自己PRを200字でまとめる要点整理術|ジャンル別15例文

ジャンル別15例文|200字で要点をまとめる自己PRの作成術のサムネイル

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 富岡 順子

    コレカラボ代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16018273)/産業カウンセラー/ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/健康経営アドバイザー(認定番号2901967) SNS:instagram/note

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  • 大場 美由紀

    みらいみゆきコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント (登録番号16023253)/フィナンシャルプランナー(登録番号51442293) SNS:Facebook

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  • 遠藤 美穂子

    近代マネジメント所属 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16130197)/2級キャリアコンサルティング技能士(第12S17401156号)

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就職活動をするうえで作成する場面が多々ある自己PRですが、企業によっては200字の文字制限を設けることがあります。

200字の文字制限がある場合、「そもそもなぜ200字の文字制限を設けるの?」や「どう自己PRの要点をまとめれば良いかわからない」など、疑問を持つ人もいるでしょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの富岡さん、遠藤さん、大場さんと一緒に200字という文字制限付きの自己PRの書き方や企業に好印象を残すコツなどを解説します。まとめ方に悩みを抱えている人はぜひ参考にしてください。

企業の目的を押さえることが重要! 200字で的を得た自己PRを作成しよう

200字の文字制限付きの自己PRを作成する際、「なぜ企業が200字の文字制限を設けるのか」という目的・理由を押さえることが大切です。目的を押さえることで、企業に刺さる自己PRを作成できるようになります。

この記事では、前半で企業が自己PRで200字の文字制限を設ける理由や自己PRの基本の書き方などを解説します。そして記事後半では、200字にまとめる際に意識すべきことや要点を絞る際のコツなどを例文付きで解説します。

200字の自己PRに苦戦している人は、短い文章でも十分に魅力が伝わるように、この記事の内容をぜひ実践してみてください。

就活をしている人の中には自己PRがわからない人もいると思います。以下の記事では自己PRとはなにか、重要性や作成方法をまとめているので参考にしてみてください。
自己PRとは? 職種別のおすすめテーマや書き方を解説|例文7選

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Chat GPTで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

最初に確認! 企業が自己PRで200字の文字制限を設ける理由

最初に確認! 企業が自己PRで200字の文字制限を設ける理由

  • 一人にかける時間を減らして効率的に採用活動を進めるため
  • 題材に対して的を得た回答ができるかを確かめるため
  • 文字制限が設けられている背景を理解できているかを確認するため

企業が自己PRで200字の文字制限を設けるのには目的・理由があります。この目的を理解せずに自己PRを作成すると、企業の意図に沿っていない文章が出来上がってしまう可能性があるのです。

そのためまずは、企業が自己PRで200字の文字制限を設ける3つの理由を解説します。選考に通過する確率を上げるためにも、はじめに企業が200字の文字制限を設ける目的・理由を掴んでおきましょう。

一人にかける時間を減らして効率的に採用活動を進めるため

企業規模が大きかったり、学生からの人気が高かったりすると、募集枠に対して何倍もの多くの人がエントリーします。人事部は一人ひとりのエントリーシート(ES)や履歴書を確認する必要があるのですが、全員の自己PRが長いと膨大な時間がかかってしまいます

そこで、採用活動を効率的に進めるためにも、自己PRに200字の文字制限を設けて短時間で読めるようにしているのです。たとえば100人のエントリーがあった場合、一人の自己PRを読むのに1分縮めるだけで、全体的に100分の時間短縮が可能です。

このように、採用活動はエントリー数が多いほど膨大な時間がかかるため、効率を上げて時間を短縮するために200字の文字制限を設けていることがあります。

富岡 順子

プロフィール

200字だと多面的なところまで深く読み取ることは難しいですが、人柄や価値観は伝わります。

そのため200字の自己PRでは、伝えたいことのポイントを押さえながら端的にまとめる力が顕著に表れるのです。

少ない字数の中でいかに面接官の印象に残るかというチャレンジ精神や創意工夫、前向きな姿勢があるかといった部分も判断することができますね。

題材に対して的を得た回答ができるかを確かめるため

文字制限が設けられていない場合は、長文を書いてその中に最も伝えたいことを含めるといった方法も可能です。一方で、200字の文字制限がある場合は、短い文章の中に要点を的確にまとめなければいけません。

このように企業は文字制限を設けることで、題材に対して的を得た回答ができるかも確かめています。

社会人として働くうえで、文章力や要点をまとめる力は大切になります。顧客相手でも社内でも、相手にとって読みづらい文章は読まれなくなるからです。

文章力や要点をまとめる力は社会人になっても身に付けられますが、大学生の段階で身に付けられている人は限られます。そのため文字数制限によって、優秀な人材を見極めているといえます。

文字制限が設けられている背景を理解できているかを確認するため

企業は200字の自己PRから「文字制限を設けている背景を理解できているか」をチェックしている場合があります。なぜなら、社会人になると、顧客の目的や背景を理解してそれに応じた提案をする力が求められるからです

たとえば、営業職の場合は「顧客が〇〇という課題を抱える背景には、△△が起きているからだ。顧客の課題を解決するには△△を解消できるサービスが必要だ」と、表面上で起きていることの背景まで想像する力が求められます。

そして、自己PRの場合は「200字の文字制限が設けられている背景には、採用活動の効率化が考えられる。だから要点をまとめてできるだけわかりやすく、かつスムーズに読める文章を作成する必要がある」などと考えられるでしょう。

厳密に「背景を理解できていない人は不合格になる」というわけではありませんが、採用の効率化の意味も込めて、学生の段階で社会人に必要な能力が身に付いている優秀な人材を判断したいという意図がある企業もあると覚えておきましょう。

200字のような短めの文字数制限がされやすい業界や企業の特徴はありますか?

