自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法

自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 小松 茂樹

    株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング 代表取締役社長 保有資格:中小企業診断士(登録番号422233)/国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16062351)/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)(登録番号CDA145569)/全日本能率連盟認定マネジメント・インストラクター(登録番号2019001) SNS:YouTube/X(旧Twitter)/Facebook

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  • 上原 正光

    上原コンサルティングオフィス代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20038717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17400467号) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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この記事のまとめ

  • 問題解決能力は社会人必須のスキル
  • 正しい手順を実行することで問題解決能力は確実に身に付けられる
  • 問題解決能力を自己PRでアピールすると効果的
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • ChatGPT 自己PR作成ツール

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社会人必須のスキルである「問題解決能力」。「日常生活の中で起きる問題を解決するのが得意だけど、改めて問題解決能力の身に付け方を知りたい」「自己PRで問題解決能力があることをアピールしたい」と考える人もいるでしょう。

この記事ではキャリアアドバイザーの小松さん、上原さん、遠藤さんと一緒に、問題解決能力の身に付け方や自己PRでアピールする方法などを解説します。問題解決能力を身に付けて、他の就活生と差別化しましょう。

就活でも効果的! 社会人必須の問題解決能力は日頃のトレーニングで身に付けられる

問題解決能力はどの業界・職種にも必須のスキル。学生のうちから身に付けて、就活の自己PRでアピールすることは非常に効果的です。そして、問題解決能力は日頃のトレーニングで身に付けられます。

この記事では、前半で働くうえで問題解決能力が必要な理由や、身に付けている人の共通点、身に付けることのメリット、身に付け方などを解説します。後半で、問題解決能力が特に求められる職種や、自己PRでアピールする際のポイント・例文などを解説します。

この記事を読んで問題解決能力の身に付け方・アピール方法を知り、志望企業の内定を勝ち取りましょう。

論理的思考が苦手です。そんな人でも本当に問題解決能力を身に付けることができるのでしょうか?

小松 茂樹

プロフィール

論理的思考や問題解決能力は訓練によって習得できる

人は誰しもそれぞれの環境や人間関係の中で育ち、自分なりの物の見方や考え方、価値観を形成していきます。それが個性として、時に周囲と異なる存在として際立たせることがありますが、一方で思い込みや固定観念につながることがあります。

環境変化が著しい現代のビジネスシーンでは、過去の成功体験や慣例を打ち破り、斬新で創造的なアイデアを打ち出すことが求められます。

また、ビジネスとは問題解決の連続であり、仕事で成果をあげていくためには論理的思考に基づく問題解決が求められます。

しかし、それらは持って生まれた才能ではなく、訓練によって習得できるスキルです。

論理思考や問題解決は知識として体系化されていて、学習によって誰もが再現できます。多くの企業では、従業員教育として論理思考や問題解決研修がおこなわれています。

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Chat GPTで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

まずは基本を理解! 問題解決能力とは?

「そもそも問題解決能力ってどんな意味?」「わかっているつもりだけど、自己PRでアピールしたいから改めて意味を知りたい」という人もいるのではないでしょうか。

ここからは、問題解決能力の意味や問題の種類を解説します。問題解決能力についてスムーズに理解するためにも、まずは基本を押さえましょう。

問題解決能力の意味

問題解決能力とは、文字の通り「問題を解決するための能力」という意味があります。具体的には、問題が発生した際、その原因を分析して解決策を考え、それに従って実際に問題を解決するスキルが問題解決能力です。

仕事は問題・課題を解決しなければならない場面の連続です。その際、闇雲に解決策を考えるのではなく、入念に分析し、根拠を持って解決策を提示しなければ非効率となってしまいます。

素早く、かつ正確に問題・課題を解決するためにも、問題解決能力を身に付ける必要があるのです。

上原 正光

プロフィール

問題解決に進む前には、問題発見が必要です。仕事は、問題を発見し解決していく繰り返しと言っても過言ではありません。

そのため、自ら問題を発見し、チームで協働して問題解決することが求められます。

問題の種類

問題解決能力について詳しく解説する前に、「そもそも問題にはどのようなものがあるのか」ということも確認しておきましょう

問題には大きく分けて以下の3種類があります。

問題の種類

  1. 発生型
  2. 設定型
  3. 潜在型

それぞれ発生する原因や解決するためのアプローチが異なります。効率良く問題を解決できるようになるためにも、問題の種類を正しく把握しておきましょう。

発生型

発生型は、環境や条件によって発生する問題を指します。発生型の問題はすでに発生していて、目に見えたり、明確になっていたりするという特徴があります。

たとえば、「利益が減少している」「顧客が増加していない」「消費者からクレームが届いた」「業務中にミスがあった」などが発生型の問題にあたります。

発生型は、すでに問題・課題が明確になっているため、解決策を考えやすいです。しかし、表面上の問題ばかりに目を向け、根本的な問題の解決に至っていないというケースも多いため、問題の根本を見極めて解決することが大切になります。

遠藤 美穂子

プロフィール

問題が明確になっているということは、つまりあるべき姿から外れているということです。

ビジネスシーンでは、端末の入力ミスによる事務過誤、顧客への説明不足によるトラブル、なかなか減らない残業時間など、対応の必要性がわかりやすいものが発生型の問題といえます。

設定型

設定型問題

設定型は、自ら設定した目標・ノルマの達成に向けて行動する際に発生する問題を指します。目標・ノルマが未達の場合、理想と現状にギャップがあり、これを埋めるための施策を考える必要があります。このギャップを埋めるための検討要素が設定型の問題なのです。

たとえば、「月間売上500万円」という目標に対して、現状の月間売上が100万円だとします。この場合、理想(目標)と現状には400万円のギャップがあり、どのようにギャップを埋めるかを考えなければいけません。

設定型の問題を解決するには、「どのようにして400万円の月間売上を作るか」を考える必要があり、この検討要素が設定型の問題なのです。

小松 茂樹

プロフィール

ビジネスシーンでは、高い目標を掲げることで自ら問題を設定し、それを解決することによって高い成果を生み出すことを目指します。

上記の売上目標の他に、「不良品率○%以内」「保有在庫□日分以内」「時間外労働△△時間以内」「顧客満足度点■■以上」などが代表例として挙げられます。

潜在型

潜在型問題

潜在型は、今は表面化していないが、今後発生する可能性がある問題を指します。現状は問題として扱われていないため見過ごすことも可能ですが、後々大きな問題に発展する可能性があるため、早期の解決が必要です。

