就活の履歴書やエントリーシート(ES)の記載項目に「自覚している性格」があり、「なぜわざわざ『自覚している』とただし書きするのか」「長所と短所のどちらを書けば良いのだろう」と疑問に思った学生はいませんか。
「自覚している性格」を企業が重視している可能性は高く、この質問への回答を選考突破の決定打にできるかもしれません。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、遠藤さん、三好さんのアドバイスを交えつつ、企業が「自覚している性格」を質問する真意や回答のコツを解説します。これから選考に臨む学生は、ぜひ参考にしてくださいね。
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「自覚している性格」は企業が学生のポテンシャルを測る重要な項目
履歴書やESには、自己PRや志望動機、趣味、特技など、さまざまな項目がありますが、その中で「自覚している性格」は、応募者のポテンシャルを測る項目として重視している企業が多くあります。
ポテンシャルが高い人には、有能な仕事ぶりが期待できたり、成長する可能性が高い人材だと推測できます。これから選考に臨む学生は、「自覚している性格」の回答の中でポテンシャルの高さをアピールし、選考を突破しましょう。
記事ではまず、企業が「自覚している性格」を聞く真意や、自分の性格と向き合う重要性について解説。なぜ「自覚している性格」を質問するのか、自分の性格と向き合うことでどんなメリットがあるのか押さえたうえで、回答を作成し始めましょう。
記事中盤では性格を表す言葉を一覧で紹介しているので、その中から「自覚している性格」を的確に表す言葉を見つけてください。記事の終盤では例文10選を紹介。NG例もチェックして、志望企業の採用担当者に刺さる「自覚している性格」の回答作成に取り掛かりましょう。
- 「自覚している性格」は、ESや面接でよく聞かれますか? またどのような企業や業界で聞かれやすいのでしょうか。
業務内容との適性を重視する企業や業界
「自覚している性格」という表現は「自己PR」「自分の強み・弱み」「自己紹介」などと同様に捉えられますが、「自分のことを自分でどのように認識しているのか」、また「その認識に至る理由」をより深く知りたいという意図があると考えられます。
業種、職種、仕事内容において「適性」を重視する企業や業界では、この項目を重要視する傾向が高いでしょう。
類似した質問に「性格を一言で表すと」があります。回答のコツは、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントがアドバイスしています。
企業が「自覚している性格」を聞く理由
就職みらい研究所の就職白書2023では、23卒の採用活動時に企業が採用基準で重視した項目を調査しています。
もっとも多くの企業が「重視した」と答えたのは、人柄でした。このことからもわかるように、採用選考では大抵の企業が学生の性格を重視しています。ESや面接でわざわざ、「自覚している性格」を書く枠や質問する時間をとる企業であれば、特に応募者の性格を知りたいという思いが強いのでしょう。
ではなぜ、企業は応募者の性格を知ろうとするのでしょうか。企業が応募者の性格を知ろうとする目的や背景が理解できれば、どのような回答をすれば良いのかが見えてきます。ここでは企業が「自覚している性格」を聞く理由を解説するので、まずは企業の意図を押さえましょう。
企業が採用の際に重視しているのは、コミュニケーションを円滑にとれる人材かどうかです。柔軟性のある性格で誰とでも良好な関係を構築できる人材は、新しい課題変化に適応しやすく、成果を上げやすい傾向があるからです。
面接官が重視している評価基準については、こちらのQ&Aで採用を経験したこともあるキャリアコンサルタントが解説しています。
社風や仕事内容とのマッチ度を測るため
どんなに優秀な学生にも、向いている仕事だけでなく向いていない仕事があります。向いていない仕事に就くと、強みを発揮できずに本人が苦しんだり、入社してすぐに離職することになりかねません。
企業からしてもコストや人手を費やして採用した人材が早期に離職することは避けたいため、自社の社風や仕事内容に向いているかどうかを慎重に見極めようとします。そして、向いているかどうかを判断するには、本人の性格が重要な判断材料となります。
たとえば、のんびりした性格の人は、品質よりも量やスピードを求められる仕事は不向きだと考えられます。本人も自分の良さを発揮できずにつらい思いをするでしょう。また、のんびりした性格であれば、体育会系の社風とは合わない可能性が高く、早期離職の原因になりかねません。
企業は応募者から「自覚している性格」を聞き、自社の社風や仕事内容とのマッチ度を見極める材料の一つとしているのです。
体育会系の企業に向いている人、向いていない人の特徴はこちらの記事で詳しく解説しています。
体育会系とは? 企業の特徴から就活事情までリアルな部分を徹底解剖
のんびりした性格の人に向いている仕事ももちろんあります。こちらの記事で紹介しているので、のんびりした性格の人はぜひチェックしてくださいね。
のんびりした性格に向いてる仕事16選|ミスマッチ回避の秘訣とは
自己分析ができているか確かめるため
