この記事のまとめ
- 大学1年生でも参加できるインターンは多数ある
- 大学1年生は学業やサークル活動とインターンを両立できるかが鍵
- 参加時期や期間などを踏まえて計画的にインターン先を決めよう
就活は早めの対策が肝心だとはいうものの、大学1年生からインターンシップに参加するべきかどうかについては意見が分かれるところです。実際大学1年生の中には、「1年生のうちからインターンに参加した方が良いのだろうか」と判断に迷っている人がいるはず。
仮にインターンに参加するとしたら、まずは参加するインターンを決めなければなりません。「どのように探せば良いのだろう」と疑問に思った人もいますよね。
この記事ではキャリアアドバイザーの遠藤さん、瀧本さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ、大学1年生のインターンへの参加可否や参加方法について徹底解説します。インターンに興味がある大学1年生は、ぜひ参考にしてくださいね。
大学1年生から、インターンの目的を理解しながら行動できると、本選考のときに有利かもしれません。次の記事では、インターンについて学年別おすすめインターンとともに解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説
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大学1年生からインターンに参加するべき? リスクも踏まえて判断しよう
インターンは大学3年生の夏から参加し始める人が大多数です。近年では企業が本選考を始める時期や内定を出すタイミングが徐々に早まっているため、それにともない学生も従来より早めの時期から対策を始める必要性が生じてきました。
この記事ではまず、インターンの基礎知識について解説しています。就活スケジュールの早期化にともない、インターン市場に起こっている変化や現状を正確に押さえましょう。さらに記事では、大学1年生がインターンに参加するメリットとデメリットの両方を取り上げます。
記事後半ではインターンに参加したい大学1年生に向けて、インターンの探し方やインターンを有意義にするコツを伝授しています。
就活スケジュールが早期化しているとはいえ、大学1年生からインターンに参加するのはリスクも大きいため「早すぎる」という意見もあります。一方、大学1年生のうちからインターンに参加することで、就活がうまくいく可能性が高まるのも事実です。メリットとデメリットの両側面を踏まえて判断してくださいね。
採用のスケジュールは業界によっても異なります。特に早期化が進んでいる業界をこちらの記事で解説しているので、ぜひ確認してくださいね。
早期選考を実施する業界一覧! 早めに内定を獲得する5つの秘策
- 大学1年生からインターンに参加しておくべきでしょうか?
マストではないがメリットは多い
大学1年生のうちからインターンに参加することは良いことです。早期にインターンに参加することで得られるメリットを理解し、それが自分の目標達成に役立つかどうかを判断しましょう。
もちろん、初年度なので大学生活をフルに楽しむことも重要であり、インターンと学業のバランスを取る必要もあります。
そして何より、自分自身が就職活動やインターンを通じて何を得たいのか、何を達成したいのかを明確にしましょう。
それが明確であれば、どのタイミングでインターンに参加すべきか、またどのような企業を選ぶべきかが決まってきます。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターンとは?
インターンは学生が企業で働く就業体験のことです。数日単位で実施されるものもあれば、数カ月〜1、2年など長期間で実施されるものもあります。アルバイトのように報酬が支払われるケースも珍しくありません。
就職みらい研究所の【2023年卒 就職活動TOPIC】インターンシップ・1day仕事体験の期間別参加状況と就業体験によると、4年生の5月時点でインターンに参加したことのある学生の割合は約83%となっています。
本選考までに多くの学生がインターンを経験していることがわかりますが、なぜ学生はインターンに参加するのでしょうか。そして企業はなぜインターンを実施するのでしょうか。両者の目的を押さえると、インターンに関する理解がさらに深まりますよ。
学生がインターンに参加する目的
インターンは学生の企業・業界理解の進み具合やインターン先企業への入社意欲の程度によって参加する目的が異なります。
まだ業界を絞れていない人や就活を始めて間もない人であれば、まずはインターンに参加することで企業や業界の概要がわかり、自分が興味を持てる仕事が見つかりやすくなります。すでに本選考を受けたい企業が決まっている場合、社員に名前を覚えてもらったり、入社意欲をアピールする目的でインターンに参加する学生も多くいます。
また、一定期間企業で社員と同じような業務を体験して、その企業の雰囲気や仕事内容とマッチしているかを確かめる目的でもインターンへの参加は効果的です。
学生がインターンに参加する目的の例
- 業界研究をするため
- 企業の雰囲気を体感するため
- ビジネススキルを身に付けるため
- 適性を確かめるため
- 人脈を構築するため
企業がインターンを実施する目的
インターンは企業がコストをかけて準備するからこそ開催することができます。手間やお金をかけてでも企業がインターンを実施するのには、もちろん企業にもメリットがあるからです。
企業は必要な人材を確保するためにも、学生に対してまずは企業の存在や魅力を知ってもらう必要があります。その手段としてインターンを実施しているともいえるのです。
また学生としては、入社してから「思っていた仕事と違った」「雰囲気が合わない」というようなミスマッチは避けたいですよね。企業も同じで、入社後にギャップを感じて採用した人材が力を発揮できなかったり、ミスマッチから離職してしまう事態は避けたいのです。
ミスマッチを避けるためにも、学生が職業体験できる機会を設けている企業も多くあります。
企業がインターンを実施する目的の例
- 企業の魅力をアピールするため
- ミスマッチを防ぐため
- 優秀な人材との接点を持つため
企業がインターンを実施する目的を押さえると、学生に求められている振る舞いや取り組み方が見えてきます。こちらの記事で、インターンに参加するメリットを詳しく解説しているので参考にしてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
企業は採用ホームページ(HP)や説明会などでも学生向けに情報発信をしていますが、一方通行になりがちです。
インターンで社員と直接話したり職場の雰囲気を知ったりしてもらうことで、学生が企業理解の浅いまま選考に臨むことや入社後の早期離職を防ぎたいという目的があります。
