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就職に有利なパソコン系の資格はありますか?

PCスキルを身に付けることができ、かつ企業にアピールできるような資格を取りたいと考えているのですが、就職に有利なパソコン系の資格はありますか?

WordやExcelは大学の授業で少し触った程度なのでほぼ初心者です。まったく知識がない人でも取れて、就職活動で有利になるようなパソコンに関する資格はありますか?

また、資格取得以外にも、企業にアピールできるようなPCスキルの身に付け方があれば、ぜひアドバイスをお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

野村 芳克

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初心者でも挑戦しやすいMOSやITパスポートがおすすめ

今やどんな業界・職種でもパソコンスキルは必須です。文系・理系を問わず、Word・Excelなどの基本操作ができること、加えてITに対する基礎知識を持っていることは、採用担当や配属先現場からも安心感につながる要素となります。

初心者でもチャレンジしやすく、実務で評価されやすい代表的な資格が、MOSと国家資格であるITパスポートです。具体的に以下の3点についてご説明します。

①採用担当から評価されやすいパソコン資格

私が企業の採用担当をしていた際に評価が高かったのは以下の資格です。

まずMOSについては、ExcelやWord、PowerPointなどの操作スキルの証明になり、実務での即戦力に近いと評価されていました。MOSを持っている学生には、「入社後すぐに業務を任せられそう」「研修の手間が少なく済む」というメリットを感じ評価につながっていたように思います。

次に、国家資格であるITパスポートは、ITリテラシーやセキュリティ、経営や会計などの基本理解ができていることを示せる資格です。特にITを支えるバックオフィス職やIT業界の営業職においては、「ITの基礎用語や仕組みがわかっている」と、将来の成長性や配属のしやすさに好感を持たれていました。

②キャリアの指導経験からの実例と、現場からの評価の声

キャリア支援の現場では、MOSを取得した学生が営業事務や管理部門で書類通過率が高くなった事例を複数経験しています。また、ITパスポートを取得していた学生は、IT業界や人材系企業の営業職で「業界理解がある」と評価され、面接でも話が広がりやすかったです。

配属後に現場の先輩社員からは、「Excelの操作を1から教えずに済んだのが助かった」「PowerPointでの資料作りが初日からできて、戦力になると思った」「ITパスポートを持っている新人には、基礎から説明しなくていいので話が早い」などの声が上がりました。つまり、資格は“現場で助かる人”であることの証拠にもなるということです。

③パソコン資格が評価されやすい業界・職種とその傾向

過去の採用担当としての経験から考えられるものを以下にまとめました。

まず、事務職・営業事務ではMOSが評価されやすい傾向があります。理由としては、業務の基本操作ができて現場での即戦力になりやすいということです。

そして、ITサービスや商社などの営業職では、ITパスポートが有利な資格となります。これは、顧客との会話や提案をする際にITへの理解が必要不可欠なためです。

さらに、人事や経理などの管理部門では、簿記やMOSが評価される傾向があります。管理をする際に必要となる、データ管理・帳票作成の基本が備わっていると判断されるからです。

最後に営業やコンサル系の営業職では、ITパスポートや基本情報技術者が評価につながります。これは、ITの基礎知識があると配属後の研修がスムーズにいくと判断されるためです。

特に、中小企業やIT系企業でも、「PCがある程度使えること」は前提条件として扱われることもあり、資格がその証明となるケースが多いでしょう。

資格は「信頼される新人」になるための先行投資

MOSやITパスポートは、PC初心者でも取り組みやすく、「教えやすい新人」「配属しやすい人材」として現場から歓迎される強みを持ちます。

資格取得そのものも大切ですが、それ以上に、「パソコンが苦手でも頑張って勉強した」「ITに興味があり、理解しようとした」という姿勢が、採用担当や現場の先輩社員にも伝わることが最大の価値です。

たとえ今は「できる人」でなかったとしても、「できるようになろうとした人」は就活の場で高く評価されます。その一歩が、あなたの入社後の信頼と活躍につながっていくのです。まずは一つ、自分のペースで始めてみてください。必ず次のチャンスにつながりますよ。

キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

若林 宏美

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PC 資格はMOSが一般的ではあるものの自分の目的に応じて選ぶべし

一般的な就職に有利なパソコン資格としては MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)が挙げられますが、この資格は取得している学生も多いのが実情です。

なぜ PC スキルを身に付けたいのか、その目的によって取るべき資格も変わってくると私は思います。ITパスポートのような国家資格もありますが、それが実務にどれだけ役立つかはその人の選ぶ進路次第であり、未知数です。

資格=有利ではなく、専門職以外は効果的ではない可能性もある

資格を持っているから採用される、というケースは非常に限られています。たとえば、保育士として働きたいのであれば保育士免許が必須ですが、それと同じレベルで考えられる資格はあまり多くありません。

システムエンジニアなど専門的な職種を目指すのであれば、関連する資格の勉強を、学生のうちから始めていることをアピールするために取得するのは有効かもしれません。

しかし、事務職などであれば、資格が有利に働くことは少ないかもしれません。専門職以外では、資格を取得していること自体は直接的な選考の有利不利にはつながらないのです。

就職に有利な資格はこちらの記事で詳しく紹介しています。目指す業界や企業とのマッチ度から自分にあった資格を探してみましょう。

こちらの記事では、内定に必要なPCスキルを詳しく解説しています。習得方法や効率的な学習方法、おすすめの資格を紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

IT資格については、次の記事も参考になります。就活で有利になるIT系資格も紹介しているので確認してみてくださいね。

以下のQ&Aでは資格がなくても就活はうまくいくか? という相談にキャリアコンサルタントが回答しています。資格を持っていなくて不安に感じている人は併せて確認してみてください。

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