第二種電気工事士は、住宅や小規模な店舗などの配線工事やコンセント設置といった電気工事をおこなうために必要な国家資格です。合格率が約60%と比較的高く、出題パターンが決まっているため、正しい戦略で勉強すれば約20〜30時間の学習で合格を狙えます。
この記事では、専門家である野村さんとともに第二種電気工事士の対策方法を解説します。
記事後半には、実際の試験科目7分野を網羅した例題50問を用意しているので実力を試してみましょう。
例題を解く前に確認しよう! 「第二種電気工事士」の解答のコツ
第二種電気工事士とは?
- 問題パターン:写真を見て答える問題、配線図の問題、計算問題、文章・知識問題
- 1問あたりの時間:約2分30秒
- 受験形式:テストセンター(◯)ペーパーテスト(◯)
- 第二種電気工事士の対策のコツを教えてください!
中学レベルの計算力と基礎知識で対応しよう! 用語・図・公式の理解が鍵
第二種電気工事士の筆記問題は、計算も出ますが、全体としては中学レベルの計算力と、配線・器具・法令の基礎知識があれば十分対応できます。
特に頻出なのは、単線図を複線図に直す問題、器具や配線の名称、電気の基本計算、法令関連です。
対策の優先順位としては、まず暗記分野を徹底的に対策し、そのうえで配線図問題と基本計算問題を繰り返し練習するのが効果的です。基本的には「用語を覚える」「図を読める」「公式を使える」の3つを固めていきましょう。
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「第二種電気工事士」の概要
第二種電気工事士の学科試験は、100点満点のうち60点以上獲得することで合格となります。満点を狙う必要はなく、50問中20問は間違えても合格できる計算になるため、得意分野で確実に点を積み上げるのがおすすめです。
出題される問題はおもに「暗記問題(約30問)」「配線図(約10問)」「計算問題(約10問)」に分かれます。
なお、器具・工具の写真問題や配線図の図記号といった暗記問題だけでも合格ラインの60点近くを稼げるため、計算問題が苦手な人にもチャンスがあります。
以下に出題科目と各出題数の目安をまとめました。学習を始める前に全体像を把握しておきましょう。
「第二種電気工事士」練習問題50問|野村さんによる解き方の解説付き!
ここからは、第二種電気工事士の練習問題を野村さんによる解説付きで50問紹介します。本番の構成に沿って出題しているため、実際の試験で求められるレベル感を的確に把握できます。
どの科目から手を付ければ良いか迷っている人は、「例題を解く前に確認しよう! 「第二種電気工事士」の解答のコツ」と「「第二種電気工事士」の概要」を読んでから、問題に挑戦してみましょう。
問題1(難易度:★☆☆☆☆)

図のような正弦波交流回路の電源電圧vに対する電流iの波形として、正しいものを選べ。
選択肢正解:B
回路はインダクタンスLのみの純粋な誘導性交流回路である。誘導性負荷に交流電圧を加えたとき、流れる電流の位相は電圧に対して90°遅れる特性を持つ。
したがって、電圧vの立ち上がりよりも後から電流iが立ち上がる波形が正しく、位相が90°遅れている波形を選択することとなる。
この問題は、交流回路でコイルだけがあるときの位相関係を問う基本問題です。
覚えるべきポイントは「コイルでは電流が電圧より90°遅れる」という性質。逆に、コンデンサなら電流が90°進み、抵抗だけなら同位相になります。
交流の波形問題では、抵抗・コイル・コンデンサの3つの位相関係をセットで整理して覚えましょう。
問題2(難易度:★★☆☆☆)

写真は電気工事で使用される器具を示す。
写真が示す器具の名称は何か。
正解:D
写真は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)を直線的に接続するために使用されるTSカップリング(2号TSカップリング)である。VE管はグレーであり、このカップリングも同色で内側に接着剤を塗布して接続する構造を持つ。
ほかの選択肢は、異なる管種(金属管、可とう管)用であったり、ボックス接続用のコネクタであったりする。
この問題は、写真から器具の形状と用途を見分けられるかを問う識別問題です。
ポイントは、「何の管に使うか」と「どのような接続に使うか」をセットで考えること。
TSカップリングは、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)同士を直線で接続する器具です。コネクタはボックス接続用、カップリングは管同士の接続用という違いも重要でしょう。
名称だけでなく、写真と用途を結び付けて覚えると得点しやすくなります。
問題3(難易度:★★☆☆☆)

図に示す記号が、ある直動式指示電気計器の目盛板に表示されていた。
この記号の組み合わせが意味する内容として、正しいものはどれか。
正解:A
左側の逆U字型に四角形がある記号は、可動鉄片形の計器であることを意味する。これに対して、U字磁石とコイルの記号は永久磁石可動コイル形である。
右側の垂線の記号は、鉛直(垂直)に立てて使用することを意味する。水平に置く場合は横線の記号となる。したがって、これらの記号は、可動鉄片形で鉛直に立てて使用する計器であることを示している。
この問題は、計器の「種類」と「使用姿勢」の記号を正しく読み取れるかを問う知識問題です。
引っかかりやすいのは、可動鉄片形と永久磁石可動コイル形の記号を混同すること、そして鉛直・水平の向きを取り違えることです。
計器の記号問題は、形だけを暗記するより、「何を示す記号か」を意味で整理すると覚えやすくなります。普段から計器の名称・構造・使い方をセットで確認しておきましょう。
問題4(難易度:★★☆☆☆)

