公務員試験「行政」の練習問題37問と解き方! プロの解説付き

公務員経験がある専門家がこの記事を監修しました
百田 千穂
百田 千穂
キャリアコンサルタント
Chiho Momota〇厚生労働省認定講座キャリアコンサルタント、国家資格受験生の面接実技指導、キャリアコーチを経て独立。多数メディアにて専門家監修に参画するほか著書を出版。これまで500名以上のキャリア支援をおこなう
主な実績
  • 転職Upppを監修

公務員試験「行政」は、おもに行政学、政治学、社会学、国際関係、社会政策の5科目に分かれます。これらは知識を暗記することが得点アップに直結するため、繰り返し問題を解いて対策することが重要です。

この記事では、公務員の経験がある百田さんとともに公務員試験「行政」の解き方を解説します。何から手を付ければ良いかわからない人は、まずほとんどの職種で出題される「政治学」と「行政学」を重点的に対策しましょう。

なお、「国際関係」は難易度が高いため、選択科目であれば選ばず、解答必須となる地方上級職などでは思い切って捨て問にしてしまうことも選択肢の一つです。

記事の後半では、練習問題37問を用意しています。一通り解いて、行政科目の出題パターンを効率的につかんでいきましょう。

目次

問題に取り組む前に確認! 公務員試験「行政」の解答のコツ

公務員試験「行政」の概要

  • 問題パターン:行政学、政治学、社会学、国際関係、社会政策
  • 1問あたりの時間:1~2分程度
  • 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(高)Webテスティング(なし)
公務員試験の行政科目を解くコツを教えてください!

国家資格キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

百田 千穂

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最新の知識を身に付けよう! 背景の理解が得点アップの鍵

本テストは、行政・政治・社会・国際分野にまたがる基礎知識を横断的に確認できる構成です。そのため、単なる暗記ではなく理解力が問われる内容となっています。

制度や理論は、それぞれの背景や目的と併せて整理すると良いでしょう。そうすることにより、確実な定着につながります。

とくに近年の法改正や国際動向に関する設問は、最新の知識を押さえておくことが重要です。正誤の判断だけで終わらせず、「なぜそうなるのか」を意識しながら取り組むことで、実践的な力が養われます

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公務員試験「行政」の概要

公務員試験「行政」は、行政職で課される専門科目の一つです。職種によっては選択科目として扱われる場合もありますが、専門試験のなかでも出題頻度が高いため、対策は必須といえます。

以下の表に、行政系科目の「頻出分野」と「職種ごとに出題される行政科目」をまとめています。まずは試験で狙われやすいポイントと各出題数を把握して、優先順位の高い分野から学習を進めていきましょう。

①頻出分野

頻出分野
行政学行政の組織、行政の管理
政治学政治制度、政治の動態(政党、マスコミ)
社会学社会集団、社会変動、社会学史、社会心理
国際関係広範囲より出題
社会政策社会保障、労働経済

②行政分野が出題される場合

必須科目選択科目
国家一般職なし【択一】政治学、行政学、国際関係、社会学
※上記含む16科目から8科目選択
国税専門官Aなし【択一】政治学・社会学・社会事情
※上記を含む30題から12題選択
【記述】社会学
※上記含む5科目から1科目選択
地方上級(全国型)【択一】行政学、社会政策、国際関係なし
東京都(一般方式)なし【記述】政治学、行政学、社会学
※上記含む10科目から3科目選択
東京特別区なし【択一】政治学、行政学、社会学
※上記含む55題から40題選択

公務員試験「行政」練習問題37問|百田さんによる解き方の解説付き!

ここからは、公務員試験「行政」の練習問題を百田さんによる解説付きで紹介します。行政学10問、政治学12問、社会学7問、国際関係6問、社会政策2問の合計37問を用意しているので、行政分野の幅広い科目を網羅的に学習できます。

公務員試験「行政」を初めて解く人は、「問題に取り組む前に確認! 公務員試験「行政」の解答のコツ」で各科目の目安となる解答時間や暗記のポイントを理解してから練習問題に進んでみてください。

問題1(難易度:★★★☆☆)

問題

次は、我が国の国の行政組織および国家公務員制度に関する記述であるが、A、B、Cに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

[A] は、内閣府に置かれる合議制の機関であり、2014年の内閣法等の改正にともない設置された。国家公務員の定員管理や人事政策の基本方針の策定などをつかさどる機関であり、内閣総理大臣を助ける役割を持つ。 行政組織の長は、原則として各省の[B]であるが、行政組織法上の「庁」の長などは、その職務の性質により、国務大臣以外の者が充てられることもある。また、各省の長は、その機関の事務を統括し、職員の服務について督励する権限を有している。 国家行政組織法において、行政機関の任務を遂行するために設置される実務の執行単位は、官房および[C]とされる。これらは、法令の規定にもとづき、政令で定める数を超えて設置することはできない。

選択肢


正解:A
正解はAである。
Aについて、2014年に内閣官房(法律上は内閣府に置かれるものではないが、設問の文脈上、内閣を助ける組織として特定される)に設置されたのは内閣人事局である。
Bについて、行政組織法上、各省の長は各省大臣と定められている。
Cについて、内部部局として設置されるのは官房および局である。審議会などは8条機関であり、執行単位としての内部部局とは区別される。

百田 千穂

プロフィール

この問題は、国家行政組織法や国家公務員制度に関する複数の論点を横断的に確認できる良問です。

特に、各省の長が原則として各省大臣であること、内部部局として官房および局が置かれることなど、行政組織の基本構造を整理しながら理解できる点に学習効果があります。

加えて、解説中の内閣人事局の位置付けは、制度上の整理を厳密に意識して読むことが大切です。

名称だけで覚えるのではなく、設置根拠と所掌の両面から押さえると定着しやすくなります

問題2(難易度:★★★☆☆)

