3DCGデザイナーの仕事はきつい? やりがいや向いてる人も解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表

    Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

    Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

    Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 3DCGの仕事がきついと言われる理由は5つある
  • 3DCGの仕事はきついだけでなくやりがいの多い仕事
  • 3DCG関連の仕事で活躍できる人の共通点から適性を見極めよう

3DCGの仕事に興味があるものの、きついと聞いて勇気が出ない人もいるのではないでしょうか。3DCGの仕事はきつい側面があるものの、自分の作品を集中して作り上げられるやりがいを感じる仕事でもあります。

しかし、やりがいがあると聞いても、どのようなやりがいがあるのかわからなければ、志すところまでいかない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、3DCGの仕事がきついと言われる理由をキャリアコンサルタントの西さん、板谷さん、野村さんと一緒に解説します。きついと言われる理由を理解して、そのうえで挑戦したい仕事なのかを見極めましょう。

【完全無料】
大学3年生(27卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール

1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう

3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります

4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます

5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります

【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール

自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう

志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します

目次

3DCGの仕事がきついのは自分の適性を見極められていないから

3DCGの仕事がきついと言われるのは、自分の適性を理解せずに入社してしまった場合に考えられます。一方で、自分の適性とやりがいの部分を理解したうえで3DCGの仕事を始めれば、好きなことを仕事にでき楽しく働ける可能性があります。

ただし、そのためには3DCGの仕事がどのような人が向いているのか、自分が当てはまるのかを理解する必要があるのです。

そこでこの記事では、前半で3DCGの仕事がきついと言われる理由ややりがいを解説します。きついと言われる理由を理解して、自分が「それでもやりたい」と思えるかを判断しましょう。

そして記事後半では、3DCGの仕事に向いている人や求められるスキルを解説します。記事を最後まで読めば、3DCGの仕事の適性が理解でき、自分が志すべきかどうか判断できるようになります。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります

今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。

3DCGの仕事は3D映像に特化した作品を作ること

3DCGの仕事は、縦と横の2方向から作られる平面の2Dに対して、奥行きが加わった3方向での立体画像を作成することです。3DCG制作用のソフトウェアを使用し、作る対象の形状・質感・カメラの位置の設定をすることで成果物を制作します

3DCGは2Dよりもリアルな映像が制作できるため、現在ではゲームや映画など幅広い用途で使用されています。制作した作品はさまざまな人に見られる可能性があるため、自分の作品を世に出したいと感じている人は大きなやりがいを感じられるでしょう。

ミスマッチを防ごう! 3DCGの仕事がきついと言われる理由5選

3DCGの仕事がきついと言われるのは、裁量労働制が採用されている多さから労働時間が長くなりやすいうえ、顧客の理想を形にする難しさがあるからです。。ほかにも、納期に間に合わない仕事や、受注後の仕様変更などが発生すると、「きつい」と言われる原因になります。

この章では、3DCGの仕事がきついと言われる理由を5つ解説します。どのような理由できついと言われているのかを理解して、実際に自分が働いている姿を想像しましょう。

①裁量労働制で労働時間が長くなる可能性がある

3DCGの仕事は、「決められた納期までに成果物を仕上げれば良い」という働き方ができることから、裁量労働制になりやすい傾向があります。

裁量労働制

労働者が自分の裁量で労働時間を決め、成果に応じて報酬が支払われる制度

裁量労働制の良いところは、仕事に余裕があるうちは自分で働き方を決められるため、自分のペースで過ごせるところです。一方で、納期が厳しい仕事の場合は成果物を間に合わせるために、長時間労働を強いられる可能性もあるのです

企業から3DCGの制作を依頼された際、納期の遅れは信頼を失う原因にもなりかねません。だからこそ、3DCGの仕事は成果物を納期に間に合わせるためにきつい状況でも仕事を続ける必要があるのです。

②納期の間近に変更指示が入る場合もある

3DCGの仕事は、依頼時に顧客から依頼を受けて成果物の作成を進めるものの、取引先によっては納品の直前に仕様変更の指示が入る可能性があります。

変更内容によっては大幅な修正が入る可能性もあり、納期の余裕がなくなりがちです。その結果、労働時間が増えることにつながり、きついと感じる人が多くなります

3DCGの仕事は自社で納期を決められるわけではなく、顧客から決められた納期を設定される場合が多いです。また、会社の方針が無理な納期でも受けるようになっていれば、そのシワ寄せは3DCGを制作者に来てしまいます。

このように3DCGの制作が好きな仕事であっても、納期間際の仕様変更に耐えられず、辞める人も人います。

③顧客の要望を形にする難しさがある

3DCGを仕事にする場合、顧客のイメージを形にすることを求められます。依頼主は言葉や文章をもとにした依頼が多く、制作者はそれらをもとにできる限りイメージに近くなるような形にしなければいけません

もちろん、制作途中で認識の齟齬がないようにすり合わせはおこなわれますが、具体的な指示がない場合だと顧客のイメージを想像しながら作業を進める必要があります。場合によっては、複数の案を考えイメージにあうものを模索する必要があり、労力がかかります。

