インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説

この記事のまとめ
- インターンは8つのメリットがある超重要な就活イベント
- 2ステップで自分に合ったインターンが見つかる
- おすすめのインターン30選とインターンの選考で使える例文9選を紹介
就活を意識し始めると、インターンシップに参加すべきか迷う人も多いのではないでしょうか。「そもそもインターンって何だろう」「参加すべきインターンがわからない」と悩んでしまいますよね。
インターンは少なくとも半日は拘束されるため、皆さんの中には「忙しいから参加したくないな」と感じる人もいるかもしれません。しかし、インターンはある観点から最も効率的な就活対策といえるため、うまく就活を乗り切るには参加することがおすすめです。
記事では、キャリアアドバイザーの隈本さん、小峰さん、渡部さんと、インターンの特徴や参加するメリットなど、インターンについて詳しく解説するので、参考にして就活を進めてくださいね。
この記事の内容は新卒向けとなりますが、既卒でインターンへの参加を検討している人は、以下の記事を参考にしてください。既卒向けインターンの参加方法やメリットを解説しています。
既卒インターンは企業選びが肝! メリットや注意点などを徹底解説
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インターンは効率的な企業研究とスキルアップが可能な一石二鳥の就活対策
インターンは拘束時間が長いため、「それならばほかの就活対策に時間を使いたい」と感じる人もいるかもしれません。しかし、インターンに参加することで、効率的な企業研究や就活のためのスキルアップが可能なため、忙しい学生こそおすすめしたい就活対策なのです。
記事では、まずインターンの特徴を解説します。どのようなものなのか、大まかに捉えましょう。特徴を踏まえつつ、インターンに参加する8つのメリットを説明するので、魅力的に感じたらぜひインターンに応募してみましょう。
ただ、どのインターンに応募すれば良いのか悩んでしまいますよね。そこで、自分に合ったインターンの探し方やおすすめのインターン30選を紹介するので、参考にしてエントリーしてみてください。
また、インターンの選考は、本選考と同じか、もしくはそれ以上に難しいと言われています。そこで、インターンの選考で使える志望動機や自己PRの例文9選も紹介するので、選考を受ける際は参考にしてください。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
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そもそもインターンとは
インターンとは
- 学生が企業で実際に働く就業体験
- 大学3年生の夏〜冬にかけておこなわれることが多い
- 大企業・中小企業ともに大多数の企業がおこなっている
インターンとは、実際に企業で働く就業体験のことで、正社員とほとんど同じ仕事をすることもあれば、グループワークなどで業務の疑似体験をすることもあります。
学生にとっては企業や職種について詳しく知ることができ、企業にとっては学生への魅力付けができたり、学生とのミスマッチを防ぐことができるなど、双方にとってメリットが大きいため、インターンをおこなう企業は多いです。
インターンには、半日、1日と短期から参加できるものもあれば、半年や2年など長期的なものもあります。前者は企業理解を深めるためのものという意味合いが強いですが、後者はビジネススキルをつけることを目的としているものが多いです。
インターンは大学側も推奨しており、一定期間以上の参加によって単位認定されるのが一般的です。インターンをおこなう企業は、採用にも積極的と受け止められます。なお、短期インターンは無給の場合が多いです。
参加が当たり前? インターンの参加動向
研究やサークル、アルバイトなど、学生生活に忙しく、インターンへの参加を悩む人がいるかもしれません。しかし、実際は多くの学生が参加しており、インターンでしか得られない情報もあるため、参加をしていないとほかの学生に遅れを取ってしまうことがあります。
ここからは、具体的にインターンの参加動向を解説するので、参加すべきか1つの判断材料にしてください。
学生の8割以上が参加

就職みらい研究所の【2023年卒 就職活動TOPIC】インターンシップ・1day仕事体験の期間別参加状況と就業体験によると、インターンに参加したことのある学生の割合は約83%となっています。
また、インターン参加件数の中でも、1日以下の短期的なインターンへの参加件数は全体の約87%を占めています。
1日以下の短期的なインターンは、拘束時間が短いことはもちろん、選考がなかったりと参加しやすいところが多いため、このような結果になっていると考えられます。
内定取得企業のインターンには半数以上の学生が参加

さらに、同じ就職みらい研究所の【2023年卒 就職活動TOPIC】インターンシップ・1day仕事体験の期間別参加状況と就業体験によると、内定取得企業のインターンに参加したことのある学生は約半数以上となっています。
その中でも、1日以下のインターンが占める割合は約42%です。短期のものであっても、内定につながるインターンがあったり、良い印象を残して本選考で有利に働いたり、インターンで企業理解が深まりほかの学生と差別化できることにより、内定を獲得できた人が多いと考えられます。
インターンへのエントリー数平均は約12社
学生は、希望するすべてのインターンに参加できるわけではなく、特に2日以上のインターンに参加するためには、選考を通過しなければならないことが多いです。
就職みらい研究所の採用活動中間調査 就職活動状況調査データ集 2023年卒によると、インターンへの応募企業数の平均は約12社となっています。「思ったより多い」と感じる人もいるかもしれませんが、落ちたときに備え、多めにエントリーしている学生が多いと考えられます。
- 周りがたくさんのインターンに参加していることはわかりましたが、インターンは業界ばらばらでエントリーしたほうが良いのですか? それとも行きたい業界に絞った方が良いのでしょうか?
残された期間が短いのであれば絞って受けることがおすすめ
世の中の仕事を広く理解したい場合はばらばらでも良いのでしょうが、就活目的のインターンではそこまで悠長に構えるわけにもいきません。
行きたい業界に絞って、その業界の仕事を深く理解するため、または対象企業にエントリーするための機会と考えるべきでしょう。
業界ばらばらで参加する場合は、それだけ一つひとつの仕事を掘り下げるレベルは浅くなると思ってください。労力や時間が無限に使えるわけではないので、効率的に活動しましょう。
インターンへの参加企業数平均は約9社
同じく就職みらい研究所の採用活動中間調査 就職活動状況調査データ集 2023年卒によると、エントリー数の平均が12社に対し、参加する企業の平均は約9社となっています。
これは選考があるインターンとないインターン、どちらも含んでいるため、たとえば選考があるインターンばかり受けている人は、参加企業数はさらに少なくなると考えられます。
繰り返しになりますが、インターンの選考は本選考と同じか、もしくはそれ以上に難しいと言われることもあります。このアンケート結果が示す通り、希望するすべてのインターンに参加できるわけではないため、「この企業が落ちた時のためにあの企業にもエントリーしておこう」と、計画立てて受ける必要があります。
インターンの倍率は公開されているわけではありません。応募者数や企業の採用予定枠などでも変わってくるので、人気のあるベンチャー企業などは倍率が高くなるでしょう。
大手企業は採用人数が多いので、その分インターンも受け入れやすいかもしれません。
企業がインターンをおこなう3つの目的
企業がインターンをおこなう3つの目的
- 企業の魅力をアピールしたい
- 学生とのミスマッチを防ぎたい
- 優秀な学生を確保したい
多くの学生が参加するインターンですが、開催する企業側の狙いは何でしょうか。
ここからは、企業がインターンをおこなう目的を解説します。目的を意識することで、インターンで意識すべきことがはっきりわかるので、参加した際は有意義なものにすることができますよ。
①企業の魅力をアピールしたい
企業は、説明会などでも自社の魅力をアピールできますが、伝えられる量や深さに限界があります。なぜなら、実際に働いてみなければわからない魅力が多いためです。
インターンを開催することで、説明会などで提供するよりもより詳しくリアルな情報を学生に伝えられます。
また、学生はインターンに参加した企業を身近に感じますよね。一般的に身近に感じる相手ほど好感を持ちやすいと言われており、多くの学生に志望度を高く持ってもらえるよう、企業はインターンを設置しているともいえます。
②学生とのミスマッチを防ぎたい
インターンに参加することで、学生は企業理解を深めることができます。理解が深まれば深まるほど「企業と自分がマッチしているのか」を正確に捉えることができ、企業とのミスマッチを防ぐことができます。
企業と学生にミスマッチがあると、早期離職につながりやすいです。
多大なコストをかけて採用活動をしている企業にとって早期離職は大きな痛手となるため、インターンを通して企業について深く理解してもらい、学生とのミスマッチを防ぎ、早期離職のリスクを回避しているといえます。
③優秀な学生を確保したい
インターンを通して、企業は学生が実際に働く様子を見つつ、入社後活躍しそうな優秀な学生を確保したいという目的もあります。
優秀な学生は多くの企業が採用したいと考えているため、企業としてはなるべく早く確保する必要があります。そのため、早い段階から学生と接触し、優秀な学生を見つけ出すためにインターンを設定しているのです。
企業によっては、より確実に学生を確保するために、インターンでの活動実績が良ければ内定を出すような、内定に直結するインターンをおこなっているところもあります。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインターンの大きな目的はミスマッチを防ぐこと
企業がインターンをおこなう目的としては、自社にとっての優秀な学生を早期に確保したいということが大きいかと思います。一般的に優秀というだけではなく、自社の働き方や組織風土、価値観などにマッチするかどうかを判断するには、選考だけではわかりにくいこともあるからです。
実際に一緒に働いてみて、思考や言動、態度、姿勢といったその人の在り方を直接感じることによって、企業は「自社にとっての」優秀な人材かどうかを判断しようとしています。
学生と企業双方にとってマッチ度を確認する機会となる
逆に見ると、学生側も実際に企業で働いてみることによって、その企業の働き方や組織風土、価値観などに本当に共感できるのかどうかを経験できるということです。
言葉などの表面的な表現だけでわかったつもりになっていると、実際に入社してから思っていたイメージと違った、というリアリティショックにもつながりやすいので、頭で理解するだけでなく、実際に経験することによって企業と学生のミスマッチを防ごうとしています。
インターンに参加する8のメリット
インターンに参加する8のメリット
- 仕事や業種の理解が深まる
- 職場の雰囲気がわかる
- ビジネスに必要なスキルが身に付く
- 人脈を構築できる
- ガクチカの題材にできる
- インターンの選考が本選考の練習になる
- 内定に直結することがある
- 責任を果たした分報酬をもらえることがある
