SPIの「文の並び替え」は言語分野で出題されます。順序をバラバラにされた5つの文章、あるいは文節を適切な順番に並び替える問題で、文章整序と呼ばれることもあります。文章の中身や接続詞などを頼りに、論理的に正しい文章を導き出す力が求められます。
この記事では、学生へのWebテスト対策の指導経験を持つキャリアコンサルタントの桜井さんとともにSPIの「文の並び替え」の解き方について解説していきます。具体的な対策方法についても解説しているので、「文の並び替え」に苦手意識がある人は参考にしてみてください。
記事の後半では「文の並び替え」の練習問題を20問紹介しています。文章を並び替える問題と、文節を並び替える問題の2パターンを解説しているので、ぜひSPIの対策に役立ててください。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
実際に問題を解く前に確認! 「文の並び替え」の解答のコツ
SPI「文の並び替え」の概要
- 問題パターン:文節の並び替え、文章の並び替え
- 1問あたりの時間:1分程度
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(中)ペーパーテスト(中)Webテスティング(高)
- 文章の並び替えを解くときのコツをわかりやすく教えてください!
接続詞や指示語に注目して文の構造をつかもう!
SPIテストの言語分野は、中学〜高校初級レベルの国語力が求められます。
語彙の意味、二語の関係、文の並び替え、長文読解などが中心で、対策の優先順位は非常に高いです。基本の解き方としては、語句の意味や使い方を正確に理解し、文脈を読み取る力を養うことが重要となります。特に、接続詞や指示語に注目すると、文の構造がつかみやすくなりますよ。
応用編としては、選択肢の消去法や設問の意図を先読みする力を身に付けると、時間短縮につながります。日頃から新聞やコラムを読む習慣も、読解力アップに効果的です。
覚えておこう! 「文の並び替え」で意識すべき接続詞一覧
接続詞に注目すると文章の関係性が明確になり、正しい順序を導き出すヒントになります。以下の接続詞一覧を参考にして、「文の並び替え」の練習問題を解いてみましょう。
| 文の関係 | キーワード | 配置とつながりの鉄則 |
| 【原因→結果】 | だから、したがって、ゆえに、すると、それゆえ、そうすると、ですから | 前の文が「理由」、後ろの文が「結論」になる。 |
| 【前の文↔逆】 | しかし、だが、けれども、ところが、だけど、しかしながら、それなのに、それでも | 前の文と後ろの文が対立する。筆者の「主張」の直前に来やすい。 |
| 【要約→詳細】 | つまり、すなわち、たとえば、なぜなら、もっとも、ただし | 前の文を言い換えたり、具体的にする。難しい説明の後に置く。 |
| 【前の文→補足】 | また、さらに、そのうえ、そして、なお、および、そうして、しかも、おまけに | 情報を付け足す。順序の入れ替えが可能な場合があるため注意。 |
| 【前の文or後ろの文】 | または、あるいは、もしくは、それとも | 前の文と後ろの文が「対等」な関係。二者択一の場面で使われる。 |
| 【話題の切り替え】 | さて、では、ところで、ときに | 話題を変える合図。並び替えの先頭や、後半の話題の頭に来やすい。 |
SPI「文の並び替え」の練習問題20問|桜井さんによる解き方の解説付き!
