インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説

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    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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この記事のまとめ

  • インターンとは大学生向けに実施する就業体験プログラムのこと
  • 学年別のおすすめのインターンを紹介
  • インターンの探し方から参加までの流れについて理解を深めよう
  • この記事を読んでいる人に
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  • 適職診断

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インターンシップとは企業が大学生向けに実施している就業体験プログラムのことです。実際に企業で仕事の一部を体験することで、仕事内容を深く理解することができたり、自分との適性を判断することができます。

しかし、インターンに参加することは、大学時代の貴重な時間を割くことになるのも事実。「本当にインターンに参加するべきなのか」「大学何年生から参加できるものなのか」「そもそもどのようなインターンがあるのか」など、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、大学生が参加すべきインターンはどのようなものかをキャリアアドバイザーの田邉さん、瀧本さん、若林さんのアドバイスを交えつつ解説します。学年別に解説していくので、自分の状況に合わせて記事を読み進めてみてくださいね。

目次

大学生におすすめのインターンとは? 状況や学年に合わせて上手く活用しよう!

インターンは開催時期や期間など企業によってさまざまです。そのため、どのようにインターンを選び、参加すべきかわからないと悩むのも無理はありません。

また、大学低学年と高学年では、学業や就活の状況も変わってきます。自分の状況を考えずにとりあえずインターンに参加しても、学業や就活との両立ができず、インターンの経験をその後に活かせないという事態に陥ることもあるでしょう。

記事では、まずインターンが一体どのようなものかという概要や最新のインターン事情について解説します。インターンについて理解が深められたら、学年別におすすめのインターンを紹介。自分の学年や状況に合ったインターンがどのようなものかを知ることで、インターンを上手く活用することができます。

また、最後にインターン参加までの流れやよくある疑問への回答も紹介しているので、インターンに参加したことのない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こちらの記事ではインターンにいつから参加すべきかについて徹底解説しています。応募から選考までのスケジュールも詳しく解説しているので、確認してみてください。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

インターンとは企業が大学生向けに実施する就業体験プログラムのこと

インターンとは

企業が大学生向けに実施する就業体験プログラム

インターンとは、学生が実際に仕事の一部を体験することができる就業体験プログラムのことを指しています。開催時期や期間などは開催する企業によって異なるという特徴があります。

企業はインターンを実施することで、優秀な人材の発掘やミスマッチの防止、PR活動を図っています。限られた採用期間だけでは企業側の活動にも限界があるため、インターンを活用しているのです。

また、マイナビが2024年卒業予定の学生を対象に実施した2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)では、インターンに参加したことのある割合は87.6%であり、ほとんどの学生がインターンに参加していることがわかります。

インターンへの参加経験

このように、多くの学生が重要視しているインターンですが、ここからはインターンの種類や時期についてより詳しく解説していきます。インターンの概要をまずはしっかり確認しておきましょう。

若林 宏美

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インターンから早期選考がおこなわれる企業が年々増えているので、早く内定がもらえる可能性がある、インターンを通して業界や企業についてより詳しく知ることができるという点から、学生にとってインターンは大切なのです。

インターンの種類:短期インターンと長期インターンがある

インターンの種類

  • 短期インターン:開催期間が半日〜2週間程度
  • 長期インターン:開催期間が1カ月以上

インターンは「短期インターン」と「長期インターン」にわけられます。短期インターンは半日〜2週間程度、長期インターンは1カ月以上の期間で開催されます

短期インターンは学生の長期休み(夏季休暇や冬季休暇)に実施されることが多い傾向にあります。内容は説明会のようなタイプや実際の業務に近い内容のグループワークをおこなうタイプのものなどが多くなっています。

ただし短期インターンに含まれる半日のインターンや1dayインターンは、厳密には「オープン・カンパニー」と呼ばれています。インターンの呼び方が企業によって異なる可能性もあるため、インターンを探す際には注意も必要です。インターンの呼び方や最新の動向などはこの後詳しく解説します。

一方で、長期インターンは社員と同じように業務をおこなうタイプのものがほとんどであり、1カ月から長くて1、2年程度の期間実施されます。最初から期間が定まっている長期インターンもあれば、学生の希望次第で期間を延長できることもありますよ。

長期インターンに挑戦してみたいのですが、学業との両立ができるか不安です……。

瀧本博史

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学業との両立を考慮した長期インターンを探してみよう

長期インターンに挑戦することは、自身のキャリア形成に非常に有益です。しかし、学業との両立が不安という懸念は十分理解できます。

最近のインターンの形態は多様化しており、学業との両立を考慮したプログラムも増えています。たとえば、職場における実務体験をメインとした「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」は、学業との両立を視野に入れて、実施時期を「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間」に限定しているため、学業とインターンの両立が可能です。

インターンは自身のキャリア観を深める大切な機会です。学業との両立が可能な形で挑戦してみてはいかがでしょうか。

次の記事では、インターンの期間についてより詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説

インターンの時期:夏期と冬期に開催されていることが多い

インターンは基本的に1年中開催されていますが、開催時期は企業によって異なります。

ただ、企業側も多くの学生に参加してほしいと考えていることから、学生が参加しやすい夏季休暇や冬季休暇に合わせて開催することが多い傾向にあります

長期休暇中は学生も比較的スケジュールを調整しやすく、参加へのハードルも低くなりますよね。実際にインターンを探し参加するまでの流れは後ほど詳しく解説するので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

インターンは夏と冬に開催されることが多いと聞きましたが、春と秋はあまりインターンは実施されていないのでしょうか?

