この記事のまとめ
- 洞察力の自己PRは2つの点に注意しなければマイナスイメージにつながる
- 3つの対策で洞察力の自己PR作成の必要な要素を集めよう
- 自分の洞察力が正しく伝わる自己PRの例文10選を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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洞察力はビジネスのあらゆる場面で活かせる強みであるため、自己PRでアピールしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
しかし洞察力というのは、明確に示すことが難しい強みでもあるため、適切にアピールできなければ、採用担当者に強みとして評価してもらうことができません。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントの久野さん、遠藤さん、板谷さんとともに、洞察力が最大限に伝わる自己PRの作り方について解説していきます。説得力のある洞察力のアピールで高評価を狙いたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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洞察力の自己PRは伝え方を誤ると印象を大幅に下げることになる
洞察力はきちんとアピールできれば採用担当者から高く評価されるスキルの一つです。
しかし、洞察力を発揮できることを客観的に説明できなければ、逆に口先だけの頭でっかちな人という印象になり、マイナスイメージにつながってしまいかねません。
そこでこの記事ではまず、洞察力の正しい意味や言い換え表現について解説していきます。まずは自分の持つ洞察力がどういった強みなのか、よく似た言葉を参考にしながら理解して、自分の洞察力を正しく伝えるための引き出しを増やしていきましょう。
次に、洞察力を自己PRで伝える際の2つの注意点について解説します。伝え方を間違えるとどういった印象を持たれてしまうのかを把握したうえで作成に移りましょう。
最後は、自分の持つ洞察力がきちんと企業で活かせることを伝えるために欠かせない、3つの自己PR対策について解説します。完成イメージとして例文も併せて紹介するため、参考にして自分の洞察力がプラスに伝わる自己PRを作成してくださいね。
洞察力とは? 正しい意味と4つの言い換え表現を把握しよう
皆さんは、自分がアピールしようとしている洞察力がどのような力のことなのか、正しい意味や定義を説明できるでしょうか。
「洞察」という言葉には、物事を観察してその本質や奥底にあるものを見通す、という意味があります。つまり、洞察力とは目に見えない本質的な部分まで理解する力のことなのです。
とはいえ仕事では、さまざまな場面で洞察力が求められることがあり、その一つひとつの洞察力の解釈は微妙に異なります。
洞察力と一口に言っても辞書的な解釈だけで完結させられるものではないからこそ、自分がアピールしようとしている洞察力は、どのような力のなのかを的確に理解しておかなければ、企業に対しても魅力的にアピールすることはできません。
そこでここからは、洞察力をわかりやすく言い換える4つの表現について解説していきます。自分の洞察力をどう言い換えれば相手に伝わるのか、言葉の引き出しを増やしておきましょう。
本質を見抜く力
先でも解説したように、洞察力には物事の本質を見通すという意味があるため、そのまま「本質を見抜く力」として言い換えることが可能です。
またここで言う「本質」とは、たとえば、相手の本当の気持ちや問題のなかにある根本的な原因など、表面的には見ることができない部分のことを指します。
ビジネスの現場ではただ目に見えていることだけに対処すれば良いというわけではありません。時には今すべきことや課題を見抜き、上司から指示されなくても自分から仕事に取り組むことも求められるため、本質まで見通せる力がある人は、すべて指示したり教えなくても仕事に取り組める人材として高く評価されるといえます。
分析力
洞察すること、つまり物事の本質を見抜くには、その事柄に部分的な側面だけでなくよりさまざまな視点で考えることが必要です。
そのため、複雑な事柄を一つひとつの要素に分けて考える力、という意味がある分析力も洞察力を言い換える表現といえるでしょう。
企業が勝ち抜くためには、顧客のニーズや競合他社の動向などさまざまな情報を駆使して戦略を立てる必要があります。そのため、こうした複雑な情報をきちんと整理して考えられる分析力は、どんな企業でも利益向上のために求められているスキルなのです。
洞察力の中でも、情報や事柄を分解・整理してとらえることのできる「分析」が得意な人は、マーケティングやコンサルティングといった、論理的に説明する力が求められる仕事で活躍することができますよ。
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客観的に判断する力
物事の本質や目に見えない部分というのは、自分の主観的な視点ではなく客観的な見方で判断することが必要になります。そのため、本質を見抜くために必要な客観的な視点で考える力というのも洞察力の言い換え表現の一つといえるのです。
企業では、取引先や上司、同僚など、仕事上でかかわる人と円滑にコミュニケーションを取る必要があります。自分中心、つまり主観的な見方ばかりしていては、上司や職場の同僚の意図を汲み取れず、顧客や取引先の要望も理解することができません。
だからこそ客観的な視点で物事を判断できる力は、周囲の人と円滑に仕事を進めるうえで高く評価されるスキルといえるでしょう。
共感性を持って考える力
相手の思っている本当の気持ちを理解するためには、自分自身が相手の立場ならどうだろう、という視点で考えることが必要です。