就活を進める過程で、就活関係の講師や先輩などから自己分析をするよう勧められた人は多いのではないでしょうか。自己分析は、選考を突破するうえで欠かせません。
自己分析ができている学生は、自分のスキルや適性をしっかりと理解したうえで志望企業を決められるため、志望度が高く入社後も活躍することが期待できます。
そのため企業側は、各応募者が自己分析をしっかりとできているのか、選考を通して確かめようとします。「自覚している性格」について聞くのも、その一環である可能性が高いのです。
自己分析がまだ終わっていない人やしっかりとできている自信がない人は、こちらの記事を参考にしながら自己分析に取り掛かりましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は、これまでの自分や卒業後の自分について考えることから始まります。それができていない、つまり自分を理解できていない学生に対して企業は、自分に興味がないか、自分の将来や就活に向き合う準備ができていないという印象を持ちます。
これも知っておきたい! 自分の性格を自覚することが重要な理由
「自覚している性格」を問われた際、「自覚している」というただし書きに引っ掛かった学生もいますよね。この質問を通して企業が知りたいのは、自分の性格と向き合えているのか、自分の性格を正しく認知できているのかということです。
社会人として活躍するために必要な要素の一つとして、自己認知ができていることが挙げられます。自分についてよく知ろうとする意識がある人は、日頃から自分の言動や感情、考え方を客観視したり振り返るため、自分の弱みや改善点に気づくことができます。
逆に自分の性格と向き合わない人は、自分の弱みに気付けないために一向に成長できません。また、感情に任せた非合理的な言動が多くなりがちです。
以上の理由から、ビジネスパーソンとしての将来性を測るために、企業は応募者が自分で自分の性格を正しく認知しているのかを知りたいと考えます。そのため、「自覚している性格」という質問をするのです。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る企業が知りたいのは本当のあなたと自社のマッチ度
どの企業も「自覚している性格」を聞くことで、学生の皆さんが入社後に長期的に活躍できる人材であるかどうか、その可能性を探ろうとしています。
個々人の能力を十分に発揮して活躍してもらいたい、という想いはどの企業も持っていますが、そのためには「個々人が自分の力を発揮できる環境があるかどうか」が重要な要素の一つとなります。
企業側が採用したい学生に合わせてその環境を整備することができれば良いのかもしれませんが、実際はそうはいきません。
企業と学生が「合っている」状態が双方にとって望ましい
企業にはこれまで長い時間をかけて創り上げてきた文化・風土・ルールなどがすでにあるので、当然ながら新入社員側に「企業に合わせる」という意識を持ってもらう必要が生じるわけです。
ならば初めから「合っている」という学生に来てもらった方が良いですよね。
企業は、「優秀だと思う学生」=「自社で活躍する学生」とは考えておらず、「マッチ度(適性)」を重要視していることを念頭に置いておきましょう。
短所はNG? 「自覚している性格」の回答でアピールするべき性格とは
「性格」という言葉は、 「行動に表れる、その人に固有の感情・意志の傾向」や「人の行動を予測する特質」と定義されています。
性格にはポジティブに捉えられるものもあれば、短所や欠点として捉えられるものもあります。たとえば、「頑固」や「飽き性」のような一般的に短所として言い表される特性が、自分の性格をもっとも的確に表す言葉だと感じる人もいるかもしれません。
「自覚している性格」を聞かれて短所を挙げることが一概に悪いとはいえませんが、回答から長所や強みがわかった方が企業はあなたを採用するメリットを感じやすいです。まずはポジティブに自分の性格を捉えてみましょう。
「自分の性格をポジティブに捉えられない」という人は、まずは短所を明らかにすると、そこから長所へと言い換えられることもあります。こちらの記事で、短所を長所に言い換える方法を詳しく解説しています。
言い換え例35選|短所を長所に変える方法と選考への役立て方を解説
- 自覚している性格を聞かれたときに、短所は言わない方が良いのでしょうか。
短所は自己理解度を示すために伝えた方が良い場合もある
短所について話す方が良い場合もあります。伝えて良いケースは、短所を自覚しており、それをどう改善していくべきか見えているときです。
このようなケースでは、短所をこれから克服するプロセスをポジティブに伝えることが重要です。そうすることによって、自己理解ができていて、向上心や成長意欲があることをアピールできます。
しかし、短所は慎重に選ぶ必要があります。短所のエピソードを伝えるにあたって、自分自身の経験に対して否定的なイメージを与えないような内容にしましょう。
短所をポジティブに伝えるコツが知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
自己PR欄に短所を書いてもOK? 文字数に合わせた例文10選付き
自己PRが思いつかない人は
ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?
