公務員の「基礎能力試験」は、一般的に「教養試験」と呼ばれるものです。おもに国家総合職・一般職では「基礎能力試験」、地方公務員試験では「教養択一試験」という名称が使われています。
試験科目は配点が高い「一般知能」と、出題範囲が広い「一般知識」の2つに分かれているのでさらに細かい区分けについては後述します。
この記事では、公務員経験者の平野さんとともに公務員の基礎能力試験の解き方を解説しているので、各分野の出題傾向や効率的な学習の進め方をチェックしたうえで、対策を始めましょう。
例題を解く前に確認しよう! 公務員の「基礎能力試験」解答のコツ
公務員の「基礎能力試験」の概要
- 問題パターン:一般知能(文章理解、数的処理)、一般知識(社会科学、人文科学、自然科学)
- 1問あたりの時間:3~4分
※国家一般職なら30問を1時間50分、国家総合職なら30問を2時間20分で解く必要がある - 出題頻度:テストセンター(なし)ペーパーテスト(高)Webテスティング(なし)
- 公務員の「基礎能力試験」を解くコツを教えてください!
合否を分けるのは「型」の理解! 頻出パターンを把握しよう
公務員試験の基礎能力試験は、知識量だけでなく「時間内に正答へ到達する再現性」が重要な試験です。
合否を分けるのは地頭ではなく、解法をどれだけ「型」として持っているか。全問正解を狙わない戦略を立て、「捨てる勇気」を持ちましょう。1問に固執せず、解ける問題を確実に拾う判断力が得点を最大化していきます。
特に配点の高い判断推理・数的処理は、頻出パターンを徹底反復し、瞬時に処理できる状態まで仕上げましょう。
努力を成果に変えるには、量だけでなく、正しい設計も必要です。戦略的な準備で合格を引き寄せましょう。
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公務員の基礎能力試験の概要
公務員の基礎能力試験は、文章理解・数的処理が出題される「一般知能」と、社会科学・人文科学・自然科学が出題される「一般知識」の2つの分野で構成されます。
以下に各分野の出題項目と、志望職種ごとの出題数をまとめました。特に一般知能のボリュームが大きいため、まずは分野ごとの問題数を把握して効率的な対策に役立てましょう。
①基礎能力試験の出題分野
| 出題分野 | |
|---|---|
| 文章理解(一般知能) | 現代文、英文(、古文) |
| 数的処理(一般知能) | 判断推理、空間推理、数的推理、資料解釈 |
| 社会科学(一般知識) | 政治、国際情勢、経済・財政、法律・社会動向 |
| 人文科学(一般知識) | 日本史、世界史、地理、思想・哲学、文学・芸術 |
| 自然科学(一般知識) | 物理、化学、生物、地学・環境、化学技術動向 |
②基礎能力試験の問題数
| 文章理解(一般知能) | 数的処理(一般知能) | 一般知識 | |
|---|---|---|---|
| 国家公務員(全30問) | 10問 | 14問 | 6問 |
| 国家一般職(全30問) | 10問 | 14問 | 6問 |
| 東京都Ⅰ類B(全40問) | 文章理解と数的処理合わせて24問 | 文章理解と数的処理合わせて24問 | 16問 |
| 特別区Ⅰ(全40問) | 文章理解と数的処理合わせて28問 | 文章理解と数的処理合わせて28問 | 12問 |
| 地方上級・全国型(全50問) | 9問 | 16問 | 25問 |
公務員の「基礎能力試験」練習問題34問|平野さんによる解き方の解説付き!
ここからは、公務員の「基礎能力試験」の練習問題を平野さんによる解説付きで34問紹介します。一般知能の文章理解6問、数的処理14問に加え、一般知識の社会・人文・自然科学から14問を用意しているので、基礎能力試験で出題される幅広い分野を網羅的に学習できます。
どんな問題が出るのか不安な人や、時間配分がわからない人は、「例題を解く前に確認しよう! 公務員の「基礎能力試験」解答のコツ」で各分野の目安となる解答時間や学習の優先順位を理解してから練習問題に進んでみてください。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
次の文章を読み、その内容と合致するものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
よく、「芸術は自己表現である」といわれる。それは自分の内面にある感情をそのまま形にすれば良いという意味で使われている。あるいは、誰にも似ていない独創的なものを作るべきだという意味で使われている。だがこれは一面的に理解されてはならない。「自己表現」というとき、たとえば、今の自分の怒りをぶつけるために、ただキャンバスを真っ赤に塗りつぶすべきである、といった「表現」がいわれているのではない。一時的な感情の発散や、単なる自己満足や、他人の注目を集める目的のために芸術を利用するのではないのである。安易な「表現」、都合の良い「表現」が芸術だといっているのではないのである。
人は、未来においてどのような作品を作れば良いかを考えて、そのために何をすれば良いかを考えるが、ある朝突然そのような作品ができるわけではない。現在手元にある技法を利用し改善しながら作るわけである。しかし、その現在ある技法は過去の芸術家から受け継いだ性質や性格や特徴を持っている。それを知るためには伝統を追わねばならない。だが、伝統を追って、現在ある技法の個性を知ったとたんに、未来への展望を修正しなければならなくなる。こうして、過去と未来は現在を通して対話するのである。芸術は現在あるものから出発するが、その現在は過去に制約されているのである。
これをわれわれ自身に当てはめてみるならば、自分がどのような作品の未来を考えているのだろうかと自問し、そういう未来を現出するには現在をどうすれば良いのか、その現在はどういう過去を持っているのかを考えるという作業が必要である。そういうことを意識しながら、さまざまな伝統の情報を探して学んでみる。そうして、過去を探ってみて、自分の目指している未来を修正しなければならないことも生じるかもしれない。これが「自己表現」である。
選択肢
正解:B
本文の第2段落に「現在手元にある技法を利用し改善しながら作るわけである。しかし、その現在ある技法は過去の芸術家から受け継いだ性質や性格や特徴を持っている。それを知るためには伝統を追わねばならない」とあり、選択肢Bの内容と一致する。選択肢Aは第1段落で否定されている。選択肢Cは「現在は過去に制約されている」という記述と矛盾する。選択肢Dは未来の修正こそが対話であるとする本文に反する。選択肢Eは「真実の芸術家を探す」ことが重要とは述べられていない。
不合格になる人ほど「自己表現=自分らしさ」という日常的な思い込みで選択肢を選んでしまいます。
冒頭で「よく言われるが……」と提示される内容は、筆者が否定したい「俗説」です。選択肢Aのように、本文に出てくる単語を使いつつ、筆者の主張と真逆の「俗説」を正解のように見せるのは公務員試験の常套手段なので注意しましょう。
本文の核心は「過去・現在・未来」の相互作用です。選択肢CやDのように、どこかの時間を切り捨てたり、修正を「負」ととらえたりする選択肢は、論理の連鎖を無視しているため消去できます。
「書いてあることだけが正解」
この公務員試験の鉄則を、今のうちにしっかり身に付けましょう。主観を排した事務処理能力が合格への最短距離です。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
次の文の後に、1~5を並べ替えて続けると意味の通った文章になるが、その順序として最も妥当なのはどれか、一つ選びなさい。
孤独と孤立は、似て非なるものとして区別されるべき概念です。現代社会において「一人の時間」を持つことの価値が見直されるなかで、この二つの違いを明確にすることは、精神的な自立を考えるうえで欠かせません。
孤立とは、物理的に他者とのつながりが断たれ、社会から取り残された状態を指します。本人の望まない疎外感がそこにはあります。
1:それに対して、寂しさから逃れるためだけに他者と群れたり、同調圧力に屈したりする人こそ、真の意味での自分を持っていないといえる。孤独を楽しんでいる人を冷淡だと批判する人こそ、内面の空虚さに怯えているのです。
2:これに対して、孤独は自らの意志で一人を選択し、自己との対話を楽しむ創造的な状態です。他者がそばにいるかどうかにかかわらず、自分のなかに確固たる世界を持っているということ。誰かに依存して自分を誇示するのではなく、一人の時間を豊かに過ごせる精神的な強さのことです。
3:依存と拒絶は裏表の関係にあり、どちらも健全な自律とはいえません。孤独を生きるということは、他者を排除して殻に閉じこもるのではなく、自分を深く知ることで、初めて他者とも対等に向き合えるようになることなのです。
4:孤立と孤独を混同してしまうと、常に誰かとつながっていなければ不安だ、という強迫観念に陥りやすい。これは、SNSなどでの「絶え間ない承認」を求める心理にも通じます。お互いに、相手の反応をうかがいながら空気を読んでいれば安心だ、仲間外れにされないと考える。しかし、そこに埋没していると、個人の独創性は失われていくのです。
