この記事のまとめ
- ガクチカは大学時代のエピソードでなくても問題ない
- ガクチカが本当にない人におすすめのテーマ4選を紹介
- ガクチカが本当になくても今から作成することは可能
- ChatGPT ガクチカ作成ツール
ChatGPTツールを活用すれば、選考通過率の高いガクチカができます!
この記事を読んでいる人におすすめ
ガクチカは、ESや面接でよく聞かれる質問の一つ。しかし、大学時代に勉強に打ち込んだわけでもなかったり、サークル活動や留学などの学外活動をしていたわけでもなかったりと、「ガクチカが本当にない……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
それでも、ガクチカとなるエピソードは誰にでも必ずあるものです。じっくりと自分自身と向き合って、見つけていきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、谷所さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、「ガクチカが本当にない……」と悩む人がすべきことを解説します。おすすめのガクチカのテーマも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「ガクチカが本当にない」は嘘? ガクチカのエピソードは誰にでも必ずある
「ガクチカが本当にない……」と悩んでいる人は多いと思います。しかし、過去の経験や普段の生活を振り返れば、誰にでもガクチカとなるエピソードは必ずあるので、じっくりと考えてみましょう。
この記事では、始めに「ガクチカが本当にない……」と思ってしまう理由を解説します。ガクチカが本当にないと思ってしまうのは思い込みであるケースもあるので、自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
次に、ガクチカが本当にない人が考えるべき3つのことを解説します。自分自身とじっくり向き合うことで、ガクチカとなるエピソードが見えてきますよ。
さらに、ガクチカが本当にない人におすすめのテーマ4選も紹介します。ガクチカのエピソードがなかなか見つからない人は、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
- ガクチカが本当にありません。私みたいな人は少数派なのでしょうか?
ガクチカが本当にないと悩んでいる人は意外と多い
ESや面接でアピールできる経験がないのは自分だけではないかと不安になりますよね。しかし、ガクチカが本当にないと悩んでいる学生は意外と多いです。
アピールできる経験がないと内定が獲得できないのではと感じるかもしれませんが、ガクチカがないと悩んでいた学生であっても、正しい対処法を知って内定を獲得している人もいますよ。
本文で紹介されている対処法を実践して、面接でアピールする方法を見つけましょう。
そもそもガクチカとは?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略語です。ガクチカはエントリーシート(ES)や面接でほぼ必ず聞かれる質問であるため、回答を準備しておく必要があります。
実際には、「学生時代に力を入れて取り組んだことは何ですか?」や「学生時代に打ち込んだことは何ですか?」などと聞かれます。
また、ガクチカとよく似ている言葉に自己PRがありますが、ガクチカと質問する意図が異なるため要注意です。ガクチカは物事に対する取り組み方などの過程が注目されるのに対して、自己PRは仕事で活かせそうな強みや能力が注目されます。
以下の記事では、就活における自己PRについて解説しています。自己PR対策をしたい人は、ぜひこちらもチェックしてくださいね。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
- ガクチカと自己PRで同じ内容を話しても問題ありませんか?
同じ内容の場合は切り口を変えて話そう
別の問いとして聞かれているのであれば、同じ内容ではない方が望ましいです。とはいえいくつもエピソードを持っていないこともありますね。
たとえばサークルに入っていなくてアルバイトしかネタがないという場合は、アルバイト先で大変だったことにどう取り組んだかと、アルバイト中のあなたのキャラクターというように、切り口を変えて話してみてください。
採用担当者はガクチカから何を見ている?
採用担当者はガクチカから何を見ている?
