この記事のまとめ
- 長所の几帳面さは言い換えて伝えよう
- 几帳面を言い換えた伝え方を紹介
- 伝え方のコツと例文でアピールするときのイメージを固めよう
自身の長所である几帳面さを自己PRで伝えたいと考えたとき、どのようにアピールすれば良いのか?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自己PRに几帳面さを使用する場合、「真面目」や「きちんとしている」のようなイメージはつくものの、面接官によっては「細かくて神経質」と感じる人もいます。とらえ方は人によって違い、ほかの応募者と被る可能性もあるのです。
そのため、几帳面を的確にアピールしたい人は、なぜ几帳面と言えるのかが的確に伝わるよう言い換えましょう。具体的なエピソードも併せて話すことで、より的確に長所の几帳面さが伝わります。
この記事では、キャリアアドバイザーの吉野さん、増田さん、古田さんのアドバイスを交えつつ、長所である几帳面さの的確なアピール方法を紹介します。
また、几帳面さを的確に伝えるコツや例文も解説するので、几帳面を自己PRでアピールしたい人は参考にしてくださいね。
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几帳面さという長所を的確に伝えるには言い換えがポイント!
几帳面を長所として自己PRで伝えたいとき、「的確なアピール方法が知りたい」と考えてしまいますよね。
几帳面さを的確に伝えるには、相手に伝わりやすいように言い換えて、なぜそう言えるのかを具体的なエピソードを交えながら話しましょう。ただ「私の長所は几帳面なところです」と伝えるだけでは「真面目なのだろうな」と面接官も抽象的にとらえてしまうだけで、とてももったいないです。
記事では、まず几帳面さを言い換えたほうが良い理由と言い換え方を紹介します。伝え方を理解した後に、几帳面を活かせる仕事の場面を解説するので、将来のキャリアのイメージを固めましょう。
次に解説する、几帳面さを的確に伝えるコツと例文も理解すれば、長所である几帳面さを企業側に印象付けられる伝え方ができます。几帳面さが抽象的に伝わらないようにするためにも、記事を読み進め、的確にアピールできるようにしてくださいね。
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几帳面を言い換えたほうが良い理由
几帳面と聞くと、真面目できちんとしている人をイメージするものです。ではなぜ言い換える必要があるのでしょうか。
たしかに良い印象を与えはするものの、几帳面は抽象的な言葉であり、とらえ方も相手によって異なります。真面目と思う人もいれば、細かい一面があると感じる人もいます。
自身の几帳面さを的確に伝えるためにも、どのような部分が几帳面と言えるのかを言い換えたほうが相手に伝わりやすくなります。まずは几帳面の言葉を言い換えたほうが良い2つの理由を説明するので、アピールする前提知識として覚えておきましょう。
抽象的になり人によってとらえ方が異なるから
几帳面と一言で表現した場合、良い印象をあたえることはできますが、抽象的な印象にもなってしまうものです。たとえば、几帳面と聞いたとき企業側は以下の印象を持つ可能性があります。
几帳面と聞いて企業側が感じる例
- 真面目な人
- きちんと時間を守れる
- 細かいことにもこだわる
- 計画性がありそう
どのとらえ方も良い印象にはなりますが、聞く側の解釈によって意味が変わってくるのです。自分では、きちんと時間を守れるという意味合いで伝えたつもりでも、受け手側は「計画性がある人なのだな」ととらえてしまう可能性もあります。
そのため、より几帳面さを的確に伝えるには、具体的に言い換える必要があるのです。
- 面接で長所として「几帳面」とだけ言った場合、面接官からはどんな印象を一番持たれやすいですか?
几帳面さがどう業務に影響するかわからず言葉足らずな印象になる
基本的には「真面目な性格なのだろう」と思いますが、どういう所が几帳面なのか、もう少し補足が欲しいとも思われる可能性があります。
几帳面な性格は、きちんとした仕事ができそうだという良い印象は持てますが、仕事をしていくうえでは、几帳面さがマイナスに作用することもあるのです。
たとえば、丁寧さゆえに時間がかかったり、予定していたことが急に変更になった場合に臨機応変に対応できなかったり、という点が挙げられます。
几帳面さの説明が不十分だと「自己分析が足りてない」と思われることもあるため、きちんと強みとして伝えられるよう、工夫が必要です。
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ほかの応募者と似た印象になりやすいから
就活生の中には、あなたと同じように几帳面をアピールポイントに考えている人もいるかもしれません。ほかの応募者と被ってしまうと、面接官の印象に残りにくいため、差別化するためにも言い換えた方が良いのです。
せっかくの長所がほかの応募者と被ることで、印象が薄れるのはもったいないですよね。
ほかの応募者が「私の長所は几帳面です」と伝える中、あなたが「私は計画性を持って行動できる几帳面さを持っています」と伝えることで、周りとの差別化ができます。
企業側も几帳面さをよりイメージしやすくなるため、言い換えて伝えるようにしましょう。
長所がほかの応募者と被った場合、どのようにアピールすれば良いのか悩む人も多いものです。より自身の長所を際立たせ差別化するためにも、以下の記事を読んで差別化のコツを学びましょう。
関連記事
例文25選|面接での長所の答え方で差別化する方法を解説
面接における長所の答え方をキャリアアドバイザーの視点から解説しています。結論となる長所を最初に述べて、根拠となるエピソード、入社後の活かし方の順番で話します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む

就活のプロに聞く! 几帳面と伝えるだけでは不十分?
