
SPIの「推論」は非言語分野で出題される論理的思考力を問う問題です。SPIの中で最も出題頻度が高い単元と言われており対策必須の分野と言えます。
この記事では、Webテスト対策の支援実績を持つ高尾さんとともにSPIの「推論」の解き方について解説していきます。論理的思考力を養う方法についても解説しているので、「推論」を得意分野にしたい人はぜひ最後まで読んでみてください。
記事の後半には「推論」の練習問題を30問用意しています。出題頻度が高いからこそ、完璧にすればほかの学生に大きく差をつけることができるので、練習問題を用いて徹底的に対策していきましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
SPI「推論」の概要
- 問題パターン:正誤、対戦、割合、整数、平均、位置関係、順序、内訳、人口密度、当てはまるものをすべて選ぶ、どちらの条件で答えが決まるか考える、条件を使って数値を算出する、濃度計算
- 1問あたりの時間:1分程度
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(非常に高)ペーパーテスト(非常に高)Webテスティング(非常に高)
- 推論を解くときのコツをわかりやすく教えてください!
図や表を用いた「情報の可視化」で攻略しよう
推論で問われているのは高度な数学的センスではなく、「与えられた情報を整理し矛盾なく並べる処理能力」です。過度に恐れる必要はありません。まずは「手を動かすこと」から始めて、慣れていきましょう。
大切なのは、「頭の中だけで考えないこと」。必ず図や表を描いて、情報を可視化する癖をつけてください。
また、極端語(必ず/一切/常に)や比較語(〜より/おもに)が出てきた際は根拠となる文章があるか確認し、根拠がないものについては推測せず即スキップするようにすると時短になります。
SPI「推論」の練習問題30問|高尾さんの解説付き!
ここからは、SPI「推論」の練習問題を高尾さんの解説を交えつつ30問紹介します。
出題パターンが非常に多岐にわたるのが推論の特徴です。事前にどのような問題が出題されるのかを把握しておくだけでも大きなアドバンテージになるので、ぜひ一度で良いので最後まで解いてみてください。
また、「推論」の問題にまだ慣れていない人は、取り組む前に「問題を解く前に確認! 推論の解答のコツ」を一読しておくと良いですよ。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
容積120Lの貯水槽に、現在は45Lの水が入っている。この貯水槽に対して、管理者のA、B、C、Dの四人がそれぞれ以下の作業をおこなった。なお、作業をおこなった順番はわかっていない。
・Aは40Lの水を加えた
・Bは25Lの水を加えた
・Cは15Lの水を使った
・Dは20Lの水を使った
全員の作業が終わった時点で、貯水槽には何Lの水が残っているか? ただし、途中の過程において水が貯水槽から溢れ出ることはなかったものとする。
選択肢
正解:C
問題文に「溢れ出ることがなかった」とあるため、どのような順番で作業をおこなっても、加えた水が無駄になることはない。したがって、作業の順番にかかわらず、単純な総量の増減のみを計算すれば良い。
まず加えられた水の合計は40+25=65(L)であり、使われた水の合計は15+20=35(L)である。もとの45Lにこれらの増減を合わせると、45+65-35=75となる。
よって、残っている水は75Lである。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
最大で600Lの燃料を貯蔵できるタンクに、現在は280Lの軽油が入っている。工場の従業員P、Q、R、Sの四人が、業務のために以下の作業をおこなった。作業の順番は不明である。
・Pは150Lの軽油を補充した
・Qは120Lの軽油を補充した
・Rは80Lの軽油を搬出した
・Sは110Lの軽油を搬出した
すべての作業が完了したとき、タンクに残っている軽油は何Lか? ただし、どの段階においても軽油がタンクから溢れ出したり、不足したりすることはなかったものとする。
選択肢
正解:C
「溢れ出たり不足したりしなかった」という条件から、作業の順番によって最終的な量が変わることはないと推論できる。したがって、単純な足し引きで計算が可能である。
補充された合計量は150+120=270(L) であり、搬出された合計量は80+110=190(L) である。初期量の280Lに、補充された分を足して搬出された分を引くと、280+270-190=360となる。
ゆえに、最終的に残っている軽油は360Lである。
この問題は、作業の「順番」を気にする必要がない点がカギです。
「溢れたり不足したりしない」という条件があるため、途中の増減を無視し、最終的なプラスマイナスの総量だけで計算できます。
いちいち「280+150=430……」と計算するのではなく、「入った総量」と「出た総量」をまとめて計算することで、計算ミスを減らしスピードアップを図りましょう。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の各問いについて、示された条件から論理的に導き出される答えとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
ある化学工場の原料タンク(最大容量3,000L)に、1,250Lの液体原料が入っている。4人のオペレーターが以下の操作をそれぞれ一度ずつおこなったが、その順番は特定されていない。
・オペレーターAは850Lを注入した
・オペレーターBは640Lを注入した
・オペレーターCは420Lを抽出した
・オペレーターDは370Lを抽出した
すべての操作が終了したとき、タンク内の液体原料は何Lになっているか? ただし、操作の過程で原料が溢れ出ることはなく、また抽出の際に原料が足りなくなることもなかったものとする。
選択肢
正解:C
原料が溢れ出ず、かつ抽出時に不足もしていないため、操作の順序は最終的な残量に影響を与えない。そのため、全体の増減を合算して計算すれば良い。
注入された総量は850+640=1,490(L)であり、抽出された総量は420+370=790(L)である。
