インターンの保険って必要? 加入するメリットや申し込み方法を解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 大場 美由紀

    みらいみゆきコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント (登録番号16023253)/フィナンシャルプランナー(登録番号51442293) SNS:Facebook

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  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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  • 若林 宏美

    一般社団法人テツナグ代表理事/クリエイティブチームRutsubo代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号21086984) SNS:Instagram

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この記事のまとめ

  • インターンは損害にかかわるトラブルを起こす可能性がある
  • 事前に保険に入っていればインターンでトラブルが起きてもリスクを回避できる
  • インターン前に保険に加入すべきか迷ったら入っておくのがおすすめ
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 適職診断

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これからインターンに参加する人の中には、事前に保険に加入する流れがあることを知らない人も多いのではないでしょうか。また、「インターンって本当に保険が必要なの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

結論から言うと、インターン参加前には保険に加入しておくことをおすすめします。

なぜなら、インターン中に誰かを怪我させてしまったり、会社の備品を壊して弁償する必要が出てしまったりなど、損害にかかわるトラブルを起こしてしまう可能性が0ではないからです。万が一そのようなトラブルを起こしてしまったとしても、あらかじめ保険に加入しておけば自分の負担を最小限に押さえることができます。

この記事では、キャリアアドバイザーの大場さん、遠藤さん、若林さんのアドバイスを交えつつ、インターン参加時に入っておくと良い保険について解説していきます。これからインターンに参加予定の人は、この機会に保険への加入を検討してみてくださいね。

そもそもインターンとは何かを知りたい人がいるのではないでしょうか。次の記事ではインターンについて、学年別おすすめインターンとともに解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説

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インターンで起こりうる不測の事態に備えて保険への加入を検討しよう!

インターンに参加した際に、故意でなくても損害賠償にかかわるようなトラブルを起こしてしまう可能性は十分にありえます。そのような万が一のリスクに備えて、インターンに参加する前に保険への加入を検討しましょう。

この記事では、始めにインターンにおける4つの損害ケースを解説します。事前にインターンで起こりうる不測の事態を知ることで、保険に加入する必要性を理解することができます。

そのうえで、インターン参加時に入っておくと良い保険を解説します。「どの保険に入れば良いかわからない……」という人は、ここで保険の種類を確認してくださいね。

さらに、保険に加入する方法も解説します。これからインターンに参加する人は、この記事を参考に実際に保険に加入しておくと安心ですよ。

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「性格診断」はおすすめ!
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そもそも保険の役割とは?

保険とは

事故や病気、トラブルなどによって自身が損害を受けたり、相手に対して損害を与えてしまったりした場合に損害にかかる費用を補償してくれる制度のこと

一般的に保険と聞くと、生命保険や医療保険、自動車保険などをイメージする人が多いかもしれません。

あまり知られていませんが、これらの保険と同じような仕組みでインターン参加中に自分がかかわってしまった損害に対する費用を補償してくれる保険もあります。難しそうなイメージがあるので避けてしまう人も多いですが、自分を守るためにもインターン前に理解を深めておきましょう。

インターンに参加するにあたって、保険に加入するのは一般的ですか?

若林 宏美

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保険への加入をインターンの参加条件にする企業が増加中

最近では、インターンに参加する条件として保険加入を掲げる企業も増えています。保険に加入しておけば、自分が受けた損害に対する補償はもちろん、第三者に損害を与えてしまった場合も補償されます。

基本的に会社に雇用されている人は雇用保険でカバーされますが、同じ会社にいてもインターンは雇用関係にないため、何かあった際に会社から補償がありません。

万が一の際にお互い嫌な思いをしないように、保険に加入するのが一般的になってきています。

インターン参加前に保険に加入しておく2つのメリット

インターン参加前に保険に加入しておく2つのメリット

  • 安心してインターンに参加することができる
  • 万が一のことが起こったときも自分を守ることができる

始めに、インターン参加前に保険に加入しておく2つのメリットを解説していきます。

現時点で保険に加入するか迷っている場合、保険に加入するメリットを知ることで「やっぱり入っておいた方が良さそうだな」と加入するきっかけにもつながるかもしれません。

「そもそもインターンって何するの……?」という疑問を持つ人は、以下の記事を読んでみてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説

