この記事のまとめ
- 無遅刻無欠席は伝え方次第で有効な自己PRになる
- 無遅刻無欠席から何を伝えたいかを意識することが重要
- 注意点を把握してマイナスな印象になることを回避しよう
無遅刻無欠席を自己PRのテーマにしようか迷っている学生の中には、「自己PRとして無遅刻無欠席が有効なのかわからない」「無遅刻無欠席は当たり前だと思われたらどうしよう」など、不安に思っている人もいるでしょう。
結論から言うと、無遅刻無欠席はポイントを押さえてアピールすれば有効な自己PRになります。しかし伝え方を間違えるとアピールにつながらないため、効果的な文章に仕上げるためのポイントを把握しておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉野さん、杉原さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ、無遅刻無欠席の自己PRを作成する方法を解説します。無遅刻無欠席を自己PRとして使用したい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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無遅刻無欠席は伝え方次第で効果的な自己PRになる
無遅刻無欠席とは(用語解説)学校やアルバイトにおいて、1度も遅刻や欠席をしていないことを指します。小学校や中学校の皆勤賞に使用する皆勤と同じ意味の言葉
冒頭でも述べたとおり、無遅刻無欠席は就活の自己PRとして使えます。ただし、無遅刻無欠席の事実だけを伝えた場合、社会人として当たり前のことであるためアピールにはつながらず選考を突破するのは難しいです。作成時のポイントを押さえて、効果的にアピールできるようにしましょう。
記事では、まず無遅刻無欠席が自己PRとして有効な理由を解説します。その後、無遅刻無欠席の自己PRを作成する際のポイントや注意点を説明するので、自身の魅力を伝えられるように意識してみてください。
また、最後には「どのような文章にすべきかわからない」という人のために、無遅刻無欠席から連想できる強みごとに例文を掲載しています。NG例文も掲載しているので、違いを確認しながら読み進めて、無遅刻無欠席という強みを存分にアピールできる自己PRを作成しましょう。
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無遅刻無欠席が自己PRとして有効な5つの理由
無遅刻無欠席をアピールするか迷っている方には、「無遅刻無欠席は自己PRになるのだろうか」「自分の魅力が十分に伝わるだろうか」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。無遅刻無欠席を成し遂げるためにはさまざまな力が必要になるため、十分に自己PRとして使用できます。
ここからは、無遅刻無欠席が自己PRとして有効な理由を5つ紹介します。本当に自己PRに使えるかどうか不安に思っている方は、ぜひ確認してみてください。
①真面目さを伝えられるから
雨の日も風の日も自分に甘えず無遅刻無欠席を貫いた事実からは、真面目さが非常によく伝わります。企業は真面目に働いてくれる人材を必要としているため、1日ずつコツコツ出席を積み重ねていったことをアピールしましょう。
ただ、「真面目さ」だけだと漠然としていて、どのような強みがあるのか伝わりにくい場合もあります。そのため、真面目さを深掘りして解像度を高め、別の言葉に言い換えてアピールできるようにしておきましょう。
真面目さの言い換え
- 努力家
- 一生懸命
- 正義感が強い
- 責任感がある
真面目さを活用して自己PRを作成する方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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12例文|真面目さの自己PRでやりがちな3つの失敗パターンと対策
真面目さの自己PRはどの職種でも通じるアピールになりますが、企業によって求める真面目さが異なるため、それにマッチさせることが不可欠。記事では、キャリアコンサルタントと真面目さの自己PRを効果的に伝える方法を解説します。
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自己PRで努力家をアピールしたい人は以下の記事を参考にしてみてください。自己PRの作り方と例文をまとめています。
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努力家の自己PRの作り方|努力タイプ別例文で徹底解説