- 何をモチベーションにしているのか
- 物事へどのように取り組んでいるのか
- ガクチカから何を学んだのか
そもそも採用担当者はガクチカを聞くことで、どのようなことを判断しようとしているのでしょうか。
ここでは、採用担当者がガクチカから何を見ているかを解説します。採用担当者の質問意図がわかれば、ガクチカで「どんなエピソードを話そうか」を考えるうえでのヒントになりますよ。
コピペで使えるガクチカがChatGPTでかんたんに作れます
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
①何をモチベーションにしているのか
採用担当者は、応募者に対して「入社したらモチベーション高く働いてほしい」と考えます。
そのため、面接時にガクチカを質問することで、「どのようなことがきっかけでモチベーションが上がる人なのか」を判断しようとします。
たとえば、ノルマのある営業職を志望する場合を例に挙げます。ガクチカのエピソードから「高い目標を達成できるとモチベーションが上がる」ということが判断できれば、「この学生は自社の職種とマッチしている」と思われる可能性が高くなります。
②物事へどのように取り組んでいるのか
物事への取り組み方は、仕事をするうえでのスタンスに通ずるものがあります。
そのため、採用担当者はガクチカのエピソードから、「問題に直面しても、原因を分析して改善策を考え、前向きに取り組んでいけるか」を確認しようとします。
ガクチカを通じて物事への取り組み方を確認することで、仕事への再現性があるかどうかを判断しようとするのです。
③ガクチカから何を学んだのか
働くようになると、上手くいくこともあれば、挫折を経験することもあります。仕事で挫折を経験したときに、失敗から学んで次に繰り返さないことが大切になります。
そのため、採用担当者はガクチカを質問することで、「ガクチカを通じてどのような学びを得たのか」や「失敗したときにどのように反省したのか」など、仕事への再現性があるかどうかを確認しようとするのです。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見る企業はガクチカを聞くことで入社後に活躍できるかを判断している
新卒採用では働いた経験がない学生を採用することがほとんどのため、企業に入社をした後にどのような成果が上げられるのか具体的にはわかりません。
しかし、学生時代の取り組みを通じて、仕事に対してどのように取り組むのかをイメージすることはできますよね。つまり、企業はガクチカを通じて、組織に貢献できるのかどうかを判断しているのです。
たとえば、ガクチカが「部活での信頼関係構築のためにコミュニケーションを取ったこと」だとします。すると、企業は「社内の連絡を安心して任せられる」や「顧客とのコミュニケーションを任せられる」などが判断できますよね。
企業によってはガクチカの情報から配属先を判断することも
また、企業によっては採用後の配属先にもガクチカの情報を活用しています。たとえば、コミュニケーションを活かした経験がある学生は営業部門に配属するなどです。
このように、採用した後の「どの部署でどのように活躍するのか」をイメージするために、ガクチカが重視されています。入社後に働く姿をイメージさせられるよう具体的に伝えることがポイントですね。
「ガクチカが本当にない……」と悩んでしまう2つの理由
「ガクチカが本当にない……」と悩んでしまう2つの理由
- 成果を出した経験でなければいけないと思い込んでいるため
- 大学時代にガクチカとなるような経験ができなかったため
そもそも、「ガクチカが本当にない……」と悩んでしまう人にはどのような理由があるのでしょうか。
ただ単に思い込みのケースもあれば、本当に全力で取り組んだことがないケースもありえます。ここでは、「ガクチカが本当にない……」と悩んでしまう2つの理由を解説していきます。
①成果を出した経験でなければいけないと思い込んでいるため
学生時代に何かしらの活動をして、大きな実績を残している人もいるでしょう。しかし、華々しい実績を残している人はほんの一握りです。
「ガクチカが本当にない……」と悩んでしまう理由の一つに、「ガクチカは何か成果や実績を残したものでなければいけない」という先入観を持っている可能性が考えられます。
前述したように、採用担当者がガクチカから見ている部分はエピソードのインパクトではなく、ガクチカとなる経験を通じて「物事に対してどのように取り組んでその結果どのような学びを得たか」です。そのため、ガクチカは大きな成果を出したものでなくても問題ありません。
成果や実績がないガクチカであっても、マイナス印象になることはないので安心してください。
成果が挙げられなかったことの振り返りができていれば好印象を与えることができますよ。
②大学時代にガクチカとなるような経験ができなかったため
新型コロナウイルス感染症の影響で、授業がオンラインになったり、部活やサークル活動が制限されたり、留学に行けなかったりなど、大学生活のさまざまな面で行動に制限がかかりました。
そのため、「そもそも大学時代に何か頑張りたかったのに何もできなかった……」という人も多いでしょう。
「ガクチカ=インパクトのある活動」と思い込んでいる人は、大学時代に何もしていないと、ガクチカがないと思い込んでしまっている可能性が考えられます。
大学時代にガクチカがない人は入学前のエピソードでも問題ない!
