この記事のまとめ
- ポートフォリオの自己紹介には盛り込むべき5つの要素がある
- ポートフォリオの自己紹介は5つのステップで簡単に作成可能
- 職種別! ポートフォリオの自己紹介の例文を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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Webデザイナーやプログラマーなど、特定の技術を必要とする仕事をする際に求められる「ポートフォリオ」。実は作品例だけでなく、自己紹介も大切になります。
しかし、「評価されるポートフォリオの自己紹介の作り方がわからない」「そもそも自己紹介のどこが評価されるのだろう」とポートフォリオの自己紹介について、頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
作品にばかり注力して自己紹介は簡単に作成するといった人もいるでしょう。しかし、自己紹介は評価をする際の一つの材料になるのです。
この記事では、ポートフォリオの自己紹介の作り方を解説します。この記事を読んだあなたは、数多くの就活生の中から注目されるポートフォリオが手に入るでしょう。
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入念に作り込もう! 企業はポートフォリオの自己紹介も評価する
企業はポートフォリオを評価する際、作品だけではなく自己紹介も見ています。なぜなら、自己紹介からも、就活生のセンスや人柄などを確認できるからです。
しかし、作品ばかりに力を入れて、自己紹介は簡単に作成する人が多いです。その中で、自己紹介も入念に作り込み、センスや人柄が企業の方向性とマッチしていることをアピールすると評価は高くなるでしょう。
この記事ではポートフォリオの自己紹介について、含めるべき要素や押さえるべきポイント、書く手順、例文を紹介します。ポートフォリオの自己紹介に迷いがある人は参考にしてください。
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ポートフォリオの概要をおさらい
ポートフォリオの自己紹介の前に、ポートフォリオの概要について解説します。
ポートフォリオの基本や構成を知らない状態では、そもそも自己紹介で何を書くべきかイメージができません。ポートフォリオの自己紹介の書き方やコツを知る前に、ポートフォリオの全体像をつかみましょう。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは「作品集」です。これまで作成した作品をまとめて一つの資料にします。
Webデザイナーなどのクリエイティブ職や、プログラマーなどの開発系職種の就職試験をする際、面接だけではその人が実際にどんなスキルやセンスを持っているのかわかりませんよね。
一方で、ポートフォリオがあれば、就職試験の段階で「この人はどんなスキルを持っているのか」「持っているスキルやセンスがこの企業とマッチするか」などを判断できます。
なお、近年求められる提出方法はさまざまで、紙に印刷する場合やPDFでデータを送付することもあります。
イラストレーター、WEBデザイナー、プログラマーなど、実践力が求められる仕事では、新卒でポートフォリオが求められるケースが多くあります。
企業は、学生がこれまで学んできたスキルやセンスが求める人材とマッチングするかを見極めています。
ポートフォリオの構成
ポートフォリオは企業から指示がない限り、どのような構成で作成しても構いません。しかし、「ポートフォリオに何を含めれば良いかわからない」といった人は基本的な型で作成するのが良いでしょう。
ポートフォリオは、基本的に以下の構成で作成します。
ポートフォリオの構成
- 目次
- 自己紹介
- 作品
- 連絡先
上記はあくまでも基本的な構成ですが、これらを含めれば網羅的なものになります。ここからは、それぞれの項目の詳細について解説します。
目次
最初に目次を作成しましょう。目次を作成することで、「このポートフォリオには何が含まれているか」「どのページに何が載っているか」など、企業側が瞬時に内容を把握できるようになります。
目次の必要性を感じないといった人もいるでしょう。しかし、企業は1日に数多くのポートフォリオに目を通します。
その中で、企業側の負担を軽減してくれるポートフォリオの方が好印象につながります。
自己紹介
次に自己紹介を記載しましょう。後ほど詳しく解説しますが、企業側は作品だけでなく自己紹介も評価の対象としています。
なぜなら、自己紹介からも就活生のスキルや人柄を確かめられるからです。
自己紹介には以下の項目を含めるのがおすすめです。
自己紹介に含める内容
- 志望する職業を目指した理由
- 作品の好み
- 参考にしている作品や人
これらを自己紹介に含めるとより人柄が伝わりやすくなります。なお、自己紹介は文面だけでなく、デザインも注力して作成しましょう。
企業は、ポートフォリオの自己紹介で仕事に対する姿勢を判断しています。
仕事で活かせるスキルは作品から判断ができますが、ビジネスマインドは作品から判断するハードルが高いですよね。
そのため、自己紹介ではスキル以外をアピールしましょう。
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自己紹介はESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己紹介が全然思いつかない......」「自己紹介を考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