最近ではWebでインターンや説明会を開催する企業が多くあります。こちらの記事では、Web説明会に参加する際の服装やマナー、準備すべき物を解説しています。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
大学1年生でもインターンに参加できる? 知っておくべき基礎知識
今後就活を始めていくと、「経団連」という言葉を聞く機会が多々あるでしょう。
経団連とは
一般社団法人日本経済団体連合会の略称。企業や団体の意見を取りまとめて、政治や行政に働きかける。また、企業の取りまとめ役として、就活の解禁日を定めている
経団連は企業のまとめ役として就活のスケジュールを決めています。ただ、経団連が決めるルール通りにすべての企業が動いているわけではありません。
経団連や政府の方針を押さえたうえでインターン市場の実態を見てみると、企業の表向きの姿だけでなく背景が見えてきますよ。ここからは、経団連の方針とインターン市場の実態を解説していきます。
経団連の方針
2025年度以降の卒業者を対象に、政府は従来の就活ルールから変更することを決めました。条件を満たせばインターンと本選考を直結させても良いと公式に認めたのです。
それにともない、産学協議会は下記のような4形態を提示し、今まであいまいだったインターンの定義を明確にしました。
産学協議会とは
正式名称は、採用と大学教育の未来に関する産学協議会。経団連と国公私立大学のトップで構成される枠組み。リカレント教育やインターンのあり方などについて議論をしている
オープン・カンパニー | キャリア教育 | 汎用的能力・専門活用型インターンシップ | 高度専門型インターンシップ | |
---|---|---|---|---|
目的 | 企業や業界に関する情報提供や学生へのPR | 働くことへの理解を深めるための教育 | 学生は自らの能力の見極め、企業は学生の評価材料の取得をする | 学生は実践力を向上させ、企業は学生の評価材料の取得をする |
就業体験 | なし | 任意 | 必須 | 必須 |
参加期間 | 超短期(単日) | 授業・プログラムによって異なる | ・汎用的能力活用型は短期(5日間以上) ・専門活用型は長期(2週間以上) | ・ジョブ型研究インターンは長期(2カ月以上) ・高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンは検討中 |
参加期間 | 年次不問 | 年次不問 | 学部3年・4年ないしは修士1年・2年 | 大学院生 |
つまり25卒以降の採用活動では、以前まで「1dayインターン」と呼ばれていたプログラムはオープン・カンパニーと呼び、基本的に「インターン」と呼べるのは、少なくとも5日間以上かけて実施され、就業体験を含むプログラムになります。
次の記事では、インターンの期間についてより詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてくださいね。
インターンの期間は3種類! 期間別のメリット・デメリットを解説
大学1年生の参加が可能なのはオープン・カンパニーとキャリア教育
上記の表の参加期間に注目するとわかるように、大学2年生以下が参加対象となるのは、年次不問であるオープン・カンパニーとキャリア教育のみです。インターンと定義される汎用的能力・専門活用型インターンは、大学3年生以上が対象となり、大学1年生は含まれていません。
産学協議会としては、学業との両立に配慮するためにインターンへの参加は大学3年以降が妥当だとする方針がうかがえます。
オープン・カンパニーは大学の単位に認定されないものが多いですが、キャリア教育については実施期間などの一定の水準を満たした場合には、単位認定される可能性があります。自身の大学のシラバスを事前に確認しておきましょう。
あなたに適性がある職業を知って、インターンに活用しよう!
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インターン市場の実態
経団連や政府が就活ルールを定めていますが、法的拘束力がないこともあり、ルール通りに採用活動をおこなわない企業も少なくないのが実態です。企業としては、優秀な人材を確保するためにも早めに学生との接点を作りたいのです。
そのため、経団連や政府の方針とインターン市場の実態にはギャップがあるのが現実です。産学協議会によるインターンの定義では、大学1年生は参加対象となりませんが、実態は異なるケースもあります。
大学1年生を対象に含む長期インターンの募集は多い
インターンの募集情報サイトを見てみると、現時点では大学1年生を対象に含む長期インターンは数多く実施されていることがわかります。アルバイトに近い長期インターンが多く、大学在学中無期限で報酬を得ながら参加できるものが多いです。
1年生であればより長い期間インターンに参加でき、企業の戦力になるまで成長してくれる可能性が高く、ほかの学年よりも積極的に受け入れている企業もあるようです。
インターンに参加することは、大学1年生にとってやりたいことや適性がわかり、大学以外にも人脈を広げることができるといったメリットがあります。
企業にとっては、大学1年生から人材確保につなげることができ、長期インターンであれば学生の能力や適性をじっくり見極めることができます。このように、大学1年生と企業双方にメリットがあるため、今後増加していくものと考えられます。
大企業や大手では大学1年生を対象としないインターンが多い
大学1年生を対象に含むインターンを実施している企業の多くは、ベンチャー企業のような創業から間もない企業です。大企業や大手のような歴史や知名度がある企業は、政府や経団連が定める就活スケジュールに準じた採用活動をおこなう傾向にあります。
大企業や大手が開催する学生向けの採用イベントで大学1年生が対象になるとしたら、オープン・カンパニーのような説明会が主になります。また、地方企業も同様に大学1年生を対象に含むインターンは少ないです。
- 大学1年生が大企業や大手のインターンに参加したい場合、どうすれば良いのでしょうか。
キャリアセンターやキャリアコンサルタントの協力を得よう
まず大学のキャリアセンターに相談し、参加できるものがないかを確認しましょう。
そして、自己分析から始めてみましょう。自身の興味や強みを理解すると、どの企業のインターンが適しているかが見つけやすくなります。次に情報収集をおこない、インターンの募集情報や企業の文化、働き方について学びましょう。
エントリー時には、キャリアコンサルタントに手伝ってもらい、自己PRに工夫を凝らし、自分がどのように企業に貢献できるかを明示することが大切です。さらに、面接や選考の準備を念入りにおこなってください。
資格や専門スキルがあれば自己アピールを強化できます。また、できれば企業が開催するセミナーや勉強会なども探し、参加したり、継続的に学習しておくと良いでしょう。
