予想外のおもしろい質問をされるときもあります。上記の質問は実際にあった例の一部です。おもしろい質問の意図としては、「学生の素が見たい」「思考力や発想力を知りたい」などがあります。
こういった質問にはあまり正解はないので、答えを暗記するのではなく事前に自己分析をしっかりして、自分の考えや意見をしっかり言語化できるように練習しておくのが一番です。
私が面接官ならその人の本質的な特徴や本音を知りたいので、「子どもの頃に無我夢中になったことを教えてください」という質問をしたいですね。
子どもの頃はあまりしがらみや制約もなく、自由に本音でやりたいことをやっていた可能性が高いと思うからです。
例:自分を色にたとえると何色だと思いますか
私は色にたとえると青色だと思います。
よく「いつも冷静だね」と周囲から言われるので、落ち着いた雰囲気のある青色がしっくりきます。また集中力を高める色とも聞くので、一つのことにじっくり取り組める自分には合っているのではないかと思います。
「自分を色にたとえると何色だと思いますか」という質問への回答について、もっと例が見たいという人は以下の記事も併せて確認しましょう。
関連記事
「自分を色に例えると?」で自分らしさを出す秘訣|色別一覧表付き
「自分を色にたとえると」の質問は、学生の人となりや発想力を知るための質問です。一見意表をついた質問ですが、突破口はあります。この記事では、回答の基本的な考え方や、高評価を狙う方法を、キャリアコンサルタントとともに解説します。選考に使える例文も紹介していますよ。
記事を読む
同じような質問に「自分を動物にたとえると何だと思いますか」という質問もあります。こちらも企業によっては質問されることがあるので、以下の記事で対策しておきましょう。
関連記事
「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介
面接での「動物にたとえると?」に対する回答のコツをキャリアコンサルタントとともに徹底解説。40種類の動物の特徴や、回答例15選も公開。自分を象徴するのにぴったりな動物を見つけて、選考突破につなげましょう。
記事を読む
実際にあったおもしろい質問の例は、こちらの記事にさらに多く載っています。印象アップするコツも紹介しているので参考にしましょう。
関連記事
本当にあった面接での面白い質問50選! 印象アップする答え方を解説
面接の際、対策していない質問をされ、動揺してしまう人も多いはず。面接では頻出の志望動機や自己PRだけでなく、一風変わった面白い質問をされるケースもあります。 面白い質問例や回答方法を知って、他の就活生と差をつけましょう。 […]
記事を読む
頻出質問⑮逆質問
面接では最後に学生側からの質問の時間があることが一般的です。「何かありますか」と聞かれて何もないと関心や意欲が低い印象になる場合もあるので、逆質問は3つほど用意しておきましょう。
逆質問を考えるポイントは、従業員数や企業理念などの事前に調べてわかるようなことを聞かないことと、福利厚生などの条件面ばかり確認しないことです。
その面接官からしか聞けないようなことや、仕事内容に関する詳しい質問をすると好印象になり会社理解も深まりますよ。
逆質問の例
- 入社後に早くから活躍している人の特徴はありますか
- 〇〇の業務に興味がありますが、入社前に必ずやるべき勉強はありますか
- 差し支えなければ〇〇さんが御社に入社した理由をお聞きしたいです
- 業務で一番やりがいを感じることと一番大変なことを教えていただきたいです
- 〇〇という理念にとても共感しますが、その理念が発揮されていると感じるのはどんな場面ですか
上記以外にも「〇〇といった課題に対して、御社の商品やサービスを使ってこんなことができると考えましたがいかがでしょうか」というように、仕事へのアイデアや疑問を質問するのもおすすめです。
しっかりと企業分析をしていることが伝わるうえに、社会課題への関心の高さや主体性をアピールできます。
「最後に一言どうぞ」と言われた場合は、緊張して言い逃してしまったことや、どうしてもこれだけは伝えたいというアピールとともに、面接官へのお礼を伝えるのがおすすめです。
例:最後に言っておきたいことはありますか
今日は緊張してうまく話せない部分もありましたが、御社で〇〇の仕事がしたいという気持ちは誰にも負けないと思っています。
〇〇さんからもいろいろなお話を聞きして勉強になり、もし一緒に働けたら、とてもうれしいです。
本日は貴重なお時間をいただき、どうもありがとうございました。
「最後に一言」と言われたときの答え方はこちらで詳しく解説しています。例文8選や企業が見ているポイントも紹介しているので参考に準備しましょう。
面接の「最後に一言」は何が評価される? 好印象を残す8例文も紹介
一次面接で使いやすい逆質問はこちらで紹介しています。例文60選付きなのでぜひ参考にしてください。
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象をつかもう