たとえば、「新入社員のトレーニングが不十分」「ある作業ができる人が社内で一人しかいない」などが挙げられます。新入社員のトレーニングが不十分な場合、現場に出た際に大きなミスが生じる可能性があります。

また、ある作業ができる人が社内で一人しかいない場合、その人が退職したり、働けなくなったりした際、代わりを務められる人がいなくなります。

潜在型は今は発生していないため認識しづらいですが、いつか発生する可能性は十分考えられるため、早い段階で気付き、解決することが大切です。

上原 正光

プロフィール

ビジネスシーンで特によくある潜在型問題は、仕事が属人的に処理されているケースです。

その人が病気になり欠勤したり、やめてしまったりした場合に業務が回らなくなる危険性があります。

働くうえで問題解決能力が必要な理由

働くうえで問題解決能力が必要な理由

  • あらゆる物事の真の問題に気が付く
  • 自ら問題を見つけて解決に向けて行動できる
  • 後戻りなくスムーズに仕事を進められる

ここまで「社会人として働くうえで問題解決能力が必須」と解説しました。しかし、「なぜ問題解決能力が必要なの?」と疑問に思う人もいますよね。

ここからは、社会人が問題解決能力を身に付けるべき理由を解説します。目的を持って問題解決能力を身に付けるトレーニングをするためにも、必要な理由をしっかり把握しておきましょう。

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あらゆる物事の真の問題に気が付く

問題解決能力があれば、あらゆる物事の真の問題に気が付けるようになります。真の問題とは「考えるべき問題」「考えなければいけない問題」を指し、「考えたい問題」や「考えやすい問題」ではありません。自社をより良くしたいと考えている時、真の問題には気付きにくく、真の問題ではない問題に目がいってしまうのがほとんどなのです。

たとえば、「〇〇という商品の売上が伸びない」という問題があった際、「新しい商品を開発するかどうか」を議論していたとします。しかし、真の問題は「適切な顧客層にPRができているか」「価格設定は問題ないか」などが考えられます。

そして、これは自社のみならず、顧客やクライアントの問題を解決する場合も同様です。問題解決能力があれば、顧客やクライアントが気が付かなかった真の問題を発見し、解決策を提示できるようになります。

自ら問題を見つけて解決に向けて行動できる

問題解決能力を身に付けることで、自社の問題を見つけ出し、それを分析して解決策を考えて提案できるようになります

社会人として重宝されるのは能動的な人です。自ら会社の問題を見つけて解決に向けて行動できる人と、指示をずっと待っている人では、会社への貢献度が明らかに違いますよね。問題解決能力を身に付けることで、会社への貢献が増し、高い評価を得られるようになります。

このように、自ら問題を見つけて解決に向けて行動するためにも問題解決能力を身に付けることが重要になります。

後戻りなくスムーズに仕事を進められる

問題解決能力を身に付けることで、現実的かつスムーズなスケジュール管理が可能になります。なぜなら、スケジュールを作成した段階で問題を発見して解決できるため、後戻りのないスケジュールを作成可能になるからです

一方で問題解決能力を身に付けていない場合、スピードばかりを重視した現実性がなかったり抜け漏れがあったりするスケジュールを組み、後戻りするというケースがあります。この場合、最終的に時間がかかり、多くの人に迷惑をかけてしまうこともあるのです。

問題解決能力を身に付けて、抜け漏れなく、かつ現実的なスケジュールを組むことで、スムーズに仕事を進められるだけでなく、関係者の信頼も得られますよ。

アドバイザーコメント

問題解決能力を身に付けて目標達成につなげよう

仕事の現場では日々さまざまな問題が発生しています。問題解決能力が高いと、自ら進んで問題を発見し解決する手段を検討できます。自ら行動することができたり、他者に支援をお願いしたりすることにもつながるので、目標をより達成しやすくなります。

問題を解決したり、目標を達成したりすることができると、他人から認められやすくなるので、成果を実感しやすくなって自己肯定感が高まります。

仕事をしていることの充実感が高まり、自分自身の成長意欲も高まるでしょう。そのため、毎日の生活に意義を感じなくなったり、仕事を辞めたくなったりするリスクが低くなるのではないでしょうか。

問題解決能力を高めることで毎日イキイキと仕事ができようになる

問題解決能力が低いと、問題を避けたり、後回しにしてしまったりすることが多くなります。そうすると、気持ちの中にいつも引っかかるものが生じてしまい、毎日イキイキと仕事をすることができなくなってしまうかもしれません。

仕事が思うように進まなくなり、仕事にやりがいを感じなくなったり、仕事に向き合いたくなくなってきたりするかもしれません。

ビジネスに必要なスキルとされている問題解決能力は、努力次第で向上することができます。問題解決能力をスキルのひとつとして捉えて、スキル向上に取り組んでみましょう。

問題解決能力の基本! 問題を解決する4つの手順

問題を解決する4つの手順

  • 前提を確認
  • 真の課題・問題を見つける
  • 課題解決の道筋と解決方法を考える
  • 計画を実行する

ここからは問題を解決する4つの手順を解説します。

この手順は問題解決能力の基本となります。問題解決能力を正しく身に付けるためにも、まずは基本の手順を理解しましょう。

①前提を確認

問題を解決するにあたって、前提確認は必須です。なぜなら、前提が異なれば問題解決のアプローチ方法が変わるからです

たとえば、「イベントの売上が少ない」という問題があった際、野外でおこなうためいくらでも集客できるという前提の場合と、ライブハウスでおこなうため集客できる人数に上限があるという前提の場合では解決方法が変わりますよね。

野外でおこなう場合は、もっと集客するためにPRや広告に力を入れることが可能です。一方で、ライブハウスでおこなう場合は、一人当たりの単価を上げるために、ワンドリンク制やグッズの販売を試みるなどが考えられます。