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作品
過去に作成した作品を掲載します。自信がある作品を載せるだけでなく、その企業にマッチしている作品も使用するのがおすすめです。そのため、選考を受ける企業によってポートフォリオに載せる作品は変える必要があります。
また、企業側にとってポートフォリオが見やすくなるよう、タイプやカテゴリーごとに分けるなどの工夫も大切です。さらに、作品ごとに簡単な説明や、受賞歴などを記載するのも良いでしょう。
連絡先
最後に自身の連絡先を掲載することを忘れてはいけません。履歴書にも連絡先は記載しますが、ポートフォリオで採用するかどうかを判断する場合があります。
その際、ポートフォリオに記載されてある電話番号やメールアドレスから直接連絡できた方が、企業側の負担を軽減できます。
ただし、履歴書とポートフォリオの連絡先が違うといったことがないよう注意しましょう。異なる連絡先を記載した場合、企業側は「どちらに連絡すれば良いのか」「注意力が不足しているのではないか」とマイナスの印象を与えてしまいます。
ポートフォリオを提出する前に、連絡先に誤りがないかどうか入念にチェックする必要があります。
まずは確認! 企業がポートフォリオの提示を求める理由
まずは、なぜ企業がポートフォリオの提示を求めるのかといった理由を正確に把握しておくことが大切です。
理由がわかれば、どんなポートフォリオが求められているかがわかり、自分が作成すべきポートフォリオの方向性が見えてきます。
ここからは企業がポートフォリオの提示を求める理由について解説します。あいまいにしか理解できていない人は、まずは確認しましょう。
就活生がどんなスキルを持っているか実際に確かめるため
ポートフォリオに掲載されている作品を見ることで、企業側は就活生がどんなスキルを持っているかを実際に確かめられます。面接でも保有するスキルを話せますが、ポートフォリオはその証拠にもなるのです。
たとえば、「私はプログラミングスキルを持っています」と面接時に言われたとしても、企業側はその発言が本当かどうか判断できないですよね。
その際ポートフォリオも一緒に提示すると就活生のスキルを確かめられます。また、どの程度のスキルなのかといった度合いも測ることが可能です。
このように、企業側はあなたのスキルを確かめるためにポートフォリオの提示を求めるのです。
センスが企業の方向性とマッチするか確認するため
企業が採用したいと考える就活生は「自社とセンスがマッチしている就活生」です。ただスキルをたくさん保有していたり、センスのある作品を作れたりするだけでは必ずしも採用されるとは限りません。
たとえば、和テイストの作品をメインに作成するデザイン会社に「スキルをたくさん保有しており、たくさんの受賞歴があるが、これまでの作品のほとんどが洋テイスト」といった就活生が応募しても採用したいと思わないですよね。
このように、センスが企業の方向性とマッチしているかどうかは重要です。ポートフォリオではあなたと企業のマッチ度も見ています。
就活生の人柄を知るため
ポートフォリオから人柄も把握できます。会社では必ずしも一人で作品を作成するとは限りません。チームを組んだり、クライアントと一緒に作成する場合もあります。
クリエイティブ職でも役職によってはコミュニケーションを取る機会や指示する機会が多いため、採用時は人柄も見られるのです。
たとえば、作品の大枠は作れるが細部にはこだわりが少ない人と、ゼロから作品を作ることは苦手としているが、細部までこだわれる人では、人柄は大きく変わりますよね。ポートフォリオから見える人柄で、採用するかどうか、採用後にどのような役職にするかなどを判断できます。
このように、企業がポートフォリオの提出を求めるのは、あなたの人柄を知るためといった理由もあります。
企業はポートフォリオの自己紹介から、自信過剰で謙虚な姿勢が欠けていないか、逆に自信がなく実力を過小評価する傾向があるかなどを判断します。また、作品の制作の経緯から、チームワークを重視する人柄かどうかも見ています。
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超重要! ポートフォリオの自己紹介に含めるべき必須5要素
ポートフォリオの自己紹介に含めるべき必須5要素
- 経歴
- 保有するスキル
- 過去の受賞歴
- 趣味や特技
- 強みを発揮したエピソード
ここからは、ポートフォリオの自己紹介について解説していきます。まずは、ポートフォリオの自己紹介に含めるべき要素を5つ紹介。
「具体的に自己紹介に何を書けば良いかわからない」といった人は、まずはこの5要素を準備していきましょう。
①経歴
過去にどのようなことをしてきたのかといった経歴を載せましょう。とはいえ、学歴などの経歴は履歴書に記載するため、ポートフォリオでは必要ありません。ポートフォリオに記載するべき経歴は、クリエイターとしての経歴です。
具体的には、以下のような項目を記載すると良いでしょう。
ポートフォリオに載せる経歴の項目
- いつから制作を始めたのか
- これまでどんな作品を作ってきたのか
- 誰と一緒にやってきたか
- どのようにして作品を作っているのか など
さらに要素を追加しても問題ありませんが、最低限上記の内容は記載するようにしましょう。
- 制作に携わったのが最近で、正直経歴と呼べるほどのものがありません……。どうやって書けばいいでしょうか? むしろ経歴自体書かない方がいいですか?