若林 宏美

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春・秋インターンも開催しているため参加を検討してみよう

春や秋にもインターンは開催されています。秋インターンは大学にも通わないといけないのでスケジュールが組みづらいのがネックですが、企業もその点はわかっているので1日から数日の短期インターンが多いのが特徴。まだ行きたい業界が定まっていないなら、秋インターンで複数の業種にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

春インターンも短期のものもあれば、1カ月以上の長期インターンもあります。私の知っている会社で一番長かったのは3カ月。この場合、採用を前提とした長期インターンなので、そのまま内定につながりやすく、毎年この時期の長期インターンも人気があるようです。

夏期インターンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。参加方法から選考対策までこの記事を読むだけで完全網羅できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅

最近のインターン事情をチェック! 変化する大学生向けインターンのあり方

インターンの概要について解説してきました。しかし、実はインターンのあり方は以前と比べると少しずつ変化しています。

インターンに参加する準備を進める前に、インターンの最新動向を知ることでより理解を深めておきましょう。

変化①インターンに新ルールが追加

2022年6月に文部科学省・厚生労働省・経済産業省は「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」の内容の一部を修正し、「学生のキャリア形成にかかる産学協働の取組み」を以下の4種類に分類しました。

概要対象学年期間
タイプ①
オープン・カンパニー
オープン・キャンパスの企業版で
説明会を想定
学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)超短期
(単日)
タイプ②
キャリア育成
キャリア教育として
授業などを実施
学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)大学や企業によって異なる
タイプ③
汎用的能力・専門活用型インターンシップ
従来の
就業体験型インターンを指す
学部3・4年ないし
修士1・2年の長期休暇期間

※大学正課および博士課程は長期休暇期間に
限定されない
汎用的能力は短期
(5日間以上)
専門活用型は長期
(2週間以上)
タイプ④
高度専門型インターンシップ
より高度で
専門性の高い職種向けの長期インターン
修士以上の学生向け2カ月以上
「学生のキャリア形成にかかる産学協働の取組み」の4分類

上記4種類のうち「タイプ3」と「タイプ4」がインターンに当たると定義されています。以前は1日のセミナー型もインターンと呼ばれていましたが、正式には就業体験がともなわなければインターンとは呼ばないということです。

呼び名や定義が明確に定まったことによって学生側に大きな影響はありませんが、たとえば「1dayインターン」に参加したいと考えていても「オープンカンパニー」という呼び名に変わっていることを知らなければ、探す際に見落としてしまう可能性があります。

一方で、明確な定義が定まったことで「まだ志望業界が決まっていない場合にはオープンカンパニー」「今まで培ってきた専門知識を実際の現場で試したい場合は高度専門型インターン」など、目的や状況に合わせてインターンを選びやすくなりました

インターンの定義について理解しておくことで、自分に最適なインターンを選び、今後のキャリアの選択肢や可能性を広げていきましょう。

インターンの最新の動向を押さえておくことで、インターン参加の目的を確実に達成することができます。

たとえば、実務を通じて職務理解を深めたい人は、タイプ3・4に該当するインターンプログラムを探さなければ目的を達成できないですよね。新ルールや動向をチェックして、限られた就活期間を無駄にしないようにしましょう。

あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
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・時間をかけずに自己分析をしたい人

変化②インターンからの採用が正式に認められる

また、採用直結のインターンが2025年卒の就活から正式採用されることも決定しました。先ほどの4分類のうち「タイプ3」と「タイプ4」がインターンに当たると説明しましたが、これらのインターンを通して得た学生の情報を企業は採用にも活用できるようになったのです。

現在でもインターンは多くの学生が参加していますが、インターンがより選考に有利に働くとなれば、さらに競争率が上がることが考えられるでしょう

逆に言えば、インターンが選考の評価材料になっているとも言えるため、しっかりと準備をしてインターンに臨まなければ、選考で不利になる可能性もあります。

このようにインターンを含めた就活ルールは今後も変化したり、新しいルールが加わったりすることが考えられるので、自分が有利に就活を進めるためにも情報収集は欠かさずにおこないましょう。

インターン参加の数は内定の数に関係しますか?

瀧本博史

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相関関係は一概にいえないが就活を有利に進めるチャンスになる

インターンと内定数の相関については、一概には言えません。しかし、インターンは企業の雰囲気や仕事内容を理解する絶好の機会であり、就職活動における有利な武器となります。

社会人509名を対象にインターンが就活に活かせたかどうかを聞いたマイナビニュースの調査によれば、インターン参加者の約23.5%がその企業に入社しています。また、インターンの経験は90.5%の人々にとって就職活動に活かせたと感じています。

ただしインターンの数が多いからと言って必ず内定数が増えるわけではなく、自分に合った企業を見つけることが最も重要です。

インターンと内定の関係についてはこちらのQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが解説しているので、気になる人は併せて参考にしましょう。

