自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 自己PRでゼミのエピソードをアピールしても問題ない
  • 自己PRでゼミをアピールするときはほかの学生との差別化が鍵
  • ゼミをアピールする際はエピソード選びが大切

エントリーシート(ES)や履歴書、面接など、就活のさまざまな場面で自己PRが求められます。その際に、ゼミの経験を自己PRとしてアピールしたい人も多いでしょう。

しかし、「そもそも自己PRでゼミのことをアピールしても大丈夫?」「ゼミの経験を効果的にアピールするにはどうすれば良いの?」と疑問や不安を抱える人もいると思います。

この記事ではキャリアアドバイザーの杉原さん、遠藤さん、富岡さんと一緒に、ゼミに関する自己PRの作り方や面接官の印象に残す方法などを解説します。学生時代、ゼミに積極的に取り組んだ人は参考にしてください。

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目次

ライバル多数! 自己PRでゼミを取り上げる際は他者との差別化が重要

ゼミは数多くの学生が経験します。そのため自己PRでゼミを取り上げる人は多く、その中で面接官の印象に残るにはほかの人と差別化を図ることが重要です。

しかし、「具体的にどう差別化を図れば良いの?」「どんなエピソードが面接官の印象に残るの?」と疑問が出てくるでしょう。

そこで、この記事では自己PRでゼミをテーマにするための自己分析の方法や、文章作成のステップ、面接官の印象に残りやすいエピソードなどを解説します。そして、記事後半ではゼミをテーマにした自己PRの例文も紹介します。

この記事を最後まで読むことで、多くの人が経験するゼミをテーマにしても、他者と差別化した内容の自己PRを作成できるようになりますよ。

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 ツールで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

前提を確認! ゼミは自己PRでアピールしても大丈夫?

「誰もが経験することだから自己PRでアピールするのは不適切なのではないか?」と考える人もいると思います。結論、自己PRでゼミに関することをアピールしても問題ありません。

チームと協力して何かを成し遂げたり、ある物事に真面目に取り組んだり、目的を達成する方法を考えたりするなど、ゼミでの活動は就職後に役立つことが多くあります。そのため、ゼミでの経験や得たスキルなどは自己PRで十分にアピールできるのです。

一方で、ゼミはほとんどの学生が経験し、多くの人が自己PRのテーマにするため、面接官の印象に残りづらいというデメリットがあります。そのため、面接官にインパクトを与えるためにも、取り上げるエピソードや伝え方などを工夫することが大切です。

杉原 美佐子

プロフィール

自己PRでゼミを題材にするのが良くない業界や職種はありませんが、問題はその中身です。

ゼミ全体の活動を、さも個人でやったようにアピールするのはいただけません。また与えられた活動に漫然と取り組んでいる場合も、アピール力は弱いでしょう。

企業が自己PRを求める3つの理由

企業が自己PRを求める3つの理由

  • 学生がどのような強みを持っているか知るため
  • エピソードの内容から学生の人柄を把握するため
  • 強みや人柄から自社に合うかどうかを判断するため

ゼミがテーマの自己PRで面接官の印象に残る内容にするには、そもそもなぜ企業が就活生に自己PRを求めるのかという理由や目的を知る必要があります。理由や目的を知ることで、それに沿った内容の文章を作成できます。

企業が応募者に自己PRを求める理由は大きく分けて3つあります。まずはこれらを把握して、企業側が求める内容の自己PRを作成できるようにしましょう。

学生がどのような強みを持っているか知るため

企業は、自社の事業の成長に必要な強みやスキルを持っている人を採用したいと考えています。そこで自己PRをしてもらって強みを知るのです。

たとえば、保険商品を販売する会社ではコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、積極性などを強みとした人材を採用したいと考えています。そこで、自己PRをしてもらい、求める強みとマッチするかを見るのです。

このように、企業は学生の強みを把握するために自己PRを求めます。

自己PRで自分の強みがわからないと悩んでいる人は多いと思います。以下の記事では大学生におすすめな自己PRの強みをまとめているので参考にしてみてください。
例文10選|大学生におすすめな自己PRの強み一覧と基本構成を紹介

エピソードの内容から学生の人柄を把握するため

企業は強みだけでなく人柄も知りたいと思っています。なぜなら、会社の雰囲気や働きやすさは、従業員一人ひとりの人柄が作り上げるものだからです。そして、人柄は自己PRのエピソードから判断することが可能です。

たとえば、以下のエピソードを話した人がいるとします。

エピソードの例文

私はゼミ活動の一環で英語でスピーチする機会がありました。もともと英語は一切話せなかったのですが、スピーチを成功させるためにオンライン英会話や学内の外国人に話しかけるなど、必死に英語を学習しました。

その結果、英語でのスピーチは成功し、教授にも「わかりやすかった」と評価を得ることができました。

このエピソードから、「逆境に強い」や「真面目」、「積極的」などの人柄が把握できます。そして、自己PRでわかった人柄が自社と合うかどうかを判断するのです。

強みや人柄から自社に合うかどうかを判断するため

最終的には、自己PRからわかったその人の強みと人柄が自社と合うかどうかを判断します。

なぜどちらも重視するかというと、どれだけ強みがマッチしても人柄が合わなければ会社の雰囲気を壊す可能性があるためです。また一方で、人柄がマッチしても強みが合わなければ、その人にとって業務がストレスとなるでしょう。

このように、強みと人柄の両方がマッチしなければ、会社または本人に悪影響を与えてしまいます。そのため、自己PRの内容から強みと人柄の両方が自社に合うかを判断するのです。

遠藤 美穂子

プロフィール

ゼミをテーマに自己PRを作る場合、なぜそのゼミを選んだか、どんなことをどのように学んでいるかということに触れることになります。

企業はその内容から、あなた自身の考えや人柄、努力の仕方などを汲み取り、自社で力を発揮してくれそうか判断します。そのためゼミのエピソードでも、企業が自己PRで知りたいことを網羅できますよ。

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 ツールで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

経験を深掘りしよう! ゼミを自己PRのテーマにするために必要な自己分析

ゼミを自己PRのテーマにするために必要な自己分析

ゼミをテーマにした自己PRを作成する際、ほかの人と差別化を図ることが重要です。差別化を図るには、まずは自分について深く知らなければいけません。そこで重要なのが自己分析です。

ここからは、ゼミを自己PRのテーマにするために必要な自己分析の方法を解説します。ゼミに入った理由や取った行動、成果などを正確に思い出して、自己PRを作成する準備を整えましょう。