インターンを開催することで企業側にメリットがあることを解説しましたが、学生はそれ以上にメリットを受けることができます。
ここからは、インターンに参加するメリットを8つに分けて解説します。「面倒だな」と感じている人も、メリットをチェックして参加を検討してみましょう。
①仕事や業種の理解が深まる
説明会や座談会、OB・OG訪問などで企業の説明を受けることはできますが、説明を聞いただけでは理解できないことが多くあります。
特に仕事内容については、頭で考えるのと実際にやってみるのとでは印象がまったく異なります。思わぬところにやりがいがあったり、反対に苦労するところがあるかもしれません。
インターンを通して仕事や業種の理解が深まり、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するリスクを防げるのです。
また、「やりたい仕事が見つからない」という人も、さまざまなインターンに参加することで「この仕事はやりがいを感じる」「これは向いていなさそう」などと実感することができるため、企業や職種選びの軸が定まりやすくなります。
たとえばインターン先で営業職に従事する場合は、商品・サービスを見込み客に紹介するための資料作成や、電話やメールを使ってのアポ取りなど具体的な業務の流れを経験します。
インターン未経験者に比べて理解度や実行力に大きく差をつけることができますね。
そもそも座談会とは何かわからないという人も多いと思います。座談会の特徴や準備の仕方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
座談会とは? 質問例50選と本選考への活かし方を企業目線で解説
OB・OG訪問についてよくわからない人は、質問例70選とともに、臨み方を解説しているので、こちらの記事を参考にしてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
インターンに参加する以外にも自宅でできる業界の絞り方があります。こちらの記事で業界の絞り方7選を紹介しているので、併せて読んでみましょう。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説
②職場の雰囲気がわかる
インターンは、社員と一緒に働いたり、社員の指導を受けつつ活動します。説明会などよりも、社員とコミュニケーションする機会が多いので、社員の雰囲気がよくわかります。
また、参加している学生とグループワークをともにしたりすることで、一緒に働くことになるかもしれない将来の同期の雰囲気もつかむことができます。
社員や将来の同期の雰囲気を見て、居心地の良さを感じるのか、反対に違和感を感じるのかを入社前にチェックできるのです。
職場の雰囲気を感じておくことはとても重要です。特にコミュニケーションの取り方に企業の文化が表れるので、あいさつや声のかけ方、報告や感謝の伝え方など、よく観察しておくと良いと思います。
③ビジネスに必要なスキルが身に付く
特に長期のインターンでは、基本的なビジネスマナーやPC、コミュニケーションスキルなど、ビジネスに必要なスキルが身に付きます。社員から教育を受けたり、社員を見つつ働くことになるため、ビジネススキルを学習しやすい環境にあります。
ビジネススキルは書類選考や面接でも必要になります。たとえば書類選考ではビジネスマナーにのっとった書き方、面接ではビジネスにふさわしい身だしなみの整え方、話し方が求められるのです。面接直前にそれらのスキルを身に付けようとするのは大変ですが、あらかじめインターンで身につけておけば安心です。
また、ほかの人にはない強みを身に付けることもできます。たとえばインターンで社員からのアドバイスを受け、「とにかく行動を起こさなくては」と多くのことに挑戦し、結果的に行動力がつくといったケースが挙げられます。インターンで身に付けた強みは、就活での自己PRでアピールすることもできます。
職業教育にはO.J.T.とOff.J.T.というスタイルがあります。職場を離れて座学で覚えるのがOff.J.T.ですが、座学だけではスキルは身につきにくいので、実際に働きながら覚えるO.J.T.がメインになります。インターンは疑似O.J.T.なのです。
就活で必要とされるマナーをあらかじめ確認しておきたい人は、こちらの記事をチェックしてくださいね。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWeb対策まで完全網羅
自己PRの作り方は、こちらの記事で解説しているので併せて確認しましょう。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
④人脈を構築できる
インターンでは、社員とコミュニケーションをする機会が多くあります。そのため、社員と人脈を築くことができ、改めてOB・OG訪問をさせてもらえたり、さらに知り合いの社会人を紹介してもらえるかもしれません。就活を有利に進められるセミナーなどのイベントを紹介してもらえることもあります。
また、インターンでは学生ともグループワークやグループディスカッションなどを通して交流することとなります。そこで親交を深めることで、就活に関する情報交換ができ、いっそう就活が進みやすくなります。
説明会や座談会などは、社員はともかく、学生と深く交流できることは少ないですが、インターンでは親交を深めやすく、中には社会人になってからも交流が続いている人もいます。
インターン先の社員や参加者とは、就職した後にも仕事上の悩みを相談できる貴重な仲間となるかもしれません。また、たとえ就職先が違っても、業界の情報共有をしたり、実際に企業同士で協業などをする際の窓口となる可能性もあります。
グループワークは、参加したことがない人は臨み方に戸惑う人が多いと思います。以下の記事ではグループワークへの対策方法を徹底的に解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
⑤ガクチカの題材にできる
就活では、「学生時代力を入れたことは何ですか」、通称ガクチカに関する質問をされることがよくありますが、「学生時代大した活動ができていないからアピールできるエピソードがない……」と悩む人は多いです。インターンに参加すれば、その経験をガクチカの題材にできます。
インターンは就業体験であることから、インターンでの経験を伝えることは、「仕事への向き合い方」のアピールにもつながります。
ただ、ガクチカでインターンの経験をアピールすると、「なぜインターン先に就職しないのか」と問われることがあるので注意してください。本選考までに、インターン先と志望する企業を比較し、その企業がインターン先よりも魅力的と感じる点を洗い出しておきましょう。
- 短期のインターンの経験もガクチカでアピールして良いのでしょうか。
ガクチカのメインエピソードにするのは避けた方が良い
ガクチカで何をアピールするかに特に制限はありませんが、短期インターンの場合はあまりおすすめできません。
よほど人生が変わるほどの転機になったとか衝撃を受けたとかならわかりますが、わずか数日の体験が学生時代のメインテーマになることはかなり不自然です。ほかの膨大な時間で一体何をしていたのか、というマイナスイメージも持たれてしまいそうです。
短期インターンの体験をどうしても使いたいのであれば、メインテーマではなくサブテーマで補足的に使いたいですね。
意識や考え方が変わった、これまでと違うことに気づいた、というきっかけのエピソードにするくらいならば短期の経験も効果的に使えると思います。
ガクチカの作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
⑥インターンの選考が本選考の練習になる
特に2日以上のインターンは、選考を設けているところが多いです。本選考と同様、エントリーシート(ES)を書いたり、WEBテストを受けたり、面接を受けたりし、合格した際に参加することができます。
繰り返しになりますが、インターンの選考は本選考と同等、あるいはそれ以上に難しく、インターンの選考対策をすることで本選考の練習に十分なりえます。インターンで慣れておけば、本選考では緊張しすぎたりせず、より実力を発揮しやすいというメリットもあります。
ただもちろん、インターンの選考を受けるだけでは本選考対策として不十分です。本選考における書類選考、面接、WEBテスト対策は、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしておきましょう。
書類選考
インターンシップ参加を掴むエントリーシートの書き方|例文あり
書類選考で落ちる学生必見! 現状を打破する5つの基本を徹底解説
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
面接
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
WEBテスト
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説
⑦内定に直結することがある
インターンで良い実績を残すことで、内定を得られるケースもあります。たとえばP&G ジャパンでは、職種別内定直結型インターンを開催しています。
内定直結型のインターンを探すには、「内定直結 インターン」と検索し、就活情報サイトや口コミサイトなどを見てみましょう。記事の後半でも内定に影響しやすいインターンを紹介しているので併せてチェックしてください。
また、たとえ内定に直結しなかったとしても、一次面接省略など、選考を有利に進められることもあります。
インターンで内定を意識することはとても大切です。内定に直結するインターンをおこなう企業は、学生の行動力を重要視していると思うので、常に主体的・自律的に行動していけると良いですね。
⑧責任を果たした分報酬をもらえることがある
特に長期インターンでは、有給のものがあり、場合によってはアルバイトよりも高額の報酬をもらえることがあります。給与体系は、時給、日給、成功報酬系の3パターンがメインであり、東京では時給1,000円~2,000円程度、日給6,000円~10,000円程度が一般的となっています。
ここまで解説したとおり、インターンに参加すると就活対策になるメリットが多くあります。「就活対策をしながらお金ももらえることがある」と考えれば、インターンに参加すると「お得」といえますね。
ただ、その分アルバイトよりも責任が重いケースが多いことには注意してください。社員とほぼ同じ働き方を求められることもあり、報酬を目当てに参加すると責任の重さに苦しい思いをするかもしれません。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るインターンの最大のメリットは就活のスイッチを入れられること
これまで学校での勉強やバイトなどの経験しかない中で、いきなり就職活動を始めるとしても、何から手を付ければいいかわからない学生がほとんどでしょう。しかし、インターンとして実際に社会人が働いている現場に飛び込むことで、「働く」ことに向き合う時間を持てます。
これにより、就職後の自分の姿が具体的にイメージしやすくなり、就活のスタートを切りやすくなるのです。
貴重な自己分析の材料にもなりうる
また、実際に仕事を体験することで、働くうえでの自分の強みや弱みはもちろん、自分が仕事に対して持っていた理想と現実の違いについても知るきっかけになります。
