性格検査で落ちる可能性はある? 落とす企業の目的と対策法を解説

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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この記事のまとめ

  • 性格検査で落ちる可能性について企業のリアルを知ろう
  • 回答の矛盾やミスが目立つと性格検査で落ちる可能性が高い
  • 性格検査での適切な回答方法を解説

選考のなかで、性格検査を実施する企業も多いです。学生のなかには、「性格検査で落ちることってあるのかな」「性格検査で落ちる人ってどんな人なんだろう」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

性格検査は適当に受けて受かるものではありません。性格検査を通過するためには、落ちてしまう人の特徴や具体的な対策方法を知っておくことが必須です。

この記事では、学生への適性検査サポートを多数おこなっているキャリアコンサルタントの瀧本さん、田邉さん、木村さん、高尾さんの4名と一緒に、性格検査の実態や落ちないための対策を解説します。

特に、人事として採用現場を見てきた高尾さんからは、性格検査の結果を理由に学生を不採用にすることがあるかどうかについて解説があるので、企業目線を知りたい人は参考にしてみてくださいね。

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目次

性格検査で落ちるケースも! 企業の意図やNGな回答を押さえよう

能力検査や面接対策と比較して、性格検査も重点的に対策している学生はごくわずかです。しかし、採用可否を決める過程で性格検査の結果を重視している企業は少なくありません。そのため、性格検査で落ちることも十分にあり得るのです。

どれだけ面接対策に時間を費やしても、適性検査で不採用になってしまってはもったいないですよね。性格検査を通過するためには、企業が性格検査をおこなう目的や不採用につながる回答例を把握することが大切です。

この記事ではまず、性格検査の種類や問題内容を説明します。そのうえで、体験談から、企業が性格検査で学生を不合格にすることがあるのかを読み解き、対策の重要性をしっかりと理解していきましょう。

また、性格検査で落ちる理由や落ちる回答の特徴も挙げていきます。これから性格検査に臨む人は自分が該当しないように注意しましょう。

記事の後半では、性格検査の適切な回答方法やそもそも企業が性格検査を実施する目的を紹介しているので、性格検査について不安を感じている人はぜひ最後まで読んでみてください。

性格検査で落ちることはよくありますか?

木村 千恵子

プロフィール

落ちることは珍しくないため対策は必須

性格検査とはいえ、ほかの応募者との比較もあるため、対策せずに受けてしまって落ちることはそれほど珍しくはありません。

そのため、企業が実施する性格検査の特徴をよく把握して、最低限の準備をすることは必須といえるでしょう。

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そもそも性格検査とは

性格検査とは

パーソナリティを確認するための心理検査

性格検査は、名称の通り受検者の性格を確認する検査です。採用選考のなかで実施される性格検査では、日頃の行動や考え方に関する質問をもとに、周囲との関係の築き方や仕事への取り組み方などに関係する性格を測ります。

そもそも「性格検査を受けたことがない」「どんな問題が出るのか知らない」という人もいますよね。一口に性格検査といっても、検査の種類によって形式や質問内容は異なります。

まずは、下記の表を参考に、性格検査の種類と特徴を押さえて、性格検査に対するイメージを具体化させましょう。

種類特徴
SPIの性格検査リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査
・問題数は約300問
・3部構成
・4つの選択肢から答えを選択
玉手箱の性格検査日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供している適性検査
・性格と意欲の2つを測定
・正式版と簡易版で問題数が異なる
→正式版:性格68問・意欲36問
 簡易版:性格30問・意欲36問または48問
・4つの選択肢のなかから自分に近いものをYES、遠いものをNOで選択
TALの性格検査ビビッド・ジャパンが脳科学・統計学にもとづいて開発した適性検査
・出題形式は2パターン
→①テーマごとに選択肢のなかから考えに当てはまるものを選択
 ②問題文に従って図形を貼り付けて表現
性格検査の種類