自己PRを作成する前に自己分析を入念にやっておきたい人は、こちらの記事がおすすめです。自己分析のやり方を網羅的に解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

①そのゼミに入った理由を思い出す

そもそもなぜそのゼミに入ったのか、理由や目的を思い出しましょう。ゼミに入った理由や目的を思い出すことで、「何を成し遂げたいのか」「自分の好きなことは何か」など、人生を通してやりたいことが見つかる可能性があります。

たとえば、「スポーツと食事による健康への影響について研究したい」と考えてゼミに入った人は、スポーツや食事が好きでこれらに関する仕事をやりたいと思っているかもしれません。または、「自分の経験を通して健康になれる人を一人でも多く増やしたい」という想いが見つかる可能性もあります。

このように、過去に考えたことをたどると、今後やりたいことや好きなことが見つかることがあります。そして、これらが企業の方針と一致していると、企業側も採用したいと思う可能性が高くなります

思い出せない人はゼミの仲間と一緒に分析するのがおすすめ

ゼミに入った理由や目的が思い出せない人は、ゼミの仲間と一緒に分析するのがおすすめです。一緒に質問を投げかけながら思い出すことで、分析効率を上げられます

また、当時自分は何を言っていたか、どんな表情をしていたかなど、主観ではわからないことを聞くのもおすすめです。

一緒に分析する際、互いに投げかけ合うと効率的に分析を進められるおすすめの質問はこちらです。これらの質問を活用して、お互いにゼミに入った理由や目的を振り返りましょう。

おすすめの質問理由
高校時代何が好きだった?高校時代に好きなことを深めるためにそのゼミに入った可能性があるため
ゼミに入った当初、どんな発言をよくしていた?発言の内容から考えていることや将来やりたいことなどを見つけられる可能性があるため
そもそも何の勉強をするために大学に入学した?その大学に入学した目的を振り返ることで、ゼミに入った理由や目的を思い出せる可能性があるため
ゼミ活動の中で一番楽しかったことは?楽しいと感じたことが自分の好きなことという可能性があるため
ゼミ仲間と一緒に分析する際におすすめの質問

杉原 美佐子

プロフィール

なぜ仲間と一緒に分析するのが効果的なのかは、図形から考えてみるとわかりやすいでしょう。

2つの点だと一線しか引けませんが、点を1つ増やして三角形にすると面積ができます。点を視点だと捉えると、人と一緒に考えるメリットがわかりますね。

人と一緒に考えると、自分が持っていない視点に出会え、考えが広がるのです。

②どんな行動をしてどんな成果を出せたかをまとめる

ゼミに入った理由や目的を振り返ったら、ゼミ活動で実際にとった行動を振り返り、その行動によって得られた成果をまとめましょう。

行動と成果は特に具体的にまとめることをおすすめします。自己PRを聞く面接官に自分の強みをアピールする際、過去の実績も併せてアピールしなければ、「本当にそれが強みなのか?」と信ぴょう性に欠けるからです。成果に関しては細かい数値までアピールできると、より信ぴょう性が高まりますよ

たとえば、行動と成果をアピールしていない自己PRと、アピールしている自己PRを比べると以下のようになります。

行動と成果をアピールしない自己PRの例文

私の強みはプレゼンテーションスキルです。営業ではこの強みを活かして、より多くの成約を得られるように努力します。

行動と成果をアピールしている自己PRの例文

私の強みはプレゼンテーションスキルです。

大学3年生のときに、ゼミ活動の一環で新規事業創出プレゼン大会に出場し、1,000人の前で20分のプレゼンをすることがありました。プレゼン経験はなかったのですが、成功させるために必死に資料を作り込み、毎日2時間ほど練習をしました。

その結果、当日はうまくプレゼンすることができ、ある会社に私のプレゼンした事業が採用されることになりました。

営業ではこの強みを活かして、より多くの成約を得られるように努力します。

このように、行動と成果をアピールするのとしないのとでは信ぴょう性が大きく異なります。より信ぴょう性を得るためにも、ゼミでの行動と成果を具体的に振り返りましょう。

ゼミでは特にこれといった成果は出せませんでした。この場合何をアピールしたら良いでしょうか。

富岡 順子

プロフィール

PDCAなど学びのサイクルを伝えてみよう

コンテストでの上位入賞のような華々しい成果や、思ったような研究結果が出なかったとしても、ゼミの活動はアピールが可能です。

どのような問いや仮説を立てて活動してきたかといった、PDCAや探究のサイクル(課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現)を伝えてみてください。

昨今は高校でも「総合的な探究の時間」が必修になったように、この「探究的な学び」が社会でも求められています。たとえ成果が出なくても、反省や気付きを得て次の行動につなげていく力を企業は評価してくれます。

モチベーションの源泉を言語化する

ゼミでの行動は楽しいことばかりではないはずです。大変なことや苦労したこと、ストレスに感じたことが少なからずあると思います。厳しい状況の中でも行動を続けて成果を出せたのには、何かしらのモチベーションの源泉があるからではないでしょうか。

このモチベーションの源泉を言語化することで、より人柄を伝えられるようになります

たとえば、目的を達成することがモチベーションの源泉となっている人は、目的を第一に考えて行動できることをアピールできます。また、過去の苦い経験を払拭することがモチベーションの源泉になっている人は、逆境に強いことをアピールできるのです。

このように、人柄がより鮮明に伝わるようになるため、ゼミでの行動を継続できたモチベーションの源泉も言語化しておきましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

単位取得のため、もしくは必修だったからゼミに入っていたという人でも、ゼミに出席する中で何かしらまとめて発表したり、文献を読み切ったりした経験があると思います。

難しい内容でも粘り強く取り組んだといった経験を思い出して、言語化してみてください。

③ゼミの経験を仕事にどう活かすかを考える

就活のための自己分析では、ただ過去を振り返るだけでは不十分です。ゼミでの経験を仕事にどう活かすかまで考えるようにしましょう。

どれだけ素晴らしい行動をしたり、成果を挙げたりしても、その経験を仕事に活かせなければ、企業側は採用する意味を見出せません。面接官に「この人を採用したら会社が成長しそう」と思わせるには、ゼミでの経験を仕事にどう活かすかまでアピールすることが大切なのです。

仕事への活かし方を考えるには、志望企業の事業内容や仕事内容の研究も必要になります。企業研究も併せておこない、「この人を採用したい」と思ってもらえるような仕事への活かし方を考えましょう。

企業分析のやり方がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。やり方をマスターすることで志望企業の事業内容や仕事内容を把握できるようになりますよ。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も

