この記事のまとめ
- なぜ働けないのか理由を明確にしよう
- 働けない状況別の対策を解説
- 働けない人のための年代別の就職活動のポイントを紹介
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
この記事を読んでいる人におすすめ
「働きたいけど働けない」「働きたいけれど、どうしたら良いのかわからない」など、働く意思があっても行動できずに悩んでいませんか? 働くためには現状を把握し、問題点を解消することが大切です。
働けない人にもさまざまな事情があるため、それぞれの原因に応じたアプローチや対策をすること、支援や制度を活用することで、現状を打開することが可能です。
この記事ではキャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ、働けない人が社会復帰できるよう、働けない理由や年代別の行動指針、仕事探しのポイントを解説します。社会復帰に向けて、一歩ずつ行動していきましょう。
働けないと悩む人は状況を踏まえて一つずつ課題を解決していくことが大切
働けない人の多くは、働くことへの不安や焦りを感じて立ち止まってしまっている状態かもしれません。働けない状態を脱するためには、自己理解と状況把握をし、打開するために課題をクリアしていく必要があります。
そこで記事の前半では現状を把握すべく、働けない理由について解説します。自分がどんな状態で働けないのかを押さえておくことが大切です。
働けない理由がわかったら、状況別の対策について解説します。自分がすべきことを明確にするだけでなく、行動しなければ意味がありません。社会人の先輩の話やキャリアコンサルタントが提案する対策などを参考に、実際に行動に移すための準備を整えてみてください。
さらに、年代別に働けない人がおこなうべき就活のコツや仕事探しのポイントについても解説します。年代によって、就活で重視すべきポイントは異なるため、チェックしておくことで効率よく就活でき、働くことが可能です。
最後に仕事探しに役立つ相談窓口やサポートを紹介するので、積極的に活用し、就活における悩みや問題を解消しながら、社会復帰を目指しましょう。
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働きたいのに働けない理由
働きたいのに働けない理由
- 精神的な理由
- 病気やケガ
- 職場環境の問題
- ライフステージの変化
働きたいのに働けない人には何かしら理由があるものです。働くことを望んでいたとしても、理由によっては働くことが困難な場合もあります。
なぜ働けなくなったのかという理由と向き合うこと、さらにはその理由に応じた対策を取ることが大切です。理由を明確にしていないと、復職したとしても、同じ理由で働けなくなってしまうかもしれません。
ここでは、働きたいのに働けない理由について解説します。どのような理由で働けないのかをしっかり認識しておきましょう。
精神的な理由
働き盛りの若い世代にも増えているのが、うつ病などの心の病気です。精神的な理由により、従来のように働くことができず、経済的な不安や悩みを抱えるケースが増えています。心の病気になると、働く意欲や気力が失われてしまい、生活もままならなくなることがあるでしょう。
公的な経済支援も多くありますが、民間の保険は心の病気の場合、保証に制限が付く場合があります。必ずしも利用できるとは限らないため、活用できる制度や注意点についても、知っておくことが大切です。
必要な支援を受けながら、経済的にも心配をすることなく病気の治療や休養に専念することが最優先であり、仕事復帰に向けた第一歩になります。
- 病気と認定されていませんが、精神的な理由で働けなくなっています。その場合でも、公的な支援を受けることは可能でしょうか?
何に困っているかを明確にして行政サービスを利用しよう
公的支援は、原因よりも、現在どんなことで困っているかによって活用を考えるべきものです。支援を受けたいのは、どんな困りごとのためでしょうか。市区町村役場のホームページで、各困りごとの対応部署や窓口を検索できます。
特に、働けないことにともなうお金の悩みは、行政サービスが一番頼りになります。家賃や税金、社会保険料など、滞納で困る前に、役所で使える支援はないか、相談してみましょう。
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あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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病気やケガ
病気やケガなどにより治療が必要になり、働けなくなることもあります。療養期間中は、給料がもらえなくなり、減給されることもありますが、業務上または通勤中による病気やケガであれば「労災保険」が適用され、業務外の病気やケガの場合も「傷病手当」が支給されます。
治療が長期間に及べば、公的保証の傷病手当金や障害年金だけでは毎月の生活費をまかなえなくなるかもしれません。金銭的な負担が大きくなれば、家族の経済的な不安は募っていくでしょう。
病気やケガにより急に働けなくなることは誰にでも起こり得ることです。想定外の事態に陥ったとしても、落ち着いて対処しましょう。
職場環境の問題
働けなくなる理由として、職場環境の問題も挙げられます。いわゆるブラック企業と呼ばれるような職場に多く見られる問題です。
たとえば、長時間労働やノルマを課せられる、賃金不払残業、労働者に対しての過度な選別、パワーハラスメントの横行、企業全体のコンプライアンスの意識の低さなどがあります。
また、歩合制の場合、売上が目標に達しなければ最低賃金すら払われないケースもあるようです。
過酷な環境下で働き続ければ、精神的に追い詰められてしまう人もいます。悪質な会社であれば、労働基準監督署といった外部に相談して、労働環境の改善がおこなわれるように働きかけることも検討すべきです。
- 上司が怖くて相談するのもためらいがあります……。
上司の影響力が及ばない相談窓口を頼ってみよう
社内でほかに相談できるところはありませんか。たいていの企業では、人事部や総務部に社内相談窓口が設置されています。念のため、一度調べてみましょう。