努力ができることを自己PRとしてアピールするための極意をキャリアコンサルタントと共に解説します。自分の努力のタイプや差別化のポイントがわからない人は参考にして、人事を惹き付ける自己PRを完成させましょう。
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人から「真面目だね」と言われたときのエピソードとともに伝えると効果的です。ほかの人と比べると、個性や行動特性が伝わりやすいでしょう。先生やアルバイト先の社員さんなど、上司と近い立場の人に言ってもらえたときの話はより効果的です。
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②継続力をアピールできるから
無遅刻無欠席を貫くためには、継続力が必要不可欠です。瞬間的な成果を上げることよりも継続的に成果を上げ続けることの方が難しい場合も多いので、継続力はアピールとして効果的です。
毎日授業に取り組み続けて大学の単位を落としたことがないなどの結果を伝えられれば、より有効なアピールになります。入社後は継続して仕事に取り組んで、高いパフォーマンスを発揮する自信を見せましょう。
なお、短所で「飽きっぽい」「諦めやすい」と述べると、継続力という強みに矛盾が生じてしまいます。回答全体で矛盾がないか必ずチェックしておきましょう。
継続力を活用して自己PRを作成する方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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どの業界でも継続力は必要です。ただ特にということなら、地道な努力を要する、一定の作業を反復することが多い仕事が該当します。具体的には研究職や技術職、経理、業界だとものづくり、IT業界などが当てはまるといえますね。
③計画性があることを伝えられるから
無遅刻無欠席を貫くためには、「余裕を持って家を出発する」」「スケジュール管理を徹底する」などの計画性が大事です。そのため、遅刻せずに出席し続けた事実によって計画性があることを伝えられます。
「15分前に到着するように出発する」「早めに起床する」など、遅刻しないために工夫したことを合わせて伝えると説得力が増します。入社後も計画的に行動して、安定したパフォーマンスを発揮できることをアピールしましょう。
計画性を活用して自己PRを作成する方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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- 計画的だと動き始めるのが遅いと思われそうで不安です……。計画性をアピールする際のコツを教えてください!
計画的であることがどのように仕事で活かせるのかを考えよう
計画性をアピールする際は、計画的であることが仕事でどういったメリットがあるかを考えてみると良いでしょう。
あらかじめやるべきことや段取りを整理して計画的に取り組むことで、時間に余裕を持って目的を達成できるならば、目標達成力としてアピールできます。また計画性は、継続しておこなう行動力や責任感を持って取り組むといったアピールもできます。
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④責任感の強さを表しているから
高校生や中学生と比べると大学生は自由な分、一定の責任がともないます。授業に出席しなくても問題ない場合もありますが、単位を取得できなければ自分の責任です。そのような状況で無遅刻無欠席を貫いた事実を伝えると、責任感の強さが非常によく伝わります。
責任感がある人は自身の仕事を最後まで根気強くやり遂げられるため、企業から重宝されるでしょう。「ゼミ長としてほかのメンバーの手本になるように、無遅刻無欠席を貫いた」など、責任感を持って役割を果たしたエピソードを盛り込むことがおすすめです。
責任感を伝える自己PRを作成する方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
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⑤体調管理ができていることをアピールできるから
体調を崩すと無遅刻無欠席は達成できないため、無遅刻無欠席という事実は体調管理ができることのアピールにもなります。
社会人になってからも体調管理は仕事を円滑に進めるための必須スキルであるため、自己PRとしてアピールすることが可能です。
特に生活習慣が乱れやすい大学生活で、4年間も無遅刻無欠席を継続するのは非常に大変です。「12時には必ず就寝していた」「自炊を心掛けている」など、体調を崩さないために努力したことを伝えるとより説得力が増すでしょう。