このように、前提によってアプローチ方法が異なるため、前提はしっかり確認しましょう。

②真の課題・問題を見つける

次に真の課題・問題を見つけます。真の課題・問題を見つけるには、「何を考えるべきか」を熟考することが大切です

たとえば、「たくさんの問い合わせが来る」という問題が発生した場合、「対応できるオペレーターの人数を増やす」や「チャットボットやAI(人工知能)を導入する」などの解決策が考えられます。しかし、たくさんの問い合わせが来ることの真の問題は「なぜ問い合わせがたくさん来るのか」を考えることです。これを解決することで、たくさんの問い合わせに対応する必要がなくなります。

このように、起きている事象を解決するために「何を考えるべきか」を熟考し、真の課題・問題を見つけていきます。

遠藤 美穂子

プロフィール

真の問題は、目の前の課題・問題を深掘りすると見つけることができます。

「なぜこうなっているのか」ということを何度か繰り返して考えていくうちに課題の要素分解ができ、解決に向けて取り組むべき部分が見えてきます。

③課題解決の道筋と解決方法を考える

真の問題が見つかったら、解決に向けた道筋と解決方法を考えます。解決策を考える際に役立つのが「ロジックツリー」というフレームワークです

ロジックツリーとは

「漏れやダブりがない」ことを意識しながら分解し、どのような解決策があるかを幅広く考えられるようになる。

たとえば、たくさんの問い合わせが来ないようにする方法を考える場合、以下のようなロジックツリーができあがります。

ロジックツリー

このようなロジックツリーを作成して、問題が発生している原因を追求し、その解決策を考えていきましょう。そして、解決策が見つかったら、どのような手順で実行するかを計画します。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。


④計画を実行する

真の問題に対する解決策が見つかり、計画立ても完了したら実行していきます。計画を実行する際、以下の3つの優先順位を付けることが重要です。

優先順位を付けるべき項目

  1. スピード
  2. コスト
  3. 成果

社会人として働く際、上記の3つは非常に重要ですが、すべてを両立することは難しいです。とにかくスピード重視でおこなうのか、コスト削減を重視するのか、とにかく成果にこだわるのかの優先順位を付けましょう。優先度の高いものから実行することが、最も効率の良い方法と言えます。

計画を実行する際の優先順位はどのようにして決めるのが良いですか?

上原 正光

プロフィール

アイゼンハワーマトリックスのフレームワークで優先順位を考えよう

アイゼンハワーマトリックスというフレームワークがあります。

タスクの優先順位付けや仕事量の管理に役立つシンプルなフレームです。各計画をマトリックス上に分類して記載することで見える化し、実行する優先順位を決めていきます。

頭の中で考えているだけではなく、こういったフレームワークを使って紙に吐き出してみると頭の中をすっきりでき、計画の優先順位を容易に整理することができます。

習慣にしよう! 問題解決能力が高い人の共通点

問題解決能力が高い人にはいくつか共通点があります。

ここからは問題解決能力が高い人の共通点を紹介します。まずは真似をして習慣にすることで、ワンランクアップを目指せますよ。

常にある物事に対して「なぜ」という疑問を持っている

問題解決能力が高い人は、常にある物事に対して「なぜ」という疑問を持っています。つまり、常に考える習慣を身に付けているということです

後ほど問題解決能力の身に付け方を解説しますが、すぐに身に付くものではありません。コツコツトレーニングを積んで、考える習慣を身に付けることが重要なのです。

問題解決能力が高い人は、常に「なぜ」という疑問を持ち、考え続けることで、何かが起きたときでも冷静に分析して解決策を見出せるようにしています。

理由や根拠に基づいて行動している

問題解決能力が高い人は、理由や根拠に基づいて行動しています。思いつきで突発的な行動は取らず、「なぜこの行動を取るのか」という説明が常にできる状態にいるのです

これは常にPDCAサイクルを繰り返しているとも言えます。

PDCAとは?

・P(Plan):計画
・D(Do):実行
・C(Check):評価
・A(Action):改善

計画に基づいて行動し、その行動の評価からさらに改善策を練り、改善策をもとに行動するということの繰り返しです。

このように、問題解決能力が高い人は、突発的に行動するのではなく、「なぜこの行動を取るのか」に答えられる状態にしてから行動を取るようにしているのです。

小松 茂樹

プロフィール

一方で、問題解決能力の低い人には、下記3点の特徴があります。

1つ目は直感による判断です。全体像を分析することなく、表面的な現象に対して反応的に解決策を考えがちです。

2つ目は情報収集不足です。問題を分析するうえで必要となる情報の量が不足していたり、性質が偏っていたりすると、誤った仮説が導かれてしまいます。

3つ目は因果関係の取り違えです。問題の原因と解決策が結びつかないケースで、競合他社に対抗するために安易に値下げをするなどがこの例です。他社は安いから売れているのではなく、たくさん販売しているので単価を下げられるのかもしれません。

問題解決能力を身に付ける3つのメリット

問題解決能力を身に付けるメリット

  • 仕事での成果が上がる
  • クライアントから信頼と高い満足度を得られる
  • 前例のない問題でもゼロから解決策を考えられる

「問題解決能力の概要はわかったが、身に付けることでどんなメリットがあるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

ここからは、問題解決能力を身に付けるメリットを3つ解説します。ビジネスシーンでクライアントの役に立てるだけでなく、自分にとってもさまざまなメリットがあります。

①仕事での成果が上がる

問題解決能力を身に付けることで、仕事での成果を上げられます。なぜなら、ビジネスシーンは問題の連続で、それが解決できるようになるからです

仕事の多くは、クライアントから「〇〇してほしい」という依頼です。前例があれば前例のように進められますが、前例がなかったり、イレギュラーな対応が必要になったりした場合は新たな策を考えなければいけません。このような場面で問題解決能力を発揮し、解決することで高い評価を得られます。

自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう

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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
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Chat GPTで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

②クライアントから信頼と高い満足度を得られる

クライアントから依頼されることは、クライアントだけでは解決できなかった問題です。このような場面で、的確に真の問題を捉え、解決することで高い満足度を得られます。また、イレギュラーな対応やクライアントの都合で計画通りに進まない場合でも、冷静に考え、軌道修正できるため、より信頼を得られるのです。