もとの1,250Lに注入分を加え、そこから抽出分を引くと、1,250+1,490-790=1,950となる。
したがって、残っている原料は1,950Lである。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の各問いにおいて、示された条件から論理的に導き出される推論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
W、X、Y、Zの4人がおこなったゲームのスコアについて、以下のことがわかっている。なお、スコアの最高値は100である。
Ⅰ 4人の平均スコアは50であった。
Ⅱ WとXの平均スコアは40であった。
Ⅲ XとYの平均スコアは55であった。
このとき、必ず正しいといえる推論の組み合わせはどれか。
ア ZはXよりもスコアが高い。
イ YはWよりもスコアが高い。
ウ Zが4人の中で最高スコアである。
選択肢
正解:D
条件を数式に整理する。4人の合計は50×4=200である。WとXの合計は40×2=80、XとYの合計は55×2=110となる。すべてをXを用いて表すと、以下の通りになる。
W=80-X
Y=110-X
Z=200-(W+X+Y)=200-(80+110-X)=10+X
アの検証:Z=10+Xより、Zは常にXより10高い。したがって正しい。
イの検証:Y=110-XとW=80-Xを比較すると、Yは常にWより30高いため正しい。
ウの検証:Xが10の場合、Zは20、Yは100となり、Yが最高スコアである。Xが60の場合、Zは70、Yは50となり、Zが最高スコアとなる。状況によって最高スコアは変わるため、必ずしも正しいとはいえない。
以上より、アとイが正しいので正解はDである。
問題5(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対する答えとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
A、B、Cの3人の平均年齢は16歳で、A、B、Cの順に年長である。3人の年齢について以下のことがわかっている。
ア AとCの年齢差はBの年齢に等しい イ BとCの年齢差は 4歳である
このときCは何歳か。
選択肢
正解:C
まず、3人の年齢の合計を求める。平均が16歳なので、16×3=48歳となる。
次にCの年齢をx歳として、ほかの二人の年齢を式にする。条件イより、BはCより4歳年上なのでB=x+4と表せる。条件アより、AとCの差はBの年齢に等しいため、A-x=Bとなる。ここにBの式を代入すると、A-x=x+4となり、A=2x+4とわかる。
3人の合計の式に当てはめると、(2x+4)+(x+4)+x=48となる。これを整理すると4x+8=48、4x=40となり、x=10が導かれる。したがって、Cの年齢は10歳である。
問題6(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対する答えとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
L、M、Nの3人の平均年齢は26歳で、L、M、Nの順に年長である。3人の年齢について以下のことがわかっている。
ア LとMの年齢差は、MとNの年齢差の2倍である イ MとNの年齢差は6歳である
このときNは何歳か。
選択肢
正解:D
3人の年齢の合計は、26×3=78歳である。
Nの年齢をx歳とおき、条件を整理する。条件イより、MはNより6歳年上なのでM=x+6となる。条件アより、LとMの差は「MとNの差(6歳)」の2倍であるため、12歳だとわかる。
したがって、LはMより12歳年上なので、L=(x+6)+12=x+18と表せる。3人の合計を式にすると、(x+18)+(x+6)+x=78となる。これを計算すると3x+24=78、3x=54となり、x=18が導かれる。
ゆえに、Nの年齢は18歳である。
3人の変数をどう置くかがポイントですが、一番年下のNをN=xとしましょう。ここでは「差の2倍」という条件をそのまま数式に翻訳します。
するとM=x+6、差の2倍→L−M=12で L=x+18となります。平均が26なので合計は78であることを利用し、xの値を求めましょう。
このように、差の2倍などの係数は途中で展開せずに、最後の代入まで計算せずに置いておくのが安全です。です。変数にするのは求めたいもの、もしくは関係性の中心になっているものにするのがおすすめです。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
次の推論のうち、論理的に正しいものを1つ選びなさい。
A、B、Cの三人が、ある箱の中身について次のように発言した。
A この箱にはリンゴが入っている。
B この箱には少なくともリンゴかミカンのどちらかが入っている。
C この箱にはミカンが入っている。
全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。正しいものを1つ選びなさい。
選択肢
正解:D
各発言の条件を整理する。
Aはリンゴ、Cはミカン、Bはリンゴまたはミカンの少なくとも一方があれば成立する。
選択肢Dについて考えると、Aが本当(リンゴがある)ならば、Bの条件(リンゴまたはミカンがある)も自動的に満たされることになる。
したがって、Aが本当ならBも必ず本当となるため、この推論は正しいとわかる。
ほかの選択肢は、一方が成立しても他方が成立しないケース(片方のみ入っている場合など)があるため、必ず正しいとはいえない。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
次の推論のうち、論理的に正しいものを1つ選びなさい。
あるレストランのメニューについて、3人のスタッフが次のように述べた。
スタッフ1 この料理にはエビが使われている。
スタッフ2 この料理には、エビまたはカニの少なくとも一方が含まれている。
スタッフ3 この料理にはカニが使われている。
発言が真実であるとは限らないとき、論理的に導き出せる推論として正しいものはどれか。
選択肢
正解:B
各スタッフの発言の包含関係を分析する。
スタッフ2の条件(エビまたはカニ)は、スタッフ1(エビ)またはスタッフ3(カニ)のいずれかが本当であれば必ず成立する。