SPI「文の並び替え」の練習問題を解説付きで20問紹介します。2パターンの出題形式があるため、どちらも解けるようにぜひ最後まで確認して取り組んでみましょう。
また今回初めて「文の並び替え」に挑戦するという人は、「実際に問題を解く前に確認! 「文の並び替え」の解答のコツ」を読んでから問題に移ることをおすすめします。
問題1(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次のア〜オの文節を意味が通るように並べ替えたとき、[3]に来るものはどれか。
プレゼンテーションを成功させるには、[1][2][3][4][5]重要である。
ア 論理的で
イ 明確な資料を作成し
ウ 話を展開する柔軟さと
エ 聴衆の反応を見ながら
オ 周到な準備をおこなうことが
選択肢
正解:D
正しい語順は以下の通りである。
「プレゼンテーションを成功させるには、(ア)論理的で(イ)明確な資料を作成し、(エ)聴衆の反応を見ながら(ウ)話を展開する柔軟さと、(オ)周到な準備をおこなうことが重要である。」
まず、述語「重要である」につながる主語を探すと、「〜ことが」で終わるオが最後に来る。「〜柔軟さと(ウ)」という並列助詞があるため、「(ウ)〜柔軟さと、(オ)〜準備をおこなうことが」という大きな並びができる。
前半部分では、「(ア)論理的で」は「(イ)明確な資料」にかかる。
後半部分では、「(エ)聴衆の反応を見ながら」どうするかといえば、「(ウ)話を展開する」となる。
全体をつなぐと、ア→イ→エ→ウ→オとなる。
したがって、3番目に来るのはエである。
問題2(難易度:★☆☆☆☆)
問題
次のア〜オの文を、論理的な順序になるように並べ替えたとき、最も適切なものをA〜Eの中から1つ選びなさい。
ア しかし、通勤時間の削減や業務の効率化といったメリットがある一方で、課題も浮き彫りになってきた。
イ 近年、働き方改革の一環として、リモートワークを導入する企業が急速に増えている。
ウ したがって、オンライン上での雑談タイムを設けるなど、意識的なコミュニケーション作りが求められている。
エ 具体的には、対面のような何気ない会話が減り、社員が孤独感や疎外感を抱きやすいという点だ。
オ こうしたメンタル面での不調は、組織全体の生産性を低下させる要因になりかねない。
選択肢
正解:A
各文の役割を整理すると以下のようになる。
イ(導入):リモートワークの普及という現状提示。
ア(転換):メリットを認めつつ、「しかし」で課題の存在を提示。
エ(具体化):アの課題の内容(会話減少、孤独感)を具体的に説明。
オ(影響):エの状況がもたらす悪影響(生産性低下)を指摘。
ウ(結論):課題解決のための対策(意識的な交流)で結ぶ。
よって、イ→ア→エ→オ→ウの順序となる。
問題3(難易度:★☆☆☆☆)
問題
ア~オを意味が通るように並べ替えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
ア.定額料金を支払うことで一定期間サービスを利用できる「サブスクリプション」が普及している
イ.しかし、利用頻度が低い月でも固定費が発生するため、契約過多には注意が必要だ
ウ.たとえば、動画や音楽の配信だけでなく、最近では家具や自動車にまで対象が広がっている
エ.手軽に多様な商品を試せることに加え、消費者は初期費用を抑えられるというメリットがある
オ.このように、生活スタイルに合わせて賢くサービスを取捨選択することが大切である
選択肢
正解:B
正しい順序はア→ウ→エ→イ→オになる。
文章構成は「総論→具体例→メリット→デメリット→結論」となっている。
ア(総論):サブスクリプションの普及を提示。
ウ(具体例):アを受けて、具体的なサービス内容(動画、家具など)を挙げる。「たとえば」がヒント。
エ(メリット):消費者にとっての利点(初期費用抑制など)を説明。
イ(デメリット):メリットに対し、「しかし」と注意点(固定費)を提示。
オ(結論):全体を踏まえ、「このように」と賢い利用を促して結ぶ。
よって、アの直後に来るのはウ<である。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
次のア〜オの文節を意味が通るように並べ替えたとき、[3]に来るものはどれか。
ビジネスメールを作成する際は、[1][2][3][4][5]求められる。
