この記事のまとめ
- インターンの感想は企業目線を踏まえることが重要
- インターンの感想は構成と伝え方のコツを押さえれば差別化できる
- インターンの種類別に感想例文6選を紹介
インターンシップ参加後に、企業によっては感想を求められることがあります。感想について明確な指示がない場合でも、お礼としてインターンの感想を企業に伝えるのが一般的です。
その際、「インターンの感想がまとまらない……」「インターンの感想を本選考につなげるにはどうすれば良いんだろう?」と悩む人も多くいるでしょう。
インターンの感想は採用側の視点を踏まえた内容にすることで、ライバルより一歩先に進むことができます。この記事では、アドバイザーの遠藤さん、若林さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ、インターンの感想を魅力的に仕上げて企業の目を引く方法を解説していきます。
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インターンの感想は企業目線を押さえてライバルと差をつけよう
インターンの感想で差別化するには、企業目線を押さえることが重要です。「なぜ企業はインターンの感想を求めるのか」と「インターンの感想で何を見ているのか」を知らずに感想を書いてしまうと、的を射ない文章やありきたりな感想文になる可能性が高いからです。
この記事では、企業がインターンの感想を求める目的を解説した後、簡単に感想を作る5ステップと例文6選、やりがちなNG例を紹介します。
インターンの感想をメールで送る際の注意点も解説するので、インターンの感想で失敗したくない人は、最後まで読んで高評価を勝ち取ってくださいね。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
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企業がインターンの感想を求める理由
インターンの感想でつまづいてしまう人は、企業が感想を求める背景を正しく把握できていないことが多いです。企業がインターンの感想を求める目的を理解することで、書くべき内容や書かなくても良いことが見えてきます。企業がインターンの感想を求める理由は、主に以下の2つです。
次回以降のインターンに活かすため
企業はインターンの感想を「インターンが成功したかどうか」という振り返りに用い、次回以降のインターンに活かしています。
インターンの担当者は開催に向けて、スケジュール調整や会場選び、コンテンツの企画や広報活動など、あらゆる準備を重ねています。その過程には多額の費用がかかるうえに、その年度の新卒採用を成功させるという重大な責任があります。
そのため、毎回のインターンが実りあるものになり、目的を達成できたかという評価が不可欠となるのです。インターンの内容が参加者にしっかり理解されているか、また企業の魅力が十分伝わったかどうかというデータは判断基準として有効なので、参加者の感想を求めています。
参加者の能力や意欲を判断して本選考の参考にするため
企業がインターンの感想を求めるもう一つの理由は、参加者の能力や意欲を見て、企業に合う人材を探すことです。
インターンの感想は試験のように決まった答えがあるわけではないので、人によって書く内容に差が出ます。その文面から企業への熱意がどれくらいあるか、インターンの企画からどれだけのことを吸収したかを知ることができます。
インターンを見つけて参加している時点で、参加者は多少なりともその企業に関心があるといえます。自社に興味があり、感想から熱意の高さも伝わる参加者がいたら、ぜひとも本選考にも参加してほしいと企業が思うのは自然なことでしょう。
このように、感想文は参加者ごとの人柄や意欲を知る判断材料になるので、企業は参加者にインターンの感想を求めているのです。
- インターンの感想は必ず書かないといけないですか?
企業から提出の指示がなくても書くメリットがある
インターンは企業理解を深める貴重な機会なので、参加して終わりにするのではなく、しっかり振り返ることをおすすめします。
企業から感想を求められないとしても、志望度が高い企業であれば、お礼か感想を伝えることで改めてインターンの内容を振り返り、何に魅力を感じたか言語化できますね。
企業に感想を提出しないとしても自分なりに感じたことをまとめておくと、本選考で志望動機を書くときのヒントになりますよ。
インターンに参加してみてその企業や仕事内容がしっくりこなかったら、自己分析が足りていないかもしれません。こちらの記事で自己分析のポイントをもう一度確認しましょう。
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自己分析ではフォーマットを使うと、簡単に考えや経験を深掘りすることができて便利です。こちらの記事でフォーマット6選を紹介しています。
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インターンは選考につながる? 企業の最新動向
インターンに参加した周囲の人から、「企業から選考特別枠をもらった」「本選考に向けてリクルーターがついてくれた」などと聞くことがあるかもしれません。実際に、インターンを採用活動の一環として実施する企業は多いです。
一口にインターンといってもさまざまな形式があるため、ここではまずインターンの最新動向を解説します。自分が参加しているインターンはどのタイプなのかを理解して、その後の選考フローに備えましょう。インターンに参加した後のゴールも意識できるので、感想文の重要性もあらためて理解できますよ。
文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省が合同で発表した「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(令和4年6月13日改正)によると、現在、インターンは「インターンシップの4類型」として4つのタイプに定義されています。