社内にそういった窓口がなかったり、あったとしても相談しづらいという場合には、社外の相談窓口を頼ってください。ネットで「労働相談 都道府県」「健康相談 都道府県」「女性相談 都道府県」などと検索すると、適切な相談先が見つけられます。
ブラック企業は避けたいと思っている人はこちらの記事を参考にしてみてください。ブラック企業の特徴をまとめています。
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「ブラック企業を避けて就職したい!」と考えている人が大半なのではないでしょうか。記事ではキャリアコンサルタントとともにブラック企業の特徴について解説します。ブラック企業かどうかを見極める方法も紹介しているので、仕事探しをしている人はぜひ参考にしてくださいね。
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ライフステージの変化
ライフステージの変化も働けなくなる理由のひとつです。特に女性に多いのが、結婚や出産、育児などのライフステージの変化にともない、働き方を変える必要性に迫られることもあります。
多くの人は、仕事と家庭を両立させたいと思うものです。
しかし、いざ出産後に復職したとしても、定時で週5日の勤務をこなす難しさを感じ、辞めざるを得なくなることもあります。時間通りにきっちり働くのは難しい、かといって時短で働けば収入面に不安が残るものです。
そのほかにも、男性の育児休業の拡大、仕事と介護の両立、パートナーの転勤による引っ越しなど、さまざまな場面で働き続けるのが難しくなることがあります。
価値観を重視し、柔軟な対応により働き続けられる会社や、状況に応じてキャリアアップできる環境を選ぶことが大切です。
「自分と同じような立場の人が活躍している職場か」に着目してみましょう。子育てと両立している人、パートナーが転勤族の人など、境遇が似ている人がすでに職場に定着していると、安心材料になります。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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働きたくても働けない人は厚労省の「生活困窮者自立支援制度」で相談するのがおすすめ
生活困窮者自立支援制度とは、生活に困窮している人向けに包括的な支援をおこなう制度のことです。
中でも、仕事に就いて自立するために、社会参加や就労への初めのサポートするのが「就労準備支援事業」です。一般就労に向けて、本人のニーズや課題に合わせた形で、就労支援をおこないます。
一般就労が難しい場合の支援が「認定就労訓練事業」です。その人に合った支援付きの就労の場の提供や、希望する就労に向けたステップアップを図るための取り組みもおこなっています。
近年暮らしに困っている人は、経済的な問題だけでなく、社会的な孤立などの問題を抱えているケースも増えています。
複雑な課題を抱えている自立支援が難しい人も増えていることから、問題の複雑化や深刻化を防ぐためにも、早い段階で相談を受け、必要な支援につなげることが大切です。
相談は本人だけでなく、家族や周囲の人からの相談も可能なので、気になる人は受けてみてください。
- 「生活困窮者自立支援制度」は、家族の相談で支援を求める場合は何をおこなってくれるのでしょうか?
家族からの相談によって自立希望者の就活を支援するプランを作成可能
生活困窮者自立支援制度の対象者は「就労の状況、心身の状況、地域社会との関係性その他の事情により、現に経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある者」と定義されています。
そのため、相談者が困難の渦中にある本人なのか家族なのかは関係なく、その人たちが抱えている現在の問題に対してどのような改善策を図れるかを一緒に考えるといった支援が可能です。
支援の具体例として、支援プランの当事者である就労困難な人に対して、一定の家賃相当にあたる給付をおこなうことで就職活動の後押しをするといったものがあります。
生活困窮者自立支援制度は、人々が社会人として自立していくための支援全般を担っています。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
働けない人が働くためにすべきこと14選! 状況別に合う対策を見つけよう
働けない人は自分の状況に応じた対策をする必要があります。働けない人と一口にいっても、働きたい気持ちがなくて働けない人や、事情があって働けない人などさまざまです。
働きたい気持ちがない状況で無理に働こうとしても上手くいかず、状況が悪化してしまう可能性もあります。
働けない事情がある場合も、その事情を考慮したうえで就労に向けた活動をすることで、働けない状況を脱却する術を見つけられるかもしれません。
ここからは、状況別の働けない人への対策について解説します。
働きたい気持ちがなく働けない人向け! 一歩前進するための行動
働きたい気持ちがなく働けない人向け! 一歩前進するための行動
働きたい気持ちがない場合は、仕事に就くのを焦らないことが大切です。まずは、体力や気力を回復させることを優先し、そのための時間をたっぷり取りましょう。
働けないことに罪悪感を抱く必要はありません。自分自身と向き合い、今できることから始めてみること、日々少しずつでも前に進んでいる実感を持つことがポイントです。
ここでは、一歩ずつ前進していくための行動について解説するので、実践してみてください。
①まずはゆっくり休養する
心や体が疲れている状態では、前向きな考えや行動はできません。仕事のことを考えずに、しっかり気持ちや体を休めることに専念してください。
病気やケガのある人は、経済的な不安から早く仕事に就こうと焦る人もいるかもしれません。そんなときほど、焦りは禁物です。あれこれ考えてしまえば、不安が膨れ上がってしまうものです。さらに、そうした思いがプレッシャーとなって、自分自身を追い込んでしまう可能性もあります。
かえって焦りやプレッシャーが治療を長引かせる要因になることもあるため、「今は休養するとき」と心得ることも大切です。休養中は、回復状況に合わせて、活動レベルを上げていきましょう。
働くにはエネルギーが必要です。元気なときを10として、今はどれくらいのエネルギーですか。私の感覚では、働くには少なくとも5~6のエネルギーが欲しいです。一日働いて疲れて、一晩寝て回復する感じです。