3DCGの仕事は自分のセンスと顧客のイメージをすり合わせて、一からデータを作成する難しさをきついと感じる人もいるのです。

3DCGの仕事に興味がありますが、デザインセンスに自信がありません……。

野村 芳克

プロフィール

デザインセンスに自信がなくても努力でスキルを磨ける

デザインセンスに自信がなくても、3DCGの仕事を目指せます。大切なのは、努力してスキルを磨くことです。まずは観察力を高め、日常の物体や風景を注意深く観察し、光や影、質感を意識したスケッチを行いましょう。

また、3DCGソフトの基本操作を習得するため、独学や専門学校で学ぶことをおすすめします。

さらに、他者の作品を分析して学ぶことも有効です。優れた作品を見ることで、自分でも取り入れられそうな要素を見つけましょう。

そして、自分の作品を制作して積極的に公開しほかの人の意見を得ることも成長につながります。努力次第でデザインセンスは補強でき、3DCGの世界で活躍する道が開けます。

④無理な納期を要求されるケースがある

3DCGの仕事では依頼を受けた段階で納期が短いケースもあります。

そのなかで、作成する成果物の内容デザインの考案や企画まで含まれると、制作するデータの量が増え、納期が短いと間に合わせることが困難になるのです。さらに、納期が短いうえに制作中のトラブルが起きれば、間に合わなくなることも考えられます。

3DCGの制作者は取引先と自社が定めた納期に合わせて仕事をおこなうため、そもそもの納期が短ければ、きついと感じることも考えられます。そのうえ、納期の短縮など無理な要求をされれば、続けるのが難しいと判断する人もいるのです。

⑤業界によって忙しさが異なる

3DCGが活躍できる場所は、ゲーム業界や映像業界などがありますが、自分が勤める業界によっても忙しさは異なります。

たとえば、ゲーム業界に勤める場合は、一つのゲームを製作する際も、全体的には長期的なスケジュールを設定していることが多いです。ただし、依頼を受けた当初はスケジュールに余裕があるものの、プロジェクトの終盤が近付くにつれて、バグの修正といった作業も増えてきます。

一方で、映像業界で働く場合は、一つのプロジェクトに対して製作する成果物の量が少ない分、短い期間で制作が進む場合も多いです。それに伴って3DCGの仕事も短い納期で依頼されるため、プロジェクトの最初から効率的に作業を進める必要があります。

このように、3DCGの仕事がきついと感じるかどうかは勤める業界によっても異なるため、「自分が何を作りたいか」だけでなく、働き方への理解も深めておく必要があります

ゲームの仕事に就きたい場合は、それぞれの業界が持つ特徴を理解しておきましょう。こちらの記事ではゲームの仕事について解説しているため、合わせてチェックしてください。

関連記事

ゲーム関連の仕事14選|適性と必須スキルを業務のジャンル別で紹介

ゲームにかかわる仕事の内容や役立つ資格を説明しています。全部で15種類を紹介しているので、ゲーム関連の仕事に就きたい人はぜひチェックしてみてください。また、ゲームにかかわる仕事の今後の動向についても、業界に詳しいキャリアコンサルタントが解説しています。

記事を読む

ゲーム関連の仕事14選|適性と必須スキルを業務のジャンル別で紹介

板谷 侑香里

プロフィール

プロジェクトの進行状況による部分もあるため、あくまで一般論にはなりますが、ゲーム業界・映像業界・広告業界・IT業界・不動産業界・化学関連の順番ではないでしょうか。

特にゲーム業界や映像業界は発売や公開のタイミングが決まっていることが多く忙しくなりがちです。

あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう

今すぐ診断する(無料)

就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります

自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

つらいことばかりではない! 3DCGの仕事のやりがい

3DCGの仕事のやりがい

  • 作品が完成したときの達成感
  • 他者から作品の評価がもらえる
  • 作品の製作者に自分の名前が載る
  • 最新技術に触れられる

3DCGの仕事はきついと言われる反面、仕事が終わった後の達成感が大きく、成果物に対して多くの人から評価をもらえるなどやりがいの多い職業です。3DCGの仕事のやりがいを理解していれば、きつい面があっても頑張れるという人もいると思います。

ここからは、3DCGの仕事で感じられるやりがいを4つ解説します。3DCGの仕事がきついだけではないという点を理解して、やりがいに魅力を感じるか考えましょう。

作品が完成したときの達成感

3DCGの仕事は顧客からの依頼を受けて、ゼロから成果物を作成するからこそ、作品が完成したときに大きな達成感を得ることができます。

一方で、3DCGの仕事は文章や口頭で伝えられたイメージを形にするケースもあり、自分の持つイメージと顧客と要望がすり合わないと、何度も修正を依頼される可能性があります。

ただ、このように一つの作品を作り上げるまでに衝突があるからこそ、出来上がった作品が顧客に感謝されれば大きなやりがいを感じられるのです

規模の大きいプロジェクトであれば、一つの作品が完成するまでにかかる時間も長くなります。そのような作品が世に出れば、さらに多くの人の目に留まり、自分の作ったものの大きさを感じられる可能性が高まります。

他者から作品の評価がもらえる

3DCGデザイナーが作った作品は、ゲームや映像など人の目に留まることも多いです。だからこそ、依頼主以外からの口コミやレビューも評価としてもらえます。

たとえば、ゲームの3DCGを制作した際に、購入した人がSNSで「グラフィックがきれいだった」と発言していれば、自分の作品が評価されたことになります。自分が苦労して制作した作品がほかの人に良い評価をもらえば、大きなやりがいにつながるはずです

モノ作りをする仕事は数多くありますが、なかには自分の作った作品の評価がわからないものもあります。一方で、3DCGの仕事はSNS上で評価を調べやすく、その分リアルな意見を目にできるのです。

モノづくりに関する仕事がしたい人は、志望動機の書き方を工夫することで採用担当者にん熱意が伝わるため、下記の記事を参考に志望動機を作成しましょう。

関連記事

ものづくりの志望動機例文10選|文系学生も必勝のアピール法!