こちらの記事では、性格検査の種類や能力検査との違い、受検スタイルについて詳しく解説しています。

性格検査と併せて能力検査の対策もしておきたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

SPI
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説

玉手箱
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説

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性格検査の結果で落とすことはある? 採用のリアルを解説

性格検査は多くの企業で実施されていますが、実態をつかむことが難しい選考の一つといえます。性格検査はその名のとおり、応募者の性格を知るためにおこなうものですが、落ちる場合もあると聞いて「性格検査ってそんなに重視されるものなのかな」「性格検査で落ちたらどうしよう……」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

そもそも企業は、性格検査の結果をどの程度重視しているのでしょうか。企業側の考えを知ることで、対策の重要性を理解することにもつながります。

ここからは、人事経験のある高尾さんに実際に企業が性格検査の結果で学生を落とすことはあるのかについて解説してもらいます。実体験にもとづく企業のリアルを知って、性格検査に臨みましょう。

アドバイザーからワンポイントアドバイス性格検査の結果が職種の特徴と噛み合わない場合は不採用になる可能性も

私の経験では「性格検査のみ」を理由に不採用としたことはありません。単体で判断するのではなく、面接での所見・課題・リファレンスとの整合が低い場合の補助判断として扱っています。ただし、職種ごとに求められる適性を見極めるうえでは、重要な情報です。

たとえば、顧客との接点が多いBtoCの職種で、性格検査に「極端な衝動性」が見られ、かつ面接での攻撃的な言動が一致した場合や、金融などの高いコンプライアンス意識が求められる職種において性格検査の「虚偽回答を示す傾向」が著しく高く、面接での発言に多くの事実誤認が重なった場合などは、お見送りに作用したことがあります。

また、コンサルティング職のように、論理的思考力が不可欠な職種では、その資質の有無を性格検査の結果から重点的に確認することもあります。

性格検査の結果はあくまで補助的な役割であり合否に直結しない

いずれにしても、これらは総合的な判断の一部であり、性格検査は候補者の「傾向を把握するための手がかり」に過ぎず、それ自体が合否の決定打となることはありません。

運用上も、検査結果に懸念点がある場合は、再面談の機会を設けたり、その人の資質がより活かせる別の職種を提案したりするなど、多角的な視点から適合性を丁寧に確認しているので安心してください。

性格検査に落ちる理由とは

先ほどの高尾さんによる企業視点の解説を読んで、企業が性格検査をいかに重視しているかが理解できたと思います。しかし、これは高尾さんの支援経験に限った話ではなく、多くの企業で同様の扱いをされているのです。

ここでは、なぜ企業が性格検査を重視しているのか、性格検査は採用活動においてどのような位置づけなのか、データをもとに解説していきます。企業側の事情を踏まえて、性格検査の重要性を正しく認識しましょう。

学生の人柄を重視している企業もあるから

企業が採用基準で重視する項目上位5位

就職みらい研究所による就職白書2024では、24卒の採用活動時に企業が採用基準で重視した項目を調査しています。

最も多い93.9%の企業が「重視した」と答えたのは、学生の人柄でした。性格検査の結果からも、学生の物事へ取り組むときの考え方や人との接し方がわかるため、人柄を判断する際に重要な情報となりえます。

同研究によると、性格検査の結果を重視すると答えた企業も39.7%と確認ができ、20項目以上の中で4番目に多い結果です。

このように、9割以上の企業が人柄を重視しているということは、それだけ性格検査の対策は必須ということになります

人柄を数値化して見れるのが性格検査の特徴です。そのため、性格検査を受けた結果、数値として人柄の悪さが見えてしまうとそれを理由に落とされてしまうことがあるので、注意が必要です。

瀧本博史

プロフィール

人柄を重視する企業が多いのは、今いる社員とうまくやってもらいたいと願う企業が多いからです。そして、できるだけ長く働いてもらいたいと考えています。

企業は学生の性格や人柄を重視しています。面接で自覚している性格について聞く企業もあります。以下の記事では自覚している性格についての回答のコツをまとめているので参考にしてみてください。

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志望度の高い企業にWEBテストで落ちるのは本当にもったいないですよね。でも、何冊も問題集を解く時間はありませんよね。