特に、社会人として果たすべき責任は想像以上に重いかもしれません。「これからは自分が同じような責任を果たすのだ」という意識を持つことが、一歩リードにつながります。
インターンに参加することで、仕事に対する価値観や、職場で活用できる強みなど、自己分析を進める際に貴重な振り返り材料を得ることができますよ。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンに参加する2つのデメリット
インターンに参加する2つのデメリット
- 長期的なものだと学生生活に支障をきたす場合がある
- インターンでマイナスイメージがつくと本選考に影響することがある
インターンに参加すると多くのメリットがありますが、実はデメリットもあります。これを踏まえていなければ、就活を有利に進めるつもりが不利になってしまうかもしれません。
ここからは、インターンに参加するデメリットを解説するので、避けられるように心構えをして応募しましょう。
①長期的なものだと学生生活に支障をきたす場合がある
長期インターンの特徴
- 就業期間:3か月~2年程度
- 頻度:週に2、3回
- 1日の就業時間:4~6時間程度
長期インターンは、ビジネスで必要なスキルを身に付けやすかったり、人脈を作りやすかったり、ガクチカの題材にしやすかったりとメリットが多いです。しかし長期インターンは、短くても3か月の間、週に2、3回、長時間拘束されます。
また、就業時間だけで終わらず、時間外にプレゼンの準備に追われたりすることも多いです。
そのため、授業やゼミ、サークル活動や研究、アルバイトなどで忙しい人は、長期インターンに参加すると特に負担に感じやすく、それらの活動に支障をきたすこともあります。
皆さんにとって、二度とない学生生活を満足のいく形で送ることも大切です。ほかに優先したい予定がある場合は、無理に長期インターンに参加してそれらの活動を犠牲にする必要はないといえます。
②インターンでマイナスイメージがつくと本選考に影響することがある
インターンで良い評価を残すと、本選考で優遇を受けることができたり、内定に直結することがあると解説しました。ただ逆もしかりで、インターンでマイナスイメージがつくと、その評価が企業側に記録され、本選考を通過しにくくなったりすることがあります。
インターンは大学3年生の夏から実施するところが多く、その時点では就活対策が万全ではない人が多いですよね。しかし、その時点での実力が本選考まで影響してしまうことがあるので、注意が必要です。
インターンでの評価は、その学生が企業の働き方や組織風土、価値観などにマッチしているかどうかが主な評価軸になります。そのためマイナス評価につながりやすいこととして、その会社の理念やビジョンなどに沿わない言動は避けたほうが良いでしょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るインターンにエントリーする際はその役割に注意することが大切
インターンには結構グレーな面があることにも少し触れたいと思います。
本来は「お試し職業体験」だったインターンが、いまや採用選考のステップになっていることもあれば、アルバイトのような便利な労働力になっていることもあります。
企業によって位置づけがまったく異なることがあるのでよく確認しましょう。
「単なる労働力」として扱われてしまうケースに要注意
ITベンチャーなどでときどき起こることは「社員並みに働かされた挙句、採用されなかった」というケースです。
結果的に他社に就職して「良い経験になった」「あんな会社に入らなくて良かった」となるため、問題としてあまり表面化しませんが、企業の都合で安い労働力として膨大な時間を費やすことになり、その結果得るものが少ない場合はデメリットになります。
こういう企業の姿勢には問題がありますが、100%防ぐことは困難です。
ただ、そうしたことも含めて「社会経験」と割り切れるくらいのメンタリティが身につけば、それこそ貴重な実践経験なのかもしれません。学生に言えることは、どんな経験でもそこから貪欲に何かを学んで持ち帰ることです。
インターンの種類
インターンの種類
- ワークショップ・プロジェクト型
- 実務体験型
- 説明会型
ここまで読み、「メリットが多いし参加してみよう!」とインターンへの応募を決めた人は多いかもしれません。しかしインターンと一口に言ってもさまざまな種類があり、自分の状況に合ったインターンを見極めて参加することが大切です。
ここからは、インターンの種類を解説します。就活の状況別に参加をおすすめするインターンを説明するので、自分に照らし合わせて参考にしてくださいね。
①ワークショップ・プロジェクト型
ワークショップ・プロジェクト型とは
企業から出された課題についてグループワークやグループディスカッションをおこない、解決策を見出したりプロジェクトを立ち上げたりするもの
ワークショップ・プロジェクト型のインターンの特徴
- 2~5日間の短期間のインターンに多い形式
- 選考を設けていることが多くある
- 実際の仕事に近い形で業務を学ぶことができる
ワークショップ・プロジェクト型のインターンに向いている人
- 就活をある程度進めている人
- ベンチャーよりも大企業など歴史ある企業に行きたい人
- 大学3~4年生
ワークショップ・プロジェクト型は、数日間の短期インターンに多い形式で、選考を通過して参加できることが多いです。社員がおこなっているものとまったく同じ仕事というよりは、疑似体験のような形で業務を学ぶことになります。
たとえば、営業職のインターンであれば、学生が顧客役、営業職役をそれぞれ交代でおこない、商品提案のロールプレイングをしたりします。もしくは、顧客に提案する設定で、商品提案のプレゼンテーションをグループでおこなうこともあります。
学生が5、6人程度に分かれ、メンターとして社員が1班に1、2人つく形で、グループワークやディスカッションがおこなわれるケースが多いです。
ワークショップの場合は、新しい商品・サービス案やその拡販についてはもちろん、IT企業の場合はハッカソンのように、開発現場で欠かせない活動をおこなうこともあるので、特に学べることが多いインターン形式のひとつです。
ハッカソンとは
ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、 プログラマーなどのソフトウェアの開発に携わる人が、 短期間で開発をおこなうイベント
②実務体験型
実務体験型とは
社員の教育を受けつつ、社員がおこなっている仕事とほぼ同じ業務をおこなうもの
実務体験型のインターンの特徴
- 3か月~2年程度の長期間のインターンに多い形式
- 選考を受けたり、社員の紹介により参加できる
- 本格的なビジネススキルを身に付けることができる
実務体験型のインターンに向いている人
- 入社する企業や業界、職種が決まっている人
- 大学2、3年生など就活に余裕がある人
- ベンチャー企業を目指す人
実務体験型のインターンは、社員とほぼ同じ仕事を任されます。業務の大変なことややりがいなど、リアルな部分まで深く学べ、かつビジネスに必要なスキルがつくため、就活でもアピールしやすい経験になるメリットがあります。
「実際に働くという意味では、実務体験型のインターンにわざわざ参加せずアルバイトをすれば良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、アルバイトは基本的に仕事内容が決められており、裁量権を持って進めにくいです。
その点実務体験型のインターンは、責任範囲が広い分自分なりに仕事を進められることが多いので、やりがいがあったり、多くのスキルが身につけやすかったりする魅力があります。
実務体験型のインターンは、社員とのOJTによって実際の業務を教えてもらいながら進めていきます。
ということは、実際に入社してから経験することを事前に疑似体験できるわけです。そのため「いざ入社してみたらこの仕事は向いてなかった」というようなリスクはかなり低減できると思います。
OJTとは
「On-the-Job Training」の略で、実際に働くことで業務知識をつける職業教育のこと
③説明会型
説明会型とは
説明会と同様に、業界や企業の説明をメインにおこなうもの
説明会型のインターンの特徴
- 半日~1日の短期間のインターンに多い形式
- 基本的に選考はなく、抽選や先着順で応募し参加する
- 業界や企業についての理解を深められる
説明会型のインターンに向いている人
- 就活を始めたばかりの人
- 大学3年生~4年生
- 大企業・中小企業を目指す人
インターンは就業体験と解説しましたが、説明会型はその名の通り、ほぼ説明会と同じようなもので、業界や企業の説明をメインにおこなわれます。また、自己分析のやり方やグループディスカッションの練習など、就活セミナーのような内容のものもあります。
就活を始めたばかりの人にはおすすめですが、業務を実際に体験したい、ビジネススキルを身に付けたいという人には物足りないかもしれません。
ただ、「説明会型のインターンに参加しなければその後のワークショップ・プロジェクト型、実務体験型のインターンに参加できない」としている企業もあるため注意が必要です。企業ホームページ(HP)や就活の口コミサイトなどを見て、説明会型のインターンに参加すべきかチェックしておきましょう。
先着順や抽選で参加者が決まることが多く、10分程度で席が埋まることもあるため、インターンの応募スケジュールを把握していないと出遅れてしまいます。企業HPにインターンの情報が掲載されているので、定期的に確認しエントリー開始日を調べておきましょう。
説明会型のインターンは、選考での説明会より時間の制約がない環境で、じっくり企業の全体像を理解してほしいという主旨もあります。就活初期の段階で、幅広い業界を見たい人にはおすすめです。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインターンの募集意図を汲みとり応募しよう
インターンの主な種類としては、①ワークショップ・プロジェクト型、②実務体験型、③説明会型がありますが、①については、与えられたテーマや課題に対してプロジェクトの中でどう振る舞いパフォーマンスを発揮できるかという観点で見られるため、選考に直結していることが多いです。
そのため、業界や職種を絞ったうえで、ある程度希望する企業が明確な場合にエントリーしていくと良いでしょう。
②については、実際の仕事を社員と一緒におこなっていくので、やりたい仕事が絞れていて、その仕事との適性を確認したい、スキルアップしたいなどの目的が明確な場合にエントリーするといいですね。
また③については、業界や職種がまだ絞りきれていない段階で、業界や企業研究を進めていくための情報収集をしたい場合に、エントリーすると良いと思います。
いずれにしても、そのインターンの募集意図をしっかり汲み取ったうえで、自分の状況や目的と照らし合わせて選択しましょう。
インターンのおすすめの参加時期

インターンに参加するには、自分にとってベストなタイミングを見極めて応募することも大切です。先に解説したとおり、インターンは種類によって吸収できることが異なり、目的と状況に照らし合わせて参加を考える必要があります。
ここからは、インターンに参加するおすすめの時期を、インターンに参加する目的別に解説するので、参考にしてスケジュールを立ててくださいね。
インターンのみならず、就活は大まかにスケジュールを立てて進める必要があります。就活の進め方はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
就活のやり方は? 内定を勝ち取るために必要なすべてを徹底解説!