学年別に解説! 大学生がインターンに参加するメリットとは

大学生がインターンに参加するメリット

就活を考えるきっかけになったり、自身の目指すキャリアを決めるヒントにもなり得るインターン。一方で、インターンに参加するとなれば、学業やアルバイトで忙しい大学生にとって、貴重な時間を割くことにもなります。

ここからは、インターンに参加することで、どのようなメリットが得られるのかを学年別に解説していきます。学年によって得られるメリットは異なるため、インターンを最大限活用するためにもしっかりと確認しておきましょう。

記事の中では学年別に解説していますが、そのほかにもインターンに参加して得られるメリットはさまざまあります。こちらの記事ではインターンのメリットやおすすめのインターンを30選紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説

インターンに行く意味がいまいちわからない人は、こちらのQ&Aコンテンツもおすすめです。インターンに参加する意味についてキャリアコンサルタントが回答しています。

大学1・2年生:大学では得られない経験ができる

インターンと聞いて思い浮かぶ学年は大学3年生という人も多いでしょう。大学3年生は就活を本格的に意識し始める時期であり、インターンにも積極的に参加したいと考える人が増えます。

だからこそ、大学1・2年生でインターンに参加しようとすると「まだ早いのでは」と周囲から言われることもあるかもしれませんが、一方で、大学では得られない経験ができることも確かです。

就活が本格化する大学3年生の時期はインターンの選考倍率も上がります。しかし大学1・2年生であれば、選考のハードルも下がり、志望業界にとらわれることなく、幅広い業界の仕事を体験することができます

就活のことを意識するのに早すぎることはありません。実際に企業で働く多くの人からたくさんのことを吸収できる大きなチャンスがインターンにはあるのです。

周りに大学1・2年生からインターンに参加している人がいないのですが、参加した方が良いのでしょうか?

若林 宏美

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自分の適性を知るきっかけになるためおすすめ

ほとんどの学生は、大学入学時点では将来どの業界で働きたいかが決まっていませんし、高校生までキャリア教育を受ける機会があまりないため、自分がどのような職種に向いているのかもわからない人がほとんどです。

そんな人の助けにもなるのがインターン。インターンに参加し、いろいろな業種や企業を知ることで、自分がどんな仕事がしたいのか、どんな仕事が向いているのかがわかるので、将来のためにもぜひインターンに参加してみましょう。

大学2年生のインターンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。2年生からインターンに参加する際の企業選びのポイントから本選考に活かすコツまで幅広く解説しています。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説

大学2年生ができる就活はインターンだけではありません。こちらのQ&Aコンテンツでは大学2年生がやるべき対策を解説しているので、併せて参考にしましょう。

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

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インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

大学3年生:インターン参加が選考を有利にする可能性がある

就活を意識し始める大学3年生。この時期にインターンに参加することで、企業について理解が深まるだけでなく、インターンの経験が選考を有利にする可能性もあります

前述の通り、インターンの評価が選考に直結するようになったからこそ、インターンに参加した学生を対象に早期選考を実施するケースも考えられます。正式にインターンが採用活動の一部として認められたからこそ、このチャンスを逃さずに活用していくことをおすすめします。

企業側もインターンで学生に仕事を体験してもらうことで、入社後のミスマッチを防ぐことができ、優秀な学生と本選考が始まる前に接触できることから、インターンに積極的である可能性が高いです。

このように選考に有利に働いたり、志望動機や自己PRにもインターンの内容を組み込めるといったメリットがあることを覚えておきましょう。

瀧本博史

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就職みらい研究所の「就職白書2023」によると、2023年卒も多くの学生がインターンの参加を希望し、平均7.82社で経験を積んでいました。インターンへ参加することは企業選びの参考となり、自分の強みや弱みを深く知る良い機会につながりますよ。

インターンの本選考への影響はこちらのQ&Aコンテンツでもキャリアコンサルタントが解説しているので、本選考に活かしたい人は併せて参考にしましょう。

インターンに参加しないことで就活が不利になるのか不安に感じている人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。

大学4年生:入社前にスキルを磨くことができる

大学4年生のインターンは内定をもらった企業に参加するのが一般的です。入社をする前から実際の業務を体験することで、その業界の専門的な知識を取得できたり、経験を積んで同期とも差をつけることができます

また、大学3年生までに卒業に必要な単位をほとんど取り切っている人は、比較的時間に余裕も生まれるため、その時間を使ってインターンに取り組むのも良いでしょう。時間を有効活用し、社会人になる準備を進めてみてくださいね。

内定先企業でのインターンに限らず、大学4年生で内定先以外でインターンをすることで、入社先を客観的に見られるメリットもあります。

1社しか経験していないと視野が狭くなる可能性もあるため、学生時代に視野を広げておくことで、良い意味で企業に染まらない物事の見方や考え方ができるようになるのです。

学年別に解説! 大学生がインターンに参加するデメリットや注意点

大学生がインターンに参加するデメリットや注意点

インターンには多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点ももちろんあります。

デメリットや注意点を事前に知っておくことで、それらを防ぐことができたり、自分にとってインターン参加が不利益にならないように意識しながら取り組むことができます。

デメリットや注意点についても学年別に紹介するので、メリットと比較しながらチェックしてみてくださいね。

もしもあなたが既卒でインターンへの参加を考えているなら、こちらの記事がおすすめです。企業選びのポイントや注意点など詳しく解説しています。
既卒インターンは企業選びが肝! メリットや注意点などを徹底解説