類型 | 性質 | 概要 | 就業体験 の有無 | 学生情報の 採用活動 への活用 |
---|---|---|---|---|
タイプ1: オープン・カンパニー | 企業や業界の情報提供・PR | 企業や大学キャリアセンターが主催する説明会 | なし | ✖ |
タイプ2: キャリア教育 | 教育 | 企業独自のプログラムや大学が主催する産学協働プログラム | 任意 | ✖ |
タイプ3: 汎用型能力・専門活用型インターンシップ | ・就業体験 ・自らの能力の見極め ・評価材料の取得 | ・適性、汎用的能力ないしは専門性を重視したプログラム ・社員が学生を指導し、インターン終了後にフィードバック | 必須 | 採用活動開始以降は〇 |
タイプ4(試行): 高度専門型インターンシップ | ・就業体験 ・実践力の向上 ・評価材料の取得 | ・大学と企業が連携して実施するプログラム ・ジョブ型研究インターンシップや修士課程学生向けインターンシップを想定 | 必須 | 採用活動開始以降は〇 |
この4類型によると、従来よくあった説明会型のインターンは新たにタイプ2の「オープン・カンパニー」と呼ばれ、採用活動への活用は不可とされています。
一方、就業体験型のインターンは新たにタイプ3と4に分かれ、これらは学生情報を採用活動への活用することが「採用活動開始以降に限り、可」となりました。つまり、就業型のインターンは本選考に利用することを政府から公式に許可されたため、これまで以上に注力する企業も多いと考えられます。このタイプのインターンは単なる説明会や職業体験ではなく、すでに採用活動の一部なのです。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る新しい「インターンの4類型」で就活時期がさらに早まる
現在もインターンで採用選考がおこなわれている実態がありますが、採用選考につながるインターンが公認されたことで、選考の早期化がさらに進むでしょう。現状でもインターン参加者を早期選考に呼ぶなど優遇措置を取っている企業がありますが、今後は今まで以上に3年生の夏のインターンが、就活のスタート時期になると考えられます。
特に従来の職業体験型インターンは、3年生以上を対象にした「汎用型能力・専門活用型インターンシップ」に変わりますが、一定の条件を満たせばインターンの学生情報を採用活動に使えるなど、企業側にとっても大きなメリットになるでしょう。
インターンを活用してミスマッチを減らそう
インターンに参加することで早期選考に呼ばれるチャンスが増えるだけでなく、業界・企業研究が進むため自分に合う仕事や企業を見つけることができ、ミスマッチが減ります。
オンラインで参加できるインターンもあるので、できる限り多くの企業のインターンに参加するように計画を立てましょう。また志望度が高い企業であれば本選考を意識して就業体験を含めた長期インターンに臨むようにすると良いですね。
早期選考とは具体的にいつからどんなことをするのか知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。早めの内定獲得に近づく方法を解説しています。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
これで悩まない! インターンの感想を書く前の準備
インターンと本選考とのつながりを見てきました。ここからは、実際にインターンの感想を作る方法を解説します。
まず大切なのが書き始める前の事前準備です。いきなり文章を書こうとすると、詰まってしまうことも多いですよね。まずは完璧に書こうとせず、箇条書きで思いついたことをすべて出し切るのがおすすめです。
このステップをはさむことで抜けもれなくアイデアを出すことができ、自分ならではの感想を作りやすくなります。迷わず書いていくためにも必ずこの準備をおこないましょう。
①インターンで感じたことをすべて書き出す
まずはインターンを通じて感じたことを箇条書きで書いていきます。思いついたことをそのまますべて書いてかまいません。良いアイデアを出すためにも、些細なことも書き出してみてください。
ホテルの就業型インターンに参加した場合
・ホテル業界により興味がわいた
・給仕スタッフとして現場に参加させてもらった
・最終日にリーダーにまだいてほしいと言われてうれしかった
・配膳を覚えるのが大変だった
・近くの観光地への行き方を聞かれて答えられなかった
・料理の写真を撮って覚えてくるようにしたら効率化できた
・よく聞かれる観光地は行き方を答えられるようにした
・お客様に頑張ってねと言われた
・緊張したけど楽しかった
・感動した
・気配り力が課題だと思った
②書いた内容をグループ分けして整理する
すべて書き終えたら、次はその箇条書きの文章を「感想」「学び」「反省」「課題」などカテゴリーごとに分けしてみましょう。
グループ分けをしないと、同じことを繰り返し書いてしまったり、伝えるべき大事な感想を漏らしてしまう可能性がありもったいないです。整理することでバラバラだったアイデアがきれいにまとまり、論理的な文章を組み立てやすくなりますよ。
書いた内容をグループ分けする
〇感想
・緊張したけど楽しかった
・感動した
・ホテル業界により興味がわいた
・お客様に頑張ってねと言われた
・最終日にリーダーにまだいてほしいと言われてうれしかった
〇対処法
・料理の写真を撮って覚えてくるようにしたら効率化できた
・よく聞かれる観光地は行き方を答えられるようにした
〇反省
・配膳を覚えるのが大変だった
・近くの観光地への行き方を聞かれて答えられなかった
〇内容
・給仕スタッフとして現場に参加させてもらった
〇抱負・課題
・気配り力が課題だと思った
グループ分けできたら、インターンでの行動や対処法をそのまま書くのではなく、そこから学んだことを抽象化してみると、インターンでの成長をよりアピールできます。
学んだことを抽象化する
〇対処法