そうした共感性を持って人や物事ついて考えられる力は、本質を見抜くうえで重要な要素となるため、洞察力の言い換えとして活用することができます。
仕事というのは、一人でおこなえることばかりではなく、周囲との協力が必要不可欠となるため、企業では常にその場の状況を見聞きして相手の気持ちを適切に理解して動かなければいけません。
そのため、目の前の相手の意図を読み解れる共感性の高い人は、周囲との連携も上手に取ることができるため、企業のなかでも優秀な人材になり得ます。
洞察力のある人は表面的な情報だけでなく、その背景について読み解き、問題解決のためにアプローチすべき部分がわかります。
仕事でかかわるクライアント企業の担当者や社内の人などに対し、共感性を持って立ち振る舞うことができる力がある人は、幅広い企業で信頼され、評価されますよ。
マイナスイメージを与える危険性も! 洞察力の自己PRの2つの注意点
マイナスイメージを与える危険性も! 洞察力の自己PRの2つの注意点
- 観察力や状況把握力と洞察力を勘違いしているととらえられる
- 行動がともなわなければ頭でっかちで偉そうな印象になる
前述の通り、洞察力は高評価につながる強みですが、伝え方次第では逆に自分の印象を下げてしまいかねない強みでもあるのです。
そこでここでは、洞察力を自己PRでアピールするうえで気を付けたい2つの注意点について解説します。
洞察力の伝え方を誤った場合、企業側からはどのように見られてしまうのかを理解して、自己PR作成時のミスを防ぎましょう。
①観察力や状況把握力と洞察力を勘違いしているととらえられる
自己PRというのは仕事で活かせる自分の強みを企業にアピールするものであるため、その強みに対して自分自身がきちんと理解できていなければいけません。
つまり、洞察力の意味を正しく理解し、具体的にどんな力なのかを説明できる必要があります。洞察力を別の似たような力の意味と勘違いしていると、「自分の強みをよく理解できていないのでは?」と自己分析が不十分な印象を与えてしまうのです。
特に洞察力と間違えやすい言葉には以下のようなものがあるため、改めてそれぞれの言葉の意味について見ていきましょう。
洞察力と間違えやすい言葉の意味
- 観察力:目の前の物事を観察して変化に気付ける力
- 状況把握力:目の前の状況を正しく理解する力
上記からもわかる通り、観察力や状況把握力は、洞察力では見抜ける本質的な部分まで理解する能力ではありません。
逆にいえば、洞察力の意味を観察力や状況把握力などと勘違いして伝えてしまうと、口では洞察力と言っていても、相手からは「本質まで見抜く力がないのに強みを誇張している」と受け取られかねないため、これらの言葉の定義はきちんと理解しておきましょう。
洞察力と勘違いしやすい観察力や状況把握力の詳しい定義についても見ておきたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
観察力
観察力は必須スキル? ビジネスにおける重要性を徹底解説!
状況把握力
社会人に必須の状況把握力とは? 鍛え方や自己PRでの伝え方を解説
洞察力は観察力とは違い、目の前にあることに対して気付くだけでなく、その先を理解できるような能力となります。
仕事上でも必要な「相手の気持ちを理解し行動できる」か考えてみると良いですね。
②行動がともなわなければ頭でっかちで偉そうな印象になる
洞察力や思考力など、実際に発揮している瞬間を他人が目にすることができない強みというのは、その強みを発揮した後の具体的な行動とセットでアピールすることが重要になります。
たとえば、洞察力を駆使して物事の根本的な課題や本質を見抜いても、そこから行動しなければ課題は何も変えられていません。
見抜いたことだけを自分の強みとしてアピールして行動がともなっていなければ、企業からは「口先だけで行動力がない」「自分の主張だけで周囲の指摘を受け入れない人」といった頭でっかちで偉そうな印象を持たれてしまいます。
自分の洞察力が仕事でもきちんと活かせる強みであることを証明するためにも、目の前の事柄を洞察したうえでどのように行動し、どんな結果につなげられたのかまで伝えることが大切です。
- 洞察力だけでは不十分ということですが、具体的にどのような行動や資質を示せば評価されるのですか?
独りよがりではなく周囲に対して影響を与える行動を示そう
上記にあるように、観察力や状況把握力は目に見える部分です。洞察力はその一歩深い部分、根本的な課題に気付いたり新しい発見ができたりする力になります。
本質を見抜く力があるということなので、小さな変化に気付き、人の気持ちを理解することができるのではないでしょうか。
アルバイトなど日頃の生活で何かに気付いたときに行動していることを思い返してみてください。
それが独りよがりな行動ではなく、周りを巻き込んだり良い影響を与えたりできたものであれば評価につながるはずです。
洞察力と合わせて自身の行動力や実行力も自己PRで伝えたい、という人は以下の記事がおすすめです。多くの学生の自己PRを見てきたキャリアコンサルタントが、具体的な行動や実行に移せる強みの伝え方のコツを解説しています。
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自己PRの「行動力」は6つの言い換えで差別化できる! 例文30選
実行力
厳選10例文! 実行力の自己PRで簡単に差別化できる3要素
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いきなり書き始めるのはNG! 洞察力の自己PRに必須の3つの対策
いきなり書き始めるのはNG! 洞察力の自己PRに必須の3つの対策
洞察力の正しい意味やアピール時の注意点について理解できたとはいえ、具体的にどんな準備をすれば失敗しない洞察力の自己PRが作れるのか、不安な人もいるかもしれません。