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性格検査の結果が企業の考えと合わなかったから

世の中の企業には1社ごとに求める人物像があるため、企業は性格検査の結果をもとに、応募者が自社の求める人物像とマッチしているのかを見極めようとしているのです。そのため、性格検査の結果が企業の考えに合わないと判断されると、不採用につながることがあります

学生が想像する以上に企業は性格検査を重視していると言えるのです。

また、現在企業で働いている社員の性格や思考と合わない場合も、性格検査で落ちる可能性があります。性格検査で落ちた場合は、企業の求める人物像に合わなかったととらえましょう。

アドバイザーからワンポイントアドバイス性格検査は企業とのマッチ度を多角的に見極める手段の一つ

一般的に、筆記試験を選考プロセスに取り入れている企業の割合は全体の約5割といわれています。

その中でも、性格検査をおこなうおもな目的は、面接だけでは判断しきれない、一人ひとりの特徴の把握、向いている仕事内容や部署などを判断し、選考プロセスの助けとする目的があると考えられるでしょう。

面接では判断しきれない一面が性格検査で明らかになることも

企業には、対外的に明示するかどうかは別として、必ずターゲットとする理想の人物像があります。そのため、応募者をさまざまな角度から、自社が求める人物像に近いか遠いかを見極めるために性格検査をおこなうのです。

特に、同じ職場で働く人材として、ほかの社員とうまくコミュニケーションが取れそうか、チームの方針や雰囲気になじめそうか、などについて面接だけではわからない部分を性格検査によって情報を補うという明確な考えがあることも少なくありません。

性格検査で落ちる回答の5つの特徴

性格検査で落ちる可能性もあるということがわかると、「どのような人が落ちるのだろう」「NGな回答ってあるのかな」と疑問が湧いてくる人もいますよね。

ここでは、性格検査で落ちる回答の5つの特徴を解説します。落ちる回答の特徴を押さえて対策に役立てましょう。

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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

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①全体を通した回答内容が矛盾している

性格検査では、質問の意図が同じ内容が、異なる言い回しで複数回も出題されることがあります。たとえば、「自分の意見を最後まで押し通すことが多いか」という質問の数問後に、「周りの意見に流されやすいか」という質問が出題されたりします。

前者に対して「当てはまる」と回答していたのに、後者も「当てはまる」と回答していると、一貫性がない回答になってしまいますよね。全体を通して結果をみたときに、矛盾した回答をしていると、回答に信頼性がなくなり、落ちてしまうこともあるのです。

瀧本博史

プロフィール

性格検査は情緒が安定しているかどうかも見ています。回答に矛盾が多くなると情緒が安定していない、もしくは常識的な回答ができないと見なされて信頼性が低くなってしまうのです。

②回答にミスが多い

選択肢のなかから2つ選ぶ必要があるのに1つしか選べていなかったり、問題を見落として空欄のまま提出してしまっていたりするなど、回答にミスをしてしまう人も多いです。

パソコンやスマホで受けられるWEBテストであれば、ミスをしている状態で次の質問に進めないケースが多いため提出前に気づくことができます。しかし、ペーパーテストでは、自分で問題を進めていくため注意が必要です。

ミスがあると、結果を正しく測定できません。そのため、どれだけ頑張って回答したとしても、信憑性に欠ける内容だと判断される可能性もあります。また、企業に「ミスが多い人」という印象を与えてしまうことで、入社の懸念材料にもなりかねません。自分の特性を正確に伝えるためにも、回答ミスに注意をしましょう。

③時間がかかりすぎている

性格検査は時間制限が設定されているものがほとんどです。性格検査の質問の多くはシンプルな内容で、受検者が問題を読んだらすぐに回答することを前提として作成されています。そのため、一つひとつの質問に対して深く考えてしまうと、すべての質問に回答することができません。

最後まで解ききれていない状態で回答を提出すると、「すぐに答えられなかったということは嘘をつこうとしていたのかな」「正直に回答していないのかな」というように、不信感を抱かれかねないでしょう