選択肢Bについて、スタッフ3が本当(カニがある)と言っているならば、スタッフ2の条件である「少なくとも一方が含まれている」を満たすことになる。
ゆえに、3が本当なら2も必ず本当であり、この推論は正しいとわかる。
Dについては、1と3がどちらもウソ(エビもカニもない)ならば、2も必ずウソになるため誤りである。
問題9(難易度:★★★☆☆)
問題
次の推論のうち、論理的に正しいものを1つ選びなさい。
あるセミナーの参加者について、講師たちが次のように説明した。
講師X 参加者は20代である。
講師Y 参加者は20代、もしくは30代である。
講師Z 参加者は30代である。
実際には一人ひとりの年齢層が異なる可能性がある。以下の推論のうち、論理的に正しいものを1つ選びなさい。
選択肢
正解:D
包含関係を整理すると、講師Yの発言は講師Xと講師Zの発言をカバーしている。
選択肢Dを検討すると、Xが本当(20代)であればYの条件を満たし、Zが本当(30代)であってもYの条件を満たす。
したがって、XかZのどちらか一方でも本当であれば、Yも必ず本当となるため、この推論は常に正しいとわかる。
Eについては、Yがウソ(20代でも30代でもない)ならば、X(20代)が本当になることはありえないため、誤りである。
問題10(難易度:★★★☆☆)
問題
A、B、C、Dの4チーム(または4人)が総当たり戦をおこなった。引き分けはなく、勝敗についてわかっている条件をもとに、後の推論のうち必ず正しいといえるものを1つ選びなさい。
A、B、C、Dの4人で将棋の総当たり戦をおこなった。勝敗について以下のことがわかっている。
Ⅰ BはCにだけ勝った。
Ⅱ DはAに負けた。
このとき、次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいといえるものはどれか。
ア AはBに勝った
イ Dが2勝1敗なら、DはCに勝った
ウ AはCに負けた
選択肢
正解:D
条件Ⅰより、BはCに勝ち、AとDには負けたことがわかる。したがって、AはBに勝っているため推論アは正しい。
次に、条件Ⅱと条件Ⅰの結果を合わせると、DはAに負け、Bに勝っている。Dが2勝1敗になるためには、残るC戦で勝つ必要がある。したがって推論イも正しい。
推論ウについては、AはBとDに勝っているが、Cとの勝敗は不明なため、必ずしも負けたとは限らない。
したがって、正解はD。
問題11(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いにおいて示された情報と推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
P校とQ校という2つの学校が統合してR校が誕生する。P校の全生徒のうち女子が占める割合は40%、Q校は60%である。P校の生徒数がQ校の生徒数の4分の3であるとき、次の推論の正誤を判定しなさい。
・R校の全生徒のうち女子が占める割合は50%未満である。
選択肢
正解:B
計算を簡単にするため、Q校の生徒数を400人と仮定する。
P校の生徒数はその4分の3なので300人となり、R校の生徒合計は700人である。それぞれの女子の人数を求めると、P校は300×0.4=120人、Q校は400×0.6=240人。女子の合計は、120+240=360人となる。
R校全体に占める女子の割合を計算すると、360÷700=0.514……となり、およそ51.4%である。推論では「50%未満である」としているが、実際は50%を超えている。したがって、この推論は正しくない。
D、Eの推論について検討する。
それぞれP校、Q校の人数が○○人以上/以下のときについて述べているが、P校とQ校の生徒数の比が3:4である限り、最終的な結果は変わらない。
よって、いずれも誤りである。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いにおいて示された情報と推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
店舗Xと店舗Yの売上高に占めるキャッシュレス決済の割合を調査した。店舗Xの割合は60%、店舗Yの割合は40%である。店舗Xの売上高が店舗Yの売上高の2分の1であるとき、2つの店舗を合算した全体の数値について、次の推論の正誤を判定しなさい。
・合算した売上高のうちキャッシュレス決済が占める割合は48%以下になる。
選択肢
正解:A
店舗Yの売上高を200円と仮定すると、店舗Xの売上高はその2分の1なので100円となる。全体の売上高は300円である。
キャッシュレス決済の額を計算すると、店舗Xは100×0.6=60円、店舗Yは200×0.4=80円。決済額の合計は140円である。
全体に占める割合は、140÷300=0.466……となり、およそ46.7%である。推論では「48%以下になる」としており、実際の結果である約46.7%はこの条件を満たしている。したがって、この推論は正しい。
Dの推論は条件を限定した場合のみ正しいと述べているが、問題文の情報(店舗Xの売上高<店舗Yの売上高)でも正しいことが証明されているため誤り。
同じくEの推論も、問題文の情報だけで判定可能であるため誤りである。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いにおいて、示された条件から論理的に導き出される推論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
A、B、C、Dの4人が受けた試験の結果について、以下のことがわかっている。なお、試験は100点満点である。
Ⅰ 4人の平均点は65点であった。
Ⅱ AとBの平均点は55点であった。
Ⅲ BとCの平均点は70点であった。
このとき、必ず正しいといえる推論の組み合わせはどれか。
ア DはBよりも点数が高い。
イ CはAよりも点数が高い。
ウ Cが4人の中で最高点である。
選択肢
正解:D
与えられた条件から各人の得点の関係式を整理する。
条件Iより4人の合計は65×4=260点である。条件IIよりAとBの合計は55×2=110点であり、条件IIIよりBとCの合計は70×2=140点である。これらをもとに各人をBを用いて表すと、以下のようになる。
A=110-B
C=140-B
D=260-(A+B+C)=260-(110+140-B)=10+B