大学1・2年生:学業やサークル活動が疎かになるリスクがある

大学1年生は特に学校生活が始まったばかりで慣れていなかったり、必修の授業が多かったりと忙しく、なかなかインターンに時間を割けないかもしれません。しっかりとスケジュールを立ててインターンに臨まなければ、両立が難しくなり、学業などが疎かになる危険性があります

早い時期からインターンに参加しようとする姿勢は企業への好印象につながるということは事実ですが、大学生活がままならないようであれば元も子もありません。

インターンに参加する際は、どの程度の期間のインターンに何社参加するかを事前に考え、無理のない範囲で進めていきましょう。長期インターンであれば、学生の都合に合わせてシフトを組んでくれることもあります。事前に相談しながら参加することをおすすめします。

大学1・2年生でインターンに参加するときに、目的意識を持たないと成長できない無駄な時間になってしまいます。

また、初年次だからといって自己分析や企業分析を怠って参加すると、企業からマイナス印象になってしまう可能性もあるため注意してくださいね。

大学3年生:他の学年に比べて競争率が高くなる

先述したとおり、多くの学生は大学3年生から就活を意識し、インターンへの参加準備を進めます。つまり、ほかの学年に比べて大学3年生のインターンは競争率が高くなるということです。

「1社くらい受かるだろう」と何も対策をしないままインターンに応募しても、まったく参加できなかったというケースもあるため、注意が必要です。競争率が高くなるということを事前に理解し、就活本番と同様に対策を進めることが大切なのです

また、インターンの選考からしっかり準備をすることで本選考の練習にもなるため、積極的に応募してみてくださいね。

若林 宏美

プロフィール

外資系企業や一部の日系企業でも、インターン参加者を優遇する、インターンから早期選考があると公表しているため、倍率が高く参加自体がとても難しいです。

もし参加できたとしても、対策がないままでは早期選考につながりづらく、早期選考に漏れた人は本選考のエントリーすらNGの場合もあるため注意が必要です。

大学4年生:卒業研究との両立が難しい

卒業に必要な単位を大学3年生のうちにほとんど取得できている人は、時間的な余裕はあるかもしれませんが、多くの大学では卒業研究や卒業論文の提出が卒業するための条件となっています。

大学によっては提出期限が早いところもあり、インターンとの両立が難しい場合もあります。そのような場合は無理をせず、まずは卒業することを優先させましょう。インターンに参加しても卒業できなければ意味がありません。

内定先のインターンで学ぶことは入社後に研修や実務を通して学ぶことであり、今からそこまで焦る必要はありません。卒業論文や卒業研究を進めることを最優先とし、もしも時間に余裕があればインターンに参加するような意識で十分です。

瀧本博史

プロフィール

資格取得などの自己投資や趣味、アルバイトの時間も削られる可能性があります。インターンは有益な経験を提供してくれますが、ストレス管理や自己成長の時間を奪ってしまう可能性もあるため、インターンを選ぶ際にはよく考えて行動に移しましょう。

インターンに参加するデメリットはこちらのQ&Aコンテンツでもキャリアコンサルタントが解説しているので、参加を検討する前に確認しておきましょう。

あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう

インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。

そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。

性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。

こんな人に「性格診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
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どのインターンに参加する? 学年別のおすすめインターンを紹介!

学年別のおすすめインターン

いよいよここからは、実際にどのようなインターンに参加するのが良いのだろうと悩んでいる人に向けて、学年別のおすすめインターンを紹介していきます。

今まで解説してきたメリットやデメリットを踏まえながら、自分に合ったインターンは何かを一緒に見つけていきましょう。

大学1・2年生:柔軟な働き方ができるインターンを選ぼう

大学1・2年生におすすめなのは柔軟な働き方ができるインターンです。大学1・2年生のインターンのデメリットとして、学業やサークル活動が疎かになるリスクがあることを解説しましたが、柔軟な働き方が可能なインターンであれば、大学生活とのバランスを保ちながら参加をすることができます

たとえば、週5日授業がある場合、土日のみの勤務が可能なインターンを選ぶと良いでしょう。また、授業後の時間からでも勤務可能なインターンやリモート勤務が可能なインターンなども、忙しい大学生でも空いた時間を活用できますね。

また、アルバイトをしたことがない場合は、研修制度などが整っているインターンを選ぶのがおすすめです。

実際の業務に入る前に研修期間が定められていたり、OJT制度(実務の中で先輩社員がトレーナーとして指導してくれる制度)やメンター制度(経験豊富な社員が新人に対して個別に相談ができる制度)がある企業は研修制度が整っているといえるでしょう。

大学1・2年生からインターンに参加すれば、ビジネスマナーや基本的なPC操作などもインターンを通して獲得することができますよ。

アドバイザーコメント

大学1・2年生はさまざまな業種・職種のインターンに参加しよう

どのような仕事が自分にあっているかイメージが湧かない学生もいるのではないでしょうか。そもそも、どのような仕事があるのか知らない学生もいますよね。

まずは、あなたが興味を持てる業種・職種を探すためにも、仕事理解につながるタイプ1「オープン・カンパニー」への参加がおすすめです。興味がある業界や職種がイメージできたら、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」に参加して、より具体的な働くイメージを深めましょう。