最終面接で聞くべきことや内定につなげるコツはこちらで解説しています。周りと差別化して通過の後押しにしましょう。
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
最終面接でよく聞かれることは以下の記事で解説しています。回答のコツと逆質問例もまとめているので是非参考にしてみてください。
最終面接でよく聞かれることとは? 回答のコツや逆質問例も解説
こちらのQ&Aでは全然質問されなかったときの合否についてキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
暗記するだけではダメ! 面接の受け答えで印象アップするコツ
面接の受け答えで印象アップするコツ
- 面接官の顔を見てハキハキと話す
- 結論ファーストでわかりやすく伝える
- できるだけ数字や客観的な事実を使う
- 回答内容に一貫性を持たせる
新卒面接でのよくある質問を解説しましたが、回答を暗記して原稿のように話せば良いというわけではなく、面接では質問ごとに意図を汲み取って、しっかりと会話することが大切です。
ここでは受け答えの際に重要な4つのコツを解説するので、ポイントを押さえてさらなる印象アップを目指しましょう。
①面接官の顔を見てハキハキと話す
面接中は、緊張してつい目線が泳いだり声が小さくなったりしがちですが、自信がないように見えてしまう可能性が高いです。
緊張していても堂々とした姿勢を見せて、面接官が話しているときは相手の目をしっかり見ましょう。自分が話す際は言葉を探して下を向くこともあるかもしれませんが、できるだけ相手の顔を見て、聞き取りやすい声でハキハキ話すようにしてください。
特にオンライン面接の場合は対面よりも声が聞き取りにくく、表情も暗く見えがちです。口をしっかり開くと声がよく出るので、笑顔を意識してゆっくり話すようにしましょう。
面接で緊張してしまう人はこちらの記事を参考にしましょう。緊張しないためにできることや当日の対策を紹介しています。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説
②結論ファーストでわかりやすく伝える
予想外の質問をされて、とりとめのないのない回答をしてしまった経験がある人もいるかもしれませんが、回答があやふやだと論理的なコミュニケーション力がないと判断される可能性があります。
緊張していなかったとしても、思い付いた順に自由に話してしまうと、初対面の面接官には何が言いたいのか汲み取りにくいです。
そのため面接ではPREP法を用いて、結論から順に端的に話すことを心掛けましょう。
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法
短すぎても長すぎても言いたいことは伝わりにくいので、PREP法に沿った構成で話すことで回答の長さも丁度良くなります。
「準備したのに面接になると上手く話せない」ということもありますよね。その悩みを克服する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も
③できるだけ数字や客観的な事実を使う
面接ではガクチカやアルバイト、部活の経験などがよく聞かれますが、結果や成果がどれくらいすごいのか、その話が本当なのかを伝えられないと評価につながりにくいです。
NG例
・サークルの勧誘活動を頑張り、例年より多くの新入生を獲得しました
・バイト先でマニュアルを作って売り上げに貢献しました
OK例
・サークルの勧誘活動に力を入れ、例年の新入生が5~6人のところ、13人を獲得できました
・バイト先でマニュアルを作ったところ、顧客を待たせる時間を5分から3分に短縮でき、回転率が上がったと店長にほめてもらえました
上記のように、自分の取り組みや成果を伝えるときは、数字や客観的な事実を入れて面接官がイメージしやすいように話しましょう。具体的な数字があると信ぴょう性も上がりますよ。
④回答内容に一貫性を持たせる
面接ではそれぞれの質問への回答だけでなく、全体の話に一貫性があるかも見られています。自分を偽ったり嘘をついたりしていると、正しい評価ができないためです。
「さっきはこう言っていたけど矛盾してるな」「本当は何がしたいのだろう」などと思われないように、企業に合わせて自分を作るのではなく、素直な考えを伝えるようにしましょう。
そのためにも先述の自己分析や業界・企業研究を深めて、自分の就活軸をしっかり作っておくことが大切です。
面接の受け答えで印象アップするためには、面接官の顔を見てハキハキと、結論からわかりやすく回答することが大切です。
ダラダラと長く回答すれば、印象が悪くなるだけでなく、コミュニケーション能力が低いと判断されます。
鋭い質問にも慌てない! 面接で回答に困ったときの切り抜け方
面接でよくある質問を紹介してきましたが、企業や面接官によって差があるため、想定外の質問をされることももちろんあります。
すべての質問を予想することはできないので、大切なのは頻出質問にスラスラ答えられるように練習することと、予想外の質問が来たときの対処法を知っておくことです。