アの検証:D=10+Bより、Dは常にBより10点高いため正しい。
イの検証:C=140-BとA=110-Bを比べると、常にCのほうが30点高いため正しい。
ウの検証:Bが5点の場合、Cは135点となり満点を超えるため不適だが、Bが50点の場合、Cは90点、Dは60点となりCが最高点である。しかし、Bが80点の場合、Cは60点、Dは90点となりDが最高点となるため、必ずしも正しいとはいえない。
したがって、正解はDである。
平均点の問題は、平均×人数=「合計点」に直して考えるのが鉄則です。また、変数が4人(A、B、C、D)もいる場合は、全員を「誰か一人(この場合はB)」を使って表すことで比較が容易になります。
式を立てる際は、誰を基準にすると式がシンプルになるかを見極めましょう。今回は共通して登場するBを基準にするのが最短ルートです。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
各自の座り方について、推論して後の問いに答えなさい。
A、B、C、Dの4人が、円形に並んだ5つの席のいずれかに座っている。各自の座り方について、次のことがわかっている。
Ⅰ AとBは隣り合っていた。
II Cの隣には必ず誰かが座っていた。
Ⅲ 数字の5番の席は空席だった。
このとき、Dが座った可能性のある席の番号はいくつか。
選択肢
正解:C
条件から空席と着席している位置を特定し、座り方のパターンを検証する。
まず条件Ⅲより、5番が空席であるため、A、B、C、Dの4人は1番、2番、3番、4番の席に座っている。円形の配置において、空席の5番と隣り合うのは1番と4番である。
条件Ⅱ「Cの隣には必ず誰かが座っていた」=「Cは空席の隣ではない」より、Cは1番でも4番でもないため、Cの席は2番または3番に絞られる。
ケース①:Cが2番に座る場合
残る席は1番、3番、4番である。このなかで隣り合っているのは3番と4番のみであるため、条件ⅠよりAとBは「3番と4番」に座る。したがって、残った1番にDが座る。
ケース②:Cが3番に座る場合
残る席は1番、2番、4番である。このなかで隣り合っているのは1番と2番のみであるため、AとBは「1番と2番」に座る。したがって、残った4番にDが座る。
以上より、Dが座った可能性がある席は1番または4番である。
円順列の問題は、まず条件の強い「場所が確定しているもの」や「空席」を固定して図を描くことから始めます。今回のように空席のある問題では「空席の隣に誰が座れるか」で素早く判断していきましょう。
この問題では「5番が空席」と決まっているので、そこを基準に左右(1番と4番)の関係を考えます。「Cの隣には誰かいる=Cは空席の隣ではない」という情報の読み替えがポイントです。
頭の中だけで考えず、簡単な円の図をメモ用紙に書くとミスを防げます。
問題15(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いにおいて示された情報と推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
A、B、C、Dの4支店で、毎年の売上ランキングが発表された。順位に関して次のことがわかっている。なお、同じ順位の支店はない。
Ⅰ A支店は昨年より順位が3つ下がった。
Ⅱ B支店は今年と昨年で順位が変わらなかった。
Ⅲ C支店は今年3位であった。
今年の順位を左から1位、2位、3位、4位として並べたとき、正しいものを選べ。
選択肢
正解:A
今年と昨年の順位を条件から特定する。
まずAの順位を考える。条件Ⅰより、Aは順位が3つ下がった。4チームでこれが起こりうるのは1位から4位になったときのみである。したがって、Aは昨年1位、今年4位となる。
次に、条件ⅢよりCは今年3位である。ここでBの順位を検討する。今年の空きは1位と2位である。条件ⅡよりBは順位が変わらない。もしBが今年1位なら昨年も1位となるが、昨年1位はAなので矛盾する。したがって、Bは今年2位となる。
最後に、残ったDが今年1位となる。以上のことから、順位はD-B-C-Aとなる。
まず前提として「4チームの移動」は1↔4の範囲でしか起こりません。順位移動の可能域を先に絞るのが大切です。
また、ここでは「変動幅が大きいもの」から確定させるのがセオリーです。「順位が3つ下がった」という条件は、4チーム中であれば「1位→4位」しかあり得ません。
このように、可能性が1つしかない条件を最初に見つけることで、パズルのピースが埋まりやすくなります。
問題16(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いについて、示された条件から論理的に導き出される推論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
赤、青、黄色の玉が合わせて6個あります。それぞれの個数について次のことがわかっている。
Ⅰ 赤、青、黄色の玉は、それぞれ少なくとも1個はある
Ⅱ 赤色の玉の数は青色の玉より多い
次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
ア:黄色の玉が2個であれば、赤色の玉は3個である
イ:赤色の玉が3個であれば、青色の玉は1個である
ウ:青色の玉が1個であれば、黄色の玉は3個である
選択肢
正解:A
合計は6個で、すべて1個以上ある。
赤は青より多いため、組み合わせは(赤,青,黄)=(2,1,3)、(3,1,2)、(3,2,1)、(4,1,1)の4通りとなる。
アは、黄が2個のときは(3,1,2)のみであり、赤は3個となるので正しい。
イは、赤が3個のときは(3,1,2)と(3,2,1)があり、青は2個のこともあり正しくない。
ウは、青が1個のときは3通りあり、黄は3、2、1個の可能性があるため正しくない。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
次の表に示された情報と、それにもとづく推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
次の表は、A、B、Cの3つの農園の収穫密度(100平方メートルあたりの収穫量)を示したものである。A農園の面積はC農園の2倍であり、B農園の面積はA農園の1/3である。