問題

我が国の官僚制および公務員制度に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

我が国の行政組織や公務員制度の歴史および現状に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。 Aは誤り。高等文官試験を経ずに任用される道もあり、絶対条件ではない。Bは誤り。政令201号により否定されたのは争議権および団体交渉権であり、現業・非現業を問わず国家公務員の争議権は認められていない。Cは正しい。西尾勝は日本の行政機構の特質を分析している。Dは誤り。役職定年制は原則としてすべての管理監督職に適用される。Eは誤り。内閣人事局が管理するのは「幹部職人事一元管理」であり、幹部候補育成課程はそれ以前の段階の育成を目的としたものである。

百田 千穂

プロフィール

日本の官僚制や公務員制度の歴史的展開を、制度改正や行政学者の議論と結び付けて問う構成になっています。知識の丸暗記にとどまらない理解を促す設問です。

特に、戦前の任用制度、戦後改革、近年の幹部人事一元管理といった異なる時代の論点が一つの問題に収められているため、受験者には比較の視点が求められます

正誤判定にあたっては、制度の名称が似ていても対象範囲や導入時期が異なる点に注意し、歴史の流れをもとに整理することが重要です。

問題3(難易度:★★★☆☆)

問題

我が国の行政改革および行政組織に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。
Aは、第二次臨調(土光臨調)による三公社民営化の記述であり、正しい。
Bは、防衛庁の省昇格が2007年(第一次安倍内閣)であるため誤り。
Cは、独立行政法人が「企画と実施の分離」を目的としていること、および国立大学は「国立大学法人」という別制度であることから誤り。
Dは、公共サービス改革法(市場テスト)が地方公共団体も対象としているため誤り。
Eは、行政手続法において「届出」も主要な規定対象の一つであるため誤り。

百田 千穂

プロフィール

戦後日本の行政改革の流れを俯瞰しながら、個別制度の趣旨や導入時期を確認できる設問です。

第二次臨調、中央省庁等改革、独立行政法人制度、公共サービス改革法、行政手続法といった重要テーマが網羅されており、基礎確認としても有用でしょう。

特に、似た改革が連続して登場する分野では、誰の政権期に何がおこなわれたのかを時系列で整理しておくことが大切です。

問題4(難易度:★★★☆☆)

問題

我が国の地方自治制度および地方公務員に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

地方公共団体の組織と運営に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。Aは地方自治法178条の規定に合致する。
Bについて、行政委員会に予算編成権や条例制定権はなく、これらは長の専権事項であるため誤り。
Cについて、都道府県知事の被選挙権は満30歳以上であり、また長には住民資格(3カ月以上の住所)要件がないため誤り。
Dについて、会計年度任用職員は地方公務員であり、服務規程が適用されるとともに、フルタイム職員については原則として副業が制限されるため誤り。
Eについて、監査委員は各委員が独立して権限を行使する独任制の機関であるため誤り。

百田 千穂

プロフィール

長と議会の関係、行政委員会の位置付け、被選挙権の要件、会計年度任用職員制度、監査委員の性格など、地方自治法と地方公務員法の基本論点がバランス良く含まれています。

特に、国の制度と地方の制度を混同しやすい受験者にとっては、地方自治特有の仕組みを整理する良い機会です。

細かな要件は暗記に偏りがちですが、なぜその制度が置かれているのかという趣旨まで意識すると理解が安定します。

問題5(難易度:★★★☆☆)

問題

行政学の学説および理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

組織理論や官僚制批判に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはサイモンの意思決定理論に関する正しい説明である。
Bは、マートンの指摘した「訓練された無能」が、環境への適応を妨げる逆機能として説明されているため誤り。
Cは、プリズム的社会において伝統的な要素と近代的な要素が「混在」している点に特徴があるため誤り。
Dは、「有効性」が組織目標の達成度、「能率」が個人の満足度を指すため、説明が逆であり誤り。
Eは、現場の官僚が「広い裁量」を持ち、実質的な政策形成を担うとしたため誤り。

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問題6(難易度:★★★☆☆)

問題

政治理論における権力、支配、および国家観に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

政治学における権力の概念や統治理論に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはヴェーバーの正統的支配の類型に関する正確な記述である。
Bについて、自然状態を闘争としたのはホッブズであり、ロックは自然権の「信託」と抵抗権を説いたため誤り。
Cについて、ダールのポリアーキーは、複数の中心(多元的)に権力が分散している状態を指すため誤り。
Dについて、「寡頭制の鉄則」はミヘルスの提唱であり、パレートはこれを「エリートの周流(循環)」と呼んだため誤り。
Eについて、ミルズは三つの部門を「パワー・エリート」として批判的にとらえたため誤り。

問題7(難易度:★★★☆☆)

問題

各国の執政制度およびその理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

世界の主要な執政制度に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、アメリカでは弾劾(だんがい)の手続によって大統領を罷免しうるため、いかなる場合も罷免できないとする記述は誤り。
Bはイギリスの議院内閣制の慣行と手続を正しく述べている。
Cについて、ウエストミンスター・モデルは単独政党政権が一般的であり、執政部と立法府の権力集中が特徴であるため誤り。
Dについて、ドイツは議院内閣制であり、実権は首相にあるため誤り。
Eについて、スイスの大統領は対等な閣僚の中の第一人者にすぎず、強い指揮権を持たないため誤り。

百田 千穂

プロフィール

アメリカの大統領制、イギリスの議院内閣制、ドイツやスイスの制度など、受験政治学で定番の比較が含まれており、制度の特徴を立体的に理解することが求められます。

特に、大統領制と議院内閣制は、元首と行政の担い手、議会との関係、解散権や罷免の仕組みが異なるため、単語だけでなく権力関係の構造として整理することが重要です。

比較政治の入門としても、学習効果の高い設問だといえます。

問題8(難易度:★★★☆☆)