ものづくり業界の志望動機作成は、幅広い業種があることを理解することが大切。この記事では幅広い業種の中で求められる人物像をキャリアコンサルタントとともに解説します。業種別・アピールできるポイント別に例文10選も紹介しているので、参考にものづくり業界の志望動機を作成しましょう。

記事を読む

ものづくりの志望動機例文10選|文系学生も必勝のアピール法!
自分の作品が良い評価がされるとは限らないと思うのですが、ネガティブな人が3DCGを目指すのはやめたほうがいいでしょうか?

ネガティブな性格が3DCGの仕事を目指さない理由にはならない

ネガティブ思考はとても大事で、物事を大雑把ではなく慎重に捉えることができます。

確かに、他者からの評価が辛いものであった場合、自信をなくすかもしれません。

しかし、作品を作ることに本当に情熱があるならば、他者の批判を自分でも気づかなかった視点と考え、細かく分析することで、以前の作品よりも良いものができるはずです。

以前、芸術系の大学で他者の作品を客観的に評価するという授業をおこないましたが、評価される側になると、素直に「そんな考え方や見方があったのか!」と感じている学生が多かったです。

作品の制作者に自分の名前が載る

ゲームや映画など制作者の名前がエンドロールで流れる作品に携われば、自分の名前が制作者として載ることも、3DCGの仕事のやりがいの一つです。

ほかの営業職や販売職などで働いていると、自分の名前が商品に載ることは基本的にありません。しかし、3DCGデザイナーの作る作品のなかには、制作者を消費者に伝える目的でエンドロールを作成するものもあります。

このような作品に携われば、制作が終わってから数年経ったとしても、自分の名前が購入者や視聴者の目に触れ続けるのです。自分の名前が作品に携わった人間として残るという点は、3DCGのなかでも大きなやりがいにつながるはずです

最新技術に触れられる

近年はIT技術の進化が目覚ましく、3DCGの使用するソフトウェアにも新しい技術が多く使用されています。3DCGデザイナーとして働けば、このような最新技術を駆使したソフトウェアを身近にして作業ができるため、自分のスキルを高め続けられるのです。

最新技術を操作する方法を身に付ければ、今まで制作が難しかった表現もできるようになり、より自分の作品作りの幅が広がります。その結果、顧客の満足度にもつながり、やりがいを持って働きやすくなるのです。

もちろん、最新技術の情報を常に手に入れ続けることの大変さはありますが、技術を使用できるようになれば、働いていることがさらに楽しくなる可能性があります。

野村 芳克

プロフィール

3DCGの最新技術情報は、専門学校や大学の講義に限らず、業界イベントやセミナー、3DCG関連の専門雑誌、UdemyやYouTubeなどのネットの学習プラットフォーム、AutodeskやUnityといった企業の公式サイトやフォーラムでも入手できます。

働くうえでやりがいを求めている人は、やりがいのある仕事から志望職種を定める方法もあります。こちらの記事ではやりがいのある仕事を解説しているため、併せてチェックしましょう。

関連記事

やりがいのある仕事の見つけ方をプロが解説! 11職種のやりがいも

やりがいのある仕事の見つけ方や7つのやりがいのタイプなどについて、キャリアコンサルタントとともに解説します。どんな仕事にもやりがいが存在することを理解し、自分なりのやりがいを見つけてより良いキャリアを選択してくださいね。

記事を読む

やりがいのある仕事の見つけ方をプロが解説! 11職種のやりがいも

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。

そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます

早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。

適性を確認しよう!3DCGの仕事が向いている人

3DCGの仕事が向いている人

  • 絵を描くことが好きな人
  • 新しい知識や技術の吸収が好きな人
  • コツコツとした作業が苦にならない人
  • 体力がある人

きついこともやりがいもある3DCGの仕事を目指す場合は、自分が向いているのかを見極める必要があります。適性を理解しないまま3DCGの仕事を目指してしまうと、実際に働き始めた後に「やっぱり向いていないかも」と後悔してしまう可能性があるのです。。

ここでは、3DCGの仕事が向いている人の特徴を4つ解説します。自分が当てはまるのかを考え、3DCGを仕事にするかを検討しましょう。

絵を描くことが好きな人

3DCGの仕事はパソコンのソフトウェアを使用して成果物を作成するため、絵を描く能力は必要ないと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、3DCGの仕事はCG技術を駆使してキャラクターや背景をデザインするため、イラストを描くときに必要とされる、物を注意深く見る能力が欠かせません。

たとえば、三角の物体をデザインするだけでも、3DCGでは形状だけでなく質感や光の反射、影の出方を表現する必要があります。制作した3DCGに違和感がないか気付くためには、写真や実物をデッサンして得た表現力が役立つのです

このように、絵を描くことが好きでデッサンする対象をしっかり観察した経験がある人は、3DCGを仕事にした場合でも活躍できる可能性があります。

絵を描くことが好きですが、専門学校や芸大に通った経験はありません。専門的に学んでいなくても、3DCGの仕事は目指せるのでしょうか?