①長期インターンに臨みやすい大学2年生
3か月~数年の長期インターンに参加しようとしても、就活が本格的にスタートする大学3年生の夏以降はスケジュールの調整が難しくなりやすいです。
長期インターンは、社員とほぼ同じ仕事をすることが求められるため、当然欠勤したりすると迷惑がかかってしまいます。そのため、長期インターンに参加するなら、確実にスケジュールを確保できる大学2年生での参加をおすすめします。
ただ、大学2年生はサークル活動やアルバイト、留学など、ほかの活動でも忙しいですよね。「インターンよりもほかの活動を優先させたいが、長期インターンにも参加したい……」という人は、内定取得後の大学4年生もおすすめです。詳細は後述します。
大学2年生からインターンに励む方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
②情報解禁直後の大学3年生の夏
大学3年生の夏から開催されるインターンが多いため、基本的にはその時期から参加を始めましょう。大学3年生の4月以降、随時エントリーが開始されるので、エントリーの締切期限を就活情報サイトでチェックしつつ、間に合うように応募しましょう。
大学3年生の夏頃は説明会型やワークショップ・プロジェクト型のインターンが多いです。
大学3年生から就活を始める人が多いですが、広く業界や企業を知ることに適している説明会型のインターン、企業理解を深めつつも大幅に時間を拘束されることはないワークショップ・プロジェクト型のインターンを企業研究に活かしましょう。
7月から9月頃に実施されるインターンを、サマーインターンと呼称する企業も多数あります。サマーインターンについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る大学3年生夏のインターンは高難易度になるため分散して受けよう
大学3年生の夏から始まるインターンは学生の参加者数が最も多く、人気の企業ほど参加希望者も多くなるので、必然的に選考難易度も上がります。
そのため、一社の長期インターンに絞るよりも、企業規模や期間もある程度分散させたうえで、類似の業界・業種に3、4社は応募した方がいいでしょう。
インターンへの参加を企業調査や職場見学の一環として考えているならば、短期インターンに複数参加した方が得られるものが多いですよ。
大学3年生の夏以降は入社を見据えて準備することが大切
大学3年生の夏は企業や職業について知りたいという学生が多く、新卒採用に積極的な企業が自社を知ってもらう意図で開催するのが一般的ではあります。
ただし、採用時期が早い金融業界などは、夏のインターンが選考に直接つながることもあるので、自分が希望する業界のこれまでの選考時期については事前確認が必須です。
インターン希望者の選考についても、採用活動の一環として実施する企業は就職面接と同じような視点でおこないます。その場合は、入社意欲はもちろん、インターンで学んだことを入社後どう役立てるかなどを伝える必要がありますよ。
③研究対象が明確になる大学3年生の秋~冬
3年生の春、夏頃から就活を始め、対策が進んできた大学3年生の秋~冬の時期に、改めてインターンに参加することもおすすめです。
具体的に関心のある職種が出てきたり、反対に「もっとほかの業界も見てみよう」と視野を広げようとしたり、あるいはほかの学生と比較し「企業研究が全然足りていない……」と自身の課題に気づいたりする時期です。
つまり、どんな情報を仕入れるべきか、研究対象が明確になるため、目的がはっきりします。たとえばほかの業界に視野を広げたいと考える人は、選考不要かつ短い拘束時間でさまざまな業界の知識を吸収できる、説明会型のインターンに参加すると良いです。
漠然と参加しがちな大学3年生の夏に比較し、目的がはっきりしやすいので、より就活に活かしやすい情報を得られるようになりますよ。
④内定直結のインターンが増える大学4年生の春
内定に直結するインターンは大学4年生の春に増えるため、より就活を効率的に進めるならその時期に参加することがおすすめです。
多くの企業は大学4年生の6月から選考が解禁しますが、その直前に開催するインターンはかなり重要な意味を持ちます。選考があるインターンであれば、「そのインターンに参加した学生は一次選考通過」など優遇されたり、高い評価をつけられた状態で本選考に臨めるかもしれません。
インターンに参加することで本選考に有利に働きやすい、ワークショップ・プロジェクト型や実務体験型で、選考ありのインターンに参加することをおすすめします。
⑤内定取得後に業務に活かすスキルが身につく大学4年生の秋~冬
インターンは基本的に就活対策に活かせるものですが、内定取得後に参加しても非常に有意義なものになります。実務体験型の長期インターンに参加すれば、ビジネスに必要なスキルがつき、ほかの内定者より一歩リードすることができます。
また、実際に仕事をしてみると違和感を感じることもあります。企業には通年採用、秋採用、冬採用と長期にわたり採用活動をしているところもあるため、内定取得後にインターンで業務を体験してみて、違和感を感じたら、就活を再開することもできます。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る内定後の長期インターンに参加すると良いことづくめ
まず勧めたいのは、内定後のインターンです。すでに進路が決まっているので、今のことを多少差し置いてでも将来のことに重点を移すべきです。
入社前に早期に理解を深めることで即戦力に近づくだけでなく、内定ブルーに陥らない効果も期待できます。
また、多少の挫折があっても入社前なので過度なプレッシャーを感じなくて済みます。やりすぎて卒業が危うくなったりすれば別ですが、あまりデメリットがないのが内定後のインターンです。
選考直結のインターンは大学3年生の夏以降がおすすめ
内定前のインターンは目的によって変わります。職業理解のためには長期インターンやなるべく早めの時期が良いのですが、選考に直結するものは、あまり早すぎると準備不足のリスクも抱えることになります。
選考に直結するインターンを早めにやっていいのは、その会社が本当に行きたい会社の場合だけと考えましょう。3年生の時点で行きたい会社が1社に絞り込まれているケースは少ないと思うので、選考に直結するインターンは3年生の夏以降からで良いと思いますよ。
自分に合ったインターンの探し方2ステップ
自分に合ったインターンの探し方2ステップ
- インターンに参加する目的を明確にする
- 目的や状況に照らして調べる
いざ参加しようと思っても、インターンを実施している企業は多く、自分がどのインターンに参加すれば良いのか悩んでしまいますよね。
そこで、ここからは自分に合ったインターンの探し方を2ステップに分けて解説します。とにかくインターンを開催している企業数は多いため、目星をつけて効率的に探せるよう、参考にしてください。
①インターンに参加する目的を明確にする
インターンに参加する目的をはっきりさせることで、インターンの情報が調べやすくなります。たとえば以下の通り目的を定めると、参加すべきインターンがわかりやすいです。
インターンに参加する目的とそれに合うインターンの特徴の例
・目的の例①とりあえず多くの業界や企業を知りたい
→参加すべきインターンの例:説明会型、ワークショップ・プロジェクト型、半日~1日のもの、選考がないもの
・目的の例②社員の雰囲気や人柄を知りたい
→参加すべきインターンの例:ワークショップ・プロジェクト型、実務体験型、メンターがついたり社員からの教育を受けられるもの
・目的の例③就活の基本的なことも教えてほしい
→参加すべきインターンの例:説明会型、自己分析やグループディスカッションなど不安な対策を教えてくれるもの
・目的の例④ほかの学生と差別化したい、就活を有利に進めたい
→参加すべきインターンの例:ワークショップ・プロジェクト型、実務体験型、主体性が求められたり選考があるもの
目的がわからないという人は、就活を進めるうえで自分が不足していると感じることを書き出して、そこからどんな情報を収集すべきか考えてみましょう。
インターンでは、実際に仕事をするという啓発的な経験が得られるため、やってみてわかることがたくさんあります。そのため、自分の強みや適性を実務で試してみるという目的で、実務経験型のインターンを選んでみるのもとても良いと思います。
②目的や状況に照らして調べる
インターン先を調べる方法
- 大学のキャリアセンターやキャリアアドバイザーに相談する
- 企業のOB・OGや知り合いの社会人に聞く
- 就活サイトで調べる
インターンに参加する目的を考え、ある程度応募するインターンの特徴を定めたら、その条件でインターンを探していきましょう。
インターンの探し方は3通りあります。効率的に就活を進めるためには、探し方も工夫することが大切なので、ここで解説する方法の中で自分に合う探し方はどれか考えてみましょう。
①大学のキャリアセンターやキャリアアドバイザーに相談する
就活のプロである大学のキャリアセンターやキャリアアドバイザーに相談することで、自分に合うインターンを紹介してもらえることがあります。インターンに参加する目的や気になっているインターンを伝え、参加できるものがないか聞いてみましょう。
また、参加するために大学からの推薦が必要なインターンもあります。加えて、インターンに参加することで単位を取得できることもあるため、まずは大学のキャリアセンターに相談することがおすすめです。
選考があるインターンの場合は、キャリアアドバイザーが選考対策のアドバイスをしてくれることもあります。
キャリアアドバイザーは、就職に対する悩みや希望を聞いたうえで、業界業種への不安や思い込みが強い部分について深掘りし、就職活動で課題になりそうな点を解決できるようなインターン先を紹介します。
インターン以外にも、就活は人に相談しながら進めることが大切です。就活の相談先は14個あり、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてくださいね。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
②企業のOB・OGや知り合いの社会人に聞く
すでに受けたい企業が決まっている人は、その企業のOB・OGにインターンを紹介してもらうこともおすすめです。その企業が開催している中でも、参加する価値のあるインターンを紹介してくれることが多いです。