このように、問題解決能力を身に付けることで、クライアントから信頼と高い満足度を得られ、今後も依頼される可能性が高くなります。

③前例のない問題でもゼロから解決策を考えられる

問題解決能力を身に付けることで、前例のない問題でもゼロから解決策を考えられるようになります。現代は「VUCA」とも呼ばれており、何が起こるか予測ができない時代です。

VUCAとは

未来が予測できず、どうなるかわからない不確実性の高い時代のことを指し、以下の4つの言葉の頭文字を取った造語。

・Volatility(ボラティリティ):変動性
・Uncertainty(アンサートゥンティ):不確実性
・Complexity(コムプレクシティ):複雑性
・Ambiguity(アムビギュイティ):曖昧性

VUCA時代では、世の中が目まぐるしく変化しているため、新たに発生する問題が山ほどあります。しかし、このような状況でも問題解決能力を身に付けていれば、問題を冷静に分析し、解決策を考えられるようになります

問題解決能力はどの時代においても重宝されるスキルです。身に付けておくことで市場価値を高められますよ。

アドバイザーコメント

仕事のAI化が進む中で問題解決能力が重宝される

これからの時代、単純作業はAIや機械がおこなってくれます。機械にはない、自ら考える力を持つ人間としては、顧客や組織のために何らかの形で付加価値を提供することが求められます。

付加価値とは難しいものではなく、今までより少し効率が良くなったり、少し快適になったりするための工夫やアイデアで良いのです。

たとえば1時間当たり〇〇個の製品を生産しているラインで、「あと△△個生産量を増やすにはどうしたら良いか」という方法を考える力が問題解決能力で、その力を発揮してくれる人が職場で必要とされます。

どのような職場・業務にも問題はあり、前に進むにはその問題を解決するか、避けて通るかのどちらかですが、回避してもいずれまた同じ問題が発生します。

問題解決能力を磨いてチャンスを獲得しよう

問題解決能力は多かれ少なかれ誰でも持っていて、問題を解決したいという気持ちが解決力を高めます。なにはともあれやってみることが大切です。

「あの人に相談すれば問題が解決する」と信用を得られれば、次々に新しい仕事やチャンスを得ることができ、さらに良い循環に入れますよ。

問題解決能力の身に付け方

問題解決能力の身に付け方

  • ロジカルシンキングを鍛えるトレーニングをおこなう
  • 常に目的を意識する
  • 自分・他者の意見を一度疑ってみる

では、問題解決能力はどのようにして身に付けられるのでしょうか。

ここからは、問題解決能力の身に付け方を解説します。前述にもある通り、問題解決能力はすぐに身に付けられるものではありません。トレーニングを積んで、少しずつ身に付けていくことがポイントです。

ロジカルシンキングを鍛えるトレーニングをおこなう

ロジカルシンキングを鍛えるトレーニングは、問題解決能力の向上に直結します。

ロジカルシンキングとは

物事を体系的に整理して道筋を立て、矛盾や抜け漏れなく考える思考法。

ロジカルシンキングを鍛えることで、問題を細分化したり、因果関係を明らかにしたりすることが可能になります。そして、前述のロジックツリーも活用することで、根拠に基づき、かつ抜け漏れなく解決策を導き出せるようになるのです。

そして、ロジカルシンキングのトレーニング方法には、以下のようにさまざまなものがあります。

ロジカルシンキングのトレーニング方法

  1. ロジカルシンキングに関する本を読む
  2. 相手にとってわかりやすく話すことを意識する
  3. 行動する前に信ぴょう性の高い情報をもとに仮説を立てる
  4. フレームワークを活用する
  5. ビジネススクールに通う

上記は一部に過ぎません。ロジカルシンキングを鍛えることは、問題解決能力が高まるだけでなく、提案力やコミュニケーション能力の向上にもつながりますよ。

アドバイザーコメント

インプットと実践を組み合わせてロジカルシンキングを身に付けよう

ロジカルシンキングを鍛えるためには、知識と実践の両方が必要です。知識については、演繹法や帰納法などの論理展開法、モレやダブりのない事象の分解、ピラミッドストラクチャーやロジックツリーを用いた構造化などの基本を押さえましょう。

書籍はもちろん、近年では動画教材も多く普及しており、基本的なレベルであれば無料で見られるものもあります。ただし、知識をインプットしたからといって必ずしも論理的に物事が考えられるようになるとは限りません。やはり実践、練習が大切です。

書籍に練習問題が掲載されていることもあるので、問題を読み飛ばさずに実際に自分で解いてみることが有効です。最近ではオンラインで安価に受講できるセミナーもあるので、そうした講座を受講してみるのも良いと思います。

自分の問題を考えることも有効

とはいえ、最も力がつくのはやはり自分の問題について考えることです。

学校でのプレゼンテーションや、就職活動の想定問答のシナリオをピラミッドストラクチャで書いてみる、自分の生活や身の回りの問題をロジックツリーで分解してみるなど、手を動かしながら自分の問題を考えることで、考える力が鍛えられていきます。

常に目的を意識する

問題解決能力を身に付ける際、常に「今の目的は何か?」を意識し続けることも効果的です。仕事をしていると目の前の作業や議論に夢中になり、目的を忘れて脱線・寄り道してしまうことが多々あります。このまま目的を忘れてしまうと真の問題は解決できません。

真の問題を解決するには、常に目的を意識し続けることが大切です。一度目的を把握したら、まずは忘れないことから意識しましょう。

上原 正光

プロフィール

手段が目的化してしまうことはよくあります。本来の目的は何であるのかを、折に触れて意識することが大切です。

熱中して取り組んでいるときこそ、本来の目的が何なのかを思い返してみましょう。

自分・他者の意見を一度疑ってみる

自分・他人の意見を一度疑ってみることも問題解決能力向上につながります。人は誰しも「〇〇と言えば△△だ」という固定概念を意識せずとも持っています。また、「〇〇さんの発言なら間違いない」と考えることもありますよね。

しかし、何も意識しなければ、この固定概念の中からしか意見が出てこず、真の問題の解決ができなくなる可能性もあるのです

そこで、自分または他者から意見があった際は、「本当にそうなのか?」と一度疑ってみましょう。疑う際、意識するべきことは前述の「目的」です。目的の達成を第一に考えて、意見の良し悪しを判断しましょう。目的を忘れて自分または自社の都合が良いことばかりを議論していては、真の問題は解決できません。