大場 美由紀

プロフィール

応募が多い人気企業だと時間短縮のために200字の制限をすることがある

食品メーカーやマスコミなど人気のある業界や知名度が高い企業には、学生の多くが注目する傾向があります。

そのような企業は大量のESを扱うことになり、長文をじっくり読むには膨大な時間を要します。一方200字くらいであれば、流し読みや飛ばし読みをせずに最後まで目を通すことができるでしょう。

ビジネスの世界ではエレベータートークという言葉があります。エレベーターに乗り合わせたくらいの時間の中で、相手の印象に残り、伝えたいことを伝えきるためのトークスキルです。

ビジネスにおけるコミュニケーションは、相手の時間に配慮することが大切なのです。200字という字数は話せば1分以内に収められる長さです。そう考えると、200字以内という字数制限も納得がいきます。

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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
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200字にまとめる前にチェック! 自己PRの基本の構成

200字にまとめる前にチェック! 自己PRの基本の構成

  • 結論として自分の強みを最初に伝える
  • その強みを身に付けた理由や背景を伝える
  • 強みを発揮した具体的なエピソードを伝える
  • 強みを就職後にどう活かすかを伝える

200字にまとめた自己PRを作る前に、まずは基本の構成を確認しましょう。文字制限がない自己PRでも200字以内の自己PRでも、基本的な構成は同じです。具体的にはPREP法を活用して文章を作成します。

PREP法とは

結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法

PREP法を活用すると、読み手にとって理解しやすい文章が作成可能です。「自己PRをどう書き始めれば良いかわからない」と悩む人は参考にしてください。

自己PRの基本の構成を詳しく学びたい人は、こちらの記事を参考にしてください。PREP法以外のフレームワークを使った方法も解説しています。
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授

①結論として自分の強みを最初に伝える

自己PRを作成する際は、最初に結論である自分の強みを伝えましょう。最初に強みを伝えなければ、読み手にとって「この文章は結局何を伝えたいのか」がわからない状態になってしまいます

最初に結論が伝えられている自己PRと、伝えられていない自己PRの例文を見比べてみましょう。

最初に結論が伝えられている自己PRの例文

私の強みはプレゼンテーション能力だ。

大学2年生のときに新規事業創出プレゼン大会に出場し、1,000人の前で10分のプレゼンをすることがあった。プレゼン経験はなかったが、一人でも多くから共感を得るために資料を作り込み、毎日2時間ほど練習した。

その結果、当日はプレゼンが成功し、ある会社で私の事業が採用されることになった。

貴社に入社後も、営業職としてより多くの成約を得られるように努力したい。

最後に結論が伝えられる自己PRの例文

大学2年生のときに新規事業創出プレゼン大会に出場し、1,000人の前で10分のプレゼンをすることがあった。プレゼン経験はなかったが、一人でも多くから共感を得るために必死に資料を作り込み、毎日2時間ほど練習をした。

その結果、当日はプレゼンが成功し、ある会社で私のプレゼンした事業が採用されることになった。

このような経験からプレゼンテーション能力を身に付けることができた。貴社に入社後、営業職としてこの強みを活かして、より多くの成約を得られるように努力したい。

このように、最初に結論を伝えられることでその後のエピソードが理解しやすくなります。採用担当者がスムーズに読めるようにするという観点でも、結論である自分の強みは最初に伝えましょう。

自己PRの最初の一文がなかなか思い付かない人はこちらの記事を参考にしてください。企業に刺さる一文目を作成できるようになりますよ。
自己PRは書き出しで命運が決まる!人事を惹き込むコツを大解剖

自己PRでアピールできる強みがわからない人は以下の記事をチェックしてください。例文付きで解説しています。
例文10選|大学生におすすめな自己PRの強み一覧と基本構成を紹介

②その強みを身に付けた理由や背景を伝える

次に、その強みを身に付けた理由や背景を簡単に伝えます。背景を伝えることで、その後のエピソードがより理解しやすくなるからです

強みを身に付けた理由や背景を伝えている文章と伝えていない文章を見比べてみましょう。

強みを身に付けた理由や背景を伝えている自己PR

私の強みは継続力だ。

継続力を身に付けられた背景には、「絶対に目標を達成させたい」という信念がある。

私は日本一になるという目標を掲げながら、小学校1年生から大学4年生まで柔道に取り組んできた。毎日厳しい練習を乗り越え、自分に厳しく取り組んだところ、大学2年生で日本一を達成することができた。

強みを身に付けた理由や背景を伝えていない自己PR

私の強みは継続力だ。

私は日本一になるという目標を掲げながら、小学校1年生から大学4年生まで柔道に取り組んできた。毎日厳しい練習を乗り越え、自分に厳しく取り組んだところ、大学2年生で日本一を達成することができた。

200字の文字制限がある場合、文字が超過して盛り込めない場合もありますが、強みを身に付けた理由や背景を伝えることで、より説得力のある自己PRが作成できます。

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自己PRは就活において必要です!
しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?