新型コロナウイルス感染症の影響で、大学時代を思うように過ごせず、ガクチカを作れなかった人も多いでしょう。
企業側もその点は十分理解しているので、ガクチカのエピソードは大学入学前のものでも問題ありません。
コロナ世代の学生の状況を企業側は理解しているので、大学時代などの指定がなければ、高校時代のエピソードでも問題ありません。
高校時代に打ち込んだ経験とそこから学んだことが、現在でも役立っていると伝えると良いでしょう。
- 大学時代も高校時代もガクチカとなるエピソードがないので、中学時代のエピソードを使っても大丈夫ですか?
本当にガクチカのエピソードがないか振り返ってみよう
「これまでの人生で一番頑張ったこと」というような問いであれば中学時代のエピソードでも構いません。しかし、一般的に「学生時代に」と聞かれたら、大学で頑張ったことについて聞かれています。
コロナ禍でやりたかったことができないなりに、何か工夫したことはありませんか? たとえば、「対面で部活の練習ができない代わりにオンラインでつないでトレーニングをした」「家で自炊に挑戦した」など何かしら見つけ出してみてください。
企業によっては高校時代に頑張ったことを質問してくるところもあります。以下の記事では高校時代に頑張ったことの回答と見つけ方を解説しているので参考にしてみてください。
例文24選|面接の「高校で頑張ったこと」の回答ポイントと見つけ方
ガクチカ作成ツールを活用すれば、受かるガクチカが作れます
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
「ガクチカが本当にない……」という人が考えるべき3つのこと
「ガクチカが本当にない……」という人が考えるべき3つのこと
- 成果にこだわらずに頑張ったことを考える
- 自分の好きなことや得意なことから考える
- 日常生活で習慣になっていることを考える
「ガクチカが本当にない……」と悩んでいる人は、面接でアピールできるような取り組みを大学時代にできなかったのではないでしょうか。
企業がガクチカから見ているのは、エピソードのインパクトではなく、「物事に対してどのように取り組んだか」の過程の部分です。エピソードは普段の生活のものでも問題ないので、これから探していきましょう。
ここでは、「ガクチカが本当にない……」という人が考えるべき3つのことを解説していきます。ぜひ一緒に考えてみてくださいね。
①成果にこだわらずに頑張ったことを考える
誰もが「学生団体の代表をやった」「ラクロス部でリーグ優勝した」などといった華々しい実績を持っているわけではありません。
前述しましたが、ガクチカは大きな成果を残していることが重視されるのではなく、物事に対して「どのように取り組んだか」の過程が重視されます。そのため、ガクチカは大きな成果を出していないエピソードでも問題ありません。
成果や実績にこだわらずに頑張ったことがないかを振り返る際は、以下の3つの質問を自分にしてみてくださいね。
ガクチカが見つかる自分への3つの質問
- 学生時代に一番時間を割いていたものは何か?
- 学生時代に心が動いた経験は何か?
- その中で工夫したことは何かあるか?