ここまで、長所の几帳面さを言い換えた方が良い理由を説明しましたが、「本当に几帳面を伝えるだけでは不十分なのか?」と感じる人もいますよね。
たしかに、几帳面は良い印象を与えるため「わざわざ言い換える必要があるのか?」と疑問に思うでしょう。
そこでキャリアコンサルタントの古田さんに、几帳面と伝えるだけでは不十分なのかを聞いてみました。
これから履歴書や面接で几帳面を自己PRに伝えていきたい人は、几帳面を言い換えるべき理由を知って、的確に長所としてアピールできるようにしていきましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る几帳面という言葉だけでは聞き手の想像によって印象が異なる
皆さんは初対面の人に「私って几帳面なんだよね」と言われただけで、その人がどのような人なのか理解できるでしょうか。
「几帳面」と一言で言っても頭に浮かぶ「几帳面さ」は人それぞれです。初対面の面接官が3名いれば、3名とも頭に浮かぶ「几帳面さ」は異なるでしょう。
言葉は難しいものです。受け取る人が変われば印象も変わります。
その特性が仕事にどのように活かせるのか、「私の長所は几帳面なところです」と伝えるだけではイメージしにくいというのが面接官の本音なのです。
相手が自分の特性を発揮する姿を想像しやすいように工夫しよう
そのため、どのように几帳面なのか具体例を出さないと、仕事にどう役立つのかわかりません。できるだけ具体的な経験や成果をあげて話すことで、面接官により深く理解してもらうことができます。
たとえば、「私は几帳面で、業務の進捗において常に細部に気を配り、締め切りを確実に守るように動くことができます」と伝えれば、面接官は納得しやすくなるというわけです。
初対面の人に自分をアピールする際は、「どう伝えれば頭にその映像が浮かぶか」というイメージのしやすさを意識してみましょう。
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長所の几帳面さを言い換えた5つの伝え方
長所の几帳面さを言い換えた5つの伝え方
長所である几帳面を言い換えたほうが良い理由は理解できても、実際どのように言い換えるのかわからない人もいますよね。
「真面目」や「時間が守れる」など几帳面といっても性格はさまざまです。いろいろな性格があるからこそ、なぜ几帳面と言えるのかを言い換えるようにしましょう。
ここからは、几帳面さを言い換えた5つの伝え方を解説します。自身がどの性格に一番近いのか、いくつ当てはまるのかを確認しながら読み進めてくださいね。
言い換えた伝え方を理解すれば、自己PRで話すエピソードも考えやすくなるため参考にして、的確にアピールできるようにしましょう。
①何事も丁寧にこなせる
几帳面は「何事も丁寧にこなせる」と言い換えられ、これはどんな仕事にも求められる要素の一つです。丁寧に物事に取り組むことは、小さなミスを見逃さず質の高い成果につながるため、企業側が求める人物像と合致しやすいのです。
ケアレスミスが多いと、その分修正作業に追われ、時間や労力を無駄にしてしまうことにもなりかねません。几帳面だからこそ、丁寧に仕事を進められる点は、大きな強みと言えるでしょう。
具体的には、業務で資料作成を任されたとします。几帳面な性格は作成時のルールを徹底して守り、丁寧に推敲を重ねていくため、質の高い資料を作り上げられることができます。
このように、几帳面さは何事も丁寧にこなせると伝えることで、正確性や責任感の強さもアピールできます。
- 「丁寧にこなせる」は仕事が遅いと感じ取られてしまうことはないですか?
仕事の速さへの懸念はあるものの伝え方次第で高評価は狙える
たしかに、仕事が遅いととらえられるリスクはあると思います。スピードと丁寧さの両立の工夫まで伝えられるように意識しましょう。
また、「ここはスピードより丁寧さが大切だ」と考えた場面はありましたか。そんな場面で、丁寧に業務をおこなったことで、褒められたこと・感謝されたことなど、客観評価も加えられると、より良さが伝わります。
自分の作業に集中するだけでなく、周囲と協調してきたエピソードがあると、ポジティブな印象を与えられるでしょう。
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②細かな部分まで気付ける
几帳面な人は、周囲の人が見逃しがちな「細かな部分まで気付ける」という強みがあります。
たとえば、会議の準備中に参加者の人数分の資料が不足していることに気付いたり、データ入力後のチェックで誤字脱字を発見したりできるのです。こうした細かな部分への気付きは、業務の質向上や、トラブルの未然防止につながります。
ただし、細かい部分に気付けるという長所は、神経質や細かい人といったネガティブな印象を与える可能性もあります。
「細かな部分まで気付けることで、周囲の人がスムーズに仕事を進められるようにサポートできます」といったように、あくまでも周囲への貢献度も交えて伝えてくださいね。
たとえば監査・会計、医療業界、設計・エンジニア、品質管理、研究・開発といった職種で活かすことができます。
数字の細部まで注意を払ったり、プログラムのバグを発見したり、微細な変化に気付くことができるでしょう。
③計画性を持って行動できる
物事を順序立てて考え、準備を進めることが得意なため、几帳面な性格は「計画性を持って行動できる」と言えます。
仕事を進めるうえで、計画性は非常に重要です。締め切りまでに質の高い成果物を提出するためには、スケジュール管理やタスク管理を徹底し、計画的に業務を進める必要があります。
もし入社後に、複数の業務を同時に進める必要がある場合、それぞれの業務の締め切りや必要な作業量を考え、優先順位をつけて計画を立てなければなりません。几帳面な人は計画性を持って行動するため、最初に何から片づければ良いかを考え業務を進められ、遅延することなく締め切りを迎えられるのです。
このように、几帳面さを計画性を持って行動できると伝えれば、業務を円滑に進める能力の高さもアピールできます。
計画性がある部分をアピールしていきたい人は、以下の記事も読んでみましょう。「計画性」の自己PRの仕方が載っているので参考になります。
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例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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④効率的な時間管理ができる
几帳面な人は、無駄な時間を減らし、限られた時間の中で最大限の成果を出せる「効率的な時間管理能力」に長けています。些細なことにも気を配れるため、無駄のない行動を無意識的に心掛けているからです。
効率的な時間管理ができることで、通常業務も余裕を持って進められます。さらに、業務の合間に発生する細かいタスクや、トラブルが起きたときにも時間に余裕があるため、慌てることなく柔軟な対応ができるのです。
前述した、計画性を持って行動できる伝え方と合わせれば「効率的に時間管理ができて、計画性を持って行動できます」と話すことで、より几帳面さが伝わります。
- 「時間内に仕事を終わらせる」という点は、社会人にとっては当たり前ですよね……。几帳面を言い換えて伝えたとして、それはアピールになるのでしょうか?