図のような回路における、端子a-b間の合成抵抗[Ω]を求めよ。
選択肢正解:B
並列部分の合成抵抗を求め、それに直列部分を加算して全体の抵抗を算出する。
まず、回路の中央にある6Ωの抵抗二つが並列に接続された部分の合成抵抗を求める。同じ抵抗値の並列接続であるため、計算すると6/2=3Ωとなる。
この3Ωの並列部分に対して、残りの3Ωの抵抗が直列に接続されている。したがって、回路全体の端子a-b間の合成抵抗は、これらを足し合わせることで求められる。
計算すると3+3=6Ωとなる。
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問題5(難易度:★★☆☆☆)
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)の曲げ加工をする際、管を加熱するために使用する最も適切な工具は何か。
選択肢正解:A
硬質ポリ塩化ビニル電線管を曲げる加熱加工には、ガストーチランプを用いて管の表面をあぶって柔らかくする方法が最も適している。パイプベンダは金属管を冷間で曲げるための工具であり、パイプレンチは金属管の締め付けに用いるものであるため誤りである。
問題6(難易度:★★☆☆☆)

配線図の⑦で示す部分に施す接地工事の種類と、その接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組み合わせとして、正しいものを選べ。
選択肢正解:B
配線図の⑦で示す部分は、低圧の三相3線式200Vおよび単相3線式100/200Vの機器の外箱等に施す接地工事である。
使用電圧が300V以下の低圧の電気機械器具の外箱等には、D種接地工事を施す必要がある。D種接地工事の接地抵抗の許容される最大値は100Ω以下と定められているため、D種接地工事と100の組み合わせが最も正しい。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
配線図において、正方形の中に「×印」が表記された図記号の名称として、最も正しいものを答えよ。
選択肢正解:B
配線図において、正方形の中に「×印」が表記された図記号はプルボックス(Pull Box)を表す。電線の引き込みや分岐を容易にするために施設される箱である。
一方、正方形の中が空白のものはジョイントボックスを指す。
問題8(難易度:★★★☆☆)
低圧屋内配線工事が完了した際におこなう検査と測定に関する記述について、空欄(a)、(b)および(c)に当てはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものを選べ。
① 目視点検:配線や器具の設置状態、接地線の接続などを目で見て確認する。
② 絶縁抵抗測定:(a)を用いて、電路の絶縁状態が良好であることを確認する。
③ 接地抵抗測定:(b)を用いて、接地極と大地との間の電気抵抗値を確認する。
④ 漏れ電流の測定:停電させることができない場合、(c)を用いて漏れ電流を測定し、絶縁性能を確認する。
正解:B
絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計(メガ)、接地抵抗の測定には接地抵抗計(アーステスタ)を使用する。また、停電できないなどの理由により絶縁抵抗測定をおこなうことが困難なときには、クランプ形漏れ電流計(クランプメータ)を用いて漏れ電流を測定し、1mA以下であることを確認することで絶縁性能の担保とする。
この問題は、検査項目ごとに使う計測器を正しく対応づけられるかがポイントです。
絶縁抵抗は絶縁抵抗計、接地抵抗は接地抵抗計で測定します。また、停電できない場合にはクランプ形漏れ電流計で漏れ電流を測る点も重要です。
引っかかりやすいのは、絶縁抵抗計と接地抵抗計を逆に覚えてしまうこと。検査の目的と計器の役割をセットで整理すると、類似問題にも対応しやすくなりますよ。
問題9(難易度:★★★☆☆)
アナログ式回路計(電池内蔵)を使用した抵抗測定の手順に関する記述として、誤っているものを選べ。
選択肢正解:D
アナログ式回路計で抵抗を測定するときは、レンジ(倍率)を変更する都度、赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡させて0[Ω]調整をおこなう必要がある。開放した状態では電流が流れないため調整できない。したがって、開放して調整をおこなうとしているDの記述が誤りである。
なお、内蔵電池の確認や、適切なレンジの選択、接続後の読み取りなどはすべて正しい手順である。
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問題10(難易度:★★★☆☆)
停電が困難であるため、低圧屋内電路の絶縁抵抗測定に代えてクランプ形漏れ電流計を使用し、各分岐回路の漏えい電流を測定した。「電気設備技術基準」に適合している電路の組み合わせとして、正しいものを選べ。
(※第1回路:0.4mA、第2回路:1.2mA、第3回路:0.8mA)
正解:B
電気設備技術基準において、漏えい電流を1mA以下に保つことが規定されている。提示された各回路の測定値を確認すると、第1回路(0.4mA)および第3回路(0.8mA)は1mA以下であるため基準に適合している。
しかし、第2回路(1.2mA)は1mAを超えているため適合しない。
この問題は、停電できない場合にクランプ形漏れ電流計で測定した漏えい電流が、基準の 1mA以下かどうか を判断する基本問題です。
計算は不要で、各回路の値を基準と見比べれば解けます。
引っかかりやすいのは、「1mA未満」ではなく「1mA以下」である点です。今回は第1回路0.4mA、第3回路0.8mAが適合し、第2回路1.2mAは不適合です。
数値の大小を落ち着いて確認しましょう。
問題11(難易度:★★★☆☆)
接地抵抗計(アーステスタ)を用いて接地抵抗を測定するとき、被測定接地極(E)に対する二つの補助接地極(PおよびC)の適切な配置および間隔を答えよ。
選択肢正解:C
接地抵抗を正確に測定するためには、被測定接地極(E)から電位補助接地極(P)および電流補助接地極(C)を、同一直線上に順次10m程度の間隔を離して配置しなければならない。この配置により、正しい電位分布曲線を元にした測定が可能となる。
この問題は、接地抵抗計で測定するときの補助接地極の正しい並べ方を理解しているかを問う基本問題です。
被測定接地極Eから一直線上に、P、Cの順で配置し、それぞれをおよそ10m離すことに着目しましょう。
引っかかりやすいのは、三角形に置いたり、間隔を短くしすぎたりする選択肢です。
接地抵抗測定では、正しい電位分布を作るために、配置と間隔が重要です。図と一緒に覚えると定着しやすくなります。
問題12(難易度:★★★☆☆)
抵抗R[Ω]、電流I[A]、電圧V[V]の直流回路において、消費される電力をP[W]とするとき、電流I[A]を示す式として、誤っているものを選べ。
選択肢正解:C
オームの法則(V=IR)よりI=V/R、電力の式(P=VI=I^2R)よりI=P/VおよびI=√(P/R)が導かれる。
Cの式はP=I^2Rに変形するとI=√(P/R)となるべきところを、二乗の処理を誤っているため成立しない。
この問題は、オームの法則と電力の公式を組み合わせて、電流Iを正しく変形できるかを問う基本問題です。
A、B、Dはいずれも正しい変形式ですが、Cは平方根が必要な点を見落としているのが誤りです。
引っかかりやすいのは、P=I²R を I=P/R² のように機械的に変形してしまうことです。公式を暗記するだけでなく、文字式を丁寧に変形する練習をしておきましょう。
問題13(難易度:★★★☆☆)
直径2.6mm、長さ15mの軟銅線と電気抵抗が等しくなる長さ60mの軟銅線の直径[mm]を答えよ。ただし、軟銅線の抵抗率は同一とする。
選択肢正解:C
電線の抵抗は長さに比例し、断面積に反比例する。断面積は直径の二乗に比例するため、抵抗は長さに比例し、直径の二乗に反比例することとなる。
長さが15mから60mへと4倍になるとき、抵抗を同じにするためには断面積も4倍にする必要がある。断面積を4倍にするためには、直径を2倍にすれば良い。したがって、2.6mmを2倍した5.2mmが正しい直径となる。
この問題は、電線の抵抗が「長さに比例」「断面積に反比例」し、断面積は直径の二乗に比例することを使う典型問題です。
長さが15mから60mへ4倍になるので、抵抗を同じに保つには断面積も4倍必要です。断面積を4倍にするには、直径を2倍にすれば良いので、2.6mm×2=5.2mmとなります。
計算そのものは難しくありませんが、「断面積は直径に比例」ではなく「直径の二乗に比例」という点を見落とさないことが重要です。
問題14(難易度:★★★☆☆)