④あいまいな回答が多い

SPIのように、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」「どちらかといえば当てはまらない」「当てはまらない」の4つの選択肢が用意されている性格検査は多々あります。

質問のほとんどで、「どちらかいえば」に続く選択肢ばかりを選んでいると、受検者の性格が明確にならないうえに、優柔不断な印象が強くなってしまう可能性があるでしょう

⑤極端な回答が多い

性格検査のなかには、回答によって「協調性に欠けている」「倫理観に問題がある」と判断されかねないものもあります。

たとえば、「団体行動が苦手」や「人と話すのが好きではない」という質問に対して「当てはまる」と回答していた場合、回答だけ見ると、適応力やコミュニケーション能力の低さを予感してしまいかねません。

面接に置き換えてみた場合、「団体行動が苦手ですか?」と聞かれて、「はい。苦手です」と回答するのは憚られますよね。苦手だという人も、「どちらかといえば苦手です」や「あまり得意ではありません」というように回答するのではないでしょうか。性格検査では、面接では回答しないような極端な回答をしやすいのです。

「どちらかといえば当てはまる」「どちらかといえば当てはまらない」の回答も適宜検討して、もっとも妥当なものを選択する必要があります

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性格検査で適切な回答をする方法

ここまで性格検査で落ちる回答の特徴を解説してきました。そのため、「企業の求める回答をすれば落ちないのではないか」と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、性格検査で取り繕うのはおすすめできません。なぜなら、本来の自分で回答しないと採用後に企業と考えが合わず苦労したり、社内の空気感に馴染めず早期退職につながったりするからです。

そのようなリスクをなくすためにも、正直に回答するようにしましょう。しかし、性格検査では「正直に回答しよう」という意志はあっても、テストへの緊張や選択肢の読解不足などから回答が矛盾してしまったり、自分の考え方には合わないものを選択してしまったりするケースがあります。

そのような事態を回避するために、ここからは性格検査で自分の性格を正しく伝えるための対策を解説していきます。

以下の記事では、テストセンターで性格検査を受ける際のポイントを解説しています。受検予定の人は事前に確認しておきましょう。

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①自分の性格や価値観を自覚する

性格検査の問題内容はシンプルなものが多いですが、いざ聞かれると回答に迷うものも多々あります。

たとえば「想像力がある人より実行力がある人のほうが気が合うか」という質問に対して、即座に答えられない人もいますよね。答えに悩んでしまうような質問は、違う文言で出されたときに、矛盾した回答をしてしまう可能性が高いです。

「Aに当てはまる気がするけど、Bにも心当たりがある」と回答に悩んでしまうと、制限時間内に解ききれない場合もあります。これは自分の思考の癖や行動パターンを正確に自覚できていないことが原因です。

よって性格検査を受検する前に、自分の性格や価値観の全体像を理解しておきましょう。自分の性格や価値観を自覚するには自己分析が効果的です。過去の自分の言動や思考を振り返って、自覚できていない自分の性格や価値観を見つけましょう。

自己分析のやり方は以下の記事で解説しています。まだ自己分析ができていない人、充分ではないなと思う人はぜひ参考にしてくださいね。

自己分析マニュアル
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説

自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

自分の性格や特性を自覚せずに性格検査へ回答してしまうと、回答に一貫性がなくなってしまいます。すると、企業があなたの性格を正しく判断できず、選考落ちになってしまう可能性もあるでしょう。

落ちないためにも、自分の価値観や性格は適性検査前に言語化しておくことが大切です。

あらかじめ自覚しておくべき行動パターン

先に解説したとおり、性格検査のなかでは、同じ質問を文言を変えて問うものが複数出されます。一貫した回答をするために、下記の行動パターンではAとBのどちらに該当するかを確認しておきましょう

たとえば、思い立ったらすぐ行動するより計画を練ってから動き出すタイプと自覚できていれば、「考える前に行動してしまう」や「何か思いついたらとりあえずやってみる」のような質問に対して「当てはまらない」と回答ができるようになります。