また、特にベンチャー企業では、企業のOB・OGに聞くことで、非公開となっているインターンの情報も入手することができます。そういったインターンに参加すると、本選考で優遇してもらえるケースもあります。
加えて、知り合いの社会人におすすめのインターンを聞くことで、インターネットなどでは入手できない情報とともにインターンを紹介してくれるかもしれません。たとえば「〇〇社のインターンは本選考につながりやすいので参加した方が良い」といった事情とともに紹介してもらえるケースがあります。
③就活サイトで調べる
就職エージェントなどの就活サイトでインターンを調べることも可能です。「インターン 募集情報」などと検索すると応募できるインターンの情報にアクセスできます。
就活サイトに掲載されているインターンの数は膨大なため、目的に合わせて検索を絞ることが効果的です。たとえば以下の項目で絞ることができるケースが多いです。
インターンを調べる際の検索の絞り方の例
- 受けたい職種が決まっている → 職種で絞る
- 興味のある業界が決まっている → 業界で絞る
- とりあえず近場で受けたい → 地域で絞る
- 自己成長したい → 身に付けたいスキルで絞る
気になる企業は広めにピックアップし、エントリー締切日を整理しつつ、無理のない範囲で応募できるよう、絞って調べましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインターンに特化したサイトで探す方法がおすすめ
上記以外のインターンの探し方として、インターンに特化したサイトで探す方法も有効です。インターンに特化したサイトは、長期かつ実務体験型の案件が豊富にありますよ。
そのため、志望したい業界や職種などがある程度絞られていて、自分の適性や価値観とマッチするかどうかを確認したい、その職種ならではのスキルを身に付けたい、といったような目的がはっきりしている場合に活用してみると良いですね。
時期に余裕があれば長期かつ実務体験型のものに参加してみよう
長期かつ実務体験型なものであれば、その業界をしっかり研究することもでき、その企業とのマッチングもじっくり確認することができます。
実務をやることでスキルを身につけ、成長する過程をみせることができれば選考にも有利になり、実際に仕事を通じた他者とのコミュニケーションを長期に体験することで、自己分析を深めていくこともできるでしょう。
1〜2年次から募集している案件もあるので、早期にインターンを開始したい人には、選択肢の1つとして検討してみることをおすすめします。
エントリー締切日など、就活のスケジュールは、就活用のノートを作成して整理しましょう。就活ノートの作り方はこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう
おすすめのインターンと実施企業について紹介
「インターンの数が多すぎて、たとえ目的を定めたとしても絞れない……」と悩む人は多いですよね。ここからは、学生の評価をもとにしたおすすめのインターンを紹介するので、その中からインターンを選ぶのも良いです。
PORTの学生が本当におこなってよかった INTERNSHIP2022を参考に、6つの観点からおすすめのインターンを解説するのでぜひチェックしてください。
なお、ここで解説するのは、学生向けクチコミサイト「就活会議」に寄せられた学生の評価をもとにした、サマーインターンの情報となります。
①総合評価が高いインターン
まずは「業界理解が深まった」「キャリアの視点が広がった」「メンターが心からのフィードバックをくれた」など、総合的に満足度が高いインターンを紹介します。
インターンの特徴と併せて、1位から5位まで説明しているので、紹介している企業や、同業界を志望する場合はぜひ参加を検討してみてください。
総合評価が高いインターン(就活会議に登録している2023卒の評価による)
- 1位 ドコモ
3、4日程度のインターンでワークショップ・プロジェクト型がメイン。学生の意思を尊重し伸ばそうとするメンターの親身な教育に特に定評がある。書類選考と適性検査を受ける必要がある - 2位 日立製作所
2~3週間の実務体験型がメイン。仕事の面白さ、やりがい、厳しさなど深く理解できるため、企業と自身のマッチ度を考えやすい。書類選考、面接、適性検査を受ける必要がある - 3位 三菱総合研究所
3~10日程度で、実務体験型とワークショップ・プロジェクト型がある。実際の業務とほぼ同じ環境で、社員の近くで働くこととなるため業務や社風の理解が深まりやすい。書類選考、面接を受ける必要がある - 4位 AGC
2、3日程度のワークショップ・プロジェクト型がメイン。社員と近い距離でグループワークをおこなうことができ、業界・企業への理解が深まりやすい。早期選考ルートの案内がくることもあり本選考を有利に進めるには参加が重要 - 5位 村田製作所
1~3日程度で実務体験型がメイン。グループワークで業務理解を深められるとともに、工場見学で企業のことをより深く知ることができる。書類選考、WEBテスト、面接を受ける必要がある
個人的な意見ですが、三井物産や伊藤忠商事など、学生が仕事内容をイメージしにくい商社のインターンも、気づきが多く刺激を受けられるため、おすすめです。幅広い業種とかかわる仕事でもあるため、視野が広がる感覚も得られると思います。
②業界理解が深まるインターン
その企業だけでなく、業界について深く理解できるインターンを紹介します。業界知識を深められれば、インターンに参加した企業だけでなく、同業界のほかの企業の対策にもなるため効果的です。
実務体験型や、ワークショップ・プロジェクト型のインターンが多いのが特徴的です。
業界理解が深まるインターン(就活会議に登録している2023卒の評価による)
- 1位 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
2、3日の実務体験型がメイン。事前知識がなくても、証券業界がどういうものか、ロールプレイングを通して深く理解することができる。書類選考、WEBテスト、面接が課される - 2位 富士フィルム
2日間のワークショップ・プロジェクト型がメイン。富士フィルムで実際に起こる技術課題の解決にグループワークで挑む。書類選考、WEBテストが課される - 3位 AGC
総合評価が高いインターン4位にランクインしたAGCは、素材業界について詳しく知ることにおいて特に定評がある - 4位 村田製作所
総合評価が高いインターン5位にランクインした村田製作所は、電子機器メーカーについて詳しく知ることも可能 - 5位 みずほ証券
業界理解が深まる2日間のインターンと、実務体験型をおこなえる5日間のインターンに分かれている。グループワークで証券業界の理解を深められる。WEBテスト、書類選考が課される
③メンターのコミットが高いインターン
メンターとなる社員から、丁寧なリードやフォローをしてもらうことができる、メンターのコミットが高いインターン5選について解説します。
特に、インターンを通して成長したい、スキルをつけたいという人は、メンターのコミットが高いインターンを探すと良いです。自分のためになるアドバイスを多くもらい成長することができますよ。
メンターのコミットが高いインターン(就活会議に登録している2023卒の評価による)
- 1位 日鉄ソリューションズ
1~5日のワークショップ・プロジェクト型がメイン。グループワークの成果を社員からフィードバックしてもらうこととなるが、その際の指導の丁寧さに定評がある。特定の資格を持っていることが応募条件になるコースもあることに注意 - 2位 ドコモ
総合評価が高いドコモは、特にメンターのコミットが評価されている。サービス開発のインターンではエンジニアのアドバイスをもらいながら進めることができる - 3位 オービック
2日間の実務体験型。ヒアリング、要件定義、コンセプト設計など、実際のSIerに必要なノウハウを学び、グループワークでは社員から丁寧なフィードバックをもらえる。WEBテストの受検が必要 - 4位 日本電気
5~10日間の実務体験型。実際に働く社員を間近で見つつ活動できる。企業の良い面、改善点などリアルな声を聞ける - 5位 アビームコンサルティング
1日の実務体験型インターンで、短期間にもかかわらずコンサルの詳しい業務内容を理解できると定評がある。社員からのフィードバックで自分の得意な部分や伸びしろを把握することができる
メンターのコミットが高ければ、参加者の自主性を尊重しながらうまく結論に至れるようにサポートしてもらえるというメリットがあります。ただ、参加意欲が非常に重要なので、受身タイプでただ学びたいだけの人には向かないかもしれません。
アビームコンサルティングのような、コンサル業界を志望する人は、こちらの記事で志望動機の書き方を解説しているので、インターン選考、本選考で参考にしてくださいね。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
④自己成長につながるインターン
インターンを通してスキルアップすることができると解説しましたが、そのような自己成長につながりやすいインターンを紹介します。
成長することで、就活が思い通りに進みやすくなったり、入社後も大きく活躍することができます。
自己成長につながるインターン(就活会議に登録している2023卒の評価による)
- 1位 アクセンチュア
3日程度の実務体験型。実際の業務さながらのリアルな課題に取り組み、コンサルタントやエンジニアの仕事を体感できる。学生が主体的に考え抜くことが求められ成長につながる - 2位 ドコモ
インターンの意義として「とにかく自己成長できる」を掲げ、社員やほかの学生との挑戦を通し、自身の市場価値を上げられるようなプログラムになっている - 3位 日鉄ソリューションズ
プログラムにはインターン参加者同士のコンペティションが組まれ、「勝つこと」にこだわることで成長を遂げられる内容になっている - 4位 アビームコンサルティング
第一線で活躍するコンサルタントからフィードバックを受け、業務に必要な問題解決スキルを確実に身に付け成長することができる - 5位 ソフトバンク
2~7日程度の実務体験型のインターンで、最新テクノロジーを駆使したコンサル体験など、ハイレベルな業務を経験できる。インターンで参加したジョブでの配属を確約されることもある
⑤テーマが興味深いインターン