自身の感情や行動を管理できることやスケジュール管理能力と合わせて、「自己管理能力」としてアピールするのもおすすめです。
無遅刻は、時間を守る、ルールを守るということを意味します。企業でルールを守ることはコンプライアンスの遵守を指します。
いま企業はコンプライアンスを重視しているので、無遅刻無欠席という事実からは決められたルールを必ず守る真面目さを十分にアピールできますよ。
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周囲との差別化に必須! 無遅刻無欠席の自己PRを作成する際の5つのポイント
無遅刻無欠席の自己PRを作成する際のポイント
無遅刻無欠席は自己PRとして活用できますが、ただ事実を伝えるだけではあなたの魅力を十分にアピールできません。無遅刻無欠席の自己PRで周囲と差別化するには、ポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、無遅刻無欠席の自己PRを作成する際のポイントを解説しているので、参考にして手順通りに進めてくださいね。
①事実を強みに変換する
無遅刻無欠席の事実をそのまま評価する企業は少ないため、まずは事実を強みに変換しましょう。社会人にとって無遅刻無欠席は基本なので、「入社後も同様に実践します」と伝えてもアピールにはなりません。
無遅刻無欠席から変換可能な強みの例
- 真面目
- 継続力
- 計画性
- 責任感
- 自己管理能力
上記のように、無遅刻無欠席を特にアピールしたい強みに変換し、自己PRの方向性を決定してください。
上記以外にも、決められた約束を守る「誠実さ」、サボりたい・疲れた気持ちに負けない「ストレス耐性」、周囲に対して模範的な姿勢を示すことができる「影響力」、感情や体力に浮き沈みが少ない「安定感」などの表現も使えるでしょう。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
②目指した理由を伝える
強みを伝えたら、次はあなたの人となりを理解してもらうためにもその強みのエピソードとして無遅刻無欠席を目指した経緯を伝えましょう。
たとえば「勉強が得意ではなかったので、確実に単位を取得するために授業を聞いて努力量でカバーしようと思った」という理由から企業は、入社後も仕事に対してコツコツ取り組んでくれる可能性が高いと判断できます。
理由からは人柄がわかりやすいため、「なぜ無遅刻無欠席を目指したのか」を明確にしておきましょう。
③目標達成に向けて取り組んだことをアピールする
次に無遅刻無欠席という目標の達成に向けて、あなたが取り組んだことをアピールしましょう。どのような努力を重ねたのかがわからないと、無遅刻無欠席という事実に説得力がないからです。
また苦労を知ってもらえなければ、「家が近かったのかな」「午後からの授業ばかりだったのかな」な、あなたの努力を理解してもらえない可能性もあります。
目標達成に向けて取り組んだことの例
- 目標達成に向けて取り組んだことの例
- 体調を管理するために自炊をして栄養バランスの良い食事を心掛けた
- トラブルが発生しても大丈夫なように15分前に行動していた
エピソードが具体的なほど印象に残りやすくなるため、取り組んだことの内容とその時に大変だったことを合わせて伝えてください。
取り組んだことすべてを伝えようとすれば、文字数が足りなくなるだけでなく、取り組んだ内容のインパクトが弱くなってしまいます。
取り組んだことの中でも、応募企業で活かせる取り組みや特に伝えたい取り組みを絞り込むようにしましょう。
④得られた成果を明確にする
無遅刻無欠席という事実やその過程をアピールするだけでなく、得た成果までアピールするとより魅力が伝わりやすくなります。
例として、「周囲の信頼を得て、リーダーを任された」「授業内容を理解できるようになり、学年でトップクラスの成績を残せた」などが挙げられるでしょう。
また、得られた成果が大きくないといけないと考えている学生もいますが、決してそのようなことはありません。理由から取り組み内容、無遅刻無欠席から得た成果までの流れがスムーズで納得感があることが大事です。
無遅刻無欠席を続けて得られた「4年間単位を落とさなかった」「入試の時よりも成績順位が良くなった」といった客観的な成果を述べましょう。
自己PRで学業に言及する際のポイントは、こちらの記事で解説しています。
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例文12選|学業の自己PRに欠かせない下準備と組み立ての手順