図のような回路で、スイッチSを閉じたときの、端子a-b間の合成抵抗[Ω]として、最も適切なものを選べ。
選択肢正解:B
スイッチSを閉じたとき、電流の経路を考える。
端子aから入った電流は、まず15Ωの抵抗を通る。その先で回路は並列に分岐する。一方は30Ωの抵抗へと向かい、もう一方はスイッチSの方向へと向かう。
スイッチSを閉じているため、スイッチが配置された電線は抵抗がゼロの短絡状態(ショート)となる。電流は抵抗の低い方へと流れる性質があるため、すべての電流がスイッチS側を通り、30Ωの抵抗にはまったく電流が流れない。したがって、この並列部分の合成抵抗は0Ωとなる。
最終的に、端子a-b間の合成抵抗は、最初の15Ωの抵抗のみに依存することとなるため、15Ωが正しい。
スイッチを閉じたときに「どこが短絡になるか」を見抜けるかがポイントです。
スイッチSを閉じると、その枝の抵抗は0Ωとみなせるため、30Ωの抵抗には電流が流れなくなります。つまり、30Ωは回路上ないものとして考えて良く、残る15Ωだけが合成抵抗になります。
合成抵抗の問題では、計算に入る前に「短絡される抵抗はないか」「電流が流れない枝はないか」を確認する習慣を付けることが大切です。
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問題15(難易度:★★★☆☆)