これが2か3くらいに感じられたら、もう少し休んだ方が良いでしょう。
②自分の長所や強みを洗い出してみる
休養して少し気力や活力が湧いてきたところで、これまで自分が経験したことを振り返ってみましょう。成功体験や失敗体験、うれしかったことや辛かったことなど、書き出してみてください。
自分の感情はどんなときに動くのか、どんなことに興味関心があるのかを把握でき、自分という人物像を客観的な視点で見つめることで、自分の長所や強みを理解することができます。
また、やりたいことではなく、やりたくないことを書き出せば、自分の強みを活かして自信を持ってできる仕事が見つかりやすくなるかもしれません。
人は意外と自分自身のことをわかっているようで、わかっていないことも多いものです。落ち着いて自分自身と向き合う時間を大切にしてみてください。
自分の長所を上手く伝えられる自信がないという人は以下の記事で長所の答え方を解説しているので、チェックしてみてください。
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③なりたい自分像をイメージする
働きたい気持ちがないという場合は、なりたい自分像が見えていないことが要因である可能性もあります。将来の自分の姿を具体的にイメージすることがポイントです。
長期的なイメージが難しければ数年後の自分の姿を、イメージが湧かないという場合は自分の周りで理想的な働き方をしている友人や知人をモデルに想像してみてください。
さらに「専門的なスキルを身に付けて働きたい」「生き生きと自分らしく働きたい」「社会貢献したい」など、仕事をするうえでの具体的なビジョンを考えるとイメージしやすくなるかもしれません。
将来の自分像のイメージができたら、そのビジョンをもとに実現可能な仕事選びをしていきます。漠然と仕事をしようと行動するよりも、長期的に安定した職を見つけやすくなるでしょう。
働くうえでやりがいも仕事探しの一つの要素となります。次の記事では仕事のやりがいについて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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④どんな仕事があるのか把握する
世の中には多くの仕事がありますが、働けないと感じている人の多くは視野が狭くなっている可能性が高いです。仕事にはさまざまな種類があることを知っておけば、求人を探す際にも選択肢が広がります。
働けない人の特徴の一つとして、仕事に就いても続かないことが挙げられます。仕事が続かない理由として考えられるのが、自分に合った仕事に就いていないということ。
自分にはどんな仕事が合っているのか、どんな仕事なら取り組めそうかを明確にしておくことが大切です。そのうえで仕事の選択肢を増やし、先入観を持たずに探すことで、自分に合った仕事が見つかりやすくなります。
業界を知りたい人は以下の記事でくわしく解説しているので、チェックしてみてください。
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視野を広げて選択肢を増やすためには、まず「人の意見をたくさん聞くこと」です。自分のみの考え方やイメージに頼ってしまうと、先入観に左右されやすくなります。
他人の意見を尊重してみると、意外な発見があるでしょう。
⑤生活習慣を見直す
働けない人は、生活習慣が乱れているケースが多くみられます。生活習慣を見直すうえで大切なのが、就寝と起床です。睡眠リズムの乱れは生活リズムの乱れに直結し、自律神経やホルモンの乱れにつながります。
生活リズムを整えるには、早寝早起きを心掛けることが効果的です。睡眠を十分に取ることで、慢性的な頭痛や肩こりも改善する可能性があります。
逆に睡眠不足が続けば、日中も頭がすっきりとせず、意欲や気力も湧きにくくなります。自律神経も乱れて、心に不調が生じることもあるため、自律神経とホルモンのバランスを上手に取ることが大切です。
特に疲労感や不眠、意欲減退といった症状に悩んでいる人は、規則正しい生活と適度な運動を心掛けることで、働くための土台作りをしましょう。
仕事をするうえでの要件として、「約束の時間が守れるか」が挙げられます。出勤時間が守れないうちは、安定した労働は難しいでしょう。
これを機に生活リズムの管理を上達させられると、働き始めてからもスケジュール管理の面で役に立ちますよ。
⑥社会復帰できた人の体験談を読む
働けない状況が長期間続いていると「もう自分に社会復帰は無理なのではないか」と諦めの気持ちを抱いてしまい、行動しなくなってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、社会復帰できた人の体験談を読むことをおすすめします。
自分と同じような境遇にあった人が社会復帰できたという事実を知れば、「もしかしたら自分にもできるかもしれない」という希望が湧いてくるかもしれません。
働けない状況からどのように立ち直ったのか、どのような行動を取ったのかを参考にして、自分にできることは積極的に取り入れてみてください。
以下は、社会復帰したい人の体験談を読むことができるサイトです。
XなどのSNSであれば、直接コンタクトが取れる可能性があるので、気になることは質問してみると良いでしょう。
働くことに向いてないと感じる人は、次の記事を読むことで不安を解消できるかもしれません。
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⑦同僚や上司、相談窓口に話をしてみる
働けないことに悩んでいる場合は、信頼できる同僚や上司に相談してみてください。
一人ではどうしたら良いのかわからないことも、人に相談してみることで客観的な視点で問題を捉えられるようになります。自分ではわからなかった、思わぬ気づきや的確なアドバイスがもらえるかもしれません。
長年付き合いのある身近な人であれば、自分の長所や強みを知っているため、それを活かした働き方や、自分ができる仕事を提案してくれることもあります。
また、仕事に関する相談窓口で話を聞いてもらうのも手段の一つです。いずれにしても、一人で悩み続けるのは得策ではないため、第三者に相談して問題解決の糸口をつかみましょう。
- ネガティブな相談をすることで仕事への影響がないのでしょうか?