ア 件名をわかりやすくすることで
イ 言葉遣いを選ぶとともに
ウ 簡潔に伝える技術が
エ 相手に配慮した
オ 要件を
選択肢
正解:A
正しい語順は以下の通りである。
「ビジネスメールを作成する際は、(エ)相手に配慮した(イ)言葉遣いを選ぶとともに、(ア)件名をわかりやすくすることで(オ)要件を(ウ)簡潔に伝える技術が求められる。」
まず、「求められる」に対する主語は「技術が(ウ)」であるため、ウが最後に来る。
「〜とともに(イ)」により、前半と後半のアクションが接続される。「(エ)相手に配慮した」は「(イ)言葉遣い」にかかるため、エ→イが確定する。
後半は「(ウ)技術」の内容を説明する部分である。「(ア)件名を分かりやすくすることで」と、「(オ)要件を(ウ)簡潔に伝える」という流れが自然である。
よって、エ→イ→ア→オ→ウとなる。
したがって、3番目に来るのはアである。
問題5(難易度:★★☆☆☆)
問題
次のア〜オの文を、論理的な順序になるように並べ替えたとき、最も適切なものをA〜Eの中から1つ選びなさい。
ア 具体的には、家庭での食材の買いすぎや、料理の作りすぎによる廃棄などが挙げられる。
イ 日本国内において、「食品ロス」の削減は喫緊の社会課題となっている。
ウ これは、本来食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のことを指す。
エ したがって、私たち一人ひとりが日々の生活習慣を見直していく必要があるのだ。
オ その排出量は年間数百万トンに及ぶが、実はその約半数は一般家庭から出ている。
選択肢
正解:B
文章の論理構成を整理すると以下のようになる。
イ(導入):「食品ロス」というテーマの提示。
ウ(定義):イで出した単語「これ(食品ロス)」の意味を定義。
オ(実態):排出量の規模と、原因の半数が家庭であるという意外な事実(問題の所在)。
ア(具体化):オの「家庭からの排出」の具体的な内容を説明。
エ(結論):家庭が原因である以上、個人の意識改革が必要という結論。
よって、イ→ウ→オ→ア→エの順序となる。
問題6(難易度:★★☆☆☆)
問題
ア~オを意味が通るように並べ替えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
ア.日本において、少子高齢化に伴う労働力不足は深刻な経営課題となっている
イ.この危機を脱する手段として、AI(人工知能)やロボットによる業務自動化が急速に進められている
ウ.また、外国人労働者の受け入れ拡大や、シニア層の再雇用といった人材確保も重要だ
エ.したがって、テクノロジーの活用と多様な人材の活躍推進という両輪が求められているのである
オ.一方で、外国人やシニア層の活用と異なり、自動化には多額の投資が必要であり、すべての中小企業が容易に導入できるわけではない
選択肢
正解:A
正しい順序はア→イ→オ→ウ→エになる。
文章構成は「課題→解決策①→解決策①の課題→解決策②→結論」となっている。
ア(課題):労働力不足という課題提示。
イ(解決策①):アに対し、「この危機を脱する手段として」自動化を挙げる。指示語「この」がアの内容を指している。
オ(課題):イの自動化に対する懸念(コスト面)を「一方で」で補足。
ウ(解決策②):別の手段としての人材確保を「また」で追加。
エ(結論):イとウをまとめ、「両輪が求められている」と結ぶ。
よって、アの直後に来るのはイ。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
問題
次のアからオを意味が通るように並べ替えたとき、2番目と4番目にくる文の組み合わせとして最も適切なものを、A〜Fの中から1つ選びなさい。
ア しかし、画面越しのコミュニケーションでは、相手の表情や空気感が読み取りにくいという欠点がある。
イ 近年、働き方改革の一環としてテレワークを導入する企業が急速に増えている。
ウ その結果、ちょっとした連絡ミスが大きな誤解を生み、人間関係のトラブルに発展することさえある。
エ また、こうした意思疎通の難しさは、業務の進捗だけでなく、社員のメンタルヘルスにも影響を及ぼす問題だ。
オ それは、通勤時間の削減や業務効率の向上など、多くのメリットをもたらした。
選択肢
正解:D
正しい順序はイ→オ→ア→ウ→エ。
イ(導入):テレワーク普及という現状提示。