問題

利益集団(圧力団体)および現代政治における集団の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

利益集団の理論および各国の実態に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、ベントレーは制度のみを見る学問を「死せる政治学」と批判し、集団の活動こそが政治の実体であると説いたため誤り。
Bはオルソンの集合行為論の核心を述べており、正しい。
Cについて、「利益集団自由主義」はローウィによる批判的な用語であり、トルーマンの用語ではないため誤り。
Dについて、コーポラティズムは多元主義と対立する概念であるため誤り。
Eについて、「鉄の三角形」はもともと米国政治の分析用語であり、村松は「政官スクラム型」などの概念を用いてより動態的な分析をおこなったため誤り。

百田 千穂

プロフィール

利益集団論の基本を確認するうえで非常に扱いやすい設問です。

ベントレー、オルソン、トルーマン、コーポラティズム、鉄の三角形といった重要概念がそろっており、現代政治における集団の役割を理解する土台になります。

なかでも、オルソンのフリーライダー論と選択的誘因は、利益集団の形成条件を考えるうえで頻出の論点です。

用語や人物が入れ替えられやすい分野だからこそ、誰がどの前提から議論したのかを押さえておくと、ほかの政治過程論の問題にも応用しやすくなります。

問題9(難易度:★★★☆☆)

問題

政治思想およびその歴史的な展開に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

西洋および日本の政治思想家とその主張に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aについて、プラトンは四元徳にもとづき、理性を備えた哲人が統治することを説いた。
Bについて、トマス=アクィナスは自然法が神の理性にもとづくと考え、世俗的な国家の法も神の法にしたがうべきとしたため誤り。
Cについて、ミルが説いたのは他人に危害を及ぼさない限り自由を認める「危害原則」であり、他人に実害がある場合は介入を認めているため誤り。
Dについて、『学問のすすめ』の著者は福沢諭吉であり、中江兆民は『民約訳解』を著したため誤り。
Eについて、ルソーが重視したのは「一般意志」であり、特殊意志の総和である全体意志とは明確に区別し、直接民主制を志向したため誤り。

百田 千穂

プロフィール

西洋政治思想と日本近代思想を横断的に扱っており、人物と主張を正確に対応させる力を測る設問です。

プラトン、トマス=アクィナス、J.S.ミル、中江兆民、ルソーといった重要人物が登場し、思想史の基本整理に役立ちます。

思想分野では、有名なフレーズや著作名だけが先行して誤解されることが多いため、誰が何を、どのような時代背景のもとで論じたかを押さえるようにしましょう

特に日本思想家については、著作と主張の対応関係を丁寧に整理しておくと得点源になりやすい分野です。

問題10(難易度:★★★☆☆)

問題

我が国の政治思想および社会運動に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

近代日本の政治思想および思想家に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、福沢諭吉はアジア諸国との絶交を説く「脱亜論」を主張したため誤り。
Bは、植木枝盛の私擬憲法の特質を正しく述べている。
Cについて、天皇機関説を唱えたのは美濃部達吉であり、北一輝は『日本改造法案大綱』において天皇を中心とした国家改造を唱えたため誤り。
Dについて、幸徳秋水の思想と吉野作造の民本主義はまったく別の系譜であり、継承関係にないため誤り。
Eについて、『青踏』を創刊したのは平塚らいてうであり、山川均は労働運動の指導者であるため誤り。

問題11(難易度:★★★☆☆)

問題

第二次世界大戦後の欧米諸国の政治史および政治体制に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

第二次世界大戦後の主要国の政治動向に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aについて、ケネディからジョンソン、そしてニクソンへの政権交代の流れは正しい。
Bについて、「ゆりかごから墓場まで」の社会保障を確立したのは労働党のアトリー政権であり、サッチャーは保守党の党首であるため誤り。
Cについて、ブラントは社会民主党(SPD)の所属であり、コールはキリスト教民主同盟(CDU)の所属であるため、党派の説明が逆であり誤り。
Dについて、ミッテラン以前の1974年に発足したジスカール・デスタン政権は中道右派であるが、ミッテランが第五共和制初の左派大統領であるとする記述は一般に正しいとされるものの、選択肢Aの方が歴史的事実としてより精緻である。
Eについて、イタリアで長期政権を維持したのはキリスト教民主党であり、共産党は常に野党であったため誤り。

百田 千穂

プロフィール

ケネディ、ジョンソン、ニクソン、アトリー、ブラント、ミッテランなど、各国の主要政治指導者と政策潮流を結び付けて理解することが求められます。

特に戦後政治史では、人物名と政党名、政策スローガンが混同されやすいため、時系列で整理する学習が重要です。

また、本問のように一部の選択肢が部分的には正しそうに見える構成は、細部まで丁寧に読む訓練にもなります。歴史の大きな流れを押さえる教材として有効です。

問題12(難易度:★★★☆☆)

問題

家族社会学における主要な理論および概念に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

現代社会における家族の形態や機能、および学説に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、定義が逆である。生まれ育つのが「定位家族」、自ら築くのが「生殖家族」である。
Bはオグバーンの家族機能縮小説に関する正確な記述である。
Cについて、孤立化を説いたのはパーソンズであり、実証研究から「修正拡大家族」を提唱したのはリトワクであるため、説明が入れ替わっている。
Dについて、直系家族は「親夫婦と、跡継ぎの子夫婦」が同居する形態を指すため誤り。
Eについて、有賀の「家連合」は血縁だけでなく、奉公人などの非血縁的な要素も含めた主従的な結び付きを重視したため誤り。

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問題13(難易度:★★★☆☆)

問題

現代社会学の主要な学説および理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

P. ブルデューが提唱した概念や理論に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはブルデューの文化的再生産理論の核心を正確に述べている。
Bについて、知覚や行為を規定する傾向性はハビトゥスであり、ヘゲモニーはグラムシの概念であるため誤り。
Cについて、ブルデューは社会資本も階層の再生産に寄与すると考えており、階層移動を容易にするものとして肯定的にのみとらえているわけではないため誤り。
Dについて、卓越化とは、上位階級が趣味を通じて下位階級との差異を際立たせることを指すため誤り。
Eについて、支配的な文化を正当なものとして受け入れさせる仕組みは象徴的暴力であり、物理的な強制力をともなうものではないため誤り。