実りあるインターンにするために「社会人に求められるスキル」を把握しよう

インターンは知識を深めるだけでなく、スキルアップにもつながる場です。そのため、インターンに参加することで、あなたが「どうなるべきか」である目的を設定することが重要になります。

社会人が求められるスキルを把握することで、インターンを通じて成長することもできます。スキルを把握するためには、OB・OG訪問やインターンで社員への質問をすることがおすすめです。

大学3年生:長期休みを利用したインターンの参加がおすすめ

いよいよ本格的に就活を意識し始める大学3年生。大学3年生の場合は、できるだけ早くから情報収集を開始し、長期休みを利用してぜひ夏期と冬期の両方のインターンに参加することをおすすめします

インターンの探し方や参加までの流れはこの後詳しく解説しますが、夏期インターンでは志望業界以外も興味のある業界のインターンを1〜3社程度受けてみると良いでしょう。

夏期インターンの段階で志望業界を絞りすぎてしまい、ほかの業界を選択肢から外してしまうと、その後の可能性を狭めてしまう可能性があります。幅広く見ることをおすすめします。

夏期インターンである程度志望業界を絞ることができたら、冬期インターンでは志望業界を中心にインターンに参加してみてください。学業や就活との両立をしながら、厳選してインターンに参加することをおすすめします。

アドバイザーコメント

インターンに参加して将来への選択肢の幅を広げよう

私はライターやカメラマンが所属する事務所も経営しているため、これまで何人か大学生を受け入れてきました。その経験からいうと、たとえば「ライターになりたいです」という学生に、どういった企業を志望するかと聞くと、ほとんどが「出版社です」と一つの業種に絞り込んでいます。

それが良い場合もありますが、出版社だからといってそこからライターになれるかはわかりません。特にクリエイティブ系を志望する人は、採用後に社内試験があり、そこで通らないと人事や営業など希望外の部署に配置される可能性もあります。

最初から絞らずに「自分がやりたいこと」が叶いそうな業界に目を向けよう

「書く」ことが好きなら、ライター以外にも企業の広報でプレスリリースを書いたり、広告代理店やWeb制作会社でもキャッチコピーやライティングをする部署があります。

つまり、最初から一つに絞るよりも「自分のやりたいこと」が実現できそうな業界に目を向け、視野を広げるのが大切で、インターンはそのツールの一つでもあるわけです。思わぬ業界が自分にとって合う、やりたいことが実現できるかもしれません。

これまで興味がなかった分野でも、機会があれば積極的に参加してくださいね。

大学4年生:入社に向けて内定先のインターンに参加してみよう

大学4年生になると徐々に就活も落ち着いてきます。卒業に必要な単位もほとんど取り切っていて、比較的時間に余裕がある場合は、内定先のインターンに積極的に参加することをおすすめします

入社前に社会人としての基本的なマナーを養うことができます。また、社会人になることに不安や緊張を覚える人も多くいます。一足先に業務を経験することで、入社後もスムーズに業務に当たることができますよ。

ただ、社会人マナーや仕事のことを覚えるのは入社してからでもまったく問題ありません。そもそも大学4年生のみを対象としたインターンは少なく、内定先でインターンを実施していないケースも考えられます。

卒業論文や研究で時間があまりとれないという人は、学業を優先しましょう。

内定者に対して、インターンではなくアルバイトを実施する企業もあります。内定者アルバイトに参加すべきかどうかはこちらのQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが回答しています。

アドバイザーコメント

インターン参加のポイントは自分が何を得たいのかを明確にすること

インターンへの参加は自身の専攻や関心分野、将来のキャリアについて考えるための重要な機会です。インターンに参加することで、これまで体験することのなかった未知の「仕事の現場」を体験し、将来を考えるうえでの重要な視点を得ることができます。

インターンに参加する際のポイントとしては、最初に自分が何を学びたいのか、何を得たいのかを明確にしておくことです。また、積極的に参加して、自分からたくさんのことを学び取る姿勢を持つことが大切です。インターンは自分自身の成長のための場所であり、自分から積極的に行動することで、より多くの経験と学びを得ることにつながります。

振り返りをしっかりおこなうことでキャリア形成に大いに役立つ

また、インターン後に自身のフォローアップをすることも重要です。インターンで得た経験や学びを振り返り、それが今後の自分のキャリアにどのように役立つのかを考えることが大切です。

そして、可能であればインターン先の企業との関係を維持し、アドバイスを求めていくなど、終わった後も積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。これらのことを心がけ、インターンを最大限に活用し、自分のキャリア形成に役立ててください。

インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください

診断スタート

インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

実際には何をすれば良いの? インターン参加までの流れについて徹底解説

インターン参加までの流れについて徹底解説

  • どんなインターンに参加したいかを考える
  • インターンを探す
  • インターンに応募する
  • インターンの選考を受ける
  • インターンに参加する

学年別におすすめのインターンを紹介しましたが、一体いつからインターンの準備を進めたら良いのか、対策はどのようにおこなったら良いのかわからない人もいるでしょう。

ここからはインターンに参加するまでの流れについて解説していきます。

準備や対策を怠ると、希望するインターンに参加できないこともあるため、インターンの応募開始をただ待つのではなく、余裕をもって準備を進めることが大切です。一緒にインターンに参加する準備を進めていきましょう。