ここまでゼミを自己PRのテーマにするときに必要な自己分析を解説しました。以下の記事ではゼミで取り組んだ内容がさくっと書けるコツをまとめているのでぜひチェックしてみてください。
例文12選|「ゼミで取り組んだ内容」がさくっと書ける作成のコツ

テンプレを活用すれば受かるガクチカが作れます

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 ツールで作成した例文 
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレー中にも仲間同士を褒めあうようになりました。結果として目標に届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームがひとつにまとまった結果だと思います。サッカー部の活動を通してひとつの目標にむかっていくむずかしさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、よりよい組織づくりのだめに自ら考え、行動していくつもりです。

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ゼミで効果的な自己PRを作成するための4ステップ

ゼミで効果的な自己PRを作成するための4ステップ

  • 最初に結論としてゼミから得た自分の強みを伝える
  • ゼミの概要や活動内容を簡潔にまとめる
  • ゼミの中で挙げた成果をエピソード付きで具体的に伝える
  • 企業分析をしたうえでゼミの経験を就職後にどう活かすかを明確にする

自己分析が完了したら、実際に自己PRを作成します。その際、おすすめなのがPREP法を活用することです。

PREP法とは

結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法

PREP法を活用して文章を作成することで、面接官が自己PRの内容を理解しやすくなります。PREP法を活用することを前提に、面接官の印象に残りやすい自己PRのステップを解説します。

①最初に結論としてゼミから得た自分の強みを伝える

自己PRを作成する際、最初にゼミから得た自身の強みの結論を伝えましょう。最初に結論を伝えなければ、結論を伝えられるまで面接官は何の話を聞いているかわからない状態になるからです

最初に結論を伝えた自己PRと結論が最後に伝えられる自己PRの例文を見比べてみましょう。

最初に結論が伝えられている自己PRの例文

私の強みはプレゼンテーションスキルです。

大学3年生のときに、ゼミ活動の一環で新規事業創出プレゼン大会に出場し、1,000人の前で20分のプレゼンをすることがありました。プレゼン経験はなかったのですが、成功させるために必死に資料を作り込み、毎日2時間ほど練習をしました。

その結果、当日はうまくプレゼンすることができ、ある会社に私のプレゼンした事業が採用されることになりました。

営業ではこの強みを活かして、より多くの成約を得られるように努力します。

最後に結論が伝えられていない自己PRの例文

大学3年生のときに、ゼミ活動の一環で新規事業創出プレゼン大会に出場し、1,000人の前で20分のプレゼンをすることがありました。プレゼン経験はなかったのですが、成功させるために必死に資料を作り込み、毎日2時間ほど練習をしました。

その結果、当日はうまくプレゼンすることができ、ある会社に私のプレゼンした事業が採用されることになりました。

このような経験からプレゼンテーション能力を身に付けることができました。御社に入社後、営業でこの強みを活かして、より多くの成約を得られるように努力します。

最初に結論を伝えられることで、「〇〇という強みを発揮したエピソード」と認識したうえで話を聞けるようになります。面接官が疑問を持つことを最小限にできるように、最初にゼミで得た強みを伝えるようにしましょう。

自己PRの書き出しに迷っている人はこちらの記事を参考にしてください。魅力的な書き出しを作れるようになりますよ。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖

②ゼミの概要や活動内容を簡潔にまとめる

ゼミの概要や活動内容は簡潔にまとめましょう。なぜなら、面接官はゼミの具体的な内容を聞きたいわけではないからです。

自己PRは、あくまでも本人の人柄や価値観などがわかるエピソードを伝えることが重要です。ゼミの活動内容や魅力をたくさん伝えても自己PRにはならず、むしろ自分の魅力が伝わりにくくなる可能性があります。

しかし、多少は前提情報が必要なため、ゼミの概要や活動内容を1〜2文ほどに簡潔にまとめましょう。

テレビでも取り上げられるほどの有名なゼミに所属しています。このような場合でもゼミを具体的にアピールするのは不適切でしょうか。

杉原 美佐子

プロフィール

問題ないが自分が主体的に取り組んだことを伝えよう

有名なゼミでの活動ですね。決して不適切ではありません。

ゼミは、学生が主体となり研究テーマを考え、ディスカッション・共同作業などを通じて専門分野を追求する場です。研究テーマへの探求心はあっても、有名・無名といった虚栄的レッテルは本来ないはずです。

大切なのは、そのゼミになぜ入ろうと思ったのか、どのようなテーマに興味をもったのか、またゼミを通じて得た知識や考え方などをきちんと説明できることです。これは、自分の興味・関心や価値観を示唆します。

自ら進んで研究した活動実績があれば、「有名なゼミだから活動している」と受け取られることはないでしょう。むしろ行動力や積極性をアピールできるチャンスです。

③ゼミの中で挙げた成果をエピソード付きで具体的に伝える

前述のとおり、自身の強みの信ぴょう性を高めるためにも、ゼミの中で挙げた成果をエピソード付きで具体的に伝えることが重要です。数値も付け加えると、面接官はその状況をより鮮明にイメージできるようになります

面接官の印象に残りやすいゼミでのエピソードはこちらです。

面接官の印象に残りやすいゼミでのエピソード

  1. 周りから感謝されたエピソード
  2. 物事が大きくまたはスムーズに進んだエピソード
  3. 自分が主体的に動いたエピソード

詳細は後ほど「印象に残りやすい! 自己PRで使いたいゼミのエピソード」で解説しますが、このようなエピソードを伝えることで、良い印象を残せる可能性が高くなります。

面接官の印象に残るための工夫を加える

ゼミに関するエピソードを伝える際は、「行動を起こす前の状況」と「行動を起こしてからの状況」を対比できるようにすることをぜひ意識してみてください。

実際に取った行動だけを伝えた場合、どんな状況から〇〇という状況に変化したかがわかりません。一方で、行動を起こす前の状況を伝えることで、△△という状況から〇〇という状況に変化したとわかりやすくなります。この工夫を加えることで、面接官は行動と成果をより鮮明にイメージでき、印象に残りやすくなります

④企業分析をしたうえでゼミの経験を就職後にどう活かすかを明確にする

最後に、ゼミでの経験や得た強みを就職後にどう活かすかを明確にしましょう。仕事への活かし方まで伝えることで、企業側は一緒に働くイメージを持てるようになります

仕事への活かし方を考える際、事業内容や業務内容などの企業分析が必須です。的外れな活かし方を伝えた場合、「企業分析をしていないのではないか」とマイナスのイメージを持たれることがあるため注意しましょう。

企業分析の具体的なやり方はこちらです。

企業分析のやり方

  1. 企業のホームページ(HP)や採用ページ、就活サイトから確認する
  2. インターネットで口コミを確認する
  3. その企業に就職した先輩に聞く
  4. 大学のキャリアセンターを活用する

これらの方法で企業分析をして、その企業の仕事内容に合った強みの活かし方を考えましょう。

OB・OG訪問の方法がわからない人はこちらの記事を参考にしてください。OB・OG訪問をするメリットや具体的な方法などを把握できますよ。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

「ゼミの経験=勉強」みたいなイメージがあって、仕事に活かすイメージが湧きません。どうしたら良いでしょうか?

