Q

大学1年生
女性

大学1年生から就活に向けて動き出すべきでしょうか?

今年の4月に入学した大学1年生です。周りの友人は1年生からインターンシップに参加するなど、積極的に活動しています。

ただ、自分はまだ就活について考えたくありません。入学時から将来の就職のことを考えないといけないと思うと憂鬱です。

実際のところ、大学1年生のときから就活についてしっかりと考えたうえで行動したほうが良いのでしょうか?

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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大学1年生は焦るな! 就活より自己理解が重要

大学1年生から就職活動について深く考え、必ずしも具体的な行動を起こす必要はありません。

大学生活は、あなたがこれから社会に出ていくうえで、人間として大きく成長するための貴重な時間です。就職活動はその結果に過ぎず、焦って行動を始めてしまうと、かえって大切なものを見失ってしまう可能性があります。

経験を通して自分のことを知ろう

もし「何か行動しないと」と考えているなら、就職活動ではなく、自己理解を深めるための行動に置き換えましょう。

たとえば、さまざまな分野の講義を積極的に受講したり、興味のあるサークルやボランティア活動に参加したり、アルバイトを通じて社会経験を積むなどです。

これら一つひとつの経験が、将来「自分が何をしたいのか」「どんな仕事に興味があるのか」を見つけるためのヒントになります。

就活には人それぞれのペースがある

周りの友人がインターンに参加しているからといって、焦る必要はありません。

彼らが今している活動は、彼ら自身のペースであり、あなたとは違うものです。

大学生活は、自分の興味や関心をとことん追求できる、人生の中でも限られた期間です。この時間を最大限に活用し、自分自身の可能性を広げることに集中してみてください。

就活早期化の背景を知ろう

大学1年生からインターンに参加する学生が増加している背景には、2025年卒以降を対象とした、文部科学省・厚生労働省・経済産業省による三省合意の改訂があります。

これは、採用選考活動と直結しうるインターンを類型化したものです。

この改定で、政府はインターンを4つの類型に整理しました。「タイプ1:オープン・カンパニー」「タイプ2:キャリア教育」「タイプ3:汎用的能力活用型・専門活用型インターンシップ」「タイプ4:高度専門型インターンシップ」の4つです。

このうち、タイプ3・4は数週間~数カ月以上にわたる、本格的な実務経験型インターンです。

企業は、プログラムを通して学生の実務適性を見極め、その参加情報を採用選考活動に活用できるようになりました。

学生としても、ビジネス感覚や思考力を高めようと、早期から本格的なインターンに参加する動きが加速しています。

早期のインターン参加にはデメリットも! まずは土台づくりを

しかし、制度が変わりインターンが採用により直結しやすくなった今こそ、準備不足の状態で、なんとなく参加することはリスクが高いです。

得られる学びが浅くなったり、ミスマッチの企業から早期内定を得てしまったりする可能性もあります。

だからこそ、大学1年生が今もっとも注力すべきは、表面的な就活対策ではなく、経験による土台作りです。

自身の価値観や将来の方向性を固めてから本格的なプログラムに臨みましょう。

学業での成果、興味関心に基づいて没頭した活動、多様な社会経験は、あなたの潜在能力や価値観の源泉となります。それは、企業が最も評価する本質的な強さとも言えるものです。

早期化が進む今の採用市場において、これらの土台があるかどうかが、高度なインターンや本選考での決定的な差となります。

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

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本格的な就活は大学3年からでOK

晴れて大学に入り「キャンパスライフを楽しむぞ」というときに、就職を意識させられると、現実に戻されて憂鬱な気持ちにもなりますよね。

近年は就活が早期化しており、大学1年生から取り囲もうと必死な企業も多くあります。

しかし、就活が本格化するのは大学3年生からというのは、変わらない可能性が高いです。なぜなら、企業が早くから囲い込みをしても、入社を決める猶予期間も長くなり、大学生が気変わりするからです。

そのため、必ずしも大学1年生のころからインターンに参加するなど積極的に就活をする必要はないと考えます。

今しかできない経験をして大学生活を充実させよう

積極的に就活をする必要はないものの、次のようなことを少しずつ意識すると将来の就活に自然と役立ちます。

①大学生活を充実させること
サークルやアルバイト、勉強、ボランティアなど、自分が興味を持てる活動を大切にすることが、就活時の面接の自己PRの材料にもなります。

②「就活の準備」というより「経験の幅を広げる」こと
たとえばインターンも「就活対策」ではなく「社会を知る体験」ととらえれば、プレッシャーなく参加できます。

③気になったときに情報を集めること
キャリアセンターや就活サイトはいつでも使えます。今は「知っておく程度」でかまいません。

まずは大学生活を楽しんで!

周りと比べると不安になりますが、大学1年生は「考えるよりもまず楽しむ時期」でもあります。自分のペースで大学生活を送りましょう。そのなかで得た経験が、結果的に就活での強みになっていきますよ。

こちらの記事では、大学1年生のインターンへの参加可否や参加方法について解説しています。インターンに興味がある大学1年生はぜひ参考にしてみてください。

以下の記事では就活は何から始めるべきかとそのポイントを解説しています。全体スケジュールも紹介しているので、ぜひ確認してみましょう。

こちらのQ&Aでは、就活はいつからいつまでやるのか? の問いにキャリアコンサルタントが回答しています。これから就活準備を始める人はぜひチェックしてみてください。

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