ステップ①どんなインターンに参加したいかを考える

まずは、どのようなインターンに参加したいかを考えましょう。このステップはインターンの参加時期から逆算して3〜4カ月前を目安におこなうことをおすすめします。

たとえば、夏期インターンに参加したい場合、夏期インターンは7月〜9月に実施されるため、目安として4〜5月頃にどんなインターンに参加したいのかを考えると良いでしょう。

大学1・2年生であれば授業や試験期間などの予定を事前に確認しておき、インターンに参加可能な時期や日程を把握しておくことが大切です。インターンの情報が解禁されたら参加可能な日程のものを優先的に応募することができます。

また、どんな目的でインターンに参加するのかを考えておくことも重要です。たとえば、志望業界について理解を深めたいのであれば、インターンを探す際に業界で絞って探すことができますよね。

どんなインターンに参加したいかを決めるうえでヒントになること

  • どの期間に開催されているインターンに参加したいか
  • どんな目的で参加したいか
    (業界理解を深めたい/自分との適性を知りたい/自分のスキルを磨きたいなど)
周りがインターンに参加しているので、私もなんとなくエントリーし始めていますが、自分にはどのようなインターンが合っていますか?

まずは業種・職種理解が深められるインターンに参加しよう

なんとなくエントリーをしている段階で、いきなり業界や職種を絞ってしまうと、興味が狭まってしまい就職先の選択肢が限られてしまいます。

まずはどのような仕事に興味があるのかを知るために、会社説明がメインであったり1dayなどの短期間で実施されたりしているインターンへ参加することがおすすめです。

ステップ②インターンを探す

次のステップでは、実際にインターンを探していきます。インターンを探すときは、インターンに参加しようと考えている日程の約3カ月前から動き出せると良いでしょう。

インターンの探し方は主に3つあります。以下を参考にしてみてくださいね。

インターンの探し方

  • 就活サイトを利用する
  • 大学のキャリアセンターを利用する
  • 企業のホームページやSNSから探す
  • OB・OG訪問などで紹介してもらう

一般的な方法は就活サイトを利用する方法です。大手の就活サイトであれば、人気企業から中小企業まで幅広いインターンを取り扱っています。業界や職種など自分の希望に沿って絞り込むことで、あなたにぴったりのインターンを見つけてみてください。

また、志望企業が明確に決まっている場合は、企業のホームページやSNSを確認しましょう。特に最近では企業がSNSで採用情報や社員の紹介などをSNSを通じて積極的に発信しています。

インターンの探し方については、こちらの記事で詳しく解説しています。学年別におすすめの探し方を紹介しているので、自分に合った探し方を見つけてくださいね。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も

若林 宏美

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個人的におすすめしたいのは、やはり企業のSNSです。企業によってはSNSやHPのみでインターンを募集していたり、就活サイトよりも情報が早いことが多いため、準備する期間も確保できます。

ステップ③インターンに応募する

インターンを探し、参加したい候補のインターンがある程度絞れたら、いよいよ応募です。すべてのインターンの選考を通過できるとは限らないため、候補も含め複数のインターンにエントリーしましょう

マイナビが2024年卒業予定の学生を対象に実施した「2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)」によると、インターンの平均参加社数は5.7社でした。

何社参加すべきか迷っている人は、平均社数を参考にしてみるのも良いでしょう。たとえば、志望業界や気になっている業界のインターンを3社程度、ほかの業界も1〜3社程度応募すると、複数業界を見比べることができるのでおすすめです。

ただしあくまで平均参加社数は目安です。忙しい場合には、最低でも3社は受けると決めて対策をする、志望業界に絞って応募するなど、無理のない範囲でインターンへの応募を進めましょう。

インターンに応募するときの注意点は何かありますか?

瀧本博史

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その企業のインターンに応募する目的を明確にしておこう

インターンへの応募にあたっては、以下の点に注意すると良いでしょう。

まず、企業の目的を理解し、それに合わせた対策をおこなうことが重要です。インターンでは、「なぜ当社のインターンに応募をしたのか」や「インターンを通してどういったことを経験したいのか」など、短期的な目線に立った質問がされます。

また、企業はインターンでもやる気があり、企業が求める人物像に合う学生を採用したいと考えています。企業研究や業界研究をしっかりしていないと、志望動機に対する答え方などですぐわかってしまいます。基本的なビジネスマナーやコミュニケーション力があるかどうかも重視されます。

以上の点を踏まえ、自己PRや志望動機をしっかり語れるように準備しておきましょう。

インターンのエントリーシート作成のコツについては、こちらの記事で解説しています。魅力的なエントリーシートを作成して通過率アップを目指しましょう。
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり

ステップ④インターンの選考を受ける

インターンの応募が完了したら、選考を受けます。選考日は企業によって異なるため、スケジュール帳などを活用して管理しておくことをおすすめします。

インターンの選考方法も企業によって異なりますが、一般的には以下のような方法でおこなわれることが多いので参考にしてみてください。

インターンの選考方法

  • 書類選考(エントリーシートや履歴書)
  • 適性検査
  • 個人面接
  • 集団面接
  • グループディスカッション

書類選考では「志望動機」や「自己PR」を聞かれるのが一般的ですが、「当社で製品を開発するならどのような企画をしますか?」など企業独自の設問がある場合もあります

面接では以下のようなことを聞かれることが多いので、回答できるように準備しておきましょう。

面接でよく聞かれる質問

  • なぜ当社のインターンに応募したのですか
  • 自己PRをしてください
  • 当社のインターンに参加することで、どんなことを学びたいですか
  • 大学生活で頑張ったこと(頑張っていること)は何ですか