時間の管理も含め効率的に仕事ができる人材は評価される
几帳面な性格の人は、何かの仕事をしている間、「少し手が空くからこちらを回しておこう」とか、「こちらの仕事より、こっちを先にしておいた方が効率的だな」と、自然に考えられる人が多いです。
丁寧な仕事をすることで、余計な時間を使ってしまうのではないかと心配する面接官もいますので、時間管理がきちんとできることを伝えるのは有効です。
「時間内に仕事を終わらせる」というより、「効率的に仕事を進められる」「どうすれば短時間で終わらせることができるか、いつも考えて行動している」といった表現にすれば、アピールポイントにすることができます。
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⑤事前準備に抜かりがない
どんなことにも慎重に取り組み、準備を怠らない几帳面さは「事前準備に抜かりがない」と言い換えられます。
入念な準備は、業務の成功率を高めるだけでなく、予期せぬトラブルが発生した場合でも、冷静かつ丁寧に対処できるという点で大きな強みになります。
たとえば、会議でプレゼンテーションをする場合、事前に資料をしっかりと準備できるため、自信を持って発表に臨めるのです。また、想定される質問への回答も事前に用意しておくことで、質疑応答の際にもスムーズに対応でき、信頼を得ることができます。
几帳面さを「事前準備に抜かりがない」と伝えることで、責任感の強さや不測の事態にも柔軟に対応できる冷静さもアピールできるのです。
几帳面さが活かせる仕事の場面
几帳面さが活かせる仕事の場面
- データの正確性が求められる
- タスクを計画的に進めたい
- 準備や段取りが重要
- ルールや手順を守る必要がある
几帳面さの言い換え方が理解できた後は、どのような場面でその力が活かしていけるのかを知りましょう。
企業に貢献するためにも、どういった場面で几帳面さを活かしていけるのかを知ることで、入社後のビジョンが描きやすくなります。また、面接で入社後にどのように企業に貢献していきたいのか活躍できる場面を知っておけば、具体的に伝えやすくなります。
ここからは几帳面さを活かせる4つの場面を説明するので、入社後のキャリアビジョンを固めるためにも覚えておきましょう。
データの正確性が求められる
几帳面な人は、細かな部分に気付ける点や何事も丁寧にこなせる点から、データの正確性が求められるような場面で最大限に几帳面さを発揮できます。
顧客情報や売上データなど、重要データを扱う事務職や経理職では、一つのミスが想像もできないような損失につながる可能性があります。正確な数値計算が求められる研究開発職でも同様です。
几帳面な性格は、丁寧かつ正確に業務をこなし、一つ一つのデータに注意を払いながら仕事を進めるため、ミスの発生を最小限に抑えられるのです。
ただし、スピードと効率が重視されている職種の場合、正確さや丁寧さよりも迅速な意思決定と行動が求められるので、几帳面さが必ずしも役立つわけではないと覚えておきましょう。
几帳面なうえに手先の器用さもある人は、臨床検査技師、臨床工学技士などの、医療系技術者に適性があるかもしれません。
精密医療機器を扱ったり、人体に触れるだけでなく、検査データの正確さを支えます。医療の安全性・信頼性を守る大切な仕事です。
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タスクを計画的に進めたい
計画性を持って物事に取り組める几帳面な性格は、タスクを計画的に進める必要がある仕事でも能力を活かせます。
たとえば、Webサイト制作やイベント企画など、複数の工程を順番に進めていく必要がある仕事では、納期までに遅延なく業務の遂行が求められます。几帳面な人は、事前に綿密な計画を立て、スケジュール管理を徹底するため、タスクを計画通りに進められるのです。
納期を守り、着実に成果を積み重ねられる几帳面さは、どのような職種でもアピールできるため、企業に求められる魅力的な人材です。
準備や段取りが重要
事前準備に抜かりがない几帳面な性格の人は、準備や段取りが必要な場面で力を発揮できます。細かいことまで気を配ることができ、不足している物はないか確認しながら行動できて準備を怠らないからです。
イベントやプロジェクトでは、スケジュールやタスク管理を徹底し、準備段階から計画的に物事を進められます。また、その長所を活かしリーダーとなれば、周囲のメンバーを巻き込みながら、的確に指示を出し大きな仕事でもスムーズに業務を進め成功に導くことが可能なのです。
さらに、効率的な時間管理をしながら準備や段取りを進めるため、なにかトラブルが起きたときも柔軟に対応できる時間も確保できます。
ルールや手順を守る必要がある
几帳面な人は、細かい部分に目を配り丁寧に仕事を進められるため、決められたルールや手順を守る場面でも、几帳面さを活かせます。
金融機関や医療機関など、ライフラインを担う正確性とルールが求められる業界では、小さなミスが大きな問題に発展する可能性があります。几帳面な人は、持ち前の真面目さで決められたルールや手順をしっかりと守り、ミスなく業務をこなせるのです。
責任感を持って仕事をしていることにつながるため、企業側も安心して業務を任せられます。結果、ミスがなく顧客や取引先からの信頼につながり、売り上げが伸びることで企業に貢献できます。
- 几帳面な性格はルールや手順にこだわりすぎて、融通が利かないと思われないか不安です……。
几帳面さがありつつも柔軟に行動できることを伝えよう
几帳面さがアピールポイントであっても、柔軟性を持っていることも同時に伝えることが大切です。
たとえば、「細部に気を配り、ルールや手順を守ることで高い成果を出してきましたが、状況に応じて柔軟な対応ができるよう努力しています」と伝えれば、バランスの取れたイメージを与えることができます。
「過去に、プロジェクトの進行中に予期せぬ問題が発生した際、迅速に対策を講じることで無事にプロジェクトを完了させました」といった具体的なエピソードを話すなどして、実際の経験に基づいた柔軟性をアピールしてみましょう。