図のような三相3線式回路において、図中の✕印の箇所で断線した場合、負荷の全消費電力[kW]はどうなるか答えよ。ただし、負荷の抵抗は40Ωとし、配線の抵抗は無視する。また、電源電圧は一定とする。
選択肢正解:C
三相3線式回路の✕印の箇所で断線すると、1本の線が失われるため、残りの2線間の単相回路となる。このとき、デルタ結線の抵抗のうち、一つの抵抗(40Ω)と、ほかの二つの抵抗が直列になったもの(80Ω)が並列に接続された状態と等価である。合成抵抗はR=80/3Ωとなる。全消費電力はP=V^2/R=200^2/(80/3)=1500Wすなわち1.5kW となる。
この問題は、三相3線式で1線断線したとき、回路がどのような形に変わるかを理解しているかがポイントです。断線後は三相ではなく、残った2線による単相回路として考えましょう。
その結果、デルタ結線の一辺40Ωと、他の二辺の直列80Ωが並列になり、合成抵抗は80/3Ωとなります。あとは電力公式P = V^2/Rに当てはめれば求められます。
難しく見える問題は、まず断線後の等価回路を書き直すことから始めましょう。
問題16(難易度:★★★☆☆)
低圧架空引込線を道路を横断して施設する場合において、歩行者や車両の交通に支障がないときの、路面上の高さの最低値[m]を答えよ。
選択肢正解:C
低圧架空引込線の高さは、原則として路面上5m以上と定められている。しかし、道路を横断する場合であって、交通に支障がないときには4mまで緩和することが認められている。したがって、本問の条件における地表上の高さの最低値は4.0mとなる。
なお、道路を横断しない場合で技術上やむを得ないときは2.5mまで緩和される規定もあるが、今回は道路を横断するケースであるため混同しないよう注意が必要である。
この問題は、引込線の高さに関する法規の例外規定を正しく覚えているかがポイントです。
基本は「道路上は5m以上」ですが、道路を横断する場合でも、歩行者や車両の交通に支障がないときは4mまで緩和されます。
さらに、道路を横断しない場合の2.5mという別の規定と混同しやすいので注意が必要です。
法規問題は、原則と例外をセットで整理して覚えましょう。
問題17(難易度:★★★☆☆)

定格電流が規定された過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から、電線を分岐して施設する場合を考える。図の条件における、電線の許容電流の最小値[A]を求める。
定格電流200Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、10mの位置に過電流遮断器を施設するとき、その分岐点から過電流遮断器までの電線の許容電流の最小値[A]を求めよ。
正解:C
低圧屋内幹線から分岐する電線の過電流遮断器の施設では、分岐点からの距離が規定の範囲にあるとき、その電線の許容電流が制限される。分岐点から過電流遮断器までの距離が8mを超える場合は、幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上の許容電流が必要となる。この問題の場合は、定格電流200Aの55%すなわち110A以上となるため、その最小値は110Aである。
この問題は、分岐点から過電流遮断器までの距離によって、必要な許容電流の基準が変わる点がポイントです。
今回は10mなので、8mを超える場合のルールを使い、幹線側の過電流遮断器200Aの55%を計算します。200×0.55=110Aとなるため、必要な最小値は110Aです。
引っかかりやすいのは、距離条件を見落として50%や35%など別の基準を使ってしまうこと。まず距離を確認し、次に割合を当てはめる順で解きましょう。
問題18(難易度:★★★☆☆)
極数4の一般用三相かご形誘導電動機を周波数60Hzで使用するとき、最も近い回転速度[min-1]を答えよ。
選択肢正解:D
誘導電動機の同期回転速度を求める公式は、Ns=120f/pで表される。
ここでfは周波数[Hz]、pは極数を示す。提示された数値を公式に当てはめると、120×60/4となり、計算すると1,800[min-1]が導かれる。したがって、最も近い回転速度は1,800[min-1]となる。
この問題は、三相かご形誘導電動機の同期回転速度を求める基本計算問題です。使う公式はNs=120f/pで、周波数と極数を当てはめれば解けます。
今回は120×60÷4=1,800となります。
引っかかりやすいのは、極数を分母に置くことを忘れたり、50Hzと60Hzを取り違えたりする点です。まず公式を確実に覚え、周波数と極数を落ち着いて代入しましょう。
問題19(難易度:★★★☆☆)
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)の絶縁物の最高許容温度[℃]を求めよ。
選択肢正解:A
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)や600Vビニル絶縁電線(IV)などに使用されているビニル絶縁物の最高許容温度は、60℃と定められている。
ポリエチレン絶縁物の75℃や、架橋ポリエチレン絶縁物の90℃といったほかの材質の最高許容温度と混同しやすい知識であるため、それぞれの違いを正確に覚えておく必要がある。
この問題は、VVFケーブルの絶縁物に使われる材料と、その最高許容温度を正しく覚えているかを問う知識問題となります。
引っかかりやすいのは、ビニル、ポリエチレン、架橋ポリエチレンの温度を混同する点です。
VVFは「ビニル絶縁」なので60℃と覚えるのが基本です。75℃や90℃は別の絶縁材料に対応する数字なので注意しましょう。
電線の名称と材質、許容温度をセットで整理して覚えると、似た問題にも対応しやすくなりますよ。
問題20(難易度:★★★☆☆)
低圧屋内配線工事において、施工方法として不適切なものを選択せよ。
選択肢正解:B
合成樹脂製可とう電線管のうち、オレンジ色のCD管は主としてコンクリート埋設用として用いられるものであり、点検できない隠ぺい場所を含め、通常の露出配線や隠ぺい配線に直接使用することは禁止されている。このような場所には、自己消火性を持つ構造のPF管を使用しなければならない。
したがって、CD管を点検できない隠ぺい場所の配線に用いているBの記述が不適切である。
この問題は、配線に使う電線管の種類と、使って良い場所の条件を正しく区別できるかがポイントです。
特に、CD管とPF管の違いは頻出です。CD管はコンクリート埋設用であり、点検できない隠ぺい場所の通常配線には使えません。そこを誤ると失点しやすいので注意しましょう。
施工方法の問題では、「どの材料を、どの場所で使えるか」をセットで覚えることが大切です。用途と禁止事項を対で整理すると判断しやすくなります。
問題21(難易度:★★★☆☆)