学業を題材にした自己PRの有効性や効果的なアピールをするためのコツについて、就活のプロであるキャリアコンサルタントが解説。学業を題材にした自己PRの例文12選も紹介。仕事での再現性を示して、受かる自己PRを作成しましょう。
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⑤入社後にどのように活かすのかを伝える
担当者は学生を採用するメリットがあるかで合否を判断しているため、無遅刻無欠席からわかる強みやそこから得た経験を入社後に活かす方法も必ず伝えましょう。
たとえばコツコツ努力する真面目さを強みだと主張した場合、「指摘事項はすべてメモにまとめ、早く一人前になれるように取り組みます」などとアピール可能です。
業務内容への理解が深まると貢献方法の解像度も上がるため、企業・業界研究を同時におこなって、自分の強みを発揮できる場面を探してみましょう。
企業研究に役立つ企業研究ノートのまとめ方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
企業研究ノートは企業選びと選考対策に有効! 就活は情報戦で情報を収集するだけでなく、いかに活かせるかが重要です。記事では企業研究ノートの作り方、必須の情報16項目から情報収集の方法まで、キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説しています。企業研究ノートで情報を整理し、企業研究を効率的に進めましょう。
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アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る社会人になっても活かせる「再現性」や「汎用性」をアピールしよう
無遅刻無欠席という事実だけを伝えると、「たまたまできた」や「なんとなくいつの間にか達成していた」とも読み取れます。それでは、入社後も同じことを実現できるという再現性が伝わりません。
サボり心、怠け心は誰にでもあるものです。そういった自分に打ち勝って、無遅刻無欠席を達成したことは、大いに胸を張って良いところです。
サボりたい日、怠けたいときもどうやって乗り越えたのか、周囲に流されなかったのはどんな秘訣があったのか、習慣化にどうやって成功したのかなど、細かな要素を思い出すことで、社会人になっても使える再現性や汎用性のある行動特性が言語化できるでしょう。
無遅刻無欠席であることが上から目線にならないように注意しよう
また、無遅刻無欠席の健康に恵まれたことは、本当にすばらしいギフトです。だからといって、遅刻欠席をせざるを得なかった人にも、それぞれの事情や背景があります。
「休まなかったほかの人より自分はえらい、優れている」と上から目線になってしまっては、せっかくの達成がもったいないです。恵まれた健康や環境を他者のためにどう役立てられるかがアピールどころです。
事前に要チェック! 無遅刻無欠席の自己PRにおける3つの注意点
無遅刻無欠席の自己PRにおける注意点
- 無遅刻無欠席の事実のみを強みにしない
- 体調が悪い状態で出席したと伝えない
- 大学より前のエピソードだけで終わらせない
無遅刻無欠席は、先ほど紹介したポイントを押さえれば十分魅力的な実績です。。
しかし伝え方次第ではマイナス評価になってしまうのも事実です。後でもう一度作成し直す必要がないように、事前に注意点をチェックしておきましょう。
①無遅刻無欠席の事実のみを強みにしない
前述したとおり、社会人として無遅刻無欠席は当たり前のため、就活の面接において皆勤の事実のみを伝えてもアピールにつながりません。
そのため、責任感や自己管理能力といった連想可能な強みに変換してください。そのうえで、無遅刻無欠席を目指した理由や得られた成果、入社後への活かし方を述べましょう。
無遅刻無欠席の事実のみを自己PRとしてアピールすれば、社会人として当たり前のことであり、自己PRではないといった印象を持ちます。
自己PRは、無遅刻無欠席という事実だけでなく、そのことがどのように企業で活かせるのかまで伝えることが大切です。
②体調が悪い状態で出席したと伝えない
体調不良でも無理をして出席したことを「責任感がある」と考えている人がいますが、場合によってはマイナス評価につながるため避けましょう。体調が悪い状態で出席すると相手にうつす可能性があり、むしろ自分の目的達成のために周りを考えない自分勝手な人だと判断されるケースもあるのです。
周囲のことを考えて動きつつ、やり遂げる力を持ち合わせている人だとアピールできるよう、体調が悪い状態で出席したと伝えるのは避けましょう。
- 体調不良で出席した事実は責任感の強さをアピールできる気がするのですが、間違った考え方なのでしょうか?