相談によって社内での立場や業務に影響が出ることはまずない
私もメンタルダウンの経験があります。勤務が不安定になり、健康管理室から休職をすすめられました。
当初私は抵抗しましたが、メンタルが不安定なまま働くのは自分もつらく、社内規定にも「病気休職は原則としてもとの職場に戻す」というルールがあったので、休職を選択しました。
社内でネガティブな相談をしたときに、仕事に影響が出るのではと心配する気持ちも理解できます。しかし、相談することで不利益になることは基本的にはありません。
社内ルールについて納得のいくまで説明を受けてから判断しましょう。どうしても影響が気になるなら、社外の相談窓口を探すのが良いですね。
働くことに対して怖い人は以下の記事で対処法を解説していますので、チェックしてみてください。
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事情があり働けずに悩んでいる人向け! 状況を改善し活き活きと生活するための行動
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前項のように働きたい気持ちがない人がいる一方で、労働環境やライフステージの変化などの事情がある人も多いものです。
そういった人の場合は、状況を改善するために行動することはもちろん、現状にこだわらずにほかの方法を模索することもポイントになります。ここでは、働けない状況を打開するための行動について解説するので参考にしてみてください。
①休んだうえで現状の課題をしっかり整理する
真面目で頑張り過ぎてしまう人ほど、心の病気になりやすかったり、精神的な疲れを溜めてしまったりして、働けなくなることがあります。
もしも働けなくなった場合、まずはじっくり休養を取ることに努めてください。心身の回復に努めながら、現状の課題に目を向けましょう。
たとえば、うつ病などの病気を発症していると、集中して働けず、働くことが辛く感じてしまうものです。病気の症状の改善を最優先にしつつ、どのような働き方をすれば良いのかを考えることが大切です。
緩解した後は、病気と上手く付き合いながら仕事をすることが求められます。病気を発症しやすい気質を認めて、生活環境や習慣に問題がないか、無理をしていないか見直しましょう。
- 休んでいると怠けているように思われそうで嫌です……。
極端な不安や自分を過度に責める思考も心の疲れの表れ
その心配な事態は、どれくらいの確率で起きそうでしょうか。起こってもいないことが心配になる、他人の目が気になる、自分を責めてしまう……というのも、うつ症状の一つかもしれません。
うつ病へのカウンセリングでしばしば用いられる「認知行動療法」は、現実の受け止める方法を変えたり、ものの見方を柔軟にしていくといった効果があります。「他人は自分のことなんて気にしてないんだな」と思えてきた頃が、改善の兆しです。
②自宅でできる仕事を探す
社会での働き方にもいろいろあるため、会社で働くだけでなく、自宅でできる仕事を探す方法もあります。
自宅でできる仕事は通勤する必要がありません。通勤時の負担がないため、体が不自由で移動が難しい人や、満員電車での通勤、人混みが苦手な人にとっては、ストレスが緩和できます。また、対面のコミュニケーションがなく、職場の人間関係に悩むことがないのもメリットです。
さらに、体調によって仕事量を決められるため、柔軟な働き方ができます。家を出ないで仕事をしていても社会とのつながりを持つことで、世の中に貢献していることを実感しながら、稼げるのも魅力です。社会人として自立した生活を送ることもできるでしょう。
自宅でできる仕事にはどのようなものがあるのか知りたい人は次の記事をチェックしてみてください。
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自宅でできる仕事50選! 自宅で働くメリットとデメリットも解説
「仕事上の人間関係に疲れてしまった」「一人で黙々と働きたい」などの理由から、自宅でできる仕事に就きたいと考える人は多いでしょう。この記事では、自宅でできる仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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職場の人間関係で悩んでいる人はこちらの記事を参考にしてみてください。5つの対処法とストレスを感じないための予防策をまとめています。
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③資格やスキルを身に付ける
資格を取得して、仕事の選択肢を増やすことも有効な方法です。資格を保有していれば、その分野の専門性とスキルを身に付けていることの客観的な証になります。
就職の際も、向上心や意欲があり、目標達成する力がある人材としてアピールすることが可能です。企業から信頼できる人材として評価されれば、正社員として採用される可能性もあります。
就職後も、資格を保有していると有利に働くケースや別の部署に異動したい場合も意欲があることをアピールできます。
- 働くことが難しい障害を背負っていても、仕事に活かせる資格を持っていれば就職できる可能性が高くなるのでしょうか。
資格取得によっては就職の可能性を高めることはできる
障害の種類によるので、資格を持っていれば就職できるかというとそれはまた別の問題になってくるかと思います。また、資格にも国家資格から民間の資格まであらゆるものが存在するので、どんな資格を取得するかが重要です。
民間の資格には講座を受けるだけで取得ができるような比較的取得ハードルの低いものがたくさん存在します。趣味をより充実させるための「学び」に近いです。
反対に、国家資格は取得に一定の難易度が課されていますが、仕事に役立つ資格がおもとなります。
資格のすべてが就職に役立つものとは言えません。そのため、障害の有無にかかわらず「仕事に役立つための資格」の取得をすることで、就職の可能性は高くなると考えられます。
④定期的にカウンセリングを受ける
うつ病などの病気や精神的な問題で働けない場合は、専門のカウンセラーによる定期的なカウンセリングを受けることをおすすめします。
カウンセリングとは、専門的な知識やスキルを持つカウンセラーに悩みや困りごとを話すことで、専門的なアドバイスを受けながら解消する手法のことです。
カウンセラーは相談者に対して直接的な解決方法や答えを示すことはせず、話を聞いて相手の考えを理解して気持ちを整理することを手助けします。これが相談者にとっての心理的なサポートとなり前進することができるようになります。
医師による診察と薬の処方のみで、カウンセリングを受けていない人もいるかもしれません。しかし、認知や思考に偏りがある場合、本人が自覚して修正しなければ、再発や悪化を繰り返してしまう場合も多く見られます。
カウンセラーが経過観察することで、症状に変化が現れた場合も気づきやすくなります。
働うつで就活ができないという人は、以下の記事で相談先や予防法を解説しているので、チェックしてみてください。
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⑤支援機関に通所・相談する
働けないという人の中には、仕事から長く離れていたことで「外で仕事をするのが怖い」「仕事をすることに抵抗がある」といった気持ちが強くて難しいと思っている人もいるかもしれません。
そのような人は支援機関に通所したり、相談したりしてみてください。支援機関の中には、障害福祉サービスを提供しているところは多く見られます。