几帳面を長所として的確に伝えるときのコツ

几帳面さの言い換え方や、活躍できる場面を理解しても長所としてうまく伝えられないのはもったいないですよね。ここからは几帳面を長所として的確に伝えるための4つのコツを紹介します。
長所をただ説明するだけでは、企業側は自慢のように感じ取ってしまうかもしれません。また、ほかの応募者との差別化も難しくなります。
なぜ几帳面と言えるのかの具体的エピソードを話し、どのような結果につながったのかを説明しましょう。主観ではなく周りからの意見を交えることで、企業への貢献度も的確にアピールできます。
①几帳面からの具体的行動をエピソードにして話す
企業側は、応募者がどのように長所を活かして業務をこなし、自社に貢献できそうかを知りたいと考えています。
几帳面さを長所として自己アピールするとき、ただ「何事も丁寧にこなせる」や「細かい部分に気付ける」と伝えても、裏付けするエピソードがなければ抽象的な印象になってしまうのです。以下のように、具体的行動を話すようにしましょう。
几帳面さの具体的行動を伝える例
・学生時代、学園祭の実行委員を務めた際、事前に詳細なスケジュールを作成しメンバー全員に共有を図りました
・アルバイトの備品管理では、在庫数を正確にカウントしてから発注し、無駄のないように努めてきました
上記のように具体例をあげることで、企業側も応募者が几帳面だとイメージが湧きやすくなるだけでなく、その几帳面さが仕事への責任感や、業務を円滑に進めるうえでの効率性にもつながることのアピールになります。
- 几帳面な長所をアピールする際に、具体的なエピソードはどんなジャンルのものが良いなどはありますか?
応募する職種の業務に合った几帳面さを示すエピソードを選ぼう
応募しようとしている職種に合わせ、自分の経験から選んで決めてみましょう。
たとえば、事務職を希望している場合、学習中は丁寧な論文作成を意識したことや、どんな工夫で提出期日を守ったかといった話がおすすめです。
また営業職を希望している場合は、学生自治会や生徒会などで、事前にしっかり準備をし、何を聞かれても答えられるようにしていたなど、応募する仕事内容に沿ってエピソードを選んでみてください。
②行動からの良い結果を話に盛り込む
自己PRで具体的なエピソードを話す際は、その行動によってどのような良い結果につながったのかを伝えましょう。
単に行動を説明するだけでなく、以下のように良い結果に結びついたのかを話します。
行動の良い結果につながった例
・学園祭で詳細スケジュールをメンバー共有した→学園祭がスムーズに進行し、途中で機材のトラブルがあったが対応できる時間の確保にもつながった
・アルバイトで在庫数をカウントしてから発注していた→棚卸でズレがなく、店長から「いつも無駄なく発注してくれてありがとう」と感謝してもらえた
前述した具体的エピソードとセットにして話すことで、より几帳面さが伝わる内容になりましたね。逆に、良い結果について触れない場合は、あなたが几帳面さを活かしてどのような成果を入社後にあげられるのか、面接官はイメージができないのです。
具体的な成果を付け加えることで、より説得力のある自己PRになるので試してみましょう。
次の順で話してみましょう。「具体的な行動」「その行動によって得た成果や結果」「この経験から学んだことと今後の活かし方」。これで自分がした行動がもたらした結果と、学び・活かし方をつなげて伝えられます。
③主観ではなく第三者の評価も話す
几帳面さをアピールする際、自身の感じた主観だけで伝えるよりも、第三者からの評価を交えて伝える方が、より説得力が増します。
面接官は、あなたの人物像を見極めたいと考えています。そのため、自己評価だけでなく、周囲からの評価も交えて伝えることで具体的エピソードの信憑性も増し効果的です。
たとえば、サークルでの企画でリーダーから「準備が行き届いていてスムーズに進行できていた」と評価されたことや、アルバイト先の店長から「ミスがなく、責任を持って作業をこなせている」と言われたことをエピソードとして話します。
自分以外の第三者の意見を盛り込むことで、ただ「几帳面です」と伝えるよりも、客観的な意見を通して伝えたほうが、几帳面さがイメージしやすくなり企業の担当者に良い印象を与えられます。
④几帳面さを活かした入社後のビジョンも説明する
自己PRで大切なのは、自分の強みを伝えるだけでなく、企業が求める人物像と自身の強みが企業にマッチしていることを理解してもらうことです。
どんなに良い長所でも、企業にマッチしていなければ意味がありません。重要なのは、企業理念とあなたの強みを結びつけ、仕事でどのように活かせるのかを具体的に説明することです。
自身の強みを企業で活かしていけることを伝えるためにも、企業のホームページ(HP)を見て企業理念や社風、企業として大切にしていることを理解しておきましょう。
具体的には「貴社は、顧客からの信頼を大切にしているため、私も几帳面さを活かして丁寧に仕事をこなし、顧客の信頼に応えていきたいです」のように、企業理念とあなたの強みを結びつけることで、より効果的にアピールできます。
そもそも自身のキャリアビジョンが明確になっていないと、入社後のビジョンを考えるのは難しいですよね。将来のイメージを固めるためにも、以下の記事を読んでキャリアビジョンを考えてみましょう。
関連記事
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キャリアビジョンは自分らしく就活を進めるために考えておく必要があります。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、キャリアビジョンの意味や必要性を解説します。また、キャリアビジョンの描き方や企業への回答方法も説明するので役立ててください。
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アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る企業はチームで働くため几帳面さを評価された経験が重要となる