・料理の写真を撮って覚えてくるようにしたら効率化できた
・よく聞かれる観光地は行き方を答えられるようにした
↓
〇学び
・自分なりの工夫で難しい業務も効率化できる
・顧客が求めていることを想像して先回りすることで満足度につながる
③時系列や意味が通る順序で並び替える
感想を整理できたら、最後に時系列や意味が通じる順序で並び替えます。こうすると筋が通った文章になり、採用担当者にも内容がより伝わりやすくなります。
順番を並び替える
・緊張したけど楽しかった
・感動した
・給仕スタッフとして現場に参加させてもらった
・配膳を覚えるのが大変だった
・近くの観光地への行き方を聞かれて答えられなかった
・料理の写真をとって覚えてくるようにしたら効率化できた
・よく聞かれる観光地は行き方を答えられるようにした
・自分なりの工夫で難しい業務も効率化できる
・顧客が求めていることを想像して先回りすることで満足度につながる
・お客様に頑張ってねと言われた
・最終日にリーダーにまだいてほしいと言われてうれしかった
・気配り力が課題だと思った
・ホテル業界により興味がわいた
感想を書き出してみたら、「楽しかった」「うれしかった」のはどういうことか掘り下げましょう。自分の行動や社員の言葉、試行錯誤が実を結んだことなど、細かく具体的に思い出してから抽象化・一般化するとうまく整理できますよ。
インターンに限らず、就活では日々の考えや感じたことを日記に残しておくと便利です。「就活日記」で就活をスムーズに進める方法をこちらで解説しています。
就活日記で選考通過率アップ? あなたを内定へ導く書き方を解説
簡単5ステップ! インターンの感想の王道構成
感想を書く前の事前準備を解説してきました。ここからはインターンの感想を作る構成を解説します。企業の採用担当者が読むことを考えて、論理的でわかりやすい構成を必ず心掛けましょう。
企業は非常に多くの学生の感想を見ています。そのため、「しっかり読もう」と目に留めてもらうためには、構成を整えて読みやすい文章にすることが不可欠です。
ここで紹介する構成に沿って書くことで、読みやすく筋が通った文章に仕上がります。自分なりの学びや意欲も企業に伝わりやすくなるので、以下の5ステップに沿って作っていきましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
①インターンのお礼
まずはいきなり感想を書くのではなく、インターンのお礼を伝えます。インターンという場を設けてくれたことや忙しい中時間を割いてくれたこと、参加させてもらったことなどにお礼を示しましょう。
「このたびは、貴社のインターンに参加させていただきありがとうございました」のように完結に書くと自然です。お礼はビジネスマナーの基本なので忘れないようにしてくださいね。
②インターンに参加した理由や目的
次に、インターンに応募したきっかけや目的を書きます。
「有名企業だから応募した」「インターン行かないといけないからとりあえず参加した」という人より、「学校で学んでいる知識を活かしたくて参加した」「この会社の技術に興味があり応募した」という人のほうが熱意や学ぶ姿勢が伝わり、企業ともマッチしそうですよね。
このように、どのような思いで応募したのか、何を知りたくて参加したのかを書くことで、目的意識をもってインターンに参加したことが伝わります。ぜひ参加した理由や目的を示して企業に印象付けましょう。
- とりあえずインターンに参加しておきたいと思って応募しただけで、これといった理由もない場合はどうすれば良いですか?
その会社を選んだことには必ず理由があるはず
何も理由がないと思っていても、その会社のインターンに興味を持った理由はあるはずです。
「参加しておいたほうが良いから」というきっかけだったとしても、その会社を選択して応募したのはなぜでしょうか?
興味がある業種だった、自分に合っていそうと思ったなど、決め手となった理由をぜひ探してみてください。
③インターンでの学びとその根拠
次に、インターンで学んだこととその根拠を書きます。インターンの感想のメインとなる大事なポイントです。
先述の通り、企業は「楽しかった」「勉強になった」という感想だけを聞きたいのではなく、参加者がインターンから学びを得て新たな気付きや企業理解につながっているかというのを見ています。
ただ「勉強になった」と書くのでは本当に学びになったのかわかりませんよね。インターンの企画や社員の話、グループワークなど、具体的にどんなことから何を学んだのかという根拠も示しましょう。このように参加前後の自分の変化、成長を感想に入れることで、インターンの趣旨を理解して成長につなげられる学習能力の高さも伝えられます。
④今後の抱負や企業への意欲
学びを書いた後は、それを今後のキャリアや学生生活にどうつなげるかという抱負を書きましょう。
インターンに参加してせっかく良い刺激を得たり、自分の課題点を発見したりしても、それが次の行動につながらないと意味がないですよね。また、学びだけでなくそれをどう活かすかまで伝えることで、普段から成長のサイクルを自分で回すことのできる人材だと印象付けることもできます。
今の自分にまだ足りないと思うところや、もっと学びたいと思うことを書き、インターンの経験を最大限活かすことができる人材だと示しましょう。
また、インターンに参加してみてあらためて企業への志望度が高まった場合は、その理由とともに伝えましょう。社員の方を魅力的に感じた、この環境でこの仕事をしたいと思ったなど、企業理解が深まった根拠も伝えると説得力が増します。
⑤あらためてのお礼
最後にもう一度お礼を伝えて締めくくりましょう。お礼は最後にもう一度伝えることで、インターンの企画や社員の協力に対する感謝がより強く伝わります。
「お忙しい中、〇〇さんには貴重な機会をいただきありがとうございました」のようにできるだけ具体的に書くと、マナーを身に付けている丁寧な人という印象も与えられますよ。
- インターンの改善してほしい点を聞かれたときはどう答えたら良いでしょうか?