そこで活用してほしいのが、「Chat GPT 自己PR作成ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、Chat GPTが選考で活用できる自己PRを自動で作成します。
自己PRが思いつかない人や、忙しくて自己PRを考える時間がない人は、まずはツールを使ってみることをおすすめします!
「自覚している性格」はどれ? 性格をポジティブに表す言葉一覧
ここまで解説してきたように、企業は自分の性格を正しく認知できているのか、どのような性格なのか、重視しています。企業に自分の性格をどのように伝えるかによって、選考結果が大きく変わる可能性があるのです。
ただ、「自分の性格をうまく言語化できない」という人もいますよね。下記の一覧を参考にして、自分の性格を的確に表す言葉を見つけましょう。
性格を表す言葉 | 当てはまる人の特徴 |
---|---|
意志が強い | 自分の意志を通すためなら自分を律したり努力することができ、他人の誘惑に流されることがない。頑固で融通が利かない。 |
温厚 | いつも穏やかで、怒りや不機嫌さを露わにすることがめったにない。優しい性格ゆえに、頼まれて断ることが苦手。やりたいことや考えを積極的に主張できない。 |
勝気 | 負けず嫌いで、どんなことでも他人より優れた結果を出そうとする。度が過ぎると、協調性に欠けた行動で他人との間に軋轢を生むこともある。 |
活発 | 常に明るくて元気。失敗を恐れずさまざまな物事に挑戦したり、周囲に働きかける。常に自分からアクションを起こすため、空気を読まない行動をすることもある。 |
寡黙 | 言葉数が少なく物静か。いつも落ち着いていて、取り乱すことがない。自己開示をしないため、他人と信頼関係を築くのに時間がかかる。 |
感受性が強い | 他人の繊細な感情まで感じ取れたり、共感できる。常に相手の立場になって考えられるが、他人を気にしすぎるあまり、自己主張ができなかったり、ストレスを感じやすい。 |
几帳面 | どんな作業でも手を抜かず、細部まで丁寧にやり遂げる。ミスは少ないが、スピードに欠けることも。またこだわりが強く、柔軟性に欠けることもある。 |
義理堅い | お世話になった人に対する感謝を忘れず、恩を返すためには自分の手間や不利益を惜しまない。人との関係性や感情を重視して、合理的ではない行動に出ることもある。 |
勤勉 | 仕事や勉強で成果を出すために、ほかの人よりも時間や労力をかけて懸命に取り組む。効率が悪かったり、不器用な場合もある。 |
計画的 | 何をするにも計画を立て、その通りに進めるため、失敗をするリスクが抑えられ、余裕を持った行動ができる。行動を起こす前に計画を練るため、スタートが遅れる。 |
合理的 | 私情を挟まずに公平・客観的に物事を見定め、確実に自分の利益を最大化させる行動を選択できる。他人への思いやりや感受性を欠くこともある。 |
社交的 | 初対面でも円滑にコミュニケーションを取ることができ、交友関係を広めていく。誰とでも良好な関係を築けるため、八方美人な印象を持たれてしまうこともある。 |
柔軟 | 状況の変化に応じて臨機応変に対応できる。一つの物事に固執しないため、専門性を極めたり、特定の分野で突出しにくいなどの側面もある。 |
素直 | 性格や態度がひねくれておらず真っすぐ。他人からの意見やアドバイスを素直に聞き入れられる反面、流されやすく慎重さに欠けることもある。 |
度胸がある | 多くの人が気後れするようなことに対しても恐れず、常に堂々としている。目上の人に対しても臆さず意見を言えるため、礼儀がないと思われることもある。 |
楽観的 | 失敗をひきずって落ち込むことがなく、常に明るい気持ちでいる。また物事のリスクやデメリットを深く考えないため、失敗を起こすことも少なくない。 |
「意志が強い」「勝気」「寡黙」「合理的」などは、ビジネスパーソンとして頼もしい素養と捉えられる一方で、コミュニケーションにおいて懸念される可能性があります。
他者を尊重する心構えや姿勢を一緒に伝えることで、魅力的な性格として伝わるでしょう。
上記の中からしっくりくる自分の性格を表す言葉が見つからない人は、こちらも併せて参考にしてください。
長所一覧表50選|見つけ方から効果的なアピール方法まで徹底解説
「自覚している性格」の回答内容を決めるうえで外せない3つの条件
「自覚している性格」の回答内容を決めるうえで外せない3つの条件
- 社風や求める人物像に合う
- 自己分析に基づいている
- 長所や短所と矛盾しない
本来、人の性格は一言で表せるものではなく、「几帳面で柔軟性もある」「飽きっぽいけど人に喜んでもらえることには継続的に取り組める」のように、複数の特性を併せ持っていたり、年齢や状況によって性格が変わる人もいます。
ただ、ESの指定されたスペースや面接の時間内で、自分の性格をすべて表現することはできません。一部分を切り取って、「自覚している性格」の回答とする必要があります。「どこを切り取れば良いのだろう」と悩んだり、自分の性格を表す言葉が複数見つかってどれを軸に回答しようか迷っているのではないでしょうか。
ここでは、「自覚している性格」の回答内容を決めるうえで外せない3つの条件を解説します。回答内容を決めかねている人は、この3つをクリアしているかどうかを基準に考えることで、より説得力があり、マッチ度の高さも伝わる回答が作れるようになりますよ。
ChatGPTを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
そんな就活生に活用していただきたいのが、最新の「AI 自己PR作成ツール」です。作成ツールでは、AIが自己PRを自動生成してくれるためネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
まずはあなたも作成ツールを活用して自分の強みが存分に伝わる自己PRを完成させましょう!