責任感の意味を取り違えないように注意しよう
「体調が悪くても絶対に休まない」は、もしかしたら責任感の意味を取り違えているかもしれません。
体調不良にもかかわらず、責任を感じて無理して出席をした場合、その結果体調が悪化してしまったときに、かえって周囲に迷惑をかけてしまいます。これは責任感の強さではありません。自分中心的な考えで、周囲への配慮が足りないと言われても仕方ありません。
特に昨今は、感染症の心配があるので無理は禁物です。健康面から考えても、早めに休養を取るほうが体調は早く回復しますし、休む期間も短くなるので周囲にかかる業務負担はその分少なくなります。悪化してからではなかなか治りません。俯瞰的に考えましょう。
③大学より前のエピソードだけで終わらせない
自己PRのエピソードとして大学よりも前の皆勤賞を取り上げると、大学時代にアピールすることがないように映ってしまうこともあります。そのため、高校以前の無遅刻無欠席をメインのエピソードとして使用するのは避けましょう。
小学校から大学まで無遅刻無欠席のように、長年無遅刻無欠席である場合は、高校以前のエピソードも補足情報として交えながら、長く続けるための工夫点や苦労点を盛り込んで魅力的な自己PRに仕上げてください。
無遅刻無欠席の自己PRを採用担当者はどう評価する? キャリアコンサルタントが作成時のコツと一緒に解説
無遅刻無欠席の自己PRを作成するポイントや注意点を解説しましたが、さらに魅力的な自己PRを作成したいと考えている人もいるのではないでしょうか。また、無遅刻無欠席の自己PRがどのように評価されるのかも気になりますよね。
多くの就活生を見てきたキャリアコンサルタントに、無遅刻無欠席をアピールする学生の印象やアピールする際のコツを聞いてみましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る無遅刻向欠席の事実をどのように活用するのかを伝えることが重要
無遅刻無欠席のみをアピールする学生に対して、「社会人なら当たり前のことだ」といった評価をする企業も多いでしょう。無遅刻無欠席で頑張ったという学生がいますが、どのように頑張ったのか、そこから何を得たのか、さらに企業でどのように活かしていけるのかまで伝えないと、頑張りを評価することはできません。
無遅刻無欠席で学校に通ったことは立派なことですが、自己PRでは、無遅刻無欠席はこれまでの経験であり、自己PRの強みではありません。
仕事で活かせる強みに置き換えてアピールしよう
無遅刻無欠席の自己PRを作成する際のコツは、無遅刻無欠席を仕事で活かせる強みに置き変えてみましょう。仕事で求められる責任感、継続力、自己管理能力、継続力、真面目さなどに無遅刻無欠席を置き変えることで、仕事で活かせる強みとしてアピールできます。
自己PRの伝え方は、無遅刻無欠席を置き変えた強みを最初に結論として伝えます。次に強みを説明するエピソードとして、無遅刻無欠席の取り組みや得られた成果などを具体的に説明します。最後に強みを企業でどのように活かしていきたいかを伝えることで、採用担当者が興味を持つ自己PRになりますよ。
自己PR例文5選! 無遅刻無欠席から連想できる強みごとに紹介
ここまで無遅刻無欠席の自己PRを作成する方法を解説してきましたが、「どんな内容を書くべきかわからない」「入社後の姿の書き方がイメージしにくい」という人もいるでしょう。
そこでここでは、無遅刻無欠席からアピールできる強みごとに自己PRの例文を紹介します。就活のプロによるアドバイスも記載しているので、ぜひチェックしてみてください。
①真面目
真面目
私の強みはコツコツと努力する真面目さです。この強みは、大学生活を通じて無遅刻無欠席を続けたことから培われました。
私は勉強が得意ではなかったため、確実に授業に出席して毎週知識を蓄えることを意識していました。授業を聞き逃さないために15分前に行動し、授業が始まる前に予習復習をするのが私の習慣です。
この習慣のおかげで、4年間単位を落とすことなく卒業できました。この経験から、目標達成のためには継続的な努力と前向きな姿勢が不可欠であることを学びました。
入社後もコツコツと取り組み続け、どのような業務にも真摯に取り組みます。特に新しい知識を身に付けるための自己学習やチーム内でのコミュニケーションによって、早期に業務を習得してチームの一員として貢献できるよう努めます。
無遅刻無欠席だけでなく、予習復習の行動習慣にもつなげられているのが良いですね。
真面目な学習態度がほかの学生にも良い影響を与えたのではないでしょうか。学業成績や先生からの好評価もあれば、ぜひ書いていきましょう。