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Chat GPTで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。


③強みを発揮した具体的なエピソードを伝える

文字数が限られると、強みを発揮した結果ばかりをアピールしてしまう人もいますが、強みを発揮した具体的なエピソードは必ず伝えましょう。なぜならエピソードがないと結論として挙げた強みの信ぴょう性がなくなるからです

自己PRの読み手にとって、具体的なエピソードがない強みを伝えられても「本当にそれが強みなの?」や「いつ発揮したことがあるの?」と疑問が残ってしまいます。信用を下げてしまうことも考えられるでしょう。

強みの信ぴょう性を高めるためにも、具体的なエピソードは必須です。文字数に余裕があったら、強みによって得られた成果の数値まで具体的に伝えるとより信ぴょう性が高まります。

自覚のある強みはあるのですがこれといったエピソードがありません。その場合、どのように自己PRを作成すれば良いでしょうか。

富岡 順子

プロフィール

ライフラインチャートを作って具体的なエピソードを探し出そう

どうしてそれを強みと思うのかを理解するためにも、まずライフラインチャートを作成してみましょう。

ライフラインチャートは今までの人生を振り返り、その時々の満足度、幸福度をグラフに表したものです。

自分が強みを発揮した場面は満足度が高くなっていることが多いため、具体的なエピソードを探すことにもつながります。

強みが活かされたのはどんな状況のときか、強みを発揮したことで課題や問題がどのように解決できたかを思い出し、エピソードを組み立ててみてください。

④強みを就職後にどう活かすかを伝える

最後に自身の強みを就職後にどう活かすかを明確にしましょう。就職後の活かし方まで伝えることで、企業側は一緒に働くイメージを鮮明に持てるようになります

なお、就職後の活かし方を伝えるには、事業内容や業務内容などの企業分析が必須です。的外れな活かし方を伝えると、「企業分析ができていないから志望度が低いんだろうな」と悪い印象を持たれる可能性があるので注意しましょう。

企業分析は以下の方法で実施するのがおすすめですよ。

企業分析のやり方

  1. 企業のホームページ(HP)や採用ページ、就活サイトから確認する
  2. インターネットで口コミを確認する
  3. その企業に就職した先輩に聞く
  4. 大学のキャリアセンターを活用する

企業分析の具体的な方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。企業分析の方法から自分に合った企業の見つけ方などを解説しています。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も

遠藤 美穂子

プロフィール

自己PRで伝えるべき強みや特長は、仕事で活かせるものが望ましいです。そのため働く場面を想定して、アピールしたいことを伝える必要があります。

短くても良いので、志望企業や職種を意識した表現があることが大切です。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
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文字数制限がある自己PRを作成するときに意識してほしい2つのこと

「200字の文字制限が設けられると、途端に何を書けば良いかわからなくなる」と悩む人もいるのではないでしょうか。200字の文字制限がある場合、2つのことを意識すると自己PRが書きやすくなります。

200文字に限らず、文字制限がある場合にこのポイントを意識すると、企業の意図に沿った自分の伝えたいことが伝えられるようになりますよ。

①伝える強みは1つだけに絞る

特に文字制限がある場合、自己PRで伝える強みは1つに絞りましょう。「自分の強みは何個も伝えた方が魅力をわかってもらえる」と考える人もいるかもしれませんが、200字の文字制限がある場合、強みを何個もアピールすると一つひとつの内容が薄くなり、結局自分の魅力が伝わらずに終わってしまいます

そのため、複数の強みをアピールするより、一つの強みを具体的なエピソード付きで伝えるのがおすすめです。一つに絞った方が企業側に強い印象を残すことができますよ。

志望企業の仕事内容に合う強みを選ぶ

一つの強みに絞る際、志望企業の仕事内容に合う強みを選ぶのがおすすめです。どれだけ自信がある強みでも、その企業の仕事内容に合わなければ「その強みは自社で発揮できないのではないか」と思われてしまうからです

たとえば、営業職を志望する人が「私の強みは一人で集中して作業できることです。」と伝えても、仕事内容と合わないため「この人を採用したい」とは思いませんよね。

このように、ミスマッチと思われないためにも、志望企業の仕事内容にあった強みを選ぶようにしましょう。

志望企業の仕事内容とマッチする強みはどのようにして見つけられますか。

富岡 順子

プロフィール

企業をよく調べて「仕事」と「自分」のどちらも理解を深めよう

まず志望先の企業分析をおこない、どのような人材を欲しがっているかを理解しましょう。採用HPや会社案内資料に明記されているだけでなく、企業説明会に参加すると担当者が教えてくれます。