制作数が少ないなら一つひとつを詳しく伝えよう
1つでも制作したものがあるのなら、それは経歴として伝えたほうが良いでしょう。
本数をたくさんこなしているから認められるというものではありませんので、ポートフォリオに挙げられるものが少ないのであれば、その分より詳しく述べるようにしてください。
その1作にどれほどの思い入れやメッセージを込めたのか、他と差別化できる点、周囲の評判などの詳細を伝えましょう。
②保有するスキル
保有するスキルの詳細を記載しましょう。ポートフォリオの作品からでも使えるツール・ソフトウェアはある程度把握できますが、具体的に保有しているスキルまではわかりません。
保有するスキルを記載する際、具体的に伝えることが大切です。「Illustratorが使えます」や「Java Scriptが使えます」など、使えるソフト名や言語はポートフォリオの作品を見ただけで把握できます。そうではなく、「Illustratorで地図やグラフを作成できます」や「プログラミングスキルを活用して、SNSのようなアプリを作成できます」など、具体的に伝えることがポイントです。
また、スキルの習熟度を一目でわかるような形で記載するのも良いでしょう。このように、ポートフォリオには保有するスキルを記載する必要があります。
③過去の受賞歴
過去の受賞歴は、すでに自分の作品が誰かに評価されていることを指します。作品の質が高い・センスが良いということでもあるため、受賞歴がある場合は必ず記載しましょう。
とはいえ、受賞歴のアピールしすぎには注意が必要です。企業側はあくまでも「作品」を見るからです。
過去の受賞歴を記載する際は、長々と書くのではなく、箇条書きなどを用いて簡潔にまとめましょう。
- 受賞歴は、高校以前のものでも問題ないですか?
応募企業に関連する受賞歴なら積極的に記載しよう
応募企業に関連する作品や技術の受賞歴であれば問題ないので、ぜひ記載するといいでしょう。高校以前であまり関連しない受賞歴を記載すると、採用担当者は「アピールする材料が少ないから過去まで遡っている」と考えることがあるので注意してください。
また、受賞歴だけ羅列して記載すると、自慢と受け取られることがあります。採用担当者は受賞した経緯を知りたいと考えているので、どういった経緯で受賞したか簡潔に記載しておくとより理解を得られます。
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④趣味や特技
一見関係ないように思えますが、ポートフォリオの自己紹介に趣味や特技を記載するのも重要です。なぜなら、企業は就活生の人柄も重視しており、趣味や特技からある程度把握できるからです。また、その職種を志望した背景も把握できます。
企業は趣味や特技もよく見ているので、具体的に記載するようにしましょう。しかし、志望する企業に合わせて嘘の趣味や特技を記載すると、仮に受かったとしても入社後に「会社の雰囲気と人柄が合わない」といったミスマッチが発生する可能性があるため避けた方が安心です。
自己紹介に掲載する趣味や特技は、仕事に活かせる内容がおすすめです。たとえば、読書であれば学ぶ姿勢、映画鑑賞であれば想像力を養う姿勢がアピールできます。
趣味・特技には、選考の場で伝えることが適切なものがあります。こちらの記事を参考に、何を伝えるべきか考えましょう。
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⑤強みを発揮したエピソード
自身の強みを発揮したエピソードも記載しましょう。いわゆる自己PRです。
クリエイティブなスキル以外にもマーケティングスキルやディレクションスキルなどがあればさらに効果的です。その強みを発揮したエピソードと一緒にアピールしましょう。
一方で、履歴書にも自己PR欄があるため、ダブりがないよう注意が必要です。
何を自己PRすればいいかわからない、自己PRできることがないという人は、こちらの記事も併せて参考にしましょう。
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アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見るクリエイターとして求められる努力への姿勢をアピールしよう
ここまで解説した5大要素以外に必ず伝えてほしいのが「クリエイターとして求められる努力」についてです。現状維持するだけでは務まらない業務を担うにあたって、以下の点について回答できるように考えをまとめておきましょう。
クリエイターに必要な技術をどう伸ばそうとしているか
業務で日常的に使うソフトウェアやプログラミングは日々進化しています。今保有しているスキルも数年後には陳腐化するかもしれません。ですからより新しい技術を身に付けるための努力をしているとアピールしましょう。今後学びたいこと、伸ばしたい技術は何か、またそれをどう活用していきたいかをまとめておきます。
最新情報はどうやって入手しているか
そもそも、上述した「今後学びたいもの」はなぜそれを選んだのか、その情報をどうやって得たのかを伝えるようにしましょう。また、技術もそうですが、最近好まれる配色やデザインなどについても常に情報収集を求められるのがクリエイターです。