図は、ある建物の電気設備図(単線図)の一部である。この図に関する次の問いに答えなさい。
ただし、配線図の記号は、JIS C 0303:2000(構内電気設備の配線用図記号)にもとづいている。
図中⑱で示す部分の最少電線本数(心線数)を求めよ。
正解:B
複線図に書き直して接続を確認すると、必要な電線は3本であることがわかる。この箇所には、非接地側電線、接地側電線、およびスイッチ「イ」からの戻り線が通る。
単線図では1本の線で描かれているが、実際の配線では異なる役割を持つ複数の電線が必要であるため、回路構成を正確に読み取ることが重要となる。
この問題は、単線図を見て実際に必要な心線数をイメージできるかがポイントです。単線図では1本で描かれていても、実際には役割の異なる電線が複数入ります。
この箇所では、非接地側電線、接地側電線、そしてスイッチからの戻り線の3本が必要です。図の線の本数をそのまま答えてしまわないように注意しましょう。
配線図問題では、複線図に書き直して確認する習慣を付けることが大切です。
問題22(難易度:★★★☆☆)
「電気工事士法」に関する記述として、誤っているものを選べ。
選択肢
正解:D
電気工事士法において、電気工事士が住所を変更したときの免状の書換え申請に関する規定は存在しない。
氏名を変更したときは書換えを申請しなければならないが、住所変更時の申請は不要であるため、これが誤りとなる。
この問題は、電気工事士法の細かな規定を正確に覚えているかを問う法令問題です。
引っかかりやすいのは、氏名変更と住所変更の扱いを混同する点。免状の書換え申請が必要なのは氏名変更時であり、住所変更では不要となります。
法令問題は、常識で判断すると誤りやすいため、「何が義務で、何が不要か」を条文ベースで整理して覚えることが大切です。
問題23(難易度:★★★☆☆)
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における用語の定義や規定に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢正解:B
Bについて、通常の使用状態において電気が通じているところは「電線」ではなく「電路」である。ほかの選択肢はすべて正しい。
問題24(難易度:★★★☆☆)
電気用品安全法の適用を受ける次の電気用品のうち、特定電気用品(ひし形のPSEマークが表示されるもの)はどれか。
選択肢正解:A
構造や使用方法などから特に危険が生じやすいものとして、ケーブルは特定電気用品に指定されている。そのため、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルが正解となる。
LED電球、合成樹脂製可とう電線管は特定電気用品以外の電気用品に該当するため誤りである。
問題25(難易度:★★★☆☆)

図のような単相2線式回路において,配線の長さは80m,負荷電流は15Aである。配線の電圧降下を5V以内にするための電線の最小太さ(断面積)[mm2]を求めよ。
ただし,電線の太さと導体抵抗の関係は図の表の通りとする。
正解:C
単相2線式回路の電圧降下を求める式はV=2IRLである。ここでIは負荷電流、Rは1km当たりの導体抵抗、Lは配線の長さ[km]を表す。
問題の条件を式に当てはめると、5>=2×15×R×0.08となる。これを計算すると5>=2.4Rとなり、R<=2.083……Ω/kmという条件が導き出される。図の表からこの抵抗値以下を満たす最も細い電線の太さを探すと、1km当たりの導体抵抗が1.30Ω/kmである14mm2となる。したがって、電線の最小太さは14mm2が正しい。
問題26(難易度:★★★☆☆)