また職種ごとに求められる強みがそれぞれあるので、営業、事務、企画など仕事の内容を調べて、どのような強みが活かせるか自分で考えてみましょう。実際に働いている先輩に話を聞いてみるのもおすすめです。

そして大切なのが自己理解です。先に企業についての理解を深めておけば、「企業が求めている強みをこれまでどんな場面で発揮したか」という視点で、自身の強みを振り返ることができるようになりますよ。

職種の種類がいまいちよくわかっていないという人は、以下の記事も併せて確認してみましょう。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう

②まずは文字数を気にせずに作成する

200字の文字制限付きの自己PRを作成する際、まずは文字数を気にせずに文章を作成しましょう。最初から200字以内に収めようとすると、200字に収めることが目的になり、強みを最大限伝えられない可能性があるからです

200字の文字制限がある中で強みや魅力を最大限伝えるためにも、最初は文字数を気にせずに文章を作成し、その後に不要な部分を削るという作業をしましょう。

このように、文字数を気にせずに文章を作成してから200字以内に収めることで、伝えたいことを残しつつ、不要な部分を取り除いた文章が作成できるようになります。

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しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?

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要約にはコツがある! 200字の自己PRで好印象を残す方法

要約にはコツがある! 200字の自己PRで好印象を残す方法

  • 「だ」や「である」を活用して文末の文字数を削減する
  • 熟語を活用して言い回しを変える
  • 1文を40文字以内に収める
  • SNSに投稿するつもりで文章をまとめる

前述のとおり、自己PRに200字の文字制限がある場合は、文字数を気にせずに作成してから、200字以内に収めていくという作業をします。この200字以内に収める作業にはコツがあります。

ここからは、自己PRを200字以内に収め、かつ企業側に好印象を残すコツを解説します。「どこをどう削れば良いかわからない」と悩んでいる人は参考にしてください。

①「だ」や「である」を活用して文末の文字数を削減する

文末に「だ」や「である」などの常体を活用して、文末の文字数を削減しましょう。最初に文末を削る理由は、文章の内容を変えずに文字数を削減できるからです

何も気にせずに文章を作成すると「〜ということになります」や「〜という理由です」など、冗長な文末表現になることがあります。最初は自分の考えていることが伝わりやすい表現で書いて問題ありません。ただ、文字数を削減する際はこれらの文末表現で「だ」や「である」を活用しましょう。

一文で削減できる文字数は少ないですが、すべての文章を変更すると数十文字の削減が可能になります。

文末表現の言い換えに困った際は以下のリストを参考にしてください。

〜です〜だ
〜ます〜である
〜でしょう〜だろう
〜だと思います〜だ
〜という理由です〜だからだ
文末表現の言い換えリスト

大場 美由紀

プロフィール

字数制限がある以上、書くべきことを簡潔明快かつ説得力をもって伝えるための工夫は必要でしょう。

敬体は敬語なので礼儀正しい印象を与えやすいです。一方、常体は説得力が出やすく、印象にも残りやすい特徴があります。

②熟語を活用して言い回しを変える

同じ意味の文章でも、熟語を活用して言い回しを変えることで文字数を削減できます。たとえば、「どんな辛いことでも耐えられる能力があります。」は「忍耐力があります。」と熟語を活用することで文字数を削減可能です。

また、熟語を活用することで文章自体もスッキリして、より読みやすい文章の作成にもつながります。一度文章を作成したら、すべての文章を「熟語を活用して文字数を減らせないか」という視点で確認し、言い回しを変えていきましょう。

③1文を40文字以内に収める

200文字の文字制限がある場合、1文を40文字を目安に収めることを意識するのがおすすめです。1文が40文字以上の場合、不要な情報が盛り込まれていたり、熟語を活用できたりするなど、文字数を削減できる可能性が十分あります

1文を短くする意識を持つことで、自己PR全体の文字数を抑えらえる可能性が高まります。まずは1文を40文字以内に収め、不要な文章をカットしていきましょう。

1文を短くしようとすると文章が途切れ途切れな印象になってしまいます。そうならないためにはどうしたら良いでしょうか?

遠藤 美穂子

プロフィール

全体の構成を考えてから流れに沿って接続詞を使ってみよう

長い文章を途中で切るだけだと、途切れ途切れの印象や、短文を羅列した印象になってしまいます。そのためそれぞれの文章の役割とつながりを意識してみてください。

「結論」→「詳しい説明」→「事例」→「仕事でのイメージ」のように、構成をしっかりさせてから接続詞でつないでいけば、なめらかにまとまった自己PRを書き上げることができますよ。

④SNSに投稿するつもりで文章をまとめる

200文字以内に文章をまとめる際、X(旧Twitter)をはじめとするSNSに投稿するつもりで文章をまとめるのがおすすめです。

Xは140文字という文字制限があります。文字制限を満たすためにも、本当に伝えたい情報のみを書きますよね。自己PRで200字の文字制限が設けられている場合も、本当に伝えたいことだけを伝えるという意識を持って文章を作成することが大切です