百田 千穂

プロフィール

文化的再生産、ハビトゥス、社会資本、卓越化、象徴的暴力といった用語は、名称だけ知っていても誤用しやすいため、概念相互の関係まで押さえる必要があります。

特に教育制度を通じた不平等の再生産という視点は、行政や社会政策を学ぶ受験者にとっても示唆が大きい論点です。

この問題をもとに、社会学の用語の表面的な暗記を超えて、文化と権力の関係をどうとらえるかを考えてみてください。

問題14(難易度:★★★☆☆)

問題

社会階層、社会移動および階級理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

現代社会における階層構造や移動の理論に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:D
妥当なのはDである。
Aについて、親子の比較は「世代間移動」、個人の生涯は「世代内移動」であり、定義が逆である。
Bについて、産業構造の変化によるものは「構造移動」、個人の能力等によるものは「純粋移動」であり、こちらも名称が逆である。
Cについて、属性が揃っているのが「地位の一貫性」、ズレがあるのが「地位の非一貫性」であるため誤り。
Dは中間層の区分と歴史的背景を正しく述べている。
Eについて、ヴェーバーは経済的な「階級」だけでなく、名誉や威信にもとづく「地位」、権力にかかわる「党派」という多次元的な階層論を提唱したため誤り。

問題15(難易度:★★★☆☆)

問題

環境社会学および公害・環境問題に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

環境社会学の理論や我が国の公害問題の歴史に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。
Aについて、デュルケムは自然環境要因を否定し、社会的要因を重視したため誤り。
Bについて、公害は原因となる企業等の「加害者」が存在する社会問題であるため、加害者不在とする記述は誤り。
Cは、公害対策基本法の制定から1970年の経済調和条項削除にいたる歴史的経緯を正確に述べている。
Dについて、飯島は受益圏と受苦圏が「分離」している不平等を指摘したため、一致しているとする記述は誤り。
Eについて、「コモンズの悲劇」は各自が自らの利益を優先して過剰利用した結果、資源が枯渇するモデルであるため誤り。

問題16(難易度:★★★☆☆)

問題

自我、自己およびアイデンティティに関する社会学的・心理学的な諸理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

自己の形成過程や現代社会における自己の在り方に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:D
妥当なのはDである。
Aについて、クーリーが重視したのは家族などの「第一次集団」であるため誤り。
Bについて、主体的側面はI、客体的側面はmeであり、定義が逆である。また、自己は社会的なプロセスを通じて形成されるとしたため誤り。
Cについて、ゴフマンは「裏領域」を、公的な役割から解放され、印象操作を休止できる場として定義したため誤り。
Dはエリクソンのアイデンティティとモラトリアムに関する正確な記述である。
Eについて、他者の動向を気にするのは「他人指向型」であり、内部指向型は親などの権威から受け継いだ内的規範にしたがう型を指すため誤り。

問題17(難易度:★★★☆☆)

問題

フランクフルト学派およびその周辺の社会理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

批判理論を展開した思想家たちの学説に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aは『啓蒙の弁証法』における道具的理性の批判に関する正確な記述である。
Bについて、フロムは自由の孤独に耐えかねて権威に服従する心理を分析したため誤り。
Cについて、マルクーゼは体制に統合され批判力を失った人間を「一次元的人間」と呼んだため誤り。
Dについて、ハーバーマスは「システム」が「生活世界」を侵食することを批判的にとらえたため誤り。
Eについて、アドルノらが分析したのは「権威主義的パーソナリティ」であり、伝統指向型はリースマンの概念であるため誤り。

問題18(難易度:★★★☆☆)

問題

社会調査法における調査票(質問紙)の設計および実査の方法に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

社会調査の技法や質問文の作成、および各種調査法の特徴に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。
Aについて、一つの質問に複数の論点を含めるのは「ダブル・バーレル」であり、順序効果ではない。
Bについて、内容にかかわらず肯定しがちな傾向は「イエス・テンデンシー(黙諾傾向)」である。キャリーオーバー効果は前の質問が後に影響すること。
Dについて、預けて後で回収するのは「留置調査法」である。個別面接法は、その場で聞き取り記入する方法のこと。
Eについて、全対象を調べるのは全数調査(悉皆調査)であり、標本調査ではない。国勢調査は全数調査である。

問題19(難易度:★★★☆☆)

問題

国際政治史における紛争、平和体制および国際組織の変遷に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

近代から現代にいたる国際秩序の形成と崩壊に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、ウェストファリア条約によって教皇の世俗的な権威はむしろ低下したため誤り。
Bは、ウィーン体制の基本原則と大国間協調について正しく述べている。
Cについて、米国は上院の反対により国際連盟に加盟しなかったため誤り。
Dについて、不戦条約は非常に簡潔な条文であり、自衛権などの例外についての明文規定は存在しないため誤り。
Eについて、拒否権が与えられたのは常任理事国のみである。また、冷戦期には拒否権の発動によって安保理がしばしば停滞したため誤り。

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問題20(難易度:★★★☆☆)

問題

国際経済、通貨体制および自由貿易の歴史と現状に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

戦後の国際経済秩序の変遷や、地域的な経済連携の動きに関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
正解はCである。
Aについて、ニクソン・ショック直後はスミソニアン協定による固定相場制の維持が図られたが、最終的に変動相場制へ移行した。しかし、IMFの出資比率に応じた重み付け投票制などの記述がないため、より正確なCを優先する。
Bについて、ウルグアイ・ラウンドは妥結し、WTOが1995年に設立されたため誤り。
Cは、日本のEPA推進の背景と現状を正確に述べている。
Dについて、NIEsの成功は「輸出指向型工業化」への転換によるものであるため誤り。
Eについて、USMCAではむしろ原産地規則が厳格化されたため誤り。

百田 千穂

プロフィール

ブレトンウッズ体制、GATT、WTO、EPA、TPP、USMCAなど、名称が多く混乱しやすい分野ですが、それぞれの制度目的や時代背景を押さえることで理解が進みます