遠藤 美穂子

プロフィール

ゼミの活動を掘り下げて仕事との共通点を探そう

ゼミは勉強するところなので、そのイメージも理解できますが、「勉強する」という行動を掘り下げてみてください。

何らかのテーマに興味を持ち、調べ、情報を整理して、仮説を立てて、文章にまとめたり発表したりしますね。ゼミによっては実験や実習、フィールドワークなどグループで取り組む経験もしていることでしょう。

一方で仕事の場面を想像すると、顧客のことを調べたり、提案書を作成したり、商品開発にチームで取り組んだりと、同じ行動をすることに気づきませんか?

ゼミでの活動を詳しく思い出し、企業分析や職種研究の結果に当てはめてみると、職場で活かせそうなポイントを見つけることができますよ。

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アピールする強みに迷ったら! ゼミで得られるスキル一覧

「ゼミをテーマに自己PRを作成したいけど、自分はどんなスキルをアピールできるのだろう?」と悩む人もいると思います。自覚がなくても、ゼミ活動を通してさまざまなスキルを身に付けているはずです。

ここからはゼミで得られるスキルを解説します。「これなら自分も自信がある」というスキルを見つけて、自己PRを作成しましょう。

ゼミ活動で学んだ専門的な知識やスキル

ゼミによって取り組む内容が異なるので、それぞれ専門的な知識やスキルを身に付けられているはず。そのため、志望企業の仕事内容とマッチする場合は、専門的な知識やスキルをアピールするのもおすすめです

たとえば、ゼミでスポーツに関する研究をした場合、スポーツそのものや使う用具、健康、怪我などに関する専門知識を得ることができます。そして、これらの専門的な知識はスポーツメーカーやスポーツ施設、健康食品メーカーなど、幅広い分野で役立てられるのです。

このように志望企業の仕事内容によっては、ゼミで身に付けた専門的な知識やスキルを活かせますよ。

富岡 順子

プロフィール

注意点として、志望企業を意識したうえで専門性をアピールすることが大切です。

具体例を語る場面では、実際にどのような研究をしてきたかをわかりやすく説明し、最後のまとめの部分では志望企業でその専門性をどのように発揮できるか、企業研究を十分におこなったうえでつなげるようにしてください。

スポーツメーカを目指している人は以下の記事を参考にしてみてください。志望動機の書き方をまとめています。
スポーツメーカーへの就職を実現する方法|志望動機例文も紹介

プレゼンスキル

ゼミ活動の一環で自分のアイデアや考えをプレゼンする機会がある人もいるでしょう。プレゼンスキルは、特に営業職や企画職の場合、自分の考えや自社商品をプレゼンする機会が多いので重宝されるでしょう

中には練習や準備をしなくてもスムーズにプレゼンできる人もいますが、プレゼンの才能がある人は一握りで、多くの人はプレゼンに向けた練習や準備が必要です。だからこそ、大学生の段階でプレゼンに向けた練習や準備を経験していることで、入社後の早い段階でチャンスが与えられる可能性が高まります。

プレゼン経験がある人は、どのような機会でその力を発揮したのかを交えて、自己PRでアピールしてみてください。

問題解決能力

社会人は問題や課題を発見し、解決するということの連続です。また仕事とは、顧客が抱える問題や課題に対して、自社サービスをはじめとするあらゆる手段を提供して解決することと言っても過言ではありません。

そのため、大学生の段階で問題解決能力を発揮したことがある人は、業務に直結する経験なので重宝される可能性が高まります

特に問題を発見できる能力がある人材は評価されやすいといえます。営業職の場合、顧客から課題をヒアリングしたうえでサービスを提供しますが、ヒアリングの内容以外の部分に真の課題があることもあります。この真の課題を発見できると根本的な解決ができる可能性が高まるのです。

自ら問題を発見して解決した経験がある人は、ぜひアピールしましょう。

問題解決能力の自己PRの書き方を詳しく見てみたい人は、こちらの記事を参考にしてください。さらに鍛えるコツも学べますよ。
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法

主体性

業種や職種によって異なりますが、多くの企業は主体性のある人材を求めています。新規事業を提案したり、新規顧客を獲得したりするのは、主体的に行動できる人材がほとんどだからです。

ゼミ活動の中で、求められている以上のことに積極的に取り組んだり、自らゼミでの活動を提案したりした経験がある人は、自己PRで主体性をアピールするのがおすすめです。

ただ、主体性と自分勝手は異なります。その違いは周りの人の反応にあり、周りの人が共感していたら主体性、自分一人だけが盛り上がっている場合は自分勝手と捉えるのが良いでしょう。

自己PRでは自分勝手な印象にならないように、主体性を発揮したエピソードを伝えるようにしましょう。

リーダーシップ能力

ゼミでは複数人のチームで物事を進めることもあると思います。その際、自らチームをまとめ、目的達成に向けて行動することでリーダーシップ能力が培われます。

会社での仕事も、リーダーシップ能力が求められる場面が多々あります。年次が上がるにつれて、指示されることよりも自ら目標達成に向けて行動しなければいけないケースが増えますが、その際もリーダーシップ能力があることでメンバーの能力を最大限発揮させ、より早く、かつ正確に目的達成に向かえるのです。

ゼミでチームのリーダーとして活動した経験がある人は、自己PRでリーダーシップ能力をアピールするのもおすすめです。

自己PRでリーダーシップをアピールしたい人はこちらの記事がおすすめです。例文付きで詳しい自己PRの作成方法を把握できます。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

マネジメントスキル

マネジメントスキルは他人を管理するだけではありません。自分のタスクやスケジュールを管理することも、マネジメントスキルに含まれます。

たとえば課題の提出に向けて、やるべきことを洗い出し、提出日から逆算してスケジュールを組んだという経験もマネジメントスキルに含まれるのです

社会人になるとプロジェクトが同時進行して、多数のタスクを抱えることがあります。その中でもプロジェクトごとのタスクを管理し、確実に実行しなければいけません。この確実性を上げるためにはマネジメントスキルが必要になります。

このような自分に対するマネジメントスキルは入社してすぐに必要です。自己PRでアピールすることで「この人には仕事を任せられる」と信頼を得られる可能性が高まります。

あまり大きなゼミではなかったのですが、マネジメントスキルをアピールしても良いのでしょうか?

