企業が就活生にインターンの参加を求める理由は、企業に対する理解度を深めてマッチングの確率を高めるためです。

企業からすればホームページ（HP）に載せている文字情報だけでは伝えきれないことを直接説明したり、実際に会社を見てもらったり、ときには業務の一部を体験してもらったりしながら「ウチはこんな会社です」と伝え、「質問があればそれも聞かせてほしい」「きちんと理解したうえで入社してほしい」と考えているのです。

それが離職率の低下や仕事のモチベーションなどにもつながるためです。

そのような企業側の意図を踏まえると、就活生としては「いかに会社のことを深く理解するか」そして「自分に合う会社かどうかを見極める」ということに主眼を置けば、相手の意図とも一致するのでインターンの効果が高まるでしょう。

ただしインターンも1日だけのものであれば、ほぼ会社説明会と変わらないので理解するにも限界があります。その際は、OB・OG訪問などとも組み合わせて情報収集をすると良いと思います。

数日かけて業務の一部を体験するインターンや、数カ月実際に勤務するインターンであれば、社内の雰囲気や社員一人ひとりの様子、自分に合うかどうかもよりはっきりとわかるでしょう。

インターン参加前にある程度の情報収集をおこなっておくことが大切

インターンに参加する前は、まずHPなどを見て基本的な会社情報を仕入れておくことは必須です。

「その会社がどんなことに力を入れているのか」「今後の見通しはどうなのか」を調べるうちに、「ん？ これはどういうことだろう？」「これってこうなのかな……」という疑問が湧いてくることがあります。

そういう疑問をあらかじめノートに書いておくといった準備をしてインターンに臨むと、自然と能動的な参加姿勢になり、気付きも多くなります。

最後に、インターンに参加した後は必ずお礼メールをするようにしましょう。「インターンに参加したけど行きたいと思えない会社だった」という場合でも、マナーとしてお礼メールは送るべきです。

これから社会人になるにあたって、このようなビジネスマナーや礼儀なども就職活動を通して身に付けていけると良いのではないでしょうか。

まずインターンの選考に関しては、自己PRや志望動機、参加の目的をしっかりと準備することが重要です。自分の強みやこれまでの経験、どんなことを学びたいのかを具体的に説明しましょう。

また、インターンの内容や企業のビジョンに合わせた志望動機を考えることで、選考の際の印象も良くなります。

インターンに参加するにあたって基本的なビジネスマナーは確認しておこう

インターンに参加する際は、基本的なビジネスマナーを守ることが求められます。挨拶や服装、遅刻しないことなど基本的なことですが、これを守ることで企業側からの信頼を得られます。また積極的に質問をすれば、より多くの学びを得られるでしょう。

近年、オンラインでのインターンが増えています。オンラインでのインターンでは、カメラやマイクの設定を事前に確認し、通信環境を整えることが重要です。また背景や服装にも気を付け、ビジネスシーンにふさわしい環境を作ることが求められます。

最後に、インターンが終了した後のマナーとして、お礼のメールを送ることをおすすめします。短期間のインターンであっても、企業側があなたに時間を割いてくれたことを感謝し、今後のキャリア形成に役立てる意志を伝えると良い印象を残すことができます。