(リーダーシップが強みの場合)
①社風や求める人物像に合う
求める人物像は、企業が採用する人材の基準を明文化したものです。求める人物像に学生が合致していれば、自社とのマッチ度が高く、活躍できる見込みがあると判断されます。
求める人物像は、企業の採用ホームページ(HP)や就活サイトの募集要項で示されています。企業が学生に向けて「物事に粘り強く取り組める人と働きたいです」と呼びかけているのに対し、「私は飽きっぽい性格です」とアピールするのは的外れですよね。そのため「自覚している性格」の回答は、求める人物像に沿うようにしましょう。
求める人物像が示されていないときは、社風から求める人物像を推測することも可能です。たとえば、社員の提案や挑戦を歓迎する雰囲気が醸成されている企業であれば、「チャレンジ精神」や「創造力」が備わった性格の人が合うと推測できます。
自分の性格が社風に合う場合、それは志望動機にもなり得ます。社風を理由とした志望動機は難易度が高いので、ぜひこちらの記事を読んで注意点や盛り込むべき内容を押さえてください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
- 求める人物像と完全に一致していないとダメですか。異なる性格だったら落とされますか。
完全一致している必要はない
たとえば求める人物像が「チャレンジ精神のある人」「主体性のある人」という企業で、社員全員がチャレンジ精神旺盛で主体的に動ける人だというわけではないでしょう。
企業はさまざまな人で成り立っており、一人ひとり異なる性格や強みを活かして働いています。
あなたの中に求める人物像の要素があるに越したことはありませんが、異なる性格でも活躍できる場があるはずです。あなたの性格・強みを入社後にどう活かすかを考え、伝えてください。
②自己分析に基づいている
回答内容が求める人物像と合致していたとしても、正しく自分の性格が伝えられていなければ、入社後に自分と合わない仕事や環境に苦しむといった事態になりかねません。
そのため、充分な自己分析に基づいて回答内容を決めましょう。求める人物像に当てはまらないかもしれないと思っても、自己分析を通して自覚していなかった価値観や長所が見出され、結果的に求める人物像にマッチする可能性もあります。
また自己分析をせずに回答を考えると、自分の根底にある価値観や考え方を理解できていないため、ほかの項目と矛盾したり、説得力に欠けた回答になってしまいます。
マインドマップや自分史を作成することで、有意義な自己分析ができたという人もいます。自己分析がまだできていない人はもちろん、すでに完了している人も別の方法で取り組んでみることで新しい気付きがあるかもしれませんよ。
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自分史
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説
自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
自己分析は、就職活動だけではなく、将来に向けた目標(キャリア)、自己成長、人間関係、ストレス管理など多くの側面で重要です。自分自身の価値観、興味、スキル、強み、弱みなどを理解し、自分のキャリアの方向性を明確にするのに役立ちます。
③長所や短所と矛盾しない
フォーマットにもよりますが、長所と短所も履歴書やESで聞かれる項目です。書類では質問されなかったとしても、面接で聞かれる可能性があるので、長所と短所を無視して回答を考えないようにしましょう。
たとえば、「自覚している性格」を「頑固」と言ったのに、長所が「柔軟性がある」だと矛盾していますよね。
ただ、まったく同じ回答になってしまってはせっかくのアピールの機会がもったいないです。被らないようにしつつ、矛盾しない回答を用意しましょう。
長所や短所と矛盾させないコツ
まずは、「性格」を自分の行動や主張の根底にある特性や気質だと捉えてください。たとえば、物事に対してこだわりを持って取り組む性格だとします。この性格は完成度の高い仕事をできる点では長所といえ、自分が間違っていても認められない点は短所といえます。
つまり、根底にある性格そのものは変わっていなくても、プラスに発揮されれば長所、マイナスに発揮されれば短所と捉えられるのです。性格に基づいて自分の長所と短所を見つければ、矛盾することはありません。
以下の例も参考にして、自覚している性格から長所と短所を考えてみましょう。
自覚している性格に矛盾しない長所と短所を見出す例
- 性格:負けず嫌い
長所:人より優れた結果を出そうと努力できる(努力家、継続力がある)
短所:自分本位な行動で輪を乱す(わがまま、頑固) - 性格:平和主義
長所:周囲と円滑にコミュニケーションがとれる(協調性がある、寛容)
短所:自己主張が苦手で周囲に流されやすい(優柔不断、八方美人)