杉原 美佐子

プロフィール

ゼミ全体の成果のために何をしたかを伝えられれば問題ない

もちろんです。マネジメントスキルがあるなら、ゼミの大きさはさほど関係ありません。ただし、ゼミをまとめた、リーダーをやったというだけでは、マネジメントスキルとは言い難いです。

社会生態学者ピーター・ドラッカーは、マネジメントを「組織に成果を上げさせるための機能」と定義しています。ゼミの研究成果を上げるために、どのような組織を形成し、メンバーにどのような働きかけをしたのかが大切ということです。

会社で働くときは、「組織として業務遂行する」ことが求められます。マネジメントは組織には欠かせないスキルなので、アピールできれば大いに評価されるでしょう。

継続力

知識やスキルはすぐに身に付けられるものではありません。継続することで少しずつ自分のものになっていきます。

ゼミ活動の中でも、専門的な知識・スキルを身に付けたり、大きな成果を挙げたりするには継続して活動する必要があります。逆に言えば、専門的な知識・スキルを身に付けたり、大きな成果を挙げられたりした人は、継続力を発揮できたとも言えるのです

そして、社会人になっても継続力は求められます。ただ、継続するためには忍耐力や計画力なども必要なので、簡単なことではありません。もしゼミの中で目標に向かって継続して頑張れた経験がある人は、自己PRで継続力も十分アピールできます。

自己PRで継続力をアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてください。継続力が求められる業界や職種も紹介しています。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説

アドバイザーコメント

ゼミは自らの意思で学んだことや行動をアピールできる

ゼミは必修の授業と違って、研究テーマや教授の専門分野をもとに自分で入りたいところを選び、入るものです。何に興味を持っているのか、どんなテーマをどんな方法で学んできたのかなど、行動の過程や学業に向かう姿勢を詳しくアピールできます。

また第一志望のゼミに入れなかった人もいるかもしれませんが、その場合は想定とは違う場所でも気持ちを切り替えて頑張れることを伝えられます。

ゼミの中での役割や力を入れたことから自分らしさを伝えよう

ゼミ活動は通常の授業よりも少人数のことが多く、先生やゼミ生同士のかかわりがより密で、受け身で講義を聞いているだけではなく、発言・発表の機会も増えます。

そのためのたとえば準備に力を入れたのであれば、広範囲な情報収集や、仮説検証を論理的に粘り強くおこなう過程、深掘りする探究心などさまざまな点がアピールできます。

またサークルや部活動と違い、部長と部員のような学年や経験値による違いがなく、比較的フラットな組織の中で、ゼミ生同士役割分担をして実習や論文執筆に取り組むなど、チームとしての取り組み方も特徴的です。

その中でどういう役割を果たしたかという説明を通じて、あなたらしさを伝えることができますよ。

学業を自己PRの題材にしたい人は以下の記事をチェックしてください。高評価を得るための作り方を解説しています。
例文12選|学業の自己PRに欠かせない下準備と組み立ての手順

自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!

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印象に残りやすい! 自己PRで使いたいゼミのエピソード

印象に残りやすい! 自己PRで使いたいゼミのエピソード

  • 周りから感謝されたエピソード
  • 物事が大きくまたはスムーズに進んだエピソード
  • 自分が主体的に動いたエピソード

「自己PRでゼミについて話したいけど、どんなエピソードが好印象を残せるの?」と、エピソード選びに迷っている人もいるのではないでしょうか。エピソード選びで大切なのは「どんなことをしたか」ではありません。「どんな結果を得られたか」です。

このことを踏まえ、自己PRで使えるおすすめのゼミのエピソードは3つあります。それぞれ具体的にどのようなエピソードが面接官の印象に残りやすいかを解説します。

周りから感謝されたエピソード

多くの人がゼミ活動の中で周りから感謝された経験があるでしょう。たとえば、後々必要になる作業を先回りして取り組んだり、忙しくて目の前の作業に手が回らない友人や教授の手伝いをしたりなどが考えられます。

仕事とは、顧客が手の回らない作業や解決できない問題を代わりにおこなうことともいえます。そのため、同じように行動をして周りから感謝されたエピソードは仕事でも活かせるため、面接官の印象に残りやすいのです。

なお、自己PRでアピールする際は、自ら積極的に行動したエピソードを選びましょう。あらかじめ「やってほしい」とお願いされたことに取り組んだエピソードは、社会人にとって当たり前のことであるためアピールになりにくいのです。

感謝されたかどうか、自分で判断するのが難しいです……。

富岡 順子

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周囲の反応を思い出したり直接聞いたりして客観的に判断しよう

自己PRでアピールする際には、第三者からの感謝された言葉などの客観的な事実や評価がある方が面接官も納得してくれます。

主観で判断してはいけないということはないのですが、本当に感謝されていたか、自己満足になっていなかったかを見極めることが必要です。

自分で判断するのが難しいと感じる人は、周りからの反応を思い出したり、当時のことについて聞いてみたりするなどして、判断していくと良いでしょう。

物事が大きくまたはスムーズに進んだエピソード

自分の行動によって、ゼミ全体が目的達成に向けて大きく進んだり、スムーズに進行したりしたエピソードは自己PRとして有効的です。なぜなら、業で働く際もチームで協力しながら仕事をすることが求められ、「チームに貢献しよう」という協調性は重宝されるからです

たとえば、「自らタスクの洗い出しとメンバーへの振り分けをおこなったら、プロジェクトがスムーズに進行した」や、「メンバーの得意分野を明確にして、得意分野を活かせる仕事を任せたらパフォーマンスが向上した」などのエピソードが考えられます。

「自分のあの行動によってゼミ全体に良い影響を与えた」というエピソードがあれば、深掘りをしたうえで自己PRでアピールするのがおすすめです。

自分が主体的に動いたエピソード

前述のとおり、多くの企業は主体性のある人材を採用したいと考えます。なぜなら、主体性がある人材の方が、積極的に営業活動をしたり新規事業を立ち上げたりするなど、売上拡大に貢献する可能性が高いからです