アドバイザーコメント

「結論→エピソード」という順で構成が整っているとわかりやすい

構成がしっかり整っている文章はやはり読みやすいので、読んでいる人の頭にも入りやすいです。

最初に結論である自分の強みが何であるのかをズバリと言ってあると、それ以降はその理由や根拠としてのエピソードとの整合性を確認しながら読み進めることができます。

どのような強みを活かして仕事をしてくれるのか、強みを発揮したエピソードから想像し、仕事への意欲を感じ取ることができます。

数字と固有名詞を使って具体的に書くことで印象付けよう

限られた字数の中でエピソードを効果的に伝えていくには、抽象的な内容だけでは記憶に残りません。やはり具体性が大切です。

事細かく説明しようとして、抽象的な内容をメリハリなくダラダラと書いている自己PRではインパクトはありません。数字と固有名詞を有効に取り入れましょう。

たとえばサークルについて書くなら、何人が所属するサークルなのか、数字があって初めて規模がわかります。あるいはイベントの準備に何カ月かかったのかなども、3週間と3カ月ではまったく異なりますよね。

数字や固有名詞を効果的に入れ込むことで、採用担当者はその部分で立ち止まりながら読み進めるようになります。わかりやすく、かつ印象に残る内容にするためのコツです。

ジャンル別! 200字以内にまとめた自己PRの例文15選

ジャンル別! 200字以内にまとめた自己PRの例文15選

  • 性格をアピールする自己PRの例文5選
  • 能力・スキルをアピールする自己PRの例文5選
  • 経験をアピールする自己PRの例文5選

自己PRに文字制限を設けられる理由や作成方法はわかっても、まだ実際にどんな文章が出来上がるかイメージできない人もいるのではないでしょうか。

ここからは、200字以内にまとめた自己PRの例文をジャンル別で15選紹介します。自分が自己PRでアピールしたいことと照らし合わせて、どんな自己PRを作成するかイメージできるようにしましょう。

性格をアピールする自己PRの例文5選

性格をアピールする自己PRの例文5選

  1. 協調性
  2. 負けず嫌い
  3. 真面目
  4. 前向き
  5. 素直

最初に性格をアピールする自己PRの例文を5つ紹介します。性格は簡単に変えられるものではありませんが、だからこそ仕事に活かせる性格の持ち主は自己PRでアピールできます

200字の文字制限があっても、自分の性格を存分にアピールできる自己PRを作成しましょう。

①「協調性」

例文

私の強みは協調性だ。

幼少期から「本気で日本一になりたい」と思い、サッカーに取り組んでいた。目標に向けて試行錯誤する中で、目標達成のために必要なのは技術力よりもチームを思いやることだと気が付いた。

そこから、メンバーのやりやすさを考えたプレイを心掛けたところ、大会順位も上がり、チームで協力する協調性が身に付いた。

貴社に入社後は、この強みで部署の売上拡大に貢献できるよう努めたい。

富岡 順子

プロフィール

サッカーという競技をとおしてチームのことを考える協調性を育んできたことが伝わります。日本一になりたいという上を目指す姿勢も伝わってくるので好印象です。

技術力も必要なので、「技術力も大切だが、目標達成に最も必要なのはチームを思いやることだと気が付いた」としても良いですね。

自己PRで協調性をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。ほかの学生と差別化するコツも学べます。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ

②「負けず嫌い」

例文

私の強みは負けず嫌いなところだ。特に自分に負けることは許せない。

大学2年生からTOEIC850点を目指して英語学習を始めた。半年ほど勉強してTOEICを受験したところ結果は600点で悔しい思いをした。

そこから「絶対に850点を取る」と意気込み、毎日3時間以上勉強したところ、1年後に850点を取ることができた。

貴社に入社後も自分で決めた目標は絶対に達成させたいと思っている。

遠藤 美穂子

プロフィール

自分に負けたくないという気持ちで、前向きにストイックに頑張れる人だということが伝わってきます。

「許せない」という表現がやや強い印象なので、「自分に負けたくない気持ちが強いです」というような表現も検討してみてください。

③「真面目」

例文

私の強みは真面目なところだ。

大学2年生からプログラミング学習を始め、1年でオリジナルアプリを開発することを目標に取り組んだ。

遊びに誘われたり、休みたくなったりすることもあったが、自分を律して真面目に学習し続けたところ、9カ月後にオリジナルアプリを作ることができた。

貴社に入社後も真面目な性格を活かして、やるべきことをきちんとやり、さらに成長できるように取り組みたい。

大場 美由紀

プロフィール

目標をやり遂げる意志の強さは伝わります。ただし9カ月を要しているので、「遊びに誘われたり」することを断り続けたというのはやや不自然です。

「時間に追われたり」など、ほかの表現を工夫した方がリアリティーがあるでしょう。

自己PRで真面目さをアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。例文を12選紹介しています。
12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策

④「前向き」

例文

私の強みは前向きなところだ。

私は柔道部に所属している。しかし大学3年生の時、大事な団体戦の2日前にエース選手が怪我をしてしまった。チームには暗い雰囲気が漂っていたが、「〇〇の分も頑張ろう。絶対に勝てる」と皆に声をかけ続けた。