AB
好きなのは?一人行動団体行動

グループ行動における役割は?
リーダー役サポート役
普段の行動するときは?思い立ったらすぐ計画を練ってから

仕事に求めるものは?
安定性成長の可能性
向いているのは?マニュアルがある仕事自分でやり方を探していく仕事
あらかじめ自覚しておくべき行動パターン

②設問と選択肢をしっかり確かめたうえで回答する

設問を最後まで読まずに思い込みで回答すると、自分が意図しているものとは真逆の回答をしてしまうこともあるでしょう。

たとえば、計画を練ってから動き出すタイプの人は「考える前に行動してしまう」という質問に対しては「当てはまらない」が妥当ですが、もし質問が「考える前に行動した経験はない」であれば、「当てはまる」が妥当な回答となります。文末の少しの違いにより、選ぶべき選択肢は異なるのです。

性格検査では似通った問題が淡々と続くため、集中力を維持できない人も見受けられます。設問と選択肢をしっかり確かめなければ意図と正反対の回答をしてしまうことになることに留意して、危機感を持って回答を進めるようにしましょう

③次ページに進む前に回答漏れがないかチェックする

性格検査では、次ページに進む前に回答漏れがないかさっとチェックする習慣を付けましょう。

WEBテストでは回答に不備があると、次に進もうとした際にエラー表示が出て知らせてくれるものも多いですが、就活中はさまざまな種類のテストを実施することになり、紙のテストの場合、自分でミスに気づけないと回答漏れが発生します。どのテストでも漏れがない回答をするために、習慣化しておくのがおすすめです

また、WEBテストでは一度次のページに進むともとに戻れないものが多くあります。この場合、時間が余っても後からまとめて見直すことはできないため、次のページに進む前のチェックが最終確認となるのです。

一つひとつじっくり確認している時間はありませんが、設問に応じた回答ができているかを素早く確認するように徹底しましょう。

④あらかじめ例題を解いて検査に慣れる

性格検査は能力検査のように、公式を暗記したり、語句の意味を覚えたりするなどの時間をかけた対策は必要はありませんが、スピーディーかつ正確に回答するためにもあらかじめ例題を解いて検査に慣れておくのがおすすめです。

問題内容はシンプルでも、当てはまるものを瞬時に判断するには訓練が必要となります。書籍や診断ツールを使って、性格検査に慣れましょう。

瀧本博史

プロフィール

性格検査にも望ましい答えがあるので、何の準備もなくぶっつけ本番で受検して戸惑ってしまわないように、それぞれの性格検査の特徴を理解して慣れておくことが重要です。

おすすめの書籍

適性検査の問題集には、性格検査の例題が掲載されている書籍もあります。自分が受験するテストの対策ができる書籍を購入しましょう。

しかしなかには、能力検査の例題のみを掲載していて、性格検査の対策はできない対策本もあるので、購入前に目次にて性格検査の対策ができるかチェックしてくださいね

おすすめの診断ツール

採用向けの性格検査ではなくても、質問の内容や回答形式は共通していることが多いです。下記のような診断ツールで問題に慣れると、採用選考時の性格検査でもスムーズに回答しやすくなりますよ。

⑤社会人としてアウトな回答はしない

たとえば「イライラしたときに人やものに当たる」という質問に対し、「当てはまる」と答える人は倫理観に問題があると思われかねません。社会人として問題がある行動に結びつく回答をすると、どんな企業からも一緒に働きたいと思ってもらえなくなってしまいます。

先に述べたとおり、性格検査では面接で口頭で聞かれて答える場合と比べて極端な回答をしやすい傾向があるため、注意が必要です。

社会人としてふさわしくない回答はしないように、「どちらかといえば」の選択肢も検討して、自分にもっとも妥当なものを選択するようにしてください

社会人としてアウトな回答の例

  • 壊したくなる衝動に駆られやすい
  • 感情をコントロールできないことが多い
  • 急いでいるときはルールを守らなくても良い

瀧本博史

プロフィール

まず、常識にかなう答えを考えましょう。そして、すべての質問に答えてください。文章を読んで答える形式のものなら、何を聞かれているのかを理解し、どういう答えをすれば良いのかを判断してから答えるようにしましょう。