②自分の好きなことや得意なことから考える
好きなことや得意なことなら、長時間熱中できたり、継続するのが苦にならなかったり、自然と極めていたりすることが多いものです。
そのため、自分の好きなことや得意なことを掘り下げて考えてみれば、ガクチカとしてアピールできるエピソードが見つかるかもしれません。
たとえば、好きなことかつ得意なことが「人を喜ばせること」を例に挙げます。その場合、学生時代を振り返ると、アルバイトで顧客から喜んでもらうために接客を頑張ったことや、友達のサプライズ誕生日会を企画したことなど、何かしらのエピソードが出てくるでしょう。
③日常生活で習慣になっていることを考える
日常生活で習慣になっていることは、たとえば、「節約のために毎日自炊をした」「毎日日記を書いて振り返りを欠かさずおこなった」「毎日寝る前に1時間読書を続けた」などが挙げられます。
「継続は力なり」ということわざがあるように、継続している習慣がある人は、ほかの人にはない学びやスキルを持っていることが多いです。
もし日常生活で習慣になっていることがあれば、ガクチカとしてアピールしましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るガクチカは「失敗経験・成長経験・困難を乗り越えた経験」から探してみよう
ガクチカを探すための3つのポイントについて考えてみましょう。
①失敗経験から考える
「ガクチカは成果や実績をあげたことでなければいけない」と考えがちですが、失敗した経験から見つかるケースもあります。
一生懸命頑張っても成果につながらず、失敗した経験は誰でもあるはずです。失敗するまでの経緯、失敗原因、失敗から学んだことなど、失敗経験からガクチカを考えてみても良いでしょう。
たとえば、「資格取得のための勉強を通して仕事で活かせる専門知識と時間の有効活用を学んだ」など、失敗経験を振り返りガクチカを探すことができます。
②成長した経験から考える
学生時代に成長した経験から考えることもできます。たとえば、「大学入学当初は人見知りだったが克服したいと考え、相手の気持ちを汲み取り自ら積極的に話しかけるようにすることで、タイプや年代の違う人とも良好な人間関係を構築できるようになった」などが挙げられます。
③困難を乗り越えた経験から考える
ガクチカを探すために、困難を乗り越えた経験を振り返ってみると良いでしょう。
たとえばサークル活動で、「部員それぞれが勝手に行動し上手くいかなかった時、改めてサークルの目的ややるべきことを本音で話し合い、活気のあるサークルを取り戻した」など、遭遇した困難や困難を乗り越えるためにおこなったこと、そこから学んだことについて考えてみましょう。
以下のQ&Aでは、「ガクチカに読書が使えるかどうか」という質問に対してアドバイザーが回答しています。併せて参考にしてみてください。
時間がない人におすすめ!
ツールを使えば、ガクチカが3分で完成します
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
もし一人でガクチカを見つけられない場合はほかの人に相談しながら探そう
ガクチカがなかなか思い浮かばない人は、ほかの人の力を借りてガクチカを考えるのも一つの手です。
家族や友達、就職のプロなど、周囲に相談することで、自分が今まで見えていなかったガクチカのテーマやエピソードが見えてきますよ。
一人で悩まないで、周囲を頼りながらガクチカを探していきましょう。
以下の記事でも、就活に関する相談先を紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてくださいね。
就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
①家族や友達など親しい人に聞いてみる
「ガクチカが本当にない……」という人は、はたから見たらガクチカになりそうなエピソードがあっても、自分では気づけていないというケースも考えられます。
そのような人は、家族や友達など親しい人に「どんなことを頑張っていたか」「学生時代を通じて印象的なエピソードがないか」を質問してみましょう。
親しい人と話すうちに、「自分は〇〇も頑張っていたし、△△も頑張っていた」とガクチカとしてアピールできそうなエピソードが出てくるかもしれませんよ。
誰かに自分のことを分析してもらうことを「他己分析」と言います。以下の記事で他己分析の詳しいやり方を解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
他己分析の質問例20選|やり方から選考への活かし方まで徹底解説
②就職エージェントに相談してガクチカを探す
「一人でガクチカを考えるのが難しい……」という人は、就職エージェントに相談してみることをおすすめします。就職エージェントは就活のプロなので、あなたのこれまでの経験を整理し、企業にアピールできそうなガクチカの題材を一緒に探してくれます。