就労移行支援事業所などのように病気の症状に関する相談はもちろん、社会復帰に向けた支援として、仕事に役立つ自己管理法や、実務的な仕事術、専門資格やスキルの講習なども受けることが可能です。
就職支援機関は基本的に無料でサービスを受けられるところが多いため、気軽に利用できます。
支援機関にハードルを感じる人は、メールやチャットのやり取りから始めてみてはどうでしょうか。テキスト上のやり取りでも、相手の雰囲気はわかります。波長が合いそうだったら、見学を申し込んでみましょう。
多少家から遠くても、何となく合う感じがするところをおすすめします。
⑥勤務形態や業態を見直す
正規雇用やフルタイムなどの就業形態にこだわらずに、アルバイトやパート勤務といった、非正規雇用で働く方法もあります。
朝から夕方まで7~8時間勤務で働くことが負担になっているかもしれません。企業によっては、就労時間を柔軟に変えられる「フレックス制」や「裁量労働制」を取り入れているところもあります。
ただし、フレックス制の場合、必ず働かなくてはならない時間帯である「コアタイム」を設定することが求められます。
勤務形態や業態もさまざまな種類があるため、いろいろな働き方を検討してみることが大切です。必要に応じて専門家の意見も取り入れつつ、自分に合った働きやすい就業形態を選択してみてください。
⑦フリーランスも視野に入れる
フリーランスとは、企業や会社に属さずに契約を結び、個人で仕事をする働き方のことです。フリーランスは「報酬」を得るという働き方が主流で、契約は個人で獲得する必要があります。
フリーランスの場合、引き受ける仕事内容や量、働く時間を契約を結ぶときに調節できるため、自由に働けるのが最大の特徴です。フリーランスになるということ自体には、特定のスキルや資格は不要です。
フリーランスを目指すなら、活動するうえでの軸を持つことが求められます。目的を持たずに目指すと方向性がブレてしまうため、先に今後の目標を定めておくことが大切です。
身近にフリーランスとして活躍している人がいれば、仕事をするためにどんな心構えが必要なのか、またどのように仕事をしているのかを聞いてみるとイメージしやすいかもしれませんね。
- フリーランスでの働き方の具体的なイメージが湧きません……。
フリーランスは人の手伝いの延長から始まると考えよう
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が発行するフリーランス白書2024によると、フリーランサーが過去1年に仕事を得た経路として最も多いものは、【人脈】でした。
フリーランスとして働くチャンスは、「人に誘われて」「知り合いの仕事を手伝う」といった形でやってくることが多いです。これは親や親戚の家業を手伝う、友達からの頼みに力を貸して謝金を得る、といったことも含まれます。
その場合、「あなたならこれができると思ったから」と、作業内容とのマッチングもすでに完了していると考えて良いでしょう。
大げさに考えず、手伝いを頼まれたらやってみる、それが収入や継続性をともなったら「フリーランスとして働く」になる、とイメージしてみてください。
どうしても働けない場合は働かない選択もあり? 社会人の先輩の話を聞いてみよう
ここまで働くための行動を状況別に解説してきましたが、働きたいという意思があっても働くことができなかったり、働く意思を持てなかったりする場合もあるかもしれません。その場合は、働かないという選択もあります。しかし、働かない選択をすることは勇気のいることです。
そこで、ここでは社会人の先輩に「どうしても働けない場合は働かない選択もあり」なのかについて、聞いてみました。選択肢の一つとして捉えてみてください。
次の記事は社会人のリアルな声から働く意味を考えさせられる内容になっています。先輩からの貴重な意見として受け止めてみてください。
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働くとは何だろうという疑問に、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて解説します。就職前や就職活動中、働くことの意味がわからなくなった人は、ぜひ参考にしてください。面接で「あなたにとって働くとは何ですか」と聞かれた際の回答方法も解説しています。
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アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る働けない状態の自分から活動と休息のバランスを学ぼう
働きたいのに働けないのはつらいですね。私もうつ病による休職を経験しました。後になって思うのは「あの状態にも意味があった」ということです。
たとえば昼夜逆転生活です。「逆転はよくない、規則正しくまず朝をしっかり起きよう」と、世間ではよく言われます。しかし、多くの人が活動している昼間に起きていて、家でじっとしていると、働けない自分がますます価値のない存在に思えてくることがあります。
昼間に寝て夜に起きるようになるのは、昼間に起きていて感じるストレスや後ろめたさから逃れるためではないでしょうか。休職していた頃の自分を振り返ると、そんな気がするのです。
私はエネルギーメモリの話もよくします。元気なときを10として、今はどれくらいガソリンが貯まっている感じがするかを考えるのです。半分以上は貯まっていないと、活動するのが億劫に思います。そういうときは自分で自分のガソリン目盛りと相談しながら、じっくり休むのが良いでしょう。
そのときの自分に合った働き方を見つけて回復を目指そう
最近は料理の宅配のように、契約と登録だけしておけば事前に約束をしなくとも、その時々の気持ちで働く仕事も出てきています。回復途上にはそんな働き方も上手に使って、自分のぺースを取り戻してはどうでしょうか。
年代別! 働けない状況を脱し自分に合う仕事で働くための就活のコツ
ここまで、働けない状況に応じて何をしたら良いのかが見えてきたかと思います。次はいよいよ就活を始めるステップです。働けない年代によって就活におけるポイントは異なります。
また、就活でつまずいてしまうと働けない状況に逆戻りしてしまう可能性もあるため、注意しましょう。そこでここからは、働けない状況を脱して就活を成功させるためのコツを20代、30代、40代と年代別にそれぞれ解説していきます。
自分に合う仕事に就くためにも、ぜひチェックしてみてください。
やる気やポテンシャルをアピール! 20代の就職活動
やる気やポテンシャルをアピール! 20代の就職活動
20代で働けない人は職歴がなかったり、浅かったりすることが多く、アピールできるスキルが少ないため、自信を持って転職活動できないことも考えられます。
しかし、20代で重視されるのはスキルや経験よりも、仕事に対するやる気です。未経験であっても、前向きに転職活動を続ければ採用につながり、働くことができる可能性があります。
働くことに自信がない人は、20代の就職支援を得意とする就職エージェントを利用してみることをおすすめします。エージェントの中には、社会人未経験者を歓迎している企業の求人もあるので、自分に合うエージェントを探してみてください。
書類選考の免除、書類作成や面接対策などのサポートの充実、社会人に必要なスキルの習得など、エージェントにより異なるサービスが用意されているので、就職活動をスムーズに進めるうえで役立ちます。
仕事への意欲がわかない人は以下の記事で要因と対処法を解説しているので、そちらもチェックしてみてください。
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目標設定をする