たとえば「営業活動を体験する」など、インターンのテーマは企業ごとに似ていることが多いです。そのような中で、より実践的、独創的、刺激的など、工夫を凝らし、興味深いプログラムを設定している企業を紹介します。
テーマが興味深ければ参加のモチベーションが上がり、スキルや知識が身につきやすくなるというメリットがあるため、プログラムテーマの魅力度からインターンを選択するのも1つの効果的な方法です。
テーマが興味深いインターン(就活会議に登録している2023卒の評価による)
- 1位 アクセンチュア
「和魂偉才塾 アドバンスト・アーキテクティング塾」「戦略コンサルタント育成プログラム」など、インターンの目的を明確にしつつネーミングに工夫を凝らしたプログラムを設定し、多くの学生の注目を集めている - 2位 日立製作所
「社会イノベーション体験セミナー」など業務理解だけでなく、そこから何を目指すべきか目的を大きく捉え学生のモチベーションを上げる工夫がされている - 3位 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
リアルな業務を通じ証券業界のエネルギーを感じ取ることをテーマに、部門別に特化したインターンの応募をおこなっている - 4位 ドコモ
「世界を変えていくビジネス創造への挑戦」「世界を変えるサービス開発への挑戦」をテーマに、既存事業に捉われないビジネスを体験することができる - 5位 三菱総合研究所
過去には「人流データ・デジタルツインを活用したビジネスモデル提案」「中東(サウジ・カタール)における都市開発事業の検討」など個性的かつハイレベルなテーマを設定したプログラムが開催されている
⑥選考に有利なインターン
インターンで良い実績を上げると内定につながったり、本選考で有利になることがあると解説しました。ここでは、そのような選考に有利に働きやすいインターンを紹介します。
人気企業では特に、どれだけほかの学生と差をつけられるかが大切になるため、選考に有利になるインターンをチェックしてトライしてみましょう。
選考に有利なインターン(就活会議に登録済の2023卒向けアンケート結果による)
- 1位 アクセンチュア
インターンで評価されると本選考は最終面接から始まるケースがある - 2位 ソフトバンク
インターンの活動を通して内定が出ることがある。また、インターンで経験した部署に入社後も就くことを確約してもらえることがある - 3位 三菱総合研究所
インターン参加者には面談がセッティングされ、さまざまな質問をすることができるなど本選考に活かせる情報収集をすることができる - 4位 PwCコンサルティング
書類選考、WEBテスト、動画選考、グループディスカッションと多くの選考を受ける必要があり、インターンの評価次第で本選考に進めるかが決まる - 5位 豊田合成
夏のインターンに参加した人だけが冬のインターンフォローアップセミナーに参加することができるなど、今後のイベントの参加可否に差が出る
ほかに選考に有利になるインターンとして、たとえば「ゼロワンインターン」というインターン特化サイトでは、インターンを3ヶ月以上長期で続けると、なんとインターン先の社長があなたの就活が有利になる推薦状を書いてくれます。
第三者かつ社長からの推薦状はとても大きな力になりそうですね。
PwCコンサルティングには動画選考がありますが、動画選考の対策方法についてはこちらの記事で解説しているので併せてチェックしてくださいね。
動画選考でライバルと差をつける工夫を伝授|注意点や練習法も解説
本選考と同じくらい難しい! インターンに参加するための対策
おすすめのインターンを解説しましたが、ほとんどが選考を必要とするインターンで、書類選考、WEBテスト、面接……と多くの対策が必要です。
中には面接も一次面接、二次面接と複数回設定されているものもあり、しっかりと準備して臨まなければなりません。
ここからは、インターンの選考に通過するための対策を解説するので、参考にして万全な準備をしていきましょう。
インターンの面接対策は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
①インターンで得たいことを明確にする
まずはインターンで何を得たいのか、目的を明確にすることが大切です。特に志望動機を伝える際は、目的意識がはっきりしているかを重視される傾向にあります。
たとえば以下のように、目的意識を明確にすることで、志望動機に説得力が出ます。
インターンで得たいことの具体例
- 入社前にビジネスパーソンとして一人前になりたい
- 社会人として働くイメージを持ちたい
- 関心のある業界を見つけたい
- ビジネスでの自分の強みとなる力を知りたい
自分に現時点で不足していることは何かを洗い出し、インターンに参加することでどう成長したいのかを考えると目的が明確化しますよ。
②インターンに関心を抱いたきっかけを整理する
企業からすると、学生が「そもそもなぜ自社に応募したのか」が気になります。そこで、インターンに関心を抱いたきっかけを整理しておくことも大切です。
インターンに関心を抱いたきっかけの具体例
- 友人にインターン先を相談し、「テーマが興味深いインターン」として良い評価を得ていると聞いた
- 先輩におすすめのインターンを聞いたところ、「参加すると成長できるインターン」と紹介された
- 「成長できるインターンを探している」とキャリアアドバイザー相談したところ、ビジネススキルを高められるインターンとして教えてもらった
インターンに関心を抱いたきっかけを伝えることで、就活準備を真剣におこなっていることもアピールできます。
③企業が求める人物像やインターンの目的をつかむ
自身がインターンに参加する目的を明確に持っていても、それが企業が求める人物像や、企業が設定するインターンの目的にマッチしていないと「自社のインターンはこの学生には合わないだろう」と捉えられ選考を通過することが難しくなります。
たとえばドコモのビジネス創造インターンシップでは、インターンの参加目的として「世界を変えるイノベーターになりたい」「社会的インパクト重視」「とにかく自己成長」の3つを挙げています。
そこで「業界について詳しく知りたい」などと、企業が設定するものと異なる目的を伝えてると、「自社のインターンについてちゃんと調べないまま応募したのかな」と懸念されてしまいます。企業が設定する目的や求める人物像をつかみ、それにマッチした目的を持って応募することが大切です。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るインターンの選考を突破するには企業の意図を汲みとろう
インターンの選考方法や難易度は会社によってさまざまです。選考を突破するためには、以下のようなポイントも意識して準備しましょう。
①選考が多い場合は矛盾点をなくす
就職活動の選考と同じ基本的なことですが、応募書類の記載内容と面接で語る内容に矛盾点や相違点がないようにしましょう。
インターンの選考は、小規模企業でない限りESや履歴書の作成がほぼ必須です。面接に際してはこれらの提出書類をもとに質問されるため、回答内容に矛盾点がないように事前に読み込んでおきましょう。
採用試験と違うため、この点をおろそかにしてしまう学生も少なくないので、模擬面接もしておくとなお良いです。
②インターン開催の意図を読み違えない
本文にもあるように、企業側がインターンを開催している意図をしっかりと意識しておきましょう。
企業側も慈善事業でインターンを受け入れているわけではなく、ほとんどの企業が採用活動の一環と考えています。
「学ばせてもらう」「企業について知りたい」などの言葉は自分目線の考えであり、企業側にとってはマイナス印象が強い言葉です。志望理由として強く語ることは控えましょう。
インターンの選考で使える例文9選
インターンの選考で使える例文9選
インターンの選考を受けるための対策を理解しても、実際にどのようにアピールすれば良いのかイメージできない人も多いと思います。
ここからは、インターンの選考で使える自己PR、志望動機、ガクチカ、長所、短所の例文を紹介するので、ESや面接での回答内容を考える際にぜひ参考にしてください。
また、実際に回答内容を作成したら、キャリアアドバイザーや大学のキャリアセンターなど、就活のプロに添削してもらうことをおすすめします。
インターンの選考で使える自己PRの例①
インターンの選考で使える自己PRの例①
私にはどんなことにも恐れず挑戦する行動力があります。
大学2年生のときに半年間イギリスに留学していましたが、その際は英語力をつけるため、授業を受けるだけでなく、寮やレストランなどでも現地の人に積極的に話しかけ、英語での会話力を身に付けました。
また、主体的にコミュニケーションをする力をつけようと、日本とイギリスの文化交流会を主催し、ただ会話をするだけでなく交渉や契約をおこなえる専門的な英語力も身に付けることができました。
御社のインターンは、実務を主体的に体験することで自己成長できるプログラムと伺っており、行動力を活かして多くのことを吸収したいです。
最初に自分のアピールポイントを明確に伝えたうえで、それを裏付ける経験を語れている点がいいと思います。最後にインターンを通して達成したいことを添えると、さらに良い自己PRになりますよ。
インターンの選考で使える自己PRの例②
インターンの選考で使える自己PRの例②
私の強みはリーダーシップです。
私は大学でオーケストラサークルに所属し、バイオリンパートをまとめるパートリーダーとして活動していました。モチベーションも技術も異なるメンバーをまとめることは大変でした。
しかし、完成したときに作り上げられる世界観を、曲が作られた背景とともに伝えてパートメンバーのモチベーションを上げたり、一人ひとりがレベルアップできるよう、自分と部員との1対1の練習会を週に1度開きました。その結果部員のモチベーションも技術も上がり、舞台は成功を収めることができました。
御社のインターンのテーマとして「一人ひとりが社会を変えるリーダーとなる」が掲げられています。インターンの参加を通して、今あるリーダーシップの強みを活かしつつ、より「ビジネスで活かせる」リーダーシップをつけられるよう尽力します。
部員一人一人に向き合って成果につなげているところが、方針とうまくマッチしています。全体的に文章の流れがまとまっていて、無難で良いと思います。