また、ガクチカを実際にどのように企業にアピールするかのESの書き方や面接の伝え方の指導までおこなってくれるのも、就職エージェントを活用する大きなメリットです。ガクチカ作りを二人三脚でサポートしてくれますよ。
おすすめの就職エージェント
自分には平凡に思えた学生生活の中にも、無理に盛らなくてもアピールできるネタがあるものです。
就職エージェントなどプロの手を借りると、振り返りを手伝ってもらえます。あなたの話をじっくり丁寧に聞いてくれる担当者に出会えると良いですね。
ガクチカの書き方は以下の記事でもまとめています。作成の手順や書き方を詳しく解説しています。
例文16選|「学生時代に力を入れたこと」が今すぐ書ける秘策を伝授
ガクチカが本当にない人におすすめのテーマ4選
ガクチカが本当にない人におすすめのテーマ4選
- 大学時代の学業で頑張ったことや工夫したこと
- 大学前に頑張ったことで今も継続していること
- 大学時代を有意義に過ごすために工夫したこと
- 効率的な時間の使い方を意識したこと
ガクチカが本当にない人は、大学時代に部活やサークル活動、留学などといった学外活動をできなかった人が多いのではないでしょうか。
そのような人は、日々の生活の中で工夫したことをテーマにしてみましょう。ここでは、ガクチカが本当にない人におすすめのテーマ4選を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①大学時代の学業で頑張ったことや工夫したこと
「ガクチカが本当にない……」という人でも、大学に通っているなら誰もが学業に取り組んでいるはずです。GPAを上げるために努力したり、テストで良い成績を納めるために頑張ったりしたエピソードがあれば、ガクチカとしてアピールできます。
もし仮に良い成績を納めていなくても、「単位を取るために工夫したこと」「レポートやグループワークなどで工夫して取り組んだこと」があればガクチカとしてアピールできますよ。
繰り返しになりますが、採用担当者が見ているのは、ガクチカのテーマ自体ではなく取り組んだ過程の部分です。大学時代の学業を振り返って、アピールできそうなエピソードがないか振り返ってみてくださいね。
学業でガクチカになりそうなテーマの例
- GPAを上げるために努力したこと
- テストで良い成績を取るために頑張ったこと
- 単位を計画的に取るために工夫したこと
- 授業やゼミのレポートで工夫して取り組んだこと
- オンライン授業のグループワークで工夫したこと
- プレゼンの授業で工夫して取り組んだこと
学業のガクチカの作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。高評価を得るコツや例文も紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
例文14選|学業はガクチカになる! 評価される伝え方のコツを解説
就活でアピールできるGPAの数値を知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
GPAの平均は? 就活への影響と数値に応じたアピール方法を解説
就活で成績をアピールしたい人は、以下の記事でコツを解説しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
「就活で成績は関係ない」は古い! どんな成績でも好印象を残す秘訣
ゼミもガクチカのテーマにおすすめです。こちらの記事でゼミのアピールがおすすめな人の特徴を解説しているので、該当する人はぜひゼミ経験を題材にガクチカを作成してみましょう。
例文8選|ガクチカでゼミ経験を魅力的にアピールする8ステップ
学業はほかの学生と被ることが多いですが、取り組みを具体化するとほかの学生との差別化になりますよ。
たとえば、「留学試験までにTOEICで目標スコアを取るために、毎週タスクの整理をしてスケジュール管理を徹底した」などが挙げられます。タスク管理を具体的に伝えれば、ほかの学生はおこなっていない方法をアピールできます。
②大学前に頑張ったことで今も継続していること
大学時代に頑張ったことがなくても、高校時代に100%の力で頑張ったことがある人はいるのではないでしょうか。
前述しましたが、ガクチカのエピソードは大学入学前のものでも問題ありません。もし、大学入学前に頑張ったことがあって、それを今も継続しているなら、ガクチカとしてアピールしましょう。
現時点でそこまで力を入れて取り組んでいることがなくても、「この学生は過去に打ち込んだものがしっかりとあるんだな」とアピールすることができますよ。
大学前に頑張ったことで今も継続していることの例
- 高校時代にテニス部でインターハイ目指して頑張っていた
→大学では部活に入ってはいないが趣味として継続している
③大学時代を有意義に過ごすために工夫したこと