このように、問題解決能力を鍛えるには、思い込みを捨てて、目的の達成を第一にゼロベースで考えることが効果的です。

問題解決能力を鍛えるのにおすすめの本

問題解決能力を鍛える際、本を読むことも効果的です。以下に問題解決能力を鍛えるのにおすすめの本をまとめました。ビジネスパーソンも読んでいる本であるため、気になるものがあればぜひ読んでみてください。

書籍名著者特徴
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく渡辺 健介図やグラフを交えながら、中高生でも理解できるほどわかりやすくまとめられている。問題解決能力にまったく自信がない人におすすめ。
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術齋藤 嘉則問題解決の基本を学べる。企業事例が多数掲載されており、コンサルタントも教科書的に活用する書籍。
コンサル一年目が学ぶこと大石 哲之問題解決を仕事とするコンサルタントの思考法が学べる。コンサルタントに限らず、すべての職種におすすめの書籍。
問題解決能力を鍛えるのにおすすめの本

問題解決能力のアピールは就活でも有効!

問題解決能力を学生のうちから身に付け、就活でアピールすることは非常に有効的です。なぜなら、前述の通り、問題解決能力は社会人必須のスキルであり、即戦力として採用できるからです。

そのため、まずは前述で紹介した本を読んだり、考えるクセを身に付けて就活に活かしましょう。就活でアピールしなかった場合でも入社後に役に立ちます。

遠藤 美穂子

プロフィール

問題解決能力という言葉から、さまざまな強みが想像できます。

問題の本質を見抜く力、現状を分析する力、解決策を考える力、そして解決に向けて実行する力。

物事に主体的に取り組むことができる人材は、どの職場でも求められます。

ここからは、身に付けた問題解決能力を就活でアピールする方法を解説していきます。

問題解決能力が特に求められる職種

問題解決能力が特に求められる職種

  • 営業職
  • コンサルタント職
  • マーケティング職

問題解決能力は社会人必須の能力ですが、特に必要とされる職種があります。

ここからは問題解決能力が特に求められる職種を紹介します。これから紹介する職種を志望している人は、特に意識して問題解決能力を身に付けておく必要があります。

営業職

営業職は問題解決能力が求められます。営業職の仕事は、顧客が抱える課題・問題に対して、自社商品・サービスを提案すること。最善の提案をするには顧客がどんな課題・問題を抱えており、どのようにして解決するかを考えなければいけません

自分が営業される側と想定してみてください。ただやみくもに商品を勧められるよりも、自分の悩みをヒアリングし、適切な解決手段として商品を勧められる方が、購買意欲が高まるでしょう。

このように、営業職として成果を上げるには、顧客の問題を正しく認識して解決の道筋を立てる能力が求められます。

以下の記事は、営業職の選考を受ける際に役立つので、営業職に興味がある人はぜひチェックしておきましょう。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ

コンサルタント職

コンサルタントの仕事は、主に以下の3つです。

コンサルタントの仕事内容

  1. 顧客の現状分析と課題の把握
  2. 顧客・顧客の課題に関する情報収集
  3. 課題解決の支援

問題・課題を解決すること自体が仕事であるため、問題解決能力が必須です

また、コンサルタント職は顧客の課題のヒアリングが非常に重要です。顧客から「〇〇に問題がある」と相談されることがありますが、ヒアリングの結果、本当の問題は別にあることが多々あります。そして、ヒアリングから真の問題・課題を見つける際に必要なのが問題解決能力。問題解決能力がないと真の問題に気が付けません。

このように、コンサルタント職を志望し、即戦力として活躍するには、問題解決能力が必須なのです。

コンサルタント職を志望している人はこちらの記事がおすすめです。志望動機の考え方を解説しています。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説

マーケティング職

マーケティング職の仕事内容は、商品・サービスを必要としている人に届ける施策を考え、実行することです。市場を調査したり、広告・宣伝活動などの仕事をします。

マーケティング職は問題解決の繰り返しです。実行した施策について、「結果がどうだったか」「うまくいっていない場合はどこに問題があったか」「どうしたらうまくいくか」といったことを常に考え、施策を検討します

上記のようなPDCAサイクルを正しく回すには問題解決能力が必須です。そのため、マーケティング職を志望する人は、学生の段階から問題解決能力を身に付けることで、即戦力として活躍できる可能性が高まりますよ。

問題解決能力をアピールしてもあまり響かない職種や企業はありますか?

遠藤 美穂子

プロフィール

問題解決能力はどの仕事でもアピールできる

問題解決能力がなくても務まる仕事や、現状維持で十分という企業はめったにないと思います。

「目の前の顧客のために少しでも良い仕事をしよう」「共に働く社員のために少しでも良い環境にしよう」という気持ちで課題を見つけ出し解決できる力は、どこでもアピールできますよ。

通過率アップ! 就活で問題解決能力をアピールする際のポイント

すでに問題解決能力を身に付けている人、またはこれから身に付ける人の中に「問題解決能力は就活ではどうアピールすれば良いの?」と疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。

ここからは、就活で問題解決能力をアピールする際のポイントを解説します。通過率アップに向けてしっかりチェックしましょう。

「どんな問題をどう解決したのか」具体的なエピソードを書く

就活で問題解決能力をアピールする際、「どんな問題をどのように解決したのか」という具体的なエピソードを加えることが重要です。なぜなら、具体的なエピソードがなければ、本当に問題解決能力があるのかどうかを人事担当者が判断できないからです

問題解決能力を発揮した具体的なエピソードがある人と、エピソードがない人の違いを見てみましょう。

具体的なエピソードがある人の例

私の強みは問題解決能力です。

私は学生時代にダンスサークルに所属し、コンテスト金賞を目指して日々練習していました。しかし、サークルに入る人数が年々減っており、メンバー同士で毎日のように「サークルの人を増やすにはどうするべきか」を考えていました。

しかし、我々の目標はあくまでもコンテスト金賞でサークルの人数を増やすことでありません。その真の課題に気が付き、「コンテスト金賞を取るにはどうするべきか」を考えるようになってから、サークル内の雰囲気も非常に良くなり、目標も達成できました。

このような経験を活かして、自社または顧客の真の課題を捉え続け、満足してもらえるサービスを提供したいと考えています。

具体的なエピソードがない人の例

私の強みは問題解決能力です。

自社または顧客の真の課題を捉え続け、満足してもらえるサービスを提供したいと考えています。

具体的なエピソードがある人の方が説得力がありますよね。このように、問題解決能力をアピールする際は、具体的なエピソードも加えるようにしましょう。

後ほど例文も紹介しますが、エピソードの書き方がわからないという人にはこちらの記事もおすすめですよ。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!