①安心してインターンに参加することができる

多くの人はインターンをトラブルなく終えることがほとんどだと思いますが、場合によってはトラブルに遭遇してしまって損害賠償を支払わなければいけなくなるケースもありえます。

事前に保険に加入していないと、「何かトラブルを起こしたらどうしよう……」と不安を抱えたままインターンに参加することになるかもしれません。あらかじめ保険に加入していれば、「何かあっても保険が守ってくれる」と安心してインターンに集中することができます

②万が一のことが起こったときも自分を守ることができる

インターン中の事故やトラブルなどはないに越したことはありませんが、それらが起こる可能性は0ではありません。

参加するインターンによっては、一緒にいる人を怪我させてしまう恐れや重要な情報を流出させてしまうリスクなど、大きなトラブルを起こしてしまう可能性も十分にありえます

損害を起こしてしまえば、多額の賠償金を実費で支払わなければいけなくなることも。万が一そのようなトラブルを起こしてしまった場合でも、保険に加入しておけば自分の身を守ることができるのです。

アドバイザーコメント

保険に加入しておけば安心してインターンに参加できる

企業で働いている社員は、勤務中に怪我をしたり病気になっても、労災(労働災害)として労災保険制度に基づき補償を受けることができます。

インターンは学生の就労体験ですが、すでに働いている人と同様の怪我や病気のリスクを負うかもしれない可能性を考えると、備えとして保険に加入しておくことをおすすめします。

万が一トラブルを起こしてしまっても保険が守ってくれる

企業や会場に出向いて参加するタイプのインターンでは、「自分が怪我をしてしまう」「誰かに怪我をさせてしまう」あるいは「職場の備品を壊してしまう」といったトラブルを起こしてしまうことも十分にありえます。

そのときに保険に加入していれば、保険会社から対応の指示をもらえるので、落ち着いて対処できるだけでなく周囲にかける迷惑も少なく抑えることができます。

これから就職するかもしれない企業にマイナスの印象を残さないためにも、できる準備はしっかりとしておくことをおすすめします。

他人事じゃない! インターンにおける4つの損害ケース

他人事じゃない! インターンにおける4つの損害ケース

  • 自分が怪我をしてしまった
  • ほかの人に怪我を負わせてしまった
  • 会社の備品を破損してしまった
  • インターン中に知った重要な情報を漏らしてしまった

では、実際にインターン中にどのようなトラブルが起こりうるのでしょうか。ここでは、インターンにおける4つの損害ケースを解説します。

インターンに参加する前に想定される損害ケースを把握しておくことで、保険に加入するべきかどうかの判断材料になります。

あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

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インターンの志望先を決められない人
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①自分が怪我をしてしまった

インターン参加中に、「社内で転んで転倒してしまった」「倉庫の備品が倒れてきて負傷してしまった」などと自分が怪我をしてしまう可能性も0ではありません。

事前に保険に加入していないと、もしインターン中に怪我をしてしまっても治療や通院にかかる費用が補償されないのです

大場 美由紀

プロフィール

インターン参加中に自分が怪我をしてしまう例として、機械によって負傷する、会社に向かう途中に事故に巻き込まれて負傷するなどが考えられます。

あるいは会社のPCなどに入っている大切なデータを誤って消してしまったり、企業の機密情報を不注意によって漏洩させてしまうこともあるかもしれません。

どれも自分なら大丈夫と思う人がほとんどだと思いますが、可能性は0ではないと覚えておきましょう。

②ほかの人に怪我を負わせてしまった

インターン中に自分が怪我を負うこと以外にも、「通行中に社員とぶつかって転倒させてしまった」などとほかの人に怪我を負わせてしまうケースもあるでしょう。

この場合、怪我をさせてしまったのが故意でなくても、不注意として損害賠償が求められる可能性があります。怪我の程度によっては、治療費や通院費などが自分では支払えない金額になってしまうことも十分にありえるので要注意です。

遠藤 美穂子

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社員を怪我させてしまうこと以外にも、グループワーク中に学生同士でぶつかって相手に怪我をさせてしまったり、インターン会場への往復途中で何らかのトラブルが発生して通行人に怪我をさせてしまったりするケースなどもありえます。