あなたがそうした情報をどこでどのように得ているかで、行動範囲の広さや柔軟性、価値観などを相手に伝えることができます。
ポートフォリオの自己紹介をつくる際に押さえるべきポイント
ここまでポートフォリオの自己紹介に含めるべき要素について解説しました。しかし、ただ要素を詰め込めば良いというわけではありません。いくつか押さえるべきポイントがあります。
ここからは、ポートフォリオの自己紹介をつくる際に押さえるべきポイントについて解説します。
パッと見てわかるようなレイアウトに整える
ポートフォリオの自己紹介は、一目で見てわかるようなレイアウトに整えるのがポイントです。企業側は数多くのポートフォリオに目を通します。その中で、レイアウトが整っており、内容を把握しやすいポートフォリオは企業の負担を軽減させるため評価につながります。
具体的には以下を意識してレイアウトを整えましょう。
ポートフォリオの自己紹介のレイアウト
- 文字サイズや色に統一感を持たせる
- 文字と画像の配置を適切にする
- 改行して読みやすい文章にする
見やすいレイアウトにするためには、伝えたい内容に見出しを記載することで伝えたいことが明確になります。また、小さな文字で記載されていると読む気持ちが失せるので、文字のフォントにも注意しましょう。
履歴書では伝えられないことをアピールする
履歴書とポートフォリオは差別化することが大切です。履歴書と同じ内容を記載しては伝えられることが減るだけでなく、ダブりが発生して企業からマイナスの印象を持たれる可能性があります。
具体的には作品を作成する際に大切にしている世界観や強みなどをアピールしましょう。これらは履歴書では伝わりづらいものです。
履歴書とは別物といった意識を持って、ポートフォリオの自己紹介を作成することがポイントです。
そもそも履歴書がどういった書類か、何を記載すべきかわからない人は、こちらの記事を読んだうえで違いを意識しましょう。
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新卒の履歴書は、必要な項目を見落としていたり、マナーが守られていなかったりと、細かな部分のミスが多いです。事前準備をしっかりとおこないつつ、履歴書の書き方をマスターしましょう。この記事では、履歴書の書き方から採用担当者に渡すまでのマナー、失敗パターンなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る履歴書とES、ポートフォリオの提出目的を理解しよう
就活生によっては、履歴書とES、ポートフォリオの違いのイメージが湧いていないかもしれません。結論からお伝えすると、それら3種類の書類はまったくの別物です。
3種類の書類の違いを理解することは、選考通過するために欠かせないポイントです。それぞれの書類には以下のような違いがあります。
履歴書:個人情報や学業・職業の経歴を伝える書類
エントリーシート:入社する熱意を伝える書類
ポートフォリオ:実績・作品集を伝える書類
それぞれの目的にあった内容を作成しよう
履歴書は、人事データとしても活用する公的な書類です。入社をするために必要な情報として、個人情報や学歴、資格などが求められます。
ESは、入社の熱意をアピールする書類です。そのため、志望動機や自己PRなどが必要項目として用意されています。
ポートフォリオは、熱意ではなく実績を伝えるものです。そのため、過去に制作した作品や受賞歴などを記載します。
各書類で伝える内容は大きく異なりますね。それぞれの提出目的を理解し、適切な内容でアピールしましょう。
文章は簡潔にまとめる
文章は簡潔にまとめ、面接官の読む負担を軽減させられるようにしましょう。面接官は一日にたくさんのポートフォリオに目を通します。その中で、長文が続く文章は面接官の目に止まりづらいものとなってしまいます。
具体的には、PREP法を意識しましょう。この順序に沿うと、簡単でわかりやすい文章を作成できますよ。
作品数が少ない場合はその理由を明記する
ポートフォリオに載せられる作品数によって、自己紹介の書き方が異なります。特に載せられる作品数が少ない場合は、少ない理由を明記しましょう。理由がなければ、ただ経験が浅いと判断されてしまうからです。
たとえば、「長期間かけて作成したため作品数が少ない」や「協同で作成した作品が多く、自分の実力を見てもらいたかったため作品数が少ない」などの、理由を添えることが大切です。
色の使い過ぎには注意する
ポートフォリオの自己紹介を作成する際、色の使い過ぎには注意しましょう。色の使い過ぎは、逆に文章を読みづらくする効果があります。
複数の色を使用する場合は2〜3色に抑えるのがベターです。ベースカラーを1色、サブカラーを1〜2色と使い分け、比率を「70:25:5」とすると、綺麗に表現できますよ。
なお、「色とりどり」など、画像の色の割合を調べられるツールもあるため、気になる人は試してみてください。
文字と画像の両方が混在するポートフォリオでは、全体をなるべく明るい色調にしておいた方が良いでしょう。
画像だけならば多少暗めでも問題ないのですが、文字情報は背景が暗いと読みづらくなってしまいます。
低画質な写真の使用は避ける
ポートフォリオの自己紹介欄に画像を添付する場合、低画質な写真の使用は避けましょう。低画質な写真はポートフォリオの見栄えを悪くしてしまいます。