アピールできるほどの問題解決能力を発揮したエピソードがありません……。

小松 茂樹

プロフィール

不具合を解消した経験がないか振り返ってみよう

問題解決という言葉のイメージから、難しくて高度なことを言わなければならないのではないかという心配を抱くかもしれません。しかし、必ずしも高尚なことでなければアピールできないとは限りません。

問題解決とは、理想と現実の乖離を解消することです。誰もが日々の生活の中でおこなっていることであり、難しい理論やフレームワークを知らなくても無意識におこなっていることがあるものです。

これまでの人生の中で、何か目標を達成した経験、不具合を解消した経験がないかを振り返ってみてください。

クラスやゼミ、部活動、サークル、アルバイト先などで、人間関係のトラブルを解消したり、創意工夫のある活動をおこなったり、目標達成に向けて努力した経験があれば、それらは言い換えれば問題を解決していると言えます。

身に付けた問題解決能力を仕事でどう活かすかをアピールする

自身の問題解決能力の高さをアピールするだけでは不十分。身に付けた問題解決能力を仕事でどう活かすかアピールすることが大切です。

面接は「入社後〇〇ができる」というところまで伝え、一緒に働いている姿をイメージさせましょう。そうすることで、企業はあなたを採用するメリットを感じられるようになります。

「実際に働いたことがないから、どう仕事に活かせるかわからない」という人もいますよね。イメージが湧かない人は、以下の記事を参考にして各業界について知るのが効果的です。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!

応募する企業の問題を発見して解決策を提示する

応募する企業の問題を発見して解決策を提示するというアピール方法もあります。これは難易度が高い方法ですが、最も問題解決能力の高さをアピールできます。

「そもそもどのようにして問題を発見するかわからない」という人もいますよね。企業の問題を発見するには以下の方法があります。

応募する企業の問題を発見する方法

  1. 有価証券報告書や決算書を確認する(上場企業の場合)
  2. インターンに参加する
  3. OB・OG訪問をする
  4. 四季報などの情報誌を確認する

また、指摘する問題は「社員の性格が悪い」などの人的なものではなく、「〇〇の売り上げが伸びていない」「新規参入できるはずだができていない」などの経営的な問題にしましょう。表面上ではなく、真の問題・課題を解決しようとする姿勢をアピールするのがポイントです

レベルの高い方法ではありますが、入念に準備すれば周囲と差別化できますよ。

企業の問題を見つけて解決策を提示する際に、気をつけるべきことやマナーがあれば教えてください。

遠藤 美穂子

プロフィール

既存の施策を上から目線で指摘しないようにしよう

既存の事業や施策について、「伸びていない」「時代と合っていない」などと指摘すると、その事業や施策にかかわってきた人や、企業そのものを悪く言うことになってしまいます。上から目線の言い方は避けましょう。

「従来Aという市場で売上を伸ばしてこられたが、Bという市場でも御社の強みが活かせるのではないか」というような提案の形で伝えると良い印象になります。

経験別! 問題解決能力をアピールする自己PR例文

ここまで解説した内容をふまえて、実際に問題解決能力をアピールする自己PRの例文を紹介します。

エピソード別で紹介するので、自分に近しいエピソードがあれば参考にしましょう。

問題解決能力に限らず、基本的な自己PRの書き方や考え方は以下の記事で解説しています。

面接対策
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

エントリーシート(ES)対策
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

例文①インターン

インターンの例文

私の強みは問題解決能力です。

私は食品会社のインターン生として、約半年間働いていました。その際、営業に同行させていただいたのですが、顧客の主張は「オフィスにお菓子コーナーを設置したい」というものでした。

ヒアリングを進めると、お菓子コーナーを設置したいと考えた背景には「社員が午後になると疲れて集中が保てなくなるため、リラックスできるようにしたい」というものでした。

そこで、上司と相談のうえ私たちが販売しているリラックスドリンクの設置を提案しました。結果、リラックスドリンクを設置してもらえることになったという経験がございます。

この経験から、御社に入社後は、常に顧客が問題を抱えることになった背景を把握し、最善の提案をしたいと考えております。

小松 茂樹

プロフィール

上記は、顧客の発言の真意を掴み、自社に提供できる解決策を提示できた良い例ですね。

顧客の「お菓子」という言葉に惑わされず、問題の本質が「集中力低下」にあることを分析できたことで自社の取引に持ち込めたことを強調すると、より問題解決能力の高さをアピールできるでしょう。

例文②インターン

インターンの例文

私の強みは問題解決能力です。

私はコンサルティングファームでインターンをしておりました。業務内容の多くはセミナーの補助、または資料作成でした。

昨年、オフラインセミナーを開催するにあたって参加者の管理を任されていました。しかし、開催1週間前に会場から「急遽、本来の50名入る会場が用意できなくなったため、定員20人の会場に移させてほしい」という連絡が入りました。その時点で参加者は40名だったため、全員が部屋に入れなくなります。

そこで改めてセミナーの目的を考え直すと「我々のサービスに興味を持ってもらい、営業につなげること」と再確認しました。そのため、必ずしもオフラインでやる必要はなく、オフラインとオンラインのハイブリットで実施したら問題を解決できることに気が付きました。

結果、参加者にメールをして、オフライン17人、オンライン23人で実施することができました。

このような経験を活かして、御社に入社後は、常に目的を頭に置き、目的達成に向けて施策を考え、御社に貢献したいと考えております。

上原 正光

プロフィール

上記の例文は、問題が起きたときに次善策を考えて対処できることを表現できています。

一方で、会場側との十分な確認などのリスク管理の視点や、セミナーの目的を勝手に自分なりに曲解してしまう思考力に「不十分さがあるのではないか」と思わせてしまわないよう注意しましょう。