⑥迷ったらポジティブな回答を意識する

自己理解を深めたうえで性格検査に臨んだとしても、「どちらの選択肢も自分に当てはまる気がする」というように、回答に迷う質問もあるでしょう。その場合は、ポジティブな回答を意識するようにしてください。

たとえば、「プレッシャーに弱い」という項目で悩むのであれば、当てはまるよりは当てはまらないほうがポジティブな選択です。ポジティブな性格のほうが、適応力は高い場合が多いので仕事での活躍が期待できます

回答で悩むのであれば、ポジティブなほうを選択するようにしましょう。

木村 千恵子

プロフィール

回答に迷ったときは、応募している会社の理念やビジョンの方向性から考えて、どの回答がその企業にとってふさわしいと思われるかを考えてみてください。その視点からも迷う場合は、自分が感じた直感で決めても良いでしょう。

性格検査で悩む人は多い! リアルな学生の悩みにQAコンテンツで回答

ここまで、性格検査で落ちる理由や適切な回答方法などを解説してきました。全貌が見えてきたことで性格検査への不安が軽減された人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、性格検査への不安や悩みが100%なくなったわけではないでしょう。ここでは、性格検査で悩む学生に対してキャリアコンサルタントが回答しているQAを紹介していきます。

さらにアドバイスが欲しい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも企業が性格検査を実施する目的とは?

性格検査で落ちる可能性と実施目的

ここまで、性格検査の重要性について解説してきましたが、重視されているからといってすべての企業で採用可否に直結するわけではありません。性格検査は多くの企業で実施されていますが、実施する意図や目的は企業によってさまざまです。

企業が何を目的に性格検査をおこなっているのか、という点を押さえれば、回答の際に気を付けるべき点が見えてきます。

ここでは、企業が性格検査を実施する目的を解説していくので、企業目線を理解したうえで対策を進めていきましょう。

応募者をふるいにかけるため

性格検査を面接よりも前に実施する場合、応募者をふるいにかける目的で実施している可能性があります。

特に、学生の応募が殺到するような人気企業では、応募者全員と面接を実施するのは難しいため、性格検査で自社への適性が低い人を落として、見込みのある学生のみを次の選考フェーズへ進めるというやり方が一般的です

応募者をふるいにかけようという目的で性格検査を実施している場合、性格検査の結果次第で次の選考フェーズに進めるかどうかが変わってきます。

応募者をふるいにかける目的で性格検査を実施している企業は、ストレス耐性を重視している可能性があります。

ストレス耐性が求めるレベルに達していない人は、就職後に活躍できずミスマッチになってしまいますよね。ミスマッチを防ぐために性格検査でふるいにかけるのです。

企業とミスマッチな人材を見抜くため

仕事の内容が特殊であったり、専門性が高い仕事などは、求められる性格特徴や能力が限定的になることがあります。そうすると、性格検査によって適性が判断しやすくなるのです。

たとえば、強度なストレス耐性が求められる仕事では「ストレス耐性が低い人材を見抜こう」という目的で性格検査が実施されることがあります。こうした場合には、性格検査のなかでもストレス耐性を測ることができるものが導入されるでしょう。

ストレス耐性が低い人材だと、どんなにほかの能力が秀でていても長期的に活躍できる可能性は低いと言わざるを得ません。つまり、ミスマッチな人材を見抜く目的で性格検査を実施している場合、採用可否への影響は大きいといえます

性格検査に落ちるってことは、人格に問題があるということなのでしょうか。

瀧本博史

プロフィール

人格の問題ではなく採用基準に達していなかったことが理由

性格検査には、大きく分けて4つの役割があります。

①単純に応募者の絞り込みをするため、②応募者をランク分けして採用するための優先順位をつけるため、③面接のときの補助ツールとして使うため、④採用した後の配属決めや教育研修をおこなうときの資料として使うためです。