特にEPAとFTAの違いは頻出です。関税撤廃だけでなく投資や知的財産、人の移動などを含む包括性を押さえましょう。

国際経済分野では制度の成否や移行過程も問われやすいため、流れとして整理して学ぶことが大切です。

問題21(難易度:★★★☆☆)

問題

国際関係の主要な主体、および国際組織や地域統合に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

現代の国際政治において重要な役割を果たす国家、国際組織、および地域協力枠組みに関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aは国家の三要素と国連憲章の原則を正しく述べている。
Bについて、NGOに安保理での拒否権はなく、また直接的な支援活動は「事業型」であるため、アドヴォカシー型とする記述は誤り。
Cについて、ECSCの初期加盟国にイギリスは含まれず(西ドイツが含まれる)、またEUは単一の欧州軍を保持していないため誤り。
Dについて、ロシアは2014年以降参加が停止されており、現在の構成国に日本が含まれていない記述も誤り。
Eについて、BRICSの諸国はすべてG20のメンバーであるため誤り。

問題22(難易度:★★★☆☆)

問題

国際的な開発援助の動向および地球環境問題への取り組みに関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

発展途上国の開発理論や地球温暖化対策、および国際的な目標設定に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。
Aについて、我が国の ODAは有償資金協力(円借款)も大きな柱であり、拠出額も現在は世界最大ではないため誤り。
Bについて、世界システム論は構造的な格差の固定を指摘するものであり、自由貿易で平等になるとは説かないため誤り。
Cは、地球サミットの成果と理念を正確に述べている。
Dについて、MDGsが8項目であり、SDGsは先進国を含む全国家を対象とした17項目であるため、説明が逆であり誤り。
Eについて、京都議定書で削減義務を負ったのは一部の先進国のみであり、開発途上国に義務はなかったため誤り。

百田 千穂

プロフィール

ODA、世界システム論、持続可能な開発、MDGs・SDGs、京都議定書といった論点は、現代の国際社会を理解するうえで基本かつ重要です。

特に、MDGsとSDGsの対象や項目数、京都議定書における先進国と途上国の義務の違いは混同されやすいため、丁寧な整理が必要でしょう。

制度や理念の名称だけを覚えるのではなく、どの課題への応答として生まれた枠組みなのかを押さえると、より実践的な理解につながります。

問題23(難易度:★★★☆☆)

問題

国際政治の主要な理論、パラダイムおよび関連する概念に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

現代の国際関係論における主要な理論的枠組みや、国際社会を律する原則に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:D
妥当なのはDである。
Aについて、安全を求めて緊張が高まる現象は「安全保障のジレンマ」であるため誤り。
Bについて、リベラリズムは国際機関の役割を重視するため誤り。
Cについて、コヘインは『覇権後の国際政治』において、覇権国が衰退したあとでも国際制度を通じて協力が継続しうると論じたため誤り。
Dは、人間の安全保障の定義と経緯を正確に述べている。
Eについて、国際レジームは主権国家間の協力の枠組みであり、世界政府のような強制権を持つものではないため誤り。

問題24(難易度:★★★☆☆)

問題

次の文章は、我が国の社会福祉および行政施策に関する近年の法改正や制度について述べたものである。文中のア~ウに当てはまる語句の組合せとして最も妥当なのはどれか。

2024年4月に全面施行された「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」にともなう体制整備に関する次の記述について、ア~ウに入る語句の組合せを選べ。

本法は、これまで [ ア ] にもとづいて実施されてきた婦人保護事業を抜本的に見直し、女性の福祉の増進を図るものである。新法の下では、都道府県において [ イ ] の策定が義務付けられた。また、市町村においてもこれに準じた計画の策定に努めることとされている。さらに、相談や保護の現場を担う [ ウ ] には、新たに「女性相談支援員」が置かれ、民間の団体と連携しながら、対象者の意思を尊重した包括的な支援をおこなうこととされている。

選択肢


正解:B
アは、これまでの法的根拠であった売春防止法が入る。同法の婦人保護事業が新法の前身である。イは、新法において都道府県に策定が義務付けられた「女性支援基本計画」が入る。ウは、従来の婦人相談所から名称が変更された「女性相談支援センター」が入る。本法では民間の団体との協働や、女性相談支援員による専門的な支援が重視されている。行政のみならず民間との連携を基本理念とする点も大きな特徴である。

百田 千穂

プロフィール

困難な問題を抱える女性への支援に関する法律は、従来の婦人保護事業を見直し、支援対象者の意思尊重や民間団体との連携を重視する方向へ転換した点に大きな意義があります。

名称変更だけを追うのではなく、売春防止法体系からの脱却という制度趣旨まで理解することが大切です。

近年の法改正問題では、旧制度との連続性と転換点の両方を意識して学ぶ姿勢が求められます。

問題25(難易度:★★★★☆)

問題

次は、我が国の国の行政組織および国家公務員制度に関する記述であるが、ア~ウに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

国家行政組織法において、[ ア ]は、他から独立して権限を行使することが適当な事務をつかさどるために設置される。これには、内閣府設置法または国家行政組織法にもとづき設置される「委員会」や「庁」が該当し、いわゆる3条機関として独立した組織性を有する。

行政各部の施策の統一を図るため、内閣総理大臣は[ イ ]において決定した方針にもとづき、行政各部を指揮監督する。ただし、[ ウ ]の議を経ないで、直接各省の長に対して命令を発することは原則としてできない。

[ ウ ]は、特定の行政目的に関する重要事項を調査審議するために設置される合議制の機関である。これは国家行政組織法8条にもとづき設置されるため8条機関と呼ばれる。具体例としては、社会保障審議会や地方財政審議会などが挙げられるが、これらは[ ア ]と異なり、行政機関としての固有の名称や独立した庁舎を持たないことが多い。