より良いインターンにするなら? という視点で考えよう
インターンの改善してほしい点を聞かれたときは、インターンのプログラム内容についてダイレクトに否定や批判をするのではなく、より良くなるといった観点で改善案を提案すると良いですね。
たとえば汎用型能力・専門活用型の7日間のインターンで職業体験が4日間あった場合、「充実していたがあっという間に過ぎたため、職業体験の期間を増やして、より実践力が身に付くプログラムを検討してほしい」のように、前向きな改善案を提案すると良いでしょう。
インターンが終わるといよいよ選考が本格化していきます。就活では自分の軸をしっかり固めることが重要なので、こちらの記事を参考に考えておきましょう。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
ひと手間で変わる! インターンの感想文で企業の目を引く3つのコツ
インターンの感想文で企業の目を引く3つのコツ
- 自分ならではの学びを書く
- できるだけ社員やほかの参加者との交流を示す
- 企業にあらためて共感した部分を伝える
インターンの感想の基本構成を見てきました。ここからは、企業の目を引いてさらにライバルと差をつける感想にするためのコツを3つ紹介します。
この3つを意識することで内容が深まった感想になるので、ぜひ参考にして磨き上げましょう。
①自分ならではの学びを書く
まず大切なのが、参加した誰もが言えるようなことではなく、自分ならではの学びを書くことです。ありきたりな感想だけではほかの参加者の感想に埋もれてしまい、せっかく書いても企業の印象になかなか残りません。また「勉強になった」「すごいと思った」などの言葉だけではインターンから何を吸収できたのかが伝わりにくいです。
インターンの中でどんな壁にぶつかりどう解決したか、どんなことを聞いて何を思ったかなど、自分自身がインターンを通してどのように変化したのかを書くと、ほかの参加者と差別化できますよ。感想には自分ならではの学びを根拠をつけて具体的に示しましょう。
- 自分ならではの学びって、どうやって見つけたら良いのでしょうか?
インターンで感じたことを突き詰めれば個性が出る
インターンで同じ内容の経験をしても、参加者によって感じることは違うはずです。それが自分の個性であり、自分ならではの学びなのです。
たとえば「すごいと思った」ならどうすごいと思ったのか、経験を思い出して突き詰めて考えてみましょう。
インターン参加前必須!
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インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
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②できるだけ社員やほかの参加者との交流を示す
次に意識するポイントは、社員やほかの参加者などインターンの中で周囲とどうかかわったのかを示すことです。
インターンは面接などの本選考と異なり、ほかの参加者と交流ができたり、社員から話を聞くチャンスがあったりなどコミュニケーションを取れる場であることが特徴的です。その貴重な機会を最大限活用したことが伝わると、積極性や意欲の高さを示すことができます。
また、仕事においても周囲と良好な関係を築いたり、自ら先輩に質問して成長しようとする姿勢は重要なので、コミュニケーション力のアピールにもなりますよ。
インターンの感想では、社員から話を聞いて思ったことや印象的だったこと、グループワークなどでほかの参加者とどのようにかかわったかなど、人との交流を示すようにしましょう。
③企業にあらためて共感した部分を伝える
インターンの感想では、企業にあらためて共感した部分を伝えることも効果的です。インターンでは普段自分で調べるだけでは得られない情報を得られるため、その経験をもとに企業への志望度が上がったことを書くと、説得力をもってマッチ度を伝えられます。
社員から話を聞いたり業務を経験したりして印象が変わった部分や、この会社で働きたいと感じた部分があればぜひ伝えましょう。
インターンで学んだことや今後の抱負を書く際に、「〇〇ということがわかり、この分野への関心が高まった」「〇〇という部分に共感して、一緒に働きたいという気持ちを強くした」などと添える程度にして完結に伝えると自然です。
インターンに参加して企業にさらに興味を持ったら、企業研究を深めて選考対策を進めましょう。企業研究はノートにまとめると効果的なので、こちらの記事を参考にやってみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るインターン参加前後での変化が重要
インターンの感想を受け取った側としては、「有益な時間と感じてもらえたか」「どのコマ・項目の満足度が高い/低いのか」「自社/体験職種についてどのように理解してもらえたか」「何が学生にとって新しい気付きだったのか」などを知りたいと思います。
それを踏まえ、インターンの内容を振り返り、印象深い体験や話について自分がどう感じたか、何についての理解が深まったのか、どのようにビフォーアフターで考え方が変わったかということを書くと、インターン担当者の目に留まりやすくなります。
また、事前のエントリーシートでインターンへの参加目的を書いて臨んだのであれば、その目的を果たせたかどうかについて触れると、目的意識を持った行動が取れる学生だということが伝えられます。
できるだけ担当者の名前を示して感謝を伝えよう
インターンはそこで働く社員の方と実際にかかわれる機会なので、「〇〇さんのお話を伺いこのように感じました」と書けば、その内容は忙しい業務の合間に時間をとってインターン生にかかわってくれた担当者に伝わるかもしれません。感謝の気持ちはぜひ伝えたいものですね。
種類別|インターンの感想例文6選
いざ書いてみても自分の感想文が果たして良いといえるのか不安になりますよね。ここからは実際にインターンの感想例文を6つ、種類別に紹介します。キャリアコンサルタントによるフィードバックもあるので、全体の流れや表現を参考にして、自分なりの感想文を作る参考にしてくださいね。