■農園別データ
| 農園名 | 収穫密度 |
|---|---|
| A農園 | 160 |
| B農園 | 340 |
| C農園 | 210 |
次のアとイの推論について、正しいものを選べ。
推論:
ア:B農園の収穫量はC農園よりも少ない
イ:A農園とB農園がそのままの面積で合併して1つの農園になった場合、その地域の収穫密度は200よりも大きくなる
選択肢
正解:B
面積と収穫密度の関係から収穫量を計算し、それぞれの推論を検証する。
計算を簡単にするため、A農園の面積を6と仮定すると、各農園の面積はBが2、Cが3となる。収穫量は「密度×面積」で求められる。Bの収穫量は340×2=680、Cは210×3=630であり、BはCより少なくない。したがって推論アは誤りである。
合併後の収穫密度は総収穫量を総面積で割った(960+680)÷8=205となり、200より大きいため推論イは正しい。
「面積が2倍」「1/3」といった比率が出てきた場合、変数(x, y)を使わず、計算しやすい具体的な整数(自分で決めた適当な数字)を設定するのがコツです。
たとえば、Aの面積を「6(または600)」と置くと、B=2, C=3となり、分数を扱わずに整数だけで計算できます。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
東組は金のメダルを6枚、西組は銀のメダルを6枚持っている。それぞれの手持ちのメダルから何枚かを相手に渡す。その後に、その時点において手元にあるメダルの合計得点を以下のルールにしたがって求める。
得点ルール
①東組の得点は金のメダル1枚につき3点、銀のメダル1枚につき1点とする
②西組の得点は金のメダル1枚につき1点、銀のメダル1枚につき3点とする
東組からは2枚、西組からは4枚以上の手持ちのメダルを相手に渡したとき、東組の合計得点としてあり得るのはどれか。以下の選択肢からすべて選びなさい。
選択肢
正解:B、C、D
東組の手元に残るメダルの枚数を確定させてから得点を計算する。
東組は最初に金のメダルを6枚持っており、そこから相手へ2枚渡すため、手元に残る金のメダルは、6-2=4枚となる。
次に西組から受け取るメダルを考える。西組は銀のメダルを6枚持っており、そこから4枚以上を渡すため、東組が受け取る銀のメダルは4枚、5枚、6枚の3つのケースが考えられる。
東組の得点は金のメダル1枚につき3点、銀のメダル1枚につき1点である。金のメダル分は4×3=12点で固定されているため、銀のメダルが4枚なら12+4=16点、5枚なら12+5=17点、6枚なら12+6=18点となる。
したがって、あり得る得点は16点、17点、18点である。
複雑そうに見えますが、まずは固定部分と可変部分を切り分けましょう。
東組の「金メダル」の枚数は、相手からは銀しか来ないため、自分が渡す枚数だけで決まります。変数が「相手から来る銀メダルの枚数」だけになるように整理しましょう。
計算パターンを網羅する際は、最小値と最大値を確認すれば、その間の値も推測できることが多いです。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
次に示された情報ア、イのうち、どれがあれば問いの答えがわかるかについて、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
1から7までの数字が1つずつ書かれた7枚のカードの中から3枚選ぶ。選んだカードに書かれた3つの数字は何か?
ア 3枚のカードの数字の和は11である
イ 3枚のカードの数字の積は70である
選択肢
正解:B
条件アについて検討する。1から7の中から選んだ異なる3つの数の和が11になる組み合わせを考える。これに当てはまるのは、(1と3と7)、(1と4と6)、(2と3と6)、(2と4と5)の4通りが存在するため、アの情報だけでは特定できない。
次に、条件イについて検討する。1から7の中から選んだ異なる3つの数の積が70になる組み合わせを考える。70を素因数分解すると2×5×7となり、これに当てはまるのは(2と5と7)の1通りだけである。したがって、イの情報だけで数字を特定できる。
以上より、正解はBである。
「和」より「積」の情報のほうが、組み合わせを絞り込みやすいという性質を利用します。
和が11になる組み合わせは多数(1,4,6など)ありますが、1〜7の異なる3枚の条件のなかで積が70になる組み合わせは、素因数分解すると70=2×5×7で1通りに一意化できます。
常に「情報の絞り込み力が強い方(通常は掛け算)」から検討するのが定石です。
問題20(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いについて、示された条件と推論を読み、最も適切なものを1つ選びなさい。
飲料に含まれる糖分の濃さを、以下の2つの基準で算出することにした。
I:濃さ=糖分の重さ÷水の重さ×100
II:濃さ=糖分の重さ÷(水の重さ+糖分の重さ)×100
あるスポーツ飲料Xがある。Xに糖分を加えて、飲料Xのなかの糖分の量がちょうど3倍になるようにした。なお、水の量は変化しなかったものとする。このとき、次の推論の正誤について正しい組み合わせはどれか。
推論:
ア:Iで算出するとき、濃さは元の飲料Xの3倍になる。
イ:IIで算出するとき、濃さは元の飲料Xの3倍になる。
選択肢
正解:A
元の糖分の重さをs、水の重さをwとする。
糖分を3倍にしたとき、新しい状態では糖分が3s、水がwとなる。推論アの式Iは、3s÷w×100となり、元の値s÷w×100の正確に3倍となるため正しい。
一方、推論イの式IIは、3s÷(w+3s)×100となる。分母に糖分の重さが含まれているため、分子が3倍になるときに分母もw+sからw+3sへと増加する。分母が大きくなると分数の値は小さくなるため、全体の数値は3倍には届かない。
したがって、イは誤りである。
数式の構造を理解しているかを問う問題です。ここでは「濃さ」の定義差に注目します。
式Ⅰは分母が「水」だけで固定されているので、分子(糖分)が3倍になれば全体も3倍になります。一方、式Ⅱは分母にも「糖分」が含まれているため、分子が増えると分母も増えてしまい、単純な比例にはなりません。
このように、“分母が変わるか”を一瞬で判定する癖をつけましょう。具体的なイメージ(食塩水など)を持つとわかりやすいです。