選択肢


正解:A
正解はAである。
アについて、国家行政組織法において「委員会」および「庁」を指すのは外局である。これらは3条機関として独立性が高い。
イについて、内閣法にもとづき行政各部を指揮監督する際に経る必要があるのは閣議である。
ウについて、8条にもとづき重要事項の調査審議をおこなうのは審議会等である。施設等機関は9条、地方支分部局は12条にもとづき設置されるものであり、合議制の調査審議機関とは異なる。

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問題26(難易度:★★★★☆)

問題

我が国の官僚制および公務員制度に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

日本の官僚制の動態および行政運営に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aは誤り。内務省の事務は地方だけでなく、建設省、厚生省、自治省などの各省にも継承された。
Bは正しい。辻清明は稟議制の非合理性を厳しく批判した。
Cは誤り。村松は官僚優位論に対して「政官スクラム型」を提唱し、政党の影響力を重視した側である。
Dは誤り。堀越事件では、職務の中立性を損なうおそれがない程度の軽微な行為については、禁止の対象外とする判断が示されている。
Eは誤り。予算編成権は依然として財務省(旧大蔵省)が中心的な役割を担っており、内閣府に完全に移管されたわけではない。

百田 千穂

プロフィール

日本の官僚制や行政運営について、思想史・制度史・判例を横断して問うており、やや難度は高いものの、理解の深さを測る設問として有効です。

とりわけ、内務省解体後の権限継承や、行政学者によるセクショナリズム批判、政治的行為の制限をめぐる判例の位置付けなどは、表面的な知識だけでは対応しにくい論点です。

受験対策としては、人物名と概念を単独で覚えるのではなく、誰が何をどのような文脈で論じたのかまで結び付けて理解しておくことで得点につながりやすくなります。

問題27(難易度:★★★★☆)

問題

我が国の行政改革および行政組織に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

行政運営の効率化や民間活力の活用に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。
Aは、PFIにおいて所有権を公共側に移転するBTO方式などが広く用いられているため誤り。
Bは、地方公共団体が出資する外郭団体も指定管理者になることができるため誤り。
Cは、NPMの理論と我が国の独立行政法人制度の三区分を正確に述べており、正しい。
Dは、タクシーの参入規制や料金規制は「経済的規制」の典型例であるため誤り(社会的規制は安全や環境に関するもの)。
Eは、事務の再編が「自治事務」と「法定受託事務」の二つであるため、団体委任事務とする記述は誤り。

百田 千穂

プロフィール

行政運営の効率化や民間活力の導入をめぐる、代表的な制度を比較しながら理解できる設問です。

PFI、指定管理者制度、独立行政法人、規制緩和、地方分権改革といった論点は、行政学分野の頻出項目であり、制度趣旨の違いを整理することが重要です。

特に、名称が似ていても、対象となる組織や法的根拠、導入目的はそれぞれ異なります。

受験上は、単に正解を覚えるのではなく、どの制度が「民間委託」「分権」「独立性強化」のどこに位置付くのかを区別して理解するようにしましょう。

問題28(難易度:★★★★☆)

問題

我が国の地方自治制度および地方公務員に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

地方自治法が定める広域行政や大都市制度に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:C
妥当なのはCである。
Aについて、指定都市には行政区の設置が義務付けられているため誤り。
Bについて、中核市には保健所の設置義務があるため誤り。
Cは特別区の性質と都区事務配分について正しく述べている。
Dについて、一部事務組合は独自の議会と管理者を置かなければならず、設立には都道府県知事の許可が必要であるため誤り。
Eについて、広域連合の議員の選出方法は規約で定めるものとされており、必ずしも直接選挙によるものとは限らないため誤り。

百田 千穂

プロフィール

指定都市・中核市・特別区・一部事務組合・広域連合といった広域行政や大都市制度の違いを整理するうえで有効な設問です。

いずれも地方自治分野では混同しやすい制度であり、人口要件や権限移譲の範囲、設置手続き、議会の扱いなどを丁寧に押さえる必要があります。

特に、特別区制度は市町村と似ているようで事務配分に特例があるため、東京都制度の特殊性を理解しておくことが重要です。

制度名だけでなく、どの事務を誰が担うのかという視点から学習すると整理しやすくなります。

問題29(難易度:★★★★☆)

問題

行政学の学説および理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

行政責任や統制、および行政学の古典的理論に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aは、フリードリッヒが説いたのは「内省的責任(主観的責任)」であるため誤り(客観的責任はフィナーの立場)。
Bは、管理過程論の流れを正しく記述している。
Cは、フィナーが主張したのは「制度的責任(客観的責任)」であるため誤り。
Dは、近代官僚制の正当性の根拠は、法にもとづく「合法的支配」であるため誤り。
Eは、「意思の表現」が政治であり、「意思の執行」が行政であるため、用語の定義が逆であり誤り。

百田 千穂

プロフィール

フリードリッヒとフィナーの責任論、ファイヨールとギューリックの管理過程論、ヴェーバーの支配類型、グッドナウの政治・行政二分論など、行政学の基礎理論が幅広く扱われています。

こうした人物・学説問題は用語の入れ替えで誤答を誘いやすいため、概念のラベルだけでなく、その理論がどのような問題意識から提起されたのかを押さえることが重要です。

初学者は、まずはこの設問の人物ごとの主張の軸を整理してみてください。

問題30(難易度:★★★★☆)

問題

政治理論における権力、支配、および国家観に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

権力の構造や国家の正統性に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはルークスの三次元的権力観に関する正しい記述である。
Bについて、ルソーが重視したのは「一般意志」であり、特殊意志の総和(全体意志)とは区別される。また、直接民主制を志向したため誤り。
Cについて、モスカは少数者が「組織化されていること」が支配の源泉であるとしたため誤り。
Dについて、シュミットは政治を「友と敵」の分断とし、主権者を「例外状態において決断を下す者」としたため誤り。
Eについて、フーコーは権力が社会のいたるところ(ミクロな場)に網目状に存在するとしたため誤り。