板谷 侑香里

プロフィール

未経験・独学でも3DCGを仕事にすることは可能

これまで専門的に学んでいなくても、現在はツールが進化したり、オンラインで学ぶ機会も増えているので、独学でスキルを身につけて、3DCGの仕事を目指すことができます。

ポートフォリオを作成し、クラウドサービスなどを通して副業から仕事をして実績を積み重ねる人もいますし、未経験者を受け入れてくれる企業に入って研修を経て実際の現場に出る人もいます。

新しい知識や技術の吸収が好きな人

3DCGの仕事は、最新のソフトウェアや技術を駆使して作品を制作します。そのため、新しいソフトウェアや技術が生まれたときは、一早く使用方法を理解することで、今まで難しかった3DCGが制作できるようになるのです

一方で、新しい知識や技術の吸収に抵抗がある人だと、顧客の要望に答えることが難しくなり、最終的には仕事がなくなってしまう可能性があります。

だからこそ、3DCGを仕事にする場合は、仕事が忙しいなかでも新しい技術や知識の習得に尽力できる人であれば、働き始めてからも活躍できる可能性が高まります。

コツコツとした作業が苦にならない人

3DCGを制作する仕事は、基本的にはコツコツとした作業になります。コツコツとした作業を苦に感じてしまう人だと、成果物が完成するまで仕事に集中できず、投げ出してしまう可能性があるのです

人によっては、コツコツとした作業よりも人と話して信頼関係を築き、商品を購入してもらうといった仕事が得意な場合もあるかもしれません。その場合は、3DCGを仕事にするよりも、3DCGの技術を提供する企業の営業として働くほうが活躍できる可能性が高まります。

自分が普段コツコツとした作業ができるかを考え、3DCGの仕事が向いているのかを見極めましょう。

過去を振り返ってみて、コツコツと取り組んだことがあるならば、3DCGデザイナーとして仕事することが可能です。しっかりとスケジューリングをしたうえで、実行できるならばコツコツした作業が得意と判断できます。

体力がある人

納期の変更やプロジェクトの終了間際など、仕事が忙しくなるタイミングに熱意を維持して働き続けられる体力があるかどうかも、3DCGの仕事を目指すうえでは大切なことです。熱意があるだけでは、納期間際の仕事が忙しいタイミングに、途中で挫折してしまう可能性があります

チーム内で体力が切れて途中で休んでしまうメンバーが増えれば、その分の作業はほかのメンバーが担当する必要が出てしまい、結果的にチーム全体の負担増加につながるのです。

3DCGの仕事はパソコンに向かっておこなうため、スポーツで必要なほどの体力は必要ありません。しかし、長時間パソコンを眺め続けても集中力が続くかどうか、首や肩の痛みを感じないかなどから、体力の有無を判断しましょう。

事前に身に付けることも大切! 3DCGの仕事で求められるスキル

3DCGの仕事を志す場合は、自分の適性だけでなく、必要なスキルを持っているかも見極めましょう。熱意が高くても、必要なスキルが備わっていなければ、顧客の期待に応えられない可能性が高まってしまうからです。

この章では、3DCGの仕事で求められるスキルを解説します。今は自信がなくても身に付ける方法を合わせて解説するため、ぜひ参考にしてください。

正しく3D映像にする観察力・デッサン力

リアリティーの高い3DCGを作成するためには、実際の物体をよく観察する能力が求められます。たとえば、光の入る方向によって物体にできる影の位置が異なるため、この関係性を理解していないと、3DCGを作っても違和感のあるデータになってしまうのです。

そして、観察力をもとに、どのように質感を再現すればリアリティーが増すかを考えるデッサン力も重要です。たとえば、動物の毛並みを再現する際に、観察力とデッサン力の不足から、質感がつるつるしていたり、硬そうに見えてしまったりしては、作品全体のクオリティーが低くなってしまいます。

観察力やデッサン力を身に付けるためには、実際に絵を描く経験を重ねることがおすすめです。絵を描いてみて違和感のある部分の修正を重ねていき、どのように再現するのか理解しましょう。

クライアントの意図を理解するコミュニケーション能力

3DCGの仕事はパソコンに向かってコツコツ作業を進めることが多いため、コミュニケーション能力は求められないと思う人もいるのではないでしょうか。実際には、顧客が希望する作品を作るために、相手の意図を理解するコミュニケーション能力が求められるのです

顧客によっては、言語化ができていなく、具体的なイメージを要望として伝えられない可能性があります。しかし、そのまま制作してしまうと、顧客のイメージと乖離して、修正が必要になるかもしれません。

さらに、3DCGの仕事は一人で進めるとは限らないため、チームで協力して作品作りをするコミュニケーション能力が欠かせません。。今はコミュニケーション能力に自信がなくても、プライベートで人の話を聞くときに深掘りする癖をつけることで、仕事で役立つコミュニケーション能力を身に付けましょう。