なお、パソコン上では綺麗に映るものの印刷すると画質が悪くなるケースもあります。高画質な写真を使用した場合でも、一度印刷をして綺麗に印刷できるかどうかを確認しましょう。
また、ファイルの種類によっても写真の画質が変化します。画像を添付する際は「JPG」や「PNG」ファイルにすると、画質の劣化を防げます。
5ステップで簡単! ポートフォリオの自己紹介を書く手順
5ステップで簡単! ポートフォリオの自己紹介を書く手順
- 記入する項目を決める
- 各項目の内容を考える
- 手書きで大まかなレイアウトを作成する
- デザインソフトを利用して作成する
- 印刷して誤りがないかチェックする
ポートフォリオの自己紹介のつくり方を見て、「どうつくり始めればいいかわからない」や「実際に自分のものをつくるとなると難しそうだな」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、ポートフォリオの自己紹介は簡単に作れますよ。
ここからは、ポートフォリオの自己紹介の手順を5つのステップに分けて解説します。簡単なので試してみてください。
①記入する項目を決める
最初に、自己紹介にどのようなことを記載するかといった項目を決めます。すぐに内容を書き始めるのではなく、大きな項目から考えることで、伝えたいことをより簡潔に伝えられるようになります。
最初の段階では文章の順序や不要かどうかは考える必要がありません。以下のように、自己紹介に含めたいこと・含めるべきことを意識して書き出しましょう。
自己紹介に記入する項目例
- プロフィール
- 保有するスキル
- これまでの受賞歴
- 趣味や特技
- 自分の強み
- 挨拶文
最初の段階ではここまでで十分です。後ほど、それぞれの内容をつくり、自己紹介に含めるべきかどうか、文章の順序はどうするかなどを考えます。
- 盛り込みたいことが多すぎて自己紹介が長くなってしまいそうです……。どのように項目を決めればいいですか?
最も伝えたいことは何か考えよう
盛り込みたい項目で迷うほど、アピールしたい内容があることは素晴らしいです。しかし、ポートフォリオで意識すべきことは、採用担当者が知りたい情報を伝えることです。
一方的に伝えたいことをアピールすると、「ポートフォリオを見る相手の目線に立って考えられない」と判断される可能性もあります。
そのため、自分が最も伝えたいことを絞ってから自己紹介をするように意識しましょう。自己紹介の項目が多いと、何が伝えたいことかわからずアピールできないことがあります。
また項目を絞ることで、採用担当者に自分の強みが伝わりやすくなるメリットもありますよ。
アピールしたい内容の優先度を見直して、記入する項目を決めましょう。
②各項目の内容を考える
次に各項目の文章を考えます。前述で解説した「文章を簡潔にする」「履歴書では伝えられないことをアピールする」などを意識して文章を作成します。
なお、文章を考える段階では、「しかし」や「また」などの接続詞は含めなくても問題ありません。各項目の内容が確定後、文章を適切な順番に並び替え、その後に読み返して接続詞を入れていくからです。また、後から修正可能であるため、最初から完璧な文章を作成する必要もありません。
このようにして各項目の内容を考え、大体の文章作成、順序の並び替え、接続詞や細部の修正までおこないましょう。
③手書きで大まかなレイアウトを作成する
文章を作成したら、大まかなレイアウトを作成します。なお、レイアウトのつくり始めは手書きでおこなうのがおすすめです。後ほどデザインソフトを利用してレイアウトを作成しますが、手書きでイメージを確定させた方が、手戻りが発生しにくくなるからです。
また、レイアウトを作成する際は表紙や目次、作品紹介など、他のページとのバランスも考慮して整えましょう。
④デザインソフトを利用して作成する
文章を作成し、レイアウトのイメージが確定したら、デザインソフトを利用してポートフォリオの自己紹介ページを作成します。
利用するデザインソフトに決まりはなく、自分の使いやすいもので構いません。近年は直感的に操作でき、簡単にポートフォリオを作成できるデザインソフトが多数あるため、実際に試してみてから選びましょう。
⑤印刷して誤りがないかチェックする
ポートフォリオの自己紹介を作成したら、必ず印刷して確認しましょう。パソコン上で見るレイアウトと印刷後にズレが生じる可能性があるからです。
また、PDFでの提出を求められている場合は、PDFに書き出してからの確認も必要です。印刷・PDFへの書き出し後にズレが生じたり、誤字脱字が見つかったりしたら、必要に応じて修正しましょう。
素晴らしいポートフォリオでも、誤字脱字があると注意力が欠けていると判断されてしまう可能性があるので注意しましょう。
読み手の立場になって読み返し、伝えたいことがわかりやすく伝わるか確認をしてください。
上手にポートフォリオの自己紹介を作成するコツ
最後に、上手にポートフォリオの自己紹介を作成する際のコツを紹介します。
「ポートフォリオの自己紹介を作成したけどパッとしない」「ワンランク上のポートフォリオの自己紹介をつくりたい」といった人はチェックしましょう。
簡単にポートフォリオを作成できるサービスを利用する