新型コロナウイルス感染症の影響によって、授業がリモートワークになったり、部活やサークル活動に参加できなかったり、大学生活が制限されてしまった人は多いのではないでしょうか。
そのような中でも大学時代を有意義に過ごそうと工夫したエピソードがあれば、ガクチカとしてアピールしても良いでしょう。
大学時代を有意義に過ごすために工夫した経験をアピールできれば、採用担当者に「仕事で困難な場面に直面したときに工夫して乗り越えられそう」という印象を与えることができますよ。
大学時代を有意義に過ごすために工夫したことの例
- オンライン授業でも積極的に友達とかかわった
- SNSを活用して趣味のコミュニティを広げた
- 大学の授業以外でもプログラミングの勉強をした
- 週に2冊のペースで読書をして感想を記録をした
④効率的な時間の使い方を意識したこと
「ガクチカが本当にない……」という人は、仮にガクチカとなるエピソードがあったとしてもエピソード自体が弱いケースが多くあります。そのような場合は、ガクチカを「効率的な時間の使い方」という大きなテーマにして、複数の経験を同時に簡潔に伝えるのも一つの手です。
たとえば、居酒屋のアルバイトで「早く帰れるように工夫して業務に取り組んでいた」というエピソードがあるとします。その場合、ほかの時間の使い方も振り返ってみると、大学の授業で「家に帰って勉強する必要がないように、授業中に内容を覚えきるようにしていた」などといったエピソードが見つかるでしょう。
時間を効率的に使えることや、時間内で物事をしっかりと取り組めることは、仕事でも活かせるので採用担当者からも高評価を得られるでしょう。
効率的に時間を使ったことをガクチカとして選考で伝えるときの例
私が大学時代に力を入れて取り組んだことは「効率的な時間の使い方」です。
勤めていた居酒屋のアルバイトでは、混み具合によっては人手が足りなくなってしまって、サービス残業をすることが多々ありました。
そのような状況の中でも早く帰りたかったので、溜まっていた食器のバッシングや洗いもの、オーダーなどを、定時までに終わるように優先順位を決めて計画的に終わらせました。時間を意識して働くようになってからは、サービス残業をすることがほとんどなくなりました。
また、大学の授業でも同じように「効率的な時間の使い方」を意識しました。家で勉強しなくても良いように、どの授業でも授業中に内容を覚えきるようにしていました。
具体的には、工夫してノートを取ったり、疑問はその日のうちに教授に質問して解消したりしました。その結果、テスト前に少し復習するだけで高得点を狙えるようになりました。
以上の経験を踏まえて、入社後は限られた時間の中でもパフォーマンスを出せるように、「効率的な時間の使い方」を継続していきたいと考えています。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るガクチカが本当にない人はおすすめの4つのテーマから考えてみよう
上記以外の「ガクチカが本当にない……」という人に、おすすめの4つのテーマを考えてみましょう。
①日常生活で工夫したこと
日常生活で工夫したことを、振り返ってみましょう。
たとえば、「新型コロナウイルス感染症による自粛生活で自炊する機会が増えたことで、健康に良い食事をリーズナブルな価格で作ろうと考え、日々のメニューや味付けなどを工夫し調理した」というエピソードがあれば、日常生活で工夫した経験としてガクチカのテーマにしても良いでしょう。
②語学スキルを高めたこと
「TOEICのスコアが入学当初の550点を3年間で800点までアップさせた」など具体的でなくても、「オンラインで英会話を学んでいる」あるいは「ニュースを毎日英語で聞くようにしている」など、語学スキルを高めたといったガクチカはおすすめです。
③ボランティア活動をおこなったこと
災害で被災した人を支援する活動、高齢者施設での活動、イベント運営スタッフの活動など、さまざまなボランティア活動がありますが、ボランティア活動もガクチカのテーマとしておすすめです。ボランティア活動の具体的な内容だけでなく、経験から学んだことを整理するといいでしょう。
④趣味などに打ち込んだこと
趣味など好きなことに打ち込んだことも、ガクチカとして考えられます。たとえばeスポーツに打ち込みコミュニティを構築したことや、SNSでピアノ演奏をアップしてフォロワー数を増やしたなど、趣味でも打ち込んだことが後の糧になるものであればガクチカとしてアピールできます。
それでもガクチカがない人は短期間でも何か目標を掲げて全力で取り組んでみよう
ここまで解説した手順に沿ってガクチカを考えてみても「ガクチカがない……」という人は、今まで物事に対して全力ではなく、何となくで取り組んできたのかもしれません。
そのような人は、まずは1週間でも1カ月でも自分で期限を決めて、何か目標を掲げて全力で取り組んでみましょう。全力で取り組んだ結果、大きな成果や実績を出せなくても問題ありません。