5:常に誰かの顔色をうかがい合う関係性は、非常に息苦しい。しかし、あえて一人で行動し、自分の時間を大切にしようとすると、途端に「協調性がない」とレッテルを貼ろうとする力が働く。騒がしい場所で孤独を感じるのは誰にとってもつらいことですが、自分の好きなことに没頭して「なんて充実した時間なのだろう」「一人の時間はこんなにも贅沢だ」と感じるのは、孤立ではなく、素直な幸福感です。
選択肢
正解:B
冒頭で「孤立」の説明がなされているため、対比として「これに対して、孤独は……」と述べる2が続く。2で孤独の肯定的な側面を示した後、4で「孤立と孤独を混同」することによる問題点(承認欲求への埋没)を指摘する。これを受けて5で、その埋没した社会の「息苦しさ」と、一人でいることへの「排除する力」に触れる。1は、5で示された排除しようとする人への批判として「それに対して……」とつながる。最後に3で、孤独を生きることの本質をまとめ、結論としている。したがって、2→4→5→1→3の順序が最も論理的である。
文章整序は読解力よりも「規則処理力」で差がつく分野です。まず内容理解に深入りせず、接続語と指示語を手がかりに文同士の関係を機械的に特定しましょう。
特に「これに対して」「しかし」などの逆接は、対比構造を確定させる起点となります。
次に、具体→抽象の流れを意識してください。具体例や状況描写は中盤に配置され、結論や定義は終盤に置かれるのが基本です。この型に合わない選択肢は優先的に排除できます。
本番で有効なのは「正解を探す」思考ではなく、「不整合を削る」思考です。限られた時間では、論理的につながらない選択肢を消去するほうが有効です。
文章整序はセンスではなく、処理手順で安定して得点できる分野となります。
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問題3(難易度:★★★☆☆)
問題
次の文章の[ ]に当てはまるものとして、最も妥当なものを一つ選びなさい。
科学技術の進歩にともない、情報の伝達スピードは飛躍的に向上した。かつての手紙によるやり取りでは、相手に言葉が届くまでに数日、あるいは数週間を要することも珍しくなかった。しかし、現代では電子メールやSNSを通じて、地球の裏側にいる相手とも瞬時に言葉を交わすことができる。このように、物理的な距離という壁が取り払われたことで、私たちの生活はきわめて便利になったといえる。
半面、情報が即座に共有されるようになったことで、新たな課題も浮き彫りになっている。かつての情報の遅れは、人々に熟考するための空白の時間を与えていた。しかし、即時性が求められる現代では、そのようなゆとりは失われつつある。それに代わって重要視されるようになったのが、情報の信頼性を瞬時に判断するリテラシーであり、それを身に付けるための教育が急務となっている。
そのような情報社会では、あふれかえるデータの中から真実を見極めることは容易ではない。かといって、すべての情報を鵜呑みにすれば、誤った認識にもとづいた行動をとることになりかねない。情報の真偽を裏付ける根拠、すなわち客観的なエビデンスが必要とされることになる。
古くは、近代科学の父といわれるガリレオ・ガリレイの時代から、実験や観察にもとづく実証的な手法が重んじられてきた。彼の功績もまた、権威に頼るのではなく事実を見すえる姿勢の産物である。
エビデンスの本質は[ ]にある。直感や主観に頼って判断をくだす代わりに、誰もが確認できる客観的な事実を提示する。それによって、自分の主張が正しいかどうかを、主観的な熱意だけで説得する必要がなくなる。この本質に鑑みれば、エビデンスは複雑な数式である必要はなく、一枚の写真や統計データでもかまわない。
客観的な議論はこのように、個人の感情に左右されない場に浸透していくことになる。客観的な議論は、相手の属性を問わない議論でもある。社会で事実にもとづいた対話をおこなう人々は早くから、つまりたとえば出自とか学歴とか社会的地位の有無とかで人を差別しない論理的な作法を身に付けたのである。
選択肢
正解:B
空欄の直後の文に「直感や主観に頼って判断をくだす代わりに、誰もが確認できる客観的な事実を提示する」「それによって、自分の主張が正しいかどうかを、主観的な熱意だけで説得する必要がなくなる」とある。これは、エビデンスが主観的な確信や説得という個人の労力を、客観的な事実という形で代行していることを示している。したがって、選択肢Bの「主観的な確信や説得の労力を肩代わりしている点」が最も妥当である。
空欄補充は、「文脈の因果関係」で決めていきます。語彙力ではなく、「前後の論理を接続する力」で解きましょう。
まず空欄前後の因果関係に注目し、「なぜその結論になるのか」を一文で言語化します。特に「つまり」「そのため」「代わりに」などは、直前内容の言い換えや具体化のサインであり、正解の根拠になります。
次に有効なのが、段落単位で主題を固定することです。別段落のキーワードに引きずられると誤答に直結します。
選択肢は「一部が合っている」ものほど危険で、主題とズレるものは即座に排除するのが鉄則です。重要なのは、「なんとなく」で選ばないことです。「この接続語があるから、この因果になる」と根拠で判断していきます。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
次の[ ]と[ ]の文の間に、ア~オを並べ替えて続けると意味の通った文章になるが、その順序として最も妥当なのはどれか。
[In the world of professional classical music, the tradition of wearing formal black attire has long been the standard. This practice is intended to minimize visual distractions, ensuring that the audience focuses entirely on the sound.
Historically, this dress code became established in the 19th century to create a sense of unity and professionalism among orchestral musicians.]
ア: However, some modern ensembles are beginning to challenge these rigid conventions by introducing more colorful or casual clothing. They argue that traditional formal wear can create a psychological barrier between the performers and the audience.
イ: For example, a recent study by the Music Sociology Institute found that younger audiences felt more connected to performers who dressed in contemporary business-casual styles.
ウ: This change is not just about fashion; it is part of a broader effort to make classical music feel more accessible to a diverse and younger demographic.
エ: On the other hand, traditionalists argue that the formal “uniform” is essential for maintaining the dignity of the art form. They believe that casual attire might diminish the special nature of the concert experience.
オ: One such traditionalist, conductor Elena Rossi, notes, “The black suit or dress represents a commitment to the music itself, rather than the individual personality of the player.”
[Whether these changes will become the new global standard remains to be seen, but the debate highlights the evolving nature of classical music in the 21st century.]