ゼミの中で、教授に言われる前に資料を作成したり、新しいプロジェクトや研究を積極的に立ち上げたりした経験がある人は、自己PRで主体性をアピールするのもおすすめです。

一方で、誰にも求められていないことに主体的に取り組んだことをアピールした場合、マイナスの印象を持たれる可能性があります。あくまでも主体的に行動した結果、感謝されたり、成果を挙げられたりしたエピソードを話すことが重要です。

杉原 美佐子

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上記以外だと、論理的思考力も訴えてみてはどうでしょう。客観的事実をもとに推論したり仮説を立てたりして、解に迫ったエピソードがあると良いですね。

世の中は正解・不正解がない問題ばかりです。AI(人工知能)の時代だからこそ、自分の頭で考える力が求められます。

スキル・エピソード別! ゼミに関する自己PRの例文

「自己PRでゼミのことを話す場合に伝えた方が良いことはわかっても、具体的にどう文章を作れば良いかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。

ここからはゼミに関する自己PRの例文をスキルやエピソード別で解説します。自分がアピールしたいスキルや経験したエピソードなどと照らし合わせながら参考にしてください。

①ゼミ活動で学んだ専門的な知識をアピールする例文

ゼミ活動で学んだ専門的な知識をアピールする例文

私の強みは実務に活かせる経験がある点です。

私は大学でコンピューターサイエンスを専攻しており、ゼミではデータベースについて研究しました。そしてゼミ活動の一環で、紙でデータを保存している行政や企業のデジタル化を支援するということを実施しました。

具体的には顧客管理アプリや売上管理アプリの開発などをおこないました。この経験により、データベースやアプリ開発に関する知識をより深めることができ、実務レベルまで引き上げることができました。

御社に入社後はエンジニア職を志望しております。ゼミで学んだ知識やスキルをさらに磨いて、より優れたサービスの開発ができるよう努めてまいります。

富岡 順子

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ゼミでどのような活動をおこなってきたか具体的に書かれているので、入社後の仕事とのつながりをイメージすることができます。

さらに良くするとしたら、行政や企業からどんな反応だったか、それを受けて何を感じたか、今後働きながらエンジニアとして世の中のどんな課題に取り組みたいかを付け加えられると、より熱意をアピールできます。

②プレゼンスキルをアピールする例文

プレゼンスキルをアピールする例文

私の強みはプレゼンテーションスキルです。

私の大学では、毎年ゼミでプレゼン大会が開催されます。具体的には各ゼミから1名が参加して、研究内容の発表や研究からわかった世の中に必要なサービスなどをプレゼンする大会です。

大学3年生の時、ゼミを代表してプレゼン大会に参加することになりました。初めてだったため、とにかく準備を徹底することにしました。まずは書籍からインプットし、それをもとに資料を作成しすべて暗記できるほどまで練習しました。準備にかかった期間は3カ月ほどで、毎日1〜3時間ほど費やしていました。

自分で準備をする以外にも、プレゼン大会に昨年出ていた先輩にコツを聞いて、プレゼンには相手が何に興味があるかを分析することが大切だということを知りました。

これらを学んだ結果、プレゼンは上手くいき「内容がわかりやすく、かつ聞いている人の心を動かすプレゼンだった」と評価していただくことができました。

御社に入社後は営業職を志望しております。さらにプレゼンテーションスキルを磨いて、顧客の心を動かす提案をしたいと考えております。

遠藤 美穂子

プロフィール

ゼミの代表として責任感を持って準備して、プレゼンに臨んだことが伝わってきます。

経験を通して理解していると思いますが、プレゼンスキルの中のどの要素を磨くと顧客の心を動かす提案になるのか、一言添えるとさらに良くなります。

③問題解決能力をアピールする例文

問題解決能力をアピールする例文

私の強みは問題解決能力です。特に得意なことは真の問題を発見することです。

私はゼミ活動の一環で「〇〇市の観光客が増加しない理由を考えて、〇〇市に提案する」ということを実施しました。

その際、最初にブレストをしてたくさんの意見を出して、その意見を集約して問題を見つけようとしました。意見を集約するのが難しくなかなか問題が見つからなかったのですが、何か意見の共通点を見つけようと、ブレストで出た各意見に「なぜ?」と問いを繰り返していきました。

その結果、「土地の使い方に問題があるのではないか?」という真の問題を見つけることができました。そしてこの問題と解決策を提案したところ、一緒にプロジェクトを実施することになり、現在も進行しております。

御社に入社後も、コンサルタントとして企業の表面的な課題から根本の課題を見つけなければいけない場面もあるかと思います。その際も「なぜ」を考え続けて、積極的に企業の問題を見つけ、企業の課題解決に貢献したいと考えております。

杉原 美佐子

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問題解決力をアピールするだけあって、道筋が通った内容です。「真の問題」を見つけたのも、問題解決らしいですね。

ただ、解決策も大事なのにもかかわらず、あっさりとした記述で終わっています。文章のバランスを考えましょう。

④主体性をアピールする例文

主体性をアピールする例文

私の強みは主体的に行動できることです。

私が所属するゼミは教授からの指示はほぼなく、学生が主体となって取り組む内容を決めます。そして、取り組む内容は3カ月に1回の集会で挙手制で決めるのですが、せっかくのゼミの機会を活用したかったので毎回提案していました。

毎回私が提案したことが採用されるわけではなかったのですが、提案で何が悪かったのかをしっかり分析し、意見出しを繰り返しました。またどの活動にも主体的に参加し、「絶対に成功させる」という気持ちで取り組んでいました。

採用された活動としては、大学のポイ捨てをゼロにするという活動があります。ポイ捨てがゼロになるよう行政の取り組みなどを参考にして提案したところ採用され、結果数日ではありますがポイ捨てがゼロになったという経験もあります。

御社に入社後も、ゼミ活動で培った主体性を活かして、企画職としてまずはどんどんアイデアを出していきたいと思います。最初は採用されないことばかりかもしれませんが、今までの経験を踏まえて都度改善し、御社の売上拡大に貢献したいと考えております。

富岡 順子

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教授からの指示がない中で積極的に意見を出してきた点は評価できますが、この伝え方だと「アイデアを出すこと、採用されること」をゴールとしている印象を与えてしまう可能性もあります。

数字や第三者とのかかわりを織り交ぜて、「どの活動にも主体的に参加し」という言葉に加えて具体的に意識した点などをアピールすれば、面接官を納得させられる回答になるでしょう。