上記の4つのコツのなかでも「主観だけではなく、第三者からの評価も話す」という部分はとても大切です。
どんな仕事もチームワークが必要となり、仕事におけるチームは、多様性があってこそ、全体が向上します。雑だけども行動力のある人、スローだけど優しさのある人など、いろんな個性が集まっているのです。
そんななかに几帳面な素質を持った自分がいたからこその、良い結果やチームワークにつながったことを伝えられると高評価になります。
自分がどう長所を伸ばしているかも示してプラス評価につなげよう
また几帳面さを発揮するために、自分で努力して能力向上に取り組んだことも書けると良いですね。怠け心に負けそうになったときや、確認が足りずに後悔と反省をしたときにどうしていたかのエピソードを書けると、今後の伸びしろを伝えることもできます。
自分の几帳面さのエピソードを思い出すには、「管理・記録・工夫・計画・行動」のカキクケコで整理して考えてみましょう。
さらに几帳面さは、文章の内容だけでなく、書類の完成度や応募手続きにも表れます。誤字脱字、添付ファイル名の付け方、メール本文など、几帳面の強みを活かして、こまやかに確認してから送りましょう。採用業務でも、応募者がきちんとしてくれていると、人事の人も大助かりなはずです。
エピソードごとに紹介! 几帳面をアピールした例文10選
几帳面さの的確な伝え方のコツを押さえたら、次は実際に自己PRするときの例文を紹介します。紹介する例文は几帳面さを発揮できたエピソードごとに記載しているので、自身の経験した状況に近いものを参考にして、アピールするときのイメージを固めましょう。
どのような場面で几帳面が発揮できたのか具体的エピソードを用いて、良い結果につながったことを話し、企業側から「この学生なら入社後に活躍してくれそう」と感じてもらうようにしてくださいね。
例文①学業
学業で几帳面さをアピールした例文
私の強みは、几帳面な性格からくる「計画性」です。
大学時代、私は講義の課題やテスト勉強など計画的に学習することを心掛けてきました。具体的には、学年が上がる前に年間スケジュールを作成し、日々の学習計画に落とし込むことです。
サークル活動やアルバイトとの両立で忙しい日々でしたが、事前に計画的に学習を進めていたため、一度も単位を落とすことなく卒業に必要な単位数をすべて取得することができています。
友人からも「いつも忙しそうなのに計画的に行動して全部こなせていてすごいね」や「目標を達成するために努力を惜しまない姿は尊敬する」とよく言われていました。
貴社では、研修制度や資格取得支援制度が充実しているとお聞きしました。計画的に業務の知識やスキルを習得し、自身のスキルアップはもちろんのこと、学んだ知識を活かしながら業務をこなし、一日でも早く会社に貢献したいと考えています。
几帳面な性格の芯にあるのは、物事に真摯に向き合える真面目さです。
細かいことでもコツコツと取り組める、決まった手順を飛ばさず丁寧に仕事ができる、といったことや、最後まできっちりやり遂げる責任感もあるはずです。
自分の几帳面さの先には、どんな強みがあるか、深く考えてみましょう。
例文②大学受験
大学受験で几帳面さをアピールした例文
私の強みは、几帳面さからくる「事前準備の綿密さ」です。
大学受験のとき、私は第一志望の大学に合格するために、どのような受験勉強が最適なのか徹底的に情報を収集し、自分に最適な学習計画を立てました。
過去問の分析はもちろんのこと、大学の説明会にも積極的に参加し、教授や先輩方の話を聞くなど受験に関する情報をあらゆる角度から集めるようにしていました。アドバイスをくれた先輩からも「そこまで入念に準備していて感心する」との言葉をいただいたほどです。
その結果、第一志望の大学に合格することができ、目標を達成するときは事前の準備がいかに大事かを改めて学ぶことができました。その事前準備の綿密さは大学入学後も試験前などに活かすことができ、充実した大学生活をおくっています。
貴社に入社した後も、積極的に情報収集をおこない、事前準備を入念におこなうことで、さまざまな業務に柔軟に対応できるよう努めていきたいです。
先輩からのお褒めの言葉が、強味を裏付けていてとても良いですね。大学入学後も強みを活かして活躍したエピソードを、もっと深く聞いてみたいです。
「充実した大学生活」の客観評価(学業成績など)があるとわかりやすくなります。
例文③アルバイト
アルバイトで几帳面さをアピールした例文
私の長所は、アルバイト経験を通して培ってきた「丁寧に仕事をこなすこと」です。
飲食店のアルバイトでは、お客様に気持ちよく食事を楽しんでいただけるよう、配膳時の心配りや、お客様が見えていない部分の仕事でも丁寧におこなうことを心掛けていました。
たとえば料理を提供する際、食材に何を使っているのかなどの料理の説明を丁寧におこなっていました。また、お客様が退店された後も、テーブルを拭くだけでなく、調味料の容器をきれいにしたり、メニューをそろえたりするなど、細かな部分まで気を配ることを意識していました。
その結果、「あなたの丁寧な接客のおかげで、おいしい料理と楽しい時間を過ごせました」とお客様から感謝の言葉をいただくことも多く、やりがいを感じながら仕事をこなしていました。
この几帳面な性格を活かし、入社後もお客様に喜んでいただけるよう常に周りに気を配り、サービスを提供できるよう努めていきたいです。
アルバイトの経験談は自己PRに使いやすい要素の一つです。以下の記事では、アルバイト経験を的確にアピールするコツが載っているため、参考にしましょう。
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例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