結果は負けてしまったが、前向きな性格のおかげでチームの雰囲気を良くすることができた。

貴社に入社後も前向きな性格で、会社を盛り上げたいと思っている。

富岡 順子

プロフィール

これといった結果が出なかったとしても強みをアピールできるという良い例文です。

「2日前」、「エース」という情報をうまく盛り込むことでチームの落ち込み状況が伝わり、その中での励ましがいかにチームを支えたか情景が浮かんできます。

⑤「素直」

例文

私の強みは素直さだ。

大学2年生から1年半インターンをしていたが、社員の方から教えてもらう機会が多々あった。

自分のやり方でやってみたいという気持ちもあったが、素直に聞いて実践を続けたところ、始めてから1年後には「社員より仕事ができる」と褒められるようになった。

貴社に入社後も、先輩のアドバイスを素直に聞いて、早いスピードで成長していきたいと考えている。

遠藤 美穂子

プロフィール

新人として、我流にこだわるのではなく素直にアドバイスを受け入れて働いてみたのですね。

このエピソードからは受け身な印象はあまり感じられませんが、「入社後も素直にアドバイスを受け止め吸収し、自分でも考えて動けるよう成長したい」と添えてみても良いと思います。

能力・スキルをアピールする自己PRの例文5選

能力・スキルをアピールする自己PRの例文5選

  1. コミュニケーション能力
  2. 忍耐力
  3. 継続力
  4. 行動力
  5. リーダーシップ

高校・大学生活の中で能力やスキルを身に付けた人もいるでしょう。能力・スキルも仕事をするうえで必要なため、自己PRでアピール可能です。

200字の文字制限がある中でも、具体的なエピソードを交えながら「どんな能力・スキルがあるのか」、「いつ発揮したか」などを明確にアピールしましょう

①「コミュニケーション能力」

例文

私の強みはコミュニケーション能力だ。

大学1年生でコーチングに出会い、私自身も研修を受けてコーチとして活動している。活動する中で、傾聴力と質問力が大きく向上した。

これらは普段のコミュニケーションでも活かせて、会話の中で相手の本音を引き出せるようになった。

貴社に入社後は営業職を志望している。顧客が抱える真の課題を引き出して、最善の提案をして貢献したい。

大場 美由紀

プロフィール

営業職に活かせるスキルを身に付けていることがアピールできています。

ただ、傾聴力と質問力を大きく向上させたとあるので、面接での自身の応対のハードルも上がっていることは意識しておいた方が良いでしょう。

自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。コミュニケーション能力をアピールした例文12選を紹介しています。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説

②「忍耐力」

例文

私の強みは忍耐力だ。

高校からラグビーに取り組んでおり、日本一の経験がある大学に進学した。練習は想像以上に厳しいものだったが、「レギュラーに選出されて日本一になる」という目標を達成するために耐え抜いた。

結果、大学3年生でレギュラーに選ばれ、全国大会3位までなることができた。
貴社に入社後も厳しい場面があると思う。その際もラグビーで培った忍耐力を活かして乗り越えたいと考えている。

富岡 順子

プロフィール

日本一の経験がある大学でレギュラーになり、全国3位になったという事実から努力したこと、厳しい練習にも耐えてきたことが伺えます。

レギュラーになり日本一になるんだという強い気持ちも感じることができるので、入社後も頑張ってくれそうだなと期待できますね。

自己PRで忍耐力をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。忍耐力をアピールした例文17選を紹介しています。
例文17選! 自己PRで企業が求める忍耐力をアピールするコツ

③「継続力」

例文

私の強みは継続力だ。

英語でコミュニケーションを取ることに憧れて、大学1年生から毎日英会話を続けている。最初は話せなかったが、徐々に英語に慣れ、外国人と英語で会話できるようになった。

大学3年生ではカナダに留学し、難なくコミュニケーションを取ることができた。どんなことでも継続したら上達することを学んだ。

貴社に入社後も継続力を活かして、コツコツ成長していきたい。

遠藤 美穂子

プロフィール

毎日英会話を続けてきたというエピソードが、継続力をよく表しています。

「会話できるようになった」「コミュニケーションを取ることができた」と重複した部分をまとめ、継続したことの内容などを具体的に詳しく書いてみても良いでしょう。

自己PRで継続力をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。継続力をアピールした例文13選を紹介しています。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説

④「行動力」

例文

私の強みは行動力だ。

「やりたいことを精一杯やる」という気持ちが強く、少しでもやりたいと感じたことは一回やってみるようにしている。

具体的にはブログやプログラミング、YouTube、海外旅行、日本一周、ヒッチハイクなどをやってきた。これらに取り組む中で、文章を書くのが好きだと気が付くことができた。

貴社に入社後もたくさん行動して、早く自分の得意領域を見つけて、貢献したいと考えている。

大場 美由紀

プロフィール

好奇心を持てそうな具体例が挙げられていますが、仕事ではまったく面白みのないやりたくないことも多くあることは念頭に置きましょう。

面接官によっては、やりたいことにこだわり、やりたくないことには行動力は発揮しないと思われてしまう可能性もあります。

自己PRで行動力をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。行動力をアピールした例文30選を紹介しています。
例文30選! 行動力の自己PRは6つのパターンで勝負しよう