問題21(難易度:★★★☆☆)
問題
次の各問いについて、示された条件と推論を読み、最も適切なものを1つ選びなさい。
製品の不良率を、以下の2つの計算方法で比較することにした。
I: 不良率 = 不良品の個数÷良品の個数×100
II: 不良率 = 不良品の個数÷総製作数(良品の個数+不良品の個数)×100
ある工場の製造ラインにおいて、不備の対策を誤り、不良品の個数だけがちょうど2倍になってしまった。なお、良品の個数に変化はなかった。 このとき、次の推論の正誤について正しい組み合わせはどれか。
推論:
ア: Iの方法で計算すると、不良率は元の2倍になる。
イ: IIの方法で計算すると、不良率は元の2倍になる。
選択肢
正解:A
不良品の個数をn、良品の個数をgとする。不良品が2倍になったとき、新しい不良品は2n、良品はgとなる。
推論アについて、定義Iは2n÷g×100となり、元の値n÷g×100の正確に2倍となるため正しい。
推論イについて、定義IIは2n÷(g+2n)×100となる。全体の数値が2倍になるためには分母が不変である必要があるが、この定義では分母にも不良品の個数が含まれているため、分母がg+nからg+2nへと大きくなる。
その結果、全体の値は2倍よりも小さくなるためイは誤りである。
問題22(難易度:★★★★☆)
問題
P、Q、R、Sの4チーム(または4人)が総当たり戦をおこなった。引き分けはなく、勝敗についてわかっている条件をもとに、後の推論のうち必ず正しいといえるものを1つ選びなさい。
P、Q、R、Sの4チームがフットサルの総当たり戦をおこなった。勝敗について以下のことがわかっている。
Ⅰ QはSにだけ勝った。
Ⅱ SはPに勝った。
このとき、次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいといえるものはどれか。
ア Qは1勝2敗である
イ Pが2勝1敗なら、PはRに勝った
ウ Sは1勝2敗である
選択肢
正解:D
条件Ⅰから、QはSに勝ち、PとRには負けたことが確定する。
これによりQは1勝2敗となるため、推論アは正しい。
次にPの戦績を考えると、Qに勝ち、Sに負けている(条件Ⅱ)。Pが2勝1敗となるには、残るR戦で勝つ必要があるため、推論イも正しい。
推論ウについては、SとRの勝敗がわからないため、必ず正しいとは言えない。したがって、正解はD。
問題23(難易度:★★★★☆)
問題
次の各問いにおいて示された情報と推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
A社とB社が合併してC社ができることになった。A社の売上高に占める利益の割合(利益率)は12%であり、B社の利益率は18%である。B社の売上高がA社の売上高の1.5倍であるとき、次の推論の正誤を判定しなさい。
・C社の売上高のうち利益が占める割合は16%よりも大きくなる。
選択肢
正解:B
具体的な数値を当てはめて計算をおこなう。
A社の売上高を200円と仮定すると、B社の売上高はその1.5倍なので300円となる。合併後のC社の売上高合計は、200+300=500円である。
次に、利益の額を計算する。A社の利益は12%なので、200×0.12=24円。B社の利益は18%なので、300×0.18=54円。C社の利益合計は、24+54=78円となる。
利益の割合は、78÷500=0.156となり、15.6%である。推論では「16%よりも大きくなる」としているが、実際は16%を下回るため、この推論は正しくない。
「D:A社の利益率が14%以上のときのみ正しい」について検討する。
A社の利益率が14%、13%の場合のC社の利益率をそれぞれ求めると、A社の利益率14%のときC社の利益率16.4%、A社の利益率13%のときC社の利益率16%となる。
このことから、A社の利益率が13%より大きければC社の利益率は16%より大きくなることがわかる。よって、A社の利益率が14%以上のとき「のみ」という推論は誤り。
「E:B社の利益額がA社の2倍を下回るときのみ正しい」について検討する。
B社の売上高がA社の売上高の1.5倍という条件は変わらないものとした場合、B社の利益額がA社の2倍を下回るのは、B社の利益率が16%を下回るときである。
B社の利益率15%のときのC社の利益率を求めると13.8%となる。16%を下回っているため、誤りだとわかる。
問題24(難易度:★★★★☆)
問題
各自の座り方について、与えられた条件から推論して後の問いに答えなさい。
A、B、C、Dの4人が、円形に並んだ6つの席のいずれかに座っている。各自の座り方について、次のことがわかっている。
Ⅰ AとBは隣り合っていた。
II Cの隣には必ず誰かが座っていた。
Ⅲ Dは、Cと隣り合っていなかった。
Ⅳ 数字の1番と3番の席は空席だった。
このとき、Dが座った可能性のある席の番号はいくつか。
選択肢
正解:E
条件Ⅳより空席は1番と3番であり、4人は2番、4番、5番、6番の席に座っている。着席している席のうち、隣り合っている組み合わせは「4番と5番」および「5番と6番」の2つのみである(2番は両隣が空席のため孤立している)。条件Ⅰより、AとBが座る位置は「4番と5番」または「5番と6番」のいずれかとなる。
ケース①:AとBが「4番と5番」に座る場合
残る席は2番と6番であり、ここにCとDが座る。条件ⅡよりCは空席(1番または3番)の隣である必要があるが、2番(1、3の隣)と6番(1の隣)はどちらもこの条件を満たす。条件ⅢよりDはCと隣り合わない必要があるが、2番と6番は隣り合っていないため、どちらの配置でも成り立つ。よって、Dは2番または6番に座る可能性がある。
ケース②:AとBが「5番と6番」に座る場合
残る席は2番と4番であり、ここにCとDが座る。ケース①と同様に、2番と4番はどちらも空席の隣であり、かつ互いに隣り合っていない。よって、Dは2番または4番に座る可能性がある。
以上の検討から、Dは2番、4番、6番のいずれの席にも座る可能性があるため、正解はEとなる。
空席が2つあるため難易度が上がっていますが、アプローチは同じです。
まず円を描き、1番と3番を×(空席)にします。すると、座れる場所が「2番(孤立)」と「4,5,6番(連続)」に分かれることが視覚的にわかります。「孤立している2番には、隣り合うペア(AとB)は座れない」という点にすぐ気付けるかどうかが勝負の分かれ目です。