コミュニケーション能力に自信がありません。3DCGを仕事にするためには、最低限どのようなコミュニケーション能力を身に付ければ良いでしょうか。

野村 芳克

プロフィール

顧客の要望を理解し成果物に反映させるスキルが重要

3DCGの仕事では、顧客の要望を的確に理解し、成果物に反映させるためのヒアリング力と意思疎通力が特に重要です。具体的には、顧客が曖昧に伝える要望やイメージを引き出す質問力、そして進捗や問題点を的確に共有するための報告力が必要です。

また、チームでプロジェクトを進める場面では、チーム内で意見を交換しながら協力して作業を進めるための協調性も大切です。これらの能力は、日常会話やグループ活動を通じて徐々に磨けます。

まずは、相手の話を深く聴き、わからない点を確認する姿勢と応答を意識することから始めてみてください。それが、信頼を築き、円滑な仕事への力につながります。

コミュニケーション能力に苦手意識がある人は、自分がどのようなコミュニケーションを苦手としているかを理解することで仕事選びがしやすくなります。こちらの記事ではコミュニケーションに苦手意識がある人におすすめの仕事を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

コミュニケーション 苦手 仕事(公開後)

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

ツールを駆使して作品を作る能力

3DCGを制作するためには、専用のデザインソフトを使用する必要があります。たとえば、Adobe PhotoshopAdobe Illustratorなどのソフトウェアも、3DCGが成果物を制作するために欠かせません

3DCGを目指す場合は、このようなデザインソフトを使いこなし、作品を作ることが求められます。また、今後も新しいソフトが出てくれば、習得し続けていく必要があります。

ただし、3DCGに役立つソフトウェアの技術はすぐに身に付くものではありません。まだデザインソフトを使用した経験がない状況から3DCGを目指す場合は、独学や学校に通って必要なスキルを身に付ける必要があります。

板谷 侑香里

プロフィール

Blenderというライセンス料無料のオープンソースのソフトウェアは初心者からプロまで幅広く使用されています。Blenderで基礎を学び、その後、自分の目指したい分野に合わせたソフトウェアを検討していきましょう。

納期が近くても焦らずに仕事できる集中力

3DCGを仕事として働き始めた場合は、どのような仕事にも納期が設定される可能性があります。納期が近い状態だからといって、クオリティーの低い成果物を提出してしまえば、顧客からの信頼を失いかねません。

このことから、3DCGを目指す場合は納期が近くても焦らずに仕事できる集中力が求められます。特に、プロジェクトの期間が短い映像系の仕事では、集中力を維持して効率的に作業を進めていく必要があるのです

集中力に自信がない場合は、タイマーを設置してオンとオフの時間を切り替えることから始めてみましょう。メリハリのついた行動ができるようになれば、オンのときに高い集中力を維持しやすくなります。

労働時間が長くても努力できる体力

納期が近い仕事があると、長時間労働になる可能性があります。労働時間が長くなると、集中力が低下してしまい、仕事に対してやる気を維持することが難しくなることも考えられます

体力があれば長時間集中できる可能性が高まるため、3DCGの仕事を熱意を持ったまま続けられる可能性があります。高い集中力があれば納期間際の忙しいタイミングでもモチベーションを持って働きやすく、チーム全体の士気を高められる場合があるのです。

労働時間が長くても努力できる体力を付けるためには、まずは早寝早起きや1日3食の食事など生活習慣をた出すことから始めましょう。。なるべく毎日同じ時間帯の生活を心掛けることで、次第に生活リズムも整い、体力がつきやすくなる可能性があります。

作りたい作品と照らし合わせ! 3DCGが活躍できる業界6選

3DCGの仕事を目指す場合は、自分がどのような作品を制作したいのかを考え、携わる業界を決めましょう。業界によって作る作品が異なるため、事前に絞り込んでおかなければ、希望するものを制作できない可能性があります。

ここからは、3DCGが活躍できる業界を6つ解説します。業界の特徴を理解して、志望先を明確にしましょう。

①ゲーム業界

ゲーム業界で3DCGを仕事にする場合、操作するキャラクターのデザインやモーションの制作や、イベントがあればそのアニメーションを担当する可能性があります。近年のゲームは3DCGを活用したものが多く、キャラクターデザインだけでなく背景や小物など幅広いものを制作する必要があるのです

3DCGデザイナーが担当する作業は、人によってキャラクター・背景・エフェクトなど担当が分かれます。そのため、一人で一つのゲームを作る可能性は低いため、作業量が過度に多くなる心配はありません。

ただし、ゲーム業界は一つの作品を完成させる際に、長いプロジェクトになるケースが多いため、途中で挫折しない根気が必要になります。

なお、ゲーム業界を志望する場合は、「好き」だけを志望動機にすると選考突破できない可能性があります。こちらの記事ではゲーム業界を志望する際の志望動機の書き方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事

ゲーム業界の志望動機は「好き」だけではNG? 差別化のコツを解説

ゲーム業界の志望動機でほかのライバルに埋もれないためのポイントについてキャリアコンサルタントと解説します。ゲーム業界の詳細や刺さる志望動機の見つけ方がわからない人はチェックして、人事の目を引く志望動機を完成させましょう。