説明会・セミナーの感想例文
説明会・セミナーの感想例文
このたびは貴社のセミナーに参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。
私は大学でキャリア論を学んでおり、地方の産業における次世代育成に興味があり今回応募させていただきました。お話を聞いて、企業のデジタル化が課題という大きな学びを得ました。今までは地元に帰りたくない若者が多いと思っていましたが、実際は学生が地元で就職しようとしても情報が出てこないことが課題であると知りました。
代表の〇〇さんがお話されていた、地方にはまだまだ魅力的な企業がたくさんあり、そうした企業が知られず消えていくことがないようにこの事業をしているという思いに強く共感しました。
私自身、経営やITの知識がまだまだ勉強不足であることも痛感したので、残りの学生生活でできるだけ知識を身に付け、日本の未来に貢献できる人材になりたいと思います。このたびは貴重な機会をいただきありがとうございました。
自分の問題意識やインターンでの気付きについて、素直に具体的に書いてありますね。「貴社の皆様とともに」日本の未来に貢献したい気持ちが高まったという表現があると、志望度の高まりも伝えることができます。
業界・企業研究にはインターンだけでなく就職四季報も活用するのがおすすめです。詳しい内容や使い方をこちらの記事で確認して、一気に業界理解を深めましょう。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
グループワークの感想例文
グループワークの感想例文
このたびは貴社のインターンに参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。私は大学でお菓子のマーケティングに触れたことから食品企画の現場をより知りたいと思い、今回のインターンに参加しました。
3日間を通して大きな学びが2つありました。1つは、企画に一番重要なのは普段からアンテナを張るということです。〇〇さんがアイデア力というものは才能ではなく、四六時中アンテナを張っている人にだけ思いつけるものがあるとお話されていたのが印象的でした。
2つ目は、議論を活発にするファシリテート力の重要性です。私は司会を担当しましたが最初はチームの緊張がなかなか解けず、発言が少ないことが課題でした。そこでまずは互いを知るための質問を増やしたり、みんなを笑わせることを心掛けたところ議論が活発化していきました。良い企画は一人で思いつくものではなく、チームで議論を練ることでより良い企画に育っていくことを実感しました。
これらの発見は実際に社員の方や同じ目標をもった参加者と話をさせていただかなければ得られないものでした。今回の学びをもとに、大学のゼミでも良いアイデアを出せるよう、より積極的にリーダーシップを取っていきたいと思います。このたびは貴重な機会をいただきありがとうございました。
インターンに参加したことがとても有意義であったと伝わる文章です。特に2つ目の学びとして挙げている内容は、課題に対してどう向き合ったかを伝えることができています。学んだことを今後に活かしてもらえそうな内容で、担当者もとてもうれしいと思いますよ。
グループワークやグループディスカッションは苦手意識のある人が多いですが、本選考でもよく実施されるため対策は必須です。以下の記事を参考に準備してくださいね。
グループワークについて
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
グループディスカッションについて
グループディスカッションの進め方|選考を通過する7つの極意
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
就業体験の感想例文
次に、就業体験の感想例文を4つ紹介します。自分が参加したインターンに似ているものがあればぜひ書き方の参考にしてください。
サービススタッフの場合
サービススタッフの場合
このたびは貴社のインターンに参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。
私は幼少期に親戚の結婚式に参列した際にすばらしさに感動し、以来ブライダルスタッフとして人が一番輝く瞬間をおもてなしする仕事をしたいと思ってきました。今回貴社のインターンにて実際に大切な一日を作り上げるサポートができたことは本当に貴重な体験になりました。
今までは新郎新婦の要望を叶えるというイメージでしたが、プロのスタッフになるには何よりもヒアリングが重要ということがわかりました。〇〇さんの現場につかせていただいた際、顧客がうまく言葉にできない思いも汲み取り、言語化し、プラスアルファの提案までしていく過程に驚きました。この仕事は楽しいだけでなく、人生の一大事を任せていただく責任の大きな仕事であることに背筋が伸びる思いでした。
自信をもってブライダルスタッフとして活躍するために大事なことをたくさん学べた5日間でした。ブライダル業界は厳しいという声も周りから聞きますが、確実に必要とし、喜んでくれる人はいるという思いも強くしました。プロとして熱量高く働くスタッフがたくさんいる貴社で、自分も役に立ちたいと思います。このたびは貴重な機会をいただき、また〇〇さんにはたくさんお時間もいただき本当にありがとうございました。
ヒアリングが重要だと結論を述べて、関連する経験したことを伝えたうえで、ブライダルスタッフとして活躍するという意思を伝えており、好感が持てます。
1点だけ、「ブライダル業界は厳しいという声も周りから聞きますが」は、伝える必要はないでしょう。
自分が興味のある仕事に将来性があるのか気になる人も多いでしょう。これから需要が高まると予想される仕事13選をこちらの記事で紹介しています。
将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?