③会社の備品を破損してしまった

「インターン中に会社から貸し出されたパソコンに飲み物をこぼしてしまった」「オフィスに入るためのICカードを紛失してしまった」など、故意でなくても会社の備品を破損したり紛失してしまうケースもありえるでしょう

企業によっては、全額弁償しなければいけないこともあります。その際に保険に入っていないと、多額の賠償金を支払わなければいけなくなってしまうのです。

若林 宏美

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インターン参加中に会社の備品を破損してしまって実際に学生が保険で支払うケースはもちろんあります。

賠償責任保険に入っていれば、相手に怪我を負わせてしまったり、備品の破損してしまっても補償されます。ただし、故意であると判断されると補償を支払われない場合もあるので注意しましょう。

④インターン中に知った重要な情報を漏らしてしまった

インターン中に知った情報は社外秘として扱われるため、口外してしまうと企業に損害を与えてしまう可能性があるので要注意です。たとえば、「発売前の商品企画」「企業内部の営業戦略」などが挙げられます。

「少しくらい大丈夫だろう」と気が緩んで家族や友人などに話したり、SNSに投稿したりすると、そこからさらに情報が漏洩してしまい、賠償金を請求される恐れもあるのです。

アドバイザーコメント

インターンで知り得た情報は絶対にSNSに投稿しないようにしよう

皆さんに一番気を付けてほしいのが「SNSへの投稿」です。社外秘の情報はもちろんですが、中には「インターンに参加していることをSNSに投稿する行為」を止めるように促している会社もあります。

日頃からSNSを使用している人は物足りないと感じるかもしれませんが、これは他者への配慮(参加したかったのにできなかった人もいる)や、安易に会社の情報が漏洩するのを防ぐ意味合いもあるようです。

情報漏洩によって企業に大きな損失を与えてしまうことも

とはいっても「投稿してもバレないだろう」と思うかもしれませんね。もしあなたが情報を漏らしてしまった場合に想定されるのは、「他社にリリース前に類似商品を発売されてしまう」「株価に影響が及ぶ」といった企業に大きな被害を与えてしまうケースです。

そうなると「悪気はなかった」「ちょっと自慢したかった」といった理由でも、社会的信用をなくしてしまうだけでなく、損害賠償請求の対象となってしまう恐れがあります。

インターンは、これから続く社会人生活の第一歩ともいえます。社会人としての自覚を持ち、会社へ損害を出さないように気を引き締めてくださいね。

備えあれば憂いなし! 保険に加入すべきか迷ったら入っておくのがおすすめ

この記事を読んでいる人の中には、「インターンでトラブルなんて滅多に起きないだろうし、お金を払ってまで保険に入るべきか迷う……」と考える人もいるでしょう。

しかし、保険に加入していない状態で損害を起こしてしまうと、何十万から何百万という損害賠償を請求されてしまう可能性も0ではありません。

そうなると、就活どころではなくなってしまうだけでなく、家族にまで迷惑をかけてしまう恐れがあります。現時点で保険に加入すべきか迷っている場合は、万が一に備えて入っておくことをおすすめします。

インターンに参加するにあたって保険に加入するだけでなく、ほかにもさまざまな準備をする必要があります。以下の記事ではインターン前に準備することを解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
インターンは準備が成功の分かれ道! 万全の用意で企業の心をつかもう

金銭的に厳しく、保険に入るか迷っています。それでも保険に入っておいた方が良いですか?

大場 美由紀

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加入するか迷ったらキャリアセンターや生協で相談してみよう

「保険はお金がかかるから入るか迷う……」という人も多いでしょう。企業によってはインターン参加時に保険に入る必要がないケースもあるので、まずは参加内容を確認してみてください。

一般的に無報酬の短期インターンなら、保険に入ることで安心感が得られるのは確かです。なぜなら、無報酬のため労働者の扱いではないので労災保険の対象にはならないからです。

また金銭的な問題だけでなく、どのような保険に入れば良いかがわからなかったり、手続きなども面倒に感じたりもしますよね。

大学を通してインターンに参加する人は、まずキャリアセンターで相談しましょう。大学を通さずにインターンに申し込む人は、大学生協で相談してみてくださいね。

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「性格診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
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要チェック! インターン参加前に入っておくと良い保険の種類

