Q
大学3年生
回答しない
大学生で社会人の基礎が身に付いている人はいますか?
大学生の時点で社会人基礎力を全部身に付けている人ってどれくらいいますか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
大学生で社会人基礎力を完璧に身に付けている人はほとんどいない
少し前の調査ですが、ベネッセが2010年に社会人1〜3年目の1,732人対象におこなった社会で必要な能力と高校・大学時代の経験に関する調査では、企業が求めている力を学生時代に十分獲得できていないという結果が出ていました。
たとえば「自分なりに計画や目標を立てて勉強した」と答えた人は42.5%、「自分の意見や考えを発表する」と答えた人は41.1%、「自分で出した結論について、なぜそう考えたのか筋道を立てて説明できる」と答えた人は44.7%などの数字から、社会人基礎力で求められる力をすべて身に付けている人は多くないと予想できます。
また、経済産業省が1,598名の全国の大学・修士課程・博士課程の日本人学生を対象に2010年に実施した大学生の「社会人観」の把握と「社会人基礎力」の認知度向上実証に関する調査では「社会人基礎力という概念を知っていたか」という質問に対して「はい」と答えた学生は32.2%でした。多くの学生は社会人基礎力なるもの自体を知らないわけで、それを意識して身に付けようという行動を取る人は少ないでしょう。
企業が考える能力と学生が考える能力が違う可能性があることを知っておこう
社会人基礎力を学生のうちにすべて完璧に身に付けるのは現実的にかなり難しいように思いますが、企業側が考えている「社会人として活躍するために必要な力」を理解し、それを優先的に伸ばしていくというのも一つの考え方かと思います。特に上位に上がるのは「主体性」や「コミュニケーション能力」などです。
ここで注意すべきは、企業が求めている能力水準と学生が捉えている能力水準にギャップがあるケースがあること。先で述べた経済産業省の調査では「不足している能力」として挙げられているコミュニケーション能力について、学生は8.0%、企業は19%と回答しているのです。
つまり、単に周囲の人と良い関係を築ける、仲良くなれるということに留まらず、仕事で成果を上げるために必要なコミュニケーション能力という定義で考えなければならないということは覚えておきましょう。
コミュニケーション能力をアピールしたい人は、こちらの記事を参考にしてください。ほかの学生と差別化できる伝え方で有利に就活を進めましょう。
大学生の時点で社会人基礎力を全部身に付けている人は非常に稀
実際に企業に入社してから経験を積み重ねて社会人基礎力を養っていくことが一般的で、大学生のうちから社会人基礎力を全部身に付けている人はほとんどいません。
しかし、大学生活やインターンシップを通してチームワークやリーダーシップなどの基本的な能力を身に付けていくことは可能です。大学生の時点でタイムマネジメントなどの自己管理能力や、柔軟に適応するための適応力などを予め培っておけると、企業に入ってからの負担を減らすことができますね。
コミュニケーションは企業の文化や業界によって異なることもあるので、企業文化を観察しながらアレンジしていきましょう。
企業で求められる能力は常に変化していくので都度アップデートが必要
社会に出れば「社会人」になるわけですが、社会人歴を積み重ねたからといって社会人基礎力がすべて身に付くわけではありません。リーダーになればリーダーシップが必要になりますし、役職が上がれば求められる役割も変化していきます。
常に学ぶ姿勢を大切にしさまざまな事柄を吸収していくことで、自分自身の社会人基礎力を上げていくことができるようになりますよ。
リーダーシップを発揮した経験を聞かれたときの回答例は、こちらの記事でチェックしてみましょう。コツを押さえて、面接官への印象をアップさせましょう。
チームワークに関するエピソードの伝え方は以下の記事で解説しているので、併せて確認しておきましょう。
インターンで基礎的な能力を身に付けたいと思った人は、まずは自分に合ったインターンの選び方から確認しましょう。こちらの記事で詳しく解説しています。
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