アドバイザーコメント

自己分析を見直してインターンの選考通過を目指そう

すでにインターンに応募しているものの、なかなか選考に通過できず悩んている学生もいるのではないでしょうか。たしかに、企業によっては本選考よりもインターンの方が選考倍率が高いこともあり、選考ハードルは低くありません。

選考通過せずに悩む学生は、インターンを通じて「自分がどうなりたいか」と「どうしたいのか」を自己分析することがおすすめです。これらが答えられると、よく聞かれる質問として紹介されている「なぜ応募したのか」や「どんなことを学びたいか」で自己PRをすることができますよ。

現状と目標を伝えるのが効果的

たとえば、どんなことを学びたいかという質問に対して「Webマーケティング会社の戦略立案について学びたいです。Webマーケティング会社に就職するために、個人でメディアを立ち上げました。個人メディア単位の集客はできたものの、企業の課題解決のためのノウハウがなく学びたいと思っています」などと答えると理想です。

このように現状取り組んでいることと理想のギャップを明確にして、「そのインターンに参加しなければ解決できない」と伝えることで選考通過率は一気に上がります。

こちらの記事ではインターンの面接を突破するコツを解説しています。質問と回答例も豊富に紹介しているので、ぜひ選考前にチェックしてみてくださいね。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選

インターンの志望動機に悩んだらこちらの記事を参考にしてみてください。業界・文字数別の志望動機例文も紹介しています。
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!

インターンの選考では自己PRを求められることがあります。こちらの記事では、自己PRを5ステップで完成させる方法について詳しく解説しているので併せて読んでみてくださいね。
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!

ステップ⑤インターンに参加する

インターンの選考に通過したら、いよいよインターンに参加します。インターンを有意義なものにするためには、インターンで学んだことや新たに知った企業の一面があれば、必ず記録するように意識してください

また、インターンで初めて仕事を経験するという人も多いでしょう。もしもわからないことがあれば、積極的にアドバイスをもらいにいくことをおすすめします。「指示待ち」をするのではなく、自ら先輩社員に聞きにいく姿勢が大切です。

とはいえ、先輩社員も自分の仕事があるため、「お忙しいところ失礼します。今お時間少々よろしいでしょうか」と言葉を添えたり、ランチの際に聞くなどの工夫ができると良いでしょう。

アドバイザーコメント

インターンでは意欲的に参加して企業にアピールしよう

業種などによるのかもしれませんが、私が見学したことのあるインターンでは「学生たちが静かだな」という印象が強かったです。もう少し積極的に質問すれば良いのに、緊張しているのか、意欲的だと感じた学生はほんの一握りでした。

インターンを受け入れている企業で働く人は、業務の一環として学生たちの指導もおこなっています。遠慮する必要はありません。逆に鋭い質問をしたり意見を伝えると印象に残り、そこから早期選考につながることもありますよ。

さまざまな企業のインターンを経験して新たな気付きを得よう

もう一つ感じるのは、同じ業種にばかり応募する学生が多いこと。同じような業界ばかりだと、自分の視野が狭まってしまいます。

最近、金融と飲食の異なる2業種のインターンに行った学生に感想を聞くと「どちらも想像していた仕事と違っていて、今まで自分の思い込みで視野が狭くなっていたことに気づいた」と言っていました。

インターン先での学びももちろん大切ですが、いろいろな企業のインターンを経験して、それを自分の中で消化し、気づきを得るのもインターンで学びを得る重要なプロセスです。

せっかくインターンに参加するなら実りのあるものにしたいですよね。こちらの記事では、インターンを充実させるための質問例70選を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ

志望企業のインターンの日程と被ってしまったり、体調を壊してしまい参加を辞退しなければならない状況になってしまったら、こちらの記事を参考にしましょう。誠意が伝わる連絡方法について詳しく解説しています。
インターンシップの辞退は慎重に! 誠意が伝わる連絡方法とは

気になる疑問を解決! 大学生のインターンにまつわるQ&A

インターン参加までの流れについて解説しましたが、実際に準備を進めていく中で疑問点が出てくるかもしれません。

最後に、インターンについての気になる疑問をQ&Aにまとめたので、インターンについて悩んだり、わからないことがあれば、こちらのQ&Aに目を通してみてくださいね。

Q:志望企業でなくてもインターンに参加して良い?

志望企業でなくても、興味がある業界のインターンには積極的に参加しましょう。

大学1・2年生など、就活が本格化するまで余裕がある場合は、特に業界は絞らずに幅広い業界のインターンを調べてみてください。

本選考ではないため「この企業はどのようなことをしているのだろう」「この企業の商品が好きだから、実際どのような人が働いているのか気になる」といった少しの興味だけでも応募する理由としては十分です

また、さまざまなインターンに参加することで「自分は実はこういう仕事が向いているのか」「あまり知らない業界だったけれど、〇〇という分野の仕事に自分は興味があるのだな」など、自己分析の機会にもなるため、志望業界に絞らずにインターンに参加してみてくださいね。

瀧本博史

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早い段階で志望業界を絞りすぎると、自分の未知の可能性を見逃す恐れがあります。インターンでの多様な経験を通じて、自分自身を深く理解し、最適なキャリアパスを見つけるためにも、広範な視野を持つようにしましょう。

Q:インターンに給料は発生する?