記事を読む

ゲーム業界の志望動機は「好き」だけではNG? 差別化のコツを解説

②映像業界

映像業界で活用される3DCGは、映画やドラマなどの背景やエフェクトが多いです。たとえば、動物を活用して映像が撮りたいものの、実際に難しい動きを表現する場合は3DCGが役立ちます。

ほかにも、アニメ映像でも一部に3DCGを活用することで立体感のある動きや表現が可能になります。このように、映像業界でも3DCGが活躍する場面は多くあるうえ、人の目に留まる作品にも携わることが可能です

なお、映像業界で3DCGを制作する場合は、短い時間分を制作するケースもあるため、依頼から納品日が近い可能性があります。入社する企業がどのような作品に携わっているのかを調べておき、納期が短そうな場合は自分に適性があるのかしっかり見極めましょう。

野村 芳克

プロフィール

映像業界で活躍する3DCGデザイナーの共通点は、細部へのこだわりと納期を守る集中力、そして柔軟な対応力です。特に映像業界では、短納期で高品質が求められるため、緻密な作業を効率的にこなせる人物が重宝されます。

③広告業界

近年では、インパクトのある広告を制作するために、広告業界でも3DCGが活用されることがあります。広告業界では顧客の希望に合わせた広告を作成するために、自社で3DCGデザイナーを雇用したり、フリーランスの3DCGデザイナーに依頼したりして成果物を用意しているのです。

たとえば、3DCGを活用して立体的な動物の映像を制作し、ビルの広告として使用されているケースがあります。広告の合間に動物の3DCGを流すことで、街を歩く人の視線を集め、高い広告効果を狙えるのです。

広告業界で3DCGがどのような作品を制作するかは顧客からの依頼内容によりますが、自分の作品が多くの人に見られる可能性が高まります

広告業界で働く場合は、ほかの学生と差別化した志望動機を作成することで、採用担当者の印象に残りやすくなります。こちらの記事では広告業界の志望動機の作り方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事

例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ

広告業界の志望動機は説得力を増すために業界知識をつけることが重要です。まずは広告業界の特徴を押さえましょう。この記事では志望動機の作り方や作成時の注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。

記事を読む

例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ

所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう

就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。

就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
  • 自分に合う職業がわからない人
  • 入社後のミスマッチを避けたい人
  • 自分の強みを活かせる職業を知りたい人

④IT業界

IT業界といっても業務形態が幅広く、スマホアプリの制作をおこなっている企業や3DCGが使用するソフトウェアを開発する企業では、3DCGデザイナーの仕事が多くあります。

たとえば、スマホゲームの映像で3DCGを使用する場合は、キャラクターデザインの設計やモーションの制作をおこなうケースが多いです。ほかにも、3DCGデザイナーが使用するソフトウェアを開発するためには、実際にソフトを使用して必要な機能がついているかチェックする人も必要になります

このように一言でIT業界といっても、仕事の内容は幅広くあるため、3DCGにこだわって仕事をするためには企業選びが重要になります。志望企業が3DCGを自社で取り扱っているかを見極め、選考に応募しましょう。

なお、IT業界を志す場合は業界のトレンドを理解しておくことで選考突破が近付きます。下記の記事ではIT業界のトレンドについて解説しているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事

IT業界を徹底解剖! 押さえておきたい将来性やトレンドまで解説

IT業界とは、情報技術を活用したサービスを展開する業界を指します。この記事では、IT業界に興味を持っている学生向けに、業界の仕組みやトレンドワードなどの就活するうえで押さえておきたい情報を、キャリアコンサルタントと解説します。

記事を読む

IT業界を徹底解剖! 押さえておきたい将来性やトレンドまで解説

また、志望するIT企業が3DCGを扱っているかどうかは、企業研究をおこなうと見極めやすくなります。こちらの記事では企業研究のやり方を解説しているため、目を通しておきましょう。

関連記事

作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

企業研究ノートは企業選びと選考対策に有効! 就活は情報戦で情報を収集するだけでなく、いかに活かせるかが重要です。記事では企業研究ノートの作り方、必須の情報16項目から情報収集の方法まで、キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説しています。企業研究ノートで情報を整理し、企業研究を効率的に進めましょう。

記事を読む

作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

⑤不動産業界

近年では遠方の人に対しても成約につなげるために、VRを使用した内見を導入する企業が増えました。でまた、顧客が購入を検討している物件に3DCGを活用して家具を設置すると、実際に生活しているときの様子をイメージしやすくするという取り組みも見受けられます。

このように、不動産業界では3DCGを活用して顧客満足度を上げることで、他社との差別化を図る動きが見られるようになりました。不動産業界で3DCGデザイナーとして働く場合は、取引先に成果物を納品するわけではないため、比較的納期に融通が効く場合もあります。

なお、不動産業界で3DCGを扱った仕事をする場合は、成果物が建物の屋内や家具になるため、似た傾向の作品を作り続けることに抵抗がない人が活躍できる可能性があります。

不動産業界で3DCGデザイナーとして働きたい気持ちがあります。3DCGを作成する技術以外に、身に付けておくべきスキルがあれば教えてください。

コミュニケーション能力やプレゼンスキル、トレンド把握能力などが求められる

建築知識はもちろんのこと、クライアントやほかのデザイナーと円滑にコミュニケーションを図る必要があります。コミュニケーションを円滑にするためには、表情、あいづち、しぐさなどのノンバーバルな部分を意識しなければなりません。