インターン参加前に入っておくと良い保険の種類

  • 学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)
  • 学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)
  • 民間の保険

「インターン前に保険に入った方が良いといっても、そもそも何の保険に入れば良いんだろう……?」と悩む人も多いのではないでしょうか。

ここでは、インターン参加前に入っておくと良い保険の種類を解説します。保険は必ずしも入らなければいけないわけではありませんが、参加するインターンの内容と比較しながら加入するかを検討してみてくださいね。

保険への加入は、インターンが本格化する前に済ませておくと安心です。以下の記事でインターンのスケジュールを解説しているので、「そもそもインターンはいつから始まるのだろう?」と疑問を抱いている人はチェックしてみてくださいね。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説

①学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)

学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)は、学校生活の中で自分が損害を受けた際に必要な補償を受けられるものです

具体的には、授業やサークル活動、通学中などが挙げられます。もちろんこれにはインターンも含まれます。

学研災保険が適応されるケース

  • 授業を受けているとき
  • 実験や実習を受けているとき
  • 学校行事に参加しているとき
  • キャンパス内を移動しているとき
  • インターンに参加しているとき
  • サークルや部活などの活動中
  • 学生団体などでの活動中
  • 学校施設などの移動途中
  • 通学途中

この保険はインターン以外にも学校生活で起こる損害を補償する保険なので、入学時に申し込んでいるケースも多くあります。保険に加入しているかどうかは、大学の学生課やキャリアセンターで確認しておきましょう。

また、補償が適用されるのは大学を通して申し込んだインターンにだけなので注意してください。

②学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)

学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)は、学校生活を送る中で自分が第三者に損害を与えてしまった際に補償を受けられるものです。保険の適用範囲は学研災保険と同じで、学校生活を送るうえでの活動が対象になります。

注意点として、この付帯賠償は学研災保険を契約している人のみが契約できることが挙げられます。すでに学研災保険に加入している人は、付帯賠償も一緒に加入していないか確認してみましょう。

また学研災保険と同じく、補償が適用されるのは大学を通して申し込んだインターンにだけなので要注意です。

保険が対象となるケースの例

  • 研究室で実験中に相手に怪我を負わせてしまった
  • インターン先で企業の備品やシステムを壊してしまった
  • 通学途中にすれ違った人とぶつかって転倒させてしまった

③民間の保険

インターン参加前に入れる保険は、大学のキャリアセンターで加入できる保険以外にも、個人で加入できる民間の保険があります。具体的には、民間の災害傷害保険や大学の生協で入れる学生総合共済などが挙げられます

民間の保険は、短期間の掛け捨てのものや自動車保険と複合しているものなど、さまざまな種類があります。保険に申し込む際は、「インターンの損害を補償してもらえるか」をしっかりと確認することが大切です。

個人で申し込める民間保険の例

  • 災害傷害保険:
    自分が怪我をしたときに補償が出る民間の保険
  • 損害賠償責任保険:
    インターン時に企業に損害を与えたり、第三者に怪我を負わせたときに補償が出る民間の保険
  • 学生総合共済(生協):
    インターンで怪我を負った際に給付を受けられる民間の保険
  • 学生賠償責任保険(生協):
    インターン中に起きた賠償事故を補償する民間の保険
インターンに参加する際に民間の保険でおすすめがあれば教えてください。

遠藤 美穂子

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インターン以外の日常生活もカバーしてくれる保険がおすすめ

保険によって保障の内容が少しずつ異なるので、自分に合ったものを検討して加入すれば良いと思います。掛金の額や補償範囲を比較してみましょう。

学生向けに特化した保険商品は、授業やインターンシップ、アルバイトなどさまざまな場面をカバーしているものが多くあります。もしかすると、大学の生協で申し込めるものに入学のタイミングですでに加入済の人もいるかもしれません。