そこでここからは、洞察力の自己PRを作成するうえで押さえておきたい3つの対策について解説します。いきなり書き始めるのではなく、自分の自己PRを作り上げるために必要な要素を集めていきましょう。
①自己分析:洞察力を発揮して良い結果に至った経験を見つける
先でも解説しましたが、洞察力の自己PRには具体的な行動とセットでアピールすることがポイントです。
そのため、自己分析で自分の過去を振り返り、洞察力を発揮した後の自分の行動によって良い結果を得られたエピソードを探してみましょう。
洞察力は本質的な要素を理解する力のことであるため、目には見えない根本的な課題に気付けたり、相手に言われなくても求められていることを理解できたりしたエピソードが効果的です。
エピソードではその場の状況をどのようにとらえたのかを明確にしたうえで、自分の取った具体的な行動やそれによる結果などまで書き出してみてくださいね。
自己分析のやり方についてより詳しく知りたい、という人は以下の記事もおすすめです。多くの人の就活相談に乗ってきたキャリアコンサルタントが、自己分析を完璧にマスターするコツを解説しています。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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経験の洗い出しには自分史の作成がおすすめ
自己分析で効率良くエピソードを見つけるには自分史を作成してみましょう。自分史とは上記のような表を作成し、各年代やテーマに沿ってエピソードを書き出し、強みやそのほかの特性を見つけることができる自己分析法の一つです。
今回であれば洞察力の自己PRに使う経験を洗い出したいわけなので、勉強やアルバイトなど各テーマの中で洞察力を発揮した経験を書き出してみましょう。思い出せない枠は空欄にして、できるだけ書き出してみてください。
具体的には、「大学生のときのアルバイトで同僚が何を求めているのかを接客の様子から洞察してサポートに入ったことで、業務効率を高まったと感謝された」というように洞察力を使ってどのような行動に移し、その後どうなったかまで書き出すことがポイントです。
これにより、自分の人生の中の洞察力を発揮した経験を網羅的に洗い出すことができるため、どのエピソードが洞察力の自己PRに最もふさわしい経験なのかを判別することができますよ。
エピソードを探すときに、「良い結果が得られた」経験以外に、「深く考える/深掘りすることで、あらたな発見や気付きがあった」経験なども洞察力の裏付け材料となります。
じっくり考えたり人と話し合ったりした経験を振り返ってみてください。
②他己分析:他者から自分の洞察力に関する客観的な評価を聞く
強みは、意識しなくても発揮できていることも多いため、洞察力を発揮した経験を自己分析で探そうとしてもなかなか思いつかない、という人もいるのではないでしょうか。
そうした人は他己分析も取り入れてみるのがおすすめです。他己分析とは第三者に自分について質問することで自己理解を深める分析方法で、他者から自分がどう評価されているのかを知ったり、自分では気付かなかった特性を見つけたりすることができます。
具体的には、以下の例のように、自分の洞察力がどういったときに周りから評価されているのか聞いてみましょう。
自分の洞察力を他己分析するときの質問例
- 〇〇さんが私に対して、相手の意図を正しく理解できているな、と思うときはどんなときですか?
- 自己PRでは、客観的に判断できる洞察力をアピールしたいんですが、私はどんなときに洞察力を発揮できていますか?
質問する際は、相手も洞察力がどんな力なのか理解できていないと間違った評価をもらうことになってしまうため、注意が必要です。自分がアピールしたい強みがどのようなものかきちんと説明し、それにマッチする評価やエピソードを引き出してくださいね。
- どんなふうに質問すれば、ほかの人から自分の洞察力について引き出せますか?
自分が洞察力を自己PRにしたいことを伝えてから質問を展開しよう
自分自身が自己PRで洞察力をアピールしたいということをまず伝えたうえで、直接的ではありますが「私の洞察力について、役立った場面や印象に残っているエピソードはありますか?」と尋ねてみましょう。
自分では、すっかり忘れているエピソードを相手が教えてくれるかもしれません。
また、自分の洞察力がアルバイト先やゼミなどの活動にどう活かされていたかや、どんなアプローチをすればさらに洞察力を向上させられるかなども質問してみると、現状との差分から新たな気付きを得ることができますよ。
他己分析で聞く質問について、もっと見てみたいという人は以下の記事がおすすめです。多くの学生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、他己分析で有効な質問のポイントを解説しています。
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③企業研究:業務のどんな場面で洞察力が活かせるのかを明確にする
自己PRは、自分の持つ強みが応募先の企業でも発揮できるとアピールすることで、高評価につながります。
逆にいえば、どれだけ魅力的な強みであっても企業のことを理解せず、ただ一方的にアピールしただけでは、「自社にマッチする人材」として印象付けることができないのです。そのため自己PRを作成するときは企業研究もしっかりとおこないましょう。
その企業での具体的な業務や事業などを調べ、仕事のどんな場面で自分の持つ洞察力が活かせるかを見極めていきます。たとえば、コンサル事業に力を入れている企業であれば、顧客の課題をヒアリングする際などに洞察力を活かせると伝えられますよね。
このように、事前に各応募先企業の特徴を把握し、具体的な業務のなかで洞察力が活かせるポイントを見つけておきましょう。
企業のどんな部分で洞察力が活かせるのかを見極めるためにはやはり、仕事・業務を理解することが第一です。