オ(承接):「それは」と受けて、メリット(通勤削減など)を説明。
ア(転換):「しかし」を用いてデメリット(表情が読み取りにくい)へ移行。
ウ(結果):そのデメリットが招く事態(連絡ミスや誤解)を説明。
エ(添加):「また」を用いて、影響範囲を「メンタルヘルス」まで拡大する。
よって、2番目はオ、4番目はウとなるため、正解はD。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
次のア〜オの文節を意味が通るように並べ替えたとき、[3]に来るものはどれか。
プロジェクトの遂行過程では、[1][2][3][4][5]欠かせない。
ア メンバー間の信頼関係を
イ プロジェクトを成功させるという
ウ 協力し合う姿勢が
エ 共通の目標に向かって
オ 築くとともに
選択肢
正解:B
正しい語順は以下の通りである。
「プロジェクトの遂行過程では、(ア)メンバー間の信頼関係を(オ)築くとともに、(イ)プロジェクトを成功させるという(エ)共通の目標に向かって(ウ)協力し合う姿勢が欠かせない。」
【解説】
1.文末から考える:述語「欠かせない」に対応する主語を探すと、「〜姿勢が(ウ)」となり、これが最後に来る。
2.中継点を見つける:「〜とともに(オ)」は前後をつなぐ役割をします。「(オ)築く」の目的語として「(ア)信頼関係を」が前に来るため、ア→オの並びが確定する。
3.修飾関係を整理する:残るイとエを並べると、「(イ)プロジェクトを成功させるという」が「(エ)目標」を修飾し、その「目標に向かって(ウ)協力する」という自然な流れができる。
全体をつなぐと、ア→オ→イ→エ→ウとなる。
したがって、3番目に来るのはイ。
この問題は「述語」から逆算する解き方を使います。
今回のように述語が「欠かせない」であれば、対応する主語の語尾は「〜は」または「〜が」となります。この法則から主語は「協力しあう姿勢が」と導き出せるのです。
次に、「~とともに」という表現に着目してみましょう。この前後には関連する文節が入ることがわかりますね。そして、「築く」の目的語は「信頼関係」であるため、ア→オという流れが確定します。
さらに、残りの選択肢であるエとウの流れも自然なため、エ→ウが確定するのです。
このように考えることで答えを導き出すことができます。
問題9(難易度:★★★☆☆)
問題
次のア〜オの文を、論理的な順序になるように並べ替えたとき、最も適切なものをA〜Eの中から1つ選びなさい。
ア しかし、SNSの普及により、誰もが情報を発信できる時代が到来したことで状況は一変した。
イ かつてはテレビCMなどのマス広告が、消費者の購買意欲を喚起する主役であった。
ウ このような環境下では、企業による一方的な宣伝よりも、実際の利用者の声が信頼される傾向にある。
エ 現代において、消費行動の鍵を握るのは「共感」であると言われている。
オ したがって企業は、自社の魅力を顧客自身に語ってもらうような仕掛け作りが不可欠となる。
選択肢
正解:C
文章の論理構成は以下の通り。
エ(主題):現代の消費行動のキーワード「共感」を提示。
イ(過去):比較対象として、かつての状況(マス広告中心)を説明。
ア(転換):「しかし」を用いて、SNS普及による情報の民主化と状況の変化を提示。
ウ(理由):「このような環境下(SNS時代)」での消費者心理(口コミ重視)を説明。
オ(結論):「したがって」とつなげ、企業が取るべき具体的な戦略で結ぶ。
本問は「主題提示→過去との対比→理由→結論」の流れであるCが最も論理的。AやBは冒頭の「しかし」や指示語のつながりが不自然になる。
問題10(難易度:★★★☆☆)
問題
ア~オを意味が通るように並べ替えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
ア.クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数から資金を調達する仕組みである
イ.なぜなら、実績のない個人や中小企業でも、アイデアへの共感を基にプロジェクトを実現できるようになったからだ
ウ.この仕組みは、金融機関からの融資という従来のルートとは異なる、新しい資金調達の手段として注目されている
エ.一方で、調達した資金が計画通りに使われないなどのトラブルも報告されており、透明性の確保が課題だ