働けない人が就活をするうえで、目標の設定は不可欠です。目標を設定することにより、目指す方向ややるべきことが明確になります。自分がどんな仕事で働けるのかのか、どんな会社でなら働けるのかという将来的な目標をざっくりとでも良いので立ててみてください。
さらに、目標から逆算して達成するためには今何をすべきか、具体的な行動に落とし込むことも大切です。
働くための目標がはっきりしていれば、意欲が湧いてくるだけでなく、方向を見失いにくくなります。たとえ失敗したとしても「目標を達成するための経験」だと割り切ることも可能です。すべてが働くために立てた目標達成のための通過点としてとらえれば「無駄な努力だった」と徒労に終わることもないでしょう。
また、具体的に働くための戦略を立てることで、働くうえで目的意識を持った行動と、有効な時間の使い方ができるようになります。
働く意義を見出せない人は、次の記事を参考に働き方を考えてみてください。
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自己分析で自分の強みや長所を見つける
働けないと悩んでいる人は自分を客観視できていない人が多い傾向があります。そこで自己分析を通して自分の本質を明確にすることが必要です。
自己分析により、性格や価値観、能力、興味関心などを深掘りした結果を踏まえて、自分が働いている姿をイメージしましょう。自己分析は目的をしっかり意識したうえでおこなうことが大切です。
まず、過去の出来事を振り返ってみてください。出来事を通して何を感じたのかも大切なポイントになります。「こんなことがあった」と出来事のみを振り返るのではなく、「そのときに何を感じたのか」、自分に対して「なぜ?」と問いかけることで、自分が大切にしている価値観などが見えてきます。
自分の特徴や強みをつかむためにも、十分深掘りしてみてください。その結果が働く自分が持つべき指針になります。
- 深掘りの仕方がいまいちわかりません……。
「なぜ?」をくり返しながら自分のことを自由に書き出そう
上記で紹介している方法をもう少し具体的に説明するなら、まずノートと鉛筆を用意して、書き出すための準備をしましょう。そして以下の順番で進めていきます。
①ノートに箇条書きで「過去の出来事」を書き出す。
②見えてきた自分の価値観を探して「なぜ?」と問いかけてみる。
③見えてきた価値観をまとめる。
ここまでやれば「自分にどんな特性があるのか」が明らかになってくるはずです。とにかくざっくばらんに自由に書いていくことが大事なのです。図で書いても良いですし、イラストやマーカーで色を付けても良いと思います。
自分について、できるだけたくさん書き出してみましょう。
未経験でも応募できる求人を探す
求人情報の中には、未経験者の応募が可能な案件は多くあります。特に派遣の求人のなかには「未経験者歓迎」といった採用をおこなっているものも多くあるため、チェックしてみてください。
入社後に資格取得を支援しているなど、教育制度が充実している企業も増えているため、未経験での入社しても安心です。また、慢性的に人材不足になっていたり、先入観を持たずに仕事仲間を探していたりするなど、さまざまな理由から未経験者を積極的に受け入れている企業もあります。
働いた経験がない場合でも、最低限のビジネスマナーや企業が求めるスキル、ITリテラシーやオフィスソフトが使えれば評価されるポイントになるため、押さえておきましょう。
応募業界を分析し有利な資格の勉強をする
業界によっては、資格を持っていることがに有利になり、働ける場合があります。そのため、興味関心があって応募しようとしている業界を分析し、資格取得のために勉強するのも有効です。
実務経験だけある人よりも、それに関連した資格を持っている人の方が有利になることもあります。働けない場合でも資格を取得することで、就職できるだけでなく、入社後も給与や業務の面で優遇されるかもしれません。
IT企業に就職や転職するのであれば、「ITパスポート資格」「マイクロソフトオフィススペシャリスト資格」などの取得がおすすめです。保険や金融系の企業であれば、「ファイナンシャルプランナー」「日商簿記」などの取得を検討してみてください。
企業や業界によって求められる資格は異なるため、どのような資格が役立つのかを、事前に調べて行動しましょう。
取りやすい資格については次の記事で詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。
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無職期間の説明ができるようにする
転職する際の面接で質問されるのが、「無職の期間」についてです。人によってさまざまな理由があると思いますが、言いわけをせずに理由や期間を正直に答えることがポイントになります。
下手に隠そうとすれば、深掘りされたときに矛盾が生じたり、説得力に欠けてしまったりするものです。さらには、嘘やごまかしが伝わってしまい、印象が悪くなってしまう可能性もあります。伝えにくい話も正直に伝えることが大切です。
また、離職した理由と空白期間にどんな活動をしていたか、建設的に答えた方が印象は良くなります。自分にとって必要な期間であったことをアピールしてみてください。その間に身に付けたスキルをアピールすれば評価されることも考えられます。
- 無職期間について正直に答えたら採用されなさそうなのですが、どう答えたら良いでしょうか?
現在の状態を客観的に証明するための対策をしよう
その可能性もないとは言い切れないですが、多くの企業が気にするのは「今の状態」です。「今採用して、支障なく働けるのか」という疑問にしっかりと答えられるようにしましょう。
私はうつ病で退職し、療養後に再就職する際、職業訓練に通いました。3カ月のコースでしたが、訓練をしっかり修了することで勤務可能なことを示し、採用されました。職業訓練でなくてもアルバイトでも良いと思います。
「今はもう大丈夫です」を、事実で示せるように対策を考えてみてください。
副業を始めてみる
会社員やアルバイトに就く前に、副業を始めてみるのも一つの方法です。在宅でできる副業であれば、働くことへのハードルがぐっと下がります。
在宅ワークであれば、会社員やアルバイトよりも気軽に始められ、自分のペースで仕事をすることが可能です。
また、クラウドソーシングなら、専門スキルが必要な仕事でなければ学歴を問われることはありません。未経験でもできる簡単な仕事も多く、一度挑戦してみてから決めてることもできます。
在宅ワークをしていれば職歴になるため、空白期間を埋めることが可能です。働くことに自信がつけば、外で働く意欲も湧いてくるかもしれません。
副業は基本的に自分のペースでできる仕事が多いかと思います。労働時間や業務内容も、フルタイムで企業に勤めるよりはハードルが幾分か下がります。
そのような形で働くことに慣れていき、収入が安定してきたら本業に移行していくと良いでしょう。
20代と違ったアプローチが必要! 30代の就職活動
30代は結婚や出産などのライフステージの変化が多い年代で、20代と比べて就職のハードルは上がります。職歴に合った相談先を利用することが就活を成功させる近道です。理想的な働き方ができるかどうかを重視し、就活するのがポイントになります。
また、30代になると、未経験の職種でもチャレンジできますが、即戦力としてある程度のスキルや経験が求められることも多くなります。スキルやキャリアの棚卸しをして、強みを活かせる求人を探してみてください。
過去に正社員として働いた経験があって、無職期間が短い場合は転職エージェントを利用するのがおすすめです。正社員の経験がない場合は、年齢や経験を問わない求人を多く取り扱うハローワークに相談する方法もあります。
- 30代後半で就職経験がないと、仕事に就くのは難しいでしょうか?