本選考も直近に控えているという人は、こちらの記事で本選考に使える自己PRの作り方や例文を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
ES
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
面接
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
インターンの選考で使える志望動機の例①
インターンの選考で使える志望動機の例①
就職活動の一環として証券業界の理解を深めたく、御社のインターンは学生から「業界理解が深まるインターン」として高評価を得られていることから志望しました。
私は就職活動は視野を狭めずに研究を進め、十分な情報を得てから志望する企業を選びたいと考えています。
そこで、まずは関心のあるいくつかの業界理解を深めたいと考えていたところ、ロールプレイングを通して深い業界知識を得られる御社のインターンに強く惹かれました。
御社のインターンの目的として、「実際の業務を通して証券業界で働く人のエネルギーを知る」ことを挙げられており、この経験を通して証券業界や御社とのマッチ度をしっかりと測りたく、志望します。
良いところとしては、御社のインターンの目的に沿いながら自分のマッチ度を測りたい、といっているように志望動機が明確になっている点ですね。
ただ、なぜ証券業界に興味があるのか、なぜロールプレイングを重視しているのか、といった点について、もう少しその理由などを読み取れるように表現できるとより良くなると思います。
インターンの選考で使える志望動機の例②
インターンの選考で使える志望動機の例②
社員と同じ現場でマーケティング業務を体験できることから、御社のインターンに惹かれ志望しました。
私は将来、ゼミで培ったマーケティングスキルを活かして働きたいと考えています。
しかし、そもそもゼミで学習したマーケティングスキルが業務に活かせるものなのか、社会に出ておこなうマーケティング業務は自分に合っているのかがわからないため、インターンを通して実際のマーケティング業務を経験したいと感じました。
御社のインターンは、マーケティングスキルを学べるインターンの中でも特に業務理解が深まるインターンとしてキャリアアドバイザーから紹介いただいています。
御社のインターンを通して、マーケティング業務が自身に合うものなのかを確かめ、またそうであればそのスキルを伸ばしたく、参加を志望します。
学んだことが活かせるかどうかわからない、という部分で素直な印象を受けます。向学心も感じられ、本来のインターンの主旨に沿った動機でよくまとまっています。選考目的のインターンならば最後の一文を社業に沿ったものに変えるとより良いですね。
本選考の志望動機の対策をしておきたい人は、こちらの記事で本選考に使える志望動機の作り方や例文を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
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面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
インターンの選考で使えるガクチカの例①
インターンの選考で使えるガクチカの例①
私が学生時代頑張ったことは、2年半続けているカフェの接客アルバイトです。
注文を聞き取る際に、「〇〇を注文されている方は〇〇も食べられていますよ」「〇〇を併せていただくと、両方の美味しさが際立ちます」などと、潜在的なニーズに訴えかけるような提案を心掛けました。
店長からは、私がシフトに入っている日は売り上げが1.2倍になるとのお声がけをいただき、提案力に自信がつきました。
御社のインターンでは、顧客に最適なソリューションを提供するための実践的なグループワークをおこない、自己成長を目指すと目標に掲げられており、ワークを通してビジネスに活かせる提案力をつけられるよう取り組みます。
自分のガクチカの説明からインターンでの目標まで伝えられているいい事例だと思います。提案内容だけでなく、顧客をどう分析したうえでそのような提案に結びついたかについても説明すると、相手も思考力などを評価しやすいでしょう。
インターンの選考で使えるガクチカの例②
インターンの選考で使えるガクチカの例②
私が学生時代頑張ったことは、塾講師のアルバイトです。
毎年担当生徒20名を受け持ち、現在3年目になります。中には志望校との偏差値の差が15開いている生徒もいましたが、週に1度一緒に学習計画を調整し、かつその生徒に合った教材をオリジナルで作成するなど工夫することで、見事第一志望に合格することができました。
担当生徒の第一志望合格率は約80%を記録し、人を成長させることにやりがいを感じました。そこで現在は、人の成長を支えられる教育業界に関心を抱いています。
御社のインターンでは、学生一人ひとりに合った教材を開発する、教材開発のプログラムにて「教育者として必要な基本的な考え方」から「学生の成績アップを狙うための教材コンテンツ作りの工夫」など広く学習できると伺っており、インターンを通して教育業界で働くための素養を身に付けたいです。
良いところとしては、教育業界に関心を抱いていることと、そのために必要なスキルアップを目的としていることがわかりやすく表現されているところですね。
ただ、人の成長にやりがいを感じる理由や一人ひとりに合った教材を大切にしている価値観をもう少し深掘りして表現を付け加えるとさらにグッと良くなると思います。
アルバイトのガクチカの作り方はこちらの記事も併せてチェックしましょう。例文15選とともに作り方を解説しています。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
基本的なガクチカの作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてください。アピールするエピソードを必ず見つけられる方法も説明しています。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
インターンの選考で使える長所の例
インターンの選考で使える長所の例
私の長所は協調性があるところです。
私は50名規模のテニスサークルに所属しています。メンバーは「テニスを一生懸命おこないたい人」と「飲み会などテニス以外の活動をメインに楽しみたい人」のタイプに分かれてしまい、双方にとって居心地の悪い空間となっていました。
私は「テニスを一生懸命おこないたい」タイプでしたが、そうでないタイプの人への理解を言葉で示し、テニスの活動への参加を強制しない雰囲気を作り上げました。そうすることで、サークルの雰囲気は次第によくなり、最終的にはテニス以外の活動を楽しみたいタイプの人も練習に参加してくれるようになりました。
御社のインターンでは、営業体験のグループワークに参加させていただけると伺っています。私の協調性を活かしてグループの雰囲気を良くし、最終的に全員が納得できる結果をもたらせるようなワークを実施したいです。
動機の違う人々を同じ目標に向かってまとめていく過程があり、企業でも汎用性のあるヒューマンスキルが感じられ好印象です。50名というそこそこ大きな規模が数字で示されているのも、説得力を高めるうえで良い点です。
インターンの選考で使える短所の例
インターンの選考で使える短所の例
私の短所は心配性なところです。
たとえば試験対策を必要以上に念入りにしてしまうことがあります。出題範囲以外にも勉強したり、ノートを何十回も見返したりし、1つのことに人より多くの時間を割いてしまいます。
社会では、効率的に成果を出すことを求められると考えており、入社までに心配性の短所を克服したいと考えています。現在の取り組みとして「確認は2回まで」「作業に取り掛かるまでにチェックリストを作り必要以上に不安にならない」をおこなっています。
さらに、御社のインターンは「とにかく行動を起こし自己成長につなげる」ことをテーマに掲げられているため、参加させていただくことで「頭の中で考えるよりも行動する」ことが身につき、短所を改善し成長できるのではないかと考えています。
本選考までに御社が求める人物像にしっかりと近づき、最終的には入社させていただけるよう努めます。
短所を克服するという強い意思が感じられて良いですね。ただ、自分の短所について克服することを語り過ぎているので、短所が長所になっている点も伝えましょう。
「会社が求める人物像に近づき」とありますが、会社側は合わせるよりも強みを活かして欲しいと思うので、この部分は伝えなくて良いですよ。
優柔不断が短所の人は、こちらの記事でそれを企業にうまく伝える方法を解説しているので、チェックしてくださいね。
例文5選|短所「優柔不断」で好印象を残す伝え方と差別化のコツ
参加してからが大事! インターン中の心得
インターン中の心得
- 積極的に社員に話しかける
- 自分の業務以外にも目を配る
- 社員や参加者の様子を見て社風を感じ取る
- 定期的に振り返りをおこなう
インターンで多くのことを吸収するには、さまざまなことに気を配ったり、意識を持つことが大切です。
ここからは、インターンに参加する際に大切な心得を解説します。つい「インターンに参加した」という事実だけで満足してしまいがちですが、「インターンで学んだことを今後どう活かすか」が重要なので、しっかりとインターンを有効活用できるよう、インターン中の心得をチェックしていきましょう。
①積極的に社員に話しかける
インターンを通して企業理解が深まったり、自身のスキルアップにつながったり、社員との人脈を作ることができると解説しました。しかし、漠然と参加するだけではそれらを達成することは難しく、積極的に社員に話しかけることが大切です。
たとえば説明を受けたうえでわからないことを質問したり、ワークについてのフィードバックをもらいに行ったりすることが大切です。そうすることで多くを吸収できるだけでなく、「熱意がある学生だな」と良い印象を持ってもらうことができます。
好印象を抱いてもらえれば、企業側にその情報が記録され本選考で有利に働くかもしれません。また、親交が深まれば就活対策のアドバイスをしてくれることもあります。まずは若手社員など、話しかけやすそうな人を見つけ、勇気を出して積極的に話を聞きましょう。
- 忙しそうな社員に話しかけて、むしろ疎まれるのではないかと怖いのですが、その心配をする必要はないのでしょうか?