そこを理解したうえで、自身の洞察力が何かを予測したり先読みしたりする力なのか、相手の要望を深く理解する力なのかなど、具体的な洞察力の力が活かせるポイントを探していく必要があります。
企業研究のやり方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。企業分析をする際の注意点や選考への活かし方について、キャリアコンサルタントが解説しています。
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キャリアコンサルタントに聞いた! 洞察力が評価されやすい業界や職種とは
前述の通り、洞察力の自己PRに必要な対策の一つとして、企業研究で洞察力が求められるポイントを理解することが大切だと解説しましたが、どんな業界や職種で洞察力が求められているのか気になる人もいるでしょう。
そこでここからは、多くの学生の就活の悩みや疑問に寄り添ってきたキャリアコンサルタントの遠藤さんに、洞察力が評価されやすい業界・職種について解説してもらいます。
まだ具体的に志望先が定まっていない人はぜひ参考にして、自分の洞察力が活かせる仕事を見つけてみてくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る洞察力はどんな業界や職種であっても活かせる能力
洞察力はさまざまな仕事の場面で活かせる力です。「この業種・職種だから洞察力をアピールしておこう」というのではなく、自分がその仕事の中で洞察力を発揮しているイメージを持ったうえでアピールしましょう。
たとえば新規開拓や窓口・接客系の業務では、顧客の情報が少ない中で洞察力を発揮し、「〇〇とおっしゃっているということは、△△という悩みがあるのではないか」、「〇〇に興味を持っているということは、△△にも関心があるかもしれない」などと考えて提案できると洞察力を発揮していることになります。
志望先の業界や職種の仕事で洞察力がどう活かせるのか考えてみよう
またコンサルティングの仕事なら、顧客の現状についてのヒアリングや各方面から収集した情報をもとに、「この顧客の課題は〇〇なのではないか。その解決のために△△を進めてはどうか」という感じで洞察力が発揮できるわけです。
さらに商品開発やマーケティングの仕事では、市場動向やモニター調査、統計資料といった客観的なデータとともに、現状では何が不足しているのか、消費者の潜在的なニーズは何なのかを考え、次なる商品を考えたり販売戦略を立案したりします。
このように、洞察力はどんな業界や職種でも活かせる場面がたくさんあるため、自分がやりたい仕事で洞察力をどう活かすか、具体的に考えてみましょう。
作成前に完成図をイメージ! 洞察力が魅力的に伝わる例文4選
作成前に完成図をイメージ! 洞察力が魅力的に伝わる例文4選
ここまでは洞察力の自己PRに必要な準備について解説してきましたが、実際に作成する前に完成図を見ておきたい、という人もいるかもしれません。
そこでここでは、採用担当者に洞察力が適切にアピールされた自己PRの例文4つを紹介します。それぞれの例文から魅力的な自己PRの伝え方のヒントを見つけてみましょう。
①本質を見抜く力
例文①本質を見抜く力
私の強みは、データと観察から状況の本質を見抜き、それに基づいて迅速かつ適切な行動に移す力です。
それが活かされた経験の一つが、大学3年生の夏季休暇中に参加した2カ月間のIT企業インターンシップです。そこで私は中小企業向け業務管理ソフトウェアの新規顧客開拓を任されました。当初は機能や価格の説明に注力していましたが、成果が上がらず悩んでいました。
そこで、20社以上の潜在顧客にヒアリングを実施し、潜在顧客の業務プロセスを詳細に分析したところ、多くの企業が人手不足による非効率な業務管理に悩んでいることを発見しました。
この洞察をもとに、自社の製品が業務効率化と人材不足解消にどう貢献できるかを具体的に示すプレゼン資料を作成し、製品の機能を顧客の課題解決に紐づけて説明するアプローチに変更しました。
その結果、1カ月でチーム全体の月間目標の50%となる5社の新規契約を1人で達成し、上司からは「鋭い洞察力で顧客の本質的な課題をとらえ、具体的な成果につなげた」と高く評価されました。
入社後は、この強みを十分に活かし、常に本質を追求したうえで、創造的な解決策を生み出し、会社の業績向上に寄与していきます。
インターンでの経験と成果について数値を用いて具体的に述べられている部分が評価できます。
「この強みを十分に活かし、常に本質を追求したうえで、創造的な解決策を生み出し」という表現はやや抽象度が高いので、もう少し具体的な言葉に置き換えても良いかもしれません。
例文②分析力
例文②分析力
私の強みは、複雑なデータから特定パターンを見出し、それを実践的かつ効果的な解決策に転換する分析力です。
大学3年生のときに所属していた50名の就活サポートサークルで、メンバーの選考通過率向上プロジェクトのリーダーを務めました。当初は単に就活セミナーへの参加回数を増やすことに終始しましたが、効果が見られませんでした。
そこで、過去3年分、合計150名以上の内定者と未内定者のエントリーシート(ES)の内容、面接回数など10項目以上の内容を詳細に分析しました。その結果、内定者のESには具体的な数値を用いた成果の記述が平均して多いことを突き止めました。
この知見をベースに、週1回2時間のES添削会を企画し、定量的な数値や定性的な成果を盛り込む指導をおこなうとともに、過去の内定者のESを匿名でデータベース化し、メンバーが参照できるようにしました。
その結果、サークルメンバーの書類選考率が30%向上し、そこから大手企業の内定まで至ったメンバーが前年比で5名増加しました。
入社後は、この分析力を活かし、常にデータに基づいた客観的な意思決定を心掛け、会社の競争力強化に寄与していく所存です。
- 具体的な数字を交えてエピソードを説明するのが苦手です。コツはありますか?