長所や短所の見つけ方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
長所や短所が見つかった人は、履歴書に記入する前にこちらの記事で書き方のコツや注意点をチェックしてくださいね。
例文25選|履歴書の長所・短所の書き方と選考通過に導くポイント
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るどんな角度で掘り下げられても良いように回答を用意しよう
面接で「自覚している性格は〇〇です」と答えると、面接官から「なぜそのように考えたのですか」「そのような性格がよく表れているエピソードを教えてください」と掘り下げられることがあります。
それに答えられるように考えを進めていくと、説得力のある説明ができるようになります。
一言で表した自分の性格をさらに掘り下げてみよう
たとえば、部活動で自分はストイックに練習に励んできたが、スランプに陥った仲間には練習を無理強いせずに見守ったというようなエピソードがあるとします。そこから「自分に厳しい」と言うこともできますし、「自分に厳しく人には寛容である」と言うこともできます。
「成長したい」「強くなりたい」という気持ちが強いと自分で感じるのであれば、自分に厳しく努力を続けられるところをアピールするとしっくりきますね。
一方、チームのメンバーのことを気にかける気持ちが強いと自覚しているのであれば、ほかの人の気持ちや状況も考えながら動けるというところを伝える方が、あなたらしさを表す文章になります。
このように、自覚している性格を一言で表した後、もう一歩掘り下げてみると、ほかの人とは違う回答が書けるようになります。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
ESや面接で「自覚している性格」を伝える4ステップ
ESや面接で「自覚している性格」を伝える4ステップ
- 「自覚している性格」を端的に言い切る
- 「自覚している性格」の根拠となるエピソードを述べる
- 「自覚している性格」に対する自己評価を述べる
- 「自覚している性格」の仕事への活かし方をアピールする
回答の内容が決まったら、文章の作成に取り掛かりましょう。文章を考えるときは、構成を意識してください。なぜなら、構成によって聞き手の理解度は大きく変わるからです。
ここで解説する4ステップを順番通りに踏んでいけば、わかりやすくかつ効果的に「自覚している性格」が採用担当者や面接官に伝わりますよ。
①「自覚している性格」を端的に言い切る
この質問に限らず、面接で何かを話すときは、結論から述べるのが基本です。結論を先に述べると、相手はこれからする話を予測しながら聞けるので、回答内容をスムーズに理解できます。
ただし、結論が長々となってしまうと言いたいことが伝わらず、話し始めから面接官を混乱させかねません。そのため、端的に「自覚している性格」を言い切りましょう。
「自覚している性格」を端的に言い切る例
- 思い切りが良く大胆な性格です。
- 私は温厚な性格だと思います。
- 何事にも妥協せずにストイックに取り組みます。
②「自覚している性格」の根拠となるエピソードを述べる
次にエピソードを述べて、自分が最初に言い切った通りの性格であることを裏付けます。自分の性格が表れたエピソードや、性格を自覚したきっかけが根拠となるのです。
エピソードを述べるのは、あくまでも自分の性格を的確に自覚できていると示すためです。特殊な経験や自分の能力の高さをアピールしようとして、本来の目的から逸れないように注意してください。最低限必要な情報に絞って、簡潔にエピソードを説明しましょう。
③「自覚している性格」に対する自己評価を述べる
先に解説してきたように、この質問への回答を通して、自分の性格と向き合い、成長につなげられる人材なのかどうかが見られています。
良い側面だけを述べていると、的確に性格を認知できているとは思われにくいでしょう。そこで、改善点や弱みについても触れることで、フラットな視点で自分の性格と向き合えていて、改善しようとする意志があることが伝わります。
自分で自分の性格を評価し、改善点や欠点も認めることで、成長意欲の高さを間接的にアピールできますよ。
「自覚している性格」に対する自己評価を述べる例
物事に根気強く取り組める点では強みですが、一方融通が利かない点は弱みだと感じています。そのため、日頃から周りの意見は素直に聞き入れるように意識しています。
自分の性格の良いところも改善したいところも言える人は、自分を客観的に見ることができているという印象を与えます。良いところは伸ばし、弱みは補おうという前向きな行動がとれることが伝わります。
④「自覚している性格」の仕事への活かし方をアピールする
回答の最後は、入社後に自分の性格がどのように仕事に影響するのかをポジティブに伝えて締めくくりましょう。プラスに発揮させて活躍したいという締め方もしくは、短所や欠点を克服したいという締め方があります。