自分が目標に対して、「どのように工夫して取り組んだのか」「結果的にどのような学びや成果を得られたのか」というようなエピソードが作れれば、それはもう立派なガクチカですよ。
今から何かを全力で取り組んでみる例(アルバイトの場合)
- 新人教育担当に立候補してリーダー業務を経験する
- ラテアートを顧客に提供できるレベルになるまで練習する
- ラッピングのレパートリーを今よりも増やせるように練習する
- 繁忙期に向けてレジ打ちのミス0を目指しつつスピードも上げる
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る「何のためにそれを頑張るのか」を考えたうえで物事に取り組もう
ガクチカで大切なのは、設定した課題に対してどう考え、どう動いたかというところです。これからガクチカとなる経験を作ろうとしている人は、数字で表せる結果がなくても大丈夫ですが、「何のためにそれを頑張るのか」はきちんと考えて取り組んでみてください。
就活のため、ガクチカ作りのためではなく、「大学での学びを深めるため」「アルバイト先に来店されるお客さまや同僚のため」「いつか海外で働くときにコミュニケーションで困らないようにするため」など、本来の目的を忘れないようにしましょう。
「自分にできることがないか」という視点で行動することが大切
いつも淡々とこなしてきたアルバイトも、「なにか改善できることはないか」「自分がさらに引き受けられることはないか」といった視点で周りを見回してみてください。開店準備や締めの作業をもっと効率的にできるかもしれませんよ。
入ったばかりの新人に一声かけたら質問が来て、いろいろ教えてあげられるかもしれません。トイレや店舗周りの掃除をいつもより念入りにしてみると、自分の気持ちも顧客の反応も変わります。
仕事は地道な取り組みの積み重ねです。ガクチカを通じて、それができることを証明してくださいね。
今からでも取り組める! おすすめのガクチカ4選
今からでも取り組める! おすすめのガクチカ4選
- アルバイトを始める
- 長期インターンに参加する
- 資格取得の勉強を始める
- 趣味を極めてみる
ここまで読んだ人の中には、「それでもガクチカが本当にない……」と不安に感じている人もいるかもしれません。
そのような人は、前の章でも述べたように、短い期間でも良いので何か目標を掲げて全力で取り組んでみましょう。
ここでは、今からでも取り組めるおすすめのガクチカ4選を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①アルバイトを始める
大学時代にガクチカを作れなかった人にとって、アルバイトは今からでもすぐに始められるのでおすすめです。
アルバイトは正社員の仕事と比べると裁量が少ないものも多いですが、目標を持って取り組めばガクチカのエピソードとしてアピールできます。
興味のあるアルバイトでも良いですが、あえて自分が苦手とするアルバイトに挑戦してみるのも良いでしょう。苦手なことを克服するために工夫した経験をガクチカにすれば、「課題に直面しても工夫して改善していけそう」と仕事への再現性をアピールできますよ。
以下の記事で、アルバイトをガクチカとしてアピールする際のコツを解説しています。これからアルバイトを始めてガクチカにしようとしている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
②長期インターンに参加する
これからガクチカを作ろうとしている人にとって、長期インターンはエピソードが作りやすいのでおすすめです。
長期インターンは短期インターンに比べて、学生のうちに実務に近い経験を得ることができます。企業によっては、新卒1〜3年の実務を経験することも可能です。
長期インターンに参加して就職後にも活かせそうな経験を積んで、ガクチカのエピソードとしてアピールしましょう。
「どんなインターンに参加すれば良いかわからない……」という人は、以下の記事を参考にインターンを選んでみてくださいね。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
③資格取得の勉強を始める
ガクチカが本当にない人は、すぐに取り組める資格取得の勉強もおすすめです。
ただし、実際にガクチカとしてアピールする際に「資格取得の勉強を頑張りました」というだけでは、頑張った過程が伝わらないので注意が必要です。
勉強の過程が詳細に伝わるように、「合格に向けてどのように計画を立てて、どれくらいの時間、どれくらい勉強をしたのか」などと具体的にアピールしましょう。
「どんな資格を取れば良いかわからない……」という人は、就活に有利な資格を取ることをおすすめします。以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
- 資格を勉強しているのですが、まだ取得できていません。まだ取れていない資格のことをガクチカとして話しても問題ありませんか?