洞察力を持って行動した際の頑張りや達成の度合いに着目しよう
具体的な数字があれば客観的に捉えられることができるため、相手に伝わりやすいです。しかし、エピソードの中になかなか表現できる数字が見つからないこともありますよね。
そんなときは、頑張った時間や何か達成したときの熱量などが表現できる数字が見当たらないか振り返ってみましょう。
必ずしも結果を良好な数字にしなければいけないわけではありません。失敗した数字からどれだけ頑張ったのかを自分なりの成果として伝えることもできますよ。
例文③客観的に判断する力
例文③客観的に判断する力
私の強みは複雑な状況下でも感情や先入観にとらわれず、データと論理に基づいて冷静に判断を下す力です。
大学2年次に所属していた100名規模の学園祭実行委員会で20以上の新企画のなかから選定する会議の進行役を務めました。多くの委員が感情的に自分の案を主張し、3時間が経過しても結論を出せない状況に陥りました。
そこで私は、いったん会議を中断したうえで、各企画を「集客力」「実現可能性」「予算」「オリジナリティ」の4つの視点で5段階評価する方法を提案しました。
全委員でこの客観的な基準に基づいて評価をおこない、最終的に最高得点の企画を採用することで感情的な対立を避けつつ、合理的な判断で最適な企画の選定に至りました。
その結果、採用された企画は過去最高の入場者数を記録し、顧問の教授からは「公正かつ客観的な判断プロセスの構築」と高く評価され、次年度以降の標準的な意思決定方法として採用されました。
入社後は、この客観的な判断力を活かし、さまざまなステークホルダーの意見を公平に取り入れながら、最適な意思決定を導き出せる人材として貢献していく所存です。
上記の例文からは、関係者全員が納得できるような意思決定のルール作りができる、ロジカルさや判断力などがあるといった印象を受けます。
そのため、ただ冷静に判断を下すだけでなく、各企画のデータから4つの視点をどう抽出したのかということを掘り下げられるとさらに評価につながりますよ。
例文④共感性を持って考える力
例文④共感性を持って考える力
私の強みは、他者の立場に立って考え、共感性を持って問題を解決する力です。
大学3年次にアルバイトしていたスーパーで、月間100件以上寄せられる顧客からのお申し出の管理を任されましたが、特に店舗の営業時間短縮に関する不満が全体の40%以上に及んでおり、早期に解消する必要があると感じました。
単に会社の方針を説明するだけでは解決に至らないと考え、顧客一人ひとりの状況や気持ちを丁寧に聞き取った結果、多くの顧客が仕事帰りの買いもので困っていることがわかりました。
この結果をもとに、週2回(水曜日と金曜日)の夜間営業日(21時まで)を設け、さらにその日に特別割引を実施することを店長に提案しました。
この施策を実施してみてから1カ月後、苦情が20%ほど減少したうえに、夜間営業日の売り上げが通常の1.3倍になるという成果を上げました。店長からは「顧客の立場に立った共感的な対応と創造的な解決策だ」と高く評価してもらえ自信につながったのを覚えています。
入社後は、この共感性を活かし、顧客や同僚の真のニーズや感情を理解し、Win-Winの関係を構築できる人材として会社の顧客満足度向上と組織の和に貢献していきたいと考えています。
- 課題がわかっても改善策などが思いつきません……。
課題から行動計画を見出すにはある程度の経験が必要
物事の本質を見抜いた後、具体的な行動に落とし込めるようになるには、ある程度の経験を積み重ねていくことが必要になります。
大きな課題に対して、それを成し遂げるために必要なタスクをスモールステップで書き出し、行動計画を立てることなどが有効です。
改善策に対する観点自体が思い浮かばない場合には、実践経験豊富な人にアドバイスをもらいながら洞察力を行動に変えていく方法を学びましょう。
アルバイトやサークル活動の中で洞察力を発揮して行動に移せている先輩などがいると、行動に落とし込む方法を観察しながら学ぶことができるかもしれないですね。
仕事別でも見てみよう! 洞察力が必要な業界・職種の自己PR例文6選
先では洞察力をわかりやすく言い換えた自己PRの例文を4つ紹介しましたが、ここでは洞察力が求められる職種や業界別の例文についても紹介します。
以下の6つの例文を参考に、仕事のどのような場面で洞察力が活かせるのかを考えて、企業に刺さる自己PRを作成してくださいね。
営業職
営業職
私の強みは、表面的な情報の背後にある本質を見抜く目と、それを適切な行動に結びつける実行力です。
大学3年次のインターンシップで、製造業向けITソリューションの営業を経験しましたが、当初は製品の機能や価格を中心に説明し、成約に至らず苦戦していました。そこで、顧客企業の業務プロセスを深く観察し、彼らが抱える根本的な課題を探りました。
その結果、多くの企業が生産性向上と人材不足の解消に悩んでいると分析したため、当社のソリューションがどのようにこれらの課題を解決し、ROIを向上させるかを具体的に示すプレゼン資料を作成しました。
このアプローチに切り替えたことで、インターン生の平均実績の2倍に相当する1カ月で4社の新規契約数を獲得しました。上司からは「顧客の真のニーズをとらえ、的確な提案に結びつけた」と高く評価されました。
入社後は、この洞察力とフットワークの軽さを活かして顧客の潜在的なニーズを把握し、最適な提案ができる営業担当者として会社の業績向上に貢献したいと考えています。
キャリアコンサルタントが例文解説! 営業職で重視される洞察力とは
営業職は常にさまざまな情報を捉え、客先のニーズに合わせチャンスを逃さないようにしなくてはなりません。
例文でも課題分析し、顧客のニーズに合わせたことで契約に繋つながり、第三者の上司の評価にもつながっています。
洞察力が営業職のどのような場面で活かせるのかを考えるうえで、キャリアプランについても気になった人は、以下の記事がおすすめです。営業職としての6つのキャリアの形について詳しく解説しています。