また、自分の考えを相手に伝えるためのプレゼンテーションスキルも必要です。どのようにすれば効果的に相手に伝わるのかを学ぶ必要があります。

また、過去のトレンドだけでなく、今後はやりそうなトレンドについても敏感にならなければなりませんので、実際に様々なところにでかけてみて、不動産関連の物件を見たり、その不動産の周りの環境を見たりするフィールドワーク的なスキルも求められます。

⑥化学関連の業界

化学分野でも、現象を映像で再現するために3DCGの技術が活用されています。普段研究をしている人ならば言葉でも伝わる内容が、知見のない相手には理解が難しいことが多いです。

このような場合に、3DCGを活用して現象を映像化することで、化学に知見のない人でも理解しやすくなります。

化学関連の業界では、3DCGの技術は顧客への説明以外にも、学生への教材にも活用されています。教材や展示物に3DCGを活用することで、学生の興味を引きやすくなり、より化学の分野に興味を持ってもらいやすくなるのです

化学分野に特化した映像制作を請け負っている企業もあるため、化学業界で3DCGデザイナーになりたい場合は、そのような企業に入社する方法もあります。

今から目指しても遅くない! 3DCGの仕事に必要な技術を身に付ける方法

3DCGの仕事に興味を持ったものの、必要な技術がなければ目指せないのではと思う人もいるのではないでしょうか。3DCGの仕事は技術が必要ですが、志望したタイミングからでも、技術を身に付ける方法はあるのです。

ここでは、3DCGの仕事に必要な技術を身に付ける方法を解説します。それぞれのメリットやデメリットを理解して、どの方法が自分に合うかを見極めましょう。

専門学校へ通う

一早く3DCGデザイナーとして活躍したいと考えている場合は、3DCGの技術が学べる専門学校への入学がおすすめです。専門学校は大学を卒業してからも入学ができ、自分が制作したい3DCGに合わせてコースを選択できます

また、専門学校のなかには、社会人でも休日に通って技術を学べるコースがあります。半年から1年程度の期間をかけて定期的に学べるため、卒業後は即戦力として働けるようになるのです。

ただし、専門学校へ入学する場合は独学に比べると費用がかかります。専門学校によってオンラインで授業が受けられるのか、通学が必要なのかも異なるため、通い方もチェックしましょう。

独学で学ぶ

専門学校に入学する前に、「3DCGの制作が自分に向いているのか勉強してみたい」と考える人もいるのではないでしょうか。3DCGの技術は、本や動画教材などを活用すれば独学でも学ぶことが可能です。

独学で学べば専門学校よりも費用がかかりにくく、適性がないと判断した場合は気軽に勉強を中止することもできます。空き時間を活用できるため、忙しい合間を縫って技術を身に付けたい人にも向いています。

しかし、独学で学ぶ場合は、自分の成果物のレベルがわかりにくいというデメリットがあるのも事実です。プロが使用するソフトは高価であることも多く、同じ環境で作業がしたいと思ったときに、環境を整える費用がかかる点も注意しましょう。

板谷 侑香里

プロフィール

学習の目的が漠然としていて、フルタイムで集中して幅広い分野を効率的に学びたい人やモチベーションを保つ自信のない人には専門学校がおすすめです。

具体的な目標に向かって、隙間時間に費用を抑えて学びたい人や就職活動のサポートが不要な人は独学がおすすめです。

未経験から目指すなら! 3DCG関連の仕事で転職を成功させるコツ

3DCG関連の仕事で転職を成功させるコツ

  • アルバイトから始めてみる
  • 副業としてチャレンジする
  • 転職エージェントを活用する

ほかの仕事をしながらも、3DCGの仕事に興味があり、転職できないか考える人もいるのではないでしょうか。いきなり3DCGの仕事に就くのはハードルが高いと感じても、アルバイトや副業で経験を積む方法があります。

ここでは、未経験からでも3DCG関連の仕事で転職を成功させるコツを解説します。自分に合ったやり方を見つけて、3DCGの仕事に挑戦しましょう。

アルバイトから始めてみる

3DCGを募集している企業によっては、未経験からでもアルバイトで技術を学べるケースがあります。アルバイトで3DCGの仕事を始めれば、プロが働いている姿を間近に見ながら、技術を学ぶことが可能です

未経験からアルバイトで3DCGの仕事をする場合は、アシスタント業務から任せられるケースが多いです。

ただし、経験者を探している企業が多いことから、完全未経験から3DCGの仕事に関係するアルバイトを見つけるのは難易度が高いため、ソフトの基本的な操作方法や3DCGの基礎知識が身に付いているほうが有利に選考が進みます。

専門学校への入学が難しければ、まずは独学で作品を作ってから応募することで、アルバイト先が見つかりやすくなります。

副業としてチャレンジする

すでに専門学校や独学で3DCGの技術を身に付けている場合は、単発で業務ができないか副業を探してみることもおすすめです。たとえば、クラウドワークスランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用すれば、3DCGデザイナーを探している企業より依頼を受けられる可能性があります。