大学1年生は就職まで猶予があるので、インターンと併せて資格の取得にも取り組んでみてはいかがでしょうか。こちらの記事では、就職に有利な資格を業界・状況別に解説しています。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
大学1年生がインターンに参加する7つのメリット
大学1年生がインターンに参加する7つのメリット
- 幅広い企業や業界のインターンに参加できる
- 企業との適性をじっくり確かめられる
- ミスマッチが起きてもやり直しが効く
- 就活で出遅れるリスクを減らせる
- 本選考や入社後にも活かせるビジネススキルが身に付けられる
- スキルアップしやすく報酬が上がりやすい傾向にある
- コミュニティが広がって刺激を得られる機会が増える
学生がインターンに参加するのには、企業や業界への理解を深め本選考を受ける企業を絞る判断材料としたり、業務や社風との適性を確かめる目的があります。インターンへの参加経験がある学生は多いですが、ほとんどの場合大学3年生以降です。
では大学1年生という早い段階からインターンに参加すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、大学1年生がインターンに参加する7つのメリットを解説します。
インターンに行く意味がわからない人もいると思います。こちらのQ&Aではキャリアコンサルタントがインターン参加について回答しているので併せて参考にしてみてください。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
①幅広い企業や業界のインターンに参加できる
大学1年生の強みは、本選考が始まるまでの猶予の長さです。猶予が長いほど、それだけ多くの企業の研究や選考対策ができます。
大学3年生からインターンに参加し始めたとしても、夏頃であればまださまざまな企業のインターンに参加することはできます。しかし、ある程度業界を絞ったり、軸を決めて取捨選択をしなければ、本選考開始までの限られた時間の中で自分に合いそうな企業を見つけていくのは難しいです。
つまり大学3年生でインターンに参加しようとすると、企業から直接話を聞いたり実践をする前に、インターン先の条件をある程度絞らなければならないのです。
その点大学1年生は、幅広い企業や業界のインターンに参加しながら志望業界や企業を絞りこんでも時間的に問題ありません。実際に企業の生の声を聞いたり、仕事を経験してみたりしながら、企業選びの軸を立てられるのです。
インターンを通して企業選びの軸を明確にしていくと、ミスマッチの企業を早い段階で見分けたり、自分に合った企業を探しやすくなります。こちらの記事で、軸の見つけ方を解説しているので参考にしてくださいね。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
3年生は就活本番が目の前に迫っているので、やはり「受けたい」業界を中心にインターンに参加することになります。
1年生はまだ時間があるので、「ちょっと気になる」業界も見ることができ、思いがけない良い出会いが起きる可能性も高くなりますね。
②企業との適性をじっくり確かめられる
インターンで職業体験をすると、その職業の適性や企業の雰囲気になじめそうかどうかがより推測しやすくなります。
最初は新鮮さを感じて楽しく取り組めていた業務も、長期間取り組んでみると嫌な部分が見えてきます。逆に、最初は難しくて自分には無理だと思っていた仕事が、長期間続けてみるとできるようになってやりがいを感じたり、自分の強みを活かす方法が見つかることもあります。
大学1年生から長期インターンに参加すると、長くて3年ほど企業で働けます。一方、数日間の職業体験では企業とのマッチ度を正確に測ることは難しいです。長期間インターン生として企業の職務に従事することで、企業との適性をより正確に判断できるのです。
自分の職業適性を見極めるには、やはり長期インターンへの参加が有効です。短期インターンでは捉えきれない職務の本質や自分の能力の発揮方法がわかります。
企業との長期的なかかわりから得られる深い理解は、自分と企業とのマッチ度を正確に判断する助けとなります。
③ミスマッチが起きてもやり直しが効く
インターンに参加してみると、「この仕事自分に合っていないな」「企業の雰囲気になじめそうにないな」と感じる可能性もあります。
インターンの段階で気づけてミスマッチが防げるのは良いですが、インターンに参加した時間は戻ってきません。ほかの企業のインターンに参加したいと思っても、本選考直前の学生だとその機会が得られない場合もあります。
しかし大学1年生であれば、ほかの企業のインターンに参加する機会はまだたくさんあります。反省を活かし次のインターン先を決め、本選考を受けたい企業を見つけられれば問題ありません。インターン先とのミスマッチが起きてもやり直しが効く点は、大学1年生からインターンに参加するメリットです。
④就活で出遅れるリスクを減らせる
今後の人生を左右する就活で、周りから出遅れてしまう事態は避けたいですよね。就活スケジュールは今後も変化し、さらに早期化していくことが予想されます。
自ら情報を収集し続けなければ、気づいたら気になっていた企業の採用選考が終わっていたり、対策が不充分なまま選考を受けなければならない事態も起こり得ます。
就活の早期化に対応するためにも、大学1年生のうちからインターンに参加し就活を意識した行動を習慣付けておくと、重要な情報を逃したり、乗り遅れるリスクを減らせるのです。
⑤本選考や入社後にも活かせるビジネススキルが身に付けられる
大学1年生から1社の長期インターンに参加する人もいれば、複数の短期のインターンに参加する人もいます。どちらにせよ、企業の社員と接する機会が多いので、ビジネススキルを身に付けられる機会にも恵まれます。
大学1年生のうちから社会人としての振る舞いや言葉遣いを意識し始めれば、本選考を受ける頃には自然とビジネススキルが使いこなせるまでに成長していることが期待できます。インターンを通して身に付けたビジネススキルは、入社後にも活かせますよ。
⑥スキルアップしやすく報酬が上がりやすい傾向にある
長期インターンの場合、アルバイトのように時給制で報酬が出る場合もあります。インターン募集情報サイトを見ると、「時給:1,200〜2,000円」のように幅がある書き方をしているときは、学生個人の仕事ぶりで金額が変わることを意味します。
大学1年生のうちからインターンに参加し始めた場合、最初は最低額からのスタートだったとしても卒業まで時間がある分スキルアップする可能性は高いです。スキルアップができれば、報酬の金額が上がることも期待できます。
- アルバイト感覚で報酬があるインターンに参加しようと思っていますが問題ないですか?