性格検査で落ちるということはその企業の採用基準に達していないというだけで、人格に問題があるということではありません。

面接での参考資料にするため

先ほど、面接の前に性格検査を実施する企業は、応募者をふるいにかける目的が考えられると解説しましたが、面接に通過させることを前提として性格検査を実施する企業もあります。

あらかじめ性格検査を実施することで、応募者の性格が総合的に把握でき、質問したい項目や掘り下げたい部分をピックアップできるのです。面接を効率良く実施するために性格検査を実施する企業は、性格検査の結果が採用可否に直結しにくいと考えられます。

木村 千恵子

プロフィール

応募者が多く集まる企業の場合、書類と面接だけで選考上の合否を判断するのは難しい場合があります。そのため、性格検査の結果である程度特徴的な違いが見られれば、それを踏まえてより自社に合った人材を見極めたいという事情があります。

入社後の配属を決めるときに参考にするため

1つの会社のなかでも、配属先によって求められる特性や向いている人の特徴は異なります。新入社員が能力を発揮しやすい部署でスタートを切るためにも、配属先を決めるときは、それぞれの細かい特性や行動パターンを考慮する必要があるのです。

その判断材料として性格検査を重視している企業も多くあります。特に、内定後や最終面接の前に性格検査を実施する企業では、採用可否よりも配属を決める目的のほうが大きいと推測できるでしょう

アドバイザーからワンポイントアドバイス性格検査で落とす企業には厳格な選考基準がある

企業によっては、任される仕事の責任感が大きく、求めるスキルやスタンスのレベルが高いことがあります。すると、厳格な採用基準があるため、性格検査で落ちる可能性が高くなります。

たとえば、コンサルタントは企業の経営状況を判断して、適切なコンサルティングをします。コンサルタントのアドバイスによって企業の経営が傾いてしまう可能性もあるのです。そのため、ストレス耐性やロジカルに考える思考力などが性格検査でも重視されます。

性格検査で落とさない企業は人材の多様性を重視している

一方で、多様な人材が活躍することを推進している企業では、厳格な選考基準を設けていないことが多いです。そのため、性格検査では落ちない可能性が高いですよ。

たとえば、Web業界はトレンドの移り変わりが早かったり、さまざまなアイデアが求められたりするため、多様な人材が求められています。 そのため、性格検査で落とされる可能性は低く、面接でより深い考え方などをヒアリングされることが多くあります。

性格検査で落ちることは珍しくない! 過度な不安を抱かず対策して臨もう

性格検査の回答には正解がないため、「どのような回答をしたら良いのかわからない」「落ちてしまったらどうしよう」と不安を感じてしまいますよね。

そもそも性格検査では、意図しない回答の矛盾や選択ミスにより、落ちてしまうことも珍しくありません。また、回答は完璧でも、応募者の人柄や思考がその企業の求める人物像とマッチしないという理由で落とされることもあるのです。

そのため、過度なプレッシャーや不安を感じすぎず一定の対策をして臨む姿勢が持てれば十分でしょう。

どんな対策をしたら良いかわからなくなったときは、この記事で紹介した、適切な回答方法を参考に対策を進めて、自信を持って性格検査に臨んでくださいね!

アドバイザーからワンポイントアドバイス性格検査で落ちてもあなたが否定されているわけではない

性格検査は“完璧に通る”“ベストを尽くす”ものではありません。100%正しい回答はなく、体調や文脈で多少の揺れがあることも人事は承知です。

結果がどうであれ、それがあなたの価値そのものの否定ではないことを覚えておいてください。

大切なのは、面接でのあなたと性格検査の回答に「一貫した物語」を作ることです。あくまで自分らしく等身大で回答し、矛盾が出たときは面接で背景と学びを言語化すれば十分に挽回できます。

そして、前日は睡眠をしっかり取って頭を休めて、当日は平常心で臨みましょう。

合否は相性の問題でもあります。必要以上に自分を責めず、合う環境を探す旅だと考えてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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