就労実績を作ったうえで自分が働きやすい仕事を探そう
まずは就労実績を作りましょう。最初はギグワーカー、アルバイト・パートなどの働き方で短時間・短日数から始めて徐々に勤務時間を伸ばし、可能な限りフルタイムに近い就労実績を作ってください。職業訓練も実績作りになります。
就活の作戦は、やりたいことから発想するよりも、今ある仕事のなかから自分の良いところが活かせる仕事を探す、というものです。介護のように求人がたくさん出ていて、資格取得でステップアップの道がある仕事だとより良いですね。
厳しいことを言うようですが、仕事を選びすぎていては前に進めません。ベストでなくとも、一つの柱になる仕事に就いてしまえば、やりたいことは趣味や副業でもできますよ。
転職先は慎重に検討しよう! 40代の就職活動
40代では、対象となる求人数が絞られるため、就職成功の難易度は高くなります。これまでのキャリアで培ったスキルを活かせる仕事を探すことが大切です。
40代の就活では、人材育成やマネジメントなどの経験があるかを問われたり、専門性の高いスキルを条件としていたりする求人も見受けます。
管理職や役職経験がなくても、現場でチームをまとめた実績があればアピールできるため、自分のスキルや強みを整理して、わかりやすく伝えることがポイントです。
また、正社員にこだわらずに、まずはアルバイトや派遣社員から社会復帰を少しずつ目指していくという方法もあります。社会復帰の第一歩としてハードルの低い方法で始めてみると良いですね。
派遣会社によっては、ビジネスマナーやパソコンスキルなどの研修があるため、仕事をしながらスキルアップも図れます。
「もう40代なのだから」と焦ると、一発逆転を期待するようになり、理想と現実のギャップに苦しみます。最善の方法を考え続けて何もしないより、できることからコツコツとやっていきましょう。
働けない状態からの再就職は、「スモールステップでのキャリアアップ」です。
数多の働けない悩みを聞いてきたキャリアコンサルタントが解説! おこなうべき対策とは?
これまで働けない理由や働くためにすべきこと、就活のコツなどについて解説してきましたが、それでもまだ働くことに不安を感じる人や、自信が持てずにいる人、行動できない人がいるかもしれません。
ここでは、多くの働けない悩みを聞いてきたキャリアコンサルタントだからこそ伝えられる、働けない人がおこなうべき実践的な対策について聞きました。頭の中で思い悩んでいる状態から脱したい人は、行動してみてください。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る働けない人は行動の指針となる将来の目標を明確にしよう
働けないと感じている人同士でも、その理由は人によってさまざまだと思います。ただし、「こうなりたい」という目標があまり決まっていないという共通点はあるのではないでしょうか。
目標や夢という言葉になるとどうしても壮大なものでなければいけないような気がしてしまいますが、大きなものでなくともかまいません。行動するのが少し怖かったり、不安に感じてしまったりする人は、自分が踏み出せそうな小さなレベルのものから始めましょう。
ある程度進むべき道が決まっていないと動き出すことができず、行動がともなわなければ自信にもつながっていきません。
第一歩は小さな将来プランを立てること
たとえばスーパーに買い物に行きたいと思ったとして、何を買うのか? どこのお店に行くのか? ということが決まってくると、交通手段は何で行こうか? 何時ごろ出て何時に戻ってくるべきか? といった具合に、行動の見通しをある程度立てることができます。
人生やキャリアにおいても、基本的には同じことだと思います。まずは小さくても良いのでプランを立てるということを意識してみてください。そうすると、そこから少しずつ状況が変わってくるでしょう。
事前の対策が大切! 自分に合った職場を見つけるポイント
働けない状態を脱して仕事をするためには、事前の対策がものをいいます。就活のポイントは、若さというメリットを活かすために少しでも早く行動することです。無職期間があったとしても効率よく仕事探しをすれば、就職することはできます。ここでは自分に合った職場を見つけるための対策について解説するので、事前準備をしっかりおこない、ポイントを押さえた探し方を実践してみてください。
求人情報で自分に合う条件があるか丁寧にチェックする
応募後や入社後に「こんなはずではなかった」といった事態に陥らないためにも、求人情報の内容をしっかり確認することが大切です。求人情報を見る際は、次の6つの勤務条件をチェックしてください。
勤務条件
- 雇用契約の期間:無期雇用であるか有期雇用であるか
- 勤務場所と転勤の有無:生活環境にもかかわる
- 賃金や給与:純粋な基本給なのか、手当、賞与や退職金の有無
- 勤務時間:始業時間と就業時間、フレックスタイム制や裁量労働制、シフト制など
- 休日や休暇:週休2日、夏季休暇や年末年始休暇など
- 雇用保険や社会保険:加入対象であるか
入社後のミスマッチを防ぐためにも、チェックの見落としがないようにしましょう。
役立つサポート制度や支援サービスを利用する
厚生労働省の求職者支援制度としては、再就職や転職を目指す求職者の人が月10万円の生活支援給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講できる制度などがあります。
就職支援サービスは、就職・転職エージェント、就職サイト・求人サイト、公的支援サービスのおもに3つでいずれも無料で利用できます。
利用方法も就職相談のみ、セミナーやイベントの参加のみなど、必要なサービスのみの利用もできます。ただし、職業訓練やサービス内容によっては有料のものもあるため、事前に確認しておきましょう。
どんな支援が欲しいのかをまず考えましょう。仕事紹介や就活の相談なら、ハローワークの職業相談や民間のエージェントを検索するのが良いですね。
何かスキルを身に付けたいのならば、ハローワークの職業訓練窓口を訪ねてください。職業訓練の紹介や教育訓練給付金の説明などが受けられますよ。
働けない場合に仕事探しに役立つ相談窓口やサポート機関
働けない場合に仕事探しに役立つ相談窓口やサポート機関
- ハローワーク
- 職業訓練校
- 求人サイト
- 就職支援NPO
自分一人で就職活動をおこなうこともできますが、不安や迷いが生じることもあるかもしれません。そんな場合でも就職支援のための相談窓口やサポート機関を利用すれば、効率的かつ安心して活動を進めることが可能です。就職活動で悩みや困りごとを相談できることは、仕事探しをするうえで役立ちます。ここでは、仕事探しに役立つ相談窓口やサポート機関を紹介するので、上手に活用してみてください。
ハローワーク
ハローワークとは、全国に500箇所以上設置された国が運営している公共の職業安定所のことです。「職安」とも呼ばれていて、仕事を探している人に対して仕事の紹介や雇用保険の手続きのサポートをおもにおこなっています。
求人表の案内だけでなく、適職診断や職業訓練などを無料で受けられるのが特徴です。仕事探しに不慣れで一人で仕事を探すのが不安な求職者にとって、心強いサービスとして厚い信頼をされています。
求人検索はインターネットからでも可能なため、直接訪問できない場合も利用できます。
ただし、無料で掲載可能がゆえに、募集内容と実際の待遇が違った、ブラック企業に転職してしまったなどのミスマッチが起こることもあるため、求人票を入念にチェックして見極めることが大切です。
- 企業とのミスマッチを起こさないために特に注目すべき点は何でしょうか?