選択肢
正解:A
最初の[ ]内で語られた伝統的な服装規定に対し、その現状の変化を述べるアが続く。次に、その変化の目的が「親しみやすさ(accessible)」であることを説明するウが入り、その具体的な根拠として研究データを示すイがつながる。その後、対照的な意見を提示するエ(On the other hand)が入り、最後にその意見を裏付けるRossi氏の具体的なコメントであるオが置かれることで、最後の[ ]内の「服装の変化をめぐる議論(debate)」という内容へ自然につながる。したがって、ア→ウ→イ→エ→オの順序が最も妥当である。
英語の整序問題は語彙力ではなく、「論理構造の把握」で解く分野です。
まずはHoweverなどの逆接に着目しましょう。ここを起点に「従来の考え」と「変化」の対立軸を確定させることで、全体の骨格が見えてきます。
次に有効なのが、抽象→具体の連鎖です。一般論(traditionalists argue)の直後に、具体例(One such traditionalist)が続く配置は頻出パターンです。この型を知っていれば、迷いなく順序を固定できます。
重要なのは単語単位で追うのではなく、「主張→対立→具体化」という議論の流れでとらえることです。正解は感覚ではなく論理的な構造から導き出せます。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
次の英文を読み、空欄に入る語句の組み合わせとして最も妥当なものを一つ選びなさい。
Public speaking is more effective when speakers prioritize the delivery of their message to the audience rather than focusing on their own physiological responses, according to a recent study in communication psychology.
Researchers at the Institute of Social Sciences examined 64 individuals during persuasive presentations. The results indicated that the persuasiveness and clarity of the speech depended heavily on the speaker’s point of concentration. By adopting an “audience-centered” focus――such as imagining the impact of their words on the listeners or maintaining eye contact to gauge reactions――instead of a “self-centered” focus like worrying about a trembling voice or a racing heart, the participants were able to speak more fluently. This finding provides a valuable strategy for those seeking to manage social anxiety in professional settings.
The study also noted that this effect was consistent across various levels of experience. Whether the speaker was a seasoned executive or a university student, the benefits of shifting attention toward the listeners remained significant. This suggests that communication training should emphasize methods that redirect a speaker’s mental energy.
Teaching individuals to concentrate [ ア ] rather than [ イ ] not only improves the overall quality of the presentation but also helps the speaker feel more grounded. By shifting the focus away from their own anxiety, they can better engage with the audience and deliver a more compelling message.
選択肢
正解:C
第2段落にて、良い結果をもたらす「聴衆中心(audience-centered)」の焦点として「聴衆への影響や反応」が挙げられ、避けるべき「自己中心(self-centered)」の焦点として「声の震えや鼓動(internal focus)」が例示されている。最後の段落の空欄は「イよりもむしろアに集中する」という文脈である。研究結果にもとづけば、推奨されるアには聴衆側への意識を示す「listeners’ engagement」が入り、避けるべきイには自分自身の身体的反応を示す「own physical symptoms」が入るCが正解となる。
本文の「trembling voice(声の震え)」を、選択肢の「physical symptoms(身体的症状)」と結び付ける力が合否を分けます。試験作成者は、受験生が「同じ単語」を探す癖を逆手に取るものです。
具体的なエピソードを抽象的な概念へ変換する力を磨くことが、深い理解へとつながります。
表面的な和訳にとどまらず、文章の「構造」と「意図」をつかんでいきましょう。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
あるグループに、いくつかの習い事について、それぞれ関心があるかないかを調査したところ、次のことがわかった。このとき、論理的に確実にいえるのはどれか。
〇 水泳に関心がある人は、書道に関心がある。
〇 ピアノに関心がある人は、水泳に関心がある。
〇 茶道に関心がある人は、生け花に関心があり、かつ、水泳に関心がない。
〇 ピアノに関心がない人は、そろばんに関心がない。
〇 書道に関心がある人は、そろばんに関心がある。
選択肢
正解:B
各条件を整理すると、以下のようになる。
1.ピアノ→水泳
2.水泳→書道
3.書道→そろばん
4.そろばん→ピアノ(「ピアノなし→そろばんなし」の対偶)
5.茶道→生け花かつ水泳なし
1~4をつなげると、ピアノ、水泳、書道、そろばんはすべて互いに必要十分条件となる。
5より「茶道→水泳なし」であり、水泳と書道は同値であるため、その否定である「水泳なし→書道なし」が導ける。したがって、「茶道→書道なし」となり、Bが正しい。
情報の相関図を正確にとらえることが、論理的推論を攻略する鍵です。
まず、条件が作る循環構造の外側に注目しましょう。ピアノからそろばんへとつながる綺麗なループに固執せず、「否定」を含む茶道の条件といった例外的な要素が、ほかの項目とどう反発するかをとらえる必要があります。
この視点の転換こそが、正解Bを導く決め手です。
また、論理学における「逆」の誤謬を回避する視点も不可欠でしょう。ビジネスの現場で「売れている商品は質が良い」の逆が必ずしも成立しないのと同様、論理の矢印を安易に逆転させることはできません。
選択肢AやEのような典型的な罠を見抜き、構造を視覚的に把握する力を養うことで、難問を確実な得点源へと変えることが可能になります。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
ある地域の、水族館、博物館、遊園地、展望台、植物園、映画館の位置関係について次のことがわかっているとき、論理的に確実にいえるのはどれか。ただし、方角は正確に示されているものとする。
〇 展望台は、水族館の北西にあり、かつ、博物館の北にある。
〇 植物園は、博物館の西にあり、かつ、遊園地の北にある。
〇 映画館は、植物園の南西にあり、かつ、水族館の西にある。
〇 遊園地は、映画館の北東にあり、かつ、展望台の南にあり、かつ、博物館の南西にある。
選択肢
正解:A
南北関係を整理すると、北から「展望台」>「博物館・植物園」>「水族館・遊園地」>「映画館」の順になる。また、東西関係を整理すると、東から「水族館」>「博物館・展望台」>「遊園地」>「植物園」>「映画館」の順になる。これらを総合すると、博物館は映画館よりも北に位置し、かつ東に位置することになる。したがって、博物館は映画館から見て南東の方角にあるといえるため、Aが正解となる。
「南北」と「東西」を完全に切り離して情報の整理をしていきましょう。
斜め方向をそのままとらえるのではなく、「縦(南北)」と「横(東西)」の2本の数直線上に各施設を配置します。たとえば「展望台は博物館の北」は縦、「植物園は博物館の西」は横の確定情報として分離し、位置の順位付けをします。
条件が交差するなかでは、各方位の「端」に位置する施設を特定するのが最短ルートです。「映画館は植物園の南西かつ水族館の西」という情報から、映画館が南かつ西の極点に近いことがわかります。
この座標の端を「ピン留め」することで、選択肢Aのような対角線上の関係性も確信を持って選択できます。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