ただ、「社会人になってからは短所を克服していきたい」と述べた場合、仕事を学校のような育成の場だと捉えていると思われかねません。あくまで仕事には不利益を出さない前提で短所や欠点をどのように克服するのかを述べましょう。
ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
性格別に紹介! 「自覚している性格」のOK例文
ここまで、回答の考え方やESや面接での伝え方を解説してきましたが、「回答の具体的なイメージが湧かない」「手順はわかったけど文章が書けない」という人もいますよね。
ここで「自覚している性格」の例文10選を紹介するので、ぜひ回答作成の参考にしてください。
①温厚
①温厚
私は温厚な性格で、どんなことが起きても平常心で行動することができます。
私は大学2年生から1年間コンサルティング会社でインターンをしていたのですが、インターン生として一緒に働いていた友人がミスをして、連帯責任でミスの対応を手伝ったことがあります。
ほかの人は少しイライラしていたり、焦っていたりしていたのですが、私は「たまにはこんなこともある」くらいの気持ちで、平常心でミスの対応に取り組みました。
このとき、ミスをした友人から「温厚な性格だね」と言われて、そこから自分の性格が温厚であることを自覚するようになりました。
友人はあなたの温厚な対応のおかげで、イライラや焦りが少し落ち着いたのではないでしょうか。あなたの温厚さがどのように人に良い影響を与えたかを加えてみると、さらに魅力的に伝わりますよ。
②素直
②素直
私は素直な性格で、アドバイスや教えを聞き入れて行動に移すことができます。
幼少期から野球をやっていたのですが、昔はあまり素直ではなく、自分のやり方にこだわる性格でした。しかし、あるとき憧れのプロ野球選手から直接教わる機会があり、野球が上達するコツを聞くと、「先生から教えてもらったことを素直に聞いて、まずはやってみること」と返事をもらいました。
このときから素直であることの大切さを知り、どんな場面でも素直に聞き入れてまずはやってみるようにしています。
しかし、どんなことも聞き入れた結果「やはり自分には合わない」と思うこともあったため、まずは実践してみたうえで継続するかどうかを判断するようにしています。
誠実な人柄を思わせる自己PRですね。素直な人柄は良い印象を持たれやすいですが、ときに過度に率直になりすぎることがあります。そのための柔軟性を持ちつつ、適切なコミュニケーションスキルを磨くことも重要です。
③裏表がない
③裏表がない
私は裏表がない性格で、周囲に対して積極的に自分の弱みや本音を打ち明け、あっという間に仲良くなれます。
大学で映画サークルに所属していたのですが、新入生ともすぐに仲良くなり、いじられつつも、ときには頼りにしてもらえる良好な関係を築いていました。後輩がサークルの人間関係で悩んでいるときに、真っ先に相談してくれたことも多々あります。
ただ、ストレートに本音をぶつけることで、相手を傷つけてしまうこともなかったとは言い切れません。
今後は、裏表がない性格を活かして周囲から親しみやすさや信頼を持ってもらいつつ、意見やアドバイスの伝え方には慎重になり、良好な人間関係を築いていきたいと考えています。
オープンな性格であることが窺えます。人としては大変魅力的ですが、交渉事や人となりがわからない初対面の人と働く場面では危うさも感じさせてしまう可能性があります。
「裏表がない」には「正直で嘘をつかない」という意味もあるので、自分にしっくりくる言葉を検討してみてください。
④面倒見が良い
④面倒見が良い
私は面倒見が良い性格で、困っている人がいればすぐに助けに駆けつけます。
講義を休んだ同級生がいたら資料を印刷して渡したり、試験勉強に不安がある同級生がいれば、ノートを貸したり勉強会を開いて教えたりもしています。
しかし、相手のために手を尽くしすぎて、お節介と思われることもあると思います。
そのため最近では、寄り添ったり優しい言葉をかけるだけでなく、ときには厳しい意見やアドバイスも伝えて、相手に自分で行動するように促したりもしています。
面倒見が良い性格でついつい人の助けをしてしまう人の特徴として、自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。
優先順位をつけて、自分のやるべきこととの調整意識も持ち合わせていることを伝えれば、より「面倒見の良さ」が評価されやすくなります。
⑤社交的
⑤社交的
私は社交的な性格で、どんな人ともその状況に応じたコミュニケーションをとることができます。
大学2年生のときに、先輩から「いろんな人が集まる立食パーティがあるから行こう」と言われてついていくと、そこはたくさんの経営者が集まるパーティでした。当然私は会社を経営しているわけではないため、参加しているほかの人とは立場が異なります。
しかし、「社会人として必要なことを学ぶチャンスだ」と思い、いろんな人に質問したり、大学生目線での意見を言ったりして、うまくコミュニケーションをとることができました。