また、家族が加入している保険の中には子どもの日常生活におけるリスクをカバーするものもあります。一度家族にも加入している保険の内容を確認してみてください。

必ず押さえよう! インターン参加前に保険に加入する方法

インターン参加前に保険に加入する際の流れ

ここまででインターンの保険の種類がわかって、「これから保険に加入しよう」という意志が固まった人もいるでしょう。

ただし、大学経由でインターンに参加する場合と、ナビサイトなどから個人でインターンに参加する場合で加入する保険が変わるので要注意です。

ここでは、インターン用の保険に加入する方法を解説していくので、実際に加入する前に流れを確認しておきましょう。

①大学のキャリアセンターで申し込む

大学経由でインターンに申し込む場合は、大学のキャリアセンターで「学研災保険」と「付帯賠償」を申し込みましょう

前述しましたが、これらの保険に入ることで自分が損害を受けた場合と自分が損害を与えてしまった場合のどちらにも補償を受けることができます。

これらの保険は大学を通して申し込んだインターンにだけ適応されるので、インターンに応募する際に保険も一緒に加入しておくと良いでしょう。

大学のキャリアセンターで申し込める保険の例

  • 学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)
  • 学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)

②生協で申し込む

大学経由ではなく、ナビサイトなどから個人でインターンに申し込む場合は、大学の生脇で、学生総合共済学生賠償責任保険という保険を申し込むのがおすすめです。

学生総合共済は日常生活での怪我だけでなくインターンで怪我を負った際に給付を受けられる保険で、学生賠償責任保険はインターン中に起きた賠償事故を補償する保険です

これらの保険は大学に行ったついでに加入できるだけでなく、保険料もそこまで高額ではないのが魅力です。申し込みをする場合は、大学の生協に問い合わせてみてください。

生協で申し込める保険の例

  • 学生総合共済
  • 学生賠償責任保険

大場 美由紀

プロフィール

生協で保険に加入しておけば、「どこの保険会社にしよう……」と悩まなくて良くなるので気分的にも楽でしょう。

また生協なら、「訳がわからないまま不要な保障がセットになっている保険に入ってしまわないか」という不安もなく気軽にプランを相談することができます。

③代理店やネットで申し込む

大学経由ではなく、ナビサイトなどから個人でインターンに申し込む場合は、生協以外にも代理店経由やインターネット経由で民間の保険を申し込んでも良いでしょう。

具体的には、事故などを補償してくれる災害傷害保険と、損害を与えてしまったときに補償してくれる損害賠償責任保険の2種類に入っておくと安心です

代理店やネットで申し込める保険の例

  • 災害傷害保険
  • 損害賠償責任保険

ただ、代理店やネットの保険はプランが多く、どの保険に入るべきか不安になる人も多いでしょう。その場合は、代理店経由なら店舗の窓口で、インターネット経由ならメールや電話でどの保険のどのプランが良いのか相談してみてくださいね。

遠藤 美穂子

プロフィール

代理店なら保険の内容をその場で詳しく聞けるだけでなく、自宅近くであれば大学が休みの日でも手続きに行けるのがメリットです。

またネット経由なら24時間いつでも申し込みができるので、インターン直前でも申し込みが間に合うのが大きなメリットといえます。

気を付けよう! インターンの保険についての3つの注意点

インターンの保険についての3つの注意点

  • 学研災保険や付帯賠償は大学を介さないと加入できない
  • インターン先から保険加入証明書を求められる場合がある
  • 個人で保険に入る場合はプランをよく確認する必要がある

これからインターンの保険に加入しようとしている人の中には、ただ「保険に入れれば安心」と考えている人もいるかもしれませんが、まだまだ気を付けてほしい点があります。

インターン用の保険に加入するにあたっていくつか注意点があるので、保険に加入する前に必ず確認しておきましょう。

①学研災保険や付帯賠償は大学を介さないと加入できない

学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)や学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)は、どちらも大学を通してでしか加入できないことに加えて、そもそも大学がそれらの保険を扱っていないと加入できないので気を付けましょう

また、補償が適応されるのは学校を通して申し込んだインターンのみです。大学を介さずに求人サイトなどから個人でインターンに申し込む場合は、大学の生協や民間の保険に加入してくださいね。