スイッチが6個付いている装置がある。各スイッチは、ONのときに押すとOFFに、OFFのときに押すとONに切り替わる。いま、これら6個のスイッチすべてがOFFの状態から、次の操作Xを1つおこなった後、操作Yを5回繰り返した。このとき、6個のスイッチのうち、ONになっているスイッチの数としてあり得るものをすべて選びなさい。
操作X:6個のスイッチのうち、いずれか2つのスイッチを同時に押す。
操作Y:1回前の操作で押したスイッチ以外のいずれか3つのスイッチを同時に押す。
このとき、最終的にONの状態であるスイッチの個数としてあり得る組み合わせはどれか。
選択肢
正解:A
スイッチが押される延べ回数は、2+(3*5)=17回である。あるスイッチが最終的にONになるのは、そのスイッチが奇数回押されたときである。6個のスイッチそれぞれの押下回数の合計が17(奇数)であるため、奇数回押されたスイッチの個数も必ず奇数個(1つ、3つ、あるいは5つ)となる。各操作で押すボタンが制限されているものの、合計が奇数である以上、偶数個のスイッチがONになることはありえない。したがって、1個、3個、5個の組み合わせが正解となる。
操作Yの「前回と違うスイッチを選ぶ」という制約は、思考を惑わせるための罠です。本質は、スイッチが切り替わる「回数の合計」にあります。
延べ17回という奇数回の操作が行われる以上、最終的にONの状態にあるスイッチは必ず奇数個になるのです。この1点に確信を持てれば、偶数を含む選択肢Bなどは即座に除外できます。
「部分の詳細は不明でも、全体の性質は確定している」という構造把握力で迷わず正解を選びましょう。
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問題9(難易度:★★★☆☆)


問題
ある方向から正六面体を眺めたとき、図のように、上面に「A」、正面に「B」、右側面に「C」が見えた。それぞれの文字はすべて図の向きの通りであり、これら三つの面は一つの頂点を共有している。このとき、組み立てる前の展開図として最も妥当なものはどれか。
選択肢
正解:A
展開図において文字の向きと隣接関係を確認する。上面のA、正面のB、右側面のCが一つの頂点を共有するとき、すべての文字が正位置に見えるためには、展開図上でAの下辺とBの上辺が、Bの右辺とCの左辺がそれぞれ接していなければならない。選択肢Aはこの条件を満たす。ほかの選択肢では、文字が向かい合う面に配置されていたり、文字の向きが 90度または 180度回転していたりするため、正解とはなりえない。
問題10(難易度:★★★☆☆)

問題
図形を回転させてできる立体の形状や性質について、論理的な思考にもとづいて答えなさい。
図の立方体ABCD-EFGHにおいて、面ABFEに注目する。点Mを辺ABの中点としたとき、長方形ABFEから三角形AEMを切り離した残りの図形(四角形MBFE)を考える。 この図形を、辺AEを含む直線を軸として一回転させた場合にできる回転体の形状として、最も妥当なものはどれか。なお、選択肢の図は回転体の外形を示している。
選択肢
正解:B
回転軸である辺AEからの各点への距離(半径)を考える。
回転させる図形(四角形MBFE)は、回転軸から最も遠い外側の辺BFを含んでいるため、回転させると全体として「底面の半径が辺EFの長さ、高さが辺BFの長さとなる円柱」がベースとして形成される。
<しかし、上部の軸側(三角形AEMの部分)が切り取られているため、その部分は回転体において空洞となる。
具体的には以下のようになる。
・最下面(辺EF): 軸上の点Eから辺BFの下端Fまでのすべての領域が図形に含まれるため、平らな底面ができる。
・最上面(辺AB上): 軸上の点Aから点Mまでの部分が図形に含まれていないため、回転体の上面の中心には円状の空洞ができる。
・空洞の形状: この空洞は、点Mから点Eに向かって直線的に狭くなっていくため、円すい状になる。
したがって、外側は円柱でありながら、上面の中央が円すい状に深くくぼんだ形状となる。これは選択肢2の図と一致する。
問題11(難易度:★★★☆☆)

問題
図形を折り返す操作を考え、指定された部分の面積を求めなさい。
図Iのように一辺の長さが12の正方形ABCDがあり、辺ADの中点をM、辺BCの中点をNとする。この正方形を図IIのように、頂点Bが線分MN上に重なるように折り、移動した点をB’とする。このときの折り目は、頂点Cと辺AB上の点Eを結ぶ線分CEである。
さらに図IIIのように、辺CDが線分CEと重なるように折り、頂点Dが移動した点をD’とする。
このとき、三角形CB’D’の面積として正しいものはどれか。
選択肢
正解:C
折り返しの性質により、CB=CB’=12となる。△CNB’は∠CNB’=90°の直角三角形である。斜辺がCB’=12、底辺がCN=6(一辺の半分)であるため、以下の関係が成り立つ。
cos(∠B’CN)=CN/CB’=6/12=1/2
したがって、∠B’CN=60°(すなわち∠BCB’=60°)である。折り目の線分CEは∠BCB’を二等分するため、∠BCE=∠B’CE=30°となる。
点D’の位置
次に「辺CDが線分CEと重なるように折り」という操作をおこなう。これは、点Dが線分CE上に移動することを意味する。移動後の点D’は線分CE上に位置し、折り返しの性質からCD’=CD=12となる。
△CB’D’の面積
求める△CB’D’は、点C、点B’、点D’を結んだ三角形である。
辺の長さ:CB’=12、CD’=12
間の角度:点D’は線分CE上にあるため、∠B’CD’は∠B’CEと等しくなり、∠B’CD’=30°である。
したがって、面積Sは以下の式で求められる。
S=1/2・CB’・CD’・sin30°=1/2・12・12・1/2=36
よって、正解はCとなる。
問題12(難易度:★★★☆☆)
問題
袋に入ったカードを一定の規則で移動させたあと、特定のカードを取り出す確率を求めなさい。
3つの箱X、Y、Zと、文字が書かれた2種類のカード「A」、「B」がある。それぞれの箱にはカードが3枚ずつ入っており、箱Xには「A」が3枚、箱Yには「A」が1枚と「B」が2枚、箱Zには「B」が3枚入っている。
それぞれの箱から2枚ずつカードを取り出したうえ、箱Xから取り出した2枚のカードは箱Yに、箱Yから取り出した2枚のカードは箱Zに、箱Zから取り出した2枚のカードは箱Xに入れる。その後、箱を1つ選び、その箱の中から1枚のカードを取り出すとき、そのカードが「A」である確率はいくらか。
ただし、カードを箱から取り出す確率はそれぞれ等しく、また、箱X、Y、Zを選ぶ確率もそれぞれ等しいものとする。
選択肢
正解:C
当初の状態はX(A,A,A)、Y(A,B,B)、Z(B,B,B)である。箱Xからは(A,A)、箱Zからは(B,B)が移動確定となる。箱Yから移動する2枚の組み合わせにより、以下の2パターンが考えられる。
1.Yから(A,B)が移動するとき(確率2/3):最終的にX(A,B,B)、Y(A,A,B)、Z(B,A,B)となる。このときAを取り出す確率は、1/3 *(1/3+2/3+1/3)=4/9。
2.Yから(B,B)が移動するとき(確率1/3):最終的にX(A,B,B)、Y(A,A,A)、Z(B,B,B)となる。このときAを取り出す確率は、1/3 *(1/3+3/3+0/3)=4/9。
いずれの場合も確率は4/9となるため、正解はCである。
この問題は、カードの移動を追うのではなく「移動の前後でカードの総数は不変である」という本質をとらえることが重要です。
「等確率の法則」にしたがい、箱をランダムに選ぶ(各1/3)という条件がある場合、カードの配置がどう変化しようとも、最終的に「A」を引く確率は全体の「A」の割合と一致します。
まず、初期状態の総数を確認しましょう。全カードは9枚(X:3, Y:3, Z:3)であり、そのうち「A」は4枚(Xに3枚、Yに1枚、Zに0枚)存在します。箱の中身をどれほど入れ替えても、全体の「A」が4枚である事実は変わりません。
箱を選ぶ確率が均等である以上、どの箱のどのカードを引くかは、全9枚から1枚を無作為に選ぶことと同義となります。
したがって、求める確率は4/9となり、正解はCです。
問題13(難易度:★★★☆☆)
問題
設定された状況にもとづき、二人が合流するまでに掛かる時間を求めなさい。
兄と弟の二人は、自宅から4.8km離れた祖父の家へ向かうことにした。兄は自転車を使い、弟は徒歩で移動する。目的地に着くまでに掛かる時間は、兄が20分、弟が1時間20分である。
二人が同時に自宅を出発した後、兄が目的地までの道のりのちょうど4分の3にあたる地点まで進んだとき、弟の忘れ物を預かったままにしていることに気付いた。兄はすぐさま自宅へ向かって引き返し、弟と合流することにした。このとき、引き返した兄が弟と合流したのは、二人が同時に出発してから何分後か。
ただし、兄と弟は同じ経路をそれぞれ一定の速さで移動するものとし、兄が方向転換するのに要する時間は考えないものとする。
選択肢
正解:E
二人の速さを求める
兄の速さ:4,800m÷20分=分速240m
弟の速さ:4,800m÷80分=分速60m
兄が引き返す地点と時間を求める
兄が4分の3地点(4,800×3/4=3,600m)に到達するのは、出発から15分後(3,600÷240)である。
その時の弟の位置と二人の距離を求める
15分後、弟は60×15=900m地点におり、二人の距離は3,600-900=2,700m離れている。
合流までの時間を求める
兄が引き返し、二人が向かい合って進むときの相対速度は分速300m(240+60)となる。
合流に掛かる時間は2,700÷300=9分である。