ここでは面接で鋭い質問や難しい質問をされる場合に備えて、上手な切り抜け方を紹介します。ぜひ頭に入れて本番で困らないようにしましょう。
黙り込まずに考える時間をもらう
面接官は学生のことを知りたいと思って面接の場を設けているので、せっかく自分をアピールできる貴重な時間で、無言になるのは非常にもったいないことです。営業職や接客業などコミュニケーション力を求められる仕事の場合は、適性がないかもしれないと思われる可能性もあります。
回答に困ったときはただ黙って考えるのではなく、「すみません、緊張していて。そうですね……」というようにクッション言葉をはさんだり、「すみません、質問は〇〇ということで合っていますか?」と聞き返したりして考える時間を作りましょう。
「すみません、考える時間をいただけますか」というように、一言伝えてから考えることも可能です。
面接は絶対の正解がある試験のようなものではなく、あくまでも面接官との会話の場です。黙ったまま焦っている学生と、笑顔で場をつなごうとする学生では、後者の方が一緒に働くうえで頼もしく見えますよね。あまり気負いすぎず、コミュニケーションを取る姿勢を見せましょう。
困ったときは時間を稼ぐというよりも、考える時間を作るというイメージで対応すると良いと思います。
考えずにパッと答える人より、じっくり考えてから答える人のほうが思考力が高く見えるからです。
ただしじっくり考えるうえで大事なのは、「相手の質問の意図をきちんと理解したうえで考える」という前提です。質問の意図がわからなければ、確認したうえで考えましょう。
完璧でなくても素直な考えを伝える
難しい質問は、素の性格や考えを知りたいという意図で聞かれる場合が多いです。「良いことを答えなくては」と焦るより、その時点での考えを素直に伝えましょう。
もちろん適当に答えるのではなく、「すみません、そこまで深く考えていなかったのですが、〇〇だと思います」のように丁寧に伝えましょう。
また会社の株価や社長の名前など、事前に調べればわかったはずのことを聞かれて答えられないときは、「すみません、準備不足でわかりません。この後すぐに調べます」などと意欲の高さをアピールすると、印象が下がるのを防げます。
「いじわるな質問や圧迫面接をされたらどうしよう……」と不安な人もいるかもしれません。圧迫面接の対処法18選をこちらで解説しているので、事前に読んでおきましょう。
圧迫面接とは? どんな圧力も切り抜ける予防・対処法18選を解説
面接でうまく答えられなかったらどうしよう……と悩む学生は多いと思います。以下の記事では答えられなかったときの対処法をまとめているので参考にしてみてください。
面接で答えられない時の対処法! 人事との対話の秘訣も徹底解説
準備をしても緊張しがちな人は、こちらのQ&Aコンテンツもおすすめです。「緊張で頭が真っ白になったら?」という相談にキャリアコンサルタントが回答しています。
新卒の面接はよくある質問を知って万全の準備で攻略しよう
新卒の面接は緊張する人も多いと思いますが、どの企業でも質問はある程度共通しているので、よくある質問に目を通して回答を準備するだけでも効果的な対策になります。頻出質問リストや回答のコツを活用して、しっかり準備しましょう。
また面接中の態度や話し方、深掘り質問への回答なども通過につながる重要な要素です。この記事で解説した対策方法で魅力的な受け答えを身に付けて、自信を持って面接を突破してください。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る面接官はあなたの話に興味があるので失敗を恐れず答えよう
初めての面接、何を聞かれるんだろう、答えられなかったらどうしようと考えると緊張してしまいますよね。しかし面接官の人達も同じ緊張を乗り越えて今があります。皆さんの不安に寄り添ってくれるので安心してください。
私も新卒の就活をしていた頃はとても緊張しました。業界の知識を問われてうまく答えられなかったり、入社後にやりたいことを聞かれてトンチンカンな回答をしてしまったり、志望度が低いことを正直に言ってしまったりとたくさん失敗をしました。
しかし失敗をしても面接官がフォローしてくれることが多く、次に活かすことができました。就活が終わる頃には自分の話を大人の人たちが真剣に聞いてくれる面接が大好きになっていました。
自分が伝えたい思いや考えが固まれば面接は怖くない
面接の回答には正解はありません。あなたが思うこと、感じることを伝えてOKです。面接官もあなたの考えを聞きたくて質問をしてくるので、話をしっかり聞いてくれ、うまく話せないときは引き出してくれます。
まずはこの記事で紹介した質問110選を活用して自己分析をし、志望先の企業で何をやってみたいのか企業研究をしておきましょう。質問に対する自分自身の答えを見つけるこの作業が肝となります。
自分の思いや意見、考えが見えてくれば面接は怖いものなしです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細