アルバイトとの違いを押さえたうえで参加しよう
アルバイト感覚というのが「決められた業務だけおこない、シフトの変更も代わりを見つけてくればOK」だとすると、インターンは少し違います。
社員としての働き方に近くなるので、自分で引き受けた仕事は最後までやり遂げる意識や、自分から「お手伝いできることはないですか」と仕事を探す姿勢もよりいっそう必要になります。
アルバイトでもこのような意識で取り組んでいるならば、インターンではなくても得るものが大きいでしょうね。
報酬のあるインターンを探してるひとは以下の記事も参考にしてみてください。給料形態や特徴を詳しくまとめています。
インターンで給料はもらえる? 報酬の高い求人の特徴も紹介
インターン参加前必須!
性格診断で自分の強みを確認しよう!
インターン前は自分の強み・弱みを把握して、職業適正を知ることが大切です。しっかり自己理解をしないと自分に向いていないインターンに参加することになりかねません。
そんな時は「性格診断」を活用してください簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格を分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
⑦コミュニティが広がって刺激を得られる機会が増える
インターンでは企業の社員と交流する時間がありますが、社会人と話してみると自分とは異なる視点や考えに刺激を受けることもあるでしょう。
また、インターンで交流できるのは社員だけではありません。他大学の学生や先輩と接点を持つことができます。大学1年生からインターンに参加することで、大学外の人と交流する機会を多く得られるのです。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見るメリットを押さえたうえでインターンに参加しよう
まず、インターンは実際の仕事現場を経験する機会であり、自分の興味や適性を発見することができる場所です。大学1年生の段階でインターンに参加することで、早期に自分の職業観を形成し、それに基づいた学生生活を計画することができます。
また、インターンでは学校では教えてくれない実務的なスキルを身に付けることができます。さらに、企業とのネットワークを築く機会も得られます。大学1年生から積極的にインターンに参加することは、経験値を早期に積み上げ、実力やコネクションを築くきっかけにもなります。
近年、企業の選考スケジュールが早まっていることもあり、早い段階でインターンに参加し企業との接点を持つことは、自身の就職活動を有利に進めるための重要なステップです。
さらに、仕事をすることや特定の業界で働くことについて、実際の経験を通じて理解を深められます。これらのメリットを受け取るためには、自分の興味や職業への理解と目標設定が重要です。
参加する目的を明確にしよう
自分が何を達成したいのか、どのような経験をしたらそれが達成できるのかを明確にし、インターンにおける自身の役割や期待値を理解することが必要です。
大学1年生がインターンに参加することは、自己成長やキャリア形成において非常に有益です。早い段階で実践的なスキルを身に付け、貴重な経験やコネクションを築くことができるメリットがあります。
大学1年生がインターンに参加する3つのデメリット
大学1年生がインターンに参加する3つのデメリット
- 学生生活に支障が出る場合もある
- モチベーションの維持が難しい
- そもそも採用人数が少なく参加できない場合も多い
経団連や政府が大学1年生をインターンの対象としていないことからもわかるように、大学1年生のインターン参加に対して推奨するべきではないという意見もあります。メリットが多くあるからといって、安易にインターンへの参加を決意するのは危険です。
ここからは、大学1年生がインターンに参加する3つのデメリットを解説します。インターンに参加するとしても、デメリットを踏まえて対策を立てて参加してくださいね。
①学生生活に支障が出る場合もある
大学1年生の学生生活は、ただでさえハードといえます。まず入学したばかりで新しい環境に適応するのに体力を使います。進学を機に一人暮らしを始めたり、アルバイトを始めた人も多いでしょう。必修科目も多く、空いている時間は決して多くありません。
インターンがハードな内容だった場合、授業の予習復習をする時間を削ったり、サークルやアルバイトを休まなければならないケースもあります。インターンは貴重な機会ですが、学業やサークル活動でしか得られない知識や経験もたくさんあります。
インターンに参加するとしても、学生生活に支障を来たさないよう、インターン先選びやスケジュールの立て方に注意するべきです。
②モチベーションの維持が難しい
モチベーションを長い期間維持するのは簡単ではありません。せっかくインターンに参加していても、成長しようという意欲やキャリア選択に活かそうとする意識がなければ参加するメリットはなくなってしまいます。
インターンに参加していてモチベーションが保てなくなったときは、改めて参加する目的を見直したり、場合によってはインターン先を変えるなどして柔軟に対応していきましょう。
③そもそも採用人数が少なく参加できない場合も多い
大学1年生向けに開催されるインターンは、報酬のある長期インターンが多いです。報酬ありの長期インターンは企業が学生を受け入れるのに大きなコストがかかるため、多くの学生を受け入れるのは困難です。
そのため、本選考のように選考し、エントリーした学生の中から活躍が期待できる学生を採用しています。そもそも受け入れ可能な人数が少ないため、倍率が高くなり、見送られることも珍しくありません。
選考が実施されるインターンに参加したい人は、エントリーシート(ES)でのアピールの仕方や面接でのマナーなどを習得して、合格できるように対策しましょう。
インターンの選考を受ける人は、こちらの記事を参考にして選考対策をしたうえで臨んでくださいね。
ES
インターンシップ参加をつかむエントリーシートの書き方|例文あり
面接