⑤リーダーシップ能力をアピールする例文

リーダーシップ能力をアピールする例文

私の強みはリーダーシップ能力があるところです。

私はゼミでゼミ長を務めていました。私が所属するゼミは基本的に個人で活動・研究することが多く、複数人のチームで何かに取り組むことは滅多にありません。しかし、私がゼミ長を務めている代で、教授の意向によりゼミ生全員で取り組むプロジェクトをすることになりました。

私はリーダーは目的地を示すのが一番の仕事だと思っています。今回の目的地はプロジェクトを成功させることです。どんな話し合いでもまずは目的を明確にし、話が逸れそうになったら戻すということを繰り返しました。

このような取り組みをしたことで、個人プレーに慣れている人が多い中でも、目的から逸れずにプロジェクトを進行することができました。目的を都度共有していたことで、役割分担の際に認識の齟齬が生まれなかったという点も、成功の要因の一つだと思います。

御社に入社後も、いつかリーダーを任せてもらえるときが来ると思います。その際はゼミ活動で培ったリーダーシップ能力を発揮して、プロジェクトの成功に貢献したいと考えております。

遠藤 美穂子

プロフィール

リーダーとして、メンバーに向けて目的地を示すことを意識してきたことが伝わってきました。

一方、ゼミ活動でリーダーシップを「培った」というには説明が少し足りないので、「ゼミでのリーダー経験を活かして」といった表現も検討してみてください。

⑥マネジメントスキルをアピールする例文

マネジメントスキルをアピールする例文

私の強みはマネジメントスキルです。特にスケジュールやタスクをマネジメントすることを得意としています。

ゼミ活動の中で、行政と連携して地域活性化を目指す大規模のプロジェクトに携わったことがあります。我々から行政に提案したこともあり、自分たちでタスクやスケジュールを管理するよう求められたので、私が担当することになりました。

初めての経験でわからないことだらけだったのですが、マネジメントに関する書籍を読んだり、社会人の先輩に聞いたり、教授にアドバイスをもらったりなどして、プロジェクト完了日から逆算したタスク管理シートを作成しました。

しかしシートは上手く作れても、それを実際に運用するのが難しく、とても苦労しました。特に口頭でした細かなスケジュール調整をシートに反映していないことが重なり、期限に間に合わなくなりそうなこともありました。

この経験から、何か制度を作っても運用をしないと意味がないことを学びました。そこから何が使いにくいのかをヒアリングし、適切に管理できるように工夫を重ねました。結果、今では運用にのせられ、プロジェクトは現在も計画通りに進められています。

御社に入社後、複数のプロジェクトが同時進行して多数のタスクを抱えることもあると思います。その際でもしっかりマネジメントをして、計画通りにプロジェクトを進められるよう努めてまいります。

杉原 美佐子

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なかなか良い出来だと思いますが、話がタスク管理・スケジュール管理についてで終始してしまっています。

マネジメントスキルは当然これだけでないので、次は目標設定や組織形成にどのように取り組むのかがあると、さらに向上心が伝わる自己PRになります。

タスク管理や時間管理力をアピールするなら、こちらのQ&Aも併せて参考にしましょう。キャリアコンサルタントがスケジュール管理力のアピールのコツを解説しています。

⑦継続力をアピールする例文

継続力をアピールする例文

私の強みは継続力です。

私は「ボディメイクと健康の関連を明らかにしたい」という目的を持って、現在のゼミに入りました。選んだ理由は過去の自分が過度なダイエットによって健康を害してしまった経験があるため、同じような人が一人でも減るように、両立できる方法を考えたいと思ったためです。

前提として、ボディメイクをするには数年単位の時間がかかるため、継続して研究を続けなければいけません。そのため、ゼミに入ってから週に5回のトレーニングと健康的な食事を継続しました。

長期休暇で旅行をしたり実家に帰ったりすることもありましたが、目的を達成するために、どんな状況でもトレーニングと健康的な食事を欠かさずおこないました。

このように、私は目的達成に向けて必要なことであれば継続して取り組むことができます。御社に入社後も、まずは目的を明確にして、必要なことは継続して取り組み、売上拡大に貢献したいと考えております。

富岡 順子

プロフィール

面接官が継続力を判断するための材料として、継続した期間やトレーニング内容、健康的な食事とは具体的にどのようなものか、の説明もあると良いです。

また良い結果が得られたかどうか、目標はどのくらい達成できたかどうかを伝えると、目標達成に向けて継続する力があることをアピールできます。

⑧周りから感謝されたエピソードの例文

周りから感謝されたエピソードの例文

私の強みは気配りができることです。

私は大学で〇〇を研究するゼミに所属していました。このゼミの研究は大学の中でもトップクラスに忙しいといわれており、皆自分の研究に必死に取り組んでいました。

基本的に個人プレーのゼミなので、発表などの準備も1人でおこなうのが普通なのですが、ときどき発表に間に合いそうになく困っている人がいました。そのような人を見かけたら、必ず「何か手伝えることはある?」と聞き、一緒に徹夜で作業するということもしてきました。

そして手伝った研究がひと段落すると毎回「あなたがいなかったら無事に終えることができなかった。ありがとう。」と感謝してもらえます。もちろん自分の研究が評価されることは嬉しかったですが、次第にこのように周りのメンバーに感謝されることがゼミでの自分のやりがいになっていました。

御社に入社後も、個人の目標を達成することはもちろんですが、困った様子の人がいれば積極的に手伝い、チーム全体で成果を挙げられるように行動したいと思います。

遠藤 美穂子

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困っている人を見かけたら声をかけられるという気配りや優しさについて、ゼミ活動のエピソードを通じて伝わってきました。

とても良いところですが、徹夜の作業があなた自身の負担になっていないか、尽くしすぎていないか面接で聞かれるかもしれません。

気配りができることを効果的にアピールしたい人は、以下の記事でも例文を確認しましょう。適切な言い換え表現も紹介しています。
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣

⑨物事が大きくまたはスムーズに進んだエピソードの例文

物事が大きくまたはスムーズに進んだエピソードの例文

私の強みは、マネジメントスキルです。

私が所属するゼミで、大学全体を巻き込む大規模なプロジェクトを実施したことがあります。プロジェクトの準備にかけられる期間は3カ月だったのですが、最初の1カ月は意見が分かれたり連携がうまくいかず、ほとんど進まずに終わってしまいました。

「このままではいけない」と思い、進まなかった根本の原因を探ると、それぞれの希望を優先させて役割分担をしていたことが原因だとわかりました。そこから、これまでの活動から各メンバーの強みを言語化して、その強みを活かせるタスクを振り分け、スケジュールを組みました。