オ.また、起案者の熱意と支援者の共感がダイレクトにつながる点にも、この仕組みの革新性があるといえる
選択肢
正解:B
正しい順序はア→ウ→イ→オ→エ。
文章構成は「定義→位置づけ→効果→本質的価値→課題」と展開する。
ア(定義):クラウドファンディングの概要。
ウ(位置づけ):アを受け、それが「従来の融資とは異なる手段」であると社会的なポジションを補足。
イ(効果):その手段によって「実績のない個人でも実現可能になった」という具体的な利点を説明。
オ(本質):さらに「熱意と共感」という仕組みの革新性に言及。
エ(課題):最後に「一方で」と課題を挙げ、多角的な視点を示して結ぶ。
アの直後に「なぜなら(イ)」をつなげたくなるが、ウの「この仕組みは~として注目されている」という一文が、定義(ア)に対する直接的な補足として最も自然なつながりを作る。
よって、アの直後に来るのはウ。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
次のアからオを意味が通るように並べ替えたとき、2番目と4番目にくる文の組み合わせとして最も適切なものを、A〜Fの中から1つ選びなさい。
ア たとえば、所有することよりも、旅行やイベントなどの体験に価値を見出す「コト消費」が定着してきた。
イ かつては、高級車やブランド品を持つことが豊かさの象徴であり、人々の憧れであった。
ウ さらに最近では、その消費が社会貢献につながるかを重視する「イミ消費」という傾向も現れている。
エ しかし、経済の成熟とともに人々の価値観は多様化し、モノへの執着は薄れつつある。
オ これは、環境保護や途上国支援など、倫理的な正しさを購買基準にする新しい動きである。
選択肢
正解:B
【解説】
正しい順序はイ→エ→ア→ウ→オ。
文章は消費行動の歴史的な変遷を論理的に説明している。
イ(過去):「かつては」から始まり、モノを所有する豊かさを提示(導入)。
エ(転換):「しかし」を用いて、経済成熟による価値観の変化を述べる。
ア(具体例):エの変化を受け、「たとえば」と体験重視の「コト消費」を挙げる。
ウ(展開):「さらに最近では」とつなげ、新たな段階である「イミ消費」を提示。
オ(説明):「これは」という指示語を用いて、直前の「イミ消費」の内容を定義する。
よって、2番目はエ、4番目はウとなるため、正解はB。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
次のアからオを意味が通るように並べ替えたとき、2番目と4番目にくる文の組み合わせとして最も適切なものを、A〜Fの中から1つ選びなさい。
ア その背景には、世界的な脱炭素社会への移行という大きな潮流がある。
イ 電気自動車(EV)へのシフトは、自動車産業における100年に一度の変革と言われている。
ウ しかし、単にガソリン車をEVに置き換えれば、すべての問題が解決するわけではない。
エ なぜなら、電池の製造工程や、充電する電気の発電方法によっては、逆にCO2排出量が増える恐れがあるからだ。
オ 実際、多くの国々が将来的なガソリン車の販売禁止を打ち出し、メーカーも開発を急いでいる。
選択肢
正解:B
【解説】
正しい順序はイ → ア → オ → ウ → エ。
文章全体は、EVシフトの現状からその課題へと論理的に展開されている。
イ(導入):「EVシフト」というテーマを提示し、変革の大きさを述べる。
ア(背景):「その背景には」とつなげ、イの原因(脱炭素潮流)を説明。
オ(実例):アを受け、各国やメーカーの「実際」の具体的な動きを補足。
ウ(転換):「しかし」を用いて、ここまでの肯定的な流れから「課題」へと視点を切り替える。
エ(根拠):「なぜなら~からだ」の形で、ウで提起した課題の具体的な理由(製造・発電時の排出)を説明。
よって、2番目はア>、4番目はウとなり、正解はB。
問題13(難易度:★★★★☆)
問題
次のア〜オの文節を意味が通るように並べ替えたとき、[3]に来るものはどれか。
地球温暖化の進行を食い止めるには、[1][2][3][4][5]急務である。
ア 利害の対立を乗り越えながら
イ 実効性のある対策を
ウ 講じていくことが
エ まず国際的な枠組みの下で
オ 各国が協調し
選択肢
正解:E
正しい語順は以下の通りである。
「地球温暖化の進行を食い止めるには、(エ)国際的な枠組みの下で、(ア)利害の対立を乗り越え、(オ)各国が協調し、(イ)実効性のある対策を(ウ)講じていくことが急務である。」