例文③ゼミ

ゼミの例文

私の強みは問題解決能力です。

私は現在もゼミに所属しており、ゼミ長を勤めております。

私たちのゼミは授業時間内に本来予定していたことが終わらないという問題がありました。私は「なぜなのか」を繰り返し考えると、「ゼミが3分遅れて始まる」「2分以上の雑談を何回も繰り返している」ということに気が付きました。

私はそれを教授に伝え、ゼミのメンバーにも説明して、開始時間と雑談を改善したところ、時間内に予定していたことを終わらせられるようになりました。

この経験から、御社に入社後は「なぜその問題が起きているのか」ということを常に考え、真の問題を見つけ出し、解決して顧客に貢献できるように努めてまいります。

遠藤 美穂子

プロフィール

問題解決に向けて、原因を特定し解決策を実行したという流れがよくわかります。

この問題が「ゼミ生全員にとってのものだったのか」「雑談を減らすことで雰囲気に変化があったのか」ということが気になるので、そういった観点の補足説明があるとなお良いと思います。

例文④ゼミ

ゼミの例文

私の強みは問題解決能力です。

私は大学のゼミに所属しています。

私が所属するゼミは半年に1回研修合宿があるのですが、ただの旅行になっていると感じていました。楽しいのが良くないわけではありませんが、終了後何を学んだか明確にわかっていないという状況でした。

その原因を考えると、ゼミのメンバー全員が研修合宿を通して何を学びたいかが明確になっていなかったからだとわかりました。そこで、研修前に「何を学びたいか」を書き出すシートを配り、研修後に「どのようなことを学んだか」を書き出すシートを配りました。

すると、多くのメンバーが学びたいことを学べる状態になり、より良い研修合宿にすることができました。

この経験から、御社に入社後は、起きている問題を察知して、なぜ起きているかを考え、解決策の提案・実行をして御社に貢献したいと考えております。

小松 茂樹

プロフィール

上記は、目的と目標を明確にすることで研修合宿の効果を高めることができた素晴らしい事例ですね。

どれくらいの変化があったのかをもう少し具体的に説明すると、聞き手にも問題解決の状況が伝わりやすいです。「ただの旅行になっている」「学びたいことと学べる状態」を詳しく記述することで、ビフォーアフターの対比がより明確になるでしょう。

例文⑤アルバイト

アルバイトの例文

私の強みは問題解決能力です。

私は半年ほど居酒屋でアルバイトをしていました。そのお店は繁華街に位置しているのですが、近所のお店に比べて平日は客数が少ないという状況でした。

私はアルバイトでしたが、なぜ集客できていないかを考えました。その結果、「何を提供している居酒屋かわからないから」と推測できました。周りのお店は店名がわかりやすかったり、お店の前にメニューを置いたりして、何を提供しているかわかりやすくしています。

私たちはすぐに「店の前にメニューを置く」ということを実践した結果、平日の客数が従来の1.5倍に増えました。

この経験から、御社に入社後は、自社の問題と原因を見つけて、その解決策の提案と実行をして御社に貢献したいと考えております。

上原 正光

プロフィール

上記の例文から、問題を発見し、その解決のために情報を収集して方策を実行することで、成果を上げたことがよくわかります。

自分だけですべてを解決できたようにもとれるので、どのように他の人と協働したのかが述べられるとなお良いでしょう。

例文⑥アルバイト

アルバイトの例文

私の強みは問題解決能力です。

私はライブハウスでアルバイトをしていました。

アルバイト中、お客さまの一人がグッズを買えないことに怒りを顕にして他のお客さまにも迷惑をかけるという事態が発生したことがあります。その際、私はそのお客さまにかけ寄り、なぜ怒っているのか、どうしたいのかを聞くことにしました。

ヒアリングの結果、お客さまはインターネットでグッズを購入できることを知らず、今日しか買えないと思い込んでいたようです。そこでインターネットでも購入できると説明し、支払い画面まで案内したところ、怒りは収まり、無事にライブを開催することができました。

この経験から、御社に入社後はヒアリングを重視して、顧客がなぜその行動を取ったのかを把握し、最善の提案をしたいと考えております。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文から、状況をつかみ、丁寧に案内できたことが伝わりました。

問題解決能力としてヒアリング力をアピールしたいのであれば、状況説明はコンパクトにして、「どのように話を聞いたのか」や「どのように説明したのか」という部分を詳しく聞いてみたいです。

また、入社後の仕事のイメージをもう少し明確にできると良いでしょう。

自己PRでアルバイト経験を話す場合は、こちらの記事も参考にしましょう。アルバイト経験を効果的に伝える自己PRの方法を解説しています。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説

例文⑦サークル

サークルの例文

私の強みは問題解決能力です。

私はバスケットボールサークルに所属しているのですが、大会で勝てない日々が続いていたことがあります。しかし、皆練習は真面目にやっており、技術には自信がありました。

そこで「なぜ勝てないのか」を考えたとき、私生活に目を向けると食生活が乱れていたり、不規則な生活になっていたり、各メンバーが問題を抱えており、それによって体力が低下しているとわかりました。

メンバー皆「勝ちたい」という気持ちはあったため、私生活を見直すことを約束し、その結果、2カ月後から10連勝するまで成長しました。

御社に入社後は、問題が発生した場合でも、目に見えないところまで視野を広げ、解決策を考え、提案し、実行して貢献したいと考えております。

小松 茂樹

プロフィール

上記は、思わぬところにあった原因を特定し、問題を解決した好例ですね。

問題解決能力の高さを示すために、原因分析が食生活にたどり着いた過程や、食生活を見直すにあたっての具体的な努力、取り組みを描写すると、説得力が上がります。

メンバーとの合意形成の過程にも苦労があったと思うので、その過程を表すと実行力の高さを示すこともできます。

「問題解決能力」と似ている言葉で「実行力」という言葉があります。以下の記事では実行力についてまとめているので参考にしてみてください。
厳選10例文! 実行力の自己PRで簡単に差別化できる3要素

例文⑧サークル

サークルの例文

私の強みは問題解決能力です。

私は英語サークルに所属していました。サークル活動の一環で「外国の方と英語で話そう」という企画を立案し、実際に海外に行って語学勉強をすることにしました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で都合が合わなくなったり、海外への渡航を拒否する学生が増えたりしたため、海外に行くことは断念せざるを得ない状況となりました。