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企画職
企画職
私の強みは、潜在的なニーズを察知し、革新的なアイデアを生み出す力です。
大学3年次に、学内の起業サークルで新しい学生向けサービスの企画コンペに参加しました。
全20チームの中の多くが既存のサービスの改良案を提示するなか、私は50人以上の学生の日常生活を綿密に観察し、収集したデータを分析するなかで、表面化していない課題を探りました。
その結果、多くの学生が健康的な食生活の維持と勉強時間の確保の両立に悩んでいることに気付きました。
この発見をもとに、栄養バランスの取れた食事を提供しながら、食事時間を利用した効率的な学習支援をおこなう「スタディ・ダイニング」というサービスを企画しました。審査員からは「学生の潜在的ニーズを的確にとらえ、独創的なソリューションを提案した」と高く評価され、最優秀賞を獲得しました。
貴社に入社後は、この強みを活かし、市場の動向や消費者心理を深く理解したうえで、斬新かつ実現可能な企画を立案できる人材として貢献したいと考えています。
就活のプロに聞いた! 例文の評価ポイント
収集したデータから学生の悩みを掘り起こし、その解決策も提示できる力がよく伝わります。
企画職として、自分が顧客だったら買いたくなるような商品を作るという「自分ごと」の視点も備えているということをアピールできるとさらに良くなるはずですよ。
企画職は洞察力が活かせると言っても、具体的にどんな仕事かわからないという人は、以下の記事がおすすめです。キャリアの専門家が企画職の仕事の詳細や就職のポイントを解説しています。
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販売職
販売職
私の強みは、顧客の真のニーズを読み取り、最適な提案につなげる能力です。
大学3年次に、アパレルショップでアルバイトをしていた際、店舗の売上向上プロジェクトに参加しました。多くのスタッフが商品の特徴や価格を中心に接客していましたが、私は顧客との会話を通じて、その方の生活スタイルや好みを深く理解することに注力しました。
たとえば、ビジネスウェアを探していた顧客との会話から、長時間のデスクワークと頻繁な出張という就業状況を把握し、旅行にも適した形態安定スーツを提案しました。
この接客方法を店舗全体で共有した結果、3カ月で売り上げが前年比15%増加、リピート率が20%向上、顧客満足度調査のスコアは30%上昇しました。店長からは「顧客の本当の要望を引き出し、的確な提案に結びつけた」と高く評価されました。
入社後は、この経験で得た知見を活用しつつ、常に顧客の立場に立ち、期待以上の満足を提供することで、会社の顧客満足度向上と売上増加に寄与していきたいと考えています。
会話から顧客の真のニーズを読み取り、最適な提案につなげるということがわかりやすい事例と、明確な成果で示されていて、非常に優れています。
強いて改善点を挙げるとすれば、この経験からどのように自分が成長したかを言語化しても良いかもしれません。
コンサル業界
コンサル業界
私の強みは、複雑な状況を整理し、本質的な課題を洗い出す力です。
大学3年次に、ゼミの研究プロジェクトで地域活性化に取り組む中小企業のケーススタディをおこないました。当初は売上低迷が主な問題だと考えられましたが、私は財務データの分析に加え、従業員へのインタビューや競合他社との比較など、多角的な調査を実施しました。
その結果、効率の悪い生産プロセスと不明確な市場ポジショニングが問題の核心であることを突き止めました。この発見に基づき、生産ラインの最適化と差別化戦略の再構築を提案し、企業側がこの提案を実行した半年後には利益率が5%向上しました。
指導教授からは「表面的な症状にとらわれず、根本的な原因を特定し、実効性のある解決策を提示した」と高く評価されました。
入社後は、この強みを活かし、顧客の真の課題を特定し、革新的かつ実践的な施策を提案できるコンサルタントとして顧客のビジネス成功と会社の評価向上に寄与していく所存です。
コンサル業界では、状況把握し本質を見抜き、解決策を考え、提案する力が必要です。
上記の例文では提案してから半年間で利益率向上につながっています。可能であれば、企業側の評価もあるとより良いですね。
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教育業界
教育業界
私の強みは、学習者一人ひとりの潜在的な可能性を見出し、最適な学習方法を導き出す能力です。
大学3年次に、地域の学習支援ボランティアとして活動した際、成績不振に悩む中学生の指導を担当しました。私は単に教科書の内容を教えるだけでなく、生徒との対話を重ね、学習環境や個人の興味関心を深く観察しました。
その結果、この生徒が視覚的な情報を好み、実生活との関連づけで理解が進むことを発見しました。
この発見に基づき、図表や実例を多用した独自の教材を作成し、生徒の日常生活に関連づけた説明を心掛けました。この方法により、生徒の理解度が飛躍的に向上し、3カ月後には主要5教科の平均点が20点上昇しました。
指導責任者からは「生徒の特性を的確に把握し、個に応じた効果的な指導法を確立した」と高く評価されました。
入社後は、この強みを活かし、革新的かつ効果的な教育プログラムを開発することで、会社の教育品質向上と生徒の学習成果の最大化に寄与していきます。
生徒一人ひとりに寄り添って指導する力があることが伝わってきますね。
ただ教育業界は、多くの人の役に立つ教材を作るので、「個別の事象を普遍化し、さまざまな特性に応じた指導法を考え出す力」をアピールできるとさらに好印象になります。
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医療業界