アルバイト経験の自己PRは、かなり効果的です。入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。アルバイト経験の自己PRの構成や、作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。例文10選も紹介するので、アルバイト経験を魅力的に伝え、内定を掴みましょう。
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きちんとしていることが好きな性格なので、スーパーやコンビニでは整理整頓ができることや、どこに何があるかを理解する物覚えの早さなどがアピールできます。
ほかにも物流やピッキングなどの仕事では、必要なものを漏れなく、かつスムーズに準備できることなどをアピールすることが可能です。
例文④サークル
サークルで几帳面さをアピールした例文
私は、サークル活動で培った「計画性」を強みとしています。
大学時代はテニスサークルに所属し、部長としてメンバー全員が楽しく活動できるよう、練習メニューを考えたりイベント企画に取り組んだりしてきました。
サークル活動と学業を両立させるため、年間スケジュール表を作成し、練習試合やイベント開催の計画を立てていました。自分だけの考えにならぬようにメンバーそれぞれの意見を一つずつ聞きながら、みんなが満足できる計画を立てたのを覚えています。
その結果、大会でも好成績を残すことができたり、多くのメンバーが参加するイベントを成功させたりと、部員全員で目標に向かって活動していました。
貴社に入社後は几帳面な性格からくる計画性や、サークルで培った協調性を活かし、チームで協力しながらプロジェクトを進行し、目標達成に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えています。
例えば、イベントの準備で必要な道具や資料を細かくチェックしたり、部長のサポートをしたりといった仕事があります。
几帳面な部員が重宝されるシーンは多いのではないでしょうか。担当業務を棚卸ししてみましょう。
例文⑤学園祭
学園祭で几帳面さをアピールした例文
私の強みは、準備を念入りにおこない、細かな部分まで気付ける几帳面さです。
大学時代、私のクラスは学園祭でカフェを出店することになり、私はメニュー表の作成を担当しました。
デザイン性はもちろんのこと、訪れた人がスムーズに注文できるよう、食材には何を使用しているかを書き、写真とイラストを加え、見やすさとわかりやすさを追求しました。
また、自身が客側の視点に立ったときに、小さなお子様も連れていると想定し、アレルギー表示まで記載したのを覚えています。
その結果、「見やすいメニューのおかげで、スムーズに注文できた」とお客様から嬉しい言葉をいただくことも多く、準備の段階から工夫することの大切さを学びました。
入社後もこの几帳面さを活かしていき、何か作業に入る前は細かな点で問題は起きないかを考え入念に準備し、お客様に喜んでいただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。
保健所への衛生許可手続きや、業者交渉、会計処理など、学生の立場でもおろそかにはできない業務で活躍したエピソードはどうでしょうか。
ゴミ分別、後片付けなど、目立たぬこともきちんとできることは、アピールに値します。
例文⑥部活
部活で几帳面さをアピールした例文
私は、几帳面な性格から、時間を有効活用することを得意としています。
大学時代、私が所属していたバスケットボール部の練習は毎日3時間と決まっていました。限られた練習時間の中で効率的に練習し、最大限の成果を出すため、日頃から時間配分を意識していました。
シュート練習からパス練習、体力トレーニングなど、それぞれのメニューにかける時間を決めておくことで、集中力を維持しながら効率的に練習に取り組むことができ、その結果、シュートの決定率が大幅にアップしレギュラーも勝ち取ることができたのです。
この経験を活かし、貴社でも1日の限られた時間の中で業務をこなせるように、時間配分を考えて行動していきたいと考えています。効率的に時間配分をしておけば、何かイレギュラーな事態が起きたときも慌てずに対応し、柔軟に動けると思っています。
まずは、業務の優先順位を明確にし、効率的に業務を進めていきたいです。
部活動で学んだことを的確に伝えられれば、面接でほかの応募者と差別化ができます。学生時代の部活動の経験を自己PRに使用したい人は以下の記事も読んでみましょう。
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時間の使い方を工夫することで、レギュラーを勝ち取れたというエピソードは具体的で、面接官もイメージがしやすいでしょう。
入社後の書き方は、時間配分というより「仕事の優先順位と時間の使い方を工夫し、効率的に仕事をしていきたい」という感じに、少し言い換えた方が好印象を持たれるでしょう。
例文⑦資格の勉強
資格の勉強で几帳面さをアピールした例文
私の強みは、几帳面な性格からくる効率的な時間管理能力です。
大学在学中に取得を目指した簿記資格の勉強では、限られた期間と時間の中で効率的に学習するために、毎日のスケジュールを細かく立てていました。
具体的には、通勤時間などの隙間時間を利用して過去問を解いたり、休日は図書館で参考書を読み込んだりすることで、集中して学習に取り組める環境を作ったことです。また、休日に家で勉強するときも、50分したら5分の休憩を入れメリハリを付けることで勉強時間を集中して取り組んでいました。
その結果、目標としていた期間内に簿記の資格を取得することができ、自信にもつながりました。
貴社でも、この几帳面さを活かせば、期限に遅れることなく確実に業務を遂行できると思っております。重要なプロジェクトでは、あらかじめスケジュールを綿密に立て、無駄のない動きで進捗をスムーズに進めていきたいと考えています。
- 現在も資格取得に向けて勉強中です。まだその資格に合格していない、または結果待ちの場合、この例文のような几帳面さのアピールはできないでしょうか?