このように、図を簡単に描いて隣接関係を可視化すると、迷いが減ります。
問題25(難易度:★★★★☆)
問題
K、L、M、Nの4人が学力テストを受け、昨年と今年の順位を比較した。順位に関して次のことがわかっている。なお、同じ順位の人はいない。
Ⅰ Kさんは昨年より順位が3つ上がった。
Ⅱ Lさんは今年と昨年で順位が変わらなかった。
Ⅲ Mさんは今年2位であった。
今年の順位を左から1位、2位、3位、4位として並べたとき、正しいものを選べ。
選択肢
正解:B
条件をもとに、今年と昨年の順位を確定させる。
まずKの順位を特定する。条件ⅠよりKは順位が3つ上がった。4人の中でこれができるのは4位から1位になったときのみである。したがって、Kは昨年4位、今年1位となる。
次に、条件ⅢよりMは今年2位である。ここでLの順位を考える。今年の空きは3位と4位である。条件ⅡよりLは順位が変わらない。もしLが今年4位なら昨年も4位となるが、昨年4位はKなので矛盾する。したがって、Lは今年3位で確定する。
最後に、空いている今年4位にNが入る。このことから、今年の順位はK-M-L-Nとなる。
問題26(難易度:★★★★☆)
問題
次の各問いについて、示された条件から論理的に導き出される推論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
はがきX、はがきY、はがきZが合わせて8枚ある。それぞれの枚数について次のことがわかっている。
Ⅰ はがきX、はがきY、はがきZは、それぞれ少なくとも1枚はある
Ⅱ はがきXの数ははがきZより多い
次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
ア:はがきYが5枚であれば、はがきXは2枚である
イ:はがきZが3枚であれば、はがきYは1枚である
ウ:はがきXが3枚であれば、はがきZは2枚である
選択肢
正解:D
合計は8枚で、すべて1枚以上ある。
XはZより多いため、組み合わせ(X,Y,Z)は(2,5,1)、(3,4,1)、(3,3,2)、(4,3,1)、(4,2,2)、(4,1,3)、(5,2,1)、(5,1,2)、(6,1,1)の9通りとなる。
アは、Yが5枚のときは(2,5,1)のみで、Xは2枚となり正しい。
イは、Zが3枚のときは(4,1,3)のみで、Yは1枚となり正しい。
ウは、Xが3枚のときは(3,4,1)と(3,3,2)があり、Zは1枚のこともあり正しくない。
合計が8枚と少ないので、頭で考えるより、和と大小の制約を満たすパターンをすべて書き出した方が確実で早いです。
合計8、各1以上、条件「X>Z」を軸に整理します。Zが少ないケースから順に(Z=1のとき、Z=2のとき……)と体系的に書き出すと、重複や漏れを防げます。SPIではこのように「泥臭く書き出す」力が試されることも多いです。
また、「候補となる組み合わせを作成してから選択肢を検証する」という手順を守ることで答えが明らかになります。
問題27(難易度:★★★★☆)
問題
次の表に示された情報と、それにもとづく推論について、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
次の表は、X、Y、Zの3つの工場の二酸化炭素排出密度(設備1台あたりの排出量)を示したものである。X工場の設備数はZ工場の2倍であり、Y工場の設備数はX工場の1/3である。
| 工場名 | 排出密度 |
|---|---|
| X工場 | 320 |
| Y工場 | 600 |
| Z工場 | 500 |
次のアとイの推論について、正しいものを選べ。
推論:
ア: Y工場の排出量はZ工場よりも少ない
イ: X工場とY工場がそのままの設備数で合併して1つの工場になった場合、その工場の排出密度は400よりも大きくなる
選択肢
正解:A
面積(設備数)と排出密度の関係から排出量を計算し、それぞれの推論を検証する。
X工場の設備数を6と仮定すると、設備数の比はX:Y:Z=6:2:3となる。排出量は「密度×設備数」で求められる。Yの排出量は600×2=1,200、Zは500×3=1,500であり、YはZより少ない。したがって推論アは正しい。
合併後の排出密度は総排出量を総設備数で割った(1,920+1,200)÷8=390となり、400より小さいため推論イは誤りである。
問題28(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いについて、示された条件から論理的に導き出される答えとして、最も適切なものを1つ、あるいはすべて選びなさい。
甲チームは黒の石を8個、乙チームは白の石を8個持っている。それぞれの手持ちの石から何個かを相手に渡す。その後に、その時点において手元にある石の合計得点を以下のルールにしたがって求める。
得点ルール ①甲チームの得点は黒の石1個につき4点、白の石1個につき2点とする ②乙チームの得点は黒の石1個につき2点、白の石1個につき4点とする
甲チームからは5個のみを、乙チームからは6個以上の手持ちの石を相手に渡したとき、甲チームの合計得点としてあり得るのはどれか。以下の選択肢からすべて選びなさい。
選択肢
正解:B、D、E
甲チームの手元にある石の種類と数を整理して得点を求める。
甲チームは最初に黒の石を8個持っており、乙チームへ5個渡すため、残る黒の石は、8-5=3個である。
次に乙チームから受け取る石を考える。乙チームは白の石を8個持っており、そこから6個以上を渡す。乙チームは白の石しか持っていないため、渡すのは必ず白の石であり、個数は6個、7個、8個のいずれかとなる。
甲チームの得点は黒の石1個につき4点、白の石1個につき2点である。黒の石の得点は3×4=12点で固定されている。白の石を6個受け取ると12+(6×2)=24点、7個なら12+(7×2)=26点、8個なら12+(8×2)=28点となる。
ゆえに、あり得る得点は24点、26点、28点である。
問題29(難易度:★★★★☆)
問題
次に示された情報ア、イのうち、どれがあれば問いの答えがわかるかについて、論理的に最も適切なものを1つ選びなさい。
1から9までの数字が1つずつ書かれた9枚のカードの中から3枚選ぶ。選んだカードに書かれた3つの数字は何か?