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
自己PR
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
志望動機
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
インターンの選考に落ちてしまった場合、受かった人と比較して自分は出遅れているのではないかと不安になる人が多くいます。以下のQ&Aで、キャリアコンサルタントが落ちたときにするべきことを解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るインターンへの参加が学業やキャリア形成に支障をきたす可能性もある
大学1年生からインターンに参加する2つのデメリットについて考えてみましょう。
①大学生活が疎かになる可能性がある
学業、部活、サークルなどにまだ慣れていないときに、インターンまで参加すると、すべてが中途半端になってしまう可能性があります。
インターンに時間を取られて、学業のほか、サークル活動や友人との交流などといった大学時代だから経験できる取り組みが疎かになれば、インターン参加がデメリットになります。
②アルバイトより重い責任を問われ生活に支障が出ることもある
長期インターンが有給のため、アルバイト感覚でスタートする人がいますが、採用条件もアルバイトより厳しく、仕事内容も社員と同様の仕事や責任を問われることもあります。長期インターンに集中することで、学業と両立できなければ留年してしまうリスクもあるでしょう。
また慣れない環境でハードルの高い仕事を無理しておこなうことで、メンタルがやられて体調を崩し、大学生活にまで支障を出してしまうかもしれません。せっかくインターンに参加をしても、体調を崩して仕事が嫌になってしまえば、インターン参加がデメリットになります。
こちらのQ&Aでもインターンに参加するデメリットについて触れています。キャリアコンサルタントが参加するべきかどうかを判断する基準と併せて解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
学生生活が犠牲になる? 大学1年生はインターンへの参加は慎重に判断しよう
大学1年生がインターンに参加するデメリットを解説しましたが、最も懸念が大きいのが学生生活への支障といえます。
仕事は社会人になればできますが、学業やサークル活動に打ち込めるのは学生ならではの特権です。わずか数年で終わってしまう学生期間で特権を活かさないのは、非常にもったいないといえます。大学1年生のうちは学業やサークル活動に注力して、インターンは大学2年生以降に参加し始めたとしても就活で不利になる可能性は低いです。
とはいえ、大学1年生のうちにインターンに参加するメリットも多数あります。適切なインターン先を選び、学業やサークル活動にも意欲的に取り組めれば、学生生活が犠牲になるような事態は避けられます。
インターンへの参加を検討している大学1年生は、記事で取り上げたメリットとデメリットの両方を踏まえて、参加を慎重に判断してくださいね。
こちらの記事で、一般的なインターンへの参加や就活スケジュールを解説しています。いつからインターンに参加するべきか決めかねている人は、こちらも判断材料としてくださいね。
インターンはいつから参加? 応募から選考までのスケジュールを解説
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る参加目的を明確にしたうえでインターンに参加しよう
大学1年生のうちからインターンに参加するのは何のためか、ということを一度じっくり考えてみてください。
「就活に有利だから」「インターンの経験がガクチカに書けるから」という理由ならば、それはインターン以外の経験でもかまわないでしょう。むしろ学業やサークル活動を頑張った方が良いと思います。
幅広い業界を見るという目的であれば、オープン・カンパニー型の1Dayのものに参加してみると良いでしょう。業界のつながりなどがわかると、ニュースをより深く理解できるようになります。
その業界に就職しなくてもインターンで得た深い知識は財産になる
また、「アルバイトという立場からではなく、もっと会社の深いところを知りたい」とか、「出版業界で将来働きたいので今のうちからどんなところか知っておきたい」というように、自分がやりたいからやるのだ、といえるならばぜひ長期インターンに参加してみてください。
参加してみて、「思っていたのと違った」という結果になっても良いのです。自分とは合わないことがわかるのも、本選考で迷走しないためには必要な経験となります。
結果としてその業界で働かないことになっても、「こういう仕事をしている」とわかったことは今後の人生でいつか役に立ちます。
ミスマッチの可能性を下げよう! 大学1年生のインターン応募前の下準備
ではここからは、インターンに参加したい大学1年生に向けてインターンに参加するまでの流れや注意点を解説していきます。
大学1年生は、本選考までの猶予がたっぷりあるため幅広い企業や業界の選考を受けることが可能です。とはいえ、興味が持てない事業の話を聞いたり、雰囲気が合わない企業で職業体験をする事態はなるべく避けたいですよね。
あらかじめ自分の興味を整理し、業界や職種の概要を知ってから、自分が行くべきインターンを決めましょう。
①自己分析をして自分の興味を明らかにしよう
意外かもしれませんが、自分の興味や関心を正確に自覚できている人は多くありません。自己分析をして過去の言動や思考を振り返ることで、気づいていなかった価値観が明らかになりますよ。
スポーツや勉強など、これまで意欲的に取り組めたことや、楽しみながら継続できたことを中心に思い出してみましょう。そこから、前向きに取り組めた背景を掘り下げてみると、自分の興味や関心がどんなことに向いていたのかが見えてくるはずです。
自己分析をして自分の興味を明らかにする例
児童養護施設でボランティア活動に意欲的に取り組めた
なぜ意欲的に取り組めたのか?