ポートフォリオは、デザインやレイアウトなどを一からつくる必要はありません。前述にもある通り、近年は簡単にポートフォリオを作成できるサービスが多数あり、それらを活用することで簡単に作成できます。
ポートフォリオ作成サービスにはテンプレートが用意されています。検討するべきことが内容だけに絞られるため、誰でも簡単にポートフォリオを作成できますよ。
「ポートフォリオの提出まであまり時間がない」「デザインやレイアウトを考えるのが苦手」といった人はポートフォリオが作成できるサービスを利用しましょう。
なお、具体的には以下のサービスがおすすめです。
おすすめのポートフォリオ作成サービス
とにかくたくさんのポートフォリオに触れてみる
上手に作成するには、まずはとにかくたくさんのポートフォリオに触れてみることが大切です。
自分のセンスや考えだけでは、目を惹かれるポートフォリオの自己紹介づくりに限界があります。たくさんのポートフォリオの自己紹介を見て視座を上げることで、上手に作成できるようになります。
なお、「〇〇(職種) ポートフォリオ 就活」とインターネットで検索すると、実際に就職活動で提出したポートフォリオを閲覧できます。
また、先輩や友人のポートフォリオの自己紹介を参考にするのも良いでしょう。
作成後に第三者に確認・フィードバックをもらう
ポートフォリオの自己紹介を作成したら、第三者の友人に確認・フィードバックをもらうのがおすすめです。面接官は必ずしもその職種について知っているとは限りません。
そこで、その職種について知識が少ない友人でも理解できるか・興味を持てるかどうかを確認してもらいましょう。
第三者の友人から「理解できない」や「わからない」とフィードバックをもらった場合、口頭で説明を加えるのではなく、ポートフォリオの自己紹介文を修正するようにしましょう。
面接の際、口頭で自己紹介文について説明を追加できるかどうかわからないからです。
このように第三者の友人から確認・フィードバックをもらって、誰でも簡単に理解できるポートフォリオの自己紹介文を作成しましょう。
普段から「センスが良い」と感じさせる人に見てもらうと良いでしょう。
服装や持ち物など独自のこだわりを持っている人の観点で、あなたの作ったポートフォリオに興味を持てるか、センスを感じさせるかをチェックしてもらいます。
自身が持つ世界観とデザインを統一させる
前述でポートフォリオのデザインの重要性について解説しましたが、自身が持つ世界観と統一させることで、上手に作成できるようになります。
たとえば、ミステリアス調の作品をメインに作成してきた人が、ポップな雰囲気でポートフォリオの自己紹介を作成すると、世界観が理解できなくなります。
そうではなく、自身が持つ世界観とデザインを統一させることで、あなたの印象がより強く残ります。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る「一目で伝わるか」を意識することが上手なポートフォリオのコツ
履歴書やESと違い、ポートフォリオは文章だけで勝負するものではありません。あなたの持つセンスや作品の制作スキルを示す必要があります。
そのため、ポートフォリオで何よりも大切なのは「一目で伝わる」ようにする工夫をすることです。指定されたフォーマットがないため、必要な情報をどう配置し、どのように見せるかも腕の見せ所です。詳細を熟読しなくても伝えたいことがすっと頭に入るようにまとめましょう。
文章は極力短くして配置も工夫しよう
「一目で伝わる」を基本とするため、文章はダラダラ長く書かず極力短くしましょう。ポートフォリオはあなたの制作者としての力量を示すものなので、文章で勝負していては意味がありません。
あくまで文章は補足的情報なので、最小限にとどめます。応募書類で理想的な1文の文字数は30〜50ぐらいですが、25〜40文字ぐらいに抑えても良いでしょう。1文の中の読点(、)は1つだけにとどめておきましょう。
項目ごとに伝えたいことを「キーフレーズ」として短い単語でまとめ、冒頭に示すと文章が短くてもわかりやすくなり、またタイトルだけを大きな文字にするなど配置にも工夫しましょう。
職種別! ポートフォリオの自己紹介の書き方の例文
では、ここからは実際にポートフォリオの自己紹介の例文を紹介します。職種別で紹介するので、自分が当てはまる箇所を参考にしてください。
クリエイティブ職
最初にWebデザイナーやイラストレーターなど、クリエイティブ職のポートフォリオの自己紹介を紹介します。
クリエイティブ職は特に「収益化した実績」があればアピールすることが重要です。なぜなら、これらの職種は無償または趣味でもできますが、収益化した実績があると企業も即戦力として採用できると考えられるからです。
また、作品を作成するプロセスで大事にしていることなども記載すると良いでしょう。
クリエイティブ職のポートフォリオの自己紹介は、他の職種に当てはまらない、クリエイティブ職ならではの内容を書くことを特に意識しましょう。
尊敬するクリエイターや志望する理由を具体的に書くことで、熱意がアピールできますよ。
Webデザイナー
例文
小さい頃からゼロから何かを作ることが好きで、〇〇大学に入学後はWebデザインを専攻して学んでいます。
大学では1人でデザインを作成することがメインでしたが、3名でチームを組み、地方の中小企業のWebサイトを作成からマーケティングまでを任せていただいたことがありました。そのため、コーディングやプログラミングスキルのみならず、マーケティングに関する知識にも自信があります。