有給のインターンもあれば、無給のインターンもあります。企業によって異なるので、事前に調べておきましょう。

インターンに給料が発生するかどうかは企業やプログラムによってさまざまですが、長期インターンであれば有給である可能性が高いです。有給のインターンを探したい場合は、就活サイトの検索窓で「報酬あり」に絞ることで、見つけてみてくださいね。

また、給料は発生せずとも、たとえば交通費が支給されるインターンや昼食代が支給されるインターンなどもあります。インターンに申し込む際は、隅々まで目を通してエントリーするようにしましょう。

インターンで給料がもらえるかどうかはこちらの記事で詳しく解説しています。有給インターンに興味がある人は併せて参考にしましょう。
インターンで給料はもらえる? 報酬の高い求人の特徴も紹介

Q:インターンにはどんな服装で行ったら良い?

インターンに参加する際の服装は、企業から指示があることがほとんどなので、それに従ってください。もしも事前に案内がない場合には、参加する企業の人事やインターンの担当者に事前に質問しても良いでしょう。

実際に企業で仕事を体験するインターンでは、ほかの社員と同じようにスーツで参加することが多いです。しかし、企業によってはビジネスカジュアルや服装自由なインターンもあります。

ビジネスカジュアルのおすすめの組み合わせ

  • 襟付きシャツ+ひざ下丈のスカート+落ち着いた色のカーディガン
  • ブラウス+スラックス+テーラードジャケット
  • 半袖シャツ+チノパン+テーラードジャケット

ビジネスカジュアルのポイント

  • シンプルなデザインのものを選ぶ
  • ベーシックカラー(黒・紺・ベージュ・白・グレー)が基本
  • 派手な柄は避け、無地もしくは細いストライプ・小さいドットなどを選ぶ
  • 露出度の高い服は避ける
  • シワ・シミ・汚れ・毛玉がなく清潔感のあるアイテムを選ぶ
インターンは私服で行っても問題ないですか?

企業から指定がなければ私服でも問題ない

私服でも可能なインターンであれば、私服で参加してもマイナス評価になることはないので安心してください。ただし、ブランドの主張や露出が激しい服装、色味が激しい服装はインターンにそぐわないため避ける方が適切です。

私服OKであっても、TPOをわきまえた服装でインターンに参加しましょう。

私服指定のインターンの服装は、こちらのQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せて参考にしましょう。

Q:インターンには何を持っていけば良い?

インターンの案内のほとんどに持ち物が記載されているため、指示に従い準備を進めてください。指定がない場合には以下のものを準備しておくと良いでしょう。

インターンの持ち物

  • 筆記用具
  • メモ帳
  • 携帯電話・スマートフォン
  • 腕時計
  • ハンカチ・ティッシュペーパー

あると便利なもの

  • スケジュール帳
  • クリアファイル
  • モバイルバッテリー
  • 地図アプリ
  • 折り畳み傘
  • ストッキング
  • 上着

若林 宏美

プロフィール

身分を証明するものとして学生証や、初日に雇用契約や秘密保持契約などをおこなう企業もあるため印鑑や朱肉も準備しましょう。これらは指定がなくても念のため持参した方が無難です。

インターン先にもよりますが、ノートパソコンを持参した方が良い場合もあるので、不安な場合は事前に確認しておきましょう。

インターンとは就活の力強い味方! 大学生のうちに実務経験を積んでおこう

インターンとは企業が大学生向けに実施する就業体験プログラムのことを指し、就活にも役立つ力強い味方であることを解説してきました。

とはいえ、忙しい大学生活の中で、インターンの準備や対策はもちろん参加する時間を確保するのは大変です。だからこそ、インターンの種類や最新の動向を把握し、自分の学年や状況に合わせて、参加するインターンを選ぶことが大切になります。

まずは、自分の状況を把握し、どのようなインターンに参加したいのかを明確にすることから始めてみてください。目的を明確にして、インターンの時間を、ぜひその後の就活や将来のキャリアに活かせる実りのある時間にしてくださいね。

アドバイザーコメント

大学生にとってインターンはキャリア形成に向けた一歩

まず、インターンはあなたのキャリア形成における重要な一歩となります。特に長期インターンは実務の経験が積めて、その経験は後のキャリア形成に大いに役立ちます。

インターンへ参加する際には、自分が何を学びたいのか、どのような経験を得たいのかを明確にしておきましょう。また、インターンは「体験」であり、自分自身の成長のためにあるものです。そのため、受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に学び、経験を積むことが大切となります。

インターンは今後も成長していくあなたの大きな味方になる

インターンは自分自身を見つめ直す良い機会にもなります。自分が何をしたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを見つめ直す機会にしましょう。インターンを通じて得た経験や成功体験をその後の就活やキャリアに活かしていくことが大切です。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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