百田 千穂

プロフィール

ルークスの三次元的権力観、ルソーの一般意志、モスカの統治階級論、シュミットの主権論、フーコーの権力観など、いずれも受験政治学で重要な論点です。

特に、似た用語が並ぶ場面では、単純な暗記ではなく、それぞれが何を批判し、何を明らかにしようとした理論なのかを整理しておくことが得点に直結します。

この設問を通して、権力を「見える支配」だけでとらえない視点を学びましょう。

問題31(難易度:★★★★☆)

問題

各国の執政制度およびその理論に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

執政制度の変容や比較政治学的な議論に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはリンスの大統領制批判に関する正確な記述である。
Bについて、フランスなどの半大統領制における「コハビタシオン」では、大統領は首相の解任権を自由に行使できなくなるため、政局の調整が難しく誤り。
Cについて、憲法の規定は「国会議員の中から」であり、衆議院議員に限定していないため誤り。
Dについて、イスラエルの首相公選制は、議会による不信任や首相による議会解散が可能であったため誤り。
Eについて、「大統領制化」は議院内閣制の枠組みの中で首相への権力集中が進む現象を指すため誤り。

百田 千穂

プロフィール

比較政治学における執政制度の議論を、理論と各国制度の双方から確認できる設問です。

リンスの大統領制批判、半大統領制におけるコハビタシオン、日本の内閣制度、イスラエルの首相公選制、政党政治の大統領制化など、やや発展的な論点が扱われています。

制度名称だけを覚えていても対応しにくいので、各論者が何を問題視し、どの制度にどのような長所と限界を見ていたかを理解しておく必要があります。

問題32(難易度:★★★★☆)

問題

利益集団(圧力団体)および現代政治における集団の役割に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

現代政治における利益集団の変容や理論的分析に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはローウィの「利益集団自由主義」批判に関する正確な記述である。
Bについて、シュミッターはコーポラティズムが団体の階層化や強制的性格をともなうとしたため、個人の自由な結社権を強化するという記述は誤り。
Cについて、イギリスや日本には米国のような厳格なロビイスト登録法は存在しないため誤り。
Dについて、社会運動は一般にネットワーク的で非階層的な組織形態を持ち、制度外の異議申し立てをおこなうことが多いため誤り。
Eについて、NPO法人も政治資金規正法上の「政治団体」以外への寄附制限などを受けるほか、そもそも特定の政党を支持するなどの政治的目的が主となる活動は制限されているため誤り。

百田 千穂

プロフィール

利益集団論の応用的な理解を問う問題です。

ローウィの利益集団自由主義批判、シュミッターのネオ・コーポラティズム、ロビイング、社会運動、NPO法人の位置付けなど、制度と理論の両方が扱われています。

現代政治では、従来型の圧力団体だけでなく、社会運動や非営利組織も重要なアクターとなっているため、こうした設問は実態に即した学習を促す意味があるでしょう。

正誤判断では、概念の評価を逆転させた選択肢に注意しつつ、各主体の活動様式の違いを整理して理解することが大切です。

問題33(難易度:★★★★☆)

問題

政治思想およびその歴史的な展開に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

近代以降の政治理論および国家観に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:B
妥当なのはBである。
Aについて、ホッブズは絶対的な主権を認める立場であり、市民に抵抗権を認めなかったため誤り。
Bはロックの社会契約説と抵抗権に関する正確な記述である。
Cについて、カントは『永久平和のために』において、常備軍の廃止や、主権国家が緩やかに連合する「平和連盟」を提案したため誤り。
Dについて、ロールズの「格差原理」は、最も不遇な人々の状況を改善(最大最小原理)することを求めているため誤り。
Eについて、規則や資格にもとづくのは「合法的支配」であり、伝統的支配は過去の慣習にもとづくものであるため誤り。

百田 千穂

プロフィール

ホッブズ、ロック、カント、ロールズ、ヴェーバーという頻出人物が並び、社会契約論から現代の正義論まで射程が広い点に特徴があります。

こうした問題では、論者の結論だけでなく、人間観や社会観の違いに着目すると理解が深まるでしょう。

たとえば、自然状態のとらえ方や抵抗権の有無、平和の構想、格差の正当化条件などを比較して押さえることで、単発の知識ではなく体系的な理解につながります。

問題34(難易度:★★★★☆)

問題

我が国の政治思想および社会運動に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

日本における憲法思想や社会変革に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aは美濃部達吉の天皇機関説とその受難の歴史を正しく述べている。
Bについて、中江兆民は日本のような状況では恩賜的自由を足がかりに恢復的自由へと高めていくべきだと考えたため、拒絶すべきとした記述は誤り。
Cについて、石橋湛山が唱えたのは植民地放棄を説く「小日本主義」であるため誤り。
Dについて、大杉栄はアナルコ・サンディカリズム(無政府主義的労働組合主義)を掲げ、ボリシェヴィキとは対立したため誤り。
Eについて、五日市憲法草案は国民の権利を詳細に規定した民主的な内容であるため、保守的とする記述は誤り。

百田 千穂

プロフィール

日本近代の憲法思想や社会変革をめぐる人物・概念を整理するうえで有用な設問です。

日本政治思想史は人物名が多く混同しやすいため、単に名前を覚えるのではなく、どの時代にどのような政治課題に応答していた思想なのかを理解しておくことが重要です。

制度史や憲法史とのつながりを意識しながら学ぶと、知識が整理しやすくなります。

問題35(難易度:★★★★☆)

問題

第二次世界大戦後の欧米諸国の政治史および政治体制に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

1970年代以降の先進民主主義国の政治変容に関する次の記述のうち、最も妥当なものはどれか。

選択肢


正解:A
妥当なのはAである。 Aはブレア政権の「第三の道」と、その歴史的背景を正しく述べている。
Bについて、クリントン政権は財政赤字の解消に成功し、20世紀末には財政黒字を達成したため誤り。
Cについて、シュレーダー政権の連立相手は「緑の党」であり、FDPではないため誤り。
Dについて、シラクは右派の「共和国連合(後の国民運動連合)」の所属であり、社会党ではないため誤り。
Eについて、レーガンおよびサッチャーは、ケインズ主義を否定し、供給サイドの経済学やマネタリズムを重視したため、記述は正反対であり誤り。