②継続力
継続力
私の強みは継続力です。その力は、大学時代に無遅刻無欠席を実現することで養われました。授業やアルバイト、サークル活動といった多忙なスケジュールの中でも、すべて自分でやると選択したものだったためどれも諦めたくなく、無遅刻無欠席を続けるために前日の準備や早寝早起きを欠かしませんでした。
帰宅時に疲れていて前日の準備をせずに寝そうになる日もありましたが、1日でもサボると癖になると思い継続していました。
この習慣により学業と部活動の両立に成功し、成績を上げながらレギュラーの座も4年間守ることができました。この経験から、どんなに小さな目標であっても、継続することの重要性を学びました。
入社後も持ち前の継続力を活かし、業務に対して最後まで諦めずに取り組んで、常に成果を上げられるように努力します。
この例文からは、やると決めたことはやり通す意志の強さをとても感じます。しかし、続けた結果「気が付いたらいつの間にかできるようになった」という印象なので、エピソードを少し絞った方が良いでしょう。
③計画性
計画性
私の強みは、大学生活を通じて無遅刻無欠席を維持する過程で磨いた計画性です。
私は毎日のスケジュールを細かく管理し、授業やアルバイト、サークル活動をバランス良くこなしてきました。これは、時間管理だけでなく、優先順位の設定、効率的なタスクの割り当て、そして予期せぬ事態に対する柔軟な対応があったからこそ成し得たことだと思っています。
このような計画的なアプローチのおかげで、無遅刻無欠席を達成して学業成績を伸ばしながら、サークル活動やアルバイトでもリーダーとして頼ってもらえる立場を維持することができました。これらの経験は、目標達成に向けた計画の重要性と、計画に従って行動することの価値を深く認識させてくれました。
入社後もこのような計画性を活かして、自分が目標を達成することはもちろん、チーム全体で目標を達成できるようにサポートしたいと考えています。
時間管理、優先順位の設定、効率的なタスクの割り当てなどの計画性のある取り組みは、仕事でも活かせる内容であり評価できます。計画的なアプローチがどういった成果をもたらして、リーダーとして頼ってもらえる立場を維持できたのか、簡潔に説明しても良いでしょう。
④責任感
責任感
私の強みは最後までやり抜く責任感です。この強みは、リーグ優勝を目指す野球部でキャプテンをしながら無遅刻無欠席を成し遂げた経験によって養われています。
当時、ほかのチームにはプロに進む選手や大学日本代表選手もいたため、優勝は厳しいと言われていましたが、チームで優勝という目標を掲げ練習に取り組みました。朝練もしていたので、授業に出席することが大変な日もありましたが、私は両立を決意し、時間管理と優先順位の設定に注意を払いました。
練習後の疲れがピークに達する夜遅くでも、次の日の授業の準備を欠かさなかったことや、部員やゼミのメンバーの協力もあり、リーグ戦が続く困難な時期を乗り越えることができました。
そして学業と部活動の両立のために頑張った結果、すべての試験に合格してリーグ戦も優勝するという最高の成績を残せています。私はこの経験から、厳しい状況でも責任感を持って努力し続けることの大切さを学びました。
顧客に大きくかかわれる不動産営業の仕事は、大変責任が伴う仕事だと考えています。学生時代の経験を活かして顧客と信頼関係を構築できるよう忍耐強く向き合い、大きな買い物であるマイホーム購入を安心して任せられる営業になりたいと考えています。
無遅刻無欠席を、計画的な行動管理によって実現しているところが良いですね。すべての試験に合格という表現に喜びがあふれています。サボりたい日をどうやって乗り越えたのか、細やかな努力についても聞いてみたいです。
⑤自己管理能力
自己管理能力
私の強みは自己管理能力です。この能力は、初めての1人暮らしにもかかわらず無遅刻無欠席を維持できた経験から磨かれました。体調管理において私が意識していたのは、バランスの取れた食事です。
料理経験はほとんどありませんでしたが、雑誌やインターネットで勉強して徐々にレパートリーを増やしていきました。料理に力を入れて食事にこだわった結果、現在まで体調を崩すことなく健康的に生活しています。
この経験から、目標を達成するために自分で調べてやり方を学び、それをしっかり継続することの大切さを学びました。
御社入社後は健康を維持したまま業務に取り組むことはもちろんですが、常に高いパフォーマンスを発揮できるように自己啓発やスキルアップのための学習を習慣化し、周囲から信頼される営業を目指します。