勉強過程の成長や学習の工夫などで几帳面さをアピールしよう
合格前であれば、累計学習時間を記載して、今も中断することなく学び続けられていることを書いてみましょう。
学習初期から現在まででアップした点数など、数字で伝えると能力の向上の度合いがわかりやすいです。
時間管理だけでなく、机の整理整頓といった環境整備、ノートやスケジュールの記録管理なども、几帳面さのアピールになります。
例文⑧インターンシップ
インターンシップで几帳面さをアピールした例文
私の長所は几帳面な性格からくる丁寧な仕事ぶりです。
先日、貴社のインターンシップに参加した際、私は営業アシスタントの業務を任されました。その際、電話対応をシミュレーションでおこなう場面があったのですが、対応前にマニュアルをしっかりと読み込み、電話をかけてくる人の立場になったときに何を疑問に思うかを考えあらかじめ回答をいくつか考えてきました。
その結果、お客様役の企業の方から「一つひとつ丁寧に対応し、重要事項を見落とすことなく確実に伝えられているね」とお褒めの言葉をいただいたのを覚えています。
この几帳面さは、きっと企業に入ってからも役立つと思っており、商品やサービスの提案時には、細かい利点や注意点を見落とさず、丁寧に説明することで売り上げに貢献できると考えています。
具体的な行動、企業のフィードバック、今後への展望が明確に述べられている、とても良いエピソードです。さらに良くするためには、得た結果がどれだけの影響を持ったかをもう少し強調すると良いかもしれません。
例文⑨日常の習慣
日常の習慣で几帳面さをアピールした例文
私は、細かな点にも気を配る几帳面さを持っています。
たとえば、日常生活では私は部屋の掃除をする際、棚の上や隙間まで一つひとつ確認し、見落としがないか徹底的にチェックしています。
家に遊びに来た友人からは「掃除が行き届いていて隅々までキレイだ」といつも褒めてもらうほどです。また、使った物はすぐに元の場所に戻すなど、常に整理整頓を心掛けています。
この習慣のおかげで、必要なときにすぐに物を見つけ出すことができ、時間を無駄にすることなく行動できています。貴社でも、この気配り精神を活かし、周囲への配慮を忘れずに、業務に取り組んでいきたいです。
「なぜほかの人はこれくらいのことができないんだろう?」と思う点に、自分の個性や強みがあります。
よその家に行った時、学友からよく頼まれること、人より早くできることなど、他者とのかかわりから思い出してみましょう。
例文⑩趣味
趣味で几帳面さをアピールした例文
私の長所は、計画的に行動できる几帳面さです。
ハイキングが趣味なのですが、山に登る前はコースを決める段階からいつも念入りに準備しています。まずはSNSやネットで登山予定の山の情報を集め、地形や危険箇所をチェックしています。
そのうえで、具体的な歩行ルートやスケジュールを決め、当日は時間配分を考えコースを歩くようにしていました。ハイキング仲間からは「スムーズに進行できるのは、その几帳面な準備のおかげだ」と言われています。
この几帳面さを活かせば、企業に入っても重要な企画やプロジェクトにおいて、計画性を持って進行していけると思っております。事前に綿密な計画を立てることで、先を見据えて行動でき、業務目標を達成し貢献できると考えています。
そもそも自己PRで趣味を伝えるのは効果的なのか疑問に感じる人もいますよね。たとえ趣味の話であっても、工夫次第では好印象を残せるため、以下の記事を参考にしましょう。
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- 几帳面さをアピールするには趣味の話より、学業や受験関係のほうがより効果的ですか?
趣味の話は面接官から共感を得られにくい可能性もある
几帳面さのアピールをする際、趣味の話よりは学業や受験の話題のほうが、具体例を示しやすく、面接官には伝わりやすいとは思います。
趣味の話題は、その面接官が同じ、もしくは近い趣味を持っていないとなかなか伝わりにくいため、効果が低い可能性があります。
そのため、試験勉強で計画を立てて細かく進めた経験や、レポート作成での注意深さなどを挙げると良いかもしれません。
また、どのような趣味かにもよりますが、学業の話題のほうが、より職業に関連付けやすくなる部分があるのではないでしょうか。
伝え方次第では逆効果! 長所にならない几帳面のNGな伝え方
伝え方次第では逆効果! 長所にならない几帳面のNGな伝え方
- こだわりが強い:神経質
- 規則にこだわる:柔軟な対応ができない
- 考えこむ:物事を進めるのが遅い
- 完璧主義:周りにプレッシャーをかけてしまう
真面目で良い印象を与える几帳面な性格ですが、伝え方を間違えてしまうとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
几帳面でありすぎるがゆえに、こだわりの強さや完璧主義な一面を全面的に出してしまうと、「仕事においてはマイナスなのでは?」などと企業側が感じてしまうかもしれません。
ここからは、几帳面さが短所ととらえられてしまうNGな伝え方を解説します。せっかくの長所である几帳面な性格をマイナスに感じ取られないように、言い方の注意点を理解して、適切に言い換えるようにしましょう。
こだわりが強い:神経質
几帳面な性格には、細かい部分に気を配り、ミスなく丁寧に作業をこなせるという長所があります。
しかし、あまりにも強いこだわりを全面的に出してしまうと、面接官から「神経質で融通が利かない人なのでは?」という印象を持たれてしまうかもしれません。
また、面接で「細かいミスが気になって直さずにはいられない」と話してしまうと、周りが気を遣いすぎて、マイナスの印象にもとらえられるのです。
自己PRでは几帳面さをアピールしつつも、「細かい部分にも気を配り、状況に応じて周りと臨機応変に対応していきます」というように伝えるようにしましょう。
規則にこだわる:柔軟な対応ができない
几帳面な人は、ルールを守り計画的に物事を進められる一面がありますが、面接官によっては「規則にこだわり過ぎて柔軟な対応ができない人」と受け取られることが考えられます。
たとえば「マニュアル通りに作業を進める働き方ができます」と伝えてしまうと、状況の変化に応じて臨機応変に行動できないように聞こえてしまいます。