②インターン先から保険加入証明書を求められる場合がある

企業によっては学生が安心してインターンに参加できるように、インターン参加時に保険への加入を必須条件とするケースもあります

その場合、保険加入証明書の提出が求められることがあるので、提出が必要な場合は保険加入証明書を用意しておきましょう。

保険加入証明書とは、保険に加入していることを証明する書類のことを指し、加入する保険会社から発行されます。学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)や学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)は、大学のキャリアセンターで発行が可能です。

加入証明書は届くまでに時間がかかることが多いので、インターン当日までに届かなかった場合は、保険料を支払った際の領収証を代わりに提出しても問題ありません。

若林 宏美

プロフィール

あくまでも私の肌感にはなりますが、大手企業や医療福祉系の企業で保険加入を必須としているケースが多いように思います。

大手企業は危機管理の観点から、医療福祉系の企業は職務の性質上の観点から必須としているようです。

③個人で保険に入る場合はプランをよく確認する必要がある

「民間の保険に入ろうと思ってるけど、どれに入れば良いかわからない……」という人は、一人で決めずに大学のキャリアセンターや代理店の担当者などにプランを相談してみましょう。

民間の保険は種類やプランが多いので、参加するインターンの内容を保険でカバーできるかどうかをしっかりと確認することが大切です

アドバイザーコメント

学研災害保険や付帯賠償は入学時に加入しているケースもあるので確認しよう

大学で取り扱われている学研災害保険や付帯賠償は、大学の授業などでの怪我にも適用されるので、入学時に案内されて加入しているケースもあります。

入学時で記憶にないことも考えられるので、まずは大学で確認してみた方が良いでしょう。大学を通してインターンに参加する場合は、これらの大学で取り扱われている保険がインターンでも役に立ちます。

ただ、大学を経由せず個人でインターンに申し込む場合は、これらの保険は適用されないことをしっかり理解しておきましょう。

個人で民間の保険に申し込む場合は窓口で相談しながら加入するのがおすすめ

個人で保険に入る場合、生協で保険を紹介してもらう以外には、自分で民間の保険を申し込むことになります。自分が怪我をするなどの害を被る場合に役立つ「災害障害保険」と、会社やほかの人に対して害を及ぼしてしまった場合の「賠償責任保険」に加入することをおすすめします。

民間の保険は保障内容も金額もさまざまでどれに加入したら良いか迷ってしまうことが考えられるので、直接窓口に行って「インターンに参加するための保険に加入したい」ということを伝えたうえで説明を受けましょう。

また企業によっては、会社が指定する保険への加入を求めることもあるので、事前に募集要項をチェックすることも大切です。

インターン参加前に保険に入って安心してインターンに臨もう!

インターン参加前に保険に加入しておけば、万が一インターン中にトラブルが起きたとしても、さまざまなリスクから自分の身を守ることができるだけでなく、「何かあっても保険が守ってくれる」と心理的にも安心してインターンに参加することができます。

これからインターンに参加する予定がある人は、この記事を参考に前もって保険に加入することを検討してみてくださいね。

アドバイザーコメント

安心してインターンに参加するためには保険への加入を検討しよう

インターンシップに行くために、エントリーシート(ES)作成やグループディスカッションへの参加など、準備を頑張っている人も多いでしょう。

会場型のインターンに足を運ぶとなれば、内容が座学や講義中心だとしても、会場への往復などで何かしらのトラブルが起こる可能性は0ではありません。

インターンに参加するにあたって、「保険に加入する」ということも準備の一つとして押さえておくと安心です。

保険に加入する経験は今後の人生に役に立つ

余談になりますが、今後の人生で保険に加入するタイミングに直面する人は多いと思います。そのためインターン参加前に保険について調べておくことも、社会人になるための準備につながります。

保険業界を目指している人は、保険加入の手続きをしてみることで顧客の気持ちを知ったり、商品の研究をしたりすることにもつながりますね。

大学によっては、大学経由のインターンではないものに参加する場合も、キャリアセンターに届け出ることを義務付けている場合もあります。

学生の皆さんにもしものことが起きた際に保険が適用されるような制度があるかもしれないので、インターンに参加する前にキャリアセンターで問い合わせてみてくださいね。

これらの準備をしっかりとおこなったうえで、インターン当日までに企業についての予習を済ませて体調を整えましょう。そしてインターン本番では、多くのことを吸収してきてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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