百田 千穂

プロフィール

ブレアの第三の道、クリントン政権、シュレーダー政権、フランス政治、レーガンとサッチャーの新保守主義など、現代政治の潮流を押さえるうえで重要な論点が含まれています。

単なる人物暗記ではなく、各国が福祉国家の見直しや市場化、分権化にどのように向き合ったかを比較的に理解しましょう。

政治史と政治経済の接点を意識しながら読むことで、表面的な知識にとどまらない理解につながります。

問題36(難易度:★★★★☆)

問題

次のア〜オは、それぞれ異なる年の外交青書の記述である(一部省略または変更している箇所がある。)。これらを古いものから順に並べたものとして最も妥当なのはどれか。

ア.昨年11月ベルリンの壁が崩壊し、東独においては多党制への移行、自由選挙の実施等が決定された。これに象徴される東欧諸国の変革は、一昨年から昨年にかけてのポーランド、ハンガリーにおける劇的な変化を先駆けとするものであった。このような情勢の進展を受け、昨年12月のマルタにおける米ソ首脳会談では、両首脳は新たな時代の到来について共通の認識を持つにいたった。

イ.昨年10月に勃発した第四次中東戦争は、石油価格の大幅な引上げをもたらし、世界経済に深刻な影響を及ぼした。我が国は、アラブ諸国との友好関係を維持しつつ、国際連合の決議にもとづく平和的解決を求めている。このエネルギー危機は、国際収支の悪化や物価の騰貴を招き、高度成長を続けてきた我が国経済にとって大きな試練となっている。

ウ.昨年、我が国と中華人民共和国との間で「日中共同声明」が調印され、両国間の不正常な状態に終止符が打たれた。これにより、我が国は中国の唯一の合法政府を承認し、国交を正常化させた。他方、これにともない台湾との外交関係は終了することとなったが、実務的な関係は今後も維持していく方針である。

エ.一昨年、ソ連によるアフガニスタン軍事介入が発生し、デタントは重大な危機に直面した。これに対し、我が国は米国を始めとする西側諸国と足並みをそろえ、昨年モスクワで開催された夏季オリンピックへの不参加を決定した。東西関係の緊張は高まっており、我が国も西側陣営の一員としての役割をよりいっそう自覚することが求められている。

オ.昨年1月に発足したトランプ大統領率いる米国新政権は、「アメリカ・ファースト」を掲げ、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定からの離脱を表明した。このような自国第一主義の台頭や保護主義的な動きは、第二次世界大戦後の自由貿易体制に対する大きな挑戦となっている。我が国は、自由で開かれた国際秩序を維持・強化するため、引き続き主導的な役割を果たしていく必要がある。

選択肢


正解:A
各記述の年代は以下の通りである。ウ:1973年(1972年の日中国交正常化の翌年)。イ:1974年(1973年の第四次中東戦争と第1次オイルショックの翌年)。エ:1981年(1980年のモスクワ五輪ボイコットの翌年。介入は1979年)。ア:1990年(1989年のベルリンの壁崩壊とマルタ会談の翌年)。オ:2018年(2017年のトランプ政権発足とTPP離脱表明の翌年)。したがって、ウ→イ→エ→ア→オの順が正しい。

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問題37(難易度:★★★★☆)

問題

次の文章は、我が国の社会福祉および行政施策に関する近年の法改正や制度について述べたものである。文中のア~ウに当てはまる語句の組合せとして最も妥当なのはどれか。

児童福祉法の改正(2022年成立、2024年4月施行)にともなう、こどもや家庭への支援体制に関する次の記述について、ア~ウに入る語句の組合せを選べ。

近年の改正により、すべての妊産婦やこども、子育て世帯を対象とした包括的な相談支援をおこなうため、市区町村において [ ア ] の設置が努めなければならない(努力義務)とされた。これは、既存の「子育て世代包括支援センター」と「子ども家庭総合支援拠点」を改組したものである。また、児童虐待の防止や早期発見に向けた取り組みとして、 [ イ ] への支援の拡充が図られている。さらに、社会的養護を経験した者(ケアリーバー)への支援について、従来の年齢制限を撤廃し、 [ ウ ] が認める場合には継続的な支援が可能となった。

選択肢


正解:A
アは、2024年4月から設置が努力義務化された「こども家庭センター」が入る。母子保健と児童福祉の両機能を統合した組織である。イは、改正法において国や地方公共団体による支援が明記された「ヤングケアラー」が入る。ウは、社会的養護の自立支援(ケアリーバー支援)の継続可否を決定する「都道府県知事」が入る。改正により、原則18歳あるいは22歳までとされていた年齢制限の壁が実質的に撤廃された。

公務員試験「行政」を対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!制度と理論の理解が鍵! 背景を言語化することで理解が深まる

国家資格キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

百田 千穂

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行政科目の問題は、知識の正確さだけでなく、制度や理論をどのように理解し整理できているかが問われる内容となっています。1問あたり1〜2分程度での判断が求められるため、日頃からスピードと正確性の両立を意識した演習が重要です。

対策としては、まず過去問を繰り返し解き、出題傾向を把握することが効果的です。少なくとも数週間〜1カ月程度の継続的な学習時間を確保しておきましょう。

特に行政組織や制度、頻出の理論分野は重点的に押さえておくことで得点の安定につながります。

苦手意識がある場合は、すべてを網羅しようとするのではなく、頻出テーマに絞って繰り返し確認しましょう。

間違えた問題の振り返りが得点アップにつながる! 早めに対策するのが効果的

多くの受験者がつまずくのは、用語の取り違えや似た制度の混同といった細部です。正答だけでなく誤答の選択肢にも目を向け、どこが違うのかを整理することで、知識の精度は一段と高まります。

行政科目の対策は、教養科目の基礎固めと並行して進めると効果的です。早めの着手を心掛けることで、効率よく得点力を高めることができます。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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