前もって働くうえで大切な価値観・条件を明確にするのが重要
「とにかく雇ってもらえたら」と盲目的になると、入社後のミスマッチが起きやすいです。面接時には、自分の感性をしっかり持ち、働く現場や一緒に働く人について、「好きか・嫌いか」を五感で確かめましょう。
面接で「何か質問はありますか」と聞かれたときが、懸念点を確認する絶好のタイミングです。あらかじめ質問を考えておきましょう。
内定が出たとしても、応募者には辞退する権利もあります。受け身でなく、積極的に自分から確認していくことが、ミスマッチを防ぐポイントです。
職業訓練校
職業訓練校とは、失業中や求職中の人が再就職するために必要なスキルや技術を教える教育機関です。国や自治体が運営する施設だけでなく、業務委託を受けた民間の企業でもおこなわれています。
職業訓練は「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類があり、建設関連やIT系、事務や介護、美容などさまざまな訓練を受けられます。
就職支援を受けたり、資格を取得したりできるだけでなく、すべての人が対象ではありませんが要件を満たせば給付金を受け取れる場合があるのもメリットです。
厚生労働省が公表するハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況によると、公共職業訓練による就職率は、平成30年から令和4年までで平均85.46%と、比較的高い割合で推移しています。
国からの保障を受けながら専門技術を学ぶことができる環境というのは、これから就労していきたい人にとって大いに活用できるものだと思います。
求人サイト
求人サイトとは、Web上に掲載する求人媒体のことです。求人情報サイトとも呼ばれていて、費用体系は無料と有料に大別されます。
求人サイトを使った就職活動では、掲載されている求人情報から気になる企業をピックアップし、自分で企業とコンタクトを取ります。実際に採用担当者とやり取りすることで、会社に関する情報が得やすいのはもちろん、企業に対して入社意欲をアピールすることも可能です。また、求人数が多く、さまざまな業態の求人情報を閲覧できます。多様な求人情報が得られるため、就職の幅は広がりますが、自分が希望する求人情報を探す力や見極める目が必要です。
また、就職活動のスタートは応募で、自分自身の判断でおこないます。面接の日程や応募数など、自分のペースで自由に活動できるのもメリットです。
就職支援NPO
就職支援NPOとは、NPO法人が運営する職業相談窓口です。さまざまな理由から働くことにつまずいた人の就職支援をしています。就労支援はキャリア教育活動や相談活動、社会体験活動の3つの活動が主軸です。
多くの人が就職を実現するとともに、就職後も職場定着のサポートをしてくれます。社会的なつながりを持つことを目的とした経済的自立、社旗的自立、日常生活自立の支援をして、徹底的にサポートしてくれるところもあるので安心です。
就職支援NPOは各地にあるので、気になる人はチェックしてみてください。
働けない場合は自己分析と支援の活用で就職を目指そう
働きたくても働けない人は、現状の把握と自己理解をする必要があります。なぜ働けないのかを分析し、原因に応じた行動をしていくことが大切です。働けない状態を脱するためには不安や焦りなどもあるかもしれませんが、自分にできることから始めていきましょう。
就職活動する際は、闇雲に求人に応募しても上手くいかず、再び意欲を失いかねません。しっかり準備と対策をし、必要なら支援などを上手に活用して、活動を進めることがポイントです。
社会復帰をするのが困難な状況から立ち直って働いている人も多くいます。諦めずに自分のペースで活動しながら、社会復帰をはたしてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る自身の状況を冷静に受け入れたうえで変化を目指そう
アメリカの自由主義神学者であるラインホルド・ニーバーは、『二ーバーの祈り』で次のように語ります。「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ」と。
働けない時期が人生にやってくるのは、不可抗力です。人生、そういう時期もあります。やってくる不幸の種類は選べません。
また、時薬(ときぐすり)、人薬(ひとぐすり)、という言葉もあります。困りごとや人生の困難も、時間が解決してくれる、人とのあたたかな関係性こそが、一番の力になる、といった意味です。
結果に直結しなくとも小さな変化を重ねることが大切
大切なキーワードは「スモールステップ」です。変化はちょっとずつ、ということを意識しましょう。「就労」の手前には「社会参加」があります。お金が稼げなくとも、家から外出する、人とともに過ごす、何らかの活動をする、というのも、生命力を取り戻す効果があります。
変えられないものを受け入れ、変えられるものをちょっとずつ動かす。そうしていくうちに、時薬も、人薬も働いていきます。
働けない時期も、希望を失わず、未来を信じられる時間であるよう願っています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細