図のように定格電流50Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、9mの位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値 [A] を求めよ。
選択肢正解:C
分岐の長さが8m超のため、幹線の遮断器の定格電流の55%以上の許容電流が必要(50×0.55=27.5A)である。したがってCが正解。
問題27(難易度:★★★☆☆)
住宅などに施設される系統連系型の小出力太陽光発電設備において、太陽電池モジュールで発電された直流電力を交流電力に変換し、一般電気事業者などの系統と接続するために直接使用される制御機器は何か。
選択肢正解:B
太陽光発電設備において、太陽電池パネルから発生する直流電力を家庭などで使う交流電力に変換し、かつ、電力会社の系統と安全に連系するための役割を持つ機器はパワーコンディショナである。
問題28(難易度:★★★☆☆)
電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が0.5Ωとなった。この電線に15Aの電流が流れるとき、接続点から20分間に発生する熱量[kJ]を求めよ。
選択肢正解:C
ジュールの法則により、発生する熱量を求める式は、熱量=電流の2乗×抵抗×時間(秒)となる。
数値を代入すると、15の2乗×0.5×(20×60秒)=225×0.5×,1200=135,000Jとなる。単位を[kJ]に直すため1,000で割ると、135kJが最も正しい値となる。
問題29(難易度:★★★☆☆)
特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組み合わせとして、不適切なものは。
選択肢正解:D
火薬類を貯蔵する場所などのきわめて危険性が高い特殊場所では、低圧屋内配線工事として金属管工事または全周にわたって十分な防護措置を施したケーブル工事が義務付けられている。
そのため、防護装置を一切施さない状態でケーブル工事をおこなう組み合わせは不適切であり、Dが正解となる。
問題30(難易度:★★★☆☆)
リングスリーブ(E形)を用いて、VVFケーブルの終端接続をおこなった。接続する電線の組み合わせ、使用するリングスリーブの種類および圧着マーク(刻印)の組み合わせとして、不適切なものを選べ。
選択肢正解:D
1.6mm 2本と2.0mm 2本の接続は、合計の断面積から中スリーブを使用する。しかし、中スリーブを使用するときの刻印は「中」でなければならず、「小」とするのは不適切であるため、これが正解となる。
問題31(難易度:★★★☆☆)
低圧屋内配線工事における絶縁電線(電気機械器具内の電線を除く)相互の接続方法に関する記述として、不適切なものを選べ。
選択肢正解:C
電気設備技術基準において、電線相互を接続するときは接続部分の「電気抵抗を増加させてはならない」と定められている。
そのため、電気抵抗が10%増加するように接続したとする記述は不適切であり、これが正解となる。
問題32(難易度:★★★☆☆)

低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、電線の太さ、およびコンセントの定格電流の組み合わせとして、電気設備技術基準に適合し、適切なものを選べ。
ただし、分岐点から配線用遮断器までの長さは3m、配線用遮断器からコンセントまでの長さは10mとし、電線は軟銅線とする。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
正解:C
分岐回路の施設基準において、30Aの配線用遮断器を使用する場合、電線の太さは断面積5.5mm2以上(または直径2.6mm以上)、接続できるコンセントの定格電流は20A以上30A以下と定められている。そのため、30A遮断器、5.5mm2の電線、20Aコンセントの組み合わせは適切である。
Aは電線の太さが2.0mm以上必要なため不適合、Bは電線の太さが5.5mm2以上必要なため不適合、Dはコンセントの定格電流が30A以上40A以下必要なため不適合となる。
問題33(難易度:★★★☆☆)
交流電路において、電磁的不平衡を生じないように電線を金属管に挿入する方法として、最も適切なものを選べ。
選択肢正解:C
交流回路を金属管に収める場合、往復の電流によって発生する磁界が互いに打ち消し合うようにしなければならない。これをおこなわないと、金属管に電磁誘導による渦電流が発生して発熱する原因となる。
したがって、電磁的不平衡を防ぐためには、同一回路のすべての電線(往復の電線)を同一の金属管に一括して収める必要がある。
問題34(難易度:★★★☆☆)
使用状態にある低圧屋内電路において、停電が困難であるため絶縁抵抗測定に代えてクランプ形漏れ電流計を用いて漏えい電流を測定した。それぞれの電路の測定値が次のようであったとき、「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合している電路の組み合わせとして、最も正しいものは。
電路1:0.4mA
電路2:0.9mA
電路3:1.2mA
電路4:2.5mA
正解:C
電気設備の技術基準において、絶縁抵抗測定が困難なときにおこなう漏えい電流の測定では、漏えい電流を1mA以下に保たなければならないと定められている。
提示された測定値のうち、1mA以下を満たしているのは電路1(0.4mA)および電路2(0.9mA)の二つである。電路3(1.2mA)と電路4(2.5mA)は1mAを超えているため不適合となる。
問題35(難易度:★★★☆☆)
直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して、被測定接地極の接地抵抗を測定するとき、二つの補助接地極(PおよびC)の配置として、最も適切なものを選べ。
選択肢正解:B
接地抵抗を正確に測定するためには、補助接地極によって生じる電位の分布が互いに干渉しないように十分な距離を離す必要がある。
最も正しい手順は、被測定接地極(E)、電位補助接地極(P)、電流補助接地極(C)の3つの極を一直線上に並べ、それぞれ10m程度の間隔をあけて地面に打ち込むことである。よってBが正解。
問題36(難易度:★★★☆☆)