また、大学3年時には、学部の大学2年〜4年生がそれぞれデザインしたWebサイトを持ち寄って競いあう大会に出場し、優秀賞を獲得しています。
趣味は登山です。普段はパソコンに向き合う時間が長いですが、登山をして体を動かせることと、登山者同士の交流が好きでよく行きます。
イラストレーター
例文
絵を描くことが好きで、〇〇大学のデザイン科に入学し、アート・デザインについて学んでおり、特にイラストの作成をメインにおこなっています。
私が作成するイラストは「独特」や「オリジナリティに溢れている」と言われることが多々あります。その理由は、幼少期からさまざまなジャンルの絵画やイラストに触れ、それらを参考にしつつ、自分ならではの作品を作成してセンスが磨かれたからだと考えています。
そして、全国のイラストレーター1,000人から応募があった大会で、銀賞を獲得しました。
また、趣味は小学生の頃からずっと取り組んでいるバスケットボールです。大学でもバスケットボールサークルに所属しており、週3回メンバーと汗を流しています。
マネジメント職
次にプロデューサーやディレクターなど、マネジメント職のポートフォリオの自己紹介を紹介します。
マネジメント職はマネジメントスキルだけでなく、企画力や情報収集力も求められる職種です。新卒で入社する段階でプロデューサーやディレクターを経験している人は少ないでしょう。
そのため、企画力や情報収集力を発揮したエピソードや実績をアピールすることが大切です。
Webデザイナーだけではなくあらゆる業務のマネジメント職に就くのであれば、必ず求められるスキルにリーダーシップが挙げられます。
メンバー一人ひとりの能力や得意分野を把握し、適切に仕事を振り分け進捗を管理することが求められるため、これまでの経験でそのような役割を担ったことがあればぜひアピールしておきましょう。
プロデューサー
例文
現在〇〇大学に在学中です。
在籍する学部・学科は関係ないですが、中学生の頃からインターネットに触れることが好きで、これまで3つほどのWebサイトを作成したことがあります。また、これまでの経験を活かして、チームのリーダーとしてメンバーの進捗管理、品質管理をしてきた経験もあります。
Web制作会社でインターンとして働いた経験もあるのですが、その際、一つのサイトをリーダーとして任せていただいた経験もあります。
なお、趣味は外食です。友人を誘う機会が多く、友人の好みをもとに私がリサーチし、喜んでもらうことが好きです。
ディレクター
例文
現在〇〇大学の経済学部に在籍中ですが、大学1年生からブログを書いており、現在はメディア事業に取り組む会社でインターンをしております。
インターン先ではブログ運営の経験を活かして、一つのメディアのディレクターを担当しており、記事の構成案作成やライターへの指示だし、アナリティクスからの分析などをおこなっています。
担当しているメディアは元々月間5,000PVほどでしたが、現在は月間3万PVほどまで成長しました。
なお、特技は英語です。海外旅行が趣味で、現地の人が話す言葉を理解するべく英語学習したところ、基本的なコミュニケーションは取れるようになりました。
開発系職種
次にエンジニアやプログラマーなど、開発系職種のポートフォリオの自己紹介を紹介します。
開発系職種はプログラミングのスキルや経験をアピールすることが大切です。スキルを活かしてどのようなものを作成してきたかといったこともアピールしましょう。
開発系職種のポートフォリオの自己紹介では、どのようなエンジニアを目指したいか伝えるように意識しましょう。
将来的にプログラマーとして活躍したいか、システムエンジニアとして活躍したいかによっても印象は大きく変わりますよ。
開発系職種のポートフォリオの自己紹介では、どのようなエンジニアを目指したいか伝えるように意識しましょう。
将来的にプログラマーとして活躍したいか、システムエンジニアとして活躍したいかによっても印象は大きく変わりますよ。
エンジニア
例文
私は〇〇大学〇〇学科に在学中で、インターネットや情報について学んでいます。小さい頃から何かを作ることは好きでしたが、手先が不器用。そこで出会ったのがプログラミングです。手先の器用・不器用に関係なく、自分のつくりたいものを作れることに感動しました。
現在はインターン先で、Webサイトだけでなくアプリの立ち上げにも携わっています。〇〇というアプリは私が所属するチームで作成したもので、設計から運用までをチームでおこないました。
そのアプリは現在、部門トップ10に入るほど人気になるまで成長しています。
なお、趣味は筋トレです。運動不足解消という目的で始めましたが、続けたら必ず成果が出ることに魅力を感じ、現在も継続しておこなっています。
プログラマー
例文
私は〇〇大学の〇〇学部に在籍しています。ITに関することは扱わない学部ですが、大学1年生の頃にプログラミングを興味本位で始めたことがきっかけです。
最初は「〇〇」というプログラミング教育サービスを活用して、基本を学習し、その後は模写コーディングやオリジナルのWebサイトを作成して、プログラミングスキルを身に付けました。