この出来事から自分が社交的であるという自覚を持ち始め、今では人や状況に応じて会話することができます。
社交的な性格をアピールするときは、周りの人とどんな協力をしたのか、自分はどのようなリーダーシップをとったのかなどを伝えましょう。特に企業側は、他人の意見を尊重できるのかを重視しているので、意識して盛り込むようにしてください。
⑥ポジティブ
⑥ポジティブ
私の性格はポジティブで、どんなことでも成長の機会と捉えることができます。
大学のゼミ活動の一環で、英語で30分のスピーチをすることがありました。簡単なことではないため、「できるわけがない」や「こんなことをやる意味がわからない」と不満を言う人もいました。
その中で私は「ずっと英語を勉強したかったけどできていない自分に火をつける良いチャンスだ」と思い、必死に英語学習やスピーチ原稿の作成に努めました。
スピーチの内容も満足できるものになり、教授からも褒めてもらうことができました。このように、私はどんな厳しい状況でも成長のチャンスだとポジティブに捉えることができます。
「ポジティブ」を「どんなことも成長の機会と捉える」と定義づけ、厳しい状況でもそれを乗り越えてきたことがよく伝わってきます。ポジティブには「物事の明るい面を見る」といった意味もあるので、自分なりの定義付けをしてみると良いですね。
⑦勤勉
⑦勤勉
私は勤勉な性格で、どんな物事でも学びの姿勢で取り組むようにしています。
大学の授業やセミナーを受けた際は、できる限り一番前の席に座って、先生または講師の声が確実に聞こえるようにしています。また、わからないことがあれば必ず質問して、自分の腹に落ちた段階で帰るようにしています。
しかし、どれだけ熱心に勉強しても成果に結び付いたり、行動に移したりしなければ意味がないと思っています。そこで、勉強した内容はその日のうちに振り返ったり、どれだけ小さくても良いから一つ行動に移してみるということをやっています。
勤勉な性格にありがちな「学びっぱなしで活かしていない」という懸念を払拭する内容となっていますね。可能であれば具体的なエピソードを添えるとさらに説得力が増すでしょう。
⑧負けず嫌い
⑧負けず嫌い
私は負けず嫌いな性格で、勝つために努力を惜しみません。
特に自分に負けるのが一番嫌いです。授業の点数やスポーツなど、誰かと戦うときに負けた場合は「相手の方が優れていた」と考えることができます。しかし、自分に負けたときはどんな言い訳もできません。
この性格を利用して、どんなことでも少し高めの目標を設定するようにしています。たとえば、テストの点数は前回の30点上を目指したり、筋トレをするときは前回よりも2.5kg重くして回数もさらに2回多く上げることを心掛けたりしています。
すべての場面で自分に勝てるわけではないですが、悔しさを忘れずに次に活かすようにしています。
負けず嫌いな性格は、競争心があり目標を明確に持てるというバランスを示すことが重要です。ほかの人との協力には、チームワークやコミュニケーションも欠かせないことを認識して、回答に盛り込んでみてください。
負けず嫌いな性格は、自己PRで強みとしてアピールするのも効果的です。こちらで注意点や例文を解説しているので参考にしてください。
例文7選! 負けず嫌いの自己PRはOK? 作り方・伝え方を解説
⑨几帳面
⑨几帳面
私は几帳面な性格で、どんなことでも無意識に細部まできちんとそろえます。
日常生活では、毎朝家の隅々まで掃除をして、机は不必要なものは一切置かないようにし、洗濯物は折り目もそろえるようにしています。また、Excelなどで資料を作成する際は、必要な情報をそろえたうえで、細部のデザインまで整える癖があります。
しかし、几帳面すぎて目的を忘れて手段の部分にフォーカスしてしまうことがあるため、最近では常に目的を念頭に置いて行動することを心掛けています。
社会人になった後も相手にとって見やすい・使いやすいようにするのは非常に重要だと思うので、今後も几帳面さを忘れずに行動したいと思います。
几帳面さは、正確な仕事ぶりにつながる良い印象があります。一方で、神経質すぎて、ほかの人へも几帳面さを求める人なのではないかとマイナスの印象にもなるので、エピソードの選び方を工夫してみると良いですね。
➉義理堅い
➉義理堅い
私は義理堅い性格で、約束事は絶対に破りません。
高校まで柔道部に所属していましたが、いつも練習をサポートしてくれる後輩がいました。その後輩が少しでも成長する機会を与えたいと思い、「インターハイに出場して全国大会の場を見せる」と約束しました。
この約束を果たすべく、必死に練習をして、無事インターハイに出場できたという経験もあります。
このように、一度した約束は絶対に破ることなく、守るためにどうすべきかを考えて行動することができます。
後輩への恩義に報いる、具体的で力強いエピソードですね。簡単ではない約束事を達成するための目標達成意欲とそれにともなう継続的に努力する力も併せてアピールできそうです。