⑤「リーダーシップ」

例文

私の強みはリーダーシップ力だ。

大学1年生からインターンをしていて、3年生ではインターン生のリーダーを務めていた。私の役割は各インターン生が強みを発揮できる仕事を任せることだと思い、1on1などで強みを聞き出したうえで、仕事を割り振っていた。

その結果、皆いきいき働いていたと感じている。貴社に入社後も、メンバーの強みを見つけ、強みを活かせる環境を作りたいと考えている。

富岡 順子

プロフィール

リーダーシップが自己満足で終わっていないことを伝えるためにも、「皆がいきいきと働いていた」という部分に客観性を持たせたいですね。

参加者の実際の発言や満足度などを補足できると良いでしょう。

自己PRでリーダーシップをアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。リーダーシップをアピールした例文17選を紹介しています。
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法

経験をアピールする自己PRの例文5選

経験をアピールする自己PRの例文5選

  1. アルバイト
  2. 部活
  3. サークル
  4. ゼミ
  5. 留学

大学生活では授業以外にもさまざまなことを経験しますよね。その経験から得た学びや能力なども自己PRでアピール可能です。

ただ、「こんな経験をした」だけ伝えても、企業側にとっては「仕事にどう活かすの?」と疑問が残ってしまいます。その経験から何を得て、仕事にどう活かすかまでを200字に収めましょう

①アルバイト

例文

私の強みは気配りだ。

大学2年生から飲食店でアルバイトをしており、ホールを担当していた。ただ注文を聞いたり料理を運んだりするだけでなく、お客様が「また来たい」と思えるように、困っていたらすぐに対応するようにした。

その結果、常連さんからは毎回感謝を伝えてもらえるようになった。

貴社に入社後も、社内外かかわらず気配りをして、皆が気持ちよく働ける環境を作りたいと考えている。

遠藤 美穂子

プロフィール

相手のことを思って気配りができるのは素敵ですね。

ただ「困っていたらすぐ対応」と「気配り」のつながりがややわかりづらいので、「お客様が負担に感じないようそっと観察する」など、具体的に説明があるとさらに良くなります。

自己PRでアルバイト経験から得た学び・スキルをアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてください。例文10選を紹介しています。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説

②部活

例文

私の強みは逆境に強いところだ。

高校から現在までレスリングをしているが、大学2年生で全治半年の大きな怪我をした。

「もう無理だ」と諦めかけたが、日本一という目標を達成するために、毎日必死にトレーニングを続けた。

その結果、大学3年生で全国大会2位になり、今年優勝できるように現在も取り組んでいる。

貴社に入社後、厳しい状況でも目標達成のために努力し続けたいと思っている。

大場 美由紀

プロフィール

目標達成に向けた強い精神力が伺えるのは良いです。

改善するなら、「もう無理だ」という表現はフランクな印象がするので、「もう無理かもしれないと諦めかけていたが~」というように、会話調の表現を直してみましょう。

自己PRで部活から得た学び・スキルをアピールしたい人はこちらの記事を参考にしてください。例文15選を紹介しています。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介

③サークル

例文

私の強みは協調性だ。

大学1年生から映画研究サークルに所属している。1年に1本サークル全員で企画した映画を撮影するのだが、企画会議では毎回意見がまとまらなくなっていた。

そこで、互いの意見の共通点や妥協できない点を聞いて折衷案を考えることにした。無事企画が決まり、満足のいく映画を制作することができた。

貴社に入社後も気配りを心がけて、皆が働きやすい環境づくりに徹したいと思っている。

富岡 順子

プロフィール

いろいろな立場の人がいて、意見や向き合う態度が違うバラバラの状況で協調性を発揮し、合意形成したということがアピールできています。

折衷案を考える過程があると、具体的でなお良いですね。

④ゼミ

例文

私の強みはコミット力だ。

ゼミで食事と栄養に関する研究をしていた。興味のあるテーマだったこともあり、毎日研究に没頭して、平日は21時まで研究室にこもることが多々あった。

そして、自らさまざまなものを食べて健康にどう影響するのかを研究したため、1カ月で体重が8キロも増えてしまったが、研究は完了できた。

貴社に入社後も目標達成にコミットして、売上拡大に貢献したいと考えている。

遠藤 美穂子

プロフィール

自身の体も実験台にして研究に励んだことが伝わります。

「コミット」は没頭する、夢中でやるという意味以外に、責任を持って取り組むという意味もあるので、言いたいことが一番伝わるエピソードがほかにもあるかもしれません。

⑤留学

例文

私の強みはコミュニケーション力だ。

大学3年生で休学してオーストラリアに留学した。初対面の人とコミュニケーションを取ることや英語は苦手だったが、自分を変えようといろんな人に話しかけた。

その結果、英語力だけでなく、初対面の人でも気さくに話せる能力を身に付けられた。

貴社に入社後も、初めて話す人でも心を掴み、成約に結びつけたいと考えている。

大場 美由紀

プロフィール

ビジネスで必要となるコミュニケーション力は、自分とは考えや価値観が異なる人の意見や考えを理解したうえで、自分の考えを相手にわかりやすく伝えて説得する力を指します。