合計時間を求める
出発から引き返すまでの15分と、合流までの9分を足して、15+9=24
したがって、二人が合流したのは出発から24分後である。
問題14(難易度:★★★☆☆)
問題
設定された条件を満たす整数の個数を求めなさい。
3,026以下の正の整数のうち、二乗して7で割ると余りが1となるものはいくつあるか。
選択肢
正解:C
整数nを7で割ったときの余りを考える。n^2を7で割った余りが1となるのは、nを7で割った余りが1または6のときである。
具体的に確認すると:
n=7k+1のとき:(7k+1)^2=49k^2+14k+1となり、余りは1。
n=7k+6のとき:(7k+6)^2=49k^2+84k+36=49k^2+84k+35+1となり、余りは1。
(※ほかの余り0,2,3,4,5の場合は、二乗しても余りは0,4,2,2,4となり、1にはならない。)
したがって、「7つの連続する整数」のなかに、条件を満たす数は必ず2個存在する。
3,024(7の432倍)までの範囲:
3,024/7=432セットあるため、
432セット×2個=864個
残りの数値の確認:
3,024の次の数値である3,025と3,026を確認する。
3,025/7=432…余り1(条件を満たす)
3,026/7=432…余り2(条件を満たさない)
よって、合計は864+1=865個となる。
問題15(難易度:★★★☆☆)

問題
表は、A〜Eの5つの企業が運営するフィットネスクラブの会員数と、その年間売上額(2020年度、2023年度)を示したものである。この表の内容から確実にいえるものを選びなさい。
選択肢
正解:B
Bが正しい。2023年度の各社の物販割合は、A社34.4%、B社20%、C社50%、D社60%、E社66.7%となり、6割を超えているのはE社のみである。Aは2020年度の1人当たり売上額がE社(25万円)で最も多いため誤り。Cは2020年度が15万円、2023年度も15万円で変わらない。DはE社の増加率が25%で最大。Eは2020年度の物販合計284のうちA社は110で約38.7%であり、4割を下回る。
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問題16(難易度:★★★☆☆)

問題
図は2012〜2021年の和牛輸出量・額の推移、表は2021年のD、E、F国への部位別輸出実績を示している。確実にいえるのはどれか。
図と表から確実にいえるものはどれか、一つ選べ。
選択肢
正解:B
B. 1,000トン以上増加した年は2019、2020、2021年で、額の増加は順に35億、50億、80億円といずれも30億円以上である。A. 3カ国合計は約97%で8割を超える。C. 増加率は約467%で400%を超えている。D. E国の単価はロース5.0、その他3.8でロースの方が高い。E. ロースの割合はE国で約44%、F国で約49%であり、共に5割未満である。
問題17(難易度:★★★☆☆)
問題
我が国の政治制度、特に国会と内閣の関係やその運営に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
我が国の国会および内閣の仕組みに関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aは立法権の例外についての記述であり、憲法第41条の例外事項として妥当である。Bは予算の先議権が衆議院のみにあるため誤り。Cは法律案の再可決には出席議員の3分の2以上の多数が必要であるため誤り。Dは常会の会期延長は1回に限り可能であるため誤り。Eは両院の議決が一致しないときは衆議院の議決が優先されるため、参議院優先とする記述は誤りである。
「衆議院の優越」という統治の基本原則から判断しましょう。
予算は民意反映の観点から衆議院に主導権(先議権・再議決の優越)があり、Cの「過半数で再可決」は二院制の抑制均衡を崩す不自然な記述です。Dの「会期延長なし」も実務に反する硬直的設定、Eの「参議院優先」は制度の根幹に反します。
一方Aは、国会が唯一の立法機関である原則を前提に、各院の自律を認める規則制定権を適切に示しています。原則と例外を構造でとらえ、誤りを見抜いていきましょう。
問題18(難易度:★★★☆☆)
問題
戦後の日本経済の歩みと、各時代の経済事象や政策に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
第二次世界大戦後の日本経済の変遷に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
Bは高度経済成長期の政策と経済規模の拡大に関する記述として妥当である。Aはドッジ・ライン後に一時的な不況(ドッジ不況)があったため誤り。Cは景気後退と物価上昇の併存は「スタグフレーション」であるため誤り。Dはプラザ合意後に進んだのは「円高ドル安」であるため誤り。Eはアベノミクスによりデフレ脱却が図られたものの、即座に完全解消されたわけではなく、依然として課題が残ったため妥当ではない。
問題19(難易度:★★★☆☆)
問題
明治時代の我が国の政治、外交、社会制度に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
明治時代の政治的動向や外交関係に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:C
Cは地租改正の税率と、一揆による引き下げの経緯について正しく述べている。Aは廃藩置県の際、知事には藩主ではなく中央政府から府知事・県令が派遣されたため誤り。Bは岩倉使節団による条約改正交渉は失敗に終わったため誤り。Dの日清修好条規は、互いに領事裁判権を認め合う対等な条約であったため誤り。Eの大日本帝国憲法は天皇主権であり、内閣は天皇に対して責任を負うものとされていたため誤りである。
中央集権化を目指した廃藩置県で、旧藩主をそのまま知事にする(A)という「骨抜き」の改革はありません。また、当時の憲法の根幹が「天皇主権」であることは、組織のアイデンティティにかかわる事実です。
岩倉使節団の挫折(B)や、アジア諸国とのまずは「対等」なスタート(D)など、当時の日本の立ち位置をリアルに想像することが誤択の排除につながります。
問題20(難易度:★★★☆☆)
問題
16世紀から18世紀にかけてのヨーロッパ諸国の歴史的動向に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
16世紀から18世紀のヨーロッパにおける政治や外交に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aはフランスの絶対王政から革命にいたる歴史の流れとして妥当である。Bは名誉革命で即位したのはウィリアム3世とメアリ2世であり、エリザベス1世は16世紀の人物であるため誤り。Cはエカチェリーナ2世の南下政策は成功しており、敗北の記述は妥当ではない。Dは三十年戦争は17世紀の出来事であり、19世紀の人物であるビスマルクと結びつけるのは誤り。Eはスペインの無敵艦隊はイギリスに敗北しており、オランダも独立を認めているため誤りである。
16世紀の女王(エリザベス1世)が17世紀末の革命に現れたり、17世紀の条約が19世紀の人物(ビスマルク)の功績になったりする記述は、「時代錯誤」です。各国のキーマンが活躍した「世紀」を軸に整理しましょう。
スペイン無敵艦隊の敗北やオランダ独立は、欧州のパワーバランスが劇的に変化した分岐点です。「誰が勝ち、誰が衰退したか」という勢力図の推移を正確につかむことが、誤択を弾くことになります。
正解の選択肢Aは、ルイ14世の「絶対王政(絶頂)」が、皮肉にも放漫財政という負債を次代へ残し、フランス革命(組織破綻)を招いたという「負の連鎖」を描き出しています。
問題21(難易度:★★★☆☆)
問題
地図の特性、時差、地形図の読み取りなど、地理情報に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
地図や地理に関する基礎的な知識についての記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aは正角図法と正積図法のそれぞれの特徴と用途を正しく述べており、妥当である。Bは夏に太陽が沈まない現象は「白夜」であり、極夜は太陽が出ない現象を指すため誤り。Cは東経150度は日本より東にあるため、1時間「進んでいる」のが正しい。Dは等高線の間隔が狭いところは急傾斜であり、高いほうへ凸なのは「谷」であるため誤り。Eは点の数で示すのはドットマップであり、日付変更線を西から東へ越えるときは一日「戻す」ため誤りである。
本問は、地理情報の「対になる概念」のすり替えを冷静に見抜けるかを問うています。
夏なのに太陽が沈まないのは「白夜」であり、等高線が狭いのは「急傾斜」です。また、日付変更線を東(アメリカ方面)へ越える際は、時間を巻き戻す(一日戻す)ことになります。こうした「逆」の引っかけをチェックしましょう。
太陽は東から昇ります。日本より東にある地点は、日本より「早く」時間が進みます。この空間的な理屈を整理すれば、時差の計算ミスは防げるでしょう。
正解の選択肢Aは、航海用の「角度(メルカトル)」と分布図用の「面積(モルワイデ)」という、ツールの用途と特性を一致させています。
「何のためにその指標を使うのか」という理解が、正解を導く羅針盤になります。
問題22(難易度:★★★☆☆)
問題
古代ギリシアの思想家やその学説に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