【解説】
1. 骨組みの確定: 述語「急務である」につながる主語は「〜ことが(ウ)」。また、「講じる」という動作の目的語は「対策を(イ)」のため、文末はイ→ウで確定する。
2. 文頭の特定:文節に「まず」とあるため、「(エ)まず国際的な枠組みの下で」が文章の起点となる。
3. 論理的な接続: 残るアとオを並べると、困難な状況である「(ア)対立を乗り越え」、そのうえで主体である「(オ)各国が協調し」て対策をおこなう、という流れが最も自然。
全体をつなぐと、エ → ア → オ → イ → ウとなる。
したがって、3番目に来るのはオ。
「まず」は文頭語であるため、エが最初にきます。
次に問題文の文末に注目すると、述語が「急務である」となっているため、対応する主語はウ「講じていくことが」であると判断できるでしょう。
さらに、イの「~対策」に続くのはウの「講じていく~」という動作となるためイ→ウが確定します。
問題14(難易度:★★★★☆)
問題
次のア〜オの文を、論理的な順序になるように並べ替えたとき、最も適切なものをA〜Eの中から1つ選びなさい。
ア その結果、創造的な職業さえもAIに代替されるのではないかという懸念が生まれた。
イ 近年、AIの技術革新は目覚ましいスピードで進んでいる。
ウ 最終的な判断や責任を担うのは、やはり人間の役割だと言えるだろう。
エ その一方で、AIには倫理観や人の感情を深く汲み取る力が欠けているという指摘もある。
オ 文章作成や画像生成など、かつては人間固有と思われた領域までAIが可能にしたからだ。
選択肢
正解:B
文章の論理構成を整理すると以下のようになる。
イ(導入):「近年、AIの技術革新が目覚ましい」と現状を提示。
オ(展開):なぜ目覚ましいのか、具体的な能力(文章・画像生成)を提示。「~からだ」という理由の結びがイと対応する。
ア(影響):「その結果」という接続詞を使い、オで述べた高度な能力がもたらした社会的懸念(代替される可能性)を述べる。
エ(転換):「その一方で」と視点を切り替え、AIの限界点(倫理観や感情の欠如)を指摘する。
ウ(結論):これらを踏まえ、「最終的な判断は人間の役割」と結論づける。
よって、論理的な順序はイ→オ→ア→エ→ウとなり、正解はB。
問題15(難易度:★★★★☆)
問題
ア~オを意味が通るように並べ替えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
ア.現代のビジネスパーソンには、情報を鵜呑みにせず前提を疑う「クリティカルシンキング」が必要不可欠だ。
イ.これは決して、相手の意見を否定したり、粗探しをしたりすることを意味するものではない。
ウ.変化の激しい現代においては、過去の成功体験や常識が通用しない場面が増えているからである。
エ.むしろ、客観的な視点から物事を分析し、より建設的な解決策を導き出すための思考法と言える。
オ.このスキルを磨くことで、表面的な事象に惑わされず、本質的な課題を発見することが可能になる。
選択肢
正解:B
正しい順序はア→ウ→イ→エ→オになる。
【論理構成の解説】
文章は「主張→理由→誤解の払拭→本質の定義→期待される効果」という流れで構成されている。
1.ア(主張):クリティカルシンキングが必要であるという主題を提示する。
2.ウ(理由):なぜ必要なのかを「~からである」という理由(過去の常識が通用しない)で説明する。アとウは因果関係で直結する。
3.イ(誤解払拭):「これは~ではない」と、言葉のイメージから抱かれやすい誤解を否定する。
4.エ(定義):イと対になる「むしろ~と言える」を使い、思考法の本来の目的(建設的な解決)を明確にする。
5.オ(効果):最後に、そのスキルを磨くことで得られる具体的なメリットを述べて結ぶ。
「必要だ(ア)」の直後にその根拠となる「理由(ウ)」を置くのが論理的な定石。
したがって、アの直後に来るのはウ。
問題16(難易度:★★★★☆)
問題
次のアからオを意味が通るように並べ替えたとき、2番目と4番目にくる文の組み合わせとして最も適切なものを、A〜Fの中から1つ選びなさい。
ア これは、自分にとって都合の良い情報ばかりを集め、反証となる情報を無視してしまう心理的傾向だ。
イ ビジネスの意思決定においても、こうした「認知バイアス」の存在を無視することはできない。