医療業界
私の強みは、患者さんの表面的な訴えの奥にある真のニーズを把握し、最適なケアプランを立案する力です。
看護学部3年次の臨床実習で、術後の痛みを訴え続ける患者さんのケースを担当しました。多くの実習生が痛みの程度や部位の確認にとどまるなか、私は患者さんとのコミュニケーションを深め、その方の背景や心理状態まで丁寧に観察しました。
その結果、痛みの訴えの背景に手術による身体イメージの変化への不安があることを発見しました。この気づきをもとに、痛みのケアだけでなく、患者さんの不安に寄り添う精神的サポートと、リハビリへの意欲を高める総合的なケアプランを提案しました。
指導看護師の指導の下で、このプランを実施したところ、1週間後には患者さんの痛みの訴えが減少し、リハビリにも前向きに取り組むようになりました。患者さんからは「あなたのおかげで、安心してリハビリに専念できるようになった」と感謝されました。
卒業後は、この強みを活かし、常に患者さんの立場に立ち、身体的・精神的・社会的側面を考慮した総合的なケアを提供することで、医療チームの一員として患者さんのQOL向上に寄与していきたいと考えています。
医療業界で洞察力をアピールしたいと思っている人の中で、医療業界の志望動機についても書き方を知りたい人は、以下を参考にしてみてくださいね。
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就活の専門家が直伝! 洞察力と同様に医療業界で求められることとは
上記の例文は非常に丁寧に患者さんと向き合っていることが伝わってきて洞察力があるということも例文からしっかり読み取れますね。
医療業界では、洞察力はもちろんのこと、患者さんの潜在的ニーズを踏まえたうえで、提供できるサービスなどを熟知しておくことが必要です。
また医療分野における広い視野を持つことや、チームワークを高めるために綿密にコミュニケーションを取ることも求められます。
自己PRの例文をもっとたくさん見てみたい、という人は以下の記事で強み別に解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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洞察力を駆使するキャリアのプロが直伝! 効果的な洞察力のアピールのコツ
ここまでの解説で、洞察力のアピールには行動をともなったアピールが重要としてきましたが、実際に洞察力を活かして仕事をしている人が考える洞察力の伝え方のポイントとは一体何なのでしょうか。
ここからは、日々洞察力を駆使して多くの人の仕事や就職の悩みに寄り添っているキャリアコンサルタントの久野さんに、洞察力のアピールのコツについて聞いてみました。久野さんのアドバイスを参考に、自分なりの言葉で洞察力の自己PRに深みを出してくださいね。
アドバイザーコメント
久野 永理
プロフィールを見るどんな仕事であっても目の前の現状の先を読む力が必要な場面はある
キャリアコンサルタントの仕事は、さまざまな場面で相談者の話を聞くことになります。
相談者の悩みや相談事に寄り添いながら話を聞くことはもちろんですが、相談内容から本質的な問題はどこにあるのか、今後どのようにしていきたいのかなど、相談内容の裏に隠されている相談者自身が気付かない部分を見抜いていかなくてはなりません。まさに「洞察力」が必要なのです。
どんな仕事に就いたとしても、今ある現状の把握だけでなく、この先に見えるものは何か、それにはどのように対処しなければいけないのか、対処すれば良いのかなどを考えていく必要があります。
本質を理解したうえでどう行動できたかが洞察力の自己PRの鍵
洞察力の自己PRに説得力を出すには、相手の気持ちを理解して動くことができたか、状況を深い部分まで把握し次のステップまで示せていたのかなどを振り返って明確化することです。
また、それが働くうえでどのように活かせるのかがまで表現できていると、企業側も与えられた仕事の中から本質的な課題を自ら見つけて行動できる人材、という印象を持ってくれます。
また、過去に発揮した洞察力だけでなく、日頃からコミュニケーションを取りながらさらに洞察力を磨いていくことも大切です。
実際に作ってみよう! 洞察力を最大限にアピールできる自己PRの構成
実際に作ってみよう! 洞察力を最大限にアピールできる自己PRの構成
事前の対策も完了し、例文などで完成図もイメージできた後は、実際に自己PRを作っていくわけですが、そもそも自己PRの組み立て方がよくわからない、という人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、洞察力を適切かつ魅力的に伝えられる自己PRの3つの構成を解説していきます。マイナスイメージにとらえられることなく、高評価で選考を突破したい人は、伝え方のポイントをしっかり押さえておきましょう。
①自分の洞察力を簡潔に言い換えた結論を述べる
就活や仕事などにおけるコミュニケーションでは、相手の求めている話の要点を最初に明確にすることが重要になります。
選考時に述べる自己PRの場合、企業が最も知りたいのは「あなたがどんな強みを持っているのか」ということであるため自己PRではまず、自分の持つ強みが洞察力であることを言い換え表現などを駆使してわかりやすく述べましょう。
ここで先に結論を述べることで、聞き手である企業側にとってはあなたが何について話すのかが明確になるため、自己PR全体の内容を理解することができるのです。
②洞察力を証明する経験を具体的な行動も踏まえて述べる
先でも解説しましたが、自己PRで述べる強みはそれが過去に発揮できたことを証明できなければ、説得力に欠けるアピールになってしまいます。そのため結論として自分の洞察力について簡潔に述べた後は、洞察力を発揮して良い結果につながったエピソードを述べて自己PRの具体性と説得力を高めていきましょう。