その結果、プロジェクトがスムーズに進み始め、期間内に無事準備を完了することができました。

この経験から、プロジェクトの準備段階で成功への道はほぼ決まってしまうということを学びました。御社に入社後も、最初から気を抜かず、タスクやスケジュール、人員配置の管理を徹底して、プロジェクトをスムーズに進められるよう努めたいと思います。

杉原 美佐子

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全体的には良いですね。しかし「大学全体を巻き込む大規模なプロジェクト」が抽象的で、ピンときません。

かかわる人数や予算などが書かれていると具体的な規模がわかるので、企業も共感を持って読んでくれるでしょう。

目標をスムーズに達成したエピソードをアピールしたい人は、こちらのQ&Aもおすすめです。キャリアコンサルタントが目標達成力の自己PRを解説しています。

⑩主体的に動いたエピソードの例文

主体的に動いたエピソードの例文

私の強みは何事も主体性を持って取り組めることです。

私が所属するゼミでは、教授の研究の手伝いをすることが多々あります。手伝いから得られることもたくさんあるのですが、「自分の研究ではないから」と、指示されたことだけを取り組む人も少なくありません。

一方で、私は「この経験は社会人でも活かせる」と思い、頼まれていない資料を事前に作成したり、「〇〇をやったら良いのではないか」と提案したりするなど主体的に活動しました。その結果、自分の研究ではかかわれない規模の研究に同行させてもらえる経験もできました。

この経験から、どんな行動も主体的に取り組むことで大きなチャンスにつながる可能性があると感じました。御社に入社後も、どんな活動でも主体的に取り組んで御社に貢献し、かつ早く成長できるように努めてまいります。

富岡 順子

プロフィール

行動のもとにどのような思いがあるのかが語られていて、人柄が伝わってきます。また経験を無駄にせず自分のチャンスにつなげていく前向きな姿勢が非常に好印象です。

抽象的なエピソードを教授の発言などを交えながらより具体的にしていくと、さらに良くなります。

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ゼミを題材に自己PRを作成する際の注意点

ゼミは多くの人が経験するため、自己PRの題材にしやすく、かつ面接官にイメージしてもらいやすいという特徴があります。一方で、ゼミを題材にした際に注意しなければいけないこともあります。

ゼミを題材にして自己PRを作成する際に注意すべきことは「ゼミの中で使われる専門用語の使用は控える」と「所属するゼミの肩書きばかりをアピールしない」の2つです。これらの注意点を押さえて、失敗を最小限に抑えましょう。

ゼミの中で使われる専門用語の使用は控える

ゼミで勉強したことと志望企業の業界や仕事内容が関連していて、面接官が前提知識を持っている場合もあるかもしれませんが、ゼミの中で使われる専門用語の使用はできる限り控えましょう。なぜなら、その言葉がゼミでしか使われていなかったり、通じなかったりする可能性があるからです

相手に伝わらない専門用語をたくさん使用すると、「相手の立場や状況を考えられない」とマイナスのイメージを持たれることがあります。

企業で働く際も、業界や職種の違う企業に向けてプレゼンしたり、営業したりする機会があります。その際、相手の立場や状況を考えずに自社で使われる専門用語を羅列すると、「ただ自分が言いたいことを言っている」と悪い印象を持たれるでしょう。

このように、相手の立場や状況を考えるという観点から、ゼミの中で使われる専門用語の使用はできる限り控え、誰にでも伝わる言葉を使用しましょう。

専門的な言葉を簡単に噛み砕く作業が苦手です……。専門用語をわかりやすく伝えるのにおすすめの方法はありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

家族や友人に伝える想定で考えたり子ども向けの入門書を見たりしよう

専門用語をわかりやすく伝えるためには、相手が専門外の人であることを意識してみましょう。

家族や、違う学部の友人に伝えるにはどう表現したら良いかということをイメージすると、たとえ話や言い換え方のアイデアが湧いてくるかもしれません。

また、研究分野の入門書や小中学生向けの書籍を見ると、かみ砕いた表現が出てくるので参考にしてみてください。

所属するゼミの肩書きばかりをアピールしない

ゼミによっては、そのゼミに入るために大学に入学する人がいるほど人気だったり、有名な教授が担当しているゼミだったりすることもあります。このような人気のゼミで活動したエピソードは素晴らしいですが、ゼミの肩書きばかりをアピールしないことが大切です。

面接官が見るのは、あくまでも志望者本人がどんな活動をして、どんな成果を挙げられたかです。ゼミの肩書きばかりをアピールしても、「そのゼミであなたは何をしたの?」と疑問を持ってしまいます

さらに、「この人は我が社に入社するだけで満足して、真摯に仕事に取り組まない可能性がある」とも捉えられてしまうことも考えられるでしょう。

再度、企業が学生に自己PRを求める理由や目的を見つめ直して、目的に沿った内容の自己PRを作成することが大切です。

入念な準備が必須! ゼミの自己PRで差別化して内定を勝ち取ろう

ゼミを題材にした自己PRは、話しやすく、かつ面接官もイメージしやすいというメリットがあります。一方で、ゼミを題材にする人は多いため、面接官の印象に残りづらいというデメリットもあります。

このデメリットを払拭するには、ほかの人と差別化することが大切です。面接官の印象に残るためにも、入念な準備によって自分ならではのエピソードをアピールし、志望企業の内定を勝ち取りましょう。

アドバイザーコメント

ゼミの活動から自分の人柄や頑張りを伝えられる

大学は「学術研究及び教育における高等教育機関」と定義されているように、採用担当者は学生が大学でどのような研究や活動をしてきたのかとても興味があります。

ゼミでの活動をとおして学生の人柄や価値観、強みを理解することができるので、ゼミを自己PRで伝えることは効果的なのです。

ゼミでの活動がどう自己PRにつながるのかと悩む人もいるかもしれませんが、面接官も大学でゼミに所属し活動してきた過去があるため、内容を想像してもらいやすく、頑張りを伝えやすい題材となります。

同じ分野の研究をおこなっていたら話が弾み、親近感から好印象につながるケースもあるでしょう。

自分が取り組んできたことに自信を持ってアピールしよう

また現在は企業と大学で共同研究をおこなうことも増えてきています。大学での学びは地方創生や、人材育成、環境問題など社会課題を解決することを目標として取り組まれているものが多くあるため、学生の活動が企業活動のヒントになることも少なくありません。

自分たちにとっては当たり前に感じてしまうことでも、企業の方にとっては興味深い話となるのです。

自分の活動に誇りを持っている人の話は、聞いていて惹きつけられるものがあります。自信を持って話をしてきてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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