営業の場合
営業の場合
このたびは貴社の営業インターンに参加させていただき誠にありがとうございました。私はいち早く成長したいという思いが強くあり、伸び盛りのベンチャーで新規開拓を任せていただける今回のインターンに応募いたしました。
参加当初は絶対にアポを取れるという自信がありましたが、実際に現場に出ると緊張でスクリプトが飛んでしまったり、すぐ電話を切られてしまったりとチャンスを逃すことが多く営業力のなさを痛感しました。
そこで先輩方の録音を空いた時間に聞くようにしたところ、相手の状況や心情を引き出す信頼構築が重要ということを学びました。それからは架電が楽しくなり、顧客のニーズを引き出すことに成功していきました。〇〇さんにお話を聞いたところクロージングまでのスピードも計算されていて、効率化の考え方などまだまだ学びたいことが多かったです。
今回のインターンで自分の課題が見えるとともに、もっと成長したいという意欲が強くなりました。今までは漠然と稼ぎたい、トップ営業になりたいというイメージしかありませんでしたが、どんな顧客に対してどんな価値を提供したいのか、どんな仲間と働きたいのかという新たな気付きを得たので、最適な選択のために考えていきたいと思います。このたびは実りある機会をいただき、本当にありがとうございました。
インターン中に先輩の録音を聞くなど向上心を持って努力したことや、参加前と参加後での変化の様子が伝わりますね。インターンを開催した企業の担当者にとっても、学生の皆さんに体験してもらいたいことを十分実現できたと伝わる感想文だと思います。
営業職に興味がある人は、志望動機で差別化を狙いましょう。選考対策のコツをこちらの記事にまとめています。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
ベンチャー企業の選考は、特徴を理解して早めに動き出すことが大切です。向いている人の特徴もこちらの記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
20社を徹底比較!ベンチャー企業に向いている人の特徴とは?
エンジニアの場合
エンジニアの場合
このたびは貴社のエンジニアインターンに参加する機会をいただきありがとうございました。
私は大学でITを専攻しているため、学んだことを活かせる職業選択をしたいと思い参加させていただきました。今回扱った言語は授業で習った程度の知識しかなく、チームの足を引っ張らないか不安もありましたが、仲間と相談することで新しい道が見つかったり、作業を進めるモチベーションになったりして楽しく終えることができました。
社員の方からはプログラマーとしての勉強の仕方や不明点の調べ方など、成長する道筋について教えていただき驚く情報が多かったです。普段どんなふうに新しい情報をキャッチアップしているかなど、現場で働く人ならではの知識を教えていただき非常に実りの多い3日間でした。
どのように学習を進めていくかというイメージがついたことで、エンジニアとして働くギャップが少なくなったと思います。またチームでコミュニケーションを取る重要性もわかり、エンジニアが働く環境の解像度が上がったため、これからの就職活動に活かすことができそうです。このたびは貴重なお時間をいただきありがとうございました。
自分がどういった気持ちで参加し、どんな学びがあったのかをきちんと伝えられていますね。ですが具体的な事例が述べられていないため、企業側からするとどんな状況で学びが多かったのかがわかりづらいので、その点を追記するとさらに良くなると思います。
エンジニアは細かい職種によって仕事内容が大きく異なるため、全容を理解することが不可欠です。興味がある人はこちらの記事も読んでおきましょう。
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
IT業界の選考対策はこちらの記事にまとめています。IT業界は変化が激しいため、今後の動向をしっかり押さえてくださいね。
IT業界を徹底研究! 今後の動向から選考対策まで完全網羅
コンサルタントの場合
コンサルタントの場合
このたびは貴社のコンサルタントとしての仕事を体験する貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
自分の腕試しをしたいと思い今回のプロジェクトに応募させていただきました。結果として、足りないところを客観的に見つめ直す場になっただけでなく、コンサルタントとして活躍したいという思いをあらためて認識する5日間になりました。
私たちのチームでは優秀な参加者が多く、自分も良いアイデアを出さなければいけないと焦ってしまい、社員の方から戦略の甘さを指摘される場面が多くありました。競合に勝つだけでなく、実現可能な隙のないプランを提案するという当たり前のことに気付かされました。
また、つい書籍を読んだりニュースを追ったりなど知識ばかり必要なものと思っていましたが、データの比べ方、情報のまとめ方などコンサルとして不可欠な「考え方の基本」を教えていただき、今何を学ぶべきか初めて正しく理解できました。社員の方はもちろん参加者も優秀な人ばかりで、彼らとの会話も非常に刺激になりました。
これからの就職活動だけでなく、今後使い続けられる学びを多く得られた5日間となりました。教えていただいたことをもとに考える力を磨いていきます。このような機会をいただき誠にありがとうございました。