古代ギリシアで展開された思想に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:E
Eはアリストテレスの倫理学における徳の分類と中庸の概念について述べており、妥当である。Aはタレスがアルケーとしたのは「水」であり、アタラクシアはエピクロス派の用語であるため誤り。Bはストア派が禁欲主義、エピクロス派が快楽主義であるため、内容が逆であり誤り。Cはイデア論や哲人政治はプラトンの思想であるため誤り。Dは無知の知や問答法はソクラテスの手法であり、リュケイオンを設立したのはアリストテレスであるため誤りである。
思想史の「黄金の系譜」における人物と用語のミスマッチを冷静に見抜きましょう。
Dのように「無知の知」と「リュケイオン」を混ぜる記述は、組織の創業者と後継者を混同することになります。
「禁欲のストア派(アパテイア)」と「快楽のエピクロス派(アタラクシア)」は、対になる概念のすり替えが引っかけの定番です。「規律」と「幸福」のバランスとしてとらえると記憶に定着します。
正解の選択肢Eは、万学の祖アリストテレスが提唱した「中庸(極端に走らない調和)」を、教育と習慣という実践的なプロセスを含めて記述されています。
問題23(難易度:★★★☆☆)
問題
古今東西の文学作品や著者、およびその内容に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
世界の文学や日本の古典文学に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
Bはインドの二大叙事詩の名称と背景、およびその影響について述べており、妥当である。Aは本居宣長が説いたのは「もののあはれ」であるため誤り。Cは『罪と罰』がドストエフスキー、『戦争と平和』がトルストイの作品であり、解説の作品名と内容が入れ替わっているため誤り。Dは『山月記』の題材は唐代の伝奇小説『人虎伝』であるため誤り。Eは神学校の苦悩を描いたのはヘッセの『車輪の下』であり、『夜と霧』の著者はフランクルであるため誤りである。
本問は、著名な作品・著者・思想をあえて「シャッフル」し、受験生の知識の定着度を試す構造になっています。
宣長といえば「もののあはれ」。これに「勧善懲悪(A)」という真逆のタグを貼る記述は、組織の企業理念を取り違えるようなものです。また、中島敦の『山月記』の出典を、歴史書である『資治通鑑(D)』とするスケール感のズレも見逃せません。
ロシア文学の二大巨頭(C)や、ヘッセの代表作(E)など、有名なペアの中身を入れ替えるのは引っかけの王道です。
正解の選択肢Bは、インドの二大叙事詩が持つ宗教的背景と、それが東南アジアへ伝播したという歴史的・文化的な一貫性をとらえています。
情報を単なる「点」で暗記せず、背景を含めた「線」で整理していきましょう。
問題24(難易度:★★★☆☆)
問題
物理学における物体の運動や力に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
力学における諸法則や物体の運動に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aは慣性の法則の定義として妥当である。Bは真空中では物体の質量にかかわらず、すべての物体は同じ重力加速度で落下するため誤り。Cは終端速度に達すると等速運動になるが、速度そのものが0になるわけではないため誤り。Dは作用・反作用の法則は、万有引力や静電気力のように離れて働く力でも成立するため誤り。Eは摩擦力の大きさは、原則として接触面積や滑る速さには依存しないため誤りである。
「重いほうが早く落ちる」のは空気抵抗の影響です。真空では、質量にかかわらず重力加速度は一定となります。
作用・反作用の法則(D)は離れた物体間でも成立します。摩擦力(E)は接触面積や速さに依存しません。これらは「一見意外な事実」だからこそ、試験における知識の精度を測る材料となります。
力がつり合えば「加速(速度の変化)」が止まるだけで、運動自体は等速で続きます。「速度0」という極端な記述は、物理的矛盾を突くための引っかけです。
正解の選択肢Aは、運動の起点となる「慣性」の定義を、静止と等速直線運動の両面から正確にとらえています。
問題25(難易度:★★★☆☆)
問題
物質を構成する原子同士の化学結合や、それによって形成される物質の性質に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
化学結合および物質の構造と性質に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:A
Aは共有結合と電子対の定義について正しく述べており、妥当である。Bは二酸化炭素が二重結合、窒素が三重結合であるため誤り。Cはイオン結晶の固体は電気を通さないため誤り。Dは青銅の成分は銅とスズであり、ステンレスの主成分は鉄、クロム、ニッケルなどであるため誤り。Eは黒鉛には自由な電子が存在し、電気を通す性質があるため誤りである。
原子同士の「結びつき方」と、それが生み出す「性質」の整合性を判別しましょう。
窒素の三重結合や、同じ炭素でも黒鉛(グラファイト)だけは電気を通すといった「例外」は、優先で押さえていきましょう。
イオン結晶は「固体では通さず、水溶液で通す」といったように性質が変化します。
合金の成分は頻出の引っかけです。青銅(銅+スズ)やステンレス(鉄+クロムなど)の構成は頭に入れておきましょう。
正解の選択肢Aは、共有結合の基本メカニズムを、共有・非共有電子対の定義を含めて記述しています。
問題26(難易度:★★★☆☆)
問題
真核細胞内に存在する細胞小器官の構造や機能に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
真核細胞の構造とその働きに関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
Cは小胞体とゴルジ体の連携およびそれぞれの機能について正しく述べており、妥当である。Aは核小体が主にリボソームRNA(rRNA)の合成をおこなう場であるため誤り。Bの情報の流れの原則は「セントラルドグマ」であり、RNAワールドは生命進化の仮説を指すため誤り。Dはミトコンドリアが酸素を用いる「呼吸」の場であるため誤り。Eは被子植物などの一般的な植物細胞には中心体が存在しないため誤りである。
本問は、細胞において、小器官がどのような役割を担い、どうつながっているかを聞いています。
生命の根本原則「セントラルドグマ(B)」のような重要用語の取り違えは、誤用です。核小体(A)が「リボソームの部品工場」であるといった役割を正確に理解しましょう。
酸素を使い高効率でエネルギーを生むミトコンドリア(D)は、細胞の「発電所」です。また、被子植物には中心体(E)がないという「例外」の把握が、判断の精度を分けていきます。
正解の選択肢Cは、小胞体とゴルジ体の見事な連携を記述しています。
問題27(難易度:★★★☆☆)
問題
地球規模で発生している環境問題と、それに対する国際的な取り組みに関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
地球環境問題およびその対策に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
Bは酸性雨の原因物質と国際的な対策についての記述であり、妥当である。Aはパリ協定が途上国を含むすべての参加国に削減目標の提出を求めているため誤り。Cはフロン規制を定めたのはモントリオール議定書であり、懸念されるのは紫外線であるため誤り。Dはプランテーション開発そのものが森林減少の原因であり、増加傾向にはない。Eは砂漠化が最も深刻なのはアフリカのサハラ砂漠南縁のサヘル地帯であるため誤りである。
本問は、複数の知識を混ぜて受験生を惑わせる構成となっています。
A: パリ協定の肝は「全員参加」です。「途上国にも義務がある」という京都議定書からの歴史的転換点を押さえましょう。
C: 二重の引っかけです。条約名(正しくはモントリオール議定書)と、光線の種類(赤外線ではなく紫外線)の誤りを見抜くのがコツです。
D・E: 経済活動(プランテーション)が環境破壊の「原因」である事実と、砂漠化の最前線「サヘル」という固有名詞を正確に照合しましょう。
問題28(難易度:★★★★☆)
問題
次の英文の内容と合致するものとして、最も妥当なものを一つ選びなさい。
The rapid development of renewable energy is expected to transform the global energy landscape, according to a recent report by the International Energy Agency (IEA). The report suggests that renewables could account for 90% of the growth in global electricity demand over the next five years. While this shift will significantly reduce carbon emissions, it may also present challenges for power grid stability. However, the IEA notes that investing in smart grid technology could mitigate these risks and eventually lower energy costs for consumers by 15% by 2030.