現在は大学に通いながら、クラウドソーシングを活用して案件を獲得し、プログラマーとしても働いています。最高で15万円の案件を受注し、納品したといった経験もございます。
なお、趣味は読書です。プログラミングとは一見関係ない書籍からも、仕事に活かせる知見を得られるため、勉強が目的で読書をしています。
ポートフォリオの自己紹介の注意点
ポートフォリオの自己紹介をつくる際、注意するべきことがあります。
つくり方を間違えると、センスの良い作品を作成できたとしても採用されない可能性があるため、しっかり確認しましょう。
記載する内容を応募する企業に合わせる
ポートフォリオの自己紹介を作成する際、記載する内容は応募する企業に合わせる必要があります。企業によって求める人材が異なります。そのため、採用されるためには企業が求める形に合わせることが大切なのです。
たとえば、「勉強熱心で学び続けられる人材を求む」といった企業がある場合、その企業に提出するポートフォリオの自己紹介に「特に勉強はしてきませんでしたが、自分にはセンスがあると考えています」と記載すると、採用してもらえる可能性は低くなるでしょう。
とはいえ、企業が求める形に合わせて嘘をつくのは良くありません。事実を曲げない範囲で、自己紹介文を都度修正することが大切です。
- 企業に合わせようとすると、嘘をついている気分になります……。自分らしさは持ちつつも企業とマッチさせるコツを教えてください。
自分のやりたい仕事として共感できるかが重要
企業に合わせることは、求める人材に近づくことであり嘘ではありません。
制作のプロであれば、自分らしさを強調するのではなく顧客の要望に合った作品を、製作者の強みを活かしつつ制作します。
ただ、応募企業の仕事がやりたい仕事とまったく違うと苦痛になるので、応募企業の業務や顧客層を理解したうえで、やりたい仕事として共感できるか自問自答してみてください。
共感できれば、企業に合わせたアピールができるでしょう。
誤字脱字は入念に確認する
ポートフォリオの自己紹介を作成した後は、誤字脱字がないか入念に確認しましょう。誤字脱字はあなたに対する評価を一気に下げる可能性があります。なぜなら、「入念な確認ができない人」と判断されるからです。
就職後、あなたはその職種のプロとして働きます。ミスは許されません。そのため、誤字脱字などの誰でも修正できるミスは、なおさら評価を下げてしまうのです。
目視だけでなく、「Enno.jp」のような誤字脱字チェックツールや、Googleドキュメント・Wordの校閲機能を活用してミスがないよう注意しましょう。
人間誰しもちょっとした間違いはつきものですが、制作物に関してはそうは言っていられません。
誤字脱字は制作した人のミスではなく、依頼した企業のイメージを下げてしまうことにつながるからです。
そのため、ポートフォリオに誤字脱字があるとあなたの仕事に対し「信用して任せることはできない」と思わせてしまいます。内容は隅々まで何度もチェックしましょう。
興味を持ってもらえるようなデザインにする
企業側に興味を持ってもらえるようなデザインにすることも重要です。なぜなら、採用期間中、企業の担当者は一日に多数のポートフォリオに目を通し、デザイン性が欠けていると流される可能性があるからです。
興味を持ってもらえるかどうかは企業側の立場になって考えましょう。その企業のコーポレートカラーを使用したり、他の就活生が発想しないようなデザインにしたりできないか検討してみてください。
見やすさが重要! 企業に興味を持ってもらえるポートフォリオの自己紹介を作成しよう
就職活動において、ポートフォリオの自己紹介は評価の対象となります。そのため、企業側にとって見やすく、かつ簡潔に作成することが重要です。
文章構成やレイアウト、色などを工夫して、企業に興味を持ってもらえるポートフォリオの自己紹介を作成しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るポートフォリオの自己紹介で企業が求めるスキルや人柄を伝えよう
ポートフォリオは、Webデザイナー、イラストレーター、プログラマーなど、特定の技術を必要とする仕事をする際に求められることが多い「作品集」です。
就職後新たに技術や知識を習得していくものの、企業が求めている技術レベルやセンスに近いことをポートフォリオで伝える必要があります。
求める人材に近いことを伝えるうえで、作品だけでなく自己紹介として、志望理由、好きな作品や参考にしている人、受賞歴などを記載しましょう。
採用担当者はポートフォリオの自己紹介からスキルや人柄を見極めている
たとえば、チームワークを生かす仕事でありながら、一人でおこなってきたことを強調すれば、協調性に欠けると思われてしまう可能性があります。応募企業が欲しいと考えている人材を確認したうえで、自己紹介でアピールする内容を考えてください。
ポートフォリオの作品は、これまでの成果と求める技術やセンスがあることを示す絶好の機会です。自己紹介ではこの記事の内容を参考にして、読みやすさを意識したレイアウトで、学生としての謙虚さを持ちつつ、これまでの作品や技術をアピールしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
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