自分の腕試しをしたいという部分は、インターンは腕試しの場ではないと考える採用担当者もいるので、必要ないでしょう。戦略の甘さについての謙虚な姿勢は評価できますが、データの比べ方や情報のまとめ方について、具体的にどのように学んでいくのかまで伝えるとさらに良いですね。
コンサル業界の選考は一般的に難易度が高いです。こちらの記事で志望動機のコツや高評価を得るポイントをつかみましょう。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
思わずやりがち! インターンの感想でよくある3つのNG例
インターンの感想でよくある3つのNG例
- インターンの内容のまとめになっている
- 企業の魅力や志望動機がメインになっている
- 文字数が極端に少ない
せっかく力をこめて感想を書いても、ミスがあるともったいないですよね。ここではインターンの感想で思わずやりがちなNG例を3つ紹介するので、必ず確認してミスを防ぎましょう。感想の出来も大きく変わりますよ。
①インターンの内容のまとめになっている
よくあるミスとして、インターンのコンテンツや社員の説明のまとめを書いてしまい、感想になっていないというケースが挙げられます。時系列に沿って説明しようとして、ついインターンで何があったかという事実を羅列してしまうかもしれませんが、それは企業も知っている情報なのであえて書く必要はありません。
それよりも、トピックに対して感じたことや課題から学んだこと、さらに今後こうしようと思ったことなど、インターンそのものを描写するのではなく自分の感想や学びを書きましょう。インターンを通してどう成長したのか、というのが企業が知りたいポイントですよ。
②企業の魅力や志望動機がメインになっている
インターンの感想には、企業の魅力に感じた点や志望理由を書きすぎないように注意しましょう。企業へのアピールは本選考ですべきことであり、企業もインターンの感想で一人ひとりの志望動機を聞きたいわけではないからです。
インターンは参加者にとって、企業理解や職業理解を深めて今後に活かすという部分がメインです。感想では自己アピールは控えめにして、インターンそのものを通して自分にどんな変化があったかを示すとより魅力的になりますよ。
もちろん志望動機は本選考では非常に重要になります。早めに準備したい人はこちらの記事で企業に響くポイントをつかみましょう。
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③文字数が極端に少ない
インターンの感想では文字数も適切な量にしましょう。文章が短いと内容が薄くなるだけでなく、手を抜いていると判断される可能性もあります。
特に企業から指定されていない場合は、400字程度が望ましいです。文字数や記入枠が指定されている場合は、その9割以上は埋めると熱意が伝わります。書く内容が思い付かない場合は上記で説明した5ステップに沿って丁寧に書き出してみてください。
ほかにも注意することとして、「信頼関係構築の大切さを感じました」「チームワークの重要性を学びました」というように、ふわっとした言葉で締めるとどのインターンでも言えそうな分、印象が薄くなってしまいます。どの場面でどのようなことを感じたのか、具体的に伝えられると良いですね。
インターンの感想をメールで送るときの注意点
インターンの感想をメールで送るときの注意点
- 就活用のメールアドレスから送信する
- 件名・宛名・署名を正しく書く
- あいさつを冒頭と結びに入れる
- 企業の営業時間内に送る
インターンの感想はメールで送る人も多いでしょう。企業から専用フォームが用意されている場合を除いて、特に指示がない場合はメールで感想を提出するのがおすすめです。
学生のなかにはビジネスメールを送る機会があまりなく、マナーや形式がわからず不安な人もいるかもしれません。ここではインターンの感想をメールで送る際の注意点を詳しく説明するので、しっかり理解して提出まで無事に終わらせましょう。
①就活用のメールアドレスから送信する
メールアドレスはよく確認せず使ってしまうことが多いので要注意です。普段あまり確認しないアドレスは避けて、就活用のアドレスから送信しましょう。まだ就活用のアドレスを決めていない場合は一つに統一すると見逃すことがなく安心です。
また、普段使っているアドレスのユーザー名(@の前の部分)が趣味や恋人の名前などプライベートすぎると、ビジネス用として適切ではありません。自分の名前や大学名を使った就活用のアドレスを作成するか、大学指定のアドレスを使うと企業から見てもわかりやすくおすすめです。
②件名・宛名・署名を正しく書く
件名、宛名、署名も忘れてしまうことが多いため気を付けてください。以下にそれぞれの書き方と注意点を説明します。
件名
メールの件名には、インターンのお礼である旨と、自分の肩書を書きます。会社には日々多くのメールが届くので、件名が空白だと迷惑メールと判断されてはじかれることもあります。マナー違反にもなるため件名は必ず適切に書きましょう。
件名の例
件名:25卒夏インターンシップのお礼【〇〇大学〇〇学部 山田太郎】
宛名
宛名には企業名と担当部署、担当者名を正しく書きましょう。企業名の表記は正しく覚えているつもりでも、万が一間違えていると失礼に当たります。間違えていると「仕事でも確認を怠ってミスをするかも」という評価にもつながりかねないので、必ず一度調べましょう。
担当者名がわからない場合や複数いる場合は、「ご担当者様」や「人事部御中」という書き方でも問題ありません。
宛名の例