→子どもの貧困や教育格差への問題意識や関心があったから
⇒社会問題を解消する仕事や教育にかかわる仕事が合っているといえそう
このように過去の経験を掘り下げて、自分の興味を明らかにしましょう。
自己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップやシートを作りながら自己分析をする方法もあります。自分がやりやすそうな方法で取り掛かりましょう。
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
適性診断ツールを使って、自分の強み、弱み、価値観などを客観的に把握する方法のほか、目的、プロセス、成果に分けてこれまでの行動を振り返り、どういった行動で成果を出すかなど自分を見つめ直す方法もおすすめです。
②業界や職種を幅広く知ろう
業界とは
企業を産業や商業で分類したもの
職種とは
個人単位での業務内容
インターンに参加する企業を選ぶときには、各業界がどんな事業をしているのか、各職種がどんな仕事をしているのか大まかにでも押さえておかなければ、自分の興味に合っているのか判断することができません。
まずは書籍やインターネットで、代表的な業界や職種の概要を理解しましょう。学生向けに企業や大学が実施するセミナーに参加して概要を押さえるのもおすすめです。調べながら、自分が興味を持てる業界や職種を見つけましょう。
こちらの記事で各業界や各職種の特徴を解説しているので参考にしてくださいね。
業界
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
職種
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
業界や職種を知るには、大学のキャリアセンターや就活サイトがおこなう業界・職種研究セミナーを受講すると情報収集の仕方など教えてもらえます。
また、「業界地図」といった書籍では、業界ごとの特徴やどんな企業が各業界に属しているのか知ることができます。
計画的に進めよう! 大学1年生のインターンの探し方
下準備ができたらインターン先を決めましょう。参加対象者を限定しているインターンは多く、インターンの募集は見つけられても大学1年生は参加できない場合もあります。
ここでは大学1年生でも参加可能なインターンを見つける方法を解説するので、インターンに参加したい人はぜひ実践してください。
また、学業と両立させるために、インターン先を選ぶときの注意するべきポイントを解説します。学業とインターンの両方を充実させるためにも、あらかじめ参加時期や期間を決めたうえで計画的に進めましょう。
①参加時期や期間を決めよう
主なインターンの種類
- 長期のインターン
- サマーインターン
- ウィンターインターン
学業やサークル、アルバイトなどやるべきことややりたいことをたくさん抱えている学生もいますよね。インターンに参加したためにほかのことがおろそかになってしまうことがないよう、まずはスケジュールを決めて本選考までの大まかな見通しを立てましょう。
開催時期や期間によってインターンは分類されています。大学1年生でも参加できる可能性が高い3つのインターンを紹介するので、インターンへの参加時期や期間を決めるうえで参考にしてくださいね。
長期のインターン
長期インターンは通年で実施されます。大学1、2年生で長期インターンに参加し、大学を卒業するまで同じ企業で職業体験を続けるケースも珍しくありません。
報酬が支払われることも多く、アルバイトに近い感覚で社員と同じ業務に取り組みます。じっくりと自分の適性を確かめられる点はメリットですが、勤務日数が多い場合もあり負担に感じる可能性が高いです。長期インターンに参加するなら、インターン先は特に慎重に選びましょう。
サマーインターン
サマーインターンは学生が夏休みの期間に実施されます。期間は5日間から2週間程度が一般的です。単日で実施されるオープン・カンパニーもこの時期に実施されるケースが多いです。
大学の夏休み期間であれば多くの学生の参加が見込まれるため、サマーインターンを実施する企業は多くあります。そのため、さまざまな企業のインターンに参加することができます。
ただ、大学1、2年生が対象になっていないケースも多いので、その場合は大学3年生以降に参加する予定でスケジュールを決めましょう。
こちらの記事でサマーインターンについて詳しく解説しています。
サマーインターンは参加すべき? 参加方法から選考対策まで完全網羅
こちらのQ&Aでは、長期インターンに参加するメリットをキャリアコンサルタントが説明しています。
ウィンターインターン
ウィンターインターンは、冬休みの期間に実施されます。冬休みは夏休みほど期間はないので、より短期間のインターンが多い傾向にあります。参加者の多くは本選考直前の3年生であり、大学1、2年生が参加対象になっていないケースも少なくありません。
単日で実施されるオープン・カンパニーであれば対象に含まれる可能性もあります。職業体験をしたいというより、企業や業界の概要を知りたい人は冬休み期間を利用してオープン・カンパニーに参加すると良いでしょう。
- 大学1年生におすすめのインターンの種類を教えてください。
長期インターンやサマーインターンがおすすめ
大学1年生で時間に余裕があれば、長期インターンがおすすめです。
長期インターンに参加をして、仕事で活用できるスキルを身に付けられ、やりたい仕事だけでなくやりたくない仕事について考えるきっかけにもなるでしょう。
また夏休みに参加できるサマーインターンであれば、期間もそれほど長くなく学業に支障を与えないので、企業を知るうえでもおすすめです。
②大学1年生が参加可能なインターン先を見つけよう
大学1年生が参加可能なインターン先を見つける方法
- インターン募集情報サイトで探す
- 企業の採用ページを見る
- 大学のキャリアセンターで紹介してもらう