「自己管理能力=食事」はやや短絡的な印象なので、せっかく料理のレパートリーを広げたのなら、メニューの試行錯誤や創意工夫した点をアピールした方が良いのではないでしょうか。
無遅刻無欠は体調管理だけの問題ではないと思うので、より工夫した点をアピールしてみましょう。
NG例文2選! 無遅刻無欠席の自己PRで避けるべきアピール方法
先ほど作成時の注意点を解説しましたが、「事実を伝えて何が悪いのか」「そもそもどうしてダメなのかわからない」という人がいるかもしれません。
そこでここでは、無遅刻無欠席の自己PRで避けるべき文章を紹介します。NG例文を読んで感じたことは自己PRを作成する際に役立つため、どのような印象を与えるかイメージしながら読んでみてください。
①無遅刻無欠席の事実のみを強みにする
無遅刻無欠席の事実のみを強みにする
私の最大の強みは、大学生活を通じて一度も遅刻や欠席をしたことがないことです。
毎日授業に出席することは誰にでもできることかもしれませんが、誰にでもできることを着実におこないました。無遅刻無欠席を達成したことによって私は時間を守ることの重要性を学んだと考えています。
入社後も大学時代のように、責任を持って無遅刻無欠勤を継続していきたいと考えています。
一度も遅刻や欠席したことがない事実を強みとするのではなく、責任を持って取り組むことができることや、計画性を持って取り組むことなど、仕事で活かせるものに置き変えましょう。
またどのような経緯で無遅刻無欠席を達成できたのか、エピソードを具体的にすると良くなりますよ。
②体調不良のまま出席したことをアピールする
体調不良のまま出席したことをアピールする
私の強みは、どんなに体調が悪くても決して仕事や学業を休まない強い責任感です。大学時代に38℃の高熱が出たことがありましたが、無遅刻無欠席を継続していたので重い身体を引きずって授業を受けました。
その結果、無遅刻無欠席を実現できました。私はこの経験から、苦しい状況でも諦めない大切さを学んでいます。
入社後は持ち前の責任感を活かし、与えられた業務に対して全力で取り組んでまいります。
昨今は感染症対策への意識向上から、「体調不良を無理やりでも」という姿勢は必ずしも評価されません。今だったらどんな行動をしようと考えていますか。なんのために無遅刻無欠席を達成したかったのかの、目的意識についても書いてみましょう。
無遅刻無欠席の自己PRでは事実そのものではなく強みが伝わるように工夫しよう
ここまで解説したとおり、無遅刻無欠席の自己PRでは事実そのものではなく、変換した強みを伝える必要があります。
また、無遅刻無欠席を目指した理由や実現に向けて取り組んだ内容も忘れないようにしましょう。最後に入社後の活かし方を入れると、自己PRはスムーズな流れになります。
この流れと注意点を押さえてから作成することで、ほかの学生と差別化できる自己PRを作成可能です。無遅刻無欠席を適切な強みに変換し、あなたの魅力を伝えられる自己PRで選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る社会人は無遅刻無欠席が当たり前であることを忘れずにアピールしよう
無遅刻無欠席で学校生活を送ったことは、大変すばらしいと思います。なかなかできることではありません。特に大学、短大、専門学校などになると友人から「今日は授業をサボって遊びに行こうよ」と誘われることもありますし、イベントと学校スケジュールが重なってしまったということもあります。
また、いくら気を付けていても思わず体調を崩したり、病気になったりします。ずっと元気でいて学校に通えた事実は評価に値します。
しかし、社会人は無遅刻無欠席が当然なので、その事実を強調するのは禁物です。
結果ではなくプロセスに焦点を当てることで効果的な自己PRが完成する
無遅刻無欠席の結果ではなく、それに至るプロセスに焦点を当てましょう。体調不良にならないために気を付けていることはありませんか。健康にはどのような意味があると考えていますか。
また、遅刻をしないのは、自分にはどのような意識があっての結果なのか、たとえばルールは守りたい、次の日のことを考えて行動すべき、当たり前のことは当たり前としてやりたいなど、自分の根底にある考え方を示すようにすると、価値観が伝わり効果的な自己PRになります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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