Governments in Europe are eager to lead this transition. “We aim to ensure that green energy becomes the backbone of our economy, creating millions of sustainable jobs,” said the European Commissioner for Energy. The report highlights that the impact of this transition will differ by region — solar and wind power could meet 50% of energy needs in sunny or coastal areas, but only 10% in mountainous regions where traditional hydropower remains dominant. Some energy experts have expressed concern that the high initial cost of infrastructure could delay progress in developing nations.
“The main challenge is not the availability of energy, but the speed of infrastructure integration,” Dr. Sarah Jenkins, an energy researcher at the University of Cambridge, told the media. “For instance, as more households adopt solar panels, the local power demand during the day drops, but it spikes in the evening. This creates a ‘mismatch’ that traditional grids are not designed to handle. Without significant investment in battery storage, we might see energy waste, which would keep prices high. Just as the shift from coal to gas required new pipelines, the shift to renewables requires a total reimagining of how we store and move power. Our research shows that in cities like London, failure to upgrade storage could lead to a 12% increase in maintenance costs for the current grid.”
Historical data shows that major energy shifts take decades to finalize. Research suggests that while the 19th-century shift to coal created massive industrial growth, it also caused severe public health issues. The report concludes that if the current green transition follows previous patterns, it could face social resistance in the short term. However, the long-term environmental benefits are clear, though the exact timeline for reaching “net zero” remains uncertain.
選択肢
正解:B
第2段落で、欧州のエネルギー委員が「グリーンエネルギーが経済の根幹となることを確実にする。それによって、何百万もの持続可能な雇用を創出する」と述べており、選択肢Bの内容と一致する。選択肢Aの「90%」は需要の伸びに対する割合であり、需要全体ではないため誤り。選択肢Cの「12%」は光熱費ではなく現行グリッドの維持費の増加率である。選択肢Dの数値は「10%」であり、選択肢Eは専門家が懸念を示しているものの、結論として断定はしていないため誤りである。
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問題29(難易度:★★★★☆)
問題
5つのチームが第1区から第3区までタスキをつなぐ駅伝大会において、第2区の走者であるA〜Eの5人の順位や走行タイム(走行に掛かった時間)について、次のことがわかっているとき、論理的に確実にいえるのはどれか。なお、2チーム以上が同時にタスキを受け渡すことはなかったものとする。
〇 Aが第1区の走者からタスキを受け取ったとき、前にいたのはBのみであった。
〇 Bは第2区を走行中に3人に抜かれたが、誰も抜き返さなかった。
〇 Cの第2区の走行タイムは、Aよりも速かったが、Eよりも遅かった。
〇 Dが第3区の走者にタスキを渡したときの順位は、5チームの中で4位であった。
〇 Eが第1区の走者からタスキを受け取ったときの順位は、5チームの中で最も遅かった。
選択肢
正解:B
受取順位は、条件よりBが1位、Aが2位、Eが5位。残るCとDは3位か4位である。Bは3人に抜かれて誰も抜かないため、渡したときの順位は4位。Dの渡し順位も4位となることはありえないため、Dの渡し順位が4位という条件から、Bは最終的に5位まで落ちたとわかる(Bを抜いたのはA、C、Eの3人)。Dは、3位で受取って4位で渡したか、4位で受取って4位で渡したかのいずれかだが、Bが5位まで落ちるためDは4位以上が確定する。タイムについて、5位受取のEがBを抜いて1位または2位で渡したことから、Eが最も速い。CはAより速くBを抜いているため、渡した順位はE、C、A、D、Bの順となる。したがって、Bのタイムが最も遅いことが確実にいえる。
論理的推論において重要なのは、「事実」と「推論」を切り分けることです。
本問の壁は動的な順位変動にありますが、注目すべきは「Dが4位で渡した」という事実です。Bは1位で受け取り3人に抜かれたため、渡し時の順位は4位か5位に絞られますが、Dが4位である以上、Bの5位渡しが論理的必然性として確定します。
また、「追い抜き」からも判断が可能です。5位で受け取ったEが、1位で受け取ったBよりも前で渡した事実は、Eの走行タイムがBより圧倒的に速いことを証明します。
「誰が誰を抜いたか」という相対関係を整理するだけで、複雑な計算なしに「Bのタイムが最も遅い」という結論に到達できます。
問題30(難易度:★★★★☆)
問題
A~Dの4人が、じゃんけんのトーナメント戦をおこなった。次のことがわかっているとき、論理的に確実にいえるのはどれか。ただし、すべてのじゃんけんにおいて「あいこ」はなく、一回のじゃんけんは一つの手で勝ち負けが決まったものとする。
〇 Aは、Cとじゃんけんをおこなわなかった。
〇 Bは、Dとじゃんけんをおこなわなかった。
〇 Aは、優勝しなかった。
〇 1回目のじゃんけんで、Aはチョキを、Bはグーを、Dはパーを出した。
選択肢
正解:D
1回戦の組み合わせは「A-B、C-D」か「A-D、B-C」の二通り。ケース1(A-B)では、A(チョキ)はB(グー)に負け、Bが決勝へ進む。AはCと対戦しないため、1回戦はC-Dであり、D(パー)に勝ったCが決勝でBと対戦する。Aが優勝せず、BもDに勝てない(Dはパー)ことから、いずれのケースでもCが勝ち残り、優勝することになる。ケース2(A-D)でも同様に検証すると、Cが優勝する。したがって、Dが確実にいえる。
出し手が不明な「C」の行動を追うよりも、A、B、Dが互いに負ける場合を確認するほうが効率的です。
A(チョキ)はB(グー)に、BはD(パー)に、DはAに勝てないという三すくみの連鎖により、3人は互いを潰し合う関係にあります。
また、「AはCと、BはDと戦わない」という制約は、1回戦を「A対BかつC対D」または「A対DかつB対C」の2パターンに限定するのです。どちらの経路を辿っても、彼らは対戦過程で必ず敗北し、消去法的にCが優勝します。