参加したい種類のインターンが決まったら、インターンの募集情報を集めましょう。
長期インターンであれば通年で募集していますが、サマーインターンの場合は5月〜6月、ウィンターインターンの場合は10月〜11月にエントリー受付を始めます。希望者が上限に達すると受付を締め切ってしまうインターンも多いので、出遅れることがないよう注意してください。
インターンを開催していたとしても、1年生は対象にならないケースも多いです。募集情報に「参加対象」や「対象学年」が記載されているので、大学1年生が含まれるか確認しましょう。
インターン募集情報サイトで探す
インターン募集情報サイトのゼロワンインターンやInfraインターンでは、長期インターンの募集情報が多数掲載されています。こだわり検索やキーワード検索で、大学1年生歓迎のインターンに絞り込むこともできますよ。
企業の採用ページを見る
採用ページを開設している企業であれば、インターン情報もそのページでお知らせされる可能性が高いです。気になる企業があれば、「企業名 採用」で検索し採用ページを確認してみましょう。
参加対象に大学1年生が含まれるかわからない場合は、よくある質問やQ&Aのページも見てみましょう。それでも確認できない場合は、企業の採用窓口に問い合わせましょう。
大学のキャリアセンターで紹介してもらう
キャリアセンターでは学生の就活を支援しています。主に求人の紹介や選考対策のアドバイスをしていますが、インターンの紹介もおこなっている大学も少なくありません。
夏休みなどインターンが盛んに開催される期間前にインターン先を一覧にして紹介し、学内で希望者を募り、その中から受け入れ可能人数分を推薦しています。この場合は大学と連携してインターンを開催しているため、学業やサークル活動にも配慮したスケジュールで実施されることが期待できます。
こちらの記事ではインターンの探し方を学年別に紹介しています。探す際の注意点についても解説していますのであわせて参考にしてみてくださいね。
インターンの効果的な探し方8選を学年別で解説! ありがちな失敗も
③興味のあるインターンに応募しよう
インターンに応募する前のチェック項目
- インターン生への教育体制は整っているか
- モチベーションを維持できそうか
- 学業やサークル活動などと両立できるか
参加したいインターンが見つかったら、WEB上や電話でエントリーします。エントリーする前に、本当にそのインターンで良いのかチェックしましょう。特に長期インターンの場合、生活への影響もあるので慎重に判断するべきです。
ミスマッチを感じたらもちろん辞めることはできますが、自分から参加を希望した以上辞めたいと言い出しにくい人もいるでしょう。ブラックインターンと称される、報酬の額に見合わないような過酷な労働を強いる企業が存在するのも事実です。
なるべくミスマッチを起こさないよう、以下の3つの観点からインターンの条件をチェックしてください。
インターン生への教育体制は整っているか
インターン生を受け入れる準備ができていないにもかかわらず、インターンを募集する企業も存在します。そのような企業に行くと、十分な教育もしないまま社員と同じような業務を任されたり、雑用業務ばかりで「思っていたのとは違った」と感じることになりかねません。
インターン募集情報サイトや採用ページでは教育体制がわからない場合、就活会議などの口コミサイトも確認してみましょう。口コミサイトでは、インターンに参加した学生による、インターンの内容や感想の書き込みがあり、募集情報ではわからないリアルな情報を知ることができます。
ただ、匿名による書き込みなので、話を盛ったり嘘を交えた書き込みがある可能性も低くありません。口コミによる情報はあくまで参考程度に留めておきましょう。
モチベーションを維持できそうか
報酬の額や企業への通いやすさだけでインターン先を決めてしまうと、参加しているうちにモチベーションを維持できなくなることも。仕事内容に関する説明を隅々まで読んで、本当に自分が興味のある分野なのか、意欲的に取り組める仕事なのか慎重に見極めましょう。
モチベーションを維持できるインターンの特徴
- 目的とマッチしている
- レベルにマッチしている
- 社風とマッチしている
- 事業内容に強い関心がある
- 汎用性が高いスキルを身に付けられる
- 成長を実感しやすい
学業やサークル活動などと両立できるか
夏休み期間の短期インターンであれば学業やサークル活動にほとんど支障はありませんが、長期インターンは日頃の予定との兼ね合いも考えながら決めなければ、過密スケジュールになってしまうことも。
求人サイトなどに記載のある勤務条件で各社、週何回の出社を求めるのか記載しています。自分が無理のない範囲で参加できるかどうか慎重に判断しましょう。
- ブラックインターンを見極める方法を教えてください。
いくつかの企業を比較しよう
ブラックの基準は人それぞれですが、募集要項に書かれていた勤務条件より労働時間があまりに長かったり、当初聞いていなかったノルマを課せられたりしたら要注意です。
インターンに応募する前に、いくつかの企業を見比べて、条件がほかより特に良い場合などはどういう企業かよく調べてみましょう。
参加することが目的ではない! 大学1年生のインターンを有意義にするコツ
参加することが目的ではない! 大学1年生のインターンを有意義にするコツ
- 自分の強みと弱みを自覚する
- ほかの学生と積極的にコミュニケーションを取る
- 先輩や社会人が使っている言葉遣いや所作を真似する
- 得られた情報はノートにまとめる癖をつける
インターンは参加実績を作ることが目的ではありません。どんなに人気のインターンでも、インターンでの経験を有意義なものとできるかどうかは学生次第です。大学1年生は社会人になるまでほかの学年よりも時間が多くあります。
ここからは、大学1年生が猶予の長さを活かして、インターンを有意義にするコツを4つ解説します。