〇〇株式会社 新卒採用担当 〇〇様
担当者名がわからない場合や複数いる場合
株式会社〇〇 人事部御中
署名
メールの最後には必ず署名を入れます。署名には「名前、学校・学部学科・学年、携帯番号、メールアドレス」の4つを記載するのが基本です。住所は入れなくても失礼には当たりません。また名前にはひらがなかローマ字で読み仮名を添えると親切です。
本文と署名の境目がわかりやすいように、署名の前後に罫線を入れるとより丁寧になりますよ。
署名の例①
────────────────────
山田太郎(やまだ・たろう)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科3年
Tel:090-xxxx-xxxx
Emai:xxxxx@xxxx.com
────────────────────
署名の例②
────────────────────
田中花子(Hanako Tanaka)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科4年
〒xxx‐xxxx
東京都新宿区〇丁目〇番〇号
Tel:090-xxxx-xxxx
Emai:xxxxx@xxxx.com
────────────────────
③あいさつを冒頭と結びに入れる
企業にメールを送る際には、本文の前後にあいさつ文も必須です。ビジネスメールのマナであり、いきなり本文を書いてしまうとぶしつけな印象になるので気を付けましょう。
冒頭のあいさつ例
・お世話になっております。
・初めてご連絡差し上げます。
・貴社の(インターンの名前)に参加いたしました、〇〇大学〇〇学部3年の山田太郎と申します。
結びのあいさつ例
・今後とも何卒よろしくお願いいたします。
・引き続きよろしくお願い申し上げます。
④企業の営業時間内に送る
インターンの感想をメールで送る際は、時間帯にも注意しましょう。一般的に、企業の営業時間内に送るのがマナーとされています。
マナーに厳しい担当者だと、夜中や早朝に連絡を入れるのは相手の都合を考えていないととらえる場合もあります。インターンの感想はできるだけ早く当日中に送るのが理想的ですが、夜遅くなってしまった場合は翌日に送るようにしましょう。
- インターンの感想は提出するまでのスピードも評価に影響しますか?
スピードも重要だがそれ以上に内容が大事
インターンの感想を提出するまでのスピードが評価に影響することはあります。特に本選考が関係するインターンであれば、早く提出することで入社意欲や熱意だけでなく、仕事のスピードも評価されます。
ただし提出するまでのスピードが速くても、内容が不十分であればマイナス評価につながる可能性もあります。提出するスピードを意識することも大切ですが、それ以上に記載内容をよく考えて提出すべきでしょう。
インターンが終わったら、その後の選考に向けた準備を進めていきましょう。面接対策で必要な準備はこちらの記事にまとめています。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り
時間に余裕がある人は、さらにOB・OG訪問で企業理解を深めるのもおすすめです。注意点や聞くべき質問はこちらの記事で確認しましょう。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
インターンの感想は企業の目線を理解して選考を有利に進めよう
これまで解説したとおり、インターンの感想は企業の意図を理解して、伝えるべき内容を適切に盛り込むことが重要です。その際は記事で紹介した正しい構成と差がつくポイントも押さえましょう。
また、メールで感想を提出する際はビジネスマナーも重視されるので、注意点を解説しました。インターンの学びが伝わる感想を書いて、人事から高評価を勝ち取りましょう。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見るインターンは感想まで気を抜かない
ここまで読んでくれたならインターンの感想の大切さと、企業がなぜ感想の提出を求めるのかがわかったと思います。
インターン期間中には、あなたの能力、人柄、仕事への姿勢などが見られています。会社を経営する知人は、雇用にかける時間、労力、費用面を考えたときに「新卒ならインターン生から採用するのが良い」とはっきりと言っていました。つまり企業側としてもなるべくインターンから採用したいので、そのためにはインターン生のことをよく知りたいのです。
プロセスや思考を伝えて本選考につなげよう
インターン中の姿勢はわかっても、実際心の中ではどのように考え、学びがあったのかまではわかりません。それを伝える手段が感想文なのです。そう考えると、自分が感じたことの中から「会社が知りたいこと」が見えてきませんか?
ただ「楽しかった」のではなく、こういう出来事があって、こう考えて、それが楽しかったというプロセスが大切です。そのプロセスや思考こそが企業が知りたいことであり、本選考につながる内容です。
「本選考につながるかもしれない」と考えると緊張してしまうかもしれませんが、会社側もほしい人材を探しているので緊張しなくても大丈夫。みなさんが経験したインターンを、感想を通してより実りのあるものにしてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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