ウ それによって、客観的な判断ができなくなり、重大な経営判断ミスを招くリスクが高まるのである。
エ たとえば、「確証バイアス」と呼ばれる現象は、誰にでも起こりうる代表的なものの1つである。
オ 人間は、自分たちが思っている以上に、無意識の思い込みや偏見に支配されやすい生き物である。
選択肢
正解:B
正しい順序はオ→イ→エ→ア→ウ。
【論理構成の解説】
オ(総論):人間の基本的な性質(思い込みやすい)を述べる導入文。
イ(適用):「こうした」という指示語を使い、オで述べた性質をビジネスにおける「認知バイアス」として定義・適用する。
エ(具体例):「たとえば」を使い、具体的な現象として「確証バイアス」を提示。
ア(定義):指示語「これは」を用いて、直前の文で出した「確証バイアス」の具体的なメカニズムを説明。
ウ(帰結):「それ(バイアス)によって」起こる最終的な結果(判断ミス)を述べて結ぶ。
よって、2番目は>イ、4番目はアとなるため、正解はB。
問題17(難易度:★★★★★)
問題
次のア〜オの文節を意味が通るように並べ替えたとき、[3]に来るものはどれか。
複雑化する現代社会の課題解決には、[1][2][3][4][5]求められている。
ア 事象の表面的な変化に
イ 究明する姿勢が
ウ 多角的な視点から
エ 惑わされることなく
オ 本質的な原因を
選択肢
正解:C
正しい語順は以下の通りである。
「複雑化する現代社会の課題解決には、(ア)事象の表面的な変化に(エ)惑わされることなく、(ウ)多角的な視点から(オ)本質的な原因を(イ)究明する姿勢が求められている。」
【解説】
1.文末を特定する:述語「求められている」の主語は「姿勢が(イ)」であるため、イが最後に来る。
2.目的語をつなぐ:「究明する」の目的語は「原因を(オ)」であり、オ→イのつながりが確定する。
3.対比と修飾の整理:「(エ)惑わされることなく」の対象は「変化に(ア)」であるため、ア→エとなる。
4.論理構成を整える:「(ウ)多角的な視点から」は、動詞「究明する」にかかる修飾語。「表面に惑わされず、多角的な視点で本質を探る」という流れが最も論理的。
全体をつなぐと、ア→エ→ウ→オ→イとなる。
したがって、3番目に来るのはウ(多角的な視点から)。
述語が「求められている」であることに注目しましょう。すると、対応する主語はイの「究明する姿勢が」であるというのがわかります。
次に言葉のつながりを確認していきましょう。「究明する」の目的語は「原因」であるため、オ→イが確定します。
同じように「惑わされる」の目的語は「変化」となるため、ア→エも確定するのです。
さらに、ウ「多角的な視点から」→イ「究明する」という流れが自然なため、ウ→イの流れも決まります。
上記を並べると、ア→エ→ウ→オ→イという回答が導き出せるのです。
問題18(難易度:★★★★★)
問題
次のア〜オの文を、論理的な順序になるように並べ替えたとき、最も適切なものをA〜Eの中から1つ選びなさい。
ア しかし、既存の理論では説明できない「異常」が蓄積すると、科学は危機に陥る。
イ 科学の発展は、決して知識が一直線に積み上がっていくプロセスではない。
ウ こうして新しい枠組みへの転換、すなわちパラダイムシフトが起こるのだ。
エ 通常、科学者たちは支配的な理論枠組みの中で、知識を精緻化する作業に従事している。
オ その危機を打破するために、根本的な前提を覆すような革新的な理論が提唱されることになる。
選択肢
正解:B
文章の論理構成を整理すると以下のようになる。
イ(主題):「科学の発展は非線形である」という主要なテーゼを提示する。
エ(通常の状態):「通常」という言葉を使い、平時の科学活動(パラダイム内での知識の積み上げ)を説明する。
ア(転換/危機):「しかし」という逆接を使い、エの状態から「異常」が発生し、危機に陥るプロセスを述べる。
オ(解決策):「その危機」という指示語でアを受け、危機を打破するための革新的な理論の登場を説明する。
ウ(結果/結論):「こうして」という結びの言葉で、一連の流れがパラダイムシフトへ至ることを示す。
よって、論理的な順序はイ→エ→ア→オ→ウとなり、正解はB。
問題19(難易度:★★★★★)
問題
ア~オを意味が通るように並べ替えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