自分の強みと弱みを自覚する
インターンに参加すると、ほかの参加者や企業の社員と同じ課題や業務に取り組むことになります。比較してみると、これまで気づいていなかった自分の強みや弱みが見えてくるでしょう。インターンのような機会でなければ、浮かび上がってこない能力もあります。
まずは自分の強みと弱みを自覚し、強みの活かし方や弱みを克服する方法まで見つけられれば、自分にマッチする企業が見つかりやすくなり、さらに本選考での自己アピールもしやすくなりますよ。
どんなスキルや特性が強みや弱みといえるのかイメージできない人もいますよね。こちらの記事を見てみると、今の自分の強みや弱みが見えてきますよ。
強み
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
弱み
就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策
漠然とインターンに参加するのではなく、インターンで何を得たいのかを明確にすることが大切です。仕事で活用できるスキルを高めたいならば、実務に携われるインターンに参加をして、習得したいスキルや目標を立てて臨むと良いですね。
ほかの学生と積極的にコミュニケーションを取る
インターンに参加すると、ほかの大学の学生や大学2、3年生とかかわる機会もあります。ほかの学生とは積極的にコミュニケーションをとり、情報交換をしましょう。
特に先輩は、自分よりも就活に関する知識を多く身に付けている可能性が高いです。リアルな話を聞くことで、就活のイメージをより具体的にすることができます。
ただ先輩の話には主観的な意見も含まれがちなので、一人の意見だけを頼りにするのではなく、複数の先輩に話を聞いてみると良いでしょう。
先輩や社会人が使っている言葉遣いや所作を真似する
インターンに参加し始めて間もない1年生の間は、ビジネススキルもほとんど身に付いていないですよね。まずは、先輩や社会人が使っている言葉遣いや所作を真似することから始めましょう。真似をしているうちに自然と使いこなせるようになりますよ。
ビジネススキルが自然に使いこなせるようになると、就活で企業の担当者と接する際や入社後の業務に取り組むうえで役に立ちます。礼儀正しいイメージを持たれやすくなり信頼を得やすいのです。
インターンはリーダーシップスキルやビジネスエチケットを磨く機会になり、時間管理能力や問題解決能力を身に付けられます。
ただ目的なく過ごすのではなく、自主的に学ぶように心がけ、社員から積極的にフィードバックを求めましょう。さらに自己学習を続け、反省と自己評価をおこなうと良いでしょう。
得られた情報はノートにまとめる癖をつける
インターンが終わったら必ず自分の行動を振り返り、改善点や良かった点をまとめるようにしましょう。社員からフィードバックをもらうこともあるはずです。聞くだけでなく、ノートに書き留めておくことで後から見返すことができ、次のインターンに活かしやすくなります。
また、企業研究ノートを作り、企業ごとに情報を整理しておくのも大事です。後から本選考を受けるときに読み返すと選考対策になったり、応募企業を決める際に重要な判断材料となります。
就活ノートや企業研究ノートの作り方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
就活ノート
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう
企業研究ノート
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
大学1年生からインターンに参加して揺るぎない理想のキャリアを見つけよう
就活スケジュールの早期化にともない、大学1年生からインターンに参加する学生は今後増加することが予想されます。1年生のうちはインターンへの参加を見送るのも一つの選択肢ですが、就活に関する重要な情報を逃さないようにアンテナは常に張っておきましょう。
大学1年生からインターンに参加することで、幅広いインターン先を訪れたり、じっくり適性を見極めることが可能です。就活に時間をかけられる分、本当に自分がやりたいことや向いていることに合致した揺るぎない理想のキャリアを見つけましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るインターンに関する理解を深めたうえで検討しよう
大学1年生でインターン参加を検討しているならば、インターンには長期インターンだけでなく、サマーインターンやウィンターインターンなどあるので、無理をしない範囲で参加してみることをおすすめします。
大学1年生からインターンに参加するメリット、デメリットを理解したうえで、インターンの参加を検討しましょう。
大学1年生だからこそ得られるメリットもある
大学1年生からインターンに参加することで、向いている仕事や適性などを把握することができます。また長期インターンであれば、仕事で活かせるスキルが身に付けられるだけでなく、社員や企業とのつながりを持つこともできます。
大学1年生という早い時期にインターンを通じて得意な分野がわかれば、就職までにさらに伸ばしていけます。弱点がわかれば、弱点を補うためにやるべきことを実践できます。インターン体験から自分自身の強みと弱みを自覚できることは、インターンに参加するメリットでしょう。
一方大学生活に慣れていない段階でインターンに参加すると、学業に支障が出る可能性があります。また長期インターンとして社員と同様の仕事が求められて、精神面でも疲れてしまう可能性があるといったデメリットがあるので気を付けてくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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