まだ資格が取れていなくても問題ない
応募企業で活かせる資格であれば、取れていなくてもガクチカとして話して問題ありません。
資格をなぜ取得しようと考えたのか、日々どういった勉強をしているのか、具体的にどのように活かしたいか、さらに取得予定時期を伝えると良いでしょう。
応募企業の業務とまったく関連性がない資格だと、本当は違う仕事がしたいのではなど、資格取得の目的に疑問を持たれる場合があるので、ガクチカとして話さない方が良いかもしれませんね。
④趣味を極めてみる
趣味も極めれば、ほかの人にはないガクチカになり得ます。自分の趣味の中から、極めることでガクチカとしてアピールできそうなものがないか考えてみましょう。
たとえば、ゲームをガクチカとするなら、「ゲームの大会で優勝することを目標に、事前に情報収集をしっかりとおこなって対策をした」というエピソードが伝えられれば、目標に向けて前向きに取り組めることをアピールできます。
また、自炊をガクチカとするなら、「食費を月〇万円以内に押さえるために工夫して食材を買って、毎日さまざまなレパートリーの料理を作って消費した」というエピソードが伝えられれば、計画性の高さをアピールすることができますね。
趣味をガクチカにする場合、「好きだから」「楽しいから」頑張れたというだけでは弱い印象です。
上達するための試行錯誤や、誰かを喜ばせるために意識したことなども伝えられると、「仕事でも同じように取り組んでくれそうだ」と期待が持てます。
以下の記事でも、新たにガクチカを作り出す方法を解説しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
例文16選|ガクチカがない悩みから必ず抜け出せる3つの方法!
「ガクチカが本当にない」という人は日々工夫したことを探してアピールしよう
大学時代を思うように過ごせず、「ガクチカが本当にない……」と悩んでいる人も多いでしょう。
しかし、ガクチカはインパクトのあるエピソードである必要はありません。普段の生活や過去の経験を振り返れば、ガクチカとなるエピソードは見つかります。
「それでもガクチカが本当にない……」という人は、今からでも遅くないので、期間を決めて何かに全力で取り組んでガクチカを作ってみてくださいね。
ガクチカのテーマが決まったら、実際に採用担当者に刺さるようなガクチカの伝える内容を考えましょう。以下の記事では、ガクチカの作り方を解説しています。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
ガクチカを見つけ書き出すときに、ガクチカの構成や例文を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ガクチカの構成は7ステップで高評価を狙おう! 例文12選付き
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るハードルを上げず「ガクチカが本当にない」から抜け出そう
就活が本格的に始まると、グループ面接などでほかの学生のガクチカを聞く機会が増えて、アピールできる経験がないと挫折しそうになるかもしれません。たしかに、学生の中には「アルバイト先の売り上げアップ」や「大会で優勝」などの大きな成果を上げている人もいて不安になりますよね。
しかし、最も大切なことは「学生時代に最も成果をあげた経験」について伝えるのではなく「何に力を入れて取り組んだのか」について伝えることです。
そのため、大きな成果がある学生であっても、より力を入れた別の経験があるのであれば、力を入れて取り組んだ経験についてアピールしましょう。力を入れた結果、失敗をしてしまったとしても別の経験で活かしたり、就職後に活かしたりすることができればマイナス評価になることはありません。
失敗経験でも問題ない! 今までの学生生活を振り返ってガクチカを探そう
採用担当者が求める回答をするため、今までの学生生活を振り返って、力を入れて取り組んだことをあらためて考えましょう。そして、等身大としての自分をアピールして内定を獲得しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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