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塾講師から異業種への転職は何をアピールしたら良いでしょうか?

塾講師からの転職を考えていますが、何をアピールすれば良いのかわかりません。

大手学習塾の小中学生向け集団授業の講師をしているのですが、異業種への転職を検討しています。それにともないキャリアの棚卸しをしてみたところ、異業種でも通用するスキルがないように感じています。実際、教員や塾講師などの教育業従事者は、業務内容が特殊であることからもともと潰しが効きにくい傾向にあるようです。

たしかに、入社当初から「とにかく授業の練習をしなさい、入会受付などの校舎業務を覚えるのは二の次で良い」と言われていました。特に私は同期と比べて授業が上手ではないことを頻繁に指摘され、校舎業務は先輩社員に任せて空き時間はずっと板書や説明などの授業練習をしていました。結果的に、それなりの評価につながる授業ができるようになったので、プレゼンスキルとしてアピールするという手を考えました。

ですが、内容はあくまで「授業」なので、ビジネスの経験として評価されるのかと不安です。「二の次で良い」と言われた校舎業務の中には入会・退会手続きの受付のほかにアルバイト講師の管理なども含まれていたので、少しでもこのような業務にも携わることができていたら、「経理や人事のスキルが培われた」と少しはアピールポイントになったのではないかと思います。

やはりこのような経歴では異業種への転職は難しく、同じ教育業界での転職しかできないのでしょうか。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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雇用側のニーズと自分の経験・知識がマッチする点を考えてみよう

たとえば飲食店のホールスタッフ求人があるとします。ここで元ITエンジニアである求職者が「プログラミングの経験があります」と伝えても、アピールになっていない可能性があります。効果的なアピールとして可能性が高いのは「コミュニケーション能力は高い方です」や「サービス業での接客経験があります」です。

もちろんその店で「お店のWebサイトを作れる人がいると助かると思っていた」という状況であればマッチすることもありますが、あくまでも可能性の話です。質問者さんは今、何をアピールすれば良いのかわからないとのことですが、どこに対してアピールするかによって出すものが変わってきます。

つまり、自分の持っているスキルや経験・知識などは伝える相手によって魅力的に映ることもあるし、そうでないこともある「相対的なもの」だということです。

まずは気になる求人をチェックしていこう

そのため、質問者さんが応募したい求人を見つけてから、そこで求められている人物像・能力・経験などを確認し、それに対して自分の経験やスキルをどのように表現してアピールするかを考えるのが良いと思います。

とはいえ自分に何ができるかわからないから、どれに応募すれば良いか判断がつかないということもあるでしょう。その場合は、まずは単純に「おもしろそう」とか「興味がある」という感覚から選んでみるのもアリです。

また転職エージェントを活用するのもおすすめです。エージェントとの面談ではあなたのスキルや経験の棚卸しのサポートをしてくれるうえに、応募先も探してくれます。エージェントには「塾などの教育業界へは興味がないのでそれ以外で探してください」のように、きちんと希望を伝えておくことが大切ですよ。

自分のやりたいことがわからない人は、こちらの記事を参考に自分の興味を深掘りしてみましょう。

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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塾講師での業務を細分化して考えるとヒントが見えてくる

塾講師から異種業種への転職を考えているのですね。塾講師からさまざまな異業種への転職をしている人をこれまで何人も見てきました。塾講師から異種転職をおこなうことは可能なので安心してください。

まずは塾講師として当たり前のように取り組んできた業務の中にどのようなアピールポイントがあるかどうかを検証していきましょう。

さまざまな場面で活用できる能力があるはず

たとえば、授業の中で理解することが難しい事柄をわかりやすく理解してもらえるように工夫する能力は、社内外での交渉力やコミュニケーション力をアピールするうえで役立てることができそうです。

また、限られた時間内で授業の準備をおこなうことや授業を展開していくためのタイムマネジメント力があるように思います。さらに、生徒の質問や悩みに答える能力は問題解決能力としてアピールする材料になるのではないでしょうか。

塾講師として培ってきたこれらの能力やプレゼンスキルは、人材開発や人事研修の分野をはじめ、ほかの業界でも十分通用するスキルです。自信を持って転職活動へ取り組んでくださいね。

自分の経験から強みを洗い出す方法は、以下の記事でも紹介しています。新卒向けの記事ですが、自己分析方法などは活用できるので参考にしてみてください。

転職が決まらないと悩んでいる人は、こちらの記事をチェックしてみましょう。転職先が決まらないときに陥りやすい考え方とその際の注意点を解説しています。

こちらのQ&Aでは、「第二新卒はどんな自己PRをすれば良いでしょうか?」という質問にキャリアコンサルタントが回答しています。アピールポイントが絞れない場合は参考にしてみてください。

既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう

既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。

これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。

また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。

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