「初対面の人とも打ち解ける」というレベルでは少し足りないので、もう少しエピソードを考えてみましょう。

自己PRを200字で収められないときの対処法

ここまで文字を削減する方法を紹介しましたが、「なかなか200字以内に収められない」と悩む人もいるのではないでしょうか。そのような場合、自分だけでなく、他人の力を借りるのもおすすめです。

ここからは、自己PRで200字に収められないときの具体的な対処法を解説します。これまでになかった発想が得られて、自己PRを200字以内に収められるようになりますよ。

他人の自己PRを見て表現の仕方を参考にする

同じ意味でもさまざまな表現の仕方があります。しかし、自分の表現方法の引き出しには限りがあるでしょう。そこで、他人の自己PRを見て表現の仕方を参考にするのがおすすめです。

先ほども例文を紹介しましたが、ほかにもインターネット上で実際の自己PRや自己PRの例文を見ることができます。テーマが異なっても、言葉の言い換えや文末表現など、参考にできる箇所があるはずです

他人の自己PRを見て表現の引き出しを増やし、200字以内に収める際の参考にしましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

調べる際は、他人の自己PRはあくまで表現の参考に留めることを忘れないようにしましょう。

今はインターネットや生成AI(人工知能)を利用するとさまざまな例文に触れることができますが、それらはあくまでも文章の流れや着眼点の参考情報にするものです。正解でもなく、真似して良いものでもありません。

自分自身の内面や経験を振り返って書き上げてください。

自己分析をやり直してほかの強みを題材にする

自己PRを200字以内に収められない場合、「そもそも扱う題材の説明が長くなり、200字以内に収められない」というケースがあります。その場合、再度自己分析をやり直して、ほかの強みを題材にするのがおすすめです。

一度作成した自己PRをゼロからスタートするのは億劫だと思います。しかし、200字以内というルールを守らなければ評価されません。

なお、まったく別の強みを題材にするのではなく、さらに強みを深掘りして短く文章をまとめる方法もあるので、試しにもう一度自己分析をやり直してみましょう

「自己分析の正しいやり方がわからない」という人はこちらの記事がおすすめです。正しい自己分析ができ、本当の強みを見つけられますよ。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自己分析をやり直してもうまくいかない場合は他己分析も活用する

「自己分析をやり直しても200字以内に収まらない」、「ほかの強みが見つからない」という人は他己分析を活用しましょう。

強みであるにもかかわらず、誰しも自分のこととなると過小評価してしまうことがあります。そこで、家族や友人に自分を分析してもらうことで、改めてそれが強みだと認識することができるのです。

自分の強みを聞くことに恥ずかしさを感じる人もいるかもしれません。しかし、「就職活動の自己PRを作成したいから」と明確な目的を伝えれば、家族や友人も協力してくれるので、ぜひ声をかけてみましょう。

他己分析のやり方に不安がある人はこちらの記事を参考にしてください。具体的なやり方や質問リスト、相手がいないときの対処法などを解説しています。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説

富岡 順子

プロフィール

200字に収まらないときは、ほかにも数字を使って表せるエピソードを探してみるのも一つの手です。

具体的に説明しようとすると文字数が必要になってしまいますが、数字を使うと読み手も状況をすぐに理解することができます。

またアルバイトや部活での活躍といったわかりやすいテーマや目標を選ぶと、読み手も共通体験として持っている可能性が高いため、説明を省いて伝えやすくなりますよ。

200字の制限下でも魅力を最大限伝えた自己PRで書類選考を突破しよう

200字の自己PRは短いと感じるかもしれません。しかし、短い分自分の魅力や強みを凝縮することもできます。

ただ、書き方や削る部分を間違えると企業側は「何の話なのか」と疑問を持ってしまいます。正確に自分の強みをアピールするためにも、200字の自己PRの正しい書き方を把握して、書類選考を突破しましょう。

アドバイザーコメント

「アピールポイント・根拠・再現性」の3つを盛り込もう

自己PRを200字で書くという設問を見て、どう感じるでしょうか。「短くて良いので簡単だな」と思う人もいれば、「コンパクトにまとめるのが難しい」という人もいるでしょう。

200字にまとめるのに苦労しなかった人は、伝えるべきポイントが盛り込まれているかを書いた後に点検してみてください。

①自分のアピールポイント、②それを発揮した裏付けエピソード、そして③仕事で再現できそうか、ということが簡潔に盛り込まれているかを確認します。

初めて読む人にとって状況がわかりづらかったり、話が飛躍しすぎていたりすれば、言い換えなどを使って文字数を減らし、説明を丁寧にすると良いですね。

伝えたいことを絞って自分らしい自己PRを作ろう

短くまとめるのが難しい人は、長く書いた文章の中から「これは外せない」というキーワードを丸で囲み、必要最低限の骨組みをまず短文で作ってみてください。それをつなげてから少しずつふくらませていくと、うまく書けると思います。

自己PR文の目的は、あなたがどういう人か伝えることです。耳あたりの良い言葉を並べるのではなく、「つまり言いたいのはこれです」と内容を絞り、あなたらしさをしっかりと伝えてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
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