ケース別に紹介! 「自覚している性格」のNG例文
回答作成に取り掛かる前に、NG例もチェックしておきましょう。自分で意図せずとも、伝え方や言葉選びがズレると、一気に評価を落としかねません。
特に、ここで解説する以下の2つに当てはまる回答をして、評価を落としてしまう学生は少なからずいます。NG例を回避するように意識しながら作成しつつ、作成した後は第三者にも目を通してもらって、減点要素のない回答に仕上げてくださいね。
自信過剰で謙虚さが感じられない
自信過剰で謙虚さが感じられない例
私は理知的な性格です。幼い頃から学業で優秀な成績を修めてきました。現在所属しているゼミでも、自分がもっとも優秀だと感じています。
自覚している性格に対して自信を持つことはとても大切ですが、過信だと感じられた途端、評価は一気に下がってしまいます。自信過剰な人物は自分を顧みようとせず、成長が見込めないからです。
「優秀」のような主観的な言葉だけでなく、「〇人中〇くらいだった」のような、事実に基づくアピールを意識しましょう。
また、自信過剰な態度と対になるのが謙虚さです。自分の性格の弱点や改善点にも言及することで、自信と謙虚さのバランスを取れますよ。
「私は〇〇について優れていて、誰よりも優秀だと思います」
このように、自己の経験やスキルを過大に評価することは自信過剰だと受け取られます。周りへ感謝をせず、他人を軽視する人格だと思われてしまう可能性もあります。
「自覚している性格」が業務にマイナスに影響する
たとえば、営業の仕事を希望しているのに、下記のような性格だと述べられると採用担当者はどう思うでしょうか。
「自覚している性格」が業務にマイナスに影響する例
繊細な性格で、傷つきやすいのが短所です。人から断られたり、冷たい態度をとられると、気持ちが沈んでひきずってしまいます。
短所や欠点と向き合うことはとても大切ですが、それが業務で明らかにマイナスに影響するとなれば、企業はあなたを採用しようという気にはなれません。ありのままの性格を伝えたうえで不採用となるのであれば仕方ありませんが、実際の性格と少しズレて伝わってしまうこともあります。
たとえば営業職志望の場合、断られた直後は落ち込むものの、次の日には気持ちを切り替えられる人もいるでしょう。しかし上記の例文のように断られてショックを受けることだけを伝えると、「営業には不向きだな」と思われかねません。
自覚している性格と業務が決定的なミスマッチにならないように、伝え方には注意してくださいね。
上記のほかに、「初対面の人と話すのが苦手」と伝えると、新規営業や窓口対応はハードルが高いと思われるかもしれません。
また、「細かいことにこだわらない性格」と言われると、顧客への提案や書類作成の仕事で細部の詰めが甘くなりそうな印象があります。
「自覚している性格」の回答で成長力の高さをアピールして選考を突破しよう
ここまで解説してきた、「自覚している性格」の回答では、自分の性格と向き合えていること、正しく認知できていること、弱点や改善点を認められていることを示しましょう。これらは社会人として成長するうえで欠かせません。
新卒採用はポテンシャルを重視されます。つまり今はスキルがなく即戦力にならなくても、将来的に大きな成長が見込める人材が求められているのです。「自覚している性格」の回答の中で成長力の高さをアピールして、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 えみ子
プロフィールを見る自己分析に基づいた自己評価を回答にしよう
自己分析は、就職活動において早い段階でやるべきことです。大事にする価値観・強み・弱み・スキル・資格・インターンシップなどの経験を可視化してから、応募先の職務や企業に合わせたアピール内容を考えるようにしましょう。
自己評価は成長に欠かせない大切なステップ
面接官は、「自覚している性格」の回答を通して、あなたがこの会社でどのように貢献してくれるのかを知りたいと思っています。
自己分析結果に基づいて、自分にはどのような改善点があるのか、どう会社に貢献できるのかを評価しましょう。自己評価は、自分自身をより深く理解し、成長するための一歩となります。
面接官にも、自分の性格や特性が正しくアピールでき、それらがどのように職務に活かせるのかが伝わると、高評価を期待できますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
2級キャリアコンサルティング技能士/C&C代表
Emiko Suzuki〇キャリアコンサルタントして高校、専門学校、企業など各方面でキャリア形成支援をおこなう。講師歴は20年以上で、研修から個人面談まで幅広く携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
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