ア.現代社会において、「効率性」はあらゆる組織や個人の行動を律する至上の価値となっている。
イ.だが、効率性を追求するあまり、創造的な試行錯誤や人間的なゆとりが切り捨てられてはいないだろうか。
ウ.一見無駄に見える時間の中にこそ、新たなイノベーションの種や、心の豊かさが潜んでいることが多い。
エ.もちろん、限られた資源を有効に活用するために、無駄を省く努力が重要であることは論をまたない。
オ.重要なのは、効率性を絶対視するのではなく、それと対極にある価値とのバランスを保つ知恵である。
選択肢
正解:C
正しい順序はア→エ→イ→ウ→オになる。
文章構成は「通念→譲歩→逆接(問題提起)→展開→結論」という高度な論説型である。
ア(通念):効率性が重視されている現代の現状提示。
エ(譲歩):アを認め、「もちろん~重要である」と一度肯定する。これにより論理に深みが出る。
イ(逆接):譲歩の後に「だが」と切り返し、行き過ぎた効率化への疑問を呈す。
ウ(展開):イの疑問に対し、無駄の効用(イノベーションの種)を具体的に説く。
オ(結論):最終的に、効率性とそれ以外の価値の「バランス」が必要だとまとめる。
アの直後に逆接の「だが(イ)」を持ってきたくなるが、「もちろん(エ)」による譲歩を挟むことで、反対意見を想定したより説得力のある論理展開となっている点を見抜くのがポイント。
よって、アの直後に来るのはエ。
問題20(難易度:★★★★★)
問題
次のアからオを意味が通るように並べ替えたとき、2番目と4番目にくる文の組み合わせとして最も適切なものを、A〜Fの中から1つ選びなさい。
ア その反動として、都市部では交通渋滞やエネルギー消費の増大など、様々な歪みが生じている。
イ こうした課題を解決するために提唱されたのが、ICT技術を活用して都市機能を最適化する「スマートシティ」の構想だ。
ウ 現代社会において、人口の都市集中は世界共通の課題となっている。
エ だが、技術の導入そのものを目的化してしまっては、真に住みやすい都市は実現できないだろう。
オ 重要なのは、そこに暮らす人々の幸福度を中心に据え、持続可能な社会システムを構築することである。
選択肢
正解:A
正しい順序はウ→ア→イ→エ→オ。
【論理構成の解説】
ウ(導入):「人口の都市集中」という世界共通の大きな課題を提示する。
ア(影響):「その(集中の)反動」という指示語を使い、具体的な弊害(交通渋滞や歪み)を挙げる。
イ(解決策):「こうした課題」で直前のアの内容を受け、解決策としての「スマートシティ」を提示する。
エ(転換・注意):逆接の「だが」を用い、解決策である「技術導入」が目的化することへの懸念を示す。
オ(主張・結論):エの懸念を受け、真に重要な価値(幸福度や持続可能性)を述べて文章を結ぶ。
よって、2番目はア、4番目はエとなるため、正解はA。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!
桜井 鉄郎
プロフィールを見る接続詞や指示語に注目することで関係性が導き出せる
おすすめの練習方法としては、問題集やSPI対策アプリを活用し、実際の問題形式に慣れることです。
特に意識したいのは、接続詞(「しかし」「そのため」「つまり」など)や指示語(「この」「それ」「前述のように」など)に注目し、それらがどの文と関係しているかを考えながら解くと、自然と正しい順序が見えてきます。
また、主語と述語の対応や、時系列の流れにも注意を払ってください。文章の冒頭には一般的な内容や話の導入が来ることが多く、結論やまとめは最後に配置される傾向があります。
対策にかける時間は、1日15〜20分程度を目安に、1〜2週間継続して取り組むと効果的です。
苦手意識が強い人は、2〜3文の短い問題から始めて、文のつながりを見抜く練習を積みましょう。文章の流れを「導入→展開→結論」と分けて考えるクセをつけると、自然と並び替えの感覚が身に付いてきます。
なんとなくで解答を選ぶのはやめよう
最後に、間違う人が多いポイント・注意点として、「なんとなくの語感」や「自分の感覚」で並べてしまうことが挙げられます。
また、指示語の指す内容を曖昧にとらえてしまうのもよくあるミスです。「それ」や「このように」が何を指しているのかを明確にしないと、正しい順序を導き出すのは難しくなります。
常に「この文の前にはどんな内容が来るべきか?」と問いかけながら、丁寧に読み解く姿勢が大切です。