ア 3枚のカードの数字の和は13である
イ 3枚のカードの数字の積は72である
選択肢
正解:C
条件アの和が13になる組み合わせは、(1と3と9)や(3と4と6)など複数存在するため、これだけでは特定できない。
また、条件イの積が72になる組み合わせを考えると、(1と8と9)、(2と4と9)、(3と4と6)の3通りがあり、1つに絞ることができない。
しかし、アとイの両方の情報を用いると、共通する組み合わせは(3と4と6)のみとなる。
したがって、両方の情報があれば数字を特定できるため、正解はCである。
「積」が72になる組み合わせは、72=2^3×3^2で複数候補があります(例:1,8,9/2,4,9/3,4,6)。
しかし、ここで注目したいのがカードは1~9までという条件。積の候補を出し、それぞれの和を計算してみると、両条件の共通解は(3,4,6)で確定できますね。
このように、候補を列挙→交差(集合の共通部分)の「クロスチェック」の流れを覚えておきましょう。
問題30(難易度:★★★★★)
問題
K、L、M、Nの4チーム(または4人)が総当たり戦をおこなった。引き分けはなく、勝敗についてわかっている条件をもとに、後の推論のうち必ず正しいといえるものを1つ選びなさい。
K、L、M、Nの4人がカードゲームの総当たり戦をおこなった。勝敗について以下のことがわかっている。
Ⅰ MはNにだけ勝った。 Ⅱ NはKに勝った。 Ⅲ LはNに勝った。
このとき、次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいといえるものはどれか。
ア Lは2勝1敗以上である イ Kが1勝2敗なら、KはLに勝った ウ Nは1勝2敗である
選択肢
正解:E
条件Ⅰより、MはNに勝ち、KとLに負けた。
条件ⅡとⅢ、さらに条件Ⅰの「MはNに勝った」を合わせると、NはKに勝ち、MとLに負けたことがわかる。これによりNは1勝2敗と確定し、推論ウは正しい。
次にLの戦績は、MとNに勝っていることが確定している。Kとの試合結果によらず、すでに2勝しているため「2勝1敗以上」となり推論アも正しい。
推論イについては、KはMに勝っているが、Nに負けている。Kが1勝2敗になるにはLに負ける必要があるため、推論は誤りである。
したがって、正解はE。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
SPI「推論」を対策する際のポイント
SPIの非言語に関する記事
◇非言語の対策
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
推論以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
各分野の問題が解けたら、最後にSPI模試に挑戦してみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!問題パターンごとのアプローチ方法をつかもう!
キャリアコンサルタント
高尾 有沙
プロフィールを見る出題形式は多彩だがいくつかのパターンに大別できる
推論を攻略するための最大のコツは、「問題パターンごとの『図式化』をマスターすること」です。
というのも、推論問題は、出題パターンが多彩である一方、大きく分けていくつかのパターンに分類できます。
以下に代表的な3つのパターンの図の書き方を紹介します。各パターンの図の描き方を覚えるだけで、解答速度を劇的に上げることができます。
・頻出パターン(順序・対戦・内訳)の図の書き方
①順序・席順: 直線や円の図を描き、確定している情報を書き込みます。空欄にはあり得る候補をメモ書きします。
②対戦・勝敗: リーグ戦の表(マトリックス)を作成し、勝ち・負け・引き分けを埋めていきます。
③集合(〜の人、〜でない人): ベン図(重なり合う円)やカルノー図(表形式の整理図)を使って、重複部分を整理します。
・「仮定」による検証(場合分け)
場合分けの問題では、図式化よりも「背理法」的なアプローチが効果的です。「もしAが1位だとしたら?」と仮定してシミュレーションをおこないます。矛盾が生じたらその仮定は間違いです。
やりがちな失敗として、
①全体を精読して時間超過してしまう
②極端語を見逃し断定に釣られる
③比較対象や主語のすり替え
などに気をつけましょう。同時に“本文の論理だけで判定”を徹底し、常識や背景知識を封印することも大切です。
・必要な練習:演習とパターンの暗記
まずは時間を気にせず、図を描いて解き切る練習をしてください。その後、同じ問題を「半分の時間」で解けるようになるまで繰り返します。
推論は「ひらめき」ではなく「型」です。「この条件文が来たら、この図を描く」と反射的に手が動くレベルを目指して、過去問を反復練習しましょう。