そこで、改めてこの企画の目的を考えると「外国の方と英語で話す」であると気が付き、日本で外国の方を集めれば良いということが判明しました。そして、企画は成功で終えることができました。

この経験から、御社に入社後は問題が発生した場合でも常に目的を忘れず、目的達成に向けてさまざまな手段を検討し、実行していきたいと考えております。

上原 正光

プロフィール

問題が生じたことで目的を再確認できたところまではわかりましたが、具体的に何を実行したのかがわかりません。

気がついてからどう考えて、具体的に何を実行できたのかもわかりやすく記述するようにしましょう。

例文⑨部活

部活の例文

私の強みは問題解決能力です。

私は大学で野球部に所属しています。強豪校として名を馳せている大学ではあるものの、勝てない時期がずっと続いていました。その原因を探していると「なぜ勝てないのだろう」という勝てない理由ばかりを探していたことに気が付きました。

それをメンバーに共有し、「どうやったら勝てるのだろう」というテーマで話し合うようになってから、練習も盛り上がるようになり、5連勝するまで回復させることに成功しました。

この経験から、御社に入社後は、問題が発生した際はあらゆる角度から解決策を考えて、実行していきたいと考えております。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文から、ポジティブな発想で問題解決に向かえることが伝わり、良い印象を受けました。

「なぜネガティブからポジティブに切り替えようと思い立ったのか」についても、あなたの気持ちや考えを伝えてみてください。

例文⑩部活

部活の例文

私の強みは問題解決能力です。

私は大学で柔道部に所属していました。高校までは成績を残せていたものの、大学入学後は勝てない日々が続き、辛い思いをしました。

そこで原因を考えたところ「勝つための練習」ではなく「練習を乗り越えるための練習」をしていたのです。つまり、「どうやったら勝てるか」を考えるのではなく、「どうやったらこの練習を乗り越えられるか」ばかりを考えて、無意識に手を抜いていたことがわかりました。

そこからは「勝つための練習」を意識的にするようになり、全国大会で成績を残せるようになりました。

この経験から、御社に入社後は「どうやったら顧客に満足してもらえるか」を常に意識し、最善の方法を提案して貢献したいと考えております。

部活動経験をアピールしたい人は、こちらの記事も参考にしましょう。自己PRで部活動経験をアピールするコツを解説しています。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介

例文⑪人間関係

人間関係の例文

私の強みは問題解決能力です。

私はどの年齢層の方とも仲良くなることが得意なのですが、一方で、仲良くなりすぎるが故に相手を傷付けてしまったという経験があります。人と話すことから得られることがたくさんあることは重々承知しているため、これを直すにはどうしたら良いかを考えました。

そこで気がついたのは、プライベートの話をしすぎてしまうことです。深く入り込みすぎてしまうため、相手を傷付けてしまうのだと気付きました。これに気が付いてからは、プライベートにはなるべく入り込まないようにしており、その結果、現在も親しい関係を築いています。

この経験から、発生した問題に関して自分の何に原因があったかを考え・改善して、日々成長して御社に貢献したいと考えております。

小松 茂樹

プロフィール

相手との距離感を適度に保つことで、良好な人間関係を築けるようになったのですね。

問題解決能力の高さを示すためには、プライベートに踏み込みすぎるという問題の原因にどのようにたどり着いたのか、分析の過程を具体的に表すと良いです。

たとえば、「相手の表情や反応を観察した」「相手に直接尋ねた」「フィードバックを受けた」など、情報源を明記することで、事実に基づいて考える論理的思考力の高さを示すことができます。

例文⑫人間関係

人間関係の例文

私の強みは問題解決能力です。

私には仲の良い3人組の友達がいます。私は両方と仲良く接することができるのですが、他の二人はよく喧嘩をしていました。

その原因を考えたところ、どちらともお互いの話を聞かずに、それぞれ話したいことを一方的に話していることに気が付きました。それを二人に話したところ「確かにそうかもしれない」と納得し、その後は互いに話を聞く姿勢を意識するようになりました。

この経験から、御社に入社後は顧客の見えない問題を見出し、解決できるような策を提案し、顧客と御社に貢献したいと考えております。

遠藤 美穂子

プロフィール

上記の例文にある身近なエピソードからは、難しい状況から逃げずに問題を解決できるコミュニケーション力があることが伝わりました。

それに合わせて、入社後のアピールの「見えない課題を見出す」という表現を、たとえば「顧客に直接問いかけることで解決策を見出す」というように変えてみてはどうでしょうか。

コツコツトレーニング! 問題解決能力を身に付けて就活を有利に進めよう

問題解決能力は社会人必須のスキルで、身に付けておくことで、就活だけでなく、就職後にも役立ちます。しかし、身に付けるには地道なトレーニングが必要です。

多くの人が身に付けることに難しさを感じる問題解決能力ですが、身に付けることで他の就活生と差別化を図れます。

ぜひこの記事を参考にして問題解決能力を身に付け、就活を有利に進めましょう。

アドバイザーコメント

問題解決に至るまでの過程をわかりやすく説明しよう

問題を発見し、解決策を考えて実行できる能力が問題解決能力です。問題をまず発見し、実行可能な解決策を考え実行に移した過程をわかりやすく説明することが必要です。

自分なりに独自の着眼点で問題を解決したことを述べるとさらに効果的です。同じ問題であっても着眼点はさまざまなので、着眼点とその解釈の仕方の違いが個性を表現することにつながります。

例え期待する結果が得られなかったとしても、独自の着眼点と解釈をしていることは、問題解決能力をアピールするうえで有効だといえます。

問題解決能力を発揮したエピソードは簡潔に論理的にまとめよう

また、問題は常に生じるものです。障害にめげることなく、どのように考え対応することで何を学んだのかもアピールポイントになります。問題を的確に捉えて解決できる能力は、どんな仕事にも活かせます。

そして、問題解決能力を語るからには、論理的思考力が高いのだろうと想像してしまいます。だからこそ、エピソードは簡潔に筋道立ててわかりやすくまとめる必要があります。

長々と語るのでは言いたいことが伝わりづらく、アピールするつもりが逆効果になるかもしれません。問題解決能力を効果的にアピール材料として活用しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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