電気計器の目盛板に、図のような記号が描かれていた。この記号の意味として正しいものを答えよ。
選択肢正解:D
記号は計器の形式と使用方法を表す。左側は可動鉄片形の記号である。右側の水平設置の記号は、目盛板を水平な状態(机の上などに置く状態)で使用することを示す。
したがって、この記号は可動鉄片形計器を水平に置いて使用することを意味する。整流形や永久磁石可動コイル形とは異なる。
問題37(難易度:★★★☆☆)
配線図において、図記号の横に「確認表示灯を内蔵する点滅器」であることを示すために表記される傍記符号(アルファベット)として、正しいものを選べ。
選択肢正解:A
確認表示灯を内蔵する点滅器(パイロットランプ内蔵スイッチ)は、負荷の作動状態を確認するためのものであり、図記号の傍記として「L」が用いられる。「H」は位置表示灯内蔵点滅器(ホタルスイッチ)、「D」は遅延スイッチ、「3」は3路スイッチを示す符号である。
問題38(難易度:★★★☆☆)
配線図において、図記号の横に「PF16」と記述されているとき、この仕様が示す最も適切な記述を選べ。
選択肢正解:D
配線図における「PF」は、自己消火性のある合成樹脂製可とう電線管(PF管)を指す記号である。また、合成樹脂管において、PF管やCD管のサイズを表す数字は管の「内径」の呼びをミリメートルで表したものである。そのため、「PF16」は内径16mmの合成樹脂製可とう電線管を意味する。
問題39(難易度:★★★☆☆)
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における用語の定義や規定に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢正解:D
同省令において「電路」とは、通常の使用状態において電気が通じている「ところ」をいうと定義されている。「回路」という記述は誤りである。
問題40(難易度:★★★☆☆)
「電気用品安全法」における電気用品のマークや規制に関する記述として、正しいものはどれか。
正解:C
電気用品安全法において、特に危険や障害が発生するおそれが高いものとして指定された特定電気用品には、国の登録検査機関による検査を受け、適合している場合にひし形のPSEマークを表示することが義務付けられている。
特定電気用品以外の電気用品に付されるのは丸形のマークである。
マークが表示されていない電気用品は工事への使用が禁止されている。
問題41(難易度:★★★☆☆)
「電気工事士法」に関する記述として、誤っているものを選べ。
正解:D
電気工事士法において、電気工事士は電気工事の作業に従事するとき、電気工事士免状を「携帯」していなければならないと定められている。自宅や営業所に保管しておくという記述は誤りである。
問題42(難易度:★★★☆☆)
一般用電気工作物に関する記述として、誤っているものはどれか。
ただし、受電は低圧でおこなうものとし、発電設備を施設する場合は電圧600V以下とする。
正解:A
太陽光発電設備において小出力発電設備(一般用電気工作物)となるのは、出力10kW未満である。そのため、出力15kWの太陽光発電設備を施設したものは自家用電気工作物となり、一般用電気工作物となるとしたAの記述が誤りである。
問題43(難易度:★★★☆☆)
電気用品安全法の適用を受ける次の電気用品のうち、特定電気用品(ひし形のPSEマークを表示しなければならないもの)はどれか。
選択肢正解:A
構造や使用方法などから特に危険や障害が発生するおそれが高いものとして、漏電遮断器は特定電気用品に指定されている。そのため、定格電流30Aの漏電遮断器が正解となる。
蛍光灯器具、薄鋼電線管、電気コンロはいずれも特定電気用品以外の電気用品に該当する。
問題44(難易度:★★★☆☆)