副業として3DCGを未経験から始める場合は、企業が応募者の能力が判断できるような作品が重要になります。そのため、まずは作品作りをおこない、企業に実績を見せられる状況にしてから案件へ応募しましょう。

3DCGを未経験で始める場合、副業はリスクの少ない方法ではありますが、必ずしも案件につながるとは限りません。クラウドソーシングを利用しても仕事が見つからない場合は、SNSや知人の紹介など、ほかの方法で顧客を探す必要があります。

転職エージェントを活用する

専門学校を卒業している場合は、転職エージェントに3DCGの技術があることを伝え、未経験可の求人を探してもらう方法があります。転職エージェントを活用すれば自分の適性に合った企業を紹介してもらえることがあり、一人では見つからなかった企業に出会える可能性が高まります

転職エージェントの利用は、転職を確定しなければ使ってはいけないわけではありませんまずは情報収集という気持ちを持って、気軽に相談だけでもしてみましょう。

ただし、転職エージェントも企業が必要としている人材を紹介する必要があります。独学で3DCGの技術を学んで企業の求める水準に達していない場合は、仕事の紹介が受けられない可能性もあることは把握しておきましょう。

3DCGデザイナーのようなクリエイティブ職を専門とする求人情報が多いエージェントを利用してください。

さらに、いざ転職となった場合に、しっかりとサポートしてくれるエージェントを選びましょう。エージェントに対する口コミも参考にしてください。

キャリアコンサルタントが解説!3DCG関連の仕事について活躍できる人の共通点

3DCGの仕事に興味があるものの、自分が活躍できるのかわからず、行動に移せない人もいるのではないでしょうか。就職や転職は人生でも大きな決断だからこそ、後悔のない選択をしたい人が多いはずです。

そこでこの章では、キャリアコンサルタントの野村さんに3DCG関連の仕事で活躍できる人の共通点を解説してもらいます。自分の適性を見極め、3DCGの仕事を目指すか考えましょう。

アドバイザーコメント

観察力・継続力・コミュニケーション能力があれば活躍可能

3DCG関連の仕事で活躍できる人の共通点は、大きく分けて3つあります。
 第一に細部へのこだわりと観察力です。3DCGはリアルさや美しさを追求する仕事であり、細かなディテールを見逃さず表現する力が求められます。

 第二にコツコツと取り組む継続力が挙げられます。長時間にわたる集中作業や試行錯誤が必要なため、地道に努力を続ける姿勢が重要です。

 第三に柔軟な対応力とコミュニケーション力です。顧客やチームとすり合わせをおこない、イメージに合わせて修正を繰り返す対応力が求められます。

今3DCGの仕事に必要なスキルがなくても努力次第で磨くことができる

一方、これらに当てはまらなくても努力次第で克服可能です。細部へのこだわりと観察力は、物体や自然を注意深く観察し、デッサンを重ねることで磨けます。コツコツと取り組む継続力は、小さな目標を設定し、それを達成する習慣で鍛えられます。

柔軟な対応力とコミュニケーション力に不安がある場合は、話を深掘りする癖や相手の意図を確認する練習が役立ちます。

3DCGの仕事は、技術や適性だけでなく、努力と向上心が成果に直結する分野です。意識して取り組むことで、未経験からでも活躍できる可能性が広がります。

3DCGの仕事がきついと感じないために作りたい作品を見極めて技術を身に付けよう!

3DCGの仕事に興味があるものの、きついという意見を聞いて不安を感じる人もいるのではないでしょうか。3DCG関連の仕事はきつい面もありますが、一方で自分の携わった作品を多くの人に評価してもらえるやりがいのある仕事です。

3DCGの仕事をやりがいを感じながらおこなうためには、作りたい作品を見極めて、必要な技術を身に付けましょう。

専門学校や独学で必要な技術を身に付けたら、まずはアルバイトや副業から挑戦する方法もあります。自分が作りたい作品を明確にして、3DCGを仕事にしましょう。

アドバイザーコメント

きつい一面もあるが自分の仕事が多くの人に評価される仕事でもある

3DCGの仕事は、プロジェクトごとの締切に追われることや、常に新しい技術を学び続けること、細かい修正の連続などがありきついと感じる面もあると思います。ただ、自分の作った作品が社会のなかで活かされていることを目にする機会の多い仕事でもあります。

ゲームや映画では、コアなファンが自分の作品のファンになってくれる喜びなどを味わうこともできるかもしれません。新しい技術が好きな人や好きな業界に携わりたい人にとっては、非常に魅力的な仕事と言えるでしょう。

向き・不向きが存在するため実際に挑戦してから適性を見極めよう

実際は向き・不向きが分かれる業界でもあります。未経験で興味を持っている人は、実際にBlenderなどの無料ソフトで3Dモデリングに挑戦して、楽しく取り組めるかどうか試してみることをおすすめします。

もし、向いていそうであれば、自分の興味のある分野のポートフォリオなどを制作してみましょう。まだまだ新しい分野で今後も活躍の幅が増えていく業界です。きついこともあるとは思いますが、それ以上の喜びに出会えることでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

> コンテンツポリシー

記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

> メッセージを読む

関連Q&A

記事カテゴリー

Q&Aカテゴリーはこちら

関連Q&A

目次

おすすめ対策ツール・資料

TOP

PORTキャリア