マナーや社員の役割をわきまえたうえで質問すれば問題ない
それを懸念したくなる気持ちはよくわかります。社員の皆さんは忙しそうですからね。ただ、社員も学生の面倒をみるのは大事な仕事であり、会社から与えられた役割です。
そのため、誰がどんな役割を担っているのか、この仕事で確認したいことがあるときは誰に相談したらいいのか、など最初に自分とかかわる社員の役割や責任範囲をよく確認しておくと声をかけやすくなると思います。
あとは声のかけ方ですね。いきなり時間を奪うようなかかわり方は避けて、たとえば「今日どこかで15分くらい時間をいただけませんか?」といったように相手の都合を優先しながら、時間を調整してもらえるようにかかわっていくと印象がとても良くなると思いますよ。
インターンで質問すべきことや、その準備の方法はこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。
インターンでおすすめの質問70選|深い情報を引き出す5つのコツ
②自分の業務以外にも目を配る
実務体験型のインターンでは特に、自分の業務に集中してしまいがちです。しかし、そうではなく広い視野を持ち、多くのことを吸収する意識を持つことがポイントです。
特に、現場に入り社員の近くで働ける場合は、社員がおこなっている業務がどのようなものなのか気にかけてみましょう。直接「〇〇さんはどのような仕事をされているのですか」と質問してみても良いですね。社員がおこなっている業務の話を聞くことで、より入社後の仕事のイメージが持ちやすくなると思います。
また、ワークショップ・プロジェクト型では、自分の班の発表の準備に集中しすぎるのではなく、ほかの班が準備してきたことや成果についてしっかりと聞きましょう。そこから良いところや知識を吸収することで、自分の成長につながります。
③社員や参加者の様子を見て社風を感じ取る
インターンでは、人事の説明やグループワークに集中して取り組む必要がありますが、それだけではなく、社員や参加者の雰囲気を見て、感覚的に違和感がないか、居心地が良いかをつかむことも大切です。
会社の雰囲気は社風といい、社員や会社の文化が作り出す企業独自のカラーとなります。どんなに仕事内容が自分に合っていても、社風とマッチしていなければ居心地の悪さを感じ、最悪の場合早期離職につながってしまうかもしれません。
また、社風が自分にマッチしていると感じれば、それを根拠に志望動機を伝えるなど、選考でのアピールにもつなげられます。
社風を題材にした志望動機の作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
④定期的に振り返りをおこなう
インターンは参加したことについ満足しがちですが、定期的に振り返りをおこなうことが大切です。
振り返りをしなければ知識やスキルが定着しづらかったり、感じた居心地の良さや違和感を忘れてしまったりと、せっかくインターンに参加しても最大限に活かすことができません。
3か月以上の長期インターンでは少なくとも週に1回、数日間のインターンでは、それが終わったタイミングで、以下の観点で振り返りをおこなっておくことをおすすめします。
インターンを通して自身について振り返るべきこと
- グループワークや実際の就業体験を通して強み・弱みに感じたこと
- できるようになったこと・身に付いたスキル
- 本選考までに改善すべき課題
インターンを通して企業について振り返るべきこと
- 業界や企業についての知識
- 業務の内容ややりがい、大変なこと
- 社風がマッチしていたか
- 印象に残った社員の部署と名前
- 本選考でその企業を受けたいと思うか
印象に残った社員の名前などは忘れてしまうことがあるので、その都度記録しておくと良いですね。
本選考を受けることを見すえて、本選考でアピールできそうな内容や、そもそもこの企業を受けるべきかなど考えられるよう、上記の観点でインターンの情報を整理しておきましょう。
自身についての振り返りでは「できること」と「課題」(CAN)に焦点がありますが、ほかに「なぜ自分がその仕事をしたいのか、する意味は何か」(WILL、MUST)の大きな問いをいつも持ってインターンに臨むと良いです。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るインターンを通してフィードバックをたくさんもらって成長しよう
インターンに参加する目的の一つとして、社会人として自身を成長することがとても大切な視点になると思います。
実際に社会に出て、仕事を通じて人とかかわり、価値を生み出し、対価を得るという一連の経験は、自身にとって大きな成長につながる可能性を秘めています。
なぜなら、仕事を通じて自己分析を深めることができるからです。やってみて初めてわかる自分の強みや弱み、意外に気づいていなかった価値観や適性など、これから長いキャリアを歩み始める前にそんな自分に気づけることはとても大きな成長につながることでしょう。
インターンでの経験は今後のキャリアに必ず役立つ
インターンという環境を十分に自身の成長につなげるためにも、ぜひフィードバックをたくさんもらってください。
かかわってくれる社員や顧客、ほかの学生など、自分という人間が他者にどう映っているのかを、勇気を出して聞いてみてほしいと思います。自分では気づいていない貴重な意見がたくさん聞けると思いますよ。それはきっとあなたの今後のキャリアにとって宝物になり、大きな成長につながることでしょう。
インターンは短期間でも格段に成長できる! インターンで実力をつけ本選考に備えよう
たとえ1日や数日間の短期のインターンであっても、スキルアップができたり、業界、企業の知識がついたりと、格段に成長することができます。「忙しくてインターンに参加する余裕がない」と感じる人もいるかもしれませんが、そのような人こそ就活準備をまとめてできるインターンがおすすめです。
まずは現時点で自分に不足していることを洗い出し、そこから成長できるよう目的を明確化してインターンに参加してみましょう。
そしてほかの学生と差別化できる実力をつけ、本選考に備えていきましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るインターンは参加が必然になっているといえる重要なイベント
学生にとってインターンは、社会人として働くことを就職する前に経験できる場です。インターンに参加することで、仕事や業種への理解が深まったり職場の雰囲気を知れたりするのはもちろん、ビジネススキルの習得や人脈形成につながることもあります。そのため、インターンへの参加は当然という流れになっています。
一方で企業側にとっては、インターン自体が採用活動の一環にもなっていることも少なくありません。インターン先を選ぶことが就職自体に影響することになりかねず、これから就職活動をおこなう学生にとってはいきなり大きなハードルと感じてしまいますよね。
インターンの目的を理解し長期的な目線を持って参加することが大切
インターンの選考内容は企業によってさまざまですが、採用の一次試験という位置付けになっていると意識したうえで、就職活動と同じように事前準備を欠かさないようにしましょう。
ただし、インターンに参加したからといって、その企業に就職しなければならないわけではありません。参加したことで自分にマッチしていないと感じることもあるでしょう。まずはインターンを通して何をしたいのか、自分なりの目的を明確にして参加するかどうかを決めましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
この記事にコメントしたアドバイザー
隈本 稔
職りんく運営者 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19041711)/性格応用心理士1級/キャリア・デベロップメント・アドバイザー SNS:Facebook
続きを見る小峰 一朗
保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20009724) / トラストコーチングスクール認定コーチングスキルアドバイザー / システムエンジニア・プロジェクトマネジメント・品質保証コンサルタント SNS:ブログ/note/Twitter
続きを見る渡部 俊和
合同会社渡部俊和事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16029675) SNS:Facebook
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