図のような交流回路において、電源電圧が104V、抵抗の両端の電圧が40V、リアクタンスの両端の電圧が96Vであるとき、この回路の力率[%]として,最も近いものはどれか。
選択肢正解:A
交流の直列回路において、回路全体の力率は(抵抗の両端の電圧)÷(電源電圧)という式で求めることができる。
与えられた数値をこの式に当てはめると、40÷104≒0.3846となる。これをパーセント表記に換算すると約38.5%となるため、選択肢の中で最も近い値である38%が正解となる。
リアクタンスの電圧を用いた誤った計算に惑わされないことが重要である。
問題45(難易度:★★★★☆)
「電気工事士法」に定められた電気工事の作業範囲および義務に関する記述として,誤っているものはどれか。
選択肢正解:B
第二種電気工事士が従事できる範囲は、一般用電気工作物および小規模事業用電気工作物に限られる。
自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の簡易電気工事をおこなうには、別途、認定電気工事従事者認定証の交付などを受ける必要がある。すべての自家用電気工作物の作業に従事することはできないため、Bの記述は誤りである。
定義や技術基準の適合義務、都道府県知事による命令については正しい。
問題46(難易度:★★★★☆)
住宅の屋内に三相200Vの大型床置形エアコンを施設した。工事方法として適切なものはどれか。
ただし、三相電源の対地電圧は200Vで、エアコンおよび配線は簡易接触防護措置を施すものとする。
正解:D
住宅に施設する対地電圧が150Vを超える電気機械器具には、原則として漏電遮断器の設置が必要となる。さらに、消費電力が2kW以上の器具を設置するときは、専用の分岐回路を設け、器具への接続は直接接続(あるいは専用のプラグ接続)にしなければならない。
本問のDは、消費電力が2.2kWで漏電遮断器があり、かつ直接接続をおこなっているため、すべての要件を満たしており適切である。
この問題は、住宅内に三相200Vの大型機器を設置する場合の条件を整理できるかがポイントです。
押さえるべき点は3つあります。
①対地電圧が150Vを超えるので漏電遮断器が必要
②消費電力が2kW以上なので専用回路が必要
③接続は直接接続が基本
選択肢A・Bは1.8kWで条件不足、Cは漏電遮断器がないため不適切です。
法規問題では、電圧・消費電力・接続方法を順番に確認するようにしましょう。
問題47(難易度:★★★★☆)
許容電流から判断して、公称断面積0.75mm²のビニルコードを使用できる最も消費電力の大きな電熱器具はどれか。ただし、電熱器具の定格電圧は100Vで、周囲温度は30℃以下とする。
選択肢正解:B
公称断面積0.75mm²のビニルコードの許容電流は7Aである。定格電圧100Vの回路で使用する場合、供給できる最大の電力は、電力の式(P=VI)より100V×7A=700Wとなる。
したがって、許容電流を超えずに使用できる最も消費電力の大きな電熱器具は、700Wの電気ケトルとなる。
この問題は、コードの許容電流から使える電熱器具の最大消費電力を求める基本問題です。
まず、公称断面積0.75mm²のビニルコードの許容電流が7Aであることを押さえましょう。次に、電力の公式P=VIを使い、100V×7A=700Wと求めます。
引っかかりやすいのは、器具の種類で判断してしまうことですが、見るべきは消費電力の大きさです。許容電流を超えない最大が700Wなので、正解はBになります。
問題48(難易度:★★★★☆)
D種接地工事を省略できないものはどれか。ただし、電路には定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
選択肢正解:A
電気設備技術基準において、水気のある場所に施設する電気機械器具の鉄台や金属製外箱には、たとえ動作時間が0.1秒以下の漏電遮断器が設置されていても接地工事を省略することはできない。
乾燥した場所であれば、規定の漏電遮断器の設置による省略や、金属管の長さによる省略規定が適用される。
この問題は、D種接地工事を省略できる条件と、省略できない例外を区別できるかがポイントとなります。
特に重要なのは、「漏電遮断器があれば何でも省略できるわけではない」という点です。水気のある場所に設置する機器の鉄台や金属外箱は、感電リスクが高いため接地を省略できません。
一方で、乾燥した場所や一定長さ以下の金属管には省略規定があります。
接地工事の問題では、「場所」「対地電圧」「設備の種類」を順に確認するようにしましょう。
問題49(難易度:★★★★☆)

写真に示す材料の用途として、誤っているものはどれか。
選択肢正解:C
写真は、灰色の硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)または耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管(HIVE管)を相互に接続するためのカップリングである。VE管は露出配管、隠ぺい配管、埋込配管のいずれでも使用可能であり、同種の管相互の接続に本品を用いることができる。したがって、A、B、Dは正しい用途である。
一方、異なる種類の管(VE管とPF管など)を接続する場合には、異種管継手(コンビネーションカップリング)が必要となるため、Cは誤っている。
問題50(難易度:★★★★☆)

図面③で示す配線器具の仕様について、正しいものを選べ。
選択肢正解:B
図面③のコンセント記号には「3」「20A250V E」と付記されている。「E」は接地極付き、「3」は極数が三つ(3P)であることを示す。
また、定格電流は20A、定格電圧は250Vである。したがって、正しい仕様は「接地極付き3極コンセント(定格20A 250V)」となる。
「第二種電気工事士」を対策する際のポイント
第二種電気工事士に関連するQ&A
「電気施工管理はやめとけ」と言われるのはなぜですか?
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!暗記と配線図から攻略! 基本パターンを覚えてスムーズに解こう
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
野村 芳克
プロフィールを見る第二種電気工事士対策では、まず「暗記問題」と「配線図問題」を軸に学習を進めるのが効果的です。
特に、単線図を複線図に書き直す配線図問題は毎年複数出題される頻出テーマなので、最優先で練習しておきましょう。最初は難しく感じても、スイッチ、ランプレセプタクル、コンセント、ジョイントボックスなどの基本パターンを一つずつ覚えれば、かなり対応しやすくなります。
おすすめの練習方法は、典型問題を見ながら複線図を書く練習を繰り返し、どの器具からどの配線がつながるのかを手で覚えることです。対策時間の目安として、初学者なら20~30時間程度は確保したいところです。
間違いにつながる3点を意識! 繰り返しの練習が合格に導く
暗記問題と計算問題の優先順位については、まず暗記分野を固めることをおすすめします。理由は、暗記分野のほうが短期間で得点につながりやすく、取りこぼしを防ぎやすいからです。そのうえで、オームの法則や電力計算などの基本計算を押さえましょう。
苦手意識が強い人は、難しい計算問題よりも、頻出の配線図と器具名称、法令を優先してください。
間違いやすいポイントは、器具の特徴を曖昧に覚えること、複線図で接地側と非接地側を混同すること、問題文の条件を見落とすことです。まずは頻出パターンの反復が合格への近道となります。