エピソードを伝えるうえで注意しなければいけないのが、ただ洞察して終わりになっていないか、ということです。
せっかく自分の洞察力を活かして物事の本質を見抜けても、そこから具体的な行動に落とし込めていないエピソードでは、一方的な主張だけをする頭でっかちな印象になり、かえって評価を下げることになってしまいます。
自分が洞察できるまでの思考回路も述べつつ、そこからどのようなアクションを起こして状況を変化させられたのかまで明確にするように意識してくださいね。
- 洞察力の証明として他人から評価されたエピソードをする場合の伝え方のコツが知りたいです。
洞察力を発揮したときの周囲の反応を具体的に述べよう
たとえば自分が洞察力を発揮して、部活やアルバイト先での問題を解決したとします。
その際、周りの人が「自分たちでは気が付かなかった」「見つけてくれたおかげでとても効率的になった」「もやもやしていたことが言語化されてすっきりした」などと言ってくれた場合、それは他人が洞察力を評価してくれたエピソードといえるのです。
洞察した結果を周囲に伝えることで、相手や環境がどう変化し、どんなリアクションがあったのかを具体的に伝えると良いでしょう。
③洞察力を入社後にどのように活かしていきたいかを述べる
洞察力という自分の強みに根拠を持たせてアピールできた後は、その強みを活かしたいという入社後の意欲を述べて締めくくりましょう。
企業が自己PRを質問するのは、応募者がどのような強みを持っているかはもちろんですが、応募者が入社後にも強みを発揮して自社に貢献してくれる人材なのかを判断したいからでもあります。
そのため、過去に発揮できた洞察力を今度は企業のなかでどのように活かしたいのかを、具体的な業務内容を踏まえてたうえで伝えましょう。そうすることで、実際に社内で活躍する姿を採用担当者にイメージしてもらうことができ、入社意欲もしっかり伝えられますよ。
自己PRの構成や締め方についてより詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめです。就活のプロであるキャリアコンサルタントが失敗しない自己PRの組み立て方や締めの言葉について解説しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己PRの構成
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
自己PRの締め方
自己PRの締め方が決まる3大要素を解説! 強みが届くコツも伝授
自己PRのQ&Aを紹介! 同じ悩みへのアドバイスから就活のヒントを見つけよう
ここまでは洞察力の自己PRの作り方について詳しく解説してきましたが、中には自己PRの悩みや疑問がほかにもたくさんある、という人もいるかもしれません。
そこで最後は、自己PRに関するQ&Aについてもいくつか紹介します。自己PRにかかわらず、就活は一人で悩んでしまうことも多いかもしれませんが、同じ悩みや疑問を抱えている人へのアドバイスを参考に、前向きに就活を進めてくださいね。
洞察力の自己PRは客観性と行動をともなったアピールで高評価の合格につなげよう
目の前の状況や物事の目に見えない本質まで理解できる洞察力は、さまざまな業界や職種で求められるスキルであるため、うまく自己PRでアピールできれば、就活においてとても強い武器になり得ます。
しかし一方で、伝え方次第ではアピールする前よりもさらに印象を下げてしまうことになるため、事前の対策で必要な要素を集め、具体的な行動と合わせて客観的に伝えることがポイントです。
また、こうした準備ができていても適切な手順で伝えられなければ、洞察力という強みをしっかり理解してもらえないため、自己PRの構成についても意識して作成してみましょう。
これから自己PRを作成しようとしている人は、適切な対策で自分の持つ洞察力を最大限にアピールし、高評価で内定を勝ち取ってくださいね。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る洞察力は起承転結を意識したエピソード展開でわかりやすく伝えよう
洞察力を自己PRでアピールするためには、単に「洞察力があります」と主張するのではなく、これまでの例文で示されているように実際の経験で洞察力を発揮した経験について具体例を挙げましょう。
洞察力を発揮した経験について、起承転結を意識すると、読み手にとっても理解が進みます。簡単な状況説明と課題の提示、洞察と解決の過程や結果などを述べ、入社後洞察力を発揮してどのように会社に貢献したいか、という流れで構成するとわかりやすいです。
洞察する際の思考プロセスも明確化して深掘り質問に備えることも大切
また顧客との会話からニーズを掴むなど、仕事で洞察力を発揮するための具体的なアプローチも自分なりに考えて言葉にしてみましょう。
成果については、具体的な数値で示すことで説得力を出すことが重要です。面接の場合には、「なぜそのような洞察ができたのか?」と質問される可能性もあります。自分の思考プロセスを明確に言葉にして伝えることができるよう、予め用意しておきましょう。
例文を参考にしながら、洞察力について自分の言葉で自己PRを書き上げてくださいね。応援しています。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Eri Kuno〇キャリアコンサルタントとしてこれまで学生への就職セミナーや就活相談、企業における従業員へのキャリア支援などをおこなう。現在はおもに求職者の就職支援やカウンセリングに従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
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