そのため、規則を守りつつも状況に応じて柔軟な対応ができることも伝えましょう。「規則を守りつつ入念に準備を進めているため、イレギュラーな事態にも落ち着いて対応できます」のように言い換えるのがおすすめです。
規則を守るだけでなく、柔軟に対応できる人材だと感じ取ってもらえるようにしてくださいね。
規則や順序にこだわり、最後まできちんとやりたい性格がリスクを生みそうな部分について、自分がちゃんと認識できていて、臨機応変に対応するように心掛けているということを、セットで伝えるようにしましょう。
たとえば時間管理の面では「自分が満足するまで時間を費やすというのではなく、締め切りや納期を意識しながら、丁寧な仕事を心掛けたい」という感じにすると良いですね。
考えこむ:物事を進めるのが遅い
細かい部分まで確認し、丁寧に仕事をこなせる几帳面な人は、その丁寧さから考えこんでしまい物事を進めるのが遅いと思われないようにしましょう。
丁寧に仕事をこなす姿勢はアピール要素になります。しかし「ミスがないように、あらゆる可能性を想定して何度も確認しながら作業を進めます」と言った場合、効率が悪いようにも聞こえてしまいますよね。
職種によっては、限られた時間の中で最大の成果を上げることを目標としている企業もあり、業務効率が悪いと判断されてしまうと、企業側にマイナスなイメージを与えかねません。
そのため「正確さを意識しつつも、時間内に業務をこなせるように優先順位を付けて取り組みます」と言い換えれば、几帳面さがマイナスにならずに伝わります。
完璧主義:周りにプレッシャーをかけてしまう
几帳面な人は、高い完成度を求めて仕事に取り組むことから、「完璧主義」であるととらえられることがあります。
もちろん、質の高い仕事をこなす姿勢は大切ですが、自己PRの伝え方によっては、「周りにプレッシャーを与えてしまう人」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があるのです。
たとえば、「自分と同じレベルを求めてしまう」や「妥協することが苦手」と伝えてしまうと、周囲の人と協調して仕事を進めるのが難しいと判断されてしまうかもしれません。
マイナスな印象を与えないためにも、「一定の品質にこだわりながらチームで協力し、それぞれの個性や得意分野を活かしながら業務を進めたいと考えています」といったように、チームワークを重視する姿勢も示すようにしましょう。
「几帳面なのはあくまでも高い標準を保つためですが、チームに合わせられるだけの柔軟性も持っています」と具体例を交えて伝えるのが良いでしょう。
集団の中で浮いてしまう存在ではないことをアピールすることが重要です。
長所の伝え方で悩む人は多い! 几帳面以外にも関連するQ&Aを参考にしよう
この記事を読んでいる人のなかには、長所を自己PRとしてうまく伝えていきたい人が、どのような疑問や悩みを抱えているのか気になる人もいるのではないでしょうか。
几帳面のように、長所だとわかる言葉でもどのように的確に伝えれば良いか悩む人は多いものです。そこで、PORTキャリアに寄せられた悩みから長所に関する3つのQ&Aを紹介します。
キャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、几帳面だけでなく長所を的確にアピールしたい人たちが感じている疑問を自身の就活にも役立てていきましょう。
長所の几帳面さは具体的なエピソードでアピールして内定につなげよう!
長所である几帳面さを的確にアピールしたい場合は、伝え方を言い換えて具体的なエピソードも用いるようにしましょう。
「私の長所は几帳面です」と聞いただけでは、たしかに良い印象はあるものの「なぜそう言えるのか?」や「どこが几帳面な部分なのか?」と聞く側は疑問に感じてしまいます。
自身の几帳面さを、より際立たせるためにも言い換えた後に具体的エピソードを用いて、企業側が納得できる話に仕上げる必要があるのです。
自己PRの長所に几帳面さをアピールしようと考えている応募者はあなただけではありません。ほかの応募者と差別化をするためにも、聞く側がイメージしやすいエピソードを用いてアピールし、内定につなげてくださいね。
アドバイザーコメント
増田 綾子
プロフィールを見る自分の几帳面さのなかにどんな特徴があるかを理解することが鍵
「几帳面」は、基本的に真面目な人であることを表す大事なアピールポイントになります。仕事に真面目に取り組むことができる人は、会社にとっては有益な人材となり得るからです。
几帳面と一口にいっても、実は人によってさまざまな特徴があります。コツコツ地道にやれる、与えられた仕事をきちんとやり遂げることができる、丁寧な仕事ぶりなど、いろいろなパターンが考えられます。
自分は特にどんなところが強いのか、分析してみるとともに、少し深掘りしてみましょう。
確実に仕事をやり遂げる責任感がある、どんな仕事でも手を抜くことなく着実にやり遂げるなど、自己分析をより深めてアピールできれば、ほかの応募者との差別化にもつながります。
几帳面さが活かせるポイントや効率的に対応できる一面も示そう
面接官は、あなたの持つ几帳面さがどんなところに活かせるのかを知りたがっているため、自己PRのときには、応募先で想定される働き方につながるようなエピソードを選びましょう。
一方で、現代は仕事を効率よく進めることが大事であるとされ、職場では周りの人や納期に合わせて、柔軟に対応していくことが求められます。
多くの面接官は、几帳面さを長所として挙げた人が、仕事の効率が求められる場面でどんな対応ができるかも見ようとしているため、作業スピードや、周りに合わせて進めていくことのできる面も必ず同じタイミングで伝えましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアデザインオフィスあかつき代表
Ayako Masuda〇団体職員や子育てを経験後、行政のワーク・ライフ・バランス推進部署で勤務。現在は若者サポートステーションでキャリア支援をするほか、女性や企業向けのキャリア関連講座の講師も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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