このように、Cの手を具体的に推測せずとも、ほかの人の手を検討することで論理的に正答を導き出すことが可能です。
問題31(難易度:★★★★☆)
問題
アルゴリズムの処理手順を読み解き、空欄に当てはまる適切な式を選択しなさい。
ある会員番号(s)から、本人確認用のコード(t)を算出するアルゴリズムを考える。会員番号は右から数えて1桁目、2桁目……と定義する。算出フローは以下の通りである。
① 偶数桁の数字をすべて合計し、その値を2倍する。
② 奇数桁の数字をすべて合計する。
③ ①と②の合計値をaとする。
④ aの下1桁(1の位)の値を9から引く。ただし、結果がマイナスになる場合は、aの下1桁をそのままtとする。
この処理をおこなうプログラムの空欄ア、イ、ウに当てはまる式の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、mod(x, y)はxをyで割った余り、int(x)はxの整数部分を返すものとする。
(プログラムの一部)
nを1から会員番号の桁数まで繰り返す:
b ← 【 ア 】(右からn桁目の数字を抽出)
もし 【 イ 】 ならば:
①の合計用変数にbを加算
そうでなければ:
②の合計用変数にbを加算
繰り返し終了
a ← (①の合計 * 2) + ②の合計
もし 9 – mod(a, 10) >= 0 ならば:
【 ウ 】
そうでなければ:
t ← mod(a, 10)
選択肢
正解:A
アは右からn桁目を取り出す処理である。sを10のn-1乗で割り、その整数部分の1の位をmod10で抽出する式が正しい。イは偶数桁の判定であるため、nを2で割った余りが0、すなわちmod(n, 2)=0となる。ウは条件分岐の「結果がマイナスにならない場合」の処理であるため、指示どおり9からaの下1桁を引くt←9-mod(a, 10)が入る。これらすべてを満たす組み合わせはAである。
問題32(難易度:★★★★☆)
問題
近年の国際情勢や歴史的事実に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
近年の世界情勢および関連する歴史的事項に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:C
Cは米国大統領選挙と歴史的事実の記述として妥当である。Aは第一回近代五輪の開催地がアテネであるため誤り。BはNATOの結成(1949年)がワルシャワ条約機構(1955年)よりも前であるため、対抗して結成されたという順序が逆であり誤り。Dはロシアが1998年から2014年まで参加してG8と呼ばれていたため誤り。Eはベトナムの加盟が1995年であり、結成当初のメンバーではないため誤りである。
この問題では「時系列と成立背景の整合性」が鍵です。
NATOが先行し、それに対抗してワルシャワ条約機構が成立した冷戦構造を踏まえれば、Bの記述は逆転しており不自然とわかります。
Dも、ロシアを含む対話枠組みG8の歴史を見れば整合しません。
Eは、1967年創設時のASEANに戦時下のベトナムが原加盟国として入るのは現実的でない点で誤りです。
Cは確定事実の組合せで整合します。背景を理解するようにしましょう。
問題33(難易度:★★★★☆)
問題
我が国の最近の社会制度や法律の改正、および関連する歴史的事項に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
日本国内における近年の法改正や社会の動向に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:B
Bはこども家庭庁と児童福祉法の記述として妥当である。Aは日本初の本格的な高速道路は名神高速道路であるため誤り。Cは相続登記の期限は3年以内であるため誤り。Dは足尾銅山鉱毒事件で直訴を試みたのは田中正造であるため誤り。Eは東京株式取引所の設立は1878年(明治11年)であり、大正時代ではないため誤りである。
本問は、最新トピックと歴史的事実を混在させた引っかけの構造を冷静に見抜けるかが鍵です。
相続登記の「3年」といった期限は、法改正の肝となります。こうした重要数値を「5年」とする記述は、法的安定性を問う典型的な誤りです。
「日本初」の名神高速や、直訴の田中正造、明治初期の証券市場。これらは歴史の常識ですが、現代の話題と並ぶと錯覚を起こしやすくなります。情報の「主語」が正しいか、一歩引いて俯瞰する癖を付けましょう。
正解の選択肢Bは、こども家庭庁という「最新の司令塔」と、児童福祉法という「不変の原点」が、整合性を持って語られています。
新旧の知識を線でつなぎ、文脈の矛盾を排除していきましょう。
問題34(難易度:★★★★☆)
問題
近年の科学技術、研究開発の動向および関連する基礎知識に関する記述として、最も妥当なものを一つ選びなさい。
技術革新や政府の戦略、および物質の性質に関する記述として、最も妥当なのはどれか。
選択肢
正解:D
Dは半導体支援の動向とケイ素の化学的性質について述べており、妥当である。Aは中国が推進しているのは内陸部の「西部大開発」であるため誤り。Bはヨウ素が「ハロゲン」に分類されるため誤り。CはOSがソフトウェアの分類であることは正しいが、選択肢が「ハードウェア(OS)」と定義している場合は定義が矛盾するため、文脈上誤りとなる。Eは予防接種は弱毒化した病原体などを入れる「免疫」の形成を促すものであり、血清療法とは異なるため誤りである。
公務員試験の一般知識は範囲が広い一方で、「時事キーワード」と基礎知識の接続で得点効率を高められます。重要なのは、断片ではなく関係性で覚えることです。
典型は、1つの選択肢に複数分野の知識が混在する複合問題です。前半が正しいほど後半の誤りを見落としやすいため、「一文一義」で分解し検証する習慣が不可欠です。
また、「貴ガスとハロゲン」など分類のすり替えは頻出となります。用語は定義レベルで整理しておきましょう。応用問題にも対応できます。
さらに、時事は「なぜ今それが注目されるのか」という背景とセットで理解するようにしてください。基礎と時事を横断的に結び付ける視点が、安定した得点力を生みます。
公務員の「基礎能力試験」対策のポイント
公務員試験に関するQ&A
公務員試験を大学4年生から対策するのは遅いですか?
公務員試験の集団討論について教えてください。
公務員試験のコンピテンシー面接の答え方がわかりません……。
公務員のSPIはどのれくらいの勉強時間が必要ですか?
公務員の総合適性検査はどのような内容ですか?
公務員試験のSPIでは何割あれば安心ですか?
公務員試験のSPIで、効率的な勉強法はありますか?
公務員試験SCOAの合格ラインはどれくらいですか?
公務員試験に全落ちしてしまいました。今後の就職活動をどのように進めたら良いかわかりません。
公務員の性格検査で落ちることはありますか?
既卒2年目ですが、公務員試験はまだ間に合いますか?
公務員試験はSPIだけの対策でも大丈夫ですか?
就活で公務員試験はいつから勉強すべきですか?
SPIと公務員試験の能力検査の違いは何ですか?
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!即座の判断力で勝負しよう! 毎日の反復練習で型を習得
国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士
平野 裕一
プロフィールを見る公務員試験の「基礎能力試験」は、知識量ではなく、制限時間内での「意思決定力」を試す事務処理能力テストです。
①損切りの意識を持とう
まず認識すべきは、満点を目指す「優等生マインド」を捨てることです。合格ラインは概ね6割前後。難易度は高校履修範囲から大学受験レベルです。
解ける問題を確実に拾い、難問を即座に捨てる。この「損切り」が、合否を分ける要因となります。
②学習の優先順位を付けよう
学習の優先順位は、配点の約半分を占める「数的処理」と「文章理解」からです。これらは一朝一夕では身に付かないため、試験当日まで毎日触れましょう。
次に、専門科目ともリンクする「社会科学(時事含む)」を固め、範囲が膨大な「人文・自然科学」は頻出分野のみに絞る。この「選択と集中」が、最短合格につながっていきます。
③型と時間感覚を身に付けよう
就活生が陥る罠は、参考書の読み込みに時間を溶かすことです。必要なのは、最初から過去問を制限時間付きで解く「型」の習得です。
1問2分を体感覚で覚え、初見で解法が浮かばなければ即座に飛ばす。この潔い事務処理能力を鍛えることが、結果的に合格を勝ち取るための武器となります。